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JP2005170300A - 乗員判定装置 - Google Patents

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JP2005170300A
JP2005170300A JP2003415318A JP2003415318A JP2005170300A JP 2005170300 A JP2005170300 A JP 2005170300A JP 2003415318 A JP2003415318 A JP 2003415318A JP 2003415318 A JP2003415318 A JP 2003415318A JP 2005170300 A JP2005170300 A JP 2005170300A
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Masahiro Nakamoto
昌宏 中本
Satoru Inoue
井上  悟
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

【課題】 車両走行時の揺れ及び乗員の姿勢等が変動しても精度よく乗員種別切替を判定する。
【解決手段】 荷重センサ12a〜12dで車両シート11に加わる荷重を検出荷重値として検出し、荷重演算手段14では検出荷重値に基づいて少なくとも車両シート全体にかかる総荷重値を求めるとともに車両シートの一部に加わる荷重値を一部荷重値として求める。荷重変動演算手段15は総荷重値及び一部荷重値に基づいてそれぞれその変動量を総荷重変動量及び一部荷重変動量として求め、総荷重変動量及び一部荷重変動量が増加方向にあるか減少方向にあるかを判定して総荷重変動方向及び一部荷重変動方向を求めて、総荷重変動量が予め規定された第1の閾値以上で、一部荷重変動量が第1の閾値と異なる他の閾値以上であって、総荷重変動方向及び一部荷重変動方向が同一変動方向であるときにのみ種別切替許可の旨を示す種別切替許可信号を出力する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、車両のシート上にかかる荷重に応じてシートに着座した乗員の種別を判定する乗員判定装置に関する。
一般に、車両には、車両シート上に着座した乗員の種別(例えば、乗員が大人であるか又は子供であるか又はシートが空席状態であるか)の判定を行って、この判定結果に応じて、例えば、エアバック等を動作可能状態(動作許可)とするようにする乗員判定装置が備えられているものがある。
このような乗員判定装置では、車両シート上にかかる荷重を検出して検出荷重に応じてシートに着座した乗員の種別を判定しているものの、乗員の着座姿勢及び車両の走行状態等によって検出荷重が変動し、検出荷重の変動に起因して、乗員種別判定が頻繁に変化してしまうことがある。つまり、乗員の着座姿勢及び車両の走行状態等が外乱となって、精度よく乗員種別を判定することが難しく、この結果、例えば、同一の人物が乗員としてシートに着座しているにも拘わらず、エアバッグの動作許可/禁止状態の表示が頻繁に切り替わるという事態が発生することもある。
このような不具合に対処するため、検出体重値が所定の第1の閾値以上となると、重量クラスと判定し、その後、検出体重値が第1の閾値よりも小さい第2の閾値を下回るまで、重量クラスの判定を維持し、さらに、検出体重値が第2の閾値を下回って軽量クラスと判定された後、検出体重値が第1の閾値以上になるまで軽量クラスの判定を維持するようにしたものがあり、ここでは、検出体重値に代えて、所定期間にわたる検出体重値の平均値が用いられることもある(例えば、特許文献1参照)。
さらに、乗員がシートに着座した際には、応答良くその重量を測定して、着座後には重量の変動があっても応答しにくくした乗員判定装置があり、ここでは、シートに着座した乗員の重量(検出重量)を荷重応答系に入力して、フィルタを通過して荷重測定値とし、荷重応答系では、検出重量の変化に応じて決定される応答速度切り換え信号に基づいてフィルタの応答速度を切り換え、異なるフィルタ応答速度で処理された検出重量を荷重測定値として出力して、乗員種別判定を行っている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−74541公報(段落(0030)〜段落(0052)、第1図〜第4図) 特開2002−357476公報(段落(0037)〜段落(0084)、第1図〜第4図)
