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JP2002313967A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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Publication number
JP2002313967A
JP2002313967A JP2001317620A JP2001317620A JP2002313967A JP 2002313967 A JP2002313967 A JP 2002313967A JP 2001317620 A JP2001317620 A JP 2001317620A JP 2001317620 A JP2001317620 A JP 2001317620A JP 2002313967 A JP2002313967 A JP 2002313967A
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insulating film
region
gate
gate electrode
semiconductor device
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晃 合田
Mitsuhiro Noguchi
充宏 野口
Hiroaki Hazama
博顕 間
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】素子分離領域付近でのゲート絶縁膜の電気的特
性と素子分離領域付近以外でのゲート絶縁膜の電気的特
性とが等しい半導体装置及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 半導体基板1と、この半導体基板1中に
設けられた溝部中に形成されたシャロートレンチ素子分
離領域13と、半導体基板1中に形成され、挟む前記半
導体基板表面をチャネルとするソース・ドレイン領域
と、前記半導体基板上に形成され、その膜厚が前記チャ
ネルの中央部と前記シャロートレンチ素子分離領域と接
する部分とで等しいゲート絶縁膜10、11、12と、
このゲート絶縁膜10、11、12上に形成されたゲー
ト電極14、15とを有する半導体装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に係
り、特にゲート絶縁膜の高特性が必要な微細な半導体装
置及びその製造方法に関わる。
【0002】
【従来の技術】電気的に書き込み消去可能な不揮発性半
導体記憶装置の一種として、シリコン窒化膜中に電荷を
トラップさせることでデータを記憶する、いわゆるMO
NOS(金属―酸化シリコン膜―窒化シリコン膜―酸化
シリコン膜―半導体)型メモリセルが知られている。M
ONOS型メモリは浮遊ゲート型メモリと比較して低電
圧で書き込み消去動作が可能であり、また、積層ゲート
構造が必要な浮遊ゲート型メモリセルに対して、単層ゲ
ート構造のMONOS型メモリセルはゲートのアスペク
ト比が小さいため、素子の微細化に適しているという特
徴がある。
【0003】図94に従来のLOCOS型素子分離によ
るMONOSメモリセルの断面図を示す。
【0004】図94において、半導体基板100上にメ
モリセルのトンネル絶縁膜101が形成され、このトン
ネル絶縁膜を挟みこむようにトンネル絶縁膜101より
も膜厚が厚い素子分離領域102が形成されている。こ
れら、素子分離領域102、トンネル絶縁膜101表面
上にシリコン窒化膜からなる電荷蓄積層103が形成さ
れている。この電荷蓄積層103上には、バリア絶縁膜
104が形成されている。さらにこのバリア絶縁膜10
4上には、ゲート電極105が形成されている。
【0005】ところで、微細化に伴って、従来のLOC
OS型素子分離に替わってSTIによる素子分離が重要
な技術となっている。 特に浮遊ゲート型不揮発性メモ
リに適した素子分離法として、自己整合STIが提案さ
れている(「A 0.67μm 2SELF-ALIGHNED SHALLOW T
RNECH ISOLATION CELL(SA-STI CELL) FOR 3V-only 256M
bit NAND EEPROMs」IEDM Tech. Dig. 1994 pp61-64) 。
ここでは、浮遊ゲート下に形成されたゲート絶縁膜の厚
さがゲート電極端にて他の部分よりも厚く形成されてい
る。自己整合STIでは電荷蓄積層である浮遊ゲートに
対して自己整合的に素子分離溝を形成することによっ
て、ゲート電極の一部が素子分離端に入り込むことによ
る素子分離端での電界集中を防ぎ、その結果、セル特性
のばらつきが改善され、高信頼性化が実現できる。
【0006】なお、特開平4−12573号公報には、
MNOS型不揮発性半導体記憶装置のサイドウオーク現
象を防止するようにゲート絶縁膜を周辺の選択酸化膜と
の境界領域において、全て溝部内に存在させた構成が第
1図及び第3図(a)などに記載されている。
【0007】なお、MONOSのように電荷蓄積層とし
て絶縁膜を用いた不揮発性メモリはリードディスターブ
特性が劣ることが特開平11−330277号公報の図
4などに記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の半
導体装置では、以下の課題が生じる。
【0009】素子分離領域を形成する熱酸化の影響によ
り、素子分離エッジ部106で酸化膜が厚くなりこの領
域で書き込み消去特性が悪くなる。すなわち、素子分離
エッジ部で絶縁膜厚が厚くなることから、電界が弱くな
り、閾値が低くなる。
【0010】MONOS構造では電荷を絶縁膜であるシ
リコン窒化膜中にトラップさせるため、電荷蓄積層中を
キャリアが移動しない。このため書き込みパルスを与え
た場合、チャネルエッジの部分だけしきい値が低いまま
取り残されることになる。このことはトランジスタ特性
に対して、サブスレッショルドリークまたはハンプ(hum
p)として観測される。サイドウオーク(sidewalk)と呼ば
れるこの現象はMONOSメモリセルの書き込み消去ウ
ィンドウを狭くするので問題である。
【0011】また、上記特開平4−12573号公報で
は、半導体基板中に溝を設け、溝中に絶縁膜が設けられ
ているが、その膜厚は素子分離領域近辺で厚くなってお
り、電界集中が発生し、制御特性が悪化してしまう。
【0012】本発明の目的は以上のような従来技術の課
題を解決することにある。
【0013】特に、本発明の目的は、素子分離領域付近
でのゲート絶縁膜の電気的特性と素子分離領域付近以外
でのゲート絶縁膜の電気的特性とが等しい半導体装置及
びその製造方法を提供することにある。さらに、本発明
の別の目的は、素子領域を定義する4辺のうちソース・
ドレイン間電流の流れる方向と平行な2辺のエッジでの
電荷保持特性劣化を抑制した信頼性の高い半導体装置を
提供することである。さらに、本発明の別の目的は、ゲ
ート電極のエッジ部での書き込み消去特性やデータ保持
特性のばらつき並びに閾値変動を抑制する半導体装置を
提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、半導体基板と、この半導体基板中に設け
られた溝部中に形成されたシャロートレンチ素子分離領
域と、前記半導体基板中に形成され、間にはさむ前記半
導体基板表面をチャネルとする1対のソース・ドレイン
領域と、前記半導体基板上に形成され、その膜厚が前記
チャネルの中央部と前記シャロートレンチ素子分離領域
と接する部分とで等しいゲート絶縁膜と、このゲート絶
縁膜上に形成されたゲート電極とを有する半導体装置で
ある。
【0015】本発明の別の特徴は、半導体基板と、この
半導体基板中に設けられた溝部中に形成された第1シャ
ロートレンチ素子分離領域と、前記半導体基板中に形成
され、間にはさむ前記半導体基板表面を第1チャネルと
する第1の1対のソース・ドレイン領域と、前記半導体
基板上に形成され、その膜厚が前記第1チャネル中央部
と前記第1シャロートレンチ素子分離領域と接する部分
とで等しい第1ゲート絶縁膜と、この第1ゲート絶縁膜
上に形成された第1ゲート電極と、前記半導体基板中に
設けられた溝部中に形成された第2シャロートレンチ素
子分離領域と、前記半導体基板中に形成され、間にはさ
む前記半導体基板表面を第2チャネルとする第2の1対
のソース・ドレイン領域と、前記半導体基板上に形成さ
れ、その膜厚が前記第2チャネル中央部と前記第2シャ
ロートレンチ素子分離領域と接する部分とで等しい第2
ゲート絶縁膜と、この第2ゲート絶縁膜上に形成された
第2ゲート電極とを有する半導体装置である。
【0016】本発明の別の特徴は、半導体基板上にゲー
ト絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜形成後に
前記半導体基板中にトレンチ溝を形成する工程と、前記
トレンチ溝中に絶縁物を埋め込み、シャロートレンチ素
子分離領域を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及び前
記シャロートレンチ素子分離領域上にゲート電極を形成
する工程とを有する半導体装置の製造方法である。
【0017】本発明の別の特徴は、半導体基板上に第1
絶縁膜を形成する工程と、この第1絶縁膜上に第2絶縁
膜を形成する工程と、この第2絶縁膜、前記第1絶縁
膜、及び前記半導体基板中にトレンチ溝を形成する工程
と、このトレンチ溝中に絶縁物を埋め込み、シャロート
レンチ素子分離領域を形成する工程と、前記第1絶縁膜
の上表面よりも前記シャロートレンチ素子分離領域が突
出するように、前記第2絶縁膜を除去する工程と、露出
した前記第1絶縁膜及び前記シャロートレンチ素子分離
領域上にゲート電極を形成する工程とを有する半導体装
置の製造方法である。
【0018】本発明の別の特徴は、メモリ部及び周辺回
路部の半導体基板上にシリコン窒化膜を含む多層膜から
なる第1ゲート絶縁膜を形成する工程と、前記第1ゲー
ト絶縁膜形成後に前記メモリ部及び周辺回路部の前記半
導体基板中にトレンチ溝を形成する工程と、前記トレン
チ溝中に絶縁物を埋め込み、シャロートレンチ素子分離
領域を形成する工程と、前記周辺回路部の第1ゲート絶
縁膜の内、シリコン窒化膜を除去した後、熱酸化により
周辺回路部の第2ゲート絶縁膜を形成する工程と、前記
メモリ部及び周辺回路部の前記第1ゲート絶縁膜、第2
ゲート絶縁膜、及び前記シャロートレンチ素子分離領域
上にゲート電極を形成する工程とを有する半導体装置の
製造方法である。
【0019】本発明の別の特徴は、高耐圧トランジスタ
領域及び低電圧トランジスタ領域を有する周辺回路部並
びにメモリ部の半導体基板上に第1ゲート絶縁膜を形成
する工程と、前記周辺回路部の低電圧トランジスタ領域
及び前記メモリ部の前記第1ゲート絶縁膜を除去する工
程と、シリコン窒化膜を含む多層膜からなる第2ゲート
絶縁膜を全面に形成する工程と、前記第2ゲート絶縁膜
形成後に前記メモリ部及び周辺回路部の前記半導体基板
中にトレンチ溝を形成する工程と、前記トレンチ溝中に
絶縁物を埋め込み、シャロートレンチ素子分離領域を形
成する工程と、前記周辺回路部の第2ゲート絶縁膜の
内、シリコン窒化膜を除去した後、熱酸化により前記周
辺回路部の低電圧トランジスタゲート絶縁膜及び高耐圧
トランジスタゲート絶縁膜を形成する工程と、前記メモ
リ部の前記ゲート絶縁膜、低電圧トランジスタゲート絶
縁膜及び高耐圧トランジスタゲート絶縁膜、並びに前記
シャロートレンチ素子分離領域上にゲート電極を形成す
る工程とを有する半導体装置の製造方法である。
【0020】本発明の別の特徴は、メモリセルトランジ
スタ領域及び選択トランジスタ領域を有するメモリ部並
びに低電圧トランジスタ領域及び高耐圧トランジスタ領
域を有する周辺回路部の半導体基板上に第1ゲート絶縁
膜を形成する工程と、前記周辺回路部の低電圧トランジ
スタ領域及び前記メモリ部の前記第1ゲート絶縁膜を除
去する工程と、シリコン窒化膜を含む多層膜からなる第
2ゲート絶縁膜を形成する工程と、前記第2ゲート絶縁
膜形成後に前記メモリ部及び周辺回路部の前記半導体基
板中にトレンチ溝を形成する工程と、前記トレンチ溝中
に絶縁物を埋め込み、シャロートレンチ素子分離領域を
形成する工程と、前記メモリ部の選択トランジスタ領域
及び前記周辺回路部の第2ゲート絶縁膜の内、シリコン
窒化膜を除去した後、熱酸化により前記周辺回路部の低
電圧トランジスタゲート絶縁膜及び高耐圧トランジスタ
ゲート絶縁膜を形成する工程と、前記メモリセルトラン
ジスタのゲート絶縁膜、選択トランジスタのゲート絶縁
膜、低電圧トランジスタゲート絶縁膜及び高耐圧トラン
ジスタゲート絶縁膜、並びに前記シャロートレンチ素子
分離領域上にゲート電極を形成する工程とを有する半導
体装置の製造方法である。
【0021】本発明の別の特徴は、半導体基板と、この
半導体基板中に形成された実質上4辺を有する第1導電
型の素子領域と、前記素子領域の対向する2辺にそれぞ
れ形成され、第1の導電型と逆導電型のソース電極及び
ドレイン電極と、前記素子領域上に設けられた第1のゲ
ート絶縁膜と、この第1のゲート絶縁膜上に設けられ、
データの記憶が可能であり、かつ電気的に書き込み消去
可能な絶縁膜を有し、かつ、ソース電極及びドレイン電
極が形成されていない2辺で2つの端を有する電荷蓄積
領域と、この電荷蓄積領域の上に設けられ、下面におけ
る前記ソース電極及びドレイン電極が形成されていない
対向する2辺の距離が、前記電荷蓄積領域の上面におけ
る前記ソース電極及びドレイン電極が形成されていない
2辺での2つの端の距離よりも小さく形成された少なく
とも1つのゲート電極とを具備する半導体装置である。
【0022】本発明の別の特徴は、半導体基板と、この
半導体基板中に形成された実質上4辺を有する第1導電
型の素子領域と、この素子領域上に設けられた第1のゲ
ート絶縁膜と、前記半導体基板中に形成された第1導電
型と逆の導電型のソース電極及びドレイン電極と、前記
第1のゲート絶縁膜上に設けられ、データの記憶が可能
であり、かつ電気的に書き込み消去可能な絶縁膜を有
し、対向する2辺で2つの端を有し、少なくとも前記ソ
ース電極及びドレイン電極間が導通状態において、前記
素子形成領域上を電流が流れる方向を第1の方向とし、
前記半導体基板面上で第1の方向と直交する方向を第2
の方向とすると、その上面において、前記第2の方向に
おける2つの端を有する電荷蓄積領域と、この電荷蓄積
領域の上に設けられ、下面における前記第2の方向にお
ける2辺の長さが、前記電荷蓄積領域の上面での前記第
2の方向における前記電荷蓄積領域の2つの端の間の距
離よりも短く形成された少なくとも1つのゲート電極
と、前記ソース電極及びドレイン電極にそれぞれ接続さ
れ、この間の導通状態又は、遮断状態であるかによっ
て、前記電荷蓄積領域のデータ記憶状態を検知する少な
くとも2つの電流端子とを具備する半導体装置である。
【0023】本発明の別の特徴は、半導体基板と、この
半導体基板中に形成された素子領域と、この素子領域上
に設けられた第1のゲート絶縁膜と、少なくとも1つの
ゲート電極と、このゲート電極の少なくとも一部に接し
て、前記半導体基板上に形成された素子分離領域と、前
記第1のゲート絶縁膜上に設けられ、データの記憶が可
能であり、かつ電気的に書き込み消去可能な絶縁膜を有
し、端部が前記素子分離領域中に位置する電荷蓄積領域
とを具備する半導体装置である。
【0024】本発明の別の特徴は、半導体基板と、この
半導体基板中に形成された実質上4辺を有する第1導電
型の素子領域と、この素子領域上に設けられた第1のゲ
ート絶縁膜と、この第1ゲート絶縁膜上に設けられ、デ
ータの記憶が可能であり、かつ、電気的に書き込み消去
可能な絶縁膜を有する電荷蓄積領域と、この電荷蓄積領
域上に設けられた少なくとも1つのゲート電極と、前記
素子領域の対向する2辺にそれぞれ形成され、第1の導
電型と逆の導電型のソース電極及びドレイン電極と、前
記電荷蓄積領域と前記ゲート電極間に配置され、前記ソ
ース電極及びドレイン電極が形成されていない2辺にお
いて、前記電荷蓄積領域に対向した面における前記ゲー
ト電極中央部下と比較して、前記電荷蓄積領域に対向し
た面における前記ゲート電極端下で厚く形成されている
第2ゲート絶縁膜とを具備する半導体装置である。
【0025】本発明の別の特徴は、半導体基板と、この
半導体基板中に形成された実質上4辺を有する第1の導
電型の素子領域と、この素子領域上に設けられた第1の
ゲート絶縁膜と、この第1のゲート絶縁膜上に設けら
れ、データの記憶が可能であり、かつ、電気的に書き込
み消去可能な絶縁膜よりなり、対向する2辺で2つの端
を有する電荷蓄積領域と、この電荷蓄積領域上に設けら
れた少なくとも1つのゲート電極と、前記半導体基板中
に設けられた第1の導電型と逆の導電型のソース電極及
びドレイン電極と、このソース電極及びドレイン電極に
それぞれ設けられ、前記ソース電極及びドレイン電極間
の導通状態と遮断状態によって、前記電荷蓄積領域の記
憶状態を検知する電流端子と、前記電荷蓄積領域と前記
ゲート電極間に配置され、少なくとも前記電流端子間が
導通状態において、素子領域上を電流が流れる方向を第
1の方向とし、前記半導体基板面上で第1の方向と直交
する方向を第2の方向とすると、この第2の方向におい
て、前記電荷蓄積領域に対向した面におけるゲート電極
中央部下と比較して前記電荷蓄積領域に対向した面にお
ける前記ゲート電極端下で厚い第2のゲート絶縁膜とを
具備する半導体装置である。
【0026】
【発明の実施の形態】次に,図面を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同
一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付してい
る。ただし、図面は模式的なものであり,厚みと平面寸
法との関係、各層の厚みの比率等は、現実のものとは異
なる。従って、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌
して判断すべきものである。また、図面相互間において
も互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれてい
る。
【0027】(第1の実施の形態)フローティングゲー
ト型のフラッシュメモリにおいて、セルフアラインST
I(Self-Aligned Shallow Trench Isolation:SA-STI)プ
ロセスによってMONOSセルを形成した場合のプロト
タイプを図2に示す。
【0028】ここでは、半導体基板1上にシャロートレ
ンチ素子分離領域2が複数形成されている。隣接する2
つのシャロートレンチ素子分離領域2の間の半導体基板
1表面付近には、シリコン酸化膜からなるトンネル絶縁
膜3が形成されている。このトンネル絶縁膜3上にはシ
リコン窒化膜からなる電荷蓄積層4が形成されている。
この電荷蓄積層4上には、シリコン酸化膜からなるブロ
ック絶縁膜5が形成されている。このブロック絶縁膜5
は同じ材料であるシャロートレンチ素子分離領域2と一
体となっている。このブロック絶縁膜5及びシャロート
レンチ素子分離領域2上にはゲート電極6が形成されて
いる。
【0029】この場合,このゲート電極6はシャロート
レンチ素子分離領域2にはさまれた部分が先に形成され
た後に、シャロートレンチ素子分離領域が形成され、そ
の後でシャロートレンチ素子分離領域2上に追加でゲー
ト電極6が形成されている。すなわち、同ゲート電極で
あっても場所により別工程で形成されているため,自然
酸化膜がゲート絶縁膜中に含まれている。
【0030】このような構成を採用することにより、L
OCOS型素子分離を用いたMONOSに比べて、サイ
ドウオーク現象を改善できる。また、シャロートレンチ
素子分離領域2上に電荷蓄積層4が形成されていないこ
とで、従来生じていた素子分離領域上の電荷蓄積層4を
介して隣接するセルへ電荷が移動することによるデータ
消失を防ぐことができる。
【0031】このようにSA−STIを用いた場合、ト
ンネル絶縁膜3のゲートエッジ(シャロートレンチ素子
分離領域2に挟まれたゲート電極6の端部)での厚膜化
はほとんどない。しかし、トレンチ形成後に欠陥回復の
ために半導体表面を酸化するときに、ゲート電極6を構
成する多結晶シリコンにバーズビークが入り、シャロー
トレンチ素子分離領域のエッジでブロック絶縁膜5が厚
膜化してしまい、バーズビーク部7が生じてしまう。す
なわち、図3にシャロートレンチ素子分離領域2とゲー
ト電極6の接触部分の拡大図を示す。
【0032】さらにゲート電極6を構成する多結晶シリ
コンが酸化によって後退するので、シャロー素子分離領
域2が突出した突出部8が形成される。このようにシャ
ロー素子分離領域2で挟まれたゲート電極6から、電荷
蓄積層がゲート電極6の幅よりも大きくなり、電荷蓄積
層が図2の断面でより大きい長さを有し、突出部9が形
成される状態となる。
【0033】ここで、ゲート電極6に電圧を印加しても
ゲート電極6から図2中の突出部9には書き込み/消去
に十分な電界がかからないため、この領域9の閾値は制
御できない。
【0034】すなわち、図4に半導体記憶装置での書き
込み状態のセルのサブスレッショルド特性を示す。で
表したのはチャネル中央部の特性で、これに対してで
表したチャネルエッジ部(素子分離領域との境界部)の
特性は書き込み閾値が中央部よりも低いことに特徴があ
る。これはエッジ部においてゲート絶縁膜が厚膜化して
いるために書き込み電界が弱まり、書き込み電流が減少
することに起因する。このようなセルのセル全体として
のサブスレッショルド特性は図5中にで示すように低
電圧部にこぶ(hump)を持ったものとなる。
【0035】図6は書き込み状態、消去状態の両方のサ
ブスレッショルド特性をプロットしたものである。書き
込み状態の特性はで示され、消去状態の特性はで示
される。消去時にはチャネルエッジ部の閾値がチャネル
中央部の閾値よりも高いために、セル全体としての特性
には影響しない。結局、セル特性におけるサイドウオー
ク減少の影響は書き込み特性の悪化として現れる。
【0036】このSA−STIプロセスを用いたプロト
タイプにおける課題を解決する実施の形態を以下の通り
説明する。
【0037】図1に本実施の形態の半導体装置のメモリ
部のメモリセルトランジスタ及び選択トランジスタのロ
ウ方向の断面図を示す。半導体基板1上にトンネル絶縁
膜10が例えば膜厚約0.5nm〜5nm程度のシリコ
ン酸化膜又はシリコン酸窒化膜で形成されている。ここ
で、半導体基板1はその中に半導体基板と逆導電型のウ
エルが表面付近に形成されていてもよい。さらに逆導電
型のウエル上にさらに半導体基板と同一導電型の別のウ
エルが形成されていてもよい(以下同様)。このトンネ
ル絶縁膜10上には、電荷蓄積層11が例えば3nm〜
30nm程度の厚さのシリコン窒化膜やシリコン酸窒化
膜、Ta25、TiO2、Al23等の絶縁膜で形成さ
れている。この電荷蓄積層11上には、ブロック絶縁膜
12が例えば膜厚約1nm〜20nm程度のシリコン酸
化膜又はシリコン酸窒化膜で形成されている。
【0038】このトンネル酸化膜10、電荷蓄積層11
及びブロック絶縁膜12は例えば深さ約20nm〜50
0nm程度のシリコン酸化膜などからなるシャロートレ
ンチ素子分離領域13により互いに分断されている。こ
のシャロートレンチ素子分離領域13及びブロック絶縁
膜12上には、メモリセルの第1ゲート電極14が例え
ば多結晶シリコンで、膜厚約5nm〜500nmで第2
ゲート電極15が、例えばポリサイドや金属で形成され
ている。ここで、ポリサイドは例えば、WSi,NiS
i,MOSi,TiSi,CoSiなどが適用できる。
【0039】この第2ゲート電極15上には、シリコン
窒化膜などによりゲートキャップ絶縁膜16が形成され
ている。このゲートキャップ絶縁膜16上には、シリコ
ン窒化膜などによりバリア絶縁膜31が形成されてい
る。このバリア絶縁膜31上には、層間膜17が形成さ
れている。この層間膜17上部表面付近にはビット線1
8が埋め込まれている。このビット線18及び層間膜1
7上には保護膜19が形成されている。
【0040】ここで、2つのシャロートレンチ素子分離
領域13ではさまれた部分の第1ゲート電極14下方の
半導体基板1の表面はチャネルを形成する。2つのシャ
ロートレンチ素子分離領域13によってはさまれたトン
ネル酸化膜10、電荷蓄積層11及びブロック絶縁膜1
2はその膜厚が、チャネル中央部付近と、シャロートレ
ンチ素子分離領域13に接する部分とで実質的に等しく
形成されている。なお、少なくとも第1ゲート14下の
ブロック絶縁膜12の膜厚がチャネル中央部付近と、シ
ャロートレンチ素子分離領域13に接する部分とで実質
的に等しく形成されている。
【0041】また、半導体基板1上のトンネル酸化膜1
0の膜厚がチャネル中央部付近と、シャロートレンチ素
子分離領域13に接する部分とで実質的に等しく形成さ
れている。また、場合により、半導体基板1上にトンネ
ル酸化膜10が形成され、その上に電荷蓄積層11が形
成され、この上に第1ゲート14が直接形成されている
構造でもよい。また、シャロートレンチ素子分離領域1
3で挟まれたトンネル酸化膜10、電荷蓄積層11及び
ブロック絶縁膜12はそれぞれのロウ方向の長さが実質
上等しく形成されていて、シャロートレンチ素子分離領
域13の側面と同一水平面で接触している。また、第1
ゲート電極14もシャロートレンチ素子分離領域13で
はさまれた部分のロウ方向の長さがシャロートレンチ素
子分離領域13ではさまれたトンネル酸化膜10、電荷
蓄積層11及びブロック絶縁膜12のロウ方向の長さと
実質上等しくなっている。
【0042】ここで、シャロートレンチ素子分離領域1
3上には、第1ゲート14が直接、形成されていて、ト
ンネル酸化膜10、電荷蓄積層11及びブロック絶縁膜
12を間に介在させてはいない。そのため、電荷蓄積層
11を介して隣接するゲートへ電荷が移動することが防
止される。また、シャロートレンチ素子分離領域13の
上端部には窪みであるノッチが生じる場合もある。
【0043】次に周辺回路部の高耐圧トランジスタのロ
ウ方向での断面が図7に示される。ここでは、半導体基
板1上にゲート絶縁膜20が膜厚が例えば約8nm〜4
0nmのシリコン酸化膜又はシリコン酸窒化膜が形成さ
れている。半導体基板1上でゲート絶縁膜20を分断す
るようにシャロートレンチ素子分離領域21が形成され
ている。このシャロートレンチ素子分離領域21の深さ
はメモリ部のシャロートレンチ素子分離領域13の厚さ
よりも高耐圧トランジスタのゲート絶縁膜20の厚さか
らメモリ部のトンネル酸化膜10の厚さを差し引いた分
だけ、浅く形成されている。
【0044】シャロートレンチ素子分離領域21及びゲ
ート絶縁膜20上にはメモリ部の第1ゲート電極14と
同じ組成で、ほぼ同じ膜厚の第1ゲート電極22が形成
されている。この第1ゲート電極22上には、メモリ部
の第2ゲート電極15と同じ組成で、ほぼ同じ膜厚の第
2ゲート電極23が形成されている。この第2ゲート電
極23上には、メモリ部のゲートキャップ絶縁膜16と
同じ組成で、ほぼ同じ膜厚のゲートキャップ絶縁膜24
が形成されている。このゲートキャップ絶縁膜24上に
は、図1に示される通り、バリア絶縁膜31や層間膜1
7などが形成されているが図示は省略されている。
【0045】ここで、ゲート絶縁膜20はその膜厚がシ
ャロートレンチ素子分離領域21と接触する部分と、チ
ャネル中央部とでそれぞれほぼ等しく形成されている。
すなわち、従来例やプロトタイプのようにシャロートレ
ンチ素子分離領域と接触する部分のゲート絶縁膜が他の
部分よりも厚く形成されることはない。
【0046】また、シャロートレンチ素子分離領域21
で挟まれたゲート絶縁膜20は、ロウ方向の長さが、第
1ゲート電極22がシャロートレンチ素子分離領域21
で挟まれた部分のロウ方向の長さと実質上等しくなって
いる。また、シャロートレンチ素子分離領域21の上端
部には窪みであるノッチが生じている。このノッチはメ
モリ部のノッチよりもその窪み深さが大きく形成されて
いる。
【0047】次に周辺部の低電圧トランジスタのロウ方
向での断面が図8に示される。ここでは、半導体基板1
上にゲート絶縁膜25が膜厚が例えば約0.5nm〜1
0nmのシリコン酸化膜又はシリコン酸窒化膜として形
成されている。半導体基板1上でゲート絶縁膜25を分
断するようにシャロートレンチ素子分離領域26が形成
されている。このシャロートレンチ素子分離領域26の
厚さはメモリ部のシャロートレンチ素子分離領域13の
深さとほぼ等しく形成されている。
【0048】シャロートレンチ素子分離領域26及びゲ
ート絶縁膜25上にはメモリ部の第1ゲート電極14と
同じ組成で、ほぼ同じ膜厚の第1ゲート電極27が形成
されている。この第1ゲート電極27上には、メモリ部
の第2ゲート電極15と同じ組成で、ほぼ同じ膜厚の第
2ゲート電極28が形成されている。この第2ゲート電
