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JP2003162003A - 光学装置の製造方法、この方法により製造された光学装置、およびこの光学装置を備えるプロジェクタ - Google Patents

光学装置の製造方法、この方法により製造された光学装置、およびこの光学装置を備えるプロジェクタ

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JP2003162003A
JP2003162003A JP2002194879A JP2002194879A JP2003162003A JP 2003162003 A JP2003162003 A JP 2003162003A JP 2002194879 A JP2002194879 A JP 2002194879A JP 2002194879 A JP2002194879 A JP 2002194879A JP 2003162003 A JP2003162003 A JP 2003162003A
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JP
Japan
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light
optical
liquid crystal
optical device
adjustment
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JP2002194879A
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Masashi Kitabayashi
雅志 北林
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Priority to KR1020047003569A priority patent/KR100657071B1/ko
Priority to PCT/JP2002/009197 priority patent/WO2003023514A1/ja
Priority to US10/488,992 priority patent/US7004590B2/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 投写光学系を組み合わせた際に、鮮明な投
写画像を得ることができる光学装置の製造方法、この方
法により製造された光学装置、およびこの光学装置を備
えるプロジェクタを提供すること。 【解決手段】光学特性取得手順で、光学装置に組み合わ
される投写レンズの光学特性値を取得しておく(S
1)。次に、取得された投写レンズの光学特性に基づい
て、偏差量算出手順で、液晶パネルの基準位置に対する
偏差量を算出する(S7)。この後、合成光検出手順
で、クロスダイクロイックプリズムの光出射端面から射
出された合成光を光束検出装置で検出しながら(S
8)、光変調装置位置調整手順で、算出した偏差量を加
味して液晶パネルの位置調整を行う(S11)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学装置の製造方
法、この方法により製造された光学装置、およびこの光
学装置を備えるプロジェクタに関する。
【0002】
【背景技術】従来、複数の色光を画像情報に応じて各色
光ごとに変調する複数の光変調装置(液晶パネル)と、
各光変調装置で変調された色光を合成する色合成光学系
(クロスダイクロイックプリズム)と、この色合成光学
系で合成された光束を拡大投写して投写画像を形成する
投写光学系(投写レンズ)とを備えたプロジェクタが利
用されている。このようなプロジェクタとしては、例え
ば、光源から射出された光束を、ダイクロイックミラー
によってRGBの3色の色光に分離し、3枚の液晶パネ
ルにより各色光毎に画像情報に応じて変調し、変調後の
光束をクロスダイクロイックプリズムで合成し、投写レ
ンズを介してカラー画像を拡大投写する、いわゆる三板
式のプロジェクタが知られている。
【0003】このようなプロジェクタにより鮮明な投写
画像を得るためには、各液晶パネル間での画素ずれ、投
写レンズからの距離のずれの発生を防止するために、プ
ロジェクタの製造時において、各液晶パネル間相互のフ
ォーカス・アライメント調整を高精度に行わなければな
らない。ここで、フォーカス調整とは、各液晶パネルを
投写レンズのバックフォーカスの位置に正確に配置する
ための調整をいい、アライメント調整とは、各液晶パネ
ルの画素を一致させるための調整をいい、以下の説明に
おいても同様である。
【0004】従来、液晶パネルのフォーカス・アライメ
ント調整は、3枚の液晶パネルおよびクロスダイクロイ
ックプリズムを含む光学装置を調整対象として、(1)各
液晶パネルの画像形成領域に光束を入射させ、(2)クロ
スダイクロイックプリズムの光入射端面から入射され、
光出射端面から射出された光束をCCDカメラ等の光束
検出装置で検出し、(3)この光束検出装置で検出される
各液晶パネルのフォーカス、画素位置等を確認しなが
ら、各液晶パネルの相対位置を位置調整機構で調整す
る。
【0005】ここで、CCDカメラによる検出として
は、標準的な投写レンズをマスターレンズとして製造装
置に予め組み込んでおき、光学装置およびこの投写レン
ズを経た光束をスクリーン上に投写し、この投写画像を
取りこむ方式(マスターレンズ方式)と、光学装置を経
た光束を直接取りこむ方式(直視式)とが採用されてい
る。このような方法を採用することにより、投写レンズ
と組み合わせることなく、独立して光学装置を製造でき
るため、効率的に光学装置を製造できるという利点があ
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
場合には、光学装置と組み合わされる投写レンズとマス
ターレンズとの間に、バックフォーカス位置の像面の状
態や軸上色収差等の偏差が存在するため、マスターレン
ズに対して、液晶パネルのフォーカス・アライメント調
整を精度良く行ったとしても、組み合わされる投写レン
ズによっては、必ずしも鮮明な画像が得られないという
問題があった。同様に、後者の場合においても、光学装
置に投写レンズを組み込んでプロジェクタを完成した際
に、この組み込んだ投写レンズの光学特性値が基準値か
ら外れている場合には、折角、液晶パネルのフォーカス
・アライメント調整を精度良く行ったとしても、必ずし
も鮮明な画像が得られないという問題があった。
【0007】本発明の目的は、投写光学系を組み合わせ
た際に、鮮明な投写画像を得ることができる光学装置の
製造方法、この方法により製造された光学装置、および
この光学装置を備えるプロジェクタを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光学装置の
製造方法は、複数の色光を各色光毎に画像情報に応じて
変調する複数の光変調装置と、各光変調装置が取りつけ
られる複数の光入射端面、および各光入射端面に入射し
た色光を合成して射出する光出射端面を有する色合成光
学系とを備える光学装置を製造する光学装置の製造方法
であって、前記光学装置と組み合わされる投写光学系の
光学特性を取得する光学特性取得手順と、前記光変調装
置の前記色合成光学系に対する基準位置を取得する基準
位置取得手順と、取得された前記投写光学系の光学特性
に基づいて、前記光変調装置の基準位置に対する偏差量
を算出する偏差量算出手順と、前記光出射端面から射出
された合成光を、光束検出装置を用いて、検出する合成
光検出手順と、この合成光検出手順で合成光を検出しな
がら、前記偏差量を加味して前記光変調装置の位置調整
を行う光変調装置位置調整手順とを備えることを特徴と
する。
【0009】ここで、前記光学特性としては、投写光学
系の解像度や画像面の傾き、軸上色収差等を挙げること
ができる。また、前記光束検出装置として、例えば、C
CD等の撮像素子と、この撮像素子で検出された信号を
取りこむ画像取り込み装置と、この取りこんだ画像を処
理する処理装置とを含むCCDカメラ等を採用できる。
また、このようなCCDカメラを複数個配置してもよ
く、この場合には、例えば、投写画像の四隅部分にそれ
ぞれ配置して、各隅部分における画像を撮像することが
できる。この際、各CCDカメラは、互いに干渉しない
ので対角線上に配置されることが好ましい。
【0010】このような本発明に係る光学装置は、以下
のような手順で製造される。 (1)光学特性取得手順で、当該光学装置に組み合わされ
る投写光学系の解像度データおよび投写画像面の傾きデ
ータ等の光学特性値を取得しておく。例えば、所定のテ
ストパターンを通過した光束を対象となる投写光学系に
導入し、この光束によって、スクリーン上に所定のテス
トパターン画像を投影する。そして、このテストパター
ン画像をCCDカメラで撮像することにより、該投写レ
ンズの軸上色収差、バックフォーカス面の位置、解像度
等の光学特性値を取得する。 (2)次に、基準位置取得手順で、光変調装置の色合成光
学系に対する基準位置を取得し、この取得された投写光
学系の光学特性に基づいて、偏差量算出手順で、光変調
装置の基準位置に対する偏差量を算出する。ここで、基
準位置としては、前述のマスターレンズ方式の場合に
は、マスターレンズのバックフォーカス位置とし、前述
の直視式の場合には設計上の基準位置とできる。 (3)その後、合成光検出手順で、合成光学系の光出射端
面から射出された合成光を光束検出装置を用いて検出し
ながら、光変調装置位置調整手順で、算出した偏差量を
加味して、光変調装置の位置調整を行う。以上のように
して位置を調整した後に、これらの液晶パネルを固定す
ることで光学装置が製造される。 このような手順で調整するので、組み込まれる投写レン
ズの光学特性値に合わせて、合成光学系に対する各光変
調装置の位置を高精度に調整した光学装置を得ることが
できる。このため、この光学装置と投写光学系とを組み
合わせた際に、鮮明な投写画像を得ることができる。
【0011】以上において、前記光変調装置位置調整手
順は、合成光を検出しながら前記光変調装置の位置調整
を行った後、前記偏差量の分だけ該光変調装置を前記投
写光学系の光軸方向に移動させるように構成できる。こ
のような場合には、光束検出装置を測定基準位置にした
ままで、光変調装置を調整し、最後に偏差量の分だけ移
動しているので、調整の迅速化を図ることができる。
【0012】また、前記光変調装置位置調整手順は、前
記偏差量に基づいて前記光束検出装置の位置調整を行っ
た後、前記光変調装置の位置調整を行うこともできる。
このような場合には、投写光学系の偏差を加味して光束
検査装置を設定し、光変調装置の位置を調整できるか
ら、光変調装置の位置の高精度化を図ることができる。
【0013】ここで、前記光学特性取得手順は、組み合
わされる投写光学系に応じて付された流動票に記録され
た光学特性を読みとることにより実施されることが好ま
しい。このような構成によれば、投写光学系の光学特性
値が記録された流動票を付した状態で、この投写光学系
の光学特性値を取得するので、投写光学系と、この投写
光学系に固有の光学特性値とが一体的に管理され、この
光学特性値取得手順では、光学特性値の入力ミス等を防
ぐことができ、製造作業の効率化を図ることができる。
【0014】本発明に係る光学装置の製造方法は、複数
の色光を色光毎に画像情報に応じて変調する複数の光変
調装置と、各光変調装置が取りつけられる複数の光入射
端面および各光入射端面に入射した色光を合成して射出
する光射出端面を有する色合成光学系とを備える光学装
置を製造する光学装置の製造方法であって、前記色合成
光学系の光射出端面から射出された合成光を光束検出装
置を用いて検出する合成光検出工程と、この合成光を検
出しながら前記光変調装置の位置調整を行う位置調整装
置の保持部により保持された前記各光変調装置の前記色
合成光学系に対する姿勢の調整を行う光変調装置姿勢調
整工程と、この姿勢調整された各光変調装置を前記色合
成光学系の光入射端面に固定する光変調装置固定工程と
