JPS5924982B2 - プチレンオキサイドの精製方法 - Google Patents
プチレンオキサイドの精製方法Info
- Publication number
- JPS5924982B2 JPS5924982B2 JP12255679A JP12255679A JPS5924982B2 JP S5924982 B2 JPS5924982 B2 JP S5924982B2 JP 12255679 A JP12255679 A JP 12255679A JP 12255679 A JP12255679 A JP 12255679A JP S5924982 B2 JPS5924982 B2 JP S5924982B2
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- JP
- Japan
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- butylene oxide
- water
- boiling point
- column
- distillation column
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明はブチレンオキサイドの精製方法に係り更に詳し
くはクロルヒドリン法により合成した粗ブチレンオキサ
イド中の低沸点、高沸点成分および水を経済的に除去し
て収率良くかつ純度の高いブチレンオキサイドを得る精
製方法に関するものである。
くはクロルヒドリン法により合成した粗ブチレンオキサ
イド中の低沸点、高沸点成分および水を経済的に除去し
て収率良くかつ純度の高いブチレンオキサイドを得る精
製方法に関するものである。
クロルヒドリン法によるブチレンオキサイドの製造は、
水の存在下でブテンー1と塩素を反応させてブチレンク
ロルヒドリンとした後これに水酸化カルシウム等アルカ
リを添加して脱塩酸反応によりブチレンオキサイドを得
る。
水の存在下でブテンー1と塩素を反応させてブチレンク
ロルヒドリンとした後これに水酸化カルシウム等アルカ
リを添加して脱塩酸反応によりブチレンオキサイドを得
る。
この粗ブチレンオキサイド中には2〜3%の水とイソブ
チレンオキサイド等の低沸点不純物および未反応のブチ
レンクロルヒドリン、ジクロルブタン、ブチレングリコ
ール等の高沸点不純物が含まれ、精製ブチレンオキサイ
ドを得るためには通常脱水工程、低沸除去工程、高沸除
去工程の3つの工程を必要とする。これらの工程のうち
特に水の除去重要であり、製品ブチレンオキサイドの品
質低下をさけるために0.05wt%以下まで除去する
ことが望まれている。ブチレンオキサイドの脱水方法に
ついては、50℃以下の温度で30〜50%NaOH水
溶液を使用して除去する方法(米国特許2、779、7
21)およびエチレングリコールを用いて抽出蒸留をお
こなう方法(ソ連特許349673)等があり公知であ
る。
チレンオキサイド等の低沸点不純物および未反応のブチ
レンクロルヒドリン、ジクロルブタン、ブチレングリコ
ール等の高沸点不純物が含まれ、精製ブチレンオキサイ
ドを得るためには通常脱水工程、低沸除去工程、高沸除
去工程の3つの工程を必要とする。これらの工程のうち
特に水の除去重要であり、製品ブチレンオキサイドの品
質低下をさけるために0.05wt%以下まで除去する
ことが望まれている。ブチレンオキサイドの脱水方法に
ついては、50℃以下の温度で30〜50%NaOH水
溶液を使用して除去する方法(米国特許2、779、7
21)およびエチレングリコールを用いて抽出蒸留をお
こなう方法(ソ連特許349673)等があり公知であ
る。
しかし前者の方法ではアルカリの存在によりブチレング
リコールが副生し、ブチレンオキサイドの損失がある上
に、アルカリの精製濃縮工程が必要である等の欠点を有
する。後者の方法は、脱水性能を上げるためには、減圧
系で操作する必要があり、また工業的には、第3成分と
して加えたエチレングリコールを回収循環使用する必要
上、エチレングリコールの再生塔が必要であるなどの欠
点を有し、いずれも経済的な方法とは言い難い。本発明
者等は、これら上記方法の難点を除き、単純かつ経済的
なブチレンオキサイドの精製方法を提供することを目的
として、種々の研究をおこなつた結果、第3成分を加え
ることなく、ブチレンオキサイドをとり出せることを発
見μ本発明に到達した。ブチレンオキサイドは水と共沸
点混合物を形成し、約60℃で水7重量%を含むため通
常の蒸留では経済的に水を除去することはできない。本
発明者等はブチレンオキサイド中の水の溶解度は低温に
なるに従つて減少することに看目し、20℃では約2.
770となるため塔の中段より共沸混合物を抜出し冷却
後液々分離をおこなうことによつて所定の水を除去し、
ブチレンオキサイドに富んだ上層を再び塔にもどし、同
時に塔頂部より低沸点成分を除去することによつて塔低
部より水および低沸点成分を含まないブチレンオキサイ
ドを取り出すことに成功した。以下発明の詳細を第1図
を用いて説明する。
リコールが副生し、ブチレンオキサイドの損失がある上
に、アルカリの精製濃縮工程が必要である等の欠点を有
する。後者の方法は、脱水性能を上げるためには、減圧
系で操作する必要があり、また工業的には、第3成分と
して加えたエチレングリコールを回収循環使用する必要
上、エチレングリコールの再生塔が必要であるなどの欠
点を有し、いずれも経済的な方法とは言い難い。本発明
者等は、これら上記方法の難点を除き、単純かつ経済的
なブチレンオキサイドの精製方法を提供することを目的
として、種々の研究をおこなつた結果、第3成分を加え
ることなく、ブチレンオキサイドをとり出せることを発
見μ本発明に到達した。ブチレンオキサイドは水と共沸
点混合物を形成し、約60℃で水7重量%を含むため通
常の蒸留では経済的に水を除去することはできない。本
発明者等はブチレンオキサイド中の水の溶解度は低温に
なるに従つて減少することに看目し、20℃では約2.