極28上には、メモリ部のバリア絶縁膜16と同じ組成
で、ほぼ同じ膜厚のゲートキャップ絶縁膜29が形成さ
れている。このゲートキャップ絶縁膜29上には、図1
に示される通り、バリア絶縁膜31や層間膜17などが
形成されているが図示は省略されている。
【0049】ここで、ゲート絶縁膜25はその膜厚がシ
ャロートレンチ素子分離領域26と接触する部分と、チ
ャネル中央部でそれぞれほぼ等しく形成されている。す
なわち、従来例やプロトタイプのようにシャロートレン
チ素子分離領域と接触する部分のゲート絶縁膜が他の部
分よりも厚く形成されることはない。
【0050】また、シャロートレンチ素子分離領域26
で挟まれたゲート絶縁膜25は、ロウ方向の長さが、第
1ゲート電極27がシャロートレンチ素子分離領域26
で挟まれた部分のロウ方向の長さと実質上等しくなって
いる。また、シャロートレンチ素子分離領域26の上端
部には窪みであるノッチが生じている。このノッチはメ
モリ部のノッチよりもその窪み深さが大きく形成されて
いる。また、周辺部での半導体基板表面からシャロート
レンチ上部までの高さが、メモリ部での半導体基板表面
からシャロートレンチ上部までの高さよりも低く形成さ
れている。
【0051】この構造のゲート絶縁膜、ゲート電極作り
分けがなされた構造のゲート絶縁膜の種類ごとの素子分
離領域であるSTI深さ、STI上部エッジの凹部の大
きさ、ゲート電極幅と半導体基板幅の関係、エッジの曲
率半径、ゲート電極の特性が表1に示される。
【0052】
【表1】
【0053】この表1からわかるように、素子分離領域
であるSTI深さはゲート絶縁膜がONOやシリコン酸
化膜の薄膜である場合の深さAがシリコン酸化膜の厚膜
である場合の深さBに比べて、深くなっている。
【0054】また、STI上部エッジの凹部の大きさは
ゲート酸化膜がONOである場合の大きさCが、シリコ
ン酸化膜である場合の大きさDに比べて小さくなってい
る。また、ゲート絶縁膜の種類に関わらず、2つの素子
分離領域ではさまれたゲート電極幅の方が同じ2つの素
子分離領域ではさまれた半導体基板幅よりも大きくなっ
ている。
【0055】さらに、ゲート電極が素子分離領域と接す
るエッジ部分での曲率半径は、半導体基板が素子分離領
域と接するゲート電極近傍でのエッジ部分での曲率半径
よりも小さくなっている。さらに、ゲート電極はPプラ
ス電極とNプラス電極とで作り分けを行うことが可能と
なっている。すなわち、半導体装置中にPプラス電極の
トランジスタとNプラス電極のトランジスタとが混在し
て、両者のゲート電極膜の膜厚が等しく形成される。
【0056】ここで、図9には、本実施の形態のメモリ
部の平面図が示される。この平面図において、“A−
A”線で示される部分の断面図が図1に相当する。図9
に示されるように、図中で上下方向に一定間隔を置い
て、互いに平行に直線状に複数本のビット線(BL)4
3が配置されている。このビット線43に直交して、互
いに平行に複数のデータ選択線(ワード線)40がビッ
ト線43の下方に配置されている。各ワード線40(W
L0〜WL31)の間には、ビット線43の下以外にお
いて、シャロートレンチ素子分離領域13が形成され
て、ソース・ドレイン領域30が絶縁分離されている。
ビット線43のビット線選択信号線41に隣接したソー
ス・ドレイン領域30には、ビット線コンタクト44が
形成されている。また、ビット線43の共通ソース線選
択信号線42に隣接したソース、ドレイン領域30に
は、接地電位が与えられるソース線コンタクト45が接
続されている。なお、図9中では、データ選択線40は
斜線で表示され、シャロートレンチ素子分離領域13は
点模様で表示され、ソース・ドレイン領域30は斜めの
桝目模様で表示される。
【0057】図9中に図示された構成が実際には、図9
の中で上下方向に繰り返して、形成される。
【0058】図10に示されるカラム方向のメモリ部の
断面図では、半導体基板1上にソース・ドレイン領域3
0が複数設けられている。半導体基板1上には、トンネ
ル酸化膜10、電荷蓄積層11及びブロック絶縁膜12
が設けられている。このブロック絶縁膜12上にゲート
形成部分において、第1ゲート電極14、第2ゲート電
極15からなるゲートが複数個形成されている。このゲ
ート形成部分を覆うゲートキャップ絶縁膜16が設けら
れている。ゲートキャップ絶縁膜15及び及び露出した
ブロック絶縁膜12を覆うバリア絶縁膜31がさらに設
けられている。
【0059】ビット線コンタクト44は図10中で右端
部付近に形成されている。このビット線コンタクト44
はビット線引き出し配線47に接続されている。このビ
ット線引き出し配線47はビット線引き出しコンタクト
46に接続され、このビット線引き出しコンタクト46
はビット線18に接続されている。
【0060】ソース線コンタクト45は図10中で左端
部付近に形成されている。このソース線コンタクト45
はソース線配線48に接続されている。
【0061】各ゲート形成部、ビット線コンタクト4
4、ビット線引き出し配線47、ビット線引き出しコン
タクト46、ソース線コンタクト45、ソース線配線4
8は層間膜17で被覆されている。
【0062】また、ビット線18及び層間膜17は保護
膜19で被覆されている。なお、半導体基板上に半導体
基板と反対導電型の第1ウエルを設け、さらにその上に
半導体基板と同一導電型の第2ウエルを設けるツインウ
エル構成としてもよい。
【0063】図11は図9の一部を回路図にて表現した
図である。ここでは、メモリセルのアレイ構造はNAN
D型で、直列に接続されたメモリセルの一端は選択トラ
ンジスタ(S1)50を介してビット線コンタクト44
に接続されており、他の一端は選択トランジスタ(S
2)51を介してソース線コンタクト45に接続されて
いる。
【0064】直列に接続されたメモリセルトランジスタ
(M0〜M31)52のそれぞれのゲート電極はデータ
選択線(WL0〜WL31)40に接続されている。選
択トランジスタ(S1)50のゲート電極はビット線選
択信号線(SSL)41に接続され、選択トランジスタ
(S2)51のゲート電極は共通ソース線選択信号(G
SL)42に接続されている。選択トランジスタ(S
1)50と選択トランジスタ(S2)51で挟まれたメ
モリセルトランジスタ52の列をNANDストリングと
呼び、このNANDストリングが直列に数千個接続さ
れ、このNANDストリングが並列にそれぞれ、データ
選択線、ビット線、共通ソース線に接続されて、数千個
接続されて半導体記憶装置が構成されると数Mビットの
記憶容量の半導体記憶装置となる。
【0065】また、本実施の形態では選択トランジスタ
50、51はメモリセルトランジスタ52と同じMON
OS構造となっている。このためにメモリセルと選択ト
ランジスタでゲート絶縁膜を作り分ける必要が無く、素
子の微細化、低コスト化に適している。また、周辺回路
を形成するトランジスタはMOS構造でゲート酸化膜厚
の異なる2種類のトランジスタが存在する。なお、周辺
回路を構成するトランジスタはそのゲート酸化膜厚が3
種類以上ある場合でも本実施の形態は適用できる。
【0066】本実施の形態によれば、素子分離領域端で
の書き込み消去特性の低下に由来するサイドウオーク現
象を解決し、書き込み消去動作を高速化することが可能
である。
【0067】以下に、本実施の形態の半導体装置の製造
方法を図12乃至図27を用いて説明する。ここでは、
本実施の形態の特徴が表された図1,7,8に示された
断面でのロウ方向における製造方法を説明する。以下の
図12乃至図27において、(a)は、メモリ部のメモ
リセルトランジスタ及び選択トランジスタの製造方法を
示す工程図であり、(b)は周辺回路部の低電圧トラン
ジスタの製造方法を示す工程図であり、(c)は周辺回
路部の高耐圧トランジスタの製造方法を示す工程図であ
る。
【0068】まず、図12(a)、(b)、(c)に示
されるように半導体基板1上に5nm〜20nm程度の
犠牲酸化膜(図示せず)を形成した後、必要に応じてメ
モリ部及び周辺回路部のウエル、チャネル不純物の注入
を行う(図示せず)。犠牲酸化膜を剥離した後、周辺回
路部の高耐圧トランジスタのゲート絶縁膜20を半導体
基板1全面に形成する。ここで、ゲート絶縁膜20は例
えば8nm〜40nm程度のシリコン酸化膜又はシリコ
ン酸窒化膜であるが、後の工程での膜厚の変動量から逆
算して最終的に狙いの膜厚になるように調整しておく必
要がある。
【0069】次に、図13(c)に示されるように高耐
圧トランジスタ部では、全体をレジスト55で覆って、
図13(a)、(b)に示されるメモリ部及び低電圧ト
ランジスタ部では、ゲート絶縁膜20を剥離する。
【0070】次に、図14(c)に示されるようにレジ
スト55を除去した後、図14(a)、(b)に示され
るようにMONOSメモリセルのトンネル絶縁膜10と
して例えば0.5nm〜5nmの厚さからなるシリコン
酸化膜またはシリコン酸窒化膜を形成する。
【0071】次に、図15(a)、(b)、(c)に示
されるように電荷蓄積層11を例えば3nm〜30nm
程度の厚さのシリコン窒化膜やシリコン酸窒化膜、Ta
25、TiO2、Al23等の絶縁膜で堆積し、さらに
ブロック絶縁膜12として1nm〜20nmのシリコン
酸化膜又はシリコン酸窒化膜を形成する。
【0072】次に、図16(a)、(b)、(c)に示
されるように素子分離領域の埋め込み材を平坦化するC
MP法(Chemical Mechanical Polishing)のストッパ膜
56として例えば10nm〜500nm程度のシリコン
窒化膜を堆積する。ここで、ストッパ膜56に求められ
る条件として、(1)CMPのストッパ膜として素子分
離領域の埋め込み材に対して十分な選択比があること、
(2)ストッパ膜56を剥離する際に、MONOSのブ
ロック絶縁膜12と十分な選択比があること、(3)素
子分離領域形成のための異方性エッチングの後、基板表
面を酸化してダメージ回復するが、この際に酸化されな
い膜であることの3点を少なくとも満たす必要がある。
【0073】ここで、素子分離領域の埋め込み膜および
ブロック絶縁膜が酸化膜である場合にはストッパ膜56
としてはシリコン窒化膜が適している。さらに素子分離
領域の異方性エッチングのマスク材57としてたとえば
シリコン酸化膜を20nm〜500nm堆積する。な
お、図16(c)に示された高耐圧トランジスタ領域で
は、ゲート絶縁膜20が図16(a),(b)に示され
たメモリ部や低電圧トランジスタ領域のトンネル絶縁膜
10と比べてその厚さが厚いため、図16(c)に示さ
れたマスク材57の上表面が図16(a),(b)に示
されたマスク材57の上表面よりも高く形成されてい
る。
【0074】次に、図17(a),(b)、(c)に示
されるようにレジスト(図示せず)をパターニングして
マスク材57を異方性エッチングで加工し、続いてスト
ッパ膜56、ブロック絶縁膜12、電荷蓄積層11、ト
ンネル酸化膜10、ゲート絶縁膜20を加工した後に半
導体基板1を所望の深さまでエッチングして素子分離溝
(トレンチ溝)58,59,60を形成する。
【0075】この際、図17(c)に示された領域で
は、半導体基板1上に形成されたゲート絶縁膜20の厚
さが図17(a),(b)に示されたトンネル絶縁膜1
0の厚さよりも厚いために、その厚みの追加分に対応し
て、素子分離溝60の深さが図17(a),(b)に示
された素子分離溝58,59の深さよりも浅く形成され
ている。また、メモリ部ではトランジスタの大きさが周
辺回路部よりも小さいため、周辺回路部の素子分離溝5
9,60よりもその素子分離溝58の幅や素子分離溝の
間隔が小さく形成されている。
【0076】次に、図18(a),(b)、(c)に示
されるようにエッチングによって半導体基板1に入った
欠陥等のダメージを回復するために、酸化雰囲気中でア
ニールすることで、素子分離溝内の半導体基板1表面上
に例えば厚さ2nm〜50nmのシリコン酸化膜61を
形成する。このときに、マスク材57は酸化されず、し
たがってバーズビークも入らないので、素子分離端にお
けるブロック絶縁膜12の厚膜化が起こらない。
【0077】このようにチャネル領域中央上とシャロー
トレンチ素子分離領域と接する部分のブロック絶縁膜1
2の膜厚が等しくなる。こここで、膜厚が等しいとは、
その物理的膜厚が実質的に等しいことを意味し、具体的
には、素子分離端とチャネル中央での、その膜厚の差が
約2nmよりは小さくなっていて、好ましくは1nm程
度以下になっていることが望ましい。すなわち、膜厚の
差が2nmあると、サイドウオーク現象が発生してしま
う。これによって、素子分離端での書き込み消去特性の
劣化を防止することが可能となり、サイドウオーク現象
のない良好なトランジスタ特性を得ることができる。
【0078】次に、図19(a),(b)、(c)に示
されるように素子分離溝58,59,60をそれぞれ素
子分離絶縁膜(埋め込み材)62,63,64で埋め込
んだ後、CMP法によって各素子分離絶縁膜62,6
3,64の上表面を平坦化する。各素子分離絶縁膜はそ
の上表面が半導体基板表面から例えば約100nm〜3
00nm程度となるように形成する。
【0079】次に、図20(a),(b)、(c)に示
されるように、例えば80〜200℃に熱した燐酸によ
ってマスク材57を剥離する。マスク材57の剥離後の
表面にはブロック絶縁膜12が露出した状態となる。こ
の際、マスク材57の剥離条件によっては、各素子分離
絶縁膜62,63,64の上表面端部には、互いにほぼ
等しい大きさの窪み65が形成される。
【0080】次に、図21(a)に示されるようにメモ
リセルトランジスタ領域及び選択トランジスタ領域をレ
ジスト66で覆った後、図21(b)、(c)に示され
るように周辺回路領域のブロック絶縁膜12及び電荷蓄
積層11をCDE(ChemicalDry Etching)などの等方性
エッチングを用いて剥離する。
【0081】この際、周辺回路部における各素子分離絶
縁膜63,64の上表面端部には、互いにほぼ等しい大
きさの窪み67が形成される。この窪み67は先の工程
で形成された窪み65よりもその大きさが大きくなって
いる。窪み67の深さは例えば、5nm以上となる。ま
た、メモリ部における素子分離絶縁膜62はこの工程に
おいては、レジスト66で覆われているために、窪み6
5の大きさは変化しない。または凹部は形成されない。
【0082】また、周辺回路領域の絶縁膜剥離を例え
ば、ブロック絶縁膜12のみをRIEなどの異方性エッ
チングで行ってもよい。この場合は、エッチングによっ
て周辺回路領域の素子分離領域の上面の半導体基板表面
からの高さが、メモリ部における素子分離領域の上面の
半導体基板表面からの高さよりも低くなる。この場合の
ゲート絶縁膜の種類ごとの素子分離領域の半導体基板表
面からのSTI深さ、STI上部の半導体基板上表面か
らの高さ、ゲート電極幅と半導体基板の幅の大小関係、
エッジの曲率半径、ゲート電極の特性について、まとめ
て表2に示す。
【0083】
【表2】
【0084】この表2からわかるように、素子分離領域
であるSTI深さはゲート絶縁膜がONOやシリコン酸
化膜の薄膜である場合の深さAがシリコン酸化膜の厚膜
である場合の深さBに比べて、深くなっている。
【0085】また、STI上部の半導体基板上表面から
の高さはゲート酸化膜がONOである場合の高さEが、
シリコン酸化膜である場合の高さFに比べて高くなって
いる。また、ゲート絶縁膜の種類に関わらず、2つの素
子分離領域で挟まれたゲート電極幅の方が同じ2つの素
子分離領域で挟まれた半導体基板幅よりも大きくなって
いる。
【0086】さらに、ゲート電極が素子分離領域と接す
るエッジ部分での曲率半径は、半導体基板が素子分離領
域と接するゲート電極近傍でのエッジ部分での曲率半径
よりも小さくなっている。さらに、ゲート電極はPプラ
ス電極とNプラス電極とで作り分けを行うことが可能と
なっている。
【0087】ブロック絶縁膜12と素子分離絶縁膜6
2,63,64に共にシリコン酸化膜を用いた場合、ブ
ロック絶縁膜12の剥離時に素子分離絶縁膜63、64
の上部もエッチングされて窪み67が形成されるが、素
子分離絶縁膜63、64の側面に接する電荷蓄積層11
はシリコン窒化膜を用いた場合には、エッチング時のシ
リコン酸化膜との選択比は十分あり、素子分離絶縁膜6
3,64の側面がサイドエッチされてディボット等が発
生することは無い。
【0088】こうして、電荷蓄積層11の剥離後には、
図21(b)に示されるように低電圧トランジスタ領域
にはトンネル絶縁膜10が露出し、図21(c)に示さ
れるように高電圧トランジスタ領域には高電圧トランジ
スタ用ゲート絶縁膜20が露出した状態となる。
【0089】次に、図22(a)に示されるようにメモ
リセルトランジスタ領域のレジスト66を除去した後、
図22(b)に示されるように低電圧トランジスタ領域
にゲート絶縁膜25を例えば0.5nm〜10nmの膜
厚のシリコン酸化膜又はシリコン酸窒化膜で形成する。
【0090】この際、ゲート絶縁膜25の形成を熱酸化
で行うことで、メモリ部のブロック絶縁膜12や高電圧
トランジスタのゲート絶縁膜20に対して同時にデンシ
ファイ効果が得られるのでマスク材57や電荷蓄積層1
1の剥離時のダメージを回復することが可能で、メモリ
セルや周辺回路の信頼性を向上することが出来る。
【0091】次に、図23(a)、(b)、(c)に示
されるように、ゲート電極材料68,69,70とし
て、例えばドープしていない多結晶または非晶質のシリ
コンを5nm〜500nmの膜厚となるように堆積す
る。
【0092】次に、図24(a)、(b)、(c)に示
されるように、ゲート電極材料68,69,70上に例
えば膜厚10nm前後のシリコン酸化膜71を堆積す
る。これは、この後のゲート電極への不純物注入時に不
純物が電極から抜けるのを抑制するためである。
【0093】次に、図25(a)に示されるようにメモ
リセル領域をレジスト72で覆って、図25(b)、
(c)に示されるように周辺部トランジスタのゲート電
極に例えば燐又は砒素を10E19cm-3以上注入して
n型ゲート電極27,22を形成する。
【0094】次に、図26(a)に示されるようにレジ
スト72を剥離した後、今度は周辺回路部のみをレジス
ト73で覆い、メモリセル部に例えばボロンを10E1
9cm-3以上注入して、P型の第1ゲート電極14を形
成する。
【0095】次に、図27(a)、(b)、(c)に示
されるように、各第1ゲート電極14,27,22上の
酸化膜71を剥離した後、WSi,NiSi,MoS
i,TiSi,CoSi等のいずれかを堆積してゲート
電極15,28,23を形成する。この後、図示しない
が、バリア絶縁膜31、層間膜17、ビット線18、保
護膜19などを順次形成する。
【0096】本実施の形態では各ゲート電極は不純物を
添加したポリシリコンとポリサイドとのスタック構造と
したがこれに限定されず、ポリメタルやメタル電極を用
いてもよい。また、ポリシリコンの不純物の打ち分けを
メモリセル部と周辺回路部に分けて行っているがこれに
限らず、所望のトランジスタ特性およびセル特性が得ら
れるように作り分け方を変えても良いし、作り分けをし
なくても良い。作り分けをしない場合、ポリシリコンへ
の不純物注入はインプラに限らず、図23の工程で砒
素、燐、ボロン等でドープされた多結晶シリコンを堆積
しても良い。
【0097】なお、図23の工程で、非晶質シリコンを
堆積した場合には、後の熱工程においてポリシリコンに
変化する。また、ゲート電極の材料としては、低抵抗が
必要な場合には金属材料を用いることが好ましいが、金
属を用いた場合には、ゲート電極形成後の製造工程で加
えられる温度がポリシリコンなどと比べて高温を用いる
ことができず、製造工程に制約が生じる。そのため、低
抵抗と製造工程中の加熱温度のトレードオフの関係で適
宜、ゲート電極材料が選択される。
【0098】また、図25,26で示した工程におい
て、ゲート電極だけにではなく、チャネル不純物注入や
ウエル不純物注入を行ってもよい。ゲート絶縁膜形成や
素子分離トレンチ表面の酸化などの高温工程を通過した
後に不純物注入すれば、熱工程による不純物の拡散を回
避できるので、よりシャープな不純物プロファイルが得
られ、デバイス特性を向上することができる。
【0099】ゲート電極堆積後の工程は図示しないが、
リソグラフィによってパターニングを行い、拡散層を形
成した後、層間膜を堆積し、コンタクト、配線を形成し
てMISFETを形成する。
【0100】本実施の形態によれば、ゲート絶縁膜を素
子分離膜形成工程の前に形成するので、チャネルエッ
ジ、中央共に制御良く同じ膜厚にすることができる。さ
らにゲート電極となる多結晶シリコンは素子分離後に堆
積するので、トレンチ形成後の酸化でバーズビークが入
ることがない。結果として、チャネルエッジにおけるゲ
ート絶縁膜の厚膜化や薄膜化等の問題を回避できてデバ
イス特性を向上させることができる。
【0101】さらにゲート電極の側壁も酸化されないの
でゲート絶縁膜端と同一平面状にゲート電極の側壁を位
置させることが可能で、書き込み消去時にゲート絶縁膜
全体に均一な電界を与えることができる。さらに本発明
ではメモリセルトランジスタのトンネル酸化膜をさらに
酸化することでMOSトランジスタのゲート絶縁膜とし
ているのでゲート酸化前のウェット処理が不要となり、
シャロートレンチ素子分離側面に窪みが形成されること
を回避できる。
【0102】また、このゲート酸化がバリア絶縁膜や周
辺回路部の酸化膜に対してはデンシファイとして働くの
でウェット処理等でできる可能性のあるピンホールを塞
ぎ、メモリセル及び周辺回路部のトランジスタの信頼性
を向上させることができる。
【0103】さらにゲート絶縁膜のチャネル方向の幅
と、シャロートレンチ素子分離で挟まれた部分のゲート
電極のチャネル方向の幅とが等しく形成でき、トランジ
スタの特性が向上する。
【0104】また全てのトランジスタに対してゲート電
極を同時に堆積している上に、素子分離領域で挟まれる
部分と、素子分離領域上の部分とで、多結晶シリコンを
二度付ける必要がないので工程数の削減につながり、低
コスト化が実現できる。
【0105】さらにゲート絶縁膜の作り分け(MONO
S構造とMOS構造)やゲート電極の作り分け(Pプラ
スゲートとNプラスゲート)の工程数を削減し、低コス
ト化を実現している。
【0106】また、ゲート電極としてドープされていな
い多結晶シリコンを用いればメモリセルと周辺トランジ
スタでPプラスゲートとNプラスゲートを作り分けるこ
とも容易である。
【0107】この場合、ゲート電極の多結晶シリコンは
Pプラス部分とNプラス部分とで同時に形成しているた
め、膜厚が等しくなるので、後のゲート電極の加工が容
易となる。
【0108】さらに、メモリ部のゲート電極と周辺回路
部のゲート電極とを同時に形成できるので、製造工程数
が削減できる。
【0109】また、メモリ部と周辺回路部でそれぞれ、
一方をPプラス部分、他方をNプラス部分とすることが
できる。また、メモリ部、周辺回路部それぞれにPプラ
ス部分、Nプラス部分を両方混在させて形成することも
できる。この場合、メモリ部においては、例えば、メモ
リ部の多数個のセルトランジスタにP型不純物を導入
し、セルトランジスタよりも少数の個数の選択トランジ
スタにN型不純物を導入し、周辺回路部の多数個の低電
圧トランジスタにP型不純物を導入し、少数個の高耐圧
トランジスタにN型不純物を導入することで形成でき
る。
【0110】このプロセスをNANDフラッシュメモリ
に用いた場合、選択トランジスタをメモリセルトランジ
スタと同じゲート絶縁膜構造にすることで、工程数が増
加することはない。
【0111】なお、Pプラス部とNプラス部とが混在し
た場合、Pプラス部、Nプラス部の境界部分の半導体基
板、素子分離領域、又はゲート電極にP型不純物とN型
不純物の両方が注入されている。なお、Pプラス部、N
プラス部の境界部分の大きさによっては、P型不純物、
N型不純物いずれも注入されない。
【0112】また、シャロートレンチ素子分離領域上に
形成された第2ゲート電極15、28,23は、各ゲー
トの膜中に自然酸化膜を含むことなく、素子分離領域間
に形成されている第1ゲート電極14、27、22と一
体形成されていて、抵抗値が一定に保たれ、従来技術に
おいて2段階で間に自然酸化膜を介してゲート電極が形
成された場合と比較してゲート電極の制御性が向上す
る。
【0113】本実施の形態は、加工ダメージを受けずに
電荷蓄積絶縁膜を形成できる場合に効果を有する。
【0114】本実施の形態においては、MONOS構造
の半導体記憶装置を例に挙げて説明したが、本実施の形
態はMONOS構造の半導体記憶装置に限られるもので
はなく、ゲート絶縁膜の電気的特性の高特性化が必要な
微細化されたMOSトランジスタを有する半導体装置全
般に適用できる。
【0115】(第2の実施の形態)本実施の形態におい
ては、メモリ部の選択トランジスタの構造が第1の実施
の形態と異なり、図8に示される周辺回路部の低電圧ト
ランジスタと同一の構造となっている。 このように選
択トランジスタのゲート絶縁膜がMONOS構造ではな
くMOS構造になっている。メモリ部のカラム方向の断
面図は図28に示される通りで、メモリセルトランジス
タの形状は第1の実施の形態と同様となっている。選択
トランジスタ部分のゲート絶縁膜の構成が第1の実施の
形態と異なり、低電圧トランジスタのゲート絶縁膜25
で構成されている。
【0116】この実施の形態の回路図は図29に示され
る通りで、第1の実施の形態同様に直列に接続されたメ
モリセルトランジスタ(M0〜M31)52の両端にそ
れぞれ接続された選択トランジスタ(S1、S2)5
0、51の構成が、MONOSではなくMOS構造とし
て表される。他の構成は、図11に示された第1の実施
の形態の回路図と同一である。
【0117】本実施の形態では、選択トランジスタのゲ
ート絶縁膜にシリコン窒化膜を用いていないことから、
半導体記憶装置の動作時のゲート電圧やドレイン電圧の
ストレスによって選択トランジスタの閾値が変動するこ
とがなくなり、より高性能で高信頼性の半導体記憶装置
を実現できる。
【0118】選択トランジスタのゲート絶縁膜25とし
ては、例えば0.5nm〜10nm程度のシリコン酸化
膜又はシリコン酸窒化膜が挙げられるが、周辺回路部の
低電圧トランジスタと同じ形成条件にすることがプロセ
スの工程削減のためには望ましい。すなわち、本実施の
形態の製造方法は、第1の実施の形態の製造方法におい
て、選択トランジスタをメモリ部のメモリセルトランジ
スタと同じ製造工程を経ずに、周辺回路部の低電圧トラ
ンジスタと同様の製造工程を適用することで実現され
る。
【0119】このプロセスをNANDフラッシュメモリ
に用いた場合、選択トランジスタを周辺回路部の低電圧
トランジスタと同じゲート絶縁膜構造にすることで、製
造工程数が増加することはない。
【0120】本実施の形態においては、MONOS構造
の半導体記憶装置を例に挙げて説明したが、本実施の形
態はMONOS構造の半導体記憶装置に限られるもので
はなく、ゲート絶縁膜の電気的特性の高特性化が必要な
微細化されたMOSトランジスタを有する半導体装置全
般に適用できる。
【0121】(第3の実施の形態)本実施の形態の半導
体装置は、特に絶縁膜を電荷蓄積層として用いるメモリ
セルにおいて使用される。
【0122】図30には、本実施の形態のプロトタイプ
である自己整合STIを用いたMONOS型メモリセル
が示される。図30(A)には、本形態のプロトタイプ
の上面図が示されていて、素子分離領域110に囲まれ
て、素子領域111が直線状に左右方向に形成されてい
る。この不純物領域の長手方向に直交して、ゲート電極
112が形成されている。素子領域111には、ゲート
電極112の左右それぞれの側にコンタクト113が1
対設けられている。また、ゲート電極には、その端部に
幅の広い領域が設けられ、そこにはコンタクト114が
設けられている。このメモリセルではゲート電極112
の両側の素子領域111がソース拡散層115、ドレイ
ン拡散層116となり、データ読み出し時にはソース拡
散層115からドレイン拡散層116へ図30(A)中
の矢印で示されるCからD方向へ流れる電流量によって
書き込み状態と消去状態とを判別する。このような構造
は、NAND型EEPROMやNOR型EEPROM等
で利用される。
【0123】図30(A)における“C−D”線上での
断面図が、図30(B)に示される。半導体基板117
上にゲート電極112が形成され、その両側の半導体基
板117中にソース拡散層115、ドレイン拡散層11
6が形成されている。ゲート電極112は、トンネル絶
縁膜118、データ保持絶縁膜(電荷蓄積領域)11
9、ブロック絶縁膜120からなるゲート絶縁膜の上に
積層されている。半導体基板117、ゲート電極112
の表面上には層間絶縁膜121が形成されている。
【0124】また、図30(A)における“E−F”線
上での断面図が、図30(C)に示される。半導体基板
117中には、素子分離溝122が設けられ、その中に
素子分離領域110が形成されている。素子分離領域1
10の間には、トンネル絶縁膜118、データ保持絶縁
