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JP2003253869A - 床 材 - Google Patents

床 材

Info

Publication number
JP2003253869A
JP2003253869A JP2002054579A JP2002054579A JP2003253869A JP 2003253869 A JP2003253869 A JP 2003253869A JP 2002054579 A JP2002054579 A JP 2002054579A JP 2002054579 A JP2002054579 A JP 2002054579A JP 2003253869 A JP2003253869 A JP 2003253869A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flooring material
long fibers
flooring
fiber
long
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002054579A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Sugawara
亮 菅原
Yuzo Okudaira
有三 奥平
Kazuaki Umeoka
一哲 梅岡
Kenji Onishi
兼司 大西
Hideyuki Ando
秀行 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2002054579A priority Critical patent/JP2003253869A/ja
Publication of JP2003253869A publication Critical patent/JP2003253869A/ja
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  • Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)
  • Floor Finish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 反りを低減することができ、さらには、強度
や硬度に優れ、温度変化や湿度変化に対する寸法変化を
低減した床材を提供する。 【解決手段】 木質板の表面に表面仕上げ材2を接着し
た床材3において、上記木質板が、長繊維の集合体に接
着剤を分散させてなる複数枚の長繊維マット(1a、1
b、1c)を積層した後、熱圧成形して形成した繊維板
1であると共に、その木質板の表裏の両面に、上記表面
仕上げ材2を接着した床材及び上記長繊維が、ケナフ、
ジュート、サイザル麻、油ヤシ、ココヤシの少なくとも
いずれかから得られた長繊維である床材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅分野におい
て、フローリング仕上げ床や階段の踏み板等に用いられ
る床材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】住宅分野において、フローリング仕上げ
が施された木質系の床材は、掃除等の手入れが容易であ
り、また、シックハウス症候群の一因とされるダニの発
生を抑えるなどの利点を有することから、集合住宅を中
心に急速に使用が拡大している。
【0003】また、近年では、改装・リフォーム用途等
に、従来の床材の上にそのまま貼付施工する薄物(厚さ
5mm以下)の床材の市場が拡大しつつある。従来の床
材を剥がさないで、その上にそのまま貼付施工すること
で、省施工であることが特徴である。なお、厚い床材で
は部屋の床の段差が大きくなり、またドアの開閉にも不
都合が起こりうる。そして、薄物の床材には、厚さが薄
いうえで、床材としての基本的な性能を保持しているこ
とが求められる。
【0004】従来の木質系床材は、例えば、合板などの
木質板の片面に化粧単板や化粧シート等の表面仕上げ材
を接着したものが主流であった。しかしながら、このよ
うな床材は、特に、厚さが薄い場合、湿度変化等による
床材の反りが発生する問題があり、その改善が望まれて
いる。
【0005】さらには、表面の平滑性や硬度が十分でな
く、キャスター付の椅子あるいは家具の移動など、床材
に対して往復する荷重が負荷される場合に表面が傷つい
たり、また長期的な使用に耐えきれず表面仕上げ材が剥
離してしまうという問題がある。
【0006】そのため近年では、表面仕上げ材と接着す
る木質板として、比較的高い表面平滑性と硬度を有する
MDF(中質繊維板)等を用いることにより、耐傷性を
向上させた床材が多く採用されている。
【0007】しかしながら、このような耐傷性を向上さ
せた床材に用いられるMDF等は、室内の温度変化や湿
度変化による寸法の変化が一般的な合板より大きいた
め、床材に反りや突き上げ、及び表面仕上げ材にクラッ
クなどの異常が発生するという問題がある。また、MD
F等は一般的に曲げや衝撃等の荷重に対する強度が合板
より小さく、特に、床材の厚さを薄くした場合、床材と
