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JP2003104026A - 車両のサスペンション装置 - Google Patents

車両のサスペンション装置

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Publication number
JP2003104026A
JP2003104026A JP2001303008A JP2001303008A JP2003104026A JP 2003104026 A JP2003104026 A JP 2003104026A JP 2001303008 A JP2001303008 A JP 2001303008A JP 2001303008 A JP2001303008 A JP 2001303008A JP 2003104026 A JP2003104026 A JP 2003104026A
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JP
Japan
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lower arm
control link
suspension
vehicle
stabilizer
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Application number
JP2001303008A
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JP4701576B2 (ja
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Susumu Sano
晋 佐野
Tadanobu Yamamoto
忠信 山本
Tadashi Yoshimura
匡史 吉村
Kazuya Toyohara
和也 豊原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コントロールリンクのロアアームへの取付部
に弾性ブッシュを適用した場合について、部品の小型短
小化とレイアウトのコンパクト化を図る。 【解決手段】 サスペンションスプリングを支持し車幅
方向に延びるロアアーム10に、一端がスタビライザ8
のに結合されたコントロールリンクの他端側を取り付け
た車両のサスペンション装置について、コントロールリ
ンクは、その下端取付部が弾性ブッシュ25で構成さ
れ、スタビライザへの結合部がロアアームとサスペンシ
ョン・クロスメンバとの間に配置され、連結ロッド部が
ロアアームのスプリング受け部よりもサスペンション・
クロスメンバによる枢支部10bに近い側に形成された
貫通穴を挿通して略上下方向に延び、下端取付部がロア
アーム下面側のスプリング受け部よりも上記枢支部に近
い側に取り付けられていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両のサスペンショ
ン装置、特に、サスペンションスプリングを支持し車幅
方向に延びるロアアームに、一端側がスタビライザの一
端に結合されたコントロールリンクの他端側を取り付け
るようにした車両のサスペンション装置に関する。
【0002】上記のようなタイプのサスペンション装置
に用いられるコントロールリンクは、周知のように、ス
タビライザの一端に結合される結合部と、上記ロアアー
ムに取り付けられる取付部と、該取付部と上記結合部と
を連結する連結ロッド部とを備えて構成され、その結合
部と取付部には、車両走行中にスタビライザとロアアー
ム間に生じる種々の変位を吸収するために、所謂、自在
継手が設けられる。
【0003】このような自在継手としては、ボール体を
回動自在にケース内に収納させた所謂ボールジョイント
や、ラバー等の弾性体の作用で変位を吸収するようにし
た所謂弾性ブッシュが、一般に良く知られている。上記
ボールジョイントは、極めて広角の角度変位に対応でき
変位吸収機能が非常に高いので、コントロールリンクの
連結ロッドの端部に取り付けた場合、その許容折れ角を
大きく設定でき、その変位吸収機能を大いに高めること
ができる。
【0004】これに対して、上記弾性ブッシュの場合に
は、弾性体の弾性範囲内の変位しか吸収できないので、
その変位吸収機能は限定されるが、廉価であるので、種
