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JP2003215701A - 光学装置、およびこれを備えたプロジェクタ - Google Patents

光学装置、およびこれを備えたプロジェクタ

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Publication number
JP2003215701A
JP2003215701A JP2002014823A JP2002014823A JP2003215701A JP 2003215701 A JP2003215701 A JP 2003215701A JP 2002014823 A JP2002014823 A JP 2002014823A JP 2002014823 A JP2002014823 A JP 2002014823A JP 2003215701 A JP2003215701 A JP 2003215701A
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JP
Japan
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optical
light
optical device
polarizing plate
conversion element
Prior art date
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Application number
JP2002014823A
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JP2003215701A5 (ja
Inventor
Hisamaro Kato
久麿 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
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Publication of JP2003215701A publication Critical patent/JP2003215701A/ja
Publication of JP2003215701A5 publication Critical patent/JP2003215701A5/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学変換素子を容易に交換することがで
き、リワーク性を向上させることができる光学装置およ
びこれを備えたプロジェクタを提供する。 【解決手段】偏光板保持体452は、開口部452Aを
有する略矩形枠板状体で構成され、該開口部452A周
縁に保持面452Bが形成されている。また、偏光板保
持体452の四隅部分には、板状体から突設されて保持
枠453を固定する固定部452Cが形成されており、
固定部452C裏面には、上端部から保持面452Bま
で貫通された孔452Eが形成されている。この固定部
452Cのうち、下端部に位置する固定部452Cに
は、射出側偏光板443の下端部を支持する支持部45
2Dが形成されている。偏光板保持体452の上方から
付勢部材454を設置し、射出側偏光板443の厚さ方
向に射出側偏光板443を保持面452Bに付勢する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の色光を各色
光毎に画像情報に応じて変調する複数の光変調装置と、
光変調装置で変調された各色光を合成する色合成光学装
置とが一体的に設けられた光学装置、およびこれを備え
たプロジェクタに関する。
【0002】
【背景技術】光源ランプから射出された光束を、ダイク
ロイックミラーを用いて三色の色光R、G、Bに分離す
る色分離光学系と、分離された光束を各色光毎に、画像
情報に応じて変調する3枚の光変調装置と、各光変調装
置で変調された光束を、合成するクロスダイクロイック
プリズムとを備えた三板式のプロジェクタが知られてい
る。ここで、光変調装置の光束射出側には、該光変調装
置を通過した光束のうち、所定の偏光軸を有する光束の
透過を行う偏光フィルムを備えている。通常、この光束
射出側の偏光フィルムは、クロスダイクロイックプリズ
ムに直接貼り付けられるか、あるいは、ガラス等に貼り
付けられた後、光学部品用筐体に設置され、板金等によ
り形成された保持部材に接着固定される構造が採用され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】製品として出荷された
プロジェクタにおいて、偏光フィルムが光源から射出さ
れる光束の照射により劣化した場合には、偏光板を交換
することが必要となる。しかしながら、上記のような偏
光板の固定構造では、偏光板がプリズムあるいは保持部
材に接着固定されているので、偏光板を上記部材から引
き剥がした際には上記部材には接着剤が固着されて残
り、新しい偏光板を上記部材に設置して該偏光板を再度
位置調整することは困難であり、所定の位置に偏光板を
設置することができない、という問題がある。さらに、
偏光板は光変調装置とプリズムとの間に介在しているの
で、偏光板を上記部材から引き剥がす際には、光変調装
置も取り外す必要があり、偏光板のみの交換を行うこと
ができない、という問題がある。
【0004】本発明の目的は、光学変換素子を容易に交
換することができ、リワーク性を向上させることができ
る光学装置およびこれを備えたプロジェクタを提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の光学装置は、複
数の色光を各色光毎に画像情報に応じて変調する複数の
光変調装置と、各光変調装置で変調された各色光を合成
する色光合成光学装置が一体的に設けられた光学装置で
あって、前記色合成光学装置および前記光変調装置の間
には、光学特性を変換する光学変換膜が形成された基板
を備えた光学変換素子が配置され、前記色合成光学装置
の光束入射端面に固定され、この光学変換素子を保持す
る保持面を有する変換素子保持体と、前記色合成光学装
置および前記光変調装置の間で端部が露出し、該露出部
分で挿抜可能であり、前記保持面に対して前記基板をそ
の厚さ方向に付勢する付勢部材とを備えていることを特
徴とするものである。
【0006】このような本発明によれば、光学装置は、
色合成光学装置の光束入射端面に固定され、光学変換素
子を保持する保持面を有する変換素子保持体と、色合成
光学装置および光変調装置の間で端部が露出し、該露出
部分で挿抜可能であり、保持面に対して光学変換素子を
構成する基板をその厚さ方向に付勢する付勢部材とを備
えていることにより、光学変換素子の何らかの不具合に
より交換を行う際に、付勢部材を取り外すことで、光学
変換素子を構成する基板に対する付勢状態を解放するこ
とができ、容易に光学変換素子の交換を行うことができ
る。また、光学変換素子は、付勢部材により、変換素子
保持体の保持面に対して、付勢狭持されていることによ
り、光学変換素子の交換の際には、変換素子保持体に対
して、光学変換素子を接着剤等の固着状態から引き剥が
す必要はなく、光学変換素子の交換を容易に行うことが
できる。さらに、光学変換素子の交換の際に、変換素子
保持体に固着した接着剤を削り取る作業を行う必要がな
く、光学変換素子の設置を容易に行うことができる。
【0007】また、光変調装置と色合成光学装置との間
に、光学変換素子の交換に十分な隙間を形成しておけ
ば、光学変換素子の交換の際に、光変調装置を取り外す
必要がなくなり、光学変換素子のみを交換することがで
き、光学装置のリワーク性を向上させることができる。
したがって、光学変換素子を容易に変換することので
き、リワーク性を向上させることができる光学装置とな
り、本発明の目的を達成することができる。また、光学
