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JP2006120231A - 垂直磁気記録媒体 - Google Patents

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JP2006120231A JP2004306277A JP2004306277A JP2006120231A JP 2006120231 A JP2006120231 A JP 2006120231A JP 2004306277 A JP2004306277 A JP 2004306277A JP 2004306277 A JP2004306277 A JP 2004306277A JP 2006120231 A JP2006120231 A JP 2006120231A
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Abstract

【課題】 二層垂直磁気記録媒体の中間層を薄膜化して、磁気特性および電磁変換特性を向上する。
【解決手段】 非磁性基体1上に、軟磁性裏打ち層2、下地層3、非磁性中間層4および磁気記録層5を順次備えた垂直磁気記録媒体において、下地層をCo、NiおよびFeを含有し、fcc構造ならびに軟磁性を有して構成する。Niは30〜88原子%、Feは0.1〜22原子%が好ましい。Si、B、Nb、N、Ta、Al、Pd、CrまたはMoを添加しても良い。非磁性中間層は、Ru、Re、Pd、Ir、PtまたはRhの内の少なくともひとつの元素を含有することが好ましい。磁気記録層はグラニュラー構造が好ましく、軟磁性裏打ち層と下地層の間にシード層を備えても良い。
【選択図】 図1

Description

本発明は各種磁気記録装置に搭載される垂直磁気記録媒体に関する。特に詳細には、コンピューター、AV機器等の外部記憶装置として用いられる固定磁気ディスク装置(HDD)に搭載される垂直磁気記録媒体に関する。
HDDの記録密度は急速に増加してきた結果、これまで用いられてきた面内磁気記録方式は、「熱揺らぎ」問題の克服がいよいよ困難になろうとしている。熱揺らぎとは、記録した信号を安定に保持できなくなる現象であり、面内磁気記録方式では記録密度が上昇する程、熱揺らぎが大きくなる傾向がある。このような状況から、面内磁気記録方式と正反対の特徴、即ち記録密度の増大に伴いビットの安定性が増すという特性を有する垂直磁気記録方式の開発が活発化している。
垂直磁気記録媒体は主に、硬質磁性材料の磁気記録層と、磁気記録層を目的の方向に配向させるための下地層、磁気記録層の表面を保護する保護層、そしてこの記録層への記録に用いられる磁気ヘッドが発生する磁束を集中させる役割を担う軟磁性裏打ち層等の軟磁性層から構成される。磁気記録層と軟磁性裏打ち層が直接接触すると、相互作用によりノイズが発生することが知られており、磁気記録層と軟磁性裏打ち層の間には非磁性層を配置することが好ましく、下地層としては非磁性層が用いられてきた。
磁気記録媒体の基本的な特性のひとつに、出力対ノイズ比(SNR)がある。SNRを向上するためには、磁気記録媒体からの出力を向上させ、ノイズを低減することが必要となるが、出力低下およびノイズ増加の原因の一つに、磁気記録層の配向分散(結晶配向のバラツキ)の悪化がある。垂直磁気記録媒体では磁気記録層の磁化容易軸を媒体面と垂直に配向させる必要があるが、その磁化容易軸の配向分散が大きくなると、垂直方向の磁束が低下して信号出力が低下する。また、発明者らの検討では、配向分散の大きな媒体では、磁気記録層を構成する磁性結晶粒の磁気的な分離性が低下して磁気クラスタサイズが増加し、媒体ノイズが増加するという結果が得られている(例えば、非特許文献1参照。)。そのため、垂直磁気記録媒体の高出力化および低ノイズ化のためには、磁気記録層の配向分散を可能な限り小さくする必要がある。
垂直磁気記録媒体の低ノイズ化のためには上記に加え、磁気記録層の磁性結晶粒径の低減が必要である。磁性結晶粒径が大きくなると、記録ビットの遷移領域がギザギザになり、遷移ノイズが増加する。従って、磁性結晶粒径を低減し、記録ビットの遷移領域を可能な限り直線的にすることが、遷移ノイズを低下させるために必要となる。
