JP2010222241A - Igbt用シリコン単結晶ウェーハ及びigbt用シリコン単結晶ウェーハの製造方法 - Google Patents
Igbt用シリコン単結晶ウェーハ及びigbt用シリコン単結晶ウェーハの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010222241A JP2010222241A JP2010040351A JP2010040351A JP2010222241A JP 2010222241 A JP2010222241 A JP 2010222241A JP 2010040351 A JP2010040351 A JP 2010040351A JP 2010040351 A JP2010040351 A JP 2010040351A JP 2010222241 A JP2010222241 A JP 2010222241A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- single crystal
- silicon single
- wafer
- silicon
- less
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
Abstract
【解決手段】チョクラルスキー法によってシリコン単結晶を育成することにより得られるIGBT用シリコン単結晶ウェーハの製造方法であって、磁場強度2000ガウス以上とし、石英ルツボ回転数 1.5rpm以下、結晶回転数7.0rpm以下とし、シリコン単結晶の引き上げ速度を転位クラスタ欠陥フリーなシリコン単結晶が引き上げ可能な速度で、格子間酸素濃度が6×1017atoms/cm3以下の単結晶を育成する。
【選択図】図3
Description
上述のように、IGBTは酸化膜で絶縁されたゲートで電流を制御する素子なので、ゲート酸化膜の品質(Gate Oxide Integrity、以下GOIと記す)が重要である。シリコン単結晶ウェーハ中に欠陥が含まれていると、その欠陥がゲート酸化膜に取り込まれて、酸化膜の絶縁破壊の原因となる。
もし、ウェーハ平面上に複数の素子が並列に設けられていた場合、これらの素子間で抵抗率が異なると、抵抗率の低い素子に大電流が集中し破損してしまうので抵抗率の均一性と安定性が重要である。このように、複数の素子が並列に微細化された場合、抵抗率の差によって、大電流が集中し特定の素子に電流が集中し破損してしまうので抵抗率が均一で、しかも、デバイス熱プロセスを経ても変化しないことが重要である。
PT型基板の欠点を克服する為に、オフ時に空乏層がコレクタ側に接触しないノンパンチスルー(Non Punch Through、以下NPTと記す)型のIGBTが開発されている。更に最近になって、トレンチゲート構造や、図5Cに示すように、コレクタ側にフィールドストップ(Field Stop、以下FSと記す)層を形成した、よりオン電圧が低くスイッチング損失の少ないFS−IGBTが製造されるようになっている。NPT型やFS型のIGBT用の基板としては、従来から浮遊帯域溶融法(Floating Zone Method、以下FZ法と記す)で育成したシリコン単結晶から切り出した直径150mm以下のウェーハ(以下、FZウェーハという)が使用されている。
そこで、我々は直径200mm以上好ましくは直径300mm以上の大口径結晶が容易に育成できるチョクラルスキー法(CZ法)でIGBT用シリコン単結晶ウェーハを製造することを試みた。
また特許文献2には、酸素及び窒素でドーピングされる間にチョクラルスキー法を使って引き上げられるシリコン単結晶の製造方法であって、単結晶が引き上げられる間に6.5×1017原子/cm3未満の濃度の酸素、及び5×1013原子/cm3超の濃度の窒素でドーピングされるシリコン単結晶の製造方法が開示されている。
更に特許文献3には、窒素を添加した融液からチョクラルスキー法により育成され、2×1014atoms/cm3以上2×1016atoms/cm3以下の窒素濃度、及び7×1017atoms/cm3以下の酸素濃度を含有し、各種表面欠陥密度がFPD≦0.1個/cm2、SEPD≦0.1個/cm2、及びOSF≦0.1個/cm2であり、内部欠陥密度がLSTD≦1×105個/cm3であり、かつ酸化膜耐圧特性がTZDB高Cモード合格率≧90%及びTDDB合格率≧90%以上であるシリコン半導体基板が開示されている。
(1)CZ法では、単結晶の育成時の過剰な空孔が凝集して0.2〜0.3μm程度のCOP欠陥(Crystal Originated Particle)が生じる。IGBTを製造する際には、ウェーハ表面にゲート酸化膜を形成するが、COP欠陥がウェーハ表面に露出して出来たピット、あるいはウェーハ表面近傍に存在するCOP欠陥がこのゲート酸化膜に取り込まれると、GOI(Gate Oxide Integrity)を劣化させる。従って、GOIが劣化しないように、COP欠陥の影響を低減したウェーハが必要になるが、CZ法ではこのようなウェーハの製造が難しい。
(2)CZ法により製造されたシリコン単結晶ウェーハには、1×1018atoms/cm3程度の過剰な酸素が含まれており、このようなウェーハに対して450℃で1時間程度の低温熱処理(IGBT製造工程のシンタリング処理に相当する熱処理)を行うと酸素ドナーが発生し、熱処理前後でウェーハの抵抗率が変化してしまう。
(3)CZ法により製造されたシリコン単結晶ウェーハの抵抗率は、シリコン融液に添加するドーパント量によって制御でき、IGBT用のウェーハにはドーパントとしてリンが添加されるが、リンは偏析係数が小さい為にシリコン単結晶の長さ方向に渡って濃度が大きく変化する。そのため、一本のシリコン単結晶の中で、設計仕様に合致する抵抗率を有するウェーハの得られる範囲が狭い。
(4)CZ法により製造されたシリコン単結晶ウェーハには、1×1018atoms/cm3程度の過剰な酸素が含まれており、このようなウェーハに対してデバイス形成プロセスを行うと、過剰な酸素がSiO2となって酸素析出し、再結合ライフタイムの劣化やリーク不良などの原因となり、IGBT特性を劣化させてしまう。
磁場強度2000ガウス以上とし、石英ルツボ回転数1.5rpm以下、結晶回転数7.0rpm以下とし、
シリコン単結晶の引き上げ速度を転移クラスタ欠陥フリーなシリコン単結晶が引き上げ可能な速度で、格子間酸素濃度が6×1017atoms/cm3以下の単結晶を育成することを特徴とする。
本発明のIGBT用シリコン単結晶ウェーハの製造方法は、チョクラルスキー法によってシリコン単結晶を育成することにより得られるIGBT用シリコン単結晶ウェーハの製造方法であって、
磁場強度2000ガウス以上とし、
石英ルツボ回転数R1(rpm)と、結晶回転数R2(rpm)とを、
添付図面図6に各点(R1,R2)で示すように、
点A (0.1,1)、点B(0.1,7)、点C(0.5,7)、点I(0.7,6)、点E(1,6)、点F(2,2)、点G(2,1)で囲まれる範囲内の値に設定し、
シリコン単結晶の引き上げ速度を転移クラスタ欠陥フリーなシリコン単結晶が引き上げ可能な速度で、格子間酸素濃度が6×1017atoms/cm3以下の単結晶を育成することを特徴とする。
本発明において、前記シリコン単結晶からスライスされたシリコンウェーハに、1050℃以上シリコンの融点以下、1〜10時間とされるCOP影響排除熱処理をおこなうことが好ましい。
本発明のIGBT用シリコン単結晶ウェーハの製造方法は、チョクラルスキー法によってシリコン単結晶を育成する際に、シリコン融液にn型ドーパントを添加するか、シリコン融液にリンを2.9×1013atoms/cm3以上2.9×1015atoms/cm3以下、前記リンよりも偏析係数の小さなp型ドーパントを、その偏析係数に応じて結晶中の濃度が1×1013atoms/cm3以上1×1015atoms/cm3以下となるように添加するか、または、引き上げ後のシリコン単結晶に中性子照射を行うことで、リンをドープすることができる。
本発明のIGBT用シリコン単結晶ウェーハの製造方法は、チョクラルスキー法によってシリコン単結晶を育成することにより得られるIGBT用シリコン単結晶ウェーハの製造方法であって、
