JP2008138309A - 縦溝が形成された工業用二層織物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】二層織物において、第1上面側経糸が織物組織上本来通るべき一部の上面側緯糸の上側を通らない補完部分を有し、当該補完部分において隣接配置する経糸接結糸が該上面側緯糸の上を通り、上面側表面に第2上面側経糸と同じ経糸1本分の組織を形成し、下面側層では隣接配置する複数本の下面側経糸と経糸接結糸が、協働して下面側緯糸の下側に経糸2本分に相当する2の並列配置するナックルを形成し、該ナックルは下面側緯糸1本交互に下面側に現れ、経糸2本分が密着した畝織組織群を形成し該畝織組織群間に経糸1本以上の間隔を設け下面側層には畝織組織群間に縦方向に伸びる縦溝が形成された工業用二層織物である。
【選択図】図3
Description
このように工業用織物の中でも最も要求が厳しい抄紙用織物について説明すればほとんどの工業用織物の要求とその解決について理解できるので、以下抄紙用織物を代表して本発明を説明する。
そこで、二層織物の下面側緯糸配置本数を上面側緯糸よりも少なくし、下面側層にろ水空間を設けるという技術が活用されてきた。特許文献1の図1等の実施例も同じコンセプトであり、上面側緯糸と下面側緯糸の配置本数比率は2:1で、下面側緯糸の方が少ない。このように、上面側表面は緻密でありながらろ水性、通気性に優れた織物とする方法がとられてきた。しかし、この横方向に延びるろ水空間は、織物走行方向と直交する方向にできた脱水溝であるため、水の抜け道が遮られてしまい、ろ水性、通気性は十分ではなく、未だ問題を解決することはできていない。
本発明は、上記課題を解決するため以下の構成を採用した。
(1)上面側経糸と上面側緯糸からなる上面側層と、下面側経糸と下面側緯糸からなる下面側層を、上下層を接結する経糸接結糸で織り合わせてなる二層織物において、前記上面側経糸は組織の異なる第1上面側経糸と第2上面側経糸からなり、第1上面側経糸が織物組織上本来通るべき一部の上面側緯糸の上側を通らない補完部分を有し、当該補完部分において隣接配置する経糸接結糸が該上面側緯糸の上を通り、上面側表面に第2上面側経糸と同じ経糸1本分の組織を形成し、下面側層では隣接配置する複数本の下面側経糸と経糸接結糸が、協働して下面側緯糸の下側に経糸2本分または3本分に相当する2または3の並列配置するナックルを形成し、該並列配置する2または3のナックルは、下面側緯糸1本交互に下面側表面に現れ、かつ経糸2本分または3本分が密着した畝織組織群を形成することにより該畝織組織群間に経糸1本以上の間隔を設け、下面側緯糸は1つの畝織組織群の上、1つの畝織組織群の下を交互に通る組織であり、下面側層には畝織組織群と畝織組織群の間に縦方向に伸びる縦溝が形成された工業用二層織物である。
(3)前記畝織組織群を形成する経糸が、下面側緯糸と織り合わされる1本の第1下面側経糸と、1または2本の第2下面側経糸と、1本の経糸接結糸であり、第1下面側経糸と第2下面側経糸は異なる組織であって、第1下面側経糸は織物組織上本来通るべき一部の下面側緯糸の下側を通らず、隣接配置する経糸接結糸が該下面側緯糸の下側を通ることで、下面側表面に第2下面側経糸と同じ経糸1本分の平織組織を形成することを特徴とする上記(1)または(2)に記載の縦溝が形成された工業用二層織物である。
(4)前記畝織組織群を形成する経糸が、下面側緯糸と織り合わされる1または2本の第2下面側経糸と、2本の経糸接結糸であり、隣接配置する2本の経糸接結糸が異なる下面側緯糸の下側を通ることで下面側表面に第2下面側経糸と同じ経糸1本分の平織組織を形成することを特徴とする上記(1)または(2)に記載の縦溝が形成された工業用二層織物である。
し、下面側経糸のその他のナックル部では、下面側経糸の下面側ナックルと、もう一方の経糸接結糸により形成された3つのナックルが並列配置していることを特徴とする上記(1)または(2)に記載の縦溝が形成された工業用二層織物である。