膜119、ブロック絶縁膜120からなるゲート絶縁膜
が形成されている。このブロック絶縁膜120上には、
ゲート電極112が素子分離領域110上にまで延在し
て形成されている。
【0125】このような図30(B)、図30(C)に
示されたメモリセルの製造方法においては、素子分離溝
を形成するためのエッチング加工時や、ゲート電極及び
ゲート絶縁膜のエッチング加工時に、データ保持絶縁膜
端が異方性エッチングのプラズマにさらされるために、
素子分離領域のエッジ及びゲートのエッジにおいてデー
タ保持絶縁膜が加工ダメージを受け、このためデータ保
持絶縁膜のエッジ部における電荷保持力が劣化し、メモ
リセルの信頼性が損なわれる場合がある。
【0126】図30に示される構造を持つメモリセルの
場合、とりわけ素子分離領域のエッジにおけるデータ保
持絶縁膜の特性劣化が深刻な問題となる場合がある。以
下にそれを説明する。図30(B)に示される断面にお
いて、メモリセルトランジスタを、、の領域に分
ける。ここでは、、の領域のデータ保持絶縁膜がダ
メージを受けたダメージ領域123となっている。同様
に図30(C)に示される断面において、メモリセルト
ランジスタを、、の領域に分ける。ここでは、
、のデータ保持絶縁膜がダメージを受けたダメージ
領域124となっている。
【0127】ここで、データ保持絶縁膜に電子をトラッ
プさせて閾値を高くした状態(書き込み状態)を仮定す
る。図31(A)には、図30(B)の断面に相当する
トランジスタの回路図を示し、図31(B)には、図3
0(C)の断面に相当するトランジスタの回路図を示
し、図31(C)には横軸にゲート電圧、縦軸にドレイ
ン電流を表し、データ保持絶縁膜の状態ごとの電流―電
圧特性の変化を示す。図31(A)に示される回路図で
は、ゲートが共通に接続された3つのトランジスタ、
、がソース、ドレイン間で直列に接続された構成が
示される。このトランジスタ、、は、図30
(B)におけるメモリセルトランジスタ、、の領
域にそれぞれが対応している。また、図31(B)に示
される回路図では、ゲートが共通に接続された3つのト
ランジスタ、、がソース、ドレイン間で並列に接
続された構成が示される。このトランジスタ、、
は、図30(C)におけるメモリセルトランジスタ、
、の領域にそれぞれが対応している。
【0128】データ保持絶縁膜のエッジ部では電荷保持
特性が劣化しているので、電子が容易に脱離する。MO
NOS型メモリセルに代表されるような電荷蓄積領域と
して絶縁膜を用いた構造のメモリセルの場合、領域、
、間又は、、間では、電荷の移動は行われな
いので、電荷が抜けた領域(エッジ部)はチャネル中央
部と比較して閾値が低下する。ここで、図30(B)に
おいて示される断面は電流が流れる方向でのチャネルを
表していて、この電流が流れる方向にトランジスタが直
列に接続されていた場合、いずれかのトランジスタの閾
値が低くなっても、全体としての閾値は変化しない。
【0129】ここで、領域、、はソース、ドレイ
ン間に直列に配置されているので、領域、の閾値が
低下しても領域の閾値が高ければソース、ドレイン間
に電流は流れず、ゲートエッジ部の閾値低下はメモリセ
ルの閾値低下としては検知されない。一方、領域、
、はソース、ドレイン間に並列に接続されているの
で領域、の閾値が低下するとソース、ドレイン間に
電流が流れるので、素子分離領域のエッジ部における閾
値低下がメモリセルの閾値低下として検知される。この
様子が図31(C)に示されている。すなわち、書き込
み直後は各領域ともにほぼ同じゲート電圧になるが、時
間の推移とともに書き込み状態で、中央部に比べて、
エッジ部、におけるゲート電圧がより多く低下し、
消去状態の電圧に近づいている。つまりメモリセルの電
荷保持特性が、ダメージを受けた部分の電荷保持特性で
決定されることになる。
【0130】上述のように、自己整合STI構造でMO
NOS型メモリセルを形成した場合には、素子分離領域
のエッジまたはゲート電極のエッジでの、電荷蓄積領域
のデータ保持特性劣化がメモリセルの信頼性に対して影
響を及ぼし、特に素子領域を定義する4辺のうちソー
ス、ドレイン間電流の流れる方向と平行な2辺のエッジ
での電荷保持特性劣化が問題となる場合がある。本実施
の形態では以上の問題を解決する方法を提供する。
【0131】次に、本実施の形態の自己整合STIを用
いたMONOS型メモリセルが図32に示される。図3
2(A)には、本形態の半導体装置の上面図が示されて
いて、素子分離領域130に囲まれて、素子領域131
が直線状に左右方向に形成されている。この素子領域1
31の長手方向に直交して、ゲート電極132が形成さ
れている。素子領域131には、ゲート電極132の左
右それぞれの側にコンタクト133が1対設けられてい
る。また、ゲート電極132には、その端部に幅の広い
領域が設けられ、そこにはゲートコンタクト134が設
けられている。このメモリセルではゲート電極132の
両側の素子領域131がソース不純物領域135、ドレ
イン不純物領域136となり、データ読み出し時にはソ
ース不純物領域135からドレイン不純物領域136へ
図32(A)中の矢印で示されるGからH方向へ流れる
電流量によって書き込み状態と消去状態とを判別する。
このような構造は、NAND型EEPROMやNOR型
EEPROM等で利用される。
【0132】図32(A)における“G−H”線上での
断面図が、図32(B)に示される。半導体基板137
上にゲート電極132が形成され、その両側の半導体基
板137中にソース拡散層135、ドレイン拡散層13
6が形成されている。このゲート電極132は下層の第
1ゲート138、その上の第2ゲート139から構成さ
れている。ゲート電極132は、トンネル絶縁膜14
0、データ保持絶縁膜(電荷蓄積領域)141、ブロッ
ク絶縁膜142からなるゲート絶縁膜の上に積層されて
いる。ゲート電極132の側面にはゲート側壁絶縁膜1
43が設けられている。半導体基板137、ゲート電極
112、ゲート側壁絶縁膜143の表面上には層間絶縁
膜144が形成されている。ここで、データ保持絶縁膜
141はゲート電極132よりもその幅がゲート側壁絶
縁膜143の厚さ分、大きく形成されている。
【0133】また、図32(A)における“I−J”線
上での断面図が、図32(C)に示される。半導体基板
137中には、素子分離溝145が設けられ、その中に
素子分離領域130が形成されている。素子分離領域1
30の間には、トンネル絶縁膜140、データ保持絶縁
膜141、ブロック絶縁膜142からなるゲート絶縁膜
及び第1ゲート138が形成されている。このブロック
絶縁膜142上には、第2ゲート139が素子分離領域
130上にまで延在して形成されている。ここで、デー
タ保持絶縁膜141は第1ゲート138よりもその幅が
大きく形成され、素子分離領域130内に突き出してい
る。
【0134】本メモリセルでは、半導体基板137中の
上部には図示しない低濃度不純物領域であるウエルが形
成されている。半導体基板137上に例えば膜厚が1〜
15nm程度のシリコン酸化膜やシリコン酸窒化膜等か
らトンネル絶縁膜140が形成されている。さらに、こ
のトンネル絶縁膜140上には、膜厚が例えば3〜30
nm程度のシリコン窒化膜、シリコン酸窒化膜、Ta2
5膜、TiO2膜、Al23膜等の絶縁膜でデータ保持
膜141が形成されている。さらにこのデータ保持膜1
41の上には、膜厚が例えば1〜15nm程度のシリコ
ン酸化膜やシリコン酸窒化膜等でブロック絶縁膜142
が形成されている。このブロック絶縁膜142の上に
は、例えばポリシリコンやWSi(タングステンシリサ
イド)とポリシリコンとのスタック構造、又は、NiS
i,MOSi,TiSi,CoSiとポリシリコンのス
タック構造、金属とポリシリコンのスタック構造、又は
シリコンの金属化合物や金属の単層構造からなるゲート
電極132が10nmから500nmの厚さで形成され
ている。
【0135】次に、本実施の形態の半導体装置の動作を
説明する。図32に示されたトランジスタがメモリセル
を構成する。消去動作は例えばゲート電極を0Vとした
状態で半導体基板に高電圧(例えば10〜25V)を印
加して、半導体基板から電荷蓄積領域にホールを注入す
ることで行われる。またはソース電位に対してドレイン
電位を負にバイアスしてチャネルで加速されたホットホ
ールを発生させ、さらにゲート電極をソース電位に対し
て負にバイアスすることでホットホールを電荷蓄積領域
に注入することで行われる。またはウエル電位に対して
ソース電位及びドレイン電位を正にバイアスして不純物
領域とウエル間のジャンクションでホットホールを発生
させ、さらにゲート電極をウエル電位に対して負にバイ
アスすることでホットホールを電荷蓄積領域に注入する
ことで行われる。
【0136】書き込み動作は例えば半導体基板を0Vと
して状態でゲート電極に高電圧(例えば10〜25V)
を印加して、半導体基板から電荷蓄積領域に電子を注入
することで行われる。またはソース電位に対してドレイ
ン電位を正にバイアスしてチャネルで加速されたホット
エレクトロンを発生させ、さらにゲート電極をソース電
位に対して正にバイアスすることでホットエレクトロン
を電荷蓄積領域に注入することで行われる。
【0137】読み出し動作では、ドレインコンタクトに
接続されたビット線をプリチャージした後にフローティ
ングにし、ゲート電極の電圧を読み出し電圧Vref、
ソース線を0Vとして、メモリセルに電流が流れるか否
かをビット線で検出することにより行われる。すなわ
ち、メモリセルの閾値VthがVrefよりも大きい、
書き込み状態ならばメモリセルはオフになるのでビット
線はプリチャージ電位を保つ。これに対して選択メモリ
セルの閾値VthがVrefよりも小さい消去状態なら
ばメモリセルはオンするのでビット線の電位はプリチャ
ージ電位からΔVだけ低下する。この電位変化をセンス
アンプで検知することによってメモリセルのデータが読
み出される。
【0138】図32(A)に示されるように、ゲート電
極132の両側の半導体基板上には素子領域131が形
成され、データの読み出し時にはゲートのエッジと垂直
な方向(“G−H”線方向)に流れる電流量によって記憶
されたデータを判別する。ここで、図32(B)に示さ
れるように、データ保持絶縁膜141はゲート電極13
2に対して突き出した形状となっている。ここで、突き
出す程度は0.5nmから10nm程度である。ここ
で、突き出す程度が小さいと、効果が得られず、突き出
す程度が大きすぎると製造工程において、困難が生じ、
微細化には不適切である。
【0139】また、図32(C)の断面に示すように、
素子分離溝145はゲート電極132及びゲート絶縁膜
中のトンネル絶縁膜140及びブロック絶縁膜142に
対して自己整合的に形成されている。ここで、データ保
持絶縁膜141はゲート電極132中の第1ゲート13
8及び半導体基板137に対して突き出しており、両端
が素子分離溝145中に入り込んだ形状となっている。
【0140】このように、本実施の形態の半導体装置に
おいてはデータ保持絶縁膜が、ゲート電極、若しくは半
導体基板又はその両方に対して突き出しているために、
データ保持絶縁膜の突き出し部がメモリセルトランジス
タの電荷蓄積領域としてもゲート絶縁膜としても使用さ
れない。
【0141】データ保持絶縁膜のエッジ部は中央部と比
較して、加工ダメージによって電荷保持力が劣るが、こ
の領域の電荷保持特性がメモリセルの電荷保持特性に影
響しないために、信頼性の高い不揮発性半導体記憶装置
が実現できる。ここで、図32(B)に示される断面
で、メモリセルを領域、、としてエッジ部と中央
部とに分割する。さらに、図32(C)に示される断面
で、メモリセルを領域、、としてエッジ部と中央
部に分割する。ここでは、エッジ部、、、の電
荷蓄積絶縁膜の特性が中央部、と同一であるため
に、エッジ部に起因した信頼性劣化がない。このように
突き出し部の突き出しの長さは、加工ダメージの進入深
さよりも大きい値とすることで、エッジ部、、、
の特性が中央部、の特性と等しくなる。
【0142】ここで、特にソース、ドレイン間電流の流
れる方向(図32(A)の“G−H”方向)と平行な2
辺(素子分離端と接する2辺)で、データ保持絶縁膜が
突き出している形状になっていることの効果が大きい。
これは図32(C)の領域、はソース、ドレイン間
において中央部と並列に配置されているため、この部
分の電荷抜けによる閾値低下がメモリセル全体の閾値低
下として検知されるため、特に、の部分の電荷抜け
を防ぐ必要があるためである。
【0143】図32(B)に示す断面での各領域をトラ
ンジスタを用いた回路図で表すと図33(A)の通りと
なるが、各領域、、の特性が等しいため、図33
(B)に示されるように1つのトランジスタで表現され
る。さらに図32(C)に示す断面での各領域をトラン
ジスタを用いた回路図で表すと図33(C)の通りとな
るが、各領域、、の特性が等しいため、図33
(D)に示されるように1つのトランジスタで表現され
る。
【0144】ここで、図32(C)に示された断面を拡
大した例を図34に示す。第1ゲート電極143下の半
導体基板137と素子分離領域130の間には、素子分
離側壁絶縁膜146が形成されている。また、第1ゲー
ト電極138側面と素子分離領域130の間には、ポリ
シリコン側壁酸化膜147が形成されている。また、第
2ゲート電極139がポリシリコン側壁酸化膜147及
び素子分離領域130に接する端部148では、第2ゲ
ート電極139が半導体基板137方向へ張り出してい
る。このように、データ保持絶縁膜142は第1ゲート
138よりもポリシリコン側壁酸化膜147の厚さ分、
素子分離領域130方向に突き出している。また、デー
タ保持絶縁膜142は半導体基板137よりも素子分離
側壁酸化膜146の厚さ分、素子分離領域130方向に
突き出している。
【0145】本実施の形態では、データ保持絶縁膜の両
端が、ゲート電極及び半導体基板の両方に対して突き出
しているが、ゲート電極又は半導体基板のいずれかに対
して突き出していてもよい。すなわち、図32の“I−
J”断面又は“G−H”断面のいずれか一方のみを採用
し、他方を本実施の形態のプロトタイプの通りとしても
よい。また、本実施の形態ではメモリセルトランジスタ
の素子領域を定義する4辺全てにおいてデータ保持絶縁
膜が突き出しているが、4辺のうち少なくとも1辺、好
ましくは、ソース、ドレイン間電流の流れる方向と平行
な2辺で、データ保持絶縁膜が突き出している形状であ
ればよい。
【0146】このようにMONOS型不揮発性メモリセ
ルにおいて、ゲート電極よりもデータ保持絶縁膜が突き
出している形状にすることによって、データ保持特性を
向上させることができる。
【0147】さらに、ゲート電極に対してデータ保持絶
縁膜が突き出した形状となっているので、加工ダメージ
を受けたデータ保持絶縁膜端を電荷蓄積領域及びトラン
ジスタのゲート絶縁膜として使用しなくて済むため、メ
モリセルの信頼性が向上する。とりわけ、ソース、ドレ
イン間電流の流れる方向(図32(C)の“I−J”方
向)と平行な2辺(素子分離領域端と接する2辺)で、
データ保持絶縁膜が突き出している形状になっている
と、閾値降下を防止でき、データ保持特性を改善する効
果が大きい。
【0148】本実施の形態の半導体装置によれば、電荷
蓄積領域の両端が、ゲート側壁絶縁膜の下において、ゲ
ート電極へ突き出し、チャネル端において、半導体基板
に対して突き出していれば、チャネル部への製造工程に
おけるダメージが入ることを防止できる。
【0149】このように、電荷蓄積領域がゲート電極又
は基板に対して突き出していることで、加工によるダメ
ージを受け、電荷保持特性が劣化した絶縁膜端部を電荷
蓄積領域としてもゲート絶縁膜としても使用しないの
で、メモリセルの信頼性が向上する。
【0150】本実施の形態の半導体装置においては、読
み出し電流が流れる向きと並列に配置された、データ保
持絶縁膜端部をゲート電極又は半導体基板に対して突き
出した形状とすることで、データ保持絶縁膜端部の閾値
落ちがメモリセルの閾値落ちとして検知されることを防
止する。
【0151】なお、第1の実施の形態における図2及び
図3に示されるような形状の半導体装置とした場合でも
本実施の形態の半導体装置の効果を得ることができる。
【0152】次に、図35乃至図43を用いて、本実施
の形態の半導体装置の製造方法の一例を説明する。図3
5乃至図43においては、それぞれ各図の(A)図が図
32(A)における“I−J”線上での断面、(B)図
が図32(A)における“G−H”線上での断面に相当
している。
【0153】まず、半導体基板137上に犠牲酸化膜
(図示せず)を形成した後、チャネル不純物やウエル不
純物の注入を行い、犠牲酸化膜を剥離する。
【0154】次に、図35(A)及び図35(B)に示
されるように、半導体基板137上に例えば1〜15n
m程度の厚さのシリコン酸化膜やシリコン酸窒化膜等の
トンネル絶縁膜140、例えば3〜30nm程度の厚さ
のシリコン窒化膜やシリコン酸窒化膜、Ta25、Ti
2、Al23等の絶縁膜により、データ保持絶縁膜1
41を順次形成する。さらに例えば1〜15nm程度の
厚さのシリコン酸化膜やシリコン酸窒化膜等により、ブ
ロック絶縁膜142を形成する。さらにその上に、例え
ばポリシリコン等により、第1ゲート電極を10〜10
0nm程度の厚さで堆積する。さらにシリコン窒化膜等
の絶縁膜を10〜200nm程度の厚さで堆積してマス
ク材150を形成する。
【0155】次に、図36(A)及び図36(B)に示
される工程において、フォトリソグラフィーによって素
子分離領域のパターンニングを行った後、マスク材15
0、第1ゲート電極138、ブロック絶縁膜142、デ
ータ保持絶縁膜141、トンネル絶縁膜140、及び半
導体基板137を異方性エッチングにより加工し、素子
分離溝151を形成する。ここで、形成される素子分離
溝の深さは例えば約50nm〜300nm程度である。
なお、図36(B)に示される断面では、素子分離溝は
形成されない。
【0156】次に、図37(A)に示されるように第1
ゲート電極138の側壁を酸化し、ゲート側壁絶縁膜1
52が形成される。この工程で酸化される第1ゲート電
極138の厚さは約0.5nmから15nm程度であ
る。この値は加工によるダメージがデータ保持絶縁膜1
41に進入しない値が選ばれる。なお、図37(B)に
示される断面では、酸化は行なわれない。
【0157】このとき半導体基板137の素子分離溝1
51の側壁部分も酸化され、素子分離側壁絶縁膜153
が形成されるが、データ保持絶縁膜141は酸化されな
いように酸化条件を調整する。第1ゲート電極138は
例えばポリシリコンを用い、素子分離溝151の側壁は
半導体基板137であるので、単結晶シリコンを用いた
場合、両者の酸化レートの違いを利用して、酸化条件が
設定できる。この第1ゲート電極138の側壁の酸化量
及び素子分離溝151の側壁の酸化量によって、データ
保持絶縁膜141の突き出し量が決まる。すなわち、第
1ゲート電極138側面にゲート側壁絶縁膜152が形
成されたことによる、第1ゲート電極138側面の後退
量によって、データ保持絶縁膜141の第1ゲート電極
138への突き出し量が決定される。また、素子分離溝
151側面に素子分離側壁絶縁膜153が形成されたこ
とによる、半導体基板137側面の後退量によって、デ
ータ保持絶縁膜141の半導体基板137への突き出し
量が決定される。
【0158】ここで形成される素子分離溝の側壁の酸化
膜は、半導体基板を構成する単結晶シリコンの酸化膜で
あり、比較的硬度が高い性質を持つ。なお、第1ゲート
電極138の側壁のみ、または半導体基板137の素子
分離溝151の側壁部のみ酸化されるような条件として
も良い。こうして、酸化により第1ゲート電極138や
半導体基板137が後退した結果、データ保持絶縁膜1
41の両端は、第1ゲート電極138、又は半導体基板
137のどちらか一方、又は第1ゲート電極138と半
導体基板137との両者に対して突き出した形状とな
る。
【0159】ここで、データ保持絶縁膜141に順テー
パが形成されるようにエッチングされる条件を用いるこ
とにより、後の工程の素子分離溝151へのシリコン酸
化膜埋め込みをより容易にすることができる。順テーパ
ーの角度としては、半導体基板137の上面を標準とし
て60°から89°の範囲の角度が良い。
【0160】次に、図37(A)に示されるように、ポ
リシリコンからなる第1ゲート電極138の酸化によっ
て、第1ゲート電極側壁酸化膜152がデータ保持絶縁
膜141よりも出る構造にすることが、例えば、後で述
べるHDP−SiO2による素子分離絶縁膜埋め込み時
のデータ保持絶縁膜141のダメージを小さくし、より
信頼性の高いデバイス構造を形成するのに望ましい。ま
た、半導体基板137の酸化によって、素子分離側壁酸
化膜153がデータ保持絶縁膜141よりも素子分離溝
151に出る構造にすることが、後の工程の素子分離溝
151へのシリコン酸化膜埋め込みをより容易にするこ
とができる。
【0161】ここで、データ保持絶縁膜141の両端
は、半導体基板137から0.5nm以上15nm以下
の範囲内で突き出していることが信頼性上望ましく、素
子分離領域151内壁に形成した酸化膜の厚さとして
は、1nm以上16nm以下の範囲で形成することが望
ましい。
【0162】第1ゲート電極138や半導体基板137
を、データ保持絶縁膜141に対して後退させる方法は
酸化に限定されず、ウェットエッチング等によるエッチ
バックでも良い。さらに例えば、TEOSやHTO(Hi
gh Temperature Oxide)をデータ保持絶縁膜141の突
き出し量よりも厚く堆積することにより、後述するHD
P(High Density Plasma)−SiO2による素子分離
絶縁膜埋め込み時のデータ保持絶縁膜のダメージを小さ
くしても良い。この場合、データ保持絶縁膜をエッチン
グさせないことが必要である。酸化と組み合わせて、ウ
ェットエッチングなどを用いることもできる。さらに、
シリコン酸化膜等の絶縁膜を例えば5〜50nm程度の
厚さで堆積した後、異方性エッチングによってエッチバ
ックし、側壁絶縁膜を形成し、これをマスクとして第1
ゲート絶縁膜及び半導体基板をエッチングして素子分離
溝を形成することもできる。
【0163】次に、図38(A)に示されるように、素
子分離溝151を例えば、HDP−SiO2やTEOS
などのシリコン酸化膜等の堆積法で、埋め込んだ後、C
MP法によって平坦化して、素子分離領域110を形成
する。ここで埋め込むシリコン酸化膜は単結晶シリコン
の酸化膜に比べて、比較的硬度が低い性質を持つ。
【0164】次に、図39(A)及び(B)に示される
ように、CMPのストッパであるマスク材150をウェ
ットエッチングにより除去する。
【0165】次に、図40(A)及び(B)に示される
ように、例えばポリシリコンやWSi(タングステンシ
リサイド)とポリシリコンとのスタック構造、又は、N
iSi、MoSi、TiSi、CoSiなどのシリコン
の金属化合物とポリシリコンのスタック構造、金属とポ
リシリコンのスタック構造、またはシリコンの金属化合
物やW、Al、Cuなどの金属の単層構造またはポリシ
リコンの単層構造からなる第2ゲート電極139を堆積
し、第1ゲート電極138と合わせて、メモリセルのゲ
ート電極132とする。
【0166】次に、図41に示されるようにフォトリソ
グラフィーによってゲートのパターンを形成し、異方性
エッチングによってゲート電極をエッチングする。図4
1(B)においては、ブロック絶縁膜142が露出し
て、一部にゲート電極132が形成される。なお、図4
1(A)に示される断面では、ゲート電極132はエッ
チングされない。この工程において、データ保持絶縁膜
141はエッチングしない。ここでは、データ保持絶縁
膜141の上のブロック絶縁膜142はエッチングして
もしなくてもどちらの場合も可能である。
【0167】次に、必要に応じてエッチングダメージ回
復のための熱処理を行った後、図42(B)に示される
ように、シリコン酸化膜等の絶縁膜を例えば5〜50n
m程度の厚さで堆積し、異方性エッチングによってこれ
をエッチバックし、側壁絶縁膜143を形成する。この
時に側壁絶縁膜143をマスクとしてデータ保持絶縁膜
141もエッチングする。その結果、ゲート電極132
に対して、側壁絶縁膜143の膜厚分だけ、データ保持
絶縁膜141が突き出した形状となる。ここで、側壁絶
縁膜143の厚さは堆積厚さに相当するので、堆積膜厚
を調整して、側壁絶縁膜143の厚さを制御する。又
は、側壁絶縁膜143を堆積によってではなく、ゲート
多結晶シリコンを酸化することによって形成しても良
い。この場合、側壁絶縁膜143の厚さは酸化量によっ
て調整される。
【0168】次に、図43(B)に示されるように拡散
層の不純物を注入して、ソース、ドレイン不純物領域1
35,136を形成する。さらに、図43(A)及び
(B)に示されるように層間絶縁膜144を堆積する。
さらに層間絶縁膜144中にコンタクトプラグ133,
134を形成し、メタル配線(図示せず)等を形成する
工程を経て不揮発性メモリセルを完成させる。
【0169】本実施の形態の半導体記憶装置の製造方法
によれば、第1ゲート電極138でチャネル幅を規定
し、第2ゲート電極139でチャネル長を規定すること
によって、メモリセルを形成するデータ保持絶縁膜14
1の面積を2つのリソグラフィによって決めることがで
きる。さらに、この2つのリソグラフィには、直線状の
パターンを用いることができる。よって、チャネル幅と
チャネル長以外に、浮遊ゲートと制御ゲートとのリソグ
ラフィ寸法に大きく依存する浮遊ゲート型不揮発性半導
体記憶装置よりも寸法ばらつきのメモリ特性に対する影
響要因を減らすことができ、メモリセルごとの書き込み
電圧や消去電圧をより一層安定させることができ、信頼
性を向上できる。
【0170】また、第1ゲート電極138が形成されて
いない部分には、データ保持絶縁膜141が形成されて
いない。よって、例えば、第2ゲート電極139の下に
データ保持絶縁膜141が形成されている場合に生じ
る、第2ゲート電極139下のデータ保持絶縁膜141
の電極加工中や動作時のデータ保持絶縁膜141への電
荷注入が生じない。よって、それらが起因となる隣接す
るメモリセル間のチャネル間の耐圧ばらつきや電流漏れ
の問題が生じない。
【0171】(第3の実施の形態の変形例)本変形例で
は、第3の実施の形態の半導体装置において、図32
(C)に示される断面の構造を図44に示される構造に
替えて構成している。ここでは、素子分離領域の下部が
データ保持絶縁膜141の下側に形成されていない構造
となっている。
【0172】本変形例の半導体装置の製造方法は、“I
−J”線上での断面においてのみ、図37以降に示され
る工程において第3の実施の形態と異なり、“G−H”
線上での断面では、第3の実施の形態の半導体装置の製
造方法と同様であるので図示及び説明は省略する。すな
わち、図36(A)に示される工程の後で、図45に示
されるように。素子分離溝151形成後のゲート側壁絶
縁膜形成工程において、素子分離溝151の側面の酸化
を行わずに、ゲート側壁絶縁膜152を形成する。
【0173】次に、図46に示されるように、素子分離
溝151を例えば、HDP−SiO2やTEOSなどの
シリコン酸化膜等の堆積法で、埋め込んだ後、CMP法
によって平坦化して、素子分離領域110を形成する。
ここで埋め込むシリコン酸化膜は単結晶シリコンの酸化
膜に比べて、比較的硬度が低い性質を持つ。
【0174】次に、図47に示されるように、CMPの
ストッパであるマスク材150をウェットエッチングに
より除去する。
【0175】次に、図48に示されるように、例えばポ
リシリコンやWSi(タングステンシリサイド)とポリ
シリコンとのスタック構造、又は、NiSi、MoS
i、TiSi、CoSiなどのシリコンの金属化合物と
ポリシリコンのスタック構造、金属とポリシリコンのス
タック構造、またはシリコンの金属化合物やW、Al、
Cuなどの金属の単層構造またはポリシリコンの単層構
造からなる第2ゲート電極139を堆積し、第1ゲート
電極138と合わせて、メモリセルのゲート電極132
とする。
【0176】次に、図49に示されるように層間絶縁膜
144を堆積する。さらに層間絶縁膜144中にコンタ
クトプラグ134を形成し、メタル配線(図示せず)等
を形成する工程を経て不揮発性メモリセルを完成させ
る。
【0177】このように素子分離側壁絶縁膜を設けない
ことで、データ保持絶縁膜141が第1ゲート電極13
8に対してのみ突き出し、半導体基板137に対しては
突き出さない形状とすることができる。本変形例におい
ても第3の実施の形態同様の効果を得ることができる。
【0178】(第4の実施の形態)図50には、本実施
の形態のプロトタイプである自己整合STIを用いたM
ONOS型メモリセルが示される。図50(A)には、
本形態のプロトタイプの上面図が示されていて、素子分
離領域110に接して半導体基板117中の一部にソー
