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JP2002341675A - 画像形成装置及びベルトユニット - Google Patents

画像形成装置及びベルトユニット

Info

Publication number
JP2002341675A
JP2002341675A JP2002071521A JP2002071521A JP2002341675A JP 2002341675 A JP2002341675 A JP 2002341675A JP 2002071521 A JP2002071521 A JP 2002071521A JP 2002071521 A JP2002071521 A JP 2002071521A JP 2002341675 A JP2002341675 A JP 2002341675A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
image forming
forming apparatus
intermediate transfer
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002071521A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Mochimaru
英明 持丸
Yasukuni Komata
安国 小俣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2002071521A priority Critical patent/JP2002341675A/ja
Publication of JP2002341675A publication Critical patent/JP2002341675A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Counters In Electrophotography And Two-Sided Copying (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザーの要求に応じて両面転写装置の部品
コストを低減することができる画像形成装置を提供す
る。 【解決手段】 それぞれ周長の異なる中間転写ベルトを
有するベルトユニット20a,20b間で交換が可能に
なるように、両面転写装置を構成した。ベルトユニット
20a,20bは、それぞれ図示しない中間転写ベルト
や、これを張架しながら無端移動せしめるための複数の
ローラなどを有している。但し、ベルトユニット20
a,20bでは、中間転写ベルトの周長が異なっている
のである。このようにすれば、ユーザーに対し、その要
求に見合った大きさの中間転写ベルトを選択させること
が可能になる。よって、ユーザーの要求に応じて両面転
写手段の部品コストを低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置に係り、詳しくは、
転写紙等の記録体の両面に可視像を転写しながらこの記
録体を搬送する両面転写搬送手段を有する画像形成装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、いわゆるスイッチバック方式を用
いて転写紙等の記録体の両面に可視像を形成する画像形
成装置が知られている。このスイッチバック方式とは、
記録体を転写手段と定着装置とに通してその一方の面だ
けにトナー像等の可視像を定着せしめた後、その記録体
を反転させて再び転写手段と定着装置とに戻す方式であ
る。
【0003】しかしながら、この画像形成装置において
は、定着装置に一旦通した記録体を反転させて再び転写
手段に戻すための複雑なスイッチバック機構が必要にな
ってコスト高になるという不具合があった。また、記録
体のスイッチバックによって両面転写の高速化が困難に
なったり、1回目の定着の際に熱によって記録体にカー
ルを生じせしめてしまい、これによってスイッチバック
時にジャムを発生させ易くなったりといった不具合もあ
った。
【0004】そこで、転写手段として、記録体の両面に
可視像を転写しながらこの記録体を搬送する両面転写手
段を設け、記録体をこれに通した後に定着装置に送るよ
うにした画像形成装置が特開平1−209470号公報
に提案されている。この画像形成装置は、次のようなプ
ロセスで記録体に対する両面転写を実施する。即ち、ま
ず、感光体ドラム等の像担持体上に第1可視像を形成
し、転写位置で像担持体に接触しながら無端移動する中
間転写ベルト上に、この第1可視像を静電的に中間転写
する。この中間転写と並行して、像担持体に対する第2
可視像の形成を開始し、タイミングを見計らって記録体
を上記転写位置に送り込んで像担持体と中間転写ベルト
との間に挟み込む。そして、中間転写ベルト上の第1可
視像と、記録体と、像担持体上の第2可視像とを上記転
写位置でサンドイッチ状に挟み込みながら、第2可視像
を像担持体上から記録体上に直接転写する。この直接転
写の後、中間転写ベルトの無端移動に伴って記録体を2
次転写チャージャによる2次転写位置まで搬送し、ここ
で中間転写ベルト上の第1可視像を記録体の反対面に2
次転写して両面転写を終える。
【0005】また、上記特開平1−209470号公報
の画像形成装置とほぼ同様の構成であるが、上記2次転
写チャージャの代わりに逆帯電チャージャを有する画像
形成装置も知られている。この画像形成装置では、上記
転写位置に再送する前の第1可視像をこれによって逆帯
電させる。そして、第2可視像と、逆帯電させた第1可
視像とを転写位置で互いに記録体に向けて反対方向に移
動させて同時転写する。
【0006】これらの画像形成装置によれば、両面転写
手段により、定着装置から転写手段への記録体のスイッ
チバックを行うことなく両面転写を行うことができる。
よって、スイッチバック機構の付設によるコストアップ
やスイッチバック時のジャムを解消することができる。
また、スイッチバックによって両面転写の高速化を妨げ
るといった事態も解消することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これらの画
像形成装置においては、何れも、中間転写ベルトの周長
を超えるようなサイズの画像を記録体の両面に形成する
ことができない。かかるサイズでは、第1可視像の先端
側を中間転写ベルト上に中間転写して上記転写位置に再
送するまでの間に、その全体の中間転写を終えることが
できない。このため、転写位置で第1可視像の先端と第
2可視像の先端とを同期させることが不可能になるから
である。よって、複数サイズの記録体に対しての画像形
成を可能にするためには、最大サイズの記録体に合わせ
て中間転写ベルトの周長を設定しなければならない。例
えば、記録体の最大対応サイズがA3サイズである画像
形成装置では、中間転写ベルトの周長をA3サイズの縦
寸法(約420mm)以上に設定する必要がある。
【0008】ところが、かかる設定では、例えば大きく
てもせいぜいB4サイズまでの記録体しか使用しないと
いったユーザーに対し、A3サイズの縦寸法以上の周長
といったより大きな中間転写ベルトを使用させてしま
う。そして、このことにより、余計な部品コストを強要
してしまうという問題がある。
【0009】なお、この問題は、両面転写手段の中間転
写体として、中間転写ベルトを備える画像形成装置にお
いて生ずるものである。しかしながら、中間転写ローラ
など無端軌道上を移動するものや、上記転写位置の付近
で往復移動しながら記録体を搬送するものなどを備える
画像形成装置においても、同様の問題が生じ得る。
【0010】本発明は、以上の問題に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、ユーザーの要求に
応じて両面転写手段の部品コストを低減することができ
る画像形成装置及びこれに用いられるベルトユニットを
提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、可視像を担持する像担持体と、
該像担持体に可視像を形成する可視像形成手段と、該像
担持体から中間転写体上に中間転写した第1可視像を記
録体の一方の面に転写する一方で、該像担持体から記録
体のもう一方の面に第2可視像を転写し、且つ移動する
該中間転写体上に記録体を保持して搬送する両面転写手
段とを備える画像形成装置において、大きさの異なる該
中間転写体を交換可能にするように該両面転写手段を構
成したことを特徴とするものである。また、請求項2の
発明は、請求項1の画像形成装置において、上記可視像
形成手段及び両面転写手段を制御する制御手段と、上記
中間転写体の大きさ情報を取得して該制御手段に伝える
情報取得手段を設けたことを特徴とするものである。ま
た、請求項3の発明は、請求項2の画像形成装置におい
て、上記情報取得手段として、上記両面転写手段に装着
されている上記中間転写体の大きさを識別する識別手段
を設けたことを特徴とするものである。また、請求項4
の発明は、請求項1、2又は3の画像形成装置におい
て、上記中間転写体として、無端移動しなから上記記録
体を表面に保持して搬送する中間転写ベルトを用いたこ
とを特徴とするものである。また、請求項5の発明は、
請求項4の画像形成装置において、少なくとも上記中間
転写ベルトとこれを張架する複数の張架部材とで構成さ
れるベルトユニットを交換可能にするように上記両面転
写手段を構成したことを特徴とするものである。また、
請求項6の発明は、請求項5の画像形成装置において、
大きさの異なる上記中間転写ベルトとして、ベルト周長
が異なり且つベルト幅の同一なものを交換可能にするよ
うに上記両面転写手段を構成したことを特徴とするもの
である。また、請求項7の発明は、請求項6の画像形成
装置において、上記ベルトユニットに記録体を受け渡す
受渡部と、該ベルトユニットから記録体を受け取る受取
部とを設け、該受渡部と該受取部との間に位置するベル
トユニット部分が画像形成装置本体の筺体内で占めるス
ペースを、該ベルトユニット内の上記中間転写ベルトの
長さにかかわらず同一にするように、該筺体内における
