JP2004183633A - 車両用運転操作補助装置およびその装置を備えた車両 - Google Patents
車両用運転操作補助装置およびその装置を備えた車両 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】車両状態および車両周囲の走行環境を検出する走行状況認識手段10,20と、走行状況認識手段10,20からの信号に基づいて自車両周囲のリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段30と、リスクポテンシャル算出手段30によって算出されるリスクポテンシャルに基づいて、車両操作機器63に発生する操作反力を調整する反力調整手段30と、車両操作機器63に操作反力を発生する操作反力発生手段60と、運転者による車両操作機器63の操作状態を検出する操作状態検出手段30と、操作状態検出手段30からの信号に基づいて、反力調整手段60で調整する車両操作機器63の操作反力を補正する反力補正手段30とを有する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、運転者の操作を補助する車両用運転操作補助装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用運転操作補助装置は、先行車と自車両との車間距離に基づき、アクセルペダルの操作反力を変更している(例えば特許文献1)。この装置は、車間距離の減少に伴いアクセルペダルの反力を増加させることによって、運転者の注意を喚起する。
本願発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。
【特許文献1】
特開平10−166889公報
【特許文献2】
特開平10−166890号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、運転者がアクセルペダル反力から受ける感覚は運転者の状態によって異なるため、自車両と先行車との車間距離に基づいてアクセルペダル反力を制御する場合には、運転者の感覚にあった注意喚起を行うことが困難であるという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明による車両用運転操作補助装置は、車両状態および車両周囲の走行環境を検出する走行状況認識手段と、走行状況認識手段からの信号に基づいて自車両周囲のリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、リスクポテンシャル算出手段によって算出されるリスクポテンシャルに基づいて、車両操作機器に発生する操作反力を調整する反力調整手段と、車両操作機器に操作反力を発生する操作反力発生手段と、運転者による車両操作機器の操作状態を検出する操作状態検出手段と、操作状態検出手段からの信号に基づいて、反力調整手段で調整する車両操作機器の操作反力を補正する反力補正手段とを有する。
【0005】
【発明の効果】
運転者による車両操作機器への操作状態に応じて、自車両周囲のリスクポテンシャルに基づく車両操作機器の操作反力を補正した。これにより、運転者の感覚にあった反力制御を行うことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
《第1の実施の形態》
本発明の第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置について、図面を用いて説明する。図1は、第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置1の構成を示すシステム図であり、図2は、車両用運転操作補助装置1を搭載した車両の構成図である。図3は、アクセルペダル周辺の構成を示す図である。
【0007】
まず、車両用運転操作補助装置1の構成を説明する。レーザレーダ10は、車両の前方グリル部もしくはバンパ部等に取り付けられ、水平方向に赤外光パルスを走査する。レーザレーダ10は、自車両の前方にある複数の反射物(通常、前方車の後端)で反射された赤外光パルスの反射波を計測し、反射波の到達時間より、前方車までの車間距離と相対速度を検出する。検出した車間距離および相対速度はコントローラ30へ出力される。レーザレーダ10によりスキャンされる前方の領域は、自車正面に対して±6deg程度であり、この範囲内に存在する障害物が検出される。
【0008】
車速センサ20は、車輪の回転数や変速機の出力側の回転数を計測することにより自車両の車速を検出し、検出した自車速をコントローラ30に出力する。
【0009】
図3に示すように、アクセルペダル63には、リンク機構を介してサーボモータ61およびアクセルペダルストロークセンサ62が接続されている。アクセルペダルストロークセンサ62は、リンク機構を介してサーボモータ61の回転角に変換されたアクセルペダル63のストローク量を検出する。アクセルペダルストロークセンサ63は、検出したストローク量をコントローラ30へ出力する。
【0010】
コントローラ30は、レーザレーダ10および車速センサ20から入力される信号に基づいて、自車両周囲の障害物状況を検出し、検出した障害物状況に基づいて障害物に対する自車両のリスクポテンシャルを算出する。そして、算出したリスクポテンシャルに応じて、後述するようにリスクポテンシャルに応じたアクセルペダル反力制御を行う。