ス不純物領域155が直線状に左右方向に形成されてい
る。このソース不純物領域155の一部ではその幅が大
きくなっていて、ソースコンタクト157が設けられて
いる。また、このソース不純物領域155に対向して素
子分離領域110に接して、半導体基板117中の一部
にドレイン不純物領域156が直線上に左右方向に形成
されている。このドレイン不純物領域156の一部では
その幅が大きくなっていて、ドレインコンタクト158
が設けられている。
【0179】ソース不純物領域155及びドレイン不純
物領域156の長手方向に直交して、ゲート電極112
が形成されている。ゲート電極112には、その端部に
幅の広い領域が設けられ、そこにはゲートコンタクト1
14が設けられている。このメモリセルではゲート電極
112の真下にソース不純物領域155、ドレイン不純
物領域156が設けられ、データ読み出し時にはソース
不純物領域155からドレイン不純物領域156へ図5
0(A)中の矢印で示されるMからN方向へ流れる電流
量によって書き込み状態と消去状態とを判別する。この
ような構造は、AND型EEPROMやDINOR型E
EPROM等で利用される。
【0180】図50(A)における“K−L”線上での
断面図が、図50(B)に示される。半導体基板117
上にゲート電極112が形成されている。ゲート電極1
12は、トンネル絶縁膜118、データ保持絶縁膜(電
荷蓄積領域)119、ブロック絶縁膜120からなるゲ
ート絶縁膜の上に積層されている。半導体基板117、
ゲート電極112の表面上には層間絶縁膜121が形成
されている。
【0181】また、図50(A)における“M−N”線
上での断面図が、図50(C)に示される。半導体基板
117中には、素子分離溝122が設けられ、その中に
素子分離領域110が形成されている。素子分離領域1
10の間には、トンネル絶縁膜118、データ保持絶縁
膜119、ブロック絶縁膜120からなるゲート絶縁膜
が形成されている。このブロック絶縁膜120上には、
ゲート電極112が素子分離領域110上にまで延在し
て形成されている。トンネル絶縁膜118の端部の半導
体基板117中には、素子分離溝122は設けられてお
らず、素子分離領域110に接して、ソース不純物領域
155及びドレイン不純物領域156が設けられてい
る。
【0182】このような図50(B)、図50(C)に
示されたメモリセルの製造方法においては、素子分離溝
を形成するためのエッチング加工時や、ゲート電極及び
ゲート絶縁膜のエッチング加工時に、データ保持絶縁膜
端が異方性エッチングのプラズマにさらされるために、
素子分離領域のエッジ及びゲートのエッジにおいてデー
タ保持絶縁膜が加工ダメージを受け、このためデータ保
持絶縁膜のエッジ部における電荷保持力が劣化し、メモ
リセルの信頼性が損なわれる場合がある。
【0183】図50に示される構造を持つメモリセルの
場合、とりわけ素子分離領域のエッジにおけるデータ保
持絶縁膜の特性劣化が深刻な問題となる場合がある。以
下にそれを説明する。図50(B)に示される断面にお
いて、メモリセルトランジスタを、、の領域に分
ける。ここでは、、の領域のデータ保持絶縁膜がダ
メージを受けたエッジ領域123となっている。同様に
図50(C)に示される断面において、メモリセルトラ
ンジスタを、、の領域に分ける。ここでは、、
のデータ保持絶縁膜がダメージを受けたエッジ領域1
24となっている。
【0184】ここで、データ保持絶縁膜に電子をトラッ
プさせて閾値を高くした状態(書き込み状態)を仮定す
る。図51(A)には、図50(B)の断面に相当する
トランジスタの回路図を示し、図51(B)には、図5
0(C)の断面に相当するトランジスタの回路図を示
し、図51(C)には横軸にゲート電圧、縦軸にドレイ
ン電流を表し、データ保持絶縁膜の状態ごとの電流―電
圧特性の変化を示す。図51(A)に示される回路図で
は、ゲートが共通に接続された3つのトランジスタ、
、がソース、ドレイン間で並列に接続された構成が
示される。このトランジスタ、、は、図50
(B)におけるメモリセルトランジスタ、、の領
域にそれぞれが対応している。また、図51(B)に示
される回路図では、ゲートが共通に接続された3つのト
ランジスタ、、がソース、ドレイン間で直列に接
続された構成が示される。このトランジスタ、、
は、図50(C)におけるメモリセルトランジスタ、
、の領域にそれぞれが対応している。
【0185】データ保持絶縁膜のエッジ部では電荷保持
特性が劣化しているので、電子が容易に脱離する。MO
NOS型メモリセルに代表されるような電荷蓄積領域と
して絶縁膜を用いた構造のメモリセルの場合、領域、
、間又は、、間では、電荷の移動は行われな
いので、電荷が抜けた領域(エッジ部)はチャネル中央
部と比較して閾値が低下する。ここで、図50(B)に
おいて示される断面は電流が流れる方向でのチャネルを
表していて、この電流が流れる方向にトランジスタが直
列に接続されていた場合、いずれかのトランジスタの閾
値が低くなっても、全体としての閾値は変化しない。
【0186】ここで、領域、、はソース、ドレイ
ン間に直列に配置されているので、領域、の閾値が
低下しても領域の閾値が高ければソース、ドレイン間
に電流は流れず、ゲートエッジ部のしきい値低下はメモ
リセルの閾値低下としては検知されない。一方、領域
、、はソース、ドレイン間に並列に接続されてい
るので領域、の閾値が低下するとソース、ドレイン
間に電流が流れるので、素子分離領域のエッジ部におけ
る閾値低下がメモリセルの閾値低下として検知される。
この様子が図51(C)に示されている。すなわち、書
き込み直後は各領域ともにほぼ同じゲート電圧になる
が、時間の推移とともに書き込み状態で、中央部に比
べて、エッジ部、におけるゲート電圧がより多く低
下し、消去状態の電圧に近づいている。つまりメモリセ
ルの電荷保持特性が、ダメージを受けた部分の電荷保持
特性で決定されることになる。
【0187】上述のように、自己整合STI構造でMO
NOS型メモリセルを形成した場合には、素子分離領域
のエッジ又はゲート電極のエッジでの、電荷蓄積領域の
データ保持特性劣化がメモリセルの信頼性に対して影響
を及ぼし、特に素子領域を定義する4辺のうちソース、
ドレイン間電流の流れる方向と平行な2辺のエッジでの
電荷保持特性劣化が問題となりうる。本実施の形態では
以上の問題を解決する方法を提供する。
【0188】次に、本実施の形態の自己整合STIを用
いたMONOS型メモリセルが図52に示される。図5
2(A)には、本形態の半導体装置の上面図が示されて
いて、素子分離領域160に接して、一方側の半導体基
板161中にソース不純物領域162が直線状に左右方
向に形成されている。このソース不純物領域162に対
向して、素子分離領域160に接して、他方側の半導体
基板161中にドレイン不純物領域163が形成されて
いる。ソース不純物領域162には、その一部で幅が広
く形成されていて、そこにはソースコンタクト164が
形成されている。さらにドレイン不純物領域163に
は、その一部で幅が広く形成されていて、そこにはドレ
インコンタクト165が形成されている。これらソース
不純物領域162、ドレイン不純物領域165の長手方
向に直交して、ゲート電極166が形成されている。
【0189】また、ゲート電極166には、その端部に
幅の広い領域が設けられ、そこにはゲートコンタクト1
67が設けられている。このメモリセルではゲート電極
166の下側の半導体基板161の一部がソース不純物
領域162、ドレイン不純物領域163となり、データ
読み出し時にはソース不純物領域162からドレイン不
純物領域163へ図52(A)中の矢印で示されるQか
らR方向へ流れる電流量によって書き込み状態と消去状
態とを判別する。このような構造は、AND型EEPR
OMやDINOR型EEPROM等で利用される。
【0190】図52(A)における“O−P”線上での
断面図が、図52(B)に示される。半導体基板161
上にゲート電極166が形成されている。このゲート電
極166は下層の第1ゲート170、その上の第2ゲー
ト171から構成されている。ゲート電極166は、ト
ンネル絶縁膜172、データ保持絶縁膜(電荷蓄積領
域)173、ブロック絶縁膜174からなるゲート絶縁
膜の上に積層されている。ゲート電極166の側面には
ゲート側壁絶縁膜175が設けられている。半導体基板
161、ゲート電極166、ゲート側壁絶縁膜175の
表面上には層間絶縁膜176が形成されている。ここ
で、データ保持絶縁膜173はゲート電極166よりも
その幅がゲート側壁絶縁膜175の厚さ分、大きく形成
されている。
【0191】また、図52(A)における“Q−R”線
上での断面図が、図52(C)に示される。半導体基板
161中には、素子分離溝177が設けられ、その中に
素子分離領域160が形成されている。素子分離領域1
60の間には、トンネル絶縁膜172、データ保持絶縁
膜173、ブロック絶縁膜174からなるゲート絶縁膜
及び第1ゲート170が形成されている。このブロック
絶縁膜174上には、第2ゲート171が素子分離領域
160上にまで延在して形成されている。ここで、デー
タ保持絶縁膜173及びその下に位置するトンネル絶縁
膜172は第1ゲート170よりもその幅が大きく形成
され、素子分離領域160内に突き出している。
【0192】本メモリセルでは、半導体基板161中の
上部には図示しない低濃度不純物領域であるウエルが形
成されている。半導体基板161上に例えば膜厚が1〜
15nm程度のシリコン酸化膜やシリコン酸窒化膜等か
らトンネル絶縁膜172が形成されている。さらに、こ
のトンネル絶縁膜172上には、膜厚が例えば3〜30
nm程度のシリコン窒化膜、シリコン酸窒化膜、Ta2
5膜、TiO2膜、Al23膜等の絶縁膜でデータ保持
絶縁膜173が形成されている。
【0193】さらにこのデータ保持絶縁膜173の上に
は、膜厚が例えば1〜15nm程度のシリコン酸化膜や
シリコン酸窒化膜等でブロック絶縁膜174が形成され
ている。このブロック絶縁膜174の上には、例えばポ
リシリコンやWSi(タングステンシリサイド)とポリ
シリコンとのスタック構造、又は、NiSi,MOS
i,TiSi,CoSiとポリシリコンのスタック構
造、金属とポリシリコンのスタック構造、又はシリコン
の金属化合物や金属の単層構造からなるゲート電極16
6が10nmから500nmの厚さで形成されている。
ここで、素子分離領域160の端に接する半導体基板1
61中には、ソース不純物領域162、ドレイン不純物
領域163が形成されている。このソース不純物領域1
62、ドレイン不純物領域163は、第1ゲート170
から突き出したデータ保持絶縁膜173の下に形成され
ているが、第1ゲート電極170の下方には形成されて
いない。
【0194】次に、本実施の形態の半導体装置の動作を
説明する。図52に示されたトランジスタがメモリセル
を構成する。消去動作は例えばゲート電極を0Vとした
状態で半導体基板に高電圧(例えば10〜25V)を印
加して、半導体基板から電荷蓄積領域にホールを注入す
ることで行われる。またはソース電位に対してドレイン
電位を負にバイアスしてチャネルで加速されたホットホ
ールを発生させ、さらにゲート電極をソース電位に対し
て負にバイアスすることでホットホールを電荷蓄積領域
に注入することで行われる。またはウエル電位に対して
ソース電位及びドレイン電位を正にバイアスして不純物
領域とウエル間のジャンクションでホットホールを発生
させ、さらにゲート電極をウエル電位に対して負にバイ
アスすることでホットホールを電荷蓄積領域に注入する
ことで行われる。
【0195】書き込み動作は例えば半導体基板を0Vと
して状態でゲート電極に高電圧(例えば10〜25V)
を印加して、半導体基板から電荷蓄積領域に電子を注入
することで行われる。またはソース電位に対してドレイ
ン電位を正にバイアスしてチャネルで加速されたホット
エレクトロンを発生させ、さらにゲート電極をソース電
位に対して正にバイアスすることでホットエレクトロン
を電荷蓄積領域に注入することで行われる。
【0196】読み出し動作では、ドレインコンタクトに
接続されたビット線をプリチャージした後にフローティ
ングにし、ゲート電極の電圧を読み出し電圧Vref、
ソース線を0Vとして、メモリセルに電流が流れるか否
かをビット線で検出することにより行われる。すなわ
ち、メモリセルの閾値VthがVrefよりも大きい、
書き込み状態ならばメモリセルはオフになるのでビット
線はプリチャージ電位を保つ。これに対して選択メモリ
セルの閾値VthがVrefよりも小さい消去状態なら
ばメモリセルはオンするのでビット線の電位はプリチャ
ージ電位からΔVだけ低下する。この電位変化をセンス
アンプで検知することによってメモリセルのデータが読
み出される。
【0197】ここで、図52(B)に示されるように、
データ保持絶縁膜173は第1ゲート電極170に対し
て突き出した形状となっている。ここで、突き出す程度
はデータ保持絶縁膜173が0.5nmから10nm程
度、素子分離領域160中に入っている。ここで、突き
出す程度が小さいと、効果が得られず、突き出す程度が
大きすぎると製造工程において、困難が生じ、微細化に
は不適切である。
【0198】また、図52(C)に示されるように、素
子分離溝160はゲート絶縁膜中のトンネル絶縁膜17
2及びデータ保持絶縁膜173に対して自己整合的に形
成されている。このトンネル絶縁膜172及びデータ保
持絶縁膜173は、ブロック絶縁膜174及び第1ゲー
ト電極170より、左右方向に突き出している。このよ
うに、電荷蓄積絶縁膜はゲート電極に対して突き出して
おり、両端が素子分離絶縁膜中に入り込んだ形状となっ
ている。ここでは、“Q−R”線に平行な方向の制御ゲ
ートの2辺と、“O−P”線に平行な方向の拡散層の2
辺で囲まれた制御ゲート下の矩形状の半導体基板領域が
島状領域となる。
【0199】第1ゲート電極170の下方端の両側の半
導体基板161上にはソース、ドレイン不純物領域16
2、163が形成され、データの読み出し時にはゲート
の長手方向(“Q−R”線方向)に流れる電流量によって
記憶されたデータを判別する。このように、本実施の形
態の半導体装置においてはデータ保持絶縁膜が、ゲート
電極または半導体基板またはその両方に対して突き出し
ているために、データ保持絶縁膜の突き出し部がメモリ
セルトランジスタの電荷蓄積領域としてもゲート絶縁膜
としても使用されない。
【0200】データ保持絶縁膜のエッジ部は中央部と比
較して、加工ダメージによって電荷保持力が劣るが、こ
の領域の電荷保持特性がメモリセルの電荷保持特性に影
響しないために、信頼性の高い不揮発性半導体記憶装置
が実現できる。
【0201】ここで、図52(B)に示される断面で、
メモリセルを領域、、としてエッジ部と中央部と
に分割する。さらに、図52(C)に示される断面で、
メモリセルを領域、、としてエッジ部と中央部に
分割する。ここでは、エッジ部、、、の電荷蓄
積絶縁膜の特性が中央部、と同一であるために、エ
ッジ部に起因した信頼性劣化がない。このように突き出
し部の突き出しの長さは、加工ダメージの進入深さより
も大きい値とすることで、エッジ部、、、の特
性が中央部、の特性と等しくなる。
【0202】ここで、特にソース、ドレイン間電流の流
れる方向(図52(A)の“Q−R”'方向)と平行な
2辺(ゲートエッジを定義する2辺)で、データ保持絶
縁膜が突き出している形状になっていることの効果が大
きい。これは図52(B)の領域、はソース、ドレ
イン間において中央部と並列に配置されているため、
この部分の電荷抜けによる閾値低下がメモリセル全体の
閾値低下として検知されるため、特に、の部分の電
荷抜けを防ぐ必要があるためである。
【0203】図52(B)に示す断面での各領域をトラ
ンジスタを用いた回路図で表すと図53(A)の通りと
なるが、各領域、、の特性が等しいため、図53
(B)に示されるように1つのトランジスタで表現され
る。さらに図52(C)に示す断面での各領域をトラン
ジスタを用いた回路図で表すと図53(C)の通りとな
るが、各領域、、の特性が等しいため、図53
(D)に示されるように1つのトランジスタで表現され
る。
【0204】本実施の形態では、データ保持絶縁膜の両
端が、ゲート電極及び半導体基板の両方に対して突き出
しているが、ゲート電極又は半導体基板のいずれかに対
して突き出していてもよい。すなわち、図52の“O−
P”断面又は“Q−R”断面のいずれか一方のみを採用
し、他方を本実施の形態のプロトタイプの通りとしても
よい。また、本実施の形態ではメモリセルトランジスタ
の素子領域を定義する4辺全てにおいてデータ保持絶縁
膜が突き出しているが、4辺のうち少なくとも1辺、好
ましくは、ソース、ドレイン間電流の流れる方向と平行
な2辺で、データ保持絶縁膜が突き出している形状であ
ればよい。
【0205】本実施の形態の半導体装置においては、第
3の実施の形態の半導体装置の効果と同様の効果を得る
ことができる。すなわち、データ保持絶縁膜が、ゲート
電極又は半導体基板又はその両方に対して突き出してい
るために、データ保持絶縁膜のエッジ部がメモリセルト
ランジスタの電荷蓄積領域としてもゲート絶縁膜として
も使用されない。データ保持絶縁膜のエッジ部は中央部
と比較して、加工ダメージによって電荷保持力が劣る
が、この領域の電荷保持特性がメモリセルの電荷保持特
性に影響しないために、信頼性の高い不揮発性メモリが
実現できる。
【0206】次に図54乃至図62を用いて、本実施の
形態の半導体装置の製造方法の一例を説明する。
【0207】図54乃至図62においては、それぞれ各
図の(A)図が図52(A)における“Q−R線上での
断面、(B)図が図52(A)における“O−P”線上
での断面に相当している。
【0208】まず、半導体基板161上に犠牲酸化膜
(図示せず)を形成した後、チャネル不純物やウエル不
純物の注入を行い、犠牲酸化膜を剥離する。
【0209】次に、図54(A)及び図54(B)に示
されるように、半導体基板161上に例えば1〜15n
m程度の厚さのシリコン酸化膜やシリコン酸窒化膜等の
トンネル絶縁膜172、例えば3〜30nm程度の厚さ
のシリコン窒化膜やシリコン酸窒化膜、Ta25、Ti
2、Al23等の絶縁膜により、データ保持絶縁膜1
73を順次形成する。さらに例えば1〜15nm程度の
厚さのシリコン酸化膜やシリコン酸窒化膜等により、ブ
ロック絶縁膜174を形成する。さらにその上に、例え
ばポリシリコン等により、第1ゲート電極170を10
〜100nm程度の厚さで堆積する。さらにシリコン窒
化膜等の絶縁膜を10〜200nm程度の厚さで堆積し
てマスク材180を形成する。
【0210】次に、図55(A)に示される工程におい
て、フォトリソグラフィーによって素子分離領域のパタ
ーンニングを行った後、マスク材180、第1ゲート電
極170を異方性エッチングにより加工する。なお、図
55(B)に示される断面では、エッチングは行なわれ
ない。
【0211】次に、図56(A)に示されるように、マ
スク材180をマスクに半導体基板161中に拡散層不
純物を注入して、ソース、ドレイン不純物領域162,
163を形成する。
【0212】次に、図57(A)に示されるようにシリ
コン酸化膜等の絶縁膜を例えば5〜50nm程度の厚さ
で堆積した後、異方性エッチングによってエッチバック
し、ゲート側壁絶縁膜181を形成し、これをマスクと
してブロック絶縁膜174、データ保持絶縁膜173、
トンネル絶縁膜172、及び半導体基板161を異方性
エッチングにより加工し、素子分離溝177を形成す
る。ここで、形成される素子分離溝177の深さは例え
ば約50nm〜300nm程度である。なお、図57
(B)に示される断面では、素子分離溝は形成されな
い。このようにゲート側壁絶縁膜181を形成すること
で、チャネル端にソース、ドレイン不純物領域162,
163を残すことができる。この残されたソース、ドレ
イン不純物領域162,163の幅は、残されたゲート
側壁絶縁膜181の幅に対応して制御できる。その結
果、第1ゲート電極170に対して、ゲート側壁絶縁膜
181の膜厚だけ、データ保持絶縁膜175が突き出し
た形状となる。
【0213】次に、必要に応じてエッチングダメージ回
復のための熱処理を行った後、図58(A)に示される
ように、素子分離溝177をシリコン酸化膜等の絶縁膜
で埋め込み、CMP法によって平坦化した後、CMP法
のストッパであるマスク材180をウェットエッチング
により除去する。また、図58(B)に示される断面に
おいては、マスク材180を除去して、第1ゲート電極
170の上表面を露出させる。
【0214】次に、図59に示されるように、例えばポ
リシリコンやWSiとポリシリコンとのスタック構造、
または、NiSi、MoSi、TiSi、CoSiとポ
リシリコンのスタック構造、金属とポリシリコンのスタ
ック構造、またはシリコンの金属化合物や金属の単層構
造からなる第2ゲート電極171を堆積し、第1ゲート
電極170と合わせて、メモリセルのゲート電極166
とする。
【0215】次に、図60(B)に示されるようにフォ
トリソグラフィーによってゲートのパターンを形成し、
異方性エッチングによってゲート電極166をエッチン
グする。この際、通常の場合、ブロック絶縁膜174は
わずかにエッチングされるが、データ保持絶縁膜173
はエッチングしないようにする。
【0216】必要に応じてエッチングダメージ回復のた
めの熱処理を行ってもよい。また、この工程の後に、例
えば、2nmから20nmの範囲で、第1ゲート電極を
酸化することによって、ダメージ回復を行っても良い。
なお、図61(A)に示される断面においては、ゲート
電極166はエッチングされない。
【0217】次に、図61(B)に示されるように、例
えば、TEOSやHTOからなるシリコン酸化膜又はシ
リコン窒化膜からなる絶縁膜を例えば5〜50nm程度
の厚さで堆積し、異方性エッチングによってこれをエッ
チバックし、ゲート側壁絶縁膜175を形成する。この
ときにゲート側壁絶縁膜175をマスクとしてデータ保
持絶縁膜173及びトンネル絶縁膜172もエッチング
する。その結果、ゲート電極166に対して、ゲート側
壁絶縁膜175の膜厚だけ、データ保持絶縁膜173が
突き出した形状となる。なお、図61(A)に示される
断面では、ゲート側壁絶縁膜175は形成されない。
【0218】ここで、側壁絶縁膜175を堆積によって
ではなく、ゲート多結晶シリコンを酸化することによっ
て形成しても良い。この場合、側壁絶縁膜175の厚さ
は酸化量によって調整される。
【0219】次に、図62に示されるように、層間絶縁
膜176を表面上に堆積し、層間絶縁膜176中にコン
タクトプラグ167を形成し、メタル配線(図示せず)
等を形成する工程を経て不揮発性メモリセルを完成させ
る。
【0220】このように、本実施の形態の半導体装置の
製造方法によれば、ゲート電極に対してデータ保持絶縁
膜が突き出した形状となっているので、ブロック絶縁
膜、データ保持絶縁膜、及びトンネル絶縁膜をエッチン
グする工程における加工ダメージを受けたデータ保持絶
縁膜端をデータ保持絶縁膜およびトランジスタのゲート
絶縁膜として使用しなくて済むため、メモリセルの信頼
性が向上する。とりわけ、図52(A)におけるソー
ス、ドレイン間電流の流れる方向(“Q−R”線方向)
と平行な2辺(ゲートエッジを定義する2辺)におい
て、データ保持絶縁膜が突き出している形状になってい
ることの効果が大きい。
【0221】本実施の形態の製造方法によれば、第3の
実施の形態と同様の効果を得ることができる。すなわ
ち、第1ゲート電極でチャネル幅を規定し、第2ゲート
電極でチャネル長を規定することによって、メモリセル
を形成するデータ保持絶縁膜の面積を2つのリソグラフ
ィによって決めることができる。さらにこの2つのリソ
グラフィでは、直線状のパターンを用いることができ
る。よって、浮遊ゲートと制御ゲートとのリソグラフィ
寸法に大きく依存する浮遊ゲート型不揮発性半導体装置
よりも寸法ばらつきのメモリ特性に対する影響要因をチ
ャネル幅とチャネル長以外で減らすことができる。よっ
て、メモリセルごとの書き込み電圧や消去電圧を安定さ
せることができ、信頼性を向上できる。
【0222】また、第1ゲート電極が形成されていない
部分には、データ保持絶縁膜が形成されていない。よっ
て、例えば、第2ゲート電極の下にデータ保持絶縁膜が
形成されている場合に生じる第2ゲート電極の下のデー
タ保持絶縁膜の電極加工中や動作時のデータ保持絶縁膜
への電荷注入が生じない。よってこれらの電荷注入が起
因となる隣接するメモリセル間の耐圧ばらつきや電流漏
れの問題が生じない。
【0223】(第4の実施の形態の変形例)本変形例で
は、図63に示されるようにバーチャルグラウンドアレ
イセル構造を実現する。図63は、図52(C)に示さ
れる断面に対応した構造を拡大して示している。ここで
は、第4の実施の形態と異なり、素子分離領域160を
設けておらず、代わりに高濃度不純物領域185が半導
体基板161中に設けられている。
【0224】この半導体装置の製造方法は、第4の実施
の形態の半導体装置の製造方法において、図57に示さ
れた半導体基板161をエッチングする工程に代えて、
半導体基板161表面からマスク材180の高さまで絶
縁膜を埋め込む。
【0225】さらに、図61に示される工程に代えて、
図63に示されるように、隣接するゲート電極間の素子
分離を良好とするために例えば、ボロンやインジウムか
らなるP型不純物を1011cm-2から1014cm-2の範
囲で注入して高濃度不純物領域185を形成する。この
際、ソース及びドレイン不純物領域部分は、側壁絶縁膜
が上部にもあらかじめ形成されているので、P型不純物
のイオンが側壁絶縁膜下の手前で止まるように制限する
ことにより、N型ソース及びドレイン不純物領域にはP
型不純物の混入を行わないように制限できる。このP型
不純物のイオン注入エネルギーとしては、1eVから1
00eVの範囲とする。また、この際、P型不純物注入
イオンのデータ保持絶縁膜に導入されるダメージをゲー
ト電極側壁絶縁膜によって分離することができ、より高
信頼性のメモリセルを実現できる。このような形状のバ
ーチャルグラウンドアレイセルでは、絶縁物埋め込みに
よる素子分離領域に替えて、Pプラス拡散層又はNプラ
ス拡散層を形成し、それぞれが素子分離の役割を果たし
ている。ここでは、Nプラス拡散層がビット線になった
り、ソース線になったりして固定されていない。
【0226】本変形例は、第4の実施の形態同様の効果
を有し、さらに、隣接するゲート電極間の素子分離を良
好とするために、例えば、ボロンやインジウムからなる
p型不純物を添加した場合には、エッジ部分の反転層形
成を抑え、さらに接するメモリセル間のチャネル間の耐
圧ばらつきや電流漏れの問題発生を低減できる。
【0227】(第5の実施の形態)本発明における第5
の実施の形態の半導体装置の構造を図64に示す。図6
4(A)には、本形態の半導体装置の上面図が示されて
いて、素子分離領域190に囲まれて、素子領域191
が直線状に左右方向に形成されている。この素子領域1
91の長手方向に直交して、ゲート電極192が形成さ
れている。素子領域191には、ゲート電極192の左
右それぞれの側にコンタクト193が1対設けられてい
る。また、ゲート電極192には、その端部に幅の広い
領域が設けられ、そこにはゲートコンタクト194が設
けられている。このメモリセルではゲート電極192の
両側の素子領域191がソース拡散層195、ドレイン
拡散層196となり、データ読み出し時にはソース拡散
層195からドレイン拡散層196へ図64(A)中の
矢印で示されるSからT方向へ流れる電流量によって書
き込み状態と消去状態とを判別する。このような構造
は、NAND型EEPROMやNOR型EEPROM等
で利用される。
【0228】図64(A)における“S−T”線上での
断面図が、図64(B)に示される。半導体基板197
上にゲート電極192が形成され、その両側の半導体基
板197中にソース拡散層195、ドレイン拡散層19
6が形成されている。ゲート電極192は、トンネル絶
縁膜198、データ保持絶縁膜(電荷蓄積領域)19
9、ブロック絶縁膜200からなるゲート絶縁膜の上に
積層されている。半導体基板197、ゲート電極192
の表面上には層間絶縁膜201が形成されている。ここ
で、ブロック絶縁膜200はゲート電極192のエッジ
部202で、その厚さが中央部よりも厚く形成されてい
る。
【0229】また、図64(A)における“U−V”線
上での断面図が、図64(C)に示される。半導体基板
197中には、素子分離溝203が設けられ、その中に
素子分離領域190が形成されている。素子分離領域1
90の間には、トンネル絶縁膜198、データ保持絶縁
膜199、ブロック絶縁膜200からなるゲート絶縁膜
及びゲート電極192が形成されている。このブロック
絶縁膜200上には、ゲート電極192が素子分離領域
190上にまで延在して形成されている。ここで、ブロ
ック絶縁膜200はゲート電極192のエッジ部204
において、その厚さが中央部よりも厚く形成されてい
