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JP2002347107A - 延伸フィルムおよびそれを用いた細胞培養基材 - Google Patents

延伸フィルムおよびそれを用いた細胞培養基材

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JP2002347107A
JP2002347107A JP2001152364A JP2001152364A JP2002347107A JP 2002347107 A JP2002347107 A JP 2002347107A JP 2001152364 A JP2001152364 A JP 2001152364A JP 2001152364 A JP2001152364 A JP 2001152364A JP 2002347107 A JP2002347107 A JP 2002347107A
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stretched film
polymer
stretching
organic solvent
honeycomb structure
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Masatsugu Shimomura
政嗣 下村
Takehiro Nishikawa
雄大 西川
Keiko Arai
景子 新井
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RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 細胞の培養や、細胞から3次元組織体の形成
のために利用可能な延伸フィルムおよびそれを用いた細
胞培養基材を提供すること。 【解決手段】 生分解性かつ両親媒性を有する単独のポ
リマー又は複数のポリマーの混合物の疎水性有機溶媒溶
液を基板上にキャストし、該有機溶媒を蒸散させると同
時に該キャスト液表面で結露させ、該結露により生じた
微小水滴を蒸発させることにより得られるハニカム構造
体を延伸することによって得られる延伸フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、延伸フィルムおよ
びそれを用いた細胞培養基材に関するものである。より
詳細には、本発明は、医療やバイオテクノロジーで近年
研究が盛んな細胞工学や組織工学に応用可能な延伸フィ
ルムおよびそれを用いた細胞培養基材に関するものであ
り、より具体的には、細胞の培養や、細胞から3次元組
織体の形成のために利用可能な延伸フィルムおよびそれ
を用いた細胞培養基材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】細胞と材料との相互作用において、細胞
は材料表面の化学的な性質のみならず微細な形状によっ
ても影響を受けることが知られている。そこで組織工学
などの観点から細胞の機能制御を目指すとき、細胞と接
触する材料表面の化学的性質と微細な構造の双方の加工
が重要となる。表面の微細加工法としては、表面加工技
術として半導体産業等に利用されているマイクロパター
ン技術を利用した細胞接着面のサイズコントロール、培
養基板への微小溝構造の導入、マイクロスフィアによる
微細凹凸の作製などが挙げられ、表面微細構造が細胞の
成長等に大きく影響を及ぼすことが知られている。
【0003】これらのマイクロパターン技術を使った表
面設定は、非常に高度な技術が必要であり、大量生産が
出来ない、高コストになる、などの多くの問題を抱えて
いるのが現状である。全く別の表面パターニング技術と
しては特殊な構造を有するポリマーの希薄溶液を高湿度
下でキャストすることでμmスケールのハニカム構造を
有するフィルムが得られることが知られている。本方法
はパターニングするに当たっての経済性に優れることが
特徴である。
【0004】具体的には、サイエンス、1999年、283
巻、ページ373には親水性ブロックと疎水性のブロック
からなるロッド−コイルジブロックポリマーであるポリ
フェニルキノリン−ブロック−ポリスチレンを使う例