々の用途に慣用されている。従って、車両走行中にスタ
ビライザとロアアーム間に生じる種々の変位を吸収する
変位吸収機能を高めサスペンション特性を向上させる上
では、例えば特開2000−108626号公報に開示
されるように、上記コントロールリンクの連結ロッドの
両端部ともに、つまり、スタビライザへの結合部とロア
アームへの取付部の両方について、上記ボールジョイン
トを設けることが好ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、必ずし
も全ての車両についてかかる変位吸収機能の特に高い機
構を要するわけではなく、車両の用途や車種等によって
は、ある程度以上の機能を備えておれば十分な場合も多
々ある。このような場合には、コントロールリンクの連
結ロッドの少なくとも一端側(特に、ロアアームへの取
付部側)について、高価なボールジョイントに代えて廉
価な弾性ブッシュを用いても、要求される仕様に対して
十分な変位吸収特性およびサスペンション特性を得るこ
とが可能である。
【0006】但し、この場合には、コストを抑えて且つ
弾性ブッシュの機能を十分に発揮させるために、その特
性に応じたレイアウトや取付構造を工夫する必要があ
る。また、コントロールリンクが組み込まれるロアアー
ム近辺は、本来、手狭でスペースの余裕に乏しいので、
コントロールリンクやスタビライザ等を含めて組み付け
られるべき種々の部品類についても極力小型短小化し、
更に、スペース効率を高めたコンパクトなレイアウトを
実現することが求められている。
【0007】そこで、この発明は、コントロールリンク
の少なくともロアアームへの取付部に弾性ブッシュを適
用し、この場合について、コントロールリンクやスタビ
ライザ等の部品の小型短小化を図り、また、コンパクト
にレイアウトできる車両のサスペンション装置を提供す
ることを、基本的な目的としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、本願の請求項
1に係る発明(以下、第1の発明という)は、サスペンシ
ョンスプリングを支持し車幅方向に延びるロアアーム
に、一端側がスタビライザの一端に結合されたコントロ
ールリンクの他端側を取り付けるようにした車両のサス
ペンション装置について、上記コントロールリンクは、
上記スタビライザの一端に結合される結合部と、上記ロ
アアームに取り付けられる取付部と、該取付部と上記結
合部とを連結する連結ロッド部とを備えており、上記コ
ントロールリンクの少なくとも上記取付部は、弾性体の
作用で変位を吸収する弾性ブッシュで構成され、上記コ
ントロールリンクは、その結合部が上記ロアアームとそ
の上方に位置して該ロアアームの一端側を枢支するサス
ペンション部材との間に配置され、上記連結ロッド部が
上記ロアアームの上記サスペンションスプリングの保持
部よりも上記サスペンション部材による枢支部に近い側
に形成された貫通穴を挿通して略上下方向に延び、上記
取付部がロアアームの下面側の上記サスペンションスプ
リングの保持部よりも上記サスペンション部材による枢
支部に近い側に取り付けられている、ことを特徴とした
ものである。
【0009】また、本願の請求項2に係る発明(以下、
第2の発明という)は、サスペンションスプリングを支
持し車幅方向に延びるロアアームに、一端側がスタビラ
イザの一端に結合されたコントロールリンクの他端側を
取り付けるようにした車両のサスペンション装置につい
て、上記コントロールリンクは、上記スタビライザの一
端に結合される結合部と、上記ロアアームに取り付けら
れる取付部と、該取付部と上記結合部とを連結する連結
ロッド部とを備えており、上記コントロールリンクは、
その結合部が上記ロアアームとその上方に位置するサス
ペンション部材との間に配置され、上記連結ロッド部が
上記ロアアームに形成された貫通穴を挿通して略上下方
向に延び、上記取付部がロアアームの下面側に取り付け
られ、上記コントロールリンクの取付部は、筒状部とそ
の略中心に位置する軸部材とを備えた筒状ブッシュで構
成され、該筒状ブッシュは、その軸部材が略車体前後方
向を指向するように配置された上で、ブラケットを介し
て上記ロアアームの下面側に取り付けられており、上記
ブラケットは、上記筒状ブッシュの軸部材を固定する固
定領域を有する一対の縦壁と、これら縦壁の一端側どう
しを連結する連結縦壁とで、平面視で略コ字状に形成さ
れ、上記固定領域を除く他の縦壁の基端部は上記ロアア
