JP2005315148A - 内燃機関用点火コイル - Google Patents
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Abstract
【課題】 より高信頼性で安価な接続が可能となる内燃機関用点火コイルを提供すること。
【解決手段】 少なくとも１次コイル及び２次コイル、その二つのコイルを磁気的に結合させる前記の１次コイルの内周を通るセンタ鉄心及び前記２次コイルの外周を通るサイド鉄心を有し、１次コイル、２次コイル、センタ鉄心及びサイド鉄心が収納ケースに収容され高電圧を絶縁する為の絶縁材に埋設させ、２次コイルで発生する高電圧を高圧ダイオード、ラバー、アダプタ、ブーツ又は収納ケース、ラバー、ブーツの３部品より構成されるプロテクタ内の点火プラグ側の外径が点火プラグ頭部を包み込むように形成されているスプリングを介して点火プラグに伝達する内燃機関用点火コイルであって、前記ブーツは、筒状に形成されるとともに、点火プラグの頭部通過させ、前記スプリングの点火プラグ側端部を通過させない段部を備えたので、信頼性を向上するとともに、部品点数を削減し安価に提供することができる。
【選択図】 図１
【解決手段】 少なくとも１次コイル及び２次コイル、その二つのコイルを磁気的に結合させる前記の１次コイルの内周を通るセンタ鉄心及び前記２次コイルの外周を通るサイド鉄心を有し、１次コイル、２次コイル、センタ鉄心及びサイド鉄心が収納ケースに収容され高電圧を絶縁する為の絶縁材に埋設させ、２次コイルで発生する高電圧を高圧ダイオード、ラバー、アダプタ、ブーツ又は収納ケース、ラバー、ブーツの３部品より構成されるプロテクタ内の点火プラグ側の外径が点火プラグ頭部を包み込むように形成されているスプリングを介して点火プラグに伝達する内燃機関用点火コイルであって、前記ブーツは、筒状に形成されるとともに、点火プラグの頭部通過させ、前記スプリングの点火プラグ側端部を通過させない段部を備えたので、信頼性を向上するとともに、部品点数を削減し安価に提供することができる。
【選択図】 図１
Description
本発明は、例えば自動車のエンジンの点火プラグにおいて、火花放電を発生させる為に高電圧を供給する内燃機関用点火コイルに関するものである。
図３は、従来の内燃機関用点火コイルの一例を示す縦断面図である。ここで、図の符号を簡単に説明すると、閉磁路を形成するセンタ鉄心１３とサイド鉄心１４、センタ鉄心１３の外周に巻回され通電されることによりセンタ鉄心１３とサイド鉄心１４を励磁する１次コイル１１、１次コイル１１の外周に巻回された２次コイル１２、それらを絶縁している絶縁材１６、これらの部品を内設する収納ケース１５、２次コイル１２で誘起された高電圧を逆流防止用の高圧ダイオード１７、スプリング８、高圧端子９、点火プラグ側スプリング８ａを介し点火プラグに高電圧を伝導される。そのスプリング８を絶縁するためのラバー１８、アダプタ１９、ブーツ２０を示している。
また、点火プラグ側スプリング８ａの下端部７は、点火プラグの頭部を包み込むように巻き径が大きく形成されている。更に、点火プラグ側スプリング８ａの上端６は、高圧端子９側に形成されたアンダーカット６に係合するように外径寸法が大きく形成されている。このようにして、点火プラグ側スプリング８ａの落下を防止している。
しかし、従来の構成の内燃機関用点火コイルでは、２分割されたスプリングの一方である点火プラグ側スプリング８ａの落下を防止するために、高圧端子９の下端にアンダーカット６を形成する必要が存在した。このため、部品点数が増えて、組み立て工程が増加すると云う欠点があった。
この発明は上記に鑑み提案されたもので、点火プラグとの接触に関する信頼性を損なうことなくスプリングの脱落を防止し、部品点数を減らすとともに、組み立て性を向上して安価な内燃機関用点火コイルを提供することを目的としている。
上記目的を達成する為に、本発明の内燃機関用点火コイルは、少なくとも１次コイル及び２次コイル、その二つのコイルを磁気的に結合させる前記の１次コイルの内周を通るセンタ鉄心及び前記２次コイルの外周を通るサイド鉄心を有し、１次コイル、２次コイル、センタ鉄心及びサイド鉄心が収納ケースに収容され高電圧を絶縁する為の絶縁材に埋設させ、２次コイルで発生する高電圧を高圧ダイオード、ラバー、アダプタ、ブーツ又は収納ケース、ラバー、ブーツの３部品より構成されるプロテクタ内の点火プラグ側の外径が点火プラグ頭部を包み込むように形成されているスプリングを介して点火プラグに伝達する内燃機関用点火コイルであって、前記ブーツは、筒状に形成されるとともに、点火プラグの頭部通過させ、前記スプリングの点火プラグ側端部を通過させない段部を備えたことを特徴としている。
