JP2006268405A - 顧客価値生成シナリオ作成支援装置、システムおよび方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】
顧客の要望に基づいて、価値を抽出し、要件、解決策に至るまでの訴求力のあるシナリオの記述を支援する。
【解決手段】
顧客にとってありがたいと思えることや、うれしいと思えることや、目的などを顧客価値として記述し、顧客価値を達成するために必要な、顧客の社員や経営者等ができなければならないことおよび顧客の会社にとっての顧客であるエンドユーザができなければならないことなどの要件、要件の実現に必要な解決策等を、因果関係を含めて顧客価値生成シナリオ図として作成できる。また、価値、要件、解決策等ノードの種類によってそれぞれ異なる属性モデルを保持するため、その属性モデルを利用してノードの自動抽出ができる。
【選択図】 図1
顧客の要望に基づいて、価値を抽出し、要件、解決策に至るまでの訴求力のあるシナリオの記述を支援する。
【解決手段】
顧客にとってありがたいと思えることや、うれしいと思えることや、目的などを顧客価値として記述し、顧客価値を達成するために必要な、顧客の社員や経営者等ができなければならないことおよび顧客の会社にとっての顧客であるエンドユーザができなければならないことなどの要件、要件の実現に必要な解決策等を、因果関係を含めて顧客価値生成シナリオ図として作成できる。また、価値、要件、解決策等ノードの種類によってそれぞれ異なる属性モデルを保持するため、その属性モデルを利用してノードの自動抽出ができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ソリューションビジネスにおいて、より訴求力の高い提案を行うためのシナリオ作成を支援する。特に、顧客にとっての価値を明確にし、その実現のための価値生成シナリオを作成することを支援する。
顧客は自社企業の抱えている問題を解決するためにソリューション提案を求めている。しかし、現状では、顧客毎に必要としているソリューションが異なるにもかかわらず、パンフレットベースの既製品組合せ販売のような画一的なものが多く、ソリューション提案といっても、導入するモノやコトを提示することに留まるものが多い。
顧客が求めているのは、そもそも自社にとってどのようなありがたいことやうれしいことや目標とすべきこと(価値)があり、そのために何ができなければならないのか(要件)、その実現が可能なソリューション(解決策)は何なのか、が明確で説得力のある提案である。すなわち、求める価値とソリューションとの論理的関係が明確な提案であり、当然自分たちの要望に合った個別の提案である。
このように、個々の顧客が満足するソリューション提案を可能とするために、顧客の求める価値から顧客毎の要望を反映したソリューションに至るまでのシナリオ(以後、価値生成シナリオと呼ぶ。)の作成が望まれている。しかも、ソリューションベンダの担当者の個人的な資質によらず、常に均質なシナリオの作成が望まれている。
例えば、価値を記述する方法として、SCN(ストラテジック・ケイパビリティ・ネットワーク)手法があり、次のように定義されている。
●SCN
価値(ビジネス戦略上の目的や狙い)を創出するために必要な企業能力(Capability)と実現手段(Enabler)とを洗い出し、価値から実現手段に対する一連の道筋を論理的に表すことができる(例えば、非特許文献1参照。)。
価値(ビジネス戦略上の目的や狙い)を創出するために必要な企業能力(Capability)と実現手段(Enabler)とを洗い出し、価値から実現手段に対する一連の道筋を論理的に表すことができる(例えば、非特許文献1参照。)。
また、ノード記述を支援する方式としては、「情報システムの要求獲得支援方式に関する研究(1996)」等に記載されている構造モデル作成支援方式があり、次のように定義されている。
●構造モデル作成支援方式
システム要求分析において妥当な解決策を導き出すためには、現状に対する問題分析が必要である。本手法の目的は、問題分析工程を支援するもので、問題の論理構造をビジュアル化し、個々の問題の全体での位置付けや、抜け漏れや重複を見い出し易くする構造モデルの作成手段を提供することと、業務経験が浅い担当者が構造モデル作成する際のノード発想を支援することである(例えば、非特許文献2参照。)。
システム要求分析において妥当な解決策を導き出すためには、現状に対する問題分析が必要である。本手法の目的は、問題分析工程を支援するもので、問題の論理構造をビジュアル化し、個々の問題の全体での位置付けや、抜け漏れや重複を見い出し易くする構造モデルの作成手段を提供することと、業務経験が浅い担当者が構造モデル作成する際のノード発想を支援することである(例えば、非特許文献2参照。)。
「EA(エンタープライズ・アーキテクチャ)の実践方法と価値について」(IBMプロフェッショナル論文:2004年)
「情報システムの要求獲得支援方式に関する研究(:1996)」(「事例ベースによる構造モデル作成支援方式」計測自動制御学会 第15回システム工学部会研究会「発想支援技術」pp.67〜73(1994−7) 曽我修治他)
しかしながら、顧客にとっての価値とは何かを明確にし、その価値を実現するためのソリューションおよび価値生成シナリオを作成する場合においては、上述した従来技術では解決できない以下のような課題がある。
第一に、価値として取り上げる範囲が限られているため、本当に顧客にとって必要な要件や解決策を導き出すことができない。SCNで顧客の価値としているのは、ビジネス戦略上での目的である。しかし、顧客にとっての価値は、ビジネス戦略上の目的だけではなく、顧客にとってありがたいことやうれしいこと等にも発生する。このような顧客の視点に立った価値の記述がなければ、顧客の要望を適確に反映した価値を抽出することが出来ず、最終的に顧客にとって必要な要件やソリューションを導き出すことができない。すなわち、訴求力のあるソリューションを導き出し、提案することができない。
第二に、価値や要件、解決策等ノードの種類によってそれぞれ持つ意味が異なるため、それぞれの意味を表すキーワードを記述可能な属性を持たなければならない。
第三に、関連する価値、要件、解決策を自動抽出できないことである。このため、顧客の要望から発想を広げることができず、導き出すソリューションにも広がりが得られない。すなわち、訴求力のあるソリューションを導き出し、提案することができない。
本発明は、上記の各課題を鑑みなされたものであって、顧客の要望に基づいて、価値を抽出し、要件、解決策に至るまでの訴求力のあるシナリオの記述を支援することを目的とする。
本発明は、価値、要件、解決策をノードとして、予め各ノード間の関係を定義するデータを保持する。そして、既存のシナリオを基に、顧客特有の価値、要件、解決策を、前記データを用いて広げていくことを支援する。
すなわち、顧客の価値に結びつく解決策を導き出すシナリオの作成を支援する顧客価値生成シナリオ作成支援装置であって、価値、要件、解決策を意味するノードであって、前記シナリオに記述するノードの名称と属性とからなる属性データ、前記ノード間の概念上の上下関係を規定した抽象関係データ、および、前記ノード間の因果関係を規定した因果関係データを保持するデータ記憶手段と、ユーザから入力された前記ノードを前記シナリオに記述するノード記述手段と、前記属性データ、抽象関係データおよび因果関係データを用いて、前記ノード記述手段によって記述されたノードに関連するノードを抽出し、前記シナリオに追加する貢献要因抽出手段と、前記属性データ、抽象関係データおよび因果関係データを用いて、前記ノード記述手段によって記述されたノードおよび前記貢献要因抽出手段において抽出されたノードの解決策となるノードを抽出し、前記シナリオに追加する解決策抽出手段と、前記ノード記述手段によって記述されたノード、前記貢献要因抽出手段において追加されたノード、および、前記解決策抽出手段において追加されたノードを有する新たなシナリオを、ユーザに提示するシナリオ出力手段と、を備えることを特徴とする顧客価値生成シナリオ作成支援装置を提供する。
