JP2005307253A - 焼結鉱の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 原料鉱石の少なくとも一部として、水銀圧入測定法によって測定される平均気孔量が0.03〜0.05cc/gの鉱石A、同じく平均気孔量が0.10〜0.12cc/gの鉱石B、同じく平均気孔量が0.07〜0.09cc/gの鉱石Cの中から選ばれる2種以上の鉱石を配合した焼結原料から焼結鉱を製造するに際し、平均気孔量X=0.04×[A%]+0.11×[B%]+0.08×[C%] (但し、[A%]:[鉱石A]/[鉱石A+B+C]、[B%]:[鉱石B]/[鉱石A+B+C]、[C%]:[鉱石C]/[鉱石A+B+C])で定義される鉱石の平均気孔量Xが0.09cc/g以下となるように鉱石を配合する。
【選択図】 図12
Description
また、特にマラマンバ鉱石については、微粉分が多く造粒性が劣るため、焼結ベッド(焼結原料層)内の通気性の悪化に起因して成品強度が低下し、これに伴って生産率や成品歩留まりも低下する、などの問題が指摘されている。
(2) 上記のような鉱石粒子内部の微細気孔と融液の挙動との関係から、成品焼結鉱の冷間強度は焼結原料中に配合される原料鉱石の平均気孔量に大きく依存しており、したがって、鉱石の種類に関わりなく、焼結原料に配合する原料鉱石の平均気孔量を所定の水準以下とすることにより、成品焼結鉱の冷間強度を効果的に高めることができる。
(3) したがって、マラマンバ鉱石を多量配合した場合でも、配合する他の鉄鉱石の種類やその配合率を適宜選択・調整することで、焼結原料に配合する原料鉱石の平均気孔量を所定の水準以下とすることにより、冷間強度が高い高品質の焼結鉱を高い生産性と成品歩留りで製造することができる。
[1] 原料鉱石の少なくとも一部として、水銀圧入測定法によって測定される平均気孔量が0.03〜0.05cc/gの鉄鉱石A(但し、ペレットフィードを除く)、同じく平均気孔量が0.10〜0.12cc/gの鉄鉱石B、同じく平均気孔量が0.07〜0.09cc/gの鉄鉱石Cの中から選ばれる2種以上の鉄鉱石を配合した焼結原料から焼結鉱を製造する方法であって、
下記(1)式で定義される鉄鉱石の平均気孔量Xが0.09cc/g以下となるように、鉄鉱石を配合した焼結原料から焼結鉱を製造することを特徴とする焼結鉱の製造方法。
平均気孔量X=0.04×[A%]+0.11×[B%]+0.08×[C%] … (1)
但し [A%]:[鉄鉱石A量]/[鉄鉱石A,B,Cの合計量]
[B%]:[鉄鉱石B量]/[鉄鉱石A,B,Cの合計量]
[C%]:[鉄鉱石C量]/[鉄鉱石A,B,Cの合計量]
[3] 上記[2]の製造方法において、焼結原料に配合される鉄鉱石の一部又は全部が、鉄鉱石A、鉄鉱石B及び鉄鉱石Cであることを特徴とする焼結鉱の製造方法。
[4] 上記[2]又は[3]の製造方法において、鉄鉱石A、鉄鉱石B及び鉄鉱石Cの合計量に対する鉄鉱石Bの割合が20mass%以上であることを特徴とする焼結鉱の製造方法。
ここで、本発明が規定する鉄鉱石の平均気孔量は、粒径4〜7mmの鉱石について、水銀圧入式細孔分布測定装置を用いた水銀圧入測定法(押込み圧力:0.007〜412MPa)により測定した微細気孔量の平均値(N=10の平均値)である。なお、上記押込み圧力範囲は、細孔径0.035〜200μmの気孔量を測定可能な圧力であり、このような圧力範囲で測定することにより、一般的な水銀圧入式細孔分布測定装置を用いて、本発明が対象とする鉄鉱石A〜Cの微細気孔量を正確に測定することができる。
図1は、実機による焼結鉱の製造試験において、原料鉱石中のマラマンバ鉱石の配合率を変化させ、焼結鉱の生産率と成品歩留まりを調べた結果を示している。この操業(全3日間)では、原料鉱石中でのマラマンバ鉱石と普通鉱石であるヘマタイト鉱石の配合比を、図2に示すように、(a)へマタイト鉱石:100mass%、(b)へマタイト鉱石:約80mass%、マラマンバ鉱石:約20mass%、(c)へマタイト鉱石:約60mass%、マラマンバ鉱石:約40mass%、という3水準に変化させ、標準的な造粒方法及び造粒条件で焼結原料を擬似粒子に造粒し、これをドワイトロイド式焼結機に装入して焼成し、焼結鉱を製造した。マラマンバ鉱石としてはMAC鉱を、またへマタイト鉱石としてはマウントニューマン鉱をそれぞれ用いた。その他の製造・操業条件としては、新原料中の生石灰比率:2.0mass%、焼結機内原料装入厚:580mmとし、また、焼結鉱の化学組成がSiO2:5.1mass%、CaO:10.2mass%、MgO:1.0mass%になるように、焼結原料中の石灰石、珪石、Niスラグ、ドロマイトの配合率を調整した。
