JP2001291679A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ウエルの深さを深くしなくてもパンチスルー
耐圧を高くできる半導体装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明に係る半導体装置の製造方法は、
シリコン基板1にボロンを高加速エネルギーでイオン注
入する工程と、シリコン基板1を酸素雰囲気中で熱処理
することにより、シリコン基板1にP型ウエル9を形成
すると共に、シリコン基板1の表面にシリコン酸化膜1
5を形成する工程と、P型ウエル9内にN型不純物をイ
オン注入する工程と、シリコン基板1を熱処理すること
により上記P型ウエル9内にN型ウエルを形成する工程
と、を具備するものである。
耐圧を高くできる半導体装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明に係る半導体装置の製造方法は、
シリコン基板1にボロンを高加速エネルギーでイオン注
入する工程と、シリコン基板1を酸素雰囲気中で熱処理
することにより、シリコン基板1にP型ウエル9を形成
すると共に、シリコン基板1の表面にシリコン酸化膜1
5を形成する工程と、P型ウエル9内にN型不純物をイ
オン注入する工程と、シリコン基板1を熱処理すること
により上記P型ウエル9内にN型ウエルを形成する工程
と、を具備するものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウエルを備えた半
導体装置の製造方法に関する。特には、ウエルの深さを
深くしなくてもパンチスルー耐圧を高くできる半導体装
置の製造方法に関する。
導体装置の製造方法に関する。特には、ウエルの深さを
深くしなくてもパンチスルー耐圧を高くできる半導体装
置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図7(a)〜(c)は、従来の半導体装
置の製造方法を示す断面図である。図7(d)は、図7
(c)に示す半導体装置における矢印C1の基板深さと
不純物濃度との関係を示すグラフである。
置の製造方法を示す断面図である。図7(d)は、図7
(c)に示す半導体装置における矢印C1の基板深さと
不純物濃度との関係を示すグラフである。
【0003】この半導体装置の製造方法はトリプルウエ
ルを形成する工程を備えており、このトリプルウエルプ
ロセスのウエル形成は、イオン注入した不純物を120
0℃以上の超高温で長時間の熱拡散(ドライブイン)に
より行っている。以下、具体的に説明する。
ルを形成する工程を備えており、このトリプルウエルプ
ロセスのウエル形成は、イオン注入した不純物を120
0℃以上の超高温で長時間の熱拡散(ドライブイン)に
より行っている。以下、具体的に説明する。
【0004】まず、図7(a)に示すように、N型シリ
コン基板101の表面にシリコン酸化膜103を熱酸化
法により形成する。次に、このシリコン酸化膜103上
にシリコン窒化膜を堆積し、このシリコン窒化膜上にレ
ジスト膜(図示せず)を塗布する。次に、このレジスト
膜を露光、現像することにより、シリコン窒化膜上には
レジストパターンが形成される。この後、レジストパタ
ーンをマスクとしてシリコン窒化膜をエッチングするこ
とにより、シリコン酸化膜103上にはPウエル形成領
域上に位置する窒化膜パターン105が形成される。次
に、この窒化膜パターン105をマスクとしてN型シリ
コン基板101にN型不純物111をイオン注入する。
これにより、N型シリコン基板101のNウエル領域1
13にN型不純物イオンが導入される。この際のイオン
注入条件は、例えばN型不純物111としてはP(リ
ン)を用い、120KeV程度の低い加速エネルギーを
用いる。
コン基板101の表面にシリコン酸化膜103を熱酸化
法により形成する。次に、このシリコン酸化膜103上
にシリコン窒化膜を堆積し、このシリコン窒化膜上にレ
ジスト膜(図示せず)を塗布する。次に、このレジスト
膜を露光、現像することにより、シリコン窒化膜上には
レジストパターンが形成される。この後、レジストパタ
ーンをマスクとしてシリコン窒化膜をエッチングするこ
とにより、シリコン酸化膜103上にはPウエル形成領