本発明によれば、顧客の要望に基づいて、価値を抽出し、要件、解決策に至るまでの訴求力のあるシナリオの記述を支援することができる。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。本発明を適用した実施形態では、「顧客にとってありがたいと思えることや、うれしいと思えることや、目的などを顧客価値」として記述し、顧客価値を達成するために必要な、顧客の社員や経営者等ができなければならないことおよび顧客の会社にとっての顧客であるエンドユーザができなければならないことなどの要件、要件の実現に必要な解決策等を、因果関係を含めて顧客価値生成シナリオ図として作成できる。また、価値、要件、解決策等ノードの種類によってそれぞれ異なる属性モデルを保持するため、その属性モデルを利用してノードの自動抽出ができる。
以下、本実施形態においてユーザとは、ソリューション提案を行う営業部門の担当者、コンサルティング部門の担当者、SE部門の担当者、事業企画部門の担当者、営業企画部門の担当者、場合によっては顧客等を意味する。
図1は、本実施形態の顧客価値生成シナリオ記述支援システムのシステム構成図である。
本図に示すように、本実施形態の顧客価値生成シナリオ記述支援システムは、クライアント計算機101と、サーバ計算機106と、両者が接続する通信網105と、データ記憶装置114とを備える。
データ記憶装置114は、サーバ計算機106での処理に必要な各データを保持する。具体的には、テンプレートデータ122と、属性データ123と、抽象関係データ124と、因果関係データ125と、画面生成データ126とを保持する。サーバ計算機106からの要求に従って、保持するデータをサーバ計算機106に受け渡す。
クライアント計算機101は、ユーザ操作部102と、出力部103と、制御部104とを備える。
ユーザ操作部102は、ユーザからの入力を受け付ける。本実施形態では、例えば、顧客の情報である顧客プロファイルデータ、新たに記述されたノードデータ、ノード抽出指示などの入力を受け付ける。ノードデータ、ノード抽出指示の詳細については、後述する。
制御部104は、クライアント計算機101全体の制御を行う。具体的には、ユーザ操作部102で受け付けた顧客プロファイルデータ、新たに記述されたノードデータ、ノード抽出指示等を通信網105を介してサーバ計算機106側へ送信する。また、サーバ計算機106側から送信された各種のデータを受信し、出力可能なようデータを加工処理し、出力部103から出力する。
出力部103は、制御部104の指示に従って、データを出力する。例えば、顧客価値生成シナリオ図を表示したり、印刷したりする。
サーバ計算機106は、テンプレート選択部107と、ノード記述処理部108と、貢献要因抽出処理部109と、解決策抽出処理部110と、結果処理部111と、制御部112とを備える。
テンプレート選択部107は、データ記憶装置114に保持されているテンプレートデータ122の中から、ユーザから指示に従って顧客価値生成シナリオの作成に利用できるものを抽出する。すなわち、制御部113から渡される顧客プロファイルデータおよびテンプレートデータ122を用いて、テンプレートデータの中から顧客プロファイルデータの所定の項目に合致するテンプレートデータを抽出する。抽出したテンプレートデータをテンプレート絞込みデータとして制御部113に受け渡す。
ノード記述処理部108は、テンプレートに追加するノードを生成する。制御部113を介してユーザからの指示を受け取ると、ユーザの指示に従って、ノードを生成する。具体的には、各ノードの属性データ123を生成し、シナリオに追加表示すべきノードの情報としてクライアント計算機101に送信する。
貢献要因抽出処理部109は、既存のノードに関連するノードを抽出する。すなわち、制御部113を介してユーザからのノード抽出指示を受け取ると、属性データ123、抽象関係データ124、因果関係データ125を用いて、後述する貢献要因抽出処理フローに従ってノードを抽出する。そして、処理結果である貢献要因抽出データを制御部113に受け渡す。
解決策抽出処理部110は、抽出されているノードに関する解決策を示す解決策ノードを抽出する。すなわち、制御部113を介してユーザからの解決策抽出指示を受け取ると、属性データ123、抽象関係データ124、因果関係データ125から、後述する解決策抽出処理フローに従って解決策ノードを抽出する。そして、処理結果である解決策抽出データを制御部113に受け渡す。
結果処理部111は、シナリオ作成時に、ユーザから新たに登録された各種のデータを、データ記憶装置114の後述する各データに追加し、保存する。
制御部113は、サーバ計算機106全体の制御を行う。本実施形態では、通信網105を介してクライアント計算機101から送信されてくる顧客プロファイルデータ、新たに記述されたノードに関する情報、ノード抽出指示、テンプレート選択指示等を受信し、関連する機能部へ受け渡す。そして、各機能部での処理結果を受け取り、関連する機能部に受け渡す、または、クライアント計算機101へ送信する。
例えば、クライアント計算機101から顧客プロファイルデータを受信し、保持する。データ記憶装置114からテンプレートデータ122を読み込み、顧客プロファイルデータとともにテンプレート選択部107に受け渡す。テンプレート選択部107での処理結果であるテンプレート絞込みデータを受け取るとクライアント計算機101に送信する。クライアント計算機101からテンプレート選択の指示を受け取ると、選択されたテンプレートデータ122と画面生成データ126の中のシナリオ記述画面生成データとをクライアント計算機101に送信する。
ノード記述処理部108にクライアント計算機101から受け取ったノードに関する情報を受け渡す。
クライアント計算機101から貢献要因を抽出するノード抽出指示である貢献要因抽出指示を受け取ると、データ記憶装置114から属性データ123、抽象関係データ124、因果関係データ125を読み込み、貢献要因抽出処理部109に受け渡す。貢献要因抽出処理部109から処理結果である該貢献要因抽出データを受け取ると、クライアント計算機101に送信する。
クライアント計算機101から解決策を抽出するノード抽出指示である解決策抽出指示を受け取ると、データ記憶装置114から属性データ123、抽象関係データ124、因果関係データ125を読み込み、解決策抽出処理部110に受け渡す。解決策抽出処理部110から処理結果である解決策抽出データを受け取るとクライアント計算機101に送信する。
クライアント計算機101から後述する登録の指示を受け取ると、結果処理部111により、上記処理中に生成されたシナリオ、属性データ123、因果関係データ125などをデータ記憶装置114に登録させる。
次に、データ記憶装置114に保持される各データの詳細について説明する。
