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JP2007114875A - コンテンツ再生システム、コンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法及びコンテンツ再生プログラム - Google Patents

コンテンツ再生システム、コンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法及びコンテンツ再生プログラム Download PDF

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JP2007114875A
JP2007114875A JP2005303353A JP2005303353A JP2007114875A JP 2007114875 A JP2007114875 A JP 2007114875A JP 2005303353 A JP2005303353 A JP 2005303353A JP 2005303353 A JP2005303353 A JP 2005303353A JP 2007114875 A JP2007114875 A JP 2007114875A
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Abstract

【課題】複数のサーバ装置にまたがったコンテンツを、コンテンツが属するサーバ装置を意識することなく再生し得るようにする。
【解決手段】任意の1台のサーバ装置3か、又は複数のサーバ装置3を再生対象として選択する再生対象選択手段と、複数のサーバ装置3が再生対象として選択されたとき、当該複数のサーバ装置3それぞれに格納されたコンテンツの情報を一括した一括コンテンツ情報を生成する一括コンテンツ情報生成手段と、複数のサーバ装置3が再生対象として選択されたとき、一括コンテンツ情報に基づいて再生対象として選択された複数のサーバ装置3からコンテンツを取得して再生し、1台のサーバ装置3が再生対象として選択されたとき、当該サーバ装置からコンテンツを取得して再生する再生手段とをコンテンツ再生装置2に設けた。
【選択図】図6

Description

本発明は、コンテンツ再生システム、コンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法及びコンテンツ再生プログラムに関し、特に複数のコンテンツサーバを用いたシステムに適用して好適なものである。
近年、パーソナルコンピュータの普及やインターネットの発達に伴って、家庭や職場のパーソナルコンピュータを用いて、インターネット上に設けられた種々のサーバ装置にアクセスして、種々のコンテンツデータをダウンロードしてきて利用したり、電子メールの送受を行ったりすることが広く行われるようになってきている。このように、いわゆるWAN(Wide Area Network)を通じて家庭や職場などにおいて、必要な情報を迅速に取得したり、情報交換をスムースに行うことができるようにしたり、情報の共有化を進めたりするなど、通信技術は格段に進歩し、便利な利用環境が提供されている。
ところで、WANシステムだけでなく、家庭内やビル内などの限られた空間にあるパーソナルコンピュータや周辺機器を接続してLANシステムを構築し、ファイルやプリンタなどを共有(共用)できるようにすることも広く行なわれている。
しかしながら、UART(Universal Asynchronous Receiver-Transceiver:非同期シリアル通信用送受信回路)を用いた従来型のLANシステムにおいては、通信速度を充分に確保することができず、例えば、約1.4MBps(メガバイト/秒)の通信速度を必要とするオーディオデータの送受には時間がかかってしまうなどの問題を生じていた。また、USB(Universal Serial Bus)の出現で、パーソナルコンピュータからUSB端子を通じてオーディオデータの転送もできるようになったが、そのケーブル長は最大で5mと定められており、同じ部屋の中で使うパーソナルコンピュータのアクティブスピーカーとしての役割を脱しなかった。
ところが、近年のインターネットの発達に伴い普及しているTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を使った通信は、通信速度やデータの信頼性からみて十分にオーディオデータの転送に耐えうるばかりでなく、家庭内などに構築するLANシステムにおいてもケーブルを最大100mまで延長可能であるため施設内のどこへでも音楽を流すことが可能となった。更に、ネットワークハブなどの機器を経由することで、接続できるネットワーク機器の台数も増やすことが可能である。また、通信帯域を考えたときオーディオデータ程度の転送であれば、複数のオーディオデータを一度に転送することも可能であるため、十分な処理能力の備わっているサーバ装置を1台用意すれば、複数の部屋のクライアント装置を用いて同時にサーバ装置から目的とするオーディオデータの供給を受けて利用することができる環境を整えることが可能である。
