JP2004282399A - カウントダウン表示付きセルフタイマー撮影機能を有する携帯電話機 - Google Patents

Abstract

【課題】セルフタイマー撮影機能を有する携帯電話機において、被写体となる人が撮影のタイミングを容易に認識できる手段を提供する。
【解決手段】携帯電話機の背面側に搭載されたカメラ２ｂによるセルフタイマー撮影の開始をキー操作にて指示すると、ＬＥＤ部９が、制御部により制御されて点滅を始める。撮影の３秒前になると、ＬＥＤ部９が、制御部により制御されて点滅速度を速め、被撮影者へ間もなく撮影することを知らせるとともに、３秒前から携帯電話機の背面側に搭載されているサブ表示部４ｂによってカウントダウン表示を行うことで、被撮影者に対して具体的にあと何秒で撮影されるかを知らせる。カウントダウン表示は、制御部により、記憶部からカウントダウン用の数字データを、被撮影者が視認可能な大きさの数字としてサブ表示部４ｂへ表示させる。
【選択図】 図３

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、セルフタイマー撮影機能を有する携帯電話機に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、撮影機能を付加したカメラ付携帯電話機が普及している。このカメラ付携帯電話機は、通常、撮影のためのレンズは携帯電話機の背面側に設けられ、撮影時には携帯電話機の背面側を被写体に向けて、正面側のメイン表示部に表示された被写体を見ながら、適宜のタイミングでシャッター（キーボード）を押すことにより被写体が撮影される。
【０００３】
このカメラ付携帯電話機によりセルフタイマー撮影を行う場合、被撮影者に対して、携帯電話機に付属のＬＥＤの点滅を徐々に速めたり、音を発することにより、撮影のタイミングを認識させるようにしていた。しかし、ＬＥＤ部の点滅時間の変化では、被撮影者に対して撮影タイミングを的確に伝えることはできない。また、一般的にセルフタイマー撮影時は、カメラから被写体までの距離が数ｍ以上離れており、騒音の多い場所等では音による撮影タイミングの伝達は期待できない。
【０００４】
特許文献１には、騒音の大きい場所や、被撮影者が電子スチルカメラの設置場所から離れている場合であっても撮影のタイミングを容易に認識できるようにするために、光学的に映像を撮影する撮影手段と、その表示画面を撮影者側に向けられるように可動自在に設けられた表示手段と、セルフタイマー動作時における経過時間を計時する時計手段とを設け、セルフタイマー動作時には、前記撮影手段によって撮影された映像の前記表示手段への表示を停止し、前記時計手段によって計時される経過時間を被撮影者に視認可能な画像として前記表示手段に表示する技術が開示されている。
【０００５】
【特許文献１】
特開平７−３３３７１０号公報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
電子スチルカメラの場合、撮影がメインの機能であり、またカメラ部と表示部とをそれぞれ独立に構成することにより、表示部を可動自在に設けるように構成することは比較的容易であるが、撮影機能を付加した携帯電話機では、そのメインの機能は携帯電話機能であり、付属的機能として携帯電話機の背面側に設けられた撮影のためのレンズとキーボード操作のために表面側に設けられた表示部の位置関係を可動にすることは、その機構が複雑になること、あるいは携帯電話機が大型化して携帯には不便な形状となることから現実的ではない。
【０００７】
本発明の目的は、セルフタイマー撮影機能を有する携帯電話機において、被写体となる人が撮影のタイミングを容易に認識できる手段を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
ヒンジ部により２つに折り畳み可能に構成された携帯電話機には、折り畳まれた状態で時刻あるいは着信相手等を確認できるように、携帯電話機の背面側にもサブの表示部が搭載されている。本発明のカウントダウン表示付きセルフタイマー撮影機能を有する携帯電話機は、このサブ表示部を活用し、該サブ表示部にセルフタイマー撮影時における撮影タイミングを知らせる情報（例えば、カウントダウン値）を表示させる機能を備えたことを特徴とする。
【０００９】
前記セルフタイマー撮影時における撮影タイミングを知らせる情報の表示形態としては、撮影までの秒数をカウントダウンする数値として表示させる手段、撮影時間が近づくにつれて前記サブ表示部のバックライトの照度を段階的に変化させる手段、あるいは撮影時間が近づくにつれて前記サブ表示部の表示色を互いに異なる色により段階的に変化させる手段等によって実現可能である。
【００１０】
本発明の他の実施形態は、サブ表示部によるセルフタイマー撮影時における撮影タイミングを知らせる情報表示とＬＥＤによる点滅動作とを組み合わせることを特徴とする。本実施形態によれば、被撮影者に、より明確に撮影タイミングを伝えることが可能となる。
【００１１】
また、本発明の他の実施形態は、サブ表示部にカメラで撮影中の被撮影者の画像を表示させた状態で、セルフタイマー撮影時における撮影タイミングを知らせる情報を重ねて表示することを特徴とする。本実施形態によれば、被撮影者は、撮影が終了するまでサブ表示部に表示された被撮影者の姿を確認できるので、より失敗の少ないセルフタイマー撮影が可能となる。
【００１２】
【発明の実施の形態】
図１は、本発明の実施形態を示すセルフタイマー撮影機能を有する携帯電話機のブロック図であり、携帯電話機としての操作、および撮影操作、機能設定等を行うキー入力部１と、撮影操作時に画像を取り込むカメラ入力部２と、カメラ入力部２より取り込んだ画像を表示したり文字列等を表示するメイン表示部３と、カウントダウン表示を行ったり、文字列等を表示するサブ表示部４と、カメラ入力部２より取り込んだ画像の記憶をしたり機能設定値を記憶したりカウントダウン表示の数字データを保持している記憶部５と、キー入力部１からの入力を検知し、カウントダウン表示の制御を行ったり、カメラ入力部２より画像を取り込み、メイン表示部３への表示および記憶部５へ保存といった制御を行ったり、無線部７における通信時のデータの送受信を制御する制御部６と、基地局と電波の送受信を行うための無線部７とアンテナ８からなる。