レイアウトを設定したことを特徴とするものである。ま
た、請求項8の発明は、請求項7の画像形成装置におい
て、上記ベルトユニット外の各部材について、これらの
機能を維持させつつ、上記中間転写ベルトの周長にかか
わらず配設位置を固定できるように、画像形成装置本体
の筺体内におけるレイアウトを設定したことを特徴とす
るものである。また、請求項9の発明は、請求項8の画
像形成装置であって、上記ベルトユニット外に設けられ
た外部材の機能を補助する補助部材、又は該外部材に機
能を補助される被補助部材を上記ベルトユニット内に有
し、ベルト周長の異なる複数の上記ベルトユニット間
で、画像形成装置本体内における該補助部材又は被補助
部材の位置が同じになることを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項7、8又は9の画像
形成装置であって、上記ベルトユニットの画像形成装置
本体からの離間によって上記両面転写手段内の記録体搬
送路を露出させるように、上記両面転写手段を構成した
ことを特徴とするものである。また、請求項11の発明
は、請求項項10の画像形成装置において、画像形成装
置本体の筐体に開閉可能な開閉部を設け、上記ベルトユ
ニットを該開閉部に保持させ、且つ該開閉部の開閉に伴
って該ベルトユニットを画像形成装置本体に対して接離
させるようにしたことを特徴とするものである。また、
請求項12の発明は、請求項11の画像形成装置におい
て、上記開閉部として、回動軸を中心に揺動する開閉扉
を用いたことを特徴とするものである。また、請求項1
3の発明は、請求項11の画像形成装置において、上記
中間転写ベルトに付着した像形成物質をクリーニングす
るベルトクリーニング手段を上記両面転写手段に設け、
上記開閉部として、水平方向の移動によって画像形成装
置本体に対して開閉されるものを用いたことを特徴とす
るものである。また、請求項14の発明は、請求項7、
8、9、10、11、12又は13の画像形成装置にお
いて、上記ベルトユニットの一部を画像形成装置本体の
筺体から突出させる開口を、該筺体に設けたことを特徴
とするものである。また、請求項15の発明は、請求項
5、6、7、8、9、10、11、12、13又は14
の画像形成装置において、必要に応じて、上記中間転写
ベルトを介さない上記像担持体から記録体への可視像の
直接転写のみを実施して、記録体の一方の面だけに画像
を形成することを特徴とするものである。また、請求項
16の発明は、請求項5、6、7、8、9、10、1
1、12、13、14又は15の画像形成装置におい
て、内部に収容した記録体を上記ベルトユニットに供給
し、画像形成装置本体の筺体に着脱可能に構成された供
給手段を設け、該供給手段の着脱作業と、該ベルトユニ
ットの交換作業とを該筺体の同じ側面から行えるように
したことを特徴とするものである。また、請求項17の
発明は、請求項5、6、7、8、9、10、11、1
2、13、14、15又は16の画像形成装置におい
て、B4サイズの縦寸法未満のベルト幅で、且つA3サ
イズの縦寸法以上のベルト周長である上記中間転写ベル
トを有する上記ベルトユニットを用いることを特徴とす
るものである。また、請求項18の発明は、請求項5、
6、7、8、9、10、11、12、13、14、1
5、16又は17の画像形成装置であって、2以上の記
録体に対して中間転写ベルト周長の半分以下の画像を連
続して両面形成する場合には、少なくとも2つの画像毎
に、上記像担持体に対して上記第1可視像を連続形成し
てから上記第2可視像を連続形成することを特徴とする
ものである。また、請求項19の発明は、請求項5、
6、7、8、9、10、11、12、13、14、1
5、16、17又は18の画像形成装置であって、2以
上の記録体に対して中間転写ベルト周長の半分以下の画
像を連続して片面形成する場合には、少なくとも2つの
画像毎に、上記像担持体に対して上記第1可視像を連続
形成することを特徴とするものである。また、請求項2
0の発明は、請求項18又は19の画像形成装置であっ
て、複数の上記ベルトユニットのうちの1つは、上記中
間転写ベルトとして、定形サイズの記録体の長辺寸法に
対応したベルト幅であり、且つ、該記録体を上記両面転
写手段の記録体搬送路に向けて連続して搬送するために
必要となる間隔をG、2以上の整数をn、該記録体の短
辺寸法をLyででそれぞれ表した場合に、「ベルト周長
>n×Ly+(n−1)×G」という条件を具備するも
のを有することを特徴とするものである。また、請求項
21の発明は、請求項20の画像形成装置であって、非
定形の記録体を上記記録体搬送路に向けて供給する非定
形記録体供給手段を備えることを特徴とするものであ
る。また、請求項22の発明は、請求項21の画像形成
装置であって、上記ベルトユニットの他の1つは、上記
中間転写ベルトとして、上記長辺寸法に対応したベルト
幅であり、且つ、1以上の整数をmで表した場合に、
「ベルト周長>(n+m)×Ly+(n+m−1)×
G」という条件を具備するものを有することを特徴とす
るものである。また、請求項23の発明は、請求項22
の画像形成装置であって、上記非定形記録体供給手段は
非定形の上記記録体としてロール状に巻かれたものを用
い、上記中間転写ベルトに中間転写される画像の長さに
応じて該記録体を裁断する裁断手段を有することを特徴
とするものである。また、請求項24の発明は、請求項
5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、
15、16、17、18、19、20、21、22又は
23の画像形成装置であって、上記像担持体を複数備
え、それぞれの像担持体上に形成した可視像を上記中間
転写ベルトに重ね合わせて中間転写して重ね合わせ画像
を形成することを特徴とするものである。また、請求項
25の発明は、請求項24の画像形成装置において、複
数の上記像担持体を互いに一直線上に並べて配設したこ
とを特徴とするものである。また、請求項26の発明
は、請求項25の画像形成装置において、上記記録体を
鉛直方向に搬送させながら複数の上記像担持体上の可視
像をそれぞれ重ね合わせ転写させるように、各像担持体
を鉛直方向に並べたことを特徴とするものである。ま
た、請求項27の発明は、請求項1、2、3、4、5、
6、7、8、9、10、11、12、13、14、1
5、16、17、18、19、20、21、22、2
3、24、25又は26の画像形成装置において、コン
ピュータからの制御信号を受信する受信手段と、該受信
手段の受信結果に基づいて上記像担持体、可視像形成手
段、両面転写手段を制御する制御手段とを設けたことを
特徴とするものである。また、請求項28の発明は、画
像形成の一連のプロセス内で可視像を中間的に転写する
中間転写ベルトと、これを張架する複数の張架部材とを
有するベルトユニットであって、請求項5、6、7、
8、9、10、11、12、13、14、15、16、
17、18、19、20、21、22、23、24、2
5又は26の画像形成装置に用いられることを特徴とす
るものである。また、請求項29の発明は、請求項28
のベルトユニットであって、請求項14の画像形成装置
に用いられ、少なくとも該画像形成装置の上記開口から
突出する部分を覆うケース部材を有し、これを画像形成
装置本体の筺体の一部として機能させることを特徴とす
るものである。また、請求項30の発明は、請求項29
のベルトユニットにおいて、上記ケース部材に、その内
部の上記中間転写ベルトの大きさ情報を付したことを特
徴とするものである。これらの発明においては、ユーザ
ーに対し、その要求に見合った大きさの中間転写体を選
択させることで、ユーザーの要求に応じて両面転写手段
の部品コストを低減することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した画像形成
装置の一実施形態として、電子写真方式のプリンタ(以
下、単にプリンタという)の実施形態について説明す
る。まず、本プリンタの基本的な構成について説明す
る。図1は、本プリンタの概略構成図である。図におい
て、プリンタ100は、装置内の上下方向略中央に、像
担持体である感光体ドラム1を組み込んだプロセスユニ
ット6を備えている。このプロセスユニット6は、感光
体ドラム1の他、ドラムクリーニング装置2、除電装置
3、帯電装置4、現像装置5などを一体に組み込んでお
り、寿命到来時に交換されるようになっている。
【0013】上記帯電装置4は、図示しない駆動手段に
よって図中時計回りに回転せしめられる感光体ドラム1
の表面を例えば負極性に一様帯電せしめる。このように
一様帯電せしめられた感光体ドラム1の表面は、後述の
露光装置によって露光されて静電潜像を担持する。
【0014】上記現像装置5は、そのケーシングの開口
から露出させた現像ローラ上のトナーにより、感光体ド
ラム1上の静電潜像をトナー像に現像する。現像された
トナー像は、後述のベルトユニットによって中間転写ベ
ルトあるいは転写紙Pに転写される。
【0015】上記ドラムクリーニング装置2は、トナー
像転写後の感光体ドラム1に残留したトナーを除去する
ことで、感光体ドラム1をクリーニングする。
【0016】上記除電装置3は、クリーニング後の感光
体ドラム1の残留電荷を除電する。この除電により、感
光体ドラム1の表面が初期化されて次の画像形成に備え
られる。
【0017】かかる構成のプロセスユニット6の図中右
側には、露光装置7が配設されている。この露光装置7
は、画像情報に基づいて発したレーザー光Lを、帯電装
置4と現像装置5の間の書き込み位置から感光体ドラム
1に照射する。
【0018】また、プロセスユニット6の図中下側に
は、筺体101に対して図中矢印C方向に取り外し可能
な給紙カセット26を有する給紙手段が配設されてい
る。この給紙手段は、給紙カセット26の他、プリンタ
本体に固定された給紙ローラ27、レジストローラ対2
8等を有している。この給紙カセット26には記録体と
しての転写紙Pが複数枚収納されるようになっており、
一番上の転写紙Pには給紙ローラ27が当接している。
給紙ローラ27が図示しない駆動手段によって図中時計
回りに回転せしめられると、一番上の転写紙Pがレジス