を備え、前記光変調装置姿勢調整工程を実施する前に、
前記位置調整装置の保持部の基準位置を取得する基準位
置取得工程が実施され、前記光変調装置姿勢調整工程の
実施に基づいて、前記取得された保持部の基準位置、お
よび、前記光変調装置の姿勢調整後における前記保持部
の位置である調整位置を比較して、前記基準位置に対す
る前記調整位置の偏差量を取得する偏差量取得工程と、
この取得した偏差量を測定データとして記憶する偏差量
データ記憶工程とを備えることを特徴とする。
【0015】本発明では、例えば、以下のような構成の
位置調整装置を採用できる。すなわち、位置調整装置
は、基準位置に色合成光学系が設置される台座と、この
台座に設置された色合成光学系の各光束射出端面に対し
て、各光変調装置を保持する保持部を駆動して各光変調
装置の位置調整を行う位置調整装置本体と、光源から射
出され前記位置調整された光変調装置に入射された光束
が、前記色合成光学系の光束射出端面の光路後段に配置
された標準的な投写光学系(マスターレンズ)を介して
拡大投写されて投写画像が形成される透過型スクリーン
と、この透過型スクリーンの裏面側に設置され、該透過
型スクリーンに投写された投写画像を検出する光束検出
装置と、この検出された画像に基づいて、位置調整装置
本体に対する前記光変調装置の位置を調整させるコンピ
ュータとを備えて構成できる。
【0016】本発明によれば、基準位置に対する調整位
置の偏差量を取得し、測定データとして蓄積することが
できるので、例えば、予め個々の投写光学系の光学特性
を取得しておくことにより、取得した光変調装置の偏差
量と各投写光学系の光学特性との関係に基づいて、製造
した光学装置に対する適切な投写光学系を簡単に選択す
ることができる。このような組み合わせを採用すること
により、光学装置の製造効率および精度を向上できて、
鮮明な投写画像を投写できる。
【0017】ここで、前記基準位置取得工程は、前記色
合成光学系が設置される台座の基準位置に設置された第
1反射部材の表面に対してレーザ光出力部からレーザ光
を略垂直に射出し、この射出光の第1反射部材での反射
光を検出して、前記射出光および反射光の位置を合致さ
せることにより前記レーザ光射出部の位置を特定するレ
ーザ光射出部位置特定手順と、前記位置調整装置の保持
部に第2反射部材を保持させる第2反射部材保持手順
と、位置が特定された前記レーザ光射出部から、前記保
持部に保持された第2反射部材に対してレーザ光を射出
し、その反射光を前記光束検出装置で検出しながら、前
記射出光および反射光の位置を合致させるように、前記
保持部に保持された第2反射部材の姿勢を調整する第2
反射部材姿勢調整手順と、この第2反射部材が姿勢調整
された際における前記保持部の位置を前記基準位置とし
て取得する基準位置取得手順とを備えることが好まし
い。
【0018】ここで、レーザ光射出部から射出されたレ
ーザの進行方向と、光変調装置の変わりに配置される第
2反射部材の面とが略直角となる場合、すなわち、一直
線上で互いに正対する場合には、レーザ光射出部と第2
反射部材との間には特に何も配置する必要はない。しか
しながら、レーザ光射出部から射出されたレーザの進行
方向と、位置調整装置の保持部に保持された第2反射部
材の面とが平行となる場合には、台座の基準位置に直角
プリズムを配置して、レーザ光を90°折り曲げること
により、第2反射部材に対してレーザ光が略垂直に入射
するように構成する必要がある。
【0019】このような構成とすれば、レーザ光射出部
を配置して、レーザ光射出部からの射出光および第2反
射部材表面で反射された反射光の位置を合致させるだけ
で、位置調整装置の保持部の基準位置を簡単に把握でき
る。このため、この基準位置からの調整位置の偏差量を
数値データである測定データとして簡単に求めることが
できる。
【0020】また、前記偏差量取得手順は、前記偏差量
の測定データを長さおよび角度を単位として取得するこ
とが好ましく、例えば、長さとしては「μm」を採用で
き、角度としては「deg(°)」を採用できる。この場
合には、偏差量の測定データが、作業者にとって理解し
やすい数値データとなり作業性を向上できる。
【0021】ここで、本発明に係る光学装置は、前記光
学装置の製造方法により製造されることを特徴とするも
のであり、本発明に係るプロジェクタは、前記光学装置
を備えることを特徴とするものである。このような発明
によれば、前述した光学装置の製造方法における作用・
効果と同様の作用・効果を奏することができる。つま
り、投写レンズの光学特性値に応じた光学装置を製造で
きるから、鮮明な画像を投写できるプロジェクタとする
ことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 [第1実施形態] [1.プロジェクタの構造]図1は、調整対象とされる複
数の光変調装置および色合成光学系を含む光学装置を備
えるプロジェクタ100の構造を示す図である。このプ
ロジェクタ100は、インテグレータ照明光学系110
と、色分離光学系120と、リレー光学系130と、電
気光学装置140と、色合成光学系としてのクロスダイ
クロイックプリズム150と、投写レンズ160とを備
える。
【0023】インテグレータ照明光学系110は、光源
ランプ111Aおよびリフレクタ111Bを含む光源装
置111と、第1レンズアレイ113と、第2レンズア
レイ115と、反射ミラー117と、重畳レンズ119
とを備える。光源ランプ111Aから射出された光束
は、リフレクタ111Bによって射出方向が揃えられ、
第1レンズアレイ113によって複数の部分光束に分割
され、反射ミラー117によって射出方向を90°折り
曲げられた後、第2レンズアレイ115の近傍で結像す
る。第2レンズアレイ115から射出された各部分光束
は、その中心軸(主光線)が後段の重畳レンズ119の
入射面に垂直となるように入射し、さらに重畳レンズ1
19から射出された複数の部分光束は、電気光学装置1
40を構成する3枚の液晶パネル141R,141G,
141B上で重畳する。
【0024】色分離光学系120は、2枚のダイクロイ
ックミラー121、122と、反射ミラー123とを備
え、これらのダイクロイックミラー121、122、反
射ミラー123によりインテグレータ照明光学系110
から射出された複数の部分光束を赤、緑、青の三色の色
光に分離する機能を有する。リレー光学系130は、入
射側レンズ131、リレーレンズ133、および反射ミ
ラー135、137を備え、前記色分離光学系120で
分離された色光、例えば、青色光Bを液晶パネル141
Bまで導く機能を有する。電気光学装置140は、3枚
の光変調装置となる液晶パネル141R,141G,1
41Bを備え、これらは、例えば、ポリシリコンTFT
をスイッチング素子として用いたものであり、色分離光
学系120で分離された各色光は、これら3枚の液晶パ
ネル141R,141G,141Bによって、画像情報
に応じて変調されて光学像を形成する。
【0025】クロスダイクロイックプリズム150は、
3枚の液晶パネル141R,141G,141Bから射
出された各色光ごとに変調された画像を合成してカラー
画像を形成するものである。尚、クロスダイクロイック
プリズム150には、赤色光を反射する誘電体多層膜と
青色光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズ
ムの界面に沿って略X字状に形成され、これらの誘電体
多層膜によって3つの色光が合成される。このクロスダ
イクロイックプリズム150で合成されたカラー画像
は、投写レンズ160から射出され、スクリーン上に拡
大投写される。
【0026】[2.光学装置の構造]このようなプロジェ
クタ100において、電気光学装置140およびクロス
ダイクロイックプリズム150を有する光学装置180
と、この光学装置180に組み合わされる投写レンズ1
60とは、光学ユニット170として一体化されてい
る。つまり、図2に示すように、光学ユニット170
は、マグネシウム合金製等の側面L字状の構造体となる
ヘッド体171を備える。
【0027】投写レンズ160は、ヘッド体171のL
字の垂直面外側にねじにより固定される。また、投写レ
ンズ160は、図3に示すように、後述するが当該投写
レンズ160の光学特性値がバーコード601としてデ
ータ化された流動票600が貼付されている。クロスダ
イクロイックプリズム150は、ヘッド体171のL字
の水平面上側にねじにより固定されている。
【0028】電気光学装置140を構成する3枚の液晶
パネル141R,141G,141Bは、クロスダイク
ロイックプリズム150の側面三方を囲むように配置さ
れる。具体的には、図4に示すように、各液晶パネル1
41R,141G,141Bは、保持枠143内に収納
され、この保持枠143の四隅部分に形成される孔14
3Aに透明樹脂製のピン145を紫外線硬化型接着剤と
ともに挿入することにより、クロスダイクロイックプリ
ズム150の光入射端面151に接着固定された、いわ
ゆるPOP(Panel On Prism)構造によりクロスダイク
ロイックプリズム150に固定されている。ここで、保
持枠143には、矩形状の開口部143Bが形成され、
各液晶パネル141R,141G,141Bは、この開
口部143Bで露出し、この部分が画像形成領域とな
る。すなわち、各液晶パネル141R,141G,14
1Bのこの部分に各色光R,G,Bが導入され、画像情
報に応じて光学像が形成される。
【0029】このようなPOP構造が採用された光学装
置180では、液晶パネル141R,141G,141
Bをクロスダイクロイックプリズム150に接着固定す
る際に、各液晶パネル141R,141G,141Bの
フォーカス調整、アライメント調整、および固定を略同
時期に行わなければならないので、通常以下の手順で組
み立てられる。
【0030】(1)クロスダイクロイックプリズム150
に第1の液晶パネル、例えば、液晶パネル141Gを接
着固定する。具体的には、まず、液晶パネル141Gの
保持枠143の孔143Aに、先端に紫外線硬化型接着
剤を塗布したピン145を挿入する。 (2)次に、該ピン145の先端部分をクロスダイクロイ
ックプリズム150の光入射端面151に当接させる。 (3)この状態で液晶パネル141Gの画像形成領域に光
束を導入し、クロスダイクロイックプリズム150から
射出された光束を直接確認しながら、光入射端面151
に対する進退位置、平面位置、および回転位置を調整し
て、液晶パネル141Gのフォーカス・アライメント調
整を行う。 (4)適切なフォーカス・アライメントが得られたら、ピ
ン145の基端部分から紫外線である固定用光束を照射
し、紫外線硬化型接着剤を完全に硬化させる。 (5)他の液晶パネル141R、141Bも前記と同様に
接着固定を行う。
【0031】従って、このようなPOP構造を採用した
光学装置180を組み立てる際に、各液晶パネル141
R,141G,141B相互のフォーカス・アライメン
トを調整する位置調整装置が必要となる。尚、位置調整
装置については後述する。
【0032】[3.投写レンズの検査装置の構造]図5
は、投写レンズ検査装置3を示す図である。この投写レ
ンズ検査装置3は、光学装置180に組み合わされる投
写レンズ160の光学特性値を測定する装置であり、投
写レンズ160が搭載される投写部510と、ミラー5
20と、スクリーン530と、検査部540とを備え
る。この装置3において、測定対象となる投写レンズ1
60は、取り外し可能であり、他の投写レンズに容易に
交換して測定できる。
【0033】投写部510は、プロジェクタ100の投
写レンズ160を実際に使用する場合と略同様な光束を
投写レンズ160に入射するための模擬的な装置であ
り、図示しない光源と、液晶パネル141R,141
G,141Bを模擬するとともに、所定のテストパター
ンを含む検査シート511と、この検査シート511を
保持する保持部材512と、クロスダイクロイックプリ
ズム150を模擬するダミープリズム513と、保持部
材512の空間位置を調整することで投写レンズ160
の空間位置を調整する6軸調整部514とを備える。前
述の所定のテストパターンとしては、コントラスト調整
