JP2003202355A - 電流検出回路 - Google Patents
電流検出回路Info
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- JP2003202355A JP2003202355A JP2002001703A JP2002001703A JP2003202355A JP 2003202355 A JP2003202355 A JP 2003202355A JP 2002001703 A JP2002001703 A JP 2002001703A JP 2002001703 A JP2002001703 A JP 2002001703A JP 2003202355 A JP2003202355 A JP 2003202355A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】パワーMOSトランジスタに流れるドレイン電
流を良好に検出できる電流検出回路を提供する。 【解決手段】分流MOSトランジスタ12は、パワーM
OSトランジスタ11とドレイン端子Dおよびゲート端
子Gが共通に設けられている。分流MOSトランジスタ
12のソース端子12Sには、比較的大きな抵抗値を有
する分流電流検出用抵抗13の一端が接続されている。
分流電流検出用抵抗13の他端は、npnトランジスタ
14のコレクタ端子Cに接続されており、このnpnト
ランジスタ14のエミッタ端子Eは、負電圧(−VDD)
を発生する負電圧電源15に接続されている。また、分
流MOSトランジスタ12のソース端子12Sの電位
は、電位保持回路18の働きにより、パワーMOSトラ
ンジスタ11のソース端子11Sと同電位に保持されて
いる。
流を良好に検出できる電流検出回路を提供する。 【解決手段】分流MOSトランジスタ12は、パワーM
OSトランジスタ11とドレイン端子Dおよびゲート端
子Gが共通に設けられている。分流MOSトランジスタ
12のソース端子12Sには、比較的大きな抵抗値を有
する分流電流検出用抵抗13の一端が接続されている。
分流電流検出用抵抗13の他端は、npnトランジスタ
14のコレクタ端子Cに接続されており、このnpnト
ランジスタ14のエミッタ端子Eは、負電圧(−VDD)
を発生する負電圧電源15に接続されている。また、分
流MOSトランジスタ12のソース端子12Sの電位
は、電位保持回路18の働きにより、パワーMOSトラ
ンジスタ11のソース端子11Sと同電位に保持されて
いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パワーMOSト
ランジスタに流れるドレイン電流を検出するための電流
検出回路に関する。
ランジスタに流れるドレイン電流を検出するための電流
検出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、電動パワーステアリング装置
では、車両のステアリング機構に与えるべき操舵補助力
の発生源として電動モータが用いられており、この電動
モータに駆動電流を供給するためのモータ駆動回路に
は、2個のパワーMOSトランジスタの直列回路が電動
モータの相数と同じ数だけ並列接続された構成を有する
インバータ回路が採用されている。そして、ステアリン
グホイールに加えられた操舵トルクおよび車速に応じて
目標電流値が設定され、この設定された目標電流値に基
づいて、モータ駆動回路(電動モータ)がフィードバッ
ク制御される。
では、車両のステアリング機構に与えるべき操舵補助力
の発生源として電動モータが用いられており、この電動
モータに駆動電流を供給するためのモータ駆動回路に
は、2個のパワーMOSトランジスタの直列回路が電動
モータの相数と同じ数だけ並列接続された構成を有する
インバータ回路が採用されている。そして、ステアリン
グホイールに加えられた操舵トルクおよび車速に応じて
目標電流値が設定され、この設定された目標電流値に基
づいて、モータ駆動回路(電動モータ)がフィードバッ
ク制御される。
【0003】モータ駆動回路のフィードバック制御を実
現するためには、モータ駆動回路から電動モータに供給
される駆動電流を検出することが不可欠である。駆動電
流の検出は、たとえば、モータ駆動回路を構成している
各パワーMOSトランジスタに流れる電流を検出するこ
とにより達成できる。図4は、パワーMOSトランジス
タに流れる電流を検出するための回路構成を示す図であ
る。モータ駆動回路を構成するパワーMOSトランジス
タ91には大きな電流が流れ、その大きな電流を直接検
出するのは困難であるため、このパワーMOSトランジ
スタ91に流れる電流を検出するための回路は、パワー
MOSトランジスタ91に流れる電流(主電流)から所
定の分流比(たとえば、1/100)で分流させた電流
(分流電流)を検出する構成となっている。
現するためには、モータ駆動回路から電動モータに供給
される駆動電流を検出することが不可欠である。駆動電
流の検出は、たとえば、モータ駆動回路を構成している
各パワーMOSトランジスタに流れる電流を検出するこ
とにより達成できる。図4は、パワーMOSトランジス
タに流れる電流を検出するための回路構成を示す図であ
る。モータ駆動回路を構成するパワーMOSトランジス
タ91には大きな電流が流れ、その大きな電流を直接検
出するのは困難であるため、このパワーMOSトランジ
スタ91に流れる電流を検出するための回路は、パワー
MOSトランジスタ91に流れる電流(主電流)から所
定の分流比(たとえば、1/100)で分流させた電流
(分流電流)を検出する構成となっている。
【0004】すなわち、この電流検出回路には、パワー
MOSトランジスタ91に流れる主電流を分流させるた
めに、ドレイン端子Dおよびゲート端子GをパワーMO
Sトランジスタ91と共有する分流MOSトランジスタ
92が備えられている。パワーMOSトランジスタ91
のソース端子91Sは、アース93に接続されており、
分流MOSトランジスタ92のソース端子92Sは、分
流電流検出用抵抗94を介してアース93に接続されて
いる。
MOSトランジスタ91に流れる主電流を分流させるた
めに、ドレイン端子Dおよびゲート端子GをパワーMO
Sトランジスタ91と共有する分流MOSトランジスタ
92が備えられている。パワーMOSトランジスタ91