トローラ対28のローラ間に挟み込まれる。レジストロ
ーラ対28は、挟み込んだ転写紙Pを適切なタイミング
で後述の転写ニップに向けて送り出す。
【0019】更に、プロセスユニット6の図中左側に
は、中間転写ベルト10を図中矢印方向に無端移動させ
ながら感光体ドラム1に接触させるベルトユニット20
aが配設されている。このベルトユニット20aは、記
録体保持部材である中間転写ベルト10、駆動ローラ1
1、従動ローラ12,13,14,転写ローラ15、裏
当てローラ16等を有している。
【0020】上記駆動ローラ11と上記従動ローラ1
2、13、14とは、記録体保持ベルトである中間転写
ベルト10をテンション張架しながら、駆動ローラ11
の回転駆動によって無端移動せしめる。この駆動ローラ
11については、中間転写ベルト10の巻き付き角度を
ある程度確保させ、その駆動力をベルトに確実に伝達さ
せるように構成している。
【0021】上記中間転写ベルト10は、これら駆動ロ
ーラ11、従動ローラ12、13、14に張架されてい
ない部分を、感光体ドラム1の周面の一部に巻き付けて
転写ニップを形成している。
【0022】上記転写ローラ15は、この転写ニップに
おいて感光体ドラム1との間に中間転写ベルト10を挟
み込むように配設されている。そして、中間転写ベルト
10の裏面に例えば正極性の転写バイアスを印加して、
感光体ドラム1との間に転写電界を形成する。転写ニッ
プにおいては、この転写電界やニップ圧の影響などによ
り、感光体ドラム1上のトナー像が中間転写ベルト10
や、上記レジストローラ対28によってニップ内に送り
込まれてきた転写紙Pに転写される。なお、転写ローラ
15に代えて、中間転写ベルト10の裏面と所定の間隙
を介して対向する転写チャージャを設けてもよい。
【0023】上記中間転写ベルト10としては、上記転
写ニップにおける静電的な転写性を良好に確保する観点
から、ベルト全体の体積抵抗値が10〜1014[Ω
cm]に調整されたものを用いることが望ましい。
【0024】上記転写ニップよりもベルト移動方向下流
側における中間転写ベルト10の裏面には、上記裏当て
ローラ16が接触している。この接触位置では、上記転
写チャージャ17が中間転写ベルト10のおもて面と所
定の間隙を介して対向するように配設されている。
【0025】上記転写ニップで感光体ドラム1上のトナ
ー像が転写せしめられた転写紙Pは、中間転写ベルト1
0上に保持されたままベルト無端移動に伴って上記転写
チャージャ17との対向位置を通過する。この際、転写
チャージャ17によって発せられる電荷の影響によって
中間転写ベルト10上のトナー像がベルト接触面に転写
される。この対向位置において、裏当てローラ16を中
間転写ベルト10の裏面に接触させることで、転写チャ
ージャ17での転写位置におけるベルトの波打ちを抑え
て、波打ちに起因する画像の乱れを軽減することができ
る。よって、裏当てローラ16は、ベルトユニット20
a外の転写チャージャ17の機能を補助する補助部材と
しての役割を果たしている。
【0026】上述のようにしてトナー像が転写された転
写紙Pは、上記駆動ローラ11によるベルト張架位置ま
で搬送される。このベルト張架位置では、転写紙Pの先
端側部分が、駆動ローラ11の周面に沿って弧を描くよ
うに移動する中間転写ベルト10には追従せず、自らの
腰の強さなどによって中間転写ベルト10から剥がれ
る。そして、まだ駆動ローラ11によるベルト張架位置
まで到達せずに、中間転写ベルト10とともに移動を続
ける転写紙Pの後端側部分によって鉛直方向上側に押し
上げられる。
【0027】上記ベルトユニット20aの上方には、内
部にヒーター等の熱源を有する定着ローラ30b、これ
に所定の圧力で当接して弾性変形することで定着ニップ
を形成する加圧ローラ30a等から構成される加熱定着
装置30が配設されている。中間転写ベルトから剥がれ
た転写紙Pは、この加熱定着装置30内に送られる。そ
して、定着ニップに挟まれて、加熱されたり加圧された
りすることで、その両面のトナー像が定着せしめられた
後、排出路33に送り出される。
【0028】この排出路33は、加熱定着装置30から
鉛直方向に送られてくる転写紙Pを受け入れた後、その
移動方向を水平方向に近い向きに転換させてから、排出
装置34に向けて送り出す。
【0029】この排出装置34は、排出路33から受け
取った転写紙Pをプリンタ筺体の上面に向けて排出す
る。この上面には、転写紙Pの排出方向に対して上り勾
配となるようなスタック部40が形成されており、排出
装置34から排出される転写紙Pがこのスタック部40
に順次スタックされる。このように、プリンタ筺体の上
面をスタック部40として利用することで、装置の小型
化や省設置スペース化を図ることが可能になる。
【0030】一方、上記駆動ローラ11によるベルト張
架位置で転写紙Pを加熱定着装置30に受け渡した中間
転写ベルト10は、転写紙Pに転写されなかった残留ト
ナーをそのおもて面に付着させている可能性がある。残
留トナーを付着させたままの中間転写ベルト10をその
無端移動に伴って再び上記転写ニップまで搬送してしま
うと、次に形成されるトナー像をこの残留トナーによっ
て乱したり、転写紙Pを汚したりするおそれがある。
【0031】そこで、上記ベルト張架位置よりもベルト
移動方向を下流側には、ベルトクリーニング装置50が
配設されている。このベルトクリーニング装置50は、
掻き取りブレード、搬送スクリュウ、図示しない接離機
構などを有している。
【0032】上記掻き取りブレードは、ステンレスなど
の金属が薄板状に形成されたもので、上記ベルトユニッ
ト20aの従動ローラ14との間に中間転写ベルト10
を挟み込むようにしてベルトおもて面に当接する。中間
転写ベルト10のおもて面の残留トナーは、このように
当接する上記掻き取りブレードによってベルト面から除
去され、上記搬送スクリュウ上に落下する。掻き取りブ
レードと従動ローラ14の間に中間転写ベルト10を挟
み込ませるようにベルトクリーニング装置50を配設す
ることにより、次のことが可能になる。即ち、ベルト張
架ローラとして機能する従動ローラ14を、掻き取りブ
レードをバックアップする補助部材としても機能させる
ことが可能になる。
【0033】上記搬送スクリュウは、掻き取りブレード
52から落下してくる残留トナーを受け止めながら回転
することで、残留トナーをその軸線方向に搬送して図示
しない回収部に送る。
【0034】上記接離機構は、例えば図示しないソレノ
イドのON/OFFにより、軸Dを中心にしてベルトク
リーニング装置50全体を揺動させることで、クリーニ
ングローラ51を中間転写ベルト10に接離させる。こ
の接離により、残留トナーではなく、後述の第1トナー
像がクリーニング位置に移動してくるようなときには、
上記掻き取りブレードを中間転写ベルト10から離間さ
せる。これにより、後述の第1トナー像をクリーニング
してしまうといった事態を回避することができる。ま
た、中間転写ベルト10に対し、クリーニングが不要な
ときには離間させることで、中間転写ベルト10や駆動
ローラ11の駆動源に対する負荷を低減することができ
る。
【0035】プリンタ筺体内の鉛直方向における給紙カ
セット26と露光装置7との間には、電装部E1や制御
装置E2が配置されており、これらによって各機器に対
して電気的な制御がなされる。
【0036】また、プリンタ筺体内の図中右上隅にはフ
ァンF1が配設され、更にベルトユニット20aの図中
左側方にはファンF2が配設されている。これらのファ
ンによって機内空気が強制的に排出されて機内温度の過
昇が抑えられる。
【0037】本プリンタ100は、次のようにして転写
紙Pの両面にトナー像を転写する。即ち、まず、図示し
ないパーソナルコンピュータなどから送られてくる画像
情報信号を受信すると、感光体ドラム1の回転駆動を開
始するとともに、その表面を帯電装置4によって負極性
に一様帯電せしめる。そして、上記画像情報信号これに
基づいて露光装置7を駆動制御する。この駆動制御によ
って露光装置から発せられたレーザー光Lは、モータに
よって回転駆動されるポリゴンミラー7で走査され、ミ
ラー7b、fθレンズ7c等を経て、感光体ドラム1に
照射されて第1静電潜像を形成する。
【0038】この第1静電潜像は負極性のトナーを用い
る現像装置5によって反転現像され、感光体ドラム1上
で可視像としての第1トナー像になり、感光体ドラム1
の回転に伴って転写ニップまで移動する。このとき、転
写紙Pはまだ転写ニップに送り込まれておらず、第1ト
ナー像は転写紙Pではなく中間転写ベルト10上に中間
転写される。そして、中間転写ベルト10とともに無端
移動して、上記クリーニング装置50によるクリーニン
グ位置に進入するが、このとき、クリーニング装置50
は中間転写ベルト10から離間した状態になっている。
よって、第1トナー像は、クリーニング装置50によっ
てクリーニングされることなく、再び転写ニップに戻
る。
【0039】このようにして第1トナー像が無端移動し
ている間に、次の露光工程や現像工程が開始され、感光
体ドラム1上に第2可視像である第2トナー像が形成さ
れる。また、給紙カセット26からレジストローラ対2
8に転写紙Pが送り込まれ、レジストローラ対28は、
この転写紙Pの第1面(図中下側の面)を、転写ニップ
に再び戻ってくる第1トナー像に重ね合わせ得るタイミ
ングで送り出す。
【0040】上記第2トナー像は、このように転写ニッ
プに送り出される転写紙Pの第2面(図中上側の面)に
ピッタリ重なるようなタイミングで感光体ドラム1上に
形成される。よって、上記第1トナー像が再び戻ってき
た転写ニップでは、中間転写ベルト10上の第1トナー
像と、転写紙Pと、感光体ドラム1上の第2トナー像と
がサンドイッチ状に挟まれる。そして、第2トナー像が
転写ローラ15によって形成される転写電界やニップ圧
などの影響を受けて転写紙Pの第2面に転写される。こ
のとき、中間転写ベルト10と転写紙Pの第1面との間
に位置する第1トナー像には、中間転写ベルト10側に
引き付けられる静電力が転写電界によって作用する。こ
のため、第1トナー像は転写紙Pの第1面に接触してい
るが、そこにはまだ転写されない。なお、本プリンタ1