しての必要な強度を確保することが、困難であるという
問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事由に
鑑みてなしたもので、反りを低減することのできる床材
を提供することにある。さらには、強度や硬度に優れ、
温度変化や湿度変化に対する寸法変化を低減することの
できる床材を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の床
材は、木質板の表面に表面仕上げ材を接着した床材にお
いて、上記木質板が、長繊維の集合体に接着剤を分散さ
せてなる複数枚の長繊維マットを積層した後、熱圧成形
して形成した繊維板であると共に、木質板の表裏の両面
に、上記表面仕上げ材を接着したことを特徴とする。
【0010】請求項2に係る発明の床材は、請求項1記
載の床材において、上記長繊維が、ケナフ、ジュート、
サイザル麻、油ヤシ、ココヤシの少なくともいずれかか
ら得られた長繊維であることを特徴とする。
【0011】請求項3に係る発明の床材は、請求項1又
は請求項2に記載の床材において、上記表面仕上げ材
が、丸太又は小角材の木目方向を略一方向に揃えて集成
接着したものをスライスして形成した、木目方向を揃え
た化粧単板であり、且つ、その化粧単板の木目方向が、
床材の長手方向に沿って略平行する方向となるように、
繊維板と化粧単板とを接着していることを特徴とする。
【0012】請求項4に係る発明の床材は、請求項3記
載の床材において、上記繊維板が、略一方向に配向させ
た長繊維の集合体に接着剤を分散させてなる長繊維マッ
トを使用していて、且つ、この配向させた長繊維の方向
が、長方形状に形成する床材の短手方向に沿って略平行
する方向となるように床材を形成していることを特徴と
する。
【0013】請求項5に係る発明の床材は、請求項1乃
至請求項3のいずれかに記載の床材において、上記繊維
板が、略一方向に配向させた長繊維の集合体に接着剤を
分散させてなる複数枚の長繊維マットを、これらの長繊
維マットの配向させた長繊維の方向が略直交するように
交互に積層したものを使用していて、且つ、略直交する
長繊維の方向の一方が、長方形状に形成する床材の短手
方向に沿って略平行する方向となるように床材を形成し
ていることを特徴とする。
【0014】請求項6に係る発明の床材は、請求項1乃
至請求項5のいずれかに記載の床材において、上記床材
の厚さが、1mm乃至5mmであることを特徴とする。
【0015】請求項7に係る発明の床材は、請求項1乃
至請求項6のいずれかに記載の床材において、上記繊維
板の密度が、600kg/m3以上であることを特徴と
する。
【0016】請求項8に係る発明の床材は、請求項1乃
至請求項7のいずれかに記載の床材において、床材の端
部に、さねを配したことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明を以下添付図面に示す実施
形態に基づいて説明する。
【0018】(第1の実施形態)図1は、第1の実施形
態を示すものであり、図1(a)は、床材の外観を示し
た斜視図、図1(b)は、床材の構成を分解して示した
斜視図である。長繊維の集合体に接着剤を分散させた長
繊維マット(1a、1b、1c)を数枚[図1(b)で
は3枚]積層した後、熱圧成形することで一体成形し
て、繊維板1とし、次いで、その繊維板1の表裏の両面
に表面仕上げ材2を接着して、図1(a)に示すような
床材3を形成している。
【0019】複数の材料を貼り合せて形成する床材で
は、製造時および使用時に含水率変化が起こる状況に置
かれると、例えば、製造時には接着剤の塗布による含水
率の増加や接着のためのプレスによる含水率の減少、ま
た、使用時においては液体としての水や、気体としての
水が床材に出入りすることで、含水率の変化が起こり易
い傾向にある。このとき、床材を構成する複数の材料の
含水率変化に伴う寸法変化が異なる場合、反りが発生す
ることが予想される。この現象は特に、所望の床材の厚
さが薄い場合、顕著となる傾向にある。この反りは、床
材の構成を厚さ方向において対称な構造にすることで抑
えることができる。
【0020】本実施形態では、繊維板1の表面だけでな
く、裏面にも表面仕上げ材2を接着しているので、床材
3の含水率が変化しても、各材料が厚さ方向において、
より対称に寸法変化するため、床材3の反りが低減され
る。
【0021】上記繊維板1としては、ケナフ、ジュー
ト、サイザル麻、油ヤシ、ココヤシの少なくともいずれ
かから得られる長繊維の集合体に接着剤が分散されてな
る長繊維マット(1a、1b、1c)を熱圧成形した繊
維板1を用いる。
【0022】ケナフ、ジュート、サイザル麻、油ヤシ、
ココヤシの少なくともいずれかから得られる長繊維は、
針葉樹から得られる針葉樹繊維や広葉樹から得られる広
葉樹繊維に比べて、おおよそ2〜14倍の高い引張強度
を有する。繊維板1の強度は、繊維自体の強度および、
繊維同士の絡み合い、繊維間の接着部分の強度などによ
って決定されるが、上記長繊維により形成された繊維板
1では、繊維部分の絡み合いが内部に多数存在するの
で、この作用により、繊維板1自身の強度をさらに高め
ることができる。しかし、この第1の実施形態において
は、長繊維として、上記以外のものとして、繊維長が1