したがって、家庭内に設置されるパーソナルコンピュータや各部屋に設置される種々のAV(Audio/Visual)機器をLANを介して接続し、パーソナルコンピュータに蓄積したオーディオデータ、ビデオデータ、AVデータ(同期が取られているオーディオデータとビデオデータ)等のコンテンツデータを、居間、書斎、寝室などの種々の場所で利用できるようにする環境を整えることができる(例えば、特許文献1参照)。
そして、LANシステムにおいても、WANシステムの場合と同様に、情報を提供するサーバ装置に対して、情報の提供を受けるクライアント装置から要求を出すことにより、サーバ装置からクライアント装置が目的とする情報の提供を受けるようにするのが一般的な利用形態である。この場合、複数のクライアント装置が接続されたLANシステムの場合であれば、複数のクライアント装置のそれぞれがサーバ装置にアクセスすることによって、そのそれぞれが目的とするコンテンツの提供を同時に受けることも可能であり、また、複数のサーバ装置が接続されたLANシステムの場合であれば、クライアント装置が複数のサーバ装置のそれぞれにアクセスすることによって、クライアント装置が目的とするコンテンツの提供を複数のサーバ装置から受けることも可能である。
特開2005−250867公報
近年、家庭内に形成されるLANシステムであるいわゆるホームネットワークシステムにおいても、近年PCを複数台所有したり、家電のネットワーク対応が進むことにより、サーバ装置として用いられる機器が複数存在することも多くなってきている。
ところで、従来より使用されてきたコンパクトディスクやミニディスクで音楽を楽しむ環境では、複数のコンパクトディスクを再生できるCDチェンジャーシステムステレオ等も多くあり、そのような電子機器ではユーザの好みに応じて、ディスクやアルバムにまたがった連続再生(コンティニュー再生)や、ランダムに曲順を並べ替えて聞くシャッフル再生や、好きな順番に聞くプログラム再生等多彩な再生方式を選択できることが一般的である。
これに対して、ホームネットワーク上のサーバ装置を、従来のコンパクトディスクプレーヤー等の音楽再生装置に見立ててみると、家庭用の音楽再生装置で実現している上記の再生の機能は実現されていない。すなわち、ホームネットワーク上の各サーバ装置はそれぞれ独立した機器であり、これらが保持している各コンテンツも、各サーバ装置それぞれで独立したリストとして認識される。
このため、例えばあるサーバ装置のコンテンツを再生した後に違うサーバ装置のコンテンツを再生したい場合、従来の装置では、まず目的のコンテンツを保持しているサーバ装置をユーザが選択した後、当該目的のコンテンツを選択するという操作が必要であり、ユーザに対して非常に煩雑な作業を強いているという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、複数のサーバ装置にまたがったコンテンツを、簡単なユーザ操作で、コンテンツが属するサーバ装置を意識することなく再生し得るコンテンツ再生システム、コンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法及びコンテンツ再生プログラムを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、それぞれコンテンツを格納した複数のサーバ装置と、当該サーバ装置に接続して当該サーバ装置に格納されているコンテンツを取得して再生するコンテンツ再生装置とを有するコンテンツ再生システムにおいて、複数のサーバ装置のうちの任意の1台又は複数のサーバ装置を再生対象として選択する再生対象選択手段と、複数のサーバ装置が再生対象として選択されたとき、当該複数のサーバ装置それぞれに格納されたコンテンツの情報を一括した一括コンテンツ情報を生成する一括コンテンツ情報生成手段と、複数のサーバ装置が再生対象として選択されたとき、一括コンテンツ情報に基づいて再生対象として選択された複数のサーバ装置からコンテンツを取得して再生し、1台のサーバ装置が再生対象として選択されたとき、当該サーバ装置からコンテンツを取得して再生する再生手段とをコンテンツ再生装置に設けた。
これによりクライアント装置は、複数台のサーバ装置に分散して格納された複数のコンテンツを、各コンテンツが属するサーバ装置を意識することなく、あたかも1つの機器に格納されているかのように再生することができる。
本発明によれば、複数台のサーバ装置に分散して格納されている複数のコンテンツを、各コンテンツが属するサーバ装置を意識することなくあたかも1つの機器に格納されているかのようにシームレスに任意の再生モードで再生し得るコンテンツ再生システムを実現することができる。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)コンテンツ再生システムの全体構成
図1において、1は本発明を適用したコンテンツ再生システムを示し、1又は複数のクライアント装置2と、複数(ここでは3台)のサーバ装置3(3A〜3C)が、ネットワーク4を介して相互に接続されている。