00では、中間転写ベルト10として電気的に中抵抗の
ものを使用することで、転写紙Pが帯びる電荷と逆極性
のベルトの自然電荷で転写紙Pを中間転写ベルト10に
保持させるようになっている。よって、中間転写ベルト
10に対して転写紙保持用のバイアス印加を行うことな
く転写紙Pを保持させることができる。
【0041】転写ニップを出た転写紙Pは、第2トナー
像を第2面に担持し、且つ中間転写ベルト10上の第1
トナー像を第1面に接触させた状態で、中間転写ベルト
10とともに移動する。そして、上記転写チャージャ1
7との対向位置を通過する際に、それまで第1面に接触
していただけの第1トナー像が静電的に2次転写され
る。このとき、転写紙Pの第2面と転写チャージャ17
との間には所定の間隙が保持されており、転写チャージ
ャ17との接触によって第2トナー像が転写チャージャ
17に逆転写するようなことはない。
【0042】転写紙Pを上記加熱定着装置30に向けて
送り出した中間転写ベルト10部分はその無端移動に伴
って上記クリーニング位置に到達する。但し、到達前
に、それまで中間転写ベルト10から離間していたベル
トクリーニング装置50が揺動せしめられ、上記クリー
ニングローラ51と中間転写ベルト10とが接触する。
この接触により、中間転写ベルト10に付着した残留ト
ナーがクリーニングされる。
【0043】かかる両面転写によれば、転写紙Pを転写
装置としてのベルトユニット20aや後述の加熱定着装
置30にスイッチバックさせることなく、転写紙Pの両
面に画像を形成する。よって、転写紙Pのスイッチバッ
クに起因するコストアップ、ジャム発生及び転写高速化
の阻害といった不具合を解消することができる。
【0044】以上のように、ベルトユニット20aは転
写チャージャ17やベルトクリーニング装置50などと
ともに両面転写プロセスを実施するので、両面転写手段
の一部として機能している。
【0045】なお、転写チャージャ17は、裏当てロー
ラ16との対向位置を第1トナー像が転写紙Pや第2ト
ナー像と一緒にではなく、単独で通過するときには、停
止状態になるように制御される。
【0046】また、上記第1トナー像は、鏡像ではなく
正像となるように感光体ドラム1上に形成される。これ
は次の理由による。即ち、ドラムから転写紙Pへの直接
転写の場合には感光体1ドラム上に鏡像を形成し、これ
を転写紙Pに直接転写すると正像が得られる。これに対
し、ドラム→ベルト→転写紙Pという間接転写では感光
体ドラム1上に鏡像を形成すると転写紙Pの第1面で鏡
像にしてしまうからである。転写紙Pに直接転写される
第2トナー像については、通常通り鏡像として感光体ド
ラム1上に形成することは言うまでもない。
【0047】また、転写チャージャ17を図1に示した
ような転写ニップの下流側ではなく、転写ニップの上流
側に配設し、ここで転写チャージャ17から中間転写ベ
ルト10上の第1トナー像に逆電荷を注入させるように
してもよい。逆電荷の注入によっても両面同時転写が可
能になるからである。具体的には、転写ニップに戻る前
の第1トナー像を逆電荷の注入によって逆帯電させれ
ば、転写ニップで第2トナー像を感光体ドラム1表面か
ら転写紙Pの第2面に静電的に移動させることができ
る。そして、その一方で、逆帯電した第1トナー像を中
間転写ベルト10上から転写紙Pの第1面に静電的に移
動させることもできる。
【0048】以上は両面転写プロセスであるが、転写紙
Pの片面だけにトナー像を形成するときには、次に説明
するような片面転写プロセスが実施される。即ち、ま
ず、両面転写のときと同様に感光体ドラム1の表面が負
極性に一様帯電せしめられた後、画像情報信号これに基
づいたレーザー光Lがこの表面に向けて照射され、これ
によって感光体ドラム1上に鏡像となる静電潜像が形成
される。そして、現像装置5によって反転現像されてト
ナー像となる。
【0049】一方、上記静電潜像が形成されるのと並行
して、給紙ローラ27が駆動して図示しない給紙カセッ
トから転写紙Pが送り出され、レジストローラ対28に
挟まれる。レジストローラ対28は、転写紙Pを感光体
ドラム1上のトナー像と重ね合わせ得るタイミングを見
計らって上記転写ニップに向けて送り出す。
【0050】上記転写ニップで転写紙Pと重ね合わされ
た感光体ドラム1上のトナー像は、転写電界やニップ圧
の影響を受けて転写紙Pの第2面に転写される。
【0051】転写ニップを出た転写紙Pは、その第2面
にトナー像を担持した状態で上記転写チャージャ17と
の対向位置を通過する。但し、この転写チャージャ17
は、中間転写ベルト10から転写紙Pの第1面に第1ト
ナー像を2次転写せしめるためのものである。このた
め、第2面だけにトナー像を担持した転写紙Pがその直
下を通過しても、駆動されないままの状態となってい
る。
【0052】上記転写チャージャ17との対向位置を通
過した後、加熱定着装置30に送られた転写紙Pは、そ
の第2面にトナー像が定着せしめられた後、排出路33
に送られる。そして、排出装置34を経て、その第2面
を下にした状態(フェイスダウン)で、上記スタック部
40にスタックされる。このようなスタックでは、数頁
にわたる原稿を1頁から順に出力しても、頁がめくられ
たときに第2面が順次視認されるような状態で、出力原
稿を頁順にスタックすることができる。
【0053】かかる片面転写プロセスでは、上記第1ト
ナー像の1次転写及び2次転写を省略することができ
る。
【0054】図2は上記ベルトユニット20aの一部と
感光体ドラム1とを示す拡大構成図である。図におい
て、上記転写ニップよりもベルト移動方向上流側にある
従動ローラ12、転写ローラ15、感光体ドラム1に
は、それぞれ直径16[mm]、10[mm]、30
[mm]のものが用いられている。
【0055】感光体ドラム1の中心軸の座標を(0,
0)とすると、直径16[mm]の従動ローラ12は、
その中心軸を座標(−22.1,−8.2)に位置させ
るように感光体ドラム1と平行に配設されている。ま
た、直径10[mm]の転写ローラ15は、その中心軸
を座標(−20.0,13.2)に位置させるように感
光体ドラム1と平行に配設されている。
【0056】感光体ドラム1の中心軸と、従動ローラ1
2の中心軸とを結ぶ線分は、水平線Xと20[°]の角
度θを形成する。ベルトユニット20の感光体ドラム1
に対する相対的な配設位置は次のように決定されてい
る。即ち、感光体ドラム1が無いときの従動ローラ12
と転写ローラ15との間を架橋するベルト部分に、感光
体ドラム1を0.54[mm]の食い込み量Kで食い込
ませ得る位置に決定されている。
【0057】かかるベルトユニット20aでは、互いに
隣り合う従動ローラ12と転写ローラ15との間を架橋
しているベルト部分が、これら2本のローラによって積
極的に付勢されて感光体ドラム1に巻き付くようにな
る。本実施形態では、感光体ドラム1の周面に対し、そ
の周長の約1/10程度の長さ部分に、中間転写ベルト
10が巻き付いて、約8.7[mm]幅の転写ニップを
形成するようになる。かかる転写ニップを形成すると、
転写位置で感光体ドラム1と中間転写ベルト10とを点
接触させる場合に比べ、両者をより確実に接触せしめる
ので、両者の接触領域の不安定化に起因する転写像の乱
れを抑えることができる。
【0058】かかる転写ニップの形成に寄与する従動ロ
ーラ12や転写ローラ15については、中間転写ベルト
10のテンション力による撓み量を0.1[mm]以下
に抑えるように、その材質、断面構造、長さ、径などを
設定することが望ましい。具体的には、次に示す数1の
解である撓み量y[mm]を0.1以下に抑えるよう
に、ローラ長さL(ベルトから加重を受ける部分の長
さ)[mm]や断面構造(断面2次モーメントI[mm
])を設計することが望ましい。また、必要な縦弾性
係数E[kg/mm]や単位長さ当たりの加重[kg
/mm]を発揮する材質を選定したりしてもよい。撓み
量yを0.1[mm]以下に抑えることで、従動ローラ
12や転写ローラ15の撓みに起因する転写ニップでの
中間転写ベルト10の蛇行を抑えることができるからで
ある。
【数1】y=−(5WL)/(384EI)
【0059】なお、断面2次モーメントIについては、
ローラ外径D1やローラ内径D2を、次の数2で示され
る数式にあてはめることで求めることができる。
【数2】I=π(D1−D2)/64
【0060】本実施形態では、直径10[mm]の転写
ローラとして、中空のないステンレス製ローラを用いる
ことで、その撓み量yを0.1[mm]以下に抑えるよ
うにしている。また、直径16[mm]の張架ローラ1
2として、中空のないステンレス製ローラを用いること
で、その撓み量yを0.1[mm]以下に抑えるように
している。また、この張架ローラ12を接地すること
で、中間転写ベルト10との摩擦に伴う張架ローラ12
の帯電を回避するようにしている。更に、転写ローラ1
5には7[kV]以下の転写バイアスを印加するように
しているが、転写ローラ15と張架ローラ12との距離
L1を5[mm]以上離すことで、両ローラ間での放電
を回避するようにしている。より具体的には、この距離
L1を7[mm]にしている。
【0061】次に、本プリンタ100の特徴的な構成に
ついて説明する。先に示した図1において、本プリンタ
100は図中左側の側面が前面に相当する。この前面の
上側の筺体100部分には、液晶ディスプレイや操作キ
ーなどで構成された操作パネル60が設けられており、
この操作キーに対するキー操作によって図示しない制御
装置E2に各種情報が入力されるようになっている。
【0062】上記操作パネル60よりも下側の筺体10
0前面は、回動軸Hを中心に揺動する開閉扉61となっ
ている。上記ベルトユニット20aやクリーニング装置
50は、この開閉扉61に支持されており、その開閉に
伴って揺動するように構成されている。このため、開閉
扉61が図中矢印B方向に開かれると、図3に示すよう
に、ベルトユニット20aが上記プロセスユニット(ひ
いてはプリンタ本体)から大きく離間する。そして、筺
体101内の紙搬送経路のうち、両ユニット間部分の経
路が露出する。また、上記レジストローラ対28の近傍
に位置していたクリーニング装置50がレジストローラ