770となるため塔の中段より共沸混合物を抜出し冷却
後液々分離をおこなうことによつて所定の水を除去し、
ブチレンオキサイドに富んだ上層を再び塔にもどし、同
時に塔頂部より低沸点成分を除去することによつて塔低
部より水および低沸点成分を含まないブチレンオキサイ
ドを取り出すことに成功した。以下発明の詳細を第1図
を用いて説明する。
第1図は本発明に係る精製方法の工程図である。図にお
いて、水と低沸点不純物および高沸点不純物を含む粗ブ
チレンオキサイドは、管11を経て第1蒸留塔12の中
間部に供給される。供給液中に含まれる水はブチレンオ
キサイドと水7%を含む共沸混合物を形成し、12塔内
を上昇し、液供給段と塔頂の間に濃縮し、その間に設け
られたサイドカツト段(側流段)より液またはガス状で
抜出され、クーラ−14で30℃以下好ましくは20℃
以下まで冷却された後、デカンタ一15にて二層に分離
される。
いて、水と低沸点不純物および高沸点不純物を含む粗ブ
チレンオキサイドは、管11を経て第1蒸留塔12の中
間部に供給される。供給液中に含まれる水はブチレンオ
キサイドと水7%を含む共沸混合物を形成し、12塔内
を上昇し、液供給段と塔頂の間に濃縮し、その間に設け
られたサイドカツト段(側流段)より液またはガス状で
抜出され、クーラ−14で30℃以下好ましくは20℃
以下まで冷却された後、デカンタ一15にて二層に分離
される。
上部の油層は管16を経て第1蒸留塔12へ還流され下
部水層は管17を経て系外へ抜出される。
部水層は管17を経て系外へ抜出される。
この水層中にはブチレンオキサイド約9%含むため前工
程へもどされ回収される。一方、供給液中に含まれる低
沸点不純物は塔頂へ濃縮され管13を経て系外へ同時に
排出される。
程へもどされ回収される。一方、供給液中に含まれる低
沸点不純物は塔頂へ濃縮され管13を経て系外へ同時に
排出される。
水および低沸点不純物を除去されたブチレンオキサイド
は管18を経て得られ、第2蒸留塔19へ送られる。第
2塔においては塔低部より管21を経て高沸点不純物が
系外へ排出され塔頂部より管20を経て連続的に精製ブ
チレンオキサイドが得られるなお、13a,20aはそ
れぞれ凝縮器、18a21aはそれぞれ再沸器を示す。
は管18を経て得られ、第2蒸留塔19へ送られる。第
2塔においては塔低部より管21を経て高沸点不純物が
系外へ排出され塔頂部より管20を経て連続的に精製ブ
チレンオキサイドが得られるなお、13a,20aはそ
れぞれ凝縮器、18a21aはそれぞれ再沸器を示す。
よつて、本発明によるブチレンオキサイドの精製方法は
、従来法における第3成分、抽出溶剤等を必要とするこ
とがないので収率良くかつ熱エネルギーの有効利用がは
かれ、しかも純度99%以上を連続に得ることができる
効果を奏する。
、従来法における第3成分、抽出溶剤等を必要とするこ
とがないので収率良くかつ熱エネルギーの有効利用がは
かれ、しかも純度99%以上を連続に得ることができる
効果を奏する。
実施例純度86%の粗ブチレンオキサイド(水2.4%
、低沸点不純物0.87%高沸点不純物10.73%)
を10009/Hrの速度で塔径50m77!φ、段数
40段のオルダーシヨウ精留塔(第1蒸留塔)の20段
目に供給し、液ガス比0.67で操作した結果塔底より
水および低沸点不純物の除去されたブチレンオキサイド
を9559/Hrで得た。
、低沸点不純物0.87%高沸点不純物10.73%)
を10009/Hrの速度で塔径50m77!φ、段数
40段のオルダーシヨウ精留塔(第1蒸留塔)の20段
目に供給し、液ガス比0.67で操作した結果塔底より
水および低沸点不純物の除去されたブチレンオキサイド
を9559/Hrで得た。
このブチレンオキサイド中の水分と低沸点不純物は各々
0.015%,0.06%であつた。第1蒸留塔で得た
液をさらに段数50段のオルダーシヨウ精留塔(第2蒸
留塔)で高沸点部質を連続的に除去した結果純度99%
以上、水分0.015%、低沸点0.06%、高沸点成
分0.06?の精製ブチレンオキサイドを得た。
0.015%,0.06%であつた。第1蒸留塔で得た
液をさらに段数50段のオルダーシヨウ精留塔(第2蒸
留塔)で高沸点部質を連続的に除去した結果純度99%
以上、水分0.015%、低沸点0.06%、高沸点成
分0.06?の精製ブチレンオキサイドを得た。
第1図は本発明の工程図である。
主要符号の説明、11・・・・・・管、12・・・・・
・第1蒸留塔、13・・・・・・管、14・・・・・・
クーラ一、15・・・・・・デカンタ一、16・・・・
・・管、17・・・・・・管、18・・・・・・管、1
9・・・・・・第2蒸留塔、20・・・・・・管、21
・・・・・・管。
・第1蒸留塔、13・・・・・・管、14・・・・・・
クーラ一、15・・・・・・デカンタ一、16・・・・
・・管、17・・・・・・管、18・・・・・・管、1
9・・・・・・第2蒸留塔、20・・・・・・管、21
・・・・・・管。
Claims (1)
- 1 水、低沸点成分、高沸点成分の混合不純物を含む粗
ブチレンオキサイドを第1蒸留塔中段に供給し、該蒸留
塔の側流段よりブチレンオキサイド分と水の共沸混合物
を抜出し、このものを冷却分離後水を除去してブチレン
オキサイド分を還流し、塔頂より低沸点成分を除去し、
塔低よりブチレンオキサイド分、高沸点成分を抜出し、
次いでこのものを第2蒸留塔においてブチレンオキサイ
ド分と高沸点成分とを蒸留分別してブチレンオキサイド
を精製することを特徴とするブチレンオキサイドの精製
