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JP2007195007A - 過電流検出回路 - Google Patents

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JP2007195007A
JP2007195007A JP2006012139A JP2006012139A JP2007195007A JP 2007195007 A JP2007195007 A JP 2007195007A JP 2006012139 A JP2006012139 A JP 2006012139A JP 2006012139 A JP2006012139 A JP 2006012139A JP 2007195007 A JP2007195007 A JP 2007195007A
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Junichi Nagata
淳一 永田
Masatsuna Kominami
仁維 小南
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Abstract

【課題】負荷側グランドがオープン状態となった場合に、誤った過電流検出が行なわれることを防止できる過電流検出回路を提供する。
【解決手段】過電流検出回路21において、カレントミラー回路6とMOSトランジスタ3並びに電流検出抵抗11との間にアーリー効果キャンセル回路10を配置する場合、負荷側グランドPGNDがオープン状態になりPGND電位が所定のしきい値REF2を超えて上昇すると、誤検出防止回路22は電圧検出回路12の検出出力を不能にする。
【選択図】図1

Description

本発明は、負荷に対して直列に接続される出力トランジスタに流れる電流を検出する回路に関する。
図11には、例えば、車両に搭載され、負荷を通電駆動するための出力トランジスタを介して流れる過電流を検出する回路の一構成例を示す。電源と負荷側のグランドPGNDとの間には、負荷1(例えば、ソレノイド,ランプ,DCモータ等),NチャネルMOSFET2の直列回路が接続されている。もう1つのNチャネルMOSFET3のソースは、負荷側グランドPGNDに接続されている。FET2及び3のゲートはドライバ4の出力端子に共通に接続されており、FET2及び3は、ドライバ4の入力端子に与えられるゲート信号INによって同時にON,OFFされる。
FET2,3のドレインは、オペアンプ5の非反転入力端子,反転入力端子に夫々接続されており、オペアンプ5の出力端子は、カレントミラー回路6に接続されている。カレントミラー回路6は、3つのPNPトランジスタ7〜9で構成され、トランジスタ7及び8のエミッタがオペアンプ5の出力端子に接続されている。トランジスタ7及び8のベースはトランジスタ9のエミッタに共通に接続され、トランジスタ9のベースはトランジスタ8のコレクタに、コレクタは回路側のグランドGNDに接続されている。
そして、トランジスタ7,8のコレクタは、アーリー効果キャンセル回路10を構成するPNPトランジスタ10a,10bのエミッタに夫々接続されている。トランジスタ10bのコレクタは電流検出用の抵抗11を介してグランドGNDに接続されており、トランジスタ10aのコレクタはFET3のドレインに接続されている。また、トランジスタ10bのコレクタは電圧検出回路12の入力端子に接続されている。
トランジスタ10a,10bのベースは、電圧バッファ13を構成しているオペアンプの出力端子に共通に接続されている。電源とグランドGNDとの間には、分圧抵抗14及び15の直列回路が接続されており、電圧バッファ13の入力端子は、分圧抵抗14及び15の共通接続点に接続されている。尚、FET2,3のサイズ比は、n:1に設定されている。
上記のように構成された過電流検出回路16は、以下のように作用する。ゲート信号INが与えられてFET2及び3が同時にONされると、FET2を介して負荷1に電流ILが流れる。オペアンプ5は、この時に発生するFET2のドレイン電圧とFET3のドレイン電圧とが等しくなるように出力電圧を調整するので、FET3には、出力電流ILの1/nの電流が流れるようになる。
そして、カレントミラー回路6は、トランジスタ8側に流れる電流と同じ電流をトランジスタ7側に流し、その電流が検出用の抵抗11に流れて電圧に変換される。電圧検出回路12は、例えば抵抗11の端子電圧が所定のしきい値を超えたか否かによって過電流検出信号IVを出力する。