が、また、ネイチャー、1994年、369巻、ページ387には
ポリスチレンと剛直なブロックであるポリパラフェニレ
ンとからなるジブロックポリマーを使った例が開示され
ている。このように、従来の技術では自己凝集力の強い
部分と柔軟性を発現する部分とを併せ持つ特殊なポリマ
ーを利用し、これらのポリマーを疎水性有機溶媒に溶解
し、これをキャストする事でハニカム構造体を調製して
いた。一方、本発明者らはシンソリッド フィルムズ、
1998年、327-329巻、ページ854、スープラモレキュラー
サイエンス、1998年、第5巻、ページ331、及びモレキ
ュラー・クリスタル・リキッド・クリスタル、1998年、
第322巻、ページ305に親水性のアクリルアミドポリマー
を主鎖骨格とし、疎水性側鎖としてドデシル基と親水性
側鎖としてラクトース基或いはカルボキシル基を併せ持
つ両親媒性ポリマー、或いはヘパリンやデキストラン硫
酸などのアニオン性多糖と4級の長鎖アルキルアンモニ
ウム塩とのイオンコンプレックスが同様な方法でハニカ
ム構造を有する薄膜を与えることを報告している。
【0005】しかしながらこれらのポリマーでは、得ら
れるハニカム構造体の自己自立性に劣ったり、経時的に
ハニカム構造が崩壊するなどの欠点を有するため、細胞
培養用基材として十分な機能を提供するものでなかっ
た。
【0006】細胞工学、組織工学等において細胞培養を
行う時、細胞の足場となる基材が必要であり、前述の如
く、細胞との相互作用において細胞は最良表面の化学的
な性質のみならず微細な形状によっても影響を受けるこ
とが知られている。細胞の機能制御を目指すとき、細胞
と接触する材料表面の化学的性質と細胞の微細な構造の
双方の設計が重要となる。ハニカム構造を有する多孔性
フィルムではハニカムパターンが細胞接着面を提供し、
多孔質構造が細胞の支持基盤へのアクセス、栄養の供給
ルートとなることが示されている。
【0007】このハニカム構造フィルムをベースに細胞
を組織化すれば、その1つの利用方法として人工臓器が
考えられる。しかし人工臓器等にしたときには体内に埋
め込むことが必須となる為、この基材は長期的には生体
内へ吸収されることが望ましい。これまでのハニカム構
造を与える材料で細胞培養に要する時間は安定に構造を
維持し、それ以上では分解するような生分解性材料から
作られたものはない。言い換えれば、ハニカム構造体と
細胞工学、細胞培養技術を組み合わせ人工臓器等の医療
用途へ展開するに当たっては生分解性材料を使うことが
必須である。
【0008】このような事情に鑑み、本発明者らは、生
分解性ポリマーが50〜99w/w%および両親媒性ポ
リマーが50〜1w/w%からなるポリマーの疎水性有
機溶媒溶液を、相対湿度50〜95%の大気下で基板上
にキャストし、該有機溶媒を徐々に蒸散させると同時に
該キャスト液表面で結露させ、該結露により生じた微小
水滴を蒸発させることで得られるハニカム構造体、並び
に該ハニカム構造体からなるフィルムを提案している
(特願平11−340568号明細書(本出願時点にお
いて未公開)。しかしながら、この方法で作製したハニ
カム構造を有するフィルムの細孔の配列は等方的であ
り、この上で細胞の配列を制御することは困難であっ
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、細胞の培養
や、細胞から3次元組織体の形成のために利用可能な延
伸フィルムおよびそれを用いた細胞培養基材を提供する
ことを解決すべき課題とした。さらに本発明は、細胞の
配列を制御することが可能な延伸フィルムおよびそれを
用いた細胞培養基材を提供することを解決すべき課題と
した。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意検討を行った結果、生分解性と両親
媒性を併有する弾性ポリマーのハニカム構造体を延伸し
たところ、該延伸により等方的な配列だったハニカム多
孔構造が、異方性を示す細孔の配列に変化することを見
出した。さらに、この延伸フィルム上で心筋細胞の培養
を行った結果、細孔の直線的な配列に沿って細胞を配向
させることができることを実証した。本発明はこれらの
知見に基づいて完成したものである。
【0011】即ち、本発明によれば、生分解性かつ両親