従来の乗員判定装置は、以上のように構成されているので、検出体重値(検出重量)が車両走行時の揺れ及び乗員の姿勢等によって変動しても、実質的に応答を遅らせて乗員種別判定の一時的な変動を防止しているものの、応答を遅らせているため、実際に乗員種別が変わったにも拘わらず、同一の乗員種別であると誤判定する恐れがあり、精度よく乗員種別を判定することが難しいという課題があった。
また、乗員種別判定の応答を速くしてしまうと、車両走行時の揺れ及び乗員の姿勢等が変動した都度、乗員種別が変わったと判定してしまうことがあり、この場合にも精度よく乗員種別を判定することが難しくなってしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、車両走行時の揺れ及び乗員の姿勢等が変動しても、精度よく乗員種別切替を判定することのできる乗員判定装置を得ることを目的とする。
この発明に係る乗員判定装置は、車両シートに加わる荷重を検出荷重値として検出して、検出荷重値に応じて車両シート上の乗員種別を判定する際、検出荷重値に基づいて少なくとも車両シートの全体にかかる総荷重値を求めるとともに、車両シートの一部に加わる荷重値を一部荷重値として求め、総荷重値及び一部荷重値に基づいてそれぞれその変動量を総荷重変動量及び一部荷重変動量として求めるとともに、総荷重変動量及び一部荷重変動量が増加方向にあるか減少方向にあるかを判定して、総荷重変動方向及び一部荷重変動方向を求め、その後、総荷重変動量が予め規定された第1の閾値以上で、一部荷重変動量が前記第1の閾値と異なる他の閾値以上であり、総荷重変動方向及び一部荷重変動方向が同一変動方向であるときにのみ、種別切替許可の旨を示す種別切替許可信号を出力して、乗員種別の切替判定を行うことを特徴とするものである。
この発明は、車両シートに加わる荷重の検出荷重値に基づいて、車両シート全体にかかる総荷重値を求めるとともに、車両シートの一部に加わる荷重値を一部荷重値として求め、総荷重値及び一部荷重値に基づいてそれぞれその変動量を総荷重変動量及び一部荷重変動量として求めるとともに、総荷重変動量及び一部荷重変動量が増加方向にあるか減少方向にあるかを判定して総荷重変動方向及び一部荷重変動方向を求め、総荷重変動量が予め規定された第1の閾値以上で、一部荷重変動量が第1の閾値と異なる他の閾値以上であって、総荷重変動方向及び一部荷重変動方向が同一変動方向であるときにのみ種別切替許可の旨を示す種別切替許可信号を出力するように構成したので、車両走行時の揺れ及び乗員の姿勢等が変動しても、精度よく乗員種別切替を判定することができるという効果がある。
実施の形態1.
図1は、この発明を実施するための実施の形態1における乗員判定装置を示すものである。図1において、図示の乗員判定装置10は車両に搭載され、乗員判定装置10による乗員種別判定結果に応じて、例えば、エアバッグの動作許可/禁止状態の切替が行われる。なお、乗員種別とは、例えば、車両シートが空席であるか、シートに子供が着座しているか、又はシートに大人が着座しているかの区別を示すものである。乗員判定装置10は、車両シート11に装着された第1〜第4の荷重センサ12a〜12dを備えており、第1及び第2の荷重センサ12a及び12bは車両シート11の前側(前部)に所定の間隔で左右に配置され、第3及び第4の荷重センサ12c及び12dは車両シート11の後側(後部)に所定の間隔で左右に配置されている。
荷重センサ12a〜12dはコントローラ13に接続されており、コントローラ13は、荷重演算手段14、荷重変動演算手段15、及び判定手段16を有している。荷重演算手段14には入力インタフェース21、総荷重演算手段22、前部荷重演算手段23、及び後部荷重演算手段24が備えられ、入力インタフェース21にはローパスフィルタ(LPF:図示せず)及びA/D変換器を有し、第1〜第4の荷重センサ12a〜12dで検出された荷重(以下第1〜第4の荷重センサ12a〜12dで検出された荷重をそれぞれ第1〜第4の検出荷重と呼ぶ)はLPFで高周波分(例えば、ノイズ)が除去された後、A/D変換器でデジタル値に変換される。
