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JP2001328105A - 床 材 - Google Patents

床 材

Info

Publication number
JP2001328105A
JP2001328105A JP2000152558A JP2000152558A JP2001328105A JP 2001328105 A JP2001328105 A JP 2001328105A JP 2000152558 A JP2000152558 A JP 2000152558A JP 2000152558 A JP2000152558 A JP 2000152558A JP 2001328105 A JP2001328105 A JP 2001328105A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
veneer
fiber
flooring
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000152558A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Ando
秀行 安藤
Yuzo Okudaira
有三 奥平
Kazuaki Umeoka
一哲 梅岡
Kenji Onishi
兼司 大西
Akira Sugawara
亮 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2000152558A priority Critical patent/JP2001328105A/ja
Publication of JP2001328105A publication Critical patent/JP2001328105A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)
  • Floor Finish (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 曲げ強度や表面硬度に優れ、温度変化や湿度
変化に対する寸法変化の良好な床材を提供する。 【解決手段】 基材1と、この基材1の表面に貼着され
た突き板4からなるものであって、上記突き板4が貼着
される基材1の少なくとも表面の層が、接着剤を分散さ
せた多数本の長繊維の集合体からなる長繊維マットを熱
圧成形した繊維板層3からなり、且つ、、この長繊維マ
ットが、ケナフ、油ヤシ、ココヤシの少なくともいずれ
かから得られた長繊維を、略一方向に配向したものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基材と、この基材
の表面に貼着された突き板とで構成されて、床や階段の
踏み板等に用いられる床材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】住宅分野において、フローリング仕上げ
が施された木質系の床材は、掃除等の手入れが容易であ
り、また、シックハウス症候群の一因とされるダニの発
生を抑えることから、集合住宅を中心に急速に使用が拡
大している。このような床材として、ラワン合板等から
なる基材と、この基材の表面に、表面化粧を目的に突き
板を貼着したものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記床材は、表面硬度
が充分でないため、机や椅子、あるいはキャスター付き
家具等が集中して荷重がかかった場合に、その表面に傷
が付いたり、へこんだりし易いという欠点があった。
【0004】そのため、床材は、図9に示すような突き
板4を貼着する側の基材42の表面に、MDF(中質繊
維板:Medium density fiberbo
ard)41を補強材層として形成したものが採用され
ている。上記MDF41は、木材から得られる長さが6
mm未満の微細な繊維を成形したものである。この繊維
は、針葉樹や広葉樹から得た小片を解繊機等で加工した
ものが利用される。この床材に利用されるMDF41
は、耐傷性に対しては効果が優れるものの、曲げや衝撃
等の荷重に対する強度が小さいので、MDF41を補強
材層として利用した床材は、強度を保持するために、基
材42の厚みを厚くする必要がある。また、MDF41
は、室内の温度変化や湿度変化に対する寸法変化がラワ
ン合板等の合板に比べ大きいため、MDF41を補強材
層として利用した床材は、反りや突き上げ、及び、突き
板にクラックが発生する恐れがある。
【0005】一方、木材繊維に代わり、廃棄物となって
いるヤシ繊維等の未利用植物資源を建築材料の資源とし
て利用する試みがなされている。上記材料は、内部に多
数の空隙を有しているため、軽量で耐荷重性に良好であ
るということが知られている。しかし、建築材料として
充分に活用されているところまでに至っていない。
【0006】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、曲げ強度や表面硬度に優
れ、温度変化や湿度変化に対する寸法変化の良好な床材
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の床材は、