ここで、アーリー効果キャンセル回路10は、カレントミラー回路6を構成するトランジスタ7,8のコレクタ電位を、何れも抵抗14及び15による分圧電位にトランジスタ10b,10aのベース−エミッタ間Vbeを加えた電位に設定することで、トランジスタ7,8にアーリー効果が発生した場合の影響を排除するために配置されている。
尚、上記の回路と同様の原理に基づいて過電流検出を行なう類似した構成は(但し、アーリー効果キャンセル回路10を除く)、例えば特許文献1に開示されている。
特許第3680513号公報
しかしながら、上記構成の過電流検出回路16には以下のような問題がある。過電流検出回路16が適用されるシステムの種類によっては、ノイズの影響を排除するため、図11に示すように電流が比較的多く流れる負荷側グランドPGNDを回路グランドGNDと分離するケースがある。その場合、例えばPGND側の配線だけが断線してオープン状態になるといった故障の発生が想定される。特に、車両のように走行時において振動が頻繁に印加される環境下で動作する回路では、グランド配線のオープン故障は比較的発生し易いと言える。
この時、FET2及び3がONしていると、電源から負荷1に供給される電流は、FET2のソース電位を上昇させる。そして、上記電流は、FET3のソースからドレインに流れ、キャンセル回路10内のトランジスタ10aのコレクタからベースを介して電圧バッファ13の出力端子に流れ込む。
負荷電流が以上のように流れる結果、FET3のドレイン電圧はFET2のドレイン電圧よりも低下する。すると、オペアンプ5は、その電圧変化を受けて出力電圧を上昇させるように作用するので、カレントミラー回路6に印加される電圧が上昇する。それに伴い、カレントミラー回路6よりキャンセル回路10に流れ込む電流も増加し、トランジスタ10aのエミッタからベースに電流が流れる。
即ち、トランジスタ10aについては、コレクタ→ベース,エミッタ→ベースに同時に電流が流れるので、エミッタ,コレクタの電位は略等しくなっている。従って、オペアンプ5がカレントミラー回路6を介してキャンセル回路10に電流を流しても、トランジスタ10aは飽和領域で動作しているためその電流の殆どはベース電流として電圧バッファ13側に流れ、FET3のドレイン電圧を上昇させることはできない。
斯様な状況下では、オペアンプ5は負荷電流とは無関係に最大能力で電流を出力する。その結果、カレントミラー回路6のトランジスタ10b側にも大きな電流が流れることになり、電圧検出回路12は、その電流を検出して負荷電流が過大に流れた場合と同様の出力を行う。即ち、誤った過電流検出が行なわれてしまうことになる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、負荷側グランドがオープン状態となった場合に、誤った過電流検出が行なわれることを防止できる過電流検出回路を提供することにある。
請求項1記載の過電流検出回路によれば、カレントミラー回路と検出用トランジスタ並びに電流検出手段との間にアーリー効果キャンセル回路を配置する。即ち、前記キャンセル回路を構成する1対のトランジスタの入力端子に所定電圧を付与すれば、カレントミラー回路において電流出力側となる1対の端子の電位が等しくなる。従って、カレントミラー回路を構成するミラー対をなすトランジスタにアーリー効果が発生してもその影響を受けなくなり、過電流の検出精度を向上させることができる。
しかし、負荷側グランドがオープン状態になると、負荷電流は、検出用トランジスタを介して前記キャンセル回路に流れ、内部トランジスタの入力端子側に逆流する。その結果、検出用トランジスタにおけるカレントミラー回路側出力端子の電位は、出力トランジスタの対応する端子の電位よりも低下する。すると、オペアンプは出力電圧を上昇させるが、この時、カレントミラー回路を介して流れる電流は、検出用トランジスタ側には流れることなく、やはりキャンセル回路内部のトランジスタの入力端子側に流れる。そこで、誤検出防止回路が、負荷側グランドがオープン状態になることに伴う回路の電気的変化を検出すると電流検出手段による検出出力を不能にすれば、誤った過電流検出が行なわれることを防止できる。
請求項2記載の過電流検出回路によれば、誤検出防止回路は、負荷側グランドの電位が所定のしきい値を超えて上昇した場合に、電流検出手段による検出出力を不能にする。即ち、負荷側グランドがオープン状態になり請求項1で述べた経路で電流が流れると、負荷側グランドの電位は上昇することになる。従って、誤検出防止回路は、負荷側グランドがオープン状態になったことを確実に検出することができる。