媒性を有する単独のポリマー又は生分解性ポリマーと両
親媒性ポリマーとから成るポリマー混合物の疎水性有機
溶媒溶液を基板上にキャストし、該有機溶媒を蒸散させ
ると同時に該キャスト液表面で結露させ、該結露により
生じた微小水滴を蒸発させることにより得られるハニカ
ム構造体を延伸することによって得られる延伸フィルム
が提供される。
【0012】本発明において好ましくは、生分解性ポリ
マーとして脂肪族ポリエステルを使用する。本発明にお
いて好ましくは、生分解性ポリマーと両親媒性ポリマー
とから成るポリマー混合物として、50〜99w/w%
の生分解性ポリマーおよび50〜1w/w%の両親媒性
ポリマーからなるポリマー混合物を使用する。
【0013】本発明の延伸フィルムは、例えば、疎水性
有機溶媒溶液を基板上にキャストし、高湿度空気を吹き
付けることで該有機溶媒を蒸散させると同時に該キャス
ト液表面で結露させ、該結露により生じた微小水滴を蒸
発させることにより得られるハニカム構造体を延伸する
ことによって得られるか、あるいは、疎水性有機溶媒溶
液を、相対湿度50〜95%の大気下で基板上にキャス
トし、該有機溶媒を蒸散させると同時に該キャスト液表
面で結露させ、該結露により生じた微小水滴を蒸発させ
ることにより得られるハニカム構造体を延伸することに
よって得られる。
【0014】本発明において好ましくは、延伸は一軸延
伸、二軸延伸又は三軸延伸によって行うことができ、延
伸方向の伸長率は1.1から10倍の範囲内であり、ま
た、ハニカム構造体の直径は0.1〜100μmであ
る。
【0015】本発明の別の側面によれば、上記した本発
明の延伸フィルムからなる細胞培養用基材が提供され
る。本発明のさらに別の側面によれば、上記した本発明
の延伸フィルム又は細胞培養用基材を用いて、細胞を培
養する方法が提供される。
【0016】本発明のさらに別の側面によれば、(1)
生分解性かつ両親媒性を有する単独のポリマー又は複数
のポリマー混合物の疎水性有機溶媒溶液を基板上にキャ
ストし、該有機溶媒を蒸散させると同時に該キャスト液
表面で結露させ、該結露により生じた微小水滴を蒸発さ
せることによりハニカム構造体を延伸する工程;及び
(2)上記のハニカム構造体を延伸する工程:を含む、
本発明の延伸フィルムの製造方法が提供される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施態様及び実施
方法について詳細に説明する。本発明の延伸フィルム
は、生分解性かつ両親媒性を有する単独のポリマー又は
生分解性ポリマーと両親媒性ポリマーとから成るポリマ
ー混合物の疎水性有機溶媒溶液を基板上にキャストし、
該有機溶媒を蒸散させると同時に該キャスト液表面で結
露させ、該結露により生じた微小水滴を蒸発させること
により得られるハニカム構造体を延伸することによって
得られることを特徴とする。
【0018】本発明では、生分解性かつ両親媒性を有す
る単独のポリマーを使用してもよいし、あるいは、生分
解性を有するポリマーと両親媒性を有するポリマーから
成る複数のポリマーの混合物を使用してもよい。
【0019】本発明で用いることができる生分解性ポリ
マーとしては、ポリ乳酸、ポリヒドロキシ酪酸、ポリカ
プロラクトン、ポリエチレンアジペート、ポリブチレン
アジペートなどの生分解性脂肪族ポリエステル、並びに
ポリブチレンカーボネート、ポリエチレンカーボネート
等の脂肪族ポリカーボネート等が、有機溶媒への溶解性
の観点から好ましい。中でも、ポリ乳酸、ポリカプロラ
クトンが入手の容易さ、価格等の観点から望ましい。
【0020】本発明で用いることができる両親媒性ポリ
マーとしては、細胞培養基材として利用することを考慮
すると毒性のないことが好ましく、ポリエチレングリコ
ール/ポリプロピレングリコールブロック共重合体、ア
クリルアミドポリマーを主鎖骨格とし、疎水性側鎖とし
てドデシル基と親水性側鎖としてラクトース基或いはカ
ルボキシル基を併せ持つ両親媒性ポリマー、或いはヘパ
リンやデキストラン硫酸、核酸(DNAやRNA)など
のアニオン性高分子と長鎖アルキルアンモニウム塩との
イオンコンプレックス、ゼラチン、コラーゲン、アルブ
ミン等の水溶性タンパク質を親水性基とした両親媒性ポ