00〜4000mm程度の各種の植物繊維を用いること
も可能である。
【0023】また、ケナフ、ジュート、サイザル麻は麻
類の一年草で、主に、アジア、南米などで栽培されてお
り、水中に浸漬することにより、靭皮部から長繊維を容
易に得ることができる。また、油ヤシ、ココヤシは、マ
レーシア、インドネシア、フィリピン等で栽培されてお
り、ヤシ油の搾油に利用されている果実以外の空果房と
称する果体や、油ヤシの葉柄部が長繊維で構成されてい
る。上記空果房や葉柄部にハンマーミル等の物理的な剪
断処理を加えることによって、長繊維を容易に得ること
ができる。これらの繊維は、穀物袋やロープの材料とし
て利用されてきたが、合成繊維に代替されつつあり、廃
棄量が増大しているのが現状である。そのため上記の長
繊維を利用することで、廃棄物を削減することができ、
同時に木材資源の節約も可能となって、好ましい。
【0024】また、繊維板1の成形に用いられる接着剤
の種類や接着剤を分散させる方法については、特に限定
はされないが、接着剤の種類としては、例えば、ユリア
系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂、レゾルシ
ノール系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、フル
フラール系樹脂、イソシアネート系樹脂のように加熱硬
化する熱硬化性樹脂などを挙げることができる。
【0025】さらに、熱圧成形の際のプレス方法として
は、バッチ式の平板プレスと連続プレスがあるが、特に
限定はされず、またプレス温度、プレス時間、プレス圧
力、繊維重量に対する接着剤の重量比などは、用いる接
着剤の種類、繊維板の厚さ等により適宜に設定される。
【0026】長繊維の長さは、特に限定はされないが、
100〜4000mmであるものを用いることが好まし
い。この場合、繊維板内部における繊維部分の絡み合い
が内部に多数存在するとともに、一本当たりの接着剤の
付着部分を増やすこともでき、また長繊維同士の継ぎ目
部分を少なくできるので、繊維自体の高い引張強度をよ
り効果的に活用して、強度や硬度が高く、温度変化や湿
度変化による寸法変化が小さい性能を有する床材を得る
ことができる。なお、繊維長が4000mmを超えるも
のは、入手が困難であるので、長繊維の繊維長は実質的
に4000mmが上限になると考えられる。
【0027】また、上記繊維板1の密度は、600kg
/m3以上に設定するのが好ましい。繊維板1の密度
が、600kg/m3未満であっても、使用することは
可能であるが、繊維板1の密度が、600kg/m3
満になると、繊維同士の接着部分や繊維同士の絡み合い
部分が減少することになって、長繊維が本来有している
繊維同士の接着部分や繊維同士の絡み合い部分による高
い強度を十分に発揮させることが困難になり、繊維板の
曲げ剛性が低下する傾向にある。また、繊維板1の表面
および内部に多数の空隙が存在することになるため硬度
が低下し、さらに、表面仕上げ材2との接着強度も低下
し、反りが起こり易くなる傾向にある。繊維板1の密度
の上限は、特に設定されないが、実用的には、1200
kg/m3が上限である。繊維板1の密度がこれよりも
高いものを得ようとすると高圧縮する必要があるため、
繊維が破損し易くなり、力学的強度の向上が小さくなる
傾向にある。
【0028】本実施形態において、表面仕上げ材2とし
ては、丸太又は小角材の木目方向を揃えて集成接着した
ものを薄くスライスしてなる木目方向を揃えた化粧単板
を用いることができる。化粧単板はチーク、ケヤキなど
の銘木類の丸太または集成材をスライサー又はハーフロ
ータリー等の切削機械で製造され、厚さは特に限定され
ないが、0.2mm〜0.6mm程度のものが、製造が
容易であるので好ましい。その他、木目が印刷された
紙、ポリ塩化ビニル樹脂のシートなどを用いることもで
きるが、化粧単板は天然木の持つ木目を持つため、最も
木質感が高い床材が製造できるので好ましい。
【0029】繊維板1の両面に表面仕上げ材2を接着す
る場合に用いる接着剤としては、合成ゴム系接着剤を用
いることができる。合成ゴム系接着剤としては、スチレ
ンブタジエンゴム系(SBR系)、ブタジエンゴム系、
クロロプレンゴム系、ニトリルゴム系、シリコーンゴム
系などの成分が水に分散したラテックス接着剤や、ユリ
ア系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂のように
加熱硬化する熱硬化性樹脂とラテックス接着剤を混合し
た接着剤が挙げられる。
【0030】接着剤を塗布する方法としては、ロールコ
ート法を用いることができるが、その他、スプレー法や
はけ塗り法を用いることもできる。接着剤に熱硬化性樹
脂を含む場合は、熱圧プレスする必要があり、また、熱
硬化性樹脂を含まない場合は、温度を上昇させずにプレ
スする必要がある。この際のプレス方法としては、特に
限定はされず、またプレス温度、プレス時間、プレス圧
力、接着剤の塗布量などは、用いる接着剤の種類等によ
り適宜に設定される。
【0031】また、本実施形態において、床材3の厚さ
が1mm乃至5mmであるようにすることもできる。繊
維板1としてケナフ、ジュート、サイザル麻、油ヤシ、