請求項3記載の過電流検出回路によれば、誤検出防止回路は、アーリー効果キャンセル回路に所定電圧を出力する電圧バッファの出力電流が所定のしきい値を超えて上昇した場合に、電流検出手段による検出出力を不能にする。即ち、負荷側グランドがオープン状態になり請求項1で述べた経路で電流が流れると、アーリー効果キャンセル回路から電圧バッファ側に電流が流入することで電圧バッファの出力電流は上昇することになる。従って、斯様に構成した場合も、誤検出防止回路は負荷側グランドがオープン状態になったことを確実に検出することができる。
請求項4記載の過電流検出回路によれば、誤検出防止回路は、回路の電気的変化を検出すると、オペアンプの出力端子とカレントミラー回路との接続を断つように動作する。すると、カレントミラー回路並びに電流検出手段には電流が流れなくなるため、電流検出手段は過電流を検出することがなく、実質的に検出出力は不能となる。そして、斯様に構成すれば、電流検出手段が電流をアナログ回路的に検出する場合、デジタル回路的に検出する場合の何れでも、その検出出力を不能にすることができる。
請求項5記載の過電流検出回路によれば、誤検出防止回路は、回路の電気的変化を検出すると、カレントミラー回路と電流検出手段との間の接続を断つように動作する。すると、カレントミラー回路から電流検出手段に供給される電流が断たれるため、電流検出手段は過電流を検出することがなく、実質的に検出出力は不能となる。そして、斯様に構成すれば、前記回路の電気的変化が検出されない場合に、上記の電流経路を閉路しておくスイッチ手段を構成する素子の電流負担能力を軽減することができる。
請求項6記載の過電流検出回路によれば、誤検出防止回路は、回路の電気的変化を検出すると、電流検出手段を構成する電流検出抵抗を短絡するように動作する。斯様に構成すれば、電流検出抵抗の端子電圧は0Vとなるので電流検出手段は過電流を検出することがなく、実質的に検出出力は不能となる。そして、例えば請求項5においてスイッチ手段をトランジスタで構成することを想定すると、例えばバイポーラトランジスタを用いた場合には、スイッチ手段が電流経路を閉路している場合にカレントミラー回路より供給される電流の一部がベース電流となってしまうため、過電流の検出精度が悪くなる。また、MOSトランジスタを用いた場合には、ゲート−ソース間に抵抗を接続する必要があり、その抵抗を介して流れる電流がやはり過電流の検出精度を悪化させる。そこで、請求項6のように構成すれば、前記回路の電気的変化が検出されない場合にはスイッチ手段を開放しておけば良いため、上記のような問題を解消することができる。
(第1実施例)
以下本発明を、車両に搭載される負荷を通電駆動する回路に適用した場合の第1実施例について図1及び図2を参照して説明する。尚、図11と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。本実施例の過電流検出回路21は、図11に示す過電流検出回路16に対して、誤検出防止回路22を付加したものである。誤検出防止回路22は、(出力端子がプルアップされている)コンパレータで構成されるPGND電圧検出回路23,入力端子の一方が電圧検出回路12Aの出力端子に接続され、他方がNOTゲート24を介してPGND電圧検出回路23の出力端子に接続されるANDゲート25によって構成されている。
また、図1では、電圧検出回路12Aをコンパレータで構成される具体回路で図示している。即ち、電圧検出回路12Aは、電流検出抵抗11の端子電圧を基準電圧REF1と比較することで過電流検出を行ない、PGND電圧検出回路23は、負荷側グランドPGNDの電位を基準電圧REF2と比較することで、当該電位が過剰に上昇したことを検出するようになっている。
図2にはカレントミラー回路6の具体構成を示すが、図11と同様にトランジスタ7〜9によって構成しても良いし(a)、トランジスタ7(副トランジスタ),8(主トランジスタ)のみで構成しても良い(b)。また、PチャネルMOSトランジスタ26(副トランジスタ),27(主トランジスタ)によって構成しても良い(c)。ここで、請求項1の「主トランジスタ」とは、ミラー対を構成するトランジスタにおいてベース(又はゲート)が自身のコレクタ(又はドレイン)に接続されている側を言うものとし、「副トランジスタ」とは他方のトランジスタを言うものとする。尚、図2(a)の場合も、間にトランジスタ9を介しているがトランジスタ8が「主トランジスタ」となる。