変換素子は、付勢部材により、変換素子保持体の保持面
に対して、付勢狭持されていることにより、変換素子保
持体の保持面と光学変換素子を構成する基板は密着し、
光源から射出された光束により光学変換膜に発生する熱
を効率的に変換素子保持体に放熱することができ、光学
変換素子の高温化を回避し、熱による劣化を防止するこ
とができる。
【0008】本発明の光学装置では、前記変換素子保持
体には、前記光変調装置が固定されることが好ましい。
このような構成では、光変調装置は、色合成光学装置の
光束入射端面に固定された変換素子保持体に固定されて
いることにより、光変調装置と色合成光学装置とを変換
素子保持体を介して一体化することができる。また、光
変調装置は、変換素子保持体を介して、色合成光学装置
に固定されていることにより、光変調装置に何らかの不
具合が生じ、光変調装置を交換する際に、変換素子保持
体から光変調装置を引き剥がすことで、色合成光学装置
に傷等を付けることなく、光変調装置を容易に交換する
ことができる。
【0009】本発明の光学装置では、前記光変調装置が
固定される前記変換素子保持体の固定部裏面には、前記
付勢部材の一部が挿入される凹部が形成されていること
が好ましい。このような構成では、光変調装置が固定さ
れる変換素子保持体の固定部裏面には、付勢部材の一部
が挿入される凹部が形成されていることにより、固定部
の表裏面にはそれぞれ光変調装置と付勢部材の一部とが
位置し、光変調装置と付勢部材とが干渉することなく、
光変調装置の固定状態および付勢部材による光学変換素
子の固定状態を安定に保持することができる。
【0010】本発明の光学装置では、前記変換素子保持
体は、熱伝導性材料から構成されていることが好まし
い。このような構成では、変換素子保持体は、熱伝導性
金属から構成されていることにより、光学変換素子から
の放熱特性を向上させることができ、光学変換膜の高温
化を回避し、光学変換膜の機能的信頼性を確保すること
ができる。
【0011】本発明の光学装置では、前記変換素子保持
体には、前記光学変換素子を支持する支持面が形成され
ていることが好ましい。このような構成では、変換素子
保持体には、光学変換素子を支持する支持面が形成され
ていることにより、一体化された光学装置を光学部品用
の筐体に設置した際に、変換素子保持体の支持部が下端
部に位置していれば、該支持部が光学変換素子の自重を
担保し、光学変換素子を安定に保持することができる。
ここで、付勢部材により支持面に付勢するように構成す
れば、光学変換素子の傾きを防止でき、光学変換素子の
交換時の位置調整を行わなくて良い。また、光学変換素
子を構成する基板に対して、付勢部材による付勢状態を
解放した際には、光学変換素子は変換素子保持体から落
下することがなく、光学変換素子の交換を容易に行うこ
とができる。
【0012】本発明の光学装置では、前記付勢部材の露
出部分は、前記色合成光学装置の光束入射端面と交差す
る端面に沿っていることが好ましい。このような構成で
は、付勢部材の露出部分が、色合成光学装置の光束入射
端面と交差する端面に沿っていることにより、色合成光
学装置の光束入射端面と交差する端面に対する法線方向
が、光学部品用筐体への光学装置の着脱方向と一致して
いる場合には、光学装置の光学部品用筐体への設置後で
あっても、収納部への付勢部材の着脱を可能にし、光学
変換素子の交換の際に、光学装置を筐体から外す作業を
省くことができ、光学変換素子の交換においてリワーク
工数を低減させることができる。
【0013】本発明の光学装置では、前記光学変換素子
は、偏光素子であることが好ましい。偏光素子は、所定
の偏光軸を有する光束を透過するが、それ以外の光束は
偏光素子によって吸収され熱に変換される。特に、光変
調装置の光束射出側の偏光素子は、スクリーンに投写さ
れる画像を全て黒表示にする場合に、光変調装置から射
出された光束を全て吸収することにより、偏光素子は高
温化し、劣化しやすい。このような構成では、偏光素子
が変換素子保持体に保持固定されるので、偏光素子に発
生した熱を効率的に変換素子保持体に放熱することがで
き、偏光素子の高温化を回避し、偏光素子の劣化を防止
することができる。
【0014】本発明の光学装置では、前記偏光素子の基
板の反対側には、異なる光学機能を有する光学補正膜が
形成されていることが好ましい。光学補正膜としては、
視野角補正膜あるいは色補正膜を採用することができ
る。このような構成では、偏光素子の基板の反対側に
は、異なる光学機能を有する光学補正膜が形成されてい
ることにより、光変調装置と色合成光学装置との間に介
在し、上記光学補正膜を固定する固定板を省略すること
ができ、部品点数を削減し、組立工数を低減するととも
に、コスト削減を図ることができる。また、基板に、上
記独自の光学特性を持つ光学補正膜を貼り付けること
で、各光変調装置によって表示される映像を鮮明に投写
することができる。
【0015】一方、本発明のプロジェクタは、上記目的
を達成するために、上述した光学装置のうちのいずれか
を備えていることを特徴とするものである。この発明に
よれば、上述した光学装置の作用・効果と略同様な作用
・効果を奏するプロジェクタを享受できる。また上述し
た光学装置を用いれば、プロジェクタ内部の光学変換素
子を容易に交換でき、プロジェクタのリワーク性を向上
させることができるようになる。
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 〔1.プロジェクタの主な構成〕図1は、本発明に係る
プロジェクタ1を上方から見た斜視図である。図2は、
プロジェクタ1を後方から見た斜視図である。図3は、
プロジェクタ1を下方から見た斜視図である。
【0016】図1〜図3において、プロジェクタ1は、
略直方体状の外装ケース2を備えている。外装ケース2
は、プロジェクタ1の本体部分を収納する筐体であり、
アッパーケース21と、ロアーケース22と、これらの
ケース21,22の前方側を跨るように取り付けられる
フロントケース23とを備えて構成される。各ケース2
1〜23は、それぞれ合成樹脂製である。
【0017】アッパーケース21は、図2に示すよう
に、プロジェクタ1の天面、側面、および背面をそれぞ
れ構成する上面部211、側面部212、および背面部
213を含んで構成される。上面部211の前方側に
は、操作パネル25が設けられている。アッパーケース
21において、操作パネル25の後方側には、上面部2
11の後方側と背面部213とを跨る凹部21Aが形成
されている。この凹部21Aから、外装ケース2に収納
された回路基板5の一部が外部に露出している。この外
部に露出する回路基板5の一部とは、インターフェース
部を構成する各種コネクタ5Aである。これらのコネク
タ5Aを介して、プロジェクタ1には、外部機器が接続
される。
【0018】ロアーケース22は、図3に示すように、
プロジェクタ1の底面、側面、および背面をそれぞれ構
成する底面部221、側面部222、および背面部22
3を含んで構成される。底面部221には、開口部22
1Xが形成されている。この矩形状の開口部221Xに
は、ランプカバー24が嵌め込み式で着脱可能に設けら
れている。さらに、底面部221には、外部から冷却空
気を吸入するための吸気口221A,221Bが形成さ
れている。
【0019】底面部221において、後方側の略中央部
分には、プロジェクタ1の脚部を構成する後脚22Rが
形成されている。また、底面部221における前方側の
左右の隅部には、同じくプロジェクタ1の脚部を構成す
る前脚22Fがそれぞれ設けられている。つまり、プロ
ジェクタ1は、後脚22Rおよび2つ前脚22Fにより
3点で支持されている。2つの前脚22Fは、それぞれ
上下方向に進退可能に構成されており、プロジェクタ1
の前後方向および左右方向の傾き(姿勢)を調整して、
投写画像の位置合わせができるようになっている。
【0020】図2に示すように、背面部223におい
て、コネクタ5Aの下側となる部分には、リモコン収納
