JP2003270717A - 光学装置の製造装置、および光学装置の製造方法 - Google Patents
光学装置の製造装置、および光学装置の製造方法Info
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- JP2003270717A JP2003270717A JP2002072655A JP2002072655A JP2003270717A JP 2003270717 A JP2003270717 A JP 2003270717A JP 2002072655 A JP2002072655 A JP 2002072655A JP 2002072655 A JP2002072655 A JP 2002072655A JP 2003270717 A JP2003270717 A JP 2003270717A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 プロジェクタの高輝度・高性能化に対応し
て、ヘッド体形状が複雑になった場合においても、光変
調装置の位置調整を円滑に行うことができる光学装置の
製造装置、および光学装置の製造方法を提供する。 【解決手段】光学装置140の製造装置は、光変調装置
141の位置調整を行う6軸位置調整ユニット31と、
光学装置140を載置固定する支持治具33と、光束検
出装置40とを備え、該支持治具33は、パネルユニッ
ト190(光変調装置141)の自重を支持する支持片
336を有している。ここで、支持片336は、光学装
置140が支持治具33に設置された状態では、ヘッド
体150に形成された開口部151Cと対向配置し、該
開口部151Cを通して、突没移動する。
て、ヘッド体形状が複雑になった場合においても、光変
調装置の位置調整を円滑に行うことができる光学装置の
製造装置、および光学装置の製造方法を提供する。 【解決手段】光学装置140の製造装置は、光変調装置
141の位置調整を行う6軸位置調整ユニット31と、
光学装置140を載置固定する支持治具33と、光束検
出装置40とを備え、該支持治具33は、パネルユニッ
ト190(光変調装置141)の自重を支持する支持片
336を有している。ここで、支持片336は、光学装
置140が支持治具33に設置された状態では、ヘッド
体150に形成された開口部151Cと対向配置し、該
開口部151Cを通して、突没移動する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の色光を画像
情報に応じて各色光毎に変調する複数の光変調装置と、
各光変調装置で変調された光束を合成する色合成光学装
置とを備えた光学装置を製造するために、各光変調装置
の相互の位置を調整し、前記色合成光学装置の光束入射
端面に各光変調装置を固定する光学装置の製造装置およ
び光学装置の製造方法に関する。
情報に応じて各色光毎に変調する複数の光変調装置と、
各光変調装置で変調された光束を合成する色合成光学装
置とを備えた光学装置を製造するために、各光変調装置
の相互の位置を調整し、前記色合成光学装置の光束入射
端面に各光変調装置を固定する光学装置の製造装置およ
び光学装置の製造方法に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、光源から射出された光束をダイ
クロイックミラーによって三原色の赤、緑、青の色光に
分離するとともに、三枚の液晶パネルにより各色光毎に
画像情報に応じて変調し、画像変調後の各色光をクロス
ダイクロイックプリズムで合成し、投写レンズを介して
カラー画像を拡大投写する、いわゆる三板式のプロジェ
クタが知られている。このようなプロジェクタでは、各
液晶パネルは投写レンズのバックフォーカスの位置に必
ずなければならず、また、1個の表示画素は赤、緑、青
の三原色の加法混色により表示されるので、より鮮明な
画像を得るために、各液晶パネル間での画素ずれ、投写
レンズからの距離のずれの発生を防止する必要があり、
プロジェクタの製造時において、各液晶パネルを投写レ
ンズのバックフォーカスの位置に正確に配置するフォー
カス調整、各液晶パネルの画素を一致させるアライメン
ト調整を高精度に行わなければならない。このため、液
晶パネルおよびクロスダイクロイックプリズムとを含む
光学装置は、上記液晶パネルを上記投写レンズに対して
高精度な位置決めを行うために、上記クロスダイクロイ
ックプリズムおよび液晶パネルと、上記投写レンズとを
一体化させる構造体を備えている。
クロイックミラーによって三原色の赤、緑、青の色光に
分離するとともに、三枚の液晶パネルにより各色光毎に
画像情報に応じて変調し、画像変調後の各色光をクロス
ダイクロイックプリズムで合成し、投写レンズを介して
カラー画像を拡大投写する、いわゆる三板式のプロジェ
クタが知られている。このようなプロジェクタでは、各
液晶パネルは投写レンズのバックフォーカスの位置に必
ずなければならず、また、1個の表示画素は赤、緑、青
の三原色の加法混色により表示されるので、より鮮明な
画像を得るために、各液晶パネル間での画素ずれ、投写
レンズからの距離のずれの発生を防止する必要があり、
プロジェクタの製造時において、各液晶パネルを投写レ
ンズのバックフォーカスの位置に正確に配置するフォー
カス調整、各液晶パネルの画素を一致させるアライメン
ト調整を高精度に行わなければならない。このため、液
晶パネルおよびクロスダイクロイックプリズムとを含む
光学装置は、上記液晶パネルを上記投写レンズに対して
高精度な位置決めを行うために、上記クロスダイクロイ
ックプリズムおよび液晶パネルと、上記投写レンズとを
一体化させる構造体を備えている。
【0003】通常、上記のような光学装置を製造する際
には、構造体にクロスダイクロイックプリズムを載置固
定し、製造装置を構成する位置調整部を用いて液晶パネ
ルを把持した後、位置調整部を移動させ、クロスダイク
ロイックプリズムの光束入射端面上に熱硬化性接着剤ま
たは光硬化性接着剤を介して液晶パネルを装着する。そ
して、位置調整部により、クロスダイクロイックプリズ
ムの光束入射端面に対して液晶パネルの位置調整を行
い、接着剤を硬化させて、光学装置を製造している。
には、構造体にクロスダイクロイックプリズムを載置固
定し、製造装置を構成する位置調整部を用いて液晶パネ
ルを把持した後、位置調整部を移動させ、クロスダイク
ロイックプリズムの光束入射端面上に熱硬化性接着剤ま
たは光硬化性接着剤を介して液晶パネルを装着する。そ
して、位置調整部により、クロスダイクロイックプリズ
ムの光束入射端面に対して液晶パネルの位置調整を行
い、接着剤を硬化させて、光学装置を製造している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、構造体には、プ
ロジェクタの高輝度化に対応すべく、液晶パネル周辺の
冷却性能を最大限に発揮させるために、光束入射側の偏
光板を保持する保持部材等が一体的に形成されている。
しかしながら、上記のような光学装置の製造装置では、
位置調整部を用いて液晶パネルを把持した後、該位置調
整部を移動させて、クロスダイクロイックプリズムの光
束入射端面上に液晶パネルを装着する際に、冷却効率向
上に伴って構造体が複雑な形状となっているため、液晶
パネルが該構造体に衝突して、液晶パネルをクロスダイ
クロイックプリズムの光束入射端面に装着することがで
きない、という問題がある。
ロジェクタの高輝度化に対応すべく、液晶パネル周辺の
冷却性能を最大限に発揮させるために、光束入射側の偏
光板を保持する保持部材等が一体的に形成されている。
しかしながら、上記のような光学装置の製造装置では、
位置調整部を用いて液晶パネルを把持した後、該位置調
整部を移動させて、クロスダイクロイックプリズムの光
束入射端面上に液晶パネルを装着する際に、冷却効率向
上に伴って構造体が複雑な形状となっているため、液晶
パネルが該構造体に衝突して、液晶パネルをクロスダイ
クロイックプリズムの光束入射端面に装着することがで
きない、という問題がある。
【0005】ここで、液晶パネルをクロスダイクロイッ
クプリズムに熱硬化性接着剤または光硬化性接着剤を介
して装着した後に、接着剤が未硬化な状態で、位置調整
部を移動させて、液晶パネルの端面を位置調整部にて把
持し、各光変調装置の位置調整を行い、接着剤を硬化さ
せて光学装置を製造することが考えられるが、上記のよ
うに、プロジェクタの高輝度化に伴って、冷却性能の向
上を目的として液晶パネルを保持する保持枠等が金属製
で構成されている場合には、液晶パネル周辺の重量が増
加しているために、接着剤の表面張力では、液晶パネル
の自重を担保することができず、液晶パネルのクロスダ
イクロイックプリズムへの装着状態が崩れ、位置調整部
により位置調整を行う前に、液晶パネルが落下してしま
い、光学装置を効率的に製造できない、という問題があ
る。
クプリズムに熱硬化性接着剤または光硬化性接着剤を介
して装着した後に、接着剤が未硬化な状態で、位置調整
部を移動させて、液晶パネルの端面を位置調整部にて把
持し、各光変調装置の位置調整を行い、接着剤を硬化さ
せて光学装置を製造することが考えられるが、上記のよ
うに、プロジェクタの高輝度化に伴って、冷却性能の向
上を目的として液晶パネルを保持する保持枠等が金属製
で構成されている場合には、液晶パネル周辺の重量が増
加しているために、接着剤の表面張力では、液晶パネル
の自重を担保することができず、液晶パネルのクロスダ
イクロイックプリズムへの装着状態が崩れ、位置調整部
により位置調整を行う前に、液晶パネルが落下してしま
い、光学装置を効率的に製造できない、という問題があ
る。
【0006】本発明の目的は、プロジェクタの高輝度・
高性能化に対応して、構造体形状が複雑になった場合に
おいても、光変調装置の位置調整を円滑に行うことがで
きる光学装置の製造装置、および光学装置の製造方法を
提供することにある。
高性能化に対応して、構造体形状が複雑になった場合に
おいても、光変調装置の位置調整を円滑に行うことがで
きる光学装置の製造装置、および光学装置の製造方法を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の光学装置の製造
装置は、複数の色光を画像情報に応じて各色光毎に変調
する複数の光変調装置と、各光変調装置で変調された光
束を合成する色合成光学装置とを備えた光学装置を製造
するために、各光変調装置の相互の位置を調整し、前記
色合成光学装置の光束入射端面に各光変調装置を固定す
る光学装置の製造装置であって、前記色合成光学装置が
載置される載置台と、各光変調装置の前記色合成光学装
置に対する位置、および各光変調装置相互の位置を調整
する位置調整部と、各光変調装置の相互の位置の調整
後、前記光束入射端面に前記光変調装置を位置決め固定
する位置決め固定部とを備え、前記載置台には、前記光
変調装置を垂直方向下側から支持する支持片が設けら
れ、この支持片は、前記載置台の載置面に対して突没可
能とされていることを特徴とするものである。
装置は、複数の色光を画像情報に応じて各色光毎に変調
する複数の光変調装置と、各光変調装置で変調された光
束を合成する色合成光学装置とを備えた光学装置を製造
するために、各光変調装置の相互の位置を調整し、前記
色合成光学装置の光束入射端面に各光変調装置を固定す
る光学装置の製造装置であって、前記色合成光学装置が
載置される載置台と、各光変調装置の前記色合成光学装
置に対する位置、および各光変調装置相互の位置を調整
する位置調整部と、各光変調装置の相互の位置の調整
後、前記光束入射端面に前記光変調装置を位置決め固定
する位置決め固定部とを備え、前記載置台には、前記光
変調装置を垂直方向下側から支持する支持片が設けら
れ、この支持片は、前記載置台の載置面に対して突没可
能とされていることを特徴とするものである。
【0008】このような本発明によれば、光学装置の製
造装置は、載置台、位置調整部、および位置決め固定部
を備え、載置台には、支持片が設けられていることによ
り、色合成光学装置に対して、熱硬化性接着剤または光
硬化性接着剤を用いて光変調装置を装着した際に、接着
剤による表面張力のみにより光変調装置の自重を保持で
きない場合であっても、光変調装置の自重を支持片によ
り支持することができ、光変調装置の色合成光学装置に
対する装着状態を保持することができる。したがって、
光学装置を製造する際に、光変調装置が色合成光学装置
に装着された状態から、位置調整部により位置調整を行
い、位置決め固定部により色合成光学装置の光束入射端
面に光変調装置を位置決め固定することができるので、
構造体形状が複雑な場合であっても、光学装置の製造を
行うことができる。
造装置は、載置台、位置調整部、および位置決め固定部
を備え、載置台には、支持片が設けられていることによ
り、色合成光学装置に対して、熱硬化性接着剤または光
硬化性接着剤を用いて光変調装置を装着した際に、接着
剤による表面張力のみにより光変調装置の自重を保持で
きない場合であっても、光変調装置の自重を支持片によ
り支持することができ、光変調装置の色合成光学装置に
対する装着状態を保持することができる。したがって、
光学装置を製造する際に、光変調装置が色合成光学装置
に装着された状態から、位置調整部により位置調整を行
い、位置決め固定部により色合成光学装置の光束入射端
面に光変調装置を位置決め固定することができるので、
構造体形状が複雑な場合であっても、光学装置の製造を
行うことができる。
【0009】また、支持片は、載置台の載置面に対して
突没可能とされていることにより、該支持片によって、
光変調装置を支持して光変調装置の色合成光学装置への
装着状態を確保するとともに、該装着状態から、位置調
整部により色合成光学装置の光束入射端面に対して光変
調装置の位置調整を行う際に、支持片を光変調装置と干
渉しない位置に移動させることで、位置調整部による光
変調装置の位置調整を円滑に行うことができる。
突没可能とされていることにより、該支持片によって、
光変調装置を支持して光変調装置の色合成光学装置への
装着状態を確保するとともに、該装着状態から、位置調
整部により色合成光学装置の光束入射端面に対して光変
調装置の位置調整を行う際に、支持片を光変調装置と干
渉しない位置に移動させることで、位置調整部による光
変調装置の位置調整を円滑に行うことができる。
【0010】本発明の光学装置の製造装置では、前記光
学装置は、前記色合成光学装置、およびこの色合成光学
装置からの射出光束を拡大投写する投写光学系が取り付
けられる構造体を備え、この構造体には、前記光変調装
置を冷却するための開口部が形成され、前記支持片は、
この開口部に応じた位置に配置されることが好ましい。
このような構成では、光学装置は、構造体を備え、該構
造体には、開口部が形成され、支持片が、該開口部に応
じた位置に配置されることにより、該開口部を通して、
支持片を突没させることが可能となる。
学装置は、前記色合成光学装置、およびこの色合成光学
装置からの射出光束を拡大投写する投写光学系が取り付
けられる構造体を備え、この構造体には、前記光変調装
置を冷却するための開口部が形成され、前記支持片は、
この開口部に応じた位置に配置されることが好ましい。
このような構成では、光学装置は、構造体を備え、該構
造体には、開口部が形成され、支持片が、該開口部に応
じた位置に配置されることにより、該開口部を通して、
支持片を突没させることが可能となる。
【0011】本発明の光学装置の製造装置では、前記支
持片には、前記光変調装置を外形基準で位置だしする外
形位置基準面が形成されていることが好ましい。このよ
うな構成では、支持片には、外形位置基準面が形成され
ていることにより、光変調装置を支持片に対して最適な
位置に設置することができる。また、この外形位置基準
面を色合成光学装置の光束入射端面に対する設計上の所
定位置に設定しておけば、光変調装置が支持片に支持さ
れた状態で、色合成光学装置の光束入射端面に対する光
変調装置の初期位置設定を行うことができる。したがっ
て、光変調装置を色合成光学装置に装着した状態で、光
変調装置の外形位置決めが行われることにより、通常、
位置調整部によって行われている色合成光学装置の光束
入射端面に対する光変調装置の粗調整を省略することが
でき、光学装置の製造におけるサイクルタイムを低減す
ることができる。
持片には、前記光変調装置を外形基準で位置だしする外
形位置基準面が形成されていることが好ましい。このよ
うな構成では、支持片には、外形位置基準面が形成され
ていることにより、光変調装置を支持片に対して最適な
位置に設置することができる。また、この外形位置基準
面を色合成光学装置の光束入射端面に対する設計上の所
定位置に設定しておけば、光変調装置が支持片に支持さ
れた状態で、色合成光学装置の光束入射端面に対する光
変調装置の初期位置設定を行うことができる。したがっ
て、光変調装置を色合成光学装置に装着した状態で、光
変調装置の外形位置決めが行われることにより、通常、
位置調整部によって行われている色合成光学装置の光束
入射端面に対する光変調装置の粗調整を省略することが
でき、光学装置の製造におけるサイクルタイムを低減す
ることができる。
【0012】本発明の光学装置の製造装置では、前記位
置調整部は、前記光変調装置を吸着して保持する吸着部
を備え、この吸着部による前記光変調装置の吸着状態を
検出する吸着状態検出手段と、検出された吸着状態に応
じて前記支持片を移動制御する支持片制御手段とを備え
ていることが好ましい。このような構成では、位置調整
部が、吸着部を備えていることにより、光変調装置の外
形形状が複雑になった場合であっても、該吸着部により
光変調装置の端面を吸着することで、光変調装置を保持
することができ、位置調整部における光変調装置の保持
構造を簡素化することができる。
置調整部は、前記光変調装置を吸着して保持する吸着部
を備え、この吸着部による前記光変調装置の吸着状態を
検出する吸着状態検出手段と、検出された吸着状態に応
じて前記支持片を移動制御する支持片制御手段とを備え
ていることが好ましい。このような構成では、位置調整
部が、吸着部を備えていることにより、光変調装置の外
形形状が複雑になった場合であっても、該吸着部により
光変調装置の端面を吸着することで、光変調装置を保持
することができ、位置調整部における光変調装置の保持
構造を簡素化することができる。
【0013】また、光学装置の製造装置が、吸着状態検
出手段を備えていることにより、吸着部による光変調装