のソース端子91Sは、アース93に接続されており、
分流MOSトランジスタ92のソース端子92Sは、分
流電流検出用抵抗94を介してアース93に接続されて
いる。
【0005】この構成により、パワーMOSトランジス
タ91および分流MOSトランジスタ92の共通のゲー
ト端子GにパワーMOSトランジスタ91のスレッショ
ルド電圧以上のゲート電圧を印加すると、パワーMOS
トランジスタ91および分流MOSトランジスタ92が
オンになり、パワーMOSトランジスタ91に主電流
(ドレイン電流)が流れるとともに、パワーMOSトラ
ンジスタ91と分流MOSトランジスタ92のオン抵抗
の比にほぼ等しい分流比で主電流に比例した分流電流が
分流MOSトランジスタ92に流れる。この分流電流
は、分流電流検出用抵抗94の両端間の電位差(分流M
OSトランジスタ92のソース端子92Sの電位)を電
圧検出回路で検出し、その検出した電位差を分流電流検
出用抵抗94の抵抗値(たとえば、100Ω)で除する
ことにより算出することができる。そして、その算出し
た分流電流を分流比で除することにより、パワーMOS
トランジスタ91に流れる主電流を算出することができ
る。
タ91および分流MOSトランジスタ92の共通のゲー
ト端子GにパワーMOSトランジスタ91のスレッショ
ルド電圧以上のゲート電圧を印加すると、パワーMOS
トランジスタ91および分流MOSトランジスタ92が
オンになり、パワーMOSトランジスタ91に主電流
(ドレイン電流)が流れるとともに、パワーMOSトラ
ンジスタ91と分流MOSトランジスタ92のオン抵抗
の比にほぼ等しい分流比で主電流に比例した分流電流が
分流MOSトランジスタ92に流れる。この分流電流
は、分流電流検出用抵抗94の両端間の電位差(分流M
OSトランジスタ92のソース端子92Sの電位)を電
圧検出回路で検出し、その検出した電位差を分流電流検
出用抵抗94の抵抗値(たとえば、100Ω)で除する
ことにより算出することができる。そして、その算出し
た分流電流を分流比で除することにより、パワーMOS
トランジスタ91に流れる主電流を算出することができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】パワーMOSトランジ
スタ91は、大電流が流れた時の発熱量を小さく抑える
ためにオン抵抗が小さく設計されており、パワーMOS
トランジスタ91のオン状態でのソース−ドレイン間電
圧は、パワーMOSトランジスタ91に通電可能な最大
電流の通電時でも数百mV程度である。また、上述の回
路構成では、分流電流検出用抵抗94の両端間の電位差
が、パワーMOSトランジスタ91のオン状態でのソー
ス−ドレイン間電圧よりも大きくなることはない。した
がって、パワーMOSトランジスタ91に流れる主電流
が微弱な時には、分流電流検出用抵抗94の両端間の電
位差がごく小さくなってしまい、そのごく小さな電位差
を電圧検出回路で良好に検出できないために、主電流の
検出精度(分解能)が良くなかった。
スタ91は、大電流が流れた時の発熱量を小さく抑える
ためにオン抵抗が小さく設計されており、パワーMOS
トランジスタ91のオン状態でのソース−ドレイン間電
圧は、パワーMOSトランジスタ91に通電可能な最大
電流の通電時でも数百mV程度である。また、上述の回
路構成では、分流電流検出用抵抗94の両端間の電位差
が、パワーMOSトランジスタ91のオン状態でのソー
ス−ドレイン間電圧よりも大きくなることはない。した
がって、パワーMOSトランジスタ91に流れる主電流
が微弱な時には、分流電流検出用抵抗94の両端間の電
位差がごく小さくなってしまい、そのごく小さな電位差
を電圧検出回路で良好に検出できないために、主電流の
検出精度(分解能)が良くなかった。
【0007】そこで、この発明の目的は、上述の技術的
課題を解決し、パワーMOSトランジスタに流れる電流
を良好に検出できる電流検出回路を提供することであ
る。
課題を解決し、パワーMOSトランジスタに流れる電流
を良好に検出できる電流検出回路を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、パワーM
OSトランジスタ(11)に流れるドレイン電流を検出
するために、そのパワーMOSトランジスタとドレイン
端子(D)およびゲート端子(G)が共通の分流MOS
トランジスタ(12)に流れる分流電流を検出するため
の回路であって、上記パワーMOSトランジスタのソー
ス電圧よりも予め定める大きさだけ低い電圧を発生する
補助電源(15)と、この補助電源に一端が接続されて
いて、他端が上記分流MOSトランジスタのソース端子
(12S)に接続される分流電流検出用抵抗(13;1
31)と、上記分流MOSトランジスタのソース端子の
電位を上記パワーMOSトランジスタのソース端子(1
1S)と同電位に保持するための電位保持回路(14,
181;141,142,191)とを含むことを特徴
とする電流検出回路である。
目的を達成するための請求項1記載の発明は、パワーM
OSトランジスタ(11)に流れるドレイン電流を検出
するために、そのパワーMOSトランジスタとドレイン
端子(D)およびゲート端子(G)が共通の分流MOS
トランジスタ(12)に流れる分流電流を検出するため
の回路であって、上記パワーMOSトランジスタのソー
ス電圧よりも予め定める大きさだけ低い電圧を発生する
補助電源(15)と、この補助電源に一端が接続されて
いて、他端が上記分流MOSトランジスタのソース端子
(12S)に接続される分流電流検出用抵抗(13;1
31)と、上記分流MOSトランジスタのソース端子の
電位を上記パワーMOSトランジスタのソース端子(1
1S)と同電位に保持するための電位保持回路(14,
181;141,142,191)とを含むことを特徴
とする電流検出回路である。
【0009】なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態
における対応構成要素等を表す。以下、この項において
同じ。この発明によれば、分流電流検出用抵抗が補助電
源に接続されているから、その分流電流検出用抵抗で
は、最大で補助電源の発生電圧分の電圧降下が許容され
る。よって、分流電流検出用抵抗として抵抗値の大きな
ものを用いることができるから、パワーMOSトランジ