以上のように、垂直磁気記録媒体の性能向上を実現するためには、磁気記録層の配向分散および磁性結晶粒径の低減が必要となるが、このような磁気記録層の磁気特性、配向、結晶性などの制御には、下地層が重要な役割を果たすことが知られている。例えば、磁気記録層が下地層に対してエピタキシャルに成長した場合、磁気記録層の磁性結晶粒径が下地層の結晶粒径に従うことはよく知られている。そのため、磁気記録層の結晶粒径を低減するには、下地層の結晶粒径を低減することが重要となる。
垂直磁気記録媒体の下地層としては、古くはTiまたはTiCrなどのTi系合金を単層で用いる方法が提案されていた。しかし、Ti系合金を用いることで磁気記録層の結晶粒径は微細になるものの、配向分散が大きく、磁気記録層の成長初期に結晶性の乱れた初期成長層が生じるなどの問題点が指摘されており、Ti系合金に代わる下地層材料が模索されていた。
これに対し、上述したような下地層として、Fe系合金、CrもしくはCo系合金とRuとの2層の下地層を用いる方法(例えば、特許文献1参照。)、あるいは軟磁性裏打ち層をCoFe合金としてRuを下地層とする方法(例えば、特許文献2参照。)が提案されている。これらの提案では、磁気特性の向上や軟磁性層に起因するノイズの低減による電磁変換特性の向上がなされている。
また、下地層を2層用いる点に関しては、CoPd、CoAl、NiAl等の第1の下地層と、Ru、Mo、Pt等の第2の下地層を積層して用いることで垂直磁気記録媒体の記録特性が向上するとの提案もある(例えば、特許文献3参照。)。
一方、これらの提案はいずれも下地層を十分に厚くして30nm以上とする場合には、結晶性や結晶の分離性が良好となり、十分な磁気特性が得られるものの、下地層の膜厚が薄い場合には、磁気特性が大きく劣化する傾向を有している。
しかしながら、より高記録密度が要求されるに従い、下地層の膜厚はより低い値が要求されることとなってきた。即ち、垂直磁気記録媒体の遷移ノイズ低減や記録密度の向上のためには、急峻な記録磁界を確保して、記録ビットの遷移を可能な限り直線的にし、かつ小さな記録ビットを形成する必要がある。このためには軟磁性裏打ち層と磁気ヘッド間の距離を可能な限り小さくする必要があり、保護層の膜厚の低減や磁気ヘッドの浮上量の低減に加え、軟磁性裏打ち層と磁気記録層の間に配置される非磁性層の膜厚を低減することが重要となる。
しかしながら、単に下地層の膜厚を薄くした場合、磁気記録層の結晶配向性が低下したり、磁性結晶粒の磁気的な分離性が悪くなり、磁気特性が低下することとなる。
特開2002−100030号公報 特開2002−298323号公報 特開2003−228815号公報 竹野入 俊司、酒井 泰志、榎本 一雄、渡辺 貞幸、上住 洋之、「CoPtCr−SiO2垂直媒体の開発と課題」、応用磁気学会第135回研究会予稿集、2004年3月、pp.9−16
本発明は、前述の問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、磁気記録層を構成する磁性結晶粒の配向分散および結晶粒径の低減と、軟磁性裏打ち層等の軟磁性層と磁気記録層の間に配置される非磁性層の膜厚の低減を両立することにより、磁気特性および電磁変換特性を向上した垂直磁気記録媒体を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、非磁性基体上に、軟磁性裏打ち層、下地層、非磁性中間層および磁気記録層を順次備えた垂直磁気記録媒体において、下地層がCo、NiおよびFeを含有し、fcc構造ならびに軟磁性を有することを特徴とする。
磁性薄膜が軟磁気特性を有するためには、一般的には、磁性結晶粒同士が磁気的に強く結合している必要がある。このため、軟磁性膜の膜構造は、結晶粒界の不明瞭な連続膜となる場合が多い。これに対し、下地層の結晶粒径により磁気記録層の結晶粒径を制御し、かつ磁気記録層の結晶粒の磁気的な分離を促進するためには、下地層の結晶粒も明瞭な結晶粒界で分離されている必要がある。このように、軟磁性を有するために必要な膜構造と磁気記録層の下地層に要求される膜構造が矛盾することから、これまでは軟磁性膜を下地層として用いることは困難であった。しかしながら本発明者らが検討を繰返した結果、Co、NiおよびFeを含み、fcc構造を有する軟磁性材料を用いることにより、軟磁性を有し、かつ明瞭な結晶粒界で分離された下地層を得ることが可能であることを見出した。
