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JP2004343938A - 回転機 - Google Patents

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孝 吉岡
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Abstract

【課題】フレーム部材により固着保持される固定子における応力分布を適正に保つことができる回転機を得る。
【解決手段】外周面部を有する固定子101と、固定子101の外周面部に対向する内周面部を有し固定子101を固着し保持するフレーム部材102とを備えた回転機において、固定子101の外周面部に突起部11を形成して第1の係合部を構成するとともに、前記フレーム部材102の内周面部に溝部22を形成して前記第1の係合部に対応する第2の係合部を構成し、固定子101とフレーム部材102とを相対的に回動することにより係合される前記第1の係合部と前記第2の係合部との係合によって固定子101をフレーム部材102に固着するようにした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、回転機に係り、特に、電磁鋼板の応力による特性劣化が少なく、従って効率の良いかつ製作精度の良い回転機に関する。
【0002】
【従来の技術】
電動機などの回転機の電磁鋼板をフレームに収めるための従来工程としては、主として(1)「焼きばめ」と(2)「圧入」の方法があり、これは締め代の大きさ,個数,作業性などで選択される。
【0003】
「焼きばめ」は、外側になるものを加熱して、その穴部を膨張させ、内側になるものの外側にはめ込むと、外側になるものの温度が室温まで低下するに連れて収縮し、内側のものは接触面で締めつけられ、両者が締結されるという手法である(http://www.bea.hi−ho.ne.jp/et6jiyuudo/youso/syuusyuku.PDF より抜粋)。
この手法では、中心軸方向での応力分布に傾斜をもつことはないが、加熱設備の必要性と作業効率の低下が問題である。
【0004】
「圧入」方式は、金属や樹脂の軸を、その外径よりも小さい内径を有する構造体の穴に加圧挿入する結合手法で、外側となるものの内径が内側となるものの外径よりも狭く設定されたものである。
この手法では「焼きばめ」方式に比べて作業性は向上するものの、外側の構造体に最初に接触する内側の軸の接触部に強い応力が加わることになる。
【0005】
このような従来の回転機としては、電磁鋼板の外周面に凹部とフレーム部材の内周面に凸部が設けられた嵌め合い構造としたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−27688号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の量産性の高い小型回転機は「圧入」により製造されているので、電磁鋼板のフレーム部材に早く接触する部分に強い応力が発生するという問題点があった。つまり、回転中心軸と同じ鋼板の積層方向に対して、傾斜応力分布を持つことになる。そして、電磁鋼板が回転中心軸と同じ鋼板の積層方向に対して、傾斜応力分布を持つと、応力による電磁鋼板の磁気特性(起磁力対磁束密度の特性)の劣化の程度が積層方向に分布を持つこととなる。
このような状態、つまり応力により磁気特性が劣化した場合においては、回転機の電気特性であるコギングトルクが大きくなる場合がある。
【0008】
また、従来の「圧入」や「焼きばめ」によって電磁鋼板をフレームに固定する場合、電磁鋼板とフレームが接触する部分がほぼ周方向360度にわたっているため、電磁鋼板が応力を受ける部分もほぼ360度にわたっている。
電磁鋼板は応力を受けると鉄損が増加する傾向にあり、「圧入」や「焼きばめ」では応力を受ける体積が多くなって、鉄損が大幅に増加するという課題がある。
さらに、従来の「圧入」では、「圧入」開始時における電磁鋼板とフレーム部材の姿勢の安定性に課題があった。
【0009】