用、解像度調整用、色収差測定用等の各種のテストパタ
ーンを有する。従って、投写部510において、光源か
ら射出された光束は、テストパターンを含む検査シート
511、およびダミープリズム513を通過して、投写
レンズ160に入射される。なお、いわゆる「あおり投
写」を再現するために、ダミープリズム513および投
写レンズ160における中心軸n1と、検査シート51
1が設置された保持部材512および6軸調整部514
における中心軸n2とが所定分だけ平行にずれている。
【0034】スクリーン530は、画像光が投影される
投影面530aの裏面530b側から画像光を観察可能
な透過型スクリーンである。検査部540は、スクリー
ン530上に投影される画像の光学特性を測定するもの
であり、4つの調整用撮像部540a〜540dと、1
つの測定用撮像部541と、処理部542とを備える。
ここで、処理部542は、調整用撮像部540a〜54
0dおよび測定用撮像部541と電気的に接続されると
ともに、6軸調整部514とも電気的に接続されてい
る。
【0035】4つの調整用撮像部540a〜540d
は、スクリーン530上に投影された画像の四隅部分に
対応する位置に配置されるとともに、投影画像の形成位
置および台形歪み等の調整を行うものである。測定用撮
像部541は、所定のテストパターンを含む画像を撮像
する部分である。
【0036】以上の投写レンズ検査装置3において、投
写部510から射出された所定のテストパターンを含む
画像光は、ミラー520で反射された後に、スクリーン
530上に投影される。この投影されたテストパターン
画像を4つの調整用撮像部540a〜540dで撮像し
ながら、処理部542で投写部510の空間位置を調整
して、投影画像の調整を行う。その後、測定用撮像部5
41で、テストパターン画像を撮像し、この撮像した信
号に基づいて、処理部542で、投写レンズ160の解
像度や画像面の傾き等の光学特性値を取得する(光学特
性取得手順)。
【0037】この投写レンズ検査装置3で取得された光
学特性値は、図3に示すように、バーコード601とし
てデータ化され、このバーコード601は流動票600
上に表示される。そして、この流動票600において、
バーコード601が表示された面の裏面側には、図示し
ない粘着剤が塗布されており、この流動票600は、対
応する投写レンズ160に貼付される。なお、この粘着
剤による貼付では、投写レンズ160に対して貼ったり
剥がしたりが可能となっている。
【0038】[4.光変調装置の位置調整装置の構造]次
に、各液晶パネルの位置を調整する位置調整装置につい
て説明する。図6,7には、各液晶パネル141R,1
41G,141Bの位置を調整する位置調整装置2が示
されている。この位置調整装置2は、UV遮光カバー2
0と、調整部本体30と、光束検出装置40と、図示略
の調整用光源装置と、固定用紫外線光源装置と、図6で
は図示を省略したが、これらの各装置の動作制御および
画像処理を行うコンピュータとを備える。
【0039】UV遮光カバー20は、調整部本体30を
囲む側板21と、底板22と、下部に設けられた載置台
25とを備える。尚、側板21には、開閉自在な図示略
のドアが設けられている。このドアは、光学装置180
(図4)を給材・除材する時、および調整部本体30を
調整作業するために設けられ、紫外線を透過しないアク
リル板等で形成される。また、載置台25は、調整部本
体30を容易に移動できるように、その下部にキャスタ
25Aが設けられている。
【0040】前記調整用光源装置は、調整部本体30で
の調整作業を行うに際して用いられる位置調整用の光束
の光源である。また、前記固定用紫外線光源装置は、液
晶パネル141R,141G,141Bをクロスダイク
ロイックプリズム150側に固定するに際し、紫外線硬
化型接着剤を硬化させる固定用光束(紫外線)の光源で
ある。
【0041】[4-1]調整部本体の構造 調整部本体30は、図6に示すように、6軸位置調整ユ
ニット31と、クロスダイクロイックプリズム150を
支持固定する支持治具33と、調整用光源装置および固
定用紫外線光源装置からの光束を液晶パネル141R,
141G,141Bに導入するための光源ユニット37
(図8)とを備える。
【0042】6軸位置調整ユニット31は、クロスダイ
クロイックプリズム150の光入射端面151に対し
て、液晶パネル141R,141G,141Bの配置位
置を調整するものである。この6軸位置調整ユニット3
1は、図8に示すように、UV遮光カバー20の底板2
2のレール351に沿って移動可能に設置される平面位
置調整部311と、この平面位置調整部311の先端部
分に設けられる面内回転位置調整部313と、この面内
回転位置調整部313の先端部分に設けられる面外回転
位置調整部315と、この面外回転位置調整部315の
先端部分に設けられる液晶パネル保持部317とを備え
る。
【0043】平面位置調整部311は、クロスダイクロ
イックプリズム150の光入射端面151に対する進退
位置および平面位置を調整する部分であり、載置台25
上に摺動可能に設けられる基部311Aと、この基部3
11A上に立設される脚部311Bと、この脚部311
Bの上部先端部分に設けられ、面内回転位置調整部31
3が接続される接続部311Cとを備える。
【0044】基部311Aは、図示しないモータなどの
駆動機構により、載置台25のZ軸方向(図8中の左右
方向)を移動する。脚部311Bは、側部に設けられる
モータなどの駆動機構(図示略)によって基部311A
に対してX軸方向(図8の紙面と直交する方向)に移動
する。接続部311Cは、図示しないモータなどの駆動
機構によって、脚部311Bに対してY軸方向(図8中
の上下方向)に移動する。
【0045】面内回転位置調整部313は、クロスダイ
クロイックプリズム150の光入射端面151に対する
液晶パネル141R,141G,141Bの面内方向回
転位置の調整を行う部分であり、平面位置調整部311
の先端部分に固定される円柱状の基部313Aと、この
基部313Aの円周方向に回転自在に設けられる回転調
整部313Bとを備える。この回転調整部313Bの回
転位置を調整することにより、光入射端面151に対す
る液晶パネル141R,141G,141Bの面内方向
回転位置を高精度に調整することができる。
【0046】面外回転位置調整部315は、クロスダイ
クロイックプリズム150の光入射端面151に対する
液晶パネル141R,141G,141Bの面外方向回
転位置の調整を行う部分である。この面外回転位置調整
部315は、面内回転位置調整部313の先端部分に固
定されるとともに、水平方向で円弧となる凹曲面が先端
部分に形成された基部315Aと、この基部315Aの
凹曲面上を円弧に沿って摺動可能に設けられ、垂直方向
で円弧となる凹曲面が先端部分に形成された第1調整部
315Bと、この第1調整部315Bの凹曲面上を円弧
に沿って摺動可能に設けられる第2調整部315Cとを
備える。基部315Aの側部に設けられた図示しないモ
ータを回転駆動すると、第1調整部315Bが摺動し、
第1調整部315Bの上部に設けられた図示しないモー
タを回転すると、第2調整部315Cが摺動し、光入射
端面151に対する液晶パネル141R,141G,1
41Bの面外方向回転位置を高精度に調整できる。
【0047】液晶パネル保持部317は、調整対象とな
る液晶パネル141R,141G,141Bを保持する
部分であり、第2調整部315Cの先端部分に固定され
る固定狭持片317Aと、第2調整部315Cの先端部
分でスライド自在に設けられる可動狭持片317Bと、
可動狭持片317Bを動作させるアクチュエータ317
Cとを備える。アクチュエータ317Cによって可動狭
持片317Bを動作させることにより、液晶パネル14
1R,141G,141Bを保持できる。さらに、可動
狭持片317Bのスライド初期位置を変更することによ
り、大きさの異なる液晶パネル141R,141G,1
41Bを保持することもできる。
【0048】なお、液晶パネル保持部317は、例え
ば、吸引用の開口部が形成された多孔質性の吸着板を用
意し、この吸着板を各液晶パネル141R,141G,
141Bに当接させた状態で、この吸気用の開口部を介
して真空吸着することにより、各液晶パネル141R,
141G,141Bを保持する機構としてもよい。この
ようにすれば、装置自体の構造を比較的簡素化できると
ともに、小型化できるという利点がある。
【0049】支持治具33は、図6に示すように、底板
22上に設置される基板331と、この基板331上に
立設される脚部333と、この脚部333の上部に設け
られ、かつクロスダイクロイックプリズム150および
後述する導光部45が取りつけられるセット板335と
を備える。
【0050】光源ユニット37は、図8に示すように、
6軸位置調整ユニット31に設けられた液晶パネル保持
部317の固定狭持片317Aおよび可動狭持片317
Bの間に配置されている。この光源ユニット37は、液
晶パネル141R,141G,141Bに位置調整用の
光束、固定用の光束を供給するものであり、液晶パネル
141R,141G,141Bと当接するユニット本体
371と、このユニット本体371に各光源光を供給す
るための4本の光ファイバ372とを含んで構成され
る。
【0051】光ファイバ372の基端は、載置台25の
下部に設置される調整用光源装置および固定用光源装置
に接続されている。ユニット本体371の液晶パネル1
41R,141G,141Bとの当接面には、図9
(A)に示すように、液晶パネル141R,141G,
141Bの矩形状の画像形成領域の角隅部分に応じて設
定された調整用光源部371Aと、該画像形成領域の外
側に配置され、ピン145の基端部分と当接する固定用
光源部371Bとを備える。尚、液晶パネル141R,
141G,141Bとの当接部分となるユニット本体3
71は、図9(A)に示されるものの他、図9(B)に
示されるように、調整用光源部371Aの外側側方に沿
って固定用光源部371Cが配置されるものや、図9
(C)に示されるように、固定用光源部371Bの配置
が異なるものがあり、液晶パネル141R,141G,
141Bの種類に応じて、これらのユニット本体371
を適宜使い分けることにより、固定構造の異なる液晶パ
ネルにも対応できる。
【0052】[4-2]光束検出装置の構造 図6において、光束検出装置40は、CCDカメラ41
と、このCCDカメラ41を3次元移動可能に構成され
た移動機構43と、支持治具33上に取りつけられた導
光部45とを備える。CCDカメラ41は、CCD(Ch
arge Coupled Device)を撮像素子としたエリアセンサ
であり、クロスダイクロイックプリズム150から射出
された位置調整用の光束を取り込んで電気信号として出
力する。CCDカメラ41は、図10,11に示すよう
に、導光部45の四方に移動機構43(図7)を介して
4つ配置されている。この際、各CCDカメラ41は、
液晶パネル141R,141G,141Bに形成された
矩形状の画像形成領域の対角線上に対応して配置されて
いる。尚、CCDカメラ41は、投写画像を高精度に検
出するために、遠隔制御により自由にズーム・フォーカ
スを調整できるようになっている。
【0053】移動機構43は、その具体的な図示を省略
するが、支持治具33の基板331に立設された支柱、
この支柱に設けられた複数の軸部材、および一軸部材に
設けられたカメラ取付部等で構成され、CCDカメラ4
1をX軸方向(図11では左右方向)、Y軸方向(図1
1では上下方向)およびZ軸方向(図11では紙面に直
交する方向)に、載置台25内部のサーボ制御機構によ
って移動させることできる。
【0054】導光部45は、液晶パネル141R,14
1G,141Bの矩形状の画像形成領域の四隅に対応し
て配置された4つのビームスプリッタ451と、各ビー
ムスプリッタ451を所定位置に保持する保持カバー4
52とを備える。導光部45は、光源ユニット37から
液晶パネル141R,141G,141Bに照射されて
クロスダイクロイックプリズム150から射出された四
隅の光束を、各ビームスプリッタ451によって90°