【0011】
アクセルペダル反力制御装置60は、コントローラ30からの信号に応じて、アクセルペダル63のリンク機構に組み込まれたサーボモータ61で発生させるトルクを制御する。サーボモータ61は、アクセルペダル操作反力制御装置60からの指令値に応じて発生させるトルクおよび回転角を制御し、運転者がアクセルペダル63を操作する際に発生する操作反力を任意に制御することができる。
【0012】
図4に、アクセルペダルストローク量Sに応じたアクセルペダル反力Fの特性を示す。アクセルペダル反力制御を行わない場合の、通常のアクセルペダル反力特性Finiは、例えば図4に示すように、アクセルペダルストローク量Sが大きくなるほどアクセルペダル反力Fがリニアに増加するように設定されている。通常のアクセルペダル反力特性は、例えばアクセルペダル63の回転中心に設けられたねじりバネ(不図示)のバネ力によって実現することができる。
【0013】
コントローラ30は、CPUと、ROMおよびRAM等のCPU周辺部品とから構成されており、CPUのソフトウェア形態により、リスクポテンシャル算出部30A、反力算出部30B、アクセルペダル操作速度算出部30C、反力補正量算出部30Dおよび操作反力決定部30Eを構成している。
【0014】
リスクポテンシャル算出部30Aは、レーザレーダ10および車速センサ20から入力される信号に基づいて、自車両の走行状態および周囲環境によるリスクポテンシャルRPを算出する。リスクポテンシャル算出部30で算出されたリスクポテンシャルRPは、反力算出部30Bへ出力される。
【0015】
反力算出部30Bは、リスクポテンシャル算出部30Aで算出されるリスクポテンシャルRPに基づいて、アクセルペダル反力の増加量F(RP)を算出する。
【0016】
アクセルペダル操作速度算出部30Cは、ストロークセンサ62から入力されるアクセルペダルストローク量Sを用いて、アクセルペダル操作速度Vpを算出する。例えば、コントローラ30のメモリに記憶されたストローク量Sの時系列変化から操作速度Vpを算出する。
【0017】
反力補正量算出部30Dは、アクセルペダル操作速度算出部30Cで算出される操作速度Vpに基づいて、アクセルペダル反力を補正する反力補正量ΔF(Vp)を算出する。
【0018】
操作反力決定部30Eは、反力算出部30Bで算出した反力増加量F(RP)と、反力補正量算出部30Dで算出した反力補正量ΔF(Vp)とから、アクセルペダル反力制御装置60に出力する反力制御量ΔFを算出する。
【0019】
次に、第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置1の動作を説明する。まず、その概要を説明する。
アクセルペダル63を操作する際、運転者はアクセルペダル63の操作反力を抗力として感じている。運転者がアクセルペダル63を踏み込んでいる場合は、図4のペダル反力特性Finiに示すようにストローク量Sに応じたペダル反力Fが発生し、アクセルペダル63からの抗力を強く感じている。また、運転者が積極的にアクセルペダル63を踏み込むほど、すなわち速く踏み込むほど、より大きな抗力を感じる。一方、アクセルペダル63を戻している場合は、アクセルペダル63を操作する方向と抗力が発生する方向とが同じであるため、運転者はアクセルペダル63からの抗力を感じにくい。アクセルペダル63を速く戻すほど、運転者は、より一層、抗力を感じにくくなる。したがって、同一のリスクポテンシャルRPに対して同一のアクセルペダル反力Fを発生させた場合にも、アクセルペダル63の操作状態によっては運転者がアクセルペダル反力Fから受ける感覚が異なる。
【0020】
そこで、本発明の第1の実施の形態においては、運転者の操作状態によらず、自車両周囲のリスクポテンシャルRPを正確に運転者に知らせるように、運転者がアクセルペダル63から受ける抗力を考慮してアクセルペダル反力Fを補正する。第1の実施の形態では、運転者の操作状態を、アクセルペダル63の操作速度Vpから判断する。
【0021】
図5に、リスクポテンシャルRPと反力増加量F(RP)、および反力補正量ΔF(VP)との関係を模式的に示す。反力増加量F(RP)は、リスクポテンシャルRPが大きくなるほど増加するように設定されている。図5に示すように、アクセルペダル63を踏み込む場合は、アクセルペダル反力Fが小さくなるように反力補正量ΔF(Vp)を設定し、反力増加量ΔF(RP)を調整する。さらに、アクセルペダル63を踏み込む速度Vpが大きくなるほど、アクセルペダル反力Fが小さくなるようにする。一方、アクセルペダル63を戻す場合は、アクセルペダル反力Fが大きくなるように反力補正量ΔF(Vp)を設定し、反力増加量ΔF(RP)を調整する。さらに、アクセルペダル63を戻す速度Vpが速くなるほど、アクセルペダル反力Fが大きくなるようにする。
【0022】
以下、上述したような制御において、どのようにアクセルペダル反力Fを補正するかについて、図6を用いて詳細に説明する。図6は、コントローラ30における運転操作補助制御処理の処理手順を示すフローチャートである。この処理は、コントローラ30において、一定間隔、例えば50msec毎に連続的に行われる。
【0023】
ステップS101で、初期値として、反力補正量ΔF(Vp)に0を設定する。
ステップS102では、自車両の走行状態および障害物状況といった、自車両周囲の走行状況を読み込む。具体的には、レーザレーダ10によって検出される障害物、例えば自車線前方の先行車までの車間距離Dおよび自車両と先行車との相対車速Vrを読み込む。さらに、車速センサ20によって検出される自車両の車速Vfを読み込む。
【0024】
ステップS103では、ステップS102で読み込んだ走行状況データに基づいて、自車両周囲のリスクポテンシャルRPを算出する。リスクポテンシャルRPを算出するために、まず、認識した障害物に対する余裕時間(TTC:Time To Collision)および車間時間THWを算出する
【0025】
余裕時間TTCは、先行車に対する現在の自車両の接近度合を示す物理量である。余裕時間TTCは、現在の走行状況が継続した場合、つまり自車速Vf、先行車速Vaおよび相対車速Vrが一定の場合に、何秒後に、車間距離Dがゼロとなり自車両と先行車両とが接触するかを示す値であり、以下の(式1)により求められる。
【数1】
余裕時間TTC=D/Vr (式1)
【0026】
(式1)からわかるように、余裕時間TTCは、車間距離Dを相対車速Vrで除したものである。余裕時間TTCの値が小さいほど、先行車への接触が緊迫し、先行車への接近度合が大きいことを意味している。
【0027】
車間時間THWは、自車両が先行車に追従走行している場合に、想定される将来の先行車の車速変化による余裕時間TTCへの影響度合、つまり相対車速Vrが変化すると仮定したときの影響度合を示す物理量である。車間時間THWは、以下の(式2)で表される。
【数2】
車間時間THW=D/Vf (式2)
【0028】
車間時間THWは、車間距離Dを自車速Vfで除したものであり、先行車の現在位置に自車両が到達するまでの時間を示す。この車間時間THWが大きいほど、もしも将来に先行車の車速が変化しても、先行車までの接近度合には大きな影響を与えないことを示している。なお、自車両が先行車に追従し、自車速Vf=先行車速Vaである場合は、(式2)において自車速Vfの代わりに先行車速Vaを用いて車間時間THWを算出することもできる。
【0029】
リスクポテンシャルRPは、余裕時間TTCと車間時間THWとを用いて算出する。リスクポテンシャルRPは、余裕時間の逆数1/TTCと、車間時間の逆数1/THWとを用いて、以下の(式3)で表される。
【数3】
RP=a/THW+b/TTC (式3)
ここで、a、bは、定数であり、例えばa=1,b=8に設定する。
【0030】
つづくステップS104では、ステップS103で算出したリスクポテンシャルに基づいて、反力増加量FR(RP)を算出する。反力増加量FR(RP)は、図5に示すようにリスクポテンシャルRPが大きくなるほど増加し、例えば以下の(式4)を用いて算出する。
【数4】
F(RP)=k・RP (式4)
ここで、kは適切に設定された定数である。このように、反力増加量F(RP)はリスクポテンシャルRPに比例する。
【0031】
ステップS105では、ステップS103で算出したリスクポテンシャルRPの変化速度dRP/dtを算出する。ここでは、リスクポテンシャルRPを時間tで微分することにより、変化速度dRP/dtを算出する。
【0032】
つづくステップS106では、ステップS105で算出したリスクポテンシャル変化速度dRP/dtが正の値であるか否か、すなわちリスクポテンシャルRPが増加傾向にあるか減少傾向にあるかを判定する。ステップS106が肯定判定され、リスクポテンシャルRPが増加している場合には、ステップS107へ進む。
【0033】
ステップS107では、アクセルペダルストロークセンサ62によって検出されるアクセルペダルストローク量Sを読み込む。続くステップS108で、アクセルペダル63の操作速度Vpを算出する。ここでは、ステップS107で読み込んだストローク量Sを時間tで微分することにより、操作速度Vpを算出する(Vp=dS/dt)。ここで、操作速度Vpが正の値である場合は、アクセルペダル63が踏み込み方向に操作され、操作速度Vpが負の値である場合は、アクセルペダル63が戻し方向に操作されているとする。
【0034】
ステップS109では、ステップS108で算出したアクセルペダル操作速度Vpに基づいて、反力補正量ΔF(Vp)を算出する。図7に、アクセルペダル操作速度Vpに対する反力補正量ΔF(Vp)の特性の一例を示す。図7の縦軸は反力補正量ΔF(Vp)を示し、横軸は、アクセルペダル操作速度Vpを示している。なお、アクセルペダル操作速度Vpが正の値で、所定値Vp0を上回る領域を、アクセルペダル63が踏み込まれている領域とし、操作速度Vpが負の値で、所定値−Vp0を下回る領域を、アクセルペダル63が戻されている領域と仮定する。また、操作速度Vpが所定値−Vp0以上、かつ、所定値Vp0以下(−Vp0≦Vp≦Vp0)の領域は、アクセルペダル63の操作速度Vpが小さく、アクセルペダル63が保持されている領域とする。
【0035】