基材と、この基材の表面に貼着された突き板からなる床
材において、上記突き板を貼着する基材の少なくとも表
面の層が、接着剤を分散させた多数本の長繊維の集合体
からなる長繊維マットを熱圧成形した繊維板層で形成さ
れ、且つ、この長繊維マットが、ケナフ、油ヤシ、ココ
ヤシの少なくともいずれかから得られた長繊維を、略一
方向に配向したものであることを特徴とする。
【0008】本発明者は、上記目的を達成するために、
鋭意研究を重ねた結果、ケナフ、油ヤシ、ココヤシのい
ずれかから得られた多数本の長繊維に接着剤を分散させ
て、略一方向に配向した長繊維マットを熱圧成形した繊
維板は、優れた引張強度を高水準で発揮することを見出
し、本発明の完成に至ったものである。
【0009】上記略一方向に配向した長繊維により形成
された繊維板は、曲げ荷重に対する剛性、すなわち曲げ
変形に対する力学的強度を長繊維の引張強度で制御する
ことができるものである。繊維で形成された板の曲げ強
度は、繊維自体の強度のみならず、繊維同士の絡み合い
や繊維間の接着部分の接着強度によっても形成されるも
のである。上記長繊維により形成された繊維板は、長繊
維の絡み合いが内部に多数存在すると共に、長繊維一本
当たりの接着剤が付着する部分を増すことができるた
め、曲げ強度が高くなるのである。
【0010】また、床材が集中荷重によって、その表面
に傷が付いたり、へこんだりする原因としては、床材の
表面に近い部分を構成する材料自体の強度が低いこと
や、床材の表面に近い部分を構成する層の空隙構造にば
らつきがあって局所的に表面硬度が低下していることが
挙げられる。上記繊維板は、繊維自体の強度が高いもの
であり、長繊維を略一方向に配向しているので、内部の
空隙構造も均一で緻密な構造とすることができるもので
ある。その結果、本発明の床材は、集中荷重に対し、ど
の部分においても高い表面硬度を維持することができる
ものである。
【0011】また、床材が温度変化や湿度変化に対して
寸法変化が生じる原因は、温度変化や湿度変化に伴い、
床材を構成している材料及び内部の空隙部分で、水分の
吸着による膨潤や水分の脱離による収縮が起こるためで
あると推測される。上記長繊維は水分の浸入がほとんど
生じないため、長繊維を配向することで配向方向の長さ
変化を非常に小さくすることができるものである。ま
た、配向した長繊維により形成された繊維板は、繊維の
絡み合いが内部に多数存在するので、繊維の配向方向と
直交する方向に対しても長さ変化を小さくすることが可
能である。さらに、上記繊維板は、長繊維一本当たりの
接着剤が付着する部分を増すことができるため、これに
よっても繊維の配向方向と直交する方向に対する長さ変
化を小さくすることが可能になるものである。その結
果、本発明の床材は、温度変化や湿度変化に対する寸法
変化を小さくすることができるので、反りや突き上げ、
及び、突き板にクラックが発生することを抑えることが
できるものである。
【0012】請求項2記載の床材は、請求項1記載の床
材において、上記長繊維は、平均の繊維長が100〜4
000mmのものであることを特徴とする。上記によっ
て、繊維板の内部における繊維同士の絡み合いが多数存
在すると共に、繊維一本当たりの接着剤が付着する部分
を増すことができ、また、繊維同士の継ぎ目部分を少な
くすることができるものである。
【0013】請求項3記載の床材は、請求項1又は請求
項2記載の床材において、上記基材が、板状基板と、こ
の板状基板の突き板を貼着する側の表面に上記繊維板層
が形成されたものであることを特徴とする。上記によっ
て、繊維板の特性を発揮して、曲げ強度や表面硬度に優
れ、温度変化や湿度変化に対する寸法変化の良好なもの
を得ることができるものである。
【0014】請求項4記載の床材は、請求項1乃至請求
項3いずれか記載の床材において、上記基材が、板状基
板と、この板状基板を挟んで両側の表面に繊維板層が形
成されたものであることを特徴とする。上記によって、
突き板を貼着すると反対側の力学的強度も高めることが
できるので、より高い強度を有することができると共
に、厚み方向に対し略対称的な構造を形成することにな
るので、反りや突き上げ等の厚さ方向にの変化を抑える
ことができるものである。
【0015】請求項5記載の床材は、請求項1乃至請求
項4いずれか記載の床材において、上記基材が、板状基
板と、この板状基板の突き板を貼着する側の表面に複数
の層からなる繊維板層を形成したものであり、且つ、こ
れら層の長繊維を配向した方向が交互に直交するように
形成されていることを特徴とする。上記によって、突き
板の繊維方向が、床材の長手方向に形成されている場合
に、床材の長手方向と同じ方向に繊維方向を形成した繊
維板層の層が床材の長手方向に対する曲げ強度を高くす
る効果を発揮し、床材の長手方向(突き板の繊維方向)
と直交する方向に繊維方向を形成した繊維板層の層が突
き板のクラックの発生を抑えて寸法変化を良好に保持す
る効果を発揮することができるものである。
【0016】請求項6記載の床材は、請求項3乃至請求
項5いずれか記載の床材において、上記板状基板が、ケ
ナフ、油ヤシ、ココヤシの少なくともいずれかの芯部を
粉砕して得られるパーティクルを成形したものであるこ
とを特徴とする。上記によって、パーティクルが長繊維