域上に位置する窒化膜パターン105が形成される。次
に、この窒化膜パターン105をマスクとしてN型シリ
コン基板101にN型不純物111をイオン注入する。
これにより、N型シリコン基板101のNウエル領域1
13にN型不純物イオンが導入される。この際のイオン
注入条件は、例えばN型不純物111としてはP(リ
ン)を用い、120KeV程度の低い加速エネルギーを
用いる。
【0005】次に、図7(b)に示すように、窒化膜パ
ターン105をマスクとしてN型シリコン基板101を
熱酸化することにより、N型シリコン基板101のNウ
エル領域113上には膜厚の厚い酸化膜103aが形成
される。この後、窒化膜パターン105を剥離し、厚い
酸化膜103aをマスクとしてN型シリコン基板101
にP型不純物(例えばB)107をイオン注入する。こ
れにより、N型シリコン基板101のPウエル領域10
9にP型不純物イオンが導入される。
ターン105をマスクとしてN型シリコン基板101を
熱酸化することにより、N型シリコン基板101のNウ
エル領域113上には膜厚の厚い酸化膜103aが形成
される。この後、窒化膜パターン105を剥離し、厚い
酸化膜103aをマスクとしてN型シリコン基板101
にP型不純物(例えばB)107をイオン注入する。こ
れにより、N型シリコン基板101のPウエル領域10
9にP型不純物イオンが導入される。
【0006】次に、図7(c)に示すように、N型シリ
コン基板101に例えば1210℃の温度で16時間程
度の熱処理(ドライブイン)を施すことにより、Pウエ
ル109及びNウエル113それぞれの中の不純物を熱
拡散させる。この後、厚い酸化膜103a及びシリコン
酸化膜103を剥離した後、N型シリコン基板101の
全面に薄いシリコン酸化膜115を熱酸化法により形成
する。
コン基板101に例えば1210℃の温度で16時間程
度の熱処理(ドライブイン)を施すことにより、Pウエ
ル109及びNウエル113それぞれの中の不純物を熱
拡散させる。この後、厚い酸化膜103a及びシリコン
酸化膜103を剥離した後、N型シリコン基板101の
全面に薄いシリコン酸化膜115を熱酸化法により形成
する。
【0007】次に、このシリコン酸化膜115上にレジ
スト膜を塗布し、このレジスト膜を露光、現像すること
により、シリコン酸化膜115上にはレジストパターン
(図示せず)が形成される。この後、レジストパターン
をマスクとしてN型シリコン基板101のPウエル10
9内のトリプルウエル領域117にN型不純物(図示せ
ず)をイオン注入する。
スト膜を塗布し、このレジスト膜を露光、現像すること
により、シリコン酸化膜115上にはレジストパターン
(図示せず)が形成される。この後、レジストパターン
をマスクとしてN型シリコン基板101のPウエル10
9内のトリプルウエル領域117にN型不純物(図示せ
ず)をイオン注入する。
【0008】次に、N型シリコン基板101に例えば1
210℃の温度で8時間程度の熱処理(ドライブイン)
を施すことにより、トリプルウエル117、Pウエル1
09及びNウエル113それぞれの中の不純物を熱拡散
させる。
210℃の温度で8時間程度の熱処理(ドライブイン)
を施すことにより、トリプルウエル117、Pウエル1
09及びNウエル113それぞれの中の不純物を熱拡散
させる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
半導体装置の製造方法では、シリコン基板101の表面
付近に不純物イオンを導入し、それを超高温で長時間の
熱処理を施すことにより、シリコン基板101に深いP
ウエル109を形成している。この方法では、ウエルが
深くなるほど不純物濃度が低くなるので、図7(d)に
示すように、トリプルウエル117の下方のPウエル1
09が低濃度となる。従って、パンチスルー耐圧を確保
するには、ウエルを形成する熱処理時間を長くしてPウ
エル109の深さ方向の長さを長くしなければならな
い。しかし、このような長時間の熱処理を施すと、深さ
方向だけでなく、横方向にも不純物が拡散するため、ウ
エルが横方向にも広がり、ウエルのルールが緩くなり、
半導体素子の集積度が低下する要因となる。
半導体装置の製造方法では、シリコン基板101の表面
付近に不純物イオンを導入し、それを超高温で長時間の
