JP2008240205A - 伸縮シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】伸縮シート10は、互いに交差せずに一方向に延びるように配列した多数の弾性体13が、実質的に非伸長状態で、伸長可能な不織布11,12間に配されてなる。2枚の該不織布11,12は隣り合う該弾性体13間の何れかの位置において互い接合されている。弾性体13はその両端部が2枚の不織布11,12と結合しており且つ該両端部以外の部分では不織布11,12と結合されていない。一本の弾性体13おきに、又は複数本の弾性体13おきに、該弾性体13の間で不織布11,12が接合されていることが好ましい。
【選択図】図1
Description
次いで弾性体が配された2枚の該不織布を、隣り合う該弾性体間の何れかの位置において、熱融着により結合させて複合シートとなし、
該複合シートを、該弾性体の延びる方向に沿って延伸して該不織布に伸長性を付与し、
該弾性体と2枚の該不織布とを、該弾性体の延びる方向と交差する方向に沿って接合する伸縮シートの製造方法を提供するものである。
図2及び図33に示す装置を用いて図1に示す構造の伸縮シートを製造した。第1及び第2の不織布11,12としては、坪量20g/m2のエアスルー不織布を用いた。この不織布の構成繊維は直径19μm、最大伸度180%、繊維長44mmの芯鞘型複合繊維(芯:PET、鞘:PE)であった。弾性フィラメント13の原料樹脂としては、SEPS樹脂(重量平均分子量5万、MFR60g/分(230℃、2.16kg))からなるエラストマーを用いた。紡糸条件は、紡糸ヘッド17の温度270℃、紡糸ノズル16の径400μm、紡糸ノズル16のピッチ1mm、延伸倍率11倍とした。2枚の不織布を接合させるためのエンボスロールとしては、円形の凸状ドットが格子の交点の位置に配置されたものを用いた。ドットの配置は、ロールの軸方向のピッチが2mm、円周方向のピッチが2mmであった。ドットの面積の総和は、ロール周面の面積の約10%であった。エンボスロールの対ロールとしては、スチールロール(鏡面仕上)を用いた。両ロールの加熱温度は128℃、接圧は5kg/cmとした。エンボスロールによる2枚の不織布の接合は、隣り合う弾性フィラメント間のすべて部位において行った。得られた複合体19における弾性フィラメント13と接合部15との位置関係を図6(a)に示す。得られた複合体19における弾性フィラメント13の直径は120μmであった。弾性フィラメント13の坪量は8g/m2であった。
弾性フィラメントを紡糸するための紡糸ヘッドとして、ノズルのピッチが、1mmと2mmとが交互に配置されたものを用いた。またエンボスロールとして、円形の凸状ドットが、ロールの軸方向にピッチ3mmで、円周方向にピッチ3mmで配置されたものを用いた。2枚の不織布を接合するための接合部15は、2本の弾性フィラメントおきに形成された。得られた複合体19における弾性フィラメント13と接合部15との位置関係を図6(b)に示す。これら以外は実施例1と同様にして伸縮シートを得た。
特許文献1に記載の方法に従い伸縮シートを製造した。即ちCONWED社の伸縮ネット(坪量45g/m2)を用い、第1及び第2の不織布11,12として坪量15g/m2のエアスルー不織布を用いた。この不織布の構成繊維は、直径17μm、最大伸度30%、繊維長44mmの芯鞘型複合繊維(芯:PET、鞘:PE)であった。120℃と70℃にそれぞれ加熱した金属プレス機を用い、これらを約10kg/cm2の圧力にて10秒間熱/圧力結合を行った。得られたシートを、大径部と小径部とが軸長方向に交互に形成された一対の凹凸ロール(噛み合った状態での歯間のピッチPは1.0mm)を備えた延伸装置を用いてMD方向へ3.5倍延伸した。延伸の程度は、上下の凹凸ロールの押し込み量を調整することでコントロールした。得られた伸縮シートの単位坪量当たりの50%戻り強度は2.2cN/50mm/g/m2となり低いものであった。
市販品ベビー用おむつに使用されている伸縮部材を切り取り、評価を行った。伸縮部材における糸ゴムはウレタン弾性糸であり、その平均坪量は約20g/m2であった。弾性糸のピッチは約6mmであり、ホットメルトで全面固定されていた。なお、本例では市販品を用いたので評価のサイズが他と合わず、そのため数値は換算した。