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、フレーム部材により固着保持される固定子における応力分布を適正に保つことができる回転機を得ようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る回転機では、固定子の外周面および固定子の外周を覆うフレーム部材の内周面に係合部を設け、前記フレーム部材を前記固定子と相対的に回動することにより前記係合部を係合させて、前記フレーム部材と前記固定子とを固着するようにしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明による実施の形態1を図1ないし図6について説明する。図1および図2は実施の形態1における回転機の構成を示す横断面図である。図1は回転により圧接締結される前の状態を示すものであり、図2は回転による圧接締結後の状態を示すものである。図3は実施の形態1における回転機のコギングトルク特性を示す特性曲線図である。図4は実施の形態1における回転機の応力印加部分を示す横断面図である。図5は実施の形態1における回転機の鉄損特性を示す特性図である。図6は図1および図2のVI(a)−VI(a)線およびVI(b)−VI(b)線における断面図である。
【0012】
この明細書において、以降の説明には、この発明での回転による圧接締結について、従来の「圧入」方式,「焼きばめ」方式と全く異なる態様であることから「回転締結」という言葉を用いることにする。
【0013】
図1において、電動機としての巻線50が施された固定子101は電磁鋼板で構成される。この固定子101の電磁鋼板は回転機の回転軸100の軸方向に積層され、ティース部104を有している。
固定子101の外周面はフレーム部材102と接し、フレーム部材102によって固着保持されるものである。
回転子103は、この固定子101の電磁鋼板に空隙部を介して対向し、電磁鋼板からなる固定子101とともに磁気回路を形成する。
【0014】
電磁鋼板により構成される固定子101には、突起部11が設けられ、フレーム部材102には、回転締結前に突起部11を収納するために溝部21が設けられている。
なお、巻線50は、図では1箇所だけを示しているが、ティース部104のほぼすべての間に挿入されているものである。これは、以降の図においても同様である。
溝部21を設けるには、例えばフレーム部材102を冷間鋳造することによって実現することができる。
【0015】
なお、電磁鋼板からなる固定子101の突起部11は、ティース間に設けてもよく、ティース中央部にくるように設けてもよい。
【0016】
次に、動作について説明する。
フレーム部材102の第1の溝部21と、電磁鋼板からなる固定子101の突起部11が組み合わさるようにフレーム部材102に電磁鋼板からなる固定子101が嵌めこまれた状態から、図2に示すように、フレーム部材102と電磁鋼板からなる固定子101を相対的に回転軸100に対して回転させ、電磁鋼板からなる固定子101の突起部11が、フレーム部材に設けられた第2の溝部22に合致するように回転締結する。
このとき、第2の溝部22の最深部から回転軸100までの距離を、突起部11の先端部から回転軸100までの距離よりも短くすることによって、電磁鋼板からなる固定子101はフレーム部材102より強く回転締結力を受けることになる。
【0017】
従来の「圧入」された電磁鋼板は、回転中心軸100と同じ鋼板の積層方向に対して、傾斜応力分布を持つことがあった。
このため、応力による電磁鋼板の磁気特性(起磁力対磁束密度の特性)の劣化の程度が積層方向に分布を持つこととなる。応力により磁気特性が劣化すると、コギングトルクが大きくなることがある。
図3に、回転軸100の軸方向に従来の「圧入」された電磁鋼板からなる固定子101のとき、すなわち傾斜応力分布をもつときと、この発明による実施の形態により電磁鋼板とフレームを相対的に回転締結させた場合のコギングトルク特性のシミュレーション結果例を示す。ただし、図3では傾斜応力分布をもつときのコギングトルクの最大値を100%としている。
図3において、曲線Aは、この発明による実施の形態により電磁鋼板とフレームを相対的に回転締結させた場合のコギングトルク特性を示し、曲線Bは、従来技術による場合のコギングトルク特性を示している。
図3から明らかなように、この発明による実施の形態ではコギングトルクが低減されていることが分かる。
【0018】
また、従来の「圧入」や「焼きばめ」によって電磁鋼板をフレームに固定する場合、電磁鋼板とフレームが接触する部分がほぼ周方向360度にわたっているため、電磁鋼板が応力を受ける部分もほぼ360度にわたっている。
