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JP2003138163A - 光触媒コーティング用組成物及びその製造方法並びにそれを使用した光触媒体 - Google Patents

光触媒コーティング用組成物及びその製造方法並びにそれを使用した光触媒体

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Publication number
JP2003138163A
JP2003138163A JP2001336243A JP2001336243A JP2003138163A JP 2003138163 A JP2003138163 A JP 2003138163A JP 2001336243 A JP2001336243 A JP 2001336243A JP 2001336243 A JP2001336243 A JP 2001336243A JP 2003138163 A JP2003138163 A JP 2003138163A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silica sol
coating composition
photocatalyst
sol
amine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001336243A
Other languages
English (en)
Inventor
Tokumitsu Kurihara
得光 栗原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Titan Kogyo KK
Original Assignee
Titan Kogyo KK
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Publication date
Application filed by Titan Kogyo KK filed Critical Titan Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置を腐食せず、成膜直後に親水性を有し、
基体に対する付着強度が強く、基体の劣化も生じない、
特定の方法で製造したシリカゾル及びチタニアゾルを含
有した光触媒コーティング用組成物を提供する。 【解決手段】 アミンによりpH8〜12に調整したシ
リカゾル、及び、アミンによりpH8〜12に調整した
チタニアゾルを混合し、イソプロピルアルコール等の溶
剤で希釈して光触媒コーティング用組成物を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光触媒活性を有す
る物質を任意の基体上に直接、またはプライマーを介し
て間接的に膜状に固定するための光触媒コーティング用
組成物等に関する。
【0002】
【従来の技術】光触媒の代表的なものとして酸化チタン
があるが、その使用勝手から、粉末単体では使いにく
く、何らかの基体上に担持、固定することが必要であ
る。これを固定するバインダーとしては、シリカ、アル
ミナ等のゾル、アモルファス酸化チタンなどの無機物、
弗素、シリコーン等の高耐候性樹脂などが使用されてい
るが、最近では光触媒膜の高い親水性を利用して汚れの
付着を防ぐ用途が注目され、その親水性を維持するため
にはシリカの存在が欠かせないことから、シリカゾルを
バインダーとすることが主流となっている。
【0003】例えば、アルコキシシランに酸を添加して
加水分解させて得たシリカゾルをバインダーとして、こ
れにチタニアゾルと混合したコーティング用組成物が多
く提案されており、更にコーティング膜の密着性を高め
るためにシランカップリング剤等を添加したものが提案
されている。しかしながら、前記の酸性のコーティング
用組成物では使用装置が腐食する恐れがあり、また、基
体上に成膜後、膜内に残存する酸が基体やプライマーを
劣化させることもある。
【0004】また、珪酸ソーダ、珪酸リチウムなどのア
ルカリ金属の珪酸塩を使用したシリカのバインダーの例
はあるが、光触媒の場合、粒子表面にアルカリ金属が付
着して活性を低下させるとされ、また、アルカリ分が酸
の場合と同様に使用装置を腐食させる恐れがあり好まし
くない。
【0005】アルカリ性のシリカゾルを使用した別の例
としては、アルコキシシランを塩基性触媒存在下で加水
分解して得たシリカゾルを、光触媒に分散させた光触媒
組成物(特開平10−85599号公報)がある。しか