図1によれば、原料鉱石中でのマラマンバ鉱石の配合率が増加するに従い、成品焼結鉱の生産率と歩留まりが低下している。この理由を調べた結果、マラマンバ鉱石の配合率が増加すると焼結鉱の冷間強度が低下し、その結果、成品歩留まりと生産率の低下を招くことが確認できた。
図3の結果によれば、原料鉱石中に10mass%の微粉鉱石(ペレットフィード)を配合した(a)の原料配合に対して、その微粉鉱石分をマラマンバ鉱石に置き換えた(b)の原料配合の場合には、成品焼結鉱の冷間強度(タンブラー強度)は大きく低下し、ほとんど管理限界に近づいている。
気孔構造の解析では、図6に示すようにX線CT画像を固体部と気孔部に二値化し、これをさらに細線化処理し、この細線化処理画像からブランチ(気孔)の総面積Ap(mm2)と総長さLbt(mm)を求め、ブランチ幅=Ap/Lbtによりブランチ幅を求めた。このブランチ幅は焼結ケーキ内部に存在する空洞の太さに相当するものである。
鉄鉱石A 平均気孔量:0.03〜0.05cc/g
鉄鉱石B 平均気孔量:0.10〜0.12cc/g
鉄鉱石C 平均気孔量:0.07〜0.09cc/g
ここで、鉄鉱石Aに含まれる主要な鉱石としてはへマタイト鉱石、マグネタイト鉱石等が挙げられ、また、鉄鉱石Bに含まれる主要な鉱石としてはマラマンバ鉱石等が挙げられ、鉄鉱石Cに含まれる主要な鉱石としてはピソライト鉱石に代表されるリモナイト鉱石等が挙げられる。
平均気孔量X=0.04×[A%]+0.11×[B%]+0.08×[C%] … (1)
但し [A%]:[鉄鉱石A量]/[鉄鉱石A,B,Cの合計量]
[B%]:[鉄鉱石B量]/[鉄鉱石A,B,Cの合計量]
[C%]:[鉄鉱石C量]/[鉄鉱石A,B,Cの合計量]
なお、微粉鉱石であるペレットフィードが焼結用の原料鉱石の一部として用いられており、このペレットフィードは鉱物組成上はへマタイト鉱石及びマグネタイト鉱石に属するが、ペレットフィードは微粉であるために、その微細気孔は融液の挙動に大きな影響を与えないことが判った。このため本発明では、ペレットフィードは鉄鉱石Aの対象から除外する。
したがって、本発明では、原料鉱石の少なくとも一部として、上記鉄鉱石A〜Cの中から選ばれる2種以上の鉄鉱石を配合した焼結原料から焼結鉱を製造する際に、焼結原料中に上記(1)式で定義される鉄鉱石の平均気孔量Xが0.09cc/g以下となるように鉄鉱石を配合し、この焼結原料から焼結鉱を製造するものである。
Claims (4)
- 原料鉱石の少なくとも一部として、水銀圧入測定法によって測定される平均気孔量が0.03〜0.05cc/gの鉄鉱石A(但し、ペレットフィードを除く)、同じく平均気孔量が0.10〜0.12cc/gの鉄鉱石B、同じく平均気孔量が0.07〜0.09cc/gの鉄鉱石Cの中から選ばれる2種以上の鉄鉱石を配合した焼結原料から焼結鉱を製造する方法であって、
下記(1)式で定義される鉄鉱石の平均気孔量Xが0.09cc/g以下となるように、鉄鉱石を配合した焼結原料から焼結鉱を製造することを特徴とする焼結鉱の製造方法。
平均気孔量X=0.04×[A%]+0.11×[B%]+0.08×[C%] … (1)
但し [A%]:[鉄鉱石A量]/[鉄鉱石A,B,Cの合計量]
[B%]:[鉄鉱石B量]/[鉄鉱石A,B,Cの合計量]
[C%]:[鉄鉱石C量]/[鉄鉱石A,B,Cの合計量] - 焼結原料に配合される鉄鉱石の一部が、鉄鉱石Bであることを特徴とする請求項1に記載の焼結鉱の製造方法。
- 焼結原料に配合される鉄鉱石の一部又は全部が、鉄鉱石A、鉄鉱石B及び鉄鉱石Cであることを特徴とする請求項2に記載の焼結鉱の製造方法。
- 鉄鉱石A、鉄鉱石B及び鉄鉱石Cの合計量に対する鉄鉱石Bの割合が20mass%以上であることを特徴とする請求項2又は3に記載の焼結鉱の製造方法。
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