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JP2003340935A - 空気入りタイヤの製造方法、その製造方法により製造された空気入りタイヤ及びその製造方法に使用するストリップ材冷却装置 - Google Patents

空気入りタイヤの製造方法、その製造方法により製造された空気入りタイヤ及びその製造方法に使用するストリップ材冷却装置

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Publication number
JP2003340935A
JP2003340935A JP2002154991A JP2002154991A JP2003340935A JP 2003340935 A JP2003340935 A JP 2003340935A JP 2002154991 A JP2002154991 A JP 2002154991A JP 2002154991 A JP2002154991 A JP 2002154991A JP 2003340935 A JP2003340935 A JP 2003340935A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
strip material
pneumatic tire
tire
manufacturing
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002154991A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidekazu Iida
英一 飯田
Akihisa Hasegawa
陽久 長谷川
Tatsuya Takaoka
達也 高岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP2002154991A priority Critical patent/JP2003340935A/ja
Publication of JP2003340935A publication Critical patent/JP2003340935A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐オゾンクラック性を改善することが可能な空
気入りタイヤの製造方法、その製造方法により製造され
た空気入りタイヤ及びその製造方法に使用するストリッ
プ材冷却装置を提供する。 【解決手段】本発明の空気入りタイヤの製造方法は、射
出機21または押出機から吐出された直後の未加硫ゴム
からなるストリップ材Sをタイヤ成形ドラムX上に巻き
付けてタイヤ構成部材を成形する際に、ストリップ材S
を気体を吹きつけることにより冷却しながら巻き付け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴムストリップ材
を用いた空気入りタイヤの製造方法、その製造方法によ
り製造された空気入りタイヤ及びその製造方法に使用す
るストリップ材冷却装置に関し、更に詳しくは、耐オゾ
ンクラック性を改善するようにした空気入りタイヤの製
造方法、その製造方法により製造された空気入りタイヤ
及びその製造方法に使用するストリップ材冷却装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】通常、グリーンタイヤは、予め各タイヤ
構成部材を成形しておき、製造時にそれら各タイヤ構成
部材をタイヤ成形ドラム上で順次貼り合わせることによ
り成形するようにしている。
【0003】ところで、近年、射出機や押出機を使用
し、未加硫のゴムストリップ材をタイヤ成形ドラム上に
巻き付けて各タイヤ構成部材を成形することによりグリ
ーンタイヤを成形し、多品種少量生産を効率的に行える
ようにした技術が提案されている(例えば、特開平11
−48363号公報や特開2000−202921号公
報など)。
【0004】しかしながら、上記のようにストリップ材
を用いた空気入りタイヤは、3〜5年が経過すると、表
面にストリップ材相互の接着する界面に沿ってオゾンに
よるクラックが発生するという経時劣化の問題があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐オ
ゾンクラック性を改善することが可能な空気入りタイヤ
の製造方法、その製造方法により製造された空気入りタ
イヤ及びその製造方法に使用するストリップ材冷却装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の空気入りタイヤの製造方法は、射出機または押出機
から吐出された直後の未加硫ゴムからなるストリップ材
をタイヤ成形ドラム上に巻き付けてタイヤ構成部材を成
形するようにした空気入りタイヤの製造方法において、
前記ストリップ材を気体を吹きつけることにより冷却し
ながら巻き付けることを特徴とする。
【0007】本発明の他の空気入りタイヤの製造方法
は、射出機または押出機から吐出された直後の未加硫ゴ
ムからなるストリップ材をタイヤ成形ドラム上に巻き付
けてタイヤ構成部材を成形するようにした空気入りタイ
ヤの製造方法において、前記ストリップ材を不活性ガス
の雰囲気中で巻き付けることを特徴とする。
【0008】本発明の空気入りタイヤは、上記空気入り
タイヤの製造方法により製造されることを特徴とする。
【0009】本発明のストリップ材冷却装置は、射出機
または押出機の吐出口近傍に、前記射出機または押出機
から吐出された直後の未加硫ゴムからなるストリップ材