る。
【0230】このようにゲート絶縁膜厚がゲート電極の
エッジ部で厚くなっていることに特徴があり、このため
にリードディスターブ特性が改善する。とくにトンネル
絶縁膜198又はブロック絶縁膜200が厚くなってい
ることに特徴があり、好ましくはブロック絶縁膜200
のエッジ部が厚くなっていることが望ましい。これは電
荷が通過するトンネル酸化膜198やデータ保持絶縁膜
199の膜厚が不均一であると、消去特性やデータ保持
特性のばらつきの原因となるのに対して、電荷の通過が
ないブロック絶縁膜200がエッジで厚膜化しても、特
性ばらつきの原因とはならないためである。
【0231】ここで、不揮発性メモリの読み出し動作に
おいては、ゲート電極に読み出し電圧Vrefが加えら
れるが、読み出し動作を繰り返すのに伴い、Vefによ
り作られた電界によって消去状態のセルの閾値が上昇
し、書き込み状態のセルとの閾値マージンが減少すると
いう問題があり、これはリードディスターブと呼ばれて
いる。
【0232】本実施の形態ではエッジ部で、ゲート絶縁
膜が厚膜化しているために、Vrefが作る電界がエッ
ジ部で弱められる。このためにチャネル中央部と比較し
てエッジ部でリードディスターブによる閾値変動が抑制
される。これは、図64(B)及び(C)で示すように
メモリセルを、、及び、、に分割した場合
に、、と、の閾値変動が小さくなることを示し
ている。これらの領域、、、、、はバーズ
ビークの進入深さで定義される。
【0233】特にソース、ドレイン間電流が流れる方向
である図64(A)の“S−T”線方向と平行な2辺
(素子分離端)における閾値変動が小さくなることの効
果が大きい。
【0234】このことを図65を用いて説明する。図6
5(A)には、図64(B)の断面に相当するトランジ
スタの回路図を示し、図65(B)には、図64(C)
の断面に相当するトランジスタの回路図を示し、図65
(C)には横軸にゲート電圧、縦軸にドレイン電流を表
し、データ保持絶縁膜の状態ごとの電流―電圧特性の変
化を示す。図65(A)に示される回路図では、ゲート
が共通に接続された3つのトランジスタ、、がソ
ース、ドレイン間で直列に接続された構成が示される。
このトランジスタ、、は、図64(B)における
メモリセルトランジスタ、、の領域にそれぞれが
対応している。トランジスタ、がブロック絶縁膜が
厚膜化しているエッジ部202に対応する。また、図6
5(B)に示される回路図では、ゲートが共通に接続さ
れた3つのトランジスタ、、がソース、ドレイン
間で並列に接続された構成が示される。このトランジス
タ、、は、図64(C)におけるメモリセルトラ
ンジスタ、、の領域にそれぞれが対応している。
トランジスタ、がブロック絶縁膜が厚膜化している
エッジ部204に対応する。
【0235】図65(C)はメモリセルのドレイン電流
(Id)−ゲート電圧(Vg)特性を示している。消去
状態のメモリセルは読み出し時のVrefストレスによ
って閾値が上昇するが、エッジ部、では電界が弱め
られているために閾値変動が小さい。MONOS型メモ
リのように電荷蓄積層として絶縁膜を用いたメモリで
は、トラップされた電荷が絶縁膜中をほとんど移動しな
いので、エッジ部、の閾値は中央部と比較して低
いままに保たれる。図65(C)に示されるように領域
、、はソース−ドレイン間に並列に配置されてい
るので、メモリセルの閾値は、より閾値の低い、に
よって決定される。このためエッジ部の電界を弱めて領
域、の閾値変動を抑制することにより、メモリセル
の閾値変動を抑制することが可能となる。
【0236】本実施の形態のメモリセルでは、半導体基
板197中の上部には図示しない低濃度不純物領域であ
るウエルが形成されている。半導体基板197上に例え
ば膜厚が1nm〜15nm程度のシリコン酸化膜やシリ
コン酸窒化膜等からトンネル絶縁膜198が形成されて
いる。さらに、このトンネル絶縁膜198上には、膜厚
が例えば3nm〜30nm程度のシリコン窒化膜、シリ
コン酸窒化膜、Ta25膜、TiO2膜、Al23膜等
の絶縁膜でデータ保持絶縁膜199が形成されている。
【0237】さらにこのデータ保持絶縁膜199の上に
は、膜厚が例えば1nm〜15nm程度のシリコン酸化
膜やシリコン酸窒化膜等でブロック絶縁膜200が形成
されている。このブロック絶縁膜200の上には、例え
ばポリシリコンやWSi(タングステンシリサイド)と
ポリシリコンとのスタック構造、又は、NiSi,MO
Si,TiSi,CoSiとポリシリコンのスタック構
造、金属とポリシリコンのスタック構造、又はシリコン
の金属化合物や金属の単層構造からなるゲート電極20
2が10nmから500nmの厚さで形成されている。
ここで、トンネル絶縁膜198の端に接する半導体基板
197中には、ソース不純物領域195、ドレイン不純
物領域196が形成されている。
【0238】図64に示されたトランジスタがメモリセ
ルを構成する。消去動作、書き込み動作、読み出し動作
は、第3の実施の形態又は第4の実施の形態と同様であ
る。
【0239】本実施の形態では、ゲート絶縁膜をエッジ
部で厚膜化することによって、リードディスターブスト
レス時の電界をエッジ部で弱めて、エッジにおける閾値
変動を抑制する。
【0240】すなわち、読み出し電流が流れる向きと並
列に配置された、絶縁膜端部における閾値上昇を小さく
することで、チャネル中央部の閾値が上昇してもメモリ
セルの閾値としてはエッジ部の閾値を検知するので、リ
ードディスターブによるメモリセルの閾値変動を小さく
することができる。
【0241】また、電荷の通過のないブロック絶縁膜の
膜厚を変化させることで、書き込み消去特性やデータ保
持特性のばらつきを引き起こすことなく、エッジ部で電
界を弱めることができる。
【0242】ここで、図64(C)に示された断面に、
第3の実施の形態の半導体装置の構造を組み合わせて構
成した半導体装置の構造の断面を拡大した例を図66に
示す。ゲート電極192は第1ゲート電極205とその
上の第2ゲート電極206とからなり、第1ゲート電極
205下の半導体基板197と素子分離領域190の間
には、素子分離側壁絶縁膜207が形成されている。ま
た、第1ゲート電極205側面と素子分離領域190の
間には、ゲート電極側壁絶縁膜(ポリシリコン側壁絶縁
膜)208が形成されている。ブロック絶縁膜200
は、第1ゲート電極205端部下で、その厚さが他の部
分よりも厚く形成されている。また、第2ゲート電極2
06がゲート電極側壁絶縁膜208及び素子分離領域1
90に接する端部209では、第2ゲート電極206が
半導体基板197方向へ張り出している。このように、
データ保持絶縁膜199は第1ゲート電極205よりも
ゲート電極側壁絶縁膜208の厚さ分、素子分離領域2
03方向に突き出している。
【0243】次に、図64(B)に示された断面に、第
3の実施の形態の半導体装置の構造を組み合わせて構成
した半導体装置の構造の断面を拡大した例を図67に示
す。半導体基板197上には、トンネル絶縁膜198が
形成され、その上にはデータ保持絶縁膜199が形成さ
れている。このデータ保持絶縁膜199上には、ブロッ
ク絶縁膜200が形成され、その上には、第1ゲート電
極205が形成されている。この第1ゲート電極205
上には第2ゲート電極206が形成され、第1ゲート電
極205及び第2ゲート電極206側壁には、ゲート電
極側壁絶縁膜(ポリシリコン側壁絶縁膜)208が形成
されている。
【0244】ここで、第1ゲート電極205端部下のブ
ロック絶縁膜200とその上のゲート電極側壁絶縁膜2
08を合わせた厚さが他の部分におけるブロック絶縁膜
200の厚さよりも厚く形成されている。トンネル絶縁
膜198端部下の半導体基板197中には、ドレイン不
純物領域196が形成されている。このドレイン不純物
領域196上方にデータ保持絶縁膜199が形成されて
いない領域では、表面酸化膜210が形成されている。
この表面酸化膜210上には、層間絶縁膜201が形成
されている。ここで、トンネル絶縁膜198、データ保
持絶縁膜199、ブロック絶縁膜200は、第1ゲート
電極205よりもゲート電極側壁絶縁膜208の厚さ
分、層間絶縁膜201方向に突き出している。
【0245】本実施の形態では、ブロック絶縁膜200
(ポリシリコン側壁酸化膜208の底部付近の領域をも
合わせて含んだ絶縁膜)の両端が、ソース、ドレイン不
純物領域195、196近辺と素子分離領域203近辺
の両方において、厚く形成されているが、ソース、ドレ
イン不純物領域195、196近辺と素子分離領域20
3近辺のいずれかにおいて、厚さが厚く形成されていて
もよい。すなわち、図64(A)の“S−T”線での断
面又は“U−V”線での断面のいずれか一方のみを採用
し、他方を第3の実施の形態のプロトタイプの通りとし
てもよい。
【0246】なお、第1の実施の形態における図2及び
図3に示されるような形状の半導体装置としても本実施
の形態の半導体装置の効果を得ることができる。
【0247】次に図68乃至図76を用いて、本実施の
形態の半導体装置を実現するための製造方法の一例を説
明する。
【0248】図68乃至図76においては、それぞれ各
図の(A)図が図64(A)における“S−T”線上で
の断面、(B)図が図64(A)における“U−V”線
上での断面に相当している。
【0249】まず、半導体基板197上に犠牲酸化膜
(図示せず)を形成した後、チャネル不純物やウエル不
純物の注入を行い、犠牲酸化膜を剥離した後、図68に
示されるように、半導体基板197上に例えば1〜15
nm程度の厚さのシリコン酸化膜やシリコン酸窒化膜等
のトンネル絶縁膜198を形成する。次に、例えば3〜
30nm程度の厚さの電荷蓄積絶縁膜であるシリコン窒
化膜やシリコン酸窒化膜、Ta25膜、TiO2膜、A
23膜等の絶縁膜、さらに例えば1〜15nm程度の
シリコン酸化膜やシリコン酸窒化膜等のブロック絶縁膜
200を介して、例えばポリシリコン等の第1ゲート電
極205を10〜100nm程度の厚さで堆積する。さ
らにマスク材211となるシリコン窒化膜等の絶縁膜を
10〜200nm程度の厚さで堆積する。
【0250】次に、図69(A)に示されるように、フ
ォトリソグラフィーによって素子分離領域のパターンニ
ングを行った後、マスク材211、第1ゲート電極20
5を異方性エッチングにより加工する。なお、図69
(B)における断面では、素子分離領域はパターニング
されない。
【0251】次に、図70(A)に示されるように、第
1ポリシリコン電極205を酸化して、ポリシリコン側
壁酸化膜208を形成する。このとき酸化剤がゲート電
極エッジに入り込みブロック絶縁膜200がエッジ部で
厚膜化するように酸化条件を調整する。なお、図70
(B)に示される断面では、ポリシリコン側壁酸化膜2
08は形成されない。
【0252】ここで、メモリセルのゲート幅をLWとす
ると、バーズビークによって厚膜化しないブロック絶縁
膜を残し、均一な書き込み消去状態を実現する必要があ
る。このため、バーズビークの進入長はLWの1/2以
下である必要がある。この進入長を得る酸化膜厚は、ゲ
ート電極側壁部の酸化膜厚増分をLWの1/4より小さ
くする必要がある。
【0253】よって、LWを0.2μm以下に微細化し
た場合、酸化膜厚増分を50nmより小さくする必要が
ある。一方、側壁酸化量が20nm以下の場合、酸化膜
厚増分は、側壁酸化量の1/4程度である。ここで、素
子分離膜形成のダメージ領域を回避するために2nm以
上の側壁酸化が必要であり、端部で厚膜化する酸化膜厚
増分は0.6nm以上50nm以下の範囲内にすること
が望ましい。
【0254】次に、図71(A)に示されるように、ゲ
ート絶縁膜198,199,200及び半導体基板19
7を異方性エッチングして素子分離溝203を形成す
る。次に、この素子分離溝203側面を酸化して、素子
分離側壁酸化膜207を形成する。このように図70
(A)に示される第1ゲート電極205の酸化によっ
て、ポリシリコン側壁酸化膜208を形成し、このポリ
シリコン側壁酸化膜208をマスクとして、データ保持
絶縁膜199がエッチングされるため、ポリシリコン側
壁酸化膜208とデータ保持絶縁膜199とを自己整合
的に位置合わせを行うことができる。よって、後述する
HDP−SiO2の素子分離絶縁膜埋め込み時のダメー
ジを受けるデータ保持絶縁膜端の突出部を非常に小さく
でき、信頼性が向上する。
【0255】また、半導体領域の側壁酸化膜厚さをポリ
シリコンの側壁酸化膜よりもはるかに薄膜化ができる。
その厚さは例えば0から10nm程度の範囲に設定で
き、半導体領域の凸部の薄膜での電界集中を防ぐことが
できる。
【0256】ここで、データ保持絶縁膜に順テーパが形
成されるようにエッチングされる条件を用いることで、
後の工程での素子分離トレンチへのシリコン酸化膜埋め
込みをより容易にすることができる。順テーパの角度は
半導体基板表面を基準として60°から89°の範囲の
角度が好ましい。製造方法において、素子分離絶縁膜を
埋め込む際に、ゲート電極側壁酸化膜、データ保持絶縁
膜、及び半導体基板をすべて順テーパで形成することが
できるために、素子分離絶縁膜の埋め込み性が向上し、
信頼性が向上する。また、ブロック絶縁膜にバーズビー
クを入れることによってリードディスターブ特性が向上
する。
【0257】本実施の形態においては、データ保持絶縁
膜の両端は、半導体基板から0.5nm以上15nm以
下の範囲で突き出していることが信頼性上望ましく、ト
レンチ内壁に形成した酸化膜の厚さは1nm以上16n
m以下の範囲で形成することが好ましい。
【0258】次に必要に応じてエッチングダメージ回復
のための熱処理を行ってもよい。
【0259】さらに、HDP−SiO2やTEOSなど
のシリコン酸化膜などの堆積方法で、素子分離溝をシリ
コン酸化膜等の絶縁膜で埋め込み、CMP法によって平
坦化する。なお、図71(B)に示される工程では、素
子分離溝は形成されない。
【0260】次に、図72に示されるように、CMP法
のストッパであるマスク材211をウェットエッチング
により除去する。
【0261】次に、図73に示されるように、ポリシリ
コンやWSi(タングステンシリサイド)とポリシリコ
ンとのスタック構造、または、NiSi、MoSi、T
iSi、CoSiとポリシリコンのスタック構造、金属
とポリシリコンのスタック構造、またはシリコンの金属
化合物や金属の単層構造からなる第2ゲート電極206
を堆積し、第1ゲート電極205と合わせて、メモリセ
ルのゲート電極192とする。
【0262】次に、図74(B)に示されるようにフォ
トリソグラフィーによってゲートのパターンを形成し、
異方性エッチングによってゲート電極192をエッチン
グする。このとき、ブロック絶縁膜200、データ保持
絶縁膜199、トンネル絶縁膜198はエッチングしな
い。なお、図74(A)に示される断面では、ゲート電
極のエッチングは行なわれない。
【0263】次に、図75(B)に示されるようにゲー
ト電極192を酸化する。このとき酸化剤がゲート電極
エッジに入り込みブロック絶縁膜200がエッジ部で厚
膜化するように酸化条件を調整する。なお、図75
(A)に示される断面では、ゲート電極の酸化は行なわ
れない。
【0264】ここで、メモリセルのゲート幅をLWとす
ると、バーズビークによって厚膜化しないブロック絶縁
膜を残し、均一な書き込み消去状態を実現する必要があ
る。このため、バーズビークの進入長はLWの1/2以
下である必要がある。この進入長を得る酸化膜厚は、ゲ
ート電極側壁部の酸化膜厚増分をLWの1/4より小さ
くする必要がある。
【0265】よって、LWを0.2μm以下に微細化し
た場合、酸化膜厚増分を50nmより小さくする必要が
ある。一方、側壁酸化量が20nm以下の場合、酸化膜
厚増分は、側壁酸化量の1/4程度である。ここで、素
子分離膜形成のダメージ領域を回避するために2nm以
上の側壁酸化が必要であり、端部で厚膜化する酸化膜厚
増分は、0.6nm以上50nm以下の範囲内にするこ
とが望ましい。
【0266】次に、図76(B)に示されるように、ゲ
ート側壁絶縁膜212をマスクとして、ブロック絶縁膜
200、データ保持絶縁膜199、トンネル絶縁膜19
8をエッチングする。
【0267】次に、拡散層不純物注入、層間絶縁膜20
1を堆積し、コンタクトプラグ193、194を形成
し、メタル配線(図示せず)等の工程を経て不揮発性メ
モリセルを完成させる。
【0268】このように、本実施の形態によれば、ゲー
ト電極のエッジ部においてゲート絶縁膜、とくにブロッ
ク絶縁膜が厚膜化しているためにデータ読み出し時にゲ
ート絶縁膜に加わる電界をエッジ部において低下させる
ことができるのでリードディスターブ特性が向上する。
とりわけ、図64(A)におけるソース、ドレイン間電
流の流れる方向(S−T方向)と平行な2辺(素子分離
端と接する2辺)で、ゲート絶縁膜が厚膜化しているこ
との効果が大きい。
【0269】本実施の形態ではメモリセルトランジスタ
の素子領域を定義する4辺全てのエッジ部においてゲー
ト絶縁膜が厚膜化しているが、4辺のうち少なくとも1
辺、好ましくは、ソース、ドレイン間電流の流れる方向
と平行な2辺のエッジ部で、ゲート絶縁膜、好ましくは
ブロック絶縁膜が厚膜化していればよい。
【0270】また、本実施の形態の半導体記憶装置の製
造方法によれば、第3の実施の形態の半導体装置の製造
方法と同様の効果を得ることができる。さらに、リード
ディスターブによるメモリセルの閾値変動が小さい半導
体装置の製造方法を提供することができる。
【0271】(第6の実施の形態)本実施の形態の自己
整合STIを用いたMONOS型メモリセルが図77に
示される。図77(A)には、本形態の半導体装置の上
面図が示されていて、素子分離領域215に接して、一
方側の半導体基板216中にソース不純物領域217が
直線状に左右方向に形成されている。このソース不純物
領域217に対向して、素子分離領域215に接して、
他方側の半導体基板216中にドレイン不純物領域21
8が形成されている。ソース不純物領域217には、そ
の一部で幅が広く形成されていて、そこにはソースコン
タクト219が形成されている。さらにドレイン不純物
領域218には、その一部で幅が広く形成されていて、
そこにはドレインコンタクト220が形成されている。
これらソース不純物領域217、ドレイン不純物領域2
18の長手方向に直交して、ゲート電極220が形成さ
れている。
【0272】また、ゲート電極220には、その端部に
幅の広い領域が設けられ、そこにはコンタクト221が
設けられている。このメモリセルではゲート電極220
の下側の半導体基板216の一部がソース不純物領域2
17、ドレイン不純物領域218となり、データ読み出
し時にはソース不純物領域217からドレイン不純物領
域218へ図77(A)中の矢印で示されるYからZ方
向へ流れる電流量によって書き込み状態と消去状態とを
判別する。このような構造は、AND型EEPROMや
DINOR型EEPROM等で利用される。
【0273】図77(A)における“W−X”線上での
断面図が、図77(B)に示される。半導体基板216
上にゲート電極220が形成されている。ゲート電極2
20は、トンネル絶縁膜222、データ保持絶縁膜(電
荷蓄積領域)223、ブロック絶縁膜224からなるゲ
ート絶縁膜の上に積層されている。半導体基板216、
ゲート電極220の表面上には層間絶縁膜225が形成
されている。ここでは、ゲート絶縁膜厚がゲート電極の
エッジ部226で厚くなっていることに特徴があり、こ
のためにリードディスターブ特性が改善する。とくにト
ンネル絶縁膜222又はブロック絶縁膜224が厚くな
っていることに特徴があり、好ましくはブロック絶縁膜
224のエッジ部が厚くなっていることが望ましい。こ
れは電荷が通過するトンネル酸化膜222やデータ保持
絶縁膜223の膜厚が不均一であると、消去特性やデー
タ保持特性のばらつきの原因となるのに対して、電荷の
通過がないブロック絶縁膜224がエッジで厚膜化して
も、特性ばらつきの原因とはならないためである。
【0274】また、図77(A)における“Y−Z”線
上での断面図が、図77(C)に示される。半導体基板
216中には、素子分離溝227が設けられ、その中に
素子分離領域215が形成されている。素子分離領域2
15の間には、トンネル絶縁膜222、データ保持絶縁
膜223、ブロック絶縁膜224からなるゲート絶縁膜
及びゲート電極220が形成されている。ここでは、ゲ
ート絶縁膜厚がゲート電極のエッジ部226で厚くなっ
ていることに特徴があり、このためにリードディスター
ブ特性が改善する。とくにトンネル絶縁膜222または
ブロック絶縁膜224が厚くなっていることに特徴があ
り、好ましくはブロック絶縁膜224のエッジ部が厚く
なっていることが望ましい。
【0275】本メモリセルでは、半導体基板216中の
上部には図示しない低濃度不純物領域であるウエルが形
成されている。半導体基板216上に例えば膜厚が1〜
15nm程度のシリコン酸化膜やシリコン酸窒化膜等か
らトンネル絶縁膜222が形成されている。さらに、こ
のトンネル絶縁膜222上には、膜厚が例えば3〜30
nm程度のシリコン窒化膜、シリコン酸窒化膜、Ta2
5膜、TiO2膜、Al23膜等の絶縁膜でデータ保持
絶縁膜223が形成されている。
【0276】さらにこのデータ保持絶縁膜223の上に
は、膜厚が例えば1〜15nm程度のシリコン酸化膜や
シリコン酸窒化膜等でブロック絶縁膜224が形成され
ている。このブロック絶縁膜224の上には、例えばポ
リシリコンやWSi(タングステンシリサイド)とポリ
シリコンとのスタック構造、又は、NiSi,MOS
i,TiSi,CoSiとポリシリコンのスタック構
造、金属とポリシリコンのスタック構造、又はシリコン
の金属化合物や金属の単層構造からなるゲート電極16
6が10nmから500nmの厚さで形成されている。
ここで、素子分離領域227の端に接する半導体基板2
16中には、ソース不純物領域217、ドレイン不純物
領域218が形成されている。このソース不純物領域2
17、ドレイン不純物領域218は、トンネル絶縁膜2
22の端の下方の素子分離領域227下に形成されてい
る。
【0277】不揮発性メモリの読み出し動作においては
ゲート電極に読み出し電圧Vrefが加えられるが、読
み出し動作を繰り返すのに伴い、Vrefにより作られ
た電界によって消去状態のセルの閾値が上昇し、書き込
み状態のセルとの閾値マージンが減少するリードディス
ターブという問題がある。
【0278】本実施の形態ではゲート電極220のエッ
ジ部226,228で、ゲート絶縁膜222,224が
厚膜化しているために、Vrefが作る電界がエッジ部
226,228で弱められる。このためにチャネル中央
部と比較してエッジ部226,228でリードディスタ
ーブによる閾値変動が抑制される。これは、図77
(B)、(C)で示すようにメモリセルを領域、、
及び領域、、に分割した場合に、領域、と
領域、の閾値変動が小さくなることを示している。
特にソース、ドレイン間電流が流れる方向である図77
(A)の“Y−Z”線方向と平行な2辺(素子分離端)
における閾値変動が小さくなることの効果が大きい。
【0279】このことを図78(A)、(B)、(C)
で説明する。図78(A)には、図77(B)の断面に
相当するトランジスタの回路図を示し、図78(B)に
は、図77(C)の断面に相当するトランジスタの回路
図を示し、図78(C)には横軸にゲート電圧、縦軸に
ドレイン電流を表し、データ保持絶縁膜の状態ごとの電
流―電圧特性の変化を示す。図78(A)に示される回
路図では、ゲートが共通に接続された3つのトランジス
タ、、がソース、ドレイン間で並列に接続された
構成が示される。このトランジスタ、、は、図7
7(B)におけるメモリセルトランジスタ、、の
領域にそれぞれが対応している。また、図78(B)に
示される回路図では、ゲートが共通に接続された3つの
トランジスタ、、がソース、ドレイン間で直列に
接続された構成が示される。このトランジスタ、、
は、図77(C)におけるメモリセルトランジスタ
、、の領域にそれぞれが対応している。
【0280】図78(C)はメモリセルのドレイン電流
Id−ゲート電圧特性Vg特性を示している。消去状態
のメモリセルは読み出し時のVrefストレスによって
閾値が上昇するが、エッジ部、では電界が弱められ
ているために中央部に比べて、閾値変動が小さい。M
ONOS型メモリのように電荷蓄積層として絶縁膜を用
いたメモリでは、トラップされた電荷が絶縁膜中をほと
んど移動しないので、エッジ部の閾値は中央部と
比較して低いままに保たれる。図78(A)に示すよう
に領域、、はソース-ドレイン間に並列に配置さ
れているので、メモリセルの閾値は、より閾値の低い領
域、によって決定される。このためエッジ部の電界
を弱めて、の閾値変動を抑制することにより、メモ
リセルの閾値変動を抑制することが可能となる。
【0281】本実施の形態の半導体装置の消去動作、書
き込み動作及び読み出し動作は第4の実施の形態の半導
体装置と同様である。
【0282】次に、図77(C)に示される断面の拡大
図を図79に示す。
【0283】第1ゲート電極230と素子分離領域21
5の間には、ポリシリコン側壁絶縁膜231が形成され
ている。さらにこのポリシリコン側壁絶縁膜231と素
子分離絶縁膜215との間には、ゲート側壁絶縁膜23
2が形成されている。このゲート側壁絶縁膜232は、
データ保持絶縁膜223の側面にまで延びて形成されて
いる。また、第2ゲート電極233が第1ゲート電極2
30上に形成されていて、ポリシリコン側壁酸化膜23
1、ゲート側壁絶縁膜232及び素子分離領域215に
接する端部234では、第2ゲート電極233が半導体
基板216方向へ張り出している。このように、データ
保持絶縁膜223は第1ゲート電極230よりもポリシ
リコン側壁酸化膜231の厚さ分、素子分離領域215
方向に突き出している。また、ブロック絶縁膜224は
第1ゲート電極230の端部下で、他の部分よりもその
厚さが厚く形成されている。
【0284】また、トンネル絶縁膜222に接続して、
素子分離側壁絶縁膜235が素子分離領域215と半導
体基板216との間に形成されている。さらにデータ保
持絶縁膜223の端部の下方には、ドレイン不純物領域
217が形成されている。
【0285】図79に示された構造では、データ保持絶
縁膜223の端部が、第1ゲート電極230に対して突
き出しているが、必ずしも第1ゲート電極230に対し
て突き出している必要はない。すなわち、図77
(B)、(C)に示されるように、ゲート電極に側壁絶
縁膜を形成せず、データ保持絶縁膜223の端部がゲー
ト電極220に対して突き出さないように構成できる。
また、本実施の形態ではメモリセルトランジスタのゲー
ト電極の端部の下方の4辺全てにおいてブロック絶縁膜
が厚く形成されているが、4辺のうち少なくとも1辺、
好ましくは、ソース、ドレイン間電流の流れる方向と平
行な2辺の端部で、ゲート絶縁膜、好ましくはブロック
絶縁膜が厚く形成されていればよい。
【0286】このように、本実施の形態の半導体装置に
よれば、ゲート電極エッジ部下方においてゲート絶縁
膜、特にブロック絶縁膜が厚膜化しているためにデータ
読み出し時にゲート絶縁膜に加わる電界をゲート電極の
エッジ部において低下させることができるのでリードデ
ィスターブ特性が向上する。とりわけ、ソース、ドレイ
ン間電流の流れる方向(図77(A)における“Y−
Z”線方向)と平行な2辺(ゲートエッジを定義する2
辺)、すなわち、図77(B)に示される断面で、ゲー
ト絶縁膜端部が厚膜化していることの効果が大きい。
【0287】次に図80乃至図88を用いて、本実施の
形態の半導体装置の製造方法の一例を説明する。
【0288】図80乃至図88においては、それぞれ各
図の(A)図が図77(A)における“Y−Z”線上で
の断面、(B)図が図77(A)における“W−X”線
上での断面に相当している。
【0289】まず、半導体基板216上に犠牲酸化膜
(図示せず)を形成した後、チャネル不純物やウエル不
純物の注入を行い、犠牲酸化膜を剥離する。
【0290】次に、図80(A)及び図80(B)に示
されるように、半導体基板216上に例えば1〜15n
m程度の厚さのシリコン酸化膜やシリコン酸窒化膜等の
トンネル絶縁膜222、例えば3〜30nm程度の厚さ
のシリコン窒化膜やシリコン酸窒化膜、Ta25、Ti
2、Al23等の絶縁膜により、データ保持絶縁膜2
23を順次形成する。さらに例えば1〜15nm程度の
厚さのシリコン酸化膜やシリコン酸窒化膜等により、ブ
ロック絶縁膜224を形成する。さらにその上に、例え
ばポリシリコン等により、第1ゲート電極230を10
〜100nm程度の厚さで堆積する。さらにシリコン窒
化膜等の絶縁膜を10〜200nm程度の厚さで堆積し
てマスク材240を形成する。
【0291】次に、図81(A)に示される工程におい
て、フォトリソグラフィーによって素子分離領域のパタ
ーンニングを行った後、マスク材240、第1ゲート電
極230、ブロック絶縁膜224、データ保持絶縁膜2
23及びトンネル絶縁膜232を異方性エッチングによ