ームの下面に溶接固定されている、ことを特徴としたも
のである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実
施の形態に係る車両のサスペンション装置の要部を示す
斜視図である。また、図2は、上記サスペンション装置
のロアアーム及びスタビライザを拡大して示す斜視図で
ある。これらの図に示すように、本実施の形態に係るサ
スペンション装置では、車輪1の車体内方に、車幅方向
へ延びるアッパアーム3と、その下方において車幅方向
に延びるロアアーム10とが配設され、これらアーム部
材3,10の外側端部3a,10aは車輪1側に連結さ
れている。
【0011】上記ロアアーム10の略中央には、コイル
状のスプリング(サスペンションスプリング:不図示)
の下端部を受けるスプリング受け部11が形成されてお
り、サスペンション装置の組立状態では、上記アッパア
ーム3の内側端部3bは、サスペンションスプリング
(不図示)の上側に対して実質的に連結されるようにな
っている。尚、これらアーム部材3,10の車体前後方
向における比較的近傍には、ショックアブソーバ4が配
設されている。
【0012】サスペンションスプリング(不図示)を支
持し車幅方向に延びる上記ロアアーム10の車体内側部
分の上方には、車幅方向に延設されたスタビライザ8の
一端側が位置しており、該スタビライザ8の一端側は、
コントロールリンク20を介してロアアーム10に取り
付けられる。つまり、上記コントロールリンク20は、
その一端部(上側端部)がスタビライザ8の一端側に結
合され、他端部(下側端部)がロアアーム10に取り付
けられるようになっている。また、具体的には図示しな
かったが、ロアアーム10の上方には車幅方向に延びる
サスペンション部材(サスペンション・クロスメンバ)
が位置しており、ロアアーム10の内側端部10bは、
このサスペンション・クロスメンバによって枢支(回動
可能に支持)されている。
【0013】上記コントロールリンク20は、図7及び
図8に詳しく示すように、スタビライザ8の一端に結合
される結合部21と、ロアアーム10に取り付けられる
取付部25と、該取付部25と上記結合部21とを連結
する連結ロッド部29とを備えて構成されている。本実
施の形態では、スタビライザ8の一端に結合される結合
部21は所謂ボールジョイントで構成され、ロアアーム
10に取り付けられる取付部25は所謂弾性ブッシュで
構成されている。
【0014】従って、コントロールリンク20の連結ロ
ッド部29の両端部ともに、つまり、スタビライザ8へ
の結合部21とロアアーム10への取付部25の両方に
ついて、高価なボールジョイントで構成するようにして
いた従来に比して、一方の端部(取付部25)について
は廉価な弾性ブッシュで構成したことにより、コントロ
ールリンク20の製作コストを大幅に低減することがで
きた。
【0015】上記ボールジョイント21は、ケース体2
2の内部に、軸部23jが一体的に形成されたボール体
23を収納し、両者22,23間にボール体23の球面
部を揺動自在に受け合うボール受け部24を介装した上
で、ケース体22と上記軸部23jとの間をシール部材
22sで被覆して構成されている。上記スタビライザ8
の端部はボール体23の軸部23jに結合される。一
方、連結ロッド29の一端部(上端部)は、上記ケース
体22の側面に例えば溶接によって固着されている。
【0016】このボールジョイント21は、球面部を有
するボール体23とボール受け部24の作用により、極
めて広角の角度変位に対応でき高い変位吸収機能を有し
ており、コントロールリンク20の連結ロッド29の端
部に取り付けることにより、該コントロールリンク20
の変位吸収機能を高めることができる。
【0017】また、上記弾性ブッシュ25は、同軸に配
置された外筒26及び内筒27の間に、例えばラバー
(ゴム)でなる弾性体28を介装して構成されている。
上記内筒27は、外筒26よりも長く設定されている。
連結ロッド29の他端部(下端部)は、上記外筒26の
側面に例えば溶接によって固着されている。この弾性ブ
ッシュ25は、弾性体28の作用によりその弾性範囲で
変位を吸収するもので、上記ボールジョイント21に比
して非常に廉価な構造で、ある程度の変位に対応しこれ
を吸収することができる。
【0018】この弾性ブッシュ25と上記ボールジョイ
ント21とは、その軸線方向が捩れの関係となるように
90度異なる方向を指向しており、連結ロッド29は、