ココヤシの少なくともいずれかから得られる長繊維の集
合体に接着剤が分散されてなる長繊維マット(1a、1
b、1c)を熱圧成形した繊維板1を用いると、繊維板
1の強度や硬度が優れているため、この繊維板1を用い
た床材3は、その厚さを薄くしても、十分な床材3の強
度や硬度を得ることが可能となる。また、繊維板1の表
面だけでなく、裏面にも表面仕上げ材2を接着した床材
3であるので、床材3の厚さが薄くても、床材の含水率
変化による反りや寸法変化が起こりにくくなる。
【0032】(第2の実施形態)図2は、第2の実施形
態を示すものであり、図2(a)は、床材の外観を示し
た斜視図、図2(b)は、床材の構成を分解して示した
斜視図である。略一方向に配向させた長繊維の集合体に
接着剤を分散させた長繊維マット(1a、1b、1c)
数枚[図2(b)では3枚]を、上下隣接する長繊維マ
ットの配向させた長繊維の方向(a、b、c)が、略平
行する方向となるように積層した後[図2(b)では、
上層の配向させた長繊維方向aと、中層の配向させた長
繊維方向bと、下層の配向させた長繊維方向cとが全て
短手方向に略平行]、熱圧成形することで一体成形し
て、繊維板1とする。次いで、配向させた長繊維の方向
(a、b、c)が、長方形状に形成する床材3の短手方
向に沿って略平行する方向となるように、上記繊維板1
を配置した後、その繊維板1の表裏の両面に表面仕上げ
材2を接着して、図2(a)に示すような床材3を形成
している。
【0033】上記表面仕上げ材2としては、丸太又は小
角材の木目方向を揃えて集成接着したものを薄くスライ
スしてなる木目方向を揃えた化粧単板を用いる。そし
て、その化粧単板の木目方向が、床材3の長手方向に沿
って、略平行する方向となるように、化粧単板と繊維板
1とを接着している。この構成により、床材3の長手方
向に、天然木の木目を持つ、床材3とすることができ
る。
【0034】本実施形態では、上記長繊維として、ケナ
フ、ジュート、サイザル麻、油ヤシ、ココヤシの少なく
ともいずれかから得られる長繊維を用いる。これらの長
繊維は、繊維自体が高い引張強度を有しているので、こ
の長繊維を略一方向に配向させて形成した複数枚の長繊
維マットを、各長繊維マットの配向させた長繊維の方向
が揃うように積層した後、熱圧成形して形成した繊維板
1は、配向させている方向については、高い強度を有す
ると共に、寸法変化が改善されたものとなる。
【0035】また、木目方向を揃えた化粧単板は、木目
方向には、強い強度を有するが、木目方向と直交する方
向は、その強度が弱いため、木目方向と直交する方向へ
木質板の寸法変化による応力がかかると、化粧単板にク
ラックが生じ易い。
【0036】本実施形態の床材3では、床材3の短手方
向に寸法変化を改善した繊維板1の両面に、床材3の短
手方向(化粧単板の木目方向と直交する方向)に強度の
弱い化粧単板を接着した構成にしているので、短手方向
の繊維板1の寸法変化による応力の発生が抑えられ、そ
の結果、床材3としては、化粧単板にクラックが発生し
にくくなる。
【0037】なお、上記長繊維を全て一方向に正確に一
致させて配向させることは極めて困難であるので、全て
の長繊維の方向は、基準の一方向に対して、その傾きが
+30〜−30°の範囲に入るように長繊維を略一方向
に配向させる。さらに、+20〜−20°の範囲で配向
させることが、より好ましい。
【0038】また、上記長繊維を略一方向に配向させる
方法は、例えば、図6に示すような配向装置を用いるこ
とができる。この配向装置は、上下のローラ対から構成
されるドローイング部分22を複数組備えると共に、櫛
状のコーミング部分23を具備して形成されるものであ
る。そして、絡み合った多数本の長繊維11をドローイ
ング部分22のローラ間に通した後、コーミング部分2
3の櫛片24の間に通し、さらに他のドローイング部分
22のローラ間に通すようにして略一方向に配向させる
ことができる。この後、略一方向に配向させた長繊維の
集合体に接着剤を分散させて長繊維マットとし、この長
繊維マットを適宜積層して熱圧成形することによって、
長繊維を略一方向に配向させた繊維板を形成することが
できる。
【0039】なお、本実施形態では、長繊維の長さ、長
繊維の集合体に分散させる接着剤、長繊維マットの熱圧
成形の際のプレス方法、繊維板の密度、表面仕上げ材を
接着する接着剤およびその接着剤の塗布方法、床材の厚
みに関しては、第1実施形態と同様にすることができ
る。
【0040】(第3の実施形態)図3は、第3の実施形
態を示すものであり、図3(a)は、床材の外観を示し
た斜視図、図3(b)は、床材の構成を分解して示した
斜視図である。略一方向に配向させた長繊維の集合体に
接着剤を分散させた長繊維マット(1a、1b、1c)
数枚[図3(b)では3枚]を、上下隣接する長繊維マ
ットの配向させた長繊維の方向(a、b、c)が、交互
に略直交するように積層し[図3(b)では、上層の配
向させた長繊維方向aと中層の配向させた長繊維方向b
とが略直交し、中層の配向させた長繊維方向bと下層の
配向させた長繊維方向cとが略直交]、熱圧成形するこ
とで一体成形して、繊維板1とした。次いで、略直交す
る長繊維の方向の一方[図3(b)では、a及びb]
が、長方形状に形成する床材3の短手方向に沿って略平