総荷重演算手段22では、第1〜第4の検出荷重を加算して、その加算値を総荷重値とする。前部荷重演算手段23は、第1及び第2の検出荷重を加算して、その加算値を前部荷重値とする。そして、後部荷重演算手段24は、第3及び第4の検出荷重を加算して、その加算値を後部荷重値とする。これら総荷重値、前部荷重値、及び後部荷重値は荷重変動演算手段15に与えられる。なお、前部荷重値及び後部荷重値は一部荷重値である。
荷重変動演算手段15には、リファレンス値演算手段31、変動量演算手段32、変動方向判定手段33、及び種別切替許可禁止判定手段34が備えられており、リファレンス値演算手段31では、総荷重値、前部荷重値、及び後部荷重値をLPF処理してそれぞれ総荷重リファレンス値、前部荷重リファレンス値、及び後部荷重リファレンス値とする(リファレンス値演算手段31におけるLPF処理は、入力インタフェース21におけるLPF処理よりもその応答速度が遅い)。
変動量演算手段32では総荷重値と総荷重リファレンス値、前部荷重値と前部荷重リファレンス値、後部荷重値と後部荷重リファレンス値を比較して、その変動量をそれぞれ総荷重変動量、前部荷重変動量、及び後部荷重変動量として求める(前部荷重変動量及び後部荷重変動量は一部荷重変動量である)。また、変動方向判定手段33では、総荷重値と総荷重リファレンス値、前部荷重値と前部荷重リファレンス値、後部荷重値と後部荷重リファレンス値を比較して、その変動量が増加する方向にあるか減少する方向にあるか(以下変動方向という)を算出して、それぞれ総荷重変動方向、前部荷重変動方向、及び後部荷重変動方向とする(前部荷重変動方向及び後部荷重変動方向は一部荷重変動方向である)。
そして、種別切替許可禁止判定手段34では、後述するようにして、総荷重変動量、前部荷重変動量、及び後部荷重変動量と総荷重変動方向、前部荷重変動方向、及び後部荷重変動方向とに基づいて種別切替を許可するか否かを示す種別切替許可禁止信号を出力する。
判定手段16には総荷重値及び種別切替許可禁止信号が与えられており、判定手段16は種別判定手段41、判定時間選択手段42、及び判定出力手段43を有している。判定時間選択手段42では種別切替許可禁止信号に応じて後述するようにして種別切替許可判定時間及び種別切替禁止判定時間のうちいずれか一方を選択判定時間として選択する。種別判定手段41は、総荷重値に応じて後述するようにして乗員の種別を判定し、この種別判定結果が選択判定時間の間継続すると、乗員種別を当該種別判定結果に切り替える。
そして、この種別判定結果は、判定出力手段43から、例えば、エアバッグ制御装置(エアバッグECU:図示せず)に与えられ、エアバッグECUでは種別判定結果に応じてエアバッグを動作可能状態又は動作禁止状態とする。
次に動作について図1及び図2を参照して、説明する。
乗員判定装置がオンすると(動作すると)、前述したようにして、第1〜第4の荷重センサ12a〜12dから第1〜第4の検出荷重が荷重演算手段14に与えられる(荷重データ入力:ステップST1)。そして、荷重演算手段14では上述したように総荷重値、前部荷重値、及び後部荷重値を求め(荷重演算:ステップST2)、変動量演算手段32及び変動方向判定手段33によってそれぞれ総荷重変動量、前部荷重変動量、及び後部荷重変動量と総荷重変動方向、前部荷重変動方向、及び後部荷重変動方向とが演算される(変動量、変動方向演算:ステップST3)。
ここで、図3を参照すると、いま、総荷重値が図3(a)に符号”Wall”で示すように時間とともに変化したとすると、総荷重値をLPF処理した総荷重リファレンス値は、図3(a)に符号”A”で示すように時間とともに変化する。図3(a)に”変動量ΔWall”で示す部分が総荷重変動量となる。同様にして、前部荷重値が図3(b)に符号”Wf”で示すように時間とともに変化したとすると、前部荷重値をLPF処理した前部荷重リファレンス値は、図3(b)に符号”B”で示すように時間とともに変化する。図3(b)に”変動量ΔWf”で示す部分が前部荷重変動量となる。また、後部荷重値が図3(c)に符号”Wr”で示すように時間とともに変化したとすると、後部荷重値をLPF処理した後部荷重リファレンス値は、図3(c)に符号”C”で示すように時間とともに変化する。そして、図3(c)に”変動量ΔWr”で示す部分が後部荷重変動量となる。
