JP2003273351A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
半導体装置およびその製造方法Info
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Abstract
図ることができる半導体装置およびその製造方法を提供
する。 【解決手段】 半導体装置100は、第1導電型の半導
体基板10と、半導体基板10に形成された、第1導電
型のウェル12と、半導体基板10の上に形成されたゲ
ート絶縁層20と、ゲート絶縁層20の上に形成された
ゲート電極22と、半導体基板10に形成された第2導
電型のソース/ドレイン層14a,14bと、を有す
る。第1導電型のウェル12は、チャネル領域を含み、
かつ、ソース/ドレイン層14a,14bと重ならない
ように形成されている。
Description
タを有する半導体装置およびその製造方法に関する。
CMOSの形成においては、半導体基板の表面に、半導
体基板の導電型と異なる導電型または同じ導電型の不純
物領域を形成するいわゆるウェル構造が用いられてい
る。このようなウェル構造においては、チャネル長の最
適化あるいはラッチアップの防止などの観点から、ウェ
ルの不純物濃度をある程度高くすることが望まれてい
る。一方、高耐圧トランジスタをウェル内に形成する場
合には、高いドレイン耐圧ならびにウェル耐圧を確保す
るために、ウェルの不純物濃度を低くすることが望まれ
ている。このように、ウェル内に高耐圧トランジスタを
形成する場合、ウェルの不純物濃度については互いに相
反することが要求されている。
ら、ウェルの最適化を図ることができる半導体装置およ
びその製造方法を提供することにある。
置は、第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板に形
成された、第1導電型のウェルと、前記半導体基板の上
に形成された、ゲート絶縁層と、前記ゲート絶縁層の上
に形成された、ゲート電極と、前記半導体基板に形成さ
れた、第2導電型のソース/ドレイン層と、を含み、前
記第1導電型のウェルは、チャネル領域を含み、かつ、
前記ソース/ドレイン層と重ならないように形成されて
いる。
域を含む前記ウェルの不純物濃度は、ウェル耐圧を考慮
しないで設定できるため、通常の高耐圧トランジスタの
ウェルにおける不純物濃度より高くすることができる。
したがって、本発明によれば、トランジスタのチャネル
長やラッチアップなどの観点から、前記ウェルの不純物
濃度を最適に設定できる。
2導電型の高耐圧トランジスタが第1導電型のウェル内
に形成されていないので、高耐圧トランジスタが形成さ
れていないウェル部分の面積を必要とせず、その結果、
トランジスタの高集積化が可能である。
とは、ソース領域またはドレイン領域を意味する。
ソース/ドレイン層と前記チャネル領域との間に第2導
電型の不純物層からなるオフセット層を有することがで
きる。このようなオフセット層を有することにより、ド
レイン耐圧をさらに大きくできる。また、本発明の半導
体装置は、前記第1導電型のウェルと隣り合い、かつ、
前記ソース/ドレイン層を囲む、第2導電型のウェルを
有することができる。このような第2導電型のウェルを
有することにより、例えばドレイン耐圧をさらに大きく
できる。
周りに形成された絶縁層の下に位置することができる。
また、前記オフセット層は、前記第2導電型のウェルに
よって構成できる。
(a)第1導電型の半導体基板内に、チャネル領域を含
みかつソース/ドレイン層と重ならないように、第1導
電型のウェルを形成し、(b)前記ウェルの上に、ゲー
ト絶縁層を介してゲート電極を形成し、(c)前記ウェ
ルと重ならないように前記ソース/ドレイン層を形成す
ること、を含む。
も、前記ソース/ドレイン層と前記チャネル領域との間
に第2導電型の不純物層からなるオフセット層を形成す
ることができる。本発明の製造方法においては、前記第
1導電型のウェルと隣り合い、かつ、前記ソース/ドレ
イン層を囲むように、第2導電型のウェルを形成するこ
とができる。
基板の所定領域に第2導電型の不純物を導入して不純物
層を形成し、その後、該不純物層の上に選択酸化によっ
て絶縁層を形成することによって、前記オフセット層を