部26が形成されている。このリモコン収納部26に
は、プロジェクタ1の遠隔操作を行うためのリモートコ
ントローラ26Aが収納される。また、図2において、
背面部223におけるリモコン収納部26の右側には、
スピーカ孔22Aが形成され、リモコン収納部26の左
側には、インレットコネクタ22Bが設けられている。
【0021】フロントケース23は、図1に示すよう
に、プロジェクタ1の前面、天面、および側面をそれぞ
れ構成する前面部231、天面部232、および側面部
233を含んで構成される。フロントケース23には、
前面部231および天面部232を跨ぐ開口部23Aが
形成されている。この開口部23Aに対応するように、
外装ケース2内部には、投写レンズ46が配置されてい
る。この際、開口部23Aから投写レンズ46の一部が
外部に露出しており、この露出部分の一部であるレバー
46Aを介して、投写レンズ46のズーム操作、フォー
カス操作が手動で行えるようになっている。
【0022】また、前面部231において、前述した開
口部23Aの反対側の位置には、排気口23Bが形成さ
れている。この排気口23Bの内側には、プロジェクタ
1内の空気を誘導するダクト67が設けられており、排
気口23Bには、ダクト67の排気口67Aが対向して
いる。また、排気口23Bには、水平方向に並ぶ複数枚
の羽根板23B1が形成され、これらの羽根板23B1
により、ダクト67の排気口67A等から排出される冷
却空気を整流する機能と、内外の光を遮ぎる機能とを備
えている。
【0023】このような外装ケース2の側面側には、図
1に示すように、アッパーケース21の側面部212と
ロアーケース22の側面部222に跨って吸気口2Aが
形成されている。この吸気口2Aの内側には、図1〜3
では図示しないシロッコファンが設けられている。
【0024】ここで、図4,5は、プロジェクタ1の内
部を示す斜視図である。具体的には、図4は、図2の状
態からプロジェクタ1のアッパーケース21を外した図
である。図5は、図4の状態からフロントケース23、
上部シールド部材34、回路基板5を外して前方から見
た図である。外装ケース2には、図4または図5に示す
ように、プロジェクタ1の前方から見て、略中央の前方
側に配置された電源ユニット3と、この電源ユニット3
の後方から右側にかけて配置された平面視略L字状の光
学ユニット4と、これらのユニット3,4の上方に配置
される回路基板5とを備える。
【0025】電源ユニット3は、電源31と、この電源
31の下方に配置されたランプ駆動回路(バラスト)3
2とを含んで構成される。電源31は、インレットコネ
クタ22Bに接続された図示しない電源ケーブルを通し
て、外部から供給された電力をランプ駆動回路32や回
路基板5等に供給するものである。ランプ駆動回路32
は、光学ユニット4を構成する図4,5では図示しない
光源ランプに、電源31から供給された電力を供給する
ものであり、前記光源ランプと電気的に接続されてい
る。このようなランプ駆動回路32は、例えば、図示し
ない基板に配線される。
【0026】これらの電源31およびランプ駆動回路3
2は、略平行に上下に並んで配置され、これらの占有空
間は、プロジェクタ1の前方で左右方向に延びている。
また、電源31はおよびランプ駆動回路32は、左右側
が開口された筒部材31A,32Aによってそれぞれ周
囲を覆われている。これらの筒部材31A,32Aは、
冷却空気を誘導するダクトとして機能する。また、筒部
材32Aには、その表面にめっき処理等の金属による加
工がなされ、ランプ駆動回路32からの電磁ノイズの漏
れが防止されている。さらに、電源31およびランプ駆
動回路32は、矩形の開口部分が形成された金属製の下
部シールド部材33によって覆われており、これらの電
源31およびランプ駆動回路32からの外部への電磁ノ
イズの漏れが防止されている。
【0027】ここで、図6は、光学ユニット4を示す斜
視図である。光学ユニット4は、図6に示すように、光
源装置411を構成する図示しない光源ランプから射出
された光束を光学的に処理して画像情報に対応した光学
像を形成し、この光学像を拡大して投射するユニットで
あり、インテグレータ照明光学系41と、色分離光学系
42と、リレー光学系43と、光学装置本体45と、投
写レンズ46と、これらの光学部品41〜46を収納す
るライトガイド47とを備える。なお、その詳細につい
ては、後述する。
【0028】回路基板5は、図4において具体的な図示
を省略しているが、CPU等を含む制御部と、各種コネ
クタを含むインターフェース部とが実装された一枚の基
板であり、コネクタ5Aを介して入力された画像情報に
応じて、制御部が、光学装置本体45を構成する液晶パ
ネルの制御を行っている。
【0029】この回路基板5は、図4,5を参照すれ
ば、下部シールド部材33の上部に配置されるととも
に、該回路基板5の上方には、金属製の上部シールド部
材34が配置される。上部シールド部材34および下部
シールド部材33は、回路基板5を挟んだ状態で互いに
固定されている。これにより、電源ユニット3や回路基
板5等から外部への電磁ノイズの漏れを防止している。
【0030】〔2.光学ユニットの詳細な構成〕図7
は、図6に示す光学ユニット4を模式的に示した平面図
である。光学ユニット4は、図7に示すように、インテ
グレータ照明光学系41と、色分離光学系42と、リレ
ー光学系43と、光学装置本体45と、投写光学系とし
ての投写レンズ46とを備えて構成される。インテグレ
ータ照明光学系41は、光学装置本体45を構成する3
枚の液晶パネル441(赤、緑、青の色光毎にそれぞれ
液晶パネル441R,441G,441Bとする)の画
像形成領域をほぼ均一に照明するための光学系であり、
光源装置411と、第1レンズアレイ412と、第2レ
ンズアレイ413と、偏光変換素子414と、重畳レン
ズ415とを備えている。
【0031】光源装置411は、放射光源としての光源
ランプ416と、リフレクタ417とを備え、光源ラン
プ416から射出された放射状の光線をリフレクタ41
7で反射して平行光線とし、この平行光線を外部へと射
出する。光源ランプ416としては、ハロゲンランプを
採用している。なお、ハロゲンランプ以外に、メタルハ
ライドランプや高圧水銀ランプ等も採用できる。リフレ
クタ417としては、放物面鏡を採用している。なお、
放物面鏡の代わりに、平行化凹レンズおよび楕円面鏡を
組み合わせたものを採用してもよい。
【0032】第1レンズアレイ412は、光軸方向から
見てほぼ矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状
に配列された構成を有している。各小レンズは、光源ラ
ンプ416から射出される光束を、複数の部分光束に分
割している。各小レンズの輪郭形状は、液晶パネル44
1の画像形成領域の形状とほぼ相似形をなすように設定
されている。たとえば、液晶パネル441の画像形成領
域のアスペクト比(横と縦の寸法の比率)が4:3であ
るならば、各小レンズのアスペクト比も4:3に設定す
る。
【0033】第2レンズアレイ413は、第1レンズア
レイ412と略同様な構成を有しており、小レンズがマ
トリクス状に配列された構成を有している。この第2レ
ンズアレイ413は、重畳レンズ415とともに、第1
レンズアレイ412の各小レンズの像を液晶パネル44
1上に結像させる機能を有する。
【0034】偏光変換素子414は、第2レンズアレイ
413と重畳レンズ415との間に配置されるととも
に、第2レンズアレイ413と一体でユニット化されて
いる。このような偏光変換素子414は、第2レンズア
レイ413からの光を1種類の偏光光に変換するもので
あり、これにより、光学装置本体45での光の利用効率
が高められている。
【0035】具体的に、偏光変換素子414によって1
種類の偏光光に変換された各部分光は、重畳レンズ41
5によって最終的に光学装置本体45の液晶パネル44