テンプレートデータ122は、シナリオ画面の構成要素およびテンプレートデータ122を特定する情報を保持する。テンプレートデータ122の一例を図2に示す。本図に示すように、テンプレートデータ122は、テンプレートデータ毎にテンプレートデータを特定するために付与されるテンプレートIDを格納するテンプレートID格納欄1221と、案件名を格納する案件名格納欄1222と、ソリューションニーズプロファイル格納欄1223と、シナリオ画面の各エリアに表示するノードやアークのデータを保持するデータ格納欄1224とを備える。
ソリューションニーズプロファイル格納欄1223は、業種格納欄と、業態格納欄と、用途格納欄と、シーン格納欄と、技術(制約)ニーズ格納欄とを備える。ソリューションニーズプロファイル格納欄1223は、必ずしも全て指定されている必要はない。例えば、全ての業種、業態などを問わず利用可能なテンプレートの場合、いずれのソリューションニーズプロファイル格納欄1223の格納欄も「指定しない」ことを示すデータが格納される。
また、データ格納欄1224は、名称格納欄1224aと種類等格納欄1224bとを備える。データ格納欄1224には、表示される全てのノードおよびアークが格納される。名称格納欄1224aにノードが格納される場合、種類等格納欄1224bにはそのノードの種類が、名称核格納欄1224aにアークが格納される場合は、種類等格納欄1224bには、接続元および接続先のノードを特定する情報が格納される。これらの情報を用いて、クライアント計算機101の制御部104は、後述する図6に示すシナリオ記述画面600を出力部103に表示させることができる。
なお、テンプレートデータ122は、予めユーザにより登録される。さらに、シナリオとして生成されたものが、結果処理部111により、新たなテンプレートとして追加登録される。これにより、シナリオ生成を重ねる度に、テンプレートデータが充実していく。
属性データ123は、業種ごとにノードおよびそのノードの属性を保持するデータである。図3に属性データ123の一例を示す。本図に示すように属性データ123は、業種の名称を格納する業種格納欄123aと、シナリオに記述するノード名称を格納するノード名称格納欄123bと、ノードが価値、要件、解決策のいずれで使用されるノードであるかを示す種類を格納する種類格納欄123cと、各ノードの属性である対象、特性、場面、性能、機能、役割、場所をそれぞれ格納する、対象欄123d、特性欄123e、場面欄123f、性能欄123g、機能欄123h、役割欄123i、場所欄123jを備える。ここで、対象欄123d、特性欄123e、場面欄123f、性能欄123g、機能欄123hには、ノード毎に全て格納されるわけではなく、ノードの種類により、格納される属性が予め定められている。以後、本実施形態では、これらの欄に格納される属性を、個別属性と呼ぶ。一方、役割欄123i、場所欄123jには、全てのノードに関して属性が格納される。以後、本実施形態では、これらの欄に格納される属性を共通属性と呼ぶ。
なお、属性データ123は、予めユーザにより登録される。また、シナリオ作成時に、ユーザから新たなノード記述がなされた場合、結果処理部111により、業種別に追加登録される。
抽象関係データ124は、属性データ123に格納されている各ノードの共通属性に関し、各概念の上下関係を格納する。この抽象関係データ124の概念の上下関係を用いて、シナリオ作成時に、記述するノードを追加していく。
図4に抽象関係データ124の一例を示す。本図に示すように、抽象関係データ124は、各項目の上位概念を格納する上位概念格納欄124aと、下位概念格納欄124bとを備える。このような各属性の上位概念、下位概念の定義は、一般のシソーラスなどを利用して作成し、予めユーザにより登録される。
因果関係データ125は、各ノード間の因果関係を保持する。この因果関係データ125に定義された関係に従って、シナリオ作成時に記述するノードを追加したり、解決策を導いたりする。図5に因果関係データ125の一例を示す。本図に示すように、因果関係データは、原因となるノードを格納する因格納欄125aと、因格納欄125aに格納されたノードにより導くことのできる結果のノードを格納する果格納欄125bとを備える。本データも予めユーザにより登録される。また、シナリオ作成時に、ユーザからのアークの入力を受け付けた場合、結果処理部111により、アークの向きに従って、新たに追加登録するよう構成してもよい。
画面生成データ126は、クライアント計算機101の出力部103に表示する画面を構成するデータを保持する。本実施形態では、テンプレートデータ122を用いてシナリオ記述画面600を生成し、クライアント計算機101の出力部103の表示画面に表示させるための基礎となるデータであるシナリオ記述画面生成データ、後述する抽出条件設定画面生成データ、抽出結果画面生成データ、因果関係検索条件設定画面生成データ、因果関係抽出結果画面生成データ等を備える。
シナリオ記述画面生成データにより生成され表示されるシナリオ記述画面600の一例を図6に示す。
本図に示すように、シナリオ記述画面600は、ツールエリア610と、シナリオエリア620と、指示ボタンエリア630とを備える。
ツールエリア610は、シナリオエリア620に記述するノードとアークとが用意されている。ノードは、各ノードの種類ごとに、価値ノード欄601、要件ノード欄602、解決策ノード欄603にそれぞれ用意され、アークはアーク欄604に用意される。なお、アークは、ノードとノードとの接続を示すための矢印で、原因となるノードから結果となるノードへと矢印が向かう。因果関係データ125に登録する際も、これに従う。
シナリオエリア620は、顧客名、案件名、担当者名、作成日など本シナリオの対象を特定する情報を表示するタイトル欄621と、本シナリオ作成の目的ノードを記述する目的ノード記述エリア622と、価値ノードを記述する価値ノード記述エリア623と、要件ノードを記述する要件ノード記述エリア624と、解決策ノードを記述する解決策ノード記述エリア625とを備える。
指示ボタンエリア630は、貢献要因抽出指示を受け付ける貢献要因抽出ボタン631と、解決策抽出指示を受け付ける解決策抽出ボタン632と、記述したノードを登録する指示を受け付ける登録ボタン633と、登録を行わず、ノードを記述する前の状態に戻す指示を受け付ける「戻る」ボタン634とを備える。
クライアント計算機101の制御部104は、テンプレートデータ122のデータ格納欄1224に格納されているノードやアークのデータを、属性データ123の種類格納欄123cに格納されている種類に従って、目的ノード記述エリア622、価値ノード記述エリア623、要件ノード記述エリア624、解決策ノード記述エリア625にそれぞれ表示し、シナリオ記述画面として出力部103に表示させる。
なお、上記のクライアント計算機101およびサーバ計算機106は、CPU、メモリ、記憶装置などを備えた一般の情報処理装置で実現できる。サーバ計算機106のCPUは、記憶装置に格納された価値生成シナリオ記述プログラム112をメモリにロードして実行することにより、テンプレート選択部107と、ノード記述処理部108と、貢献要因抽出処理部109と、解決策抽出処理部110と、結果処理部111との各機能を実現する。
なお、サーバ計算機106は、クライアント計算機101から送信された顧客プロファイルデータ121を、記憶装置等に一時的に保持し、その後の処理に使用する。