シリコン単結晶中の電気抵抗率を調整するためのドーパントが添加されていないシリコン溶融液を収容する石英ルツボに磁場強度2000ガウス以上の磁場を印加し、石英ルツボの回転数を1.5rpm以下かつ、育成中のシリコン単結晶の回転速度を7.0rpm以下として、酸素濃度が6×1017atoms/cm3以下のシリコン単結晶を育成した後、引き上げ後のシリコン単結晶に中性子照射を施してリンをドープすることを特徴とする。
本発明は、前記シリコン単結晶の引き上げ速度を結晶径方向全域において、COP欠陥、転位クラスタを排除可能な引き上げ速度とすることができる。
本発明は、前記シリコン単結晶に窒素を6x1012atoms/cm3以上5×1015atoms/cm3以下の濃度で添加することができる。
本発明は、前記シリコン単結晶ウェーハの裏面側に50nm以上1000nm以下の多結晶シリコン層を形成することができる。
本発明のIGBT用シリコン単結晶ウェーハは、上記のいずれかに記載の製造方法により製造され、
結晶径方向全域において転位クラスタが排除されており、格子間酸素濃度が6×1017atoms/cm3以下であり、ウェーハ面内における抵抗率のばらつきが8%以下であることができる。
本発明の前記シリコン単結晶が、前記チョクラルスキー法により育成される際に転移クラスタ欠陥フリーなシリコン単結晶を引き上げ可能な引き上げ速度で育成されたものであり、かつ、引き上げ後のシリコン単結晶に中性子照射がなされてリンがドープされてなるものであることができる。
本発明の前記シリコン単結晶が、前記チョクラルスキー法により育成される際に、n型ドーパントがドープされたシリコン融液から、転移クラスタ欠陥フリーなシリコン単結晶を引き上げ可能な引き上げ速度により育成されたものであることができる。
本発明のIGBT用のシリコン単結晶ウェーハは、リンと、前記リンよりも偏析係数の小さなp型ドーパントがそれぞれ、1×1013atoms/cm3以上1×1015atoms/cm3以下の濃度で含まれていることができる。
本発明のIGBT用のシリコン単結晶ウェーハは、ウェーハ表面におけるLPD密度が0.1個/cm2以下であり、ライトエッチング欠陥密度が1×103個/cm2以下であることができる。
本発明のIGBT用のシリコン単結晶ウェーハは、裏面側に50nm以上1000nm以下の多結晶シリコン層が形成されていることが可能である。
本発明は、ウェーハ表面における0.1μmサイズ以上のLPD密度が0.1個/cm2以下であり、ライトエッチング欠陥密度が1×102個/cm2以下であることができる。
本発明は、裏面側に50nm以上1000nm以下の多結晶シリコン層が形成されていることができる。
ところが、本発明者らの実験によれば、石英ルツボの回転速度が1.5rpm以下という低速回転の状況においては、結晶回転速度は単結晶中の酸素濃度を低減できる制御因子であって、結晶回転速度を遅くすると、単結晶中の酸素濃度をより低減できることを知見した。なお、結晶回転速度を遅くすることにより面内の酸素濃度分布は悪化するものの、酸素濃度が6×1017atoms/cm3以下のシリコン単結晶であれば、酸素濃度分布のばらつきはIGBT特性には影響しないことも判明した。
本発明は、前記シリコン単結晶に窒素を6×1012atoms/cm3以上5×1015atoms/cm3以下の濃度で添加することができる。
本発明で、シリコン単結晶育成の段階ではドーパントを添加していない場合、結晶回転速度を低下させてもシリコン単結晶中の抵抗率分布には何も影響しないので、育成が完了したシリコン単結晶に中性子照射によりリンをドープし抵抗率ばらつきを低減できる。
炉内(CZ炉内)の石英ルツボに貯留されたシリコン融液に磁場を印加し、前記石英ルツボを回転させ、前記シリコン融液からシリコン単結晶を前記石英ルツボと逆方向に回転させつつ引き上げながら育成するシリコン単結晶育成工程と、
前記シリコン単結晶からシリコンウェーハを切り出す工程とを含み、
前記シリコン単結晶育成工程において、前記シリコン融液に印加する磁場の強度を2000ガウス以上とし、前記石英ルツボの回転数を1.5rpm以下とし、前記シリコン単結晶の回転数を7.0rpm以下とし、
転位クラスタ欠陥フリーなシリコン単結晶が引き上げ可能な速度で前期シリコン単結晶の引き上げを行い、格子間酸素濃度が6×1017atoms/cm3以下のシリコン単結晶を育成することを特徴とする、シリコン単結晶ウェーハの製造方法である。
上記シリコン単結晶ウェーハの製造方法においては、前記シリコン単結晶育成工程において、前記石英ルツボの回転数R1(rpm)と、前記シリコン単結晶の回転数R2(rpm)とを、添付図面図6に各点(R1,R2)で示すように、点A (0.1,1)、点B(0.1,7)、点C(0.5,7)、点I(0.7,6)、点E(1,6)、点F(2,2)、点G(2,1)で囲まれる範囲内の値に設定することが好ましい。
さらに、上記IGBT用シリコン単結晶ウェーハの製造方法において、チョクラルスキー法によってシリコン単結晶を育成する際に、前記シリコン融液にリンを結晶中の濃度が2.9×1013atoms/cm3以上2.9×1015atoms/cm3以下となるように添加し、前記リンよりも偏析係数の小さなp型ドーパントを、その偏析係数に応じて結晶中の濃度が1×1013atoms/cm3以上1×1015atoms/cm3以下となるように添加してもよい。
あるいは、上記IGBT用シリコン単結晶ウェーハの製造方法は、さらに引き上げ後のシリコン単結晶に中性子照射を行い、前記シリコン単結晶にリンをドープする工程を有してもよい。
前記シリコン単結晶育成工程において、前記シリコン融液に印加する磁場の強度を3000ガウス以上としてもよい。
前記シリコン単結晶育成工程において、前記シリコン融液に印加する磁場は水平磁場、垂直磁場、または、カスプ磁場であってもよい。
上記IGBT用シリコン単結晶ウェーハの製造方法において、シリコン単結晶育成工程における炉内の雰囲気ガスの圧力を1333Pa〜26660Paとすることが好ましい。好ましくは、前記炉内の雰囲気ガスの圧力を4000Pa〜9333Paとしてもよい。
育成されたシリコン単結晶に中性子照射を施してリンをドープする工程と、前記シリコン単結晶からシリコンウェーハを切り出す工程とを含み、前記シリコン単結晶育成工程において、前記シリコン融液に印加する磁場の強度を2000ガウス以上とし、前記石英ルツボの回転数を1.5rpm以下とし、前記シリコン単結晶の回転数を7.0rpm以下とし、格子間酸素濃度が6×1017atoms/cm3以下のシリコン単結晶を育成することを特徴とする、シリコン単結晶ウェーハの製造方法であってもよい。
上記IGBT用シリコン単結晶ウェーハの製造方法において、前記シリコン融液は、シリコン単結晶中の電気抵抗率を調整するためのドーパントが添加されていないものであってもよい。
本発明のIGBT用のシリコン単結晶ウェーハは、チョクラルスキー法によって育成されたシリコン単結晶からなるIGBT用シリコン単結晶ウェーハであって、結晶径方向全域において転位クラスタが排除されており、格子間酸素濃度が6×1017atoms/cm3以下であり、ウェーハ面内における抵抗率のばらつきが8%以下である。
上記IGBT用のシリコン単結晶ウェーハは、上記のいずれかに記載の製造方法により製造されたシリコン単結晶ウェーハであってもよい。
本発明のシリコンウェーハは、前記シリコン単結晶が、チョクラルスキー法により育成される際に、n型ドーパントがドープされたシリコン融液から、転移クラスタ欠陥フリーなシリコン単結晶を引き上げ可能な引き上げ速度で育成されたものであってもよい。
上記シリコン単結晶ウェーハは、リンと、前記リンよりも偏析係数の小さなp型ドーパントがそれぞれ、1×1013atoms/cm3以上1×1015atoms/cm3以下の濃度で含まれているシリコン単結晶ウェーハであってもよい。
上記シリコン単結晶ウェーハは、ウェーハ表面における0.1μmサイズ以上のLPD密度が0.1個/cm2以下であり、ライトエッチング欠陥密度が1×103個/cm2以下であってもよい。
本発明のシリコンウェーハは、裏面側に50nm以上1000nm以下の多結晶シリコン層が形成されていてもよい。
上記本発明のIGBT用のシリコン単結晶ウェーハにおいては、破壊電界8MV/cmでのTZDB(タイムゼロ絶縁破壊)の合格率が90%以上であり、450℃で1時間の熱処理を行った場合に発生する酸素ドナーの濃度が9.8×1012個/cm3以下であり、800℃で4時間と1000℃で16時間の二段階熱処理を行った場合に析出するBMDの密度が1×105個/cm3以下であり、前記二段階熱処理を行った場合における再結合ライフタイムが100μ秒以上であることが好ましい。