コンテンツ再生装置としてのクライアント装置2はネットワークオーディオ機器でなり、装置単独で使用するだけではなく、図1に示すように、コンテンツを提供するためのサーバ装置3と接続して、当該サーバ3に保持されたオーディオコンテンツを取得して再生し得るようになされている。
(2)クライアント装置の構成
図2はクライアント装置2の構成を示し、マイコン10が、図示しない記憶手段から制御プログラムを読み出して実行することにより、当該クライアント装置2全体の電源制御、各LSIのリセット制御、ユーザインターフェース等を統括的に制御するようになされている。そしてクライアント装置2は、アナログ入力端子11又はディジタル入力端子12から入力されたアナログ又はディジタルのオーディオ信号、及びネットワーク端子13から入力されたオーディオコンテンツに対して増幅や音質制御等の処理を施し、スピーカ端子14から出力(再生)するようになされている。
ネットワークインターフェース15は、ネットワーク通信を実現するためのLSIであり、マイコン10の制御に応じて、通信で送受信するTCP/IPパケットの解析を行い、コンテンツの選択、検索、オーディオ再生制御を行なう。
操作部16はユーザによる各種操作を受け付けてマイコン10に供給するものであり、各種のボタンやキー等で構成される。また表示部17はマイコン10によって生成されたユーザに対する各種メッセージ等を表示するものであり、これらは何れもマイコン10によって制御される。
AD/DAコンバータ18はマイコン10の制御に応じて、オーディオ信号をアナログからディジタルへ、又はディジタルからアナログへ変換する。グラフィックイコライザ19は、マイコン10の制御に応じてオーディオ信号の音質を調整し、パワーアンプ20に供給する。パワーアンプ20はオーディオ信号を増幅し、スピーカ端子14から出力する。
かくしてクライアント装置2は、ユーザが操作部16を操作してネットワーク上のオーディオコンテンツを取得し、スピーカから聴取し得るようになされている。
クライアント装置2は、Universal Plug&Play(以下UPnPと呼ぶ)を用いたネットワーク参加型情報機器である。UPnPとは、例えば10/100BASE−Tを用いたネットワークで代表されるIEEE802ネットワーク上で、Internet Protocol(以下IPと呼ぶ)及びIP上のTCPやUDPなどで構成されるInternet(TCP/IP通信)での通信の機能の一つであり、機器同士が簡単に相互認証することができ、サービスの提供や提供されたサービスを実行することができるように取り決められたプロトコル群のことである。UPnPのプロトコルスタックを図3に示す。
UPnP機器は主に、アドレッシング(Addressing)、ディスカバリ(Discovery)、ディスクリプション(Description)、コントロール(Control)、イベンティング(Eventing)、プレゼンテーション(Presentation)の6つの機能を有している。
アドレッシングは、各UPnP機器が、IEEE802ネットワーク上でアドレスを取得する為の機能であり、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)またはAuto
IPが用いられる。
ディスカバリはアドレッシングの後に行われ、これによりUPnPコントロールポイントはコントロールしたいターゲット機器を発見することが出来る。ここで用いられるプロトコルは、SSDP(Simple Service Discovery Protocol)である。各機器は、IEEE802ネットワークに接続された時に、自分自身の中に有するデバイスやサービスを通知するメッセージを、IEEE802ネットワーク上にマルチキャスト(相手先未指定のパケット送信)する。UPnPコントロールポイントは、このマルチキャストされたメッセージを受信することで、IEEE802ネットワークにどのような機器が接続されたかを知ることが出来る。
ディスカバリによってUPnPコントロールポイントが発見したコントロール対象の機器が出力したSSDPパケットには、デバイスディスクリプション(Device Description)のURL(Uniform Resource Locator)が記述されている。UPnPコントロールポイントはそのURLにアクセスすることにより、その機器の更に詳しいデバイス情報をデバイスディスクリプションから取得することが出来る。このデバイス情報には、アイコン情報、モデル名、生産者名、商品名や、そのデバイスが有するサービスの詳しい情報が記載されているサービスディスクリプション(Service Description)等が記述されている。
UPnPコントロールポイントはこれらのデバイスディスクリプションやサービスディスクリプションからターゲットに対するアクセスの方法を知ることが出来る。デバイスディスクリプションやサービスディスクリプションはXML(eXtensible Markup Language)で表現されている。