ここで、顧客プロファイルデータ121の一例を図7に示す。本図に示すように、顧客プロファイルデータ121は、顧客に関するデータであり、顧客を特定する顧客プロファイルを格納する顧客プロファイル格納欄1211とソリューションのニーズを特定するためのソリューションニーズプロファイルを格納するソリューションニーズプロファイル格納欄1212とを備える。顧客プロファイル1211は、顧客を特定するために顧客毎に付与される顧客IDを格納する顧客ID格納欄1211aと、顧客の名称である顧客名格納欄1211bと、電話番号、住所などの顧客データ格納欄1211cとを備える。また、ソリューションニーズプロファイル1212は、業種格納欄1212aと、業態格納欄1212bと、用途格納欄1212cと、シーン格納欄1212dと、技術(制約)ニーズ格納欄1212eとを備える。
クライアント計算機101も同様に、記憶装置に格納されたプログラムをCPUが実行することにより、上記機能を実現する。なお、データ記憶装置114はサーバ計算機106またはクライアント計算機101上で実現されてもよいし、独立した外部記憶装置によって実現されてもよい。
また、クライアント計算機101とサーバ計算機106とが1つの情報処理装置により実現されていてもよい。この場合、通信網105は不要である。さらに、クライアント計算機101は複数存在してもよい。この場合、複数のユーザがそれぞれ独立してサーバ計算機106上の価値生成シナリオ記述プログラム112を実行可能である。
また、クライアント計算機101のユーザ操作部102は、入力にあたり、出力部103により実現される表示画面上でJava等の画面表示アプリケーションを利用することも可能である。
次に、クライアント計算機101とサーバ計算機106とにより実現する本実施形態の顧客価値生成シナリオ作成支援処理の処理について説明する。図8に、本実施形態の顧客価値生成シナリオ作成支援処理の処理フローを示す。
クライアント計算機101は、ログイン処理後、出力部103の表示画面を介して顧客プロファイルデータ121の入力を受け付ける。ユーザからのシナリオ作成対象の顧客のプロファイルデータの入力を受け付けると、顧客プロファイルデータとしてサーバ計算機106に送信する(ステップS201)。
サーバ計算機106は、顧客プロファイルデータをクライアント計算機101から受信すると(ステップS202)、顧客プロファイルデータを用いて、テンプレート選択部107によるテンプレート絞込み処理を行い、データ記憶装置114に格納されているテンプレートデータ122の中から利用可能なテンプレートデータ122を抽出し、テンプレート絞りこみデータとして顧客プロファイルデータ送信元のクライアント計算機101に送信する(ステップS203)。なお、テンプレート絞込み処理の詳細については、後述する。
クライアント計算機101は、テンプレート絞りこみデータを受け取ると(ステップS204)、受け取ったテンプレート絞込みデータを出力部103に表示し、ユーザからの選択を受け付け(ステップS205)、選択結果をサーバ計算機106に送信する(ステップS206)。
ここで、所望のテンプレートデータ122が絞り込み結果の中にない場合は、ユーザはテンプレートデータ122を選択しないことも可能である。ステップS204において表示後、所定期間、ユーザからの選択の指示を受け付けない場合、または、ユーザからテンプレートデータ122を選択しないことを意味する指示を受け付けた場合、クライアント計算機101は、ユーザが提示したテンプレートデータ122を選択しないことを意味する結果をサーバ計算機106に送信する。
選択結果を受け取ったサーバ計算機106の制御部113は、テンプレート絞込みデータの中の選択されたテンプレートデータ122に新たなテンプレートIDを付与し、さらに、案件名、ソリューションニーズプロファイルを、ステップS202で受け取った顧客プロファイルデータに置き換えてそれぞれの格納欄に格納する(ステップS207)。そして、シナリオ記述画面生成データとともに、クライアント計算機101に送信する(ステップS208)。
なお、ユーザがテンプレートデータ122を選択しないことを意味する結果を受け取った場合は、サーバ計算機106の制御部113は、データの格納されていない新たなテンプレートデータ122を生成し、新たなテンプレートIDを付与し、案件名、ソリューションニーズプロファイルとしてステップS202で受け取った顧客プロファイルデータをそれぞれの格納欄に格納し(ステップS207)、シナリオ記述画面生成データとともに、クライアント計算機101に送信する(ステップS208)。
テンプレートデータ122とシナリオ記述画面生成データとを受け取ったクライアント計算機101は(ステップS209)、出力部103に当該データによるシナリオ記述画面600の表示を行う(ステップS210)。なお、ステップS203でのテンプレートの絞り込みを行った結果、テンプレート絞りこみデータ、すなわち、候補のテンプレートデータ122が1つの場合、ステップS203の時点で、当該テンプレートデータ122とシナリオ記述画面データ126とを送信し、クライアント計算機101では、ステップS210の表示処理を行うよう構成してもよい。
このとき、クライアント計算機101の出力部103に表示されるシナリオ記述画面600は、例えば図6に示すものである。ユーザは、出力部103に表示されたシナリオ記述画面600上で、マウス等の入力装置を用い、ノード記述処理を行い、必要なノードを追加する。本実施形態では、例えば、種類が価値である価値ノードを追加したい場合、ツール欄610から、予めツール欄に用意されているノードを選択し、価値ノード記述欄623にドラッグしてドロップするなどの処理により、追加することができる。本操作により、種類が価値であるノードが新たに生成される。ユーザは、本処理後、キーボードなどを介して、新たに生成されたノードの名称、属性データを入力することができる。
ここで、テンプレートデータ122の選択がなされなかった場合に表示されるシナリオ記述画面600は、そのシナリオエリア620に、ノードが1つも表示されないものとなる。
クライアント計算機101は、ユーザから新たに生成されたノードの属性データの処理を受け付けると、制御部104は、画面表示中のテンプレートデータ122のデータ格納欄1224に追加し、出力部103に追加表示させる(ステップS211)。なお、このときユーザからの入力を受け付けた新たなノードに関する属性データは、最終的にサーバ計算機106に送信され、サーバ計算機106の結果処理部111により、属性データ123に追加登録される。
ユーザは、この時、自身で新たなノードを記述して追加するだけでなく、貢献要因抽出処理により、ノードを抽出することができる。また、解決策抽出処理により、解決策を得ることができる。ユーザからの貢献要因抽出ボタン631または解決策抽出ボタン632の押下を受け付けた場合(ステップS212)、クライアント計算機101は、当該指示をサーバ計算機106に送信する。
クライアント計算機101から前記指示を受け取ったサーバ計算機106では(ステップS213)、受け取った指示に応じて貢献要因抽出処理部109または解決策抽出処理部110に、それぞれ貢献要因抽出処理(ステップS214)または解決策抽出処理(ステップS215)を行わせる。両処理の詳細については後述する。両処理により、ノードが抽出されると、抽出されたノードの名称および種類を貢献要因抽出データまたは解決策抽出データとしてクライアント計算機101に送信する(ステップS216)。
抽出された貢献要因抽出データまたは解決策抽出データを受け取ったクライアント計算機101では(ステップS217)、現在出力部103に表示されているテンプレートデータ122のデータ格納欄1224に追加し、出力部103に表示されているシナリオ記述画面600の所定のエリアに追加表示する(ステップS211)。