行する方向となるように、上記繊維板1を配置し、その
繊維板1の表裏の両面に表面仕上げ材2を接着して、図
3(a)に示すような床材3を形成している。
【0041】上記表面仕上げ材2としては、丸太又は小
角材の木目方向を揃えて集成接着したものを薄くスライ
スしてなる木目方向を揃えた化粧単を用いる。そして、
その化粧単板の木目方向が、床材3の長手方向に沿っ
て、略平行する方向となるように、化粧単板と繊維板1
とを接着している。この構成により、床材3の長手方向
に、天然木の木目を持つ、床材3とすることができる。
【0042】本実施形態では、上記長繊維として、ケナ
フ、ジュート、サイザル麻、油ヤシ、ココヤシの少なく
ともいずれかから得られる長繊維を用いる。これらの長
繊維は、繊維自体が高い引張強度を有しているので、長
繊維を略同一方向に配向させた複数の長繊維マットを、
各長繊維マットの配向させた長繊維の方向が、交互に略
直交するように積層させてなる長繊維マットにより形成
した繊維板1は、長繊維を配向させた略直交する2方向
については、高い強度を有すると共に、寸法変化が改善
されたものとなる。
【0043】また、本実施形態の床材3では、床材3の
短手方向と長手方向の両方に寸法変化を改善した繊維板
1の両面に、床材3の短手方向(化粧単板の木目方向と
直交する方向)に強度の弱い化粧単板を接着した構成に
しているので、短手方向の繊維板1の寸法変化による応
力の発生が抑えられ、その結果、床材3としては、化粧
単板にクラックが発生しにくくなる。
【0044】なお、長繊維マットを積層する際の積層数
及び各層の厚さについてはもちろんこれに限定されるも
のではないが、繊維板の反り低減を考慮した場合、長繊
維マットにおける厚さ方向の中心に対して対称となるよ
う積層することが好ましい。
【0045】また、本実施形態では、長繊維を略一方向
に配向させる方法としては、実施形態2と同様に、例え
ば、図6に示すような配向装置を用いることができる。
【0046】さらに、本実施形態では、長繊維の長さ、
長繊維の集合体に分散させる接着剤、長繊維マットの熱
圧成形の際のプレス方法、繊維板の密度、表面仕上げ材
を接着する接着剤およびその接着剤の塗布方法、床材の
厚みに関しては、第1実施形態と同様にすることができ
る。
【0047】(第4の実施形態)図4は、第4の実施形
態を示すものであり、図4(a)は、床材の外観を示し
た斜視図、図4(b)は、床材の構成を分解して示した
斜視図である。長繊維の集合体に接着剤を分散させた長
繊維マット(1a、1b、1c)を数枚[図4(b)で
は3枚]積層する際、中央部の長繊維マット1bの端面
の位置をずらして積層し、さねの形状の金型を用いて熱
圧成形することで一体成形して、繊維板1とし、次い
で、その繊維板1の表裏の両面に表面仕上げ材2を接着
することで、床材3の端部に雄さね4a及び雌さね4b
からなるさね4を設けた、図4(a)に示すような床材
3を形成している。
【0048】繊維板1は、強度や硬度が優れているの
で、繊維板1の端面の一部を、さね4とすることで、強
度や硬度に優れたさねを、簡単で、きれいに施工するこ
とができる。
【0049】この雄さね4a及び雌さね4bからなるさ
ね4の形成方法は、上記した繊維板1を形成する際、長
繊維マットの端面をずらして積層し、次いで、さね4の
形状の金型を用いて熱圧成形して形成する方法を用いる
ことができる。その他、繊維板1の端面を切削加工する
方法を、用いることもできるが、この場合は、一枚一枚
に精密な切削加工を行う必要があり、製造コストが高く
なる傾向にある。
【0050】(第5の実施形態)図5は、第5の実施形
態を示すものであり、図5(a)は、床材の外観を示し
た斜視図、図5(b)は、床材の構成を分解して示した
斜視図である。長繊維の集合体に接着剤を分散させた長
繊維マット(1a、1b、1c、1d)を数枚[図5
(b)では4枚]積層する際、上部の長繊維マット(1
a、1b)と下部の長繊維マット(1c、1d)の端面
の位置をずらして積層し、さねの形状の金型を用いて熱
圧成形することで一体成形して、繊維板1とし、次い
で、その繊維板1の表裏の両面に表面仕上げ材2を接着
することで、床材3の端部にあいじゃくりさね4cから
なるさね4を設けて、図5(a)に示すような床材3を
形成している。
【0051】繊維板1は、強度や硬度が優れているの
で、繊維板1の端面の一部を、さね4とすることで、強
度や硬度に優れたさね4を、簡単できれいに施工するこ
とができる。
【0052】このあいじゃくりさね4cからなるさね4
の形成方法は、上記した繊維板1を形成する際、長繊維
マットの端面をずらして積層し、次いで、さね4の形状
の金型を用いて熱圧成形して形成する方法を用いること
ができる。その他、繊維板1の端面を切削加工する方法
を、用いることもできるが、この場合は、一枚一枚に精
密な切削加工を行う必要があり、製造コストが高くなる
傾向にある。
【0053】
【実施例】以下、本発明の実施例につき具体的に説明す
る。
【0054】(実施例1)ケナフを解繊して得た繊維を
長さ1000〜2000mmに切断してケナフ長繊維を
得た。このケナフ長繊維にフェノール系樹脂接着剤を、
その含有割合が15質量%となるように分散させた。次
に、このケナフ長繊維を型枠中に並べて積み重ねた集合