コントロールはアクション(Action)とクエリー(Query)の2つに大きく分類される。アクションはサービスディスクリプションのアクション情報に規定された方法で行われ、アクションを実施(Invoke)することによって、UPnPコントロールポイントはターゲットを操作することが出来る。クエリーはサービスディスクリプションの機器情報(stateVariable)の値を取り出すために用いられる。コントロールでは、SOAP(Simple Object Access Protocol)というトランスポートプロトコルが利用され、その表現としてはXMLが用いられる。
イベンティングは機器情報の値が変更された時、そのことをターゲットからUPnPコントロールポイントに通知させるために用いられる。UPnPコントロールポイントはターゲットに対してサービスディスクリプションを解析することにより、機器情報からターゲットの保持する変数を知ることが出来、更にその変数が変更になった時にターゲットから通知を受け取ることが出来る。イベンティングでは、GENA(General Event Notification Architecture)というトランスポートプロトコルが利用され、その表現としてはXMLが用いられる。
プレゼンテーションはユーザにユーザインターフェースを用いたコントロール手段を提供するために用いられる。デバイスディスクリプションに記述されたプレゼンテーションURLにアクセスすることによって、HTML(Hyper Text Markup Language)によって記述されたプレゼンテーションページを得ることが出来る。その機能により、ターゲットでアプリケーションを用意することが可能になる。
本発明を適用したクライアント装置2は、上述したUPnPを用いてネットワークに参加し、通信を行ない得る状態になるだけでなく、その他のUPnP機器の検出、接続を行なう。また、UPnPを用いてオーディオコンテンツを再生するには、UPnP
AVアーキテクチャと呼ばれるUPnPのAV機器とサーバ装置の規定に従う必要がある。AVアーキテクチャによるUPnPのAV機器は、コンテンツを提供する装置であるメディアサーバ、制御端末であるコントロールポイント、再生装置であるメディアレンダラの3種類に分かれている。図1に示すサーバ装置3はメディアサーバ機能及びコントロールポイント機能を有し、クライアント装置2はコントロールポイント機能及びメディアレンダラ機能を有している。
メディアサーバにはCDS(Contents Directory Service)という機能(サービス)が組み込まれており、コントロールポイントに対して、メディアサーバにどのようにコンテンツが格納されているかを通知する。CDSにはコンテナとアイテムという二つの抽象化されたオブジェクトがあり、これらはフォルダとファイルに相当する。コンテナとアイテムは、図4に示すようなディレクトリツリー構造を構成する。なお、本発明でのオーディオコンテンツはアイテムに相当する。
コントロールポイントは、ディレクトリツリー情報をメディアサーバから取得することにより、各コンテンツURLを得ることができる。そして、所望のオーディオコンテンツ(アイテム)の情報が取得できた場合、UPnPメディアサーバのAVトランスポートという機能を用いてオーディオコンテンツの再生や停止等の操作を行なうことができる。
クライアント装置2及びサーバ装置3のUPnPコントロールポイントは、上述のようにUPnPのアドレッシングを用いてTCP/IPの通信が可能な状態になり、同ディスカバリを用いてお互いの機器認証を行う。図1のように、複数のサーバ装置3がネットワーク4に接続されている場合、クライアント装置2はその複数のサーバ装置3を検出する。
通常、ユーザがサーバ装置3内のオーディオコンテンツをクライアント装置2で再生する場合、以下の手順が必要となる。
1)オーディオコンテンツを保持しているサーバ装置を選択する
2)再生するオーディオコンテンツを選択する
3)オーディオコンテンツを再生するクライアント装置を選択する
サーバ装置が一台の場合には1)のサーバ選択手順は必要なくなり、またクライアント装置が一台の場合は3)のクライアント装置選択手順は必要なくなる。従って、図1に示した本発明の環境においては、3)のクライアント装置選択手順は必要ない。また各機器のUPnPコントロールポイントの実装機器によっても、上述した手段には相違が発生する。例えばクライアント装置2のUPnPコントロールポイントを使用する場合は、通常その装置自身のレンダラを用いた再生を目的として機能するのが自然であり、その場合はクライアント装置の選択は必要なくなる。これに対して、サーバ装置3のUPnPコントロールポイントを使用する場合は、通常その装置のメディアサーバ上のコンテンツの再生を目的としている場合が多いため、サーバ装置3の選択を省略することも可能となる。ここでは、クライアント装置2は再生レンダラであり、かつその制御はクライアント装置2UPnPコントロールポイントを使用するものとして説明する。
(3)本発明によるオーディオコンテンツの再生
さて、従来のネットワークオーディオ装置においては、上述した手段によってサーバ装置上のオーディオコンテンツをクライアント装置で再生することが可能であるが、各サーバ装置毎に再生選択を行うため、複数のサーバ装置にまたがるコンテンツを、サーバを意識することなくCDチェンジャ装置のようにシームレスに再生する事は困難であった。