また、下地層を、fcc構造を有しながら軟磁性とするためには、Ni含有量を30原子%以上、88原子%以下、Feの含有量を0.1原子%以上、22原子%以下とすることが好ましい。
また、下地層が、Si、B、Nb、N、Ta、Al、Pd、CrまたはMoの内の少なくともひとつの元素をさらに含有することが好ましい。
また、下地層の膜厚は30nm以下とすることが好ましい。更に好ましくは、3nm以上、15nm以下とする。
また、非磁性中間層の膜厚は20nm以下とすることが好ましい。更に好ましくは、1nm以上、15nm以下とする。
下地層の保磁力は10kA/m以下とすることが好ましい。更に好ましくは、1.5kA/m以下とする。
磁気記録層と軟磁性を有する下地層の磁気的な相互作用を遮断するために、下地層と磁気記録層の間に非磁性中間層を配置する。下地層に対して良好なエピタキシャル成長を行う材料を非磁性中間層の材料として選択することにより、非磁性中間層は薄膜においても良好な結晶性を有することとなり、非磁性中間層の膜厚は薄くすることが可能となる。この結果、磁気記録層の配向分散と結晶粒径を低減し、結晶粒の磁気的な分離を促進するとともに、軟磁性裏打ち層等の軟磁性層と磁気記録層の間に配置される非磁性層の膜厚の低減を両立することことが可能となる。
このような非磁性中間層としては、Ru、Re、Pd、Ir、PtまたはRhの内の少なくともひとつの元素を含有することが好ましい。
また、下地層の結晶性を良好とするために、軟磁性裏打ち層と下地層の間にシード層を備えることが好ましく、該シード層はTa、Ti、Zr、Cr、Mo、W、Si、Al、PdまたはPtの内の少なくともひとつの元素を含有することが好ましい。
シード層の膜厚は5nm以下とすることが好ましく、更に好ましくは、3nm以下とする。
また、磁気記録層は、非磁性酸化物または非磁性窒化物のマトリクス中に磁性結晶粒子が分散してなるグラニュラー構造を有することが好ましい。
垂直磁気記録媒体を以上のように構成することにより、垂直磁気記録媒体の軟磁性を有する層と磁気記録ヘッドの間の磁気的な距離を広げることなく、磁気記録層の配向分散と磁性結晶粒径を低減し、また磁性結晶粒の磁気的な分離を促進することができる。加えて、軟磁性を有する層と磁気記録ヘッドの間の磁気的な距離を広げることがないため、垂直磁気記録媒体の書込み性能が向上し、また急峻な記録磁界の確保がなされる結果、垂直磁気記録媒体の記録分解能が向上する。これらの結果、媒体ノイズの低減、SNRの向上、高記録密度化が達成される。また、非磁性中間層の薄膜化により、コストダウンも同時に達成される。
また、上述した下地層および非磁性中間層は、非加熱成膜でも優れた配向性や結晶性を得ることができることから、非加熱成膜に適した、非磁性酸化物または非磁性窒化物のマトリクス中に磁性結晶粒子が分散してなるグラニュラー磁気記録層と組合わせることにより、磁気記録媒体を非加熱で成膜することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい形態について説明する。図1は本発明に係る垂直記録媒体を説明するための断面模式図である。図1に示すように、本発明に係る垂直磁気記録媒体は、非磁性基体1、軟磁性裏打ち層2、軟磁性の下地層3、非磁性中間層4、磁気記録層5、保護層6、液体潤滑層7を有する。また、軟磁性裏打ち層2と下地層3の間に適宜シード層を設けても良い。
非磁性基体1としては磁気記録媒体に通常用いられる種々の基体を用いることができ、例えば、NiPメッキを施したAl合金、強化ガラス、結晶化ガラスあるいは樹脂等を用いることができる。
軟磁性裏打ち層2としては、結晶のFeTaC、センダスト(FeSiAl)合金等、また非晶質のCo合金であるCoZrNb、CoTaZrなどを用いることができる。軟磁性裏打ち層2の膜厚は、記録に使用する磁気ヘッドの構造や特性によって最適値が変化するが、おおむね10nm以上500nm以下程度であることが、生産性との兼ね合いから好ましい。