図4に従来の「圧入」ないし「焼きばめ」によって固定した電磁鋼板からなる固定子101の応力が掛かっている部分を斜線部で示す。電磁鋼板は応力を受けると鉄損が増加する傾向にあり、「圧入」や「焼きばめ」では応力を受ける体積が多くなり、鉄損が大幅に増加するという課題があった。
しかし、この発明による実施の形態の回転締結を実施することにより図4のように応力は電磁鋼板の突起部分周辺のみに掛かるため磁気特性が劣化する部分が少なくなる。
したがって、この発明の実施により鉄損の低減が期待される。鉄損を従来例と比較したものを図5に示す。ただし、この図5では、従来例の鉄損を100%としている。
このように、この発明の回転締結した場合の鉄損は圧入のときの鉄損より低減されており、より高効率のモータを得ることができるという効果があることが分かる。
【0019】
なお、この実施の形態では、電磁鋼板に突起部を設け、フレームに溝を設けた場合について示したが、逆に、電磁鋼板に溝を設け、フレームに突起を設けた場合にも同様の効果が得られることはいうまでもない。
【0020】
図6(a)(b)は、図1および図2のVI(a)−VI(a)線およびVI(b)−VI(b)線における断面図である。
図6(a)(b)において、電磁鋼板からなる固定子101の回転中心軸と、フレーム部材102の回転中心軸の、回転締結前における平行度は、電磁鋼板からなる固定子101の外周面とフレーム部材102の内周面の接触または「すきまばめ」により管理することができ、従来の「圧入」に比べて、電磁鋼板からなる固定子101とフレーム部材102の回転中心軸方向のズレの防止が容易にできる。
【0021】
これに対し、従来技術での「圧入」では、図6(c)〜(f)に示すとおり、「圧入」開始時における電磁鋼板からなる固定子101とフレーム部材102の姿勢の安定性に課題があった。
一般に、「圧入」は、図6(c)に示すように、フレーム部材102の導入口上かつ同軸(回転中心軸)上に電磁鋼板からなる固定子101を配置後、プレス機にて電磁鋼板からなる固定子101をフレーム部材102に押し込む。
ここで、「圧入」開始時、電磁鋼板からなる固定子101の大部分はフレーム部材102から露出しており支持がないため、電磁鋼板からなる固定子101とフレーム部材102の回転中心軸の方向にズレを生じる可能性が大きい〔図6(d)〕。
電磁鋼板からなる固定子101とフレーム部材102の回転中心軸の方向にズレが生じると、「圧入」後に電磁鋼板からなる固定子101もしくはフレーム部材102に歪みが生じ〔図6(e),図6(f)参照〕、この結果、上述と同様に、コギングトルクが大きくなる可能性がある。
この発明による実施の形態によれば、このような従来技術における問題点は解消されるものである。
【0022】
なお、上記実施の形態では、フレーム部材102に溝部がある場合について説明したが、フレーム部材102に突起部が、電磁鋼板からなる固定子101に溝部がある構成であってもよく、上記実施の形態と同様の効果がある。
【0023】
また、上記実施の形態では、フレーム部材102の第1の溝部、または、電磁鋼板からなる固定子101の第1の突起部11が、回転軸100に平行に直線的に形成されるように記述したが、これらの溝部や突起部は、回転軸に垂直なある断面に形成されておればよく、回転軸100に沿って貫通形成される必要はない。
【0024】
この発明による実施の形態1によれば、電磁鋼板等の板状磁性材料を回転軸100の軸方向に積層して構成され3相等の多相磁界からなる回転磁界を形成するための起磁力を生成する巻線50が施された固定子101と、この固定子101に空隙部を介して磁気回路を構成する回転子103と、前記固定子101の外周を覆うフレーム部材102とを備えた回転機において、前記固定子101の外周面およびフレーム部材102の内周面に回転軸100の軸方向に延在する係合部を設け、前記フレーム部材102を前記固定子101と相対的に回動することにより前記係合部を係合させて、前記フレーム部材102と前記固定子101とを固着させるものであって、前記係合部を回転軸100の軸方向に延在する突起11と溝22とにより構成するようにしたので、電磁鋼板からなる複数の板状磁性体の積層方向に対して固定子の応力分布が傾斜して不適正となることを阻止し、フレーム部材により固着保持される固定子における応力分布を適正に保つことができる回転機を得ることができる。
【0025】
実施の形態2.