熱処理を施すことにより、シリコン基板101に深いP
ウエル109を形成している。この方法では、ウエルが
深くなるほど不純物濃度が低くなるので、図7(d)に
示すように、トリプルウエル117の下方のPウエル1
09が低濃度となる。従って、パンチスルー耐圧を確保
するには、ウエルを形成する熱処理時間を長くしてPウ
エル109の深さ方向の長さを長くしなければならな
い。しかし、このような長時間の熱処理を施すと、深さ
方向だけでなく、横方向にも不純物が拡散するため、ウ
エルが横方向にも広がり、ウエルのルールが緩くなり、
半導体素子の集積度が低下する要因となる。
【0010】本発明は上記のような事情を考慮してなさ
れたものであり、その目的は、ウエルの深さを深くしな
くてもパンチスルー耐圧を高くできる半導体装置の製造
方法を提供することにある。
れたものであり、その目的は、ウエルの深さを深くしな
くてもパンチスルー耐圧を高くできる半導体装置の製造
方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体装置
の製造方法は、シリコン基板にボロンを1MeV以上3
MeV以下の加速エネルギーでイオン注入する第1工程
と、シリコン基板を酸素雰囲気中で熱処理することによ
り、シリコン基板にP型ウエルを形成すると共に、シリ
コン基板の表面にシリコン酸化膜を形成する第2工程
と、上記P型ウエル内にN型不純物をイオン注入する第
3工程と、シリコン基板を熱処理することにより上記P
型ウエル内にN型ウエルを形成する第4工程と、を具備
することを特徴とする。
の製造方法は、シリコン基板にボロンを1MeV以上3
MeV以下の加速エネルギーでイオン注入する第1工程
と、シリコン基板を酸素雰囲気中で熱処理することによ
り、シリコン基板にP型ウエルを形成すると共に、シリ
コン基板の表面にシリコン酸化膜を形成する第2工程
と、上記P型ウエル内にN型不純物をイオン注入する第
3工程と、シリコン基板を熱処理することにより上記P
型ウエル内にN型ウエルを形成する第4工程と、を具備
することを特徴とする。
【0012】上記半導体装置の製造方法によれば、第1
工程でシリコン基板にMeVオーダーの高加速エネルギ
ーでボロンをイオン注入することによりP型ウエルを形
成している。このため、P型ウエルは内部に不純物濃度
ピークを有し、P型ウエルの不純物濃度を高くすること
ができる。従って、ウエルの深さを深くしなくてもパン
チスルー耐圧を高くすることができる。さらに、第2工
程で酸素雰囲気中の熱処理によりシリコン酸化膜にP型
ウエル中の不純物であるボロンを吸収させているため、
P型ウエルの不純物濃度のピーク位置を深くすることが
できる。その結果、N型ウエルとP型ウエルの接合部近
傍におけるP型ウエルの不純物濃度を低くすることがで
きる。従って、N型ウエルとP型ウエルの間に高い接合
耐圧を確保することができる。
工程でシリコン基板にMeVオーダーの高加速エネルギ
ーでボロンをイオン注入することによりP型ウエルを形
成している。このため、P型ウエルは内部に不純物濃度
ピークを有し、P型ウエルの不純物濃度を高くすること
ができる。従って、ウエルの深さを深くしなくてもパン
チスルー耐圧を高くすることができる。さらに、第2工
程で酸素雰囲気中の熱処理によりシリコン酸化膜にP型
ウエル中の不純物であるボロンを吸収させているため、
P型ウエルの不純物濃度のピーク位置を深くすることが
できる。その結果、N型ウエルとP型ウエルの接合部近
傍におけるP型ウエルの不純物濃度を低くすることがで
きる。従って、N型ウエルとP型ウエルの間に高い接合
耐圧を確保することができる。
【0013】また、本発明に係る半導体装置の製造方法
において、第2工程における熱処理は、1100℃以上
1200℃以下の温度、10体積%以上20体積%以下
の酸素雰囲気中で2時間以上8時間以下行われることが
好ましい。
において、第2工程における熱処理は、1100℃以上
1200℃以下の温度、10体積%以上20体積%以下
の酸素雰囲気中で2時間以上8時間以下行われることが
好ましい。
【0014】また、本発明に係る半導体装置の製造方法
において、第2工程で形成されたP型ウエルは、シリコ
ン基板の表面から5μm以上の深さに濃度ピークが位置
することが好ましい。