(7)前記畝織組織群を形成する経糸接結糸が、畝織組織群の端に配置されていることを特徴とする上記(1)ないし(6)のいずれか1項に記載された縦溝が形成された工業用二層織物である。
工業用織物の中でも製紙用織物は、特に上面側層の表面性、繊維支持性が求められているため、上面側表面の線径を小さく、糸の配置密度を高くすることで緻密な表面としてきた。しかし、緻密な表面とすることで、原料等を脱水するためのろ水性、通気性が阻害されてしまう傾向にあるため、二層織物の下面側緯糸配置本数を上面側緯糸よりも少なくし、下面側層にろ水空間を設ける技術が活用されてきた。この方法により、経糸の仕掛けを変えることなく緯糸の打ち込みを操作するだけで上面側表面は緻密でありながらろ水性、通気性に優れた織物を提供できる。
完全組織とは織物組織を形成する最小の繰り返し単位であり、これが前後左右に繰り返されて織物が形成される。また、この織物は上面側層と下面側層から構成される二層構造であるため、形成される完全組織も上面側層と下面側層の組み合わせからなる。そして、上面側層のシャフト数とは完全組織を形成する上面側の経糸本数であり、下面側層のシャフト数とは完全組織を形成する下面側の経糸本数であり、織物全体のシャフト数は、完全組織を形成する経糸の合計本数を表すものである。
そして、畝織組織群とは、複数の隣接する下面側経糸、経糸接結糸により下面側表面に
形成された2または3の並列配置するナックルが、下面側緯糸1本交互に現れることで、見かけ上、密着する2本または3本の経糸が揃って平織組織を形成している経糸の一群をいう。経糸接結糸は上面側層、下面側層の両方の一部を形成する糸であるため、表出すべきところで層内に潜り込まないように畝織組織群の両側に配置するとよい。
本発明では織物完全組織内に少なくとも畝織組織群が1つ配置されていればよく、それ以外を直進畝織組織群としてもよい。もちろん直進畝織組織群はなくても構わない。そして、群と群の間に縦溝が形成されるが、その際の「群と群」は「2つの畝織組織群」を意味する場合と、「畝織組織群と直進畝織組織群」を意味する場合がある。また、便宜上直進畝織組織群を単に畝織組織群として表現することもあるが、それは前述したように畝織組織群が完全組織内に少なくとも1つ存在すれば、他を直進畝織組織群に置き換えても構わないからである。
また、補完部分とは、第1上面側経糸が、本来通るべき上面側緯糸の上を通らなかった部分を指し、またその部分では組織を崩さないように隣接する接結経糸が該上面側緯糸の上を通り、第1上面側経糸の欠けた組織を経糸接結糸が補完している。そのため第1上面側経糸と経糸接結糸を隣接配置するものである。それにより第1上面側経糸と経糸接結糸が協働して第2上面側経糸と同じ組織を上面側表面に形成する。
朱子織、そして2本の上面側緯糸の上を通った後3本の上面側緯糸の下を通る2/3組織等があり、各糸の組織や配置を考慮して決定すればよい。
下面側緯糸は下面側経糸と同等の機能を有する経糸接結糸、下面側経糸によって強固に織り合わされているため、剛性に優れ、下面側緯糸が表面に突出するため耐摩耗性も向上する。
ここでいう「下面側層では隣接配置する複数本の下面側経糸と経糸接結糸が、協働して下面側緯糸の下側に2または3の並列配置する経糸2本分または3本分に相当するナックルを形成し、該並列配置する2または3のナックルは、下面側緯糸1本交互に下面側表面に現れ、経糸2本分または3本分に相当する畝織組織群を形成する」とは、次の(1)〜(4)に示した4つの方法がある。
例えば、第2下面側経糸が1本の場合、2つのナックルが並列配置する、経糸2本分の畝織組織群が形成される。そして、第2下面側経糸が2本の場合、3つのナックルが並列配置する、経糸3本分の畝織組織群が形成される。本発明において、畝織組織群は経糸2本分または3本分としたが、4本以上だと経糸が寄りにくくそれらが密着配置しにくいため好ましくない。
下面側経糸は上記(1)と同様に1本の下面側緯糸の上、1本の下面側緯糸の下を交互
