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JP2006093645A - シリコンウェーハの製造方法 - Google Patents

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JP2006093645A JP2005012621A JP2005012621A JP2006093645A JP 2006093645 A JP2006093645 A JP 2006093645A JP 2005012621 A JP2005012621 A JP 2005012621A JP 2005012621 A JP2005012621 A JP 2005012621A JP 2006093645 A JP2006093645 A JP 2006093645A
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由美子 平野
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Coorstek KK
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Toshiba Ceramics Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

【課題】CZ法による単結晶引上時においてリング状OSF領域が形成された場合でもBMD密度の面内均一化を図ったウェーハを得る。
【解決手段】チョクラルスキー法により窒素濃度が2.9×1014〜5.0×1015atoms/cm、酸素濃度が1.27×1018〜3.0×1018atoms/cmの範囲で育成されたリング状OSF領域を含むシリコンウェーハを、還元性ガス又は不活性ガス雰囲気下、1000〜1200℃の熱処理温度に至るまで0.5〜2.0℃/minの昇温レートで昇温し、熱処理を施す。
【選択図】図3

Description

本発明はシリコンウェーハの製造方法に関し、特に、チョクラルスキー法による単結晶育成においてリング状OSF領域が形成された場合でも、シリコンウェーハ内部のBMD(Bulk Micro Defect)密度の面内均一化を図ることができるシリコンウェーハの製造方法に関する。
半導体素子形成用基板として用いられるシリコンウェーハ(以下、単にウェーハという)を育成する場合は、坩堝内で加熱、溶融された融液に種結晶を浸漬して坩堝と種結晶を回転させながら種結晶を引上げるチョクラルスキー法(以下、単にCZ法という)が一般的に使用されている。CZ法では、例えば、酸素濃度の結晶特性を、均一になるように育成することは非常に困難である。
ウェーハの結晶表面に存在する重金属などの不純物をゲッタリングするIG(Intrinsic Gettering)効果を得るために、CZ法により育成された単結晶をウェーハ状にスライスして、平坦化させた後、還元性、又は、不活性ガス雰囲気中で、高温熱処理を施すことにより、ウェーハ表面から20μm程度までの表層に無欠陥層を形成するとともに、ウェーハのBMD密度を高める技術が一般的に用いられている。
近年、半導体素子の高集積化、微細化等に伴い、ウェーハのBMD密度の面内均一化の要望が高まっている。
CZ法により単結晶を育成する場合、結晶成長速度Vと融点直下の結晶内温度勾配Gの比(V/G)により、欠陥種の存在領域(ボイド欠陥発生領域、リング状OSF(Oxidation −Induced Stacking Fault:酸化起因積層欠陥)領域、無欠陥領域、転位クラスタ発生領域)が決まることが知られている。欠陥種の領域のうちリング状OSF領域が形成された場合、BMD高密度領域であるリング状OSF領域と、その近傍には酸素析出物の密度が著しく低下するBMD低密度領域が形成されることも知られている。このため、単結晶育成時にリング状OSF領域が形成されたウェーハは、BMD高密度領域とBMD低密度領域の二領域がウェーハ面内に存在することになり、高温熱処理を施しても、ウェーハ面内でBMD密度が不均一となる。このようなBMD低密度領域の存在は、ライフタイムや、酸化膜耐圧を低下させ、半導体デバイス歩留を低下させる要因となる。
BMD密度の面内不均一を改善する方法としては、リング状OSF領域を、ウェーハの外周に排除、あるいは、ウェーハ中心部に収縮するようにV/Gを制御する方法がある。しかしながら、このようなV/Gの制御は、ホットゾーンの形状や引上速度の厳密な適正化を行わなければならず、非常に、煩雑で、製造コストがかかり管理が難しい。
