JP2005091519A - 画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 空間光変調素子として、画像データの更新を走査線順次に行い、画像情報に従って光を制御可能な複数の画素から発せられる光線に対して、その光軸をシフトすることにより画素ずらしを行い、表示素子の解像度よりも高い解像度の画像表示を可能にする画像表示装置において、空間光変調素子のデータ更新のタイミングと、画素ずらしのタイミングに合わせ、画素ずらしにより生じた劣化の原因となる画像を、光源からの光を遮光手段で遮光する。
【選択図】 図1
Description
液晶表示素子等を用いた画像表示装置は、液晶表示素子を構成する画素の数により、表示する画像の精細さが基本的に決定されるが、高精細な画像を得るために画素数を増加させると、液晶表示素子のコストが高くなったり、より高速な信号処理回路が必要となったりすることになる。
そこで、限られた画素数の液晶表示素子を用いて、より高精細な画像を表示するための技術が開発されている。斯かる技術として、複屈折板を用いて表示素子からの光の光軸をシフトするものが知られており、より詳しくは、例えば液晶表示素子から出射される光の光軸を時系列的にシフトさせて、見かけの画素位置を順次ずらすことにより、観察される画素数を増加させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
さらに、1フレームを4つのサブフィールドに分割して、これらサブフィールド毎に見かけの画素位置を移動させる4点画素ずらしの技術や、さらに多点の画素ずらしを行うことも知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、同様なものとしては、画素ずらしを行う際に動作中の表示により、コントラスト等の性能が低下することが知られている(例えば、特許文献3参照)。
また、画素ずらし素子に圧電素子を使用した画像表示装置において、画素ずらし動作中に照明光をOFFにする(例えば、特許文献4参照)ことにより、また、画素ずらし中に表示素子に映像を表示しないこと(例えば、特許文献5参照)により解決する方法も知られている。
以上、述べたような画像表示装置に用いられる表示素子としては、水平方向または垂直方向に偏光した光を出射するタイプのLCDを使用したものなどが一般的である。液晶表示素子である空間光変調素子の画像データ更新には、画面全体のデータを一斉に更新するものや、走査線方向に順次更新するものがある。
画素ずらし素子に圧電素子を使用した画像表示装置において、シフト動作中に照明をOFFにする方法も発案されているが、照明の照度が瞬時にデジタル的に変化しないため、画質劣化の原因である画像を完全に除去することができず、本来求めている画質を達成できていない。
また表示素子に映像を表示しない方法も考案されているが、表示手段も表示切換え時に過渡的な表示があるため、画質劣化の原因であるノイズ画像を完全に除去することができず、本来求めている画質を達成できないという問題もある。
本発明は、上述した実情を考慮してなされたものであって、画像情報に従って光を制御可能な複数の画素から発せられる光線に対して、その光軸をシフトすることにより画素ずらしを行い、表示素子の解像度よりも高い解像度の画像表示が可能である画像表示装置において、空間光変調素子のデータ更新方法毎に、データ更新及び、画素ずらしのタイミングを合わせ、遮光手段を用いて画像劣化の原因となる画素ずらし中の画像等を排除し、高品質な画像の表示を提供することを目的とする。
また、請求項2に記載の発明は、空間光変調素子として、画像データの更新を走査線順次に行うものを用い、画像情報に従って光を制御可能な複数の画素から発せられる光線に対して、その光軸をシフトすることにより画素ずらしを行い、表示素子の解像度よりも高い解像度の画像表示が可能である画像表示装置において、空間光変調素子のデータ更新のタイミングに画素ずらしのタイミングを合わせ、画素ずらしと画素ずらしのタイミングにより生じた画質劣化の原因となる画像を光源からの光をデータ更新方向に時間的に移動させて遮光する遮光手段を備えた画像表示装置を特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、空間光変調素子として、画像データの更新を走査線順次に行うものを用い、画像情報に従って光を制御可能な複数の画素から発せられる光線に対して、その光軸をシフトすることにより画素ずらしを行い、表示素子の解像度よりも高い解像度の画像表示が可能である画像表示装置において、空間光変調素子のデータ更新のタイミングに画素ずらしのタイミングを合わせ、画素ずらしと画素ずらしのタイミングにより生じた画質劣化の原因となる画像を光源からの光をデータ更新と同じ方向に遮光部を、走査線に対して略平行に移動して遮光する遮光手段を備えた画像表示装置を特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記画素ずらし手段と画像表示用投射レンズ間の画像が結像する位置に前記遮光手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記空間光変調素子の画像合成後の偏光ビームスプリッターからの光路にマイクロレンズを設け、画像が結像する位置に遮光手段を備えた請求項1から3のいずれか1項に記載の画像表示装置を特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項6において、遮光開始から終了するまでの時間Tをデータ更新時間T1、画素ずらし時間をT2とした時に、T≦T1+T2とする画像表示装置を特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項2又は3において、データ更新期間がデータ更新に伴う過渡現象期間より長い場合、データ更新時間より遮光移動時間を早くし、データ更新期間中に画素ずらし期間を含める画像表示装置を特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、請求項8において、データ更新開始からデータ更新に伴う過渡現象期間終了までの時間の中間を画素ずらし期間の中間のタイミングとして、画素ずらしを行うことを特徴とした遮光を行う画像表示装置を特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、前記遮光手段が2つ以上の軸を各々支点とし、その各々の支点の周りを支点から、等しい距離で回転運動を行う軸同士を連結した遮光板を有し、遮光板は支点間を結んだ線と平行な面を2面以上持つ走査線に平行に順次遮光する請求項1から5のいずれか1項に記載の遮光手段を特徴とする。
また、請求項11に記載の発明は、空間光変調素子として、画像データの更新を全画面一斉に行うものを用い、画像情報に従って光を制御可能な複数の画素から発せられる光線に対して、その光軸をシフトすることにより画素ずらしを行い、表示素子の解像度よりも高い解像度の画像表示が可能である画像表示装置において、空間光変調素子のデータ更新のタイミングと、画素ずらしのタイミングを合わせ、画素ずらしのタイミングに遮光するタイミングを合わせ、遮光手段を用いて全画面を一斉に遮光することを特徴とする画像表示装置を特徴とする。
また、請求項13に記載の発明は、請求項11、12において、遮光開始から終了するまでの時間をT、データ更新の開始時間をT3、終了時間をT4、画素ずらしの開始時間をT5、終了時間をT6とした時に、T4−T3≧T6−T5の時にはT3≦T5、T4≧T6、T≒T6−T5とし、T4−T3≦T6−T5の時にはT3≧T5、T4≦T5、T≒T6−T5とする画像表示装置を特徴とする。
また、請求項14に記載の発明は、偏光ビームスプリッターより前段の照明系の位置に遮光手段を設置する場合、遮光板の光の来る方向をミラーまたはミラー加工したものとし、遮光時の光を照明側に反射する遮光手段を備えた画像表示装置を特徴とする。
かかる課題を解決するため本発明においては、LCOSのデータ更新方法に合わせて、遮光手段を備えることにより、表示により画質低下を起こす期間の光源からの光を遮光し、その制御を行うことと、データ更新と画素ずらし及び、遮光のタイミングを制御することにより、表示しない時間を最小限に押さえながら、画質を低下させている要因を除去し、高品質高解像度の画像表示を実現する。
また、請求項2では、LCOSとして、画像データの更新を走査線順次に行うものを用い、画像情報に従って光を制御可能な複数の画素から発せられる光線に対して、その光軸をシフトすることにより画素ずらしを行い、表示素子の解像度よりも高い解像度の画像表示が可能である画像表示装置において、LCOSのデータ更新のタイミングに画素ずらしのタイミングを合わせ、光源からの光をデータ更新方向に時間的に移動させて遮光することにより、画素ずらしによるデータの更新方向に合わせた遮光が行え、画素ずらしと画素ずらしのタイミングにより生じた画質劣化の原因となる画像表示を排除するとともに、遮光を必要とする期間を短くすることで光利用効率を上げることができ、且つ高品質高解像度の画像を表示することができるようになる。