図7に示すように、アクセルペダル63を踏み込む場合は、踏み込む方向の操作速度Vpが所定値Vp0を越えて大きくなるほど、アクセルペダル反力Fを小さくするように反力補正量ΔF(Vp)を設定する。なお、この場合の反力補正量ΔF(Vp)は負の値であり、操作速度Vpが大きくなるほど、反力補正量ΔF(Vp)の絶対値が大きくなる。
【0036】
また、操作速度Vp0が所定値Vp0以下の場合、すなわちアクセルペダル63を保持する場合および戻す場合は、操作速度Vpが小さくなるほど、アクセルペダル反力Fを大きくするように、大きな反力補正量ΔF(Vp)を設定する。なお、この場合の反力補正量ΔF(Vp)は、正の値であり、アクセルペダル63を戻す方向の操作速度Vpが大きくなるほど、反力補正量ΔF(Vp)が大きくなる。
【0037】
なお、ステップS106が否定判定されると、ステップS112へ進む。ステップS112では、リスクポテンシャルRPが減少している場合はアクセルペダル反力Fの調整を行わないように、反力補正量ΔF(Vp)を0に設定する。このように、ステップS109あるいはS112で反力補正量ΔF(Vp)を設定した後、ステップS110へ進む。
【0038】
ステップS110では、ステップS104で算出した、リスクポテンシャルRPに応じた反力増加量F(RP)と、ステップS109で算出した、アクセルペダル操作速度Vpに応じた反力補正量ΔF(Vp)とを用いて反力制御量ΔFを算出する。反力制御量ΔFは、以下の(式5)で表される。
【数5】
ΔF=F(RP)+ΔF(Vp) (式5)
このように、反力制御量ΔFは、反力増加量ΔF(RP)に反力補正量ΔF(Vp)を加算することにより算出する。
【0039】
ステップS111では、ステップS110で算出した反力制御量ΔFをアクセルペダル反力制御装置60に出力し、今回の処理を終了する。なお。アクセルペダル反力制御装置60は、コントローラ30から入力される反力制御量ΔFを通常のアクセルペダル反力特性に付加した操作反力を発生するよう、サーボモータ61を制御する。
【0040】
このように、上述した第1の実施の形態においては、以下のような作用効果を奏することができる。
(1)運転者によるアクセルペダル63の操作状態に応じてアクセルペダル反力Fを調整するようにした。運転者がアクセルペダル反力Fから受ける感覚は操作状態によって異なるが、アクセルペダル反力Fを補正することにより、自車両周囲のリスクポテンシャルRPを正確に運転者に知らせることができる。すなわち、アクセルペダル63の操作状態によらず、リスクポテンシャルRPが同等である場合には運転者に同等のアクセルペダル反力Fを感じさせることができ、リスクポテンシャルRPを正確に伝達することができる。
(2)アクセルペダル63の操作速度Vpおよび操作方向を検出し、操作速度Vpおよび操作方向に応じてアクセルペダル反力Fを補正するので、運転者の操作状態を正確に検出し、運転者の感覚にあったアクセルペダル反力制御およびリスクポテンシャルRPの伝達を行うことができる。
(3)運転者がアクセルペダル63から受ける抗力を考慮して、アクセルペダル反力Fを補正した。具体的には、図7に示すように、アクセルペダル63を踏み込んでいる場合に、操作速度Vpが速くなるほどアクセルペダル反力Fが小さくなるように補正し、アクセルペダル63を戻している場合には、操作速度Vpが速くなるほどアクセルペダル反力Fが大きくなるように補正した。これにより、アクセルペダル63を踏み込んでアクセルペダル63からの抗力を大きく受ける場合には、アクセルペダル反力Fが小さくなるため、アクセルペダル63の操作性を維持しながらリスクポテンシャルRPを確実に運転者に伝達することができる。一方、アクセルペダル63を戻している場合には、アクセルペダル反力Fが大きくなるため、アクセルペダル63からの抗力が小さい場合にもリスクポテンシャルRPを確実に運転者に伝達することができる。
(4)アクセルペダル操作速度Vpの大きさに応じて、運転者がアクセルペダル63を踏み込んでいるか、保持しているか、あるいは戻しているかを判断し、アクセルペダル63を踏み込んでいる場合と、保持あるいは戻している場合とで、アクセルペダル反力Fの補正方法が異なるように設定した。操作速度Vpの絶対値が所定値Vp0よりも遅くアクセルペダル63を保持している場合は、アクセルペダル63を戻している場合と運転者の感覚がほぼ等しくなる。すなわち、アクセルペダル63からの抗力を感じにくくなっている。そこで、操作速度Vpが所定値Vp0以下となるとアクセルペダル反力Fを大きくするように調整することにより、リスクポテンシャルRPを確実に運転者に伝達することができる。
【0041】
−第1の実施の形態の変形例1−
上述した図6のステップS109における処理では、図7のマップを用いて、アクセルペダル63の操作状態によらず、リスクポテンシャルRPが同等の場合には運転者が同等のアクセルペダル反力Fを感じることができるような反力補正量ΔF(Vp)を算出した。そこで、適切な反力補正量ΔF(Vp)を算出することができれば、図7のマップ以外のマップを用いることもできる。図8に、アクセルペダル操作速度Vpに対する反力補正量ΔF(Vp)のマップの他の例を示す。
【0042】