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12255679A JPS5924982B2 (ja) | 1979-09-26 | 1979-09-26 | プチレンオキサイドの精製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12255679A JPS5924982B2 (ja) | 1979-09-26 | 1979-09-26 | プチレンオキサイドの精製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5646874A JPS5646874A (en) | 1981-04-28 |
JPS5924982B2 true JPS5924982B2 (ja) | 1984-06-13 |
Family
ID=14838804
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12255679A Expired JPS5924982B2 (ja) | 1979-09-26 | 1979-09-26 | プチレンオキサイドの精製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5924982B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109851577A (zh) * | 2017-11-30 | 2019-06-07 | 中国石油化工股份有限公司 | 环氧丁烷的精制方法 |
CN109851581A (zh) * | 2017-11-30 | 2019-06-07 | 中国石油化工股份有限公司 | 环氧丁烷的纯化方法 |
CN109851587A (zh) * | 2017-11-30 | 2019-06-07 | 中国石油化工股份有限公司 | 环氧丁烷的生产方法 |
CN109851586A (zh) * | 2017-11-30 | 2019-06-07 | 中国石油化工股份有限公司 | 环氧丙烷的纯化方法 |
CN109851580A (zh) * | 2017-11-30 | 2019-06-07 | 中国石油化工股份有限公司 | 环氧丁烷的纯化方法 |
US11591303B2 (en) | 2017-11-30 | 2023-02-28 | China Petroleum & Chemical Corporation | Method and system for producing epoxyalkane |
US11773072B2 (en) | 2017-11-30 | 2023-10-03 | China Petroleum & Chemical Corporation | Method and system for producing epoxyalkane |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113651778B (zh) * | 2020-05-12 | 2023-06-06 | 中国石油化工股份有限公司 | 萃取剂预处理及补充方法 |
-
1979
- 1979-09-26 JP JP12255679A patent/JPS5924982B2/ja not_active Expired
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109851577A (zh) * | 2017-11-30 | 2019-06-07 | 中国石油化工股份有限公司 | 环氧丁烷的精制方法 |
CN109851581A (zh) * | 2017-11-30 | 2019-06-07 | 中国石油化工股份有限公司 | 环氧丁烷的纯化方法 |
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CN109851586A (zh) * | 2017-11-30 | 2019-06-07 | 中国石油化工股份有限公司 | 环氧丙烷的纯化方法 |
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CN109851577B (zh) * | 2017-11-30 | 2021-05-28 | 中国石油化工股份有限公司 | 环氧丁烷的精制方法 |
CN109851586B (zh) * | 2017-11-30 | 2021-05-28 | 中国石油化工股份有限公司 | 环氧丙烷的纯化方法 |
CN109851587B (zh) * | 2017-11-30 | 2021-05-28 | 中国石油化工股份有限公司 | 环氧丁烷的生产方法 |
CN109851581B (zh) * | 2017-11-30 | 2021-06-18 | 中国石油化工股份有限公司 | 环氧丁烷的纯化方法 |
US11591303B2 (en) | 2017-11-30 | 2023-02-28 | China Petroleum & Chemical Corporation | Method and system for producing epoxyalkane |
US11773072B2 (en) | 2017-11-30 | 2023-10-03 | China Petroleum & Chemical Corporation | Method and system for producing epoxyalkane |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5646874A (en) | 1981-04-28 |
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