体からなる長繊維マット(1a、1b、1c)を得た。
この長繊維マット(1a、1b、1c)を3枚を積層し
て、熱圧成形することで、サイズ1800mm×300
mm×3mm、密度800kg/m3のケナフ繊維板1
を得た[図1(b)参照]。
【0055】次いで、このケナフ繊維板1の両面に、ス
チレンーブタジエンゴムラテックス接着剤を6質量部に
対してメラミンーユリア樹脂接着剤を4質量部、塩化ア
ンモニウムを0.02質量部混合した混合接着剤をロー
ルコーターで90g/m2づつ塗布した。次いで、表面
仕上げ材2として、長方形状に形成する床材3の長手方
向に沿って木目方向を揃えた厚さ0.25mmの化粧単
板(ケヤキ)を、上記混合接着剤を塗布した上記ケナフ繊
維板1の両面にそれぞれ配し[図1(b)参照]、プレ
ス温度120℃、プレス圧力0.8MPa、プレス時間
1分で、熱圧成形することで、一体成形して、図1
(a)に示すような、サイズ1800mm×300mm
×3.5mmの床材3を得た。(なお、ここで、180
0mmが床材3の長手方向、300mmが短手方向、
3.5mmが厚さである。以下、同じ。)
【0056】(実施例2)ケナフを解繊して得た繊維を
長さ1000〜2000mmに切断してケナフ長繊維を
得た。このケナフ長繊維を6組の上下のローラー対から
成るドローイング部分と、櫛状のコーミング部分とを組
み合わせた配向装置を用いて略一方向に配向させた(図
6参照)。次いで、このケナフ長繊維にフェノール系樹
脂接着剤を15質量%となるように分散させた後、型枠
中で、略一方向に並べて積み重ねた集合体からなる長繊
維マット(1a、1b、1c)を得た。
【0057】次いで、この長繊維マット(1a、1b、
1c)3枚を、それぞれの配向させた長繊維の方向が、
略平行する方向となるように揃えて積層して、熱圧成形
することで、サイズ1800mm×300mm×3m
m、密度800kg/m3のケナフ繊維板1を得た[図
2(b)参照]。次いで、このケナフ繊維板1を、配向
させた長繊維の方向が、形成する床材3の短手方向に沿
って略平行する方向となるように、配置した。
【0058】次に、上記ケナフ繊維板1の表裏の両面
に、スチレンーブタジエンゴムラテックス接着剤を6質
量部に対してメラミンーユリア樹脂接着剤を4質量部、
塩化アンモニウムを0.02質量部混合した混合接着剤
をロールコーターで90g/m 2づつ塗布した。次い
で、表面仕上げ材2として、形成する床材3の長手方向
に沿って木目方向を揃えた厚さ0.25mmの化粧単板
(ケヤキ)を、上記ケナフ繊維板1の表裏の両面に配し
[図2(b)参照]、プレス温度120℃、プレス圧力
0.8MPa、プレス時間1分で、熱圧成形すること
で、一体成形して、図2(a)に示すような、サイズ1
800mm×300mm×3.5mmの床材を得た。
【0059】(実施例3)ケナフを解繊して得た繊維を
長さ1000〜2000mmに切断してケナフ長繊維を
得た。このケナフ長繊維を6組の上下のローラー対から
成るドローイング部分と、櫛状のコーミング部分とを組
み合わせた配向装置を用いて略一方向に配向させた(図
6参照)。次いで、このケナフ長繊維にフェノール系樹
脂接着剤を15質量%となるように分散させた後、型枠
中で、略一方向に並べて積み重ねた集合体からなる長繊
維マット(1a、1b、1c)を得た。
【0060】次いで、この長繊維マット(1a、1b、
1c)3枚を、上下隣接する長繊維マットの配向させた
長繊維方向が、交互に略直交するように積層して、熱圧
成形することで、サイズ1800mm×300mm×3
mm、密度800kg/m3のケナフ繊維板1を得た
[図3(b)参照]。次いで、このケナフ繊維板1を、
配向させた長繊維の方向が、形成する床材3の短手方向
に沿って略平行する方向となるように、配置した。
【0061】次に、上記ケナフ繊維板1の両面に、スチ
レンーブタジエンゴムラテックス接着剤を6質量部に対
してメラミンーユリア樹脂接着剤を4質量部、塩化アン
モニウムを0.02質量部混合した混合接着剤をロール
コーターで90g/m2づつ塗布した。次いで、表面仕
上げ材2として、形成する床材3の長手方向に沿って木
目方向を揃えた厚さ0.25mmの化粧単板(ケヤキ)
を、上記ケナフ繊維板1の表裏の両面に配し[図3
(b)参照]、プレス温度120℃、プレス圧力0.8
MPa、プレス時間1分で、熱圧成形することで、一体
成形して、図3(a)に示すような、サイズ1800m
m×300mm×3.5mmの床材を得た。
【0062】(実施例4)実施例3と同様の方法で、サ
イズ1800mm×300mm×3mm、密度800k
g/m3のケナフ繊維板を得た。次いで、このケナフ繊
維板の表裏の両面に、スチレンーブタジエンゴムラテッ
クス接着剤を6質量部に対してメラミンーユリア樹脂接
着剤を4質量部、塩化アンモニウムを0.02質量部混
合した混合接着剤をロールコーターで90g/m2づつ
塗布した。次いで、表面仕上げ材2として、厚さ0.2
5mmの木目紙(木目を印刷した紙)を、上記混合接着
剤を塗布した上記ケナフ繊維板の両面にそれぞれ配し、
プレス温度120℃、プレス圧力0.8MPa、プレス
時間1分で、熱圧成形することで、一体成形して、サイ
ズ1800mm×300mm×3.5mmの床材を得
た。