【００１３】
図２〜図３は、本実施形態のセルフタイマー撮影機能を有する携帯電話機の正面図および背面図であり、実施例ではヒンジ部１０により折り畳み可能な携帯電話機を示している。携帯電話機の正面側には、各種入力操作を行うためのキー入力部１ａと、メイン表示部３ａが配置され、背面側には、カメラ入力部（撮影用レンズ）２ｂと、サブ表示部４ｂと、ＬＥＤ部９が配置されている。
【００１４】
図４は、サブ表示部４ｂに、セルフタイマー撮影時のカウントダウン値を数字で表示した場合の例を示しており、図５は、カメラ機能を起動後、セルフタイマーを設定してキー押下によりカウントダウン表示を伴ったセルフタイマー機能が働き、撮影に至る流れを示すフロー図である。以下、本実施形態の動作について図１〜図５を参照して説明する。
【００１５】
まずキー入力部１からキー操作にて、セルフタイマーの設定を行う。メイン表示部３の表示内容を確認し、設定を完了する。設定内容は制御部６により、記憶部５へ保存される。その後、キー操作にて、セルフタイマー撮影を開始する。その際、セルフタイマー撮影が開始したことを知らせるために、ＬＥＤ部９が、制御部６により制御されて点滅を始める。
【００１６】
撮影の３秒前になると、ＬＥＤ部９が、制御部６により制御されて点滅速度を速め、被撮影者へ間もなく撮影することを知らせる。本実施形態では、ＬＥＤ部９の点滅に加え、３秒前からサブ表示部４ｂによってカウントダウン表示を行うことで、被撮影者に対して具体的にあと何秒で撮影されるかを知らせることができる。カウントダウン表示は、制御部６により、記憶部５からカウントダウン用の数字データを、被撮影者が視認可能な大きさの数字としてサブ表示部４へ表示させる。この時サブ表示部４へは図４の４ｂ−１、４ｂ−２、４ｂ−３の順に数字が表示される。
【００１７】
撮影時には、制御部６により撮影音が鳴動され、ＬＥＤは点灯することで、撮影したことを被撮影者に伝える。また、カメラ入力部２より取り込まれた画像は、制御部６によって記憶部５へ保存される。撮影終了後、ＬＥＤ部９の点灯は終了し、サブ表示部４の表示も消去される。被撮影者は撮影が終了したことを、これら２つの事象を視認することによって明確に知ることができる。
【００１８】
上記実施形態では、撮影の３秒前からのカウントダウン表示開始としたが、カウントダウン表示は４秒以上前からであっても、２秒前以内からでも問題はない。搭載する機器毎に適切な秒数からのカウントダウンを設定するか、またはユーザ設定による可変のカウントダウン表示を行ってもよい。
【００１９】
また、上記実施形態では、カウントダウン表示を、数値により表示したが、互いに異なる色（例えば、赤、黄、青）により表示、あるいは撮影時間が近づくにつれてサブ表示部４ｂのバックライトを段階的に強く光らせる方法等を採用することができる。また、これらの表示形態をユーザーが適宜設定可能に構成することもできる。
【００２０】
セルフタイマー撮影時には、サブ表示部４ｂに被撮影者の画像が表示されており、カウントダウン表示時に、数値、あるいは互いに異なる色で表示した場合には、その間被撮影者の画像は表示されなくなるが、バックライトを段階的に強く光らせる方法の場合には、撮影が終了するまでサブ表示部４ｂに表示された被撮影者の姿を確認できる。
【００２１】
また、カウントダウン表示時に、数値、あるいは互いに異なる色で表示する場合であっても、サブ表示部４ｂに表示されている被撮影者の画像とカウントダウン数値を重ねて表示したり、サブ表示部４ｂの周囲のみを撮影までの時間に応じて段階的に色表示すれば、撮影が終了するまでサブ表示部４ｂに表示された被撮影者の姿を確認できる。
【００２２】
なお、実施例では、ヒンジ部により２つに折り畳み可能な携帯電話機について説明したが、単一の筐体からなる携帯電話機であっても、背面側にサブ表示部が搭載されていれば本発明を適用することが可能である。
【００２３】
【発明の効果】
本発明は、携帯電話機の背面側に搭載されたサブ表示部に、セルフタイマー撮影時における撮影タイミングを知らせる情報を表示させる機能を備えたので、被撮影者が撮影のタイミングを具体的に知ることができ、失敗の少ないセルフタイマー撮影が可能となる。
【００２４】
また、ＬＥＤの点滅による表示とサブ表示部による撮影タイミングを知らせる情報の表示を組み合わせた場合には、サブ表示部による撮影タイミングを知らせる情報の表示時間を短くすることができるので、撮影のタイミングの直前近くまでサブ表示部による被撮影者の姿の確認することができる。
【００２５】
また、前記サブ表示部に、カメラで撮影中の被撮影者の画像を表示させるとともに、前記セルフタイマー撮影時における撮影タイミングを知らせる情報を重ねて表示した場合には、撮影終了までサブ表示部による被撮影者の姿の確認することができ、より失敗の少ないセルフタイマー撮影が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態を示すセルフタイマー撮影機能を有する携帯電話機のブロック図である。
【図２】本実施形態のセルフタイマー撮影機能を有する携帯電話機の正面図である。
【図３】本実施形態のセルフタイマー撮影機能を有する携帯電話機の背面図である。
【図４】サブ表示部４ｂに、セルフタイマー撮影時のカウントダウン値を数字で表示した場合の例を示すである。
【図５】セルフタイマーを設定してカメラ機能を起動後の動作フローを示す図である。
【符号の説明】
１、１ａ キー入力部
２、２ｂ カメラ入力部
３、３ａ メイン表示部
４、４ｂ サブ表示部
５ 記憶部
６ 制御部
７ 無線部
８ アンテナ
９ ＬＥＤ部
１０ ヒンジ部