対28から大きく離れ、レジストローラ対28の前後の
経路も露出する。これらの露出により、筺体101内の
紙搬送経路の全体が露出し、ジャム処理が容易に行える
ようになる。ベルトユニット20aはカバー部材21の
内部に中間転写ベルト等から構成されるユニットを支持
しており、開閉扉61に対して図中矢印の方向に着脱可
能に構成されている。但し、ベルトユニット20aの着
脱は、開閉扉61の裏側からしか行えないようになって
いる。よって、開閉扉61がプリンタ本体100に対し
て開かれたときだけ、ベルトユニット20aの着脱が可
能になる。
【0063】図4は、開閉扉61を開いた状態のプリン
タを示す斜視図である。図において、開閉扉61の側面
には、レバー64が設けられており、これの操作によっ
て開閉扉61の開閉動作のロック/ロック解除がなされ
る。
【0064】先に示した図1において、ベルトユニット
20aの上記カバー部材21は、開閉扉61(ひいては
筺体101)の一部として機能するようになっている。
これを開閉扉61からベルトユニット20aを取り外す
と、図4に示したように、開閉扉61に大きな開口部6
2が形成される。つまり、開閉扉61は開口62を備え
ており、ベルトユニット20aのカバー部材21がこれ
を塞ぐ蓋として機能している。
【0065】本プリンタ100においては、上記ベルト
ユニット20aに代えて、より周長の長い中間転写ベル
ト10を有するベルトユニットも開閉扉61に着脱でき
るようになっている。なお、以下、周長の長い中間転写
ベルト10を有する方のベルトユニットを大ベルトユニ
ット20bというとともに、これまでベルトユニット2
0aと称していたものを小ベルトユニット20aという
ことにする。
【0066】図5は、大ベルトユニット20bを装着し
た状態の本プリンタ100を示す概略構成図である。図
において、大ベルトユニット20bは、小ベルトユニッ
ト20aと同様の駆動ローラ11、従動ローラ12、1
3、14、転写ローラ15、裏打ちローラ16を備えて
いる。また、小ベルトユニット20aのものより周長の
長い中間転写ベルト10も備えている。更に、より周長
の長い中間転写ベルト10をテンション張架するため
に、小ベルトユニット20aよりも従動ローラを1つ余
計に備えている(従動ローラ18)。
【0067】このように小ベルトユニット20aと大ベ
ルトユニット20bとの交換が可能な本プリンタ100
においては、ユーザーに対して小ベルトユニット20a
を選択させることで、両面転写時間の短縮化を図ること
ができる。具体的には、中間転写体として、無端移動す
る中間転写ベルト10を用いて両面転写を実施する場合
には、上述のように第1トナー像の先端を第2トナー像
の先端に同期させるようにする。第1トナー像の中間転
写開始から第2トナー像の直接転写開始までの間に、必
ずベルトを一周させて転写ニップにて両トナー像のそれ
ぞれの先端を同期させるのである。中間転写ベルト10
の一周に要する時間はその周長によって左右されるた
め、必要以上に周長の長い中間転写ベルト10が両面転
写手段に設けられていると、ユーザーは必要以上に両面
転写時間を延ばされることになる。そこで、ユーザーに
対して自分の要求に見合った長さの中間転写ベルト10
が装着された小ベルトユニット20aを選択させること
で、両面転写時間の短縮化を図ることができるのであ
る。
【0068】先に示した図1のように、小ベルトユニッ
ト20aは、開閉扉61の前面を平らにするように、ケ
ース部材21の側面を開閉扉61の開口(62)から露
出させている。これに対し、より周長の長い中間転写ベ
ルト10を備える大ベルトユニット20bでは、図5に
示すように、ケース部材21の一部を開閉扉61の開口
から大きく突出させるように装着されている。このよう
にケース部材21を突出させるように中間転写ベルト1
0の張架形状を設定することで、大ベルトユニット20
bが筺体101内で占めるスペースを、小ベルトユニッ
ト20aの占めるスペースと同じにすることができる。
【0069】本プリンタ100では、このようにスペー
スを同じにすることにより、次のようなレイアウトを実
現している。即ち、プロセスユニット6、受取部として
の加熱定着装置30、クリーニング装置50、受渡部と
してのレジストローラ対28などを移動させないでベル
トユニット交換が可能になるレイアウトである。
【0070】また、本プリンタは、図1に示したよう
に、供給手段である給紙カセット26の着脱作業と、ベ
ルトユニットの交換作業とを筺体101の同じ側面から
行えるようになっている。かかる構成では、給紙カセッ
ト26の着脱作業と、ベルトユニットの交換作業とを、
筺体101に対して同じ方向からアクセスして行うこと
ができ、アクセス用の筐体101周囲のスペースを両作
業について別々に確保する必要がない。よって、省スペ
ース化を図ることができる。
【0071】裏打ちローラ16は、転写チャージャ17
の転写機能を補助する補助部材として機能する。また、
転写ローラ15は、感光体ドラム1に転写機能を補助さ
れる被補助部材として機能する。また、従動ローラ14
は、クリーニング装置50のクリーニング機能を補助す
る補助部材として機能する。これらについては、ベルト
ユニットにかかわらず筺体101内の同じ位置にポジシ
ョニングさせるように配設することが望ましい。小ベル
トユニット20a、大ベルトユニット20bについて、
それぞれ、転写チャージャ17、クリーニング装置50
に対する機能補助や、感光体ドラム1から受ける機能補
助を確実に得ることができるからである。
【0072】上記操作パネル60の下面には反射型フォ
トセンサ(以下、Pセンサという)63が取り付けられ
ている。このPセンサ63は、操作パネル60の下方に
向けて光照射する図示しない発光素子、操作パネル60
の下方からパネルに向かる光を受ける図示しない受光素
子などを備えている。
【0073】図1に示したように、小ベルトユニット2
0aは開閉扉61の面からケース部材61を突出させな
いように、プリンタ本体に装着されている。このような
装着では、Pセンサ63の発光素子から発せられる光
は、センサと比較的離れた位置にあるプリンタ設置面ま
で何ら遮光されることなく到達する。そして、ここで乱
反射してその強度が上記受光素子に検知されないレベル
まで減衰する。このため、小ベルトユニット20aが開
閉扉61に装着された状態では、Pセンサ63の受光素
子が発光素子からの光を受光するようなことはない。
【0074】一方、図5に示したように、大ベルトユニ
ット20bは、開閉扉61の開口部(62)からケース
部材21を大きく突出させる。この突出部分におけるP
センサ63との対向位置には図示しない反射鏡が取り付
けられており、Pセンサ63の発光素子から発せられた
光はこの反射鏡で反射して受光素子に受光される。受光
素子は、その受光量に応じた値の電気信号を上記制御装
置E2に出力する。
【0075】制御手段としての制御装置E2は、Pセン
サ63からの電気信号の値が所定値を超えた場合に、開
閉扉61に大ベルトユニット20bが装着されていると
認識する。一方、所定値以下の場合には小ベルトユニッ
ト20aが装着されていると認識する。よって、本プリ
ンタ100では、Pセンサ63、ケース部材21、上記
反射鏡などによって、中間転写ベルト10の大きさを識
別する識別手段が構成されている。なお、Pセンサ63
を用いて中間転写ベルト10の大きさを自動で識別させ
るのではく、上記操作パネル60に対するキー操作によ
って手動で識別させるようにしてもよい。
【0076】小ベルトユニット20a、大ベルトユニッ
ト20bは、それぞれ中間転写ベルト10の周長を示す
周長情報が、エンボス加工、印刷、シール貼付などの方
法によってケース部材21に付されている。この周長情
報は、ユーザーに視認されやすい位置に付されており、
中間転写ベルト10の周長をユーザーに容易に識別させ
ることができる。
【0077】小ベルトユニット20a、大ベルトユニッ
ト20bの中間転写ベルト10は、それぞれ同じベルト
幅で構成され、このベルト幅はA4サイズ縦寸法(約2
97mm)よりも若干長めに設定されている。また、中
間転写ベルト10は、小ベルトユニット20aのもので
は周長がA4サイズ横寸法(約210mm)より若干長
めの310[mm]に設定されている。これに対し、大
ベルトユニット20bのものでは周長がA3サイズ縦寸
法(約420mm)よりも若干長めの500[mm]に
設定されている。
【0078】小ベルトユニット20aがプリンタ100
本体に装着された状態では、A4サイズやB5サイズの
画像などは、その縦寸法が中間転写ベルト10の周長に
収まらなくなる。このように画像が収まらない場合、プ
リンタ100は、画像の縦方向をベルト幅方向に収める
ように画像全体を90[°]回転させて形成する。そし
て、中間転写ベルト10上に中間転写する。
【0079】また、はがきサイズなど、その縦寸法が中
間転写ベルト10の周長に収まる画像については、その
縦方向をベルト長さ方向に収めるようにして中間転写ベ
ルト10上に中間転写する。このように画像を中間転写
することで、A4サイズ以下の画像をこれに対応する転
写紙Pに両面形成することができる。
【0080】また、A4サイズを超え且つA3サイズ以
下の画像については、たとえ両面転写の命令がなされて
も、全て、中間転写ベルト10上に中間転写することな
く、転写紙P上に直接転写するようになっている。かか
る構成では、A4サイズを超え且つA3サイズ以下の画
像でも、片面だけではあるものの、転写紙P上に形成す
ることができる。
【0081】よって、小ベルトユニット20aが装着さ
れた状態では、A4サイズ以下の画像を転写紙P上に両
面形成し、A4サイズよりも大きく且つA3サイズ以下
の画像を転写紙P上に片面形成することができる。
【0082】一方、大ベルトユニット20bが装着され
た状態においては、A4サイズよりも大きく且つA3サ
イズ以下の画像でも、その縦方向をベルト長さ方向に収
めることができる。よって、プリンタ100は、かかる
画像については、縦方向をベルト長さ方向に収めるよう
に形成したものを中間転写ベルト10上に中間転写し
て、転写紙P上に両面形成することができる。また、こ
の状態において、A4サイズ以下の画像の両面形成命令