石英ルツボ回転数R1(rpm)と、結晶回転数R2(rpm)とを、
添付図面図6に各点(R1,R2)で示すように、
点A (0.1,1)、点B(0.1,7)、点C(0.5,7)、点I(0.7,6)、点E(1,6)、点F(2,2)、点G(2,1)で囲まれる範囲内の値に設定することができる。これにより、格子間酸素濃度が4×1017atoms/cm3以下の単結晶を育成することができる。実質的には、石英ルツボの回転数をR1(rpm)、結晶回転数をR2(rpm)とするとき、R1:0.1以上2以下、R2:1以上7以下、の範囲であって、R1:0.5以上0.7以下の場合、R2<7−5(R1−0.5)を満足し、R1:0.7以上1以下の場合、R2<6を満足し、R1:1以上2以下の場合、R2<6−4(R1−1)を満足する範囲に設定することができる。この場合、単結晶中の格子間酸素濃度を4.0×1017atoms/cm3以下として低酸素濃度のシリコン単結晶を育成できる。
このため、この低酸素単結晶から、抵抗率のバラツキが小さく、かつ、IGBT製造プロセスを経ても酸素析出物の密度が極めて少ない450℃程度の低温熱処理を受けると酸素ドナーが発生して、基板の抵抗率が変化してしまうことを防止可能なIGBT用のシリコン単結晶ウェーハを提供することが可能となる。
添付図面図6に各点(R1,R2)で示すように、
点A (0.1,1)、点B(0.1,7)、点L(0.2,7)、点K(0.3,7)、点J(0.5,6)、点I(0.7,6)、点H(1,5)、点N(1,3)、点M(1,1)で囲まれる範囲内の値に設定してシリコン単結晶を引き上げることで、単結晶中の格子間酸素濃度を3.5×1017atoms/cm3以下としてより低酸素濃度のシリコン単結晶を育成できる。実質的には、石英ルツボ回転数R1(rpm)と結晶回転数R2(rpm)とをR1:0.1以上1以下、R2:1以上7以下、の範囲であって、但しR1:0.3以上、0.5以下の場合、R2<7−5(R1−0.3)を満足し、R1:0.5以上0.7以下の場合、R2<6を満足し、R1:0.7以上1以下の場合、R2<6−3.4(R1−0.7)を満足する範囲に設定すればよい。この場合、単結晶中の格子間酸素濃度が3.5×1017atoms/cm3以下として、低酸素濃度のシリコン単結晶を提供できる。
添付図面図6に各点(R1,R2)で示すように、
点A (0.1,1)、点B(0.1,7)、点L(0.2,7)、点Q(0.3,6)、点J(0.5,6)、点P(0.7,5)、点N(1,3)、点M(1,1)で囲まれる範囲内の値に設定してシリコン単結晶を引き上げてもよい。 実質的には、石英ルツボ回転数R1(rpm)と結晶回転数R2(rpm)とをR1:0.1以上1以下、R2:1以上7以下、の範囲であって、但しR1:0.2以上0.3以下の場合、R2<7−10(R1−0.2)を満足し、R1:0.3以上0.5以下の場合、R2<6を満足し、R1:0.5以上0.7以下の場合、R2<6−5(R1−0.5)を満足し、R1:0.7以上1以下の場合、R2<5−6.7(R1−0.7)を満足する範囲に設定することができる。この場合、単結晶中の格子間酸素濃度3.0×1017atoms/cm3以下のシリコン単結晶を育成し、より低酸素濃度のシリコン単結晶を育成できる。
また、本発明では、磁場中心位置と結晶引き上げ時の融液表面位置を−75〜+50mm、より好ましくは、20〜45mmとすることが好ましい。ここで、磁場中心位置とは、水平磁場にあっては磁場発生コイルの中心が位置する高さ位置を意味し、−75mmとは、融液液面から上方75mmであることを意味している。
ここで、合成石英ルツボとは、少なくとも原料融液に当接する内表面が以下のような合成石英から形成されたものを意味する。
合成石英ガラス粉を溶融して得られたガラスでは、光透過率を測定すると、波長200nm程度までの紫外線を良く透過し、紫外線光学用途に用いられている四塩化炭素を原料とした合成石英ガラスに近い特性であると考えられる。
合成石英ガラス粉を溶融して得られたガラスでは、波長245nmの紫外線で励起して得られる蛍光スペクトルを測定すると、天然石英粉の溶融品のような蛍光ピークは見られない。
また、本発明では、CZ炉内に供給する雰囲気ガス流量を100〜200リットル/min以上とし、CZ炉内の圧力を6700pa以下として、溶融液表面から蒸発するSiOを効果的に装置外に排出すると共に、溶融液表面を漂う異物もルツボ壁に追いやるとともに、結晶中の酸素濃度が高くなることを防止することができる。
さらに、本発明のIGBT用のシリコン単結晶ウェーハにおいては、前記シリコン単結晶が、前記チョクラルスキー法により育成される際に転移クラスタ欠陥フリーなシリコン単結晶を引き上げ可能な引き上げ速度で育成されたものであり、かつ、引き上げ後のシリコン単結晶に中性子照射がなされてリンがドープされてなるものが好ましい。
また本発明のIGBT用のシリコン単結晶ウェーハにおいては、前記シリコン単結晶が、前記チョクラルスキー法により育成される際に、n型ドーパントがドープされたシリコン融液から、転移クラスタ欠陥フリーなシリコン単結晶を引き上げ可能な引き上げ速度により育成されたものであることが好ましい。
更に本発明のIGBT用のシリコン単結晶ウェーハにおいては、前記シリコン単結晶に、6×1012atoms/cm3以上5×1015atoms/cm3以下の窒素がドープされていることが好ましい。
更にまた、本発明のIGBT用のシリコン単結晶ウェーハにおいては、リンと、前記リンよりも偏析係数の小さなp型ドーパントがそれぞれ、1×1013atoms/cm3以上1×1015atoms/cm3以下の濃度で含まれていることが好ましい。
更にまた、本発明のIGBT用のシリコン単結晶ウェーハにおいては、ウェーハ表面におけるLPD密度が0.1個/cm2以下であり、ライトエッチング欠陥密度が1×103個/cm2以下であることが好ましい。
また本発明のIGBT用のシリコン単結晶ウェーハにおいては、裏面側に50nm以上1000nm以下の多結晶シリコン層が形成されていることが好ましい。
また、本発明で、OSF領域とは、乾燥酸素雰囲気で900℃から1000℃まで、昇温速度5℃/minで昇温した後、乾燥酸素雰囲気で1000℃、1時間、その後、ウェット酸素雰囲気で1000℃から1150℃まで昇温速度3℃/minで昇温した後、ウェット酸素雰囲気で1150℃、2時間、その後900℃まで降温する熱処理後に、2μmのライトエッチングを実施してOSF領域を顕在化させ、OSF密度のウェーハ面内分布を測定した際に、OSFの密度が10個/cm2の領域を意味するものである。
また、本発明において、「LPD密度」とは、レーザ光散乱式パーティクルカウンター(SP1(surfscan SP1):KLA−Tencor社製)を用いて検出される0.1μmサイズ以上の欠陥の密度である。
さらに、OSF領域が排除されているので、IGBT製造工程におけるウェーハ表面でのゲート酸化膜の形成時に、COP欠陥がゲート酸化膜に取り込まれることがなく、GOIを劣化させることがない。また、集積回路におけるリーク電流を防止できる。さらに、良品率を90%以上とすることができる。
なお、酸素ドナーの濃度を9.8×1012個/cm3以下にする理由は次の通りである。高耐圧IGBTには、n型で抵抗率が30〜120Ω・cmのウェーハが使われる。例えば、基板の抵抗率の仕様が50±5Ω・cmの場合では、許容できるドナー濃度は9.8×1012個/cm3以下となる。ここで、酸素に起因した酸素ドナーが最も発生しやすい温度は450℃である。例えばデバイスプロセスにおいてAl配線のシンタリング処理はこの温度前後で行われる。450℃で1時間の熱処理を施した場合に発生する酸素ドナーの濃度の酸素濃度依存性を調べた結果を図1に示す。図1から、酸素ドナーの濃度を9.8×1012個/cm3以下に抑えるためには、ウェーハの格子間酸素濃度を8.5×1017atoms/cm3以下に制御しなければならないことがわかる。本発明においては、引き上げ後における格子間酸素濃度を6×1017atoms/cm3以下にしているので、確実に酸素ドナーの影響を排除することができる。
なお、通常のCZ法では格子間酸素濃度を8.5×1017atoms/cm3以下にするのは困難な場合があるので、その場合は磁場を印加して単結晶を育成するMCZ法によって、格子間酸素濃度を8.5×1017atoms/cm3以下にすることが可能である。また、石英ルツボの回転速度を低速にすることによっても格子間酸素濃度の低減が図られる。