なお、ウェーハ内部のBMD密度を高める技術としては、CZ法を用いて引上げたシリコン単結晶内の窒素濃度を0.01×1015〜5.0×1015atoms/cm、酸素濃度を0.7×1018〜1.4×1018atoms/cmとして、1000〜1400℃の温度領域で10分以上熱処理を行うことが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
さらに、シリコン単結晶内の窒素濃度を1×1010〜5.0×1015atoms/cm、酸素濃度を1.2×1018atoms/cm以下として、900℃乃至シリコンの融点以下の温度で熱処理を行うことも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−284362号公報 特開平11−322491号公報
しかしながら、これらの特許文献は、BMD密度を高め、十分なIG効果を有するシリコン単結晶ウェーハを製造することを目的としているが、ウェーハ面内にリング状OSF領域が形成された場合のウェーハ面内のBMD密度の均一化を図る手段については開示されておらず、示唆もされていない。
本発明は、上記問題を解決し、CZ法による単結晶育成においてリング状OSF領域が形成された場合でも、ウェーハのBMD密度の面内均一化を図ることができるため、高品質で、かつ、高い歩留で製造することができるシリコンウェーハの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、チョクラルスキー法により窒素濃度が2.9×1014〜5.0×1015atoms/cm、酸素濃度が1.27×1018〜3.0×1018atoms/cmの範囲で育成されたリング状OSF領域を含むシリコンウェーハを、還元性ガス又は不活性ガス雰囲気下で炉内温度が600〜800℃に保持された熱処理炉内に投入し、1000〜1200℃で熱処理を施す際、熱処理温度に至るまで0.5〜2.0℃/minの昇温レートを維持することを特徴とするシリコンウェーハの製造方法が提供される。
また、本発明の別の一態様によれば、チョクラルスキー法により窒素濃度が4.4×1014〜5.0×1015atoms/cm、酸素濃度が1.15×1018〜3.0×1018atoms/cmの範囲で育成されたリング状OSF領域を含むシリコンウェーハを、還元性ガス又は不活性ガス雰囲気下で炉内温度が600〜800℃で保持された熱処理炉内に投入し、1000〜1200℃で熱処理を施す際、熱処理温度に至るまで0.5〜2.0℃/minの昇温レートを維持することを特徴とするシリコンウェーハの製造方法が提供される。
さらに、本発明の別の一態様によれば、チョクラルスキー法により窒素濃度が8.0×1014〜5.0×1015atoms/cm、酸素濃度が1.35×1018〜3.0×1018atoms/cmの範囲で育成されたリング状OSF領域を含むシリコンウェーハを、還元性ガス又は不活性ガス雰囲気下で炉内温度が600〜800℃で保持された熱処理炉内に投入し、1000〜1200℃で熱処理を施す際、熱処理温度に至るまで0.5〜2.5℃/minの昇温レートを維持することを特徴とするシリコンウェーハの製造方法が提供される。
本発明によれば、CZ法による単結晶育成時においてリング状OSF領域が形成された場合でも、BMD密度の面内均一化を図ることができるため、高品質で、かつ、高い歩留でウェーハを製造することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
本発明に係るシリコンウェーハの製造方法は、例えば、図1に示すように、単結晶引上装置1のチャンバ2内の石英坩堝3に単結晶育成の原料となるポリシリコンと、窒素をドープするための窒化珪素、及び、酸素をドープするための二酸化珪素を所望の窒素濃度、酸素濃度になるように所定量充填して、ヒータ4により加熱溶融して融液5とする。次に、融液5に種結晶6を浸漬してシードチャック7および石英坩堝3を回転させながら、シードチャック7を引き上げ、シリコン単結晶8を育成する。
次に、育成されたシリコン単結晶8を周知の方法で、ウェーハ状にスライスする。さらに、スライスしたウェーハに、ラッピング、エッチング、ポリッシングを施して平坦化させる。
次に、一般的に用いられている熱処理炉、例えば、縦型ボートにウェーハを積載して熱処理を行う。熱処理条件としては、還元性ガス、又は、不活性ガス雰囲気下、特定の昇温レートにて昇温し、1000〜1200℃の温度範囲で10分以上の熱処理を行う。