しながら、シリカゾルをアルカリ性で保存するために
は、多量の水を共存させることが必要で、水が不十分な
場合、ゲル化が極めて急速に進行する。従ってアルカリ
性での加水分解では、水で希釈されてアルカリイオン濃
度が下がるため、アルカリイオンを過剰に添加する必要
があって不経済な上に、加水分解速度も低く、得られる
ゾルの特性にも悪影響を及ぼす可能性が高い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来問題の
あった光触媒コーティング用組成物を改良するために、
特定のシリカゾル及びチタニアゾルを含有した光触媒コ
ーティング用組成物等を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成すべく鋭意研究を重ねた結果、下記の特定の方法で
製造されたシリカゾル及びチタニアゾルを含有した光触
媒コーティング用組成物は、装置を腐食せず、成膜直後
に親水性を有し、基体に対する付着強度が強く、基体の
劣化も生じないことを見出し、本発明を完成させた。
【0008】すなわち、本発明は、シリカゾル及びチタ
ニアゾルを含む光触媒コーティング用組成物であって、
該組成物がアミンを含有してpHが8〜12であること
を特徴とする光触媒コーティング用組成物に関する。こ
のようなpH8〜12のアルカリ性光触媒コーティング
用組成物は、典型的には、アミンを用いてpH8〜12
に調整されたシリカゾルと、アミン又はアンモニアを用
いてpH8〜12に調整されたチタニアゾルとを含有す
る組成物である。
【0009】また、本発明は、前記シリカゾルが、アル
コキシシランを酸性領域で加水分解して得られたもので
あることを特徴とする光触媒コーティング用組成物に関
する。
【0010】また、本発明は、前記チタニアゾルが解膠
メタチタン酸を原料として得られたものであることを特
徴とする光触媒コーティング用組成物に関する。
【0011】本発明の光触媒コーティング用組成物の製
造方法は、使用されるシリカゾルのSiO2に対する質
量比で50〜500倍の水中に、アルコキシシランを酸
性領域で加水分解して得たシリカゾル及びアミンを添加
してpH8〜12のアルカリ性シリカゾルを生成し、チ
タニアゾルにアミン又はアンモニアを添加してpH8〜
12のアルカリ性チタニアゾルを生成し、そして、前記
アルカリ性シリカゾルと前記アルカリ性チタニアゾルと
を混合することを特徴とする。
【0012】本発明の光触媒体は、上記いずれかの構成
の光触媒コーティング用組成物、上記製造方法により得
られる光触媒コーティング用組成物をその基体上に塗布
されたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】シリカゾルは、代表的にはアルコ
キシシランを原料としたものを使用する。アルコキシシ
ランは、メチル基、エチル基、プロピル基を持ったもの
などが使用できるが、加水分解で生成するアルコール及
びアルコキシシラン自体の有害性、及び入手のし易さを
考慮した場合、テトラエトキシシランが特に好ましい。
【0014】アルコキシシランの加水分解は、アルコキ
シシランをエタノール、イソプロピルアルコール等の溶
剤で希釈し、酸溶液と混合してpH3以下の酸性領域で
行い、シリカゾルを得る。
【0015】加水分解に使用する酸としてはpHを3以
下にして加水分解を速やかに進行させ、生成したシリカ
ゾルの安定性を保つものであれば、任意のものが使用で
きるが、最終的な塗膜にした場合、有機酸、硫酸は膜内
に残存し、初期の親水性やプライマーを劣化させる危険
があることから、硝酸、塩酸が好ましい。
【0016】水がシリカゾルのSiO2に対し質量比で
50〜500倍の水中にシリカゾル及びアミンを添加し
てpHを8〜12、好ましくは9〜11に調整してアル
カリ性のシリカゾルを得る。
【0017】水がシリカゾルに対し、質量比で50倍未
満の場合はシリカゾルがゲル化しやすくなって好ましく
なく、また、500倍を超える場合は添加するアミンの
量が多くなるため好ましくない。
【0018】アミンは、加水分解のために使用された酸
の中和と同時に、個々のシリカゾルの安定化に寄与す
る。加水分解のために使用された酸を中和し、更にアル
カリ性のシリカゾルが安定である領域までpHを調整す
るだけなら、アンモニア、及び水酸化ナトリウム、水酸
化カリウムなどのアルカリ性物質の添加が考えられる。
【0019】しかしながら、アンモニア水溶液は常温、
常圧下ではpH10付近が上限で、気散し易いため、加
水分解のために使用された酸の中和、チタニアゾルの分
散を助けるための添加としてであれば使用は可能である