【0063】(実施例5)表面仕上げ材として、形成す
る床材の短手方向に沿って木目方向を揃えた厚さ0.2
5mmの化粧単板(ケヤキ)をケナフ繊維板の表裏の両
面に載せて熱圧成形を行った他は、実施例3と同様の方
法で、サイズ1800mm×300mm×3.5mmの
床材を得た。
【0064】(実施例6)実施例3と同様にして長繊維
マットを得た。この長繊維マット9枚を、上下隣接する
長繊維マットの配向させた長繊維の方向が、交互に略直
交するように積層して、熱圧成形することで、サイズ1
800mm×300mm×9mm、密度800kg/m
3のケナフ繊維板を得た。
【0065】このケナフ繊維板を用いた以外は、実施例
3と同様にして、サイズ1800mm×300mm×
9.5mmの床材を得た。
【0066】(実施例7)ケナフ繊維板の密度が、55
0kg/m3となるように調整したケナフ繊維板を用い
た以外は、実施例3と同様にして、サイズ1800mm
×300mm×3.5mmの床材を得た。
【0067】(比較例1)木質板として、サイズ180
0mm×300mm×3mm、密度800kg/m3
MDF用い、そのMDF(中質繊維板)の片面にのみ、
表面仕上げ材として、形成する床材の長手方向に木目方
向を揃えた厚さ0.25mmの化粧単板(ケヤキ)を接着
した以外は、実施例1と同様の方法で、サイズ1800
mm×300mm×3.5mmの床材を得た。
【0068】(比較例2)木質板として、サイズ180
0mm×300mm×3mm、密度550kg/m3
ラワン合板用い、そのラワン合板の片面にのみ、表面仕
上げ材として、形成する床材の長手方向に木目方向を揃
えた厚さ0.25mmの化粧単板(ケヤキ)を接着した以
外は、実施例1と同様の方法で、サイズ1800mm×
300mm×3.5mmの床材を得た。
【0069】(比較例3)木質板として、サイズ180
0mm×300mm×3mm、密度550kg/m3
ラワン合板用い、ラワン合板の片面にのみ、表面仕上げ
材として、形成する床材の長手方向に木目方向を揃えた
厚さ0.25mmの化粧単板(ケヤキ)を接着した以外
は、実施例1と同様の方法で、サイズ1800mm×3
00mm×9.5mmの床材を得た。
【0070】(評価)上記実施例1〜7及び比較例1〜
3における床材の構成と製造条件、及び得られた床材の
性能評価結果を表1に示す。
【0071】
【表1】
【0072】表1において、床材としての強度を示す指
標として、たわみ量(各実施例及び比較例で作製した床
材から、長手方向に300mm、短手方向に100mm
のサイズで切り出した試験片の両端を、200mmスパ
ンで支持して、試験台に置き、中央に3kgの荷重を置い
たときの中央部のたわみ量)を用いた。また、硬度を示
す指標として、硬球圧縮へこみ量(各実施例及び比較例
で作製した床材から、長手方向に300mm、短手方向
に100mmのサイズで切り出した試験片の表面に、直
径10mmの硬球により300Nの荷重を負荷した時の
へこみ量)を用いた。また、寸法変化を示す指標とし
て、JAS(特殊合板)で規定される寒熱B試験に準拠
じて評価した、試験前と試験後の長手方向及び短手方向
の寸法変化率(各実施例及び比較例で作製した床材か
ら、長手方向に150mm、短手方向に150mmのサ
イズで切り出した試験片の寸法変化率)を用いた。ま
た、反りの指標として、反り量(各実施例及び比較例で
作製した床材から、長手方向に1000mm、短手方向
に300mmのサイズで切り出した試験片の長手方向の
反り量)を用いた。
【0073】表1にみられるように、各実施例のもの
は、同厚の比較例に対して優れた性能を示すものであっ
た。
【0074】
【発明の効果】請求項1〜9に係る発明の床材は、木質
板と、この木質板の表面に表面仕上げ材を接着した床材
において、上記木質板が、長繊維の集合体に接着剤を分
散させてなる複数の長繊維マットを積層した後、熱圧成
形して形成した繊維板であると共に、その繊維板の表裏
の両面に、上記表面仕上げ材を接着しているので、反り
を低減した床材となる。
【0075】さらに、請求項2に係る発明の床材は、上
記長繊維が、ケナフ、ジュート、サイザル麻、油ヤシ、
ココヤシの少なくともいずれかから得られた長繊維であ
るので、強度や硬度に優れ、温度変化や湿度変化に対す
る寸法変化を低減した床材となる。
【0076】さらに、請求項3に係る発明の床材は、上
記表面仕上げ材が、丸太又は小角材の木目方向を略一方
向に揃えて集成接着したものをスライスして形成した、
木目方向を揃えた化粧単板であり、且つ、その化粧単板
の木目方向が、長方形状に形成する床材の長手方向に沿
って略平行する方向となるように、繊維板と化粧単板と
を接着しているので、天然木の持つ木目を持つ、木質感
が高い床材となる。
【0077】さらに、請求項4に係る発明の床材は、請
求項3記載の床材であって、上記繊維板が、略一方向に
配向させた長繊維の集合体に接着剤を分散させてなる長
繊維マットを使用していて、且つ、この配向させた長繊
維の方向が、長方形状に形成する床材の短手方向に沿っ
て略平行する方向となるように床材を形成しているの
で、床材の短手方向に強度の弱い化粧単板を使用してい
ても、床材としては、化粧単板にクラックが発生しにく
くなる。
【0078】さらに、請求項5に係る発明の床材は、請