次に、本実施例の作用について説明する。PGND電圧検出回路23の出力レベルは、負荷側グランドPGNDの電位が基準電圧REF2未満であればロウであるから、電圧検出回路12Aの検出出力は、ANDゲート25を介して出力可能となる。一方、負荷側グランドPGNDがオープン状態になることで、前述したようにPGNDの電位が基準電圧REF2を超えて上昇すると、PGND電圧検出回路23の出力レベルはハイに変化する。すると、電圧検出回路12Aの検出出力はANDゲート25によって阻止される。
以上のように本実施例によれば、過電流検出回路21において、カレントミラー回路6とMOSトランジスタ3並びに電流検出抵抗11との間にアーリー効果キャンセル回路10を配置したことで、キャンセル回路10を構成するトランジスタ10a,10bのベースに所定電圧を付与すれば、カレントミラー回路6におけるトランジスタ7,8のコレクタ電位が等しくなり、トランジスタ7,8にアーリー効果が発生してもその影響を受けなくなり、過電流の検出精度を向上させることができる。
そして、負荷側グランドPGNDがオープン状態になることでPGNDの電位が所定のしきい値REF2を超えて上昇すると(即ち、回路の電気的変化を検出すると)、誤検出防止回路22が電圧検出回路12の検出出力を不能にするので、誤った過電流検出が行なわれることを防止できる。特に、車両に搭載され、振動の影響を受け易い環境下で使用される回路については有効である。
(第2実施例)
図3は本発明の第2実施例を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。第2実施例の過電流検出回路28は、第1実施例における電圧検出回路12A,誤検出防止回路22の具体構成を変更したものである。即ち、電流検出抵抗11の一端は、抵抗29を介してNPNトランジスタ30のベースに接続されていると共に抵抗31を介して回路グランドGNDに接続されている。トランジスタ30のエミッタは回路グランドGNDに接続されており、コレクタは、抵抗32を介して電源VBにプルアップされている。以上が電圧検出回路(電流検出手段)33を構成している。
また、PGND電圧検出回路34も電圧検出回路と同様に構成されている。即ち、負荷側グランドPGNDは、抵抗35を介してNPNトランジスタ36のベースに接続されていると共に抵抗37を介して回路グランドGNDに接続されている。トランジスタ36のエミッタは回路グランドGNDに接続されており、コレクタは、抵抗38を介して電源VBにプルアップされている。
そして、電圧検出回路33側のトランジスタ30のコレクタは、NOTゲート24を介してANDゲート25の一方の入力端子に接続されており、PGND電圧検出回路34側のトランジスタ36のコレクタは、ANDゲート25の他方の入力端子に接続されている。以上において、NOTゲート24,ANDゲート25及びPGND電圧検出回路34が誤検出防止回路39を構成している。
次に、第2実施例の作用について説明する。電圧検出回路33は、電流検出抵抗11の端子電圧を並列接続された抵抗29,31により分圧している。従って、その分圧電位が上昇してトランジスタ30がONすると、コレクタ電位はハイレベルからロウレベルに変化する。また、PGND電圧検出回路34も同様に、負荷側グランドPGNDの電位を抵抗35,37により分圧しており、その分圧電位が上昇してトランジスタ36がONすると、コレクタ電位はハイレベルからロウレベルに変化する。
即ち、負荷側グランドPGNDの電位が低い場合は、電圧検出回路33の検出出力はNOTゲート24,ANDゲート25を介して出力可能となっており、負荷側グランドPGNDがオープン状態となって電位が上昇すると、電圧検出回路33の検出出力はANDゲート25によって阻止される。
以上のように構成された第2実施例による場合も、第1実施例と同様の効果を得ることができる。
(第3実施例)
図4は本発明の第3実施例を示すものであり、第2実施例と異なる部分についてのみ説明する。第3実施例の過電流検出回路40は、負荷側グランドPGNDがオープン状態となった場合に、電圧検出回路12の出力側においてその出力を阻止する構成に替えて、電圧検出回路12の入力状態を変化させることで実質的に検出出力を不能とする構成を採用する。