り加工する。なお、図81(B)に示される断面では、
エッチングは行なわれない。
【0292】次に、図82(A)に示されるように、マ
スク材240をマスクに半導体基板216中に拡散層不
純物を注入して、ソース、ドレイン不純物領域217、
218を形成する。続いて、第1ゲート電極230を酸
化する。このとき酸化剤がゲート電極エッジに入り込み
ブロック絶縁膜224がエッジ部で厚膜化するように酸
化条件を調整する。なお、この工程において、図82
(B)に示される断面では、不純物注入や酸化は行なわ
れない。
【0293】ここで、メモリセルのゲート幅をLWとす
ると、バーズビークによって厚膜化しないブロック絶縁
膜を残し、均一な書き込み消去状態を実現する必要があ
る。このため、バーズビークの進入長はLWの1/2以
下である必要がある。この進入長を得る酸化膜厚は、ゲ
ート電極側壁部の酸化膜厚増分をLWの1/4より小さ
くする必要がある。
【0294】よって、LWを0.2μm以下に微細化し
た場合、酸化膜厚増分を50nmより小さくする必要が
ある。一方、側壁酸化量が20nm以下の場合、酸化膜
厚増分は、側壁酸化量の1/4程度である。ここで、素
子分離膜形成のダメージ領域を回避するために2nm以
上の側壁酸化が必要であり、端部で厚膜化する酸化膜厚
増分は。0.6nm以上50nm以下の範囲内にするこ
とが望ましい。
【0295】次に、図83(A)に示されるようにシリ
コン酸化膜等の絶縁膜を例えば5〜50nm程度の厚さ
で堆積した後、異方性エッチングによってエッチバック
し、ゲート側壁絶縁膜242を形成し、これをマスクと
して半導体基板261を異方性エッチングにより加工
し、素子分離溝227を形成する。ここで、形成される
素子分離溝227の深さは例えば約50nm〜300n
m程度である。なお、図83(B)に示される断面で
は、素子分離溝は形成されない。このようにゲート側壁
絶縁膜242を形成することで、チャネル端にソース、
ドレイン不純物領域217,218を残すことができ
る。この残されたソース、ドレイン不純物領域217,
218の幅は、残されたゲート側壁絶縁膜242の幅に
対応して制御できる。
【0296】次に、必要に応じてエッチングダメージ回
復のための熱処理を行った後、図84(A)に示される
ように、素子分離溝227をHDP−SiO2やTEO
Sなどのシリコン酸化膜などの堆積方法で、シリコン酸
化膜等の絶縁膜で埋め込み、CMP法によって平坦化し
た後、CMP法のストッパであるマスク材240をウェ
ットエッチングにより除去する。また、図84(B)に
示される断面においては、マスク材240を除去して、
第1ゲート電極230の上表面を露出させる。
【0297】次に、図85に示されるように、例えばポ
リシリコンやWSiとポリシリコンとのスタック構造、
または、NiSi、MoSi、TiSi、CoSiとポ
リシリコンのスタック構造、金属とポリシリコンのスタ
ック構造、またはシリコンの金属化合物や金属の単層構
造からなる第2ゲート電極233を堆積し、第1ゲート
電極230と合わせて、メモリセルのゲート電極220
とする。
【0298】次に、図86(B)に示されるようにフォ
トリソグラフィーによってゲートのパターンを形成し、
異方性エッチングによってゲート電極220をエッチン
グする。この際、通常の場合、ブロック絶縁膜224は
わずかにエッチングされるが、データ保持絶縁膜223
はエッチングしないようにする。さらに、必要に応じて
エッチングダメージ回復のための熱処理を行ってもよ
い。また、この工程の後に、例えば、2nmから20n
mの範囲で、第1ゲート電極を酸化することによって、
ダメージ回復を行っても良い。なお、図86(A)に示
される断面においては、ゲート電極220はエッチング
されない。
【0299】次に、図87(B)に示されるように、ゲ
ート電極220を酸化してゲート側壁絶縁膜241を形
成する。このとき酸化剤がゲート電極220のエッジに
入り込みブロック絶縁膜224がエッジ部で厚膜化する
ように酸化条件を調整する。ここで、メモリセルのゲー
ト幅をLWとすると、バーズビークによって厚膜化しな
いブロック絶縁膜224を残し、均一な書き込み消去状
態を実現する必要がある。このため、バーズビークの進
入長はLWの1/2以下である必要がある。この進入長
を得るブロック絶縁膜224の酸化膜厚は、ゲート電極
220の側壁部の酸化膜厚増分をLWの1/4より小さ
くする必要がある。
【0300】よって、LWを0.2μm以下に微細化し
た場合、酸化膜厚増分を50nmより小さくする必要が
ある。一方、側壁酸化量が20nm以下の場合、酸化膜
厚増分は、側壁酸化量の1/4程度である。ここで、素
子分離膜形成のダメージ領域を回避するために2nm以
上の側壁酸化が必要であり、端部で厚膜化する酸化膜厚
増分は。0.6nm以上50nm以下の範囲内にするこ
とが望ましい。なお、図87(A)に示される断面で
は、ゲート側壁絶縁膜241は形成されない。
【0301】次に、図88(B)に示されるように、ゲ
ート電極220及びゲート側壁絶縁膜241をマスクと
して、ゲート電極220下方以外の領域の半導体基板2
16上のブロック絶縁膜224、データ保持絶縁膜22
3、及びトンネル絶縁膜222をエッチングする。次
に、層間絶縁膜215を露出表面上に堆積し、層間絶縁
膜215中にコンタクトプラグ221を形成し、メタル
配線(図示せず)等を形成する工程を経て不揮発性メモ
リセルを完成させる。
【0302】本実施の形態の半導体装置の製造方法によ
れば、第5の実施の形態同様の半導体装置の製造方法の
効果を得ることができる。
【0303】(第6の実施の形態の変形例)本変形例で
は、図89に示されるようにバーチャルグラウンドアレ
イセル構造を実現する。図89は、図77(C)に示さ
れる断面に対応した構造を拡大して示している。ここで
は、第6の実施の形態と異なり、素子分離領域190を
設けておらず、代わりに例えばP型高濃度不純物領域2
45が半導体基板216中に設けられている。このP型
高濃度不純物領域245に隣接して、半導体基板210
中にソース拡散層217が形成されている。また、P型
高濃度不純物領域245上には、シリコン酸化膜246
を介して層間絶縁膜215が形成されている。半導体基
板216上には、トンネル絶縁膜222が形成されてい
る。このトンネル絶縁膜222及びこのトンネル絶縁膜
222に接するシリコン酸化膜246上の一部には、デ
ータ保持絶縁膜223が形成されている。このデータ保
持絶縁膜223上には、ブロック絶縁膜224が形成さ
れている。このブロック絶縁膜224上には、第1ゲー
ト電極230及び第2ゲート電極233が積層されてい
る。
【0304】この第1ゲート電極230及び第2ゲート
電極233の側壁には、ゲート電極側壁絶縁膜232が
形成されて、第1ゲート電極230のエッジ部下で、ゲ
ート電極側壁絶縁膜232とブロック絶縁膜224を合
わせた厚さがエッジ部以外におけるブロック絶縁膜22
4の厚さよりも厚く形成されている。また、第1ゲート
電極230のエッジよりもデータ保持絶縁膜223は、
図89中で左右方向に突き出して形成されている。
【0305】この半導体装置の製造方法は、第6の実施
の形態の半導体装置の製造方法において、図83(A)
に示される半導体基板をエッチングする工程は、バーチ
ャルグラウンドアレイセル構造を実現するためには、必
ずしも必要ではなく、半導体基板216の表面からマス
ク材240の高さまで絶縁膜を埋め込むプロセスで代用
できる。
【0306】その後、さらに、図83(A)に示される
工程に替えて、図89に示されるように、隣接する第2
のゲート電極間の素子分離を良好とするために,例え
ば、ボロンやインジウムからなるP型不純物を1011
-2から1014cm-2の範囲で注入してもよい。この
際、ソース及びドレイン電極部分は、素子分離膜又は側
壁絶縁膜が上部にもあらかじめ形成されているので、P
型不純物のイオンが素子分離膜で止まるように制限する
ことにより、N型ソース及びドレイン電極にはP型不純
物の混入を行わないように制限できる。このP型不純物
のイオン注入エネルギーとしては、1eVから100e
Vの範囲とする。また、この際、P型不純物注入イオン
の電荷蓄積膜に導入されるダメージをゲート電極側壁絶
縁膜によって分離することができ、より高信頼性のメモ
リセルを実現できる。
【0307】このような形状のバーチャルグラウンドア
レイセルでは、絶縁物埋め込みによる素子分離領域に替
えて、Pプラス拡散層又はNプラス拡散層を形成し、そ
れぞれが素子分離の役割を果たしている。ここでは、N
プラス拡散層がビット線になったり、ソース線になった
りして固定されていない。
【0308】本変形例は、第6の実施の形態と同様の効
果を有し、さらに、隣接するゲート電極間の素子分離を
良好とするために、例えば、ボロンやインジウムからな
るP型不純物を添加した場合には、エッジ部分の反転層
形成を抑え、さらに接するメモリセル間のチャネル間の
耐圧ばらつきや電流漏れの問題発生を低減できる。
【0309】(第7の実施の形態)本実施の形態の半導
体装置の構造を図90及び図91に示す。本実施の形態
では先の第3の実施の形態及び第5の実施の形態の特徴
を持つメモリセルで、代表的な不揮発性記憶装置の一種
であるNAND型EEPROMを構成している。
【0310】ここで、図90(A)には、NAND型E
EPROMの等価回路図、図90(B)には、メモリセ
ルの平面図が示される。ここで、NAND型EEPRO
Mでは、ソース線コンタクトとビット線コンタクトの間
にゲートにSSL信号線が入力されたソース選択トラン
ジスタS1及びゲートにGSL信号線が入力されたソー
ス選択トランジスタS2を介して、メモリセルトランジ
スタM0〜M15が直列に配置されていて、1つのNA
NDメモリセルブロックを構成している。各メモリセル
トランジスタのゲート電極(制御ゲート)はデータ選択
線(ワード線)WL0〜WL15に接続されている。ま
た、各メモリセルトランジスタM0〜M15のバックゲ
ートはウエル電位が与えられている。
【0311】また、図90(B)に示されるように、図
中で上下方向に一定間隔を置いて、互いに平行に直線状
に複数本のビット線BLが配置されている。このビット
線BLに直交して、互いに平行に複数のワード線がビッ
ト線の下方に配置されている。各ワード線WL0〜WL
15の間には、ビット線下以外において、素子分離領域
250が形成されて、ソース・ドレイン領域251が絶
縁分離されている。ビット線BLのSSL信号線に隣接
したソース・ドレイン領域251には、ビット線コンタ
クト252が形成されている。また、ビット線BLのG
SL信号線に隣接したソース・ドレイン領域251に
は、接地電位が与えられるSLコンタクト253が接続
されている。
【0312】さらに、図91(A)には、ワード線に平
行に切ったときのロウ方向のメモリセルの断面図(図9
0(B)における“III―IV”線上での断面図)、図9
1(B)には、ワード線に垂直に切ったときのカラム方
向のメモリセルの断面図(図90(B)における“I−I
I”線上での断面図)を示す。なお、図90において
は、1つのNANDブロック中のメモリセルトランジス
タの数は16個であり、また、選択トランジスタはメモ
リセルと異なるMOS構造をとっているが、1つのNA
NDブロック中のメモリセルの数は16個に限定され
ず、また、選択トランジスタはメモリセルと同じMON
OS構造をとっていても良い。図90に示された構造
は、第3の実施の形態と第5の実施の形態の半導体装置
の構造を組み合わせたものである。
【0313】図91(A)に示されるように、本メモリ
セルでは、半導体基板255上に、N型ウエル256が
形成され、このN型ウエル256上には、P型ウエル2
57が形成されている。このP型ウエル257中には、
素子分離溝258が設けられ、この素子分離溝258中
には、絶縁物が埋めこまれて、複数の素子分離領域25
9が形成されている。この複数の素子分離領域259間
のP型ウエル257上には、例えば膜厚が1〜15nm
程度のシリコン酸化膜やシリコン酸窒化膜等からトンネ
ル絶縁膜260が形成されている。さらに、このトンネ
ル絶縁膜260上には、膜厚が例えば3〜30nm程度
のシリコン窒化膜、シリコン酸窒化膜、Ta25膜、T
iO2膜、Al23膜等の絶縁膜でデータ保持膜261
が形成されている。
【0314】さらにこのデータ保持膜261の上には、
膜厚が例えば1〜15nm程度のシリコン酸化膜やシリ
コン酸窒化膜等でブロック絶縁膜262が形成されてい
る。このブロック絶縁膜262の上には、例えばポリシ
リコンやWSi(タングステンシリサイド)とポリシリ
コンとのスタック構造、又は、NiSi,MOSi,T
iSi,CoSiとポリシリコンのスタック構造、金属
とポリシリコンのスタック構造、又はシリコンの金属化
合物や金属の単層構造からなる第1ゲート電極263及
び第2ゲート電極264の積層構造からなるワード線W
Lが10nmから500nmの厚さで形成されている。
この第2ゲート電極264上には、第1層間絶縁膜26
5が形成されている。この第1層間絶縁膜265上方内
には、複数のビット線BLが形成されている。このビッ
ト線BL及び第1層間絶縁膜265上には、第2層間絶
縁膜266が形成されている。
【0315】ここで、データ保持絶縁膜261は、その
端部が素子分離領域259内に突き出して形成されてい
る。また、ブロック絶縁膜262は、素子分離領域25
9に接する端部で、その厚さが他の部分よりも厚く形成
されている。
【0316】ここで、データ保持絶縁膜261の突き出
し長さ及びブロック絶縁膜の厚膜化の程度は、先に説明
した第3の実施の形態及び第5の実施の形態と同様であ
る。
【0317】図91(B)に示される断面においては、
メモリセルトランジスタは、P型ウエル257上に、互
いに分離されて複数形成されたトンネル絶縁膜260、
その上のデータ保持絶縁膜261、その上のブロック絶
縁膜262の上に形成されている。ここで、ゲート電極
周囲には、ゲート電極側壁絶縁膜267が形成されてい
る。このゲート電極側壁絶縁膜267の幅の分だけ、ブ
ロック絶縁膜262の幅は、トンネル絶縁膜260及び
データ保持絶縁膜261の幅よりも狭く形成されてい
る。各ゲート電極間のP型ウエル257中の上表面付近
にはソース、ドレイン領域251が形成されている。
【0318】メモリセル列の一方の端部の選択トランジ
スタS1は、P型ウエル257上に設けられたゲート絶
縁膜268上に第1ゲート電極269及び第2ゲート電
極270の積層構造で形成され、その周囲にはゲート側
壁絶縁膜271が形成されている。ゲート絶縁膜268
は、第1ゲート電極269のエッジ下でその厚さが他の
部分の厚さよりも厚く形成されている。この選択トラン
ジスタS1の幅は、メモリセルトランジスタの幅よりも
大きく形成されている。この選択トランジスタS1の端
のP型ウエル257中のソース・ドレイン領域251に
は、ビット線コンタクト252が接続されている。この
ビット線コンタクト252は第1層間絶縁膜265中に
設けられて、ビット線BLに接続されている。
【0319】メモリセル列の他方の端部の選択トランジ
スタS2は、P型ウエル257上に選択トランジスタS
1と同様に形成されている。この選択トランジスタS2
の端のP型ウエル257中のソース・ドレイン領域25
1には、ソース線コンタクト253が接続されている。
このソース線コンタクト253は第1層間絶縁膜265
中に設けられて、第1層間絶縁膜265中に設けられた
ソース線272に接続されている。
【0320】次に、本実施の形態の半導体装置の動作を
説明する。消去動作は例えばゲート電極を0Vとした状
態で半導体基板に高電圧(例えば10〜25V)を印加
して、半導体基板から電荷蓄積領域にホールを注入する
ことで行われる。またはソース電位に対してドレイン電
位を負にバイアスしてチャネルで加速されたホットホー
ルを発生させ、さらにゲート電極をソース電位に対して
負にバイアスすることでホットホールを電荷蓄積領域に
注入することで行われる。またはウエル電位に対してソ
ース電位及びドレイン電位を正にバイアスして不純物領
域とウエル間のジャンクションでホットホールを発生さ
せ、さらにゲート電極をウエル電位に対して負にバイア
スすることでホットホールを電荷蓄積領域に注入するこ
とで行われる。
【0321】書き込み動作は例えば半導体基板を0Vと
して状態でゲート電極に高電圧(例えば10〜25V)
を印加して、半導体基板からトンネル絶縁膜を介して電
荷が移動し、電荷蓄積領域に電子を注入することで行わ
れる。又はソース電位に対してドレイン電位を正にバイ
アスしてチャネルで加速されたホットエレクトロンを発
生させ、さらにゲート電極をソース電位に対して正にバ
イアスすることでホットエレクトロンを電荷蓄積領域に
注入することで行われる。
【0322】読み出し動作では、ドレインコンタクトに
接続されたビット線をプリチャージした後にフローティ
ングにし、読み出し選択されたメモリセルのゲート電極
の電圧を読み出し電圧Vref、ソース線を0Vとし
て、メモリセルに電流が流れるか否かをビット線で検出
することにより行われる。読み出し選択されないメモリ
セルの制御ゲートの電圧を非選択読み出し電圧Vrea
dとする。選択トランジスタS1、S2のゲート電圧を
電源電圧Vcc、ソース線を0Vとする。読み出し選択
されたメモリセルに電流が流れるか否かをビット線BL
で検出することにより行われる。すなわち、図92に示
されるように、読み出される選択メモリセルM2のゲー
トには、Vrefが与えられ、他の非読み出しメモリセ
ルM0,M1,M3〜M15のゲートには、Vread
が与えられる。また、選択ゲートS1,S2のゲートに
はVddが与えられる。
【0323】すなわち、メモリセルの閾値VthがVr
efよりも大きい、書き込み状態ならばメモリセルはオ
フになるのでビット線はプリチャージ電位を保つ。これ
に対して選択メモリセルの閾値VthがVrefよりも
小さい消去状態ならばメモリセルはオンするのでビット
線の電位はプリチャージ電位からΔVだけ低下する。こ
の電位変化をセンスアンプで検知することによってメモ
リセルのデータが読み出される。電荷蓄積絶縁膜中の電
荷量が変化することでメモリセルの閾値電圧が変化し、
これを検出することでデータを読み出すことができる。
【0324】ここで,Vrefは書き込み状態の閾値と
消去状態の閾値の中間の電圧であり、Vreadは書き
込み状態の閾値よりも高い電圧、Vddは選択トランジ
スタの閾値よりも高い電圧である。
【0325】NAND型EEPROMの読み出しでは上
記のように読み出し非選択ワード線に書き込み閾値より
も高い電圧Vreadが加えられるため、第5及び第6
の実施の形態で述べたような電圧Vrefを用いた場合
と比較して、リードディスターブによる閾値変動が大き
い。
【0326】これに対し、本実施の形態の半導体装置で
はゲート電極のエッジ部の下でブロック絶縁膜を厚膜化
しているために、エッジ部でVreadによる電界が弱
められ、消去閾値の上昇が小さい。電荷蓄積領域として
データ保持絶縁膜を使用している場合、データ保持絶縁
膜中を電荷は移動しないので、チャネル中央部の閾値が
リードディスターブによって上昇してもエッジ部の閾値
は低いままである。特に読み出し電流の流れる方向と平
行な2辺、つまり素子分離端における閾値が低いままで
抑えられることによって、メモリセルの閾値も低いまま
に抑えられるためVreadストレスによる消去閾値の
上昇という課題を解決できる。
【0327】また、本実施の形態では、データ保持絶縁
膜の両端が素子分離領域端やゲート電極のエッジに対し
て突き出した形状となっている。このため、加工時のダ
メージにより電荷保持特性が劣化したデータ保持絶縁膜
の両端部を、電荷蓄積領域としても、トランジスタのゲ
ート絶縁膜としても使用することが無いので、メモリセ
ルの信頼性が向上する。特に、読み出し電流の流れる方
向と平行な2辺、つまり素子分離端において、データ保
持絶縁膜が突き出していることによって、ゲート電極の
エッジにおける電荷抜けによる閾値低下が、メモリセル
の閾値低下として検知される不具合を解決することがで
きる。
【0328】さらに、本実施の形態の半導体装置では隣
接するメモリセル間でデータ保持絶縁膜を共有していな
いので、絶縁膜を電荷が移動することでメモリセル間に
電荷のやり取りが生じて、メモリセルの閾値が変動する
という不具合を解決している。
【0329】上記のように、第1の実施の形態及び第3
の実施の形態の特徴を持つメモリセルをNAND型EE
PROMに対して適用した例を説明したが、適用の範囲
はこれに限定されない。すなわち、第3乃至第6の実施
の形態のどの特徴をもつメモリセルを用いても良いし、
第3乃至第6の実施の形態の特徴の一部のみを持つメモ
リセルを用いても良い。
【0330】(第7の実施の形態の変形例)本実施の形
態は適用するEEPROMはNAND型に限定されもの
ではない。すなわち、本変形例である図93(A)に示
される等価回路図及び読み出し動作状態の電位を示した
AND型EEPROMであってもよい。すなわち、ビッ
ト線BLにソースが接続された選択トランジスタS1の
ドレインに1つのメモリセルを構成するメモリセルトラ
ンジスタM0〜M15のそれぞれのドレインが共通に接
続されている。メモリセルトランジスタM0〜M15の
ソースは、互いに共通に接続され、かつ、選択トランジ
スタS2のドレインに接続されている。この選択トラン
ジスタS2のソースは共通ソース線Sourceに接続
されている。ここで、読み出し時には、読み出し選択さ
れたメモリセルトランジスタM2のゲートには、Vre
fが入力され、他のメモリセルトランジスタM0,M
1、M3〜M15のゲートには、Vreadが入力され
る。選択トランジスタS1、S2のゲートには、Vdd
が入力される。
【0331】また、図93(B)に示される等価回路図
及び読み出し動作を示したNOR型EEPROMであっ
ても良い。第1ビット線BL1には、メモリセルトラン
ジスタM1のドレインが接続される。このメモリセルト
ランジスタM1のソースには、メモリセルトランジスタ
M2のドレインが接続され、さらにこのメモリセルトラ
ンジスタM2のソースには、メモリセルトランジスタM
3のドレインが接続される。このメモリセルトランジス
タM3のソースには、ソース電位VSLが入力される。
また、隣接するビット線BL2にメモリセルトランジス
タM4のドレインが接続される。このメモリセルトラン
ジスタM4のソースには、メモリセルトランジスタM5
のドレインが接続され、さらにこのメモリセルトランジ
スタM5のソースには、メモリセルトランジスタM6の
ドレイン及びビット線BL2が接続される。このメモリ
セルトランジスタM6のソースには、ソース電位VSL
が入力される。
【0332】ここで、読み出し選択された選択メモリセ
ルトランジスタM2及び隣接するビット線に接続された
メモリセルトランジスタM5のゲートには、Vref電
位が与えられ、読み出し選択された選択メモリセルトラ
ンジスタM2のソースには、選択ビット線BL1が接続
されている。また、メモリセルトランジスタM1、M4
のソースには、VSL電位が与えられる。さらに、メモ
リセルトランジスタM1,M3,M4,M6のゲートに
は、Vread電位が与えられる。
【0333】また、図示はしないがDINOR型等、他
の種類のEEPROMでも適用可能である。なお、バー
チャルグラウンドアレイ構造のEEPROMであっても
よい。AND型の場合は、第4又は、第6の実施の形態
の構造の半導体装置が適用される。NOR型の場合は、
第3又は、第5の実施の形態の構造の半導体装置が適用
される。また、バーチャルグランドアレイ型の半導体装
置では、第3乃至第6の実施の形態の半導体装置が適用
される。
【0334】どの種類のEEPROMにおいても、デー
タ保持絶縁膜の両端がゲート電極又は半導体基板又はそ
の両方に対して突き出していることで、ゲート電極のエ
ッジにおけるデータ保持特性の劣化を解決する。また、
特に読み出し電流の流れる方向と平行な2辺においてデ
ータ保持絶縁膜の両端が突き出していることで、ゲート
電極のエッジにおける閾値の低下がメモリセルの閾値低
下として検知される問題を解決する。すなわち、製造工
程中でダメージを受けたデータ保持絶縁膜がチャネル領
域内に存在しないことで、閾値低下を防止して、データ
保持特性を向上することができる。
【0335】さらに、ゲート絶縁膜、好ましくはデータ
保持絶縁膜とゲート電極間に配置されたブロック絶縁膜
の膜厚がゲート電極のエッジ部において厚膜化すること
でデータ読み出し時のゲート電圧ストレスによる、閾値
変動をゲート電極のエッジ部において抑制することがで
きる。特に、読み出し電流の流れる方向と平行な2辺に
おいてゲート絶縁膜、好ましくはブロック絶縁膜が厚膜
化していることで、ゲート電極のエッジ部での閾値変動
抑制が、メモリセルの閾値変動抑制として検知されるの
でメモリセルのリードディスターブ特性を改善する。特
に弱い電界を与えた時に閾値が高くなるのを防ぐことが
できる。
【0336】ここで、データ保持絶縁膜の突き出し長さ
及びブロック絶縁膜の厚膜化の程度は先に説明した第4
の実施の形態及び第6の実施の形態と同程度である。
【0337】また、隣り合うメモリセル間でデータ保持
絶縁膜を切断することで、メモリセル間の電荷のやり取
りに起因する閾値変動を防ぐことができる。
【0338】上記の第3の実施の形態乃至第6の実施の
形態においては、理解を容易にするためにコンタクト電
極をトランジスタごとに形成した例が示されているが、
本実施の形態のように、コンタクト電極をトランジスタ
ごとに形成せず、例えばゲート電極やドレイン電極によ
って、直列又は並列に接続することでも構成できる。
【0339】
【発明の効果】本発明によれば、素子分離領域付近での
ゲート絶縁膜の電気的特性と素子分離領域付近以外での
ゲート絶縁膜の電気的特性とが等しい半導体装置及びそ
の製造方法を提供できる。さらに、本発明によれば、素
子領域を定義する4辺のうちソース、ドレイン間電流の
流れる方向と平行な2辺のエッジでの電荷保持特性劣化
を抑制した信頼性の高い半導体装置を提供できる。さら
に、本発明によれば、ゲート電極のエッジ部での書き込
み消去特性やデータ保持特性のばらつき並びに閾値変動
を抑制する半導体装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態におけるメモリ部の構成を
表すロウ方向の断面図。
【図2】 第1の実施の形態におけるプロトタイプのメ
モリ部の構成を表すロウ方向の断面図。
【図3】 第1の実施の形態におけるプロトタイプのメ
モリ部のロウ方向のシャロートレンチ素子分離領域エッ
ジ部の拡大図。
【図4】 第1の実施の形態におけるプロトタイプのメ
モリセルトランジスタの領域ごとの書き込み状態におけ
る電圧電流特性図。
【図5】 第1の実施の形態におけるプロトタイプのメ
モリセルトランジスタの書き込み状態における電圧電流
特性図。
【図6】 第1の実施の形態におけるプロトタイプのメ
モリセルトランジスタの書き込み消去状態における電圧
電流特性図。
【図7】 第1の実施の形態における高電圧トランジス
タのロウ方向の断面図。
【図8】 第1の実施の形態における低電圧トランジス
タのロウ方向の断面図。
【図9】 第1の実施の形態におけるメモリ部の構成を
表す平面図。
【図10】 第1の実施の形態におけるメモリ部のカラ
ム方向の断面図。
【図11】 第1の実施の形態におけるメモリ部のNA
NDストリングを表す回路図。
【図12】 (a)は、第1の実施の形態におけるメモ
リセルトランジスタ及び選択トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図であり、(b)は、第1
の実施の形態における低電圧トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図であり、(c)は、第1
の実施の形態における高耐圧トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図である。
【図13】 (a)は、第1の実施の形態におけるメモ
リセルトランジスタ及び選択トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図であり、(b)は、第1
の実施の形態における低電圧トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図であり、(c)は、第1
の実施の形態における高耐圧トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図である。
【図14】 (a)は、第1の実施の形態におけるメモ
リセルトランジスタ及び選択トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図であり、(b)は、第1
の実施の形態における低電圧トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図であり、(c)は、第1