において、第2工程で形成されたP型ウエルは、シリコ
ン基板の表面から5μm以上の深さに濃度ピークが位置
することが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施の形態について説明する。図1〜図6は、本発明の
実施の形態による半導体装置の製造方法を説明するため
の図である。この半導体装置の製造方法は超高温の熱拡
散(ドライブイン)を用いない中耐圧のトリプルウエル
を形成する工程を備えている。以下、具体的に説明す
る。
実施の形態について説明する。図1〜図6は、本発明の
実施の形態による半導体装置の製造方法を説明するため
の図である。この半導体装置の製造方法は超高温の熱拡
散(ドライブイン)を用いない中耐圧のトリプルウエル
を形成する工程を備えている。以下、具体的に説明す
る。
【0016】まず、図1に示すように、N型シリコン基
板1の表面にシリコン酸化膜3を熱酸化法により形成す
る。次に、このシリコン酸化膜3上にCVD(Chemical
Vapor Deposition)法によりシリコン窒化膜を堆積
し、このシリコン窒化膜上にレジスト膜(図示せず)を
塗布する。この後、このレジスト膜を露光、現像するこ
とにより、シリコン窒化膜上にはレジストパターンが形
成される。次に、レジストパターンをマスクとしてシリ
コン窒化膜をエッチングすることにより、シリコン酸化
膜3上にはPウエル形成領域上に位置する窒化膜パター
ン5が形成される。
板1の表面にシリコン酸化膜3を熱酸化法により形成す
る。次に、このシリコン酸化膜3上にCVD(Chemical
Vapor Deposition)法によりシリコン窒化膜を堆積
し、このシリコン窒化膜上にレジスト膜(図示せず)を
塗布する。この後、このレジスト膜を露光、現像するこ
とにより、シリコン窒化膜上にはレジストパターンが形
成される。次に、レジストパターンをマスクとしてシリ
コン窒化膜をエッチングすることにより、シリコン酸化
膜3上にはPウエル形成領域上に位置する窒化膜パター
ン5が形成される。
【0017】この後、この窒化膜パターン5をマスクと
してN型シリコン基板1にB(ボロン)7をイオン注入
する。これにより、N型シリコン基板1のPウエル領域
9にP型不純物イオンが導入される。この際のイオン注
入条件は、例えば加速エネルギーを1.0〜3.0Me
V(好ましくは1.2MeV)、ドーズ量を1.0×1
013〜3.0×1013cm-2(好ましくは2.50×1
013cm-2)とする。
してN型シリコン基板1にB(ボロン)7をイオン注入
する。これにより、N型シリコン基板1のPウエル領域
9にP型不純物イオンが導入される。この際のイオン注
入条件は、例えば加速エネルギーを1.0〜3.0Me
V(好ましくは1.2MeV)、ドーズ量を1.0×1
013〜3.0×1013cm-2(好ましくは2.50×1
013cm-2)とする。
【0018】次に、図2に示すように、窒化膜パターン
5をマスクとしてN型シリコン基板1に1010℃程度
の温度で1.5時間程度のウエット酸化を行うことによ
り、N型シリコン基板1のPウエル領域9上には500
0オングストローム程度の膜厚の厚い酸化膜3aが形成
される。この際、Pウエル9中の上部の不純物であるボ
ロンは厚い酸化膜3aに吸収されるので、Pウエル9の
表面側の不純物濃度が低くなる。
5をマスクとしてN型シリコン基板1に1010℃程度
の温度で1.5時間程度のウエット酸化を行うことによ
り、N型シリコン基板1のPウエル領域9上には500
0オングストローム程度の膜厚の厚い酸化膜3aが形成
される。この際、Pウエル9中の上部の不純物であるボ
ロンは厚い酸化膜3aに吸収されるので、Pウエル9の
表面側の不純物濃度が低くなる。
【0019】この後、図3に示すように、窒化膜パター
ン5を剥離し、厚い酸化膜3aをマスクとしてN型シリ
コン基板1にN型不純物11をイオン注入する。これに
より、N型シリコン基板1のNウエル領域13にN型不
純物イオンが導入される。この際のイオン注入条件は、
例えばN型不純物13としてはP(燐)を用い、加速エ
ネルギーを100〜120KeV、ドーズ量を1.0×
1013〜3.0×10 13cm-2(好ましくは1.20×
1013cm-2)とする。