さらにまた、請求項3では、LCOSとして、画像データの更新を走査線順次に行うものを用い、画像情報に従って光を制御可能な複数の画素から発せられる光線に対して、その光軸をシフトすることにより画素ずらしを行い、表示素子の解像度よりも高い解像度の画像表示が可能である画像表示装置において、LCOSのデータ更新のタイミングに画素ずらしのタイミングを合わせ、光源からの光をデータ更新と同じ方向に遮光部を、走査線に対して略平行に移動して遮光することにより、画素ずらしによるデータの更新と更新方向に合わせた遮光が行え、画素ずらしと画素ずらしのタイミングにより生じた画質劣化の原因となる画像を排除するとともに、遮光を必要とする期間を短くすることで光利用効率を上げることができ、且つ高品質の画像を表示することができるようになる。
請求項5では、偏光ビームスプリッター(PBS)後にマイクロレンズを設け、画像が結像する位置に遮光手段を備えることにより、光利用効率が良く、遮光したい画像位置の画像を遮光することができる。
請求項6では、データ更新速度と遮光移動速度が同じであることにより、全画面均一なデータの更新に合わせた遮光を行うことができ、全画面で均一な高品質光解像度の画像を表示することができる。
請求項7では、遮光開始から終了するまでの時間Tをデータ更新時間をT1、画素ずらし時間をT2とした時に、T≦T1+T2とすることで、不要な画像表示をなくすと共に、光の利用効率の低下を押さえた高品質高解像度の画像を表示することができる。
請求項8では、データ更新期間がデータ更新に伴う過渡現象期間より長い場合、データ更新時間より遮光移動時間を早くし、データ更新期間中に画素ずらし期間を含めることにより、不要な画像表示をなくすと共に、光の利用効率の低下を低減することができる。
請求項9では、データ更新開始時間を0とし、データ更新に伴う過渡現象期間終了時間をT7とすると、画素ずらし期間の中間をT8とすると、T8≒T7/2のタイミングで画素ずらしを行うことにより、不要な画像表示をなくした中で、光の利用効率を最高にできる。
請求項10では、2つ以上の軸を各々支点とし、その各々の支点の周りを支点から、等しい距離で回転運動を行う軸同士を連結した遮光板を有し、遮光板は支点間を結んだ線と平行な面を2面以上持つことにより、走査線に平行に順次遮光できることになり、支点の軸の円運動を利用して、画面左右を同条件で遮光することができる。
請求項11では、空間光変調素子として、画像データの更新を全画面一斉に行うものを用い、画像情報に従って光を制御可能な複数の画素から発せられる光線に対して、その光軸をシフトすることにより画素ずらしを行い、表示素子の解像度よりも高い解像度の画像表示が可能である画像表示装置において、空間光変調素子のデータ更新のタイミングと、画素ずらしのタイミングを合わせ、画素ずらしのタイミングに遮光するタイミングを合わせ、遮光手段を用いて全画面を一斉に遮光することにより、画素ずらしとデータ更新の関係による正しい位置・データ以外の画像表示を排除し、高品質の画像を表示することができるようになる。
請求項13では、遮光開始から終了するまでの時間をT、データ更新の開始時間を遮光開始から終了するまでの時間をT、データ更新の開始時間をT3、終了時間をT4、画素ずらしの開始時間をT5、終了時間をT6とした時に、T4−T3≧T6−T5の時にはT3≦T5、T4≧T6、T≒T6−T5とし、T4−T3≦T6−T5の時にはT3≧T5、T4≦T5、T≒T6−T5とすることにより、光の利用効率の低下を押さえた上で、高品質の画像を表示することができる。
請求項14では、遮光時の光を照明側に反射することにより、遮光した光を再利用でき、光利用効率を高めることができる。
本発明は、1フレームを複数のサブフィールドに分割する画素ずらし素子と、LCOS、光源からの光を遮光するための遮光手段と、それらの制御を行う手段を備えた画像表示装置である。
図1は本実施例の表示画像データと、画素の位置及び、遮光の関係を示したタイミングチャートの一例である。画像表示データは画面上から下の方向でデータが更新され、更新されるデータはD1、D2、D3、D4、D1’の順である。更新時にはLCOSの特性から過渡期がある。画像表示素子の位置は1フィールドの期間内に、P1、P2、P3、P4の位置に順に変位し、それぞれの位置で4つのサブフィールドを形成させる。