リマー等を利用することが望ましい。
【0021】また、生分解性かつ両親媒性を有する単独
のポリマーとしては、例えば、ポリ乳酸−ポリエチレン
グリコールブロック共重合体、ポリε−カプロラクトン
−ポリエチレングリコールブロック共重合体、ポリリン
ゴ酸−ポリリンゴ酸アルキルエステルブロック共重合体
などが挙げられる。
【0022】本発明のハニカム構造体を作成するに当た
ってはポリマー溶液上に微小な水滴粒子を形成させるこ
とが必要であることから、使用する有機溶媒としては非
水溶性(疎水性)であることが必要である。疎水性有機
溶媒の例としてはクロロホルム、塩化メチレン等のハロ
ゲン系有機溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳
香族炭化水素、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル
類、メチルイソブチルケトンなどの非水溶性ケトン類、
二硫化炭素などが挙げられる。これらの有機溶媒は単独
で使用しても、又、これらの溶媒を組み合わせた混合溶
媒として使用してもよい。疎水性有機溶媒に溶解する生
分解性ポリマーと両親媒性ポリマーの両者の合計のポリ
マー濃度は、好ましくは0.01から10重量%であ
り、より好ましくは0.05から5重量%である。ポリ
マー濃度が0.01重量%より低いと得られるフィルム
の力学強度が不足し望ましくない。また、ポリマー濃度
が10重量%以上ではポリマー濃度が高くなりすぎ、十
分なハニカム構造が得られない。
【0023】また、生分解性ポリマーと両親媒性ポリマ
ーを使用する場合、その組成比は特に限定されないが、
好ましくは99:1〜50:50(wt/wt)の範囲内で
ある。両親媒性ポリマー比が1以下の場合には、均一な
ハニカム構造が得るのが困難となる場合があり、又、両
親媒性ポリマー比が50以上では得られるハニカム構造
体の安定性、特に力学的な安定性が低下する場合があ
る。
【0024】本発明においては該ポリマー有機溶媒溶液
を基板上にキャストしハニカム構造体を調製する。基板
としてはガラス、金属、シリコンウェハー等の無機材
料、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエーテルケト
ン等の耐有機溶剤性に優れた高分子、水、流動パラフィ
ン、液状ポリエーテル等の液体が使用できる。中でも、
基材に水を使用した場合、該ハニカム構造体の特徴であ
る自立性を生かすことで、該構造体を単独で容易に基板
から取り出すことができ、好適である。
【0025】本発明で、ハニカム構造が形成される機構
は次のように考えられる。疎水性有機溶媒が蒸発すると
き、潜熱を奪う為に、キャストフィル表面の温度が下が
り、微小な水の液滴がポリマー溶液表面に凝集、付着す
る。ポリマー溶液中の親水性部分の働きによって水と疎
水性有機溶媒の間の表面張力が減少し、このため、水微
粒子が凝集して1つの塊になろうとするに際し、安定化
される。溶媒が蒸発していくに伴い、ヘキサゴナルの形
をした液滴が最密充填した形で並んでいき、最後に、水
が飛び、ポリマーが規則正しくハニカム状に並んだ形と
して残る。
【0026】従って、該フィルムを調製する環境として
は、(1)疎水性有機溶媒溶液を基板上にキャストし、
高湿度空気を吹き付けることで該有機溶媒を蒸散させる
と同時に該キャスト液表面で結露させ、該結露により生
じた微小水滴を蒸発させる方法;並びに(2)疎水性有
機溶媒溶液を、相対湿度50〜95%の大気下で基板上にキ
ャストし、該有機溶媒を蒸散させると同時に該キャスト
液表面で結露させ、該結露により生じた微小水滴を蒸発
させる方法;などが好ましい。このようにしてできるハ
ニカム構造体のひとつひとつ(個々)の大きさは、特に
は限定されないが、好ましくは0.1から100μmで
あり、より好ましくは0.1から10μmであり、この
範囲の大きさであれば、細胞培養用の基材として好適に
用いることができる。
【0027】本発明の延伸フィルムは、上記のようにし
て得られるハニカム構造体を延伸することによって得ら
れる。延伸の方法は、特に限定されず、例えば、ハニカ
ム構造体フィルムの2以上の端をピンセット又は手でつ
まみ、伸長方向に引っ張ることにより行うことができ