軟磁性裏打ち層上にシード層を設ける場合は、Ta、Ti、Zr、Cr、Mo、W、Si、Al、PdまたはPtの内から選択される材料もしくはこれらの内の少なくともひとつを主成分とする合金からなる材料を用いることができる。シード層を用いることで、下地層3の結晶粒径の低減や結晶配向性の向上などの効果を得ることができる。しかしながら、シード層の材料は非磁性であることから、記録ヘッドが発生する磁場を軟磁性裏打ち層に効果的に集中させるためには膜厚が薄い程良く、シード層の膜厚としては5nm以下、好ましくは3nm以下であることが好ましい。
軟磁性の下地層3には、Co、NiおよびFeを含み、fcc構造を有する軟磁性材料を用いる。このようにすることで、fcc(111)結晶格子面が基板面に並行に良好に配向し、結晶性に優れる下地層を形成することができる。
また、下地層に、更に、Si、B、Nb、N、Ta、Al、Pd、CrまたはMoから選択される材料を1種類以上添加することで、下地層の軟磁気特性を向上させ、かつ結晶粒径を微細化することができる。下地層の結晶粒径を微細化することにより、磁気記録層の結晶粒径を低減することに繋がる。下地層3は軟磁性裏打ち層と同様の機能も有するため、磁気ヘッドと軟磁性を有する層との距離だけを考える場合は、厚膜としても機能上は特に問題がないが、膜厚の増大に伴い結晶粒径が増大するため、磁気記録層の結晶粒径の低減を考慮すれば、膜厚を30nm以下にすることが好ましい。3nm以上、15nm以下とすることが更に好ましい。また、下地層3の保磁力が10kA/m以上となると、軟磁気特性を有する層として機能することが困難になるため、10kA/m以下とすることが好ましい。更に好ましくは、1.5kA/m以下である。
非磁性中間層4は、Ru、Re、Pd、Ir、PtまたはRhの内から選択される材料、もしくはRu、Re、Pd、Ir、PtまたはRhの内から選択される材料を主成分とする合金を用いて形成することが好ましい。非磁性中間層の膜厚は、磁気記録層の磁気特性や電磁変換特性を劣化させない範囲でできる限り薄くすることが、高密度記録を実現するためには必要であり、20nm以下とすることが好ましい。更に好ましくは、1nm以上20nm以下とする。
また、上述した下地層および非磁性中間層は、非加熱成膜でも優れた配向性や結晶性を得ることができる。非磁性酸化物または非磁性窒化物をマトリクスとするグラニュラー磁気記録層は低ノイズかつ高い熱安定性を有するなど優れた特性を示すが、非加熱成膜を必要とするため、従来は、非磁性中間層を薄くできない、高い配向性や結晶性を得難い等の問題点があったが、上記の下地層および非磁性中間層を適用することで、優れたグラニュラー磁気記録層を得ることが可能になる。
磁気記録層5は、少なくともCoとPtを含む合金の強磁性材料が好適に用いられ、その六方最密充填構造(hcp)のc軸が膜面に垂直方向に配向していることが垂直磁気記録媒体として用いるために必要である。磁気記録層5としては、CoPt、CoCrPt、CoCrPtB、CoCrPtTaなどの合金材料、[Co/Pt]、[Co/Pd]などの多層積層膜、CoPt−SiO、CoCrPtO、CoCrPt−SiO、CoCrPt−Al、CoPt−AlN、CoCrPt−Siなどのグラニュラー材料が挙げられる。また、磁気記録層5の膜厚は、生産性と高密度記録の観点から、30nm以下が好ましく、15nm以下とすることが更に好ましい。
保護層6は、磁気記録媒体の保護層として一般的に用いられる様々な薄膜材料を使用して良く、例えばカーボンを主体とする薄膜が用いられる。
液体潤滑層7は、磁気記録媒体の液体潤滑層材料として一般的に用いられる様々な潤滑材料を使用して良く、例えばパーフルオロポリエーテル系の潤滑剤を用いることができる。
非磁性基体の上に積層される各層は、磁気記録媒体の分野で通常用いられる様々な成膜技術によって形成することが可能である。液体潤滑層を除く各層の形成には、例えばDCマグネトロンスパッタリング法、RFマグネトロンスパッタリング法、真空蒸着法を用いることが出来る。また、液体潤滑層の形成には、例えばディップ法、スピンコート法を用いることができる。
以下に本発明の垂直磁気記録媒体について実施例を用いて詳細に説明するが、本発明はそれらに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