図8のマップは、アクセルペダル操作速度Vpが所定値Vp0を上回り、アクセルペダル63を踏み込んでいる場合の反力補正量ΔF(Vp)の傾きと、アクセルペダル操作速度Vpが所定値Vp0以下で、アクセルペダル63を保持または戻している場合の反力補正量ΔF(Vp)の傾きとが異なるように設定している。とくに、アクセルペダル63を踏み込んでいる場合の反力補正量ΔF(Vp)の傾きが、保持または戻し時の反力補正量ΔF(Vp)の傾きよりも大きくなるように設定されている。
【0043】
このように、運転者がアクセルペダル63を積極的に踏み込んでいる場合は、保持または戻し時に比べて反力増加量ΔF(Vp)の傾きを大きくする。すなわち、アクセルペダル踏み込み時のアクセルペダル反力Fの補正量を、保持または戻し時に比べて大きくすることによって、踏み込み速度Vpが速くなるほど、より一層小さなアクセルペダル反力Fとなるように調整する。上述したように、アクセルペダル63を積極的に踏み込んでいる場合には大きな抗力を受けることになるので、アクセルペダル反力Fを調整して小さくすることにより、必要以上に大きなアクセルペダル反力Fを発生させることがない。これにより、運転者が積極的な踏み込み操作を行っている場合の操作性を維持しながら、自車両周囲のリスクポテンシャルRPを伝達することができる。
【0044】
一方、アクセルペダル63を戻している場合と保持している場合は、運転者がアクセルペダル63の操作反力から受ける感覚がほぼ同等であるため、アクセルペダル操作速度Vpが所定値Vp0以下の領域では、反力補正量ΔF(Vp)の傾きを一定とする。このように、戻し方向のアクセルペダル操作速度Vpが速くなるほどアクセルペダル反力Fを調整して大きくすることにより、アクセルペダル63からの抗力を感じにくい場合にも、自車両周囲のリスクポテンシャルRPを確実に運転者に伝達することができる。
【0045】
−第1の実施の形態の変形例2−
図9に、アクセルペダル操作速度Vpに対する反力補正量ΔF(Vp)のマップの他の例を示す。
図9のマップは、アクセルペダル操作速度Vpが小さい領域に、操作速度Vpが変化しても反力補正量ΔF(Vp)が変化しない不感帯を設けている。具体的には、図9に示すように、アクセルペダル操作速度Vpが0から所定値Vp0以下の範囲に不感帯を設けている。また、アクセルペダル操作速度Vpが所定値Vp0を上回り、アクセルペダル63を踏み込んでいる場合の反力補正量ΔF(Vp)の傾きが、操作速度Vpが0未満でアクセルペダル63を保持または戻している場合の傾きよりも大きくなるように設定されている。
【0046】
このように、反力補正量マップに不感帯を設けることにより、操作速度Vpが小さくアクセルペダル63を保持しているような状態での、操作速度Vpのわずかな変化に対応してアクセルペダル反力Fが変化することがない。これにより、反力制御システムの安定化を図ることができる。また、アクセルペダル63を踏み込んでいる場合の反力補正量ΔF(Vp)の傾きが大きく設定されているので、踏み込み速度Vpが大きくなるほど反力補正量ΔF(Vp)がより一層小さくなり、運転者が積極的な踏み込み操作を行っている場合の操作性を維持しながら、自車両周囲のリスクポテンシャルRPを伝達することができる。
【0047】
《第2の実施の形態》
以下に、本発明の第2の実施の形態による車両用運転操作補助装置について、図面を用いて説明する。第2の実施の形態による車両用運転操作補助装置の構成は、図1および図2を用いて説明した第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。ここでは、第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
【0048】
第2の実施の形態においては、図6のフローチャートにおけるステップS109での反力補正量算出の処理のみが、上述した第1の実施の形態と相違する。第1の実施の形態では、アクセルペダル63を操作する際に運転者が受ける抗力を考慮してアクセルペダル反力Fを補正した。第2の実施の形態では、アクセルペダル63を操作する際の、アクセルペダル反力Fに対する運転者の感度を考慮してアクセルペダル反力Fを補正する。
【0049】
アクセルペダル63を操作する際、運転者はアクセルペダル63の操作反力を抗力として感じている。アクセルペダル63を積極的に操作するほど、抗力に対する運転者の感覚は敏感となる。すなわち、アクセルペダル63を踏み込む場合でも、戻す場合でも、アクセルペダル63を速く操作するほど運転者の感覚は鋭敏になり、アクセルペダル反力Fを感じやすくなる。一方、運転者が積極的なアクセルペダル操作を行わず、漫然と操作しているような場合は、アクセルペダル反力Fを感じにくいという傾向がある。とくに、運転者がアクセルペダル63を保持している場合に、リスクポテンシャルRPが増加してアクセルペダル反力Fが徐々に増加すると、これに伴ってアクセルペダル63が緩やかに戻されることがある。この場合、運転者がアクセルペダル反力Fの増加を知覚できない可能性がある。
【0050】
そこで、運転者の操作状態によらず、自車両周囲のリスクポテンシャルRPを正確に運転者に知らせるように、アクセルペダル反力Fに対する運転者の感度を考慮してアクセルペダル反力Fを補正する。
【0051】