クライアント計算機101では、登録ボタン612の押下を受け付けるまで、ユーザからのノード追加の操作、貢献要因抽出指示、解決策抽出指示を受け付け、受け付ける毎にステップS211からS217の処理を繰り返す。受け付ける回数は問わない。ステップS211において、記述ノードを表示後、登録ボタン612の押下を受け付けると、そのままステップS218に進む。
クライアント計算機101において、登録ボタン612の押下を受け付けると(ステップS218)、その時点のテンプレートデータ122およびステップS211で追加された属性データ123とともに、終了指示をサーバ計算機106に送信する(ステップS219)。
受け取ったサーバ計算機106では(ステップS220)、受け取ったテンプレートデータ122を新たなテンプレートデータ122としてデータ記憶装置114に追加登録し、受け取った属性データ123を新たな属性データ123として属性データ123に追加登録し(ステップS221)、処理を終了する。なお、今後ユーザは、テンプレートID、案件名などにより、必要に応じて本テンプレートを抽出することができる。
次に、ステップS203におけるテンプレート絞込み処理の詳細について説明する。
基本的には、顧客プロファイルデータ121の、ソリューションニーズプロファイル格納欄1212に格納されているデータと合致するデータが、テンプレートデータ122のソリューションニーズプロファイル格納欄1223に格納されているテンプレートデータを抽出する。このとき、テンプレートデータ122のソリューションニーズプロファイル格納欄1223において、「指定しない」ことを示すデータが格納されているものも、合致するものとして判断する。例えば、いずれのソリューションニーズプロファイル格納欄1223の格納欄も「指定しない」ことを示すデータが格納される全ての業種、業態などを問わず利用可能なテンプレートは、いずれの絞込みにおいても、合致するものとして抽出される。
なお、本実施形態では、上述のように全てのソリューションニーズプロファイルが合致するものを抽出するよう構成しているが、これに限られない。ソリューションニーズプロファイルの構成要素のうち、所定の要素のみが合致するものを抽出するよう構成してもよい。この場合、ユーザが顧客プロファイルをサーバ計算機106に送信する際に、いずれの項目の合致によりテンプレートを絞り込むか指定するデータを併せて送信するよう構成すればよい。すなわち、ステップS201において、顧客プロファイルデータとともに、テンプレートデータ122を絞りこむための条件を送信するよう構成する。そして、サーバ計算機106では、受け取った条件に従って、テンプレートデータ122を絞り込む。
次に、ステップS214における貢献要因抽出処理の詳細について、以下に説明する。
図9は、貢献要因抽出処理の処理フローである。本処理は、サーバ計算機106上の貢献要因抽出処理部109により実現される。
貢献要因抽出指示を受け取ると、貢献要因抽出処理部109は、顧客プロファイルデータ121、属性データ123、抽出関係データ124、因果関係データ125とを取得し、ユーザから関連するノードを抽出するために検索すべき属性として指示された属性を指定属性として取得する(ステップS301)。
ここでは、貢献要因抽出処理部109は、指定属性をユーザから受け付けるため、すなわち、関連するノードを抽出するための条件の入力を受け付けるため、抽出条件設定画面データをクライアント計算機101に送信する。クライアント計算機101では、出力部103に抽出条件設定画面データから生成される抽出条件設定画面700を表示する。
図10に抽出条件設定画面700の一例を示す。本図に示すように、抽出条件設定画面700は、関連するノードを抽出する対象となるノードの種類の選択を受け付ける対象ノード指示欄701と、ノードの名称の入力を受け付けるノード名称入力欄702と、検索キーワードの入力を受け付ける検索キーワード入力欄703と、入力された内容をサーバ計算機106に送信する指示を受け付ける実行ボタン706と、本画面において入力された指示を無効にし、前の処理に戻る指示を受け付ける「戻る」ボタン707とを備える。
本実施形態においては、例えば、シナリオ記述画面600上で、マウスクリックなどにより所定のノードを選択する指示を受け付け、その後、貢献要因抽出ボタン631の押下を受け付けることにより、貢献要因抽出処理部109は、当該ノードに関連する貢献要因抽出指示を受け付けたものと判断する。このとき選択されたノードを対象ノードとし、対象ノード指示欄701およびノード名称入力欄702は、自動的に属性データ123から該当するものが抽出され、表示される。
なお、ユーザがノードを選択しない場合は、対象ノード指示欄701およびノード名称入力欄702、検索キーワード入力欄703は空欄であり、対象ノード指示欄701や検索キーワード入力欄703に検索の条件を直接入力する。
検索キーワード入力欄703は、ユーザからの検索対象とするか否かの指示の入力を受け付ける検索対象欄704と、ノード名称702に設定されているノードの属性を表示する属性表示欄705とを備える。
ここでは、ノード名称が「仕事のメールを部屋で見ることができる」というものを例にあげて説明する。属性データ123においては、本ノードは、種類が要件であるため、対象欄123dと性能欄123gと機能欄123hと役割欄123iと場所欄123jとに属性が設定されている。種類が要件に分類されるノード特有の属性である、対象欄123dと性能欄123gと機能欄123hとについて、検索対象として選択が可能となっている。貢献要因抽出処理部109は、ユーザから検索対象とすべき指示を受け付けた個別属性の属性、および、共通属性である役割と場所とを、指定属性として取得するとともに、それぞれの属性値を取得する。
例えば、図10に示す例では、個別属性として性能属性(遠隔)、機能属性(通信)、そして、共通属性として役割(ビジネスマン)、場所(ホテル)といった属性が指定属性となる。カッコ内は、それぞれの属性値である。
貢献要因抽出処理部109は、顧客プロファイルデータ121の業種と合致する業種に分類されているデータを、属性データ123から抽出する(ステップS302)。
そして、指定属性値が合致するものを抽出する。ここでは、まず、共通属性値が合致するものを抽出する(ステップS303)。合致するものがある場合、その中から、さらに個別属性値が合致するものを抽出する(ステップS304)。そして、貢献要因抽出処理部109は、抽出したノードを保持し(ステップS305)、ステップS306へ移行する。ステップS303およびS304において、合致するものがない場合は、そのままステップS306へ進む。
ステップS303、S304で、合致するものがない場合、または、ステップS305の処理を終えた後、貢献要因抽出処理部109は、因果関係検索処理に移行する。因果関係検索処理では、共通属性に関し、抽象関係データ124に従って、同じ上位概念でくくられる他の概念を抽出し(ステップS306)、それぞれの概念に関し、共通属性値が合致するもの(ステップS307)の中から、個別属性値が合致するものを抽出する(ステップS308)。そして、貢献要因抽出処理部109は、抽出したノードを保持する(ステップS309)。
本実施形態では、例えば、属性データ123によれば、ノード名称が「仕事のメールを部屋で見ることができる」の共通属性の中で、役割に関するものは、「ビジネスマン」である。抽象関係データ124によれば、ビジネスマンの上位概念は、「宿泊客」であり、同じ「宿泊客」を上位概念に持つ他のデータとして「観光客」を得ることができる。業種が同じ属性データ123の中から、役割が「観光客」であるデータについて、上記ステップS307、S308の処理を行う。