がなされた場合には、次のようにして画像形成プロセス
を実施するように構成されている。即ち、まず、2つの
画像毎に、感光体ドラム1に対して上記第1トナー像を
連続形成して、これらを中間転写ベルト10上に連続中
間転写する。このように連続中間転写しても、1つ目の
第1トナー像を中間転写ベルト10の無端移動に伴って
上記転写ニップまで再搬送する前に、2つ目の第1トナ
ー像の中間転写を終えることができる。また、2つ目の
第1トナー像の形成を終えると、次に、感光体ドラム1
に対して第2トナー像を連続形成する。そして、2枚の
転写紙Pを転写ニップに連続搬送しながら、これら転写
紙Pに対して両面転写を施していく。かかる構成では、
転写紙2枚に画像を両面形成する毎に、中間転写ベルト
の駆動量を一周分減らして両面画像形成時間を短くする
ことができる。
【0083】本プリンタ100は、必要に応じて画像を
全て両面転写することなく、感光体ドラム1から転写紙
Pへの直接転写による片面転写だけを実施するように構
成されている。この「必要に応じて」とは、例えば次の
ような場合である。即ち、まず第1に、図1に示した操
作パネル60への操作によって片面転写モードが選択さ
れている場合である。また、第2に、画像サイズの長辺
方向が中間転写ベルト10のベルト幅やベルト周長に収
まらないものの、短辺方向がベルト幅に収まる場合であ
る。上述のように小ベルトユニット20aが装着された
状態でA4サイズを超え且つA3サイズ以下の画像のプ
リント命令を受けた場合などがこれに相当する。画像の
短辺方向がベルト幅に収まれば、長辺方向については中
間転写ベルト10を1周以上させることで対応すること
ができる。但し、中間転写ベルト10を1周以上させな
がらこれに感光体ドラム1からのトナー像を中間転写す
ると、ベルト上でトナー像の先端付近を後端付近に重ね
てしまう。ベルト周長を超えるトナー像の中間転写は不
可能なのである。そこで、感光体ドラム1から転写紙P
への直接転写による片面転写だけを実施するのである。
かかる構成では、画像サイズの長辺方向が中間転写ベル
ト10のベルト幅やベルト周長に収まらないものの、短
辺方向がベルト幅に収まる場合には、それを転写紙Pの
片面に形成することができる。
【0084】なお、大ベルトユニット20bがセットさ
れており、且つ2枚以上の転写紙Pに対する片面だけの
連続プリント命令がなされた場合にも、2つの画像毎
に、感光体ドラム1に対して第1トナー像を連続形成す
るようになっている。
【0085】図6は、上記小ベルトユニット20aの中
間転写ベルト10を、これに保持される転写紙Pととも
に示す模式図である。この図では、無端状の中間転写ベ
ルト10を帯状に展開して示している。図に示される転
写紙PはA4サイズのもので、その長辺寸法Lx、短辺
寸法Lyがそれぞれ297、210[mm]になってお
り、その長辺をベルト幅方向に位置させる姿勢で搬送さ
れる。中間転写ベルト10は、このような搬送が可能に
なるように、ベルト幅BWが長辺寸法Lxよりも若干長
めの320[mm]に設定されている。また、ベルト周
長BL1が短辺寸法Ly(210mm)よりも若干長め
の230[mm]に設定されている。A4サイズの転写
紙Pの前後に約10[mm]ずつの余裕が考慮された周
長になっているのである。
【0086】一方、上述のように、大ベルトユニット2
0bの中間転写ベルト10は、その幅が小ベルトユニッ
ト20aのものと同じで、且つ、A3サイズ縦寸法(長
辺寸法)に対応するベルト周長となっている。この周長
については、理論的には、図7に示すようにA3サイズ
横寸法であるA4サイズ短辺寸法Ly(210mm)×
2に、10[mm]の余裕Hを転写紙Pの前後に考慮し
た寸法(BL2)で足りる。即ち、大ベルトユニット2
0bの中間転写ベルト10の周長については、440
[mm]にすればA4サイズの画像の中間転写を可能に
することができる。しかしながら、仮に、このように構
成した中間転写ベルト10を用いて、A4サイズの転写
紙Pの連続プリントを実施すべく、中間転写ベルト10
に対してA4サイズ2枚分の画像を中間転写したとす
る。すると、図8に示すように、2つの画像の間に余白
を設けることができなくなる。このように余白なく中間
転写された2つの画像を2枚の転写紙Pに2次転写する
ためには、それぞれの転写紙Pを間隔なく連続通紙する
必要があるが、これは事実上不可能である。個々の転写
紙Pの通紙タイミングを、それぞれその先端を検知する
ことによって実現するからである。2つの転写紙Pの間
には、転写紙Pを挟み込んだ上記レジストローラ対28
の駆動を一旦停止させた後、転写紙Pを中間転写ベルト
10上のトナー像に重ね合わせるタイミングを計れる分
だけの間隔Gが必要になる。そこで、本プリンタ100
においては、図9に示すように、大ベルトユニット20
bの中間転写ベルト10の周長BL2を、500[m
m]にしている。この500[mm]という周長BL2
は、短辺寸法の倍数である440[mm]に、更に転写
紙P間の間隔G(60mm)を加算した寸法である。ま
た、この間隔G(60mm)は、記録体たる転写紙Pを
中間転写ニップに向けて連続して搬送するために必要と
なる寸法である。かかる大ベルトユニット20bにおい
ては、A3サイズの半分であるA4サイズの画像を中間
転写ベルト10上に2つ中間転写した後、連続通紙され
る転写紙Pにそれぞれを確実に2次転写することができ
る。
【0087】なお、小ベルトユニット20a、大ベルト
ユニット20bとして、それぞれA4サイズの長辺寸法
Lxに対応するベルト幅の中間転写ベルト10を設けた
例について説明した。しかしながら、他の定形サイズの
記録体における長辺寸法Lxにベルト幅を対応させても
よい。例えば、他のA系サイズ(A1、A2、A3な
ど)の長辺寸法に対応させてもよい。定形サイズとして
は、この他に、B系サイズ(B0、B1、B2、B3、
B4、B5)、はがきサイズ、米国のレターサイズ(標
準サイズ:8.5×11インチ、ダブルサイズ:11×
17インチ)などがある。短辺寸法Lyの定形サイズの
記録体に対して、2つ以上の画像を連続して転写させる
には、次の数3で示される条件を具備させるように、中
間転写ベルト10の周長を設定すればよい。なお、大ベ
ルトユニット20bの中間転写ベルト10も、この条件
を具備していることは言うまでもない。
【数3】ベルト周長BL2>n×Ly+(n−1)×G 但し、n:2以上の整数(連続通紙枚数に相当) G:記録体間の間隔
【0088】本プリンタ100は、図10に示すよう
に、パーソナルコンピュータ200に接続されて使用さ
れるが、これから画像情報信号だけを受け付けるのでは
なく、各種作像条件の変更命令信号なども受け付けるよ
うに構成されている。よって、プリンタ100から離れ
た場所からでも、パーソナルコンピュータ200での遠
隔制御によって各種作像条件を変更することができる。
【0089】なお、図11に示すように、大ベルトユニ
ット20aのケース部材21を開閉扉61の開口部(6
2)から大きく突出させていると、ユーザーはこの突出
部分に手をかけて扉の開閉操作を行いがちである。しか
しながら、本プリンタ100では、ケース部材21の上
記開口部からの突出部分には把手などの手にかかり易い
機構を設けていない。このような機構は全てケース部材
21の非突出部分に設けている。
【0090】ところで、先に図3に示した構成では、回
動軸Hを中心にした回転によって開閉扉61を開くと、
図示のようにベルトクリーニング装置50に対して横倒
しの姿勢をとらせることになる。ベルトクリーニング装
置50内には、中間転写ベルト10からクリーニングさ
れた回収トナーが収容されている。このため、横倒しに
しても回収トナーを装置外部に漏らさないように、トナ
ー漏れ抑制用のシール機構として確実なものをベルトク
リーニング装置50に設ける必要があった。そこで、開
閉扉61の開閉機構を図12に示す第1変形例装置のよ
うに構成してもよい。この第1変形例装置100Aにお
いて、開閉扉61は、プリンタ本体に固定されたレール
102上で水平方向にスライド移動されることで、プリ
ンタ本体に対して開閉されるようになっている。かかる
構成では、開閉部たる開閉扉61をプリンタ本体に対し
て開いても、ベルトクリーニング装置50を横倒しにす
るようなことがない。よって、横倒しに伴う回収トナー
漏れを回避して、トナー漏れ抑制用のシール機構を簡素
化することができる。
【0091】図13は、第2変形例装置100Bを示す
概略構成図である。この変形例装置100Bは、4つの
プロセスユニット6Y,M,C,BKと、それぞれに対
応する4つの露光装置7Y,M,C,BKとを備えてい
る。また、上記ベルトユニット20a,20bには、そ
れぞれ4つの転写ローラ15Y,M,C,BKを備えて
いる。また、2つの給紙カセット26や、これらの下に
配設されたロール紙供給装置70も備えている。
【0092】上記プロセスユニット6Y,M,C,BK
は、それぞれY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シ
アン)、BK(ブラック)トナー像を形成するためのも
ので、使用するトナーの色が異なる以外はほぼ同様の構
成となっている。イエロー用のプロセスユニット6Yを
例にして説明すると、図14に示すように、感光体ドラ
ム1Y、ドラムクリーニング装置2Y、除電装置3Y、
帯電装置4Y、現像装置5Y等を備えている。帯電装置
4Yは、図示しない駆動手段によって図中時計回りに回
転せしめられる感光体ドラム1Yの表面を一様帯電せし
める。このように一様帯電せしめられた感光体ドラム1
Yの表面は、露光装置7Yによって露光されて、Y用の
静電潜像を担持する。このYの静電潜像は、Yトナーを
用いる現像装置5YによってYトナー像に現像される。
そして、中間転写ユニットの中間転写ベルト10上に中
間転写される。一方、ドラムクリーニング装置2Yは、
Yトナー像転写後の感光体ドラム1Yに残留したトナー
を除去する。また、除電装置3Yは、クリーニング後の
感光体ドラム1Yの残留電荷を除電する。この除電によ
り、感光体ドラム1Yの表面が初期化されて次の画像形
成に備えられる。他のプロセスユニット6M、C、BK