ところで、CZ法により製造されたシリコン単結晶ウェーハの抵抗率は、シリコン単結晶に含まれるドーパント量によって制御できるが、IGBT基板のドーパントとして良く使われるリンは、偏析係数が小さい為にシリコン単結晶の長さ方向にわたってその濃度が大きく変化する。そのため、一本の単結晶の中で設計仕様に合った抵抗率を有するウェーハの得られる範囲が狭い。このため本発明では、上述したように、中性子照射、シリコン融液へのn型ドーパントの添加、リンとリンよりも偏析係数の小さなp型ドーパントを所定量添加、その他様々な手段を採用する。いずれの場合も、不純物濃度の低いシリコン多結晶を原料とし、不純物の溶出が少ない合成石英ルツボを用いて単結晶を育成することが重要である。これらの手段を用いることで、シリコン単結晶の歩留まりを改善することができる。
また、シリコン融液へのn型ドーパントの添加によっても、抵抗率を制御することができる。この時、所謂DLCZ法(Double Layered Czochralski;二層式引き上げ法)を適用することが望ましい。DLCZ法とは、リンのような偏析係数の小さなドーパントの結晶軸方向の濃度変化を抑制する方法である。この方法は、CZ法においてルツボ中で多結晶シリコンを一旦全部溶かしてシリコン融液としてからリンを添加し、ルツボの底部の温度を下げてシリコン融液を底より上方に向かって凝固させてシリコン凝固層を形成し、このシリコン凝固層を上方から底に向けて徐々に溶かしながら結晶を育成することによって、単結晶中に取り込まれるドーパント濃度をほぼ一定に保つ方法である。
本発明ではこのDLCZ法を採用することによっても、シリコン単結晶の結晶軸方向の抵抗率変化を抑制することができる。
また、DLCZ法やCCZ法のようにシリコン融液にドーパントを添加する単結晶育成の場合には、ウェーハ面内の抵抗率バラツキを抑制するために、結晶育成中の結晶回転速度を速く回転させることが望ましく、直径200mm以下の単結晶育成では結晶回転速度を1.5〜3rpmであるが、直径300mm以上では0.8〜1.5rpmの範囲で回転させることが望ましい。なお、通常、結晶回転速度を増加させると、Grow−in欠陥フリー結晶を得るための引き上げ速度マージン幅が狭くなってしまい、転移クラスタ欠陥フリーな単結晶育成そのものが困難となるが、本発明では後述するように窒素添加でシリコン単結晶を育成することにより、Grow−in欠陥フリー結晶を得るための引き上げ速度マージンを十分に確保して、転移クラスタ欠陥フリーな単結晶を育成することができる。
さらに、シリコン単結晶に、1×1014atoms/cm3以上5×1015atoms/cm3以下の窒素がドープされることによって、転位クラスタの排除を容易にし、さらに、COP欠陥および転位クラスタの排除が容易になる。窒素のドープ量が1×1014atoms/cm3未満では転位クラスタの排除が完全になされない虞があり、5×1015atoms/cm3を超えると、窒化物が生成してシリコン単結晶が育成できなくなる。
本発明におけるTZDBの合格率は、ウェーハに酸化膜を形成し、測定電極の電極面積を8mm2とし、判定電流を1mAとした条件で、ウェーハ全体で416カ所程度の場所で電流−電圧曲線を測定し、静電破壊を起こさなかった確率をTZDBの合格率としている。なお、この合格率はCモード合格率とも呼ばれる。
また、シリコン融液に窒素を添加することで、転位クラスタ欠陥フリーなシリコン単結晶が引き上げ可能な速度の許容幅を更に広げることができ、ウェーハの転位クラスタの排除が容易になる。
図3は、本発明の実施形態におけるIGBT用のシリコン単結晶ウェーハの製造方法を実施するのに適したCZ炉の縦断面図である。
ルツボ1の上方には、円筒形状の熱遮蔽体7が設けられている。熱遮蔽体7は、黒鉛で外殻を作り、内部に黒鉛フェルトを充填した構造である。熱遮蔽体7の内面は、上端部から下端部にかけて内径が漸減するテーパー面になっている。熱遮蔽体7の上部外面は内面に対応するテーパー面であり、下部外面は、熱遮蔽体7の厚みを下方に向かって漸増させるようにほぼストレート面に形成されている。
そして、シードチャック5に取り付けた種結晶Tをシリコン融液3に浸漬し、ルツボ1および引き上げ軸4を回転させつつ種結晶Tを引き上げることにより、シリコン単結晶6を形成できるようになっている。
半径方向の幅Wは例えば50mm、逆円錐台面である内面の垂直方向に対する傾きθは例えば21°、熱遮蔽体7の下端の融液面からの高さH1は30〜90mm、例えば50mmとする。
次に、図3に示すCZ炉を用いたIGBT用のシリコン単結晶ウェーハの製造方法を説明する。
次に、シードチャック5に取り付けた種結晶Tをシリコン融液3に浸漬し、ルツボ1および引き上げ軸4を回転させつつ結晶引き上げを行う。
添付図面図6に各点(R1,R2)で示すように、
点A (0.1,1)、点B(0.1,7)、点C(0.5,7)、点I(0.7,6)、点E(1,6)、点F(2,2)、点G(2,1)で囲まれる範囲内の値に設定してシリコン単結晶を引き上げることができる。実質的には、石英ルツボの回転数をR1(rpm)、結晶回転数をR2(rpm)とするとき、R1:0.1以上2以下、R2:1以上7以下、の範囲であって、R1:0.5以上0.7以下の場合、R2<7−5(R1−0.5)を満足し、R1:0.7以上1以下の場合、R2<6を満足し、R1:1以上2以下の場合、R2<6−4(R1−1)を満足する範囲に設定することができる。この場合、単結晶中の格子間酸素濃度を6.0×1017atoms/cm3以下、さらには、4.0×1017atoms/cm3以下とすることができる。
このように、格子間酸素濃度は、シリコン単結晶を育成する工程において、所定の回転数で石英ルツボを回転し、所定の回転数でシリコン単結晶を逆回転することにより調整できる。それら回転数の条件は、後述する実験により求めたものである。
添付図面図6に各点(R1,R2)で示すように、
点A(0.1,1)、点B(0.1,7)、点L(0.2,7)、点K(0.3,7)、点J(0.5,6)、点I(0.7,6)、点H(1,5)、点N(1,3)、点M(1,1)で囲まれる範囲内の値に設定してシリコン単結晶を引き上げること、実質的には、石英ルツボ回転数R1(rpm)と結晶回転数R2(rpm)とをR1:0.1以上2以下、R2:1以上7以下、の範囲であって、但しR1:0.3以上、0.5以下の場合、R2<7−5(R1−0.3)を満足し、R1:0.5以上0.7以下の場合、R2<6を満足し、R1:0.7以上1以下の場合、R2<6−3.4(R1−0.7)を満足する範囲に設定することで、単結晶中の格子間酸素濃度を6.0×1017atoms/cm3以下、さらには、3.5×1017atoms/cm3以下としてより低酸素濃度のシリコン単結晶を育成できる。
添付図面図6に各点(R1,R2)で示すように、
点A (0.1,1)、点B(0.1,7)、点L(0.2,7)、点Q(0.3,6)、点J(0.5,6)、点P(0.7,5)、点N(1,3)、点M(1,1)で囲まれる範囲内の値に設定してシリコン単結晶を引き上げること、実質的には、石英ルツボ回転数R1(rpm)と結晶回転数R2(rpm)とをR1:0.1以上1以下、R2:1以上7.0以下の範囲であって、但しR1:0.2以上0.3以下の場合、R2<7−10(R1−0.2)を満足し、R1:0.3以上0.5以下の場合、R2<6を満足し、R1:0.5以上0.7以下の場合、R2<6−5(R1−0.5)を満足し、R1:0.7以上、1以下の場合、R2<5−6.7(R1−0.7)を満足する範囲に設定することで、単結晶中の格子間酸素濃度を3.0×1017atoms/cm3以下0.1以上としてより低酸素濃度のシリコン単結晶を育成できる。
ラッピングを行う際には、ウェーハの割れを防止するために、ウェーハの表面の周縁部に表面側面取り部を形成するべべリングをおこなうとともに、ウェーハの裏面の周縁部に裏面側面取り部を形成することが好ましい。図4には、ウェーハ加工完了後のウェーハ周縁部の断面を示す。
また、表面側面取り部24は、表面22の主面23に対して傾斜する第一傾斜面11を有しており、裏面側面取り部28は、裏面26の主面27に対して傾斜する第二傾斜面12を有している。第一傾斜面11の傾斜角度θ1は10°から50°の範囲が好ましく、第二傾斜面12の傾斜角度θ2は10°から30°の範囲が好ましく、更にθ1≦θ2とされていることが好ましい。