1上にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶
パネル441を用いたプロジェクタ1では、1種類の偏
光光しか利用できないため、他種類のランダムな偏光光
を発する光源ランプ416からの光のほぼ半分が利用さ
れない。このため、偏光変換素子414を用いることに
より、光源ランプ416から射出された光束を全て1種
類の偏光光に変換し、光学装置本体45での光の利用効
率を高めている。なお、このような偏光変換素子414
は、たとえば特開平8−304739号公報に紹介され
ている。
【0036】色分離光学系42は、2枚のダイクロイッ
クミラー421,422と、反射ミラー423とを備
え、ダイクロイックミラー421、422によりインテ
グレータ照明光学系41から射出された複数の部分光束
を赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離す
る機能を有している。
【0037】リレー光学系43は、入射側レンズ431
と、リレーレンズ433と、反射ミラー432、434
とを備え、色分離光学系42で分離された色光である赤
色光を液晶パネル441Rまで導く機能を有している。
【0038】この際、色分離光学系42のダイクロイッ
クミラー421では、インテグレータ照明光学系41か
ら射出された光束の赤色光成分と緑色光成分とが透過す
るとともに、青色光成分が反射する。ダイクロイックミ
ラー421によって反射した青色光は、反射ミラー42
3で反射し、フィールドレンズ418を通って、青色用
の液晶パネル441Bに到達する。このフィールドレン
ズ418は、第2レンズアレイ413から射出された各
部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に
変換する。他の液晶パネル441G、441Bの光入射
側に設けられたフィールドレンズ418も同様である。
【0039】また、ダイクロイックミラー421を透過
した赤色光と緑色光のうちで、緑色光は、ダイクロイッ
クミラー422によって反射し、フィールドレンズ41
8を通って、緑色用の液晶パネル441Gに到達する。
一方、赤色光は、ダイクロイックミラー422を透過し
てリレー光学系43を通り、さらにフィールドレンズ4
18を通って、赤色光用の液晶パネル441Rに到達す
る。なお、赤色光にリレー光学系43が用いられている
のは、赤色光の光路の長さが他の色光の光路長さよりも
長いため、光の拡散等による光の利用効率の低下を防止
するためである。すなわち、入射側レンズ431に入射
した部分光束をそのまま、フィールドレンズ418に伝
えるためである。
【0040】光学装置本体45は、入射された光束を画
像情報に応じて変調してカラー画像を形成するものであ
り、色分離光学系42で分離された各色光が入射される
3つの入射側偏光板442と、各入射側偏光板442の
後段に配置される光変調装置としての液晶パネル441
R,441G,441Bと、各液晶パネル441R,4
41G,441Bの後段に配置される射出側偏光板44
3と、色合成光学系としてのクロスダイクロイックプリ
ズム444とを備える。液晶パネル441R,441
G,441Bは、例えば、ポリシリコンTFTをスイッ
チング素子として用いたものである。光学装置本体45
において、色分離光学系42で分離された各色光は、こ
れら3枚の液晶パネル441R,441G,441B、
入射側偏光板442、および射出側偏光板443によっ
て、画像情報に応じて変調された光学像を形成する。
【0041】具体的に、図13に示すように液晶パネル
441R,441G,441Bは、ガラスなどからなる
駆動基板441Cと対向基板441Dとが、シール材
(図示省略)を介して所定間隔を空けて貼り合わせら
れ、両基板間に液晶が注入された構成となっている。液
晶パネル441において、駆動基板441Cの内面上に
は、TFT素子などのスイッチング素子、ITO(Indi
um Tin Oxide)などの透明導電体からなる画素電極、配
線、配向膜などが形成され、また、対向基板441Dの
内面上には上記画素電極に対応して対向電極、配向膜な
どが形成され、これらによってアクティブマトリクス型
の液晶パネル構造が構成されている。ここで、各液晶パ
ネル441R,441G,441Bの対向基板441D
には、サファイアまたは石英ガラスで構成される防塵ガ
ラス441Aが貼り付けられている。
【0042】入射側偏光板442は、偏光フィルムとサ
ファイア基板とから構成され、透過する光束のうち、所
定の偏光軸を有する光束のみを透過させ、その他の光束
を吸収するものである。射出側偏光板443も、入射側
偏光板442と略同様に構成され、液晶パネル441
(441R,441G,441B)から射出された光束
のうち、所定方向の偏光軸を有する光束のみを透過させ
る偏光フィルム443Aと、熱伝導性良好なサファイア
基板443Bとを備え、図示しない透明接着剤を用いて
偏光フィルム443Aをサファイア基板443Bに貼り
付けた構成となっている。これらの入射側偏光板442
および射出側偏光板443は、互いの偏光軸の方向が直
交するように設定されている。ここで、サファイア基板
442Bの偏光フィルム443Aが貼り付けられた端面
とは、反対側の端面には、図示しない視覚補償フィルム
が貼り付けられている。なお、ここでは、視覚補償フィ
ルムが貼り付けられているが、プロジェクタの仕様に応
じて、他の光学機能を有する色補正膜等を貼り付けても
よい。
【0043】クロスダイクロイックプリズム444は、
射出側偏光板443から射出され、各色光毎に変調され
た光学像を合成してカラー画像を形成するものである。
クロスダイクロイックプリズム444には、赤色光を反
射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜と
が、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に設け
られ、これらの誘電体多層膜により3つの色光が合成さ
れる。
【0044】以上説明した液晶パネル441、射出側偏
光板443およびクロスダイクロイックプリズム444
は、一体的にユニット化された光学装置本体45として
構成されている。なお、入射側偏光板442は、ライト
ガイド47に形成された図示しない溝部にスライド式に
嵌め込んで取り付けられる。
【0045】以上説明した各光学系41〜45は、図6
に示すように、光学部品用筐体としての合成樹脂製のラ
イトガイド47内に収容されている。ライトガイド47
は、内部側の具体的な図示を省略するが、図6に示すよ
うに、前述した図7の各光学部品412〜415,41
8,421〜423,431〜434,442を上方か
らスライド式に嵌め込む溝部が形成された下ライトガイ
ド471と、下ライトガイド471の上部の開口側を閉
塞する蓋状の上ライトガイド472とを備えて構成され
る。また、図6において、平面視略L字状のライトガイ
ド47の一端側には、光源装置411が収容され、他端
側には、ヘッド部49を介して投写レンズ46がねじ止
め固定されている。
【0046】〔3.光学装置の構造〕光学装置本体45
の構造について、以下に説明する。図8には、光学装置
本体45の全体斜視図が示されており、図9には、光学
装置本体45の分解斜視図が示されている。なお、図9
では、3つの液晶パネル441(441R,441G,
441B)のうち、代表して液晶パネル441Bのみを
図示し、他の液晶パネル441R,441Gの図示を省
略する。光学装置本体45は、液晶パネル441R,4
41G,441Bと、射出側偏光板443と、クロスダ
イクロイックプリズム444とが一体的に形成されたも
のであり、光源ランプ416から射出された光束は液晶
パネル441R,441G,441Bにより画像情報に
応じて変調され、該液晶パネル441R,441G,4
41Bで変調された光束のうち所定の偏光軸を有する光
束のみが射出側偏光板443を透過し、クロスダイクロ