に通る平織組織である。
そして、2本の経糸接結糸のどちらかが、下面側経糸が通った下面側緯糸の下側を通り、下面側経糸のナックルに並列する経糸接結糸のナックルが形成されることとなる。
例えば、上記下面側経糸が1本だった場合には下面側経糸と経糸接結糸からなる2つのナックルが並列配置され、経糸2本分の畝織組織群が形成される。そして、下面側経糸が2本だった場合には3つのナックルが並列配置され、経糸3本分の畝織組織群が形成される。
そして、下面側経糸が形成するナックルの一部では、下面側経糸の左側に配置した経糸接結糸が、下面側経糸が形成するナックルに並列してナックルを形成し、それ以外の部分では下面側経糸の右側に配置した経糸接結糸が、下面側経糸が形成するナックルに並列してナックルを形成している。これにより、2つのナックルが並列配置した経糸2本分の畝織組織群が形成される。
経糸の配置としては、特に限定されなく、例えば1本の下面側経糸の両側に経糸接結糸を配置し、どちらか一方の経糸接結糸の横にもう1本の下面側経糸を配置したものや、2本の下面側経糸を挟むように、両側に経糸接結糸を配置したもの、他には2本の経糸接結糸を挟むように、両側に下面側経糸を配置したものであってもよい。これら4本の経糸により3つのナックルが並列する、経糸3本分の畝織組織群を形成する。
下面側層では経糸が密着している箇所(群)と離れている箇所(溝)が交互に現れた構造となる。下面側緯糸は1つの畝織組織群の上、下を交互に通る組織であるが、実質的には複数本の下面側経糸の上下を通る組織であるため、下面側表面には比較的長いクリンプが形成され耐摩耗性に優れた構造となる。また、下面側緯糸は連続配置する複数本の経糸によって下側から強力に織り合わされているため、下面側緯糸クリンプは外側に突出し耐摩耗体積が増える。これは、畝織組織群の端部に経糸接結糸が配置されている本発明の織物でより顕著となる。
織物を構成する経糸は16シャフト、20シャフト、24シャフト等適宜選択でき、限定されない。
緯糸については、上面側層は緻密な表面とするために、上面側緯糸の線径を比較的小さく、そして下面側層はマシンやロール接触面側となる下面側表面は剛性や耐摩耗性が必要とされるため、下面側緯糸は比較的線径の大きいものである方が好ましい。また、上面側緯糸、下面側緯糸、経糸接結糸の線径を同じとしても、下面側経糸のみを大径としても、もちろん下面側経糸も同径であっても構わない。上面側緯糸と下面側緯糸の配置比率は1:1であってもよく、その他2:1や3:2、4:3等適宜選択できる。下面側緯糸本数を上面側緯糸本数より少なくすることで横溝も形成され、縦溝と組み合わせることで脱水性、ろ水性がより向上する。
図1〜9は本発明の実施例であり、図10は従来例を示す。図1、4、6、8は意匠図であり、図2、5、7、9は経糸に沿った断面図で、図3、10は緯糸に沿った断面図である。
、上面側緯糸のみの場合がある。
また、各図において畝織組織群をAとし、直進畝織組織群をBで示した。
図1は本発明の実施例1の織物の意匠図である。実施例1は経糸24本からなる24シャフトの織物であり、2、8、14、20が経糸接結糸であり、下面側では第1下面側経糸と経糸接結糸が協働して経糸1本分の平織組織を形成することが特徴である。上面側緯糸と下面側緯糸の配置比率は2:1である。
例えば、経糸1は第2上面側経糸であり、1本の上面側緯糸の上、下を交互に通る平織組織を形成している。そして、経糸3は第1上面側経糸であり、平織組織の一部のナックルが形成されていない組織である。そして、経糸2は経糸接結糸であり、第1上面側経糸3が平織組織を形成するために織物組織上本来通るべきであったが通らなかった補完部分の上面側緯糸の上側を通る組織である。これにより、経糸接結糸2と第1上面側経糸3が協働して上面側表面に経糸1本分の平織組織を形成する。図2の経糸断面図では組み合わせがずれているが、実質的に経糸接結糸2と上面側経糸3は隣接配置しているため、これらが密着し合い経糸1本分の平織組織を形成している。
