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JP2007267255A - 画像処理装置 - Google Patents

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JP2007267255A JP2006092099A JP2006092099A JP2007267255A JP 2007267255 A JP2007267255 A JP 2007267255A JP 2006092099 A JP2006092099 A JP 2006092099A JP 2006092099 A JP2006092099 A JP 2006092099A JP 2007267255 A JP2007267255 A JP 2007267255A
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Abstract

【課題】省電力状態であるときに、外部装置から通信手段を通じて受信した要求の内容に応じて、必要最小限の機器に対して通電を行うことにより、従来よりも電力消費を抑えることができる画像処理装置を提供すること。
【解決手段】スリープモード中に、NIC5を通じて外部装置から機器情報処理要求(機器情報について所定の処理を求める要求)が受信された場合に、NIC5のMPU及び各制御部6〜9のMPUが、受信された機器情報処理要求に対応する処理(機器情報の設定や送信)を実行するために必要な制御部6〜9(機能ブロック)を判別し、必要と判別した制御部のみを、自動切替スイッチ41〜49を制御することによって自動的に"通電有り状態"に切り替え、要求に応じた処理が実行された後に、再び元の"通電無し状態"に切り替える。
【選択図】図4

Description

本発明は、外部装置と通信を行う通信手段を備えた画像処理装置に関するものであって、特に、省電力化に好適な画像処理装置に関するものである。
一般に、プリンタ、スキャナ、ファクシミリ装置、複写機或いはそれらの機能を兼ね備えた複合機等の画像処理装置は、ネットワークや電話回線等の通信媒体を介して外部装置(計算機や他の画像処理装置等)と通信を行う通信手段(NIC(Network Interface Card)やモデム(Modulator-Demodulator)など)を備えている。また、このような画像処理装置は、当該画像処理装置が備える操作入力部に対する操作、及び前記通信手段を通じた外部装置からのデータ受信がない状態が一定時間以上継続した場合、通常の動作状態よりも消費電力が低い省電力状態(一般に、スリープモードという)へ移行する機能(以下、スリープ機能という)を備えるものがある。前記省電力状態では、例えば、ヒータを備えた定着装置や制御回路等の機器に対する通電(電力供給)が遮断された状態となる一方、前記通信手段については、通電された状態が維持されることが多い。その理由は、省電力状態である場合に、外部装置からの要求に応じて非通電状態にある機器に対する通電を自動的に再開させ、通常の動作状態に自動的に復帰できるようにするためである。例えば、特許文献1には、省電力状態である場合に、通電されている通信手段によりプリント要求が受信されると、装置全体に通電を行い、受信したプリント要求に応じた画像形成を行う画像形成装置が示されている。
ここで、外部装置からの要求には、記録紙に画像形成を行うことを要求するプリント要求や、原稿に形成された画像を読み取ることを要求する画像スキャン要求、画像処理装置が備えるハードディスク等の記憶手段にアクセスしてデータファイルを操作する処理(以下、データファイリング処理という)を行うことの要求等のデータ処理要求の他、その画像処理装置が備える機器に関する情報である機器情報について所定の処理を求める要求(以下、機器情報処理要求という)がある。この機器情報処理要求としては、機器情報を外部装置に対して送信することの要求や、機器情報を該当する機器に対して設定することの要求がある。
一方、特許文献2には、省電力状態である場合に、通電されているコントローラにより、ネットワークを介して外部装置からハードディスクに対するアクセス要求が受信されると、ハードディスクに対する通電を開始して要求された処理を行う画像処理装置が示されている。
また、特許文献3には、サブ電源によりサブCPU及び外部インターフェースに電力が供給された省電力状態である場合に、外部インターフェースを通じて印刷要求を受けると、サブCPUにより装置全体を制御するメインCPUに電力を供給して印刷を行う複合機が示されている。
特開平8−101606号公報 特開2005−186425号公報 特開2003−63101号公報
しかしながら、自装置が省電力状態であるときに、外部装置から通信手段を通じて何らかの処理が要求されたからといって、常にその要求に応じて通電されていない多くの機器に対する通電を開始し、要求された処理を実行していたのでは、十分な省電力化を図れないという問題点があった。
特に、多岐にわたる機能に対応した多くの機器を備えるとともに、多くの利用者によって共用される複合機では、外部装置から通信手段を通じて受信される要求の種類が多く、また、要求ごとの重要度合や緊急度合が異なり得る。このため、省電力状態であるときに受信した要求の内容に応じて、必要最小限の機器に対して適切なタイミングで通電を行うことが、さらなる省電力化を図る上で重要である。
従って、本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、省電力状態であるときに、外部装置から通信手段を通じて受信した要求の内容に応じて、必要最小限の機器に対して通電を行うことにより、従来よりも電力消費を抑えることができる画像処理装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、計算機や他の画像処理装置等の外部装置と通信を行う通信手段を備え、その外部装置から当該画像処理装置が備える機器に関する情報(以下、機器情報という)について所定の処理を求める機器情報処理要求を前記通信手段により受信し、その機器情報処理要求に対応する処理を実行する画像処理装置であり、次の(1)〜(4)に示す特徴的な構成を有するものである。
(1)各々機能に応じて区分された部品若しくは部品の集合である複数の機能ブロック各々に対して個別に通電するか否かを切り替える通電切替手段。
(2)前記機能ブロック各々が通電無し状態である場合に、前記通信手段により前記外部装置から受信された前記機器情報処理要求に対応する処理を実行するために必要な前記機能ブロックを判別する必要機能ブロック判別手段。
(3)前記必要機能ブロック判別手段により必要であると判別された前記機能ブロックのみを、前記通電切替手段を制御することによって通電有り状態に切り替える機能ブロック自動起動手段。
(4)前記機能ブロック自動起動手段により通電有り状態となった前記機能ブロックを、前記通信手段により受信された前記機器情報処理要求に対応する処理が実行された後に、前記通電切替手段を制御することによって通電無し状態に切り替える機能ブロック自動停止手段。
このように、当該画像処理装置は、省電力状態であるときに、外部装置から通信手段を通じて受信した前記機器情報処理要求に対し、その要求に応じた処理に必要な機能ブロックのみを一時的に通電有りの状態に切り替え、その要求に応じた処理が終了すれば再び省電力状態に戻る。これにより、必要のない機能ブロックが無駄に起動されることがなく、消費電力を低減できる。
なお、ここでいう省電力状態とは、前記機能ブロック各々が通電無しの状態であって、前記通信手段、前記必要機能ブロック判別手段及び前記機能ブロック自動起動手段が通電有りの状態となっていることをいう。
また、本発明に係る画像処理装置が、さらに次の(5)〜(7)に示す構成要素を備えればなお好適である。
(5)前記機能ブロック各々が通電無し状態であるときに前記通信手段により前記外部装置から前記機器情報処理要求が受信された場合に、前記機能ブロックに対する通電要否を判別する通電要否判別手段。
(6)前記通電要否判別手段の判別結果に応じて、前記通信手段により受信された前記機器情報処理要求について、これを所定の要求記憶手段に記憶させるか、或いはこれに対応する処理を前記機能ブロック自動起動手段により前記機能ブロックへの通電を行った上で実行するかを制御する要求記憶制御手段。
(7)前記要求記憶手段に記憶された前記機器情報処理要求に対応する処理が、これに必要な前記機能ブロックが通電有り状態となった際に実行されるよう制御する起動待ち制御手段。
ここで、(5)に示す通電要否判別手段としては、例えば、予め定められた時刻スケジュールに従って前記機能ブロックの通電状態を制御するタイマ制御手段(当該画像処理装置が備えるもの)の制御状態や、前記要求記憶手段の空き容量、前記要求記憶手段に記憶されている前記機器情報処理要求の数などに基づいて前記機能ブロックに対する通電要否を判別するものが考えられる。
上記構成を備えた画像処理装置は、省電力状態であるときに外部装置から受信した前記機器情報処理要求に対応する処理を、省電力状態が解除されるのを待って実行するか、或いは必要最小限の機能ブロックを起動させてすぐに実行するかを状況に応じて切り替えることができる。これにより、前記機器情報処理要求が受信される都度、即座にその要求に応じて省電力状態を解除して処理する画像処理装置に比べ、消費電力を低減できる。
また、前記通信手段が、前記機能ブロック各々が通電無し状態であるときに前記外部装置から前記機器情報処理要求を受信した場合に、その機器情報処理要求に対応する処理の実行を待たずに、前記機器情報処理要求の送信元の前記外部装置に対して要求受付完了の応答を行う受付完了応答手段を具備するものも考えられる。
これにより、前記外部装置は、当該画像処理装置からの要求受付完了の応答を早期に受信することができる。
また、前記通信手段が、前記必要機能ブロック判別手段及び前記機能ブロック自動起動手段を兼ねて構成されたものであれば、省電力状態において通電させておくべき機器の数が減り、さらに電力消費を抑えることができる。
本発明によれば、画像処理装置が、省電力状態であるときに、外部装置から通信手段を通じて受信した前記機器情報処理要求に対し、その要求に応じた処理に必要な機能ブロックのみを一時的に通電有りの状態に切り替え、その要求に応じた処理が終了すれば再び省電力状態に戻る。これにより、必要のない機能ブロックが無駄に起動される(通電される)ことがなく、消費電力を低減できる。
また、省電力状態であるときに外部装置から受信した前記機器情報処理要求に対応する処理を、省電力状態が解除されるのを待って実行するか、或いは必要最小限の機能ブロックを起動させてすぐに実行するかを状況に応じて切り替えることにより、前記機器情報処理要求が受信される都度、即座にその要求に応じて省電力状態を解除して処理する画像処理装置に比べ、さらに消費電力を低減できる。
さらに、画像処理装置が、前記機器情報処理要求に対応する処理の実行を待たずに、外部装置に対して要求受付完了の応答を行う受付完了応答手段を具備すれば、前記機能ブロックの起動に要する時間が長い場合でも、外部装置は、処理待ちの状態から早期に開放され好適である。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに、図1は本発明の実施形態に係る画像処理装置Xの概略構成を表すブロック図、図2は画像処理装置Xが備えるNICの概略構成を表すブロック図、図3は画像処理装置Xが備える制御部の概略構成を表すブロック図、図4は画像処理装置Xにおける電源の接続関係の第1実施例を表す電源系統図、図5は画像処理装置Xのデータ受信に応じたスリープモード解除処理の手順を表すフローチャート、図6は画像処理装置Xの機器情報処理要求受信時のスリープモード解除処理の手順を表すフローチャート、図7は機器情報処理要求のデータ構成の一例を表す図、図8は画像処理装置Xにおけるウィークリータイマ制御の週間スケジュールを模式的に表した図、図9は画像処理装置XにおけるNICの電源制御ルールの一例を表す図、図10は画像処理装置Xにおけるメイン制御部の電源制御ルールの一例を表す図、図11は画像処理装置Xにおける電源の接続関係の第2実施例を表す電源系統図である。
まず、図1に示すブロック図を参照しつつ、画像処理装置Xの構成について説明する。