この発明による実施の形態2を図7について説明する。図7は、この発明を実施するための実施の形態2による回転機を説明するための図である。
この実施の形態2において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1と同様の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
なお、図7では、特徴的な付設突起部12を見やすくするために、図1および図2において鎖線により四角形で囲まれた部分を拡大して描かれている。
【0026】
図7において、フレーム部材102に接する電磁鋼板からなる固定子101は、主突起部としての突起部11の他に、突起部11と寸法が異なり突起部11よりも突出高さの小さい付設突起部12を有する。
この付設突起部12は、回転軸100の延長方向に延在する突起部11と並行して、回転軸100の延長方向に延在する。
【0027】
図7(a)に示した状態から、フレーム部材102と電磁鋼板からなる固定子101を相対的に回転させることで、図7(b)に示すように圧接締結力が加わる部分を増やすことができる。
【0028】
この発明による実施の形態2によれば、実施の形態1における構成において前記係合部に変形を加え、前記フレーム部材102と前記固定子101との相対的回動方向に間隔を置いて設けられた複数の突起11,12とこれらの突起11,12に係合する溝とにより前記係合部を構成するとともに、前記複数の突起11,12を前記回転軸100の軸方向に延在する主突起部としての突起部11および突起部11よりも突出高さの小さい付設突起部12からなる複数の突起部により構成したので、複数の突起および溝からなる係合部を設けることによって、フレーム部材により固着保持される固定子における応力分布を適正に保つことができるとともに、締結保持力を確実に増大できる回転機を得ることができる。
【0029】
実施の形態3.
この発明による実施の形態3を図8および図9について説明する。図8および図9は実施の形態3における回転機の構成を示す横断面図である。図8は回転により圧接締結される前の状態を示すものであり、図9は回転による圧接締結後の状態を示すものである。
この実施の形態3において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1と同様の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
【0030】
図4において、固定子を構成する電磁鋼板からなる固定子101の外周形状は略八角形であり、略八角形内側断面形状をもつフレーム部材102に嵌めこまれた状態から、実施の形態1と同様に、フレーム部材102と電磁鋼板からなる固定子101を相対的に回転軸100に対して回転させ、図5に示すように、電磁鋼板からなる固定子101の外周多角形状の略角部13を、フレーム部材102の内周面の辺14と合致させることで回転締結させたものである。回転させる前の嵌めこみ状態において、回転軸100から電磁鋼板で構成された固定子101の外周多角形状の角部までの距離は、回転軸100からフレーム部材102の辺までの距離よりも長くなければならないことは言うまでもない。
【0031】
また、上記実施の形態3では、電磁鋼板からなる固定子101とフレーム部材102が略八角形のそれぞれ内周と外周の断面形状をもつ場合について示したが、これは八角形に限定されるものではなく、六角形および八角形等を含む多角形として一般化し、これらを適用することができる。
【0032】
この発明による実施の形態3によれば、実施の形態1における構成において前記係合部を形成するための構成部分に変形を加え、前記フレーム部材102の内周形状を略多角形とし、前記固定子101の外周形状を略多角形として、前記係合部を構成するとともに、前記フレーム部材102の内周形状および前記固定子101の外周形状を回転軸100の軸方向に延在する同じ数の辺を持つ略多角形として構成したので、互いに略多角形部分でフレーム部材と固定子とを係合することによって、フレーム部材により固着保持される固定子における応力分布を適正に保つことができる回転機を得ることができる。
【0033】
実施の形態4.