置の吸着状態を該吸着状態検出手段により感知し、光変
調装置の保持状態を的確に把握することができる。した
がって、吸着部による吸着状態が低下した際には、吸着
状態検出手段により感知することができ、吸着状態の低
下によって、光変調装置の保持状態を確保できず、吸着
部から光変調装置が落下し、光変調装置が破損すること
を回避することができる。
出手段を備えていることにより、吸着部による光変調装
置の吸着状態を該吸着状態検出手段により感知し、光変
調装置の保持状態を的確に把握することができる。した
がって、吸着部による吸着状態が低下した際には、吸着
状態検出手段により感知することができ、吸着状態の低
下によって、光変調装置の保持状態を確保できず、吸着
部から光変調装置が落下し、光変調装置が破損すること
を回避することができる。
【0014】さらに、光学装置の製造装置が、支持片制
御手段を備えていることにより、吸着状態検出手段によ
り検出された吸着状態に応じて、支持片を移動制御し、
支持片と光変調装置とを離隔させることができる。した
がって、吸着部による安定した吸着状態を設定し、吸着
状態検出手段によって検出された吸着状態が、上記設定
された吸着状態以上である場合に、支持片移動制御手段
により支持片を制御するようにしておけば、吸着部によ
る光変調装置の保持状態を安定に確保した状態で、支持
片を移動させることができる。
御手段を備えていることにより、吸着状態検出手段によ
り検出された吸着状態に応じて、支持片を移動制御し、
支持片と光変調装置とを離隔させることができる。した
がって、吸着部による安定した吸着状態を設定し、吸着
状態検出手段によって検出された吸着状態が、上記設定
された吸着状態以上である場合に、支持片移動制御手段
により支持片を制御するようにしておけば、吸着部によ
る光変調装置の保持状態を安定に確保した状態で、支持
片を移動させることができる。
【0015】本発明の光学装置の製造装置では、前記光
変調装置は、前記色合成光学装置の光束入射端面に対し
て光硬化型接着剤により位置決め固定され、前記位置決
め固定部は、この光硬化型接着剤を硬化させる光線照射
部を備えていることが好ましい。このような構成では、
位置決め固定部が、光線照射部を備えていることによ
り、色合成光学装置の光束入射端面に対する光変調装置
の位置調整を光硬化型接着剤を塗布し、未硬化な状態で
行い、位置調整終了の後、該光線照射部により、光硬化
型接着剤を硬化させることができるので、光学装置の製
造を効率的に行うことができる。
変調装置は、前記色合成光学装置の光束入射端面に対し
て光硬化型接着剤により位置決め固定され、前記位置決
め固定部は、この光硬化型接着剤を硬化させる光線照射
部を備えていることが好ましい。このような構成では、
位置決め固定部が、光線照射部を備えていることによ
り、色合成光学装置の光束入射端面に対する光変調装置
の位置調整を光硬化型接着剤を塗布し、未硬化な状態で
行い、位置調整終了の後、該光線照射部により、光硬化
型接着剤を硬化させることができるので、光学装置の製
造を効率的に行うことができる。
【0016】本発明の光学装置の製造装置では、前記光
変調装置は、光変調を行う光変調素子本体と、この光変
調素子本体を収納保持する略矩形状の保持枠とを備え、
この保持枠の四隅部分には、孔が形成され、前記光線照
射部は、前記保持枠の四隅部分の孔位置に応じて複数設
けられていることが好ましい。このような構成では、光
変調装置は、光変調素子本体と四隅に孔を有する保持枠
とを備え、光線照射部は、保持枠の四隅部分の孔位置に
応じて複数設けられていることにより、光変調装置の位
置調整の後に、該光線照射部から保持枠の孔を通して光
束を照射し、光変調装置と色合成光学装置とを接着固定
することができる。
変調装置は、光変調を行う光変調素子本体と、この光変
調素子本体を収納保持する略矩形状の保持枠とを備え、
この保持枠の四隅部分には、孔が形成され、前記光線照
射部は、前記保持枠の四隅部分の孔位置に応じて複数設
けられていることが好ましい。このような構成では、光
変調装置は、光変調素子本体と四隅に孔を有する保持枠
とを備え、光線照射部は、保持枠の四隅部分の孔位置に
応じて複数設けられていることにより、光変調装置の位
置調整の後に、該光線照射部から保持枠の孔を通して光
束を照射し、光変調装置と色合成光学装置とを接着固定
することができる。
【0017】本発明の光学装置の製造装置では、前記色
合成光学装置の光束入射端面には、光硬化型接着剤によ
り固定される固定枠が設けられ、前記光変調装置は、こ
の固定枠を介して前記光束入射端面に固定され、前記光
線照射部は、前記色合成光学装置の光束入射端面と前記
固定枠との接合部位置に応じて複数設けられていること
が好ましい。通常、光変調装置と色合成光学装置との間
には、光変調装置から射出された光束のうち、所定の偏
光軸を有する光束のみを透過する偏光板が介装される。
プロジェクタの高輝度化に対応して、光変調装置および
上記偏光板の冷却効率を向上させるために、該偏光板を
金属製の固定枠により保持する構造を採用した場合に
は、光変調装置の光束入射側からの光束は、上記固定枠
により遮断され、光変調装置、固定枠、および色合成光
学装置を光硬化性接着剤を用いて一体的に形成すること
が困難となる。ここで、光線照射部が、色合成光学装置
の光束入射端面と固定枠との接合部位置に応じて複数設
けられていることにより、色合成光学装置と固定枠との
間に光線を照射することができ、上記偏光板を金属製の
固定枠により保持する構造を採用した場合であっても、
光変調装置、固定枠、および色合成光学装置を光硬化性
接着剤を用いて一体的に形成することができる。
合成光学装置の光束入射端面には、光硬化型接着剤によ
り固定される固定枠が設けられ、前記光変調装置は、こ
の固定枠を介して前記光束入射端面に固定され、前記光
線照射部は、前記色合成光学装置の光束入射端面と前記
固定枠との接合部位置に応じて複数設けられていること
が好ましい。通常、光変調装置と色合成光学装置との間
には、光変調装置から射出された光束のうち、所定の偏
光軸を有する光束のみを透過する偏光板が介装される。
プロジェクタの高輝度化に対応して、光変調装置および
上記偏光板の冷却効率を向上させるために、該偏光板を
金属製の固定枠により保持する構造を採用した場合に
は、光変調装置の光束入射側からの光束は、上記固定枠
により遮断され、光変調装置、固定枠、および色合成光
学装置を光硬化性接着剤を用いて一体的に形成すること
が困難となる。ここで、光線照射部が、色合成光学装置
の光束入射端面と固定枠との接合部位置に応じて複数設
けられていることにより、色合成光学装置と固定枠との
間に光線を照射することができ、上記偏光板を金属製の
固定枠により保持する構造を採用した場合であっても、
光変調装置、固定枠、および色合成光学装置を光硬化性
接着剤を用いて一体的に形成することができる。
【0018】本発明の光学装置の製造方法は、複数の色
光を画像情報に応じて各色光毎に変調する複数の光変調
装置と、各光変調装置で変調された光束を合成する色合
成光学装置とを備えた光学装置を製造するために、各光
変調装置の相互の位置を調整し、前記色合成光学装置の
光束入射端面に各光変調装置を固定する光学装置の製造
方法であって、前記光変調装置に光硬化型接着剤を塗布
する接着剤塗布工程と、前記光硬化型接着剤が塗布され
た光変調装置を支持片で支持しながら、前記色合成光学
装置の光束入射端面に光硬化型接着剤を密着させて前記
光変調装置を配置する光変調装置配置工程と、前記光変
調装置の画像形成領域を吸着保持する吸着保持工程と、
吸着保持がされたことを条件として、前記支持片による
前記光変調装置の支持を解除する支持解除工程と、吸着
保持された前記光変調装置を、前記光束入射端面に対し
て位置調整を行う位置調整工程と、調整された光変調装
置の位置を保持した状態で、前記光硬化型接着剤に光線
を照射して、該光変調装置の位置決め固定を行う位置決
め工程とを備えていることが好ましい。
光を画像情報に応じて各色光毎に変調する複数の光変調
装置と、各光変調装置で変調された光束を合成する色合
成光学装置とを備えた光学装置を製造するために、各光
変調装置の相互の位置を調整し、前記色合成光学装置の
光束入射端面に各光変調装置を固定する光学装置の製造
方法であって、前記光変調装置に光硬化型接着剤を塗布
する接着剤塗布工程と、前記光硬化型接着剤が塗布され
た光変調装置を支持片で支持しながら、前記色合成光学
装置の光束入射端面に光硬化型接着剤を密着させて前記
光変調装置を配置する光変調装置配置工程と、前記光変
調装置の画像形成領域を吸着保持する吸着保持工程と、
吸着保持がされたことを条件として、前記支持片による
前記光変調装置の支持を解除する支持解除工程と、吸着
保持された前記光変調装置を、前記光束入射端面に対し
て位置調整を行う位置調整工程と、調整された光変調装
置の位置を保持した状態で、前記光硬化型接着剤に光線
を照射して、該光変調装置の位置決め固定を行う位置決
め工程とを備えていることが好ましい。
【0019】このような本発明によれば、光学装置の製
造方法は、接着剤塗布工程、光変調装置配置工程、吸着
保持工程、支持解除工程、位置調整工程、および位置決
め工程を備えていることにより、光変調装置に光硬化型
接着剤を塗布し、該光変調装置を支持片で支持しなが
ら、色合成光学装置の光束入射端面に光硬化型接着剤を
密着させて光変調装置を配置し、光変調装置の保持状態
を確保しつつ、次の工程(吸着保持工程、支持解除工
程、位置調整工程、および位置決め工程)に移行するこ
とができる。したがって、プロジェクタの冷却性能向上
に伴って、構造体形状が複雑化し、または、光変調装置
の重量が増加した場合であっても、光学装置の製造を円
滑に行うことができる。また、吸着保持工程において、
光変調装置の画像形成領域を吸着保持し、該吸着保持が
されたことを条件として、支持片による光変調装置の支
持を解除する支持解除工程を備えていることにより、光
変調装置の画像形成領域の吸着保持が確実に行われた状
態で、次の工程(位置調整工程および位置決め工程)に
移行することができる。
造方法は、接着剤塗布工程、光変調装置配置工程、吸着
保持工程、支持解除工程、位置調整工程、および位置決
め工程を備えていることにより、光変調装置に光硬化型
接着剤を塗布し、該光変調装置を支持片で支持しなが
ら、色合成光学装置の光束入射端面に光硬化型接着剤を
密着させて光変調装置を配置し、光変調装置の保持状態
を確保しつつ、次の工程(吸着保持工程、支持解除工
程、位置調整工程、および位置決め工程)に移行するこ
とができる。したがって、プロジェクタの冷却性能向上
に伴って、構造体形状が複雑化し、または、光変調装置
の重量が増加した場合であっても、光学装置の製造を円
滑に行うことができる。また、吸着保持工程において、
光変調装置の画像形成領域を吸着保持し、該吸着保持が
されたことを条件として、支持片による光変調装置の支
持を解除する支持解除工程を備えていることにより、光
変調装置の画像形成領域の吸着保持が確実に行われた状
態で、次の工程(位置調整工程および位置決め工程)に
移行することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。 〔1.プロジェクタの構造〕図1は、本発明の実施形態
に係る複数の光変調装置および色合成光学装置を含む光
学装置を備えるプロジェクタ100の構造を示す図であ
る。このプロジェクタ100は、インテグレータ照明光
学系110、色分離光学系120、リレー光学系130
と、光学装置140と、投写レンズ160とを備える。
これら光学部品は、光学部品用筐体としてのライトガイ
ド内に載置固定される。
基づいて説明する。 〔1.プロジェクタの構造〕図1は、本発明の実施形態
に係る複数の光変調装置および色合成光学装置を含む光
学装置を備えるプロジェクタ100の構造を示す図であ
る。このプロジェクタ100は、インテグレータ照明光
学系110、色分離光学系120、リレー光学系130
と、光学装置140と、投写レンズ160とを備える。
これら光学部品は、光学部品用筐体としてのライトガイ
ド内に載置固定される。
【0021】インテグレータ照明光学系110は、光学
装置140を構成する3枚の液晶パネル141R,14
1G,141B(赤、緑、青の色光毎にそれぞれ液晶パ
ネル141R,141G,141Bと示す)の画像形成
領域をほぼ均一に照明するための光学系であり、光源装
置111と、第1レンズアレイ112と、第2レンズア
レイ113と、偏光変換素子114と、重畳レンズ11
5とを備えている。
装置140を構成する3枚の液晶パネル141R,14
1G,141B(赤、緑、青の色光毎にそれぞれ液晶パ
ネル141R,141G,141Bと示す)の画像形成
領域をほぼ均一に照明するための光学系であり、光源装
置111と、第1レンズアレイ112と、第2レンズア
レイ113と、偏光変換素子114と、重畳レンズ11
5とを備えている。
【0022】これらのうち、光源装置111は、放射状
の光線を射出する光源ランプ111Aと、この光源ラン
プ111Aから射出された放射光を反射する楕円面鏡1
11Bと、光源ランプ111Aから射出され楕円面鏡1
11Bにより反射された光を平行光とする平行化凹レン
ズ111Cとを備える。なお、平行化凹レンズ111C
の平面部分には、図示しないUVフィルタが設けられて
いる。また、光源ランプ111Aとしては、ハロゲンラ
ンプやメタルハライドランプ、高圧水銀ランプが多用さ
れる。さらに、楕円面鏡111Bおよび平行化凹レンズ
111Cの代わりに、放物面鏡を用いてもよい。
の光線を射出する光源ランプ111Aと、この光源ラン
プ111Aから射出された放射光を反射する楕円面鏡1
11Bと、光源ランプ111Aから射出され楕円面鏡1
11Bにより反射された光を平行光とする平行化凹レン
ズ111Cとを備える。なお、平行化凹レンズ111C
の平面部分には、図示しないUVフィルタが設けられて
いる。また、光源ランプ111Aとしては、ハロゲンラ
ンプやメタルハライドランプ、高圧水銀ランプが多用さ
れる。さらに、楕円面鏡111Bおよび平行化凹レンズ
111Cの代わりに、放物面鏡を用いてもよい。
【0023】また、第1レンズアレイ112、第2レン
ズアレイ113、および偏光変換素子114は、一体的
に組み合わされて筐体内に設置固定される。第1レンズ
アレイ112は、光軸方向から見てほぼ矩形状の輪郭を
有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有し
ている。各小レンズは、光源ランプ111Aから射出さ
れる光束を、複数の部分光束に分割している。各小レン
ズの輪郭形状は、液晶パネル141R,141G,14
1Bの画像形成領域の形状とほぼ相似形をなすように設
定されている。たとえば、液晶パネル141R,141
G,141Bの画像形成領域のアスペクト比(横と縦の
寸法の比率)が4:3であるならば、各小レンズのアス
ペクト比も4:3に設定する。
ズアレイ113、および偏光変換素子114は、一体的
に組み合わされて筐体内に設置固定される。第1レンズ
アレイ112は、光軸方向から見てほぼ矩形状の輪郭を
有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有し
ている。各小レンズは、光源ランプ111Aから射出さ
れる光束を、複数の部分光束に分割している。各小レン
ズの輪郭形状は、液晶パネル141R,141G,14
1Bの画像形成領域の形状とほぼ相似形をなすように設
定されている。たとえば、液晶パネル141R,141
G,141Bの画像形成領域のアスペクト比(横と縦の
寸法の比率)が4:3であるならば、各小レンズのアス
ペクト比も4:3に設定する。
【0024】第2レンズアレイ113は、第1レンズア
レイ112と略同様な構成を有しており、小レンズがマ
トリクス状に配列された構成を有している。この第2レ
ンズアレイ112は、重畳レンズ115とともに、第1
レンズアレイ112の各小レンズの像を液晶パネル14
1R,141G,141B上に結像させる機能を有して
いる。
レイ112と略同様な構成を有しており、小レンズがマ
トリクス状に配列された構成を有している。この第2レ
ンズアレイ112は、重畳レンズ115とともに、第1
レンズアレイ112の各小レンズの像を液晶パネル14
1R,141G,141B上に結像させる機能を有して
いる。
【0025】偏光変換素子114は、第2レンズアレイ
113と重畳レンズ115との間に配置されるととも
に、第2レンズアレイ113と一体でユニット化されて
いる。このような偏光変換素子114は、第2レンズア
レイ113からの光を1種類の偏光光に変換するもので
あり、これにより、光学装置140での光の利用効率が
高められている。
113と重畳レンズ115との間に配置されるととも
に、第2レンズアレイ113と一体でユニット化されて
いる。このような偏光変換素子114は、第2レンズア
レイ113からの光を1種類の偏光光に変換するもので
あり、これにより、光学装置140での光の利用効率が
高められている。
【0026】具体的に、偏光変換素子114によって1
種類の偏光光に変換された各部分光は、重畳レンズ11
5によって最終的に光学装置140の液晶パネル141
R,141G,141B上にほぼ重畳される。偏光光を
変調するタイプの液晶パネルを用いたプロジェクタで
は、1種類の偏光光しか利用できないため、ランダムな
偏光光を発する光源ランプ111Aからの光のほぼ半分
を利用することができない。そこで、偏光変換素子11
4を用いることにより、光源ランプ111Aからの射出
光をほぼ1種類の偏光光に変換し、光学装置140での
光の利用効率を高めている。なお、このような偏光変換
素子114は、たとえば特開平8−304739号公報
に紹介されている。
種類の偏光光に変換された各部分光は、重畳レンズ11
5によって最終的に光学装置140の液晶パネル141
R,141G,141B上にほぼ重畳される。偏光光を
変調するタイプの液晶パネルを用いたプロジェクタで
は、1種類の偏光光しか利用できないため、ランダムな
偏光光を発する光源ランプ111Aからの光のほぼ半分
を利用することができない。そこで、偏光変換素子11
4を用いることにより、光源ランプ111Aからの射出
光をほぼ1種類の偏光光に変換し、光学装置140での
光の利用効率を高めている。なお、このような偏光変換
素子114は、たとえば特開平8−304739号公報