種別切替許可禁止判定手段34は、乗員の体重に応じて複数の種別閾値が設定されており、例えば、図4に示すように、空席と子供との種別を区別する種別閾値S1、子供と大人との種別を区別する種別閾値S2が設定されている。いま、種別閾値S1を第1の閾値とすると、種別切替許可禁止判定手段34には、さらに第2及び第3の閾値が設定され、第2及び第3の閾値はそれぞれ前部荷重値及び後部荷重値に対応しており、第2の閾値<第3の閾値<第1の閾値とされ、第1の閾値=第2の閾値+第3の閾値である(第2の閾値<第3の閾値としたのは、乗員がシートに着座している際には、シート前部側よりもシート後部側に荷重がかかるためである)。
なお、種別切替許可禁止判定手段34には種別閾値S1を第1の閾値として、それぞれ第2及び第3の閾値が設定されている。
前述のように、総荷重変動量、前部荷重変動量、及び後部荷重変動量と総荷重変動方向、前部荷重変動方向、及び後部荷重変動方向とを受けると、種別切替許可禁止判定手段34では、まず、総荷重変動量ΔWall≧第1の閾値W1であるか否かを判定する(ステップST4)。そして、ΔWall<W1であると、乗員種別切替禁止を示す種別切替禁止信号を出力する(ステップST5)。一方、ΔWall≧W1であると、次に、種別切替許可禁止判定手段34は前部荷重変動量ΔWf≧第2の閾値W2であるか否かを判定する(ステップST6)。そして、ΔWf<W2であると、ステップST5を行う。
ステップST6において、ΔWf≧W2であると、続いて、種別切替許可禁止判定手段34は後部荷重変動量ΔWr≧第3の閾値W3であるか否かを判定する(ステップST7)。そして、ΔWr<W3であると、ステップST5を行う。一方、Wr≧W3であると、種別切替許可禁止判定手段34では、総荷重変動方向、前部荷重変動方向、及び後部荷重変動方向が全て同一方向であるか否か(つまり、総荷重変動方向、前部荷重変動方向、及び後部荷重変動方向の全てが増加方向であるか又は減少方向であるか)を判定して(ステップST8)、全ての変動方向が同一方向であると、乗員種別切替許可を示す種別切替許可信号を出力する(ステップST9)。全ての変動方向が同一方向でないと、種別切替許可禁止判定手段34はステップST5を行う。
図5に示すように、種別切替許可禁止信号は、乗員種別切替許可を示している際には”許可”となり、乗員種別切替禁止を示している際には”禁止”となる。
なお、上述の説明から明らかなように、荷重検出センサ12a〜12dは荷重検出手段として機能し、リファレンス値演算手段31、変動量演算手段32、及び変動方向判定手段33は変動演算手段として機能する。また、実施の形態1では、4個の荷重センサ12a〜12dを用いたが、複数の荷重センサを用いて車両シート11に加わる荷重を検出するようにすればよい。
次に、図1及び図6を参照して、乗員判定装置のコントローラ13が荷重演算手段14、荷重変動演算手段15、及び判定手段16を備える場合の動作について説明する。前述したように、判定手段16には荷重演算手段14から総荷重値が与えられており、さらに、判定手段16には荷重変動演算手段15から種別切替許可禁止信号が与えられている。種別判定手段41には、前述した種別閾値S1及びS2が設定されており、総荷重値と種別閾値S1及びS2を比較して、シート11に着座した乗員の種別を判定して今回判定結果を得る(乗員種別判定:ステップST10)。
種別判定手段41では、ステップST10によって前回種別判定を行った結果得られた前回判定結果と今回判定結果とを比較して(ステップST11)、前回判定結果=今回判定結果であると、判定時間選択手段42では、図2で説明した種別切替許可禁止信号が乗員種別切替許可を示しているか否かを判定する(ステップST12)。判定時間選択手段42には乗員種別切替許可及び乗員種別切替禁止に対応してそれぞれ第1及び第2の判定時間T1及びT2が予め設定されており、第1の判定時間T1<第2の判定時間T2である(例えば、第1の判定時間T1=1秒、第2の判定時間T2=5秒である)。