そして、第1上面側経糸と経糸接結糸により形成された平織組織、第2上面側経糸により形成された平織組織により、上面側表面に織物として均一な平織組織が形成される。
経糸6は1本の下面側緯糸の上、下を交互に通る平織組織である。経糸接結糸2と第1下面側経糸4のいずれかは、下面側経糸6が通る下面側緯糸の下側を通ることで、これら2つのナックルが並列配置されることとなる。この並列配置する2つのナックルは、下面側緯糸1本交互に下面側表面に現れ、経糸2本分が密着した畝織組織群となる。
方向に伸びる溝(図中斜線部)が形成され、脱水性、通気性に優れた織物となる。これは、下面側表面に同じ経糸2本分の長さのクリンプを形成する、図10の従来例の脱水溝の幅と比較しても明らかに広い縦溝が形成される。
また、下面側緯糸は畝織組織群を交互に上下する組織であり、図3の緯糸クリンプの方が図10の緯糸クリンプよりもはるかに長く、耐摩耗性に優れた効果を奏する。
このようにして、上面側表面は緻密であるため、繊維支持性、表面平滑性に優れたものとなり、下面側表面は縦方向に沿った溝が形成されるため脱水性、ろ水性、通気性に優れ、且つ耐摩耗性にも優れた織物となる。
図4は本発明の実施例2の織物の意匠図である。実施例2は経糸16本からなる16シャフトの織物であり、6、8、14、16が経糸接結糸であり、下面側では2本の経糸接結糸が協働して経糸1本分の平織組織を形成することが特徴である。上面側緯糸と下面側緯糸の配置比率は2:1である。
上面側層は平織組織であり、前実施例と同様に上面側表面に均一な平織組織が形成される。
下面側層は下面側緯糸と織り合わされる第2下面側経糸と経糸接結糸から構成されており、2本の経糸接結糸が協働して下面側表面に経糸1本分の平織組織を形成する組織である。
このようにして、上面側表面は緻密であるため、繊維支持性、表面平滑性に優れたものとなり、下面側表面は縦方向に沿った溝が形成されるため脱水性、ろ水性、通気性に優れ、且つ耐摩耗性にも優れた織物となる。
図6は本発明の実施例3の織物の意匠図である。実施例3は経糸20本からなる20シャフトの織物であり、6、10、16、20が経糸接結糸であり、1本の下面側経糸とその両側に配置した経糸接結糸により経糸2本分の平織組織を形成することが特徴である。上面側緯糸と下面側緯糸の配置比率は2:1である。
上面側層は平織組織であり、前実施例と同様に上面側表面に均一な平織組織が形成される。
下面側層は下面側緯糸と織り合わされる下面側経糸と経糸接結糸から構成されており、1本の下面側経糸と2本の経糸接結糸が協働して下面側表面に経糸2本分の平織組織を形成する組織である。
このようにして、上面側表面は緻密であるため、繊維支持性、表面平滑性に優れたものとなり、下面側表面は縦方向に沿った溝が形成されるため脱水性、ろ水性、通気性に優れ、且つ耐摩耗性にも優れた織物となる。
図8は本発明の実施例4の織物の意匠図である。実施例4は経糸24本からなる24シャフトの織物であり、6、12、18、24が経糸接結糸であり、2本の下面側経糸とその両側に配置した経糸接結糸により経糸3本分の平織組織を形成することが特徴である。上面側緯糸と下面側緯糸の配置比率は2:1である。
上面側層は平織組織であり、前実施例と同様に上面側表面に均一な平織組織が形成される。
下面側層は下面側緯糸と織り合わされる下面側経糸と経糸接結糸から構成されており、2本の下面側経糸と2本の経糸接結糸が協働して下面側表面に経糸3本分の平織組織を形成する組織である。
このようにして、上面側表面は緻密であるため、繊維支持性、表面平滑性に優れたものとなり、下面側表面は縦方向に沿った溝が形成されるため脱水性、ろ水性、通気性に優れ、且つ耐摩耗性にも優れた織物となる。
1’、2’・・・24’ 上面側緯糸、下面側緯糸
Claims (7)