また、第一傾斜面11と周縁端29との間には、これらを接続する第一曲面13が設けられている。また、第二傾斜面12と周縁端29との間には、これらを接続する第二曲面14が設けられている。第一曲面13の曲率半径R1の範囲は80μmから250μmの範囲が好ましく、第二曲面14の曲率半径R2の範囲は100μmから300μmの範囲が好ましい。
このようにして、本実施形態のIGBT用のシリコン単結晶ウェーハを製造できる。
また、シリコン融液に窒素を添加することで、転位クラスタ欠陥フリーなシリコン単結晶が引き上げ可能な速度の許容幅を更に広げることができ、ウェーハのCOP欠陥および転位クラスタの排除が容易になる。
以上のようにして製造されたシリコン単結晶ウェーハは、結晶径方向全域においてCOP欠陥および転位クラスタが排除されており、格子間酸素濃度が6×1017atoms/cm3以下であり、ウェーハ面内における抵抗率のばらつきが8%以下となっている。また、抵抗率自体は48Ω・cm〜52Ω・cm程度となる。更にシリコン単結晶ウェーハには、6×1012〜5×1015atoms/cm3の窒素がドープされている。
更に本実施形態のIGBT用シリコン単結晶ウェーハにおいては、破壊電界8MV/cmでのTZDBの合格率が90%以上であり、450℃で1時間の熱処理を行った場合に析出する酸素ドナーの濃度が9.8×1012cm−3以下であり、800℃で4時間と1000℃で16時間の二段階熱処理を行った場合に生じるBMDの密度が1×105個/cm3以下であり、前記二段階熱処理を行った場合における再結合ライフタイムが100μ秒以上となっている。
更にまた、本実施形態のシリコン単結晶ウェーハにおいては、ウェーハ表面における0.1μmサイズ以上のLPD密度が0.1個/cm2以下であり、ライトエッチング欠陥密度が1×103個/cm2以下になっている。更にまた、本実施形態のシリコン単結晶ウェーハには、裏面側に50nm以上2000nm以下の多結晶シリコン層が形成されており、ウェーハの表面の周縁部には表面側面取り部が形成され、ウェーハの裏面の周縁部には裏面側面取り部が形成されている。
さらに、OSF領域が排除されて、OSFの密度が10個/cm2以上である領域が存在しないので、IGBT製造工程におけるウェーハ表面でのゲート酸化膜の形成時に、COP欠陥がゲート酸化膜に取り込まれることがなく、GOIを劣化させることがない。また、集積回路におけるリーク電流を防止できる。さらに、良品率を90%以上とすることができる。
更に、格子間酸素濃度が上記の範囲以下なので、ウェーハの熱処理後に発生する酸素ドナーの濃度を9.8×1012個/cm3以下に抑えることができ、熱処理前後でのウェーハの抵抗率の変化を防ぐことができ、シリコン単結晶ウェーハの品質を安定にできる。
また、本発明のシリコン単結晶ウェーハによれば、ウェーハ面内における抵抗率のばらつきが5%以下なので、シリコン単結晶ウェーハの品質を安定にできる。
更に、シリコン単結晶に、6×1012〜5×1015atoms/cm3、または、1×1014〜5×1015atoms/cm3、1×1013〜5×1014atoms/cm3の窒素がドープされることによって、COP欠陥および転位クラスタの排除が容易になる。窒素のドープ量が上記の範囲未満ではCOP欠陥および転位クラスタの排除が完全になされない虞があり、上記の範囲を超えると、窒化物が生成してシリコン単結晶が育成できなくなる。
また、TZDBの合格率が90%以上であり、450℃で1時間の熱処理を行った場合に発生する酸素ドナーの濃度が9.8×1012cm−3以下であり、800℃で4時間と1000℃で16時間の二段階熱処理を行った場合に析出するBMDの密度が1×105個/cm3以下であり、二段階熱処理を行った場合における再結合ライフタイムが100μ秒以上であるので、IGBT用のシリコン単結晶ウェーハに求められる特性を満たすことができる。
CZ法により、種々の格子間酸素濃度を有するシリコンインゴットを製造した。具体的には、多結晶シリコン塊を石英ルツボに投入し、アルゴン雰囲気中で多結晶シリコン塊を加熱してシリコン融液とした。シリコン融液にはドーパントとしてリンを添加した。リンの添加量は、シリコン単結晶の抵抗率が65Ω・cmになるように調整した。次に、磁場供給装置から3000G(0.3T)の水平磁場を磁場中心高さが融液液面に対して−75〜+50mmとなるように供給しながら、シリコン融液に種結晶を浸漬させ、次に種結晶及び石英ルツボを回転させながら種結晶を徐々に引き上げて種結晶の下に単結晶を成長させた。尚、単結晶の成長速度(引き上げ速度)をV(mm/分)とし、単結晶成長時の融点から1350℃の温度勾配をG(℃/分)としたときの比V/Gを0.185程度に設定し、Vを0.49mm/分に設定した。このようにして、条件1〜4の引き上げ条件で引き上げられてなる単結晶シリコンのインゴットを製造した。なお、シリコンインゴットにおける格子間酸素濃度は、石英ルツボの回転数を調整することにより制御した。また、条件4では、シリコン融液中に窒化珪素膜付きのシリコンウェーハを投入することにより、シリコン単結晶中に4.1×1014atoms/cm3の窒素をドープした。
更に表1には、引き上げ速度の許容幅を示す。この許容幅は、結晶の引き上げ速度を徐々に低下させ育成した結晶を育成方向に縦割り加工し転位クラスタ欠陥を含むGrown−in欠陥分布をCuデコレーション後にX−rayトポグラフィー法により観察することでCOP領域を、またライトエッチング欠陥を測定することで転位クラスタ領域を判定しもとめた、結晶径方向全域において転位クラスタが排除できる引き上げ速度マージンである。
また、条件2と3を比較すると、条件3では結晶の回転速度の高速化によって抵抗率のばらつきは低減されたが、引き上げ速度の許容幅が大幅に低下した。これは、単結晶の回転速度の増大によって、シリコン融液と単結晶との間の固液界面形状が変化したためと考えられる。
更に、条件4については、条件3に対し、窒素をドープしたことによって引き上げ速度の許容幅が増大したが、抵抗率のばらつきも増大した。これは、窒素ドープによってシリコン融液の対流状態が変化したためと考えられる。
CZ法により、種々の格子間酸素濃度を有するシリコンインゴットを製造した。具体的には、多結晶シリコン塊を石英ルツボに投入し、アルゴン雰囲気中で多結晶シリコン塊を加熱してシリコン融液とした。次に、磁場供給装置から3000G(0.3T)の水平磁場を磁場中心高さが融液液面に対して−75〜+50mmとなるように供給しながら、シリコン融液に種結晶を浸漬させ、次に種結晶及び石英ルツボを回転させながら種結晶を徐々に引き上げて種結晶の下に単結晶を成長させた。尚、単結晶の成長速度(引き上げ速度)をV(mm/分)とし、単結晶成長時の融点から1350℃の温度勾配G(℃/分)としたときの比V/Gを0.185程度に設定し、Vを0.49mm/分に設定した。このようにして、条件5〜14の引き上げ条件で引き上げられてなる単結晶シリコンのインゴットを製造した。
また、条件3において結晶の回転速度の高速化によって低下した引き上げ速度の許容幅は、条件8〜10に示すように雰囲気中に水素を導入することによって改善された。条件8〜10のように、所定量の水素を導入すると共に、ルツボ回転速度並びに単結晶の回転速度を制御することによって、格子間酸素濃度の低減と、抵抗率のばらつきの低減と、引き上げ速度の許容幅の拡大を同時に実現できることが判明した。
また、条件4において窒素ドープによって増大した抵抗率のばらつきは、条件12及び13に示すように雰囲気中に水素を導入することによって改善された。これは、窒素ドープによって引き起こされたシリコン融液の対流状態の変動を水素の導入によって抑制できたためと考えられる。また条件12及び13では、引き上げ速度の許容幅についても、窒素ドープ単独(条件5〜6)、水素導入単独(条件7〜11)の場合と比べて拡大することができた。
更にこの条件12及び13に対して、リンの導入を中性子照射により行った条件14では、抵抗率のばらつきがより低減された。
CZ法により、格子間酸素濃度を有するシリコンインゴットを製造した。具体的には、石英ルツボ内に単結晶直胴部トップ部で窒素濃度が8×1013atoms/cm3となるように窒化膜付きウェーハを投入した後、多結晶シリコン塊110kgを石英ルツボに投入し、アルゴン雰囲気中で多結晶シリコン塊を加熱してシリコン融液とした。