スタに流れるドレイン電流が小さく、分流電流検出用抵
抗に流れる分流電流が小さい場合であっても、その小さ
な分流電流によって分流電流検出用抵抗の両端間に大き
な電位差を生じる。ゆえに、パワーMOSトランジスタ
に流れるドレイン電流が小さくても、その小さなドレイ
ン電流を良好に検出することができる。
における対応構成要素等を表す。以下、この項において
同じ。この発明によれば、分流電流検出用抵抗が補助電
源に接続されているから、その分流電流検出用抵抗で
は、最大で補助電源の発生電圧分の電圧降下が許容され
る。よって、分流電流検出用抵抗として抵抗値の大きな
ものを用いることができるから、パワーMOSトランジ
スタに流れるドレイン電流が小さく、分流電流検出用抵
抗に流れる分流電流が小さい場合であっても、その小さ
な分流電流によって分流電流検出用抵抗の両端間に大き
な電位差を生じる。ゆえに、パワーMOSトランジスタ
に流れるドレイン電流が小さくても、その小さなドレイ
ン電流を良好に検出することができる。
【0010】なお、複数個のパワーMOSトランジスタ
のソース端子が同電位であり、これらのパワーMOSト
ランジスタがすべて異なるタイミングでオンにされる場
合には、分流電流検出用抵抗の他端に、各パワーMOS
トランジスタに対応づけて設けられた分流MOSトラン
ジスタのソース端子を接続すれば、これらの分流MOS
トランジスタに流れる分流電流(複数個のパワーMOS
トランジスタ11に流れるドレイン電流)を共通の電流
検出回路で検出することができる。こうする場合には、
請求項3に記載のように、電流検出回路が、上記分流電
流検出用抵抗の他端に並列に接続されていて、それぞれ
異なる分流MOSトランジスタのソース端子に接続され
る複数の干渉防止用抵抗(22)をさらに含むことが好
ましい。
のソース端子が同電位であり、これらのパワーMOSト
ランジスタがすべて異なるタイミングでオンにされる場
合には、分流電流検出用抵抗の他端に、各パワーMOS
トランジスタに対応づけて設けられた分流MOSトラン
ジスタのソース端子を接続すれば、これらの分流MOS
トランジスタに流れる分流電流(複数個のパワーMOS
トランジスタ11に流れるドレイン電流)を共通の電流
検出回路で検出することができる。こうする場合には、
請求項3に記載のように、電流検出回路が、上記分流電
流検出用抵抗の他端に並列に接続されていて、それぞれ
異なる分流MOSトランジスタのソース端子に接続され
る複数の干渉防止用抵抗(22)をさらに含むことが好
ましい。
【0011】請求項2記載の発明は、上記パワーMOS
トランジスタのソース端子と上記分流MOSトランジス
タのソース端子との間に介装されて、上記パワーMOS
トランジスタのソース端子から上記分流MOSトランジ
スタのソース端子に向かう方向にのみ電流を通すダイオ
ード(21)をさらに含むことを特徴とする請求項1記
載の電流検出回路である。この発明によれば、より確実
に、分流MOSトランジスタのソース端子の電位をパワ
ーMOSトランジスタのソース端子と同電位に保持する
ことができる。
トランジスタのソース端子と上記分流MOSトランジス
タのソース端子との間に介装されて、上記パワーMOS
トランジスタのソース端子から上記分流MOSトランジ
スタのソース端子に向かう方向にのみ電流を通すダイオ
ード(21)をさらに含むことを特徴とする請求項1記
載の電流検出回路である。この発明によれば、より確実
に、分流MOSトランジスタのソース端子の電位をパワ
ーMOSトランジスタのソース端子と同電位に保持する
ことができる。
【0012】請求項4記載の発明は、上記分流電流検出
用抵抗とは異なる抵抗値を有し、上記補助電源に一端が
接続されていて、他端が上記分流MOSトランジスタの
ソース端子に上記分流電流検出用抵抗と並列に接続され
る第2の分流電流検出用抵抗(132)と、分流電流を
上記分流電流検出用抵抗(131)または第2の分流電
流検出用抵抗に切り換えて流すための切換手段(19
2,193,195)とをさらに含むことを特徴とする
請求項1ないし3のいずれかに記載の電流検出回路であ
る。
用抵抗とは異なる抵抗値を有し、上記補助電源に一端が
接続されていて、他端が上記分流MOSトランジスタの
ソース端子に上記分流電流検出用抵抗と並列に接続され
る第2の分流電流検出用抵抗(132)と、分流電流を
上記分流電流検出用抵抗(131)または第2の分流電
流検出用抵抗に切り換えて流すための切換手段(19
2,193,195)とをさらに含むことを特徴とする
請求項1ないし3のいずれかに記載の電流検出回路であ
る。
【0013】この発明によれば、第2の分流電流検出用
抵抗は、第1の分流電流検出用抵抗とは異なる抵抗値を
有している。したがって、通常は、抵抗値の小さい方の
分流電流検出用抵抗に分流電流を流して、その分流電流
検出用抵抗の両端間の電位差に基づいてドレイン電流を
検出するようにし、分流電流が小さい場合には、その分
流電流を抵抗値の大きい方の分流電流検出用抵抗に流し
て、その分流電流検出用抵抗の両端間の電位差に基づい
て主電流を算出するようにすれば、パワーMOSトラン
ジスタのドレイン電流を広い範囲で良好に検出すること
ができる。
抵抗は、第1の分流電流検出用抵抗とは異なる抵抗値を
有している。したがって、通常は、抵抗値の小さい方の
分流電流検出用抵抗に分流電流を流して、その分流電流
検出用抵抗の両端間の電位差に基づいてドレイン電流を
検出するようにし、分流電流が小さい場合には、その分
流電流を抵抗値の大きい方の分流電流検出用抵抗に流し
て、その分流電流検出用抵抗の両端間の電位差に基づい
て主電流を算出するようにすれば、パワーMOSトラン
ジスタのドレイン電流を広い範囲で良好に検出すること
ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態に係る電流検出回路の構成を示す回路
図である。この電流検出回路は、たとえば、電動モータ
を駆動するためのモータ駆動回路に備えられているパワ
ーMOSトランジスタ11に流れる電流(主電流)を検
出するための回路であり、パワーMOSトランジスタ1
1に流れる電流から比較的小さな電流(分流電流)を分
流させるための分流MOSトランジスタ12を備えてい
る。この分流MOSトランジスタ12のスレッショルド
電圧は、パワーMOSトランジスタ11のスレッショル