と同様に強度が高いものであると共に内部に均一で微細
な空隙を有しているため床材全体の密度をさらに低減す
ることができる。上記床材は、強度と軽量性を兼ね備え
たものである。
【0017】請求項7記載の床材は、請求項1又は請求
項2記載の床材において、上記基材が、上記長繊維を略
一方向に配向させてなる複数の層の集合体であり、これ
ら層の長繊維を配向した方向が交互に直交するように形
成されていることを特徴とする。上記によって、床材の
長手方向に突き板の繊維方向が形成された床材におい
て、曲げ強度を高くする効果と共に突き板のクラックの
発生を抑えて寸法変化を良好に保持する効果を発揮する
ことができるものである。
【0018】請求項8記載の床材は、請求項1乃至請求
項7いずれか記載の床材において、上記長繊維マット
は、ニードルパンチ加工による絡み合わせで形成された
ものであることを特徴とする。上記によって、繊維同士
の絡み合いが補強されると共に、繊維同士の接着強度を
より高めることができるものである。
【0019】請求項9記載の床材は、請求項1乃至請求
項8いずれか記載の床材において、上記突き板を貼着す
る面を形成する繊維板層の層は、長繊維を配向する方向
が、上記突き板の繊維を配向した方向に対し直交する方
向であることを特徴とする。上記によって、突き板のク
ラックの発生を抑える効果が高まるものである。
【0020】請求項10記載の床材は、請求項1乃至請
求項9いずれか記載の床材において、上記長繊維マット
は、上記長繊維を編み込み、又は織り込みによる絡み合
わせで形成されたものであることを特徴とする。上記に
よって、繊維同士の接着強度をより高めることができる
ものである。
【0021】
【発明の実施の形態】図1〜2は、請求項1〜3に係る
発明に対応する実施の形態の一例を示し、図1は斜視
図、図2は繊維板層を拡大して模式的に示した説明図で
ある。
【0022】本発明の床材は、基材1に突き板4が貼着
されたものである。上記基材1は、板状基板2と、この
板状基板2の突き板4を貼着する表面に繊維板層3が形
成されている。上記基材1は、その側端面に実部を有
し、片側の側端面に雄実5を、他の側端面に雌実6を形
成している。また、上記突き板4は、表面化粧を目的と
した厚みが0.2〜0.3mm程度の薄い化粧単板であ
り、天然木をスライスしたものが挙げられる。
【0023】上記繊維板層3について説明する。上記繊
維板層3は、接着剤12を分散させた多数本の長繊維1
1の集合体を調製した板状の長繊維マットを熱圧成形す
ることによって得られた繊維板である。上記長繊維11
は、ケナフ、油ヤシ、ココヤシのいずれかから得られた
繊維である。
【0024】上記ケナフは、麻類の一年草で、中国、東
南アジア等で栽培されているものであって、水中に浸漬
することによって、その靭皮部から長繊維11を容易に
得ることができる。また、油ヤシ、ココヤシは、マレー
シア、インドネシア、フィリピン等で栽培されており、
ヤシ油の搾油に利用されている果実以外の空果房と称す
る果体や、油ヤシの葉柄部が長繊維で構成されている。
上記空果房や葉柄部にハンマーミル等の物理的な剪断処
理によって、長繊維11を容易に得ることができる。上
記ケナフ、油ヤシ、ココヤシ等から得られる長繊維11
を利用することは、一般に廃棄されるものを利用するこ
とになるので、木材資源の節約の点からも好ましいもの
である。
【0025】このようなケナフ、油ヤシ、ココヤシ等の
から得られる繊維は、針葉樹や広葉樹から得られる繊維
に比較し、通常で2〜14倍程度の引張強度を有するも
のである。上記長繊維マットは、この引張強度を高水準
で発揮するために、その繊維長が100〜4000mm
の長繊維11を用いることが好適である。繊維長が上記
範囲の長繊維11は、繊維板の内部における繊維同士の
絡み合いが多数存在すると共に、繊維一本当たりの接着
剤が付着する部分を増すことができ、また、繊維同士の
継ぎ目部分を少なくすることができるものである。上記
長繊維11の繊維長は、200〜3000mmがより好
適であり、1000〜2000mmがさらに好適であ
る。
【0026】また、上記長繊維マットは、上記長繊維1
1を略一方向に配向したものである。上記長繊維11
は、その繊維方向の引張強度が高いという特性を有して
いる。そこで、上記繊維板は、長繊維11の繊維方向
(配向方向)を揃えることにより、優れた引張強度を発
現することが可能になり、その結果、上記床材は、その
曲げ強度を高めることができる。また、上記繊維板は、
長繊維11の繊維方向を揃えることにより、繊維方向へ
の長さ変化を抑えることができるので、その結果、上記
床材は、温度変化や湿度変化に対して寸法変化を少なく
することができる。
【0027】なお、長繊維を全て一方向に正確に一致さ
せて配向させることは極めて困難である。したがって、
上記繊維板の一方向に対して、全ての長繊維の繊維方向
は、その傾きが+30〜−30°の範囲に入るように長
繊維を略一方向に配向させることが好ましく、より好ま
しくは、+20〜−20°の範囲である。
【0028】また、上記長繊維11を略一方向に配向す
る方法は、例えば、図8に示すような配向装置を用いる
ことができる。この配向装置は、上下のローラ対から構
成されるドローイング部分22を複数組備えると共に、
櫛状のコーミング部分23を具備して形成されるもので