が、コーティング用組成物としてのシリカゾルに対して
は、pHの安定域を外れてしまうおそれがある。これに
対して、アミンはシリカゾルのコロイド粒子表面に付い
て、シリカゾルを安定化する働きがあるが、アンモニア
ではこの効果を期待できず、アミンをアンモニアで代用
することはできない。
【0020】また、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム
を添加したコーティング用組成物では、塗布後の光触媒
膜中にナトリウムイオンやカリウムイオンが残存し、こ
れが光触媒表面を被覆して活性を低下させたり、基材、
その他塗膜周辺が汚染、腐蝕されるおそれがある。特に
ナトリウムなどでは塗膜を構成するシリカの結合を破壊
して、塗膜強度を低下させる可能性が高い。これに対
し、アミンはコーティング後の乾燥工程で気散し、塗膜
中には残存しないため、アルカリ金属イオンに見られる
害は生じない。
【0021】使用できるアミンの種類としては、水に対
する溶解性とアルカリとしての性質を示すものであれ
ば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、アミル基など
を有する脂肪族アミンの何れでもよく、プロピルアミ
ン、ブチルアミン、アミルアミンが特に好ましい。ま
た、これらを混合使用しても良く、更にアニリンなど芳
香族アミンとの併用も可能である。
【0022】アミンによるpHの調整は8〜12、好ま
しくは9〜11である。pH8未満ではシリカゾルのゲ
ル化が早く、またpH12を超えると過剰のアミンを多
く添加する必要があることから好ましくない。
【0023】チタニアゾルは、代表的には平均粒径10
〜100nmの酸化チタンの分散液を使用するが、塗膜
での高い透明性を得るためには、いったん塩酸、硝酸で
完全解膠させたメタチタン酸スラリーを使用することが
好ましい。解膠させたメタチタン酸は中和洗浄して酸を
除去し、アミン又はアンモニアの添加でアルカリ性とし
てホモジナイザーで分散させて使用する。
【0024】チタニアゾルのスラリー濃度はTiO2
度が1〜50質量%、好ましくは10〜20質量%、p
Hが8〜12、好ましくは9〜11である。TiO2
度が1質量%未満の場合は、塗膜にしたときの十分な光
触媒活性が発現せず、50質量%を超えると、粘度が高
くなって扱いにくくなるので好ましくない。また、pH
が8未満では、チタニアゾルが凝集し粘度が高くなり、
12を超えると過剰のアミンを多く添加する必要がある
ことから好ましくない。
【0025】前記シリカゾル及び前記チタニアゾルを、
TiO2/SiO2に換算した質量比1/9〜9/1で混
合し、エタノール、イソプロピルアルコール等の溶剤で
固形分0.5〜5質量%に希釈後、組成物のpHも8〜
12である本発明の光触媒コーティング用組成物を得
る。
【0026】本発明の光触媒コーティング用組成物は、
アルカリ性であるため、装置を腐食せず、これを基体上
に塗布した光触媒体は成膜直後に優れた親水性、及び、
強固な付着性を有する。
【0027】本発明の光触媒コーティング用組成物を基
体上に塗布する方法としては、公知の方法が使用できる
が、基体の種類に応じて、ロールコーティング法、フロ
ーコート法、吹き付け法、浸漬法、スピンコーティング
法等の適切な塗装方法を選択することができる。
【0028】前記基体は、アルミニウム、鉄、チタン、
ニッケル、クロム、銅等の金属並びに前記金属の1種以
上を含む合金、ガラス、セラミックス、セメント、木
材、合成樹脂、樹脂フィルム、布、繊維、紙等の少なく
とも1種以上から形成することができる。
【0029】また、前記基体上にプライマー処理を施す
場合は、アクリル、ウレタン、シリコーン等の樹脂が使
用できる。
【0030】
【実施例】本発明の実施例及び比較例を説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。な
お、実施例及び比較例で作製した光触媒体の評価につい
ては、基体に対する腐食性はグロス、塗膜の透明性はヘ
ーズ値、塗膜の付着強度はテープ剥離試験、塗膜の親水
性は水蒸気に対する結露の有無、光触媒能はアセトアル
デヒドまたはNOxの分解能で判断した。
【0031】
【実施例1】テトラエトキシシラン30gとイソプロピ
ルアルコール60gの混合液を撹拌しながら、0.1N
硝酸水溶液10gを添加した。約30分でテトラエトキ
シシランは全量加水分解して、pH2の酸性シリカゾル
を得た。純水100gを撹拌しながら、この酸性シリカ
ゾル80gを滴下し、その際、同時にアミルアミン1.