次に、シリコン融液には電気抵抗率を調整するためのドーパントは添加せずに、このシリコン融液に対して、磁場供給装置から3500G(0.35T)の水平磁場を印加した。
次に、シリコン融液に種結晶を浸漬させ、種結晶(単結晶)の回転速度を5rpm及び石英ルツボの回転速度を0.1rpmの回転速度で互いに逆方向に回転させながら、種結晶を徐々に引き上げて種結晶の下に、直径8インチで直胴部の長さが1200mmのシリコン単結晶を成長させた。なお、単結晶の成長速度(引き上げ速度)をV(mm/分)とし、単結晶成長時の融点から1350℃の温度勾配G(℃/分)としたときの比V/Gを0.185程度に設定し、Vを0.49mm/分に設定した。
上記で育成したシリコン単結晶において、単結晶引き上げ軸方向における結晶中心部分での酸素濃度変化を測定した。この結果を図7に示す。
実験例3の条件において、窒素を添加せず、炉内のガス雰囲気をアルゴンガス94%、水素ガス6%の混合ガス雰囲気に変更した以外は、実施例3と同条件でシリコン単結晶の育成を行った。このときの単結晶引き上げ軸方向における結晶中心部分での酸素濃度変化を測定した結果を図8に示す。
次に、実験例3および実験例4の条件と同様にして引き上げられた各単結晶シリコンに対して中性子線を照射してリンをドープした。中性子線の照射は、線束3.0×1012個/cm2/sで80時間照射する条件とした。このようにして、各シリコン単結晶の抵抗率を65Ω・cmに調整した。
その後、各単結晶シリコンのインゴットをスライスしてウェーハを切り出した。切り出されたウェーハには、ラッピング、エッチング等の表面処理を施した。このようにして、直径200mmのシリコン単結晶ウェーハを製造した。
得られた各シリコン単結晶ウェーハについて、ウェーハ表面の面内における抵抗率のばらつきを評価した。抵抗率のばらつきは、ウェーハ中心、ウェーハ中心と外周の中間の位置、ウェーハ外周から5mmの位置の合計3カ所で抵抗率を測定し、その3カ所の抵抗率の中から最大値と最小値を選び、「(最大値−最小値)×100/最小値」の式により算出した。
その結果、いずれのシリコンウェーハも抵抗率のばらつきが8%以下(5%以下)であることを確認した。これは、本実施例ではシリコン単結晶育成の段階ではドーパントを添加していないため、結晶回転速度を低下させてもシリコン単結晶中の抵抗率分布には何も影響せず、育成が完了したシリコン単結晶に中性子照射によりリンをドープしたことによるものである。
次に、ウェーハ中の酸素濃度が4×1017atoms/cm3以下となる、ルツボ回転数と結晶回転数の条件範囲について調査を行った。
具体的には、実施例1の条件において、ルツボの回転数を0.1rpm,0.2rpm,0.3rpm,0.7rpm,1.0rpm,2.0rpmの6水準とし、結晶の回転数を1〜8rpmの8水準として、シリコン単結晶の育成を行い、各シリコン単結晶の直胴部トップ部から200mmの位置から切り出したウェーハの酸素濃度を測定した。格子間酸素濃度は、ASTM F−121(1979)に規格されたフーリエ変換赤外分光光度法に準じて測定した。その結果を表3および図9に示す。
次に、IGBT用デバイスプロセスで行われる熱処理の最高温度とウェーハ中の酸素濃度とウェーハ内に形成される酸素析出物(BMD: Bulk Micro Defect)密度のそれぞれの関係について調査を行った。
まず、COPと転位クラスタを含まず、ウェーハの中心付近の酸素濃度が1.5〜7.6×1017atoms/cm3の間の範囲にある直径200mmのn型(50Ω・cm)ウェーハを用い、表4に示すようなIGBT用デバイスプロセス熱処理を模擬した熱処理を施した。この際、最高温度を1100℃〜1225℃まで変化させた。
ウェーハの中心付近で10μm(ビーム径)×260μm(深さ方向の範囲)×4000μm(径方向のスキャン距離)の体積を計測し、BMDが検出されなかった場合、すなわち、20nm以上のBMD密度が1×105個/cm3未満だった場合をOK、20nm以上のBMD密度が1×105個/cm3以上だった場合をNGと判定した。その結果を図10に示す。
図から明らかなように、ウェーハ中の酸素濃度が6×1017atoms/cm3以下であれば、IGBTの製造プロセスにおける熱処理を模擬した熱処理後に20nm以上のBMD密度が1×105個/cm3未満に制御することができる。これによりBMDに起因したリーク不良を低減することができる。
CZ法により、格子間酸素濃度を有するシリコンインゴットを条件をC1〜5で表5に示すように変化させて製造した。具体的には、石英ルツボ内に単結晶直胴部トップ部で窒素濃度が8×1013atoms/cm3となるように窒化膜付きウェーハを投入および窒素投入なしを選択した後、多結晶シリコン塊110kgを石英ルツボに投入し、アルゴン雰囲気中で多結晶シリコン塊を加熱してシリコン融液とした。
次に、シリコン融液には電気抵抗率を調整するためのドーパントは添加せずに、このシリコン融液に対して、磁場供給装置から3500G(0.35T)の水平磁場の中心位置が−3から+153mmとなるように、つまり、磁場中心位置はシリコン融液液面より上側になるように印加した。
次に、シリコン融液に種結晶を浸漬させ、種結晶(単結晶)の回転速度を5〜8rpm及び石英ルツボの回転速度を0.1rpmの回転速度で互いに逆方向に回転させながら、種結晶を徐々に引き上げて種結晶の下に、直径8インチで直胴部の長さが1200mmのシリコン単結晶を成長させた。なお、単結晶の成長速度(引き上げ速度)をV(mm/分)とし、単結晶成長時の融点から1350℃の温度勾配をG(℃/分)としたときの比V/Gを0.2程度に設定し、Vを0.52mm/分に設定した。
上記で育成したシリコン単結晶において、単結晶引き上げ軸方向における結晶中心部分での酸素濃度変化を測定した。この結果をC1〜C5として、図12に示す。
6…シリコン単結晶
T…種結晶
Claims (14)
- チョクラルスキー法によってシリコン単結晶を育成することにより得られるIGBT用シリコン単結晶ウェーハの製造方法であって、
磁場強度2000ガウス以上とし、石英ルツボ回転数1.5rpm以下、結晶回転数7.0rpm以下とし、
シリコン単結晶の引き上げ速度を転移クラスタ欠陥フリーなシリコン単結晶が引き上げ可能な速度で、格子間酸素濃度が6×1017atoms/cm3以下の単結晶を育成することを特徴とするIGBT用シリコン単結晶ウェーハの製造方法。 - チョクラルスキー法によってシリコン単結晶を育成することにより得られるIGBT用シリコン単結晶ウェーハの製造方法であって、
磁場強度2000ガウス以上とし、
石英ルツボ回転数R1(rpm)と、結晶回転数R2(rpm)とを、
添付図面図6に各点(R1,R2)で示すように、
点A (0.1,1)、点B(0.1,7)、点C(0.5,7)、点I(0.7,6)、点E(1,6)、点F(2,2)、点G(2,1)で囲まれる範囲内の値に設定し、
シリコン単結晶の引き上げ速度を転位クラスタ欠陥フリーなシリコン単結晶が引き上げ可能な速度で、格子間酸素濃度が6×1017atoms/cm3以下の単結晶を育成することを特徴とするIGBT用シリコン単結晶ウェーハの製造方法。 - チョクラルスキー法によってシリコン単結晶を育成する際に、シリコン融液にn型ドーパントを添加するか、シリコン融液にリンを2.9×1013atoms/cm3以上2.9×1015atoms/cm3以下、前記リンよりも偏析係数の小さなp型ドーパントを、その偏析係数に応じて結晶中の濃度が1×1013atoms/cm3以上1×1015atoms/cm3以下となるように添加するか、または、引き上げ後のシリコン単結晶に中性子照射を行うことで、リンをドープすることを特徴とする請求項1または2に記載のIGBT用シリコン単結晶ウェーハの製造方法。
- チョクラルスキー法によってシリコン単結晶を育成することにより得られるIGBT用シリコン単結晶ウェーハの製造方法であって、
シリコン単結晶中の電気抵抗率を調整するためのドーパントが添加されていないシリコン溶融液を収容する石英ルツボに磁場強度2000ガウス以上の磁場を印加し、石英ルツボの回転数を1.5rpm以下かつ、育成中のシリコン単結晶の回転速度を7.0rpm以下として、酸素濃度が6×1017atoms/cm3以下のシリコン単結晶を育成した後、引き上げ後のシリコン単結晶に中性子照射を施してリンをドープすることを特徴とするIGBT用シリコン単結晶ウェーハの製造方法。 - 前記シリコン単結晶の引き上げ速度を結晶径方向全域において、COP欠陥、転位クラスタを排除可能な引き上げ速度とすることを特徴とする請求項4記載のIGBT用シリコン単結晶ウェーハの製造方法。