屈折させた後、CCDカメラ41に導光する機能を有す
る。尚、保持カバー452には、外側に屈折させた光束
を透過させる適宜な開口部が設けられている。また、図
10では、液晶パネル141Gに光束を照射した場合が
示されている。このような導光部45によれば、クロス
ダイクロイックプリズム150から射出した四隅の光束
は、スクリーン等に投写されることなく、四方に配置さ
れたCCDカメラ41で直接検出される(直視式)。
【0055】前述した調整部本体30および光束検出装
置40は、図12に示すように、コンピュータ70と電
気的に接続されている。また、このコンピュータ70に
は、投写レンズ160に貼付された流動票600におけ
るバーコード601(図3)を読みとり可能なバーコー
ドリーダ800が電気的に接続されている。コンピュー
タ70は、CPUや記憶装置を備え、調整部本体30お
よび光束検出装置40の動作制御や、光束検出装置40
のCCDカメラ41で撮像された投写画像の画像処理、
バーコードリーダ800で読みとられたデータ処理も行
う。
【0056】コンピュータ70に呼び出されるプログラ
ムは、図13に示される表示画面71を表示し、この表
示画面71上に表示された各種の情報に基づいて、フォ
ーカス・アライメント調整が行われる。表示画面71
は、位置調整された各CCDカメラ41からの映像を直
接表示する画像表示ビュー72と、画像表示ビュー72
に表示された画像を、基準パターン画像に基づいてパタ
ーンマッチング処理を行う画像処理ビュー73と、画像
処理を行った結果、6軸位置調整ユニット31の各軸調
整量を表示する軸移動量表示ビュー74とを備えてい
る。尚、画像表示ビュー72の各画像表示領域72A〜
72Dには、4つのCCDカメラ41のそれぞれで取り
込まれた四隅の光束から得られる画像が表示される。
【0057】[5.位置調整装置による調整操作]次に、
位置調整装置2による、クロスダイクロイックプリズム
150に対する液晶パネル141R,141G,141
Bの位置調整の方法を、図14に示すフローチャートに
基づいて説明する。ここで、液晶パネル141R,14
1G,141Bの位置調整を行う前に、事前の準備とし
て、前述したように、組み込まれる投写レンズ160の
光学特性値を予め投写レンズ検査装置3で取得する(処
理S1:光学特性値取得手順)。
【0058】さらに、事前準備として、プロジェクタの
機種に応じたパターンマッチング用の基準パターンおよ
びCCDカメラ41の基準位置を予め取得しておく(処
理S2,S3:基準位置取得手順)。具体的には、機種
毎の投写レンズ160の特性に基づいて、フォーカス位
置およびアライメント位置が予め調整されたマスター光
学装置と、このマスター光学装置の画像形成領域の大き
さに応じてビームスプリッタ451の配置位置が設定さ
れた導光部45とを支持治具33にセットする(処理S
2)。マスター光学装置は、基準色合成光学系としての
基準クロスダイクロイックプリズムに、基準光変調装置
としての各色光用の3枚の基準液晶パネルを一体に設け
たものである。
【0059】次に、マスター光学装置のG色光用の基準
液晶パネルに対して、光源ユニット37から位置調整用
の光束を照射し、マスター光学装置から射出した光束を
ビームスプリッタ451を介してCCDカメラ41で直
接取り込む。この際、移動機構43を作動させ、光束を
確実に受光できる位置にCCDカメラ41を移動させる
(処理S3)。また、この時の画像を画像表示ビュー7
2の各画像表示領域72A〜72Dに表示させる。
【0060】この画像としては、例えば、図15に示す
ように、基準液晶パネルの四隅に対応した複数の画素領
域CAが表示されたものである。この画像はパターンマ
ッチング用の基準パターンとなる。また、この時のCC
Dカメラ41の位置が機種に応じた基準位置となる。基
準パターンの生成は、3枚の各基準液晶パネルについて
それぞれ行われ、CCDカメラ41の基準位置の設定
は、一つの基準液晶パネルについてのみ行われる。この
ような基準パターンおよびCCDカメラ41の基準位置
は、機種に応じた機種データとしてコンピュータ70の
記憶装置に登録される。以上の処理S2,S3は、予め
複数機種に対して行われ、各機種毎の基準パターンおよ
びCCDカメラ41の基準位置が機種データとして登録
される。
【0061】続いて、クロスダイクロイックプリズム1
50を支持治具33にセットするとともに、液晶パネル
141R,141G,141Bを、紫外線硬化型接着剤
が塗布されたピン145を挿入した状態で、6軸位置調
整ユニット31の液晶パネル保持部317に取りつける
(処理S4)。
【0062】次に、実際の調整に先だって、コンピュー
タ70内のCPUで実行されるプログラムにより初期化
処理を行う。初期化処理は、CPUに付設されるRAM
(Random Access Memory)等のメモリを初期化する他、
調整するクロスダイクロイックプリズム150および液
晶パネル141R,141G,141Bの機種に応じて
予め登録された機種データを呼び出し、CCDカメラ4
1を基準位置に移動させて設定するとともに、液晶パネ
ル141R,141G,141Bを、設計上の所定位置
に配置し、位置調整を実行できるような処理を行うもの
である(処理S5)。なお、このステップを前記S2の
直後に行ってもよい。
【0063】ここで、投写レンズ検査装置3で予め測定
された光学特性値を取得する。すなわち、バーコードリ
ーダ800を用いて、実際の製品に組み込まれる投写レ
ンズ160に貼付された流動票600のバーコード60
1のデータを読みとり、コンピュータ70のメモリ内に
軸上色収差および像面傾きを含む光学特性値を入力する
(処理S6)。
【0064】次に、コンピュータ70では、入力された
光学特性値に基づいて、各液晶パネル141R,141
G,141Bの前記基準位置に対する偏差量を算出する
(処理S7:偏差量算出手順)。この後、例えば、ま
ず、液晶パネル141Gに対して、位置調整用の光束を
投射し、クロスダイクロイックプリズム150の光出射
端面152(図4)から射出された合成光束をビームス
プリッタ451を介して、CCDカメラ41で検出する
(処理S8:合成光検出手順)。
【0065】そして、コンピュータ70は、CCDカメ
ラ41からの信号を入力しながら、その画像処理機能に
より、液晶パネル141Gをクロスダイクロイックプリ
ズム150の光入射端面151に対して進退させること
で、液晶パネル141Gのフォーカス・アライメント調
整を実施する(処理S9:光変調装置位置調整手順)。
このフォーカス・アライメント調整は、各画像表示領域
72A〜72Dに表示された画像が基準パターン画像の
位置と完全に一致するまで繰り返される(処理S1
0)。
【0066】次いで、前述の算出された偏差量に基づい
て、移動機構43は、液晶パネル141Gを、投写レン
ズ160の光軸方向に沿った方向、すなわち、クロスダ
イクロイックプリズム150の光入射端面151に対し
て進退する方向へ、それぞれ所定分だけ移動させる(処
理S11:光変調装置位置調整手順)。これにより、投
写レンズ160間のばらつきを補正して、より液晶パネ
ル141Gの位置精度を高めている。
【0067】このようなフォーカス・アライメント調整
が終了したら、ピン145に紫外線を照射して液晶パネ
ル141Gを固定する(処理S12)。さらに、液晶パ
ネル141Gの調整完了後、他の液晶パネル141R、
141Bに関しても同様に実施する。すなわち、前述の
手順を、液晶パネル141R、141B毎に連続して行
う(処理S13)。この際、液晶パネル141R、14
1Bに対応した基準パターンが記憶装置から呼び出され
て用いられる。
【0068】[6.効果]このような本実施形態によれ
ば、以下のような効果がある。 (1)組み込まれる投写レンズ160の光学特性に応じ
て、クロスダイクロイックプリズム150に対する液晶
パネル141R,141G,141Bの位置を補正する
ので、液晶パネル141R,141G,141Bとクロ
スダイクロイックプリズム150との相対位置がより高
精度に調整された光学装置180を得ることができる。
従って、投写レンズ160とこの光学装置180とを組
み合わせた際に、鮮明な投写画像を得ることができる。
この際、全ての投写レンズ160の光学特性値が考慮さ
れた上で、光学装置180が構成されるので、結果とし
て、全ての投写レンズ160が検査されることになる。
このため、投写レンズ160自身の良否の判定もでき
る。
【0069】(2)CCDカメラ41を基準位置にしたま
まで、各液晶パネル141R,141G,141Bを調
整し、最後に投写レンズ160の偏差量の分だけさらに
移動しているので、調整の迅速化を図ることができる。
【0070】(3)投写レンズ160の光学特性値が記録
された流動票600を付した状態で、この投写レンズ1
60の光学特性値を取得するので、投写レンズ160
と、この投写レンズ160に固有の光学特性値とが一体
的に管理され、光学特性値取得手順における光学特性値
の入力ミス等を防ぐことができ、製造作業の効率化を図
ることができる。
【0071】(4)投写レンズ160の光学特性値を、バ
ーコード601としてデータ化したので、位置調整装置
2にバーコードリーダ800を設置するだけの構成で、
光学特性値の入力を簡単に行うことができる。
【0072】(5)ビームスプリッタ451を備えた導光
部45を用いたので、クロスダイクロイックプリズム1
50から射出された光束を90°屈折させることがで
き、このクロスダイクロイックプリズム150の周囲に
CCDカメラ41を配置できる。従って、クロスダイク
ロイックプリズム150からの射出方向に沿ってCCD
カメラ41を配置する必要がないから、その方向に位置
調整装置2が大きくなるのを防止でき、位置調整装置2
の小型化を促進できる。
【0073】(6)導光部45をビームスプリッタ451
で構成したので、導光部45を簡単な構造で、しかも十
分な機能を有するものにでき、また、製作も安価にでき
るから、機種毎に導光部45を用意しても、経済的な負
担を小さくできる。
【0074】(7)光束検出装置40を4台のCCDカメ
ラ41で構成したので、各CCDカメラ41で液晶パネ
ル141R,141G,141Bの四隅を別々に撮像し
て各画像表示領域72A〜72Dに表示できる。このた
め、各画像表示領域72A〜72Dでの表示状態を見な
がら、全ての撮像箇所でのフォーカス・アライメント調
整を行うことにより、より高精度に調整できる。
【0075】(8)4台のCCDカメラ41は、液晶パネ
ル141R,141G,141Bの矩形状の画像形成領
域の対角線上に対応して配置したので、CCDカメラ4
1間の干渉を避けることができるうえ、このようなCC
Dカメラ41間のスペースを利用して移動機構43を余
裕をもって配置できる。
【0076】(9)液晶パネル141R,141G,14
1B毎に位置調整を繰り返すことにより、CCDカメラ
41を各液晶パネル141R,141G,141Bの調
整時に共通に用いることができ、四台の少ないCCDカ
メラ41で液晶パネル141R,141G,141Bを
調整できる。
【0077】[第2実施形態]次に、本発明の第2実施
形態について説明する。第2実施形態は、前記第1実施
形態とは、投写レンズ160毎の光学特性値から算出さ
れる偏差量に基づいて、各液晶パネル141R,141
G,141Bの位置を調整する方法が相違している。こ
のため、前記第1実施形態と同一または相当構成品には
同じ符号を付し、説明を省略または簡略する。
【0078】本実施形態における液晶パネル141R,
141G,141Bの調整は、図16に示すフローチャ
ートに従って実施される。ただし、処理S1〜S7,S
8〜S10,S12,S13は、前記第1実施形態と同
じであるため、前記第1実施形態とは異なる処理S14
についてのみ説明する。
【0079】すなわち、処理S14では、前述の処理S
7で算出された偏差量に基づいて、クロスダイクロイッ
クプリズム150の光出射端面152に対する各CCD
カメラ41の位置の調整を行う(処理S14:光変調装
置位置調整手順)。これにより、投写レンズ160間の
ばらつきを補正できる。次いで、位置調整された各CC