に紹介されている。
【0027】色分離光学系120は、2枚のダイクロイ
ックミラー121,122と、反射ミラー123とを備
え、ダイクロイックミラー121、122によりインテ
グレータ照明光学系110から射出された複数の部分光
束を赤、緑、青の3色の色光に分離する機能を有してい
る。
ックミラー121,122と、反射ミラー123とを備
え、ダイクロイックミラー121、122によりインテ
グレータ照明光学系110から射出された複数の部分光
束を赤、緑、青の3色の色光に分離する機能を有してい
る。
【0028】リレー光学系130は、入射側レンズ13
1、リレーレンズ133、および反射ミラー132、1
34を備え、色分離光学系120で分離された色光、赤
色光を液晶パネル141Rまで導く機能を有している。
1、リレーレンズ133、および反射ミラー132、1
34を備え、色分離光学系120で分離された色光、赤
色光を液晶パネル141Rまで導く機能を有している。
【0029】この際、色分離光学系120のダイクロイ
ックミラー121では、インテグレータ照明光学系11
0から射出された光束の青色光成分が反射するととも
に、赤色光成分と緑色光成分とが透過する。ダイクロイ
ックミラー121によって反射した青色光は、反射ミラ
ー123で反射し、フィールドレンズ170を通って青
色用の液晶パネル141Bに達する。このフィールドレ
ンズ170は、第2レンズアレイ113から射出された
各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束
に変換する。他の液晶パネル141G、141Rの光入
射側に設けられたフィールドレンズ170も同様であ
る。
ックミラー121では、インテグレータ照明光学系11
0から射出された光束の青色光成分が反射するととも
に、赤色光成分と緑色光成分とが透過する。ダイクロイ
ックミラー121によって反射した青色光は、反射ミラ
ー123で反射し、フィールドレンズ170を通って青
色用の液晶パネル141Bに達する。このフィールドレ
ンズ170は、第2レンズアレイ113から射出された
各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束
に変換する。他の液晶パネル141G、141Rの光入
射側に設けられたフィールドレンズ170も同様であ
る。
【0030】ダイクロイックミラー121を透過した赤
色光と緑色光のうちで、緑色光はダイクロイックミラー
122によって反射し、フィールドレンズ170を通っ
て緑色用の液晶パネル141Gに達する。一方、赤色光
はダイクロイックミラー122を透過してリレー光学系
130を通り、さらにフィールドレンズ170を通って
赤色光用の液晶パネル141Rに達する。なお、赤色光
にリレー光学系130が用いられているのは、赤色光の
光路の長さが他の色光の光路長さよりも長いため、光の
発散等による光の利用効率の低下を防止するためであ
る。すなわち、入射側レンズ131に入射した部分光束
をそのまま、フィールドレンズ170に伝えるためであ
る。
色光と緑色光のうちで、緑色光はダイクロイックミラー
122によって反射し、フィールドレンズ170を通っ
て緑色用の液晶パネル141Gに達する。一方、赤色光
はダイクロイックミラー122を透過してリレー光学系
130を通り、さらにフィールドレンズ170を通って
赤色光用の液晶パネル141Rに達する。なお、赤色光
にリレー光学系130が用いられているのは、赤色光の
光路の長さが他の色光の光路長さよりも長いため、光の
発散等による光の利用効率の低下を防止するためであ
る。すなわち、入射側レンズ131に入射した部分光束
をそのまま、フィールドレンズ170に伝えるためであ
る。
【0031】光学装置140は、光源ランプ111Aか
ら射出された光束を画像情報に応じて変調し、変調され
た光束を合成して射出するものであり、3枚の光変調装
置となる液晶パネル141R,141G,141Bと、
色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム
144とを備えている。液晶パネル141R,141
G,141Bは、例えば、ポリシリコンTFTをスイッ
チング素子として用いたものであり、色分離光学系12
0で分離された各色光は、これら3枚の液晶パネル14
1R,141G,141Bとこれらの光束入射側にある
入射側偏光板142および射出側にある射出側偏光板1
43によって、画像情報に応じて変調されて光学像を形
成する。具体的な図示は省略するが、液晶パネル141
R,141G,141Bは、TFTのスイッチング素子
がマトリックス状に配列し、該スイッチング素子によっ
て電圧が印加される画素電極を備えた駆動基板と、画素
電極に対応して対向電極を備えた対向基板とで構成され
る。
ら射出された光束を画像情報に応じて変調し、変調され
た光束を合成して射出するものであり、3枚の光変調装
置となる液晶パネル141R,141G,141Bと、
色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム
144とを備えている。液晶パネル141R,141
G,141Bは、例えば、ポリシリコンTFTをスイッ
チング素子として用いたものであり、色分離光学系12
0で分離された各色光は、これら3枚の液晶パネル14
1R,141G,141Bとこれらの光束入射側にある
入射側偏光板142および射出側にある射出側偏光板1
43によって、画像情報に応じて変調されて光学像を形
成する。具体的な図示は省略するが、液晶パネル141
R,141G,141Bは、TFTのスイッチング素子
がマトリックス状に配列し、該スイッチング素子によっ
て電圧が印加される画素電極を備えた駆動基板と、画素
電極に対応して対向電極を備えた対向基板とで構成され
る。
【0032】クロスダイクロイックプリズム144は、
3枚の液晶パネル141R,141G,141Bから射
出された各色光毎に変調された画像を合成してカラー画
像を形成するものである。なお、クロスダイクロイック
プリズム144には、赤色光を反射する誘電体多層膜と
青色光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズ
ムの界面に沿って略X字状に形成され、これらの誘電体
多層膜によって3つの色光が合成される。そして、クロ
スダイクロイックプリズム144で合成されたカラー画
像は、投写レンズ160から射出され、スクリーン上に
拡大投写される。
3枚の液晶パネル141R,141G,141Bから射
出された各色光毎に変調された画像を合成してカラー画
像を形成するものである。なお、クロスダイクロイック
プリズム144には、赤色光を反射する誘電体多層膜と
青色光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズ
ムの界面に沿って略X字状に形成され、これらの誘電体
多層膜によって3つの色光が合成される。そして、クロ
スダイクロイックプリズム144で合成されたカラー画
像は、投写レンズ160から射出され、スクリーン上に
拡大投写される。
【0033】投写レンズ160は、光学装置140で変
調された光学像を拡大投写するものであり、具体的な図
示は省略するが、ズームレンズの倍率変換のレンズ群お
よび焦点調節用のレンズ群等で構成され、これらレンズ
群の相互位置を変更することにより、投影像の倍率変換
および焦点調節を行っている。この投写レンズ160
は、外力に対する強度を確保するために、金属製の鏡筒
を備えている。
調された光学像を拡大投写するものであり、具体的な図
示は省略するが、ズームレンズの倍率変換のレンズ群お
よび焦点調節用のレンズ群等で構成され、これらレンズ
群の相互位置を変更することにより、投影像の倍率変換
および焦点調節を行っている。この投写レンズ160
は、外力に対する強度を確保するために、金属製の鏡筒
を備えている。
【0034】〔2.光学装置の構造〕図2は、光学装置
140と投写レンズ160との組立構造を示す分解斜視
図である。光学装置140は、液晶パネル141R,1
41G,141Bおよびクロスダイクロイックプリズム
144を有する光学装置本体140Aと、該光学装置本
体140Aを支持固定する構造体としてのヘッド体15
0とを備えて構成されている。図2に示すように、光学
装置140と投写レンズ160とは、後述するヘッド体
150の投写レンズ設置部153により、一体的に組み
合わされ、このように一体化することで、プロジェクタ
100の高性能化に対応して、光学装置本体140Aに
対して投写レンズ160を高精度に位置決めしている。
140と投写レンズ160との組立構造を示す分解斜視
図である。光学装置140は、液晶パネル141R,1
41G,141Bおよびクロスダイクロイックプリズム
144を有する光学装置本体140Aと、該光学装置本
体140Aを支持固定する構造体としてのヘッド体15
0とを備えて構成されている。図2に示すように、光学
装置140と投写レンズ160とは、後述するヘッド体
150の投写レンズ設置部153により、一体的に組み
合わされ、このように一体化することで、プロジェクタ
100の高性能化に対応して、光学装置本体140Aに
対して投写レンズ160を高精度に位置決めしている。
【0035】〔2−1.光学装置本体の構造〕図3は、
光学装置本体140Aの構造を示す分解斜視図である。
光学装置本体140Aは、液晶パネル141R,141
G,141Bとクロスダイクロイックプリズム144と
が一体的に形成されたものであり、光変調を行う光変調
装置141と、クロスダイクロイックプリズム144
と、該クロスダイクロイックプリズム144の下面に固
定される台座145と、光変調装置141とクロスダイ
クロイックプリズム144との間に介装される固定枠と
しての保持部材147とを備えて構成されている。な
お、図3では、図を簡素化するために、光変調装置14
1の赤色光入射側のみ分解した図を示している。以下の
説明も赤色光入射側について説明するが、緑および青色
光入射側も同様のものとする。
光学装置本体140Aの構造を示す分解斜視図である。
光学装置本体140Aは、液晶パネル141R,141
G,141Bとクロスダイクロイックプリズム144と
が一体的に形成されたものであり、光変調を行う光変調
装置141と、クロスダイクロイックプリズム144
と、該クロスダイクロイックプリズム144の下面に固
定される台座145と、光変調装置141とクロスダイ
クロイックプリズム144との間に介装される固定枠と
しての保持部材147とを備えて構成されている。な
お、図3では、図を簡素化するために、光変調装置14
1の赤色光入射側のみ分解した図を示している。以下の
説明も赤色光入射側について説明するが、緑および青色
光入射側も同様のものとする。
【0036】光変調装置141は、光変調素子としての
液晶パネル141Rと、該液晶パネル141Rを収納保
持する保持枠146とを備えて構成されている。液晶パ
ネル141Rは、駆動基板(例えばTFT基板)141
Cとその対向基板141Dであるガラス基板の間に液晶
が封入されたものであり、これらのガラス基板の間から
制御用ケーブル141Eが延びている。 また、駆動基
板141Cまたは/及び対向基板141Dには、通常、
投写レンズ160のバックフォーカス位置から液晶パネ
ル141Rのパネル面の位置をずらして光学的にパネル
表面に付着したゴミを目立たなくするための光透過性防
塵板が固着されるが、ここでは、光透過性防塵板とし
て、サファイアあるいは石英等の熱伝導性のよい板体を
固着するものとする。
液晶パネル141Rと、該液晶パネル141Rを収納保
持する保持枠146とを備えて構成されている。液晶パ
ネル141Rは、駆動基板(例えばTFT基板)141
Cとその対向基板141Dであるガラス基板の間に液晶
が封入されたものであり、これらのガラス基板の間から
制御用ケーブル141Eが延びている。 また、駆動基
板141Cまたは/及び対向基板141Dには、通常、
投写レンズ160のバックフォーカス位置から液晶パネ
ル141Rのパネル面の位置をずらして光学的にパネル
表面に付着したゴミを目立たなくするための光透過性防
塵板が固着されるが、ここでは、光透過性防塵板とし
て、サファイアあるいは石英等の熱伝導性のよい板体を
固着するものとする。
【0037】保持枠146は、液晶パネル141Rを収
容する収容体146Aと、収容体146Aと係合し収納
した液晶パネル141Rを押圧固定する支持板146B
とからなる。また、保持枠146は、各液晶パネル14
1Rの対向基板141Dに固着された光透過性防塵板の
外周を把持して、液晶パネル141Rが収納されるもの
とし、収納された液晶パネル141Rのパネル面に対応
する位置には開口部146Cを備え、また、その四隅に
は孔146Dが形成されている。
容する収容体146Aと、収容体146Aと係合し収納
した液晶パネル141Rを押圧固定する支持板146B
とからなる。また、保持枠146は、各液晶パネル14
1Rの対向基板141Dに固着された光透過性防塵板の
外周を把持して、液晶パネル141Rが収納されるもの
とし、収納された液晶パネル141Rのパネル面に対応
する位置には開口部146Cを備え、また、その四隅に
は孔146Dが形成されている。
【0038】また、収容体146Aと支持板146Bと
の固定は、支持板146Bの左右両側に設けたフック1
46B1と、収容体146Aの対応する箇所に設けたフ
ック係合部146A1との係合により行う。ここで、液
晶パネル141Rは、保持枠146の開口部146Cで
露出し、この部分が画像形成領域となる。すなわち、液
晶パネル141Rのこの部分にR色光が導入され、画像
情報に応じて光学像が形成される。さらに、この支持板
146Bの光束射出側端面には、遮光膜(図示省略)が
設けられており、クロスダイクロイックプリズム144
からの反射による光をクロスダイクロイックプリズム1
44側へさらに反射することを防ぎ、迷光によるコント
ラストの低下を防ぐようにしている。
の固定は、支持板146Bの左右両側に設けたフック1
46B1と、収容体146Aの対応する箇所に設けたフ
ック係合部146A1との係合により行う。ここで、液
晶パネル141Rは、保持枠146の開口部146Cで
露出し、この部分が画像形成領域となる。すなわち、液
晶パネル141Rのこの部分にR色光が導入され、画像
情報に応じて光学像が形成される。さらに、この支持板
146Bの光束射出側端面には、遮光膜(図示省略)が
設けられており、クロスダイクロイックプリズム144
からの反射による光をクロスダイクロイックプリズム1
44側へさらに反射することを防ぎ、迷光によるコント
ラストの低下を防ぐようにしている。
【0039】台座145は、クロスダイクロイックプリ
ズム144の下面に固定されており、略矩形状の板状体
であり、外周形状はクロスダイクロイックプリズム14
4よりも若干小さく、側面がクロスダイクロイックプリ
ズム144の側面より内側に位置している。また、台座
145の四隅部分には、該四隅部分から突出して、光学
装置本体140Aをヘッド体150に固定するための取
付部145Aが形成され、台座145の下面には、光学
装置本体140Aをヘッド体150に位置決めするため
の位置決めピン145Bとが形成されている。
ズム144の下面に固定されており、略矩形状の板状体
であり、外周形状はクロスダイクロイックプリズム14
4よりも若干小さく、側面がクロスダイクロイックプリ
ズム144の側面より内側に位置している。また、台座
145の四隅部分には、該四隅部分から突出して、光学
装置本体140Aをヘッド体150に固定するための取
付部145Aが形成され、台座145の下面には、光学
装置本体140Aをヘッド体150に位置決めするため
の位置決めピン145Bとが形成されている。
【0040】保持部材147は、各液晶パネル141
R,141G,141Bを収容する保持枠146を保持
固定するとともに、射出側偏光板143を固定するもの
であり、矩形板状体147Aと、この矩形板状体147
Aの四隅から突設されたピン147A1とを備えてい
る。この保持部材147は、クロスダイクロイックプリ
ズム144と保持枠146との間に介在し、該保持部材
147のピン147A1と反対側の端面がクロスダイク
ロイックプリズム144の側面に接着固定され、該保持
部材147のピン147A1と保持枠146の孔146
Dとを介して、保持部材147と保持枠146とが互い
に接着固定されている。
R,141G,141Bを収容する保持枠146を保持
固定するとともに、射出側偏光板143を固定するもの
であり、矩形板状体147Aと、この矩形板状体147
Aの四隅から突設されたピン147A1とを備えてい
る。この保持部材147は、クロスダイクロイックプリ
ズム144と保持枠146との間に介在し、該保持部材
147のピン147A1と反対側の端面がクロスダイク
ロイックプリズム144の側面に接着固定され、該保持
部材147のピン147A1と保持枠146の孔146
Dとを介して、保持部材147と保持枠146とが互い
に接着固定されている。
【0041】この矩形板状体147Aには、略中央に矩
形状の開口部147A2が形成され、その上下辺縁にわ
たって凹部147A4が形成されている。この開口部1
47A2は、液晶パネル141Rの装着時、該液晶パネ
ル141Rの画像形成領域と対応する。また、矩形板状
体147Aの光束射出側端面には、保持枠146と同様
に遮光膜(図示省略)が設けられている。また、この開
口部147A2を囲うように係合溝147A3が形成さ
れ、この係合溝147A3に係合するように、サファイ
ア基板上に偏光フィルムが透明接着剤を用いて貼り付け
られた射出側偏光板143が両面テープまたは接着によ
って固定される。
形状の開口部147A2が形成され、その上下辺縁にわ
たって凹部147A4が形成されている。この開口部1
47A2は、液晶パネル141Rの装着時、該液晶パネ
ル141Rの画像形成領域と対応する。また、矩形板状
体147Aの光束射出側端面には、保持枠146と同様
に遮光膜(図示省略)が設けられている。また、この開
口部147A2を囲うように係合溝147A3が形成さ
れ、この係合溝147A3に係合するように、サファイ
ア基板上に偏光フィルムが透明接着剤を用いて貼り付け
られた射出側偏光板143が両面テープまたは接着によ
って固定される。
【0042】ピン147A1は、基端から先端にかけて
先細となる略円錐形状に構成されており、保持部材14
