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JP2007167509A - 吸収体の製造装置 - Google Patents

吸収体の製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】長さの異なる吸収体を同一の積繊用回転ドラムで製造可能とする。
【解決手段】繊維集積用凹部10は、重なり部をもって配置された周方向に隣接する2つの成形板材11A、11Bにより構成されるとともに、これら各成形板材11A、11Bは成形板材裏面とドラム回転軸部とを連結する支軸12,12によって支持され、これら各支軸12,12の中間部に一端が連結され、他端部同士が相互に連結された従節14,14を備えるとともに、該従節連結部に設けられた摺動コロ15を前記積繊用回転ドラム2の内部に配設された固定ガイド板17のドラム回転中心から一定の半径距離で周方向に連続して形成されたカム溝16に係合させた構造とし、前記固定ガイド板17を、ドラム回転中心からの半径距離が異なるカム溝16’が形成された他の固定ガイド板17’に交換することにより、前記繊維集積用凹部10のドラム周方向長さLをLに変更する。
【選択図】図3

Description

本発明は、長さが異なる吸収体を同一の積繊用回転ドラムで製造可能とした吸収体の製造装置に関する。
従来より、紙おむつ、ナプキン等に使用される吸収体を連続的に製造する装置としてドラム式積繊装置が知られている。前記ドラム式積繊装置の一般的構造は、図7に示されるように、供給されるパルプ材料を細かく粉砕するための解繊装置44と、この解繊装置44を囲繞するとともに、粉砕された粉砕パルプを空気流に乗せて搬送するための供給路を形成する供給路ケーシング46と、この供給路ケーシング46の下流側開口部に配設される積繊装置47と、この積繊装置47に対向して設けられた転写ドラム48とからなる。前記積繊装置47は、外周面に周方向に適宜の間隔で吸収体成形用凹部55a、55a…を備えるとともに、この吸収体成形用凹部55aの底面に多数の吸引孔を有する積繊用回転ドラム55と、この積繊用回転ドラム55の内部側に配設される吸引チャンバ56とからなり、図示しない吸引手段によって前記吸引チャンバ56内が負圧に維持されることにより前記吸収体成形用凹部55a内に空気搬送された粉砕パルプを積繊させるようになっている。なお、前記供給路ケーシング46には、高吸収性ポリマーの粉粒物を前記粉砕パルプと共に供給するためのポリマー投入口45が設けられている。また、前記転写ドラム48に転写された吸収体Sは、バキュームコンベア上を搬送されるクレープ紙50の上面にバキューム装置49による吸引により転移され、コンベア上を搬送された後、上面側に不織布からなるセカンドシート51が積層されるようになっている。
また、近年は種々の改良が加えられた吸収体製造装置が幾つか提案されている。例えば、下記特許文献1では、外周面に複数の集積用凹部を有する回転ドラムと、該回転ドラムの外周面に原料を飛散させて供給する原料供給手段とを備え、供給された上記原料を上記回転ドラムの各集積用凹部内に吸引して堆積させ、該原料の堆積物を該各集積用凹部から離型させることにより成形体を連続的に製造する成形体の製造装置が開示されている。
特開2000−107221号公報
しかしながら、例えば紙おむつやナプキン等は、サイズや仕様等に応じて種々の長手寸法の吸収体が製造されているが、従来の吸収体製造装置を用いた場合には、前記吸収体成形用凹部55aの長手寸法が異なる複数の積繊用回転ドラム55を予め用意しておき、吸収体長手寸法に応じて前記積繊用回転ドラム55に交換して製造を行う必要があった。そのため、設備費用が嵩む、製造作業に手間がかかるなどの問題があった。
そこで本発明の主たる課題は、長さの異なる吸収体を同一の積繊用回転ドラムで製造可能とした吸収体の製造装置を提供することにある。
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、外周面に周方向に適宜の間隔で複数の繊維集積用凹部が形成された積繊用回転ドラムを備えるとともに、繊維原反を粉砕する解繊装置及び該解繊装置で粉砕された繊維を空気流に乗せて前記積繊用回転ドラムまで搬送するための繊維供給路からなる繊維供給手段を備えた吸収体の製造装置において、