0モル/L水溶液を滴下して、pHを9.9〜10.1
の範囲に保持し、アルカリ性のシリカゾルを得た。次
に、一次粒子径15nmのメタチタン酸を硝酸解膠して
得られたチタニアゾル(TiO2濃度10.0質量%、
pH2)をブチルアミンでpH10に調整したものと、
前記アルカリ性シリカゾルとを、TiO2/SiO2質量
比で50/50となるように混合した。これをイソプロ
ピルアルコールで希釈し、固形分濃度2.5質量%の光
触媒コーティング用組成物とした。このコーティング用
組成物に、脱脂したステンレス板を浸漬し、室温で24
時間静置した後取り出して水洗後、村上カラーリサーチ
ラボ製グロスメーターGM−26で20#、フィルター
使用でのグロスを測定した。ステンレス板のグロスは、
浸漬前で71%、室温24時間浸漬後で71%と同じで
あり、腐食されていなかった。
【0032】
【実施例2】PETフィルムに、アクリルシリコーン樹
脂にシランカップリング剤を10質量%添加したもの
を、バーコーター(03)で塗布し、120℃で10分
間焼き付けてプライマーとした。このプライマー上に実
施例1のコーティング剤をイソプロピルアルコールで固
形分濃度1質量%に希釈してバーコーター(03)で塗
布し、120℃で1分間焼き付けた。この膜はヘーズ値
2%以下で、テープ剥離試験で100/100の強度を
示した。また焼き付け直後の膜をアルミ箔で覆って紫外
線照射を防ぎながら、沸騰水の液面上、5cmの位置に
塗布面を下に向けて置いたところ、結露は認められなか
った。また、塗膜5cm2を内容積120mLのガラス製
バイアル瓶に入れて、アセトアルデヒドガスを瓶内の濃
度が10ppmになる量を注入して、ブラックライトの
紫外線0.1mW/cm2で12時間照射したところ、
瓶内のアセトアルデヒド濃度は1ppm以下であった。
【0033】
【比較例1】テトラエトキシシラン30gとイソプロピ
ルアルコール60gの混合液を撹拌しながら、アミルア
ミン1.0モル/L水溶液40gを添加したところ、p
Hは12まで上昇し、発熱が認められると同時に粘度が
上昇し、約10分で液は完全にゲル化した。
【0034】
【比較例2】テトラエトキシシラン30gとイソプロピ
ルアルコール60gの混合液を撹拌しながら、アミルア
ミン0.1モル/L水溶液40gを添加した。pHは
9.1であった。24時間後、混合液をマイクロシリン
ジで採取し、ガスクロマトグラフ(ヤナコ製G−380
0 検出器FID)で測定したところ、テトラエトキシ
シランの約50%が未反応のままで残存していた。
【0035】
【比較例3】テトラエトキシシラン30gとイソプロピ
ルアルコール60gの混合液を撹拌しながら、0.1N
硝酸水溶液10gを添加した。約30分でテトラエトキ
シシランは全量加水分解して、pH2の酸性シリカゾル
を得た。次に、一次粒子径15nmのメタチタン酸を硝
酸解膠して得られたチタニアゾル(TiO2濃度10.