7と保持枠146とを固定するために紫外線硬化性接着
剤を用いた場合、ピン147A1先端部から紫外線を照
射して硬化させる際に、ピン147A1先端部における
反射光束を低減し、ピン147A1と保持枠146との
接合部(紫外線接着剤)に紫外線が充分透過するような
構造とし、POP構成部材の接合を短時間で確実に固定
することができるようになっている。
先細となる略円錐形状に構成されており、保持部材14
7と保持枠146とを固定するために紫外線硬化性接着
剤を用いた場合、ピン147A1先端部から紫外線を照
射して硬化させる際に、ピン147A1先端部における
反射光束を低減し、ピン147A1と保持枠146との
接合部(紫外線接着剤)に紫外線が充分透過するような
構造とし、POP構成部材の接合を短時間で確実に固定
することができるようになっている。
【0043】また、ピン147A1は、その矩形板状体
147Aからの立ち上がり部の径が保持枠146に形成
された孔146Dよりも大きく形成されており、液晶パ
ネル141Rの装着時、液晶パネル141Rと保持部材
147との間に隙間が確保されるようになっている。こ
のような構造が無い場合、すなわち、ピン147A1の
径が基端から先端にかけて略同一に形成されている場合
には、保持枠146を保持部材147に装着した際に、
隙間が確保出来なくなり、保持枠146と保持部材14
7とを固定する接着剤が、保持枠146端面に表面張力
で広がり、液晶パネル141Rの表示面に付着してしま
う。
147Aからの立ち上がり部の径が保持枠146に形成
された孔146Dよりも大きく形成されており、液晶パ
ネル141Rの装着時、液晶パネル141Rと保持部材
147との間に隙間が確保されるようになっている。こ
のような構造が無い場合、すなわち、ピン147A1の
径が基端から先端にかけて略同一に形成されている場合
には、保持枠146を保持部材147に装着した際に、
隙間が確保出来なくなり、保持枠146と保持部材14
7とを固定する接着剤が、保持枠146端面に表面張力
で広がり、液晶パネル141Rの表示面に付着してしま
う。
【0044】以上説明した、台座145、保持枠146
および保持部材147は、液晶パネル141Rおよび射
出側偏光板143の冷却効率向上のために、熱伝導率の
高いマグネシウム合金で構成されている。
および保持部材147は、液晶パネル141Rおよび射
出側偏光板143の冷却効率向上のために、熱伝導率の
高いマグネシウム合金で構成されている。
【0045】〔2−2.ヘッド体の構造〕図4は、光学
装置140のヘッド体150の構造を示す全体斜視図で
ある。ヘッド体150は、図4に示すように、マグネシ
ウム合金製等の側面略L字状の構造体であり、側面略L
字状の水平面上側に形成された光学装置本体設置部15
1と、該光学装置本体設置部151を囲うように形成さ
れ、光束入射側の入射側偏光板142を保持する入射側
偏光板保持部152と、側面略L字状の垂直面外側に形
成された投写レンズ設置部153とを備えて構成されて
いる。
装置140のヘッド体150の構造を示す全体斜視図で
ある。ヘッド体150は、図4に示すように、マグネシ
ウム合金製等の側面略L字状の構造体であり、側面略L
字状の水平面上側に形成された光学装置本体設置部15
1と、該光学装置本体設置部151を囲うように形成さ
れ、光束入射側の入射側偏光板142を保持する入射側
偏光板保持部152と、側面略L字状の垂直面外側に形
成された投写レンズ設置部153とを備えて構成されて
いる。
【0046】光学装置本体設置部151は、ヘッド体1
50の水平面上側において、上記投写レンズ設置部15
2近傍の中央部分に略正方形状に窪んで形成されてい
る。この光学装置本体設置部151には、光学装置本体
140Aの台座145に形成された取付部145Aおよ
び位置決めピン145Bに対応して、固定用孔151A
と、位置決め用の孔151Bとが形成されている。ま
た、光学装置本体設置部151と入射側偏光板保持部1
52との間には、光学装置本体140Aが光学装置本体
設置部151に設置された状態で、光変調装置141に
対応する位置に、表裏を貫通して開口部151Cが形成
されている。
50の水平面上側において、上記投写レンズ設置部15
2近傍の中央部分に略正方形状に窪んで形成されてい
る。この光学装置本体設置部151には、光学装置本体
140Aの台座145に形成された取付部145Aおよ
び位置決めピン145Bに対応して、固定用孔151A
と、位置決め用の孔151Bとが形成されている。ま
た、光学装置本体設置部151と入射側偏光板保持部1
52との間には、光学装置本体140Aが光学装置本体
設置部151に設置された状態で、光変調装置141に
対応する位置に、表裏を貫通して開口部151Cが形成
されている。
【0047】上記光学装置本体設置部151に光学装置
本体140Aを設置することにより、図2に示すよう
に、光学装置140が形成される。なお、上述したPO
P構造が採用された光学装置本体140Aでは、液晶パ
ネル141R,141G,141Bをクロスダイクロイ
ックプリズム144に対して接着固定する際に、各液晶
パネル141R,141G,141Bのフォーカス調
整、アライメント調整、および固定を略同時期に行う必
要がある。この光学装置140の製造操作については、
後述する。
本体140Aを設置することにより、図2に示すよう
に、光学装置140が形成される。なお、上述したPO
P構造が採用された光学装置本体140Aでは、液晶パ
ネル141R,141G,141Bをクロスダイクロイ
ックプリズム144に対して接着固定する際に、各液晶
パネル141R,141G,141Bのフォーカス調
整、アライメント調整、および固定を略同時期に行う必
要がある。この光学装置140の製造操作については、
後述する。
【0048】入射側偏光板保持部152は、光学装置本
体140Aが光学装置本体設置部151に設置された状
態で、該光学装置本体140Aの側面三方を囲うよう
に、ヘッド体150の水平面から突出して形成されてい
る。このように、ヘッド体150と一体的に、入射側偏
光板保持部152を形成することにより、入射側偏光板
142に発生する熱を効率的に、入射側偏光板保持部1
52およびヘッド体150に放熱することができ、入射
側偏光板142の冷却効率を向上させている。この入射
側偏光板保持部152は、入射側偏光板142を支持す
るための支持部152Aを有し、略中央部分には、開口
部152Bが形成されている。すなわち、光源ランプ1
11Aから射出された光束は、入射側偏光板142を透
過し、上記開口部152Bを通過することで、光学装置
本体140Aに入射することになる。
体140Aが光学装置本体設置部151に設置された状
態で、該光学装置本体140Aの側面三方を囲うよう
に、ヘッド体150の水平面から突出して形成されてい
る。このように、ヘッド体150と一体的に、入射側偏
光板保持部152を形成することにより、入射側偏光板
142に発生する熱を効率的に、入射側偏光板保持部1
52およびヘッド体150に放熱することができ、入射
側偏光板142の冷却効率を向上させている。この入射
側偏光板保持部152は、入射側偏光板142を支持す
るための支持部152Aを有し、略中央部分には、開口
部152Bが形成されている。すなわち、光源ランプ1
11Aから射出された光束は、入射側偏光板142を透
過し、上記開口部152Bを通過することで、光学装置
本体140Aに入射することになる。
【0049】投写レンズ設置部153は、ヘッド体15
0の垂直面外側に位置し、略矩形状に形成されており、
その四隅部分には、投写レンズ160を固定するための
固定用孔153Aが形成されている。また、対角位置に
ある上記固定用孔153A近傍には、端面から突設し
て、投写レンズ160を位置決めするための位置決め突
起153Bが形成されている。投写レンズ160には、
図2に示すように、上記固定用孔153Aおよび上記位
置決め突起153Bに対応して、孔160A,160B
を備えており、該孔160Bと位置決め突起153Bと
を係合することにより、投写レンズ160が光学装置本
体140Aに対して高精度に位置決めされ、孔160A
にねじを挿通し、固定用孔153Aに螺合することによ
り、投写レンズ160とヘッド体150とが一体的に固
定される。
0の垂直面外側に位置し、略矩形状に形成されており、
その四隅部分には、投写レンズ160を固定するための
固定用孔153Aが形成されている。また、対角位置に
ある上記固定用孔153A近傍には、端面から突設し
て、投写レンズ160を位置決めするための位置決め突
起153Bが形成されている。投写レンズ160には、
図2に示すように、上記固定用孔153Aおよび上記位
置決め突起153Bに対応して、孔160A,160B
を備えており、該孔160Bと位置決め突起153Bと
を係合することにより、投写レンズ160が光学装置本
体140Aに対して高精度に位置決めされ、孔160A
にねじを挿通し、固定用孔153Aに螺合することによ
り、投写レンズ160とヘッド体150とが一体的に固
定される。
【0050】また、上記ヘッド体150の投写レンズ設
置部153に投写レンズ160を固定し、光学装置14
0と投写レンズ160とを一体化した状態で、ヘッド体
150の水平面上に形成された固定用孔154にねじを
挿通し、上記光学部品用筐体としてのライトガイドに固
定される。
置部153に投写レンズ160を固定し、光学装置14
0と投写レンズ160とを一体化した状態で、ヘッド体
150の水平面上に形成された固定用孔154にねじを
挿通し、上記光学部品用筐体としてのライトガイドに固
定される。
【0051】〔3.光学装置の製造装置の構造〕次に、
光学装置の製造装置2について図5〜図10を参照して
説明する。図5は、光学装置140の製造装置2を示す
側面図である。図6は、光学装置140の製造装置2を
上方から見た模式図である。本発明に係る光学装置14
0の製造装置2は、図5,図6に示すように、各液晶パ
ネル141R,141G,141B間の相対位置を調整
し、クロスダイクロイックプリズム144に対して各液
晶パネル141R,141G,141Bを固定すること
により光学装置140を製造する機械であり、UV遮光
カバー20と、製造部本体30と、光束検出装置40
と、コンピュータ70(図12)と、図示略の調整用光
源装置および位置決め固定部としての固定用紫外線光源
装置とで構成されている。
光学装置の製造装置2について図5〜図10を参照して
説明する。図5は、光学装置140の製造装置2を示す
側面図である。図6は、光学装置140の製造装置2を
上方から見た模式図である。本発明に係る光学装置14
0の製造装置2は、図5,図6に示すように、各液晶パ
ネル141R,141G,141B間の相対位置を調整
し、クロスダイクロイックプリズム144に対して各液
晶パネル141R,141G,141Bを固定すること
により光学装置140を製造する機械であり、UV遮光
カバー20と、製造部本体30と、光束検出装置40
と、コンピュータ70(図12)と、図示略の調整用光
源装置および位置決め固定部としての固定用紫外線光源
装置とで構成されている。
【0052】このうちのUV遮光カバー20は、製造部
本体30の上部を囲む側板21と、底板22と、下部に
設けられた載置台25とを備えて構成されている。な
お、側板21には、開閉自在な図示略のドアが設けられ
ており、このドアは、光学装置140を給材・除材する
時、および製造部本体30を調整作業するために設けら
れるもので、紫外線を透過しないアクリル板から形成さ
れている。また、載置台25は、装置据付時、製造部本
体30が容易に移動できるようにするために、その下部
にキャスタ25Aが設けられている。
本体30の上部を囲む側板21と、底板22と、下部に
設けられた載置台25とを備えて構成されている。な
お、側板21には、開閉自在な図示略のドアが設けられ
ており、このドアは、光学装置140を給材・除材する
時、および製造部本体30を調整作業するために設けら
れるもので、紫外線を透過しないアクリル板から形成さ
れている。また、載置台25は、装置据付時、製造部本
体30が容易に移動できるようにするために、その下部
にキャスタ25Aが設けられている。
【0053】また、コンピュータ70は、製造部本体3
0、光束検出装置40、調整用光源装置、および固定用
紫外線光源装置を制御するものであり、載置台25内に
配置されている。調整用光源装置は、製造部本体30で
の調整作業を行うに際して用いられる位置調整用の光束
の光源であり、載置台25内に配置されている。固定用
紫外線光源装置は、液晶パネル141R,141G,1
41Bをクロスダイクロイックプリズム144上に固定
するに際し、紫外線硬化型接着剤を硬化させるのに用い
られる固定用の光束(紫外線)の光源であり、載置台2
5内に配置されている。
0、光束検出装置40、調整用光源装置、および固定用
紫外線光源装置を制御するものであり、載置台25内に
配置されている。調整用光源装置は、製造部本体30で
の調整作業を行うに際して用いられる位置調整用の光束
の光源であり、載置台25内に配置されている。固定用
紫外線光源装置は、液晶パネル141R,141G,1
41Bをクロスダイクロイックプリズム144上に固定
するに際し、紫外線硬化型接着剤を硬化させるのに用い
られる固定用の光束(紫外線)の光源であり、載置台2
5内に配置されている。
【0054】〔3−1.製造部本体の構造〕製造部本体
30は、光学装置140を支持固定し、各液晶パネル1
41R,141G,141Bの相互間の位置調整および
各液晶パネル141R,141G,141Bをクロスダ
イクロイックプリズム144に対して適切な位置に位置
調整を行うものであり、6軸位置調整ユニット31と、
光学装置140を支持固定する支持治具33とを備えて
構成されている。
30は、光学装置140を支持固定し、各液晶パネル1
41R,141G,141Bの相互間の位置調整および
各液晶パネル141R,141G,141Bをクロスダ
イクロイックプリズム144に対して適切な位置に位置
調整を行うものであり、6軸位置調整ユニット31と、
光学装置140を支持固定する支持治具33とを備えて
構成されている。
【0055】〔3−1A.6軸位置調整ユニットの構
造〕図7は、6軸位置調整ユニット31の構造を示す側
面図である。6軸位置調整ユニット31は、クロスダイ
クロイックプリズム144の光束入射端面に対して、液
晶パネル141R,141G,141Bの配置位置を調
整するものである。この6軸位置調整ユニット31は、
図7に示すように、UV遮光カバー20の底板22のレ
ール351に沿って移動可能に設置される平面位置調整
部311と、この平面位置調整部311の先端部分に設
けられる面内回転位置調整部313と、この面内回転位
置調整部313の先端部分に設けられる面外回転位置調
整部315と、この面外回転位置調整部315の先端部
分に設けられる液晶パネル保持部317とを備えてい
る。
造〕図7は、6軸位置調整ユニット31の構造を示す側
面図である。6軸位置調整ユニット31は、クロスダイ
クロイックプリズム144の光束入射端面に対して、液
晶パネル141R,141G,141Bの配置位置を調
整するものである。この6軸位置調整ユニット31は、
図7に示すように、UV遮光カバー20の底板22のレ
ール351に沿って移動可能に設置される平面位置調整
部311と、この平面位置調整部311の先端部分に設
けられる面内回転位置調整部313と、この面内回転位
置調整部313の先端部分に設けられる面外回転位置調
整部315と、この面外回転位置調整部315の先端部
分に設けられる液晶パネル保持部317とを備えてい
る。
【0056】平面位置調整部311は、クロスダイクロ
イックプリズム144の光束入射端面に対する進退位置
および平面位置を調整する部分であり、載置台25上に
摺動可能に設けられる基部311Aと、この基部311
A上に立設される脚部311Bと、この脚部311Bの
上部先端部分に設けられ、面内回転位置調整部313が
接続される接続部311Cを備えている。基部311A
は、図示しないモータなどの駆動機構により、載置台2
5のZ軸方向(図7中左右方向)を移動する。脚部31
1Bは、側部に設けられるモータなどの駆動機構(図示
略)によって基部311Aに対してX軸方向(図7の紙
面と直交する方向)に移動する。接続部311Cは、図
示しないモータなどの駆動機構によって、脚部311B
に対してY軸方向(図7中上下方向)に移動する。
イックプリズム144の光束入射端面に対する進退位置
および平面位置を調整する部分であり、載置台25上に
摺動可能に設けられる基部311Aと、この基部311
A上に立設される脚部311Bと、この脚部311Bの
上部先端部分に設けられ、面内回転位置調整部313が
接続される接続部311Cを備えている。基部311A
は、図示しないモータなどの駆動機構により、載置台2
5のZ軸方向(図7中左右方向)を移動する。脚部31
1Bは、側部に設けられるモータなどの駆動機構(図示
略)によって基部311Aに対してX軸方向(図7の紙
面と直交する方向)に移動する。接続部311Cは、図
示しないモータなどの駆動機構によって、脚部311B
に対してY軸方向(図7中上下方向)に移動する。
【0057】面内回転位置調整部313は、クロスダイ
クロイックプリズム144の光束入射端面に対する液晶
パネル141R,141G,141Bの面内方向回転位
置の調整を行う部分であり、平面位置調整部311の先
端部分に固定される円柱状の基部313Aと、この基部
313Aの円周方向に回転自在に設けられる回転調整部
313Bを備えている。そして、この回転調整部313
Bの回転位置を調整することにより、クロスダイクロイ
ックプリズム144の光束入射端面に対する液晶パネル
141R,141G,141Bの面内方向回転位置を高
精度に調整することができる。
クロイックプリズム144の光束入射端面に対する液晶
パネル141R,141G,141Bの面内方向回転位
置の調整を行う部分であり、平面位置調整部311の先
端部分に固定される円柱状の基部313Aと、この基部
313Aの円周方向に回転自在に設けられる回転調整部
313Bを備えている。そして、この回転調整部313
Bの回転位置を調整することにより、クロスダイクロイ
ックプリズム144の光束入射端面に対する液晶パネル
141R,141G,141Bの面内方向回転位置を高
精度に調整することができる。