画像処理装置Xは、例えば標準規格IEEE802.3に準拠したLANやWAN、インターネット等のネットワーク30を介して、パーソナルコンピュータ等の外部装置31と通信可能に構成され、その外部装置31と通信を行う通信手段の一例として、ネットワークインターフェースカード5(以下、NICという)を備えている。ここで、ネットワーク30を介して当該画像処理装置Xと通信可能な外部装置31としては、当該画像処理装置Xの利用者の端末や、他の画像処理装置、当該画像処理装置Xのメンテナンスを行う事業者の端末等が考えられる。
画像処理装置Xは、図1に示すように、前記NIC5に加え、操作部1、表示部2、ハードディスクドライブ3(以下、HDDと称する)、画像処理演算部4、スキャナ制御部6、スキャナ部6a、プリント制御部7、プリント部7a、後処理制御部8、シフター8a、パンチャー8b、ステイプラー8c、メイン制御部9、メイン通電切替回路10、メイン電源21、サブ電源22等を備えている。
さらに、スキャナ部6aは、自動原稿搬送装置6b(以下、ADFと称する)を備え、プリント部7aは定着用ヒータ7bを備えている。
また、図1に示す例では、メイン制御部9、画像処理演算部4、NIC5、スキャナ制御部6、プリント制御部7、後処理制御部8及びメイン通電切替回路10は、バス11により相互に接続されている。
操作部1は、情報を入力するための操作入力手段であり、シートキーや液晶表示装置の表面に設けられたタッチパネル等から構成されるものである。
表示部2は、情報の表示手段であり、液晶表示装置やLEDランプ等から構成されるものである。これら操作部1及び表示部2により、利用者に対するマンマシンインターフェースが構成されている。
HDD3は、原稿から読み取った読取り画像データの処理や、画像データのプリント処理等の際に、必要に応じてその処理データを記憶する大容量の不揮発メモリである。さらに、このHDD3は、当該画像処理装置Xと通信可能な外部装置31からの要求に応じて、その外部装置31から送信されてくるデータファイルの保存先としても用いられる。このように、外部装置31から送信されてくるデータファイルをHDD3に保存する処理、及び、その保存したデータファイルの保存場所(データフォルダ)の変更や、ファイル名の変更、データの書き換え、データの消去等を行う処理を、以下、データファイリング処理という。
画像処理演算部4は、専用の信号処理回路或いはDSP(Digital Signal Processor)等により構成され、画像データについて各種画像処理を行い、画像形成に用いる印刷データ(イメージデータや印刷ジョブ等)の生成や、外部装置31へ送信する画像データ(例えば、JPEG形式等の所定の符号化がなされた画像データ等)の生成、画像データに暗号化を施す処理や、暗号化された画像データを復号化する処理、或いは画像データを圧縮符号化する処理や、圧縮符号化された画像データを伸張(復元)する処理等を行うものである。
スキャナ制御部6は、原稿から画像を読み取る処理を実行するスキャナ部6a及びADF6bに対して制御信号を出力することにより、スキャナ部6a及びADF6bを制御するものである。
スキャナ部6aは、不図示のガラス製の原稿台上に載置された原稿や、ADF6bにより搬送される原稿から、その原稿に形成された画像を読み取る装置である。このスキャナ部6aは、ADF6bの他、例えば、原稿の画像面に光を照射する光源及び原稿からの反射光を所定の方向へ反射するミラーが設けられ、原稿に沿って移動するよう構成された移動式光学ユニットと、その移動式光学ユニットを駆動するモータ(駆動手段の一例)と、その移動式光学ユニットから出射される光を所定の経路に沿って導く固定式のミラー及びその光を集光するレンズと、そのレンズを通過した光を光電変換し、その光(即ち、原稿の画像面に反射した光)の光量に応じた電気信号を出力するCCD(Charge Coupled Device)等とを備えている。前記移動式光学ユニットは、原稿台に載置された原稿から画像を読み取る場合には、その原稿に沿って移動しつつ画像面に光を照射する。一方、ADF6bにより搬送される原稿から画像を読み取る場合には、前記移動式光学ユニットは、原稿の搬送経路に対向する所定位置に固定され、搬送中の原稿に光を照射する。また、前記CCDから出力される電気信号は、画像データとして画像処理演算部4へ伝送される。
ADF6bは、原稿供給用のトレイにセットされた原稿を、1枚ずつ所定の搬送経路に沿って搬送し、原稿排出用のトレイに排出する装置である。このADF6bは、例えば、原稿供給用のトレイから原稿の搬送経路へ原稿を1枚ずつ送り出す給紙ローラと、原稿の搬送経路において原稿を搬送する原稿搬送ローラ、及びそれら各ローラを駆動するモータを備えている。
プリント制御部7は、画像形成処理に関する処理を実行するプリント部7aに対して制御信号を出力することにより、プリント部7aを制御するものである。
プリント部7aは、不図示の給紙カセットに収容された記録紙を、1枚ずつ順次送り出し、所定の画像形成位置を経て排紙トレイまで搬送するものとともに、その画像形成位置において、スキャナ部6aにより原稿から読み取られた原稿の画像データや、画像処理演算部4により生成された印刷データ等に基づいて、記録紙に画像を形成(出力)するものである。ここで、当該画像処理装置Xは、原稿の画像データに基づく画像形成処理を行うことによって複写機として機能し、外部装置31から受信したプリント要求(印刷ジョブ)に基づく画像形成処理を行うことによってプリンタとして機能する。
このプリント部7aは、例えば、像を担持する感光体ドラム、その感光体ドラムに対し帯電を行う帯電装置、与えられた画像データや印刷ジョブに基づく静電潜像を感光体ドラム表面に書き込む露光装置、その静電潜像をトナー像として現像する現像装置、感光体ドラム上のトナー像を記録紙に転写する転写装置、感光体ドラムや記録紙搬送用のローラを駆動するモータ等を備えている。
さらに、プリント部7aは、記録紙に転写されたトナー画像を、加熱して定着させる定着装置を備え、この定着装置は、定着用のヒータ7bが内装された加熱ローラと、トナー画像が転写された記録紙を前記加熱ローラに対して圧接させる加圧ローラと、各ローラを駆動するモータ等も備えている。
後処理制御部8は、画像形成がなされた記録紙に対して各種の後処理を施すシフター8a、パンチャー8b及びステイプラー8cに対して制御信号を出力することにより、シフター8a、パンチャー8b及びステイプラー8cを制御するものである。
シフター8aは、複数の排紙トレイが設けられた可動式トレイを備え、プリント部7aにより、ひとまとまりの画像データや印刷ジョブ(以下、1組のジョブという)について複数部数分の画像形成処理が連続して行われた場合に、それら記録紙を予め定められた規則に従って仕分けするものである。ここで、可動式トレイは、記録紙の排出口に対する排紙トレイ各々の位置を移動可能に構成されている。
例えば、シフター8aは、画像形成後の記録紙が、排紙トレイ各々に対して前記1組のジョブごとに、或いは同じページごとに排出されるよう前記可動式トレイが制御される。また、パンチャー8bは、画像形成後の記録紙にパンチ穴を開ける処理を行うものである。また、ステイプラー8cは、画像形成後の複数枚の記録紙に対してステイプル綴じ処理を施すものである。以下、シフター8a、パンチャー8b及びステイプラー8cを総称して、後処理実行部と称する。
また、画像読み取り、画像形成及び記録紙に対する後処理の各個別の処理を直接的に行うスキャナ部6a、プリント部6b、後処理実行部8a〜8c各々を制御するスキャナ制御部6、プリント制御部7及び後処理制御部8を総称して、ローカル制御部と称する。
NIC5は、例えば標準規格IEEE802.3に準拠したLAN等のネットワーク30を通じて、外部装置31との間でデータの送受信を行う通信インターフェースである。このNIC5は、例えば、画像処理演算部4により生成された画像データや、スキャナ部6aで読み取られた画像データ、或いはHDD3に保存されているデータを外部装置31へ送信する処理、さらには、外部装置31から各種のデータ処理要求を受信する処理等を行う。ここで、データ処理要求には、記録紙に画像形成を行うことを要求するプリント要求(いわゆる、印刷ジョブ)、原稿から画像を読み取ることを要求するスキャン要求、前記データファイリング処理を行うことを要求するデータファイリング要求等が含まれる。
また、NIC5は、当該画像処理装置Xが備える機器に関する情報(以下、機器情報という)について所定の処理を求める機器情報処理要求を外部装置31から受信する処理、及び必要に応じてこれに対する応答を外部装置31に対して送信(返信)する処理も行う。この機器情報については後述する。
メイン電源21及びサブ電源22は、当該画像処理装置Xの各構成要素に対して電力を供給する電源回路である。
メイン通電切替回路10は、後述するように、NIC5から受ける制御信号に従って、サブ電源22の1つについて、これを商用電源に接続するか否かを切り替えることにより、メイン制御部9等の一部の機器に対して通電を行うか否かを切り替えるスイッチ回路である。その詳細は、後述する。
さらに、メイン通電切替回路10は、操作部1から受信する制御信号によっても、その切替状態が変化するよう構成されている。
メイン制御部9は、操作部1、表示部2、HDD3及び画像処理演算部4の各々を制御するものであり、さらに、スキャナ制御部6、プリント制御部7及び後処理制御部8各々との間で、それら各制御部が実行するデータ処理に必要な情報や、そのデータ処理によって得られる情報の授受を行うものである。
例えば、メイン制御部9は、プリント制御部7に対し、画像形成先となる記録紙のサイズや、出力画像の縮倍率や濃度補正値、カラー画像形成処理を行うかモノクロ画像形成処理を行うか等の情報を引き渡す一方、プリント制御部7からは、何枚目の記録紙への画像形成まで終了したかの情報や、プリント部7aで発生したエラーの情報等を取得する。さらに、メイン制御部9は、スキャナ制御部6に対し、原稿における画像読み取り範囲の情報等を引き渡す一方、スキャナ制御部7からは、ADF6bを用いて何枚目の原稿まで画像読み取りが終了したかの情報や、スキャナ部6aによって読み取られた画像データ、ADF6aで発生したエラーの情報等を取得する。また、メイン制御部9は、後処理制御部8に対し、シフター8aによる仕分け処理の種類に関する情報や、パンチャー8bやステイプラー8cにより穴開け処理やステイプル綴じ処理を施す記録紙の枚数情報等を引き渡す一方、後処理制御部8からは、シフター8a、パンチャー8b及びステイプラー8cで発生したエラー情報等を取得する。
以上に示したように、メイン制御部9、HDD3、スキャナ制御部6、スキャナ部6a、プリント制御部7、プリント部7a、後処理制御部8、後処理実行部8a〜8cは、各々機能に応じて区分された部品若しくは部品の集合として構成された機能ブロックである。
また、ハードディスクを回転駆動させるモータを備えたHDD3と、これを制御するメイン制御部9は、メイン制御部9が上位、HDD3が下位となる関係を有している。
さらに、メイン制御部9は、複数の前記ローカル制御部6〜8各々との間でデータ処理に必要な情報若しくはデータ処理によって得られる情報の授受を行う機能ブロックであり、メイン制御部9が上位、ローカル制御部6〜8各々が下位となる関係を有している。
また、各種モータを備え、制御される側の機能ブロック(被制御ブロックの一例)であるスキャナ部6a及び後処理実行部8a〜8cが下位、これらを制御する側のスキャナ制御部6及び後処理制御部8が上位となる関係を有している。
同様に、各種モータと定着用ヒータ7bとを備え、制御される側の機能ブロック(被制御ブロックの一例)であるプリント部7aが下位、これを制御する側のプリント制御部7が上位となる関係を有している。
従って、最上位の機能ブロックがメイン制御部9、その1つ下位の機能ブロックがスキャナ制御部6、プリント制御部7及び後処理制御部8、さらにその1つ下位(再下位)の機能ブロックがスキャナ部6a、プリント部7a及び後処理実行部8a〜8cとなっている。このように、各機能ブロックが、上位から下位への階層的な関係を有している。
次に、図2に示すブロック図を参照しつつ、NIC5の構成について説明する。
NIC5は、バスコネクタ61、バス制御部62、MPU63、メモリ制御部64、ROM65、フラッシュメモリ66、ネットワーク制御部67、ネットワークコネクタ68及び計時部69等を備えている。