イックプリズム444によって各色光を合成し、光学像
として投写される。
【0047】また、光学装置本体45には、液晶パネル
441R,441G,441Bおよび射出側偏光板44
3を冷却するために、クロスダイクロイックプリズム4
44を載置固定する台座451と、各液晶パネル441
R,441G,441Bを枠内に保持する保持枠453
と、クロスダイクロイックプリズム444の光束入射端
面に取り付けられ、射出側偏光板443を保持する偏光
板保持体452とを含んで構成されている。ここで、保
持枠453,および偏光板保持体452は、熱伝導率の
高いマグネシウム合金で形成されている。なお、上記部
材は、マグネシウム合金に限らず、アルミニウム、銅等
の熱伝導率の高い材料で形成されていればよい。
【0048】台座451は、クロスダイクロイックプリ
ズム444の下面に固定されており、外周形状はクロス
ダイクロイックプリズム444と略同一である。また、
台座451のG色光入射側の辺縁角隅部分から延出し
て、一体化された光学装置本体45を下ライトガイド4
71に固定するための取付部451Aが設けられ、ねじ
等により固定される。
【0049】保持枠453は、各液晶パネル441R,
441G,441Bを収納保持するための収納体453
Aと、収納された各液晶パネル441R,441G,4
41Bの光束射出側から押圧固定する支持板453Bと
を備えて構成される。収納体453Aは、略矩形枠状に
形成され、四隅には、偏光板保持体452に取り付ける
ための4つの取付孔453Cが形成されており、該4つ
の取付孔453Cには、紫外線を透過する合成樹脂(ア
クリル材等)から構成される4つのピンスペーサ453
Dが挿通されて偏光板保持体452と接合される。ま
た、収納体453Aの左右端面略中央部には、支持板4
53Bと係合するためのフック係合部453Fが形成さ
れている。支持板453Bは、略矩形枠状に形成されて
おり、上記フック係合部453Fに対応して左右端部に
はフック453Gが形成されている。ここで、収納体4
53Aおよび支持板453Bの略中央部には、開口部4
53Hが形成され、この開口部453Hが液晶パネル4
41の画像形成領域となる。
【0050】偏光板保持体452は、液晶パネル441
の画像形成領域に対応して開口部452Aを有する略矩
形枠板状体で構成され、該開口部452A周縁に射出側
偏光板443を保持する保持面452Bが形成されてい
る。この保持面452Bは、板状体から突設されてお
り、開口部452A周縁の上端部角隅部分および左右辺
縁に位置して略L字状になるように形成され、射出側偏
光板443の光束射出側端面と当接する。また、板状体
の四隅は、該板状体から突出して形成され、液晶パネル
441が保持固定された保持枠453を取り付けるため
の固定部452Cが形成されている。この固定部452
Cに保持枠453を取り付けた際には、板状体と液晶パ
ネル441との間には隙間が形成され、液晶パネル44
1および射出側偏光板443を冷却するための冷却流路
が確保される。
【0051】板状体の下端部角隅部分に位置する固定部
452Cは、該固定部452C上端部から上方に突出
し、射出側偏光板443の下端部分を支持する支持部4
52Dが形成されている。この支持部452Dと保持面
452Bとの間に形成される隙間は、射出側偏光板44
3の板厚と略同一の寸法を有する。射出側偏光板443
を偏光板保持体452に設置する際には、図10(A)
に示すように、射出側偏光板443を偏光板保持体45
2の保持面452Bに対して傾斜させながら、該射出側
偏光板443の下端部を偏光板保持体452の下端部角
隅部分に位置する固定部452Cの上端部に載置し、図
10(B)に示すように、該射出側偏光板443の上端
部を保持面452Bに当接するように移動することで、
該射出側偏光板443の光束射出側端面は保持面452
Bと当接し、下端部は支持部452Dにより支持され
る。
【0052】ここで、板状体の上端部角隅部分に位置す
る固定部452Cは、上方から射出側偏光板443の保
持面まで貫通して孔452Eが形成されており、該孔4
52Eには、射出側偏光板443をその厚さ方向に押圧
固定する付勢部材454が挿通され、射出側偏光板44
3が保持面に保持固定される。また、板状体の上端部略
中央部分には、上記付勢部材454を固定するためのフ
ック係合部452Fが形成されており、付勢部材454
による射出側偏光板443の固定を安定に保持する。
【0053】付勢部材454は、上記偏光板保持体45
2の上端部に設置され、射出側偏光板443をその厚さ
方向に偏光板保持体452の保持面452Bに押圧固定
するものであり、略矩形板状の支持板454Aと、上記
偏光板保持体452のフック係合部452Fと係合する
フック454Bと、射出側偏光板443を保持面452
Bに押圧する固定ばね454Cとを備えて構成される。
ここで、フック454Bと固定ばね454Cは、支持板
454Aの上端部、かつ、同一面に固定されており、フ
ック454Bおよび固定ばね454Cと支持板454A
との間に形成される隙間は、上記偏光板保持体452の
板厚と略同一の寸法で形成されている。
【0054】付勢部材454を偏光板保持体452に設
置した際、支持板454Aは、偏光板保持体452の光
束射出側端面に当接し、上記固定ばね454Cから射出
側偏光板443への押圧力に対抗して偏光板保持体45
2に力を及ぼし、固定ばね454Cの付勢力を保持して
いる。フック454Bは、支持板454Aの略中央部に
位置し、付勢部材454を偏光板保持体452に設置す
る際、偏光板保持体452のフック係合部452Fと係
合することにより、付勢部材454の偏光板保持体45
2への固定を安定なものにしている。
【0055】固定ばね454Cは、支持板454Aの左
右端部に位置しており、上端部から下端部にかけて折曲
して形成されている。付勢部材454を偏光板保持体4
52に設置する際には、固定ばね454Cを偏光板保持
体452に形成された孔452Eに挿通し、固定ばね4
54Cの下端部を射出側偏光板443に当接することに
より、該射出側偏光板443は、偏光板保持体452の
保持面452Bに押圧される、と同時に下方にも押圧さ
れ、下端の固定部452Cにより出射側偏光板443の
傾きが矯正される。ここで、上記付勢部材454を偏光
板保持体452に設置した際には、付勢部材454の上
端部は、偏光板保持体452から突出しており、射出側
偏光板443の交換にあたって、挿抜可能になってい
る。
【0056】〔4.光学装置の製造方法〕以下には、図
9を参照し、光学装置の製造方法について詳説する。先
ず、下記(1)に示す工程によりプリズムユニットを組
み立てる。 (1)クロスダイクロイックプリズム444の下面に台
座451を紫外線硬化性接着剤を用いて接着固定する。
【0057】次に、下記(2)〜(5)に示す工程によ
り偏光板保持体452を組み立て、上記プリズムユニッ
トに接着固定する。 (2)偏光板保持体452の射出側偏光板443が収納
される面とは反対側の面をクロスダイクロイックプリズ
ム444の光束入射側端面に接着固定する。 (3)射出側偏光板443を偏光板保持体452の保持
面452Bに対して傾斜させながら、該射出側偏光板4
43の下端部を偏光板保持体452の下端部角隅部分の
固定部452Cの上端部に載置し、射出側偏光板443
の上端部を偏光板保持体452側に押し付けて、保持面
452Bと当接させる。 (4)付勢部材454の固定ばね454Cを偏光板保持
体452の孔452Eに挿通し、かつ該固定ばね454
Cを射出側偏光板443の光束入射側端面に当接する。
ここで、付勢部材454の支持板454Aと固定ばね4
54Cとの隙間には、偏光板保持体452の上端部が挟
み込まれる。 (5)上記偏光板保持体452の上端部が挟み込まれた
状態で、偏光板保持体452のフック係合部452Fと
付勢部材454のフック454Bとは係合し、偏光板保
持体452に付勢部材454が固定され、偏光板保持体
452が組み立てられる。