非磁性基体1として表面が平滑な化学強化ガラス基板(HOYA社製N−5ガラス基板)を用い、これを洗浄後、スパッタ装置内に導入し、Co3Zr5Nbターゲット(ここで、大文字の数字は原子%を表し、Zrが3原子%、Nbが5原子%、残余がCoであることを表す。以下、同様である。)を用いてCoZrNb非晶質軟磁性裏打ち層2を160nm成膜した。次にCo35Ni4Feターゲットを用いてCoNiFe下地層3を6nm成膜した。引き続いて、Ruターゲットを用いて、Arガス圧4.0Pa下でRu中間層4を10nm成膜した。引き続いて90モル%(Co12Cr14Pt)−10モル%(SiO)ターゲットを用いてガス圧5.3Pa下でCoCrPt−SiO磁気記録層5を10nm成膜した。最後にカーボンターゲットを用いてカーボンからなる保護層6を7nm成膜後、真空装置から取り出した。Ru中間層およびCoCrPt−SiO磁気記録層を除くこれらの成膜はすべてArガス圧0.67Pa下で行い、CoCrPt−SiO磁気記録層はRFマグネトロンスパッタリング法により、それ以外の各層はDCマグネトロンスパッタリング法により形成した。その後、パーフルオロポリエーテルからなる液体潤滑層7をディップ法により2nm形成し、垂直磁気記録媒体とした。また、下地層の磁気特性を評価するため、ガラス基板上にCoNiFe下地層だけを100nm成膜したサンプルを作製した。
下地層として、Co35Ni4Fe2Siターゲットを用いてCoNiFeSi下地層を6nm成膜したこと以外は実施例1と全く同様にして垂直磁気記録媒体を作製した。また、下地層の磁気特性を評価するため、ガラス基板上にCoNiFeSi下地層だけを100nm成膜したサンプルを作製した。
下地層として、Co35Ni4Fe4Bターゲットを用いてCoNiFeB下地層を6nm成膜したこと以外は実施例1と全く同様にして垂直磁気記録媒体を作製した。また、下地層の磁気特性を評価するため、ガラス基板上にCoNiFeB下地層だけを100nm成膜したサンプルを作製した。
下地層として、Co35Ni4Fe3Nb1Bターゲットを用いてCoNiFeNbB下地層を6nm成膜したこと以外は実施例1と全く同様にして垂直磁気記録媒体を作製した。また、下地層の磁気特性を評価するため、ガラス基板上にCoNiFeNbB下地層だけを100nm成膜したサンプルを作製した。
軟磁性裏打ち層成膜後、Taターゲットを用いてArガス圧0.67Pa下でDCマグネトロンスパッタリングによりTaシード層を0.5nm成膜したこと以外は実施例1と全く同様にして垂直磁気記録媒体を作製した。また、下地層の磁気特性を評価するため、ガラス基板上にTaシード層を0.5nm設けた後、CoNiFe下地層を100nm成膜したサンプルを作製した。
軟磁性裏打ち層として、Fe27Co6Bターゲットを使用してFeCoB軟磁性裏打ち層を100nm成膜した後、Taターゲットを用いてTaシード層を0.5nm成膜したこと以外は実施例1と全く同様にして垂直磁気記録媒体を作製した。なおFeCoB軟磁性裏打ち層およびTaシード層は、Arガス圧0.67Pa下でDCマグネトロンスパッタリングにより成膜した。
(比較例1)
CoNiFe下地層を成膜せず、Ru中間層膜厚を35nmとしたこと以外は実施例1と全く同様にして垂直磁気記録媒体を作製した。
(比較例2)
CoNiFe下地層を成膜せず、Ru中間層膜厚を15nmとしたこと以外は実施例1と全く同様にして垂直磁気記録媒体を作製した。
(比較例3)
下地層として、Co13Ni25Feターゲットを用いてCoNiFe下地層を6nm成膜したこと以外は実施例1と全く同様にして垂直磁気記録媒体を作製した。また、下地層の磁気特性を評価するため、ガラス基板上にCoNiFe下地層だけを100nm成膜したサンプルを作製した。
(比較例4)
下地層として、Co35Ni4Fe8Cターゲットを用いてCoNiFeC下地層を6nm成膜したこと以外は実施例1と全く同様にして垂直磁気記録媒体を作製した。また、下地層の磁気特性を評価するため、ガラス基板上にCoNiFeC下地層だけを100nm成膜したサンプルを作製した。
(比較例5)
下地層として、Co4Feターゲットを用いてCo4Fe下地層を6nm成膜したこと以外は実施例1と全く同様にして垂直磁気記録媒体を作製した。また、下地層の構造を評価するため、ガラス基板上にCoFe下地層だけを100nm成膜したサンプルを作製した。