バスコネクタ61は、バス11に接続されるコネクタであり、バス制御部62は、バス11を通じて他の機器との間で信号伝送を行うものである。
ネットワークコネクタ68は、ネットワーク30に物理的に接続するコネクタであり、ネットワーク制御部67は、例えば標準規格IEEE802.3及びTCP/IP等の所定のネットワークプロトコルに準拠した通信制御を行うものである。
MPU63は、ROM65に予め記憶されたプログラムを実行することにより、バス11とネットワーク30との間の信号伝送を中継する処理や、ネットワーク30を介して外部装置31から所定の処理が要求された場合に、これに応答する処理等、各種の処理を行う演算手段である。実行するプログラムは、MPU63が内蔵する不図示のRAMに展開されて実行される。このMPU63は、メモリ制御部64を介して、ROM65やフラッシュメモリ66に対するアクセスを行う。
また、NIC5は、MPU63がROM65に予め記憶されたWebサーバプログラムを実行することにより、Webサーバとしても機能する。
計時部69は、一定周期で発信信号を発生させるクロック発信器を備え、その発信信号に基づいて現在時刻の計時、及びMPU63によって設定された時間(以下、タイマー設定時間という)の計時を行うものである。この計時部69により計時された現在時刻の情報、及び前記タイマー設定時間が設定された時点からその時間が経過した旨の情報は、MPU63に伝送される。
次に、図3に示すブロック図を参照しつつ、メイン制御部9及びローカル制御部6〜8の構成について説明する。以下、メイン制御部9及びローカル制御部6〜8を総称して、制御部と称する。
制御部6〜9各々は、バスコネクタ71、バス制御部72、MPU73、メモリ制御部74、ROM75、フラッシュメモリ76及びI/Oポート77等を備えている。
ここで、バスコネクタ71、バス制御部72、メモリ制御部74、ROM75及びフラッシュメモリ76の各々は、NIC5が備えるバスコネクタ61、バス制御部62、メモリ制御部64、ROM65及びフラッシュメモリ66と同様の機能を備えたものである。もちろん、ROM75及びフラッシュメモリ76に記憶されるプログラムやデータの内容は、NIC5のROM65及びフラッシュメモリ66に記憶されているものと異なることはいうまでもない。
制御部6〜9のI/Oポート77は、制御部6〜9各々からその制御対象となる機器に対して出力する制御信号を伝送する信号線や、制御部6〜9が各種センサから入力する各種検出信号を伝送する信号線が接続され、それら信号線とMPU73との間を中継するインターフェースである。
例えば、メイン制御部9のI/Oポート77には、操作部1、表示部2及びHDD3を構成する機器やセンサに通じる信号線が接続される。また、スキャナ制御部6のI/Oポート77には、スキャナ部6aを構成するモータや光源、センサ等の機器に通じる信号線が接続され、プリント制御部7のI/Oポート77には、プリント部7aが備えるモータやセンサ、ヒータ等の機器に通じる信号線が接続される。同様に、後処理制御部8のI/Oポート77には、前記後処理実行部8a〜8cが備える機器やセンサに通じる信号線が接続される。
なお、図2及び図3には、MPU63、73によってデータの書き込み及び読み出しが可能な不揮発性の記憶手段として、フラッシュメモリ66、76が設けられているが、このフラッシュメモリ66、76の代わりに、EEPROM等の他の不揮発性記憶手段を採用することも考えられる。
ところで、当該画像処理装置Xが備える機器に関する前記機器情報には、例えば以下のような情報が含まれる。
(1)機器の識別情報
機器の名称、機器(ROM、電子基板等)のバージョン情報等
(2)実行可能な機能に関する情報
画像形成可能な記録紙のサイズの情報(即ち、プリント部7aが備える給紙カセットに収容された記録紙のサイズ情報)、実行可能な画像形成速度の情報、原稿の両面読み取りが可能か否かの情報、記録紙の両面に画像形成が可能か否かの情報、記録紙に対する後処理(仕分け処理、パンチ処理、ステイプル処理)が可能か否かの情報、カラー画像形成が可能か否かの情報等
(3)オプション機器の装着状況に関する情報
オプション機器である後処理実行部(シフター8a、パンチャー8b及びステイプラー8c)の各々が装着されているか否かの情報等(なお、後処理実行部8a〜8cが装着されていても、その使用を禁止する設定がなされている場合は、記録紙に対する後処理は実行不可の状態となる)
(4)機器の動作状況に関する情報
待機中、動作中、スキャナ部6aが備える原稿カバーの開閉状態等
(5)機器に対する設定情報
NIC5に設定するIPアドレス、電子メール送信やファクシミリ送信で用いる宛先情報(電子メールアドレスや電話番号等)、機器の制御パラメータに関する情報(プリント部7aが備える転写装置や現像装置に対するバイアス電圧の設定値、記録紙や原稿の送り出しのタイミングに関する情報等)等
(6)機器の使用実績に関する情報
各機能ブロックによる処理(画像読み取り処理や画像形成処理等)の累積実行回数、プリント部7aが備える定着装置や感光体ドラム或いは静電潜像書き込み用のレーザー装置等の残存寿命の情報等
(7)機器に発生した異常に関する情報
原稿や記録紙のジャム発生履歴、後処理実行部8a〜8cにおけるエラー発生履歴、NIC5の通信エラーの発生履歴等
(8)機器に装備される消耗品の情報
現像装置における現像剤(トナー)の残量情報、定着装置における記録紙剥離用オイルの残量情報、プリント部7aが備える給紙カセットに収容されている記録紙の残数情報等
以上に示した各機器情報は、その情報に対応する機能ブロックが備えるメモリに記憶される。即ち、NIC5に関する機器情報は、NIC5のROM65やフラッシュメモリ66に、メイン制御部9に関する機器情報は、メイン制御部9のROM75やフラッシュメモリ76に記憶される。また、スキャナ制御部6及びスキャナ部6aに関する機器情報は、スキャナ制御部6のROM75やフラッシュメモリ76に、プリント制御部7及びプリント部7aに関する機器情報は、プリント制御部7のROM75やフラッシュメモリ76に、後処理制御部8及び後処理実行部8a〜8cに関する機器情報は、後処理制御部8のROM75やフラッシュメモリ76に各々記憶される。
また、以上に示した機器情報には、NIC5のROM65や、各制御部6〜9のROM75等に予め記憶され、それ以後更新されない機器情報と、NIC5のMPU63や各制御部6〜9のMPU73が所定のプログラムに従った処理を実行することにより、フラッシュメモリ66、76に記録される機器情報とがある。ここで、NIC5のMPU63及び各制御部6〜9のMPU73は、NIC5により外部装置31から前記機器情報処理要求が受信された場合に、その機器情報処理要求に対応する処理を実行する(機器情報処理手段の一例)。この機器情報処理要求としては、機器情報を外部装置31に対して送信することを求める送信要求や、機器情報を該当する機器に対して設定する(即ち、フラッシュメモリ66、76に記憶させる)ことを求める設定要求がある。
このように、機能ブロックの一部であるNIC5及び各制御部6〜8は、自装置に関連する機器情報を保持するROMやフラッシュメモリ等の記憶部を備えた部品若しくは部品の集合である。

以上に示した機器情報のうちの一部は、NIC5のROM65やフラッシュメモリ66、及び各制御部6〜9のROM75やフラッシュメモリ76に予め記憶されている。また、それ以外の機器情報は、NIC5のMPU63や各制御部6〜9のMPU73が所定のプログラムに従った処理を実行することにより、フラッシュメモリ66、76に記録される。
また、各機器情報は、対応する機器が備えるメモリに記憶される。即ち、NIC5に関する機器情報は、NIC5のROM65やフラッシュメモリ66に、メイン制御部9に関する機器情報は、メイン制御部9のROM75やフラッシュメモリ76に記憶される。さらに、スキャナ制御部6及びスキャナ部6aに関する機器情報は、スキャナ制御部6のROM75やフラッシュメモリ76に、プリント制御部7及びプリント部7aに関する機器情報は、プリント制御部7のROM75やフラッシュメモリ76に、後処理制御部8及び後処理実行部8a〜8cに関する機器情報は、後処理制御部8のROM75やフラッシュメモリ76に各々記憶される。
さらに、NIC5は、各制御部6〜9(機能ブロック)が"通電有り状態"であるときに、その制御部6〜9からそのメモリに記憶された機器情報(その制御部6〜9に関する機器情報)の一部若しくは全部を所定のタイミングで取得し、取得した機器情報をNIC5のフラッシュメモリ66に記憶させる機能を備えている。この機能は、NIC5のMPU63が所定のプログラムを実行することにより実現される。
同様に、メイン制御部9は、それより下位の機能ブロックである各ローカル制御部6〜8が"通電有り状態"であるときに、そのローカル制御部6〜8からそのメモリに記憶された機器情報(そのローカル制御部6〜8に関する機器情報)の一部若しくは全部を所定のタイミングで取得し、取得した機器情報をメイン制御部9のフラッシュメモリ76に記憶させる機能を備えている。この機能は、メイン制御部9のMPU73が所定のプログラムを実行することにより実現される。
なお、NIC5やメイン制御部9は、例えば、予め定められた周期で他の機能ブロックから機器情報を取得し、その機器情報をフラッシュメモリ66、76に記憶させる。
一般に、機器情報が更新される頻度は低いため、このように、NIC5やメイン制御部9が他の機能ブロックから取得してフラッシュメモリ66、76に記憶させる機器情報は、多くの場合、最新の機器情報(即ち、対応する機器が記憶する機器情報)と内容が一致する。しかしながら、その内容の一致は常に保証されるというものではない。このように、NIC5やメイン制御部9が所定のタイミングで他の機能ブロックから取得してフラッシュメモリ66、76に記憶させる機器情報のことを、最新の機器情報と区別して、以下、複製機器情報と称する。
[電源系統]
次に、図4に示す電源系統図を参照しつつ、各機能ブロックに対する電源の接続関係の第1実施例について説明する。
図4に示す例では、画像処理装置Xは、9個のサブ電源22を備えている。以下、それぞれ第1サブ電源221〜第9サブ電源229と称する。
前記メイン電源21は、NIC5、操作部1及びメイン通電切替回路10に対して電力を供給する電源である。
このメイン電源21は、当該画像処理装置X全体に対する根元の電力供給源となる商用電源50に対し、手動操作に応じて電源供給ラインを導通させるか遮断するかを切り替える手動切替スイッチ40を介して接続されている。利用者がこの手動切替スイッチ40の切り替え操作をすることにより、NIC5、操作部1及びメイン通電切替回路10に対して通電されるか否かが切り替えられる。従って、NIC5、操作部1及びメイン通電切替回路10は、当該画像処理装置Xが商用電源50に接続されている状態では、利用者の操作によって手動切替スイッチ40が導通状態から遮断状態に切り替えられない限り、常に通電された状態となる。また、手動切替スイッチ40が遮断状態に切り替えられると、当該画像処理装置X全体が非通電状態(停止状態)となる。
なお、図4では、電源供給ラインを実線で表し、その他の信号伝送ラインを破線で表している。
一方、第1サブ電源221は、メイン制御部9、表示部2及び画像処理演算部4に対して電力を供給する電源回路である。
また、第2サブ電源222、第3サブ電源223及び第4サブ電源224は、それぞれスキャナ制御部6、プリント制御部7及び後処理制御部8の各々に対して電力を供給する電源回路である。
また、第5サブ電源225、第6サブ電源226及び第9サブ電源229は、それぞれHDD3、スキャナ部6a、後処理実行部8a〜8cの各々に対して電力を供給する電源回路である。
また、第7サブ電源227は、プリント部7aのうちの定着用ヒータ7bを除く機器に対して電力を供給する電源回路であり、第8サブ電源228は、定着用ヒータ7bに対して電力を供給する電源回路である。
また、第1サブ電源221〜第9サブ電源229各々は、商用電源50に対し、前記手動切替スイッチ40と、所定の制御信号に基づいて電源供給ラインを導通させるか遮断するかを切り替える自動切替スイッチ41〜49を介して接続されている。なお、図4から明らかなように、自動切替スイッチ41と第1サブ電源221、自動切替スイッチ42と第2サブ電源222、…、自動切替スイッチ449と第9サブ電源229が各々対応関係にある。