ン5を剥離し、厚い酸化膜3aをマスクとしてN型シリ
コン基板1にN型不純物11をイオン注入する。これに
より、N型シリコン基板1のNウエル領域13にN型不
純物イオンが導入される。この際のイオン注入条件は、
例えばN型不純物13としてはP(燐)を用い、加速エ
ネルギーを100〜120KeV、ドーズ量を1.0×
1013〜3.0×10 13cm-2(好ましくは1.20×
1013cm-2)とする。
【0020】次に、図4(a)に示すように、厚い酸化
膜3a及びシリコン酸化膜3を剥離する。この後、N型
シリコン基板1に例えば1100℃〜1210℃(好ま
しくは1150℃)の温度、10〜20体積%の酸素雰
囲気中で2〜5時間程度の熱処理を施す。これにより、
Pウエル9及びNウエル13それぞれの中の不純物を熱
拡散させると共に、N型シリコン基板1の表面に厚さ8
00〜1200オングストローム程度のシリコン酸化膜
15を形成する。これにより、図4(b)に示すような
不純物濃度分布を有するPウエル9がN型シリコン基板
1に形成される。図4(b)は、図4(a)に示す矢印
C2に位置するシリコン基板1の基板深さと不純物濃度
との関係を示している。つまり、図1に示す工程におい
て高い加速エネルギーでP型不純物7をイオン注入(メ
ガインプラ)し、且つ、厚い酸化膜3a及びシリコン酸
化膜15にボロンを吸収させることにより、Pウエル9
の不純物濃度のピークP1を5〜6μmの基板深さに形
成することができる。
膜3a及びシリコン酸化膜3を剥離する。この後、N型
シリコン基板1に例えば1100℃〜1210℃(好ま
しくは1150℃)の温度、10〜20体積%の酸素雰
囲気中で2〜5時間程度の熱処理を施す。これにより、
Pウエル9及びNウエル13それぞれの中の不純物を熱
拡散させると共に、N型シリコン基板1の表面に厚さ8
00〜1200オングストローム程度のシリコン酸化膜
15を形成する。これにより、図4(b)に示すような
不純物濃度分布を有するPウエル9がN型シリコン基板
1に形成される。図4(b)は、図4(a)に示す矢印
C2に位置するシリコン基板1の基板深さと不純物濃度
との関係を示している。つまり、図1に示す工程におい
て高い加速エネルギーでP型不純物7をイオン注入(メ
ガインプラ)し、且つ、厚い酸化膜3a及びシリコン酸
化膜15にボロンを吸収させることにより、Pウエル9
の不純物濃度のピークP1を5〜6μmの基板深さに形
成することができる。
【0021】次に、図5に示すように、上記シリコン酸
化膜15をエッチング除去した後、N型シリコン基板1
の表面に熱酸化法によりシリコン酸化膜14を形成す
る。この後、このシリコン酸化膜14上にレジスト膜を
塗布し、このレジスト膜を露光、現像することにより、
シリコン酸化膜14上にはレジストパターン18が形成
される。次に、レジストパターン18をマスクとしてN
型シリコン基板1のPウエル9内のトリプルウエル領域
17にN型不純物19をイオン注入する。この際のイオ
ン注入条件は、例えばN型不純物19としてはP(燐)
を用い、加速エネルギーを120KeV程度、ドーズ量
を1.20×1013cm-2程度とする。
化膜15をエッチング除去した後、N型シリコン基板1
の表面に熱酸化法によりシリコン酸化膜14を形成す
る。この後、このシリコン酸化膜14上にレジスト膜を
塗布し、このレジスト膜を露光、現像することにより、
シリコン酸化膜14上にはレジストパターン18が形成
される。次に、レジストパターン18をマスクとしてN
型シリコン基板1のPウエル9内のトリプルウエル領域
17にN型不純物19をイオン注入する。この際のイオ
ン注入条件は、例えばN型不純物19としてはP(燐)
を用い、加速エネルギーを120KeV程度、ドーズ量
を1.20×1013cm-2程度とする。
【0022】次に、図6(a)に示すように、レジスト
パターン18を剥離する。この後、N型シリコン基板1
に例えば1100℃〜1200℃の温度で5時間程度の
熱処理(ドライブイン)を施すことにより、トリプルウ
エル17中の不純物を熱拡散させ、シリコン基板1に中
耐圧(例えば20V程度)のトリプルウエル17を形成
する。これにより、図6(b)に示すような不純物濃度
分布を有するトリプルウエル17及びPウエル9がN型
シリコン基板1に形成される。図6(b)は、図6