実施例及び比較例で得られた伸縮シートについて、50%戻り強度/50%行き強度、50%戻り強度、不織布間の剥離強度、伸縮シートの幅縮み率、風合い、外観を以下の方法で測定、評価した。また伸縮シート及び不織布の厚みを上述の方法で測定した。それらの結果を以下の表1に示す。
伸縮シートを、その伸縮方向へ200mm、それと直交する方向へ50mmの大きさで切り出し試験片を得た。株式会社オリエンテック製:テンシロン RTC1210Aに試験片をチャック間距離:150mmで装着した。試験片をその伸縮方向へ300mm/分の速度で伸長させた。50%伸長させた時点での荷重を記録し、その値を50%行き強度とした。引き続き試験片を100%まで伸長させ、次いで戻り方向(収縮方向)へ同速度で収縮させ、50%伸長させた状態とした。その時点の荷重を記録し、50%戻り強度とした。
伸縮シートを、その伸縮方向へ150mm、それと直交する方向へ25mmの大きさで切り出し試験片を得た。試験片の端から約30mmを剥がし、引張試験機(株式会社オリエンテック製、テンシロン、RTC1210A)に試験片をチャック間距離30mmで装着した。試験片をその伸縮方向へ300mm/分の速度で100mm剥離させた。その剥離間最大点荷重5点の平均値を剥離強度とした。
伸縮シートを、その伸縮方向へ200mm、それと直交する方向へ100mmの大きさで切り出し試験片を得た。試験片における伸縮方向の両端をガムテープで止めた(テープ代は25mm)。そのテープ間距離は150mmとした。片方のテープを台に貼り付けてからもう片方のテープを伸長方向に伸ばし、伸び止まりするところで台に貼り付け、試験片の中央部の幅を測定した。その値と元の寸法(100mm)の比率を伸縮シートの幅縮み率とした。
女性モニター10人に、伸縮シートが見えない暗箱内で、該伸縮シートの風合いの評価を、温度:25℃、湿度:40%の環境下で行わせた。各モニターの評価に応じて、下記の点数を付け、モニター10人の平均点(小数点以下を四捨五入)を風合いの評価点とした。
5点:風合いが良い。
4点:風合いがやや良い。
3点:普通。
2点:風合いがやや悪い。
1点:風合いが悪い。
モニター10人に、該伸縮シート、比較例1,2の試作品、ベビー用おむつ市販品の伸縮シート4点の外観評価をシート状態で実施した。評価点の付け方は上記風合いの評価点と同様。
5点:好み。
4点:やや好み。
3点:普通。
2点:やや嫌い。
1点:嫌い。
11 第1の不織布
12 第2の不織布
13 弾性フィラメント
Claims (7)
- 互いに交差せずに一方向に延びるように配列した多数の弾性体が、実質的に非伸長状態で、伸長可能な2枚の不織布間に配されており、2枚の該不織布は隣り合う該弾性体間の何れかの位置において互い接合されており、該弾性体はその両端部が2枚の該不織布と結合しており且つ該両端部以外の部分では該不織布と結合されていない伸縮シート。
- 前記弾性体がフィラメントである請求項1記載の伸縮シート。
- 前記弾性体の伸びる方向と直交する方向における該弾性体のピッチが0.5〜10mmであり、
一本の前記弾性体おきに、又は複数本の前記弾性体おきに、該弾性体の間で前記不織布どうしが接合されている請求項1又は2記載の伸縮シート。 - 前記弾性フィラメントが直接溶融紡糸により得られたものである請求項2記載の伸縮シート。
- 前記弾性体が、同一の2枚の不織布間に配されている請求項1ないし4の何れかに記載の伸縮シート。
- 請求項1記載の伸縮シートの製造方法であって、
溶融紡糸された溶融状態の多数の弾性体を所定速度で引き取って延伸しつつ、該弾性体が互いに交差せず一方向に配列するように該弾性体を伸長可能な2枚の不織布間に配し、
次いで弾性体が配された2枚の該不織布を、隣り合う該弾性体間の何れかの位置において、熱融着により結合させて複合シートとなし、
該複合シートを、該弾性体の延びる方向に沿って延伸して該不織布に伸長性を付与し、
該弾性体と2枚の該不織布とを、該弾性体の延びる方向と交差する方向に沿って接合する伸縮シートの製造方法。 - 歯と歯底が周方向に交互に形成された一対の歯溝ロール間に、前記弾性体が配された前記不織布を、その流れ方向に沿って通すことで、該不織布の流れ方向に伸長性を付与する請求項6記載の伸縮シートの製造方法。
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