即ち、オペアンプ5とカレントミラー回路6との間に、常閉型のスイッチ手段41を配置する。そして、PGND電圧検出回路34が負荷側グランドPGNDの電位上昇を検出した場合に、スイッチ手段41をOFFさせるようにする。すると、カレントミラー回路6は電流検出抵抗11に電流を供給しなくなるため、電圧検出回路12の入力電圧は0Vとなる。尚、PGND電圧検出回路34及びスイッチ手段41は、誤検出防止回路42を構成している。
以上のように第3実施例によれば、誤検出防止回路42は、負荷側グランドPGNDの電位上昇を検出すると、オペアンプ5の出力端子とカレントミラー回路6との接続を断つので、電圧検出回路12が電流をアナログ回路的に検出する場合(例えば、第1実施例の電圧検出回路12A,第2実施例の電圧検出回路33)や、A/D変換回路によりデジタル回路的に検出する場合の何れでも、その検出出力を不能にすることができる。
(第4実施例)
図5は本発明の第4実施例を示すものであり、第3実施例と異なる部分についてのみ説明する。第4実施例の過電流検出回路43は、スイッチ手段44を、アーリー効果キャンセル回路10と電流検出抵抗11との間に配置し、PGND電圧検出回路34が負荷側グランドPGNDの電位上昇を検出した場合に、スイッチ手段44をOFFさせる。すると、電流検出抵抗11にはカレントミラー回路6からの電流が供給されなくなるため、第3実施例と同様に、電圧検出回路12の入力電圧は0Vとなる。尚、PGND電圧検出回路34及びスイッチ手段44は、誤検出防止回路45を構成している。
以上のように構成される第4実施例によれば、誤検出防止回路45は、負荷側グランドPGNDの電位上昇を検出すると、アーリー効果キャンセル回路10と電流検出抵抗11との接続を断つので、カレントミラー回路6から電流検出抵抗11に供給される電流が断たれることにより電圧検出回路12は過電流を検出することがなく、実質的に検出出力は不能となる。そして、斯様に構成すれば、負荷側グランドPGNDの電位が過剰に上昇することなくスイッチ手段44をオンしている場合に、スイッチ手段44を構成する素子の電流負担能力を、第3実施例の場合よりも軽減することができる。
(第5実施例)
図6乃至図8は本発明の第5実施例を示すものである。ここで、第3,第4実施例におけるスイッチ手段41,44の具体構成としては、例えば図8に示すものが考えられる。(a)はPNPトランジスタ46で構成するもの、(b)はトランジスタ46がノイズによって誤動作するのを防止するためエミッタ−ベース間に抵抗47を接続したもの、(c)は(b)のトランジスタ46をPチャネルMOSトランジスタ48に置き換えたもの、(d)はPチャネルMOSトランジスタ48とNチャネルMOSトランジスタ49との組み合わせで構成したアナログスイッチ50を用いたものである。
そして、第4実施例のスイッチ手段44として図8(a)〜(d)に示すものを用いた場合には、夫々以下のような問題がある。図8(a)の場合は、トランジスタ46をONさせている場合にベース電流を流す必要があり、カレントミラー回路6より供給される電流の一部が上記ベース電流となるため、過電流検出精度が悪くなる。図8(b)の場合は、(a)に加えてエミッタ−ベース間に抵抗47を接続しているため、検出精度が更に悪くなる。
図8(c)の場合は、MOSトランジスタ48であるためベース電流を流す必要はないが、(b)と同様ソース−ゲート間に抵抗47を接続しているため、やはり検出精度が悪くなる。図8(d)の場合は、MOSトランジスタ48,49のゲート側に電流が引き抜かれることはないが、CMOS回路は、一般に電流能力が小さく耐圧も低いため、素子のサイズを比較的大きくする必要がある。加えて、NOTゲートを含め素子数が増加するので、コストアップするという問題もある。
そこで、第5実施例の過電流検出回路51は、スイッチ手段52を常開型として電流検出抵抗11と並列に接続し、PGND電圧検出回路34が負荷側グランドPGNDの電位上昇を検出した場合に、スイッチ手段52をONさせて電流検出抵抗11を短絡する。すると、電圧検出回路12に対する入力電圧は0Vになるので、実質的に検出出力は不能となる。尚、PGND電圧検出回路34及びスイッチ手段52は、誤検出防止回路53を構成している。
図7には、スイッチ手段52の具体構成例を示す。(a)はNPNトランジスタ54で構成したもの、(b)はトランジスタ54のベース−エミッタ間に抵抗55を接続したもの、(c)はNチャネルMOSトランジスタ56で構成したもの、(d)はMOSトランジスタ56のゲート−ソース間に抵抗55を接続したものである。