【0058】面外回転位置調整部315は、クロスダイ
クロイックプリズム144の光束入射端面に対する液晶
パネル141R,141G,141Bの面外方向回転位
置の調整を行う部分である。この面外回転位置調整部3
15は、前記面内回転位置調整部313の先端部分に固
定されるとともに、水平方向で円弧となる凹曲面が先端
部分に形成された基部315Aと、この基部315Aの
凹曲面上を円弧に沿って摺動可能に設けられ、垂直方向
で円弧となる凹曲面が先端部分に形成された第1調整部
315Bと、この第1調整部315Bの凹曲面上を円弧
に沿って摺動可能に設けられる第2調整部315Cとを
備えている。そして、基部315Aの側部に設けられた
図示しないモータを回転駆動すると、第1調整部315
Bが摺動し、第1調整部315Bの上部に設けられた図
示しないモータを回転すると、第2調整部315Cが摺
動し、クロスダイクロイックプリズム144の光束入射
端面に対する液晶パネル141R,141G,141B
の面外方向回転位置を高精度に調整できる。
クロイックプリズム144の光束入射端面に対する液晶
パネル141R,141G,141Bの面外方向回転位
置の調整を行う部分である。この面外回転位置調整部3
15は、前記面内回転位置調整部313の先端部分に固
定されるとともに、水平方向で円弧となる凹曲面が先端
部分に形成された基部315Aと、この基部315Aの
凹曲面上を円弧に沿って摺動可能に設けられ、垂直方向
で円弧となる凹曲面が先端部分に形成された第1調整部
315Bと、この第1調整部315Bの凹曲面上を円弧
に沿って摺動可能に設けられる第2調整部315Cとを
備えている。そして、基部315Aの側部に設けられた
図示しないモータを回転駆動すると、第1調整部315
Bが摺動し、第1調整部315Bの上部に設けられた図
示しないモータを回転すると、第2調整部315Cが摺
動し、クロスダイクロイックプリズム144の光束入射
端面に対する液晶パネル141R,141G,141B
の面外方向回転位置を高精度に調整できる。
【0059】液晶パネル保持部317は、調整対象とな
る液晶パネル141R,141G,141Bを保持する
部分であり、第2調整部315Cの先端から突出する4
本の柱部材317Aを介して固定された基材317B
と、この基材317Bの先端側にねじ止め固定される基
部317Cと、この基部317Cからその先端部分が突
出するように収納され、各液晶パネル141R,141
G,141Bに当接する吸着部としてのパッド317D
と、このパッド317Dを介して、各液晶パネル141
R,141G,141Bを真空吸着する吸引装置317
Eとを備えている。また、液晶パネル保持部317の基
材317Bおよび基部317Cは、4本の光ファイバ3
17Fを介して、液晶パネル141R,141G,14
1Bに位置調整用の光束および固定用の光束を供給する
調整用光源装置および固定用光源装置と、接続されてい
る。
る液晶パネル141R,141G,141Bを保持する
部分であり、第2調整部315Cの先端から突出する4
本の柱部材317Aを介して固定された基材317B
と、この基材317Bの先端側にねじ止め固定される基
部317Cと、この基部317Cからその先端部分が突
出するように収納され、各液晶パネル141R,141
G,141Bに当接する吸着部としてのパッド317D
と、このパッド317Dを介して、各液晶パネル141
R,141G,141Bを真空吸着する吸引装置317
Eとを備えている。また、液晶パネル保持部317の基
材317Bおよび基部317Cは、4本の光ファイバ3
17Fを介して、液晶パネル141R,141G,14
1Bに位置調整用の光束および固定用の光束を供給する
調整用光源装置および固定用光源装置と、接続されてい
る。
【0060】図8は、液晶パネル保持部317の基部3
17Cを正面から見た図である。基部317Cは、中央
部分が突出した、断面凸状の中空部材であって、この突
出部分3171における矩形状の先端面の略中央部分に
は、液晶パネル141R,141G,141Bの矩形状
の画像形成領域の角隅部分に応じて設定された調整用光
源孔317C1と、該調整用光源孔317C1の外側に
配置され、保持枠146の四隅の孔146D位置に応じ
て設定された光線照射部としての固定用光源孔317C
2と、上記調整用光源孔317C1の内側に配置され、
上記パッド317Dを露出するための十字状の孔317
C3とが形成されている。
17Cを正面から見た図である。基部317Cは、中央
部分が突出した、断面凸状の中空部材であって、この突
出部分3171における矩形状の先端面の略中央部分に
は、液晶パネル141R,141G,141Bの矩形状
の画像形成領域の角隅部分に応じて設定された調整用光
源孔317C1と、該調整用光源孔317C1の外側に
配置され、保持枠146の四隅の孔146D位置に応じ
て設定された光線照射部としての固定用光源孔317C
2と、上記調整用光源孔317C1の内側に配置され、
上記パッド317Dを露出するための十字状の孔317
C3とが形成されている。
【0061】これら調整用光源孔317C1および固定
用光源孔317C2は、上記光ファイバ317Fの先端
部分が当接し、載置台25内に設置される調整用光源装
置および固定用光源装置から光ファイバ317Fを通し
て光束が導入される。なお、この固定用光源孔317C
2から射出される光束は、保持枠146の四隅の孔14
6D位置に照射され、すなわち、保持枠146と保持部
材147とをピン147A1を介して接着固定するため
のものである。また、基部317Cの後部側で外部側に
張り出した張り出し部分3172には、4つのねじ孔3
17C4が形成されており、この4つのねじ孔317C
4にねじを挿通することにより、基部317Cは基材3
17Bにねじ止めされている。
用光源孔317C2は、上記光ファイバ317Fの先端
部分が当接し、載置台25内に設置される調整用光源装
置および固定用光源装置から光ファイバ317Fを通し
て光束が導入される。なお、この固定用光源孔317C
2から射出される光束は、保持枠146の四隅の孔14
6D位置に照射され、すなわち、保持枠146と保持部
材147とをピン147A1を介して接着固定するため
のものである。また、基部317Cの後部側で外部側に
張り出した張り出し部分3172には、4つのねじ孔3
17C4が形成されており、この4つのねじ孔317C
4にねじを挿通することにより、基部317Cは基材3
17Bにねじ止めされている。
【0062】パッド317Dは、多孔質性で伸縮自在な
弾性部材であって、基部317Cに収納される図示しな
い本体部分と、この本体部分から所定寸法分突出すると
ともに、その突出部分の先端面が前記十字孔317C3
に対応する寸法で十字状に形成された十字部分317D
1とを備える。このようなパッド317Dが基部317
Cに取り付けられると、その十字部分317D1が基部
317Cの先端面から突出することになる。このため、
各液晶パネル141R,141G,141Bは、基部3
17Cには当接せずに、パッド317Dの十字部分31
7D1のみに当接する。
弾性部材であって、基部317Cに収納される図示しな
い本体部分と、この本体部分から所定寸法分突出すると
ともに、その突出部分の先端面が前記十字孔317C3
に対応する寸法で十字状に形成された十字部分317D
1とを備える。このようなパッド317Dが基部317
Cに取り付けられると、その十字部分317D1が基部
317Cの先端面から突出することになる。このため、
各液晶パネル141R,141G,141Bは、基部3
17Cには当接せずに、パッド317Dの十字部分31
7D1のみに当接する。
【0063】吸引装置317Eは、具体的な図示を省略
するが、図7に示すように、所定のエアーホース317
E1を介して、基部317Cおよびパッド317D近傍
に接続され、各液晶パネル141R,141G,141
Bを真空吸着によってパッド317Dに保持させるもの
である。なお、吸引装置317Eは、液晶パネル141
R,141G,141Bの吸着圧を検出する吸着状態検
出手段としての吸着センサ317E2を備えており、該
吸着センサ317E2は、コンピュータ70と接続さ
れ、吸着圧を検出して吸引装置317Eの制御を行って
いる。
するが、図7に示すように、所定のエアーホース317
E1を介して、基部317Cおよびパッド317D近傍
に接続され、各液晶パネル141R,141G,141
Bを真空吸着によってパッド317Dに保持させるもの
である。なお、吸引装置317Eは、液晶パネル141
R,141G,141Bの吸着圧を検出する吸着状態検
出手段としての吸着センサ317E2を備えており、該
吸着センサ317E2は、コンピュータ70と接続さ
れ、吸着圧を検出して吸引装置317Eの制御を行って
いる。
【0064】図9は、上記支持治具33に光学装置14
0が設置された状態を示す製造部本体30の拡大図であ
る。上述した液晶パネル保持部317の基部317C
は、光学装置140を構成するヘッド体150の入射側
偏光板保持部152に形成された開口部152Bよりも
外形形状が小さく形成されており、該液晶パネル保持部
317で液晶パネル141R,141G,141Bを吸
着保持する際には、液晶パネル保持部317の基部31
7Cを上記開口部152B内に挿通しながら、パッド3
17Dと液晶パネル141R,141G,141Bを当
接させて、吸着保持している。
0が設置された状態を示す製造部本体30の拡大図であ
る。上述した液晶パネル保持部317の基部317C
は、光学装置140を構成するヘッド体150の入射側
偏光板保持部152に形成された開口部152Bよりも
外形形状が小さく形成されており、該液晶パネル保持部
317で液晶パネル141R,141G,141Bを吸
着保持する際には、液晶パネル保持部317の基部31
7Cを上記開口部152B内に挿通しながら、パッド3
17Dと液晶パネル141R,141G,141Bを当
接させて、吸着保持している。
【0065】〔3−1B.支持治具の構造〕以下、支持
治具33の構造を図5、図9、および図10を参照して
説明する。支持治具33は、図5に示すように、底板2
2上に設置される基板331と、この基板331上に立
設される脚部333と、この脚部333の上部に設けら
れ、かつ光学装置140および後述の導光部45が取り
付けられるセット板335とを備えている。この支持治
具33のセット板335上面には、設置される光学装置
140に対して、後方側に位置し、保持部材147とク
ロスダイクロイックプリズム144とを固定するための
光線照射部としての固定用光源334が設けられてい
る。
治具33の構造を図5、図9、および図10を参照して
説明する。支持治具33は、図5に示すように、底板2
2上に設置される基板331と、この基板331上に立
設される脚部333と、この脚部333の上部に設けら
れ、かつ光学装置140および後述の導光部45が取り
付けられるセット板335とを備えている。この支持治
具33のセット板335上面には、設置される光学装置
140に対して、後方側に位置し、保持部材147とク
ロスダイクロイックプリズム144とを固定するための
光線照射部としての固定用光源334が設けられてい
る。
【0066】固定用光源334は、載置台25内に設置
された固定用光源装置からの光束を光学装置140の上
方に導光するものであり、セット板335の後方側から
上方に向けて突設された支持部334Aと、該支持部3
34Aの先端部分から前方側(光学装置140側)に延
出し、さらに、下方側に折曲して形成された腕部334
Bと、該腕部334Bの先端部分に設置された基材33
4Cと、固定用光源装置と接続し、先端が基材334C
から突出した光ファイバ334Dとを備えて構成されて
いる。上記支持部334A、上記腕部334B、および
上記基材334Cは、中空部材であり、上記光ファイバ
334Dを保持し、固定用光源装置から射出される固定
用の光束を導光している。
された固定用光源装置からの光束を光学装置140の上
方に導光するものであり、セット板335の後方側から
上方に向けて突設された支持部334Aと、該支持部3
34Aの先端部分から前方側(光学装置140側)に延
出し、さらに、下方側に折曲して形成された腕部334
Bと、該腕部334Bの先端部分に設置された基材33
4Cと、固定用光源装置と接続し、先端が基材334C
から突出した光ファイバ334Dとを備えて構成されて
いる。上記支持部334A、上記腕部334B、および
上記基材334Cは、中空部材であり、上記光ファイバ
334Dを保持し、固定用光源装置から射出される固定
用の光束を導光している。
【0067】この基材334Cには、図9に示すよう
に、クロスダイクロイックプリズム144の外形形状に
沿って、各側面位置に2箇所ずつの計6箇所に孔334
C1が形成されており、上記光ファイバ334Dの先端
部分は、該孔334C1から突出している。すなわち、
光ファイバ334Dの先端部分は、クロスダイクロイッ
クプリズム144の上方に位置するとともに、クロスダ
イクロイックプリズム144の光束入射端面位置に位置
付けられ、固定用光源装置からの光束を該光束入射端面
位置に照射することにより、クロスダイクロイックプリ
ズム144と各保持部材147とを側面2箇所ずつの計
6箇所で接着固定している。
に、クロスダイクロイックプリズム144の外形形状に
沿って、各側面位置に2箇所ずつの計6箇所に孔334
C1が形成されており、上記光ファイバ334Dの先端
部分は、該孔334C1から突出している。すなわち、
光ファイバ334Dの先端部分は、クロスダイクロイッ
クプリズム144の上方に位置するとともに、クロスダ
イクロイックプリズム144の光束入射端面位置に位置
付けられ、固定用光源装置からの光束を該光束入射端面
位置に照射することにより、クロスダイクロイックプリ
ズム144と各保持部材147とを側面2箇所ずつの計
6箇所で接着固定している。
【0068】また、セット板335には、図9に示すよ
うに、光学装置140がセットされた状態で、ヘッド体
150の開口部151Cと対向配置する支持片336
と、支持片制御手段となるコンピュータ70と接続さ
れ、該支持片336をセット板335の垂直方向(図9
中上下方向)に進退可能に制御するアクチュエータ33
7とを備えている。
うに、光学装置140がセットされた状態で、ヘッド体
150の開口部151Cと対向配置する支持片336
と、支持片制御手段となるコンピュータ70と接続さ
れ、該支持片336をセット板335の垂直方向(図9
中上下方向)に進退可能に制御するアクチュエータ33
7とを備えている。
【0069】図10は、支持片336の構造を示す斜視
図である。支持片336は、光変調装置141の自重を
下方から支持するとともに、液晶パネル141R,14
1G,141Bの初期位置を設定するものであり、光変
調装置141の端面(保持枠146の端面)に当接する
外形位置基準面としての位置決め部336Aと、先端部
分が該位置決め部336Aの底面に固定される可動部3
36Bとを備えている。
図である。支持片336は、光変調装置141の自重を
下方から支持するとともに、液晶パネル141R,14
1G,141Bの初期位置を設定するものであり、光変
調装置141の端面(保持枠146の端面)に当接する
外形位置基準面としての位置決め部336Aと、先端部
分が該位置決め部336Aの底面に固定される可動部3
36Bとを備えている。
【0070】位置決め部336Aは、保持枠146の底
面に当接する底面部336A1と、保持枠146の側面
に当接する側面部336A2と、保持枠146の光束入
射端面に当接する正面部336A3とを備え、断面略L
字状に形成されている。この位置決め部336Aは、光
学装置140を製造する工程において、クロスダイクロ
イックプリズム144に光変調装置141を設置する
際、上記底面部336A1にて保持枠146を下方から
支持するとともに、上記側面部336A2および上記正
面部336A3と保持枠146を当接させることによ
り、液晶パネル141R,141G,141Bのクロス
ダイクロイックプリズム144の光束入射端面に対する
左右方向、前後方向、および上下方向の初期位置の位置
決めを行っている。
面に当接する底面部336A1と、保持枠146の側面
に当接する側面部336A2と、保持枠146の光束入
射端面に当接する正面部336A3とを備え、断面略L
字状に形成されている。この位置決め部336Aは、光
学装置140を製造する工程において、クロスダイクロ
イックプリズム144に光変調装置141を設置する
際、上記底面部336A1にて保持枠146を下方から
支持するとともに、上記側面部336A2および上記正
面部336A3と保持枠146を当接させることによ
り、液晶パネル141R,141G,141Bのクロス
ダイクロイックプリズム144の光束入射端面に対する
左右方向、前後方向、および上下方向の初期位置の位置
決めを行っている。
【0071】可動部336Bは、略柱状に形成された柱
状部材であり、先端部分が上記位置決め部336Aの底
面部336A1に固定され、基端部分がアクチュエータ
337と接続し、該アクチュエータ337を制御するこ
とにより、セット板335の垂直方向(図9中上下方
向)に進退移動する。
状部材であり、先端部分が上記位置決め部336Aの底
面部336A1に固定され、基端部分がアクチュエータ
337と接続し、該アクチュエータ337を制御するこ
とにより、セット板335の垂直方向(図9中上下方
向)に進退移動する。
【0072】〔3−2.光束検出装置の構造〕以下、光
束検出装置40を図5、図9、図11を参照して説明す
る。図11は、光束検出装置40の模式図であり、具体
的には、図9におけるXI−XI線方向から見た図であ
る。光束検出装置40は、図5に示すように、CCDカ
メラ41と、このCCDカメラ41を3次元移動可能に
構成された移動機構43と、支持治具33上に取り付け
られた導光部45とを備えている。
束検出装置40を図5、図9、図11を参照して説明す
る。図11は、光束検出装置40の模式図であり、具体
的には、図9におけるXI−XI線方向から見た図であ
る。光束検出装置40は、図5に示すように、CCDカ
メラ41と、このCCDカメラ41を3次元移動可能に
構成された移動機構43と、支持治具33上に取り付け
られた導光部45とを備えている。
【0073】CCDカメラ41は、電荷結合素子(Char
ge Coupled Device)を撮像素子としたエリアセンサで