この画素の位置をシフトさせる時には例えばP1からP2にシフトする間にP1でもP2でもない位置に画素がシフトされる移動中の期間がある。上記のようにデータは画面上から下に順次更新されるが、画素ずらしは画面一斉に行われる為と、画素ずらしと画像データ更新のタイミングのずれにより、画像データが意図した位置以外に表示されることが起ってくる。そこで本例ではこのような画像を排除する為に、データ更新と画素の位置が本来の位置に表示されない期間を全画面上で均一に排除する為に、その期間、データ更新とほぼ同じ移動時間で遮光を行っている。このことにより正しい位置へのデータのみ表示されることになり高画質、高解像度の画像表示を実現することができる。
図2は本実施例の表示画像データと、画素の位置及び、遮光の関係を示したタイミングチャートの一例である。画像表示データは画面上から下の方向でデータが更新され、更新されるデータはD1、D2、D3、D4、D1’の順である。更新時にはLCOSの特性から過渡期がある。画像表示素子の位置は1フィールドの期間内に、P1、P2、P3、P4の位置に順に変位し、それぞれの位置で4つのサブフィールドを形成させる。この画素の位置をシフトさせる時には例えばP1からP2にシフトする間にP1でもP2でもない位置に画素がシフトされる移動中の期間がある。上記のようにデータは画面上から下に順次更新されるが、画素ずらしは画面一斉に行われる為、画像データが意図した位置以外に表示されることが起ってくる。
そこで本例ではこのような画像を排除する為に、データ更新と画素の位置が本来の位置に表示されない期間を全画面上で均一に排除するとともに、データ更新期間のタイミングに画素ずらし期間のタイミングを合わせることで排除の為の遮光期間を短縮し、その期間データ更新とほぼ同じ移動時間で遮光を行っている。このことにより正しい位置へのデータのみ表示されるとともに、遮光を必要とする期間を短くすることで光利用効率を上げることができ、且つ高品質の画像を表示することができるようになる。
図3は、回転円盤による遮光手段の構造の一例である。回転円盤1はモータ2で回転する扇形の遮光板5をもっており、この遮光板にて遮光を行う。遮光部と非遮光部の角度の比は、遮光時間と非遮光時間の比となっている。
図4は遮光手段として、回転円盤を用いた場合のタイミングチャートの一例である。回転円盤を使用しているために、画面の左右方向になる円盤の内外で、若干遮光タイミングと期間が異なるものの簡単な機構で、LCOSとして画像データ更新を走査線順次に行うものを用いた場合に、正しい位置へのデータのみ表示されることになり高画質での高解像度画像の表示を実現することができる。
図5はそのタイミングチャートの一例であり、データ更新時間と遮光移動時間がほぼ同じものである。遮光を走査線に対して平行に移動して行える為、画面左右で均一な遮光が行え、遮光時間を短く且つ、全画面均一な高画質での高解像度画像の表示を実現することができる。
図6は遮光手段の構造の一例である。モータ2で駆動する軸と固定された軸を各々支点3とし、その各々の支点で回転する円盤上に支点から同距離の軸をもち、この軸同士を連結した遮光板5を備える。遮光板5は支点間を結んだ線と平行な面を備えている。モータが駆動すると下図に示す円盤6が回転する。その円盤上の軸4は円運動を行うがこれと固定された支点3を中心とする円盤状の軸4と遮光板5で連結されている為に、固定された側の円盤6もモータ側と等しい運動を行う。この軸を連結した遮光板は支点間を結んだ線と平行な面を備えているので、駆動中は常に支点間を結んだ線と平行に移動する。また遮光板は円形に移動し、遮光する光の光路7は、支点間を結んだ線と垂直な方向に遮光板が移動するので、平行な方向の光路が遮光時は全て遮光板に遮られ、非遮光時は全て遮らないようになる。
遮光板の位置制御はモータにホームポジションを設ける等、遮光板の回転開始位置を決めたり、遮光板の位置を検知するセンサ等の仕組を設けること等で実現できる。
また図8のようにデータ更新期間T1がデータ更新に伴う過渡現象期間T2より長い場合、データ更新時間より遮光移動時間を早くし、データ更新期間中に画素ずらし期間を含め、且つデータ更新開始時間とデータ更新に伴う過渡現象期間終了時間の中間に、画素ずらし期間の中間にもってくると、遮光期間が短くなる。つまり遮光による光利用効率低下を押さえた上で、画面全体を均一条件で、正しい位置へのデータのみ表示でき、高画質高解像度の画像表示を実現することができる。