ステップST12において、種別切替許可禁止信号が乗員種別切替許可を示していると、判定時間選択手段42は、第1の判定時間T1を選択判定時間として選択して、第1の判定時間T1を種別判定手段41に渡す。種別判定手段41では今回判定結果の継続時間tと第1の判定時間T1とを比較して(ステップST13)、t≧T1であると、乗員種別切替と判定し、乗員の種別を判定する(ステップST14)。そして、種別判定結果は、判定出力手段43によってエアバッグECUに与えられ、エアバッグECUでは種別判定結果に応じてエアバッグを動作可能状態又は動作禁止状態とする。その後、種別判定手段41では、今回判定結果を前回判定結果として記憶し(ステップST15)、処理を終了する。一方、ステップST13において、t<T1であると、処理はステップST15に進み、乗員種別切替は行われない。
ステップST12において、種別切替許可禁止信号が乗員種別切替禁止を示していると、判定時間選択手段42は第2の判定時間T2を選択判定時間として選択して、第2の判定時間T2を種別判定手段41に渡す。種別判定手段41では今回判定結果の継続時間tと第2の判定時間T2とを比較して(ステップST16)、t≧T2であると、ステップST14で乗員種別切替と判定し、種別判定結果が、判定出力手段43によってエアバッグECUに与えられることになる。そして、種別判定手段41では、ステップST15で今回判定結果を前回判定結果として記憶し、処理を終了する。一方、ステップST16において、t<T2であると、処理はステップST15に進み、乗員種別切替は行われない。なお、ステップST11において、前回判定結果と今回判定結果とが等しくないと、処理はステップST15に進み、乗員種別切替は行われない。
実施の形態1によれば、車両シートに加わる荷重の検出荷重値に基づいて、車両シート全体にかかる総荷重値を求めるとともに、車両シートの一部に加わる荷重値を一部荷重値として求めて、さらに、総荷重値及び一部荷重値に基づいてそれぞれその変動量を総荷重変動量及び一部荷重変動量として求めるとともに、総荷重変動量及び一部荷重変動量が増加方向にあるか減少方向にあるかを判定して、総荷重変動方向及び一部荷重変動方向を求めて、総荷重変動量が予め規定された第1の閾値以上で、一部荷重変動量が第1の閾値と異なる他の閾値以上であり、総荷重変動方向及び一部荷重変動方向が同一変動方向であるときにのみ種別切替許可の旨を示す種別切替許可信号を出力するように構成したので、車両走行時の揺れ及び乗員の姿勢等が変動しても、精度よく乗員種別を判定することができることになる。
また、例えば、一部荷重値として車両シートの前側にかかる荷重値である前部荷重値と車両シートの後ろ側にかかる荷重値である後部荷重値とを求めて、総荷重値、前部荷重値、及び後部荷重値に基づいてそれぞれその変動量を総荷重変動量、前部荷重変動量、及び後部荷重変動量として求めるとともに、総荷重変動量、前部荷重変動量、及び後部荷重変動量が増加方向にあるか減少方向にあるかを判定して、総荷重変動方向、前部荷重変動方向、及び後部荷重変動方向を求め、総荷重変動量が第1の閾値以上で、前部荷重変動量及び後部荷重変動量がそれぞれ第2及び第3の閾値以上であり、総荷重変動方向、前部荷重変動方向、及び後部荷重変動方向が同一変動方向であるときにのみ種別切替許可の旨を示す種別切替許可信号を出力するように構成したので、車両走行時の揺れ及び乗員の姿勢等の変動に起因する荷重の変化による乗員種別判定誤差を防止して、精度よく乗員種別を判定することができるという効果がある。
また、種別切替許可禁止信号に応じて、互いに異なる第1及び第2の判定時間のいずれか一方を選択判定時間として選択して、総荷重値と予め規定された乗員種別閾値とに基づいて乗員種別判定を行って種別判定結果を得て、この種別判定結果が選択判定時間以上継続すると乗員種別切替と判定するように構成したので、ゆっくりと乗員種別が切り替わる場合などにおいて、総荷重変動量、一部荷重変動量(例えば、前部荷重変動量、及び後部荷重変動量)が小さく乗員種別切替許可が行われないという事態を回避できるという効果がある。
さらに、種別切替信号が種別切替許可を示していると、第1の判定時間を選択判定時間として選択し、種別切替信号が種別切替禁止を示していると第2の判定時間を前記選択判定時間として選択して、第1の判定時間を第2の判定時間よりも短くするように構成したので、種別切替信号が種別切替許可を示している際の種別切替を速やかに行うことができるという効果がある。