ある。そして、絡み合った多数本の長繊維11をドロー
イング部分22のローラ間に通した後、コーミング部分
23の櫛片24の間に通し、さらに他のドローイング部
分22のローラ間に通すようにして略一方向に配向させ
るのである。この後、略一方向に配向させた長繊維11
を適宜積層して熱圧成形することによって、長繊維11
を略一方向に配向させた繊維板を形成することができ
る。
【0029】また、上記長繊維マットは、上記長繊維を
編み込み、織り込みによる絡み合わせ等で形成すること
ができる。上記長繊維マットは、このような加工を行う
ことによって、繊維同士の絡み合いが補強されると共
に、繊維同士の接着強度を高めることができる。その結
果、繊維板が優れた引張強度を発揮して、曲げ剛性をよ
り高くすることができる。
【0030】上記長繊維マットにおいて、長繊維の編み
込みや織り込みの方法は限定しないが、例えば、一方向
に配向させた長繊維を集めて束とした後に、糸状に紡
ぎ、この紡いだ糸を縦糸と、繊維方向に対し+30〜−
30°の方向で留め糸を編み込んで(織り込んで)長繊
維の集合体を作製する。そして編み込んだものを適宜積
層させた後、熱圧成形することにより、長繊維が編み込
まれた(織り込まれた)繊維板を形成することができ
る。
【0031】また、長繊維マットにニードルによってパ
ンチング処理を施すことにより、長繊維同士の絡み合い
を強めたものを形成することができる。
【0032】上記繊維板は、接着剤12を分散させた多
数本の長繊維11の集合体を調製した板状の長繊維マッ
トを熱圧成形することによって得られたものである。上
記長繊維により形成された繊維板の密度は、特に限定さ
れないが、高い力学的強度が必要な場合は、0.3〜
1.0g/cm3に設定するのが好ましく、さらに好ま
しくは0.5〜0.9g/cm3に設定する。繊維板の
密度が0.3g/cm3未満であれば、繊維板の内部に
多数の空隙が存在することになり、繊維同士の接着部分
や繊維同士の絡み合い部分が減少することになって、繊
維同士の接着部分や繊維同士の絡み合い部分による繊維
板の補強効果を発揮させることができなくなり、繊維板
の力学的強度が低下する恐れがある。また繊維板の密度
が1.0g/cm3を超えると、熱圧成形の際の圧力が
高過ぎて繊維自体を破損することになって、繊維板の力
学的強度の向上効果が小さくなる。
【0033】また、上記接着剤12は、特に限定されな
いが、一般的に、ユリア系樹脂、メラミン系樹脂、フェ
ノール系樹脂、レゾルシノール系樹脂、エポキシ樹脂、
ウレタン樹脂、フルフラール系樹脂、イソシアネート系
樹脂のように加熱硬化する熱硬化性樹脂を使用すること
ができる。
【0034】さらに、熱圧成形の際の温度や時間や圧力
は、接着剤の種類や繊維板の厚みや密度などによって適
宜に設定されるが、例えば、温度は20〜180℃、好
ましくは100〜170℃に設定することができる。ま
た熱圧成形の際のプレス方法としては、バッチ式の平板
プレスや連続プレスなどを採用することができるが、特
に限定はされない。
【0035】上記基材1を構成する板状基材2について
説明する。上記板状基材2は、表面に繊維板層3を形成
しているので、床材の基材1として汎用されているもの
をはじめ、あまり汎用されていない材料のものでも用い
ることができる。上記板状基材2としては、例えば、針
葉樹やラワン等の広葉樹からなる単板や合板、LVL
(単板積層材:Laminated Veneer L
umber)等の積層板、ウェファーボード、OSB
(配向性ボード:Oriented StrandBo
ard)、パーティクルボード等の木質ボード、MDF
等の繊維板、ロックウールボード等の無繊維板、あるい
はこれら材料にウィスカー等の短繊維を複合した繊維強
化板、さらにこれら材料を樹脂や無機物で処理した化学
処理板等各種材料を用いることができる。
【0036】また、上記板状基材2として、図7に示す
ような、ケナフ、油ヤシ、ココヤシの少なくともいずれ
かの芯部を粉砕して得られるパーティクル8を成形した
パーティクルボードを用いると、軽量であると共に本発
明の効果をより顕著に発揮する床材を得ることができる
ので好ましい。上記パーティクル8は、上記材料を粉砕
等により、厚み5mm以下、幅1〜10mm程度、長さ
5〜20mm程度で使用されているものである。上記パ
ーティクル8は、ケナフ、油ヤシ、ココヤシから得られ
る長繊維と同様に他の素材と比較して強度が高いもので
ある。上記パーティクルボードは、接着材を分散させた
パーティクル8の集合体を熱圧成形することによって得
られるものである。接着材としては、上述の長繊維に用
いられた接着材が挙げられる。上記パーティクル8は、
内部に均一で微細な空隙を有しているので、非常に軽量
なパーティクルボードを得ることができる。その結果、
上記床材は、床材全体の密度をさらに低減することがで
き、強度と軽量性を兼ね備えたものである。
【0037】上記床材は、板状基板2に繊維板を貼着し
て繊維板層3を形成し、さらにその繊維板層3の上に突
き板4を貼着し熱圧にて積層一体化することで得られ
る。上記貼着の方法は、スチレンブタジエン(SBR)
系の接着剤、水性ビニルウレタン系の接着剤、酢酸ビニ
ル系の接着剤等を介して行うことができる。上記熱圧の
条件は、特に限定されないが、例えば、温度は100〜