ド電圧よりも低く設定されている。
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態に係る電流検出回路の構成を示す回路
図である。この電流検出回路は、たとえば、電動モータ
を駆動するためのモータ駆動回路に備えられているパワ
ーMOSトランジスタ11に流れる電流(主電流)を検
出するための回路であり、パワーMOSトランジスタ1
1に流れる電流から比較的小さな電流(分流電流)を分
流させるための分流MOSトランジスタ12を備えてい
る。この分流MOSトランジスタ12のスレッショルド
電圧は、パワーMOSトランジスタ11のスレッショル
ド電圧よりも低く設定されている。
【0015】分流MOSトランジスタ12は、パワーM
OSトランジスタ11と、ドレイン端子Dおよびゲート
端子Gを共有している。分流MOSトランジスタ12の
ソース端子12Sには、比較的大きな抵抗値(たとえ
ば、100Ω)を有する分流電流検出用抵抗13の一端
が接続されている。分流電流検出用抵抗13の他端は、
npnトランジスタ14のコレクタ端子Cに接続されて
おり、このnpnトランジスタ14のエミッタ端子E
は、負電圧(−VDD)を発生する負電圧電源15(補助
電源)に接続されている。また、パワーMOSトランジ
スタのソース端子11Sは、アース16に接続されてい
る。
OSトランジスタ11と、ドレイン端子Dおよびゲート
端子Gを共有している。分流MOSトランジスタ12の
ソース端子12Sには、比較的大きな抵抗値(たとえ
ば、100Ω)を有する分流電流検出用抵抗13の一端
が接続されている。分流電流検出用抵抗13の他端は、
npnトランジスタ14のコレクタ端子Cに接続されて
おり、このnpnトランジスタ14のエミッタ端子E
は、負電圧(−VDD)を発生する負電圧電源15(補助
電源)に接続されている。また、パワーMOSトランジ
スタのソース端子11Sは、アース16に接続されてい
る。
【0016】この構成により、パワーMOSトランジス
タ11および分流MOSトランジスタ12の共通のゲー
ト端子に、パワーMOSトランジスタ11のスレッショ
ルド電圧以上のゲート電圧を印加すると、パワーMOS
トランジスタ11および分流MOSトランジスタ12が
オンになり、パワーMOSトランジスタ11に主電流
(ドレイン電流)が流れるとともに、npnトランジス
タ14がオン状態であれば、分流MOSトランジスタ1
2、分流電流検出用抵抗13およびnpnトランジスタ
14の直列回路に分流電流が流れる。ゆえに、このとき
の分流電流検出用抵抗13の両端間の電位差を電圧検出
回路17で検出すれば、その検出した電位差に基づい
て、分流電流検出用抵抗13を流れる分流電流を算出す
ることができる。
タ11および分流MOSトランジスタ12の共通のゲー
ト端子に、パワーMOSトランジスタ11のスレッショ
ルド電圧以上のゲート電圧を印加すると、パワーMOS
トランジスタ11および分流MOSトランジスタ12が
オンになり、パワーMOSトランジスタ11に主電流
(ドレイン電流)が流れるとともに、npnトランジス
タ14がオン状態であれば、分流MOSトランジスタ1
2、分流電流検出用抵抗13およびnpnトランジスタ
14の直列回路に分流電流が流れる。ゆえに、このとき
の分流電流検出用抵抗13の両端間の電位差を電圧検出
回路17で検出すれば、その検出した電位差に基づい
て、分流電流検出用抵抗13を流れる分流電流を算出す
ることができる。
【0017】主電流に対する分流電流の比(分流比)
は、パワーMOSトランジスタ11のソース端子11S
と分流MOSトランジスタ12のソース端子12Sとが
同電位であれば、パワーMOSトランジスタ11および
分流MOSトランジスタ12をそれぞれ構成している微
細トランジスタの個数の比(たとえば、1/100)に
一致する。したがって、パワーMOSトランジスタ11
のソース端子11Sと分流MOSトランジスタ12のソ
ース端子12Sとが同電位である場合には、分流電流検
出用抵抗13を流れる分流電流を分流比で除することに
より、パワーMOSトランジスタ11に流れる主電流を
算出することができる。
は、パワーMOSトランジスタ11のソース端子11S
と分流MOSトランジスタ12のソース端子12Sとが
同電位であれば、パワーMOSトランジスタ11および
分流MOSトランジスタ12をそれぞれ構成している微
細トランジスタの個数の比(たとえば、1/100)に
一致する。したがって、パワーMOSトランジスタ11
のソース端子11Sと分流MOSトランジスタ12のソ
ース端子12Sとが同電位である場合には、分流電流検
出用抵抗13を流れる分流電流を分流比で除することに
より、パワーMOSトランジスタ11に流れる主電流を
算出することができる。
【0018】そこで、この電流検出回路には、分流MO
Sトランジスタ12のソース端子12Sの電位をパワー
MOSトランジスタ11のソース端子11Sの電位(こ
の実施形態では、ソース端子11Sがアース16に接続
されているから零)に合わせるように保持するための電
位保持回路18が備えられている。電位保持回路18
は、パワーMOSトランジスタ11のソース端子11S
の電位と分流MOSトランジスタ12のソース端子12
Sの電位との差を増幅して出力するオペアンプ181
と、このオペアンプ181の出力端子と負電圧電源15
との間に直列に接続された2個の抵抗182,183と
を含む。オペアンプ181のプラス側入力端子には、パ
ワーMOSトランジスタ11のソース端子11Sが接続
され、オペアンプ181のマイナス側入力端子には、分
流MOSトランジスタ12のソース端子12Sが接続さ
れている。そして、このオペアンプ181および抵抗1
82,183の直列回路は、2個の抵抗182,183
の接続点でnpnトランジスタ14のベース端子Bに接
続されている。
Sトランジスタ12のソース端子12Sの電位をパワー
MOSトランジスタ11のソース端子11Sの電位(こ
の実施形態では、ソース端子11Sがアース16に接続
されているから零)に合わせるように保持するための電
位保持回路18が備えられている。電位保持回路18
は、パワーMOSトランジスタ11のソース端子11S
の電位と分流MOSトランジスタ12のソース端子12
Sの電位との差を増幅して出力するオペアンプ181