ステップS305およびステップS309で抽出を終えると、貢献要因抽出処理部109は、抽出結果を、抽出結果画面800として表示するための抽出結果画面データをクライアント計算機101に送信する。クライアント計算機101では、受け取ったデータに基づいて出力部103に抽出結果画面800を表示する。
貢献要因抽出処理部109は、本画面を介して、ユーザから、抽出したノードから追加すべきノードの選択を受け付ける。また、ユーザは、さらにノードの抽出を行いたい場合は、後述する因果関係を加味した抽出を続ける指示(因果関係検索条件設定処理に移行する指示)を入力することができる。
抽出結果画面800の一例を図11に示す。本図に示すように、抽出結果画面800は、ステップS305による抽出結果を表示する属性検索結果表示欄801と、ステップS309による抽出結果を表示する抽象関係検索結果表示欄803とを備える。属性検索結果表示欄801および抽象関係検索結果表示欄803は、それぞれ、各抽出したノードを表示するとともに、ユーザから追加すべきノードとしての指示を受け付ける選択欄802、804を備える。
抽出結果画面800は、さらに、因果関係検索条件設定処理に移行する指示を受け付ける因果関係検索条件設定移行指示ボタン805と、ユーザが選択したノードをテンプレートに追加表示させる指示を受け付ける抽出ノード記述指示ボタン806と、本画面にてなされた指示を無効にし、前の処理に戻る指示を受け付ける「戻る」ボタン807とを備える。
貢献要因抽出処理部109は、抽出ノード記述指示ボタン806の指示を受け付けると、該当するノードを、クライアント計算機106に送信し、シナリオ記述画面600の該当箇所に表示させる。
一方、因果関係検索条件設定移行指示ボタン805の指示を受け付けた場合、または、ステップS307、S308において、合致するものがない場合、貢献要因抽出処理部109は、因果関係検索条件設定処理に移行する。
ここでは、貢献要因抽出処理部109は、対象ノードデータの指定階層値、因果関係指定値の入力を受け付けるための画面(因果関係検索条件設定画面900)データを、クライアント計算機101に送信し、ユーザからの検索範囲の指示を受け付ける。検索範囲の拡張は、ノード間の因果関係を設定した因果関係データ125に従ってなされる。
因果関係検索条件設定画面900の一例を図12に示す。本図に示すように、因果関係検索条件設定画面900は、ノードの因果関係の検索範囲の階層を指定するノード因果関係指定階層数入力欄901と、ノードの因果関係において、因と果にあたるノードが持つ属性の指定属性の属性値に合致する属性値を有するノードの抽出数を指定する属性因果関係指定数入力欄902と、因果関係検索の選択可能なノードを表示する対象ノード選定欄903と、処理実行の指示を受け付ける実行ボタン905と、処理を実行せず前の処理に戻る指示を受け付ける「戻る」ボタン906とを備える。
対象ノード選定欄903には、貢献要因抽出処理開始時にユーザより指定されたノードと、ステップS305、S309により抽出されたノードとが表示される。また対象ノード選定欄903は、ノード毎に、当該ノードの因果関係検索を行うか否かの指定を受け付ける選定指示欄904を備える。
貢献要因抽出処理部109は、因果関係検索条件設定画面900を介して、指定階層数、因果関係指定数、および、ノードの選択の指示を受け付けると(ステップS310)、因果関係データ125に従って、指定された階層分、選定されたノードと因果関係のあるノードを抽出する(ステップS311、S312)。そして、抽出した各ノードの中で、ステップS301で受け付けた指定属性の属性値およびステップS306で拡張した属性値に合致する属性値を有するノードがある場合(ステップS313)、当該ノードを抽出し保持する(ステップS314)。
抽出を終えると、貢献要因抽出処理部109は、抽出結果を、因果関係抽出結果表示画面1000として表示するためのデータをクライアント計算機101に送信する。クライアント計算機101では、受け取ったデータに基づいて、出力部103に因果関係抽出結果表示画面1000を表示する。
貢献要因抽出処理部109は、本画面を介して、ユーザから追加すべきノードの選択を受け付ける。
因果関係抽出結果表示画面1000の一例を図13に示す。本図に示すように、因果関係抽出結果表示画面1000は、指定された階層数に従って抽出した中から属性データの合致するものを抽出した結果を表示するノード因果関係検索結果表示欄1001と、指定された検索数に従って抽出した中から属性データの合致するものを抽出した結果を表示する属性因果関係検索結果表示欄1003とを備える。ノード因果関係検索結果表示欄1001および属性因果関係検索結果表示欄1003は、それぞれ、追加すべきノードとして選択の指示を受け付ける選択指示欄1002および1004を備える。
因果関係抽出結果表示画面1000は、さらに、ユーザが選択したノードをテンプレートに追加表示させる指示を受け付ける抽出ノード記述指示ボタン1005と、本画面でなされた指示を無効にし、前の処理に戻る指示を受け付ける「戻る」ボタン1006とを備える。
貢献要因抽出処理部109は、抽出ノード記述指示ボタン1005の指示を受け付けると、該当するノードを、貢献要因抽出データとして制御部113に受け渡す。制御部113は、貢献要因抽出データをクライアント計算機101に送信し、シナリオ記述画面600の該当箇所に抽出されたノードを表示させる。
以上の処理を終えた後、または、ステップS312に該当ノードがない場合、貢献要因抽出処理部109は、貢献要因抽出処理を終了する(ステップS315)。
以上、貢献要因抽出処理部109による貢献要因抽出処理について説明した。ここで、本実施形態では、ノードの種類に依存しない共通属性は、ノード抽出処理時において合致が必須としているが、これに限られない。
次に、ステップS215における解決策抽出処理の詳細について説明する。図14に、本実施形態の解決策抽出処理の処理フローを示す。本処理は、解決策抽出処理部110により実現される。
解決策抽出処理の指示を受け取ると、解決策抽出処理部110は、顧客プロファイルデータ121、属性データ123、抽出関係データ124、因果関係データ125とを取得し、ユーザから関連するノードを抽出するために検索すべき属性として指示された属性を指定属性として取得するとともに、それらの属性値をそれぞれ取得する(ステップS401)。
なお、解決策抽出処理の指示は、指定されたノードが要件ノードの場合のみ行われる。また、抽出条件の指示の受け付けは、貢献要因抽出処理における同処理と基本的に同じである。ただし、本処理においては、属性の機能の選択は必須と設定されている。
解決策抽出処理部110は、顧客プロファイルデータ121の業種と合致する業種に分類されているデータであって、種類が解決策と分類されているデータを、属性データ123から抽出する(ステップS402)。
そして、指定属性値が合致するものを抽出する。まず、共通属性の属性値が合致するものを抽出する(ステップS403)。合致するものがある場合、その中から、さらに個別属性の属性値が合致するものを抽出する(ステップS404)。そして、解決策抽出処理部110は、抽出したノードを保持し(ステップS405)、ステップS406へ移行する。なお、ステップS403およびS404において合致するものがない場合も、ステップS406へ移行する。