図10に、リスクポテンシャルRPと反力増加量F(RP)、および反力補正量ΔF(Vp)との関係を模式的に示す。反力増加量F(RP)は、リスクポテンシャルRPが大きくなるほど増加するように設定されている。図10に示すように、アクセルペダル63を踏み込む場合は、その操作速度Vpが大きくなるほど、アクセルペダル反力Fが小さくなるように反力補正量ΔF(Vp)を設定し、反力増加量F(RP)を調整する。一方、アクセルペダル63を戻す場合は、その操作速度Vpがゆっくりであるほどアクセルペダル反力Fが大きくなるように反力補正量ΔF(VP)を設定し、反力増加量F(RP)を調整する。また、アクセルペダル63を速く戻すほど、アクセルペダル反力Fが相対的に小さくなるように反力増加量F(RP)を調整する。
【0052】
図11に、アクセルペダル操作速度Vpに対する反力補正量ΔF(Vp)の特性の一例を示す。図11に示すように、アクセルペダル63を踏み込む場合は、踏み込む方向の操作速度Vpが所定値Vp0を越えて大きくなるほど、アクセルペダル反力Fを小さくするように反力補正量ΔF(Vp)を設定する。なお、この場合の反力補正量ΔF(Vp)は負の値であり、操作速度Vpが大きくなるほど、反力補正量ΔF(Vp)の絶対値が大きくなる。
【0053】
操作速度Vp0が0から所定値Vp0以下の領域には、操作速度Vpが変化しても反力補正量ΔF(Vp)が変化しない不感帯を設ける。操作速度Vpが0未満の場合は、操作速度Vpが大きくなり0に近づくほど、アクセルペダル反力Fを大きくするように反力補正量ΔF(Vp)を大きくする。すなわち、操作速度Vp<0で、アクセルペダル63を保持する場合および戻す場合は、アクセルペダル63をゆっくりと操作し、操作速度Vpの絶対値が小さくなるほど、反力補正量ΔF(Vp)が大きくなるように設定する。
【0054】
上述した(式5)に示すように、図11のマップに従って算出した反力補正量ΔF(Vp)を、リスクポテンシャルRPに応じて算出した反力増加量F(RP)に加算することにより、アクセルペダル反力制御装置60に実際に出力する反力制御量ΔFを算出する。
【0055】
このように、第2の実施の形態においてはアクセルペダル反力Fに対する運転者の感度を考慮してアクセルペダル反力Fを調整した。具体的には、図11に示すように、アクセルペダル63を踏み込んでいる場合には、操作速度Vpが速くなるほどアクセルペダル反力Fが小さくなるように補正し、アクセルペダル63を戻している場合には、操作速度Vpが遅くなるほどアクセルペダル反力Fが大きくなるように補正した。これにより、アクセルペダル63をゆっくりと操作して運転者の感覚が鋭敏でない場合にはアクセルペダル反力Fを大きくして、自車両周囲のリスクポテンシャルRPを確実に運転者に知らせることができる。とくに、アクセルペダル反力Fの増加によってアクセルペダル63が緩やかに戻されるような場合にも、アクセルペダル反力Fをさらに増加させることにより、リスクポテンシャルRPを確実に運転者に知覚させることができる。
【0056】
一方、アクセルペダル63を素早く積極的に操作して運転者の感覚が鋭敏である場合にはアクセルペダル反力Fを小さくして、運転者によるアクセルペダル63の操作性を妨げることなくリスクポテンシャルRPを確実に伝達することができる。
【0057】
また、アクセルペダル63を踏み込んでいる場合の操作速度Vpが遅く、所定値Vp0を下回る領域に不感帯を設けているので、アクセルペダル63を保持しているような状態での、操作速度Vpのわずかな変化に対応してアクセルペダル反力Fが変化することがない。これにより、反力制御システムの安定化を図ることができる。
【0058】
《第3の実施の形態》
以下に、本発明の第3の実施の形態について、図面を用いて説明する。第3の実施の形態においては、反力補正量ΔF(Vp)の算出方法のみが、上述した第2の実施の形態と異なっている。第3の実施の形態においても、第2の実施の形態のように、アクセルペダル反力Fに対する運転者の感度を考慮して反力補正量ΔF(Vp)を算出する。
【0059】
図12に、リスクポテンシャルRPと反力増加量F(RP)、および反力補正量ΔF(Vp)との関係を模式的に示す。反力増加量F(RP)は、リスクポテンシャルRPが大きくなるほど増加するように設定されている。図12に示すように、アクセルペダル63の操作方向に関わらず、その操作速度Vpが速くなるほど、アクセルペダル反力Fが小さくなるように反力補正量ΔF(Vp)を設定し、反力増加量F(RP)を調整する。ただし、アクセルペダル63を踏み込んでいる場合は、アクセルペダル63を戻している場合に比べて、操作速度Vpに対する反力増加量F(RP)の調整量を大きくし、操作速度Vpが速くなるほどより一層、アクセルペダル反力Fが小さくなるように調整する。
【0060】
図13に、アクセルペダル操作速度Vpに対する反力補正量ΔF(Vp)の特性の一例を示す。図13に示すように、アクセルペダル63を踏み込む場合は、踏み込む方向の操作速度Vpが所定値Vp0を越えて大きくなるほど、アクセルペダル反力Fを小さくするように反力補正量ΔF(Vp)を設定する。なお、この場合の反力補正量ΔF(Vp)は負の値であり、操作速度Vpが大きくなるほど、反力補正量ΔF(Vp)の絶対値が大きくなる。
【0061】