また、請求項２に記載の発明において、前記ブーツの内側に形成された段部は、前記プロテクタ内にスプリングを挿入した際に、スプリングを圧縮状態で保持する位置に設定されていることを特徴とする。
また、請求項３に記載の発明において、前記収容ケース又はアダプタは、前記スプリングの点火プラグ側に形成された拡大径部を通過させない第２段部を備えたことを特徴とする。
また、請求項４に記載の発明において、前記第２段部は、プロテクタを組み立てた際にブーツの内側に形成された段部と所定の間隔を有して配置されることを特徴とする。
この発明は上記した構成からなるので、以下に説明するような効果を奏することができる。
請求項１に記載の発明では、少なくとも１次コイル及び２次コイル、その二つのコイルを磁気的に結合させる前記の１次コイルの内周を通るセンタ鉄心及び前記２次コイルの外周を通るサイド鉄心を有し、１次コイル、２次コイル、センタ鉄心及びサイド鉄心が収納ケースに収容され高電圧を絶縁する為の絶縁材に埋設させ、２次コイルで発生する高電圧を高圧ダイオード、ラバー、アダプタ、ブーツ又は収納ケース、ラバー、ブーツの３部品より構成されるプロテクタ内の点火プラグ側の外径が点火プラグ頭部を包み込むように形成されているスプリングを介して点火プラグに伝達する内燃機関用点火コイルであって、前記ブーツは、筒状に形成されるとともに、点火プラグの頭部通過させ、前記スプリングの点火プラグ側端部を通過させない段部を備えたので、部品点数の削減を図るとともにスプリングの脱落を防止し、高電圧を確実に伝導することができる。また、部品点数の削減により組み立て作業の作業性を向上することができる。
請求項２に記載の発明では、前記ブーツの内側に形成された段部は、前記プロテクタ内にスプリングを挿入した際に、スプリングを圧縮状態で保持する位置に設定されているので、発生した高圧電流をスプリングを介して確実に点火プラグに導くことができる。
請求項３に記載の発明では、前記収容ケース又はアダプタは、前記スプリングの点火プラグ側に形成された拡大径部を通過させない第２段部を備えたので、アダプタを点火プラグに接続する際にスプリングの脱落を防止し、スプリングが所定量収縮するのを可能にするとともに、スプリングがアダプタ内でガタ付くのを防止することができる。
請求項４に記載の発明では、前記第２段部は、プロテクタを組み立てた際にブーツの内側に形成された段部と所定の間隔を有して配置されるので、スプリングが所定量収縮するのを可能として点火プラグとの接続を容易にすることができる。
筒状ブーツの内径部に点火プラグの頭部通過させ、スプリングの下端拡大径部を通過させない段部を形成することにより、点火プラグとの接触に関する信頼性を損なうことなく、部品点数を減らすと云う目的を達成できる。
以下、本発明の一実施例を説明する。図１は、本発明に係る内燃機関用点火コイルの一例を示す縦断面図である。ここで、内燃機関用点火コイル１０は、少なくとも１次コイル１１及び２次コイル１２、その二つのコイルを磁気的に結合させる前記の１次コイル１１の内周を通るセンタ鉄心１３及び前記２次コイル１２の外周を通るサイド鉄心１４を有し、１次コイル１１、２次コイル１２、センタ鉄心１３及びサイド鉄心１４が収納ケース１５に収容され高電圧を絶縁する為の絶縁材１６に埋設させ、２次コイル１２で発生する高電圧を高圧ダイオード１７、ラバー１８、アダプタ１９、ブーツ２０又は収納ケース１５、ラバー１８、ブーツ２０の３部品より構成されるプロテクタ２１内の点火プラグ側の外径が点火プラグ頭部を包み込むように形成されているスプリング２２を介して点火プラグに伝達する内燃機関用点火コイルであって、前記ブーツ２０は、筒状に形成されるとともに、点火プラグの頭部通過させ、前記スプリング２２の点火プラグ側端部に形成された拡大径部２４を通過させない段部２３を備えている。
また、ブーツ２０の内側に形成された段部２３は、プロテクタ２１内にスプリング２２、２２ａを挿入した際に、スプリングを圧縮状態で保持する位置に設定されている。スプリングは、一体的に構成されていてもよく、またスプリング２２と、点火プラグ側スプリング２２ａに分割されていても良い。