このようにして製造されたウェーハのBMD密度を評価する場合は、特有のBMD析出熱処理を施して、BMDを析出、顕在化させた後に、赤外線トモグラフで測定する方法が一般的であり、現状の流動品の品質評価に広く用いられている。また、よりBMDを高精度に、特に、赤外線トモグラフでは検出することができない微小なBMDを検出する方法として、ウェーハにX線を透過させて、その透過光をOHPフィルムに焼き付けて、目視にて欠陥の有無を判断するX線トポグラフ法が用いられている。このX線トポグラフ法は、一枚一枚の評価時間が長いため、生産の効率上、流動品の品質評価には適さず、主に、研究開発における品質評価用として広く用いられている。
上記CZ法により育成するシリコン単結晶8の窒素濃度は、2.9×1014〜5.0×1015atoms/cm、酸素濃度は、1.27×1018〜3.0×1018atoms/cmの範囲とすることが好ましい。この窒素濃度、及び、酸素濃度の範囲で育成されたウェーハに、還元性ガス又は不活性ガス雰囲気下の熱処理炉で、0.5〜2.0℃/minの範囲の昇温レートで昇温して、1000〜1200℃で熱処理を行うことで、単結晶育成時において、リング状OSF領域が形成された場合でも、BMD密度を面内均一に形成することができる。
なお、シリコン単結晶8の窒素濃度が2.9×1014atoms/cm未満だと、単結晶育成時にリング状OSF領域が形成された場合、熱処理後にBMD密度を面内均一に形成することができない。また、窒素濃度が5.0×1015atoms/cmを超えると、シリコン単結晶育成の際の単結晶化が阻害されてしまうため、単結晶が育成できず好ましくない。シリコン単結晶8の酸素濃度が1.27×1018atoms/cm未満だと単結晶育成時にリング状OSF領域が形成された場合、熱処理後にBMD密度を面内均一に形成することができない。また、酸素濃度が3.0×1018atoms/cmを超えると、近年における半導体デバイスの集積化、微細化に伴い要求されるシリコン単結晶の低酸素化に対応することができず、実用性に乏しい。
この窒素濃度、及び、酸素濃度の範囲で育成されたシリコン単結晶8をスライスしてウェーハ状に加工して、ラッピング、エッチング、ポリッシングを施してウェーハを平坦化させる。
この平坦化させたウェーハを、例えば、縦型熱処理炉内に投入する。なお、熱処理炉内に投入する際、その投入時の熱処理炉内温度は、600〜800℃の範囲で保持されていることが好ましい。
投入時の熱処理炉内の温度が600℃未満だと、ウェーハ内にサーマルドナーが形成されてしまうため好ましくない。また、800℃を超えると、炉内投入時における温度差が大きくなりすぎるため、その急激な熱変動によりウェーハ等が変形し、熱処理後、スリップが発生するため好ましくない。
次に、該ウェーハを熱処理炉に投入後、還元性ガス、又は、不活性ガス雰囲気中、0.5〜2.0℃/minの範囲の昇温レートで、1000〜1200℃まで昇温して熱処理を行う。
なお、昇温レートが0.5℃/min未満だと、生産性が非常に悪く、また、長時間熱処理炉内にウェーハを保持するため、炉内汚染等の副次的な不具合が発生してしまう。昇温レートが2.0℃/minを超えると、単結晶育成時にリング状OSF領域が形成された場合、BMD密度を面内均一に形成することができない。更に、熱処理温度が1000℃未満だと、ウェーハ表面から20μm程度までの表層を十分に無欠陥層とすることができない。さらに、1200℃を超えると、熱処理時においてウェーハを保持する保持部材が熱変形し、スリップ等の発生の原因となるため好ましくない。
以上の方法によりウェーハを製造することで、BMD密度を面内均一に形成することができる。
なお、該シリコン単結晶8の窒素濃度が、4.4×1014〜5.0×1015atoms/cm、酸素濃度が、1.15×1018atoms/cm〜3.0×1018atoms/cmの範囲であっても、上述した窒素濃度、酸素濃度の範囲で育成した場合と同様な効果を得ることができる。すなわち、窒素濃度を4.4×1014〜5.0×1015atoms/cmの範囲とすることで、酸素濃度を、1.15×1018atoms/cmまで、低くしても、上記熱処理を施すことにより、BMD密度を面内均一に形成することができる。