(a)に示す矢印C3に位置するシリコン基板1の基板
深さと不純物濃度との関係を示している。
パターン18を剥離する。この後、N型シリコン基板1
に例えば1100℃〜1200℃の温度で5時間程度の
熱処理(ドライブイン)を施すことにより、トリプルウ
エル17中の不純物を熱拡散させ、シリコン基板1に中
耐圧(例えば20V程度)のトリプルウエル17を形成
する。これにより、図6(b)に示すような不純物濃度
分布を有するトリプルウエル17及びPウエル9がN型
シリコン基板1に形成される。図6(b)は、図6
(a)に示す矢印C3に位置するシリコン基板1の基板
深さと不純物濃度との関係を示している。
【0023】上記実施の形態によれば、図1に示す工程
においてN型シリコン基板1にMeVオーダーの加速エ
ネルギーで不純物をイオン注入することによりPウエル
9を形成している。このため、Pウエル9は図6(b)
に示すように内部に不純物濃度ピークP2を有し、それ
により、Pウエル9の不純物濃度を高くすることができ
る。従って、ウエルの深さを深くしなくてもパンチスル
ー耐圧を高くすることができる。言い換えると、従来の
半導体装置の製造方法のようなPウエルを深く形成する
必要がないので、ウエルが横方向に広がり過ぎることが
なく、半導体素子の集積度の低下を抑制することができ
る。
においてN型シリコン基板1にMeVオーダーの加速エ
ネルギーで不純物をイオン注入することによりPウエル
9を形成している。このため、Pウエル9は図6(b)
に示すように内部に不純物濃度ピークP2を有し、それ
により、Pウエル9の不純物濃度を高くすることができ
る。従って、ウエルの深さを深くしなくてもパンチスル
ー耐圧を高くすることができる。言い換えると、従来の
半導体装置の製造方法のようなPウエルを深く形成する
必要がないので、ウエルが横方向に広がり過ぎることが
なく、半導体素子の集積度の低下を抑制することができ
る。
【0024】換言すると、図6(b)に示すようにトリ
プルウエル17とPウエル9とN型シリコン基板1のう
ちの不純物濃度ピークをPウエル9に置くといった内部
にピークを持つレトログレード分布にすることにより、
Pウエル9の深さ方向の長さを長くしなくてもパンチス
ルー耐圧を確保できる。
プルウエル17とPウエル9とN型シリコン基板1のう
ちの不純物濃度ピークをPウエル9に置くといった内部
にピークを持つレトログレード分布にすることにより、
Pウエル9の深さ方向の長さを長くしなくてもパンチス
ルー耐圧を確保できる。
【0025】また、上記のようにPウエル9の不純物濃
度を高くしてレトログレード分布とすることにより、寄
生バイポーラトランジスタの増幅率を低く抑えることが
でき、ラッチアップに対する耐性を高めることができ
る。
度を高くしてレトログレード分布とすることにより、寄
生バイポーラトランジスタの増幅率を低く抑えることが
でき、ラッチアップに対する耐性を高めることができ
る。
【0026】また、上記実施の形態では、図2及び図4
に示す工程で厚い酸化膜3a及びシリコン酸化膜15に
Pウエル9中の不純物であるボロンを吸収させているた
め、図6(b)に示すようにトリプルウエル17とPウ
エル9の接合部近傍におけるPウエル9の不純物濃度を
低くすることができる。これにより、トリプルウエル1
7とPウエル9の間に高い接合耐圧を確保することがで
きる。
に示す工程で厚い酸化膜3a及びシリコン酸化膜15に
Pウエル9中の不純物であるボロンを吸収させているた
め、図6(b)に示すようにトリプルウエル17とPウ
エル9の接合部近傍におけるPウエル9の不純物濃度を
低くすることができる。これにより、トリプルウエル1
7とPウエル9の間に高い接合耐圧を確保することがで
きる。
【0027】尚、本発明は上記実施の形態に限定され
ず、種々変更して実施することが可能である。
ず、種々変更して実施することが可能である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
リコン基板にMeVオーダーの高加速エネルギーでボロ
ンをイオン注入し、シリコン基板を酸素雰囲気中で熱処
理することにより、シリコン基板にP型ウエルを形成す
ると共に、シリコン基板の表面にシリコン酸化膜を形成
している。したがって、ウエルの深さを深くしなくても