と、このオペアンプ181の出力端子と負電圧電源15
との間に直列に接続された2個の抵抗182,183と
を含む。オペアンプ181のプラス側入力端子には、パ
ワーMOSトランジスタ11のソース端子11Sが接続
され、オペアンプ181のマイナス側入力端子には、分
流MOSトランジスタ12のソース端子12Sが接続さ
れている。そして、このオペアンプ181および抵抗1
82,183の直列回路は、2個の抵抗182,183
の接続点でnpnトランジスタ14のベース端子Bに接
続されている。
【0019】この構成により、分流MOSトランジスタ
12のソース端子12Sの電位がパワーMOSトランジ
スタ11のソース端子11Sの電位よりも低くなると、
オペアンプ181の働きにより、npnトランジスタ1
4のベース電圧が上げられる。その結果、npnトラン
ジスタ14に流れるコレクタ電流が大きくなり、分流電
流検出用抵抗13の両端間に加わる電圧が大きくなっ
て、分流MOSトランジスタ12のソース端子12Sの
電位が上がる。一方、分流MOSトランジスタ12のソ
ース端子12Sの電位がパワーMOSトランジスタ11
のソース端子11Sの電位よりも高くなると、オペアン
プ181の働きにより、npnトランジスタ14のベー
ス電圧が下げられる。その結果、npnトランジスタ1
4に流れるコレクタ電流が小さくなり、分流電流検出用
抵抗13に加わる電圧が小さくなって、分流MOSトラ
ンジスタ12のソース端子12Sの電位が下がる。こう
して、分流MOSトランジスタ12のソース端子12S
の電位は、パワーMOSトランジスタ11のソース端子
11Sの電位と同電位に保たれる。
12のソース端子12Sの電位がパワーMOSトランジ
スタ11のソース端子11Sの電位よりも低くなると、
オペアンプ181の働きにより、npnトランジスタ1
4のベース電圧が上げられる。その結果、npnトラン
ジスタ14に流れるコレクタ電流が大きくなり、分流電
流検出用抵抗13の両端間に加わる電圧が大きくなっ
て、分流MOSトランジスタ12のソース端子12Sの
電位が上がる。一方、分流MOSトランジスタ12のソ
ース端子12Sの電位がパワーMOSトランジスタ11
のソース端子11Sの電位よりも高くなると、オペアン
プ181の働きにより、npnトランジスタ14のベー
ス電圧が下げられる。その結果、npnトランジスタ1
4に流れるコレクタ電流が小さくなり、分流電流検出用
抵抗13に加わる電圧が小さくなって、分流MOSトラ
ンジスタ12のソース端子12Sの電位が下がる。こう
して、分流MOSトランジスタ12のソース端子12S
の電位は、パワーMOSトランジスタ11のソース端子
11Sの電位と同電位に保たれる。
【0020】したがって、電圧検出回路17で検出した
分流電流検出用抵抗13の両端間の電位差に基づいて、
分流電流検出用抵抗13を流れる分流電流を算出し、こ
の算出した分流電流を分流比で徐することにより、パワ
ーMOSトランジスタ11に流れる主電流を算出するこ
とができる。また、この電流検出回路では、分流電流検
出用抵抗13がnpnトランジスタ14を介して負電圧
電源15に接続されているから、分流電流検出用抵抗1
3では、最大で負電圧電源15の発生電圧分の電圧降下
が許容される。よって、抵抗値の大きな抵抗を分流電流
検出用抵抗13として用いることができるから、パワー
MOSトランジスタ11に流れる主電流が小さく、分流
電流検出用抵抗13に流れる分流電流が小さい場合であ
っても、その小さな分流電流によって分流電流検出用抵
抗13の両端間に生じる電位差を電圧検出回路17で良
好に検出できる。ゆえに、この電流検出回路では、パワ
ーMOSトランジスタ11に流れる主電流が小さくて
も、その小さな主電流を良好に検出することができる。
分流電流検出用抵抗13の両端間の電位差に基づいて、
分流電流検出用抵抗13を流れる分流電流を算出し、こ
の算出した分流電流を分流比で徐することにより、パワ
ーMOSトランジスタ11に流れる主電流を算出するこ
とができる。また、この電流検出回路では、分流電流検
出用抵抗13がnpnトランジスタ14を介して負電圧
電源15に接続されているから、分流電流検出用抵抗1
3では、最大で負電圧電源15の発生電圧分の電圧降下
が許容される。よって、抵抗値の大きな抵抗を分流電流
検出用抵抗13として用いることができるから、パワー
MOSトランジスタ11に流れる主電流が小さく、分流
電流検出用抵抗13に流れる分流電流が小さい場合であ
っても、その小さな分流電流によって分流電流検出用抵
抗13の両端間に生じる電位差を電圧検出回路17で良
好に検出できる。ゆえに、この電流検出回路では、パワ
ーMOSトランジスタ11に流れる主電流が小さくて
も、その小さな主電流を良好に検出することができる。
【0021】図2は、この発明の他の実施形態に係る電
流検出回路の構成を示す回路図である。この図2におい
て、図1に示す各部に相当する部分には、図1の場合と
同じ参照符号を付して示している。この実施形態に係る
電流検出回路では、分流MOSトランジスタ12のソー
ス端子12Sに、予め定める抵抗値(たとえば、1Ω)
を有する第1分流電流検出用抵抗131の一端と、この
第1分流電流検出用抵抗131よりも大きな抵抗値(た
とえば、100Ω)を有する第2分流電流検出用抵抗1
32の一端とが接続されている。第1分流電流検出用抵
抗131の他端は、npnトランジスタ141のコレク
タ端子に接続されており、このnpnトランジスタ14
1のエミッタ端子は、負電圧(−VDD)を発生する負電
圧電源15に接続されている。また、第2分流電流検出
用抵抗132の他端は、npnトランジスタ142のコ
レクタ端子に接続されており、このnpnトランジスタ
142のエミッタ端子は、負電圧(−VDD)を発生する
負電圧電源15に接続されている。すなわち、分流MO
Sトランジスタ12のソース端子12Sと負電圧電源1
5との間に、第1分流電流検出用抵抗131およびnp
nトランジスタ141の直列回路と、第2分流電流検出
用抵抗132およびnpnトランジスタ142の直列回
路とが並列に設けられている。
流検出回路の構成を示す回路図である。この図2におい
て、図1に示す各部に相当する部分には、図1の場合と
同じ参照符号を付して示している。この実施形態に係る
電流検出回路では、分流MOSトランジスタ12のソー