形成することができる。また、本発明の製造方法におい
ては、前記第2導電型のウェルと前記第1導電型のウェ
ルとを自己整合的に接して形成し、該第2導電型のウェ
ルによってオフセット層を形成することができる。
て図面を参照しながら説明する。
的に示す断面図である。図2は、図1に示す半導体装置
の要部を示す平面図である。図2では、半導体基板に形
成された不純物層の導電型を示している。
型(この例においてはP型)の半導体(シリコン)基板
10内に、Nチャネル型の高耐圧トランジスタ100が
形成されている。半導体基板10には、P型の第1ウェ
ル12が形成されている。そして、第1ウェル12の両
側には、第2導電型(この例ではN型)の第2ウェル1
4aと、N型の第3ウェル14bとが形成されている。
は、P型の第1ウェル12上に設けられたゲート絶縁層
20と、このゲート絶縁層20上に形成されたゲート電
極22と、ゲート絶縁層20の周囲に設けられたオフセ
ットLOCOS層26と、このオフセットLOCOS層
26の下に形成されたN型の低濃度不純物層からなるオ
フセット層28と、オフセットLOCOS層26の外側
に設けられた、ソース/ドレイン層24a,24bとを
有する。
ート絶縁層20の下に形成されるチャネル領域とソース
/ドレイン層24a,24bとの間に、それぞれ、オフ
セットLOCOS層26とオフセット層28とが存在す
る。また、高耐圧トランジスタ100と隣り合うトラン
ジスタ(図示せず)とは、LOCOS層からなる素子分
離絶縁層30によって電気的に分離されている。
かつソース/ドレイン層24a,24bと離れた状態で
形成されている。図示の例では、第1ウェル12の端部
がオフセット層28のほぼ中央に位置するように形成さ
れている。また、第2ウェル14aおよび第3ウェル1
4bは、それぞれ第1ウェル12と接して形成されてい
る。そして、第2ウェル14aは、一方のソース/ドレ
イン層24aを囲むように形成されている。また、第3
ウェル14bは、他方のソース/ドレイン層24bを囲
むように形成されている。
3ウェル14a,14bを介して、それぞれソース/ド
レイン層24a,24bと離れて位置するため、ドレイ
ン耐圧ならびにウェル耐圧を考慮する必要性が小さい。
そのため、第1ウェル12の不純物濃度は、主として、
高耐圧トランジスタ100のチャネル長,しきい値およ
びラッチアップ現象などの点から設定することができ
る。したがって、通常要求される高耐圧トランジスタの
ウェルに比べて、第1ウェル12の不純物濃度を高くす
ることができる。その結果、ラッチアップが生じにく
く、高速動作が可能なトランジスタを実現することがで
きる。
4bによって、いわゆる二重ドレイン構造を構成でき、
ドレイン耐圧をさらに高くすることができる。
1.8〜5Vの低耐圧トランジスタが形成されるウェル
と同程度の不純物濃度とすることができる。第1ウェル
12の不純物濃度は、たとえば表面濃度で4.0×10
16〜7.0×1017atoms/cm3である。
ネル領域を含む第1ウェル12の不純物濃度は、ウェル
耐圧を考慮しないで設定できるため、通常要求される高
耐圧トランジスタのウェルの不純物濃度より高くするこ
とができる。したがって、本実施の形態によれば、高耐
圧トランジスタのチャネル長やラッチアップなどの観点
から、第1ウェル12の不純物濃度を最適に設定でき
る。
ャネル型の高耐圧トランジスタがP型のウェル内に形成
されていないので、トランジスタが形成されていないウ
ェル部分の面積を必要とせず、その結果、トランジスタ
の高集積化が可能である。
タがLOCOSオフセット構造を有することにより、ド
レイン耐圧が大きく、高耐圧のMOSFETを構成でき
る。すなわち、オフセットLOCOS層26の下に低濃
度不純物層からなるオフセット層28を設けることによ
り、オフセットLOCOS層がない場合に比べてオフセ
ット層28をチャネル領域に対して相対的に深くでき
る。その結果、トランジスタのOFF状態のときに、こ
のオフセット層28によって深い空乏層が形成でき、ド
レイン電極の近傍の電界を緩和してドレイン耐圧を高め
ることができる。
いて説明する。図3〜図8は、図1および図2に示す半
導体装置の製造方法を模式的に示す断面図である。