- 前記シリコン単結晶に窒素を6x1012atoms/cm3以上5×1015atoms/cm3以下の濃度で添加することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のIGBT用シリコン単結晶ウェーハの製造方法。
- 前記シリコン単結晶ウェーハの裏面側に50nm以上1000nm以下の多結晶シリコン層を形成することを特徴とする請求項1〜6記載のIGBT用シリコン単結晶ウェーハの製造方法。
- 前記シリコン単結晶からスライスされたシリコンウェーハに、1050℃以上シリコンの融点以下、1〜10時間とされるCOP影響排除熱処理をおこなうことを特徴とする請求項1〜7記載のIGBT用シリコン単結晶ウェーハの製造方法。
- 請求項1から8のいずれかに記載の製造方法により製造され、
結晶径方向全域において転位クラスタが排除されており、格子間酸素濃度が6×1017atoms/cm3以下であり、ウェーハ面内における抵抗率のばらつきが8%以下であることを特徴とするIGBT用シリコン単結晶ウェーハ。 - 前記シリコン単結晶が、前記チョクラルスキー法により育成される際に転移クラスタ欠陥フリーなシリコン単結晶を引き上げ可能な引き上げ速度で育成されたものであり、かつ、引き上げ後のシリコン単結晶に中性子照射がなされてリンがドープされてなるものであることを特徴とする請求項9に記載のIGBT用シリコン単結晶ウェーハ。
- 前記シリコン単結晶が、前記チョクラルスキー法により育成される際に、n型ドーパントがドープされたシリコン融液から、転移クラスタ欠陥フリーなシリコン単結晶を引き上げ可能な引き上げ速度により育成されたものであることを特徴とする請求項9に記載のIGBT用シリコン単結晶ウェーハ。
- リンと、前記リンよりも偏析係数の小さなp型ドーパントがそれぞれ、1×1013atoms/cm3以上1×1015atoms/cm3以下の濃度で含まれていることを特徴とする請求項10に記載のIGBT用シリコン単結晶ウェーハ。
- ウェーハ表面におけるLPD密度が0.1個/cm2以下であり、ライトエッチング欠陥密度が1×103個/cm2以下であることを特徴とする請求項9から12のいずれかに記載のIGBT用シリコン単結晶ウェーハ。
- 裏面側に50nm以上1000nm以下の多結晶シリコン層が形成されていることを特徴とする請求項9から13のいずれかに記載のIGBT用シリコン単結晶ウェーハ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010040351A JP2010222241A (ja) | 2009-02-25 | 2010-02-25 | Igbt用シリコン単結晶ウェーハ及びigbt用シリコン単結晶ウェーハの製造方法 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009042889 | 2009-02-25 | ||
JP2010040351A JP2010222241A (ja) | 2009-02-25 | 2010-02-25 | Igbt用シリコン単結晶ウェーハ及びigbt用シリコン単結晶ウェーハの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010222241A true JP2010222241A (ja) | 2010-10-07 |
Family
ID=43039841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010040351A Pending JP2010222241A (ja) | 2009-02-25 | 2010-02-25 | Igbt用シリコン単結晶ウェーハ及びigbt用シリコン単結晶ウェーハの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010222241A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012148949A (ja) * | 2010-12-28 | 2012-08-09 | Siltronic Ag | シリコン単結晶の製造方法、シリコン単結晶、およびウエハ |
WO2014073164A1 (ja) * | 2012-11-08 | 2014-05-15 | 信越半導体株式会社 | シリコン単結晶の製造方法、シリコン単結晶ウェーハの製造方法、及びシリコン単結晶ウェーハ |
WO2014174752A1 (ja) * | 2013-04-26 | 2014-10-30 | 信越半導体株式会社 | シリコン単結晶の製造方法 |
WO2014188666A1 (ja) * | 2013-05-23 | 2014-11-27 | 信越半導体株式会社 | シリコン単結晶の製造方法 |
JP2016009868A (ja) * | 2014-06-24 | 2016-01-18 | インフィネオン テクノロジーズ アーゲーInfineon Technologies Ag | 半導体ウエハを処理するための方法 |
JP2016519049A (ja) * | 2013-05-24 | 2016-06-30 | サンエディソン・セミコンダクター・リミテッドSunEdison Semiconductor Limited | 低酸素シリコンインゴットの製造方法 |
JP6052392B2 (ja) * | 2013-03-06 | 2016-12-27 | トヨタ自動車株式会社 | 半導体ウエハの順電圧ばらつき低減方法 |
JP2021031356A (ja) * | 2019-08-28 | 2021-03-01 | グローバルウェーハズ・ジャパン株式会社 | シリコン単結晶の製造方法 |
EP3831987A1 (en) * | 2015-12-04 | 2021-06-09 | GlobalWafers Co., Ltd. | Systems and methods for production of low oxygen content silicon |
CN113009075A (zh) * | 2019-12-20 | 2021-06-22 | 胜高股份有限公司 | 单晶硅晶片的氧化膜耐压的评价方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0442894A (ja) * | 1990-06-07 | 1992-02-13 | Shin Etsu Handotai Co Ltd | シリコン単結晶の成長方法 |
JPH05155682A (ja) * | 1991-12-04 | 1993-06-22 | Shin Etsu Handotai Co Ltd | シリコン単結晶の引上げ方法 |
JP2006344823A (ja) * | 2005-06-09 | 2006-12-21 | Sumco Corp | Igbt用のシリコンウェーハ及びその製造方法 |
JP2007254274A (ja) * | 2006-02-21 | 2007-10-04 | Sumco Corp | Igbt用のシリコン単結晶ウェーハ及びigbt用のシリコン単結晶ウェーハの製造方法 |
-
2010
- 2010-02-25 JP JP2010040351A patent/JP2010222241A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0442894A (ja) * | 1990-06-07 | 1992-02-13 | Shin Etsu Handotai Co Ltd | シリコン単結晶の成長方法 |
JPH05155682A (ja) * | 1991-12-04 | 1993-06-22 | Shin Etsu Handotai Co Ltd | シリコン単結晶の引上げ方法 |
JP2006344823A (ja) * | 2005-06-09 | 2006-12-21 | Sumco Corp | Igbt用のシリコンウェーハ及びその製造方法 |
JP2007254274A (ja) * | 2006-02-21 | 2007-10-04 | Sumco Corp | Igbt用のシリコン単結晶ウェーハ及びigbt用のシリコン単結晶ウェーハの製造方法 |