ボールジョイント21のケース体22の側面と弾性ブッ
シュ25の外筒26の側面とを連結している。
【0019】車幅方向に延設された上記スタビライザ8
は、専ら車両走行中に車体に作用する捩れモーメントを
吸収するものであり、ロアアーム10に作用する捩れ以
外の他の変位は、主として上記コントロールリンクによ
って吸収されるようになっている。該コントロールリン
ク20のスタビライザ8の端部との結合部21(ボール
ジョイント)は、図5にも示すように、ロアアーム10
の直上方に位置していおり、該ロアアーム10の内側端
部10bを上方から枢支するサスペンション・クロスメ
ンバ5との間に配置されている。つまり、サスペンショ
ン・クロスメンバ5とロアアーム10との間の空きスペ
ースを利用してスタビライザ8の取付端部をレイアウト
することができる。
【0020】図3及び図4は、それぞれ上記ロアアーム
10の平面図及び側面図を示している。これらの図に示
すように、ロアアーム10は、鋼板素材をプレス加工し
て形成され、その略中央に前述のスプリング受け部11
が形成されるととも、その両端部10a,10bには、
弾性ブッシュ19が取り付けられている。これらの弾性
ブッシュ19は、上記コントロールリンク20の下端取
付部に設けられた弾性ブッシュ25と、サイズは異なる
が基本的な構成および作用は同様のものである。
【0021】本実施の形態では、コントロールリンク2
0の連結ロッド29を略上下方向へ挿通させるために、
ロアアーム10に上側貫通穴12と下側貫通穴13が形
成されている。これら貫通穴12,13は、尚、上側貫
通穴12は、実際にはスプリング受け部11に向かって
開口する切欠状に形成されており、より好ましくは、こ
の上側貫通穴12の方が下側貫通穴13よりも若干大き
くなっている。従って、ロアアーム10の上方に位置す
るボールジョイント21の大きな変位量に容易に対応す
ることができる。
【0022】上記上下の貫通穴12,13は、スプリン
グ受け部11よりもサスペンション・クロスメンバ5に
よる枢支部10bに近い側に形成されており、従って、
図5に示されるように、上記連結ロッド部29は、スプ
リング受け部11よりも上記枢支部10bに近い側にお
いて、ロアアーム10を挿通し、略上下方向に延びてい
る。そして、図5及び図6に示されるように、コントロ
ールリンク20の下端取付部25も、ロアアーム10の
下面側においてスプリング受け部11よりも上記枢支部
10bに近い側に取り付けられている。
【0023】従って、コントロールリンク20の折れ角
が同じでも、スプリング受け部11よりも上記枢支部1
0bから遠い側(上下方向の変位量が大きくなる側)
に、連結ロッド部29を挿通させ取付部25を取り付け
る場合に比して、連結ロッド部29の長さ及びスタビラ
イザ8の長さを大幅に短縮でき、部品の短小化およびレ
イアウトのコンパクト化を達成することができるのであ
る。
【0024】コントロールリンク20の下端取付部25
(弾性ブッシュ)のロアアーム10の下面側への取り付
けは、図6及び図9から良く分かるように、鋼板素材を
プレス加工にて曲折成形して得られた取付ブラケット4
0を介して行われる。該取付ブラケット40は、ロアア
ーム10の長手方向に沿った一対の取付縦壁部41と、
これら取付縦壁部41の一端どうしを連結する連結縦壁
部42と、各取付縦壁部41の他端側からそれぞれ若干
傾斜する方向に延びる延長縦壁部43とで、底面視で略
コ字状に形成されている。
【0025】上記取付ブラケット40の各縦壁41,4
2,43の大部分は、その基端部がロアアーム10の下
面に対して溶接にて固定され、従って、各縦壁41,4
2,43の大部分の基端部には、隅肉溶接の溶接ビード
Dwがそれぞれ形成されている。そして、弾性ブッシュ
25は、上記一対の取付縦壁部41間に挟むようにして
取り付け、固定ボルト31を内筒27の内部に挿通させ
てナット32を用いて取付縦壁部41間に締結固定され
る。従って、その取付状態では、弾性ブッシュ25の軸
線は、ロアアーム10の長手方向に略直交する方向、つ
まり、略車体前後方向を指向することになる。
【0026】本実施の形態では、取付縦壁部41のう
ち、弾性ブッシュ25の取付用軸部材としてのボルト3
1及びこれに組み合わされるナット32が当接する部分
を含む所定領域Asについては、弾性ブッシュ25を固
定するための固定領域として、ロアアーム10の下面へ
の溶接固定を行わないようにしている。
【0027】従って、この固定領域Asの縦壁について