これにより、手動切替スイッチ40が導通状態にされた上で、さらに自動切替スイッチ41〜49の各々が導通状態となって初めて、サブ電源221〜229各々が通電状態となる。
以下、電源供給ラインを導通させること及び遮断することを、各々ONする及びOFFするという。同様に、電源供給ラインが導通した状態のこと及び遮断した状態のことを、各々ON状態及びOFF状態という。
そして、自動切替スイッチ41〜49は、その各々がON状態となるかOFF状態となるかにより、各機能ブロック6〜10、6a、7a、8a〜8c各々に対して個別に通電するか否かを切り替える通電切替手段として機能する。
図4に示すように、自動切替スイッチ41は、NIC5からの制御信号に従って動作するメイン通電切替回路10により、ONするかOFFするか(以下、ON/OFFと記載する)が制御される。即ち、メイン通電切替回路10及び及びこれを制御するNIC5が、自動切替スイッチ41のON/OFFを制御することにより、メイン制御部9、表示部2及び画像処理演算部4に対する通電を制御する。このように、NIC5は、各機能ブロックに対する通電制御を実行する手段の一部を兼ねている。以下、NIC5の構成要素の中で、メイン通電切替回路10の制御機能を実現する部分(具体的には、MPU63とそのMPU63によって実行されるメイン通電切替回路10の制御に関するプログラムモジュール)を、第1通電制御実行部という。
このNIC5の第1通電制御実行部は、複数の自動切替スイッチ41〜49(通電切替手段に相当)のうち、最上位の機能ブロックであるメイン制御部9に対する通電の切り替えを行う自動切替スイッチ41のみを制御する(第1通電制御手段の一例)。ここで、NIC5の第1通電制御実行部は、メイン通電切替回路10に対し、バス11を通じて制御信号を出力する。
また、自動切替スイッチ42〜45は、全てメイン制御部9によってON/OFFが制御される。即ち、メイン制御部9が、それより一階層下位の機能ブロックであるスキャナ制御部6、プリント制御部7、後処理制御部8及びHDD3の各々に対する通電を制御する。
また、自動切替スイッチ46と、自動切替スイッチ47、48と、自動切替スイッチ49とは、それぞれスキャナ制御部6と、プリント制御部7と、後処理制御部8とによってON/OFFが制御される。即ち、スキャナ制御部6が、それより一階層下位の機能ブロックであるスキャナ部6aに対する通電を制御する。同様に、プリント制御部7が、それより一階層下位の機能ブロックであるプリント部7aに対する通電を制御する。さらに、後処理制御部8が、それより一階層下位の機能ブロックである後処理実行部8a〜8cに対する通電を制御する。なお、各制御部6〜9は、その各々が備えるI/Oポート77を通じて、自動切替スイッチ42〜49に対して制御信号を出力し、その制御信号を出力する処理は、各制御部6〜9が備えるMPU73が所定のプログラムを実行することにより実現される。以下、各制御部6〜9の構成要素の中で、自動切替スイッチ42〜49の制御機能を実現する部分(具体的には、MPU73と、そのMPU73によって実行される自動切替スイッチ42〜49の制御に関するプログラムモジュール)のことを、第2通電制御実行部という。
このように、各制御部6〜9の第2通電制御実行部は、複数の自動切替スイッチ41〜49(通電切替手段に相当)のうち、自身の機能ブロック(当該機能ブロック)に対して一階層下位の他の機能ブロックに対する通電の切り替えを行うもののみを制御する(第2通電制御手段の一例)。
続いて、各機能ブロックに対する通電制御の基本動作について説明する。
まず、各機能ブロックが通電されていない状態である場合に、その機能ブロック各々に対する通電を開始する場合の基本動作について説明する。以下、機能ブロックに通電がなされていない状態を"通電無し状態"、通電されている状態を"通電有り状態"という。
[通電開始の基本動作]
各機能ブロックを"通電無し状態"から"通電有り状態"に切り替える場合、まず、NIC5における前記第1通電制御実行部及びメイン通電切替回路10が、自動切替スイッチ41をOFF状態からON状態へ切り替える。これにより、最上位の機能ブロックであるメイン制御部9に対する通電状態が、"通電無し状態"から"通電有り状態"へ切り替わる。
次に、メイン制御部9が"通電有り状態"となると、そのメイン制御部9における前記第2通電制御実行部が、自動切替スイッチ42〜45のうち、メイン制御部9に対し一階層下位の機能ブロック(通電が必要なもの)に対応するものをOFF状態からON状態へ切り替える。これにより、メイン制御部9よりも一階層下位の機能ブロック(HDD3及びローカル制御部6〜8のうちの1又は複数)が"通電有り状態"に切り替わる。
さらに、ローカル制御部6〜8が"通電有り状態"となると、そのローカル制御部6〜8における前記第2通電制御実行部が、自動切替スイッチ46〜49のうち、そのローカル制御部に対し一階層下位の機能ブロック(通電が必要なもの)に対応するものをOFF状態からON状態へ切り替える。これにより、ローカル制御部6〜8よりも一階層下位の機能ブロック(スキャナ部6a、プリント部7a及び後処理実行部8a〜8cのうちの1又は複数)が"通電有り状態"に切り替わる。
このように、画像処理装置Xでは、NIC5における前記第1通電制御実行部及びメイン通電切替回路10、並びに各制御部6〜9における前記第2通電制御実効部の作用により、機能ブロックを"通電無し状態"から"通電有り状態"へ切り替える場合に、それら機能ブロックを上位のものから下位のものへ順に"通電有り状態"へ切り替える各機能ブロックの通電状態を切り替える階層的通電制御処理を実行する。
[通電停止の基本動作]
次に、各機能ブロックが"通電有り状態"である場合に、その機能ブロック各々に対する通電を停止する場合の基本動作について説明する。
まず、NIC5における前記第1通電制御実行部は、制御対象となるメイン制御部9を"通電有り状態"から"通電無し状態"に切り替える場合、そのメイン制御部9よりもさらに下位の機能ブロックである各ローカル制御部6〜8、及びさらにその下位の機能ブロックであるスキャナ部6a、プリント部7a及び後処理実行部8a〜8cの全てが"通電無し状態"であることを確認し、それが確認できた場合にのみ、自動切替スイッチ41をON状態からOFF状態へ切り替える。即ち、上記確認ができなかった場合には、自動切替スイッチ41をON状態からOFF状態へ切り替えることを禁止する。
また、メイン制御部9における前記第2通電制御実行部は、制御対象となるスキャナ制御部6を"通電有り状態"から"通電無し状態"に切り替える場合、そのスキャナ制御部6よりもさらに下位の全ての機能ブロックであるスキャナ部6aが"通電無し状態"であることを確認し、それが確認できた場合にのみ、自動切替スイッチ42をON状態からOFF状態へ切り替える。即ち、上記確認ができなかった場合には、自動切替スイッチ42をON状態からOFF状態へ切り替えることを禁止する。
同様に、メイン制御部9における前記第2通電制御実行部は、制御対象となるプリント制御部7若しくは後処理制御部8を"通電有り状態"から"通電無し状態"に切り替える場合、そのプリント制御部7若しくは後処理制御部8よりもさらに下位の全ての機能ブロックであるプリント部7a若しくは後処理実行部8a〜8cが"通電無し状態"であることを確認し、それが確認できた場合にのみ、自動切替スイッチ43若しくは44をON状態からOFF状態へ切り替える。即ち、上記確認ができなかった場合には、自動切替スイッチ43若しくは44をON状態からOFF状態へ切り替えることを禁止する。
以上に示したように、NIC5の第1通電制御実行部及びメイン制御部9の第2通電制御実行部(通電制御の対象となる機能ブロックよりもさらに下位の機能ブロックが存在するもの)は、制御対象となる一階層下位の機能ブロックを"通電無し状態"に切り替える処理を、それよりもさらに下位の機能ブロックが"通電無し状態"であることを確認した場合にのみ実行する。これにより、制御される側の機能ブロックであるスキャナ部6a、プリント部7a及び後処理実行部8a〜8cよりも先に、それを制御する側の機能ブロックである各ローカル制御部6〜8が"通電無しの状態"に切り替えられるという不安全な状況に陥ることを確実に防止できる。
ここで、通電制御の対象となる機能ブロックよりもさらに下位側の機能ブロックの通電状態を確認する方法としては、例えば、制御対象となる"通電有り状態"の機能ブロックに対し、それより下位側の機能ブロックの通電状態を問い合わせ、その問い合わせに対する応答に基づいて確認することが考えられる。その他、NIC5のフラッシュメモリ66に、各機能ブロックの最新の通電状態を記憶させ、その記憶内容を参照することによって下位側の機能ブロックの通電状態を確認することも考えられる。この場合、前記第2通電制御実行部を有する各機能ブロックに、一階層下位の機能ブロックの通電状態の切り替わり情報をNIC5に通知する機能を設け、さらに、NIC5に、各機能ブロックからの通知に基づいて、各機能ブロックの最新の通電状態をフラッシュメモリ66に記憶させる機能を設ければよい。
本画像処理装置Xでは、各機能ブロックに対する通電がなされている場合に、例えばNIC5或いはメイン制御部9が、以下に示す2つの条件(以下、それぞれ第1のスリープ条件及び第2のスリープ条件という)の成否を判別する。そして、それらスリープ条件のいずれかが成立した場合に、当該画像処理装置Xは、前述した通電停止の基本動作に従って、各機能ブロックに対する通電が遮断された状態であるスリープモードに移行する。このスリープモードでは、9つの自動切替スイッチ41〜49が全て"OFF状態"に切り替えられ、9つのサブ電源221〜229各々の電力供給先となる各機能ブロックが全て"通電無し状態"となる。即ち、NIC5を含むごく一部の機器(NIC5、操作部1及びメイン通電切替回路10)のみが"通電有り状態"となる。
なお、NIC5のMPU63は、スリープモードへ移行する際に、第1のスリープ条件と第2のスリープ条件とのいずれの条件が成立したのかを表すスリープモード移行理由情報を、NIC5のフラッシュメモリ66に記録するものとする。
[第1のスリープ条件]
第1のスリープ条件は、現在の日時が、予め定められた週間スケジュール(時刻スケジュールの一例)においてスリープモードに設定されている時間帯に属しているという条件である。以下、予め定められた週間スケジュールに従って自動切替スイッチ41〜49を制御することにより、機能ブロック各々の通電状態を制御することを、ウィークリータイマ制御という。
図8は、ウィークリタイマ制御の週間スケジュールの内容を模式的に表したものである。図8中の各升目は、曜日(月曜日〜日曜日)及び時刻(00時台〜23時台)によって規定される時間帯である。また、空欄の升目は、スリープモードに設定されている時間帯を表し、"*"印が記されている升目は、各機能ブロックに通電がなされる通常モードに設定されている時間帯を表す。
例えば、NIC5のMPU63は、図8に示す週間スケジュールの情報をフラッシュメモリ66に予め記憶させておく。さらに、NIC5の前記第1通電制御実行部は、計時部69により計時される現在時刻を周期的に取得し、その現在時刻が、フラッシュメモリ66に記憶された週間スケジュールにおいて、スリープモードと通常モードのいずれに設定されている時間帯であるのかを判別する。そして、前記第1通電制御実行部は、その判別結果に応じて、メイン通電切替回路10を通じて自動切替スイッチ41を制御し、さらに、バス11を通じて各制御部6〜9に通電の制御情報を通知することにより、各制御部6〜9の前記第2通電制御実行部に自動切替スイッチ42〜49の制御を行わせる。この場合、NIC5が、タイマ制御手段の一例である。
また、メイン制御部9は、操作部1及び表示部2を制御することにより、利用者が週間スケジュールの内容を設定可能とする週間スケジュール設定機能を備えている。この週間スケジュール設定機能により設定された週間スケジュールは、メイン制御部9からNIC5に伝送され、NIC5のMPU63がフラッシュメモリ66に格納する。
[第2のスリープ条件]
第2のスリープ条件は、前記第1のスリープ条件が成立していない場合に、操作部1を通じた操作入力がなく、かつ、ネットワーク30を通じた外部装置31からのデータ受信がない状態が、予め定められた時間以上継続するという条件である。