0質量%、pH2)と、前記酸性シリカゾルとを、Ti
2/SiO2質量比で50/50となるように混合し
た。これをイソプロピルアルコールで希釈し、固形分濃
度2.5質量%のコーティング用組成物とした。このコ
ーティング用組成物に、脱脂したステンレス板を浸漬
し、室温で24時間静置した後取り出して水洗後、村上
カラーリサーチラボ製グロスメーターGM−26で20
#、フィルター使用でのグロスを測定した。ステンレス
板のグロスは、浸漬前で67%、室温24時間浸漬後で
30%と大きく低下し、ステレンレス板も元の金属光沢
が失われて白化した。
【0036】
【比較例4】実施例2と同様にして、PETフィルム上
にプライマーを作製し、比較例3のコーティング用組成
物をイソプロピルアルコールで固形分濃度1質量%に希
釈したものをバーコーター(03)で塗布し、120℃
で1分間焼き付けた。この膜のヘーズ値は2%以下で、
テープ剥離試験で100/100の強度を示した。実施
例2と同様に、この膜を沸騰水面上5cmに置いたとこ
ろ、全面に2〜3mm径の水滴が付着した。実施例2と
同様にして、試験片5cm2についてアセトアルデヒド
10ppmの分解性能を測定した。紫外線0.1mW/
cm2で12時間照射したところ、アセトアルデヒド濃
度は3ppmに低下した。
【0037】
【実施例3】市販セメントを水と混ぜ、型枠に入れて乾
燥させ、50mm×100mm×10mmのセメント板
を作製した。これに直接、実施例1のコーティング剤
0.2gを、刷毛塗りして室温で乾燥させた試験片を作
製した。試験片のNOx浄化能を以下のようにして測定
した。内径156mm、深さ32mmのガラス製シャー
レ型反応容器に試験片を2枚ずつ並べて入れたものを2
個直列に繋ぎ、NOガス1ppmを含む空気を毎分1.
5L流した。出口でのNOx濃度を、計測器サービス
(株)の化学発光検出式NOx測定装置ML9841A
で測定したところ、1.0ppmであった。反応容器の
上方から、ブラックライトを使用して紫外線0.6mW
/cm2で照射したところ、出口のNOx濃度は、1時
間後0.1ppmと変化した。12時間後の試験片は、
外観上の変化は認められなかった。
【0038】
【比較例5】実施例3と同じセメント板に、比較例3の
酸性コーティング剤0.2gを塗布した試験片を作製し
た。実施例3と同様にして、紫外線照射によるNOx浄
化能を測定した。出口でのNOx濃度は紫外線照射前
1.0ppm、1時間後0.5ppmであった。12時
間後の試験片は、部分的な白ぼけが生じていた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G069 AA02 AA08 BA02A BA02B BA04A BA04B BA17 BA21C BA37 BA48A BE14C CD10 FA03 FB06 FB15 FB16 FB23 FC04 FC09 4J038 AA011 HA216 HA446 JB01 JC30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリカゾル及びチタニアゾルを含む光触
    媒コーティング用組成物であって、該組成物がアミンを
    含有してpHが8〜12であることを特徴とする光触媒
    コーティング用組成物。
  2. 【請求項2】 前記シリカゾルが、アルコキシシランを
    酸性領域で加水分解して得られたものであることを特徴
    とする、請求項1に記載の光触媒コーティング用組成
    物。
  3. 【請求項3】 前記チタニアゾルが解膠メタチタン酸を
    原料として得られたものであることを特徴とする、請求
    項1又は2に記載の光触媒コーティング用組成物。
  4. 【請求項4】 使用されるシリカゾルのSiO2に対す
    る質量比で50〜500倍の水中にアルコキシシランを
    酸性領域で加水分解して得たシリカゾル及びアミンを添
    加してpH8〜12のアルカリ性シリカゾルを生成し、
    チタニアゾルにアミン又はアンモニアを添加してpH8
    〜12のアルカリ性チタニアゾルを生成し、そして、前
    記アルカリ性シリカゾルと前記アルカリ性チタニアゾル
    とを混合することを特徴とする、光触媒コーティング用
    組成物の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    光触媒コーティング用組成物、又は請求項4に記載の製
    造方法により得られる光触媒コーティング用組成物がそ
    の基体上に塗布された光触媒体。
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