該シリコン単結晶8の窒素濃度は、8.0×1014〜5.0×1015atoms/cm、酸素濃度は、1.35×1018〜3.0×1018atoms/cmであることがより好ましい。この窒素濃度、及び、酸素濃度の範囲で育成されたウェーハに、600〜800℃で保持された熱処理炉内に投入し、還元性ガス又は不活性ガス雰囲気下で、0.5〜2.5℃/minの範囲の昇温レートで昇温して、1000〜1200℃で熱処理を行うことで、単結晶育成時において、リング状OSF領域が形成された場合でも、赤外線トモグラフによる評価でBMD密度の面内均一化がはかれるのはもちろんのこと、より評価精度が高いX線トポグラフ法でもBMD密度の面内均一化が達成できるため、より高品質なウェーハを製造することができる。
なお、前述した還元性ガスとは、水素ガス、窒素ガス、塩酸ガス等、また、不活性ガスとは、ヘリウムガス、アルゴンガス等がそれぞれ含まれる。
以上の方法により、単結晶育成時にリング状OSF領域が形成された場合でも、BMD密度が面内均一に形成された高品質なウェーハを製造することができる。これは、上記窒素濃度、酸素濃度の範囲にて育成されたウェーハに上記熱処理を行うことで、BMD高密度領域に存在している酸素原子が、BMD低密度領域に十分に拡散されてウェーハ面内で酸素濃度が均一になり、結果、BMD密度が面内で均一化されたものと考えられる。また、このとき窒素原子は、酸素原子をBMD高密度領域から低密度領域に拡散させる触媒的な作用をもっており、窒素濃度を4.4×1014atoms/cm以上とすることで、酸素濃度が低くてもその作用を十分に発揮することができると考えられる。
なお、本発明の単結晶育成に用いられる装置は、図1に示した装置に限定されるものではない。
以下、本発明を実施例に基づきさらに具体的に説明するが、本発明は下記の実施例により限定されるものではない。
(実施例1〜7、比較例1)
直径22インチの石英坩堝を用い、窒素濃度、酸素濃度が表1に示す所定の濃度となるように、窒化珪素、及び、二酸化珪素を投入して調整し、シリコン単結晶(最終狙い直径300mm)をそれぞれ育成した。なお、シリコン単結晶の育成の際には、ウェーハ面内にリング状OSF領域が形成されるようにV/Gを制御した。
次に、このシリコン単結晶をウェーハ状に加工して、反応室内が温度600℃に保持された縦型熱処理炉内に投入し、アルゴンガス雰囲気下で1.0℃/minの昇温レートで1200℃まで昇温後、60分間熱処理を行った。
以上の熱処理を行ったウェーハにBMD評価のためのBMD析出熱処理(780℃×3時間+1000℃×16時間)を施した後、赤外線トモグラフとX線トポグラフを用いて、それぞれBMDの面内均一性を評価した。赤外線トモグラフ法では、ウェーハ中心から外周に向けて多点測定をおこない、BMD密度面内比(ウェーハ半径方向5mmピッチで計30点測定によるMAX値/MIN値)を算出して比較した。更に、X線トポグラフ法では、得られたX線写真においてリング状OSF領域にともなうBMD面内均一性(図2参考)を目視にて評価して比較した。結果を表1に示す。
Figure 2006093645
表1に示すように窒素濃度が2.9×1014atoms/cm以上であり、かつ、酸素濃度が1.27×1018atoms/cm以上である場合、比較例1に比べて赤外線トモグラフにおけるBMD密度面内比が大きく良化する。さらに、窒素濃度が4.4×1014atoms/cm以上の場合、比較例1の酸素濃度以下、すなわち、酸素濃度が1.15×1018atoms/cmでも、比較例1に比べてBMD密度面内比が大きく良化する。すなわち、窒素濃度が4.4×1014atoms/cm以上の場合、酸素濃度が1.15×1018atoms/cm以上でBMD密度の面内均一化を図ることができる。
なお、窒素濃度が8.0×1014atoms/cm以上であり、かつ、酸素濃度が1.35×1018atoms/cm以上である場合は、X線トポグラフにおける評価結果でも、図2(a)に見られるようなリング状OSF領域にともなうBMD低密度領域が、図2(b)に示されているように確認されなくなるため、より高いBMD密度の面内均一化が図れていることが確認できる。
(実施例8〜11、比較例2〜4)
次に、実施例1と同じ窒素濃度、酸素濃度を有するウェーハを、炉内が温度600℃に保持された縦型熱処理炉内に投入し、アルゴンガス雰囲気下で昇温レートを、0.5℃/minから0.5℃/min毎に最大、3.5℃/minまで条件を振り、それぞれ熱処理を行って、試料を作成した。このときの熱処理条件は、実施例1〜7と同様に、1200℃で60分間である。
以上の熱処理を行ったウェーハに実施例1〜7と同様に、BMD析出熱処理を施した後、赤外線トモグラフ法によりBMD密度面内比を評価した。その結果を表2に示す。また、図3には、実施例9、比較例3、及び、熱処理前のウェーハのウェーハ中心から外周におけるBMD密度プロファイルをそれぞれ示す。