あり、クロスダイクロイックプリズム144から射出さ
れた位置調整用の光束を取り込んで電気信号として出力
する。本実施形態では、CCDカメラ41は、図9また
は図11に模式的に示すように、導光部45の四方に移
動機構43(図5)を介して4つ配置されている。この
際、各CCDカメラ41は、図11に示すように、液晶
パネル141R,141G,141Bに形成された矩形
状の画像形成領域の対角線上に対応して配置されてい
る。尚、CCDカメラ41は、投写画像を高精度に検出
するために、ズーム・フォーカス機構を備え、遠隔制御
により自由にズーム・フォーカスを調整できるようにな
っている。
ge Coupled Device)を撮像素子としたエリアセンサで
あり、クロスダイクロイックプリズム144から射出さ
れた位置調整用の光束を取り込んで電気信号として出力
する。本実施形態では、CCDカメラ41は、図9また
は図11に模式的に示すように、導光部45の四方に移
動機構43(図5)を介して4つ配置されている。この
際、各CCDカメラ41は、図11に示すように、液晶
パネル141R,141G,141Bに形成された矩形
状の画像形成領域の対角線上に対応して配置されてい
る。尚、CCDカメラ41は、投写画像を高精度に検出
するために、ズーム・フォーカス機構を備え、遠隔制御
により自由にズーム・フォーカスを調整できるようにな
っている。
【0074】移動機構43は、その具体的な図示を省略
するが、支持治具33の基板331に立設された支柱、
当該支柱に設けられた複数の軸部材、および一軸部材に
設けられたカメラ取付部等で構成され、CCDカメラ4
1をX軸方向(図11では左右方向)およびY軸方向
(図11では上下方向)に移動させることが可能であ
る。そして、これらの移動は、載置台25内部のサーボ
制御機構によって行われる。
するが、支持治具33の基板331に立設された支柱、
当該支柱に設けられた複数の軸部材、および一軸部材に
設けられたカメラ取付部等で構成され、CCDカメラ4
1をX軸方向(図11では左右方向)およびY軸方向
(図11では上下方向)に移動させることが可能であ
る。そして、これらの移動は、載置台25内部のサーボ
制御機構によって行われる。
【0075】導光部45は、液晶パネル141R,14
1G,141Bの矩形状の画像形成領域の四隅に対応し
て配置された反射ミラーとしての4つのビームスプリッ
タ451と、各ビームスプリッタ451を所定位置に保
持する保持カバー452で構成されている。この導光部
45は、図9に示すように、上記6軸位置調整ユニット
31から液晶パネル141R,141G,141Bに照
射されてクロスダイクロイックプリズム144から射出
した四隅の光束を、各ビームスプリッタ451によって
90°屈折させた後、CCDカメラ41に導光する機能
を有している。尚、保持カバー452には、外側に屈折
させた光束を透過させる適宜な開口部が設けられてい
る。また、図9では、液晶パネル141Gに光束を照射
した場合が示されている。このような導光部45によれ
ば、クロスダイクロイックプリズム144から射出した
四隅の光束は、従来のようなスクリーンに投写されるこ
となく、四方に配置されたCCDカメラ41に直接取り
込まれる。
1G,141Bの矩形状の画像形成領域の四隅に対応し
て配置された反射ミラーとしての4つのビームスプリッ
タ451と、各ビームスプリッタ451を所定位置に保
持する保持カバー452で構成されている。この導光部
45は、図9に示すように、上記6軸位置調整ユニット
31から液晶パネル141R,141G,141Bに照
射されてクロスダイクロイックプリズム144から射出
した四隅の光束を、各ビームスプリッタ451によって
90°屈折させた後、CCDカメラ41に導光する機能
を有している。尚、保持カバー452には、外側に屈折
させた光束を透過させる適宜な開口部が設けられてい
る。また、図9では、液晶パネル141Gに光束を照射
した場合が示されている。このような導光部45によれ
ば、クロスダイクロイックプリズム144から射出した
四隅の光束は、従来のようなスクリーンに投写されるこ
となく、四方に配置されたCCDカメラ41に直接取り
込まれる。
【0076】ここで、図12は、光学装置140の製造
装置2を模式的に示す図である。この図12に示すよう
に、前述した製造部本体30および光束検出装置40
は、コンピュータ70と電気的に接続されている。この
コンピュータ70は、CPUや記憶装置等を備え、6軸
位置調整ユニット31を構成する液晶パネル保持部31
7の吸着制御、6軸位置調整ユニット31、支持治具3
3の支持片336、および光束検出装置40の動作制御
や、光束検出装置40のCCDカメラ41で検出された
光束の画像処理を行う。
装置2を模式的に示す図である。この図12に示すよう
に、前述した製造部本体30および光束検出装置40
は、コンピュータ70と電気的に接続されている。この
コンピュータ70は、CPUや記憶装置等を備え、6軸
位置調整ユニット31を構成する液晶パネル保持部31
7の吸着制御、6軸位置調整ユニット31、支持治具3
3の支持片336、および光束検出装置40の動作制御
や、光束検出装置40のCCDカメラ41で検出された
光束の画像処理を行う。
【0077】〔4.光学装置の製造操作〕次に、光学装
置の製造装置2において、クロスダイクロイックプリズ
ム144に対する液晶パネル141R,141G,14
1Bの位置を調整して、光学装置140を製造する方法
を、図3、図9、および図13に示すフロー図を参照し
て説明する。
置の製造装置2において、クロスダイクロイックプリズ
ム144に対する液晶パネル141R,141G,14
1Bの位置を調整して、光学装置140を製造する方法
を、図3、図9、および図13に示すフロー図を参照し
て説明する。
【0078】先ず、以下(A),(B)の工程によりプ
リズムユニット180(図3)を組み立ててヘッド体1
50に固定する。 (A)クロスダイクロイックプリズム144の下面に台
座145を接着剤を用いて固定し、プリズムユニット1
80を組み立てる。 (B)クロスダイクロイックプリズム144の下面に固
定された台座145の取付部145Aを利用して、プリ
ズムユニット180をヘッド体150の光学装置本体設
置部151に固定する。
リズムユニット180(図3)を組み立ててヘッド体1
50に固定する。 (A)クロスダイクロイックプリズム144の下面に台
座145を接着剤を用いて固定し、プリズムユニット1
80を組み立てる。 (B)クロスダイクロイックプリズム144の下面に固
定された台座145の取付部145Aを利用して、プリ
ズムユニット180をヘッド体150の光学装置本体設
置部151に固定する。
【0079】(C)次に、上記プリズムユニット180
が固定されたヘッド体150を製造装置2の支持治具3
3に設置する(S1)。 (D)コンピュータ70は、アクチュエータ337を制
御し、ヘッド体150の光学装置本体設置部151に形
成された開口部151Cを通して、支持片336を上昇
させ、支持片336をヘッド体150の底面から突出さ
せる(S2)。
が固定されたヘッド体150を製造装置2の支持治具3
3に設置する(S1)。 (D)コンピュータ70は、アクチュエータ337を制
御し、ヘッド体150の光学装置本体設置部151に形
成された開口部151Cを通して、支持片336を上昇
させ、支持片336をヘッド体150の底面から突出さ
せる(S2)。
【0080】次に、(E),(F)の工程によりパネル
ユニット190(図3)を組み立てる。 (E)保持部材147の係合溝147A3に係合するよ
うに、射出側偏光板143を両面テープまたは接着によ
って固定する。 (F−1)保持枠146の収容体146Aに各液晶パネ
ル141R,141G,141Bを収納し、その対向基
板141Dに固着された光透過性防塵板の外周を利用し
て位置決めし、さらに、熱伝導性接着剤を用いて収容体
146Aと各液晶パネル141R,141G,141B
とを固着する。その後、保持枠146の支持板146B
を収容体146Aの液晶パネル挿入側から取り付けて、
各液晶パネル141R,141G,141Bを押圧固定
して保持する。なお、収容体146Aへの支持板146
Bの取り付けは、支持板146Bのフック146B1を
収容体146Aのフック係合部146A1に係合するこ
とで行うことができる。 (F−2)各液晶パネル141R,141G,141B
を収容した保持枠146の孔146Dに、保持部材14
7のピン147A1を、紫外線硬化性接着剤とともに挿
入する。
ユニット190(図3)を組み立てる。 (E)保持部材147の係合溝147A3に係合するよ
うに、射出側偏光板143を両面テープまたは接着によ
って固定する。 (F−1)保持枠146の収容体146Aに各液晶パネ
ル141R,141G,141Bを収納し、その対向基
板141Dに固着された光透過性防塵板の外周を利用し
て位置決めし、さらに、熱伝導性接着剤を用いて収容体
146Aと各液晶パネル141R,141G,141B
とを固着する。その後、保持枠146の支持板146B
を収容体146Aの液晶パネル挿入側から取り付けて、
各液晶パネル141R,141G,141Bを押圧固定
して保持する。なお、収容体146Aへの支持板146
Bの取り付けは、支持板146Bのフック146B1を
収容体146Aのフック係合部146A1に係合するこ
とで行うことができる。 (F−2)各液晶パネル141R,141G,141B
を収容した保持枠146の孔146Dに、保持部材14
7のピン147A1を、紫外線硬化性接着剤とともに挿
入する。
【0081】次に、上記保持部材147のピン147A
1と反対側の端面に紫外線硬化性接着剤を塗布し(接着
剤塗布工程:S3)、以下に示すように、クロスダイク
ロイックプリズム144の光束入射端面に上記パネルユ
ニット190を装着する(光変調装置配置工程:S
4)。 (G)クロスダイクロイックプリズム144の光束入射
端面とヘッド体150の入射側偏光板保持部152との
間にパネルユニット190を挿入し、クロスダイクロイ
ックプリズム144の光束入射端面に、保持部材147
のピン147A1とは反対側の端面を紫外線硬化性接着
剤を介して装着する(S4A)。この装着状態におい
て、パネルユニットは、支持片336により下方から支
持されており、パネルユニットの保持枠146端面を支
持片336の位置決め部336Aに当接し、液晶パネル
141R,141G,141Bの初期位置が設定される
(S4B)。
1と反対側の端面に紫外線硬化性接着剤を塗布し(接着
剤塗布工程:S3)、以下に示すように、クロスダイク
ロイックプリズム144の光束入射端面に上記パネルユ
ニット190を装着する(光変調装置配置工程:S
4)。 (G)クロスダイクロイックプリズム144の光束入射
端面とヘッド体150の入射側偏光板保持部152との
間にパネルユニット190を挿入し、クロスダイクロイ
ックプリズム144の光束入射端面に、保持部材147
のピン147A1とは反対側の端面を紫外線硬化性接着
剤を介して装着する(S4A)。この装着状態におい
て、パネルユニットは、支持片336により下方から支
持されており、パネルユニットの保持枠146端面を支
持片336の位置決め部336Aに当接し、液晶パネル
141R,141G,141Bの初期位置が設定される
(S4B)。
【0082】(H)6軸位置調整ユニット31の液晶パ
ネル保持部317が、ヘッド体150の入射側偏光板保
持部152に形成された開口部152B内を通過するよ
うに、6軸位置調整ユニット31を前進させ(図9)、
液晶パネル保持部317のパッド317Dに液晶パネル
141R,141G,141Bの光束入射端面を当接さ
せる(S5)。
ネル保持部317が、ヘッド体150の入射側偏光板保
持部152に形成された開口部152B内を通過するよ
うに、6軸位置調整ユニット31を前進させ(図9)、
液晶パネル保持部317のパッド317Dに液晶パネル
141R,141G,141Bの光束入射端面を当接さ
せる(S5)。
【0083】(I)吸引装置317Eを作動させ、パッ
ド317Dにより液晶パネル141R,141G,14
1Bを吸着保持する(吸着保持工程:S6)。この状態
で、吸引装置317Eの吸着センサ317E2は、液晶
パネル141R,141G,141Bの吸着圧を感知
し、所定の吸着圧以上であれば、コンピュータ70は、
アクチュエータ337を制御し、支持片336を下降さ
せる(支持解除工程:S7)。 (J)上記紫外線硬化性接着剤が未硬化な状態で、液晶
パネル141R,141G,141Bの画像形成領域に
調整用光源孔317C1から光束を導入し、クロスダイ
クロイックプリズム144から射出された光束を直接確
認しながら、クロスダイクロイックプリズム144の光
入射端面に対する進退位置、平面位置、および回転位置
を調整して、液晶パネル141R,141G,141B
のフォーカス・アライメント調整を行う(位置調整工
程:S8)。
ド317Dにより液晶パネル141R,141G,14
1Bを吸着保持する(吸着保持工程:S6)。この状態
で、吸引装置317Eの吸着センサ317E2は、液晶
パネル141R,141G,141Bの吸着圧を感知
し、所定の吸着圧以上であれば、コンピュータ70は、
アクチュエータ337を制御し、支持片336を下降さ
せる(支持解除工程:S7)。 (J)上記紫外線硬化性接着剤が未硬化な状態で、液晶
パネル141R,141G,141Bの画像形成領域に
調整用光源孔317C1から光束を導入し、クロスダイ
クロイックプリズム144から射出された光束を直接確
認しながら、クロスダイクロイックプリズム144の光
入射端面に対する進退位置、平面位置、および回転位置
を調整して、液晶パネル141R,141G,141B
のフォーカス・アライメント調整を行う(位置調整工
程:S8)。
【0084】具体的に、液晶パネル141R,141
G,141Bのフォーカス・アライメント調整は、図1
4に示すフロー図に基づいて行われる。予め、機種毎の
投写レンズ160の特性に基づいたフォーカス位置およ
びアライメント位置が調整されたPOP構造のマスター
ユニットを用いて、該マスターユニットから射出した光
束を確実に受光できる位置にCCDカメラ41を移動さ
せ、該CCDカメラ41の位置を基準位置として登録す
る。この際、マスターユニットは、基準色合成光学装置
としての基準クロスダイクロイックプリズムに、基準光
変調装置としての各色光用の三枚の基準液晶パネルを一
体的に形成したものである。
G,141Bのフォーカス・アライメント調整は、図1
4に示すフロー図に基づいて行われる。予め、機種毎の
投写レンズ160の特性に基づいたフォーカス位置およ
びアライメント位置が調整されたPOP構造のマスター
ユニットを用いて、該マスターユニットから射出した光
束を確実に受光できる位置にCCDカメラ41を移動さ
せ、該CCDカメラ41の位置を基準位置として登録す
る。この際、マスターユニットは、基準色合成光学装置
としての基準クロスダイクロイックプリズムに、基準光
変調装置としての各色光用の三枚の基準液晶パネルを一
体的に形成したものである。
【0085】また、この時のCCDカメラ41で撮像し
た画像を登録する。この画像としては、例えば、図15
に示すように、基準液晶パネルの四隅に対応した複数の
画素領域CAが表示されたものである。そして、この画
像は、調整対象となる液晶パネル141R,141G,
141Bを位置調整する際の基準パターンとなる。な
お、CCDカメラ41で撮像された画像は、図16に示
されるコンピュータ70のディスプレイ上の表示画面7
1に表示される。該表示画面71は、CCDカメラ41
からの映像を直接表示する画像表示ビュー72と、画像
表示ビュー72に表示された画像を、基準パターン画像
に基づいてパターンマッチング処理を行う画像処理ビュ
ー73と、画像処理を行った結果、6軸位置調整ユニッ
ト31の各軸調整量を表示する軸移動量表示ビュー74
とを備えている。また、上記基準パターンおよびCCD
カメラ41の基準位置は、機種に応じた機種データとし
てコンピュータ70の記憶部に登録される。
た画像を登録する。この画像としては、例えば、図15
に示すように、基準液晶パネルの四隅に対応した複数の
画素領域CAが表示されたものである。そして、この画
像は、調整対象となる液晶パネル141R,141G,
141Bを位置調整する際の基準パターンとなる。な
お、CCDカメラ41で撮像された画像は、図16に示
されるコンピュータ70のディスプレイ上の表示画面7
1に表示される。該表示画面71は、CCDカメラ41
からの映像を直接表示する画像表示ビュー72と、画像
表示ビュー72に表示された画像を、基準パターン画像
に基づいてパターンマッチング処理を行う画像処理ビュ
ー73と、画像処理を行った結果、6軸位置調整ユニッ
ト31の各軸調整量を表示する軸移動量表示ビュー74
とを備えている。また、上記基準パターンおよびCCD
カメラ41の基準位置は、機種に応じた機種データとし
てコンピュータ70の記憶部に登録される。
【0086】(J−1)上記支持解除工程S7の後に、
コンピュータ70から、調整するクロスダイクロイック
プリズム144および液晶パネル141R,141G,
141Bの機種に応じて予め登録された機種データを呼
び出し、CCDカメラ41を基準位置に移動させて設定
する(S81)。 (J−2)この後、例えば先ず、液晶パネル141Gに
関して6軸位置調整ユニット31から位置調整用の光束
を照射し、クロスダイクロイックプリズム144の光束
入射端面に対する液晶パネル141Gのフォーカス調整
を行う(S82)。具体的には、CCDカメラ41に
て、先ず、液晶パネル141Gの四隅部分の画像を取り
込み、この取り込まれた画像から画像領域CAの外周部
分における特定の指標値(エッジ強度)を用いることに
よって合焦点状態か否かを判断し、フォーカス状態の良
否を調べる。この四隅の指標値に基づいて6軸位置調整
ユニット31を制御し、四隅の指標値がほぼ等しくな
り、かつ、最も大きくなる位置に、液晶パネル141G
のZ方向(クロスダイクロイックプリズム144に対し
て近接隔離する方向)を調整し、液晶パネル141Gの
フォーカス調整を行う。
コンピュータ70から、調整するクロスダイクロイック
プリズム144および液晶パネル141R,141G,
141Bの機種に応じて予め登録された機種データを呼
び出し、CCDカメラ41を基準位置に移動させて設定