(シリコン)基板10を熱酸化することにより、半導体
基板10の表面に厚さ40nm程度の酸化シリコン層4
0を形成する。その後、この酸化シリコン層40上に、
厚さ140〜160nmの耐酸化層としての窒化シリコ
ン層42を形成する。ついで、この窒化シリコン層42
上にレジスト層R100を形成する。このレジスト層R
100は、N型の第2ウェル14aおよび第3ウェル1
4b(図1参照)に対応する位置に開口部が形成される
ようにパターニングされる。ついで、レジスト層R10
0をマスクとして窒化シリコン層42をエッチングす
る。ついで、レジスト層R100および窒化シリコン層
42をマスクとして、半導体基板10に例えばリンイオ
ンを注入し、N型の不純物層140a,140bを形成
する。
a,14b(図1参照)の不純物濃度が低耐圧トランジ
スタのNウェルと同じ場合には、この工程のイオン注入
を低耐圧トランジスタ領域のNウェルのイオン注入と同
じ工程で行うことができる。
スト層R100を除去した後、窒化シリコン層42を耐
酸化マスクとして半導体基板10を熱酸化することによ
り、N型の不純物層140a,140b上にそれぞれ厚
さ500nm程度のLOCOS層44を形成する。つい
で、窒化シリコン層42を除去した後、LOCOS層4
4をマスクとして半導体基板10にボロンイオンを注入
し、P型の不純物層120を自己整合的に形成する。な
お、図4に示す工程(B)では、選択的な酸化によって
半導体基板10の表面に凹凸が形成されるが、図5以降
の図面においては、図面を簡略化するためにこの凹凸を
図示しない。
照)の不純物濃度が低耐圧トランジスタのPウェルと同
じ場合には、この工程のイオン注入を低耐圧トランジス
タ領域のPウェルのイオン注入と同じ工程で行うことが
できる。
シリコン層40およびLOCOS層44を除去した後、
半導体基板10上に熱酸化によって酸化シリコン層46
を形成する。ついで、P型の不純物層120およびN型
の不純物層140a,140bの不純物を熱処理により
拡散(ドライブイン)させることにより、P型の第1ウ
ェル12とN型の第2,第3ウェル14a,14bとを
接する状態で自己整合的に形成する。
理によって厚くなった酸化シリコン層46を除去した
後、半導体基板10上に熱酸化によって新たな酸化シリ
コン層47を形成する。ついで、酸化シリコン層47上
に、パターニングされた窒化シリコン層48を形成す
る。窒化シリコン層48のパターニングは、前記工程
(A)と同様に、図示しないレジスト層をマスクとして
窒化シリコン層をエッチングすることにより形成され
る。窒化シリコン層48は、図1に示す素子分離絶縁層
30およびオフセットLOCOS層26に対応する領域
に開口部を有する。
47をマスクとして、半導体基板10にリンイオンを注
入し、N型の不純物層280を形成する。
シリコン層48を耐酸化マスクとして半導体基板10の
表面を熱酸化する。これにより、LOCOS層からなる
素子分離絶縁層30と、オフセットLOCOS層26と
が形成される。そして、オフセットLOCOS層26の
下には、N型の低濃度不純物層からなるオフセット層2
8が形成される。また、素子分離絶縁層30の下にもN
型の低濃度不純物層が形成される。
ソース/ドレイン層などを公知の方法により形成して、
図1に示す高耐圧トランジスタ100を形成する。
程(A)ないし(C)によって、P型の第1ウェル12
およびN型の第2,第3ウェル14a,14bを自己整
合的に形成できる。
程(C)の熱処理によって、P型の不純物層120およ
びN型の不純物層140a,140bの不純物をそれぞ
れ拡散させて、P型の第1ウェル12およびN型の第
2,第3ウェル14a,14bを同時に形成することが
できる。
す断面図である。図1に示す部材と実質的に同じ機能を
有する部材には同一の符号を付して、その詳細な説明を
省略する。
の第2,第3ウェルを有しない点で、第1の実施の形態
にかかる半導体装置100と異なる。このような構造の
半導体装置200によっても半導体装置100と同様な
機能を有することができる。
の実施の形態で述べた製造方法と基本的に同様の方法で
製造することができる。ただし、第2,第3ウェルを形
成しなくともよいので、図3〜図5に示す前記工程
(A)ないし(C)の代わりに、例えばレジスト層をマ