そこで、本発明では複数のサーバ装置3上のオーディオコンテンツを、一台のクライアント装置2で、コンテンツが属するサーバを意識することなく再生を行い得るようにした。
図5に示すように、サーバ装置3Aはaaからccまでの3つのコンテンツを、サーバ装置3Bはddからffまでの3つのコンテンツを、そしてサーバ装置3Cはggからllまでの6つのコンテンツを有している。各コンテンツはアルバムというグループにまとめられており、サーバ装置3Cのみ2つのアルバムを有している。
本発明のクライアント装置2は、このような複数台のサーバ装置3のうちの1台を再生対象サーバとして任意に選択して当該サーバが保持するコンテンツのみを再生したり、あるいは複数台のサーバ装置3を再生対象サーバとして選択し、これらに分散して格納された複数のコンテンツaa〜llをあたかも1つの機器に格納されているかのように、シームレスに各種の再生方法モード(連続再生、プログラム再生又はシャッフル再生)で再生することができるようになされている。
まず、上述した再生対象サーバの台数選択操作について説明する。操作部16(図2)には、再生対象サーバとするサーバの台数を選択するための再生対象台数選択ボタンが設けられており、図5に示すように、当該ボタンを押下する度に再生対象サーバ台数を「1サーバ」又は「複数サーバ」に切り替えることが出来る。この設定を再生台数モードと呼ぶ。
ユーザは、再生台数モードを「1サーバ」に設定することで、現在指定されているサーバ装置3のコンテンツのみを再生させることができる。すなわち再生台数モードが「1サーバ」であるとき、再生対象選択手段としてのクライアント装置2のUPnPコントロールポイントは選択されているサーバ装置3上のコンテンツのみを再生する。このときクライアント装置2は、指定された再生方法モードに従い、連続再生、プログラム再生又はシャッフル再生の何れかでコンテンツの再生を行う。
すなわち再生台数モードが「1サーバ」かつ再生方法モードが「連続再生」であるとき、クライアント装置2は選択されているサーバ装置3上のコンテンツのみを順次再生し、最後のコンテンツが終了すると再生を停止する。
また、再生台数モードが「1サーバ」かつ再生方法モードが「プログラム再生」であるとき、クライアント装置2は選択されているサーバ装置3上のコンテンツリストを表示部17に表示してユーザに提示する。そしてクライアント装置2は、当該コンテンツリストを用いてユーザが指定した再生プログラムに従ってコンテンツを再生する。
さらに、再生台数モードが「1サーバ」かつ再生方法モードが「シャッフル再生」であるとき、クライアント装置2は選択されているサーバ装置3上のコンテンツをランダムな順序で再生する。
かくしてユーザは、再生台数モードを「1サーバ」に設定することにより、複数台のうちの任意のサーバ装置3を指定して、当該装置に格納されたコンテンツのみを任意の再生方法モードで再生させることができる。
一方ユーザは、再生台数モードを「複数サーバ」に設定することで、複数のサーバ装置3に格納されたコンテンツを一括して再生対象とし、この再生対象となったコンテンツに対して任意の再生方法モードで再生を行わせることができる。
すなわち再生台数モードが「複数サーバ」であるとき、再生対象選択手段としてのクライアント装置2のUPnPコントロールポイントは収集した各サーバ装置3の装置リストに基づき、全てのサーバ装置3のコンテンツ情報をまとめた統合コンテンツ情報をまとめた統合コンテンツ情報を作成する。そしてクライアント装置2は当該統合コンテンツ情報に基づき、指定された再生モードでコンテンツの再生を行う。
再生台数モードが「複数サーバ」かつ再生方法モードが「連続再生」であるとき、クライアント装置2はあるサーバ装置3のコンテンツを再生した後、順次他のサーバ装置3のコンテンツを再生していき、最後のコンテンツが終了すると再生を停止する。この場合のサーバ装置3の選択順序は、基本的にはクライアント装置2のコントロールポイントから現在存在するサーバ装置3の情報を収集し、これに基づき一意的に(たとえばサーバ装置の名前順)サーバ再生順序を定めることとする。「複数サーバ」かつ「連続再生」モードでの再生はこのサーバ再生順序に従って行われることになる。また、サーバ再生順序を任意に設定させることも可能である。その場合は収集したサーバ装置3の装置リストを元に任意のサーバ再生順序をユーザが設定することになる。
また、再生台数モードが「複数サーバ」かつ再生方法モードが「プログラム再生」であるとき、クライアント装置2は、全てのサーバ装置3に格納されている全コンテンツのリストでなる統合コンテンツリストを上述した統合コンテンツ情報に基づいて生成し、これを表示部17に表示してユーザに提示する。そしてクライアント装置2は、当該統合コンテンツリストを用いてユーザが指定した再生プログラムに従ってコンテンツを再生する。
さらに、再生台数モードが「複数サーバ」かつ再生方法モードが「シャッフル再生」であるとき、クライアント装置2は統合コンテンツリストで示されている全サーバ装置3上のコンテンツをランダムな順序で再生する。