例えば、NIC5が第2のスリープ条件の成否判別を行う場合、NIC5の前記第1通電制御実行部は、メイン通電切替回路10を介して、操作部1に対する操作入力の有無を検知するとともに、ネットワーク制御部67を介して、外部装置31からのデータ受信の有無を検知する。この場合、操作部1に対して何らかの操作入力がなされるごとに、その旨を表す制御信号が、操作部1とメイン通電切替回路10とを接続する信号線を通じて操作部1からメイン通電切替回路10に伝送され、さらに、バス11を通じてメイン通電切替回路10からNIC5に伝送される。
さらに、NIC5の第1通電制御実行部は、計時部69に前記タイマー設定時間を設定し、計時部69からの応答を取得することにより、操作部1を通じた操作入力がなく、かつ、ネットワーク30を通じた外部装置31からのデータ受信がない状態が、所定時間以上継続したことを検知する。そして、前記第1通電制御実行部は、その検知結果に応じて、メイン通電切替回路10を通じて自動切替スイッチ41を制御し、さらに、バス11を通じて各制御部6〜9に通電の制御情報を通知することにより、各制御部6〜9の前記第2通電制御実行部に自動切替スイッチ42〜49の制御を行わせる。
次に、図7を参照しつつ、NIC5がネットワーク30を通じて外部装置31から受信する機器情報処理要求00dの内容について説明する。
図7に示すように、機器情報処理要求00dには、以下のような情報が含まれている。
(1)送信者ID01d
機器情報処理要求00dの送信者(送信元となった外部装置31の利用者)の識別情報である。
(2)送信日時02d
(3)要求の種類03d
機器情報処理要求00dが、前記機器情報を外部装置31に送信する要求であるか否か、及び新たな前記機器情報を設定する要求であるか否かを表す情報である。この要求の種類03dの設定内容が"送信"であれば、その機器情報処理要求00dが、前記機器情報を外部装置31に送信する要求であることを表す。また、この要求の種類03dの設定内容が"設定"であれば、その機器情報処理要求00dが、新たな前記機器情報を設定する要求であることを表す。
(4)対象機器情報04d
処理対象となる機器情報が、当該画像処理装置Xが備える機器のうちのいずれの機器に関するものであるのかを表す情報である。その機器が、前記機能ブロックに属する場合、その機能ブロックを識別する情報が設定される。従って、この対象機器情報04dは、当該機器情報処理要求が、前記機能ブロックのいずれに関する前記機器情報の処理を要求するものであるかを表す情報となる。
(5)即時処理指定情報05d
前記要求の種類03dが"設定"である場合に、新たな前記機器情報を設定する処理を即時に実行すべき要求であるか否かを表す情報である。
(6)最新情報取得指定情報06d
前記要求の種類03dが"送信"である場合に、その時点での最新の機器情報を対応する機器から取得して送信することを求めるか否かを表す情報である。最新情報取得指定06dが"有"に設定されている場合、前記複製機器情報の送信ではなく、最新の機器情報の送信を求めることを表す。
(7)情報の項目07d
処理対象となる前記機器情報の項目を表す情報、即ち、機器情報の識別情報(名称等)である。
(8)設定情報08d
前記要求の種類03dが"設定"である場合に、設定する内容(値)を表す情報である。なお、前記要求の種類03dが"送信"である場合は、この設定情報08dは機器情報処理要求00dに含められない。
次に、画像処理装置Xが、スリープモードから通常モードへ移行する処理(以下、スリープモード解除処理という)について説明する。
[操作入力に応じたスリープモード解除処理]
画像処理装置Xは、スリープモードであるときに、操作部1に対する操作入力に応じてスリープモード解除処理を実行する。
具体的には、スリープモードであるときに、操作部1に対して何らかの操作入力があった場合、その旨を表す制御信号が操作部1からメイン通電切替回路10に伝送され、メイン通電切替回路10が、自動切替スイッチ41を"ON"に切り替える。
その後、メイン制御部9の前記第2通電制御実行部が、操作部1に対する操作入力の内容に応じて、自動切替スイッチ42〜45を制御すること、及び"通電有り状態"となったローカル制御部6〜8を制御することにより、必要な機能ブロックを"通電有り状態"に切り替える。
[データ受信に応じたスリープモード解除処理]
画像処理装置Xは、スリープモードであるときに、NIC5により外部装置31から機器情報処理要求00dが受信された場合に、NIC5の前記第1通電制御実行部及び"通電有り状態"となったメイン制御部9の前記第2通電制御実行部が、その機器情報処理要求00dの内容に基づいて自動切替スイッチ41〜45を制御することにより、スリープモード解除処理(機能ブロック各々に対する通電を開始させる制御)を行う。
以下、図5及び図6に示すフローチャートを参照しつつ、NIC5によるデータ受信に応じたスリープモード解除処理の手順について説明する。なお、以下に示すS1、S2、…は、処理手順(ステップ)の識別記号を表す。
[ステップS1、S2、S3]
まず、NIC5の前記第1通電制御実行部は、外部装置31からネットワーク30を通じて新たなデータを受信したか否かを判別する(S1)。NIC5の第1通電制御実行部は、外部装置31から新たなデータを受信するまで、ステップS1の処理を繰り返す。
さらに、NIC5の第1通電制御実行部は、外部装置31から新たなデータを受信したと判別すると、その受信データが、機器情報処理要求00dであるか、Webページの送信要求であるか、その他のデータであるかを判別する(S2)。
ここで、NIC5の第1通電制御実行部により、新たな受信データが、機器情報処理要求00d及びWebページの送信要求のいずれでもない(その他のデータである)と判別されると、当該画像処理装置Xは、予め定められた制御ルールに従った処理(図中、"その他の処理"と表記)を実行し(S20)、その後、前述したステップS1へ処理を戻す。
また、NIC5の第1通電制御実行部により、新たな受信データが、Webページの送信要求であると判別された場合、Webサーバとして機能するNIC5は、要求に応じたWebページをネットワーク30を通じて外部装置31に対して送信(返信)し(S3)、その後、処理を後述するステップS5及びS6へ移行させる。ここで、このNIC5から外部装置31に送信されるWebページは、前記機器情報処理要求(図7参照)に含める情報の入力用画面を外部装置31の表示部に表示させるためのWebページ(情報入力用画面情報の一例)である。このWebページは、HTMLやXML、JavaScript(サン・マイクロシステムズ・インコーポレーテッドの登録商標)等により記述された画面表示用のコンテンツである。例えば、このWebページは、NIC5のROM65やフラッシュメモリ66に予め記憶されている。或いは、Webサーバとして機能するNIC5が、外部装置31からの要求に応じて返信するWebページを生成してもよい。
一方、図5には示していないが、外部装置31は、Webブラウザプログラムを実行することにより、画像処理装置Xに対して情報入力用のWebページの送信を求める要求(前記Webページの送信要求)を送信するとともに、NIC5から返信されるWebページの内容に従った画面をその表示部に表示させる。さらに、外部装置31は、表示部にWebページを表示させた状態で、キーボードやマウス等の入力手段を通じて情報の入力及び所定の送信操作が行われると、前記機器情報処理要求00dを画像処理装置Xに対して送信する。
このように、画像処理装置Xが備えるNIC5(通信手段の一例)は、前記機器情報処理要求00dに含める情報の入力に用いるWebページを外部装置31に対して送信する機能(情報入力用画面情報送信機能の一例)を有している。
[ステップS4]
一方、ステップS2において、新たな受信データが機器情報処理要求00dであると判別されると、NIC5の第1通電制御実行部及びメイン制御部9の第2通電制御実行部が、機器情報処理要求時の通電制御処理(以下、通電制御処理S4という)を実行し(S4)、その後処理を後述するステップS5及びS6へ移行させる。
以下、図6に示すフローチャートを参照しつつ、通電制御処理S4の手順(S100〜S115)について説明する。
[ステップS100]
まず、NIC5のMPU63は、受信した機器情報処理要求の送信元である外部装置31に対し、ネットワーク制御部67を通じて、要求受付完了の応答(機器情報処理要求を受け付けた旨を表す情報)を送信する(受付完了応答手段の一例)。このように、NIC5は、各制御部6〜9(機能ブロック)が"通電無し状態"であるときに外部装置31から機器情報処理要求を受信した場合に、その要求に対応する処理の実行を待たずに、前記要求受付完了の応答を行う。
これにより、後述する処理において、機器情報処理要求に対応する処理に必要な制御部の起動に要する時間が長い場合でも、外部装置31は、処理待ちの状態から早期に開放される。
[ステップS101、S102]
続けて、NIC5の第1通電制御実行部は、機器情報処理要求00dの対象機器情報04dを参照することにより、その機器情報処理要求00dが、NIC5に関する機器情報の処理を求めるものであるか否かを判別する(S101)。なお、NIC5に関する機器情報は、全てNIC5が備えるメモリ(ROM65又はフラッシュメモリ66)に記憶されている。
このステップS101において、その機器情報処理要求00dが、NIC5に関する機器情報の処理を求めるものであると判別された場合、NIC5の第1通電制御実行部は、第1サブ電源221を"通電無し状態"から"通電有り状態"に切り替えることはしない。この場合、NIC5は、その機器情報処理要求00dに応じた通常の処理を実行し(S102)、その後、処理を後述するステップS115へ移行させる。
即ち、NIC5は、機器情報処理要求00dの前記要求の種類03dが"送信"である場合には、NIC5のメモリに記憶されている機器情報の中から、情報の項目07dで指定されたものを特定し、これをネットワーク30を通じて外部装置31に送信する。また、NIC5は、機器情報処理要求00dの前記要求の種類03dが"設定"である場合には、NIC5のフラッシュメモリ66に記憶されている機器情報の中から、情報の項目07dで指定されたものを特定し、これを設定情報08dで指定された内容に設定(更新)する。
このように、NIC5は、外部装置31から受信された機器情報処理要求00dに応じて、機器情報をその外部装置31に対して送信する機能と、NIC5のフラッシュメモリ66に記憶されている機器情報を更新する機能とを有する。
[ステップS103]
一方、ステップS101において、その機器情報処理要求00dが、NIC5に関する機器情報の処理を求めるものではないと判別された場合、NIC5の第1通電制御実行部は、自装置(当該画像処理装置X)の現在の状態を判定する処理を実行する(S103)。
例えば、NIC5の第1通電制御実行部は、自装置の現在の状態として、NIC5のフラッシュメモリ66の空き容量や、前記第1のスリープ条件と前記第2のスリープ条件のいずれの条件の成立によって現在のスリープモードに移行したのか(スリープモードへの移行理由)、NIC5のフラッシュメモリ66に保持されているデータ処理要求の数、等について判定する。ここで、NIC5の第1通電制御実行部は、NIC5のフラッシュメモリ66に記憶された前記スリープモード移行理由情報に基づいて、スリープモードへの移行の理由となったスリープ条件を判別する。
なお、第1のスリープ条件の成立によって現在のスリープモードに移行したという状態、即ち、ウィークリタイマ制御によって現在のスリープモードに移行したという状態が、ウィークリータイマ制御手段の制御状態の一例である。
[ステップS104]
次に、NIC5の第1通電制御実行部は、スリープモード中に受信した機器情報処理要求00dの内容(図7参照)と、ステップS103で判別した当該画像処理装置Xの状態(データ処理要求が受信された際の当該画像処理装置Xの状態の一例)とに基づく所定の電源制御ルールに従って、第1サブ電源221の通電要否(即ち、メイン制御部9、表示部2及び画像処理演算部4に対する通電要否)と、実行する処理とを判別する(S104)。
図9は、NIC5の第1通電制御実行部における電源制御ルールの一例を表すものである。