Dカメラ41を固定した状態で、前記第1実施形態と同
様の手順で、液晶パネル141Gの位置調整を行う(処
理S8〜10,S12,S13)。
【0080】本実施形態によれば、前記第1実施形態の
(1),(3)〜(9)と同様の効果に加えて、以下のような
効果がある。 (10)投写レンズ160の偏差を加味してCCDカメラ4
1を設定してから、各液晶パネル141R,141G,
141Bの位置を調整したので、CCDカメラ41の位
置の高精度化を図ることができる。この際、4台のCC
Dカメラ41を用意して、各場所における光学特性値の
偏差量に応じて、対応するCCDカメラ41だけを個別
に進退させたので、より一層簡単かつ高精度に投写レン
ズ160の偏差分を補正できる。
【0081】[第3実施形態]次に、本発明に係る第3
実施形態について説明する。図18,19は、前記光学
ユニットを構成する液晶パネル141R,141G,14
1Bとクロスダイクロイックプリズム150との位置調
整を行うための位置調整システム4を示す図である。こ
の位置調整システム4は、調整部本体700と、投写部
本体900とを備える。
【0082】調整部本体700は、製造される光学装置
180を含む光学ユニット170を設置するための設置
台750と、UV遮光カバー710と、液晶パネル14
1R、141G、141Bの位置調整用の前記3つの6
軸位置調整ユニット720と、クロスダイクロイックプ
リズム150の位置調整用のプリズム位置調整ユニット
730と、光軸位置出し用の白色レーザ光および調整用
光源を射出するための光源ユニット740とを備える。
【0083】UV遮光カバー710は、前記UV遮光カ
バー20と略同じ構成であり、6軸位置調整ユニット7
20を囲む側板711と、底板712と、側板713に
開閉自在に設けられたドア714と、下部に設けられた
載置台715とを備える。側板711には、光源ユニッ
ト740から照射されて投写レンズ160を透過した光
を投写部本体900に透過する透過窓711Aが設けら
れている。ドア714は、調整対象となる光学ユニット
170を給材・除材する時、及び6軸位置調整ユニット
720を調整作業する時に設けられるものであり、紫外
線を透過しないアクリル板から形成される。載置台71
5は、装置据え付け時、調整部本体700が容易に移動
できるようにするために、その下部にキャスタ715A
が設けられている。
【0084】投写部本体900は、スクリーンユニット
910と、反射装置920と、暗室930とを備える。
暗室930は、スクリーンユニット910および反射装
置920を囲む側板931、底板932および天板93
3と、載置台934とを備える。側板931には、光源
ユニット740から光学ユニット170を介して照射さ
れる光を透過するための透過窓931Aが設けられてい
る。また、載置台934の下部には、キャスタ934A
が設けられている。
【0085】[調整部本体の構成]調整部本体700のU
V遮光カバー710の内部には、6軸位置調整ユニット
720と、調整対象となる光学ユニット170を支持固
定する設置台750とが設けられている。光源ユニット
740は、設置台750の光学ユニット170の載置面
下に設置されている。また、調整部本体700の設置台
750の上方には、三次元方向に移動可能なプリズム位
置調整ユニット730が設けられている。なお、図18
では図示を略したが、載置台715の下部には、調整部
本体700、スクリーンユニット910および反射装置
920を制御する制御装置であるコンピュータ200
(後述)、紫外線硬化型接着剤を硬化させて光学ユニッ
ト170の液晶パネル141R、141G、141Bを
クロスダイクロイックプリズム150上に固定するため
の固定用紫外線光源装置が設置されている。
【0086】6軸位置調整ユニット720は、図20に
示すように、前記6軸位置調整ユニット31と略同じ構
成となっているが、液晶パネル保持部の構成が相違して
いる。保持部となる液晶パネル保持部727は、調整対
象となる液晶パネル141R、141G、141Bを保
持する部分であり、前記第2調整部315Cの先端部分
に設けられ、この第2調整部315Cに設けられるアク
チュエータ317CによりY軸方向に移動可能に構成さ
れている。
【0087】この液晶パネル保持部727は、図21に
示すように、側面略Z字形状の金属板状体から構成さ
れ、図中左上の基端部分には、第2調整部315Cへの
取付用の孔727Aが形成され、図中右下の先端部分に
は、液晶パネル141R、141G、141Bの画像形
成領域を吸着する吸着面727Bと、この吸着面727
Bの略中央に形成される空気を吸引するための吸着孔7
27Cと、この吸着面727B上に保持部727の表裏
面を貫通する4つの光束透過孔727Dが形成されてい
る。さらに、吸着面727Bの上下には、4つのミラー
727Eが吸着面727Bに対して45°の角度をなす
ように配置され、保持部727の上側の2つのミラー7
27Eに応じた位置には、紫外線照射用の孔727Fが
2つ形成されている。尚、前記の光束透過孔727D
は、保持する液晶パネル141R、141G、141B
の画像形成領域の四隅部分に光束を導入する位置に形成
されている。
【0088】このような液晶パネル保持部727は、図
22に示すように、吸着面727B上に液晶パネル14
1R、141G、141Bの画像形成領域を吸着した状
態で液晶パネル141R、141、141Bを保持す
る。光束透過孔727Dには、光源ユニット740から
射出され、照明光軸に沿ってライトガイド内を通る調整
用光束が透過して、液晶パネル141R、141G、1
41Bの画像形成領域に入射するようになっている。ま
た、ミラー727Eには、設置台750の下面から突出
する光ファイバ751、および液晶パネル保持部727
の内面に配設される光ファイバ751から照射される紫
外線が入射し、各ミラー727Eで反射した紫外線は、
透明なピン145の基端部分に入射して、先端および液
晶パネル141R、141G、141Bの保持枠143
に形成された143Aの内面に塗布された紫外線硬化型
接着剤を硬化させる。
【0089】光源ユニット740は、クロスダイクロイ
ックプリズム150および液晶パネル141R、141
G、141Bの位置調整に際しての光源を有し、図23
に示すように、光源部本体741および導光部742を
備えている。光源部本体741は、筐体内に調整用光源
となる光源ランプ741Aを収納した構成とされ、光学
ユニット170に光束を供給する部分である。図示を略
したが、筐体には、光源ランプ741Aの冷却用の開口
およびこの開口の内側に冷却ファンが設けられている。
尚、この光源ランプ741Aの点消灯(シャッター)制
御は、後述するコンピュータ200により行われる。
【0090】導光部742は、上下に延びる筒状体から
構成され、その上端には、側方に開口742Aが形成さ
れるとともに、この開口742Aの位置に応じた内部に
は、開口742Aの開口面に対して略45°に配置され
るミラー742Bが設けられている。
【0091】導光部742の下端部分は、載置台715
の下部まで延び、下端部分の側面には、開口742Cが
形成され、載置台715の下部に設置されるレーザ光出
力部743のレーザ光射出部分と対向している。また、
この開口742Cに応じた導光部742の内部には、開
口742Cの開口面に対して略45°をなす角度でミラ
ー742Dが配置される。
【0092】さらに、導光部742の中間部分にも、光
源部本体741の光源ランプ741Aの光束射出部分に
応じた位置に開口742Eが形成され、この開口742
Eに応じた導光部742の内部には、開口742Eの開
口面に対して、略0〜45°の範囲で調整可能な可動式
ミラー742Fが配置される。
【0093】このような光源ユニット740を利用し
て、調整対象となる光学ユニット170の調整を行う場
合、導光部742の上部の開口742Aと、光学ユニッ
ト170の光源ランプ交換用の開口とを当接させ、光源
部本体741の光源ランプ741Aやレーザ光出力部7
43からの射出光束をライトガイド内に導入して、クロ
スダイクロイックプリズム150や液晶パネル141
R、141G、141Bの位置調整を行う。
【0094】具体的には、光学ユニット170内に白色
レーザ光を導入する場合、可動式ミラー742Fを開口
742Eに沿った状態、すなわち開口742Eの開口面
に対して0°となるように移動させた状態で、レーザ光
出力部743から白色レーザ光を射出して、クロスダイ
クロイックプリズム150の位置調整、および光学ユニ
ット170自身の光軸位置をコンピュータに把握させ
る。一方、可動式ミラー742Fを45°傾斜させた状
態で、光源部本体741の光源ランプ741Aから調整
用光束を射出して、液晶パネル141R、141G、1
41Bのフォーカス、アライメント調整を行う。
【0095】プリズム位置調整ユニット730は、図2
4に示すように、クロスダイクロイックプリズム150
の位置調整を行う部分であり、クロスダイクロイックプ
リズム150を吸着保持するプリズム保持部731と、
先端がこのプリズム保持部731と接続され、基端が不
図示の駆動機構と接続される駆動軸部732とを備え
る。
【0096】プリズム保持部731は、保持するクロス
ダイクロイックプリズム150の平面形状と略同様の平
面形状を有し、クロスダイクロイックプリズム150の
上面を吸着して、該クロスダイクロイックプリズム15
0の位置調整を行う。このため、プリズム保持部731
のクロスダイクロイックプリズム150との当接面に
は、吸引用の孔733が形成されている。
【0097】また、この当接面には、紫外線照射部73
4が形成されていて、プリズム位置調整ユニット730
による位置調整が終了したら、この紫外線照射部734
から紫外線を照射して、クロスダイクロイックプリズム
150を通して、下面側の紫外線硬化型接着剤153を
硬化させる。駆動軸部732は、モータ等により駆動
し、前記プリズム保持部731の姿勢を調整する部分で
あり、プリズム保持部731に吸着されたクロスダイク
ロイックプリズム150を、三次元的に自由な位置に調
整できるようになっている。
【0098】[投写部本体の構成]図18において、投写
部本体900を構成するスクリーンユニット910と、
反射装置920とは互いに暗室930の内部で対向配置
されている。スクリーンユニット910は、暗室930
の6軸位置調整ユニット720側に配置されており、暗
室930の底板932の上面に配置され調整対象となる
光学ユニット170の投写面としての透過型スクリーン
913と、この透過型スクリーン913の裏面に設置さ
れ、光変調装置の位置調整装置の検出装置を構成するC
CDカメラ915と、透過型スクリーン913の略中央
に配置され、光線検出部となるCCDカメラ916と、
これらのCCDカメラ915、916を透過型スクリー
ン913の面に沿って移動させる移動機構917とを備
える。透過型スクリーン913には、光源ユニット74
0から光学ユニット170を介して照射される光を透過
するための透過窓913Xが設けられている。また、ミ
ラー923の下部中央には、レーザ光出力部743から
出力された白色レーザ光を検出するためのポジションセ
ンサ918が設けられている。
【0099】透過型スクリーン913は、図25に示さ
れるように、周囲に設けられる矩形状の枠体913A、
およびこの枠体913Aの内側に設けられるスクリーン
本体913Bを備えている。スクリーン本体913B
は、例えば、不透明樹脂層上に光学ビーズを均一に分散
配置して構成することができ、光学ビーズが配置された
側から光束を入射すると、光学ビーズがレンズとなっ
て、該光束をスクリーン本体913Bの裏面側に射出す
るようになっている。
【0100】検出装置としてのCCDカメラ915、お
よび光線検出部としてのCCDカメラ916は、いずれ
も電荷結合素子(Charge Coupled Device)を撮像素子
としたエリアセンサであり、スクリーン本体913Bの
背面側で形成される投写画像を検出して、電気信号とし
て出力するものである。本実施形態では、CCDカメラ
915、916は、透過型スクリーン913上に表示さ
れる矩形状の投写画像の四隅部分近傍に移動機構917