の実施の形態における高耐圧トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図である。
【図15】 (a)は、第1の実施の形態におけるメモ
リセルトランジスタ及び選択トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図であり、(b)は、第1
の実施の形態における低電圧トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図であり、(c)は、第1
の実施の形態における高耐圧トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図である。
【図16】 (a)は、第1の実施の形態におけるメモ
リセルトランジスタ及び選択トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図であり、(b)は、第1
の実施の形態における低電圧トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図であり、(c)は、第1
の実施の形態における高耐圧トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図である。
【図17】 (a)は、第1の実施の形態におけるメモ
リセルトランジスタ及び選択トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図であり、(b)は、第1
の実施の形態における低電圧トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図であり、(c)は、第1
の実施の形態における高耐圧トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図である。
【図18】 (a)は、第1の実施の形態におけるメモ
リセルトランジスタ及び選択トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図であり、(b)は、第1
の実施の形態における低電圧トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図であり、(c)は、第1
の実施の形態における高耐圧トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図である。
【図19】 (a)は、第1の実施の形態におけるメモ
リセルトランジスタ及び選択トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図であり、(b)は、第1
の実施の形態における低電圧トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図であり、(c)は、第1
の実施の形態における高耐圧トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図である。
【図20】 (a)は、第1の実施の形態におけるメモ
リセルトランジスタ及び選択トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図であり、(b)は、第1
の実施の形態における低電圧トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図であり、(c)は、第1
の実施の形態における高耐圧トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図である。
【図21】 (a)は、第1の実施の形態におけるメモ
リセルトランジスタ及び選択トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図であり、(b)は、第1
の実施の形態における低電圧トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図であり、(c)は、第1
の実施の形態における高耐圧トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図である。
【図22】 (a)は、第1の実施の形態におけるメモ
リセルトランジスタ及び選択トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図であり、(b)は、第1
の実施の形態における低電圧トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図であり、(c)は、第1
の実施の形態における高耐圧トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図である。
【図23】 (a)は、第1の実施の形態におけるメモ
リセルトランジスタ及び選択トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図であり、(b)は、第1
の実施の形態における低電圧トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図であり、(c)は、第1
の実施の形態における高耐圧トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図である。
【図24】 (a)は、第1の実施の形態におけるメモ
リセルトランジスタ及び選択トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図であり、(b)は、第1
の実施の形態における低電圧トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図であり、(c)は、第1
の実施の形態における高耐圧トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図である。
【図25】 (a)は、第1の実施の形態におけるメモ
リセルトランジスタ及び選択トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図であり、(b)は、第1
の実施の形態における低電圧トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図であり、(c)は、第1
の実施の形態における高耐圧トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図である。
【図26】 (a)は、第1の実施の形態におけるメモ
リセルトランジスタ及び選択トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図であり、(b)は、第1
の実施の形態における低電圧トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図であり、(c)は、第1
の実施の形態における高耐圧トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図である。
【図27】 (a)は、第1の実施の形態におけるメモ
リセルトランジスタ及び選択トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図であり、(b)は、第1
の実施の形態における低電圧トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図であり、(c)は、第1
の実施の形態における高耐圧トランジスタの製造方法の
一工程を表すロウ方向の断面図である。
【図28】 第2の実施の形態におけるメモリ部の構成
を表すカラム方向の断面図。
【図29】 第2の実施の形態におけるメモリ部のNA
NDストリングを表す回路図。
【図30】 (A)は、第3の実施の形態におけるプロ
トタイプの半導体装置の上面図であり、(B)は、第3
の実施の形態におけるプロトタイプの半導体装置を表す
図30(A)における“C−D”線上での断面図であ
り、(C)は、第3の実施の形態におけるプロトタイプ
の半導体装置を表す図30(A)における“E−F”線
上での断面図である。
【図31】 (A)は、第3の実施の形態のプロトタイ
プの半導体装置に対応する図30(B)における断面に
対応する等価回路図であり、(B)は、第3の実施の形
態のプロトタイプの半導体装置に対応する図30(C)
における断面に対応する等価回路図であり、(C)は第
3の実施の形態のプロトタイプに対応する半導体装置の
ドレイン電流とゲート電圧の特性を表す図である。
【図32】 (A)は、第3の実施の形態における半導
体装置の上面図であり、(B)は、第3の実施の形態に
おける半導体装置を表す図32(A)における“G−
H”線上での断面図であり、(C)は、第3の実施の形
態における半導体装置を表す図32(A)における“I
−J”線上での断面図である。
【図33】 (A)は、第3の実施の形態に対応する図
32(B)における断面に対応する等価回路図であり、
(B)は、第3の実施の形態に対応する図32(C)に
おける断面に対応する等価回路図であり、(C)は、図
33(A)を単純化して表した等価回路図であり、
(D)は、図33(B)を単純化して表す等価回路図で
ある。
【図34】 第3の実施の形態に係る半導体装置の断面
図である図32(C)の一部を拡大した断面図。
【図35】 (A)は、第3の実施の形態に係る半導体
装置の製造方法の一工程を図32の“I−J”線上での
断面に対応して表す断面図であり、(B)は、第3の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を図32
の“G−H”線上での断面に対応して表す断面図であ
る。
【図36】 (A)は、第3の実施の形態に係る半導体
装置の製造方法の一工程を図32の“I−J”線上での
断面に対応して表す断面図であり、(B)は、第3の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を図32
の“G−H”線上での断面に対応して表す断面図であ
る。
【図37】 (A)は、第3の実施の形態に係る半導体
装置の製造方法の一工程を図32の“I−J”線上での
断面に対応して表す断面図であり、(B)は、第3の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を図32
の“G−H”線上での断面に対応して表す断面図であ
る。
【図38】 (A)は、第3の実施の形態に係る半導体
装置の製造方法の一工程を図32の“I−J”線上での
断面に対応して表す断面図であり、(B)は、第3の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を図32
の“G−H”線上での断面に対応して表す断面図であ
る。
【図39】 (A)は、第3の実施の形態に係る半導体
装置の製造方法の一工程を図32の“I−J”線上での
断面に対応して表す断面図であり、(B)は、第3の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を図32
の“G−H”線上での断面に対応して表す断面図であ
る。
【図40】 (A)は、第3の実施の形態に係る半導体
装置の製造方法の一工程を図32の“I−J”線上での
断面に対応して表す断面図であり、(B)は、第3の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を図32
の“G−H”線上での断面に対応して表す断面図であ
る。
【図41】 (A)は、第3の実施の形態に係る半導体
装置の製造方法の一工程を図32の“I−J”線上での
断面に対応して表す断面図であり、(B)は、第3の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を図32
の“G−H”線上での断面に対応して表す断面図であ
る。
【図42】 (A)は、第3の実施の形態に係る半導体
装置の製造方法の一工程を図32の“I−J”線上での
断面に対応して表す断面図であり、(B)は、第3の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を図32
の“G−H”線上での断面に対応して表す断面図であ
る。
【図43】 (A)は、第3の実施の形態に係る半導体
装置の製造方法の一工程を図32の“I−J”線上での
断面に対応して表す断面図であり、(B)は、第3の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を図32
の“G−H”線上での断面に対応して表す断面図であ
る。
【図44】 図32(A)における“I−J”線上での
断面の一部に相当する第3の実施の形態の変形例におけ
る半導体装置を表す断面図。
【図45】 第3の実施の形態の変形例に係る半導体装
置の製造方法の一工程を図32の“I−J”線上での断
面に対応して表す断面図。
【図46】 第3の実施の形態の変形例に係る半導体装
置の製造方法の一工程を図32の“I−J”線上での断
面に対応して表す断面図。
【図47】 第3の実施の形態の変形例に係る半導体装
置の製造方法の一工程を図32の“I−J”線上での断
面に対応して表す断面図。
【図48】 第3の実施の形態の変形例に係る半導体装
置の製造方法の一工程を図32の“I−J”線上での断
面に対応して表す断面図。
【図49】 第3の実施の形態の変形例に係る半導体装
置の製造方法の一工程を図32の“I−J”線上での断
面に対応して表す断面図。
【図50】 (A)は、第4の実施の形態におけるプロ
トタイプの半導体装置の上面図であり、(B)は、第4
の実施の形態におけるプロトタイプの半導体装置を表す
図50(A)における“K−L”線上での断面図であ
り、(C)は、第4の実施の形態におけるプロトタイプ
の半導体装置を表す図50(A)における“M−N”線
上での断面図である。
【図51】 (A)は、第4の実施の形態におけるプロ
トタイプの半導体装置に対応する図50(B)における
断面に対応する等価回路図であり、(B)は、第4の実
施の形態におけるプロトタイプの半導体装置に対応する
図50(C)における断面に対応する等価回路図であ
り、(C)は第4の実施の形態におけるプロトタイプの
半導体装置のドレイン電流とゲート電圧の特性を表す図
である。
【図52】 (A)は、第4の実施の形態における半導
体装置の上面図であり、(B)は、第4の実施の形態に
おける半導体装置を表す図52(A)における“O−
P”線上での断面図であり、(C)は、第4の実施の形
態における半導体装置を表す図52(A)における“Q
−R”線上での断面図である。
【図53】 (A)は、第4の実施の形態に対応する図
52(B)における断面に対応する等価回路図であり、
(B)は、図53(A)を単純化して表した等価回路図
であり、(C)は、第4の実施の形態に対応する図52
(C)における断面に対応する等価回路図であり、
(D)は、図53(C)を単純化して表す等価回路図で
ある。
【図54】 (A)は、第4の実施の形態に係る半導体
装置の製造方法の一工程を図52の“Q−R”線上での
断面に対応して表す断面図であり、(B)は、第4の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を図52
の“O−P”線上での断面に対応して表す断面図であ
る。
【図55】 (A)は、第4の実施の形態に係る半導体
装置の製造方法の一工程を図52の“Q−R”線上での
断面に対応して表す断面図であり、(B)は、第4の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を図52
の“O−P”線上での断面に対応して表す断面図であ
る。
【図56】 (A)は、第4の実施の形態に係る半導体
装置の製造方法の一工程を図52の“Q−R”線上での
断面に対応して表す断面図であり、(B)は、第4の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を図52
の“O−P”線上での断面に対応して表す断面図であ
る。
【図57】 (A)は、第4の実施の形態に係る半導体
装置の製造方法の一工程を図52の“Q−R”線上での
断面に対応して表す断面図であり、(B)は、第4の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を図32
の“O−P”線上での断面に対応して表す断面図であ
る。
【図58】 (A)は、第4の実施の形態に係る半導体
装置の製造方法の一工程を図52の“Q−R”線上での
断面に対応して表す断面図であり、(B)は、第4の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を図52
の“O−P”線上での断面に対応して表す断面図であ
る。
【図59】 (A)は、第4の実施の形態に係る半導体
装置の製造方法の一工程を図52の“Q−R”線上での
断面に対応して表す断面図であり、(B)は、第4の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を図52
の“O−P”線上での断面に対応して表す断面図であ
る。
【図60】 (A)は、第4の実施の形態に係る半導体
装置の製造方法の一工程を図52の“Q−R”線上での
断面に対応して表す断面図であり、(B)は、第4の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を図52
の“O−P”線上での断面に対応して表す断面図であ
る。
【図61】 (A)は、第4の実施の形態に係る半導体
装置の製造方法の一工程を図52の“Q−R”線上での
断面に対応して表す断面図であり、(B)は、第4の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を図32
の“O−P”線上での断面に対応して表す断面図であ
る。
【図62】 (A)は、第4の実施の形態に係る半導体
装置の製造方法の一工程を図52の“Q−R”線上での
断面に対応して表す断面図であり、(B)は、第4の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を図52
の“O−P”線上での断面に対応して表す断面図であ
る。
【図63】 図52(A)における“Q−R”線上で
の断面の一部に相当する第4の実施の形態の変形例にお
ける半導体装置を表す断面図。
【図64】 (A)は、第5の実施の形態における半導
体装置の上面図であり、(B)は、第5の実施の形態に
おける半導体装置を表す図64(A)における“S−
T”線上での断面図であり、(C)は、第5の実施の形
態における半導体装置を表す図64(A)における“U
−V”線上での断面図である。
【図65】 (A)は、第5の実施の形態に対応する図
64(B)における断面に対応する等価回路図であり、
(B)は、第5の実施の形態に対応する図64(C)に
おける断面に対応する等価回路図であり、(C)は第5
の実施の形態における半導体装置のドレイン電流とゲー
ト電圧の特性を表す図である。
【図66】 第5の実施の形態に係る半導体装置の断面
図である図64(C)の一部を拡大した断面図。
【図67】 第5の実施の形態に係る半導体装置の断面
図である図64(B)の一部を拡大した断面図。
【図68】 (A)は、第5の実施の形態に係る半導体
装置の製造方法の一工程を図64の“S−T”線上での
断面に対応して表す断面図であり、(B)は、第5の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を図64
の“U−V”線上での断面に対応して表す断面図であ
る。
【図69】 (A)は、第5の実施の形態に係る半導体
装置の製造方法の一工程を図64の“S−T”線上での
断面に対応して表す断面図であり、(B)は、第5の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を図64
の“U−V”線上での断面に対応して表す断面図であ
る。
【図70】 (A)は、第5の実施の形態に係る半導体
装置の製造方法の一工程を図64の“S−T”線上での
断面に対応して表す断面図であり、(B)は、第5の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を図64
の“U−V”線上での断面に対応して表す断面図であ
る。
【図71】 (A)は、第5の実施の形態に係る半導体
装置の製造方法の一工程を図64の“S−T”線上での
断面に対応して表す断面図であり、(B)は、第5の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を図64
の“U−V”線上での断面に対応して表す断面図であ
る。
【図72】 (A)は、第5の実施の形態に係る半導体
装置の製造方法の一工程を図64の“S−T”線上での
断面に対応して表す断面図であり、(B)は、第5の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を図64
の“U−V”線上での断面に対応して表す断面図であ
る。
【図73】 (A)は、第5の実施の形態に係る半導体
装置の製造方法の一工程を図64の“S−T”線上での
断面に対応して表す断面図であり、(B)は、第5の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を図64
の“U−V”線上での断面に対応して表す断面図であ
る。
【図74】 (A)は、第5の実施の形態に係る半導体
装置の製造方法の一工程を図64の“S−T”線上での
断面に対応して表す断面図であり、(B)は、第5の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を図64
の“U−V”線上での断面に対応して表す断面図であ
る。
【図75】 (A)は、第5の実施の形態に係る半導体
装置の製造方法の一工程を図64の“S−T”線上での
断面に対応して表す断面図であり、(B)は、第5の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を図64
の“U−V”線上での断面に対応して表す断面図であ
る。
【図76】 (A)は、第5の実施の形態に係る半導体
装置の製造方法の一工程を図64の“S−T”線上での
断面に対応して表す断面図であり、(B)は、第5の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を図64
の“U−V”線上での断面に対応して表す断面図であ
る。
【図77】 (A)は、第6の実施の形態における半導
体装置の上面図であり、(B)は、第6の実施の形態に
おける半導体装置を表す図77(A)における“W−
X”線上での断面図であり、(C)は、第6の実施の形
態における半導体装置を表す図77(A)における“Y
−Z”線上での断面図である。
【図78】 (A)は、第6の実施の形態に対応する図
77(B)における断面に対応する等価回路図であり、
(B)は、第6の実施の形態に対応する図77(C)に
おける断面に対応する等価回路図であり、(C)は第6
の実施の形態における半導体装置のドレイン電流とゲー
ト電圧の特性を表す図である。
【図79】 第6の実施の形態に係る半導体装置の断面
図である図78(C)の一部を拡大した断面図。
【図80】 (A)は、第6の実施の形態に係る半導体
装置の製造方法の一工程を図77の“Y−Z”線上での
断面に対応して表す断面図であり、(B)は、第6の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を図77
の“W−X”線上での断面に対応して表す断面図であ
る。
【図81】 (A)は、第6の実施の形態に係る半導体
装置の製造方法の一工程を図77の“Y−Z”線上での
断面に対応して表す断面図であり、(B)は、第6の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を図77
の“W−X”線上での断面に対応して表す断面図であ
る。
【図82】 (A)は、第6の実施の形態に係る半導体
装置の製造方法の一工程を図77の“Y−Z”線上での
断面に対応して表す断面図であり、(B)は、第6の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を図77
の“W−X”線上での断面に対応して表す断面図であ
る。
【図83】 (A)は、第6の実施の形態に係る半導体
装置の製造方法の一工程を図77の“Y−Z”線上での
断面に対応して表す断面図であり、(B)は、第6の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を図77
の“W−X”線上での断面に対応して表す断面図であ
る。
【図84】 (A)は、第6の実施の形態に係る半導体
装置の製造方法の一工程を図77の“Y−Z”線上での
断面に対応して表す断面図であり、(B)は、第6の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を図77
の“W−X”線上での断面に対応して表す断面図であ
る。
【図85】 (A)は、第6の実施の形態に係る半導体
装置の製造方法の一工程を図77の“Y−Z”線上での
断面に対応して表す断面図であり、(B)は、第6の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を図77
の“W−X”線上での断面に対応して表す断面図であ
る。
【図86】 (A)は、第6の実施の形態に係る半導体
装置の製造方法の一工程を図77の“Y−Z”線上での
断面に対応して表す断面図であり、(B)は、第6の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を図77
の“W−X”線上での断面に対応して表す断面図であ
る。
【図87】 (A)は、第6の実施の形態に係る半導体
装置の製造方法の一工程を図77の“Y−Z”線上での
断面に対応して表す断面図であり、(B)は、第6の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を図77
の“W−X”線上での断面に対応して表す断面図であ
る。
【図88】 (A)は、第6の実施の形態に係る半導体
装置の製造方法の一工程を図77の“Y−Z”線上での
断面に対応して表す断面図であり、(B)は、第6の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を図77
の“W−X”線上での断面に対応して表す断面図であ
る。
【図89】 図77(A)における“Y−Z”線上で
の断面の一部に相当する第6の実施の形態の変形例にお
ける半導体装置を表す断面図。
【図90】 (A)は、第7の実施の形態における半導
体装置の1つのメモリセルを表す回路図であり、(B)
は、第7の実施の形態における半導体装置のメモリセル
構造を表す上面図である。
【図91】 (A)は、第7の実施の形態の半導体装置
において、図90(B)における“III―IV”線上での
断面に相当する断面図であり、(B)は、第7の実施の
形態の半導体装置において、図90(B)における“I
―II”線上での断面に相当する断面図である。
【図92】 第7の実施の形態の半導体装置の1つのメ
モリセルの読み出し状態を表す回路図。
【図93】 (A)は、第7の実施の形態の変形例の半
導体装置において、AND型EEPROMの1つのメモ
リセルの読み出し状態を表す回路図であり、(B)は、
第7の実施の形態の変形例の半導体装置において、NO
R型EEPROMの1つのメモリセルの読み出し状態を
表す回路図である。
【図94】 従来の選択熱酸化方法により形成された浅
溝素子分離によるMONOS(金属―酸化シリコン膜―
窒化シリコン膜―酸化シリコン膜―半導体)メモリセル
の断面図。
【符号の説明】
1、117、137、161、197、216、255
半導体基板(ウエル) 2、13、21、26 シャロートレンチ素子分離領域 3、10、118、140、172、198、222、
260 トンネル絶縁膜 4、11 電荷蓄積層 5、12、120、142、174、200、224、
262 ブロック絶縁膜 6、112、132、166、192、220 ゲート
電極 7 バーズビーク部 8、9 突出部 14、22、27、138、170、205、230、
263、269 第1ゲート電極 15、23、28、139、171、206、233、