アダプタ１９は、スプリング２２を挿通するための挿通孔１９ａを有しており、この挿通孔１９ａの下端側（点火プラグ側）の径が大きく形成された大径部１９ｂとなっている。また、挿通孔１９ａと大径部１９ｂの境界部は、スプリング２２ａの点火プラグ側に形成された拡大径部２４を通過させない第２段部２５を形成している。更に、この第２段部２５は、プロテクタ２１を組み立てた際にブーツ２０の内側に形成された段部と所定の間隔を有して配置されている。
図２は、本発明の内燃機関用点火コイルの他の実施例を示す縦断面図である。本実施例において、収容ケース１５の漏斗状の下端部２７は、筒状に延設されており、内部にスプリング２２を挿通できるように構成されている。また、下端部２７に形成されたスプリング挿通孔は、下端が大径部に構成されている。この、挿通孔の大径部との境界には、スプリング２２ａの点火プラグ側に形成された拡大径部２４を通過させない第２段部２６を備えている。更に、下端部２７の下端に、ブーツ２０を装着した際に所定の間隔を有するように設定されている。
以上のように構成した内燃機関用点火コイル１０は、プロテクタ２１を収納ケース１５の下端延設部とラバー１８とブーツ２０から構成する内燃機関用点火コイルであっても、スプリングの脱落を防止し点火プラグとの接触に関する信頼性を損なうことなく、部品点数の削減を達成することができる。
６ アンダーカット
８ スプリング
８ａ 点火プラグ側スプリング
９ 高圧端子
１０ 内燃機関用点火コイル
１１ １次コイル
１２ ２次コイル
１３ センタ鉄心
１４ サイド鉄心
１５ 収納ケース
１６ 絶縁材
１７ 高圧ダイオード
１８ ラバー
１９ アダプタ
１９ａ 挿通孔
２０ ブーツ
２１ プロテクタ
２２ スプリング
２２ａ スプリング
２３ 段部
２４ 拡大径部
２５ 第２段部
２６ 第２段部
２７ 下端部
８ スプリング
８ａ 点火プラグ側スプリング
９ 高圧端子
１０ 内燃機関用点火コイル
１１ １次コイル
１２ ２次コイル
１３ センタ鉄心
１４ サイド鉄心
１５ 収納ケース
１６ 絶縁材
１７ 高圧ダイオード
１８ ラバー
１９ アダプタ
１９ａ 挿通孔
２０ ブーツ
２１ プロテクタ
２２ スプリング
２２ａ スプリング
２３ 段部
２４ 拡大径部
２５ 第２段部
２６ 第２段部
２７ 下端部
Claims (4)
- 少なくとも１次コイル及び２次コイル、その二つのコイルを磁気的に結合させる前記の１次コイルの内周を通るセンタ鉄心及び前記２次コイルの外周を通るサイド鉄心を有し、１次コイル、２次コイル、センタ鉄心及びサイド鉄心が収納ケースに収容され高電圧を絶縁する為の絶縁材に埋設させ、２次コイルで発生する高電圧を高圧ダイオード、ラバー、アダプタ、ブーツ又は収納ケース、ラバー、ブーツの３部品より構成されるプロテクタ内の点火プラグ側の外径が点火プラグ頭部を包み込むように形成されているスプリングを介して点火プラグに伝達する内燃機関用点火コイルであって、
前記ブーツは、筒状に形成されるとともに、点火プラグの頭部通過させ、前記スプリングの点火プラグ側端部を通過させない段部を備えたことを特徴とする内燃機関用点火コイル。 - 前記ブーツの内側に形成された段部は、前記プロテクタ内にスプリングを挿入した際に、スプリングを圧縮状態で保持する位置に設定されていることを特徴とする請求項１に記載の内燃機関用点火コイル。
- 前記収容ケース又はアダプタは、前記スプリングの点火プラグ側に形成された拡大径部を通過させない第２段部を備えたことを特徴とする請求項１または２に記載の内燃機関用点火コイル。
- 前記第２段部は、プロテクタを組み立てた際にブーツの内側に形成された段部と所定の間隔を有して配置されることを特徴とする請求項３に記載の内燃機関用点火コイル。
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|---|---|---|---|---|
| JP2008095631A (ja) * | 2006-10-13 | 2008-04-24 | Hanshin Electric Co Ltd | 内燃機関用点火コイル装置 |
| JP2009281272A (ja) * | 2008-05-22 | 2009-12-03 | Hanshin Electric Co Ltd | 内燃機関用点火コイル |
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