を介して取りつけられていて、CCDカメラ915は、
投写画像の四隅部分近傍に、CCDカメラ916は、投
写画像の略中央部分に配置される。尚、これらのCCD
カメラ915、916は、投写画像を高精度に検出する
ために、ズーム・フォーカス機構を備え、遠隔制御によ
り自由にズーム・フォーカスを調整できるようになって
いる。ポイントセンサとなるポジションセンサ918
は、半導体位置検出素子を備え、白色レーザ光等の光ス
ポットの二次元位置を計測する装置であり、検出素子と
してはフォトダイオードが用いられている。
【0101】移動機構917は、枠体913Aの水平方
向に沿って延びる水平部917Aと、垂直方向に延びる
垂直部917Bと、CCDカメラ915、916が取り
つけられるカメラ取付部917Cとを備える。CCDカ
メラ915は、水平部917Aに対して垂直部917B
が水平方向に摺動し、この垂直部917Bに対して、カ
メラ取付部917Cが垂直方向に摺動することにより、
透過型スクリーン913に沿って自在に移動できる。
【0102】一方、CCDカメラ916は、垂直部91
7Bに対して水平部917Aが垂直方向に摺動し、この
水平部917Aに対して、カメラ取付部917Cが水平
方向に摺動することにより、透過型スクリーン913に
沿って自在に移動できる。また、後述するプリズム位置
調整の際には、ポジションセンサ918により白色レー
ザ光を検出し、光学ユニット170の光軸位置出しの際
にも、ポジションセンサ918により白色レーザ光を検
出する。尚、プリズム位置調整に際してポジションセン
サ918を使用するのは、クロスダイクロイックプリズ
ム150の位置を調整すると、白色レーザ光による光ス
ポットの位置が大きく動くため、これに追従して検出で
きる点を考慮したためである。これらCCDカメラ91
5、916、およびポジションセンサ918は、載置台
内部のサーボ制御機構によって、遠隔制御で移動させる
ことができるようになっている。
【0103】図18および図19において、反射装置9
20は、光源ユニット740から投写レンズ160を介
して投写される投写光を透過型スクリーン913に向け
て反射させるもので、投写レンズ160に正対配置され
る反射部本体921と、この反射部本体921を投写レ
ンズ160に対して近接離隔方向に移動可能とする反射
部移動機構922とから構成されている。
【0104】反射部本体921は、照射される投写光の
位置に応じて同一面内に配置されたミラー923と、こ
のミラー923が取りつけられる取付板924と、この
取付板924の下部を支持する支持板925とを備えて
構成されている。ミラー923は、その反射面923A
が投写レンズ160から照射される投写光の光軸と直交
となるように形成されている。
【0105】反射部移動機構922は、暗室930の底
板932に透過型スクリーン913の平面と直交する方
向に延びて設けられた複数のレール926と、これらの
レール926上を回転移動可能とされ支持板925に設
けられた車輪927と、この車輪927を回転駆動する
図示しない駆動機構とを備えている。
【0106】[位置調整システムの制御構造]上述した調
整部本体700、スクリーンユニット910および反射
装置920は、図26に示すように、制御装置としての
コンピュータ200と電気的に接続されている。このコ
ンピュータ200は、CPUおよび記憶装置を備え、調
整部本体700、スクリーンユニット910および反射
装置920のサーボ機構の動作制御を行うとともに、ビ
デオキャプチャボード等の画像取込装置を介してCCD
カメラ915、916、およびポジションセンサ918
と接続されている。
【0107】CCDカメラ915で撮像された投写画像
は、画像取込装置を介してコンピュータ200に入力
し、コンピュータに適合する画像信号に変換された後、
CPUを含むコンピュータ200の動作制御を行うOS
上に展開される画像処理プログラムにより画像処理さ
れ、液晶パネル141R、141G、141Bのフォー
カス、アライメント調整が行われる。CCDカメラ91
6で撮像された投写画像は、同様に、OS上に展開され
るプリズム位置調整プログラムおよび光軸演算プログラ
ムにより処理され、クロスダイクロイックプリズム15
0の位置調整および光学ユニット170の光軸演算が行
われる。ポジションセンサ918で検出された光スポッ
トの位置は、画像としてコンピュータ200に取り込ま
れ、前記と同様の画像処理プログラムによって処理され
る。
【0108】[液晶パネルの基準位置の取得時の構成]図
27は、液晶パネル141の基準位置を取得する際の様
子を示す図である。図27に示すように、液晶パネル1
41の基準位置は、前記位置調整システム4の投写部本
体900の一部および調整部本体700の一部の構成を
変更することにより実施される。
【0109】具体的に、液晶パネル141の基準位置の
取得時において、投写部本体900では、前記反射装置
920のCCDカメラ916の位置にCCDカメラ91
6の代わりに設置治具940が設けられる。そして、こ
の設置治具940の上面には、レーザ光射出部であるレ
ーザ光出力装置950の一部が配置される。
【0110】設置治具940は、反射装置920の反射
部本体921の裏面側に取りつけられ、この設置治具9
40内でレーザ光出力装置950を移動可能に保持する
部材である。具体的には、図示を省略するが、設置治具
940の上面には長孔が形成されており、この長孔を介
して設置治具940に対してレーザ光出力装置950を
ねじ止め固定することにより移動可能な構成となってい
る。
【0111】レーザ光出力装置950は、設置治具94
0の上面にねじ固定されたレーザ光出力装置本体951
と、6軸位置調整ユニット720の液晶パネル保持部7
27に取りつけられる第2反射部材である板状の反射ミ
ラー952とを備え、オートコリメータ様の装置であ
る。尚、前述した反射部本体921には、レーザ光出力
装置950のレーザ光出力部の位置に、表裏面を貫通す
る孔が形成されていて、レーザ光出力装置950から出
力されたレーザ光は、この孔を通じて調整部本体700
側に射出される。反射ミラー952は、6軸位置調整ユ
ニット720の液晶パネル保持部727に、液晶パネル
141の代わりに取りつけられるため、3色光に対応す
る3枚の反射ミラー952R,952G,952Bを備
えている。
【0112】レーザ光出力装置本体951から射出され
たレーザ光(射出光)は、例えば、緑色光用の反射ミラ
ー952Gで反射されて反射光となり、この反射光をレ
ーザ光出力装置本体951が検出する。このため、レー
ザ光出力装置本体951では、予め取得した設計上の射
出光位置に対する実際の反射光位置を取得できるように
なっている。なお、レーザ光を赤色光または青色光に対
応する液晶パネル保持部727に取りつけられた反射ミ
ラー952R,952Bに入射させる場合には、設置台
750の上に光束を90°折り曲げて反射するための三
角柱状のガラス製の三角ブロック960が取付治具97
0を介して配置される。
【0113】[液晶パネルの基準位置の取得手順]次に、
液晶パネルの基準位置の取得手順について説明する。図
29は、位置調整システム4の一部を拡大して示す図で
ある。図30は、液晶パネルの基準位置取得工程につい
て説明するためのフローチャートである。図29,30
に示すように、設置台750上に取付治具970を取り
つけた後に、この取付治具970に第1反射部材として
の直角ブロック980を配置し、クランプ部971によ
り直角ブロック980を取付治具970に固定する(処
理S101)。
【0114】ここで、直角ブロック980は、略立方体
状のガラス製の部材であり各端面において光束の反射が
可能となっている。また、クランプ部971は、設置台
750上に配置される直角ブロック980または三角ブ
ロック960の上面を、設置台750側に押圧するよう
に挟みこみ、設置台750上に各ブロック960,98
0を固定するものである。
【0115】次に、図27に示すように、レーザ光出力
装置950から直角ブロック980の表面に対してレー
ザ光を射出し(処理S102)、この直角ブロック98
0で射出光の略反対方向に反射された反射光をレーザ光
出力装置950で検出する(処理S103)。次に、設
置治具940に対するレーザ光出力装置950の位置を
変更して、射出光と反射光との位置を合致させて、レー
ザ光出力装置950の位置を特定する(処理S104:
レーザ光射出部位置特定手順)。次に、取付治具970
から直角ブロック980を取り外し、6軸位置調整ユニ
ット720の液晶パネル保持部727に3枚の反射ミラ
ー952R,952G,952Bを取りつける(処理S
105:第2反射部材保持手順)。
【0116】この状態、すなわち、設置台750上には
何も配置されていない状態で、レーザ光出力装置950
から反射ミラー952Gの表面に対してレーザ光を射出
し(処理S106)、この反射ミラー952Gで射出光
に対して略反対方向に反射された反射光をレーザ光出力
装置950で検出する(処理S107)。次に、反射ミ
ラー952Gの姿勢を6軸位置調整ユニット720で調
整して、射出光と反射光との位置を合致させて、反射ミ
ラー952Gの姿勢を特定する(処理S108:第2反
射部材姿勢調整手順)。
【0117】このような手順を、青色光用の反射ミラー
952Bや赤色光用の反射ミラー952Rについても同
様に実施する(処理S109)。この際、図28に示す
ように、断面が直角三角形状である三角柱状の三角ブロ
ック960を用意して、この三角ブロック960の斜面
部分が、レーザ光出力装置950および反射ミラー95
2Bに対向するように、この三角ブロック960を設置
台750上に配置し、取付治具970のクランプ部97
1により三角ブロック960を設置台750に固定する
(処理S110)。
【0118】次に、前述同様に、レーザ光出力装置95
0から三角ブロック960の斜面部分に対してレーザ光
を射出し(処理S106)、三角ブロック960の斜面
部分で反射されて90°折り曲げられた後に、反射ミラ
ー952Bで略反対方向に反射され、再度、三角ブロッ
ク960の斜面部分で反射されて90°折り曲げられた
反射光を、レーザ光出力装置950で検出する(処理S
107)。次に、反射ミラー952Bの姿勢を6軸位置
調整ユニット720で調整して、射出光と反射光との位
置を合致させて反射ミラー952Bの姿勢を特定する
(処理S108:第2反射部材姿勢調整手順)。
【0119】次に、三角ブロック960の斜面部分をレ
ーザ光出力装置950および反射ミラー952Bに対向
するように、この三角ブロック960を設置台750上
に配置し、クランプ部971により三角ブロック960
を設置台750に固定する。この後、前記反射ミラー9
52Bに対する場合と同様の手順で、反射ミラー952
Rの姿勢を特定する(処理S108:第2反射部材姿勢
調整手順)。
【0120】以上のようにして特定された反射ミラー9
52R,952G,952Bの姿勢に基づいて、この時
の各6軸調整ユニット720を構成する液晶パネル保持
部727の空間的な位置を位置データとして取得してお
く(処理S111:基準位置取得手順)。このようにし
て、基準位置を取得した後に、設置台750から取付治
具970を取り外してから、クロスダイクロイックプリ
ズム150および液晶パネル141(141R,141
G,141B)を配置して、これらの位置調整操作を開
始する。
【0121】[位置調整システムによるプリズムおよび
液晶パネルの位置調整操作]次に、位置調整システム4
において、調整対象となる光学ユニット170の調整操
作は、図31に示されるフローチャートに基づいて行わ
れる。 (1)まず、種々の光学部品が組み込まれた上ライトガイ
ドと、下ライトガイドとを組み合わせて調整対象となる
光学ユニット170を構成し、調整部本体700の設置
台750にセットする(処理S201)。この際、下ラ
イトガイドには、固定板152Aのみをねじ154で固
定しておき、紫外線硬化型接着剤153をクロスダイク
ロイックプリズム150の載置面上に未硬化の状態で塗
布しておく。
【0122】(2)次に、プリズム位置調整ユニット73
0にクロスダイクロイックプリズム150を取り付け