【0058】次に、下記(6)、(7)に示す工程によ
り、液晶パネルユニットを組み立てる。 (6)保持枠453の収納体453Aに熱伝導性良好な
熱硬化性接着剤を塗布し、光束入射側および光束射出側
端面に防塵ガラス441Aが貼り付けられた液晶パネル
441R,441G,441Bの光束射出側端面が保持
されるように組み込む。 (7)支持板453Bのフック453Gを収納体453
Aのフック係合部453Fに係合して仮組みした後、熱
硬化性接着剤をホットエア等により硬化させる。
【0059】(8)次に、各液晶パネル441R,44
1G,441Bの相互の位置調整を行う。具体的に、上
記偏光板保持体452が固定されたプリズムユニットを
位置調整治具に装着し、さらに、保持枠453で保持固
定された液晶パネル441R,441G,441Bの光
束入射端面を位置調整治具で保持し、各液晶パネル44
1R,441G,441B間で画素ずれがないように相
互の位置を調整する。ここで、位置調整に関しては、先
ず、投写レンズ46と正対する液晶パネル441Gのア
ライメント調整およびフォーカス調整を行い、光源から
の所定の位置に液晶パネル441Gを調整した後、保持
枠453の孔453Cに紫外線硬化性接着剤とともにピ
ンスペーサ453Dを挿通し、偏光板保持体452の固
定部452Cと当接させ、光束入射側からピンスペーサ
453Dに紫外線を照射させ、接着剤を硬化させて固定
する。次に、上記位置調整の後に硬化固定された液晶パ
ネル441Gの画素に合うように液晶パネル441R,
441Bを上記と同様に位置調整および固定を行う。 (9)上記光学装置本体45の位置調整が終了した後、
光学装置本体45を下ライトガイド471内に組み込
み、台座451の取付部451Aにねじを挿通し、下ラ
イトガイド471に固定する。
【0060】〔5.偏光板のリワーク操作〕以下には、
図10を参照し、偏光板443のリワーク操作について
詳説する。先ず、光学ユニット4から光学装置本体45
を取り外す。 (1)図5に示すように、プロジェクタ1のアッパーケ
ース21、上部シールド部材34、回路基板5を取り外
す。 (2)光学装置本体45の台座451の取付部451A
に螺合されたねじを取り外し、光学装置本体45を光学
ユニット4から取り出す。次に、光学装置本体45か
ら、偏光板443を取り外し、偏光板443の交換を行
う。 (3)図8に示す状態において、付勢部材454を上方
に引き上げるように偏光板保持体452から取り外し、
偏光板443を付勢部材454からの付勢状態を解放
し、図10(A)に示すような状態にする。 (4)図8に示すように、偏光板保持体452と保持枠
453とで形成された側方の隙間からピンセットを差し
込み、該ピンセットによって偏光板443を掴んだ後、
偏光板443を上方に引き上げ、偏光板443の下端部
と偏光板保持体452の支持部452Dとを離隔し、偏
光板443を側方に引き出して偏光板443を取り出
す。次に、光学装置本体45に新しい偏光板443を組
み込む。 (5)偏光板443の側方を掴み、偏光板保持体452
の側方から、上述の隙間に挿入し、偏光板443の下端
部を偏光板保持体452の下端部に形成された固定部4
52Cの上端部に載置し、偏光板443の上端部を偏光
板保持体452側に押し付けて、偏光板保持体452の
保持面452Bと当接させる。 (6)付勢部材454の固定ばね454Cを偏光板保持
体452の孔452Eに挿通し、かつ該固定ばね454
Cを射出側偏光板443の光束入射側端面に当接する。
【0061】〔6.冷却構造〕本実施形態のプロジェク
タ1では、前記液晶パネル441R,441G,441
Bを主に冷却するパネル冷却系Aと、前記光源装置41
1を主に冷却する光源冷却系Bと、前記電源ユニット3
を主に冷却する電源冷却系Cとを備えている。
【0062】ここで、図11は、図5に対して、冷却空
気の流れる方向を示す矢印を追加して記載した図であ
り、電源冷却系Cを含むプロジェクタ1内の冷却空気の
流れを示す図である。図12は、光学装置本体45の下
側の構造を模式的に示す斜視図であり、パネル冷却系A
を説明するための図である。図13は、光学装置本体4
5の断面図であり、パネル冷却系Aによる光学装置本体
45への冷却空気の流れを説明する図である。図14
は、電源ユニット3およびライトガイド47の下側の構
造を示す斜視図であり、光源冷却系Bを説明するための
図である。
【0063】図11において、パネル冷却系Aでは、投
写レンズ46の右側に配置された2つのシロッコファン
61,62が用いられている。また、図12に示すよう
に、パネル冷却系Aでは、これらのファン61,62に
それぞれ接続されるダクト63,64が用いられてい
る。図12に示すように、シロッコファン61,62
は、外装ケース2側面の吸気口2Aから外部の冷却空気
を吸入して、この吸引した冷却空気をダクト63,64
にそれぞれ排出するものである。なお、シロッコファン
62は、シロッコファン61よりも大型のものが採用さ
れている。
【0064】ダクト63は、シロッコファン61から排
出された冷却空気を光学装置本体45の下方まで誘導す
るものであり、緑色光用の液晶パネル441Gの下方に
対応する位置には、矩形の開口部63Aが形成されてい
る。また、ダクト64は、シロッコファン62から排出
された冷却空気を光学装置本体45の下方まで誘導する
ものであり、赤色光用および青色光用の液晶パネル44
1R,441Bの下方に対応する位置には、矩形の開口
部64A,64Bがそれぞれ形成されている。ここで、
光学装置本体45が設置される下ライトガイド471の
底面には、光学装置本体45の各液晶パネル441R,
441G,441Bの位置に対応した位置に、ダクト6
3の開口部63Aおよびダクト64の開口部64A64
Bと同様に図示しない開口部が形成されており、ダクト
63、64によって誘導された冷却空気を下ライトガイ
ド471内に導入させることができるようになってい
る。
【0065】これにより、シロッコファン61、62で
吸引した冷却空気は、偏光板保持体452と保持枠45
3との間、保持枠453の光束入射側に入り込み、図1
3に示すように、液晶パネル441R,441G,44
1Bおよびこの光入射側、光射出側に配置された偏光板
442,443が冷却されるようになっている。なお、
下ライトガイド471の底面には、図13に示すよう
に、平面略矩形板状の整流板478が設けられ、整流板
478に設けられた一対の立上片478A(合計6枚)
が下ライトガイド471の開口部から上方側に突出する
ようになっている。これらの立上片478Aにより、液
晶パネル441R,441G,441Bおよび偏光板4
42、443を冷却するための冷却空気の流れが、下方
から上方へ整えられる。
【0066】パネル冷却系Aの冷却空気は、このように
して液晶パネル441R,441G,441Bおよび偏
光板442、443を下方から上方に向けて冷却した
後、図11では図示しない前記回路基板の下面を冷却し
ながら、前方から見て左側の軸流排気ファン66側に引
き寄せられ、図9では図示しない前記外装ケース前面の
排気口から排出される。ここで、パネル冷却系Aによる
冷却空気は、液晶パネル441R,441G,441B
を冷却する役割のみならず、液晶パネル441R,44
1G,441Bの表面に吹きつけられることで、パネル
表面に付着した塵等を吹き飛ばす役割をも有している。
パネル冷却系Aにより、液晶パネル441R,441
G,441Bの表面を常に清浄することができるから、
プロジェクタ1において、安定した画質の光学画像をス
クリーン等に投写できるようになる。
【0067】図13において、光源冷却系Bでは、電源
ユニット3の下側に設けられたシロッコファン65と、
軸流排気ファン66と、この軸流排気ファン66に取り
付けられたダクト67とが用いられている。シロッコフ
ァン65によって、ロアーケース22の排気口221A
から吸引された冷却空気は、ロアーケース22の底面部