以上のように第5実施例によれば、誤検出防止回路53は、負荷側グランドPGNDの電位上昇を検出すると、スイッチ手段52をONして電流検出抵抗11を短絡するので、スイッチ手段52は、負荷側グランドPGNDがオープン状態とならない限りOFFされているため、電圧検出回路12が過電流検出を行う場合の検出精度を劣化させることがなく、精度を向上させることができる。
(第6実施例)
図9は本発明の第6実施例を示すものであり、第5実施例と異なる部分についてのみ説明する。第6実施例の過電流検出回路57は、第5実施例の過電流検出回路51よりPGND電圧検出回路34を削除している。そして、電圧バッファ13の出力端子と、アーリー効果キャンセル回路10との間に抵抗58を挿入して、差電圧検出回路59により抵抗58の両端電圧の差を検出し、差電圧が所定のしきい値を超えて大きくなった場合に、スイッチ手段52をONする。尚、スイッチ手段52,抵抗58,差電圧検出回路59は、誤検出防止回路60を構成している。
ここで、第1〜第5実施例のように、PGND電圧検出回路22,34によって負荷側グランドPGNDがオープン状態になったことを、PGND電位の上昇に基づき検出する場合の検出しきい値について検討する。PGNDがオープン状態になった場合の電位をVPG,電圧バッファ13の出力電圧をVRとすると、
VPG=VR+Vcb(T10a)+Ron×IL
となる。但し、Vcb(T10a)はトランジスタ10aのコレクタ−ベース間電圧、RonはMOSトランジスタ3のON抵抗、ILは負荷電流である。
例えば、VR=1.5V,Vcb=0.7V,Ron×IL=0.1V,とすると、負荷側グランドPGNDの電位は
VPG=1.5+0.7+0.1=2.3(V)
まで上昇することになる。
しかしながら、実際には、負荷電流ILは変動すると共に、Vcbも動作温度に応じて変化するため、検出しきい値としてはマージンをもたせて1.5V程度に設定することになる。そのため、本来はPGNDの電位が2.3Vに達した場合に過電流の検出出力を不能とすれば良いにもかかわらず、上記電位が1.5Vに達した時点で過電流検出ができなくなってしまう。即ち、PGNDの電位は、オープン状態とならない場合でも負荷電流ILの大きさによって変動するので、過電流検出を行なう範囲を狭めてしまうという問題がある。
そこで、第6実施例では、PGNDの電位上昇に基づいてオープン状態の判定を行わず、電圧バッファ13の出力電流値の上昇に基づいてオープン状態の判定を行うようにする。即ち、前述したように、PGNDがオープン状態になると、カレントミラー回路6側、及びPGND側よりキャンセル回路10を介して電圧バッファ13の出力端子に流れ込む電流が急激に増加するので、抵抗58の端子電圧は上昇する。従って、差電圧検出回路59がその電圧上昇を検出してスイッチ手段52をONすることで、第5実施例と同様に誤検出を防止することができる。
以上のように第6実施例によれば、誤検出防止回路60は、アーリー効果キャンセル回路10に所定電圧VRを出力する電圧バッファ13の出力電流が所定のしきい値を超えて上昇した場合に、電圧検出回路12による検出出力を不能にするので、負荷側グランドがオープン状態になったことをより確実に検出して、過電流検出を行なう範囲を拡げることができる。
(第7実施例)
図10は本発明の第7実施例を示すものであり、第1,第6実施例と異なる部分について説明する。第7実施例の過電流検出回路61は、第1実施例の構成と第6実施例の構成とを組み合わせたものである。即ち、NOTゲート24の入力端子には、第1実施例のPGND電圧検出回路23に替えて、第6実施例の差電圧検出回路59の出力端子が接続されている。尚、NOTゲート24,ANDゲート25,抵抗58及び差電圧検出回路59は誤検出防止回路62を構成している。
以上のように構成された第7実施例による場合も、第6実施例と同様の効果を得ることができる。
本発明は上記し又は図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、以下のような変形が可能である。
出力トランジスタにより負荷をロウサイド駆動するものに限らず、ハイサイド駆動するものに適用しても良い。
カレントミラー回路は、グランド側に配置しても良い。その場合、アーリー効果キャンセル回路を構成する素子は、NPNトランジスタやNチャネルMOSトランジスタを使用すれば良い。
第6実施例の構成と、第3,第4実施例の構成とを組み合わせても良い。
車両上で負荷を通電駆動するものに限ることなく、広く適用することができる。