前記各繊維集積用凹部は、重なり部をもって配置された周方向に隣接する2つの成形板材により構成されるとともに、これら各成形板材は成形板材裏面とドラム回転軸部とを連結する支軸によって支持され、これら各支軸の中間部に一端が連結され、他端部同士が相互に連結された従節を備えるとともに、該従節連結部に設けられた摺動コロを前記積繊用回転ドラムの内部に配設された固定ガイド板のドラム回転中心から一定の半径距離で周方向に連続して形成されたカム溝に係合させた構造とし、
前記固定ガイド板を、ドラム回転中心からの半径距離が異なるカム溝が形成された他の固定ガイド板に交換することにより、前記繊維集積用凹部のドラム周方向長さを変更可能としたことを特徴とする吸収体の製造装置が提供される。
上記請求項1記載の発明によれば、ドラム回転中心からの半径距離が異なるカム溝が形成された固定ガイド板を予め複数用意しておき、前記固定ガイド板を交換することにより、長さの異なる吸収体を同一の積繊用回転ドラムで製造可能となる。すなわち、前記ドラム回転中心からの半径距離が大きなカム溝を有する固定ガイド板とした場合には、前記従節で連結された支軸同士の交差角が狭められて繊維集積用凹部の長さ寸法を小さく設定でき、前記ドラム回転中心からの半径距離が小さなカム溝を有する固定ガイド板とした場合には、前記従節で連結された支軸同士の交差角が大きくなり繊維集積用凹部の長さ寸法を大きく設定できるようになる。
以上詳説のとおり本発明によれば、長さの異なる吸収体を同一の積繊用回転ドラムで製造可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
〔吸収体製造装置〕
図1は本発明に係る吸収体製造装置1の概略側面図(一部断面)であり、図2は積繊用回転ドラム2の縦断面図及び正面図、図3は図2のIII−III線矢視図である。
吸収体製造装置1は、図1に示されるように、外周面に周方向に適宜の間隔で複数、図示例では4つの繊維集積用凹部10,10…が形成された積繊用回転ドラム2と、繊維原反を粉砕する解繊装置4及び該解繊装置4で粉砕された繊維を空気流に乗せて前記積繊用回転ドラム2まで搬送するための繊維供給路5からなる繊維供給手段3とからなるものである。
以下、具体的に詳述すると、
前記繊維供給手段3の解繊装置4は、表面に多数の粉砕刃が設けられた破砕ロールが回転自在に設けられ、案内ローラ7,8を経て導入された繊維原反シート6を細かく粉砕する。粉砕された繊維は、積繊用回転ドラム2からの吸引作用によって前記繊維供給路5を構成するケーシング内を空気流に乗って下流側の積繊用回転ドラム2まで搬送される。なお、前記繊維供給路5にポリマー投入口を設け、所定量の割合でポリマー粒子等を繊維中に混合するようにしてもよい。
一方、前記積繊用回転ドラム2は、図2に示されるように、外周面に周方向に適宜の間隔で繊維集積用凹部10,10…が形成された積繊ドラムであり、前記繊維集積用凹部10は、底面に多数の吸引孔を有する多孔板やメッシュ金網とされ、この積繊用回転ドラム2の内部側に吸引チャンバ(図示せず)が設けられ、吸引手段によって前記吸引チャンバ内が負圧に維持されることにより前記繊維集積用凹部10内に空気搬送された繊維を堆積させるようになっている。
本装置1では特に、前記積繊用回転ドラム2において、ドラム回転中に前記繊維集積用凹部10のドラム周方向長さLを変更する可変機構が設けられている。
具体的に各繊維集積用凹部10は、図6に示されるように、突合わせ部分を重ね合わせて配置される、周方向に隣接する2つの成形板材11A、11Bにより構成される。前記成形板材11A、11Bにはそれぞれ、繊維集積用凹部10の片側半分づつが形成され、これら成形板材11A、11Bが長手方向にスライド移動されることにより、前記繊維集積用凹部10の長手寸法が変更可能となっている。
前記繊維集積用凹部10は、図2及び図3に示されるように、前記各成形板材11A、11Bが、その裏面側とドラム回転軸部13とを連結する支軸12,12によって支持され、これら各支軸12,12の中間部に一端が連結され、他端部同士が相互に連結された従節14,14を備えるとともに、該従節連結部に設けられた摺動コロ15を、前記積繊用回転ドラム2の内部に配設された固定ガイド板17のドラム回転中心から一定の半径距離Rで周方向に連続して形成されたカム溝16に係合させることにより、前記成形板材11A、11Bは前記支軸間12,12の交差角θに対応した離間位置に保持され、前記繊維集積用凹部10のドラム周方向長さはLとなる。