かくしてユーザは、再生台数モードを「複数サーバ」に設定することにより、複数台のサーバ装置3に分散して格納された複数のコンテンツを、あたかも1つの機器に格納されているかのように、任意の再生方法モードで再生することができる。
またクライアント装置2は、再生対象となっているコンテンツ群をユーザの指示に応じて繰り返し再生し得るようになされている。上述したように、クライアント装置2は再生台数モードに応じて再生するサーバ装置3を選択することが出来るが、このままでは再生対象となるサーバ装置3のコンテンツの再生が終了すると再生が停止してしまう。そこで本発明のクライアント装置2では、繰り返し再生の設定モードを追加することによって、最終コンテンツを再生した後に一番初めのコンテンツに戻って再生を行い得るようにした。
クライアント装置2の操作部16には、再生対象を繰り返し再生するか否かを選択するための「繰り返し再生/非繰り返し再生選択ボタン」が設けられており、図5に示すように、当該ボタンを押下する度に繰り返し再生と非繰り返し再生とを切り替えることが出来るようになされている。この設定を再生繰り返しモードと呼ぶ。
再生台数モードが「複数サーバ」で再生繰り返しモードが「繰り返し再生」のとき、クライアント装置2は全てのサーバ装置3のコンテンツを最後まで順次再生した後、引き続き再生開始時に選択されていたサーバ装置3の一番初めのコンテンツに戻って再生を継続する。これにより、複数のサーバ装置3上のコンテンツをサーバ装置3間にまたがって再生を行ったり、その再生を繰り返し行うことができる。
かかる構成に加えてこのクライアント装置2は、上述した統合コンテンツ情報を用いて、ユーザの所望コンテンツを複数のサーバ装置3に格納されているコンテンツの中から検索させ得るようになされている。すなわちクライアント装置2は操作部16の検索ボタン(図示せず)がユーザによって押下されるとコンテンツ検索モードに移り、表示部17に検索文字列入力画面を表示する。ユーザは操作部16を操作して所望の検索文字列(キーワード)を検索文字列入力画面に入力する。そしてクライアント装置2は、上述した統合コンテンツ情報と入力された検索文字列とを照合し、内容(コンテンツ名やコンテンツの属性情報等)が検索文字列と一致したコンテンツを表示部17に表示してユーザに提示する。
かくしてユーザは、複数台のサーバ装置3に分散して格納された複数のコンテンツの中から、所望のコンテンツを容易に検索することができる。
さらにこのクライアント装置2は、収集したサーバ装置3の装置リストやコンテンツ情報を記憶しておくことにより、各サーバ装置3へのアクセス数の低減や、処理の高速化を図るようになされている。実際上このクライアント装置2では、上述した装置リストやコンテンツ情報をネットワークインターフェース15(図1)に記憶する。
ネットワークインターフェース15は、当該ネットワークインターフェース15を動作させるためのプログラムを格納したフラッシュROMを有している。クライアント装置2は、このフラッシュROMにおけるプログラム格納領域とは別の空き領域に、サーバ装置3やクライアント装置2の情報を格納する。格納する情報としては、各UPnP機器のデバイスディスクリプションやサービスディスクリプション、各装置のMedia Access Control(MAC)アドレスと呼ばれるハードウェアアドレス等が考えられる。本発明では、選択可能なサーバ装置3の情報や、当該サーバ装置に格納されているコンテンツの情報等を格納する。
そしてクライアント装置2のマイコン10は、適宜ネットワークインターフェース15のフラッシュROMにアクセスしてこれらの情報を取得することにより、選択可能なサーバ装置3やコンテンツの情報を容易に取得したり、最後に再生したサーバ装置3を簡単に呼び出したり、コンテンツ検索やコンテンツリストの作成にかかる時間を短縮することができる。
ここで、上述したように装置リストやコンテンツ情報を記憶しておく場合、記憶している情報がサーバ装置3の実状と合致しなくなる可能性がある。これは情報収集を再度行うことで回避出来るが、その収集する頻度が一意的に定まらないという問題が発生する。そこでクライアント装置2では、操作部16に情報収集ボタンを設けておき、これをユーザが押下することで、ユーザの意思によって最新の情報を収集するようになされている。
(4)クライアント装置2の再生処理手順
次に、上述したクライアント装置2の再生処理手順を、再生方法モード毎にフローチャートを用いて詳細に説明する。
まず連続再生モードについて説明する。クライアント装置2のマイコン10は、再生方法モードが「連続再生」に設定されている状態において、ユーザによるコンテンツの再生操作を受け付けると、図6に示す連続再生処理手順RT1を開始し、ステップSP1に移って再生台数モードを判定する。
ステップSP1において再生台数モードが「1サーバ」であると判定された場合、マイコン10はステップSP2に移り、現在選択されているサーバ装置3についてのコンテンツ情報を当該サーバ装置3から取得し、ステップSP4に移る。
これに対して、ステップSP1において再生台数モードが「複数サーバ」であると判定された場合、マイコン10はステップSP3に移り、全サーバ装置3からコンテンツ情報を取得して統合コンテンツ情報を生成し、ステップSP4に移る。