に気体を吹きつける気体吹きつけ口を配置し、該気体吹
きつけ口に気体供給源を接続したことを特徴とする。
【0010】上記構成よりなる本発明によれば、ストリ
ップ材を気体に吹きつけることにより冷却しながら巻き
付けることで、ストリップ材の表面温度を低下させて未
加硫ゴムの活性状態を緩和させることができるので、加
硫後のストリップ材相互の接着力を高めて、界面におけ
る耐オゾンクラック性を改善することができる。
【0011】また、ストリップ材を不活性ガス雰囲気中
で巻き付けることにより、吐出直後高温のために酸素結
合し易い状態にあるストリップ材の酸化作用を抑制する
ことができるので、加硫後のストリップ材相互の接着能
力が向上し、耐オゾンクラック性の改善が可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付
の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明の製造方法により製造され
た空気入りタイヤの一例を示し、1はトレッド部、2は
サイドウォール部、3はビード部である。左右のビード
部3間にカーカス層4が装架され、その両端部4aがビ
ード部3に埋設されたビードコア5の周りに、ビードフ
ィラー6を挟み込むようにしてタイヤ内側から外側に折
り返されている。
【0014】カーカス層4の内側にはインナーライナー
7が配置してある。トレッド部1のカーカス層4外周側
にはベルト層8が設けられている。ベルト層8の外周側
には、内周側の第1トレッドゴム層9と外周側の第2ト
レッドゴム層10が順次積層されている。サイドウォー
ル部2のカーカス層4外側には、サイドゴム層11が配
置されており、ビード部3にはクッションゴム層12が
設けられている。
【0015】第1トレッドゴム層9、第2トレッドゴム
層10、サイドゴム層11、及びクッションゴム層12
は、それぞれタイヤ周方向に連続して螺旋状に巻き付け
たゴムストリップ材より構成されている。
【0016】図2に、本発明の空気入りタイヤの製造方
法の要部を示す。Xはタイヤ成形ドラム、21は未加硫
ゴムからなる帯状のストリップ材Sを吐出する射出機で
ある。射出機21に代えて押出機を使用してもよい。
【0017】22はストリップ材Sの巻付け開始時にそ
の先端部をタイヤ成形ドラムXに自動圧着する圧着装置
であり、圧着ローラー22Aがシリンダ22Bの作動に
よりタイヤ成形ドラムXに向けて進退するようになって
いる。
【0018】23はストリップ材Sに気体を吹きつけて
冷却するストリップ材冷却装置であり、このストリップ
材冷却装置23は、射出機21のダイス21Aの吐出口
21a近傍に、ストリップ材Sに気体を吹きつける気体
吹きつけ口24を配置した配管25と、この配管25に
開閉弁26を介して冷却用の気体を気体吹きつけ口24
に供給する気体供給源27を接続した構成になってい
る。気体供給源27は、不活性ガス供給源から構成して
ある。
【0019】なお、ここで言う不活性ガスとは、周期率
表に記載されるアルゴンやネオンなどの不活性ガスの他
に、窒素ガスを不活性ガスに含めるものとする。
【0020】本発明の空気入りタイヤの製造方法では、
上述したストリップ材よりなる各タイヤ構成部材を以下
のようにして成形する。
【0021】射出機21から吐出された直後の高温の未
加硫ゴムからなるストリップ材Sを、吐出口21a近傍
で気体吹きつけ口24から不活性ガスを吹きつけてその
表面を冷却し、この冷却したストリップ材Sを圧着ロー
ラー28を介して回転するタイヤ成形ドラムX上に順次
圧着しながら所定形状になるまで巻き付けることによ
り、各タイヤ構成部材を成形する。
【0022】冷却する温度としては、タイヤ成形ドラム
Xに巻付け直後のストリップ材Sの表面温度が60〜1
20℃となるように冷却するのがよい。温度が60℃よ
り低くなると、ストリップ材S相互の接着性に悪影響を
及ぼす。逆に120℃を超えると、耐オゾンクラック性
を効果的に改善することが難しくなる。ちなみに、射出
機21から吐出された直後のストリップ材Sの温度は、
約140℃である。
【0023】このように冷却して表面温度を低下させた
ストリップ材Sは、活性状態が緩和されるので、高温の
まま巻き付けたストリップ材よりも加硫後のストリップ
材相互の接着性が改善するため、その界面における耐オ
ゾンクラック性が向上する。
【0024】また、吐出直後のストリップ材Sは高温の
ため酸素結合し易い状態にあるが、不活性ガスを吹きつ
けることで、ストリップ材S周囲の酸素を排除して酸化
作用を抑制することができるので、ストリップ材相互の
接着界面における接着力が高まり、耐オゾンクラック性
が一層改善する。
【0025】上記のように成形された各タイヤ構成部材
は、従来公知の製造方法において、グリーンタイヤ成形
時に同様の手順で組み付けられ、成形されたグリーンタ
イヤを加硫することにより図1に示す空気入りタイヤを
得ることができる。なお、空気入りタイヤを製造する工
程は、従来と同じであるため、その詳細な説明は省略す
る。
【0026】図3は、本発明の空気入りタイヤの製造方
法の他の例を示し、図2に設置したストリップ材冷却装
置23に代えて仕切り壁31を設置し、この仕切り壁3
1で囲まれた空間32内に、タイヤ成形ドラムX、射出
機21、圧着装置22を収容するようにしている。空間
32内に不活性ガス供給源33から開閉弁34を介して
不活性ガスを供給し、この不活性ガスの雰囲気中でスト
リップ材Sを巻き付けるようにしたものである。このよ
うにしても耐オゾンクラック性を改善することができ
る。
【0027】本発明において、上記実施形態では、スト
リップ材Sをタイヤ成形ドラムXに巻き付けて各タイヤ