ステップS403、S404で、合致するものがない場合、または、ステップS405の処理を終えた後、解決策抽出処理部110は、因果関係検索処理に移行する。因果関係検索処理では、共通属性に関し、抽象関係データ124に従って、同じ上位概念でくくられる他の概念を抽出し(ステップS406)、それぞれの概念に関し、共通属性値が合致するもの(ステップS407)の中から、個別属性値が合致するものを抽出する(ステップS408)。そして、解決策抽出処理部110は、抽出したノードを保持する(ステップS409)。
ステップS405およびステップS409で抽出を終えると、解決策抽出処理部110は、抽出結果を、抽出結果画面800として表示するための抽出結果画面データをクライアント計算機101に送信する。クライアント計算機101では、受け取ったデータに基づいて出力部103に抽出結果画面800を表示する。
解決策抽出処理部110は、本画面を介して、ユーザから、抽出したノードから追加すべきノードの選択を受け付ける。また、ユーザがさらにノードの抽出を行いたい場合は、因果関係を加味した抽出を続ける指示を受け付ける。
解決策抽出処理部110は、抽出ノード記述指示ボタン806の指示を受け付けると、該当するノードを、クライアント計算機106に送信し、シナリオ記述画面600の該当箇所に表示させる。
一方、因果関係検索条件設定移行指示ボタン805の指示を受け付けた場合、または、ステップS407、S408において、合致するものがない場合、解決策抽出処理部110は、因果関係検索条件設定処理に移行する。
解決策抽出処理においては、因果関係検索条件設定画面900を介して階層数の指定などを受け付けない。解決策抽出処理では、当初指定されたノード、または、ここまでで抽出された各ノードについて、因果関係データ125を参照し、解決策ノードの存在する階層まで抽出する(ステップS410)。解決策ノードまでに2層以上参照する場合は、その間の要件ノードも抽出する(ステップS411、S412)。
抽出した各ノードの中で、ステップS401で受け付けた指定属性の属性値およびステップS406で拡張した属性値に合致する属性値に合致する属性を有するノードがある場合(ステップS413)、当該ノードを抽出し保持する(ステップS414)。
抽出を終えると、解決策抽出処理部110は、抽出結果を、因果関係抽出結果表示画面1000として表示するためのデータをクライアント計算機101に送信する。クライアント計算機101では、受け取ったデータに基づいて、出力部103に因果関係抽出結果表示画面1000を表示する。
解決策抽出処理部110は、本画面を介して、ユーザから追加すべきノードの選択を受け付ける。
解決策抽出処理部110は、抽出ノード記述指示ボタン1005の指示を受け付けると、該当するノードを、解決策抽出データとして制御部113に受け渡す。制御部113は、解決策抽出データをクライアント計算機101に送信し、シナリオ記述画面600の該当箇所に抽出されたノードを表示させる。
以上の処理を終えた後、または、ステップS312に該当ノードがない場合、解決策抽出処理部110は、解決策抽出処理を終了する(ステップS415)。
ここで、本実施形態では、ノードの種類に依存しない共通属性は、ノード抽出処理時において合致が必須のものとしているが、これに限られない。
以上説明したように、本実施形態の顧客価値生成シナリオ記述支援システムによれば、顧客にとっての価値とは何かを明確にし、その価値を実現するための顧客価値生成シナリオの作成を支援することで、経験の少ない担当者であっても、そのような顧客価値生成シナリオを作成することができる。顧客の問題を解決するためのソリューションを提案する場合、この顧客価値生成シナリオを用い、より訴求力の高い提案を実現することができる。この顧客価値生成シナリオは、事業企画等を行う際にも顧客価値に合致したソリューション提案の一助とすることができる。
さらに、本実施形態の顧客価値生成シナリオ記述支援システムによれば、顧客毎の要望を反映した顧客価値生成シナリオを作成する支援ができるため、本支援により作成した顧客価値生成シナリオを明示することにより、「個」客の納得する説得力のある提案が可能となる。
すなわち、本実施形態の顧客価値生成シナリオ記述支援システムによれば、様々な顧客の要望を反映した価値に結びつく論理構造の発想を広げ、本当に顧客にとって必要な要件や解決策を導き出し、顧客価値を実現するための価値生成シナリオを作成する支援が可能となり、ソリューション提案における訴求力の向上、事業企画におけるソリューションの開発支援が可能となる。
101:クライアント計算機、102:ユーザ操作部、103:出力部、104:制御部、105:ネットワーク、106:サーバ計算機、107:テンプレート選択部、108:ノード記述処理部、109:貢献要因抽出処理部、110:解決策抽出処理部、111:結果処理部、112:価値生成シナリオ記述プログラム、113:制御部、114:データ記憶装置、122:テンプレートデータ、123:属性データ、124:抽象関係データ、125:因果関係データ、126:画面データ、121:顧客プロファイルデータ、600:シナリオ記述画面、700:抽出条件設定画面、800:抽出結果画面、900:因果関係検索条件設定画面、1000:因果関係抽出結果表示画面
Claims (8)
- 顧客の価値に結びつく解決策を導き出すシナリオの作成を支援する顧客価値生成シナリオ作成支援装置であって、
価値、要件、解決策を意味するノードであって、前記シナリオに記述するノードの名称と属性とからなる属性データ、前記ノード間の概念上の上下関係を規定した抽象関係データ、および、前記ノード間の因果関係を規定した因果関係データを保持するデータ記憶手段と、
ユーザから入力された前記ノードを前記シナリオに記述するノード記述手段と、
前記属性データ、抽象関係データおよび因果関係データを用いて、前記ノード記述手段によって記述されたノードに関連するノードを抽出し、前記シナリオに追加する貢献要因抽出手段と、
前記属性データ、抽象関係データおよび因果関係データを用いて、前記ノード記述手段によって記述されたノードおよび前記貢献要因抽出手段において抽出されたノードの解決策となるノードを抽出し、前記シナリオに追加する解決策抽出手段と、
前記ノード記述手段によって記述されたノード、前記貢献要因抽出手段において追加されたノード、および、前記解決策抽出手段において追加されたノードを有する新たなシナリオを、ユーザに提示するシナリオ出力手段と、を備えること
を特徴とする顧客価値生成シナリオ作成支援装置。 - 請求項1記載の顧客価値生成シナリオ作成支援装置であって
テンプレート選択手段と、
シナリオ生成手段と、をさらに備え、
前記データ記憶手段は、予め定められたノードが記述された前記シナリオであるテンプレートデータをさらに保持し、
前記テンプレート選択手段は、ユーザから指示された顧客の特性に基づいて、前記データ記憶手段に保持されているテンプレートデータから、利用可能なテンプレートデータを選択し、
前記貢献要因抽出手段は、前記選択されたテンプレートデータに記述されたノードに関連するノードをさらに抽出して前記シナリオに追加し、
前記解決策抽出手段は、前記選択されたテンプレートデータに記述されたノードの解決策となるノードをさらに抽出して前記シナリオに追加し、
前記シナリオ生成手段は、前記選択されたテンプレートデータに、前記ノード記述手段によって記述されたノード、前記貢献要因抽出手段において抽出されたノード、および、前記解決策抽出手段において抽出されたノードを加え、新たなシナリオを生成すること