スクとして所定領域にP型の不純物を半導体基板に注入
した後、熱処理を行うことでウェル12を形成すること
ができる。
示す断面図である。図1に示す部材と実質的に同じ機能
を有する部材には同一の符号を付して、その詳細な説明
を省略する。
セット構造としてLOCOSオフセット構造を有しない
点で、第1の実施の形態にかかる半導体装置100と異
なる。
す半導体装置100のオフセットLOCOS層26およ
びオフセット層28を有していない。そして、半導体装
置300は、N型の低濃度不純物層からなる第2,第3
ウェル14a,14bがオフセット層として機能し、い
わゆる二重ドレイン構造を構成する。
ば、耐圧の点で半導体装置100より劣る場合がある
が、その他の点では半導体装置100と同様な機能を有
することができる。
の実施の形態で述べた製造方法と基本的に同様の方法で
製造することができる。ただし、LOCOSオフセット
構造を形成しなくともよいので、図6〜図8に示す前記
工程(D)ないし(F)を必要としない。
発明の要旨の範囲内で各種の態様をを取りうる。たとえ
ば、上記実施の形態は、第1導電型がP型、第2導電型
がN型の例であったが、この逆の導電型でもよい。ま
た、半導体装置の層構造あるいは平面構造はデバイスの
設計によって上記実施の形態と異なる構造を取りうる。
を模式的に示す断面図である。
る。
法を工程順に示す断面図である。
法を工程順に示す断面図である。
法を工程順に示す断面図である。
法を工程順に示す断面図である。
法を工程順に示す断面図である。
法を工程順に示す断面図である。
スタの要部を示す断面図である。
ジスタの要部を示す断面図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 第1導電型の半導体基板と、 前記半導体基板に形成された、第1導電型のウェルと、 前記半導体基板の上に形成された、ゲート絶縁層と、 前記ゲート絶縁層の上に形成された、ゲート電極と、 前記半導体基板に形成された、第2導電型のソース/ド
レイン層と、を含み、 前記第1導電型のウェルは、チャネル領域を含み、か
つ、前記ソース/ドレイン層と重ならないように形成さ
れている、半導体装置。 - 【請求項2】 請求項1において、 少なくとも、前記ソース/ドレイン層と前記チャネル領
域との間に第2導電型の不純物層からなるオフセット層
を有する、半導体装置。 - 【請求項3】 請求項1または2において、 前記第1導電型のウェルと隣り合い、かつ、前記ソース
/ドレイン層を囲む、第2導電型のウェルを有する、半
導体装置。 - 【請求項4】 請求項2または3において、 前記オフセット層は、前記ゲート絶縁層の周りに形成さ
れた絶縁層の下に位置する、半導体装置。 - 【請求項5】 請求項3において、 前記オフセット層は、前記第2導電型のウェルからな
る、半導体装置。 - 【請求項6】 (a)第1導電型の半導体基板内に、チ
ャネル領域を含みかつソース/ドレイン層と重ならない
ように、第1導電型のウェルを形成し、 (b)前記ウェルの上に、ゲート絶縁層を介してゲート
電極を形成し、 (c)前記ウェルと重ならないように前記ソース/ドレ
イン層を形成すること、を含む、半導体装置の製造方
法。 - 【請求項7】 請求項6において、 少なくとも、前記ソース/ドレイン層と前記チャネル領
域との間に、第2導電型の不純物層からなるオフセット
層を形成することを有する、半導体装置の製造方法。 - 【請求項8】 請求項6または7において、 前記第1導電型のウェルと隣り合い、かつ、前記ソース
/ドレイン層を囲むように、第2導電型のウェルを形成
することを有する、半導体装置の製造方法。 - 【請求項9】 請求項7において、 前記半導体基板の所定領域に第2導電型の不純物を導入
して不純物層を形成し、その後、該不純物層の上に選択
酸化によって絶縁層を形成することによって、前記オフ
セット層を形成する、半導体装置の製造方法。 - 【請求項10】 請求項8において、 前記第2導電型のウェルと前記第1導電型のウェルとを
自己整合的に接するように形成し、該第2導電型のウェ
ルによってオフセット層を形成する、半導体装置の製造
方法。
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