Claims (7)

1. 携帯電話機の背面側に搭載されているサブ表示部に、セルフタイマー撮影時における撮影タイミングを知らせる情報を表示させる機能を備えたことを特徴とするカウントダウン表示付きセルフタイマー撮影機能を有する携帯電話機。
2. 前記撮影タイミングを知らせる情報の表示は、撮影までの秒数を示す数値により表示する手段により構成されていることを特徴とする請求項１に記載のカウントダウン表示付きセルフタイマー撮影機能を有する携帯電話機。
3. 前記撮影タイミングを知らせる情報の表示は、撮影時間が近づくにつれて前記サブ表示部のバックライトの照度を段階的に変化させる手段によって構成されていること特徴とする請求項１に記載のカウントダウン表示付きセルフタイマー撮影機能を有する携帯電話機。
4. 前記撮影タイミングを知らせる情報の表示は、撮影時間が近づくにつれて前記サブ表示部の表示色を互いに異なる色により段階的に変化させる手段により構成されていることを特徴とする請求項１に記載のカウントダウン表示付きセルフタイマー撮影機能を有する携帯電話機。
5. 前記セルフタイマー撮影の開始と同時に点滅を開始するＬＥＤを備えており、前記ＬＥＤは、前記サブ表示部による前記撮影タイミングを知らせる情報の表示が開始された時点からその点滅速度を速めることを特徴とする請求項１〜４のいずれかに記載のカウントダウン表示付きセルフタイマー撮影機能を有する携帯電話機。
6. 前記サブ表示部に、カメラで撮影中の被撮影者の画像を表示させるとともに、前記セルフタイマー撮影時における前記撮影タイミングを知らせる情報を重ねて表示することを特徴とする請求項１〜５のいずれかに記載のカウントダウン表示付きセルフタイマー撮影機能を有する携帯電話機。
7. 前記撮影タイミングを知らせる情報の表示形態を、ユーザーが設定可能に構成されていることを特徴とする請求項１〜６のいずれかに記載のカウントダウン表示付きセルフタイマー撮影機能を有する携帯電話機。

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