パンチスルー耐圧を高くできる半導体装置の製造方法を
提供することができる。
リコン基板にMeVオーダーの高加速エネルギーでボロ
ンをイオン注入し、シリコン基板を酸素雰囲気中で熱処
理することにより、シリコン基板にP型ウエルを形成す
ると共に、シリコン基板の表面にシリコン酸化膜を形成
している。したがって、ウエルの深さを深くしなくても
パンチスルー耐圧を高くできる半導体装置の製造方法を
提供することができる。
【図1】本発明の実施の形態による半導体装置の製造方
法を示す断面図である。
法を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態による半導体装置の製造方
法を示す断面図であり、図1の次の工程を示す断面図で
ある。
法を示す断面図であり、図1の次の工程を示す断面図で
ある。
【図3】本発明の実施の形態による半導体装置の製造方
法を示す断面図であり、図2の次の工程を示す断面図で
ある。
法を示す断面図であり、図2の次の工程を示す断面図で
ある。
【図4】(a)は、本発明の実施の形態による半導体装
置の製造方法を示すものであって図3の次の工程を示す
断面図であり、(b)は、(a)に示す半導体装置にお
ける矢印C2の基板深さと不純物濃度との関係を示すグ
ラフである。
置の製造方法を示すものであって図3の次の工程を示す
断面図であり、(b)は、(a)に示す半導体装置にお
ける矢印C2の基板深さと不純物濃度との関係を示すグ
ラフである。
【図5】本発明の実施の形態による半導体装置の製造方
法を示す断面図であり、図4(a)の次の工程を示す断
面図である。
法を示す断面図であり、図4(a)の次の工程を示す断
面図である。
【図6】(a)は、本発明の実施の形態による半導体装
置の製造方法を示すものであって図5の次の工程を示す
断面図であり、(b)は、(a)に示す半導体装置にお
ける矢印C3の基板深さと不純物濃度との関係を示すグ
ラフである。
置の製造方法を示すものであって図5の次の工程を示す
断面図であり、(b)は、(a)に示す半導体装置にお
ける矢印C3の基板深さと不純物濃度との関係を示すグ
ラフである。
【図7】(a)〜(c)は、従来の半導体装置の製造方
法を示す断面図であり、(d)は、(c)に示す半導体
装置における矢印C1の基板深さと不純物濃度との関係
を示すグラフである。
法を示す断面図であり、(d)は、(c)に示す半導体
装置における矢印C1の基板深さと不純物濃度との関係
を示すグラフである。
1 N型シリコン基板 3 シリコン酸化膜 3a 厚い酸化膜 5 窒化膜パターン 7 P型不純物 9 Pウエル 11 N型不純物 13 Nウエル 14,15 シリコン酸化膜 17 トリプルウエル 18 レジストパターン 19 N型不純物 101 N型シリコン基板 103 シリコン酸化膜 103a 厚い酸化膜 105 窒化膜パターン 107 P型不純物 109 Pウエル 111 N型不純物 113 Nウエル 115 シリコン酸化膜 117 トリプルウエル P1,P2 不純物濃度のピーク C1〜C3 矢印
Claims (3)
- 【請求項1】 シリコン基板にボロンを1MeV以上3
MeV以下の加速エネルギーでイオン注入する第1工程
と、 シリコン基板を酸素雰囲気中で熱処理することにより、
シリコン基板にP型ウエルを形成すると共に、シリコン
基板の表面にシリコン酸化膜を形成する第2工程と、 上記P型ウエル内にN型不純物をイオン注入する第3工
程と、 シリコン基板を熱処理することにより上記P型ウエル内
にN型ウエルを形成する第4工程と、 を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 第2工程における熱処理は、1100℃
以上1200℃以下の温度、10体積%以上20体積%
以下の酸素雰囲気中で2時間以上8時間以下行われるこ
とを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】 第2工程で形成されたP型ウエルは、シ
リコン基板の表面から5μm以上の深さに濃度ピークが
位置することを特徴とする請求項1又は2記載の半導体