操作速度Vp0が0から所定値Vp0以下の領域には、操作速度Vpが変化しても反力補正量ΔF(Vp)が変化しない不感帯を設ける。操作速度Vpが0未満の場合は、操作速度Vpが小さくなるほど、アクセルペダル反力Fを小さくするように反力補正量ΔF(Vp)を設定する。なお、この場合の操作速度Vpおよび反力補正量ΔF(Vp)は負の値であり、アクセルペダル63を速く戻すほど、反力補正量ΔF(VP)の絶対値が大きくなる。
【0062】
なお、図13に示すように、アクセルペダル63を踏み込む場合および戻す場合で、操作速度Vpの絶対値が大きくなるほど反力補正量ΔF(Vp)の絶対値が大きくなっているが、アクセルペダル63を踏み込む場合と戻す場合では、反力補正量ΔF(Vp)の傾きが異なっている。図13のマップは、アクセルペダル63を踏み込む場合の操作速度Vpに対する反力補正量ΔF(Vp)の変化量が、アクセルペダル63を戻す場合の操作速度Vpに対する反力補正量ΔF(Vp)の変化量よりも大きくなるように設定されている。
【0063】
上述した(式5)に示すように、図13のマップに従って算出した反力補正量を、リスクポテンシャルRPに応じて算出した反力増加量F(RP)に加算することにより、アクセルペダル反力制御装置60に実際に出力する反力制御量ΔFを算出する。
【0064】
このように、第3の実施の形態においては、上述した第2の実施の形態と同様にアクセルペダル反力Fに対する運転者の感度を考慮してアクセルペダル反力Fを調整した。具体的には、図13に示すように、アクセルペダル63を踏み込んでいる場合には、操作速度Vpが速くなるほどアクセルペダル反力Fが小さくなるように補正し、アクセルペダル63を戻している場合には、操作速度Vpが速くなるほどアクセルペダル反力Fが小さくなるように補正した。すなわち、アクセルペダル63を素早く積極的に操作して運転者の感覚が鋭敏である場合にはアクセルペダル反力Fを小さくする。これにより、運転者によるアクセルペダル63の操作性を妨げることなくリスクポテンシャルRPを確実に伝達することができる。
【0065】
また、アクセルペダル63を踏み込んでいる場合の操作速度Vpが遅く、所定値Vp0を下回る領域に不感帯を設けているので、アクセルペダル63を保持しているような状態での、操作速度Vpのわずかな変化に対応してアクセルペダル反力Fが変化することがない。これにより、反力制御システムの安定化を図ることができる。また、アクセルペダル63を踏み込んでいる場合の反力補正量ΔF(Vp)の傾きが大きく設定されているので、踏み込み速度Vpが大きくなるほど反力補正量ΔF(Vp)がより一層小さくなり、運転者が積極的な踏み込み操作を行っている場合の操作性を維持しながら、自車両周囲のリスクポテンシャルRPを伝達することができる。
【0066】
第1〜3の実施の形態においては、リスクポテンシャルRPの増加に対して反力増加量ΔFがリニアに増加するように設定したが、例えばリスクポテンシャルRPに対して反力増加量ΔFが指数関数的に増加するように設定することもできる。また、自車両周囲のリスクポテンシャルRPを余裕時間TTCおよび車間時間THWを用いて算出したが、これには限定されず、例えば余裕時間TTCのみを用いて算出することもできる。
【0067】
第1〜3の実施の形態においては、リスクポテンシャルRPが減少傾向にある場合には反力補正量ΔF(Vp)を0にしたが、これには限定されない。例えば、リスクポテンシャルRPが減少傾向にある場合に、反力補正量ΔF(Vp)を徐々に減少することもできる。
【0068】
第1〜3の実施の形態においては、アクセルペダル操作速度Vpに対して反力補正量ΔF(Vp)がリニアに変化するように設定したが、これには限定されない。すなわち、操作速度Vpおよび操作方向に応じてアクセルペダル反力Fが適切に増減するように設定できれば、反力補正量マップは変更可能である。また、アクセルペダル63の操作状態に応じてアクセルペダル反力Fを適切に調整することができれば、操作速度Vpおよび操作方向に応じてリスクポテンシャルRPを補正することもできる。
【0069】
また、第1〜3の実施の形態におけるアクセルペダル反力Fの補正方法を、ブレーキペダルの操作反力制御に適用することもできる。
【0070】
第1から第3の実施の形態においては、走行状況認識手段としてレーザレーダ10および車速センサ20を用い、リスクポテンシャル算出手段、反力調整手段、反力補正手段としてコントローラ30を用い、操作反力発生手段として、アクセルペダル反力制御装置60を用いた。また、操作状態検出手段としてアクセルペダルストロークセンサ62およびコントローラ30を用いた。なお、例えば走行状況認識手段としてレーザレーダ10の代わりに別方式のミリ波レーダ等を用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置のシステム図。
【図2】図1に示す車両用運転操作補助装置を搭載した車両の構成図。
【図3】アクセルペダル周辺の構成を示す図。
【図4】アクセルペダルストローク量に対するアクセルペダル反力の特性を示す図。
【図5】第1の実施の形態における反力補正の概念を説明する図。
【図6】第1の実施の形態によるペダル反力制御の処理手順を示すフローチャート。
【図7】アクセルペダル操作速度に対する反力補正量の特性を示す図。
【図8】アクセルペダル操作速度に対する反力補正量の他の特性を示す図。
【図9】アクセルペダル操作速度に対する反力補正量の他の特性を示す図。