ステップSP4においてマイコン10は、コンテンツ情報(再生台数モードが「1サーバ」の場合)又は統合コンテンツ情報(再生台数モードが「複数サーバ」の場合)に従ってコンテンツを順次再生していき、当該コンテンツ情報又は統合コンテンツ情報に記載されているコンテンツをすべて再生すると、ステップSP5に移って連続再生処理手順を終了する。
次に、プログラム再生モードについて説明する。クライアント装置2のマイコン10は、再生方法モードが「プログラム再生」に設定されている状態において、ユーザによるコンテンツの再生操作を受け付けると、図7に示すプログラム再生処理手順RT2を開始し、ステップSP21に移って再生台数モードを判定する。
ステップSP21において再生台数モードが「1サーバ」であると判定された場合、マイコン10はステップSP22に移り、現在選択されているサーバ装置3についてのコンテンツ情報を当該サーバ装置3から取得し、ステップSP24に移る。
これに対して、ステップSP21において再生台数モードが「複数サーバ」であると判定された場合、マイコン10はステップSP23に移り、全サーバ装置3からコンテンツ情報を取得して統合コンテンツ情報を生成し、ステップSP24に移る。
ステップSP24においてマイコン10は、コンテンツ情報(再生台数モードが「1サーバ」の場合)又は統合コンテンツ情報(再生台数モードが「複数サーバ」の場合)に基づくコンテンツリストを表示部17に表示してユーザに提示する。この状態においてユーザは、表示されたコンテンツリストから任意のコンテンツを所望の順序で順次選択することにより再生プログラムを作成し、マイコン10の記憶部に記憶させる。
次のステップSP25においてマイコン10は、再生プログラムに従ってコンテンツを順次再生していき、当該再生プログラムに記載されているコンテンツをすべて再生すると、ステップSP26に移ってプログラム再生処理手順を終了する。
次に、シャッフル再生モードについて説明する。クライアント装置2のマイコン10は、再生方法モードが「シャッフル再生」に設定されている状態において、ユーザによるコンテンツの再生操作を受け付けると、図8に示すプログラム再生処理手順RT3を開始し、ステップSP31に移って再生台数モードを判定する。
ステップSP31において再生台数モードが「1サーバ」であると判定された場合、マイコン10はステップSP32に移り、現在選択されているサーバ装置3についてのコンテンツ情報を当該サーバ装置3から取得し、ステップSP34に移る。
これに対して、ステップSP31において再生台数モードが「複数サーバ」であると判定された場合、マイコン10はステップSP33に移り、全サーバ装置3からコンテンツ情報を取得して統合コンテンツ情報を生成し、ステップSP34に移る。
ステップSP34においてマイコン10は、コンテンツ情報(再生台数モードが「1サーバ」の場合)又は統合コンテンツ情報(再生台数モードが「複数サーバ」の場合)に記述されているコンテンツをランダムに順次再生していき、すべてのコンテンツを再生すると、ステップSP35に移ってシャッフル再生処理手順を終了する。
(5)動作及び効果
以上の構成において、本発明のクライアント装置2は、ネットワーク4を介して接続されている複数のサーバ装置3について、再生台数モードの設定に応じて1台又は複数台のサーバ装置3を選択して再生対象とし得るようにした。
そしてクライアント装置2は、再生台数モードが「複数サーバ」に設定されているとき、ネットワーク4を介して接続されているすべてのサーバ装置3のコンテンツを一括して再生対象とし、この再生対象となったコンテンツに対して、ユーザ任意の再生方法モードで再生を行うようにした。
これによりクライアント装置2は、複数台のサーバ装置3に分散して格納された複数のコンテンツを、各コンテンツが属するサーバ装置3を意識することなく、あたかも1つの機器に格納されているかのように、シームレスに連続再生、プログラム再生又はシャッフル再生の各種再生モードで再生することができる。
またクライアント装置2は、プログラム再生モードで用いられる再生プログラムををユーザが作成する際、各コンテンツが属するサーバ装置3を意識することなく、あたかも1つの機器に格納されているかのように、シームレスにコンテンツを再生プログラムに登録することができる。
さらにクライアント装置2は、再生繰り返しモード及び再生台数モードの設定に応じて、1または複数のサーバ装置3のコンテンツを繰り返して再生することができる。
以上の構成によれば、複数台のサーバ装置3に分散して格納されている複数のコンテンツを、各コンテンツが属するサーバ装置3を意識することなく、あたかも1つの機器に格納されているかのように、シームレスに任意の再生モードで再生し得るコンテンツ再生システムを実現できる。
(6)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、クライアント装置2としてネットワーク参加型の情報機器を用いた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばパーソナルコンピュータや携帯型情報端末等、ネットワークへの接続機能を呼びオーディオコンテンツの再生機能を有する種々の情報処理装置を、クライアント装置2として適用することができる。