装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000104963A JP2001291679A (ja) | 2000-04-06 | 2000-04-06 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000104963A JP2001291679A (ja) | 2000-04-06 | 2000-04-06 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001291679A true JP2001291679A (ja) | 2001-10-19 |
Family
ID=18618417
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000104963A Withdrawn JP2001291679A (ja) | 2000-04-06 | 2000-04-06 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001291679A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6768178B2 (en) * | 2002-03-06 | 2004-07-27 | Seiko Epson Corporation | Semiconductor device |
US6853038B2 (en) | 2002-03-08 | 2005-02-08 | Seiko Epson Corporation | Semiconductor device and method for manufacturing the same |
US6887750B2 (en) | 2002-03-07 | 2005-05-03 | Seiko Epson Corporation | Method for manufacturing semiconductor device including implanting a first impurity through an anti-oxidation mask |
US6905948B2 (en) | 2002-03-26 | 2005-06-14 | Seiko Epson Corporation | Method for manufacturing semiconductor device |
US6924535B2 (en) | 2002-03-06 | 2005-08-02 | Seiko Epson Corporation | Semiconductor device with high and low breakdown voltage transistors |
US6929994B2 (en) | 2002-03-07 | 2005-08-16 | Seiko Epson Corporation | Method for manufacturing semiconductor device that includes well formation |
US6933575B2 (en) | 2002-03-18 | 2005-08-23 | Seiko Epson Corporation | Semiconductor device and its manufacturing method |
US6953718B2 (en) | 2002-03-22 | 2005-10-11 | Seiko Epson Corporation | Method for manufacturing semiconductor device |
US7005340B2 (en) | 2002-03-06 | 2006-02-28 | Seiko Epson Corporation | Method for manufacturing semiconductor device |
-
2000
- 2000-04-06 JP JP2000104963A patent/JP2001291679A/ja not_active Withdrawn
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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