る。あるいは、マイクロマニュピレーターを用いて延伸
を行うこともできる。
【0028】本発明において、延伸は、一軸延伸、二軸
延伸又は三軸延伸の何れでもよい。本発明における延伸
の具体例の模式図を図1に示す。図1において、(a)
は一軸延伸、(b)は二軸延伸、(c)は三軸延伸を示
し、αは対称軸と延伸方向のなす角を示し、β及びγは
延伸方向のなす角を示す。本発明において、延伸方向の
伸長率は特に限定されないが、好ましくは1.1から1
0倍の範囲内である。伸長率が1.1倍以下では延伸に
よる本発明の効果が小さく、また伸長率が10倍以上で
はフィルムが破壊され易くなる。
【0029】上記のようにして作製した本発明の延伸フ
ィルムは、細胞培養用基材として用いることができ、該
基材を用いて細胞を培養することができる。本発明の延
伸フィルムを用いて培養できる細胞の種類は特に限定さ
れず、任意の培養細胞、並びに組織から採取した細胞な
どを培養することができる。
【0030】細胞培養に用いる培地の種類は特に限定さ
れず、細胞の種類に応じて適当な培地(例えば、Willia
ms’E培地、F−10培地、RPM11640培地、EagleのMEM
培地、DMEM培地、またはこれらの培地に牛胎児血清等を
添加した培地等)を選択することができる。培養条件は
細胞の種類に応じて適宜選択することができ、一般的に
はpH6〜8、温度30〜40℃、5%CO2存在下等
の条件下で培養を行うことができる。
【0031】本発明の細胞培養用基材を用いて、例え
ば、細胞から3次元組織体を形成することもできる。ま
た、本発明の細胞培養用基材は、特には細胞の配列を制
御することが可能であり、特に、心筋組織や血管組織な
どのように細胞の配列構造を有する組織の再生に利用可
能である。以下、本発明を実施例を使って詳細に説明す
るが、本発明は実施例によって何ら限定されるものでは
ない。
【0032】
【実施例】実施例1:ポリε−カプロラクトン(分子
量:100,000〜190,000)のクロロホルム溶液(10g/
L)、両親媒性高分子Cap(化学構造は以下に記載)
のベンゼン溶液(0.4g/L)、ベンゼンを1:2.
5:6.5の割合(体積比)で混合し、ポリマー溶液を
調製した。直径9cmのガラスシャーレにMilli−Q水を
張り、この水面上にポリマー溶液90μLを一様に展開
し液滴が拡がらない状態にした。溶媒が蒸発したのを確
認した後、同じ溶液150μLを水面上にキャストし、
高湿度空気を吹き付けることでハニカムフィルム(直
径:2cm)を得た(図2)。水面上に浮いているハニ
カムフィルムの両端をピンセットでつまみ、一軸方向に
延伸し、長軸:3.4cm、短軸:1.8cmの延伸フ
ィルムを得た。これをガラス板上に移した。延伸フィル
ムの光学顕微鏡写真(図2)に、伸長した細孔の配列構
造が認められた。
【0033】
【化1】
【0034】試験例1:実施例1で得られた延伸フィル
ムをガラス基板上に設置し、この上でラット胎児心臓由
来心筋細胞の培養を行った。培養はF10培地を用い、
CO2インキュベーター内(CO2濃度=5%、温度=3
7℃、相対湿度=80%)で行った。比較例として未延
伸のハニカム構造体フィルムをガラス基板上に設置した
もの、細孔のないPCL−両親媒性高分子キャスト膜を
ガラス基板上に設置したものに心筋細胞を播種し、同様
の条件で培養を行った。
【0035】培養後、光学顕微鏡写真をとった結果を図
2に示す。図2の結果から分かるように、実施例1で得
られた延伸フィルムを用いた場合、細胞は、特定の一方
向に伸展かつ配列しており、その方向はフィルムの延伸
方向に一致していた。また、比較例の場合には、心筋細
胞の伸展および配列方向に規則性は認められなかった。
【0036】
【発明の効果】本発明により、細胞の培養や、細胞から
3次元組織体の形成のために利用可能な延伸フィルムお
よびそれを用いた細胞培養基材、特には細胞の配列を制
御することが可能な延伸フィルムおよびそれを用いた細
胞培養基材を提供することが可能になった。本発明の延
伸フィルムおよびそれを用いた細胞培養基材は、特に、
心筋組織や血管組織などのように細胞の配列構造を有す
る組織の再生に利用可能であり、広範な細胞及び/又は