上述のようにして得られた垂直磁気記録媒体について、カー(Kerr)効果測定装置を用いて保磁力Hcおよび角型比Sを測定し、リード・ライトテスタを用いて、媒体ノイズ、SNRを測定して比較した(以下、媒体ノイズとSNRを併せてR/W特性と記述する。)。磁気記録層の結晶粒径は、透過型電子顕微鏡(TEM)の画像から評価した。また、下地層の特性については、振動試料磁力計(VSM)を用いてHcを、X線回折(XRD)装置を用いて結晶構造を評価した。
表1に、実施例1〜6および比較例1〜5に係る垂直磁気記録媒体のHc、S、336kfciにおけるSNR、規格化ノイズを示す。また、下地層のHcと結晶構造についても併せて示す。
Figure 2006120231
まず、実施例1と比較例1、2を比較して考察する。比較例1、2は、軟磁性の下地層を用いない従来の垂直磁気記録媒体であり、比較例1ではRu中間層膜厚を35nmとしているのに対し、比較例2ではRu中間層を15nmまで薄膜化している。表から明らかなように、下地層を用いない場合、Ru膜厚を15nmとすると、Hcは半減し、SNRも−8dBと大幅に低下している。このように、軟磁性の下地層を用いない従来の垂直磁気記録媒体では、Ru中間層を薄膜化することは困難であった。これに対し、CoNiFe軟磁性下地層を用いた実施例1の垂直磁気記録媒体では、Ru中間層膜厚が10nmと薄いにもかかわらず、比較例1の垂直磁気記録媒体と比べて、Hcは約8%、SNRは2dB増加しており、媒体ノイズは大幅に低減している。このように、CoNiFe軟磁性下地層を用いることで、Ru中間層を薄膜化しても垂直磁気記録媒体の磁気特性、R/W特性を改善することが可能であることが分かった。また、角型比Sと垂直磁気記録媒体の熱安定性は良く相関することが知られているが、実施例1の垂直磁気記録媒体の角型比Sは1.0であり、熱安定性に関しても問題が無いことが分かる。また、TEMにより磁気記録層の結晶粒径を評価したところ、比較例1、2の垂直磁気記録媒体では約9nmであったのに対し、実施例1の垂直磁気記録媒体では6.7nmであった。更に、XRDにより、磁気記録層のc軸配向を示すピークであるCo(002)ピークのロッキングカーブを測定したところ、実施例1の垂直磁気記録媒体ではロッキングカーブ半値幅が3.4°であったのに対し、比較例1、2の垂直磁気記録媒体では、それぞれ7.6°、8.2°であった。この結果から、下地層の付与は、結晶粒径の微細化に加えて、磁気記録層の結晶配向性の改善にも寄与していることが分かった。媒体ノイズの低下やSNRの増加は、結晶粒径が微細化されたことや、配向分散が低減したことによるものであると考えられる。以上のように、熱安定性を損ねることなく、低ノイズ化、SNR向上がなされ、垂直磁気記録媒体の高密度化が達成された。また、非磁性中間層の薄膜化も可能となり、書込み性能の向上、コストダウンも同時に達成された。
次に、実施例1と実施例2〜4を比較して、CoNiFe軟磁性下地層へ他元素を添加する効果について考察する。実施例1では下地層に含まれる元素がCo、Ni、Feだけであるのに対し、実施例2ではSi、実施例3ではB、実施例4ではNbおよびBを添加している。下地層のHcを比較すると、実施例2〜4では実施例1の約1/2〜1/3になっており、Si、B、Nbの添加により軟磁気特性が改善されていることが分かる。なお、XRDにより評価したところ、実施例1〜4の下地層は何れもfcc−CoNiFe(111)面のピークのみが観測された。垂直磁気記録媒体の磁気特性およびR/W特性を比較すると、実施例2〜4の垂直磁気記録媒体は、実施例1の垂直磁気記録媒体と比較して、Hcが5%増加し、SNRは0.5〜0.7dB改善している。また、TEMにより磁気記録層の結晶粒径を評価したところ、実施例2〜4の垂直磁気記録媒体では、それぞれ6.4nm、6.4nm、6.3nmであり、何れも実施例1の垂直磁気記録媒体よりも約4%粒径が小さくなっていた。また、実施例2〜4の垂直磁気記録媒体の角型比は誤差の範囲でほぼ1であり、熱安定性上も問題は無い。以上のように、CoNiFe下地層にSi、B、Nbを添加することで、CoNiFe軟磁性下地層の軟磁気特性が改善されるとともに、結晶粒径が微細化され、媒体特性が向上することが分かった。