150℃、圧力は10〜15kg/cm2 、時間は60
〜120秒程度が挙げられる。
【0038】本発明の床材は、繊維長が100〜400
0mmの長繊維11を、略一方向に配向した上記長繊維
マットを熱圧成形した繊維板層3を、突き板4が貼着さ
れる基材1の表面の層とするので、曲げ強度や表面硬度
に優れ、温度変化や湿度変化に対して寸法変化が小さな
ものである。
【0039】次に、本発明の他の実施の形態を示す。図
3は、請求項1、2、4に係る発明に対応する実施の形
態の一例を示した斜視図である。上記床材と異なるとこ
ろのみ説明する。
【0040】上記床材は、基材1が、板状基板2と、こ
の板状基板2を挟んで、突き板4を貼着する側に繊維板
層3を形成すると共に、その反対側にも繊維板層7が形
成されている。上記床材は、このような層構成とするこ
とによって、突き板4を貼着する側と反対側の力学的強
度も高めることができるので、より高い強度を有するこ
とができるものである。上記床材は、繊維板層3の重量
比率が5〜50重量%が好ましく、10〜40重量%が
より好ましい。この重量比率が、床材の力学的強度を高
めることができるものである。さらに、上記床材は、厚
み方向に対し略対称的な構造を形成するので、反りや突
き上げ等の厚さ方向にの変化を抑えることができるもの
である。その結果、上記床材は、温度変化や湿度変化に
対する優れた寸法変化をより効果的に活用することがで
きるものである。また、上記床材は、強度の低い板状基
板2を用いても高い表面硬度を保持することができるた
め、硬度は低いが寸法変化の起きにくい材料を用いるこ
とが可能となるので、反りや突き上げ等がさらに低減さ
せることができる。
【0041】ここで、突き板4の繊維方向と繊維板層3
の繊維方向について、説明する。図4は、請求項9に係
る発明に対応する実施の形態の一例を示して層毎に分解
した説明図である。なお、図中の矢印aは突き板4の繊
維方向を、矢印bは繊維板層3の繊維方向を示す。
【0042】突き板4に発生するクラックは、突き板4
の繊維方向と同じ方向に起きるものである。そこで、上
記クラックの発生を抑えるためには、この突き板4を貼
着する繊維板層3は、突き板4の繊維方向と直交する方
向に対し変化の少ないことが好ましい。図4に示す床材
は、突き板4を貼着する繊維板層3の繊維方向が、上記
突き板4の繊維方向に対し直交する方向に形成したもの
である。上記床材は、繊維板層3の温度変化や湿度変化
に対する優れた寸法変化に関する特性をより効果的に活
用することができる。
【0043】図5は、請求項1、2、5に係る発明に対
応する実施の形態の一例を示し、(a)は斜視図、
(b)は繊維板層の層毎の構成を模式的に示した説明図
である。上記床材と異なるところのみ説明する。
【0044】上記床材は、基材1が、板状基板2と、こ
の板状基板2の突き板4を貼着する側に三層からなる繊
維板層3が形成されている。上記繊維板層3は、図5
(b)に示すように、上下に隣接する層の長繊維の配向
する方向が、交互に直交するように構成されている。上
記繊維板層3は、突き板4を貼着する最上層3aが突き
板4の繊維方向aに対し直交する方向に繊維方向bを形
成している。そして、上記繊維板層3は、中央の層3b
が突き板4の繊維方向aに対し同じ方向に繊維方向cを
形成し、最下層3cが突き板4の繊維方向aに対し直交
する方向に繊維方向dに形成している。
【0045】床材全体の曲げ強度に関しては、実用上床
材の長手方向に対して曲げ強度が高いことが好ましい。
そのため、床材の繊維板層3は、床材全体の長手方向に
繊維方向(配行方向)を形成することが好ましい。一
方、床材の突き板4は、床材の長手方向を繊維方向とす
るものが汎用されている。上記床材は、繊維板層3が複
数の層3a,3b,3cからなり、これら層3a,3
b,3cの長繊維の配向する方向が交互に直交している
ので、床材の長手方向と同じ方向に繊維方向を形成した
繊維板層3の中央の層3bで床材の長手方向に対する曲
げ強度を高くする効果を発揮し、床材の長手方向(突き
板4の繊維方向)と直交する方向に繊維方向を形成した
繊維板層3の最上層3aと最下層3cで突き板4のクラ
ックの発生を抑えて寸法変化を良好に保持する効果を発
揮することができる。
【0046】図6は、請求項1、2、7に係る発明に対
応する実施の形態の一例を示し、(a)は斜視図、
(b)は基材の層毎の構成を模式的に示した説明図であ
る。
【0047】上記床材は、基材1が三層からなる繊維板
層3で形成されている。上記繊維板層3は、図6(b)
に示すように、上下に隣接する層の長繊維の配向する方
向が、交互に直交するように構成されている。上記繊維
板層3は、突き板4を貼着する最上層3aが突き板4の
繊維方向aに対し直交する方向に繊維方向bを形成して
いる。そして、上記繊維板層3は、中央の層3bが突き
板4の繊維方向aに対し同じ方向に繊維方向cを形成
し、最下層3cが突き板4の繊維方向aに対し直交する
方向に繊維方向dに形成している。これによって、上記
床材は、床材の長手方向と同じ方向に繊維方向を形成し
た繊維板層3の中央の層3bで床材の長手方向に対する
曲げ強度を高くする効果を発揮し、床材の長手方向(突
き板4の繊維方向)と直交する方向に繊維方向を形成し
た繊維板層3の最上層3aと最下層3cで突き板4のク