図9に例示する電源制御ルールには、判断の対象となり得る自装置の状態の項目として、以下の各項目が設定されている。これら各項目は、NIC5の第1通電制御実行部が、ステップS103の処理で判別する項目である。
(1)スリープモードへの移行の理由となったスリープ条件201d
(2)NIC5のフラッシュメモリ66の空き容量202d
(3)NIC5のフラッシュメモリ66に保持中の機器情報処理要求の数203d
なお、スリープモードへの移行の理由となったスリープ条件201dは、前記週間スケジュールに従って各機能ブロックの通電状態を制御するウイークリータイマー制御によって現状のスリープモードに移行したのか否かという制御状態を表す情報の一例である。
また、判断の対象となり得る機器情報処理要求の内容の項目として、以下の各項目が設定されている。NIC5の第1通電制御実行部は、図7に示した機器情報処理要求00dの内容を参照することによってこれら各項目について判別し、その判別結果に基づいて通電制御を行う。
(1)送信者の権限301d
この項目は、データ処理要求の送信者の権限を判別対象とする項目である。ここでは、NIC5の第1通電制御実行部が、データ処理要求に含まれる送信者ID01dと、NIC5のフラッシュメモリ66に予め記憶されたユーザ情報とに基づいて、送信者がノーマルユーザであるか、それより大きな権限を有するスーパーユーザであるかを判別する。
(2)即時処理の指定302d
この項目は、機器情報処理要求00dの即時処理指定情報05dにより即時処理が指定されているか否かを判別対象とする項目である。
(3)最新情報の要求指定303d
この項目は、機器情報処理要求00dの最新情報取得指定情報06dにより、最新の機器情報を対応する機器から取得して送信することを求める旨が指定されているか否かを判別対象とする項目である。
(4)複製機器情報との包含関係304d
この項目は、機器情報処理要求00dの対象機器情報04d及び情報の項目07dによって特定される機器情報が、NIC5が他の機能ブロックから取得して記憶している前記複製機器情報に含まれるものであるか否か("包含"か"非包含"か)を判別対象とする項目である。
(5)要求の種類305d
この項目は、機器情報処理要求00dの要求の種類03dの内容を判別対象とする項目である。即ち、機器情報処理要求00dが、機器情報の送信要求であるか、或いは設定要求であるかを判別対象とする項目である。
図9に例示する電源制御ルールは、当該画像処理装置Xの状態に関する各項目201d〜203dの内容、及び機器情報処理要求00dの内容に関する各項目301d〜305dの内容のアンド条件による組合せである単位ルール(図9における縦1列が、単位ルールを表す)ごとに、ルール番号401d(R1、R2、…)と、第1サブ電源221の通電状態402d(ON/OFF)と、実行する処理403dとが設定されている。
また、ここで、第1サブ電源221の通電状態402dと、実行する処理403dとの組合せとしては、以下の3つのパターンが存在する。
その1つ目は、第1サブ電源221に通電を行わず(OFF)、かつ、受信した機器情報処理要求00dをNIC5のフラッシュメモリに記録する(図中、"H"と表記)というパターンである。
2つ目は、第1サブ電源221に通電を行わず(OFF)、かつ、受信した機器情報処理要求00dで指定されている機器情報に対応する前記複製機器情報(フラッシュメモリ内の情報)を外部装置31に対して送信する(図中、"I"と表記)というパターンである。
3つ目は、第1サブ電源221に通電を行い(ON)、かつ、受信した機器情報処理要求00dをバス11を通じてメイン制御部9に引き渡す(図中、"J"と表記)というパターンである。
なお、図8において、単位ルールにおける各項目のうち、その内容が設定されていない(升目が空欄である)ものは、その内容を参照しない項目であることを表す。
そして、NIC5の第1通電制御実行部は、各単位ルールの条件が成立するか否かを、ルール番号401dに従って順番に(R1、R2、…、Rnの順)判別し、最初に条件が成立した単位ルールに対応する第1サブ電源221の通電状態402dに従って、第1サブ電源221の通電要否を判別する。
なお、メイン制御部9は、操作部1及び表示部2を制御することにより、利用者が前記単位ルールの一部若しくは全部を設定可能とする電源制御ルール設定機能を備えている。この電源制御ルール設定機能により設定された電源制御ルールは、メイン制御部9からNIC5に伝送され、NIC5のMPU63がフラッシュメモリ66に格納する。
図9に例示する電源制御ルールでは、スリープモードへの移行理由となったスリープ条件201dが前記第1のスリープ条件(ウィークリータイマー制御)であり、かつ、NIC5のフラッシュメモリ66の空き容量201dが所定サイズ以上であり、かつ、送信者の権限301dが"ノーマルユーザ"であり、かつ、要求の種類305dが"設定"である場合、NIC5の第1通電制御実行部は、第1サブ電源221に通電を行わず、受信したデータ処理要求をNIC5のフラッシュメモリ66に記録すべきと判別する(ルール番号R1)。
また、上記以外の場合であって、スリープ条件201dが前記第1のスリープ条件であり、かつ、NIC5のフラッシュメモリ66の空き容量201dが所定サイズ以上であり、かつ、送信者の権限301dが"スーパーユーザ"であり、かつ、即時処理の指定302dが"無し"であり、かつ、要求の種類305dが"設定"である場合も、NIC5の第1通電制御実行部は、第1サブ電源221に通電を行わず、受信したデータ処理要求をNIC5のフラッシュメモリ66に記録すべきと判別する(ルール番号R2)。
また、上記以外の場合であって、スリープ条件201dが前記第2のスリープ条件(入力無し状態の継続)であり、かつ、NIC5のフラッシュメモリ66の空き容量201dが所定サイズ以上であり、かつ、NIC5のフラッシュメモリ66に既に保持されている機器情報処理要求00dの数が所定個数未満であり、かつ、即時処理の指定302dが"無し"であり、かつ、要求の種類305dが"設定"である場合も、NIC5の第1通電制御実行部は、第1サブ電源221に通電を行わず、受信したデータ処理要求をNIC5のフラッシュメモリ66に記録すべきと判別する(ルール番号R3)。
また、上記以外の場合であって、最新情報の要求指定303dが"無し"であり、かつ、複製機器情報との包含関係304dが"包含"であり、かつ、要求の種類305dが"送信"である場合、NIC5の第1通電制御実行部は、第1サブ電源221に通電を行わず(OFF)、かつ、受信した機器情報処理要求00dで指定されている機器情報に対応する前記複製機器情報(フラッシュメモリ内の情報)を外部装置31に対して送信すべきと判別する(ルール番号R4)。
そして、上記以外の場合は、NIC5の第1通電制御実行部は、第1サブ電源221に通電を行い、受信した機器情報処理要求をメイン制御部9に引き渡すべきと判別する(ルール番号R5)。
[ステップS105、S106、S107]
そして、NIC5の第1通電制御実行部は、ステップS104において第1サブ電源221への通電は不要と判別した場合、そのステップS104で判別した処理を実行し(S105)、その後、処理を後述するステップS115へ移行させる。具体的には、NIC5の第1通電制御実行部(MPU63)は、図9に示した電源制御ルールに従って、次の2つの処理のいずれかを実行する。
その1つは、受信した機器情報処理要求00dをNIC5のフラッシュメモリ66に記憶させる処理である。即ち、NIC5のMPU63は、各制御部6〜9(情報保持機器の一例)が"通電無し状態"であるときに当該NIC5により外部装置31から機器情報処理要求が受信された場合に、その機器情報処理要求をフラッシュメモリ66(要求記憶手段の一例)に記憶させる処理を実行する(要求記憶制御手段の一例)。
2つ目は、受信した機器情報処理要求00dで指定されている機器情報(対象機器情報04d及び情報の項目07dにより特定される機器情報)に対応する前記複製機器情報(フラッシュメモリ内の情報)を外部装置31に対して送信する処理である。
このように、NIC5は、フラッシュメモリ66に記憶された前記複製機器情報を外部装置31に対して送信する機能を有している。この機能は、NIC5のMPU63が所定のプログラムを実行することにより実現される。
このステップS105でNIC5のフラッシュメモリ66に記憶される機器情報処理要求00dは、当該画像処理装置Xがその機器情報処理要求00dに応じた処理を実行できる通電状態となった際に、後述するステップS114において処理される。
一方、NIC5の第1通電制御実行部は、ステップS104において第1サブ電源221への通電が必要と判別した場合、メイン通電切替回路10を通じて自動切替スイッチ41をONにすることにより、第1サブ電源221に通電を行う(S106)。これにより、メイン制御部9、表示部2及び画像処理演算部4が"通電有り状態"となる。
さらに、NIC5の第1通電制御実行部は、受信した機器情報処理要求00dと、ステップS103で判別した結果である自装置の状態とを、"通電有り状態"となったメイン制御部9に引渡す(S107)。
[ステップS108、S109]
次に、機器情報処理要求00dの引渡しを受けたメイン制御部9の前記第2通電制御実行部は、機器情報処理要求00dの対象機器情報04dを参照することにより、その機器情報処理要求00dが、メイン制御部9に関する機器情報の処理を求めるものであるか否かを判別する(S108)。なお、メイン制御部9に関する機器情報は、全てメイン制御部9が備えるメモリ(ROM75又はフラッシュメモリ76)に記憶されている。
このステップS108において、その機器情報処理要求00dが、メイン制御部9に関する機器情報の処理を求めるものであると判別された場合、メイン制御部9の第2通電制御実行部は、第2サブ電源221から第5サブ電源225を"通電無し状態"から"通電有り状態"に切り替えることはしない。この場合、メイン制御部9は、その機器情報処理要求00dに応じた通常の処理を実行し(S109)、その後、処理を後述するステップS115へ移行させる。即ち、メイン制御部9は、機器情報処理要求00dの前記要求の種類03dが"送信"である場合には、メイン制御部9のメモリに記憶されている機器情報の中から、情報の項目07dで指定されたものを特定してこれをNIC5に伝送し、NIC5がそれをネットワーク30を通じて外部装置31に送信する。また、メイン制御部9は、機器情報処理要求00dの前記要求の種類03dが"設定"である場合には、メイン制御部9のフラッシュメモリ76に記憶されている機器情報の中から、情報の項目07dで指定されたものを特定し、これを設定情報08dで指定された内容に設定(更新)する。
さらに、このステップS109では、この時点で"通電有り状態"となっているメイン制御部9によって処理が可能な機器情報処理要求00dが、NIC5のフラッシュメモリ66に記憶されている場合、メイン制御部9のMPU73が、その機器情報処理要求00dに応じた処理も併せて実行する。
即ち、前述したステップS105において、NIC5のフラッシュメモリ66(要求記憶手段の一例)に機器情報処理要求が記憶された後に、メイン制御部9が(機能ブロック)が"通電有り状態"となった場合、このステップS109において、NIC5のMPU63は、フラッシュメモリ66に記憶されている機器情報処理要求に対応する処理がメイン制御部9のMPU73によって実行されるよう制御する(起動待ち制御手段の一例)。
より具体的には、NIC5のMPU63は、フラッシュメモリ66に記憶されている機器情報処理要求00dのうち、メイン制御部9が"通電有り状態"となったことにより実行可能となったものを選択し、その選択した機器情報処理要求00dを、メイン制御部9に引き渡す。これにより、そのメイン制御部9のMPU73は、引き渡された機器情報処理に応じた処理を実行する。
[ステップS110、S111]
一方、ステップS101において、その機器情報処理要求00dが、メイン制御部9に関する機器情報の処理を求めるものではないと判別された場合、メイン制御部9の第2通電制御実行部は、その時点におけるメイン制御部9の現在の状態を判別する処理を実行する(S110)。
例えば、メイン制御部9の第2通電制御実行部は、メイン制御部9のフラッシュメモリ76の空き容量等について判別する。