次に、実施例1と実施例5を比較して、シード層の効果について考察する。実施例5では、実施例1の層構成に加えて、軟磁性裏打ち層とCoNiFe軟磁性下地層の間にTaシード層を0.5nm設けている。下地層のHcを比較すると、Taを設けることで、下地層の軟磁気特性が改善されていることが分かる。また、垂直磁気記録媒体の磁気特性およびR/W特性を比較すると、実施例5の垂直磁気記録媒体は、実施例1の垂直磁気記録媒体と比較して、Hcが約11%と大幅に向上し、SNRも約1dB向上している。TEMにより磁気記録層の結晶粒径を評価したところ、実施例5の垂直磁気記録媒体は、6.3nmであり、実施例2〜4の垂直磁気記録媒体と同じく、実施例1の垂直磁気記録媒体よりも約4%粒径が小さくなっていた。また、XRDにより磁気記録層のCo(002)ピークのロッキングカーブを測定したところ、実施例1の垂直磁気記録媒体ではロッキングカーブ半値幅が3.4°であったのに対し、実施例5の垂直磁気記録媒体では2.9°であった。これらの結果から、Taシード層を設けたことによる磁気特性およびR/W特性の向上は、結晶粒径の微細化に加え、配向性の向上が寄与しているものと考えられる。以上から、CoNiFe軟磁性下地層に加えてTaシード層を設けることにより、更なる磁気記録層の結晶粒径の微細化および結晶配向性の向上が達成され、媒体特性が向上することが分かった。
次に、実施例5と実施例6を比較して、軟磁性裏打ち層の違いが及ぼす影響について考察する。実施例6では、bcc構造の微結晶からなるでFeCoBを軟磁性裏打ち層として用いている。表1から明らかであるが、実施例5と実施例6の磁気特性およびR/W特性は測定誤差の範囲内でほぼ一致している。この結果から、軟磁性裏打ち層を非晶質のCoZrNbから結晶質のFeCoBに変更しても、磁気特性およびR/W特性には影響なく、ほぼ同等の特性が得られることが分かった。
次に、実施例1〜5と比較例3を比較して、CoNiFe軟磁性下地層の結晶構造が媒体特性に及ぼす影響について考察する。実施例1〜5と比較例3では、下地層におけるCo、Ni、Feの組成比が異なる。下地層をXRDにより分析した結果、実施例1〜5ではfcc−CoNiFe(111)ピークのみが検出され、fcc単相であることが確認された。これに対し比較例3の組成では、弱いfcc−CoNiFe(111)ピークに加えてbcc−CoNiFe(110)ピークが強く検出され、主にbcc相から成ることが確認された。磁気特性およびR/W特性を比較すると、比較例3の垂直磁気記録媒体のHcは実施例1〜5の垂直磁気記録媒体と比べて40%低く、SNRも半分程度と非常に低い。また、垂直磁気記録媒体のXRDを測定したが、比較例3の垂直磁気記録媒体では、磁気記録層のピークはCo(002)ピークを含めて明確には検出されなかった。これは、比較例3の垂直磁気記録媒体において磁気記録層のc軸配向が非常に乱れていることを示している。また、配向の乱れは角型比によく表れており、比較例3では角型比が0.75と低くなっている。角型比の低下は熱安定性の低下を意味しており、比較例3の垂直磁気記録媒体は熱安定性の低い垂直磁気記録媒体となっていることが分る。以上のように、Co、Ni、Feを含む下地層であってもfcc構造でない場合には磁気記録層の配向が乱れ、磁気特性や電磁変換特性が大きく劣化することが明らかとなった。
次に、実施例1〜5と比較例4を比較して、CoNiFe軟磁性下地層の軟磁気特性が媒体特性に及ぼす影響について考察する。比較例4は、Co、Ni、Feに加えCを添加した下地層を用いていることが、実施例1〜5と異なる。比較例4では、下地層のHcが17.51kA/mとなっており、実施例1〜5と比較して1〜2桁高い値になっている。VSMの測定からは、比較例4の下地層では、磁化の垂直成分が多く存在することが確認された。磁気特性およびR/W特性を比較すると、比較例4の垂直磁気記録媒体のHcは実施例1〜5の垂直磁気記録媒体と比べて15%以上低く、SNRは3dB前後低くなっている。XRDにより磁気記録層のCo(002)ピークのロッキングカーブを測定したところ、比較例4の垂直磁気記録媒体では半値幅が9.8°と大きくなっており、磁気記録層のc軸配向が乱れていることが確認された。それに加え、比較例4の垂直磁気記録媒体では、低周波のノイズが増加していることが、R/W測定から明らかとなった。測定されたノイズの増加分は、いわゆるホワイトノイズと呼ばれるもので、今回のホワイトノイズの増加は下地層に起因していることがほぼ特定されている。以上のように、添加元素がCである場合、結晶配向性の劣化を招くこと、また、比較例4のように高いHcを有する(即ち軟磁気特性の劣化した)下地層を用いた場合、垂直磁気記録媒体のノイズが増加し、SNRの低下を招くことが明らかになった。