Figure 2006093645
表2に示すように、昇温レートが、0.5〜2.0℃/minの範囲では、赤外線トモグラフ法によるBMD密度面内比が4.5以下となり、比較例2〜4に比べて、大幅にBMD密度の面内均一化を図ることができる。なお、2.5℃/min以上では、図3の比較例3に示すように、BMD低密度領域で熱処理前のウェーハのBMD密度と比べると若干高くなるが、実施例9の結果と比較して、依然として、BMD密度の面内均一化が図れていないことが確認できる。
(比較例5〜11)
次に、比較例1と同じ窒素濃度、酸素濃度を有するウェーハを、炉内が温度600℃に保持された縦型熱処理炉内に投入し、アルゴンガス雰囲気下で昇温レートを、0.5℃/minから、0.5℃/min毎に最大、3.5℃/minまで条件を振って、それぞれ熱処理を行い、試料を作成した。このときの熱処理条件は、実施例1〜7と同様に、1200℃で60分間である。
以上の熱処理を行ったウェーハに実施例1〜7と同様に、BMD析出熱処理を施した後、赤外線トモグラフ法により、BMD密度面内比を評価した。その結果を表3に示す。
Figure 2006093645
表3に示すように、比較例1の窒素濃度、酸素濃度のウェーハを熱処理した場合は、昇温レートを0.5℃/minまで遅くしても、BMD密度の面内均一化を図ることができない。
(実施例12〜16、比較例12〜13)
実施例5と同じ窒素濃度、酸素濃度を有するウェーハを、炉内が温度600℃に保持された縦型熱処理炉内に投入し、アルゴン雰囲気下で昇温レートを、0.5℃/minから、0.5℃/min毎に最大3.5℃/minまで条件を振って、それぞれ熱処理を行い、試料を作成した。このときの熱処理条件は、実施例1〜7と同様に、1200℃で60分間である。
以上の熱処理を行ったウェーハに実施例1〜7と同様に、BMD析出熱処理を施した後、X線トポグラフ法によりリング状OSF領域にともなうBMD面内均一性を目視にて評価した。その結果を表4に示す。

Figure 2006093645
表4に示すように、窒素濃度、酸素濃度が実施例5の濃度の場合は、昇温レートが、0.5〜2.5℃/minの範囲で熱処理を行うことで、X線トポグラフ法による測定で評価しても、BMD密度を面内均一に形成することができる。
本発明の一実施形態に係るシリコン単結晶育成に用いられる単結晶引上装置の概念図。 本発明の一実施形態に係る製造方法により製造されたシリコンウェーハのX線トポグラフ法における評価写真。 本発明に係る実施例、及び、比較例におけるBMD密度の面内分布を示すグラフ図。
符号の説明
1・・・単結晶引上装置、 2・・・チャンバ、 3・・・石英坩堝、 4・・・ヒータ、
5・・・融液、 6・・・種結晶、 7・・・シードチャック、 8・・・ シリコン単結晶。

Claims (3)

  1. チョクラルスキー法により窒素濃度が2.9×1014〜5.0×1015atoms/cm、酸素濃度が1.27×1018〜3.0×1018atoms/cmの範囲で育成されたリング状OSF領域を含むシリコンウェーハを、還元性ガス又は不活性ガス雰囲気下で炉内温度が600〜800℃に保持された熱処理炉内に投入し、1000〜1200℃で熱処理を施す際、熱処理温度に至るまで0.5〜2.0℃/minの昇温レートを維持することを特徴とするシリコンウェーハの製造方法。
  2. チョクラルスキー法により窒素濃度が4.4×1014〜5.0×1015atoms/cm、酸素濃度が1.15×1018〜3.0×1018atoms/cmの範囲で育成されたリング状OSF領域を含むシリコンウェーハを、還元性ガス又は不活性ガス雰囲気下で炉内温度が600〜800℃で保持された熱処理炉内に投入し、1000〜1200℃で熱処理を施す際、熱処理温度に至るまで0.5〜2.0℃/minの昇温レートを維持することを特徴とするシリコンウェーハの製造方法。
  3. チョクラルスキー法により窒素濃度が8.0×1014〜5.0×1015atoms/cm、酸素濃度が1.35×1018〜3.0×1018atoms/cmの範囲で育成されたリング状OSF領域を含むシリコンウェーハを、還元性ガス又は不活性ガス雰囲気下で炉内温度が600〜800℃で保持された熱処理炉内に投入し、1000〜1200℃で熱処理を施す際、熱処理温度に至るまで0.5〜2.5℃/minの昇温レートを維持することを特徴とするシリコンウェーハの製造方法。
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