においても、同様にして感光体ドラム上にM,C,Kト
ナー像が形成され、中間転写ベル10上に順次重ね合わ
せて中間転写される。なお、本例では各感光体ドラムを
それぞれ専用の露光装置(7Y,M,C,BK)によっ
て露光させるようにしているが、1つの露光装置で各感
光体ドラムを露光させるようにしてもよい。
【0093】中間転写ユニット20a、20bは、上述
のように、4つの転写ローラ7Y,M,C,BKを備え
ている。これらは、それぞれY,M,C,BK用の感光
体ドラムから中間転写ベルトにトナー像を転写せしめる
ためのもので、感光体ドラムとの間にY,M,C,BK
用転写ニップを形成している。各転写ニップでは、図示
しない電源から中間転写バイアスが付与される転写ロー
ラがベルト裏面に当接して転写電界が形成されている。
中間転写ベルト10は、図中反時計回りに無端移動せし
められる。そして、各転写ニップにおいてY,M,C,
BKトナー像が順次重ね合わせて中間転写せしめられる
のである。この重ね合わせの転写により、中間転写ベル
ト10上には4色重ね合わせによる第1トナー像が形成
される。この第1トナー像は、ベルトの無端移動に伴っ
て転写チャージャ17との対向位置を通過する際に、転
写紙Pの第1面に一括2次転写される。白色の転写紙P
に転写されることでフルカラー画像となる。一方、第1
面への一括2次転写に先立ち、各プロセスユニット6
Y,M,C,BKでは、第2トナー像用の各色トナー像
の形成が開始される。上記レジストローラ対28が転写
紙Pを上述の第1トナー像に重ね合わせ得るタイミング
でベルトユニットに向けて送り出す。すると、この転写
紙P上の第2面には、各プロセスユニットで形成された
各色トナー像が重ね合わせ転写される。この重ね合わせ
の転写により、転写紙Pの第2面にも、フルカラー画像
が形成される。
【0094】本体内部の図中右端付近には、Y,M,
C,BKトナーを収容するトナー収容器TY、TC、T
M、TKが配設されており、これらからそれぞれ対応す
る現像装置にトナーが補給される。
【0095】以上の構成の本第2変形例装置100Bに
おいては、いわゆるタンデム方式で転写紙Pの両面にフ
ルカラー画像を形成することができる。このタンデム方
式とは、それぞれ専用の像担持体(感光体ドラム等)に
よって重ね合わせ用の各単色トナー像を形成する方式で
ある。このタンデム方式の他に、1つの像担持体だけを
用いてフルカラー画像を形成する分割方式もある。具体
的には、Y,M,C,BKトナー像用の4つの現像装置
を1つの像担持体の対向位置に配設し、この像担持体に
Y,M,C,BK用の静電潜像を順次形成していく。そ
して、これらをそれぞれ対応する現像装置で現像して
Y,M,C,BKトナー像を得ながら、中間転写ベルト
に順次重ね合わせて中間転写していく方式である。この
分割方式では、中間転写ベルトを少なくとも4回転させ
てその上に4色重ね合わせトナー像を得る必要があるた
め、フルカラー画像の形成に長時間を要する。これに対
し、タンデム方式の本第2変形例装置では、各プロセス
ユニット6Y,M,C,BKで各色トナー像を並行して
形成することで、中間転写ベルト10を1回転させるだ
けでフルカラー画像を形成することができる。よって、
分割方式に比べて、フルカラー画像の形成速度を大幅に
短縮することができる。
【0096】かかるタンデム方式を採用する場合には、
各感光体ドラムを図13に示したように一直線上に配設
することが望ましい。これは次に説明する理由による。
即ち、図15に示すように、タンデム方式では、各感光
体ドラムを一直線上ではなく、ベルトユニットの周囲に
配設することも可能である。しかしながら、このような
配設では、中間転写ベルト10を有するベルトユットを
プリンタ本体から離間させる際、何れかの感光体ドラム
も同時に離間させる必要が生ずる。例えば、ベルトユニ
ットを図中左方向に移動させてプリンタ本体から離間さ
せる場合には、ブラック用の感光体ドラム1BKも同時
に離間させる必要が生じ、離間のための構成が複雑にな
ってしまう。一方、図13に示したように、各感光体ド
ラム1Y,M,C,BKをそれぞれ一直線上に配設すれ
ば、配設した方とは反対側のベルト側方にフリーな空間
を形成することができる。このフリーな空間に向けてベ
ルトユニット20a、20bを移動させてプリンタ本体
から離間させるようにすれば、感光体ドラムも同時に離
間させる必要がなくなり、離間のための構成を簡素化す
ることができる。
【0097】また、各感光体ドラム1Y,M,C,BK
の並び方向を鉛直方向にして、転写紙Pを鉛直方向に搬
送させながら各色トナー像をこの転写紙Pに転写させる
ようにすることが望ましい。これは次に説明する理由に
よる。
【0098】即ち、各感光体ドラム1Y,M,C,BK
の並び方向については、図16に示すように、各ドラム
をベルトユニットよりも鉛直方向上側で水平方向に配設
することもできる。しかしながら、このような配設で
は、感光体ドラムを配設しないフリーな空間を中間転写
ベルト10よりも下側に設けることになり、ベルトユニ
ットを下方向に移動させてプリンタ本体から離間させる
必要がある。下方向はプリンタ本体の土台となっている
ため、このような離間は極めて困難で、プリンタ本体を
持ち上げる必要が生じてしまう。
【0099】また、図17に示すように、各感光体ドラ
ム1Y,M,C,BKを、ベルトユニットよりも鉛直方
向下側で水平方向に配設することも可能である。この配
設では、各感光体ドラム1Y,M,C,BKを配設しな
いフリーな空間を中間転写ベルト10よりも上側に設
け、ベルトユニットを上方向に移動させてプリンタ本体
から離間させることになる。かかる離間については、容
易に実現することが可能である。しかしながら、各感光
体ドラム1Y,M,C,BKを水平方向に配設するため
には、図示のように、中間転写ベルト10を水平方向に
大きく広げるようにして張架しなければならない。ベル
トユニットを水平方向に大きく嵩張らせるのである。こ
れに対し、転写紙Pを収容する給紙カセット26につい
ては、図示のように、その排紙機構の容易性などの観点
から転写紙Pを寝かせた状態で横収容させるように構成
するのが一般的である。給紙カセット26もまた、水平
方向に大きく嵩張らせるのである。このように水平方向
に嵩張るベルトユニットと給紙カセット26とを水平方
向に並べて配設してしまうと、プリンタ本体の平面積を
極めて大きくしてしまう。かかる平面積の増大化を回避
するには、図示のように両者を鉛直方向に重ねるように
配設すればよい。ところが、かかる配設では、給紙カセ
ット26からの転写紙Pを反転させながらベルトユニッ
トに送る必要があり、転写紙Pの搬送経路を複雑化して
しまう。また、ベルトユニットからの転写紙Pをできる
だけ短い距離で加熱定着装置30に受け取らせるために
は、加熱定着装置30を図示のようにベルトユニットの
側方に配設する必要がある。この結果、加熱定着装置3
0をプリンタ本体の鉛直方向中央付近に設けることにな
り、そこからの熱を本体内に滞留させてしまう。更に、
このような熱滞留を回避すべく、加熱定着装置30をプ
リンタ本体内の上部に設けると、紙搬送経路を更に複雑
にしてしまう。
【0100】そこで、各感光体ドラム1Y,M,C,B
Kを図13に示したように鉛直方向に配設するのであ
る。かかる配設では、ドラムを設けないフリーな空間を
中間転写ベルト10の側方に設けることができる。この
ため、ベルトユニットを本体側方から操作して容易に本
体から離間させることができる。また、給紙カセット2
6から給紙される転写紙Pを反転させることなく鉛直方
向に搬送させながら、その転写紙Pに対してトナー像を
転写させることが可能になるので、紙搬送経路を複雑に
することがない。更に、ベルトユニットからの転写紙P
を受け取る加熱定着装置30をそのままプリンタ本体の
上部に配設することができる。このため、熱滞留や加熱
定着装置30の配設位置を鉛直方向中央部から上部にす
るための紙搬送経路の複雑化を回避することができる。
【0101】先に示した図13において、本第2変形例
装置100Bは、幅がA4サイズの短辺寸法Lyで、長
さが非定形のロール紙RPをベルトユニット20a、2
0bに向けて供給するロール紙供給装置70を備えてい
る。非定形記録体供給手段としてのロール紙供給装置7
0は、テンションローラ71、2つの送りローラ72
対,74、両送りローラ対間に配設された裁断装置73
などを有している。ロール紙RPは、その先端が図中下
側の送りローラ対73に挟まれた状態で、先端よりも下
部がテンションローラ71に当接することで、その引き
出し部に所定のテンションが印加される。図中下側の送
りローラ対73が駆動すると、ロール紙RPの先端側が
図中上側の送りローラ対74を経て、2つの給紙カセッ
ト26間に配設された搬送ローラ対29に挟まれる。更
に、この搬送ローラ対29の駆動によって、レジストロ
ーラ対28に向けて搬送される。本第2変形例装置10
0Bは、かかる構成のロール紙供給装置70を備えるこ
とで、非定形の記録体に対しても画像を両面形成するこ
とが可能になっている。
【0102】図18は、本第2変形例装置100Bの小
ベルトユニット20aの中間転写ベルト10を、これに
保持されるA4サイズの転写紙Pとともに示す模式図で
ある。図において、中間転写ベルト10は、その幅BW
が実施形態のプリンタ100と同様に、A4サイズの転
写紙Pの長辺寸法Lx(297mm)に対応する320
[mm]になっている。一方、その周長BL3は、A4
サイズの転写紙P3枚に対して確実に連続2次転写を施
すことができる寸法になっている。具体的には、上記数
3の条件を具備すべく、「3(nに相当)×210+
(3−1)×60=750」よりも大きい、770[m
m]になっている。これは、上記数3の条件に、更に長
さ方向の両端に10[mm]ずつの余裕を考慮した寸法
である。かかる中間転写ベルト10では、一周あたりに
つき、A3サイズ1枚分の2次転写や、A4サイズ3枚
分の2次転写を実現することができる。また、非定形サ
イズの画像については、幅が上記短辺寸法Lx以下で、
且つ長さが上記短辺寸法Lyよりも若干大きい750
[mm]以下の寸法のものまで対応することができる。
【0103】図19は、本第2変形例装置100Bの大
