JP2008000084A - 植生基体及びその製造方法ならびに緑化工法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ポリエチレンを用いた経糸2と緯糸3とによって一重のネット4を編織する際に、経糸2に別の糸状体5を縄のれん状にして一体的に垂下するように形成してなる。
【選択図】 図1
Description
植生基体が法面上に敷設されると、経糸又は緯糸若しくは両糸から縄のれん状にして一体的に垂下された糸状体はたるんで、法面の土壌表面に密着し、これを覆うように働く。しかし、従来の薄綿と違い、張付け面全体を完全に覆うものではない。表面の土粒子は土壌表面にたるんで載置される状態にある前記糸状体に絡み合う。しかし、前記糸状体はそれらの土粒子を完全に固定するわけではなく、ある程度の移動を可能にする。そのため、飛来してきた種子は、土粒子と混ざり合うことにより、薄綿よりも容易に施工面に定着することが可能になる。
ただし、部分的に糸状体を設ける場合にはこの限りでなく、各糸状体が重なり合わない程度に長くしても良いことはいうまでもない。
何れもが、簡便で廉価に得ることができる。
以下、本発明の実施例を、一重の植生ネットを用い、その経糸に別の糸状体を垂下させる例について、図1〜4に基づいて説明する。
この実施例2では、前記別の糸状体5を得る他の手段を提案するもので、図5に示すように、上下に所定間隔を隔てるようにして上ネット4Aと下ネット4Bの一対を編織し、この編織の過程で、上ネット4Aと下ネット4Bの経糸2間にわたって、前記糸(挿入糸)6Aを、経糸方向に前記実施例1に示した場合と同様の間隔を持たせて、ジグザグ状にルーズに編織し、二重のネット4を得る。次いで、この上下方向にジグザグ上に編織された糸(挿入糸)6Aをその上下長の略中間辺りで切断することによって、二重のネット4Cを上下のネットに分離する。これによって経糸2に糸6が垂下した、実施例1と同様のネット4を一挙に二枚得ることが出来る。効率良く植生基体1を得ることができる。
この実施例3では、その1として、植生基体1の目合いの形状として、図6に示すように、ひし形を採用したもの、或いは、その2として、図7に示すように、六角形(亀甲網)を採用した場合を例示するもので、縦横四角の場合に比べて、目合いの四方に、特に法面の傾斜下方側に、別の糸状体5が縄のれん状で一体的に垂下される構造となるため、雨滴による法面などの表面侵食(土粒子の飛散、移動)の防止を一層効果的に発揮できる上で有用である。
次に、この実施例4に示す植生基体1は、図8に示すように、従来から公知の手段を採用して、経糸方向に所定間隔置きで袋収納部7を備え、この袋収納部7に、図示するように、例えば肥料基材入り袋8などを収納する。この肥料基材入り袋8は、降雨などにより肥料養分が徐々に滲み出すような厚みと通気性を有する腐食性の素材で構成された袋体に、肥料や土壌改良剤、保水剤などの植物の生育に直接的または間接的に必要な肥料材料を収納してなる。
次に、本発明に係る植生基体1を法面緑化工法に適用する場合の一例について説明する。
前記の通り、実施例1〜4に記した植生基体1を、図3、4に示すように、アンカーや止め釘Aなど(図9参照)を用いて、前記別の糸状体5側が法面N側になるようにして張設する。
図示はしないが、上記植生基材Gの吹き付けによる法面Nの緑化に際して、上記の植生材料を収容した肥料基材入り袋8と、この肥料基材入り袋8とは別の構成の植生材料収容袋、即ち、植生の発芽・成育の妨げにならず、しかも、水分により溶解する高分子系フィルムあるいは澱粉系フィルムまたは寒冷紗付き水溶性紙による袋内に例えば牧草種子を収納した植生材料収容袋とを、植生ネット1の袋収納部7に例えば交互に収納させて、これを緑化用の植生基体とし、この植生基体を法面Nに張設して、これに植生基材Gを吹き付けるようにしてもよいのである。
具体的には、例えば200〜2000デニールの合成樹脂製素材のモノフィラメントまたはフラットヤーンを鎖編みして得たものを経糸2の交互若しくは数本おきに編織することである。
2…経糸
3…緯糸
4…ネット
4A…上ネット
4B…下ネット
4C…二重ネット
5…糸状体
6…糸
6A…糸(挿入糸)
7…袋収納部
8…肥料基材入り袋
N…法面
G…植生基材
Claims (5)
- ネットを構成する経糸又は緯糸若しくは両糸から糸状体を縄のれん状にして一体的に垂下させてあることを特徴とする植生基体。
- ネットは植生材料収容袋を収納するための袋収納部を有する請求項1記載の植生基体。
- 経糸と緯糸によってネットを編織する際に、これら経糸又は緯糸若しくは両糸に編み込む、熱融着、接着、ニードルパンチで挿入のいずれかの手段を用いて糸状体を縄のれん状にして一体的に垂下させることを特徴とする植生基体の製造方法。
- 請求項1〜2のいずれかに記載の植生基体又は請求項3の製造方法によって得られた植生基体を法面に張設する緑化工法。
- 請求項1〜2のいずれかに記載の植生基体又は請求項3の製造方法によって得られた植生基体を法面に張設した後に植生基材を吹き付ける緑化工法。
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-
2006
- 2006-06-23 JP JP2006173504A patent/JP2008000084A/ja active Pending
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