は、基端部が(溶接)固定されていないので、変形能が
高く、特に、固定ボルト31の軸力が作用する板厚方向
について、比較的よく撓むことができる。この結果、弾
性ブッシュ25の特に内筒27の長さ寸法およびブラケ
ット40の取付縦壁部41間の間隔など、弾性ブッシュ
25及び取付ブラケット40に寸法バラツキがあって
も、これを有効に吸収して支障無く組み付けることがで
きるのである。
【0028】また、この固定領域Asについては、縦壁
の基端部に溶接ビードDwが無いので、その分だけ弾性
ブッシュ225の固定用ボルト31のロアアーム下面か
らの高さを低く設定することができる。従って、それだ
けコントロールリンク20の連結ロッド29の長さを短
くすることができ、部品のより一層の小型短小化を図る
ことが可能になる。
【0029】尚、本発明は、以上の実施態様に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、
種々の改良あるいは設計上の変更が可能であることは言
うまでもない。
【0030】
【発明の効果】本願の第1の発明によれば、上記コント
ロールリンクの少なくともロアアームへの取付部は、高
価なボールジョイントではなく廉価な弾性ブッシュで構
成されているので、コントロールリンクの製作コストを
大幅に低減することができる。また、コントロールリン
クは、そのスタビライザへの結合部がロアアームとその
上方に位置して該ロアアームの一端側を枢支するサスペ
ンション部材との間に配置されているので、該サスペン
ション部材とロアアーム間の空きスペースを利用してス
タビライザの取付端部をレイアウトできる。この場合に
おいて、コントロールリンクは、その連結ロッド部は、
ロアアームのサスペンションスプリング保持部よりもサ
スペンション部材による枢支部に近い側に形成された貫
通穴を挿通して略上下方向に延び、取付部がロアアーム
下面側のサスペンションスプリング保持部よりもサスペ
ンション部材による枢支部に近い側に取り付けられてい
るので、コンパクトなレイアウトでコントロールリンク
をロアアームに組み付けることができる。特に、コント
ロールリンクの折れ角が同じでも、スプリング受け部よ
りも上記枢支部から遠い側(上下方向の変位量が大きく
なる側)に、連結ロッド部を挿通させ取付部を取り付け
る場合に比して、連結ロッドの長さ及びスタビライザの
長さを大幅に短縮でき、部品の短小化およびレイアウト
のコンパクト化を達成することができる。
【0031】また、本願の第2の発明によれば、コント
ロールリンクは、そのスタビライザへの結合部がロアア
ームとその上方に位置して該ロアアームの一端側を枢支
するサスペンション部材との間に配置されているので、
該サスペンション部材とロアアーム間の空きスペースを
利用してスタビライザの取付端部をレイアウトできる。
この場合において、上記コントロールリンクは、その連
結ロッド部がロアアームに形成された貫通穴を挿通して
略上下方向に延び、取付部がロアアームの下面側に取り
付けられるので、コンパクトなレイアウトでコントロー
ルリンクをロアアームに組み付けることができる。ま
た、上記コントロールリンクの少なくともロアアームへ
の取付部は、高価なボールジョイントではなく廉価な筒
状ブッシュで構成されているので、コントロールリンク
の製作コストを大幅に低減することができる。特に、上
記コントロールリンクの取付部をロアアーム下面側に取
り付けるブラケットは、筒状ブッシュの軸部材を固定す
る固定領域を除く他の縦壁の基端部でロアアーム下面に
溶接固定されているので、上記固定領域については、縦
壁が撓むことができ、筒状ブッシュ及びブラケットに寸
法バラツキがあっても、これを有効に吸収して支障無く
組み付けることができる。また、この固定領域について
は、縦壁の基端部に溶接ビードがないので、その分だけ
筒状ブッシュの軸部材をロアアーム下面に近付けること
ができ、それだけコントロールリンクの連結ロッドを短
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る車両のサスペンシ
ョン装置の要部を示す斜視図である。
【図2】 上記サスペンション装置のロアアーム及びス
タビライザを拡大して示す斜視図である。
【図3】 上記ロアアームの平面説明図である。
【図4】 上記ロアアームの側面説明図である。
【図5】 上記ロアアームへのコントロールリンクの組
付状態を示す側面説明図である。