ス端子12Sに、予め定める抵抗値(たとえば、1Ω)
を有する第1分流電流検出用抵抗131の一端と、この
第1分流電流検出用抵抗131よりも大きな抵抗値(た
とえば、100Ω)を有する第2分流電流検出用抵抗1
32の一端とが接続されている。第1分流電流検出用抵
抗131の他端は、npnトランジスタ141のコレク
タ端子に接続されており、このnpnトランジスタ14
1のエミッタ端子は、負電圧(−VDD)を発生する負電
圧電源15に接続されている。また、第2分流電流検出
用抵抗132の他端は、npnトランジスタ142のコ
レクタ端子に接続されており、このnpnトランジスタ
142のエミッタ端子は、負電圧(−VDD)を発生する
負電圧電源15に接続されている。すなわち、分流MO
Sトランジスタ12のソース端子12Sと負電圧電源1
5との間に、第1分流電流検出用抵抗131およびnp
nトランジスタ141の直列回路と、第2分流電流検出
用抵抗132およびnpnトランジスタ142の直列回
路とが並列に設けられている。
【0022】また、この電流検出回路には、パワーMO
Sトランジスタ11のソース端子11Sの電位と分流M
OSトランジスタ12のソース端子12Sの電位との差
を増幅して出力するオペアンプ191が備えられてい
る。オペアンプ191のプラス側入力端子には、パワー
MOSトランジスタ11のソース端子11Sが接続さ
れ、オペアンプ191のマイナス側入力端子には、分流
MOSトランジスタ12のソース端子12Sが接続され
ている。
Sトランジスタ11のソース端子11Sの電位と分流M
OSトランジスタ12のソース端子12Sの電位との差
を増幅して出力するオペアンプ191が備えられてい
る。オペアンプ191のプラス側入力端子には、パワー
MOSトランジスタ11のソース端子11Sが接続さ
れ、オペアンプ191のマイナス側入力端子には、分流
MOSトランジスタ12のソース端子12Sが接続され
ている。
【0023】オペアンプ191の出力は、第1アンド回
路192の一方入力端子および第2アンド回路193の
一方入力端子に与えられるようになっている。第1アン
ド回路192の他方入力端子には、たとえば、図示しな
いマイクロコンピュータから出力される計測範囲切換信
号が与えられるようになっており、第1アンド回路19
2の出力信号は、トランジスタ194で増幅されて、n
pnトランジスタ141のベース端子に与えられるよう
になっている。また、第2アンド回路193の他方入力
端子には、計測範囲切換信号が反転回路195で反転さ
れて与えられるようになっており、この第2アンド回路
193の出力信号は、トランジスタ196で増幅され
て、npnトランジスタ142のベース端子に与えられ
るようになっている。
路192の一方入力端子および第2アンド回路193の
一方入力端子に与えられるようになっている。第1アン
ド回路192の他方入力端子には、たとえば、図示しな
いマイクロコンピュータから出力される計測範囲切換信
号が与えられるようになっており、第1アンド回路19
2の出力信号は、トランジスタ194で増幅されて、n
pnトランジスタ141のベース端子に与えられるよう
になっている。また、第2アンド回路193の他方入力
端子には、計測範囲切換信号が反転回路195で反転さ
れて与えられるようになっており、この第2アンド回路
193の出力信号は、トランジスタ196で増幅され
て、npnトランジスタ142のベース端子に与えられ
るようになっている。
【0024】この構成により、計測範囲切換信号がハイ
レベルの時には、第1アンド回路192からオペアンプ
191の出力に応じた信号が出力され、npnトランジ
スタ141がオンになって、分流MOSトランジスタ1
2、第1分流電流検出用抵抗131およびnpnトラン
ジスタ141の直列回路に、パワーMOSトランジスタ
11に流れる主電流に所定の分流比で比例した分流電流
が流れる。したがって、第1分流電流検出用抵抗131
の両端間の電位差を電圧検出回路17(図1参照)で検
出すれば、分流電流を算出することができ、さらに、そ
の算出した分流電流に基づいて、パワーMOSトランジ
スタ11に流れる主電流を算出することができる。な
お、このとき、計測範囲切換信号を反転させたローレベ
ルの信号が第2アンド回路193に与えられ、この第2
アンド回路193からは信号が出力されないので、np
nトランジスタ142はオフに保たれ、第2分流電流検
出用抵抗132およびnpnトランジスタ142の直列
回路には分流電流は流れない。
レベルの時には、第1アンド回路192からオペアンプ
191の出力に応じた信号が出力され、npnトランジ
スタ141がオンになって、分流MOSトランジスタ1
2、第1分流電流検出用抵抗131およびnpnトラン
ジスタ141の直列回路に、パワーMOSトランジスタ
11に流れる主電流に所定の分流比で比例した分流電流
が流れる。したがって、第1分流電流検出用抵抗131
の両端間の電位差を電圧検出回路17(図1参照)で検
出すれば、分流電流を算出することができ、さらに、そ
の算出した分流電流に基づいて、パワーMOSトランジ
スタ11に流れる主電流を算出することができる。な
お、このとき、計測範囲切換信号を反転させたローレベ
ルの信号が第2アンド回路193に与えられ、この第2
アンド回路193からは信号が出力されないので、np
nトランジスタ142はオフに保たれ、第2分流電流検
出用抵抗132およびnpnトランジスタ142の直列
回路には分流電流は流れない。
【0025】一方、計測範囲切換信号がローレベルの時
には、第2アンド回路193からオペアンプ191の出
力に応じた信号が出力され、npnトランジスタ142
がオンになって、分流MOSトランジスタ12、第2分
流電流検出用抵抗132およびnpnトランジスタ14
2の直列回路に、パワーMOSトランジスタ11に流れ
る主電流に所定の分流比で比例した分流電流が流れる。
したがって、第2分流電流検出用抵抗132の両端間の
電位差を電圧検出回路17で検出すれば、分流電流を算
出することができ、さらに、その算出した分流電流に基
づいて、パワーMOSトランジスタ11に流れる主電流
を算出することができる。なお、このとき、第1アンド
回路193にローレベルの計測範囲切換信号が与えら
れ、第1アンド回路193からは信号が出力されないの
で、npnトランジスタ141はオフに保たれ、第1分