本発明を、車両に搭載される負荷を通電駆動する回路に適用した場合の第1実施例であり、過電流検出回路の構成を示す図 カレントミラー回路の具体構成例を示す図 本発明の第2実施例を示す図1相当図 本発明の第3実施例を示す図1相当図 本発明の第4実施例を示す図1相当図 本発明の第5実施例を示す図1相当図 スイッチ手段の具体構成例を示す図 第3,第4実施例におけるスイッチ手段の具体構成例を示す図 本発明の第6実施例を示す図1相当図 本発明の第7実施例を示す図1相当図 従来技術を示す図1相当図
符号の説明
図面中、1は負荷、2はNチャネルMOSトランジスタ(出力トランジスタ)、3はNチャネルMOSトランジスタ(検出用トランジスタ)、5はオペアンプ、6はカレントミラー回路、7はNPNトランジスタ(副トランジスタ)、8はNPNトランジスタ(主トランジスタ)、10はアーリー効果キャンセル回路、11は電流検出抵抗(電流検出手段)、12,12Aは電圧検出回路(電流検出手段)、21は過電流検出回路、22は誤検出防止回路、23はPGND電圧検出回路、28は過電流検出回路、33は電圧検出回路(電流検出手段)、39は誤検出防止回路、40は過電流検出回路、41はスイッチ手段、42は誤検出防止回路、43は過電流検出回路、44はスイッチ手段、45は誤検出防止回路、51は過電流検出回路、52はスイッチ手段、53は誤検出防止回路、57は過電流検出回路、60は誤検出防止回路、61は過電流検出回路、62は誤検出防止回路を示す。

Claims (6)

  1. 電源と回路側グランドより分離されている負荷側グランドとの間に負荷と共に直列接続される出力トランジスタと同時にON,OFFされ、出力端子の一方が、前記出力トランジスタの非負荷側の出力端子と共通に接続される検出用トランジスタと、
    非反転入力端子が前記出力トランジスタの負荷側出力端子に接続されると共に、反転入力端子が前記検出用トランジスタの他方の出力端子に接続されるオペアンプと、
    このオペアンプの出力端子と、前記検出用トランジスタの他方の出力端子側との間に主トランジスタが接続されるカレントミラー回路と、
    このカレントミラー回路の副トランジスタ側に流れる電流を検出する電流検出手段とを備えて構成される過電流検出回路において、
    前記カレントミラー回路と前記検出用トランジスタ並びに前記電流検出手段との間に配置され、共通に接続される入力端子に所定電圧が印加されると前記カレントミラー回路側に接続されている出力端子の電位が定まる1対のトランジスタで構成されるアーリー効果キャンセル回路と、
    前記負荷側グランドがオープン状態となったことに伴う回路の電気的変化を検出すると、前記電流検出手段による検出出力を不能にする誤検出防止回路とを備えたことを特徴とする過電流検出回路。
  2. 前記誤検出防止回路は、前記負荷側グランドの電位が所定のしきい値を超えて上昇した場合に、前記電流検出手段による検出出力を不能にすることを特徴とする請求項1記載の過電流検出回路。
  3. 前記アーリー効果キャンセル回路に所定電圧を出力するための電圧バッファを備え、
    前記誤検出防止回路は、前記電圧バッファの出力電流が所定のしきい値を超えて上昇した場合に、前記電流検出手段による検出出力を不能にすることを特徴とする請求項1記載の過電流検出回路。
  4. 前記誤検出防止回路は、前記回路の電気的変化を検出すると、前記オペアンプの出力端子と前記カレントミラー回路との間の接続を断つように構成されることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の過電流検出回路。
  5. 前記誤検出防止回路は、前記回路の電気的変化を検出すると、前記カレントミラー回路と前記電流検出手段との間の接続を断つように構成されることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の過電流検出回路。
  6. 前記電流検出手段が、電流検出抵抗と、当該抵抗の端子電圧を検出する電圧検出回路とで構成されている場合、
    前記誤検出防止回路は、前記回路の電気的変化を検出すると、前記電流検出抵抗を短絡するように構成されることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の過電流検出回路。
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