組織の培養・再生に応用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ハニカム構造体の延伸の様式を示す図
である。
【図2】図2は、ポリε−カプロラクトンハニカム構造
体(左上)およびその延伸構造体(左下)の光学顕微鏡
写真、並びに、これらの構造体の上で培養した心筋細胞
の蛍光顕微鏡写真(右上:ポリε−カプロラクトンハニ
カム構造体、及び、右下:ポリε−カプロラクトンハニ
カム構造体の延伸フィルム)を示す。
フロントページの続き (72)発明者 新井 景子 埼玉県和光市広沢2番1号 理化学研究所 内 Fターム(参考) 4B029 AA08 BB11 CC02 CC08 GA03 GB09 4B065 AA90X BC41 CA44 4F210 AA24 AG01 QA02 QC01 QC05 QC09 QD19 QG01 QG08 QG18

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生分解性かつ両親媒性を有する単独のポ
    リマー又は生分解性ポリマーと両親媒性ポリマーとから
    成るポリマー混合物の疎水性有機溶媒溶液を基板上にキ
    ャストし、該有機溶媒を蒸散させると同時に該キャスト
    液表面で結露させ、該結露により生じた微小水滴を蒸発
    させることにより得られるハニカム構造体を延伸するこ
    とによって得られる延伸フィルム。
  2. 【請求項2】 生分解性ポリマーとして脂肪族ポリエス
    テルを使用する、請求項1に記載の延伸フィルム。
  3. 【請求項3】 生分解性ポリマーと両親媒性ポリマーと
    から成るポリマー混合物として、50〜99w/w%の
    生分解性ポリマーおよび50〜1w/w%の両親媒性ポ
    リマーからなるポリマー混合物を使用する、請求項1又
    は2に記載の延伸フィルム。
  4. 【請求項4】 疎水性有機溶媒溶液を基板上にキャスト
    し、高湿度空気を吹き付けることで該有機溶媒を蒸散さ
    せると同時に該キャスト液表面で結露させ、該結露によ
    り生じた微小水滴を蒸発させることにより得られるハニ
    カム構造体を延伸することによって得られる、請求項1
    から3の何れかに記載の延伸フィルム。
  5. 【請求項5】 疎水性有機溶媒溶液を、相対湿度50〜
    95%の大気下で基板上にキャストし、該有機溶媒を蒸
    散させると同時に該キャスト液表面で結露させ、該結露
    により生じた微小水滴を蒸発させることにより得られる
    ハニカム構造体を延伸することによって得られる、請求
    項1から4の何れかに記載の延伸フィルム。
  6. 【請求項6】 延伸を一軸延伸、二軸延伸又は三軸延伸
    によって行う、請求項1から5の何れかに記載の延伸フ
    ィルム。
  7. 【請求項7】 延伸方向の伸長率が1.1から10倍の
    範囲内である、請求項1から6の何れかに記載の延伸フ
    ィルム。
  8. 【請求項8】 前記ハニカム構造体の直径が0.1〜1
    00μmである、請求項1から7の何れかに記載の延伸
    フィルム。
  9. 【請求項9】 請求項1から8の何れかに記載の延伸フ
    ィルムからなる細胞培養用基材。
  10. 【請求項10】 請求項1から8の何れかに記載の延伸
    フィルム又は請求項9に記載の細胞培養用基材を用い
    て、細胞を培養する方法。
  11. 【請求項11】 (1)生分解性かつ両親媒性を有する
    単独のポリマー又は複数のポリマー混合物の疎水性有機
    溶媒溶液を基板上にキャストし、該有機溶媒を蒸散させ
    ると同時に該キャスト液表面で結露させ、該結露により
    生じた微小水滴を蒸発させることによりハニカム構造体
    を延伸する工程;及び(2)上記のハニカム構造体を延
    伸する工程:を含む、請求項1に記載の延伸フィルムの
    製造方法。
JP2001152364A 2001-05-22 2001-05-22 延伸フィルムおよびそれを用いた細胞培養基材 Expired - Fee Related JP4731044B2 (ja)

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