する(S81)。 (J−2)この後、例えば先ず、液晶パネル141Gに
関して6軸位置調整ユニット31から位置調整用の光束
を照射し、クロスダイクロイックプリズム144の光束
入射端面に対する液晶パネル141Gのフォーカス調整
を行う(S82)。具体的には、CCDカメラ41に
て、先ず、液晶パネル141Gの四隅部分の画像を取り
込み、この取り込まれた画像から画像領域CAの外周部
分における特定の指標値(エッジ強度)を用いることに
よって合焦点状態か否かを判断し、フォーカス状態の良
否を調べる。この四隅の指標値に基づいて6軸位置調整
ユニット31を制御し、四隅の指標値がほぼ等しくな
り、かつ、最も大きくなる位置に、液晶パネル141G
のZ方向(クロスダイクロイックプリズム144に対し
て近接隔離する方向)を調整し、液晶パネル141Gの
フォーカス調整を行う。
【0087】(J−3)次に、液晶パネル141Gのア
ライメント調整を行う(S83)。具体的には、プログ
ラムの表示画面71上で、液晶パネル141Gを把持す
る6軸位置調整ユニット31を表すSTAGE1(STAGE2,ST
AGE3は、液晶パネル141R,141Bを把持する6軸
位置調整ユニット31に対応する)を選択し、CCDカ
メラ41にて、液晶パネル141Gの四隅部分の画像を
取り込む。ここで、コンピュータ70の表示画面71上
には、画面表示ビュー72上にCCDカメラ41により
取り込まれた画像が表示され、画像処理ビュー73上に
画像処理を行った後のSTAGE1の測定データが表示され
る。
ライメント調整を行う(S83)。具体的には、プログ
ラムの表示画面71上で、液晶パネル141Gを把持す
る6軸位置調整ユニット31を表すSTAGE1(STAGE2,ST
AGE3は、液晶パネル141R,141Bを把持する6軸
位置調整ユニット31に対応する)を選択し、CCDカ
メラ41にて、液晶パネル141Gの四隅部分の画像を
取り込む。ここで、コンピュータ70の表示画面71上
には、画面表示ビュー72上にCCDカメラ41により
取り込まれた画像が表示され、画像処理ビュー73上に
画像処理を行った後のSTAGE1の測定データが表示され
る。
【0088】この状態で画像処理ビュー73のMeasurem
entボタンを押すと、画像処理ビュー73上で基準パタ
ーンに相当する部分を検出し、検出された基準パターン
が画面上のどの位置にあるかを検出し、検出結果が予め
登録された基準パターン画像とどれだけずれているかを
計算して、この結果を6軸位置調整ユニット31の各軸
の移動量として、軸移動量表示ビュー74に表示する。
そして、コンピュータ70は、軸移動量表示ビュー74
に表示された各軸移動量に基づいて、6軸位置調整ユニ
ット31を制御し、液晶パネル141Gの平面位置、面
内回転位置、および面外回転位置調整が行われる。 (J−4)一旦、調整が終わったら、再び、Measuremen
tボタンを押して、各軸の移動量を算出し、全ての軸の
移動量が略0になるまで行われ、液晶パネル141Gの
アライメント調整が行われる(S84)。なお、液晶パ
ネル141R,141G,141Bのフォーカス・アラ
イメント調整は、先ず、液晶パネル141Gにて行い、
続いて液晶パネル141R,141Bを行うものとす
る。
entボタンを押すと、画像処理ビュー73上で基準パタ
ーンに相当する部分を検出し、検出された基準パターン
が画面上のどの位置にあるかを検出し、検出結果が予め
登録された基準パターン画像とどれだけずれているかを
計算して、この結果を6軸位置調整ユニット31の各軸
の移動量として、軸移動量表示ビュー74に表示する。
そして、コンピュータ70は、軸移動量表示ビュー74
に表示された各軸移動量に基づいて、6軸位置調整ユニ
ット31を制御し、液晶パネル141Gの平面位置、面
内回転位置、および面外回転位置調整が行われる。 (J−4)一旦、調整が終わったら、再び、Measuremen
tボタンを押して、各軸の移動量を算出し、全ての軸の
移動量が略0になるまで行われ、液晶パネル141Gの
アライメント調整が行われる(S84)。なお、液晶パ
ネル141R,141G,141Bのフォーカス・アラ
イメント調整は、先ず、液晶パネル141Gにて行い、
続いて液晶パネル141R,141Bを行うものとす
る。
【0089】(K)適切なフォーカス・アライメントが
得られたら、接着剤を完全に硬化させる(位置決め工
程:S9)。具体的には、基部317Cに形成された固
定用光源孔317C2から、保持枠146の四隅の孔1
46D位置に紫外線を照射し、保持枠146と保持部材
147とをピン147A1を介して接着固定し(S9
A)、脚部333に設けられた固定用光源334から、
保持部材147とクロスダイクロイックプリズム144
との接合部に紫外線を照射し、パネルユニット190と
クロスダイクロイックプリズム144とを接着固定する
(S9B)。
得られたら、接着剤を完全に硬化させる(位置決め工
程:S9)。具体的には、基部317Cに形成された固
定用光源孔317C2から、保持枠146の四隅の孔1
46D位置に紫外線を照射し、保持枠146と保持部材
147とをピン147A1を介して接着固定し(S9
A)、脚部333に設けられた固定用光源334から、
保持部材147とクロスダイクロイックプリズム144
との接合部に紫外線を照射し、パネルユニット190と
クロスダイクロイックプリズム144とを接着固定する
(S9B)。
【0090】(L)吸引装置317Eの作動を中止し、
液晶パネル保持部317を後退し(S10)、各液晶パ
ネル141R,141G,141Bの相互間の位置を確
認するために、画素ずれ測定を行う(S11)。具体的
に、各液晶パネル141R,141G,141Bの画像
形成領域に調整用光源孔317C1から光束を導入し、
合成された画像における画素を確認し、各液晶パネル1
41R,141G,141Bの相互間の位置を確認す
る。 (M)上記画素ずれ測定の後、6軸位置調整ユニット3
1を後退させ、光学装置140を取り外す(S12)。
以上のような工程により、光学装置140が製造され
る。
液晶パネル保持部317を後退し(S10)、各液晶パ
ネル141R,141G,141Bの相互間の位置を確
認するために、画素ずれ測定を行う(S11)。具体的
に、各液晶パネル141R,141G,141Bの画像
形成領域に調整用光源孔317C1から光束を導入し、
合成された画像における画素を確認し、各液晶パネル1
41R,141G,141Bの相互間の位置を確認す
る。 (M)上記画素ずれ測定の後、6軸位置調整ユニット3
1を後退させ、光学装置140を取り外す(S12)。
以上のような工程により、光学装置140が製造され
る。
【0091】〔5.実施形態の効果〕このような本実施
形態によれば、以下のような効果がある。 (1)製造装置2は、支持治具33、6軸位置調整ユニ
ット31、および固定用光源装置を備え、支持治具33
のセット板335が支持片336を有していることによ
り、クロスダイクロイックプリズム144の光束入射端
面に対して、紫外線硬化性接着剤を用いてパネルユニッ
ト190を装着した際に、接着剤による表面張力のみに
よりパネルユニット190の自重を保持できない場合で
あっても、パネルユニット190の自重を支持片336
により支持することができ、パネルユニットのクロスダ
イクロイックプリズム144の光束入射端面に対する装
着状態を保持することができる。したがって、光学装置
140を製造する際に、パネルユニット190がクロス
ダイクロイックプリズム144の光束入射端面に装着さ
れた状態から6軸位置調整ユニット31により位置調整
を行い、固定用光源装置によりクロスダイクロイックプ
リズム144の光束入射端面にパネルユニット190を
位置決め固定することができるので、ヘッド体150の
形状が複雑な場合であっても、光学装置140の製造を
行うことができる。
形態によれば、以下のような効果がある。 (1)製造装置2は、支持治具33、6軸位置調整ユニ
ット31、および固定用光源装置を備え、支持治具33
のセット板335が支持片336を有していることによ
り、クロスダイクロイックプリズム144の光束入射端
面に対して、紫外線硬化性接着剤を用いてパネルユニッ
ト190を装着した際に、接着剤による表面張力のみに
よりパネルユニット190の自重を保持できない場合で
あっても、パネルユニット190の自重を支持片336
により支持することができ、パネルユニットのクロスダ
イクロイックプリズム144の光束入射端面に対する装
着状態を保持することができる。したがって、光学装置
140を製造する際に、パネルユニット190がクロス
ダイクロイックプリズム144の光束入射端面に装着さ
れた状態から6軸位置調整ユニット31により位置調整
を行い、固定用光源装置によりクロスダイクロイックプ
リズム144の光束入射端面にパネルユニット190を
位置決め固定することができるので、ヘッド体150の
形状が複雑な場合であっても、光学装置140の製造を
行うことができる。
【0092】(2)支持片336が、セット板335の
垂直方向に突没可能であることにより、該支持片336
によりパネルユニット190を支持してパネルユニット
190のクロスダイクロイックプリズム144の光束入
射端面への装着状態を確保するとともに、該装着状態か
ら、6軸位置調整ユニット31によりクロスダイクロイ
ックプリズム144の光束入射端面に対して液晶パネル
141R,141G,141Bの位置調整を行う際に、
支持片336を下降させることで、支持片336をパネ
ルユニット190と干渉しない位置に移動させることが
でき、6軸位置調整ユニット31による液晶パネル14
1R,141G,141Bの位置調整を円滑に行うこと
ができる。
垂直方向に突没可能であることにより、該支持片336
によりパネルユニット190を支持してパネルユニット
190のクロスダイクロイックプリズム144の光束入
射端面への装着状態を確保するとともに、該装着状態か
ら、6軸位置調整ユニット31によりクロスダイクロイ
ックプリズム144の光束入射端面に対して液晶パネル
141R,141G,141Bの位置調整を行う際に、
支持片336を下降させることで、支持片336をパネ
ルユニット190と干渉しない位置に移動させることが
でき、6軸位置調整ユニット31による液晶パネル14
1R,141G,141Bの位置調整を円滑に行うこと
ができる。
【0093】(3)支持片336は、位置決め部336
Aを備え、該位置決め部336Aは、底面部336A
1、側面部336A2、および正面部336A3により
構成されていることにより、パネルユニット190が支
持片336に支持された状態、すなわち、保持枠146
の端面が、上記底面部336A1、側面部336A2、
および正面部336A3に当接した状態で、クロスダイ
クロイックプリズム144の光束入射端面に対する液晶
パネル141R,141G,141Bの初期位置を設定
することができる。
Aを備え、該位置決め部336Aは、底面部336A
1、側面部336A2、および正面部336A3により
構成されていることにより、パネルユニット190が支
持片336に支持された状態、すなわち、保持枠146
の端面が、上記底面部336A1、側面部336A2、
および正面部336A3に当接した状態で、クロスダイ
クロイックプリズム144の光束入射端面に対する液晶
パネル141R,141G,141Bの初期位置を設定
することができる。
【0094】したがって、パネルユニット190をクロ
スダイクロイックプリズム144の光束入射端面に装着
した状態で、液晶パネル141R,141G,141B
の初期位置が設定されることにより、通常、6軸位置調
整ユニット31によって行われているクロスダイクロイ
ックプリズム144の光束入射端面に対する液晶パネル
141R,141G,141Bの粗調整を省略すること
ができ、6軸位置調整ユニット31による位置調整工程
S8のサイクルタイムを低減することができる。
スダイクロイックプリズム144の光束入射端面に装着
した状態で、液晶パネル141R,141G,141B
の初期位置が設定されることにより、通常、6軸位置調
整ユニット31によって行われているクロスダイクロイ
ックプリズム144の光束入射端面に対する液晶パネル
141R,141G,141Bの粗調整を省略すること
ができ、6軸位置調整ユニット31による位置調整工程
S8のサイクルタイムを低減することができる。
【0095】(4)光学装置140は、ヘッド体150
を備え、該ヘッド体150には開口部151Cが形成さ
れ、光学装置140を支持治具33に設置した状態で
は、支持片336が該開口部151Cと対向配置してい
ることにより、該開口部151Cを通して、支持片33
6を進退移動することができる。 (5)6軸位置調整ユニット31は、吸引装置317E
と、該吸引装置317Eと接続するパッド317Dとを
備えていることにより、光変調装置141を構成する保
持枠146の外形形状が複雑になった場合であっても、
吸引装置317Eおよびパッド317Dにより、液晶パ
ネル141R,141G,141Bの光束入射端面を吸
着することで、液晶パネル141R,141G,141
Bを保持することができ、6軸位置調整ユニット31の
液晶パネル141R,141G,141Bの保持構造を
簡素化することができる。
を備え、該ヘッド体150には開口部151Cが形成さ
れ、光学装置140を支持治具33に設置した状態で
は、支持片336が該開口部151Cと対向配置してい
ることにより、該開口部151Cを通して、支持片33
6を進退移動することができる。 (5)6軸位置調整ユニット31は、吸引装置317E
と、該吸引装置317Eと接続するパッド317Dとを
備えていることにより、光変調装置141を構成する保
持枠146の外形形状が複雑になった場合であっても、
吸引装置317Eおよびパッド317Dにより、液晶パ
ネル141R,141G,141Bの光束入射端面を吸
着することで、液晶パネル141R,141G,141
Bを保持することができ、6軸位置調整ユニット31の
液晶パネル141R,141G,141Bの保持構造を
簡素化することができる。
【0096】(6)吸引装置317Eが、吸着センサ3
17E2を備えていることにより、吸引装置317Eに
よる液晶パネル141R,141G,141Bの吸着圧
を該吸着センサ317E2により感知し、液晶パネル1
41R,141G,141Bの保持状態を的確に把握す
ることができる。したがって、吸引装置317Eによる
吸着圧が低減した際には、吸着センサ317E2により
感知することができ、吸着圧の不足によって、パネルユ
ニット190の保持状態を確保できず、パッド317D
からパネルユニット190が離れて落下し、液晶パネル
141R,141G,141Bが破損することを回避す
ることができる。
17E2を備えていることにより、吸引装置317Eに
よる液晶パネル141R,141G,141Bの吸着圧
を該吸着センサ317E2により感知し、液晶パネル1
41R,141G,141Bの保持状態を的確に把握す
ることができる。したがって、吸引装置317Eによる
吸着圧が低減した際には、吸着センサ317E2により
感知することができ、吸着圧の不足によって、パネルユ
ニット190の保持状態を確保できず、パッド317D
からパネルユニット190が離れて落下し、液晶パネル
141R,141G,141Bが破損することを回避す
ることができる。
【0097】(7)製造装置2が、コンピュータ70を
備えていることにより、吸着センサ317E2により感
知された吸着圧に応じて、支持片336を下降させて、
支持片336とパネルユニット190(保持枠146)
とを離隔させることができる。したがって、吸引装置3
17Eによる安定した吸着圧を設定し、吸着センサ31
7E2によって感知された吸着圧が、上記設定された吸
着圧以上である場合に、コンピュータ70により支持片
336を下降させるようにしておけば、吸引装置317
Eによるパネルユニット190の保持状態を安定に確保
した状態で、支持片336を下降させることができる。
備えていることにより、吸着センサ317E2により感
知された吸着圧に応じて、支持片336を下降させて、
支持片336とパネルユニット190(保持枠146)
とを離隔させることができる。したがって、吸引装置3
17Eによる安定した吸着圧を設定し、吸着センサ31
7E2によって感知された吸着圧が、上記設定された吸
着圧以上である場合に、コンピュータ70により支持片
336を下降させるようにしておけば、吸引装置317
Eによるパネルユニット190の保持状態を安定に確保
した状態で、支持片336を下降させることができる。
【0098】(8)6軸位置調整ユニット31の基部3
17Cには、固定用光源孔317C2が形成され、該固
定用光源孔317C2には、固定用光源装置と接続した
光ファイバ317Fの先端部分が当接することにより、
液晶パネル141R,141G,141Bの位置調整の
後に、該固定用光源孔317C2から保持枠146の孔
146Dを通して光束を照射し、保持部材147と保持
枠146とを接着固定することができる。
17Cには、固定用光源孔317C2が形成され、該固
定用光源孔317C2には、固定用光源装置と接続した
光ファイバ317Fの先端部分が当接することにより、
液晶パネル141R,141G,141Bの位置調整の
後に、該固定用光源孔317C2から保持枠146の孔
146Dを通して光束を照射し、保持部材147と保持
枠146とを接着固定することができる。
【0099】(9)支持治具33のセット板335上面
には、固定用光源334が設置され、該固定用光源33
4は、支持部334A、腕部334B、基材334C、
および固定用光源装置と接続した光ファイバ334Dを
備えていることにより、光変調装置141とクロスダイ
クロイックプリズム144との間に、保持部材147が
介在している場合であっても、パネルユニット190と
クロスダイクロイックプリズム144との間に上記光フ
ァイバ334Dから光束を照射し、パネルユニット19
0とクロスダイクロイックプリズム144とを接着固定
することができる。
には、固定用光源334が設置され、該固定用光源33
4は、支持部334A、腕部334B、基材334C、
および固定用光源装置と接続した光ファイバ334Dを
備えていることにより、光変調装置141とクロスダイ
クロイックプリズム144との間に、保持部材147が
介在している場合であっても、パネルユニット190と
クロスダイクロイックプリズム144との間に上記光フ