ラックの発生を抑えて寸法変化を良好に保持する効果を
発揮することができるものである。
【0048】また、図5及び図6において上記床材は、
三層の繊維板層3を有するものを示したが積層数や各層
の厚みは適宜設定することができる。なお、繊維板層3
によって生じる反りを低減するためには、厚さ方向に対
し対称となるよう積層することが好ましく、繊維板層3
を奇数層で形成することが好ましい。
【0049】
【実施例】(実施例1)ケナフを解繊して得た繊維を長
さ1000〜2000mmに切断してケナフ長繊維を得
た。このケナフ長繊維にフェノール系接着剤を15重量
%となるようにして分散させた。このケナフ長繊維を6
組の上下のローラー対から成るドローイング部分と、櫛
状のコーミング部分とを組み合わせた配向装置を用いて
一方向に配向させた。次に、ケナフ長繊維を型枠中で単
一方向に並べて積み重ねて集合体からなるを長繊維マッ
トを得た。この長繊維マットを熱圧成形して、密度80
0kg/m3 、厚み2.7mmの繊維板を得た。
【0050】板状基板として、密度600kg/m3
厚さ9mmのラワン合板を、突き板として厚さ0.3m
mのものを用いた。上記ラワン合板に上記繊維板を一枚
重ね、さらにその上に突き板を重ねた。各々はSBR系
接着剤を介して接着し、熱圧にて一体化成形して、図1
に示すような厚さ12mmの床材を得た。なお、この床
材は、突き板の繊維方向を長手方向とし、突き板の繊維
方向と繊維板層の繊維方向が直交するように形成した。
【0051】(実施例2)実施例1と同様にして長繊維
マットを得た。この長繊維マットを熱圧成形して、密度
800kg/m3 、厚み2.1mmの繊維板を得た。
【0052】板状基板として、密度600kg/m3
厚さ7.5mmのラワン合板を、突き板として厚さ0.
3mmのものを用いた。上記ラワン合板の上下に上記繊
維板を各々一枚重ね、さらに片側に突き板を重ねた。各
々はSBR系接着剤を介して接着し、熱圧にて一体化成
形して、図3に示すような厚さ12mmの床材を得た。
なお、この床材は、突き板の繊維方向と繊維板層の繊維
方向が直交するように形成した。
【0053】(実施例3)実施例1と同様にして長繊維
マットを得た。この長繊維マットを用い、厚さの比率が
順に1:2:1となるようにして各層の繊維方向を直交
させて積層した。これを熱圧成形して、厚み2.7mm
の三層からなる繊維板を得た。
【0054】板状基板として、密度600kg/m3
厚さ9mmのラワン合板を、突き板として厚さ0.3m
mのものを用いた。上記ラワン合板に上記繊維板を一枚
重ね、さらにその上に突き板を重ねた。各々はSBR系
接着剤を介して接着し、熱圧にて一体化成形して、図5
(a)に示すような厚さ12mmの床材を得た。
【0055】(実施例4)板状基板として、以下のパー
ティクルボードを用いた。平均厚さ0.5mm、平均幅
4mm、平均長さ8mmのケナフのパーティクルに、フ
ェノール系接着剤を10重量%となるようにして分散さ
せた後に、熱圧成形して厚み9mmのパーティクルボー
ドを得た。また、実施例1と同様にして長繊維マットを
得て熱圧成形して、密度800kg/m3 、厚み2.7
mmの繊維板を得た。突き板として厚さ0.3mmのも
のを用いた。
【0056】上記パーティクルボードに上記繊維板を一
枚重ね、さらにその上に突き板を重ねた。各々はSBR
系接着剤を介して接着し、熱圧にて一体化成形して、図
1に示すような厚さ12mmの床材を得た。なお、この
床材は、突き板の繊維方向と繊維板層の繊維方向が直交
するように形成した。
【0057】(実施例5)油ヤシ果実部を解繊して得た
繊維を長さ100〜200mmに切断して油ヤシ長繊維
を得た。実施例1において、ケナフ長繊維に代わりこの
油ヤシ長繊維を用いた以外は、実施例1と同様にして厚
さ12mmの床材を得た。
【0058】(実施例6)油ヤシ果実部を解繊して得た
繊維を長さ100〜200mmに切断して油ヤシ長繊維
を得た。実施例4において、ケナフ長繊維に代わりこの
油ヤシ長繊維を用いた以外は、実施例4と同様にして厚
さ12mmの床材を得た。
【0059】(実施例7)基材に長繊維層のみで構成し
た床材を作製した。実施例1と同様にして長繊維マット
を得た。この長繊維マットを用い、厚さの比率が順に
1:2:1となるようにして各層の繊維方向を直交させ
て積層した。これを熱圧成形して、密度750kg/m
3 、厚み8.7mmの三層からなる繊維板を得た。突き
板として厚さ0.3mmのものを用いた。
【0060】上記繊維板の片側にSBR系接着剤を介し
て突き板を重ね、熱圧にて一体化成形して、図6(a)
に示すような厚さ9mmの床材を得た。
【0061】(実施例8)実施例3において、板状基板
として、実施例4に用いたパーティクルボードを用い
た。このパーティクルボード以外は実施例3と同様にし
て厚さ12mmの床材を得た。
【0062】(実施例9)実施例3と同様にして、厚さ
の比率が順に1:2:1となるようにして各層の繊維方
向を直交させて積層し、熱圧成形して、厚み2.7mm
の三層からなる繊維板Aを得た。また、実施例1と同様
に、密度800kg/m3 、厚み0.9mmの繊維板B
を得た。
【0063】板状基板として、密度600kg/m3
厚さ8.7mmのラワン合板を、突き板として厚さ0.