(処理S202)、さらに6軸位置調整ユニット720
に液晶パネル141R、141G、141Bを取りつけ
る(処理S203)。なお、液晶パネル141R、14
1G、141Bの取付は、保持枠143の四隅部分に形
成された孔143Aに、紫外線硬化型接着剤を塗布した
ピン145を挿入し、接着剤が未硬化の状態として行
う。
【0123】(3)コンピュータ200を操作して、予め
記憶装置内に格納された、プロジェクタの機種毎に登録
された機種データを呼び出して、CPUのメモリ上にロ
ードする(処理S204)。機種データとしては、調整
対象となるクロスダイクロイックプリズム150、液晶
パネル141R、141G、141Bの設計上の配置位
置が含まれ、各位置調整に際しては、これら設計上の配
置位置を初期位置として調整を行う。 (4)このような調整の準備が終了したら、プリズム位置
調整を行うが(処理S205)、具体的には、図32に
示されるフローチャートに基づいて行われる。 (4-1)コンピュータ200のCPUは、メモリー上にロ
ードされた機種データのクロスダイクロイックプリズム
150の設計上の位置に基づいて、プリズム位置調整ユ
ニット730に制御指令を出力する。プリズム位置調整
ユニット730は、この制御指令に基づいて、クロスダ
イクロイックプリズム150を初期位置にセットする
(処理S301)。尚、この際CPUは、6軸位置調整
ユニット720にも制御指令を出力し、取りつけられた
液晶パネル141R、141G、141Bを、クロスダ
イクロイックプリズム150の調整用の白色レーザ光に
干渉しない位置に待避させておく。
【0124】(4-2)コンピュータ200のCPUは、ポ
ジションセンサ918を、透過型スクリーン913上に
投写される投写画像の略中央に移動させ、ポジションセ
ンサ918による検出の準備を行う(処理S302)。
また、光源ユニット740の可動式ミラー742Fを移
動させてレーザ光出力部743から白色レーザ光を照射
する(処理S303)。 (4-3)光源ユニット740から照射された白色レーザ光
は、光学ユニット170内でRGB3色の色光に分離さ
れた後、クロスダイクロイックプリズム150で再び合
成され、投写レンズ160を介して、透過型スクリーン
913上に光スポット像を形成する。ポジションセンサ
918は、各色光すべての光スポット像を検出する(処
理S304)。
【0125】(4-4)ポジションセンサ918で検出され
た光スポット像は、数値信号としてコンピュータ200
に取り込まれ、コンピュータ200のCPUは、取り込
まれた数値信号に基づいて、プリズム位置調整ユニット
730に制御指令を出力して、クロスダイクロイックプ
リズム150の位置調整を行い(処理S305)、調整
後、再度光スポット像を検出する(処理S306)。
【0126】(4-5)コンピュータ200のCPUは、プ
リズム位置調整を行いながら、画像処理プログラムを利
用して、光スポット像の面積を算出し、算出された面積
に基づいて、調整を終了するか否かを判定する(処理S
307)。
【0127】(4-6)クロスダイクロイックプリズム15
0の位置調整が終了したら、CPUは、プリズム位置調
整ユニット730に制御指令を出力して、これに基づい
て、プリズム位置調整ユニット730は、プリズム保持
部731の紫外線照射部734から紫外線を照射し、固
定板152A上の紫外線硬化型接着剤153を硬化させ
て(処理S308)、クロスダイクロイックプリズム1
50の位置調整を終了する。
【0128】(5)プリズム位置調整工程が終了して、ク
ロスダイクロイックプリズム150が位置決めされた
ら、光学ユニット170の光軸位置出しを開始するが
(処理S206)、具体的には、図33に示されるフロ
ーチャートに基づいて行われる。 (5-1)まず、光学ユニット170に平均的な光学特性を
有する投写レンズ160をマスターレンズとして取りつ
ける(処理S401)。 (5-2)次に、コンピュータ200のCPUは、移動機構
917に制御信号を出力し、ポジションセンサ918を
CCDカメラ916に切り替えて、CCDカメラ916
での検出状態を準備する(処理S402)。
【0129】(5-3)コンピュータ200のCPUは、レ
ーザ光出力部743に制御信号を出力して、白色レーザ
光を照射させ、投写レンズ160を介して透過型スクリ
ーン913上にスポット映像を投写し(処理S40
3)、透過型スクリーン913に投写されたスポット映
像を中央のCCDカメラ916で検出し(処理S40
4)、数値信号としてコンピュータ200に出力する。 (5-4)コンピュータ200のCPUは、その際の中央の
CCDカメラ916上のレーザスポット重心位置から演
算し(処理S405)、光学ユニット170の光軸位置
をメモリ上にストアする(処理S406)。
【0130】(6)光学ユニット170の光軸位置が把握
されたら、コンピュータ200のCPUは、機種データ
に含まれる液晶パネル141R、141G、141Bの
設計上の位置に基づいて、制御指令を生成して6軸位置
調整ユニット720に出力し、6軸位置調整ユニット7
20は、液晶パネル141R、141G、141Bを移
動させて、ピン145がクロスダイクロイックプリズム
150の光入射端面に当接する初期位置にセットする
(処理S207)。
【0131】(7)光軸位置出しが終了したら、クロスダ
イクロイックプリズム150に対する液晶パネル141
R、141G、141Bの位置調整を行うが(処理S2
08)、具体的には、図34に示されるフローチャート
に基づいて行われる。 (7-1)コンピュータ200のCPUは、光源ユニット7
40に対して制御指令を出力して、光源ユニット740
の可動式ミラー742Fを移動させ、白色レーザ光から
光源部本体741の光源ランプ741Aへの切替を行い
(処理S501)、光源ランプ741Aを点灯させる
(シャッター開)。光源ランプ741Aから照射された
光束は、導光部742を介して光学ユニット170内部
に供給され、液晶パネル保持部727の光束透過孔72
7Dから液晶パネル141R、141G、141Bに入
射し、投写レンズ160を介して透過型スクリーン91
3の四隅部分に投写画像が形成される。 (7-2)コンピュータ200のCPUは、前記の光軸位置
出し工程で把握した光学ユニット170の光軸位置に基
づいた四隅位置に、角隅部に配置される4つのCCDカ
メラ915を移動させ、投写画像を各CCDカメラ91
5で検出できるようにする(処理S502:合成光検出
工程)。
【0132】(7-3)この状態で、コンピュータ200の
CPUは、画像信号を出力して、調整対象となる液晶パ
ネルのみにアライメント調整用の画像パターンを含む画
像信号を出力し、他の液晶パネルには、黒色画像を表示
する画像信号を出力する(処理S503)。尚、本例で
は、まず、液晶パネル141Gの位置調整を行った後
に、液晶パネル141R、141Bの位置調整を行うた
め、これに応じて、異なる画像信号が順次出力されるこ
ととなる。尚、液晶パネル141R、141G、141
Bの位置調整に際して、CCDカメラ915として3C
CDカメラを使用して、3枚の液晶パネル141R、1
41G、141Bを同時に位置調整してもよく、このよ
うに同時に位置調整すれば、調整の大幅な高速化が図ら
れる。
【0133】(7-4)コンピュータ200のCPUは、前
処理で得られた光軸位置を動かさないように、液晶パネ
ル141Gのフォーカス調整を行い、フォーカス調整が
終了したら、画像パターンを利用してアライメント調整
を行う(処理S504、S505:光変調装置姿勢調整
工程)。 (7-5)液晶パネル141Gの位置調整が終了したら、光
ファイバから紫外線を照射して、ピン145先端の紫外
線硬化型接着剤を硬化させ(処理S506:光変調装置
固定工程)、その後、画像信号を出力して、次の液晶パ
ネル141Rの調整を開始し、すべての液晶パネル14
1R、141G、141Bの位置調整が終了するまで前
記の手順を繰り返す(処理S507)。
【0134】(7-6)このようにして、液晶パネル141
R、141G、141Bが位置調整された際の各6軸調
整ユニット720の位置である調整位置を、予め取得し
ておいた基準位置に基づいて取得する。具体的には、前
記基準位置および調整位置を比較して、基準位置に対す
る液晶パネル141の偏差量を取得する(処理S50
8:偏差量取得工程)。この際、この偏差量を角度(de
g)および長さ(μm)を単位とした毒低データである
偏差量データとして、ハードディスク等に記憶する(処
理S509:偏差量データ記憶工程)。
【0135】以上のようにして、光学ユニット170の
製造と、この製造された光学ユニットにおける液晶パネ
ル141の姿勢に関するデータの取得とが実施される。
この後に、この姿勢に関するデータと前記投写レンズ1
60に関するデータとに基づいて、光学ユニット170
と投写レンズ160との最適な組み合わせを関数式等で
表現することにより、簡単に確保できることになる。
【0136】第3実施形態によれば、以下のような効果
がある。基準位置に対する液晶パネル141の調整位置
の偏差量を取得し、測定データとして蓄積することがで
きるので、例えば、予め個々の投写レンズ160の光学
特性を取得しておくことにより、取得した液晶パネル1
41の偏差量と各投写レンズ160の光学特性との関係
に基づいて、製造された光学装置180に対する適切な
投写レンズ160を簡単に選択できる。このような組み
合わせを採用することにより、光学装置180の製造効
率および精度を向上できて、鮮明な投写画像を投写でき
る。
【0137】また、レーザ光出力装置950からの射出
光および反射ミラー952の表面で反射された反射光の
位置を合致させるだけで、6軸位置調整ユニット720
の液晶パネル保持部727の基準位置を簡単に把握でき
るため、基準位置からの調整位置の偏差量を、長さ「μ
m」と角度「deg」として簡単に取得できる。このた
め、偏差量の測定データが作業者にとって理解しやすい
ため作業性が向上する。
【0138】[7.変形]本発明は、前記実施形態に限定
されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構
成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれ
る。前記第1,2実施形態では、クロスダイクロイック
プリズム150から射出された合成光を直接CCDカメ
ラ41で検出することにより、各液晶パネル141R,
141G,141Bの位置を調整していたが、例えば、
投写レンズ160の後段にスクリーンを準備して、この
スクリーン上の投影画像をCCDカメラで間接的に検出
するように構成してもよい。ただし、前記各実施形態の
方が、位置調整装置2を小型化できる利点がある。
【0139】また、前記第1,2実施形態の投写レンズ
検査装置3において、光源から投写レンズ160を介し
て射出された画像光をミラー520で反射させる構成と
していたが、ミラー520を配置しない直線光学系の構
成としてもよい。要するに、投写レンズ検査装置3の構
成は、各光学特性値を取得できれば特に限定されない。
【0140】前記第1,2実施形態では、流動票600
を用いていたが、これには限られない。例えば、予め、
投写レンズ160に所定の検査番号を付しておき、この
検査番号と投写レンズ検査装置3で測定した光学特性値
とを関連づけてコンピュータ70等に記憶させておいて
もよい。要するに、組み込まれる投写レンズ160と、
この投写レンズ160の光学特性値とが関連づけられて
いればよい。また、前記各実施形態において、投写レン
ズ160の光学特性値をバーコード601としてデータ
化していたが、他の手段を用いてデータ化してもよい。
【0141】また、前記第1,2実施形態において、C
CDカメラ41の構成は、図17に示す構成としてもよ
い。すなわち、図17に示すように、4台の各CCDカ
メラ46は、CCDカメラ本体47と、レンズ48Aが
収納された筐体48と、全反射ミラー49Aがクロスダ
イクロイックプリズム150の光束出射端面に対して4
5°の角度で収納されたミラーユニット49とを備え
る。このようなCCDカメラ46では、クロスダイクロ