ァイバ334Dから光束を照射し、パネルユニット19
0とクロスダイクロイックプリズム144とを接着固定
することができる。
【0100】(10)光学装置140の製造方法は、接
着剤塗布工程S3、光変調装置配置工程S4、吸着保持
工程S6、支持解除工程S7、位置調整工程S8、およ
び位置決め工程S9を備えていることにより、パネルユ
ニット190を構成する保持部材147のピン147A
1とは反対側の端面に紫外線硬化性接着剤を塗布し、該
パネルユニット190を支持片336で支持しながら、
クロスダイクロイックプリズム144の光束入射端面に
紫外線硬化性接着剤を密着させてパネルユニット190
を配置し、パネルユニット190の保持状態を確保しつ
つ、次の工程(吸着保持工程S6、支持解除工程S7、
位置調整工程S8、および位置決め工程S9)に移行す
ることができる。したがって、プロジェクタ100の冷
却性能向上に伴って、ヘッド体150の形状が複雑化
し、または、パネルユニット190の重量が増加した場
合であっても、光学装置140の製造を円滑に行うこと
ができる。
着剤塗布工程S3、光変調装置配置工程S4、吸着保持
工程S6、支持解除工程S7、位置調整工程S8、およ
び位置決め工程S9を備えていることにより、パネルユ
ニット190を構成する保持部材147のピン147A
1とは反対側の端面に紫外線硬化性接着剤を塗布し、該
パネルユニット190を支持片336で支持しながら、
クロスダイクロイックプリズム144の光束入射端面に
紫外線硬化性接着剤を密着させてパネルユニット190
を配置し、パネルユニット190の保持状態を確保しつ
つ、次の工程(吸着保持工程S6、支持解除工程S7、
位置調整工程S8、および位置決め工程S9)に移行す
ることができる。したがって、プロジェクタ100の冷
却性能向上に伴って、ヘッド体150の形状が複雑化
し、または、パネルユニット190の重量が増加した場
合であっても、光学装置140の製造を円滑に行うこと
ができる。
【0101】(11)光変調装置配置工程S4では、支
持片336の位置決め部336Aにより液晶パネル14
1R,141G,141Bの初期設定(S4B)が行わ
れることにより、該光変調装置配置工程S4において、
パネルユニット190をクロスダイクロイックプリズム
144に装着した状態で、パネルユニット190(液晶
パネル141R,141G,141B)を所定の設計位
置上に配置することができ、位置調整工程S8におい
て、クロスダイクロイックプリズム144の光束入射端
面に対する液晶パネル141R,141G,141Bの
粗調整を省略することができ、光学装置140の製造工
程を短縮し、光学装置140の製造を円滑に行うことが
できる。
持片336の位置決め部336Aにより液晶パネル14
1R,141G,141Bの初期設定(S4B)が行わ
れることにより、該光変調装置配置工程S4において、
パネルユニット190をクロスダイクロイックプリズム
144に装着した状態で、パネルユニット190(液晶
パネル141R,141G,141B)を所定の設計位
置上に配置することができ、位置調整工程S8におい
て、クロスダイクロイックプリズム144の光束入射端
面に対する液晶パネル141R,141G,141Bの
粗調整を省略することができ、光学装置140の製造工
程を短縮し、光学装置140の製造を円滑に行うことが
できる。
【0102】(12)吸着保持工程S6および支持解除
工程S7を備えていることにより、液晶パネル141
R,141G,141Bを吸着保持する際に、該液晶パ
ネル141R,141G,141Bの吸着圧を検出し、
この吸着圧が所定の圧力以上になると、支持片336を
下降させることができるので、液晶パネル141R,1
41G,141Bの吸着保持が確実に行われた状態で、
液晶パネル141R,141G,141Bの位置調整を
行うことができる。
工程S7を備えていることにより、液晶パネル141
R,141G,141Bを吸着保持する際に、該液晶パ
ネル141R,141G,141Bの吸着圧を検出し、
この吸着圧が所定の圧力以上になると、支持片336を
下降させることができるので、液晶パネル141R,1
41G,141Bの吸着保持が確実に行われた状態で、
液晶パネル141R,141G,141Bの位置調整を
行うことができる。
【0103】(13)光学装置140の製造方法は、位
置決め工程S9を備えていることにより、保持部材14
7と保持枠146、および保持部材147とクロスダイ
クロイックプリズム144とを確実に接着固定すること
ができる。
置決め工程S9を備えていることにより、保持部材14
7と保持枠146、および保持部材147とクロスダイ
クロイックプリズム144とを確実に接着固定すること
ができる。
【0104】〔6.実施形態の変形〕なお、本発明は、
前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的
を達成できるその他の構成等を含み、以下に示すような
変形等も本発明に含まれる。例えば、前記実施形態にお
いて、支持片336の位置決め部336Aが、底面部3
36A1、側面部336A2、および正面部336A3
で構成されていたが、これに限らず、保持枠146の2
つの側面、光束入射端面および光束射出端面の四方を囲
むような構成としてもよい。すなわち、位置決め部33
6Aにより、クロスダイクロイックプリズム144の光
束入射端面に対して、保持枠146の前後方向、左右方
向、上下方向の位置決めが行うことができるような構成
であればよい。
前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的
を達成できるその他の構成等を含み、以下に示すような
変形等も本発明に含まれる。例えば、前記実施形態にお
いて、支持片336の位置決め部336Aが、底面部3
36A1、側面部336A2、および正面部336A3
で構成されていたが、これに限らず、保持枠146の2
つの側面、光束入射端面および光束射出端面の四方を囲
むような構成としてもよい。すなわち、位置決め部33
6Aにより、クロスダイクロイックプリズム144の光
束入射端面に対して、保持枠146の前後方向、左右方
向、上下方向の位置決めが行うことができるような構成
であればよい。
【0105】また、前記実施形態において、保持部材1
47は、矩形板状体147Aから突設したピン147A
1を備えて構成されていたが、これに限らず、保持枠1
46を収納できるように、矩形板状体147Aから該矩
形板状体147Aの辺縁から延出した起立片を備えて構
成されていてもよい。この場合には、基部317Cに形
成された固定用光源孔317C2の形状を上記起立片に
応じた位置に形成する必要がある。
47は、矩形板状体147Aから突設したピン147A
1を備えて構成されていたが、これに限らず、保持枠1
46を収納できるように、矩形板状体147Aから該矩
形板状体147Aの辺縁から延出した起立片を備えて構
成されていてもよい。この場合には、基部317Cに形
成された固定用光源孔317C2の形状を上記起立片に
応じた位置に形成する必要がある。
【0106】また、前記実施形態において、画像信号に
応じて光変調を行う光変調装置として液晶パネル141
R、141G、141Bを採用したが、これに限られな
い。すなわち、光変調を行う光変調装置として、マイク
ロミラーを用いたデバイスなど、液晶以外のものの位置
調整用に本発明を採用してもよい。また、LCOS(li
quid crystal on silicon)タイプの反射型液晶パネル
にも採用できる。
応じて光変調を行う光変調装置として液晶パネル141
R、141G、141Bを採用したが、これに限られな
い。すなわち、光変調を行う光変調装置として、マイク
ロミラーを用いたデバイスなど、液晶以外のものの位置
調整用に本発明を採用してもよい。また、LCOS(li
quid crystal on silicon)タイプの反射型液晶パネル
にも採用できる。
【0107】また、前記実施形態では、クロスダイクロ
イックプリズム144から射出された合成光を直接CC
Dカメラ41で検出することにより、各液晶パネル14
1R,141G,141Bの位置を調整していたが、例
えば、投写レンズ160の後段にスクリーンを準備し
て、このスクリーン上の投影画像をCCDカメラで間接
的に検出するように構成してもよい。ただし、前記実施
形態の方が、光学装置の製造装置2を小型化できる利点
がある。
イックプリズム144から射出された合成光を直接CC
Dカメラ41で検出することにより、各液晶パネル14
1R,141G,141Bの位置を調整していたが、例
えば、投写レンズ160の後段にスクリーンを準備し
て、このスクリーン上の投影画像をCCDカメラで間接
的に検出するように構成してもよい。ただし、前記実施
形態の方が、光学装置の製造装置2を小型化できる利点
がある。
【0108】前記実施形態において、光学装置140を
プロジェクタ100に組み込んだが、これには限らず、
その他の光学機器に搭載してもよい。その他、本発明の
実施時の具体的な構造および形状等は、本発明の目的を
達成できる範囲で、他の構造等としてもよい。
プロジェクタ100に組み込んだが、これには限らず、
その他の光学機器に搭載してもよい。その他、本発明の
実施時の具体的な構造および形状等は、本発明の目的を
達成できる範囲で、他の構造等としてもよい。
【0109】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の光学装置
の製造装置および光学装置の製造方法によれば、プロジ
ェクタの高輝度・高性能化に伴って、ヘッド体の形状が
複雑になり、また、光変調装置の自重が重くなったとし
ても、光変調装置の位置調整を円滑に行い、光学装置の
製造を容易に行うことができる、という効果がある。
の製造装置および光学装置の製造方法によれば、プロジ
ェクタの高輝度・高性能化に伴って、ヘッド体の形状が
複雑になり、また、光変調装置の自重が重くなったとし
ても、光変調装置の位置調整を円滑に行い、光学装置の
製造を容易に行うことができる、という効果がある。
【図1】本発明の一実施形態に係る光学装置の製造装置
により製造された光学装置を含むプロジェクタの構造を
示す模式図である。
により製造された光学装置を含むプロジェクタの構造を
示す模式図である。
【図2】前記実施形態における光学装置の構造を示す外
観斜視図である。
観斜視図である。
【図3】前記実施形態における光学装置本体を示す分解
斜視図である。
斜視図である。
【図4】前記実施形態におけるヘッド体の構造を示す外
観斜視図である。
観斜視図である。
【図5】前記実施形態における光学装置の製造装置を示
す側面図である。
す側面図である。
【図6】前記実施形態における光学装置の製造装置を上
方から見た模式図である。
方から見た模式図である。
【図7】前記実施形態における6軸位置調整ユニットの
構造を示す側面図である。
構造を示す側面図である。
【図8】前記実施形態における液晶パネル保持部の要部
を拡大して示す図である。
を拡大して示す図である。
【図9】前記実施形態における製造装置本体の要部を拡
大して示す断面図である。
大して示す断面図である。
【図10】前記実施形態における支持片の構造を示す外
観斜視図である。
観斜視図である。
【図11】前記実施形態における製造装置の光束検出装
置を模式的に示す正面図であり、図9の矢印XI−XI
から見た図である。
置を模式的に示す正面図であり、図9の矢印XI−XI
から見た図である。
【図12】前記実施形態における製造装置を制御するコ
ンピュータ内部の構造を表すブロック図である。
ンピュータ内部の構造を表すブロック図である。
【図13】前記実施形態における光学装置の製造操作を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図14】前記実施形態における液晶パネルのフォーカ
ス、アライメント調整の操作を示すフローチャートであ
る。
ス、アライメント調整の操作を示すフローチャートであ
る。
【図15】前記実施形態で用いられる基準パターンを示
す図である。
す図である。
【図16】前記実施形態において取り込まれた画像を表
示する表示画面を示す図である。
示する表示画面を示す図である。
2 製造装置
31 6軸位置調整ユニット(位置調整部)
33 支持治具(載置台)
70 コンピュータ(支持片制御手段)
140 光学装置
141 光変調装置
141R,141G,141B 液晶パネル(光変調素
子本体) 144 クロスダイクロイックプリズム(色合成光学装
置) 146 保持枠 146D 孔 150 ヘッド体(構造体) 150C 開口部 317C2 固定用光源孔(光線照射部) 317D パッド(吸着部) 317E1 吸着センサ(吸着状態検出手段) 334 固定用光源(光線照射部) 336 支持片 336A1 底面部(外形位置基準面) 336A2 側面部(外形位置基準面) 336A3 正面部(外形位置基準面) S3 接着剤塗布工程 S4 光変調装置配置工程 S6 吸着保持工程 S7 支持解除工程 S8 位置調整工程 S9 位置決め工程
子本体) 144 クロスダイクロイックプリズム(色合成光学装
置) 146 保持枠 146D 孔 150 ヘッド体(構造体) 150C 開口部 317C2 固定用光源孔(光線照射部) 317D パッド(吸着部) 317E1 吸着センサ(吸着状態検出手段) 334 固定用光源(光線照射部) 336 支持片 336A1 底面部(外形位置基準面) 336A2 側面部(外形位置基準面) 336A3 正面部(外形位置基準面) S3 接着剤塗布工程 S4 光変調装置配置工程 S6 吸着保持工程 S7 支持解除工程 S8 位置調整工程 S9 位置決め工程
Claims (8)
- 【請求項1】複数の色光を画像情報に応じて各色光毎に
変調する複数の光変調装置と、各光変調装置で変調され
た光束を合成する色合成光学装置とを備えた光学装置を
製造するために、各光変調装置の相互の位置を調整し、
前記色合成光学装置の光束入射端面に各光変調装置を固
定する光学装置の製造装置であって、 前記色合成光学装置が載置される載置台と、 各光変調装置の前記色合成光学装置に対する位置、およ
び各光変調装置相互の位置を調整する位置調整部と、 各光変調装置の相互の位置の調整後、前記光束入射端面
に前記光変調装置を位置決め固定する位置決め固定部と
を備え、 前記載置台には、前記光変調装置を垂直方向下側から支
持する支持片が設けられ、 この支持片は、前記載置台の載置面に対して突没可能と
されていることを特徴とする光学装置の製造装置。 - 【請求項2】請求項1に記載の光学装置の製造装置にお
いて、 前記光学装置は、前記色合成光学装置、およびこの色合
成光学装置からの射出光束を拡大投写する投写光学系が
取り付けられる構造体を備え、 この構造体には、前記光変調装置を冷却するための開口
部が形成され、 前記支持片は、この開口部に応じた位置に配置されるこ
とを特徴とする光学装置の製造装置。 - 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の光学装置
の製造装置において、 前記支持片には、前記光変調装置を外形基準で位置だし
する外形位置基準面が形成されていることを特徴とする
光学装置の製造装置。 - 【請求項4】請求項1から請求項3のいずれかに記載の
光学装置の製造装置において、 前記位置調整部は、前記光変調装置を吸着して保持する
吸着部を備え、 この吸着部による前記光変調装置の吸着状態を検出する
吸着状態検出手段と、 検出された吸着状態に応じて前記支持片を移動制御する
支持片制御手段とを備えていることを特徴とする光学装
置の製造装置。 - 【請求項5】請求項1から請求項4のいずれかに記載の
光学装置の製造装置において、 前記光変調装置は、前記色合成光学装置の光束入射端面
に対して光硬化型接着剤により位置決め固定され、 前記位置決め固定部は、この光硬化型接着剤を硬化させ
る光線照射部を備えていることを特徴とする光学装置の
製造装置。 - 【請求項6】請求項5に記載の光学装置の製造装置にお
いて、 前記光変調装置は、光変調を行う光変調素子本体と、こ
の光変調素子本体を収納保持する略矩形状の保持枠とを
備え、この保持枠の四隅部分には、孔が形成され、 前記光線照射部は、前記保持枠の四隅部分の孔位置に応
じて複数設けられていることを特徴とする光学装置の製
造装置。 - 【請求項7】請求項5または請求項6に記載の光学装置
の製造装置において、 前記色合成光学装置の光束入射端面には、光硬化型接着
剤により固定される固定枠が設けられ、前記光変調装置
は、この固定枠を介して前記光束入射端面に固定され、 前記光線照射部は、前記色合成光学装置の光束入射端面
と前記固定枠との接合部位置に応じて複数設けられてい
ることを特徴とする光学装置の製造装置。 - 【請求項8】複数の色光を画像情報に応じて各色光毎に
変調する複数の光変調装置と、各光変調装置で変調され
た光束を合成する色合成光学装置とを備えた光学装置を
製造するために、各光変調装置の相互の位置を調整し、
前記色合成光学装置の光束入射端面に各光変調装置を固
定する光学装置の製造方法であって、 前記光変調装置に光硬化型接着剤を塗布する接着剤塗布
工程と、 前記光硬化型接着剤が塗布された光変調装置を支持片で
支持しながら、前記色合成光学装置の光束入射端面に光
硬化型接着剤を密着させて前記光変調装置を配置する光
変調装置配置工程と、 前記光変調装置の画像形成領域を吸着保持する吸着保持
工程と、 吸着保持がされたことを条件として、前記支持片による
前記光変調装置の支持を解除する支持解除工程と、 吸着保持された前記光変調装置を、前記光束入射端面に
対して位置調整を行う位置調整工程と、 調整された光変調装置の位置を保持した状態で、前記光
硬化型接着剤に光線を照射して、該光変調装置の位置決
め固定を行う位置決め工程とを備えていることを特徴と
する光学装置の製造方法。
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JP2002072655A JP2003270717A (ja) | 2002-03-15 | 2002-03-15 | 光学装置の製造装置、および光学装置の製造方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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