構成部材を成形し、それをグリーンタイヤ成形時に組付
けるようにしたが、グリーンタイヤ成形中に、タイヤ成
形ドラム上の成形途中のグリーンタイヤにストリップ材
Sを直接巻き付けて各タイヤ構成部材を直接成形するよ
うにした製造方法であってもよい。
【0028】また、オゾンクラックは、大気に接するタ
イヤ表面の第2トレッドゴム層10とサイドゴム層11
に発生し易いため、これらのタイヤ構成部材だけを上記
のようにして成形してもよい。
【0029】
【実施例】射出機から吐出した幅約20mmの未加硫ゴム
ストリップ材に、窒素ガスを吹きつけながら、周長12
00mmのタイヤ成形ドラムに25周巻付けて、サイドゴ
ム層を構成するタイヤ構成部材を成形し、このタイヤ構
成部材を用いて、タイヤサイズ205/65R15の空
気入りタイヤを製造した(本発明方法)。
【0030】また、窒素ガスを吹きつけないで、上記と
同様にしてサイドゴム層を構成するタイヤ構成部材を成
形し、そのタイヤ構成部材を用いて上述と同じ空気入り
タイヤを製造した(従来方法)。
【0031】本発明方法及び従来方法において、射出機
吐出直後のゴムストリップ材の温度は約140℃であ
る。また、本発明方法において、タイヤ成形ドラム巻付
け直後のゴムストリップ材の温度は約100℃であり、
略40℃冷却した。
【0032】これら各試験タイヤをリムサイズ15×6
1/2 JJ のリムに装着し、以下に示す測定条件により耐
オゾンクラック性の評価試験を行ったところ、表1に示
す結果を得た。 耐オゾンクラック性 各試験タイヤを空気圧を120kPa にして、室内ドラム
試験機に取り付け、74%負荷(205/65R15サ
イズにおいてJATMA記載の最大負荷能力の74%)
の条件下で、濃度100pphmのオゾンをサイドウォール
部に吹きつけながら4800km走行した後、各試験タイ
ヤのサイドウォール部に発生したオゾンクラックをオゾ
ンクラックテストに習熟した判定者が目視にて感応評価
し、その結果を4段階で評価した。
【0033】4はオゾンクラックの発生なし、3は目立
たない程度の小さいオゾンクラックが発生、2は目立た
つオゾンクラックが発生、1は非常に目立たつ大きなオ
ゾンクラックの発生を意味する。
【0034】
【表1】 表1から、本発明は、耐オゾンクラック性を改善できる
ことがわかる。
【0035】
【発明の効果】上述したように本発明は、ストリップ材
を気体を吹きつけることにより冷却しながら巻き付ける
ことにより、あるいはストリップ材を不活性ガスの雰囲
気中で巻き付けることにより、耐オゾンクラック性を改
善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気入りタイヤの製造方法により製造
された空気入りタイヤの一例を示すタイヤ子午線要部断
面図である。
【図2】本発明の空気入りタイヤの製造方法の一例を示
す要部説明図である。
【図3】本発明の空気入りタイヤの製造方法の他の例を
示す要部説明図である。
【符号の説明】
1 トレッド部 2 サイドウォール
部 3 ビード部 4 カーカス層 8 ベルト層 9 第1トレッドゴ
ム層 10 第2トレッドゴム層 11 サイドゴム層 12 クッションゴム層 21 射出機 21a 吐出口 23 ストリップ材
冷却装置 24 気体吹きつけ口 25 配管 26 開閉弁 27 気体供給源 31 仕切り壁 32 空間 S ストリップ材 X タイヤ成形ドラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高岡 達也 神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株 式会社平塚製造所内 Fターム(参考) 4F212 AH20 AK02 VA02 VK02 VK34 VL09 VL11 VL19 VL28 VL31 VL32

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出機または押出機から吐出された直後
    の未加硫ゴムからなるストリップ材をタイヤ成形ドラム
    上に巻き付けてタイヤ構成部材を成形するようにした空
    気入りタイヤの製造方法において、前記ストリップ材に
    気体を吹きつけることにより冷却しながら巻き付ける空
    気入りタイヤの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記気体が不活性ガスである請求項1に
    記載の空気入りタイヤの製造方法。
  3. 【請求項3】 射出機または押出機から吐出された直後
    の未加硫ゴムからなるストリップ材をタイヤ成形ドラム
    上に巻き付けてタイヤ構成部材を成形するようにした空
    気入りタイヤの製造方法において、前記ストリップ材を
    不活性ガスの雰囲気中で巻き付ける空気入りタイヤの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    空気入りタイヤの製造方法により製造された空気入りタ
    イヤ。
  5. 【請求項5】 射出機または押出機の吐出口近傍に、前
    記射出機または押出機から吐出された直後の未加硫ゴム
    からなるストリップ材に気体を吹きつける気体吹きつけ
    口を配置し、該気体吹きつけ口に気体供給源を接続した
    ストリップ材冷却装置。
  6. 【請求項6】 前記気体供給源が不活性ガス供給源であ
    る請求項5に記載のストリップ材冷却装置。
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