イックプリズム150から射出された光束をミラーユニ
ット49内に導入し、この導入した光束を全反射ミラー
49Aで略直角に全反射する。この後、この全反射した
光束を、レンズ48Aを介して、CCDカメラ本体47
で検出する。ここで、レンズ48Aが筐体48に収納さ
れるとともに、全反射ミラー49Aもミラーユニット4
9に収納されるため、導入された光束が外部に漏れた
り、外部光の影響を受けたりしないようになっている。
以上のような構成とすれば、各CCDカメラ46を完全
に独立して機能させることができて、光束検出装置40
の構造を簡素化できる。
【0142】また、前記各実施形態において、画像信号
に応じて光変調を行う光変調装置として液晶パネル14
1R、141G、141Bを採用したが、これに限られ
ない。すなわち、光変調を行う光変調装置として、マイ
クロミラーを用いたデバイスなど、液晶以外のものの位
置調整用に本発明を採用してもよい。
【0143】前記各実施形態において、光学装置180
をプロジェクタ100に組み込んだが、これには限ら
ず、その他の光学機器に搭載してもよい。
【0144】前記第3実施形態では、液晶パネル141
R、141G、141Bの位置調整を、液晶パネル14
1G、141B、141Rの順に行っていたが、これに
限られず、3枚の液晶パネルを同時に位置調整するよう
に構成してもよい。
【0145】また、前記第3実施形態では、投写レンズ
160を介して、拡大投影した画像をCCDカメラ91
5で検出して調整していたが、これに限られない。すな
わち、投写レンズを介さずに、直に光軸位置および光変
調装置のアライメント調整を実施してもよい。その他、
本発明の実施時の具体的な構造および形状等は、本発明
の目的を達成できる範囲で、他の構造等としてもよい。
【0146】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
組み込まれる投写レンズの光学特性値に合わせて、合成
光学系に対する各光変調装置の位置を高精度に調整した
光学装置を得ることができるため、この光学装置と投写
光学系とを組み合わせた際に、鮮明な投写画像を得るこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施形態に係る光学装置を含むプロ
ジェクタの構造を示す模式図である。
【図2】前記プロジェクタの要部の構造を示す外観斜視
図である。
【図3】前記各実施形態における投写レンズを示す斜視
図である。
【図4】前記各実施形態における光学装置を示す分解斜
視図である。
【図5】前記投写レンズの検査装置を示す模式図であ
る。
【図6】光変調装置の位置を調整する位置調整装置を示
す側面図である。
【図7】前記位置調整装置を示す平面図である。
【図8】前記位置調整装置の位置調整機構を示す側面図
である。
【図9】調整用光源を照射する部分を示す正面図であ
る。
【図10】前記位置調整装置の光束検出装置を示す平面
図である。
【図11】前記位置調整装置の光束検出装置を示す正面
図であり、図10の矢印XI−XIから見た図である。
【図12】前記位置調整装置を制御するコンピュータを
示す図である。
【図13】取り込まれた画像等を表示する表示画面を示
す図である。
【図14】第1実施形態における位置調整方法を説明す
るためのフローチャートである。
【図15】前記表示画面における基準パターンを示す図
である。
【図16】第2実施形態における位置調整方法を説明す
るためのフローチャートである。
【図17】前記光束検出装置の変形例を示す平面図であ
る。
【図18】第3実施形態に係る位置調整システムを示す
側面図である。
【図19】前記位置調整システムを示す平面図である。
【図20】前記位置調整システムの一部を示す側面図で
ある。
【図21】前記位置調整装置システムの液晶パネル保持
部を示す図である。
【図22】前記液晶パネル保持部の側面部分を示す図で
ある。
【図23】調整用光源およびレーザ光出力部の構造を示
す模式図である。
【図24】クロスダイクロイックプリズムの位置調整を
示す図である。
【図25】前記位置調整システムの投写部本体を構成す
る透過型スクリーンを示す図である。
【図26】前記位置調整システムを制御するコンピュー
タを示す図である。
【図27】前記液晶パネルの基準位置を取得する際の様
子を示す図である。
【図28】前記液晶パネルの基準位置を取得する際の様
子を示す図である。
【図29】前記位置調整システムの一部を拡大して示す
図である。
【図30】第3実施形態における液晶パネルの基準位置
取得工程について説明するためのフローチャートであ
る。
【図31】光学ユニットの調整操作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図32】前記クロスダイクロイックプリズムの位置調
整を説明するためのフローチャートである。
【図33】前記光学ユニットの光軸位置出しを説明する
ためのフローチャートである。
【図34】前記クロスダイクロイックプリズムに対する
液晶パネルの位置調整を行うフローチャートである。
【符号の説明】
2 位置調整装置 40 光束検出装置 100 プロジェクタ 111 光源である光源装置 120 色分離光学系 140 電気光学装置 141R,141G,141B 光変調装置としての液
晶パネル 150 色合成光学系としてのクロスダイクロイックプ
リズム 151 光入射端面 152 光出射端面 160 投写光学系としての投写レンズ 180 光学装置 600 流動票 720 6軸位置調整ユニット(位置調整装置) 727 液晶パネル保持部(保持部) 750 設置台(台座) 915 CCDカメラ(光束検出装置) 916 CCDカメラ(光束検出装置) 950 レー
ザ光出力装置 952(952R,952G,952B) 反射ミラー
(第2反射部材) 960 三角ブロック(第1反射部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 EA14 HA05 HA13 HA20 HA23 HA24 HA28 MA20 2H089 HA40 JA10 QA12 QA16 TA07 TA12 TA16 TA18 UA05 2K103 AA01 AA05 AA11 AA16 AB01 BC08 BC23 CA14 CA15 CA25 CA29 CA54 CA55

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の色光を各色光毎に画像情報に応じ
    て変調する複数の光変調装置と、各光変調装置が取りつ
    けられる複数の光入射端面、および各光入射端面に入射
    した色光を合成して射出する光出射端面を有する色合成
    光学系とを備える光学装置を製造する光学装置の製造方
    法であって、 前記光学装置と組み合わされる投写光学系の光学特性を
    取得する光学特性取得手順と、 前記光変調装置の前記色合成光学系に対する基準位置を
    取得する基準位置取得手順と、 取得された前記投写光学系の光学特性に基づいて、前記
    光変調装置の基準位置に対する偏差量を算出する偏差量
    算出手順と、 前記光出射端面から射出された合成光を、光束検出装置
    を用いて、検出する合成光検出手順と、 この合成光検出手順で合成光を検出しながら、前記偏差
    量を加味して前記光変調装置の位置調整を行う光変調装
    置位置調整手順とを備えることを特徴とする光学装置の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光学装置の製造方法に
    おいて、 前記光変調装置位置調整手順は、合成光を検出しながら
    前記光変調装置の位置調整を行った後、前記偏差量の分
    だけ該光変調装置を前記投写光学系の光軸方向に移動さ
    せることを特徴とする光学装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の光学装置の製造方法に
    おいて、 前記光変調装置位置調整手順は、前記偏差量に基づいて
    前記光束検出装置の位置調整を行った後、前記光変調装
    置の位置調整を行うことを特徴とする光学装置の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    光学装置の製造方法において、 前記光学特性取得手順は、組み合わされる投写光学系に
    応じて付された流動票に記録された光学特性を読みとる
    ことにより実施されることを特徴とする光学装置の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 複数の色光を色光毎に画像情報に応じて
    変調する複数の光変調装置と、各光変調装置が取りつけ
    られる複数の光入射端面および各光入射端面に入射した
    色光を合成して射出する光射出端面を有する色合成光学
    系とを備える光学装置を製造する光学装置の製造方法で
    あって、 前記色合成光学系の光射出端面から射出された合成光を
    光束検出装置を用いて検出する合成光検出工程と、この
    合成光を検出しながら前記光変調装置の位置調整を行う
    位置調整装置の保持部により保持された前記各光変調装
    置の前記色合成光学系に対する姿勢の調整を行う光変調
    装置姿勢調整工程と、この姿勢調整された各光変調装置
    を前記色合成光学系の光入射端面に固定する光変調装置
    固定工程とを備え、 前記光変調装置姿勢調整工程を実施する前に、前記位置
    調整装置の保持部の前記光束検出装置に対する基準位置
    を取得する基準位置取得工程が実施され、 前記光変調装置姿勢調整工程の実施に基づいて、前記取
    得された保持部の基準位置、および、前記光変調装置の
    姿勢調整後における前記保持部の位置である調整位置を
    比較して、前記基準位置に対する前記調整位置の偏差量
    を取得する偏差量取得工程と、 この取得した偏差量を測定データとして記憶する偏差量
    データ記憶工程とを備えることを特徴とする光学装置の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の光学装置の製造方法に
    おいて、 前記基準位置取得工程は、前記色合成光学系が設置され
    る台座の基準位置に設置された第1反射部材の表面に対
    してレーザ光射出部からレーザ光を略垂直に射出し、こ
    の射出光の第1反射部材での反射光を検出して、前記射
    出光および反射光の位置を合致させることにより前記レ
    ーザ光射出部の位置を特定するレーザ光射出部位置特定
    手順と、 前記位置調整装置の保持部に第2反射部材を保持させる
    第2反射部材保持手順と、 位置が特定された前記レーザ光射出部から、前記保持部
    に保持された第2反射部材に対してレーザ光を射出し、
    その反射光を前記光束検出装置で検出しながら、前記射
    出光および反射光の位置を合致させるように、前記保持
    部に保持された第2反射部材の姿勢を調整する第2反射
    部材姿勢調整手順と、 この第2反射部材が姿勢調整された際における前記保持
    部の位置を前記基準位置として取得する基準位置取得手
    順とを備えることを特徴とする光学装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6に記載の光学装
    置の製造方法において、 前記偏差量取得手順は、前記偏差量の測定データを長さ
    および角度を単位として取得することを特徴とする光学
    装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の
    光学装置の製造方法により製造されることを特徴とする
    光学装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の光学装置を備えること
    を特徴とするプロジェクタ。
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