【図10】第2の実施の形態における反力補正の概念を説明する図。
【図11】アクセルペダル操作速度に対する反力補正量の特性を示す図。
【図12】第3の実施の形態における反力補正の概念を説明する図。
【図13】アクセルペダル操作速度に対する反力補正量の特性を示す図。
【符号の説明】
10:レーザレーダ
20:車速センサ
30:コントローラ
60:アクセルペダル反力制御装置
61:サーボモータ
62:アクセルペダルストロークセンサ
63:アクセルペダル
Claims (12)
- 車両状態および車両周囲の走行環境を検出する走行状況認識手段と、
前記走行状況認識手段からの信号に基づいて自車両周囲のリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、
前記リスクポテンシャル算出手段によって算出されるリスクポテンシャルに基づいて、車両操作機器に発生する操作反力を調整する反力調整手段と、
前記車両操作機器に操作反力を発生する操作反力発生手段と、
運転者による前記車両操作機器の操作状態を検出する操作状態検出手段と、
前記操作状態検出手段からの信号に基づいて、前記反力調整手段で調整する前記車両操作機器の操作反力を補正する反力補正手段とを有することを特徴とする車両用運転操作補助装置。 - 請求項1に記載の車両用運転操作補助装置において、
前記車両操作機器はアクセルペダルであり、
前記操作状態検出手段は、前記車両操作機器の操作状態としてアクセルペダルの操作速度および操作方向を検出し、
前記反力補正手段は、前記操作状態検出手段によって検出されるアクセルペダル操作速度および操作方向に応じて前記アクセルペダルの操作反力を補正することを特徴とする車両用運転操作補助装置。 - 請求項2に記載の車両用運転操作補助装置において、
前記反力補正手段は、前記アクセルペダルが踏み込み方向に操作された場合に、前記アクセルペダル操作速度が速くなるほど、前記操作反力が小さくなるように補正し、前記アクセルペダルが戻し方向に操作された場合に、前記アクセルペダル操作速度が速くなるほど、前記操作反力が大きくなるように補正することを特徴とする車両用運転操作補助装置。 - 請求項3に記載の車両用運転操作補助装置において、
前記反力補正手段は、前記アクセルペダルが踏み込み方向に操作された場合の、前記アクセルペダル操作速度に対する前記操作反力の補正量を、前記アクセルペダルが戻し方向に操作された場合の、前記アクセルペダル操作速度に対する前記操作反力の補正量よりも大きくすることを特徴とする車両用運転操作補助装置。 - 請求項3または請求項4に記載の車両用運転操作補助装置において、
前記反力補正手段は、前記アクセルペダル操作速度が所定値よりも遅い領域に、前記アクセルペダル操作速度に対する前記操作反力の補正量の特性に不感帯を設けたことを特徴とする車両用運転操作補助装置。 - 請求項3または請求項4に記載の車両用運転操作補助装置において、
前記反力補正手段は、前記アクセルペダルが踏み込み方向に操作された場合に、前記アクセルペダル操作速度が所定値よりも遅い領域では、前記アクセルペダル操作速度が遅くなるほど前記操作反力が大きくなるように補正することを特徴とする車両用運転操作補助装置。 - 請求項2に記載の車両用運転操作補助装置において、
前記反力補正手段は、前記アクセルペダルが踏み込み方向に操作された場合に、前記アクセルペダル操作速度が速くなるほど、前記操作反力が小さくなるように補正し、前記アクセルペダルが戻し方向に操作された場合に、前記アクセルペダル操作速度が遅くなるほど、前記操作反力が大きくなるように補正することを特徴とする車両用運転操作補助装置。 - 請求項2に記載の車両用運転操作補助装置において、
前記反力補正手段は、前記アクセルペダルが踏み込み方向に操作された場合に、前記アクセルペダル操作速度が速くなるほど、前記操作反力が小さくなるように補正し、前記アクセルペダルが戻し方向に操作された場合に、前記アクセルペダル操作速度が速くなるほど、前記操作反力が小さくなるように補正することを特徴とする車両用運転操作補助装置。 - 請求項7または請求項8に記載の車両用運転操作補助装置において、
前記反力補正手段は、前記アクセルペダルが踏み込み方向に操作された場合の、前記アクセルペダル操作速度に対する前記操作反力の補正量を、前記アクセルペダルが戻し方向に操作された場合の、前記アクセルペダル操作速度に対する前記操作反力の補正量よりも大きくすることを特徴とする車両用運転操作補助装置。 - 請求項7から請求項9のいずれかに記載の車両用運転操作補助装置において、
前記反力補正手段は、前記アクセルペダル操作速度が所定値よりも遅い領域に、前記操作反力の補正量の不感帯を設けたことを特徴とする車両用運転操作補助装置。 - 請求項1から請求項10のいずれかに記載の車両用運転操作補助装置において、
前記反力補正手段は、前記リスクポテンシャル算出手段によって算出されるリスクポテンシャルが減少傾向にある場合は、前記操作反力の補正量を実質的に0とすることを特徴とする車両用運転操作補助装置。 - 請求項1から請求項11のいずれかに記載の車両用運転操作補助装置を備えたことを特徴とする車両。
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