コンテンツ再生システムの全体構成を示す略線図である。 クライアント装置の構成を示すブロック図である。 UPnPのプロトコルスタックの説明に供する略線図である。 コンテンツディレクトリツリーの説明に供する略線図である。 再生方法モードとコンテンツの対象範囲の説明に供する略線図である。 連続再生処理手順を示すフローチャートである。 プログラム再生処理手順を示すフローチャートである。 シャッフル再生処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1……コンテンツ再生システム、2……クライアント装置、3……サーバ装置、10……マイコン、15……ネットワークインターフェース、16……操作部、17……表示部。

Claims (6)

  1. それぞれコンテンツを格納した複数のサーバ装置と、当該サーバ装置に接続して当該サーバ装置に格納されているコンテンツを取得して再生するコンテンツ再生装置とを有するコンテンツ再生システムにおいて、
    上記コンテンツ再生装置は、
    上記複数のサーバ装置のうちの任意の1台又は複数のサーバ装置を再生対象として選択する再生対象選択手段と、
    上記複数のサーバ装置が再生対象として選択されたとき、当該複数のサーバ装置それぞれに格納されたコンテンツの情報を一括した一括コンテンツ情報を生成する一括コンテンツ情報生成手段と、
    上記複数のサーバ装置が再生対象として選択されたとき、上記一括コンテンツ情報に基づいて上記再生対象として選択された複数のサーバ装置からコンテンツを取得して再生し、上記1台のサーバ装置が再生対象として選択されたとき、当該サーバ装置からコンテンツを取得して再生する再生手段と
    を具えることを特徴とするコンテンツ再生システム。
  2. 上記再生手段は、ユーザによって繰り返し再生モードが指定されたとき、上記再生対象として選択された1台又は複数のサーバ装置に格納されているコンテンツを繰り返し再生する
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ再生システム。
  3. 上記再生手段は、複数の上記サーバ装置が再生対象として選択されたとき、上記一括コンテンツ情報に基づいて当該再生対象の複数のサーバ装置に格納されているコンテンツのリストをユーザに提示し、当該リストの中からユーザによって選択されたコンテンツを上記サーバ装置から読み出して再生する
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ再生システム。
  4. 複数のサーバ装置のうちの任意の1台又は複数のサーバ装置を再生対象として選択する再生対象選択手段と、
    上記複数のサーバ装置が再生対象として選択されたとき、当該複数のサーバ装置それぞれに格納されたコンテンツの情報を一括した一括コンテンツ情報を生成する一括コンテンツ情報生成手段と、
    上記複数のサーバ装置が再生対象として選択されたとき、上記一括コンテンツ情報に基づいて上記再生対象として選択された複数のサーバ装置からコンテンツを取得して再生し、上記1台のサーバ装置が再生対象として選択されたとき、当該サーバ装置からコンテンツを取得して再生する再生手段と
    を具えることを特徴とするコンテンツ再生装置。
  5. 複数のサーバ装置のうちの任意の1台又は複数のサーバ装置を再生対象として選択する再生対象選択ステップと、
    上記複数のサーバ装置が再生対象として選択されたとき、当該複数のサーバ装置それぞれに格納されたコンテンツの情報を一括した一括コンテンツ情報を生成する一括コンテンツ情報生成ステップと、
    上記複数のサーバ装置が再生対象として選択されたとき、上記一括コンテンツ情報に基づいて上記再生対象として選択された複数のサーバ装置からコンテンツを取得して再生し、上記1台のサーバ装置が再生対象として選択されたとき、当該サーバ装置からコンテンツを取得して再生する再生ステップと
    を具えることを特徴とするコンテンツ再生方法。
  6. 複数のサーバ装置のうちの任意の1台又は複数のサーバ装置を再生対象として選択する再生対象選択ステップと、
    上記複数のサーバ装置が再生対象として選択されたとき、当該複数のサーバ装置それぞれに格納されたコンテンツの情報を一括した一括コンテンツ情報を生成する一括コンテンツ情報生成ステップと、
    上記複数のサーバ装置が再生対象として選択されたとき、上記一括コンテンツ情報に基づいて上記再生対象として選択された複数のサーバ装置からコンテンツを取得して再生し、上記1台のサーバ装置が再生対象として選択されたとき、当該サーバ装置からコンテンツを取得して再生する再生ステップと
    をコンテンツ再生装置に実行させるコンテンツ再生プログラム。
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