Cited By (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012148949A (ja) * | 2010-12-28 | 2012-08-09 | Siltronic Ag | シリコン単結晶の製造方法、シリコン単結晶、およびウエハ |
WO2014073164A1 (ja) * | 2012-11-08 | 2014-05-15 | 信越半導体株式会社 | シリコン単結晶の製造方法、シリコン単結晶ウェーハの製造方法、及びシリコン単結晶ウェーハ |
JP2014094851A (ja) * | 2012-11-08 | 2014-05-22 | Shin Etsu Handotai Co Ltd | シリコン単結晶の製造方法、シリコン単結晶ウェーハの製造方法、及びシリコン単結晶ウェーハ |
JP6052392B2 (ja) * | 2013-03-06 | 2016-12-27 | トヨタ自動車株式会社 | 半導体ウエハの順電圧ばらつき低減方法 |
JPWO2014136215A1 (ja) * | 2013-03-06 | 2017-02-09 | トヨタ自動車株式会社 | 半導体ウエハの順電圧ばらつき低減方法 |
WO2014174752A1 (ja) * | 2013-04-26 | 2014-10-30 | 信越半導体株式会社 | シリコン単結晶の製造方法 |
WO2014188666A1 (ja) * | 2013-05-23 | 2014-11-27 | 信越半導体株式会社 | シリコン単結晶の製造方法 |
JP2014227321A (ja) * | 2013-05-23 | 2014-12-08 | 信越半導体株式会社 | シリコン単結晶の製造方法 |
JP2019031436A (ja) * | 2013-05-24 | 2019-02-28 | サンエディソン・セミコンダクター・リミテッドSunEdison Semiconductor Limited | 低酸素シリコンインゴットの製造方法 |
US10513796B2 (en) | 2013-05-24 | 2019-12-24 | Globalwafers Co., Ltd. | Methods for producing low oxygen silicon ingots |
JP2016519049A (ja) * | 2013-05-24 | 2016-06-30 | サンエディソン・セミコンダクター・リミテッドSunEdison Semiconductor Limited | 低酸素シリコンインゴットの製造方法 |
US9754787B2 (en) | 2014-06-24 | 2017-09-05 | Infineon Technologies Ag | Method for treating a semiconductor wafer |
JP2016009868A (ja) * | 2014-06-24 | 2016-01-18 | インフィネオン テクノロジーズ アーゲーInfineon Technologies Ag | 半導体ウエハを処理するための方法 |
EP3831987A1 (en) * | 2015-12-04 | 2021-06-09 | GlobalWafers Co., Ltd. | Systems and methods for production of low oxygen content silicon |
US11136691B2 (en) | 2015-12-04 | 2021-10-05 | Globalwafers Co., Ltd. | Systems and methods for production of low oxygen content silicon |
US11668020B2 (en) | 2015-12-04 | 2023-06-06 | Globalwafers Co., Ltd. | Systems and methods for production of low oxygen content silicon |
US12037699B2 (en) | 2015-12-04 | 2024-07-16 | Globalwafers Co., Ltd. | Systems for production of low oxygen content silicon |
JP2021031356A (ja) * | 2019-08-28 | 2021-03-01 | グローバルウェーハズ・ジャパン株式会社 | シリコン単結晶の製造方法 |
JP7249913B2 (ja) | 2019-08-28 | 2023-03-31 | グローバルウェーハズ・ジャパン株式会社 | シリコン単結晶の製造方法 |
CN113009075A (zh) * | 2019-12-20 | 2021-06-22 | 胜高股份有限公司 | 单晶硅晶片的氧化膜耐压的评价方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5359874B2 (ja) | Igbt用シリコン単結晶ウェーハの製造方法 | |
JP4760729B2 (ja) | Igbt用のシリコン単結晶ウェーハ及びigbt用のシリコン単結晶ウェーハの製造方法 | |
JP5321460B2 (ja) | Igbt用シリコン単結晶ウェーハの製造方法 | |
JP6210125B2 (ja) | シリコン単結晶ウェーハ | |
JP4631717B2 (ja) | Igbt用シリコン単結晶ウェーハ及びigbt用シリコン単結晶ウェーハの製造方法 | |
JP2010222241A (ja) | Igbt用シリコン単結晶ウェーハ及びigbt用シリコン単結晶ウェーハの製造方法 | |
JP5246163B2 (ja) | Igbt用のシリコン単結晶ウェーハ及びigbt用のシリコン単結晶ウェーハの製造方法 | |
JP3692812B2 (ja) | 窒素ドープした低欠陥シリコン単結晶ウエーハおよびその製造方法 | |
KR101323912B1 (ko) | 실리콘 웨이퍼 및 그 제조 방법 | |
JP2002187794A (ja) | シリコンウェーハおよびこれに用いるシリコン単結晶の製造方法 | |
JP5387408B2 (ja) | Igbt用シリコン単結晶ウェーハの製造方法 | |
JP5283543B2 (ja) | シリコン単結晶の育成方法 | |
JP5278324B2 (ja) | Igbt用シリコン単結晶ウェーハの製造方法 | |
US20100127354A1 (en) | Silicon single crystal and method for growing thereof, and silicon wafer and method for manufacturing thereof | |
JP3614019B2 (ja) | シリコン単結晶ウエーハの製造方法およびシリコン単結晶ウエーハ | |
JP5304649B2 (ja) | Igbt用のシリコン単結晶ウェーハの製造方法 | |
JPWO2009025339A1 (ja) | Igbt用のシリコン単結晶ウェーハ及びigbt用のシリコン単結晶ウェーハの製造方法 | |
JP4360208B2 (ja) | シリコン単結晶の製造方法 | |
JPWO2009025341A1 (ja) | Igbt用のシリコン単結晶ウェーハ及びigbt用のシリコン単結晶ウェーハの製造方法 | |
JP2005119964A (ja) | 窒素ドープした低欠陥シリコン単結晶ウエーハおよびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130109 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130711 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130716 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130917 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140701 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20150106 |