この発明による実施の形態4を図10について説明する。図10は、この発明を実施するための実施の形態4による回転機を説明するための図である。
この実施の形態4において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1と同様の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
なお、図10は、特徴的な突起部11を見やすくするために、図9において鎖線により四角形で囲まれた部分を拡大して描かれている。
【0034】
上記実施の形態3では、フレーム部材102の内周面を、略多角形のみとしたが、多角形に構成された外周面を有する電磁鋼板からなる固定子101の稜線部を形成する略角部13に突起部11を設けた場合には、これと合致するフレーム部材102の多角形内周面における辺14上に溝部22を設けると、さらに、フレーム部材102と電磁鋼板からなる固定子101が振動に対しても安定して固着した状態を保つことができる。
【0035】
このとき、フレーム部材102に突起部11を、電磁鋼板からなる固定子101に、この突起部11に合致するような溝部22を設けても同じ効果が得られる。
【0036】
さらに、実施の形態2に示すように、この実施の形態において、主突起部としての突起部11の他に、さらに付設突起部を設けてもよい。
【0037】
この発明による実施の形態4によれば、実施の形態3における構成において、前記フレーム部材102の内周面の辺上に係合部を設けるとともに、このフレーム部材102の係合部に係合する前記固定子101の外周面に係合部を設け、前記固定子101と前記フレーム部材102の係合部を前記電磁鋼板からなる固定子101の稜線部を形成する回転軸100の軸方向に延在する略角部13に設けた突起11と前記フレーム部材102の内周面における回転軸100の軸方向に延在する辺14上に設けた溝22で構成したので、互いに略多角形部分で係合するフレーム部材と固定子の係合部を突起と溝で構成することによって、フレーム部材により固着保持される固定子における応力分布を適正に保つことができるとともに、フレーム部材による固定子の固着保持を安定して行える回転機を得ることができる。
【0038】
なお、この発明は、上記積層された電磁鋼板のみならず、フェライトなどの燒結材料で作成された固定子または回転子に対しても適用することができる。
そして、上述したこの発明による実施の形態では、電動機としての回転機について説明したが、この発明は、発電機等の回転機にも広く適用することができる。
【0039】
【発明の効果】
この発明によれば、フレーム部材により固着保持される固定子における応力分布を適正に保つことができる回転機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による実施の形態1の回転機における回転締結前の状態を示す横断面図である。
【図2】この発明による実施の形態1の回転機における回転締結後の状態を示す横断面図である。
【図3】この発明による実施の形態1における回転機のコギングトルク特性を示す特性曲線図である。
【図4】この発明による実施の形態1における回転機の応力分布を示す横断面図である。
【図5】この発明による実施の形態1における回転機の鉄損特性を示す特性図である。
【図6】図6は図1および図2のVI(a)−VI(a)線およびVI(b)−VI(b)線における断面図、および、これらと比較のために示す従来技術による回転機の断面図である。
【図7】この発明による実施の形態2の回転機における構成を示す拡大横断面図である。
【図8】この発明による実施の形態3の回転機における回転締結前の状態を示す横断面図である。
【図9】この発明による実施の形態3の回転機における回転締結後の状態を示す横断面図である。
【図10】この発明による実施の形態4の回転機における構成を示す拡大横断面図である。
【符号の説明】
100 回転軸、101 固定子を構成する電磁鋼板、102 フレーム部材、50 巻線、103 回転子、104 固定子のティース部、11 電磁鋼板の突起部、12 電磁鋼板の付設突起部、13 多角形電磁鋼板の略角部、14多角形電磁鋼板の内周面の辺、21,22 フレーム部材の溝部。

Claims (6)

  1. 起磁力を生成する巻線が施された磁性材料からなる固定子と、この固定子に空隙部を介して磁気回路を構成する回転子と、前記固定子の外周を覆うフレーム部材とを備えた回転機において、前記固定子の外周面およびフレーム部材の内周面に係合部を設け、前記フレーム部材を前記固定子と相対的に回動することにより前記係合部を係合させて、前記フレーム部材と前記固定子とを固着させたことを特徴とする回転機。
  2. 突起と溝とにより前記係合部を構成したことを特徴とする請求項1に記載の回転機。
  3. 前記フレーム部材と前記固定子との相対的回動方向に間隔を置いて設けられた複数の突起と溝とにより前記係合部を構成したことを特徴とする請求項1に記載の回転機。
  4. 前記フレーム部材の内周形状を略多角形とし、前記固定子の外周形状を略多角形として、前記係合部を構成したことを特徴とする請求項1に記載の回転機。
  5. 前記フレーム部材の内周形状および前記固定子の外周形状を同じ数の辺を持つ略多角形として構成したことを特徴とする請求項4に記載の回転機。
  6. 前記フレーム部材内周面の辺上に係合部を設けるとともに、このフレーム部材の係合部に係合する前記固定子の外周面に係合部を設け、前記固定子と前記フレーム部材の係合部を突起と溝で構成したことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の回転機。
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