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JP2002526462A5 - - Google Patents

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JP2002526462A5 JP2000574052A JP2000574052A JP2002526462A5 JP 2002526462 A5 JP2002526462 A5 JP 2002526462A5 JP 2000574052 A JP2000574052 A JP 2000574052A JP 2000574052 A JP2000574052 A JP 2000574052A JP 2002526462 A5 JP2002526462 A5 JP 2002526462A5
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
エチレンオキシドの加水分解生成物を加圧脱水し、真空脱水し、次いで精製蒸留することによって高濃度モノエチレングリコールを蒸留回収する方法であって、
上記加圧脱水のための加圧脱水塔又はカスケード状装置群(2,3,4)の内の少なくとも第1加圧脱水塔が、少なくとも1段の分離段の分離段を備えるストリッピング部を有し、かつストリッピング部を有する加圧脱水塔(2,3,4)からの塔頂流の一部が、この回収系から取り除かれることを特徴とする方法。
【請求項2】
加圧脱水塔(2)又はカスケード状装置群(2,3,4)の第1加圧脱水塔への給送点より下側の温度が80℃を超える範囲であり、そしてストリッピング部の圧力が1バールを超える範囲である請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ストリッピング部を有する加圧脱水塔の塔頂流を、部分凝縮器及び/又はストリッパーに導入し、そして副成分の豊富な気相流をこの系から取り除く請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
部分凝縮器及びストリッパーが、90℃を超える温度の範囲で運転される請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
脱水は、一般的に、圧力漸変塔(pressure-graduated column)のカスケード状装置群で減圧して行われる。熱を集中させるため、一般的に、第1加圧塔の底部リボイラーのみが外部スチームで加熱される一方、他の全ての加圧塔はその手前の塔の蒸気で加熱される。給送材料(feed)は、第1プレートより下側の箇所で各塔に送り込まれる。なぜなら、水及びグリコールを分離するためのストリッピング部を必要としないからである。加水分解反応器の溶出物の水含有量及び第1塔の底部リボイラーで使用される外部スチームの圧力/温度水準に応じて、加圧脱水カスケード状装置群は2〜7個の塔を有する。加圧脱水工程に次いで、ストリッピング部を具備した塔で真空脱水工程が一般的に行われる。脱水により得られた水は、加水分解反応器の上流側に戻される。グリコールの脱水処理溶液は、複数の塔で純粋な物質に分離される。モノエチレングリコール、ジエチレングリコール及びトリエチレングリコールは、それぞれ塔頂生成物として回収されるが、他の全ての高級グリコールは、最終塔の底部生成物として、ポリエチレングリコールとして知られている混合物の状態で得られる。
本発明者等は、上記目的がエチレンオキシドの加水分解生成物を加圧脱水し、真空脱水し、次いで精製蒸留することによって高濃度モノエチレングリコールを蒸留回収する方法であって、上記加圧脱水のための加圧脱水塔又はカスケード状装置群の内の少なくとも第1加圧脱水塔が、少なくとも1段の分離段、好ましくは2〜10段の分離段、特に好ましくは3〜6段の分離段を備えるストリッピング部を有し、かつストリッピング部を有する加圧脱水塔からの塔頂流の一部が、この回収系から取り除かれることを特徴とする方法により達成されることを見出した。
本発明によると、加圧脱水工程における副成分、特に低沸点物の除去が改善されている。このために、加圧脱水のための加圧脱水塔又はカスケード状装置群の内の少なくとも第1加圧脱水塔が、少なくとも1段の分離段、好ましくは2〜10段の分離段、特に好ましくは3〜6段の分離段を備えるストリッピング部を有し、そしてストリッピング部を有する加圧脱水塔の塔頂流の一部をこの(回収)系から取り除く。
慣用の大規模プロセスは、第2加圧脱水塔の底部リボイラーでアセトアルデヒドパージを用いて行われる:即ち、ここでは、第1加圧脱水塔の蒸気が実質上凝縮され、その際、全蒸気に対して約1〜5質量%の未凝縮留分がこの系から取り除かれる。残った蒸気を、必要により別の熱交換器で後凝縮し、そして凝縮熱を処理全体において適当な箇所で利用しても良い。しかしながら、この慣用溶液は、アセトアルデヒドパージを介して、蒸気の一部として第1加圧脱水塔を離れた副成分のみを取り除くであろう。これは、特にホルムアルデヒドの場合に適当でない。なぜなら、グリコール水溶液中のホルムアルデヒドの揮発性は、グリコール含有量を増大させて、特にホルムアルデヒドと水及びグリコールとの化学反応の結果、低下するからである。ホルムアルデヒドを加圧脱水塔のグリコール含有底部生成物から分離するために、加圧脱水塔又はカスケード状装置群の少なくとも第1加圧脱水塔は、少なくとも1段の分離段、好ましくは2〜10段の分離段、特に好ましくは3〜6段の分離段のストリッピング部を必要とする。ホルムアルデヒドを第1塔の純粋な水溶性蒸気に移した場合のみ、アセトアルデヒドと共にこの設備からパージ処理することができる。ストリッピング部におけるホルムアルデヒドの効果的な除去は、加圧脱水塔、又はカスケード状装置群の第1加圧脱水塔の温度及び対応する圧力、及び反応器溶出物の水分含有量と共に改善される。底部リボイラーがDE−C3338488に開示されているような「分割ベース」(divided base)として設計される場合、ストリッピング部においてさらに2段のプレートを節約することができる。
図1は、従来技術によりグリコールを大規模工業的に回収するスキームを示している。水:エチレンオキシドの質量比4:1〜15:1を有する水/エチレンオキシド混合物が加水分解反応器1に、その後、ここで3つの圧力漸変(漸増)塔2、3及び4のカスケード状装置群として描かれる加圧脱水工程に給送される。塔2、3及び4の給送点は、それぞれ底部領域にある。第1加圧脱水塔2からの蒸気流は、第2加圧脱水塔3の底部リボイラーで凝縮され、未凝縮留分はいわゆるアセトアルデヒドパージ(W/ACH、即ち水/アセトアルデヒド)としてこの系から取り除かれる。加圧脱水塔2、3及び4からの凝縮蒸気は、加水分解反応器1の上流側に戻される。最終加圧脱水塔4からの底部流は、真空脱水塔5の中央部に導入される。この真空脱水塔5からの主として水を含有する蒸気も同様に凝縮され、加水分解反応器1の上流側に戻される。真空脱水塔5からの底部溶出物は、モノエチレングリコール精製蒸留塔6に給送され、ここからモノエチレングリコールと副成分、特にホルムアルデヒド、グリコールアルデヒド及びUVスポイラーが頂部生成物として回収される。モノエチレングリコール精製蒸留塔6からの底部溶出物は、ジエチレングリコール精製蒸留塔7に給送され、ここから純粋なジエチレングリコールが頂部生成物として回収され、そしてその底部溶出物が別の塔、即ちトリエチレングリコール精製蒸留塔8に給送される。トリエチレングリコール精製蒸留塔からの頂部生成物は、純粋なトリエチレングリコールであり、塔8からの底部溶出物は、ポリエチレングリコールとして知られている、高級グリコールの混合物を含んでいる。
JP2000574052A 1998-09-23 1999-09-21 高濃度モノエチレングリコールの製造方法 Expired - Lifetime JP4427189B2 (ja)

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