【図6】 上記コントロールリンクの弾性ブッシュのロ
アアーム下面への取付状態を示す斜視図である。
【図7】 上記コントロールリンクの断面説明図であ
る。
【図8】 図7のY8‐Y8線に沿った弾性ブッシュの
断面説明図である。
【図9】 上記コントロールリンクの弾性ブッシュのロ
アアーム下面への取付構造を示す底面図である。
【符号の説明】 5…サスペンション・クロスメンバ 8…スタビライザ 10…ロアアーム 10b…ロアアームの内側端部 11…スプリング受け部 12,13…貫通穴 20…コントロールリンク 21…ボールジョイント(結合部) 25…弾性ブッシュ(取付部) 26…外筒 27…内筒 29…連結ロッド部 31…固定用ボルト 40…取付ブラケット 41…取付縦壁部 42…連結縦壁部 As…固定領域 Dw…溶接ビード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉村 匡史 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 豊原 和也 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 産業株式会社内 Fターム(参考) 3D001 AA18 BA03 DA11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サスペンションスプリングを支持し車幅
    方向に延びるロアアームに、一端側がスタビライザの一
    端に結合されたコントロールリンクの他端側を取り付け
    るようにした車両のサスペンション装置であって、 上記コントロールリンクは、上記スタビライザの一端に
    結合される結合部と、上記ロアアームに取り付けられる
    取付部と、該取付部と上記結合部とを連結する連結ロッ
    ド部とを備えており、 上記コントロールリンクの少なくとも上記取付部は、弾
    性体の作用で変位を吸収する弾性ブッシュで構成され、 上記コントロールリンクは、その結合部が上記ロアアー
    ムとその上方に位置して該ロアアームの一端側を枢支す
    るサスペンション部材との間に配置され、上記連結ロッ
    ド部が上記ロアアームの上記サスペンションスプリング
    の保持部よりも上記サスペンション部材による枢支部に
    近い側に形成された貫通穴を挿通して略上下方向に延
    び、上記取付部がロアアームの下面側の上記サスペンシ
    ョンスプリングの保持部よりも上記サスペンション部材
    による枢支部に近い側に取り付けられている、ことを特
    徴とする車両のサスペンション装置。
  2. 【請求項2】 サスペンションスプリングを支持し車幅
    方向に延びるロアアームに、一端側がスタビライザの一
    端に結合されたコントロールリンクの他端側を取り付け
    るようにした車両のサスペンション装置であって、 上記コントロールリンクは、上記スタビライザの一端に
    結合される結合部と、上記ロアアームに取り付けられる
    取付部と、該取付部と上記結合部とを連結する連結ロッ
    ド部とを備えており、 上記コントロールリンクは、その結合部が上記ロアアー
    ムとその上方に位置するサスペンション部材との間に配
    置され、上記連結ロッド部が上記ロアアームに形成され
    た貫通穴を挿通して略上下方向に延び、上記取付部がロ
    アアームの下面側に取り付けられ、 上記コントロールリンクの取付部は、筒状部とその略中
    心に位置する軸部材とを備えた筒状ブッシュで構成さ
    れ、該筒状ブッシュは、その軸部材が略車体前後方向を
    指向するように配置された上で、ブラケットを介して上
    記ロアアームの下面側に取り付けられており、 上記ブラケットは、上記筒状ブッシュの軸部材を固定す
    る固定領域を有する一対の縦壁と、これら縦壁の一端側
    どうしを連結する連結縦壁とで、平面視で略コ字状に形
    成され、上記固定領域を除く他の縦壁の基端部は上記ロ
    アアームの下面に溶接固定されている、ことを特徴とす
    る車両のサスペンション装置。
JP2001303008A 2001-09-28 2001-09-28 車両のサスペンション装置 Expired - Fee Related JP4701576B2 (ja)

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