を特徴とする顧客価値生成シナリオ作成支援装置。 - 請求項2記載の顧客価値生成シナリオ作成支援装置であって、
前記シナリオ生成手段において生成されたシナリオを、前記テンプレートデータとして前記データ記憶手段に追加するとともに、前記ノード記述手段において追加された新たなノードに関するノード名称および属性を、前記属性データとして前記データ記憶手段に追加する結果処理手段をさらに備えること
を特徴とする顧客価値生成シナリオ作成支援装置。 - 請求項1、2または3記載の顧客価値生成シナリオ作成支援装置であって、
前記属性データは、ノードの名称、ノードの種類、および、ノードの属性を備え、
前記ノードの種類は、価値、要件、解決策であり、
前記ノードの属性は、前記ノードの種類に応じて該当する属性が異なる個別属性と前記ノードの種類に依存しない共通属性とを備え、
前記抽象関係データは、前記共通属性に関して定義され、
前記貢献要因抽出手段は、前記既存のノードと前記属性データの前記共通属性および個別属性に関する値が同じノードを抽出するとともに、当該抽出されたノードおよび前記既存のノードと前記抽象関係データにおいて前記共通属性について同じ上位概念に属する属性値を有するものの中から前記個別属性に関する値が同じノードをさらに抽出し、前記因果関係データにおいて前記抽出された全てのノードおよび前記既存のノードそれぞれと因果関係が定義されているノードをさらに抽出し、
前記解決策抽出手段は、前記既存のノードであって前記ノードの種類が要件であるノードと前記属性データの前記共通属性および個別属性に関する値が同じノードであって前記ノードの種類が解決策であるノードを抽出するとともに、前記既存のノードであって前記ノードの種類が要件であるノードと前記抽象関係データにおいて前記共通属性について同じ上位概念に属する属性値を有するものの中から前記個別属性に関する値が同じノードであって前記ノードの種類が解決策であるノードをさらに抽出し、前記因果関係データにおいて前記既存のノードであって前記ノードの種類が要件であるノードと因果関係が定義されているノードをさらに抽出すること
を特徴とする顧客価値生成シナリオ作成支援装置。 - 顧客の価値に結びつく解決策を導き出すシナリオの作成を支援する顧客価値生成シナリオ作成支援システムであって、
ユーザにインタフェースを提供するクライアント計算機と、
前記クライアント計算機を介して受け取るユーザの指示に従って、前記シナリオの作成を支援するサーバ計算機とを備え、
前記クライアント計算機は、
ユーザからの入力を受け付ける操作手段と、
前記サーバ計算機での処理結果をユーザに提示する出力手段とを備え、
前記サーバ計算機は、
価値、要件、解決策を意味するノードであって、予め定められたノードが記述された前記シナリオであるテンプレートデータ、前記シナリオに記述するノードの名称と属性とからなる属性データ、前記ノード間の概念上の上下関係を規定した抽象関係データ、および、前記ノード間の因果関係を規定した因果関係データを保持するデータ記憶手段と、
前記テンプレートデータから所定のテンプレートデータを選択するテンプレート選択手段と、
前記テンプレートデータ選択手段において選択されたテンプレートデータに既存のノードから、前記属性データ、抽象関係データおよび因果関係データを用いて、関連するノードを抽出する貢献要因抽出手段と、
前記テンプレートデータ選択手段において選択されたテンプレートデータに既存のノードおよび前記貢献要因抽出手段において抽出されたノードとから、前記属性データ、抽象関係データおよび因果関係データを用いて、解決策となるノードを抽出する解決策抽出手段と、
前記テンプレートデータ選択手段において選択されたテンプレートデータに前記貢献要因抽出手段において抽出されたノードおよび前記解決策抽出手段において抽出されたノードを加え、新たなシナリオを生成するシナリオ生成手段と、を備え、
前記ユーザ操作手段は、ユーザからの顧客情報の入力を受け付け、
前記テンプレート選択手段は、前記データ記憶手段に保持されているテンプレートデータの中から、前記ユーザ操作手段で受け付けた顧客情報に従って前記テンプレートを選択すること
を特徴とする顧客価値生成シナリオ作成支援システム。 - 顧客の価値に結びつく解決策を導き出すシナリオの作成を支援する顧客価値生成シナリオ作成支援方法であって、
ユーザから入力された、予め定められた、価値、要件、解決策を意味するノードを前記シナリオに記述するノード記述ステップと、
予め保持する、前記シナリオに記述するノードの名称と属性とからなる属性データ、前記ノード間の概念上の上下関係を規定した抽象関係データ、および、前記ノード間の因果関係を規定した因果関係データを用いて、前記ノード記述ステップにおいて記述されたノードに関連するノードを抽出し、前記シナリオに追加する貢献要因抽出ステップと、
前記属性データ、抽象関係データおよび因果関係データを用いて、前記ノード記述ステップにおいて記述されたノードおよび前記貢献要因抽出ステップにおいて抽出されたノードの解決策となるノードを抽出し、前記シナリオに追加する解決策抽出ステップと、
前記ノード記述ステップにおいて記述されたノード、前記貢献要因抽出ステップにおいて抽出されたノード、および、前記解決策抽出手段において追加されたノードを有する新たなシナリオを、ユーザに提示するシナリオ出力ステップと、を備えること
を特徴とする顧客価値生成シナリオ作成支援方法。 - 請求項6記載の顧客価値生成シナリオ作成支援方法であって
ユーザから前記シナリオ生成対象の顧客の情報の入力を受け付ける顧客情報受付ステップと、
前記ノードが記述された前記シナリオであるテンプレートデータの中から、前記顧客情報に基づいて、利用可能なテンプレートデータを選択するテンプレート選択ステップと、を前記貢献要因抽出ステップ前にさらに備え、
前記貢献要因抽出ステップでは、前記選択されたテンプレートデータに記述されたノードに関連するノードをさらに抽出して前記シナリオに追加すること
を特徴とする顧客価値生成シナリオ作成支援方法。 - コンピュータに、
ユーザから前記シナリオ生成対象の顧客の情報の入力を受け付ける顧客情報受付ステップと、
前記顧客情報に基づいて、予め定められた、価値、要件、解決策を意味するノードが記述された前記シナリオであるテンプレートデータの中から利用可能なテンプレートデータを選択するテンプレート選択ステップと、
前記選択されたテンプレートデータに既存のノードから、予め保持する、前記シナリオに記述するノードの名称と属性とからなる属性データ、前記ノード間の概念上の上下関係を規定した抽象関係データ、および、前記ノード間の因果関係を規定した因果関係データを用いて、関連するノードを抽出する貢献要因抽出ステップと、
前記テンプレート選択ステップにおいて選択されたテンプレートデータに既存のノードおよび前記貢献要因抽出ステップにおいて抽出されたノードとから、前記属性データ、抽象関係データおよび因果関係データを用いて、解決策となるノードを抽出する解決策抽出ステップと、
前記テンプレートデータ選択ステップにおいて選択されたテンプレートデータに前記貢献要因抽出ステップにおいて抽出されたノード、および、前記解決策抽出ステップにおいて抽出されたノードを加え、新たなシナリオを生成するシナリオ生成ステップと、を実行させ、顧客の価値に結びつく解決策を導き出すシナリオの作成を支援するための顧客価値生成シナリオ作成支援プログラム。
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