次に、実施例1〜5と比較例5を比較して、CoNiFe系以外の下地層であるCoFeを使用した場合と本発明のCoNiFe軟磁性下地層を使用した場合の特性の違いについて考察する。表1における実施例1〜5と比較例5の磁気特性およびR/W特性を比較すると、比較例5では実施例1〜5と比べて、Hcは約50%低く、SNRは7〜8dB低くなっており、磁気特性、R/W特性とも大きく劣化していることが分かる。この原因を調べるため、CoFe下地層のみをガラス基板上に成膜した試料のXRDを測定した。その結果、非常に弱いhcp(100)、hcp(002)、hcp(101)のピークおよび強いfcc(111)ピークが観察されたことから、CoFe下地層の結晶構造はほとんどfcc構造であることが分かった。実施例1〜5に用いたCoNiFe系の軟磁性下地層と比較例5に用いたCoFe下地層は、ともにfcc構造であるにも係らず、特性が大きく異なっていることになる。そこで、比較例5の垂直磁気記録媒体の平面TEM観察をおこない、実施例1〜5の垂直磁気記録媒体の微細構造と比較した。TEM観察の結果、比較例5の垂直磁気記録媒体の結晶粒径は6nmであり、実施例1〜5の垂直磁気記録媒体とほぼ同程度であった。但し、比較例5の垂直磁気記録媒体では結晶粒の分離性が悪く、結晶粒が繋がっている部分が多く観察された。この結果から、比較例5の垂直磁気記録媒体では、粒径は微細であるものの磁気的に繋がっている部分が多く存在するため、磁気クラスタサイズが粗大化してしまい、ノイズやSNRが劣化したものと考察された。
本発明の垂直磁気記録媒体の構成例を説明するための断面模式図である。
符号の説明
1 非磁性基体
2 軟磁性裏打ち層
3 下地層
4 非磁性中間層
5 磁気記録層
6 保護層
7 液体潤滑層

Claims (9)

  1. 非磁性基体上に、軟磁性裏打ち層、下地層、非磁性中間層および磁気記録層を順次備えた垂直磁気記録媒体であって、
    前記下地層がCo、NiおよびFeを含有し、fcc構造ならびに軟磁性を有することを特徴とする垂直磁気記録媒体。
  2. 前記下地層が、30原子%以上、88原子%以下のNi、および0.1原子%以上、22原子%以下のFeを含有することを特徴とする請求項1に記載の垂直磁気記録媒体。
  3. 前記下地層が、Si、B、Nb、N、Ta、Al、Pd、CrまたはMoの内の少なくともひとつの元素をさらに含有することを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の垂直磁気記録媒体。
  4. 前記下地層の膜厚を30nm以下、前記非磁性中間層の膜厚を20nm以下とすることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の垂直磁気記録媒体。
  5. 前記下地層の保磁力を10kA/m以下とすることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の垂直磁気記録媒体。
  6. 前記非磁性中間層が、Ru、Re、Pd、Ir、PtまたはRhの内の少なくともひとつの元素を含有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の垂直磁気記録媒体。
  7. 前記軟磁性裏打ち層と下地層の間にシード層を備え、該シード層はTa、Ti、Zr、Cr、Mo、W、Si、Al、PdまたはPtの内の少なくともひとつの元素を含有することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の垂直磁気記録媒体。
  8. 前記シード層の膜厚を5nm以下とすることを特徴とする請求項7に記載の垂直磁気記録媒体。
  9. 前記磁気記録層が、非磁性酸化物または非磁性窒化物のマトリクス中に磁性結晶粒子が分散してなるグラニュラー構造を有することを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の垂直磁気記録媒体。
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