求項1乃至請求項4のいずれかに記載の床材であって、
上記繊維板が、略一方向に配向させた長繊維の集合体に
接着剤を分散させてなる複数枚の長繊維マットを、これ
らの長繊維マットの配向させた長繊維の方向が略直交す
るように交互に積層したものを使用していて、且つ、略
直交する長繊維の方向の一方が、長方形状に形成する床
材の短手方向に沿って略平行する方向となるように床材
を形成しているので、床材の短手方向及び長手方向の両
方の寸法変化を低減した床材となる。
【0079】さらに、請求項8に係る発明の床材は、請
求項1乃至請求項7のいずれかに記載の床材であって、
床材の端部に、さねを配しているので、上記効果に加
え、強度や硬度に優れたさねを有する床材となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示し、(a)は床材
の外観を示した斜視図、(b)は床材構成を分解して示
した斜視図である。
【図2】本発明の第2の実施形態を示し、(a)は床材
の外観を示した斜視図、(b)は床材の構成を分解して
示した斜視図である。
【図3】本発明の第3の実施形態を示し、(a)は床材
の外観を示した斜視図、(b)は床材の構成を分解して
示した斜視図である。
【図4】本発明の第4の実施形態を示し、(a)は床材
の外観を示した斜視図、(b)は床材の構成を分解して
示した斜視図である。
【図5】本発明の第5の実施形態を示し、(a)は床材
の外観を示した斜視図、(b)は床材の構成を分解して
示した斜視図である。
【図6】配向装置を模式的に示した斜視図である。
【符号の説明】
1 繊維板 1a、1b、1c 長繊維マット 2 表面仕上げ材 3 床材 4 さね 4a 雄ざね 4b 雌ざね 4c あいじゃくりざね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅岡 一哲 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 大西 兼司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 安藤 秀行 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 2B250 AA05 BA05 DA03 EA13 2B260 AA12 BA02 BA19 CB04 CD03 EA03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木質板の表面に表面仕上げ材を接着した
    床材において、上記木質板が、長繊維の集合体に接着剤
    を分散させてなる複数枚の長繊維マットを積層した後、
    熱圧成形して形成した繊維板であると共に、木質板の表
    裏の両面に、上記表面仕上げ材を接着したことを特徴と
    する床材。
  2. 【請求項2】 上記長繊維が、ケナフ、ジュート、サイ
    ザル麻、油ヤシ、ココヤシの少なくともいずれかから得
    られた長繊維であることを特徴とする請求項1記載の床
    材。
  3. 【請求項3】 上記表面仕上げ材が、丸太又は小角材の
    木目方向を略一方向に揃えて集成接着したものをスライ
    スして形成した、木目方向を揃えた化粧単板であり、且
    つ、その化粧単板の木目方向が、長方形状に形成する床
    材の長手方向に沿って略平行する方向となるように、繊
    維板と化粧単板とを接着していることを特徴とする請求
    項1又は請求項2記載の床材。
  4. 【請求項4】 上記繊維板が、略一方向に配向させた長
    繊維の集合体に接着剤を分散させてなる長繊維マットを
    使用していて、且つ、この配向させた長繊維の方向が、
    長方形状に形成する床材の短手方向に沿って略平行する
    方向となるように床材を形成していることを特徴とする
    請求項3記載の床材。
  5. 【請求項5】 上記繊維板が、略一方向に配向させた長
    繊維の集合体に接着剤を分散させてなる複数枚の長繊維
    マットを、これらの長繊維マットの配向させた長繊維の
    方向が略直交するように交互に積層したものを使用して
    いて、且つ、略直交する長繊維の方向の一方が、長方形
    状に形成する床材の短手方向に沿って略平行する方向と
    なるように床材を形成していることを特徴とする請求項
    1乃至請求項3のいずれかに記載の床材。
  6. 【請求項6】 上記床材の厚さが、1mm乃至5mmで
    あることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか
    に記載の床材。
  7. 【請求項7】 上記繊維板の密度が、600kg/m3
    以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のい
    ずれかに記載の床材。
  8. 【請求項8】 床材の端部に、さねを配したことを特徴
    とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の床材。
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