さらに、メイン制御部9の前記第2通電制御実行部は、NIC5から引き渡された機器情報処理要求00d(即ち、スリープモード中に受信した機器情報処理要求00d)の内容と、その時点での自装置の状態(ステップS103での判別結果と、ステップS110での判別結果とを含む)とに基づく所定の電源制御ルールに従って、第2サブ電源222から第5サブ電源225までの通電要否(即ち、ローカル制御部6〜8及びHDD3の各々に対する通電要否)と、実行する処理とを判別する(S111)。
なお、メイン制御部9の第2通電制御実行部も、機器情報処理要求00dの内容を参照することによって、NIC5の第1通電制御実行部が判別する項目と同様の項目について判別し、その判別結果に基づいて通電制御を行う。
図10は、メイン制御部9の第2通電制御実行部における電源制御ルールの一例を表すものである。
図10に例示する電源制御ルールには、判断の対象となり得る自装置の状態の項目、及び機器情報処理要求00dの内容の項目として、図9に例示したNIC5の電源制御ルールと同様の項目に加え、対象機能ブロック306dという項目が設定されている。
この対象機能ブロック306dという項目は、処理対象となる機器情報が、いずれの機能ブロックに属する機器(部品)についてのものであるかを判別対象とする項目である。具体的には、メイン制御部9の第2通電制御実行部は、機器情報処理要求00dの対象機器情報04dの内容に基づいて、対象機能ブロック306dが、スキャナ制御部6若しくはスキャナ部6aであるか(図中、"SC"と表記)、プリント制御部7若しくはプリント部7aであるか(図中"PR"と表記)、後処理制御部8若しくは後処理実行部8a〜8cであるか(図中"PP"と表記)、HDD2であるか(図中"HD"と表記)を判別する。
なお、自装置の状態の項目のうち、フラッシュメモリの空き容量202d及びフラッシュメモリに保持中のデータ処理要求の数203dについては、対象となるフラッシュメモリは、メイン制御部9のフラッシュメモリ76である。また、単位ルール、ルール番号401d、単位ルールの参照順序等についても、図9に例示したNIC5の電源制御ルールと同様である。
図10に例示する電源制御ルールでは、図9に示したルール番号R1〜R4と同じ単位ルールが設定されている。
さらに、ルール番号R1〜R4の単位ルールに該当しない場合であって、対象機能ブロック306dが、スキャナ制御部6若しくはスキャナ部6aである場合、メイン制御部9の第2通電制御実行部は、スキャナ制御部6の電源である第2サブ電源222にのみ通電を行い、その機器情報処理要求00dに応じた通常の処理(前記通常モードである場合と同じ処理)を実行すべきと判別する(ルール番号R5)。
また、上記以外の場合であって、対象機能ブロック306dが、プリント制御部7若しくはプリント部7aである場合、メイン制御部9の第2通電制御実行部は、プリント制御部7の電源である第3サブ電源223にのみ通電を行い、その機器情報処理要求00dに応じた通常の処理を実行すべきと判別する(ルール番号R6)。
また、上記以外の場合であって、対象機能ブロック306dが、後処理制御部8若しくは後処理実行部8a〜8cである場合、メイン制御部9の第2通電制御実行部は、後処理制御部8の電源である第4サブ電源224にのみ通電を行い、その機器情報処理要求00dに応じた通常の処理を実行すべきと判別する(ルール番号R7)。
また、上記以外の場合であって、対象機能ブロック306dが、HDD3である場合、メイン制御部9の第2通電制御実行部は、HDD3の電源である第5サブ電源225にのみ通電を行い、その機器情報処理要求00dに応じた通常の処理を実行すべきと判別する(ルール番号R8)。
ここで、ルール番号R5〜R8の制御ルールは、機器情報処理要求に対応する処理を実行するために必要な制御部6〜9(機能ブロック)を判別する判別規則が設定された情報であるといえる。
なお、前記電源制御ルール設定機能により、図10に示す単位ルールの内容の変更及び追加も可能である。
[ステップS112、S113]
そして、メイン制御部9の第2通電制御実行部は、ステップS111において第2サブ電源222から第5サブ電源225のいずれにも通電は不要と判別した場合、そのステップS111で判別した処理を実行し(S112)、その後、処理を後述するステップS115へ移行させる。具体的には、メイン制御部9の第2通電制御実行部は、図10に示した電源制御ルール(R1〜R4)に従って、次の2つの処理のいずれかを実行する。
その1つは、受信した機器情報処理要求00dをメイン制御部9のフラッシュメモリ76に記憶させる処理である。即ち、メイン制御部9の第2通電制御実行部は、各ローカル制御部6〜8(情報保持機器の一例)が"通電無し状態"であるときにNIC5により外部装置31から機器情報処理要求が受信された場合に、その機器情報処理要求をフラッシュメモリ76(要求記憶手段の一例)に記憶させる処理を実行する(要求記憶制御手段の一例)。
2つ目は、受信した機器情報処理要求00dで指定されている機器情報(対象機器情報04d及び情報の項目07dにより特定される機器情報)に対応する前記複製機器情報(フラッシュメモリ内の情報)を外部装置31に対して送信する処理である。
このステップS112でメイン制御部9のフラッシュメモリ76に記憶される機器情報処理要求00dは、当該画像処理装置Xがその機器情報処理要求00dに応じた処理を実行できる通電状態となった際に、後述するステップS114において処理される。
一方、メイン制御部9の第2通電制御実行部は、ステップS111において第2サブ電源222から第5サブ電源225のいずれかに対する通電が必要と判別した場合、自動切替スイッチ42〜45のいずれかをONにすることにより、第2サブ電源222から第5サブ電源225のうち通電が必要と判別したものに対して通電を行う(S113)。これにより、ローカル制御部6〜8及びHDD3のうち、機器情報処理要求00dに応じた通常の処理を実行するために必要なもののみが"通電有り状態"となる。
[ステップS114]
次に、"通電有り状態"となったローカル制御部6〜8は、その機器情報処理要求00dに応じた通常の処理を実行し(S114)、その後、処理を後述するステップS115へ移行させる。即ち、機器情報処理要求00dの前記要求の種類03dが"送信"である場合には、"通電有り状態"となったローカル制御部6〜8は、そのメモリに記憶されている機器情報の中から、情報の項目07dで指定されたものを特定し、その特定した機器情報をバス11を通じてNIC5に伝送する。さらにNIC5が、ローカル制御部6〜8から取得した機器情報をネットワーク30を通じて外部装置31に送信する。このように、NIC5は、NIC5の第1通電制御実行部やメイン制御部9の第2通電制御実行部によって"通電無し状態"から"通電有り状態"へ切り替えられた機能ブロックから機器情報を取得し、その機器情報を外部装置31に対して送信する機能を有している。
一方、機器情報処理要求00dの前記要求の種類03dが"設定"である場合には、"通電有り状態"となったローカル制御部6〜8は、そのメモリに記憶されている機器情報の中から、情報の項目07dで指定されたものを特定し、これを設定情報08dで指定された内容に設定(更新)する。
さらに、このステップS114では、この時点で"通電有り状態"となっている機能ブロックによって処理が可能な機器情報処理要求00dが、NIC5のフラッシュメモリ66及びメイン制御部9のフラッシュメモリ76のいずれかに記憶されている場合、その機器情報処理要求00dに応じた処理も併せて実行される。
即ち、前述したステップS105又はS112において、NIC5のフラッシュメモリ66又はメイン制御部9のフラッシュメモリ76(要求記憶手段の一例)に機器情報処理要求が記憶された後に、メイン制御部9又は各ローカル制御部6〜8が(情報保持機器の一例)が"通電有り状態"となった場合、このステップS114において、NIC5のMPU63又はメイン制御部9のMPU73は、フラッシュメモリ66、76に記憶されている機器情報処理要求に対応する処理が制御部6〜9のMPU73によって実行されるよう制御する(起動待ち制御手段の一例)。
より具体的には、NIC5のMPU63又はメイン制御部9のMPU73は、フラッシュメモリ66又は76に記憶されている機器情報処理要求00dのうち、下位の制御部(メイン制御部9又は各ローカル制御部6〜8)が"通電有り状態"となったことにより実行可能となったものを選択し、その選択した機器情報処理要求00dを、下位の制御部(メイン制御部9又は各ローカル制御部6〜8)に引き渡す。これにより、その下位の制御部6〜8のMPU73は、引き渡された機器情報処理に応じた処理を実行する。
但し、このステップS114において処理される機器情報処理要求(新たに受信したものと、フラッシュメモリに記憶されているものとの両方を含む)に、設定要求と送信要求とが混在する場合、まず、設定要求に対応する処理が実行され、その後、送信要求に対応する処理が実行される。これにより、設定要求に応じて外部装置31に送信される機器情報が、最新の情報となる。
[ステップS115]
最後に、ステップS115では、NIC5のフラッシュメモリ66及びメイン制御部9のフラッシュメモリ76のいずれかに記憶されている機器情報処理要求00dのうち、ステップS109及びステップS114において通常処理の対象となったものが存在する場合、NIC5のMPU63或いはメイン制御部9のMPU73は、各フラッシュメモリ66、76から消去し(S115)、その後、通電制御処理S4を終了させる。
以上に示したステップS100〜S115の処理が、通電制御処理S4である。
図4に示した処理の内容から、以下のことがいえる。
まず、NIC5の第1通電制御部及びメイン制御部9の第2通電制御部は、各制御部6〜9(機能ブロック)が"通電無し状態"である場合(スリープモード中)に、NIC5により外部装置31から受信された機器情報処理要求に対応する処理(機器情報の設定や送信)を実行するために必要な制御部6〜9(機能ブロック)を判別するものであるといえる(必要機能ブロック判別手段の一例)。
例えば、NIC5の第1通電制御部は、ステップS101で実行する判別処理と、ステップS104においてルール番号R4の制御ルール(図9)に基づき実行する判別処理により、受信した機器情報処理要求を処理するために、少なくともメイン制御部9が必要であるか否かを判別している。このように、NIC5は、外部装置と通信を行う通信手段であるとともに、受信した機器情報処理要求の処理に必要な機能ブロックを判別する手段を兼ねたものとして構成されている。
同様に、メイン制御部9の第2通電制御部は、ステップS108で実行する判別処理と、ステップS111においてルール番頭R5〜R8の制御ルール(図10)に基づき実行する判別処理により、受信した機器情報処理要求を処理するために、各ローカル制御部6〜8のいずれが必要であるか、或いはいずれも必要でないかを判別している。
そして、NIC5の第1通電制御部及びメイン制御部9の第2通電制御部は、ステップS106、S113において、必要と判別した制御部(機能ブロック)のみを、自動切替スイッチ41〜49(通電切替手段の一例)を制御することによって自動的に"通電有り状態"に切り替える(機能ブロック自動起動手段の一例)。このように、NIC5は、通信手段と、メイン制御部9を自動的に"通電有り状態"に切り替える手段とを兼ねたものとなっている。
また、NIC5の第1通電制御部及びメイン制御部9の第2通電制御部は、各制御部6〜9(機能ブロック)が"通電無し状態"であるときに外部装置31から機器情報処理要求が受信された場合に、図9及び図10に示す制御ルールに基づいて、各制御部6〜9に対する通電要否を判別するものである(通電要否判別手段の一例)。
さらに、NIC5の第1通電制御部及びメイン制御部9の第2通電制御部は、その通電要否の判別結果に応じて、次に示す2つの処理のうちいずれを実行するかの切り替え制御を行うものである(要求記憶制御手段の一例)。
その1つは、ステップS105又はS112で実行される処理、即ち、受信した機器情報処理要求を、即座には処理せずに、NIC5のフラッシュメモリ66やメイン制御部9のフラッシュメモリ76に記憶させる処理(図中、"H"と表記)である。
2つ目は、ステップS106〜S109又はステップS113〜S114で実行される処理、即ち、受信した機器情報処理要求に対応する処理を、その処理に必要な制御部(機能ブロック)のみ、即ち、ステップS104、S111で通電が必要と判別された制御部のみに通電を行った上で実行する処理(図中、"K"と表記)である。