流電流検出用抵抗131およびnpnトランジスタ14
1の直列回路には分流電流は流れない。
には、第2アンド回路193からオペアンプ191の出
力に応じた信号が出力され、npnトランジスタ142
がオンになって、分流MOSトランジスタ12、第2分
流電流検出用抵抗132およびnpnトランジスタ14
2の直列回路に、パワーMOSトランジスタ11に流れ
る主電流に所定の分流比で比例した分流電流が流れる。
したがって、第2分流電流検出用抵抗132の両端間の
電位差を電圧検出回路17で検出すれば、分流電流を算
出することができ、さらに、その算出した分流電流に基
づいて、パワーMOSトランジスタ11に流れる主電流
を算出することができる。なお、このとき、第1アンド
回路193にローレベルの計測範囲切換信号が与えら
れ、第1アンド回路193からは信号が出力されないの
で、npnトランジスタ141はオフに保たれ、第1分
流電流検出用抵抗131およびnpnトランジスタ14
1の直列回路には分流電流は流れない。
【0026】第2分流電流検出用抵抗132は、第1分
流電流検出用抵抗131よりも大きな抵抗値を有してい
る。したがって、第1分流電流検出用抵抗131および
npnトランジスタ141の直列回路に流れた時に、第
1分流電流検出用抵抗131の両端間にほとんど電位差
を生じないような微弱な分流電流であっても、第2分流
電流検出用抵抗132およびnpnトランジスタ142
の直列回路に流れると、その第2分流電流検出用抵抗1
32の両端間には電位差が生じる。
流電流検出用抵抗131よりも大きな抵抗値を有してい
る。したがって、第1分流電流検出用抵抗131および
npnトランジスタ141の直列回路に流れた時に、第
1分流電流検出用抵抗131の両端間にほとんど電位差
を生じないような微弱な分流電流であっても、第2分流
電流検出用抵抗132およびnpnトランジスタ142
の直列回路に流れると、その第2分流電流検出用抵抗1
32の両端間には電位差が生じる。
【0027】そこで、通常は、計測範囲切換信号をハイ
レベルにしておき、第1分流電流検出用抵抗131およ
びnpnトランジスタ141の直列回路に分流電流を流
して、第1分流電流検出用抵抗131の両端間の電位差
に基づいて主電流を算出するようにし、第1分流電流検
出用抵抗131の両端間の電位差が予め定める値以下と
なった場合に、計測範囲切換信号をローレベルに切り換
えて、第2分流電流検出用抵抗132およびnpnトラ
ンジスタ142の直列回路に分流電流を流し、第2分流
電流検出用抵抗132の両端間の電位差に基づいて主電
流を算出するようにすれば、主電流(分流電流)を広い
範囲で良好に検出することができる。
レベルにしておき、第1分流電流検出用抵抗131およ
びnpnトランジスタ141の直列回路に分流電流を流
して、第1分流電流検出用抵抗131の両端間の電位差
に基づいて主電流を算出するようにし、第1分流電流検
出用抵抗131の両端間の電位差が予め定める値以下と
なった場合に、計測範囲切換信号をローレベルに切り換
えて、第2分流電流検出用抵抗132およびnpnトラ
ンジスタ142の直列回路に分流電流を流し、第2分流
電流検出用抵抗132の両端間の電位差に基づいて主電
流を算出するようにすれば、主電流(分流電流)を広い
範囲で良好に検出することができる。
【0028】以上、この発明の2つの実施形態について
説明したが、この発明はさらに他の形態で実施すること
もできる。たとえば、図1に破線で示すように、パワー
MOSトランジスタ11のソース端子11Sと分流MO
Sトランジスタ12のソース端子12Sとを、ツェナー
ダイオードなどのダイオード21を介して接続すること
により、分流MOSトランジスタ12のソース端子12
Sがより確実にパワーMOSトランジスタ11のソース
端子11Sと同電位に保持されるようにしてもよい。
説明したが、この発明はさらに他の形態で実施すること
もできる。たとえば、図1に破線で示すように、パワー
MOSトランジスタ11のソース端子11Sと分流MO
Sトランジスタ12のソース端子12Sとを、ツェナー
ダイオードなどのダイオード21を介して接続すること
により、分流MOSトランジスタ12のソース端子12
Sがより確実にパワーMOSトランジスタ11のソース
端子11Sと同電位に保持されるようにしてもよい。
【0029】また、図3に示すように、複数個(図3で
は3個)のパワーMOSトランジスタ11のソース端子
11Sがアース16に接続されていて、これらのパワー
MOSトランジスタ11がすべて異なるタイミングでオ
ンにされる場合には、分流電流検出用抵抗13の一端
に、各パワーMOSトランジスタ11に対応づけて設け
られた分流MOSトランジスタ12のソース端子12S
を接続し、これらの分流MOSトランジスタ12に流れ
る分流電流(複数個のパワーMOSトランジスタ11に
流れる主電流)を共通の電流検出回路で検出するように
してもよい。
は3個)のパワーMOSトランジスタ11のソース端子
11Sがアース16に接続されていて、これらのパワー
MOSトランジスタ11がすべて異なるタイミングでオ
ンにされる場合には、分流電流検出用抵抗13の一端
に、各パワーMOSトランジスタ11に対応づけて設け
られた分流MOSトランジスタ12のソース端子12S
を接続し、これらの分流MOSトランジスタ12に流れ
る分流電流(複数個のパワーMOSトランジスタ11に
流れる主電流)を共通の電流検出回路で検出するように
してもよい。
【0030】この場合、各分流MOSトランジスタ12
のソース端子12Sを、それぞれ干渉防止用抵抗22を
介して分流電流検出用抵抗13に接続することが好まし
い。こうすることにより、たとえば、各分流MOSトラ
ンジスタ12のソース端子12Sに逆電位が印加された
場合の回り込み電流の影響を軽減することができる。そ
の他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の
設計変更を施すことが可能である。
のソース端子12Sを、それぞれ干渉防止用抵抗22を
介して分流電流検出用抵抗13に接続することが好まし
い。こうすることにより、たとえば、各分流MOSトラ
ンジスタ12のソース端子12Sに逆電位が印加された
場合の回り込み電流の影響を軽減することができる。そ