3mmのものを用いた。上記ラワン合板の上側に上記繊
維板Aを重ね、さらにその上に突き板を重ね、上記ラワ
ン合板の下側に上記繊維板Bを重ねた。各々はSBR系
接着剤を介して接着し、熱圧にて一体化成形して、厚さ
12mmの床材を得た。なお、上記繊維板Aは、突き板
の繊維方向と最上層の繊維板の層の繊維方向が直交する
ようにした。
【0064】(実施例10)ケナフを解繊して得た繊維
を長さ200〜500mmに切断してケナフ長繊維を得
た。このケナフ長繊維を用いた以外は実施例1と同様に
して厚さ12mmの床材を得た。
【0065】(実施例11)ケナフを解繊して得た繊維
を長さ200〜500mmに切断してケナフ長繊維を得
た。このケナフ長繊維を用いた以外は実施例3と同様に
して厚さ12mmの床材を得た。
【0066】(実施例12)ケナフを解繊して得た繊維
を長さ3000〜4000mmに切断してケナフ長繊維
を得た。このケナフ長繊維を用いた以外は実施例1と同
様にして厚さ12mmの床材を得た。
【0067】(実施例13)ケナフを解繊して得た繊維
を長さ50〜100mmに切断してケナフ長繊維を得
た。このケナフ長繊維を用いた以外は実施例1と同様に
して厚さ12mmの床材を得た。
【0068】(比較例1)密度600kg/m3 、厚さ
11.7mmのラワン合板の上に、SBR系接着剤を介
して厚さ0.3mmの突き板を重ね、熱圧にて一体化成
形して厚さ12mmの床材を得た。
【0069】(比較例2)密度600kg/m3 、厚さ
9mmのラワン合板の片側に、密度750kg/m3
厚さ2.7mmのMDFを重ね、さらにその上に厚さ
0.3mmの突き板を重ねた。各々はSBR系接着剤を
介して接着し、熱圧にて一体化成形して、図9に示すよ
うな厚み12mmの床材を得た。
【0070】(比較例3)実施例1において、ケナフ長
繊維を型枠中で方向を決めずに積み重ねて集合体からな
るを長繊維マットを得た。この長繊維マットを熱圧成形
して、密度800kg/m3 、厚み2.7mmの繊維板
を得た。
【0071】上記繊維板を用いた以外は実施例1と同様
にして、厚み12mmの床材を得た。
【0072】(評価)実施例及び比較例で得た床材の評
価を行った。評価として、曲げ強度、表面硬度、温度変
化や湿度変化に対する寸法変化を測定した。
【0073】上記曲げ強度は、床材全体を均質な構造と
して仮定した場合の曲げヤング率である等価曲げヤング
率で求めた。上記表面硬度は、硬球圧縮へこみ量で求め
た。上記硬球圧縮へこみ量は、直径10mmの硬球を用
いて床材の突き板面に300Nの荷重を負荷したときの
へこみ量を測定した。
【0074】上記寸法変化は、JAS「特殊合板の日本
農林規格」(平成元年12月15日施行)で規定される
寒熱繰り返し試験(80±3℃、2時間と20±3℃、
2時間を2回繰り返す)を行い、処理前と処理後で床材
の長手方向での寸法変化率を求めた。
【0075】結果は表1に示す。実施例はいずれも比較
例に比べ、曲げ強度、表面硬度、寸法変化で良好であっ
た。
【0076】
【表1】
【0077】
【発明の効果】請求項1〜10記載の床材は、長繊維の
優れた引張強度を高水準で発揮することができるので、
曲げ強度や表面硬度に優れ、温度変化や湿度変化に対す
る寸法変化が良好なものである。その結果、上記床材
は、反りや突き上げ、及び、突き板にクラックが発生す
ることを抑えることができる。
【0078】さらに、請求項2記載の床材は、特に、繊
維板の内部における繊維同士の絡み合いが多数存在する
と共に、繊維一本当たりの接着剤が付着する部分をより
多くすることができ、また、繊維同士の継ぎ目部分を少
なくすることができるので、曲げ強度、表面硬度、温度
変化や湿度変化に対する寸法変化がより良好となる。
【0079】さらに、請求項4記載の床材は、特に、突
き板を貼着すると反対側の力学的強度も高めることがで
きるので、より高い強度を有することができると共に、
厚み方向に対し略対称的な構造を形成することになるの
で、反りや突き上げ等の厚さ方向にの変化を抑えること
ができる。
【0080】さらに、請求項6記載の床材は、パーティ
クルが長繊維と同様に強度が高いものであると共に内部
に均一で微細な空隙を有しているため、強度と軽量性を
兼ね備えたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示した斜視図であ
る。
【図2】繊維板層を拡大して模式的に示した説明図であ
る。
【図3】本発明の他の実施の形態の一例を示した斜視図
である。
【図4】本発明の他の実施の形態の一例を示して層毎に
分解した説明図である。
【図5】本発明の他の実施の形態の一例を示し、(a)
は斜視図、(b)は繊維板層の層毎の構成を模式的に示
した説明図である。
【図6】本発明の他の実施の形態の一例を示し、(a)
は斜視図、(b)は繊維板層の層毎の構成を模式的に示
した説明図である。
【図7】繊維板層を模式的に示した断面図である。