221内側に形成されたガイド22Cに沿って流れた
後、光源装置411内に入り込んで光源ランプ416を
冷却し、光源装置411の外へと出て行く。その後、光
源装置411から出た冷却空気は、パネル冷却系Aと同
様に、軸流排気ファン66によって引き寄せられ、ダク
ト67を介して、図13では図示しない前記外装ケース
前面の排気口から排出される。
【0068】図11において、電源冷却系Cでは、電源
ユニット3の右側に設けられたシロッコファン68が用
いられている。シロッコファン68によって、ロアーケ
ース22の底面部221に形成された吸気口221Bか
ら吸引された冷却空気は、電源31およびランプ駆動回
路32を冷却しながら、筒部材31A,32Aに沿って
前方から見て右側から左側へと流れた後、そのほとんど
が他の冷却系統A,Bと同様に、軸流排気ファン66に
よって引き寄せらた後に、ダクト67を介して、図示し
ない外装ケース前面の排気口から排出される。なお、一
部の空気は、軸流排気ファン66に引き寄せられずに、
直接、前記外装ケースの排気口から排出される。
【0069】〔7.実施形態の効果〕上述のような本実
施形態によれば、次のような効果がある。 (1)光学装置本体45は、クロスダイクロイックプリ
ズム444の光束入射端面に固定され、射出側偏光板4
43を保持する保持面を有する偏光板保持体452と、
偏光板保持体452の上端部に設置され、該偏光板保持
体452の上端部から挿抜可能に突出し、保持面452
Bに対して射出側偏光板443をその厚さ方向に付勢す
る付勢部材454とを備えていることにより、射出側偏
光板443の何らかの不具合により交換を行う際に、付
勢部材454を取り外すことで、射出側偏光板443に
対する付勢状態を解放することができ、容易に射出側偏
光板443の交換を行うことができる。 (2)射出側偏光板443は、付勢部材454により、
偏光板保持体452の保持面452Bに対して、付勢狭
持されていることにより、射出側偏光板443の交換の
際には、偏光板保持体452に対して、射出側偏光板4
43を接着剤等の固着状態から引き剥がす必要はなく、
射出側偏光板443の交換を容易に行うことができる。
また、射出側偏光板443の交換の際に、偏光板保持体
452に固着した接着剤を削り取る作業を行う必要がな
く、射出側偏光板443の設置を容易に行うことができ
る。
【0070】(3)偏光板保持体452の四隅は、該偏
光板保持体452から突出して形成され、液晶パネル4
41が保持固定された保持枠453を取り付けるための
固定部452Cが形成されていることにより、保持枠4
53が偏光板保持体452に固定された際には、保持枠
453と偏光板保持体452の板状体とは離隔している
ので、射出側偏光板443を交換する場合には、保持枠
453と偏光板保持体452との間にピンセット等を差
し込むことができ、保持枠453を取り外すことなし
に、射出側偏光板443のみを交換することができる。 (4)偏光板保持体452の四隅は、該偏光板保持体4
52から突出して形成され、液晶パネル441が保持固
定された保持枠453を取り付けるための固定部452
Cが形成されていることにより、保持枠453が偏光板
保持体452に固定された際には、保持枠453と偏光
板保持体452の板状体とは離隔しているので、液晶パ
ネル441に何らかの不具合が生じた場合には、保持枠
453と偏光板保持体452の板状体との間にドライバ
等を差し込むことで、保持枠453を容易に取り外し、
交換を行うことができる。
【0071】(5)射出側偏光板443は、付勢部材4
54により、偏光板保持体452の保持面452Bに対
して、付勢狭持されていることにより、偏光板保持体4
52の保持面452Bと射出側偏光板443とは密着
し、光源ランプ416から射出された光束により射出側
偏光板443に発生する熱を効率的に偏光板保持体45
2に放熱することができ、射出側偏光板443の高温化
を回避し、熱による劣化を防止することができる。 (6)偏光板443は、図示しない透明接着剤を用いて
偏光フィルム443Aを熱伝導性良好なサファイア基板
443Bに貼り付けた構成となっていることにより、光
源ランプ416から射出された光束により偏光フィルム
443Aに発生する熱を効率的にサファイア基板443
Bに放熱することができ、偏光フィルム443Aの高温
化を回避し、偏光フィルム443Aの機能的信頼性を確
保することができる。
【0072】(7)偏光板保持体452は、熱伝導性良
好なマグネシウム合金から構成されていることにより、
射出側偏光板443からの放熱特性を向上させることが
でき、偏光フィルム443Aの高温化を回避し、偏光フ
ィルム443Aの機能的信頼性を確保することができ
る。 (8)液晶パネル441が収納される保持枠453が、
偏光板保持体452に固定されていることにより、液晶
パネル441とクロスダイクロイックプリズム444と
を偏光板保持体452を介して一体化することができ
る。また、保持枠453は、偏光板保持体452を介し
て、クロスダイクロイックプリズム444に固定されて
いることにより、液晶パネル441に何らかの不具合が
生じ、液晶パネル441を交換する際に、偏光板保持体
452から保持枠453を引き剥がすことで、クロスダ
イクロイックプリズム444に傷等を付けることなく、
液晶パネル441を容易に交換することができる。
【0073】(9)偏光板保持体452の固定部452
Cの光束出射側には、付勢部材454の固定ばね454
Cが挿入される孔452Eが形成されていることによ
り、固定部452Cの表裏面には、それぞれ保持枠45
3と付勢部材454の固定ばね454Cとが位置し、保
持枠453と付勢部材454とが干渉することなく、液
晶パネル441の固定状態および付勢部材454による
射出側偏光板443の固定状態を安定に保持することが
できる。 (10)偏光板保持体452の下端部に位置する固定部
452Cは、該固定部452Cの上端部に上方に突出し
て、射出側偏光板443の下端部分を支持する支持部4
52Dが形成されていることにより、該支持部452D
が射出側偏光板443の自重を担保し射出側偏光板44
3を安定に保持することができる。また、射出側偏光板
443に対して、付勢部材454による付勢状態を解放
した際には、射出側偏光板443は偏光板保持体452
から落下することがなく、射出側偏光板443の交換を
容易に行うことができる。
【0074】(11)付勢部材454は、偏光板保持体
452の上端部に設置され、該付勢部材454の上端部
は、偏光板保持体452から突出して位置していること
により、付勢部材454の挿抜方向が、下ライトガイド
471への光学装置本体45の着脱方向と一致している
ので、一体化された光学装置本体45を下ライトガイド
471に設置した後であっても、偏光板保持体452へ
の付勢部材454の挿抜を可能にし、射出側偏光板44
3の交換の際に、光学装置本体45を下ライトガイド4
71から外す作業を省くことができ、射出側偏光板44
3の交換においてリワーク工数を低減させることができ
る。 (12)射出側偏光板443を構成するサファイア基板
443Bの偏光フィルム443Aが貼り付けられた端面
とは反対側の端面には、視覚補償フィルムが貼り付けら
れていることにより、液晶パネル441とクロスダイク
ロイックプリズム444との間に介在し、上記視覚補償
フィルムを固定する固定板を省略することができ、部品
点数を削減し、組立工数を低減するとともに、コスト低
減を図ることができる。また、サファイア基板443B
に、視覚補償フィルムを貼り付けることで、投写画像の
視野角が拡大し、コントラスト向上を図ることができ
る。
【0075】(13)ロアーケース22の底面にダクト
63、64が設けられていることにより、シロッコファ
ン61、62によって吸引された冷却空気を光学装置本
体45下方に導くことができ、偏光板保持体452と保
持枠453との間、保持枠453の光束入射側に冷却空
気を送り込み、液晶パネル441および偏光板442、