の他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の
設計変更を施すことが可能である。
【図1】この発明の一実施形態に係る電流検出回路の構
成を示す回路図である。
成を示す回路図である。
【図2】この発明の他の実施形態に係る電流検出回路の
構成を示す回路図である。
構成を示す回路図である。
【図3】複数個のパワーMOSトランジスタに流れる電
流を共通の電流検出回路で検出するようにした構成を示
す回路図である。
流を共通の電流検出回路で検出するようにした構成を示
す回路図である。
【図4】パワー素子に流れる電流を検出するための従来
の回路構成を示す図である。
の回路構成を示す図である。
11 パワーMOSトランジスタ
11S ソース端子
12 分流MOSトランジスタ
12S ソース端子
13 分流電流検出用抵抗
14 トランジスタ
15 負電圧電源
18 電位保持回路
181 オペアンプ
21 ダイオード
22 干渉防止用抵抗
141 トランジスタ
142 トランジスタ
191 オペアンプ
192 アンド回路
193 アンド回路
195 反転回路
D ドレイン端子
G ゲート端子
フロントページの続き
Fターム(参考) 2G035 AA01 AB02 AC01 AD02 AD03
AD08 AD10 AD20 AD27 AD28
5H410 BB05 CC02 DD02 DD03 EA11
EB37 EB39 FF05
5H550 AA16 CC01 EE08 GG05 GG10
HB03 KK01 LL14 LL22 LL53
MM02 MM09
Claims (4)
- 【請求項1】パワーMOSトランジスタに流れるドレイ
ン電流を検出するために、そのパワーMOSトランジス
タとドレイン端子およびゲート端子が共通の分流MOS
トランジスタに流れる分流電流を検出するための回路で
あって、 上記パワーMOSトランジスタのソース電圧よりも予め
定める大きさだけ低い電圧を発生する補助電源と、 この補助電源に一端が接続されていて、他端が上記分流
MOSトランジスタのソース端子に接続される分流電流
検出用抵抗と、 上記分流MOSトランジスタのソース端子の電位を上記
パワーMOSトランジスタのソース端子と同電位に保持
するための電位保持回路とを含むことを特徴とする電流
検出回路。 - 【請求項2】上記パワーMOSトランジスタのソース端
子と上記分流MOSトランジスタのソース端子との間に
介装されて、上記パワーMOSトランジスタのソース端
子から上記分流MOSトランジスタのソース端子に向か
う方向にのみ電流を通すダイオードをさらに含むことを
特徴とする請求項1記載の電流検出回路。 - 【請求項3】上記分流電流検出用抵抗の他端に並列に接
続されていて、それぞれ異なる分流MOSトランジスタ
のソース端子に接続される複数の干渉防止用抵抗をさら
に含むことを特徴とする請求項1または2記載の電流検
出回路。 - 【請求項4】上記分流電流検出用抵抗とは異なる抵抗値
を有し、上記補助電源に一端が接続されていて、他端が
上記分流MOSトランジスタのソース端子に上記分流電
流検出用抵抗と並列に接続される第2の分流電流検出用
抵抗と、 分流電流を上記分流電流検出用抵抗または第2の分流電
流検出用抵抗に切り換えて流すための切換手段とをさら
に含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに
記載の電流検出回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002001703A JP2003202355A (ja) | 2002-01-08 | 2002-01-08 | 電流検出回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002001703A JP2003202355A (ja) | 2002-01-08 | 2002-01-08 | 電流検出回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003202355A true JP2003202355A (ja) | 2003-07-18 |
Family
ID=27641767
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002001703A Pending JP2003202355A (ja) | 2002-01-08 | 2002-01-08 | 電流検出回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003202355A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010183765A (ja) * | 2009-02-06 | 2010-08-19 | Denso Corp | 電力変換回路の電流検出装置 |
JP2016063674A (ja) * | 2014-09-19 | 2016-04-25 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 半導体装置 |
JP2016133414A (ja) * | 2015-01-20 | 2016-07-25 | 株式会社デンソー | スイッチング素子の駆動装置 |
JP2017505914A (ja) * | 2014-02-13 | 2017-02-23 | ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツングRobert Bosch Gmbh | 電流検出装置および電流を検出する方法 |
JP2017142163A (ja) * | 2016-02-10 | 2017-08-17 | 株式会社デンソー | スイッチング素子の駆動装置 |
WO2020255276A1 (ja) * | 2019-06-19 | 2020-12-24 | 三菱電機株式会社 | 半導体駆動装置 |
-
2002
- 2002-01-08 JP JP2002001703A patent/JP2003202355A/ja active Pending
Cited By (10)
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