図9、10はこの遮光手段を備えた三板式プロッタの構造の一例である。図9ではランプ9、フィルタ10、インテグレータ11、偏向板8が配置されるとともに、3つのLCOSであるL、PBSであるP、及び画素ずらし素子12が設けられ、遮光手段5は画素ずらし素子12と投射レンズ13間に設けてある。この方法では、遮光を行う為に遮光手段以外に新たに部品は必要とならず、簡単に遮光手段5による遮光を実現することができる。
また図10ではマイクロレンズ14を設けることにより部品点数は増えるが、先の方式に比べ、光利用効率が良い遮光を実現することができる。両構造とも、画像が結像するところに遮光手段を設けることにより、データ更新方向へ移動する遮光を画像に合わせて行うことができる。
図12はランプのミラーとして回転楕円体ミラー18を用い、それにより光が集光される地点に遮光手段である回転円盤17を設置し、その後段にインテグレータに垂直な光に戻す為の凸レンズを配置してある。図11は集光点を小さく出来る点が利点であり、図12は部品点数が減らせるのが利点である。
図13、14はLCOSに画像データの更新を全画面一斉に行うものを用い、画像情報に従って光を制御可能な複数の画素から発せられる光線に対して、その光軸をシフトすることにより画素ずらしを行い、表示素子の解像度よりも高い解像度の画像表示が可能である画像表示装置において、データ更新及び、画素ずらしに合わせ、光源からの光を全画面一斉に行う場合のタイミングチャートである。
一斉の遮光方法としては、光源からの光を一点に集光し、物理的に遮光する方法や、液晶シャッタ、光シャッタ等の光路上の光をそれほど集光することなく遮光したり光路を変える方法がある。この時、遮光板として遮光板の光の来る方向をミラーまたはミラー加工し、遮光時の光を照明側に反射するものにすると、遮光した光が光源のミラー側に光軸の対称の光路を辿り戻り、その光は光源のミラーにて反射され再利用されることにより、光利用効率がアップする。
図13、14で遮光開始から終了するまでの時間をT、データ更新の開始時間をT3、終了時間をT4、画素ずらしの開始時間をT5、終了時間をT6とすると、図13はT4−T3≧T6−T5の場合、図14はT4−T3≦T6−T5の場合を表している。データ更新、遮光ともに全画面一斉に行われる為、データの更新に伴う過渡期の画像は全画面で均一の条件で表示されるため、光利用効率を考えた場合、遮光はできる限り短い時間で行うのがよいので、図13の場合には、画素ずらしの移動期間をデータ更新の過渡期間内にした上で、画像に影響ある移動期間を遮光する。この時に、過渡期間内でも画像表示位置が違わないように移動期間のタイミングを設定する必要がある。
図14の場合には、データ更新の過渡期間を画素ずらしの移動期間内にした上で、画像に影響ある移動期間を遮光する。図13、図14のように遮光を行うことにより、LCOSに画像データの更新を全画面一斉を用いた場合、全画面一斉に遮光する方法で光利用効率の低下を押さえた上で、正しい位置へのデータのみ表示した高画質、高解像度の画像表示を実現することができる。
2 モータ
3 支点
4 軸
5 遮光板
6 円盤
7 光路
8 偏光板
9 ランプ
10 フィルタ
11 インテグレータ
12 画像ずらし素子
13 投射レンズ
14 マイクロレンズ
15 集光レンズ
16 凸レンズ
17 遮光手段
18 回転楕円体ミラー
Claims (14)
- 空間光変調素子として、画像データの更新を走査線順次に行い、画像情報に従って光を制御可能な複数の画素から発せられる光線に対して、その光軸をシフトすることにより画素ずらしを行う画像ずらし手段を備え、表示素子の解像度よりも高い解像度の画像表示を可能にする画像表示装置において、前記空間光変調素子のデータ更新のタイミングと、画素ずらしのタイミングに合わせ、画素ずらしと画素ずらしのタイミングにより生じた画質劣化の原因となる画像を光源からの光をデータ更新方向に時間的に移動させる遮光手段にて遮光することを特徴とする画像表示装置。
- 空間光変調素子として、画像データの更新を走査線順次に行うものを用い、画像情報に従って光を制御可能な複数の画素から発せられる光線に対して、その光軸をシフトすることにより画素ずらしを行う画像ずらし手段を備え、表示素子の解像度よりも高い解像度の画像表示が可能である画像表示装置において、前記空間光変調素子のデータ更新のタイミングに画素ずらしのタイミングを合わせ、画素ずらしと画素ずらしのタイミングにより生じた画質劣化の原因となる画像を光源からの光をデータ更新方向に時間的に移動させて遮光する遮光手段を備えたことを特徴とした画像表示装置。