443を効率的に冷却することができる。 (14)液晶パネル441および偏光板442、443
を冷却するにあたって、2つのシロッコファン61、6
2を用いていることにより、冷却に十分な総風量を得る
ことができ、液晶パネル441および偏光板442、4
43を効率的に冷却することができる。
【0076】〔8.実施形態の変形〕なお、本発明は、
前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的
を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形
等も本発明に含まれる。前記実施形態では、一体化され
た光学装置本体45は、クロスダイクロイックプリズム
444の下面に固定された台座451の取付部451A
により下ライトガイド471に固定されていたが、クロ
スダイクロイックプリズム444の上面に台座451を
固定し、光学装置本体45を吊り下げた状態で、台座4
51の取付部451Aと下ライトガイド471とを固定
してもよい。前記実施形態において、偏光板保持体45
2または保持枠453に、表面が凹凸形状である冷却フ
ィンを形成し、偏光板保持体452または保持枠453
の冷却効率を向上させてもよい。
【0077】さらに、前記各実施形態では、3つの光変
調装置を用いたプロジェクタの例のみを挙げたが、本発
明は、1つの光変調装置のみを用いたプロジェクタ、2
つの光変調装置を用いたプロジェクタ、あるいは、4つ
以上の光変調装置を用いたプロジェクタにも適用可能で
ある。
【0078】また、前記各実施形態では、光変調装置と
して液晶パネルを用いていたが、マイクロミラーを用い
たデバイスなど、液晶以外の光変調装置を用いてもよ
い。さらに、前記実施形態では、光入射面と光射出面と
が異なる透過型の光変調装置を用いていたが、光入射面
と光射出面とが同一となる反射型の光変調装置を用いて
もよい。
【0079】さらにまた、前各記実施形態では、スクリ
ーンを観察する方向から投写を行なうフロントタイプの
プロジェクタの例のみを挙げたが、本発明は、スクリー
ンを観察する方向とは反対側から投写を行なうリアタイ
プのプロジェクタにも適用可能である。
【0080】
【発明の効果】本発明の光学装置およびこの光学装置を
備えたプロジェクタによれば、偏光板の冷却効率を良好
にしつつ、偏光板の何らかの不具合による交換を容易に
行うことができ、さらに、光学装置のリワーク性を向上
させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るプロジェクタを上方から見た
全体斜視図である。
【図2】前記実施形態に係るプロジェクタを後方から見
た全体斜視図である。
【図3】前記実施形態におけるプロジェクタを下方から
見た全体斜視図である。
【図4】前記実施形態におけるプロジェクタの内部を示
す斜視図であり、具体的には、図2の状態からプロジェ
クタのアッパーケースを外した図である。
【図5】前記実施形態におけるプロジェクタの内部を示
す斜視図であり、具体的には、図4の状態から上部シー
ルド板および回路基板を外して前方側から見た図であ
る。
【図6】前記実施形態における光学ユニットを上方側か
ら見た斜視図である。
【図7】前記実施形態における光学ユニットを模式的に
示した平面図である。
【図8】前記実施形態における液晶パネルおよびプリズ
ムとを一体化した光学装置を上方側から見た斜視図であ
る。
【図9】前記実施形態における光学装置の分解斜視図で
ある。
【図10】前記実施形態における偏光板保持体に偏光板
を収納する構造を示す断面図である。
【図11】前記実施形態におけるパネル冷却系Aおよび
電源冷却系Cの冷却空気の流れを説明する図である。
【図12】前記実施形態におけるパネル冷却系Aの冷却
空気の流れを説明する図である。
【図13】前記実施形態における光学装置の冷却構造を
示す断面図である。
【図14】前記実施形態における光源冷却系Bの冷却空
気の流れを説明する図である。
【符号の説明】
1 プロジェクタ 45 光学装置本体 441,441R,441G,441B 液晶パネル
(光変調装置) 443 偏光板(光学変換素子) 443A 偏光フィルム(光学変換膜、偏光素子) 443B サファイア基板(基板) 444 クロスダイクロイックプリズム(色合成光学装
置) 452 偏光板保持体(変換素子保持体) 452B 保持面 452D 支持部(支持面) 452E 孔(凹部) 454 付勢部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 33/12 G03B 33/12 Fターム(参考) 2H043 AE04 AE17 AE24 2H088 EA14 EA19 EA68 FA30 HA08 HA13 HA18 HA21 HA24 HA25 HA28 MA16 MA20 2H089 HA40 QA06 TA09 TA12 TA15 TA16 TA17 TA18 UA05 2H099 AA12 BA09 CA11 DA05 2K103 AA01 AA05 AA11 AB10 BC08 BC16 CA18

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の色光を各色光毎に画像情報に応じて
    変調する複数の光変調装置と、各光変調装置で変調され
    た各色光を合成する色光合成光学装置が一体的に設けら
    れた光学装置であって、 前記色合成光学装置および前記光変調装置の間には、光
    学特性を変換する光学変換膜が形成された基板を備えた
    光学変換素子が配置され、 前記色合成光学装置の光束入射端面に固定され、この光
    学変換素子を保持する保持面を有する変換素子保持体
    と、 前記色合成光学装置および前記光変調装置の間で端部が
    露出し、該露出部分で挿抜可能であり、前記保持面に対
    して前記基板をその厚さ方向に付勢する付勢部材とを備
    えていることを特徴とする光学装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の光学装置において、 前記変換素子保持体には、前記光変調装置が固定される
    ことを特徴とする光学装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の光学装置において、 前記光変調装置が固定される前記変換素子保持体の固定
    部裏面には、前記付勢部材の一部が挿入される凹部が形
    成されていることを特徴とする光学装置。
  4. 【請求項4】請求項1から請求項3のいずれかに記載の
    光学装置において、 前記変換素子保持体は、熱伝導性材料から構成されてい
    ることを特徴とする光学装置。
  5. 【請求項5】請求項1から請求項4のいずれかに記載の
    光学装置において、 前記変換素子保持体には、前記光学変換素子を支持する
    支持面が形成されていることを特徴とする光学装置。
  6. 【請求項6】請求項1から請求項5のいずれかに記載の
    光学装置において、 前記付勢部材の露出部分は、前記色合成光学装置の光束
    入射端面と交差する端面に沿っていることを特徴とする
    光学装置。
  7. 【請求項7】請求項1から請求項6のいずれかに記載の
    光学装置において、 前記光学変換素子は、偏光素子であることを特徴とする
    光学装置。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の光学装置において、 前記偏光素子の基板の反対側には、異なる光学機能を有
    する光学補正膜が形成されていることを特徴とする光学
    装置。
  9. 【請求項9】請求項1から請求項8のいずれかに記載の
    光学装置を備えていることを特徴とするプロジェクタ。
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