この発明の乗員判定装置の一例を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1による乗員判定装置の動作の一例を説明するためのフローチャートである。 図1に示す乗員判定装置において、荷重値とリファレンス値との関係を示す図であり、(a)は総荷重値と総荷重リファレンス値との関係を示す図、(b)は前部荷重値と前部荷重リファレンス値との関係を示す図、(c)は後部荷重値と後部荷重リファレンス値との関係を示す図である。 図1に示す乗員判定装置で用いられる乗員種別判定閾値を説明するための図である。 図1に示す乗員判定装置で生成される種別切替許可禁止信号の一例を示す図である。 この発明の実施の形態1による乗員判定装置の動作の他の例を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
10 乗員判定装置、11 車両シート、12a〜12d 荷重センサ、13 コントローラ、14 荷重演算手段、15 荷重変動演算手段、16 判定手段、21 入力インタフェース、22 総荷重演算手段、23 前部荷重演算手段、24 後部荷重演算手段、31 リファレンス値演算手段、32 変動量演算手段、33 変動方向判定手段、34 種別切替許可禁止判定手段、41 種別判定手段、42 判定時間選択手段、43 判定出力手段。

Claims (4)

  1. 車両シートに加わる荷重を検出荷重値として検出し、該検出荷重値に応じて前記車両シート上の乗員種別を判定する乗員判定装置において、
    前記車両シートに加わる荷重を前記検出荷重値として検出する荷重検出手段と、
    前記検出荷重値に基づいて、少なくとも前記車両シートの全体にかかる総荷重値を求めるとともに、前記車両シートの一部に加わる荷重値を一部荷重値として求める荷重演算手段と、
    前記総荷重値及び前記一部荷重値に基づいて、それぞれその変動量を総荷重変動量及び一部荷重変動量として求め、該総荷重変動量及び前記一部荷重変動量が増加方向にあるか減少方向にあるかを判定して、総荷重変動方向及び一部荷重変動方向を求める変動演算手段と、
    前記総荷重変動量が予め規定された第1の閾値以上で、前記一部荷重変動量が前記第1の閾値と異なる他の閾値以上であって、前記総荷重変動方向及び前記一部荷重変動方向が同一変動方向であるときにのみ種別切替許可の旨を示す種別切替許可信号を出力する種別切替許可禁止判定手段とを備えたことを特徴とする乗員判定装置。
  2. 一部荷重値は車両シートの前側にかかる荷重値である前部荷重値と前記車両シートの後ろ側にかかる荷重値である後部荷重値とを有し、
    他の閾値として第1の閾値と異なる第2及び第3の閾値が設定され、前記第2の閾値は前記第3の閾値よりも小さく、前記第2及び前記第3の閾値の合計は前記第1の閾値に等しく、
    変動演算手段は、一部荷重変動量として前部荷重値に対応する前部荷重変動量及び前部荷重変動方向と後部荷重値に対応する後部荷重変動量及び後部荷重変動方向を求め、
    種別切替許可禁止判定手段は、総荷重変動量が第1の閾値以上で、前記前部荷重変動量及び前記後部荷重変動量がそれぞれ前記第2及び前記第3の閾値以上であって、前記総荷重変動方向、前記前部荷重変動方向、及び前記後部荷重変動方向が同一変動方向であるときにのみ種別切替許可の旨を示す種別切替許可信号を出力するようにしたことを特徴とする請求項1記載の乗員判定装置。
  3. 種別切替許可・禁止信号に応じて互いに異なる第1及び第2の判定時間のいずれか一方を選択判定時間として選択する判定時間選択手段と、
    総荷重値と予め規定された乗員種別閾値とに基づいて乗員種別判定を行って種別判定結果を得て、前記種別判定結果が前記選択判定時間以上継続すると乗員種別切替と判定する種別判定手段とを有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の乗員判定装置。
  4. 判定時間選択手段は種別切替信号が種別切替許可を示していると第1の判定時間を選択判定時間として選択し、前記種別切替信号が種別切替禁止を示していると第2の判定時間を前記選択判定時間として選択しており、
    前記第1の判定時間は前記第2の判定時間よりも短いことを特徴とする請求項3記載の乗員判定装置。
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