[ステップS5、S6]
一方、外部装置31に対するWebページの送信処理(S3)、或いは機器情報処理要求時の通電制御処理(S4)が実行された後、NIC5は、外部装置31からネットワーク30を通じて新たなデータを受信したか否かを判別する(S5)。ここで、NIC5が外部装置31からネットワーク30を通じて新たなデータを受信した場合は、前述したステップS2に処理が戻され、受信したデータについて前述したステップS2以降の処理が実行される。
一方、NIC5が新たなデータを受信しなかった場合は、当該画像処理装置Xは、前述した通電停止の基本動作に従って、各機能ブロックに対する通電が遮断された状態であるスリープモードに移行し(S6)、その後、前述したステップS1に処理が戻される。
即ち、NIC5の第1通電制御部及びメイン制御部9の第2通電制御部は、ステップS106、S113において"通電有り状態"となった制御部を、NIC5により受信された機器情報処理要求に対応する処理が実行された後に、このステップS6において、自動切替スイッチ41〜49(通電切替手段の一例)を制御することによって再び元の"通電無し状態"に切り替える(機能ブロック自動停止手段の一例)。
以上に示したように、画像処理装置Xは、機能に応じて区分された複数の機能ブロック3、6〜9、6a、7a、8a〜8c各々に対して個別に通電するか否かの制御を行う。そして、画像処理装置Xは、スリープモード(省電力状態)であるときに、外部装置31からNIC5を通じて受信した機器情報処理要求00dの内容や自装置の状態に応じて、必要最小限の機能ブロックのみが"通電有り状態"となるように制御する。その結果、従来よりも電力消費を抑えることができる。
また、画像処理装置Xは、図9及び図10に例示する制御ルールに従って通電制御を行うことにより、以下のような特徴を有するものとなる。
例えば、即時処理指定302dが"無し"であることを必要条件とするルール番号R2、R3の両単位ルールは、そのデータ処理を即時に実行すべき要求ではないことを判別するルールである。
従って、NIC5の第1通電制御実行部及びメイン制御部9の第2通電制御実行部(以下、これらを併せて通電制御実行部と称する)は、ルール番号R2、R3の単位ルールに従うことにより、NIC5により受信された機器情報処理要求00dの内容が、その処理を即時に実行すべき要求ではないと判別した場合に、その機器情報処理要求をNIC5のフラッシュメモリ66やメイン制御部9のフラッシュメモリ76に記憶させる処理(S105、S112)を行うものである。
その後、新たな機器情報処理要求00dが受信され、NIC5のフラッシュメモリ66及びメイン制御部9のフラッシュメモリ76に、所定数以上の個数の聞き情報処理要求00dが記憶されるという条件や、その機器情報処理要求00dを記憶するフラッシュメモリの残り容量が所定サイズ未満となったという条件が成立した場合には、ルール番号R2、R3の単位ルールは適用されず、ルール番号R5の単位ルールが適用される。このルール番号R5の単位ルールが適用されると、前記通電制御実行部は、フラッシュメモリ66、76に記憶させたデータ処理要求に対応する機能ブロックを、"通電無し状態"から"通電有り状態"に切り替え(S106、S113)、さらに、"通電有り状態"となった機能ブロックが、その機器情報処理要求00dに対応する処理を実行する(S114)。
このように、前記通電制御実行部は、スリープモード中に複数の機器情報処理要求00dを受け付けて記憶手段に記憶させた後に、所定の条件(通電開始条件)が成立した際に、それらに対応する機能ブロックを"通電無し状態"から"通電有り状態"に切り替える。即ち、前記通電制御実行部は、自動切替スイッチ41〜49を制御することにより、"通電無し状態"の機能ブロックのいずれをどのようなタイミングで"通電有り状態"にするかを制御する。これにより、記憶手段に記憶された複数の機器情報処理要求00dがまとめて処理されるので、機能ブロックに対する通電頻度が減り、画像処理装置Xの消費電力が抑えられる。
なお、図9及び図10に例示した制御ルールの他、前記通電制御実行部がフラッシュメモリ66、76に記憶させた機器情報処理要求00dに対応する処理を開始する条件としては、例えば、フラッシュメモリ66、76に記憶された機器情報処理処理要求のデータサイズの合計が所定サイズ以上になったという条件や、フラッシュメモリ66、76に1つ目の機器情報処理要求00dが記憶されてから所定時間が経過したという条件等も考えられる。
また、前記通電制御部は、機器情報処理要求00dの送信者の権限301dに応じて、通電制御の内容を変えることができるので、利用者の権限に応じた柔軟な通電制御が可能となる。
また、前記通電制御部は、制御ルールの設定内容に応じて、当該画像処理装置Xが、NIC5を通じて受信した機器情報処理要求00dの内容に応じた処理を実行できる状態となるまで、機能ブロックを上位のものから下位のものへ順に"通電有り状態"に切り替える制御が可能である。
例えば、機器情報処理要求00dの処理対象とする機器情報がメイン制御部9に関する機器情報である場合、前記通電制御部は、最上位の階層のメイン制御部9のみを"通電有り状態"に切り替え、メイン制御部9がその機器情報処理要求00dに応じた通常の処理を実行する。
一方、機器情報処理要求00dの処理対象とする機器情報がプリント制御部7に関する機器情報である場合、前記通電制御部は、最上位の階層のメイン制御部9からその下位の階層のプリント制御部7までを"通電有り状態"に切り替え、プリント制御部7がその機器情報処理要求00dに応じた通常の処理を実行する。このような制御により、必要最小限の機能ブロックのみを"通電無し状態"から"通電有り状態"へ切り替えることができ、電力消費を最小限に抑えることができる。
ところで、図4に電源系統図を示したように、各機能ブロックに対する電源の接続関係の第1実施例では、前記階層的通電制御処理によって各機能ブロックの通電状態を切り替える制御手段が、NIC5の第1通電制御実行部と、各制御部6〜9の第2通電制御実行部とに分散して構成されたものであった。
しかしながら、スリープモード中も通電された状態にあるNIC5が、全ての機能ブロック3、6〜9、7a、8a〜8cに対する通電制御を行うことにより、前記階層的通電制御処理を行うよう構成した実施例も考えられる。
図11は、画像処理装置Xにおける電源の接続関係の第2実施例を表す電源系統図である。この第2実施例の構成を備えた画像処理装置Xでは、NIC5が前記階層的通電制御処理を行う。
図11に示すように、NIC5は、図4に示した前記メイン通電切替回路10に相当する通電切替回路10aを通じて、全ての自動切替スイッチ41〜49に対して個別に制御信号を出力する。
この第2実施例の場合、NIC5のMPU63が、所定の制御プログラムを実行することにより、図9及び図10に示した制御ルールに従って、第1サブ電源221から第5サブ電源225の通電制御を行う。この場合、NIC5は、各機能ブロックに対する通電制御を実行する手段の全部を兼ねたものとなる。
このような構成も、本発明の実施例の1つである。
本発明は、画像処理装置への利用が可能である。
本発明の実施形態に係る画像処理装置Xの概略構成を表すブロック図。 画像処理装置Xが備えるNICの概略構成を表すブロック図。 画像処理装置Xが備える制御部の概略構成を表すブロック図。 画像処理装置Xにおける電源の接続関係の第1実施例を表す電源系統図。 画像処理装置Xのデータ受信に応じたスリープモード解除処理の手順を表すフローチャート。 画像処理装置Xの機器情報処理要求受信時のスリープモード解除処理の手順を表すフローチャート。 機器情報処理要求のデータ構成の一例を表す図。 画像処理装置Xにおけるウィークリータイマ制御の週間スケジュールを模式的に表した図。 画像処理装置XにおけるNICの電源制御ルールの一例を表す図。 画像処理装置Xにおける制御部の電源制御ルールの一例を表す図。 画像処理装置Xにおける電源の接続関係の第2実施例を表す電源系統図。
符号の説明
1…操作部
2…表示部
3…ハードディスクドライブ
4…画像処理演算部
5…ネットワークインターフェースカード
6…スキャナ制御部
6a…スキャナ部
7…プリント制御部
7a…プリント部
8…後処理制御部
8a…シフター
8b…パンチャー
8c…ステイプラー
9…メイン制御部
10…メイン通電切替回路
10a…通電切替回路
11…バス
21…メイン電源
22(221〜229)…サブ電源
30…ネットワーク
31…外部装置
40…手動切替スイッチ
41〜49…自動切替スイッチ
61、71…バスコネクタ
62、72…バス制御部
63、73…マイクロプロセッサユニット
64、74…メモリ制御部
65、75…ROM
66、76…フラッシュメモリ
67…ネットワーク制御部
68…ネットワークコネクタ
69…計時部
77…I/Oポート
S1、S2、、、…処理手順の識別記号

Claims (5)

  1. 外部装置と通信を行う通信手段を備え、前記外部装置から当該画像処理装置が備える機器に関する情報である機器情報について所定の処理を求める機器情報処理要求を前記通信手段により受信し、該機器情報処理要求に対応する処理を実行する画像処理装置であって、
    各々機能に応じて区分された部品若しくは部品の集合である複数の機能ブロック各々に対して個別に通電するか否かを切り替える通電切替手段と、
    前記機能ブロック各々が通電無し状態である場合に、前記通信手段により前記外部装置から受信された前記機器情報処理要求に対応する処理を実行するために必要な前記機能ブロックを判別する必要機能ブロック判別手段と、
    前記必要機能ブロック判別手段により必要であると判別された前記機能ブロックのみを、前記通電切替手段を制御することによって通電有り状態に切り替える機能ブロック自動起動手段と、
    前記機能ブロック自動起動手段により通電有り状態となった前記機能ブロックを、前記通信手段により受信された前記機器情報処理要求に対応する処理が実行された後に、前記通電切替手段を制御することによって通電無し状態に切り替える機能ブロック自動停止手段と、
    を具備してなることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記機能ブロック各々が通電無し状態であるときに前記通信手段により前記外部装置から前記機器情報処理要求が受信された場合に、前記機能ブロックに対する通電要否を判別する通電要否判別手段と、
    前記通電要否判別手段の判別結果に応じて、前記通信手段により受信された前記機器情報処理要求について、これを所定の要求記憶手段に記憶させるか、或いはこれに対応する処理を前記機能ブロック自動起動手段により前記機能ブロックへの通電を行った上で実行するかを制御する要求記憶制御手段と、
    前記要求記憶手段に記憶された前記機器情報処理要求に対応する処理が、これに必要な前記機能ブロックが通電有り状態となった際に実行されるよう制御する起動待ち制御手段と、
    を具備してなる請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記通電要否判別手段は、当該画像処理装置が備えるものであって予め定められた時刻スケジュールに従って前記機能ブロックの通電状態を制御するタイマ制御手段の制御状態と、前記要求記憶手段の空き容量と、前記要求記憶手段に記憶されている前記機器情報処理要求の数と、のうちの一方又は両方に基づいて前記機能ブロックに対する通電要否を判別してなる請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記通信手段が、前記機能ブロック各々が通電無し状態であるときに前記外部装置から前記機器情報処理要求を受信した場合に、該機器情報処理要求に対応する処理の実行を待たずに、前記機器情報処理要求の送信元の前記外部装置に対して要求受付完了の応答を行う受付完了応答手段を具備してなる請求項1〜3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 前記通信手段が、前記必要機能ブロック判別手段及び前記機能ブロック自動起動手段を兼ねて構成されてなる請求項1〜4のいずれかに記載の画像処理装置。
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