- 上面側経糸と上面側緯糸からなる上面側層と、下面側経糸と下面側緯糸からなる下面側層を、上下層を接結する経糸接結糸で織り合わせてなる二層織物において、前記上面側経糸は組織の異なる第1上面側経糸と第2上面側経糸からなり、第1上面側経糸が織物組織上本来通るべき一部の上面側緯糸の上側を通らない補完部分を有し、当該補完部分において隣接配置する経糸接結糸が該上面側緯糸の上を通り、上面側表面に第2上面側経糸と同じ経糸1本分の組織を形成し、下面側層では隣接配置する複数本の下面側経糸と経糸接結糸が、協働して下面側緯糸の下側に経糸2本分または3本分に相当する2または3の並列配置するナックルを形成し、該並列配置する2または3のナックルは、下面側緯糸1本交互に下面側表面に現れ、かつ経糸2本分または3本分が密着した畝織組織群を形成することにより該畝織組織群間に経糸1本以上の間隔を設け、下面側緯糸は1つの畝織組織群の上、1つの畝織組織群の下を交互に通る組織であり、下面側層には畝織組織群と畝織組織群の間に縦方向に伸びる縦溝が形成されたことを特徴とする工業用二層織物。
- 請求項1に記載の下面側経糸と経糸接結糸により形成された畝織組織群の他に、隣接する2本または3本の下面側経糸が揃って下面側緯糸1本交互に上下する平織組織を形成した直進畝織組織群(*直進畝織組織群は仮名称)があり、完全組織内に直進畝織組織群と畝織組織群を混在配置し、群と群の間に縦溝が形成されたことを特徴とする工業用二層織物。
- 前記畝織組織群を形成する経糸が、下面側緯糸と織り合わされる1本の第1下面側経糸と、1または2本の第2下面側経糸と、1本の経糸接結糸であり、第1下面側経糸と第2下面側経糸は異なる組織であって、第1下面側経糸は織物組織上本来通るべき一部の下面側緯糸の下側を通らず、隣接配置する経糸接結糸が該下面側緯糸の下側を通ることで、下面側表面に第2下面側経糸と同じ経糸1本分の平織組織を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の縦溝が形成された工業用二層織物。
- 前記畝織組織群を形成する経糸が、下面側緯糸と織り合わされる1または2本の第2下面側経糸と、2本の経糸接結糸であり、隣接配置する2本の経糸接結糸が異なる下面側緯糸の下側を通ることで下面側表面に第2下面側経糸と同じ経糸1本分の平織組織を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の縦溝が形成された工業用二層織物。
- 前記畝織組織群を形成する経糸が、1本の下面側経糸と、2本の経糸接結糸であり、該下面側経糸と該経糸接結糸によって下面側緯糸の下側に並列配置する2つのナックルを形成する組織であって、下面側経糸は1本の下面側緯糸の上下を交互に通る平織組織を形成する組織であり、その両側には経糸接結糸が隣接配置し、下面側経糸のナックルの一部では、下面側経糸の下面側ナックルとその左側に配置した経糸接結糸が2つの並列するナックルを形成しており、下面側経糸の他のナックル部では、右側に配置した経糸接結糸が下面側経糸のナックルと2つの並列するナックルを形成することを特徴とする請求項1または2に記載の縦溝が形成された工業用二層織物。
- 前記畝織組織群を形成する経糸が、下面側緯糸と織り合わされる2本の下面側経糸と、2本の経糸接結糸であり、該下面側経糸と該経糸接結糸によって下面側緯糸の下側に並列配置する3つのナックルを形成する組織であって、2本の下面側経糸は同じ下面側緯糸の上下を交互に通る平織組織を形成し、下面側経糸のナックルの一部では2本の下面側経糸の下面側ナックルと、1本の経糸接結糸により形成された3つのナックルが並列配置し、下面側経糸のその他のナックル部では、下面側経糸の下面側ナックルと、もう一方の経糸接結糸により形成された3つのナックルが並列配置していることを特徴とする請求項1または2に記載の縦溝が形成された工業用二層織物。
- 前記畝織組織群を形成する経糸接結糸が、群の端に配置されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載された縦溝が形成された工業用二層織物。
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