【図8】配向装置を模式的に示した斜視図である。
【図9】従来の斜視図である。
【符号の説明】
1 基材 2 板状基板 3,7 繊維板層 4 突き板
フロントページの続き (72)発明者 梅岡 一哲 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 大西 兼司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 菅原 亮 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 2B250 AA05 BA04 DA01 FA31 FA41 2B260 AA07 BA01 BA07 CD03 EB19 4F100 AJ02C AJ02D AK33G AK73G AP00A AP00B AP02 AP03 AP03A AP03C AP03D AT00A BA03 BA04 BA07 BA10A BA10B BA10D BA13 BA22 CB00 DB03 DG04C DG04D DG06C DG06D DG12C DG12D DG13C DG13D EC09C EC09D EJ17C EJ17D EJ42C EJ42D GB08 JK04 JK12 JK14 JL03 JL04 YY00C YY00D

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材と、この基材の表面に貼着された突
    き板からなる床材において、上記突き板を貼着する基材
    の少なくとも表面の層が、接着剤を分散させた多数本の
    長繊維の集合体からなる長繊維マットを熱圧成形した繊
    維板層で形成され、且つ、この長繊維マットが、ケナ
    フ、油ヤシ、ココヤシの少なくともいずれかから得られ
    た長繊維を、略一方向に配向したものであることを特徴
    とする床材。
  2. 【請求項2】 上記長繊維は、平均の繊維長が100〜
    4000mmのものであることを特徴とする請求項1記
    載の床材。
  3. 【請求項3】 上記基材が、板状基板と、この板状基板
    の突き板を貼着する側の表面に上記繊維板層が形成され
    たものであることを特徴とする請求項1又は請求項2記
    載の床材。
  4. 【請求項4】 上記基材が、板状基板と、この板状基板
    を挟んで両側の表面に繊維板層が形成されたものである
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれか記載の
    床材。
  5. 【請求項5】 上記基材が、板状基板と、この板状基板
    の突き板を貼着する側の表面に複数の層からなる繊維板
    層を形成したものであり、且つ、これら層の長繊維を配
    向した方向が交互に直交するように形成されていること
    を特徴とする請求項1乃至請求項4いずれか記載の床
    材。
  6. 【請求項6】 上記板状基板が、ケナフ、油ヤシ、ココ
    ヤシの少なくともいずれかの芯部を粉砕して得られるパ
    ーティクルを成形したものであることを特徴とする請求
    項3乃至請求項5いずれか記載の床材。
  7. 【請求項7】 上記基材が、上記長繊維を略一方向に配
    向させてなる複数の層の集合体であり、これら層の長繊
    維を配向した方向が交互に直交するように形成されてい
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の床材。
  8. 【請求項8】 上記長繊維マットは、ニードルパンチ加
    工による絡み合わせで形成されたものであることを特徴
    とする請求項1乃至請求項7いずれか記載の床材。
  9. 【請求項9】 上記突き板を貼着する面を形成する繊維
    板層の層は、長繊維を配向する方向が、上記突き板の繊
    維を配向した方向に対し直交する方向であることを特徴
    とする請求項1乃至請求項8いずれか記載の床材。
  10. 【請求項10】 上記長繊維マットは、上記長繊維を編
    み込み、又は織り込みによる絡み合わせで形成されたも
    のであることを特徴とする請求項1乃至請求項9いずれ
    か記載の床材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003305706A (ja) * 2002-04-18 2003-10-28 Araco Corp 木目調ボードおよびその製造方法、ボード成形品およびその製造方法
JP2011093125A (ja) * 2009-10-27 2011-05-12 Panasonic Electric Works Co Ltd 長繊維ボードおよび長繊維複合ボード

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