- 空間光変調素子として、画像データの更新を走査線順次に行うものを用い、画像情報に従って光を制御可能な複数の画素から発せられる光線に対して、その光軸をシフトすることにより画素ずらしを行う画像ずらし手段を備え、表示素子の解像度よりも高い解像度の画像表示が可能である画像表示装置において、前記空間光変調素子のデータ更新のタイミングに画素ずらしのタイミングを合わせ、画素ずらしと画素ずらしのタイミングにより生じた画質劣化の原因となる画像を光源からの光をデータ更新と同じ方向に遮光部を走査線に対して略平行に移動して遮光する遮光手段を備えたことを特徴とする画像表示装置。
- 前記画素ずらし手段と画像表示用投射レンズ間の画像が結像する位置に前記遮光手段を備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像表示装置。
- 前記空間光変調素子の画像合成後の偏光ビームスプリッターからの光路にマイクロレンズを設け、画像が結像する位置に前記遮光手段を備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像表示装置。
- 前記画像データ更新の時間と前記遮光手段の移動時間が同じであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像表示装置。
- 請求項6において、遮光開始から終了するまでの時間Tをデータ更新時間T1、画素ずらし時間をT2とした時に、T≦T1+T2とすることを特徴とする画像表示装置。
- 請求項2又は3において、データ更新期間がデータ更新に伴う過渡現象期間より長い場合、データ更新時間より遮光移動時間を早くし、データ更新期間中に画素ずらし期間を含めることを特徴とした画像表示装置。
- 請求項8において、データ更新開始からデータ更新に伴う過渡現象期間終了までの時間の中間を画素ずらし期間の中間のタイミングとして、画素ずらしを行うことを特徴とした遮光を行うことを特徴とする画像表示装置。
- 前記遮光手段が2つ以上の軸を各々支点とし、その各々の支点の周りを支点から、等しい距離で回転運動を行う軸同士を連結した遮光板を有し、該遮光板は支点間を結んだ線と平行な面を2面以上持つ走査線に平行に順次遮光することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像表示装置。
- 空間光変調素子として、画像データの更新を全画面一斉に行うものを用い、画像情報に従って光を制御可能な複数の画素から発せられる光線に対して、その光軸をシフトすることにより画素ずらしを行い、表示素子の解像度よりも高い解像度の画像表示が可能である画像表示装置において、前記空間光変調素子のデータ更新のタイミングと、画素ずらしのタイミングを合わせ、画素ずらしのタイミングに遮光するタイミングを合わせ、遮光手段を用いて全画面を一斉に遮光することを特徴とする画像表示装置。
- 空間光変調素子として、画像データの更新を全画面一斉に行うものを用い、画像情報に従って光を制御可能な複数の画素から発せられる光線に対して、その光軸をシフトすることにより画素ずらしを行い、表示素子の解像度よりも高い解像度の画像表示が可能である遮光手段を備えた画像表示装置において、空間光変調素子のデータ更新のタイミングと、画素ずらしのタイミングを合わせ、画素ずらしのタイミングに遮光するタイミングを合わせるとともに、光源からの光を集光し、その集光した場所で光を遮光手段を用いて一斉に遮光することを特徴とする画像表示装置。
- 請求項11、12において、遮光開始から終了するまでの時間をT、データ更新の開始時間をT3、終了時間をT4、画素ずらしの開始時間をT5、終了時間をT6とした時に、T4−T3≧T6−T5の時にはT3≦T5、T4≧T6、T≒T6−T5とし、T4−T3≦T6−T5の時にはT3≧T5、T4≦T5、T≒T6−T5とすることを特徴とする画像表示装置。
- 偏光ビームスプリッターより前段の照明系の位置に遮光手段を設置する場合、遮光板の光の来る方向をミラーまたはミラー加工したものとし、遮光時の光を照明側に反射することを特徴とする遮光手段を備えた画像表示装置。
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