〔繊維集積用凹部10の長手寸法変更手段〕
本発明では、前記固定ガイド板17を、ドラム回転中心からの半径距離が異なるカム溝16が形成された他の固定ガイド板に交換することにより、前記繊維集積用凹部10のドラム周方向長さを変更可能とする。
具体的には、図2及び図3に示される繊維集積用凹部10の長手寸法Lから、図4及び図5に示される繊維集積用凹部10の長手寸法L(L>L)への変更は、図4及び図5に示されるように、前記固定ガイド板17を、ドラム回転中心からの半径距離R(R<R)であるカム溝16’を有する固定ガイド板17’に交換することにより、該カム溝16’に摺動コロ15を係合させた前記支軸間12,12の交差角がθとなり、前記成形板材11A、11Bは前記支軸間12,12の交差角θに対応した離間位置に保持され、前記繊維集積用凹部10のドラム周方向長さがLとなる。
なお、更に繊維集積用凹部10の長手寸法L(L<L)への変更は、前記固定ガイド板17を、ドラム回転中心からの半径距離R(R>R)であるカム溝16”を有する固定ガイド板17”に交換することにより、支軸間12,12の交差角がθとなり、前記繊維集積用凹部10のドラム周方向長さがLとなる(図示せず)。
このように、前記固定ガイド板17を、ドラム回転中心からの半径距離が異なるカム溝16が形成された他の固定ガイド板に交換することにより、前記繊維集積用凹部10のドラム周方向長さが変更可能となり、製造コストを低廉にすることができる。
ところで、上記吸収体製造装置1において、積繊吸収体9をパルプ繊維と合成繊維との複合繊維層としたい場合には、パルプ原反シートと共に、合成繊維原反シートを重ねて解繊装置4に導入するか、予め合成繊維とパルプ繊維とを所定割合で混入した混合原反シートを作製しておき、この混合原反シートを解繊機4に導入するようにすればよい。また、積繊吸収体9に対しては、繊維供給路5において高吸収性ポリマーを所定割合で混入するようにしてもよい。
本発明に係る吸収体製造装置1の概略側面図(一部断面)である。 繊維集積用凹部10の長手寸法Lに係る積繊用回転ドラム2を示す、(A)は縦断面図、(B)は正面図である。 図2のIII−III線矢視図である。 繊維集積用凹部10の長手寸法Lに係る積繊用回転ドラム2を示す、(A)は縦断面図、(B)は正面図である。 図4のIII−III線矢視図である。 繊維集積用凹部10を構成する成形板材11A、11Bの斜視図である。 従来の吸収体製造装置を示す概略側面図である。
符号の説明
1…吸収体製造装置、2…積繊用回転ドラム、3…積繊用繊維供給手段、4…解繊装置、5…繊維供給路、10…繊維集積用凹部、11A・11B…成形板材、12…支軸、13…ドラム回転軸部、14…従節、15…摺動コロ、16…カム溝、17…固定ガイド板

Claims (1)

  1. 外周面に周方向に適宜の間隔で複数の繊維集積用凹部が形成された積繊用回転ドラムを備えるとともに、繊維原反を粉砕する解繊装置及び該解繊装置で粉砕された繊維を空気流に乗せて前記積繊用回転ドラムまで搬送するための繊維供給路からなる繊維供給手段を備えた吸収体の製造装置において、
    前記各繊維集積用凹部は、重なり部をもって配置された周方向に隣接する2つの成形板材により構成されるとともに、これら各成形板材は成形板材裏面とドラム回転軸部とを連結する支軸によって支持され、これら各支軸の中間部に一端が連結され、他端部同士が相互に連結された従節を備えるとともに、該従節連結部に設けられた摺動コロを前記積繊用回転ドラムの内部に配設された固定ガイド板のドラム回転中心から一定の半径距離で周方向に連続して形成されたカム溝に係合させた構造とし、
    前記固定ガイド板を、ドラム回転中心からの半径距離が異なるカム溝が形成された他の固定ガイド板に交換することにより、前記繊維集積用凹部のドラム周方向長さを変更可能としたことを特徴とする吸収体の製造装置。
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