264、270 第2ゲート電極 16、24、29 ゲートキャップ絶縁膜 17 層間膜 18、43 ビット線 19 保護膜 20、25、268 ゲート絶縁膜 30,251 ソース・ドレイン領域 31、32 バリア絶縁膜 40 データ選択線(ワード線) 41 ビット線選択信号線(SSL) 42 共通ソース線選択信号線(GSL) 44 ビット線コンタクト 45 ソース線コンタクト 46 ビット線引き出しコンタクト 47 ビット線引き出し配線 48 ソース線配線 50、51 選択トランジスタ 52 メモリセルトランジスタ 55、66、72、73 レジスト 56 ストッパ膜 57、150、180、211、240 マスク材 58、59、60 素子分離溝(トレンチ溝) 61、71 シリコン酸化膜 62、63、64 素子分離絶縁膜(埋め込み材) 65、67 窪み 68、69、70 ゲート電極材料 110、130、160、190、215、250、2
58 素子分離領域 111、131、191 素子領域 113、133、193、219 コンタクト 114、134、167、194、221 ゲートコン
タクト 115、135、155、162、195、217 ソ
ース不純物領域 116、136、156、163、196、218 ド
レイン不純物領域 119、141、173、199、223、261 デ
ータ保持絶縁膜 121、144、176、201、225 層間絶縁膜 122、145、151、177、203、227、2
59 素子分離溝 123、124、202、204、226、228 エ
ッジ領域 143、175、181、241、242、267、2
71 ゲート側壁絶縁膜 146、207、235 素子分離側壁酸化膜 147、208 ポリシリコン側壁酸化膜 148、209、234 端部 152 第1ゲート電極側壁酸化膜 153 素子分離側壁絶縁膜 157、164 ソースコンタクト 158、165 ドレインコンタクト 185、245 P型高濃度領域 210、246 シリコン酸化膜 212 後酸化膜 232 ポリシリコン側壁絶縁膜 252 ビット線コンタクト 253 SLコンタクト 256 Nウエル 257 Pウエル 265 第1層間絶縁膜 266 第2層間絶縁膜 272 ソース線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/115 H01L 27/08 102H 29/78 102C 29/788 29/792 (72)発明者 間 博顕 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 5F032 AA37 AA44 AA45 AA67 AA69 AA77 BA01 BA03 CA17 CA23 CA24 CA25 DA22 DA74 5F048 AA01 AA04 AA07 AB01 AC01 BA01 BB01 BB06 BB07 BB08 BB11 BB12 BE02 BE04 BG14 5F083 EP18 EP43 EP48 EP76 EP77 GA11 GA15 GA19 GA27 GA30 JA05 JA32 JA35 JA53 MA06 MA20 NA01 NA06 PR03 PR12 PR40 ZA03 5F101 BA46 BA53 BB02 BD10 BD27 BD34 BD35 BH19 BH30 5F140 AA06 AA40 AB01 AC32 BA01 BD05 BD09 BD18 BF01 BF04 BF05 BF11 BF18 BF56 BG20 BG27 BG43 CB04 CB08 CE07

Claims (47)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板と、 この半導体基板中に設けられた溝部中に形成されたシャ
    ロートレンチ素子分離領域と、 前記半導体基板中に形成され、間にはさむ前記半導体基
    板表面をチャネル領域とする一対のソース・ドレイン領
    域と、 前記半導体基板上に形成され、その膜厚が前記チャネル
    の中央部と前記シャロートレンチ素子分離領域と接する
    部分とで等しいゲート絶縁膜と、 このゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極とを有する
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】前記ゲート絶縁膜はシリコン及び窒素を主
    要構成元素とする第1絶縁膜と、この第1絶縁膜上に形
    成された、前記第1絶縁膜と主要構成元素が異なる第2
    絶縁膜とを有し、この第2絶縁膜の膜厚が、チャネル中
    央部と前記シャロートレンチ素子分離領域と接する部分
    とで等しいことを特徴とする請求項1記載の半導体装
    置。
  3. 【請求項3】前記ゲート絶縁膜はシリコン及び窒素を主
    要構成元素とする第1絶縁膜と、この第1絶縁膜下で、
    前記半導体基板上に形成された、前記第1絶縁膜と主要
    構成元素が異なる第3絶縁膜とを有し、この第3絶縁膜
    の膜厚が、チャネル中央部と前記シャロートレンチ素子
    分離領域と接する部分とで等しいことを特徴とする請求
    項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】前記ゲート絶縁膜はシリコン及び窒素を主
    要構成元素とする第1絶縁膜と、この第1絶縁膜上に形
    成された、前記第1絶縁膜と主要構成元素が異なる第2
    絶縁膜と、前記第1絶縁膜下で、前記半導体基板上に形
    成された、前記第1絶縁膜と主要構成元素が異なる第3
    絶縁膜とを有し、前記第1絶縁膜、第2絶縁膜及び第3
    絶縁膜の膜厚が、チャネル中央部と前記シャロートレン
    チ素子分離領域と接する部分とで等しいことを特徴とす
    る請求項1記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】前記シャロートレンチ素子分離領域上に
    は、前記第1絶縁膜を介在させずに前記ゲート電極が形
    成されていることを特徴とする請求項2乃至4いずれか
    1項記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】前記シャロートレンチ素子分離領域によっ
    てはさまれた部分の前記半導体基板の幅が、前記シャロ
    ートレンチ素子分離領域によってはさまれた部分の前記
    ゲート電極の幅と等しいかより小さいことを特徴とする
    請求項1乃至5いずれか1項記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】前記シャロートレンチ素子分離領域によっ
    てはさまれた部分の前記半導体基板の幅が、前記シャロ
    ートレンチ素子分離領域によってはさまれた部分の前記
    第1絶縁膜の幅と等しいかより小さいことを特徴とする
    請求項2乃至5いずれか1項記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】前記第1絶縁膜のチャネル方向の幅と、前
    記ゲート電極のチャネル方向の幅が等しいことを特徴と
    する請求項5記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】前記ゲート電極は不純物が含まれていて、
    前記ゲート絶縁膜と接触する部分の不純物濃度と、前記
    シャロートレンチ素子分離領域上面と接触する部分の不
    純物濃度とが等しいことを特徴とする請求項5記載の半
    導体装置。
  10. 【請求項10】前記ゲート電極は不純物が含まれた多結
    晶シリコンであり、間に自然酸化膜を介在しない一続き
    の膜であることを特徴とする請求項5又は9いずれか1
    項記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】半導体基板と、 この半導体基板中に設けられた溝部中に形成された第1
    シャロートレンチ素子分離領域と、 前記半導体基板中に形成され、間にはさむ前記半導体基
    板表面を第1チャネルとする第1の1対のソース・ドレ
    イン領域と、 前記半導体基板上に形成され、その膜厚が前記第1チャ
    ネル中央部と前記第1シャロートレンチ素子分離領域と
    接する部分とで等しい第1ゲート絶縁膜と、 この第1ゲート絶縁膜上に形成された第1ゲート電極
    と、 前記半導体基板中に設けられた溝部中に形成された第2
    シャロートレンチ素子分離領域と、 前記半導体基板中に形成され、間にはさむ前記半導体基
    板表面を第2チャネルとする第2の1対のソース・ドレ
    イン領域と、 前記半導体基板上に形成され、その膜厚が前記第2チャ
    ネル中央部と前記第2シャロートレンチ素子分離領域と
    接する部分とで等しい第2ゲート絶縁膜と、 この第2ゲート絶縁膜上に形成された第2ゲート電極と
    を有することを特徴とする半導体装置。
  12. 【請求項12】前記第1シャロートレンチ素子分離領域
    及び第2シャロートレンチ素子分離領域はそれぞれの上
    端部に凹部を有し、前記第1シャロートレンチ素子分離
    領域に設けられた凹部の深さは前記第2シャロートレン
    チ素子分離領域に設けられた凹部の深さよりも小さいこ
    とを特徴とする請求項11記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】前記第1シャロートレンチ素子分離領域
    は上表面が上に凸の形状を有し、前記第2シャロートレ
    ンチ素子分離領域は上端部に凹部を有していることを特
    徴とする請求項11記載の半導体装置。
  14. 【請求項14】前記第1ゲート絶縁膜はシリコン及び窒
    素を主要構成元素とする第1絶縁膜と、この第1絶縁膜
    上に形成された、前記第1絶縁膜と主要構成元素が異な
    る第2絶縁膜と、前記第1絶縁膜下で、前記半導体基板
    上に形成された、前記第1絶縁膜と主要構成元素が異な
    る第3絶縁膜とを有し、 前記第2ゲート絶縁膜は窒素を主要構成元素としない酸
    化シリコン膜であることを特徴とする請求項11記載の
    半導体装置。
  15. 【請求項15】前記第1ゲート電極及び第2ゲート電極
    は多結晶シリコン膜で形成され、それぞれ互いに反対導
    電型の不純物がドープされていることを特徴とする請求
    項11乃至14いずれか1項記載の半導体装置。
  16. 【請求項16】前記第1ゲート電極を複数個有するメモ
    リ部と、前記第2ゲート電極を複数個有する周辺回路部
    とを具備し、複数の第1ゲート電極のうち第1の個数の
    第1ゲート電極は第1導電型の不純物がドープされ、第
    2の個数の第1ゲート電極は第2導電型の不純物がドー
    プされ、複数の第2ゲート電極のうち第1の個数の第2
    ゲート電極は第1導電型の不純物がドープされ、第2の
    個数の第2ゲート電極は第2導電型の不純物がドープさ
    れていることを特徴とする請求項11乃至14いずれか
    1項記載の半導体装置。
  17. 【請求項17】前記第1ゲート電極及び第2ゲート電極
    はその膜厚が等しいことを特徴とする請求項11乃至1
    6いずれか1項記載の半導体装置。
  18. 【請求項18】前記メモリ部はメモリトランジスタと選
    択トランジスタとを有し、前記周辺回路部は周辺回路ト
    ランジスタを有し、前記選択トランジスタは前記メモリ
    トランジスタ又は周辺回路トランジスタのいずれか一方
    とそのゲート電極及びゲート絶縁膜の構成が同一である
    ことを特徴とする請求項16記載の半導体装置。
  19. 【請求項19】半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する
    工程と、 前記ゲート絶縁膜形成後に前記半導体基板中にトレンチ
    溝を形成する工程と、 前記トレンチ溝中に絶縁物を埋め込み、シャロートレン
    チ素子分離領域を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜及び前記シャロートレンチ素子分離領
    域上にゲート電極を形成する工程とを有することを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】半導体基板上に第1絶縁膜を形成する工
    程と、 この第1絶縁膜上に第2絶縁膜を形成する工程と、 この第2絶縁膜、前記第1絶縁膜、及び前記半導体基板
    中にトレンチ溝を形成する工程と、 このトレンチ溝中に絶縁物を埋め込み、シャロートレン
    チ素子分離領域を形成する工程と、 前記第1絶縁膜の上表面よりも前記シャロートレンチ素
    子分離領域が突出するように、前記第2絶縁膜を除去す
    る工程と、 露出した前記第1絶縁膜及び前記シャロートレンチ素子
    分離領域上にゲート電極を形成する工程とを有すること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  21. 【請求項21】前記第1ゲート絶縁膜を形成する工程
    は、電荷を蓄積可能な電荷蓄積絶縁膜を含む積層絶縁膜
    を形成する工程であることを特徴とする請求項20記載
    の半導体装置の製造方法。
  22. 【請求項22】メモリ部及び周辺回路部の半導体基板上
    にシリコン窒化膜を含む多層膜からなる第1ゲート絶縁
    膜を形成する工程と、 前記第1ゲート絶縁膜形成後に前記メモリ部及び周辺回
    路部の前記半導体基板中にトレンチ溝を形成する工程
    と、 前記トレンチ溝中に絶縁物を埋め込み、シャロートレン
    チ素子分離領域を形成する工程と、 前記周辺回路部の第1ゲート絶縁膜の内、シリコン窒化
    膜を除去した後、熱酸化により周辺回路部の第2ゲート
    絶縁膜を形成する工程と、 前記メモリ部及び周辺回路部の前記第1ゲート絶縁膜、
    第2ゲート絶縁膜、及び前記シャロートレンチ素子分離
    領域上にゲート電極を形成する工程とを有することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  23. 【請求項23】高耐圧トランジスタ領域及び低電圧トラ
    ンジスタ領域を有する周辺回路部並びにメモリ部の半導
    体基板上に第1ゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記周辺回路部の低電圧トランジスタ領域及び前記メモ
    リ部の前記第1ゲート絶縁膜を除去する工程と、 シリコン窒化膜を含む多層膜からなる第2ゲート絶縁膜
    を全面に形成する工程と、 前記第2ゲート絶縁膜形成後に前記メモリ部及び周辺回
    路部の前記半導体基板中にトレンチ溝を形成する工程
    と、 前記トレンチ溝中に絶縁物を埋め込み、シャロートレン
    チ素子分離領域を形成する工程と、 前記周辺回路部の第2ゲート絶縁膜の内、シリコン窒化
    膜を除去した後、熱酸化により前記周辺回路部の低電圧
    トランジスタゲート絶縁膜及び高耐圧トランジスタゲー
    ト絶縁膜を形成する工程と、 前記メモリ部の前記ゲート絶縁膜、低電圧トランジスタ
    ゲート絶縁膜及び高耐圧トランジスタゲート絶縁膜、並
    びに前記シャロートレンチ素子分離領域上にゲート電極
    を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  24. 【請求項24】前記ゲート電極を形成する工程におい
    て、前記メモリ部に複数のゲート電極及び前記周辺回路
    部に複数のゲート電極を同時に形成し、 前記ゲート電極を形成する工程の後に、前記周辺回路部
    の第1の個数のゲート電極に第1導電型不純物を導入す
    る工程と、 前期周辺回路部の第2の個数のゲート電極に第2導電型
    不純物を導入する工程と、 前記メモリ部の第1の個数のゲート電極に第1導電型不
    純物を導入する工程と、 前記メモリ部の第2の個数のゲート電極に第2導電型不
    純物を導入する工程とをさらに有することを特徴とする
    請求項23記載の半導体装置の製造方法。
  25. 【請求項25】メモリセルトランジスタ領域及び選択ト
    ランジスタ領域を有するメモリ部並びに低電圧トランジ
    スタ領域及び高耐圧トランジスタ領域を有する周辺回路
    部の半導体基板上に第1ゲート絶縁膜を形成する工程
    と、 前記周辺回路部の低電圧トランジスタ領域及び前記メモ
    リ部の前記第1ゲート絶縁膜を除去する工程と、 シリコン窒化膜を含む多層膜からなる第2ゲート絶縁膜
    を形成する工程と、 前記第2ゲート絶縁膜形成後に前記メモリ部及び周辺回
    路部の前記半導体基板中にトレンチ溝を形成する工程
    と、 前記トレンチ溝中に絶縁物を埋め込み、シャロートレン
    チ素子分離領域を形成する工程と、 前記メモリ部の選択トランジスタ領域及び前記周辺回路
    部の第2ゲート絶縁膜の内、シリコン窒化膜を除去した
    後、熱酸化により前記周辺回路部の低電圧トランジスタ
    ゲート絶縁膜及び高耐圧トランジスタゲート絶縁膜を形
    成する工程と、 前記メモリセルトランジスタのゲート絶縁膜、選択トラ
    ンジスタのゲート絶縁膜、低電圧トランジスタゲート絶
    縁膜及び高耐圧トランジスタゲート絶縁膜、並びに前記
    シャロートレンチ素子分離領域上にゲート電極を形成す
    る工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  26. 【請求項26】半導体基板と、 この半導体基板中に形成された実質上4辺を有する第1
    導電型の素子領域と、 前記素子領域の対向する2辺にそれぞれ形成され、第1
    の導電型と逆導電型のソース電極及びドレイン電極と、 前記素子領域上に設けられた第1のゲート絶縁膜と、 この第1のゲート絶縁膜上に設けられ、データの記憶が
    可能であり、かつ電気的に書き込み消去可能な絶縁膜を
    有し、かつ、ソース電極及びドレイン電極が形成されて
    いない2辺で2つの端を有する電荷蓄積領域と、 この電荷蓄積領域の上に設けられ、下面における前記ソ
    ース電極及びドレイン電極が形成されていない対向する
    2辺の距離が、前記電荷蓄積領域の上面における前記ソ
    ース電極及びドレイン電極が形成されていない2辺での
    2つの端の距離よりも小さく形成された少なくとも1つ
    のゲート電極とを具備することを特徴とする半導体装
    置。
  27. 【請求項27】前記ゲート電極下面でのソース電極及び
    ドレイン電極が形成されていない対向する2辺の距離
    は、前記電荷蓄積領域の前記2つの端の距離よりも10
    nmから100nmの範囲で小さいことを特徴とする請
    求項26記載の半導体装置。
  28. 【請求項28】前記電荷蓄積領域の前記2つの端の距離
    が、前記第1のゲート絶縁膜に対向した面において、ソ
    ース電極及びドレイン電極が形成されていない前記素子
    領域の2辺の距離よりも長いことを特徴とする請求項2
    6記載の半導体装置。
  29. 【請求項29】前記電荷蓄積領域の前記2つの端の距離
    が、前記第1のゲート絶縁膜に対向した面において、ソ
    ース電極及びドレイン電極が形成されていない前記素子
    領域の2辺の距離よりも1nmから30nmの範囲で長
    いことを特徴とする請求項26記載の半導体装置。
  30. 【請求項30】半導体基板と、 この半導体基板中に形成された実質上4辺を有する第1
    導電型の素子領域と、 この素子領域上に設けられた第1のゲート絶縁膜と、 前記半導体基板中に形成された第1導電型と逆の導電型
    のソース電極及びドレイン電極と、 前記第1のゲート絶縁膜上に設けられ、データの記憶が
    可能であり、かつ電気的に書き込み消去可能な絶縁膜を
    有し、対向する2辺で2つの端を有し、少なくとも前記
    ソース電極及びドレイン電極間が導通状態において、前
    記素子形成領域上を電流が流れる方向を第1の方向と
    し、前記半導体基板面上で第1の方向と直交する方向を
    第2の方向とすると、その上面において、前記第2の方
    向における2つの端を有する電荷蓄積領域と、 この電荷蓄積領域の上に設けられ、下面における前記第
    2の方向における2辺の長さが、前記電荷蓄積領域の上
    面での前記第2の方向における前記電荷蓄積領域の2つ
    の端の間の距離よりも短く形成された少なくとも1つの
    ゲート電極と、 前記ソース電極及びドレイン電極にそれぞれ接続され、
    この間の導通状態又は、遮断状態であるかによって、前
    記電荷蓄積領域のデータ記憶状態を検知する少なくとも
    2つの電流端子とを具備することを特徴とする半導体装
    置。
  31. 【請求項31】前記電荷蓄積領域に対向した面における
    前記ゲート電極の前記第2の方向における2辺の長さ
    が、前記第2の方向における前記電荷蓄積領域の前記2
    つの端の長さよりも10nmから100nmの範囲で短
    いことを特徴とする請求項30記載の半導体装置。
  32. 【請求項32】前記第2の方向における前記電荷蓄積領
    域の前記2つの端の長さが、前記素子領域の前記第1の
    ゲート絶縁膜に対向した面において、前記第2の方向に
    おける素子領域の長さよりも長いことを特徴とする請求
    項30記載の半導体装置。
  33. 【請求項33】前記第2の方向における前記電荷蓄積領
    域の前記2つの端の長さが、前記素子領域の前記第1の
    ゲート絶縁膜に対向した面において、前記第2の方向に
    おける素子領域の長さよりも1nmから30nmの範囲
    で長いことを特徴とする請求項30記載の半導体装置。
  34. 【請求項34】半導体基板と、 この半導体基板中に形成された素子領域と、 この素子領域上に設けられた第1のゲート絶縁膜と、 少なくとも1つのゲート電極と、 このゲート電極の少なくとも一部に接して、前記半導体
    基板上に形成された素子分離領域と、 前記第1のゲート絶縁膜上に設けられ、データの記憶が
    可能であり、かつ電気的に書き込み消去可能な絶縁膜を
    有し、端部が前記素子分離領域中に位置する電荷蓄積領
    域とを具備することを特徴とする半導体装置。
  35. 【請求項35】前記電荷蓄積領域の端部が、前記素子分
    離領域中に0.5nmから15nmの範囲で進入してい
    ることを特徴とする請求項34記載の半導体装置。
  36. 【請求項36】前記ゲート電極は、前記第1の方向に実
    質的に平行な2辺と、第2の方向に実質的に平行な2辺
    とを有する矩形領域で形成された下部導電体と、 前記下部導電体の対向する2辺のいずれかを共有し、隣
    接する複数のゲート電極中の下部導電体を電気的に接続
    する上部導電体とを有することを特徴とする請求項26
    乃至35いずれか1項記載の半導体装置。
  37. 【請求項37】前記ゲート電極の側壁部に形成された側
    壁絶縁膜をさらに具備し、かつ、この側壁絶縁膜の前記
    ゲート電極に接する側の面を第1の側面とすると、前記
    ゲート電極に対向する面において、前記電荷蓄積絶縁膜
    の端部が前記第1の側面よりも前記ゲート電極が形成さ
    れていない側まで形成されていることを特徴とする請求
    項26乃至36いずれか1項記載の半導体装置。
  38. 【請求項38】前記電荷蓄積領域の上に設けられた第2
    のゲート絶縁膜をさらに有し、この第2のゲート絶縁膜
    上に前記ゲート電極が形成されていることを特徴とする
    請求項26乃至37いずれか1項記載の半導体装置。
  39. 【請求項39】半導体基板と、 この半導体基板中に形成された実質上4辺を有する第1
    導電型の素子領域と、 この素子領域上に設けられた第1のゲート絶縁膜と、 この第1ゲート絶縁膜上に設けられ、データの記憶が可
    能であり、かつ、電気的に書き込み消去可能な絶縁膜を
    有する電荷蓄積領域と、 この電荷蓄積領域上に設けられた少なくとも1つのゲー
    ト電極と、 前記素子領域の対向する2辺にそれぞれ形成され、第1
    の導電型と逆の導電型のソース電極及びドレイン電極
    と、 前記電荷蓄積領域と前記ゲート電極間に配置され、前記
    ソース電極及びドレイン電極が形成されていない2辺に
    おいて、前記電荷蓄積領域に対向した面における前記ゲ
    ート電極中央部下と比較して、前記電荷蓄積領域に対向
    した面における前記ゲート電極端下で厚く形成されてい
    る第2ゲート絶縁膜とを具備することを特徴とする半導
    体装置。
  40. 【請求項40】ソース電極及びドレイン電極が形成され
    ていない2辺において、前記第2ゲート絶縁膜の厚さ
    が、前記電荷蓄積領域に対向した面におけるゲート電極
    中央部下と比較して前記電荷蓄積領域に対向した面にお
    ける前記ゲート電極端下で0.5nmから50nmの範
    囲の厚さ分厚く形成されていることを特徴とする請求項
    39記載の半導体装置。
  41. 【請求項41】半導体基板と、 この半導体基板中に形成された実質上4辺を有する第1
    の導電型の素子領域と、 この素子領域上に設けられた第1のゲート絶縁膜と、 この第1のゲート絶縁膜上に設けられ、データの記憶が
    可能であり、かつ、電気的に書き込み消去可能な絶縁膜
    よりなり、対向する2辺で2つの端を有する電荷蓄積領
    域と、 この電荷蓄積領域上に設けられた少なくとも1つのゲー
    ト電極と、 前記半導体基板中に設けられた第1の導電型と逆の導電
    型のソース電極及びドレイン電極と、 このソース電極及びドレイン電極にそれぞれ設けられ、
    前記ソース電極及びドレイン電極間の導通状態と遮断状
    態によって、前記電荷蓄積領域の記憶状態を検知する電
    流端子と、 前記電荷蓄積領域と前記ゲート電極間に配置され、少な
    くとも前記電流端子間が導通状態において、素子領域上
    を電流が流れる方向を第1の方向とし、前記半導体基板
    面上で第1の方向と直交する方向を第2の方向とする
    と、この第2の方向において、前記電荷蓄積領域に対向
    した面におけるゲート電極中央部下と比較して前記電荷
    蓄積領域に対向した面における前記ゲート電極端下で厚
    い第2のゲート絶縁膜とを具備することを特徴とする半
    導体装置。
  42. 【請求項42】前記第2の方向において、前記第2ゲー
    ト絶縁膜の厚さが、前記電荷蓄積領域に対向した面にお
    けるゲート電極中央部下と比較して前記電荷蓄積領域に
    対向した面における前記ゲート電極端下で、0.5nm
    から50nmの範囲の厚さだけ厚いことを特徴とする請
    求項41記載の半導体装置。
  43. 【請求項43】前記第1のゲート絶縁膜の厚さが前記電
    荷蓄積領域に対向した面におけるゲート電極中央部下と
    比較して、前記電荷蓄積領域に対向した面における前記
    ゲート電極端下で厚いことを特徴とする請求項39乃至
    42いずれか1項記載の半導体装置。
  44. 【請求項44】前記ゲート電極は、それぞれが積層方向
    に下部導電体、上部導電体となっている少なくとも2層
    の積層導電体領域を有し、この下部導電体は、前記第1
    の方向に実質的に平行な2辺と、前記第2の方向に実質
    的に平行な2辺を有する矩形領域で形成され、 前記上部導電体は、前記下部導電体の対向する2辺のい
    ずれかを共有し、隣接する複数の下部導電体を電気的に
    接続することを特徴とする請求項39乃至43いずれか
    1項記載の半導体装置。
  45. 【請求項45】前記ゲート電極の少なくとも一部に隣接
    して配置され、前記ゲート電極、第1のゲート絶縁膜、
    電荷蓄積絶縁膜、又は第2のゲート絶縁膜の少なくとも
    1つに対して、自己整合的に形成された素子分離溝を有
    する素子分離領域をさらに具備することを特徴とする請
    求項26乃至44いずれか1項記載の半導体装置。
  46. 【請求項46】前記半導体基板上に前記ゲート電極が複
    数個配置され、隣接する前記ゲート電極間で、前記電荷
    蓄積層がそれぞれ分離されていることを特徴とする請求
    項26乃至45いずれか1項記載の半導体装置。
  47. 【請求項47】前記第1ゲート電極の少なくとも一部に
    隣接して配置され、前記半導体基板中に設けられた高濃
    度不純物領域を有する素子分離領域をさらに具備するこ
    とを特徴とする請求項26乃至44、又は46いずれか
    1項記載の半導体装置。
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