ベルトユニット20bの中間転写ベルト10を、これに
保持されるA4サイズの転写紙Pとともに示す模式図で
ある。図において、中間転写ベルト10は、小ベルトユ
ニット20aのものと同様に、上記長辺寸法Lxに対応
する320[mm]になっている。一方、その周長BL
4は、A4サイズの転写紙P4枚に対して確実に連続2
次転写を施すことができる寸法になっている。具体的に
は、上記数3の条件を具備すべく、「4(nに相当)×
210+(4−1)×60=1020」よりも大きい、
1040[mm]になっている。これは、上記数3の条
件に、更に長さ方向の両端に10[mm]ずつの余裕を
考慮した寸法である。かかる中間転写ベルト10では、
一周あたりにつき、A3サイズ2枚分の2次転写や、A
4サイズ4枚分の2次転写を実現することができる。ま
た、非定形サイズの画像については、幅が上記短辺寸法
Lx以下で、且つ長さが上記短辺寸法Lyよりも若干大
きい1020[mm]以下の寸法のものまで対応するこ
とができる。よって、小ベルトユニット20aよりも長
さの大きい非定形サイズの画像を両面転写することがで
きる。小ベルトユニット20aよりも多い枚数分の定形
サイズ画像の2次転写と、より大きい非定形サイズ画像
の2次転写とを確実に実現することができるのである。
【0104】なお、定形サイズとして、A4の他に、上
述のようなサイズが適用可能なことは言うまでもない。
大きい方の大ベルトユニット20bに対して、小ベルト
ユニット20aよりも多数の定形サイズ画像の2次転写
と、より大きい非定形サイズ画像の2次転写とを確実に
実現させるためには、次の数4で示される条件を具備さ
せればよい。
【数4】ベルト周長BL4>(n+m)×Ly+(n+
m−1)×G 但し、n<m
【0105】本第2変形例装置100Bにおいては、非
定形記録体供給手段として、ロール紙RBを収容し、且
つこれの裁断手段である裁断装置73を有するものを用
いている。かかる構成では、記録体たるロール紙RBを
非定形サイズ画像の長さに合わせて自在に裁断すること
ができる。よって、小ベルトユニット20a、大ベルト
ユニット20b間の交換を行ったことに起因して、交換
後のユニットに見合った非定形サイズ用紙をセットしな
ければならないといった事態を回避することができる。
【0106】これまで、本発明を適用した各プリンタに
ついて説明したが、本発明の適用範囲はこれらのプリン
タに限定されるものではなく、種々の変形が可能であ
る。
【0107】例えば、上記第1トナー像を転写せしめた
中間転写ベルト10を1回りさせて転写ニップまで再搬
送させるのではなく、中間転写ベルト10を逆転させて
転写ニップまで再搬送させるようにしてもよい。但し、
かかる構成の場合には、感光体ドラム1(像担持体)と
中間転写ベルト10(記録体保持部材)とを接離させる
接離機構を設けることが望ましい。
【0108】また、像担持体として感光体ドラム1のよ
うなドラム式のものではなく、感光体ベルトのようなベ
ルト式のものを用いてもよい。
【0109】また、中間転写体として中間転写ベルト1
0のようなベルト式のものではなく、中間転写ドラムド
ラムや中間転写ローラなどを用いてもよい。
【0110】また、像形成手段の一部である潜像形成手
段として、レーザー方式の露光装置7ではなく、LED
光による露光手段を用いても良い。
【0111】また、各実施形態に示したようなデジタル
方式のプリンタではなく、アナログ露光によるアナログ
方式の画像形成装置についても本発明の適用が可能であ
る。もちろん、画像形成装置としてはプリンタに限ら
ず、複写機やファクシミリでもよいことは言うまでもな
い。
【0112】以上、実施形態のプリンタや各変形例装置
においては、情報取得手段たる操作パネル60に対する
キー操作や、同じく情報取得手段たるPセンサ60によ
り、中間転写ベルト10の大きさ情報を取得する。そし
て、取得した情報を制御手段たる制御装置E2に送って
認識させる。かかる構成では、可視像形成手段たる露光
装置7や、両面転写手段(ベルトユニット等)に対する
駆動制御を、中間転写ベルト10の大きさに応じて制御
装置E2に適切に実施させることができる。また、上記
情報取得手段として、両面転写手段の一部を構成するベ
ルトユニットに装着されている中間転写ベルト10の大
きさを自動で識別する識別手段としてのPセンサ63を
設けている。かかる構成では、中間転写ベルト10の大
きさをPセンサ63に識別させることで、大きさの異な
るベルトユニットに交換する毎にそのベルトの大きさ情
報を情報取得手段に入力するといった手間を省くことが
できる。また、中間転写体として、無端移動しなから記
録体たる転写紙Pを表面に保持して搬送する中間転写ベ
ルトを用いている。かかる構成では、中間転写体とし
て、優れた可撓性によってその無端軌道形状を自由に設
定することができる中間転写ベルトを用いているので、
プリンタ本体内のレイアウト自由度を向上させることが
できる。更に、ユーザーに対して、自分の要求に見合っ
た長さの中間転写ベルト10が装着されたベルトユニッ
トを選択させることで、両面転写時間の短縮化を図るこ
ともできる。また、中間転写ベルト10と、これを張架
する複数の張架部材たるローラとで構成されるベルトユ
ニットを交換可能にしている。かかる構成では、中間転
写ベルト10をその張架部材たる複数のローラとともに
ベルトユニットとして一体的に交換することができる。
このため、中間転写ベルト10を複数の張架部材から切
り離す作業を省略して交換作業性を向上させることがで
きる。また、互いに大きさの異なる中間転写ベルト10
として、ベルト周長が異なり且つベルト幅BWの同一な
ものを交換可能にしている。互いにベルト周長が異なる
ものの、ベルト幅BWについては同一である中間転写ベ
ルト10同士を交換可能にしているのである。かかる構
成では、像担持体たる感光体ドラム1を、中間転写ベル
ト10の交換に伴ってそのベルト幅BWに対応するもの
に交換しなければならないといった事態を回避すること
ができる。また、筺体101内のレイアウトを次のよう
に設定にしている。即ち、ベルトユニット長さで筺体1
01内を占有するスペースを、ベルトユニット内の中間
転写ベルト10の長さにかかわらず同一にするレイアウ
トである。このベルトユニット長さとは、受渡部たるレ
ジストローラ対28と、受取部たる加熱定着装置30と
のとの間に位置するベルトユニット部分である。かかる
構成では、レジストローラ対28からベルトユニットを
経て加熱定着装置30に至るまで、転写紙Pをベルトユ
ニットに自動搬送させるとができる。更に、中間転写ベ
ルト10の長さにかかわらず、ベルトユニットの筺体1
01内で占めるスペースが同じであるため、レジストロ
ーラ対28や加熱定着装置30の移動を伴わないベルト
ユニットの交換が可能になる。これらの移動のための作
業を省略してユニット交換作業性を向上させることがで
きる。また、両面転写手段にベルトユニット外の部材を
設けているが、これら部材について、これらの機能を維
持させつつ、中間転写ベルト10の周長にかかわらず配
設位置を固定できるように筺体101内のレイアウトを
設定している。両面転写手段におけるベルトユニット外
の部材とは、クリーニング装置50や転写チャージャ1
7などである。かかる構成では、レジストローラ対28
や加熱定着装置30だけでなく、ベルトユニット外の各
部材の移動を伴わないベルトユニットの交換を可能にし
てユニット交換作業性をより向上させることができる。
また、補助部材たる裏打ちローラ16,従動ローラ14
や、被補助部材たる転写ローラ15などについて、ベル
ト周長の異なる複数のベルトユニット間で、筺体101
内における位置が同じになるレイアウト設定にしてい
る。かかる構成では、中間転写ベルト10の長さにかか
わらず、ユニット内の補助部材に機能が補助される外部
材や、被補助部材の機能を補助する外部材に対し、補助
部材や被補助部材を確実に作用させることができる。ま
た、ベルトユニットのプリンタ本体からの離間によって
両面転写手段内の紙搬送経路を露出させるようにしてい
る。かかる構成では、ベルトユニットをプリンタ本体か
ら離間させて紙搬送経路を露出させることで、紙搬送経
路内における転写紙Pのジャムを容易に除去することが
できる。また、筐体101に開閉可能な開閉部たる開閉
扉61を設け、ベルトユニットをこれに保持させ、且つ
これの開閉に伴ってプリンタ本体に対して接離させるよ
うにしている。かかる構成では、ベルトユニットの接離
と同時に開閉扉61を開閉させることで、両面転写手段
内の紙搬送経路だけでなく、その周囲の紙搬送経路をも
露出させることが可能になる。よって、両面転写手段内
の紙搬送経路内におけるジャム除去と、その周囲の紙搬
送経路におけるジャム除去とを同一の操作で行うことが
可能になり、ジャム除去操作性を向上させることができ
る。また、開閉部として、回動軸Hを中心に揺動する開
閉扉61を用いている。かかる構成では、開閉部たる開
閉扉61が、筺体101から切り離される蓋状のもので
はなく、回動軸Hを中心に揺動する。よって、開操作後
の開閉部を手に保持したり、仮置したりといった作業を
行う必要がなくなる。また、中間転写ベルト10に付着
した像形成物質たるトナーをクリーニングするクリーニ
ング装置50を設けている。よって、中間転写ベルト1
0上の残留トナーの付着により、感光体ドラム1上のト
ナー像を乱したり、転写紙Pを汚したりといった事態を
回避することができる。
【0113】なお、開操作後の開閉部を手に保持した
り、仮置きしたりといった作業については、第1変形例
装置100Bでも省略することができる。更に、この第
1変形例装置100Bでは、開閉部として、水平方向の
移動によってプリンタ本体に対して開閉されるものを用
いている。かかる構成では、ベルトクリーニング装置5
0の横倒しに伴う回収トナー漏れを回避することで、ベ
ルトクリーニング装置50のトナー漏れ抑制用のシール
機構を簡素化することができる。
【0114】また、実施形態のプリンタや各変形例装置
においては、ベルトユニットの一部を突出させるための
開口62を、筺体101に設けている。このことによ
り、複数のベルトユニットのうち、筺体101内収まり
きれない比較的大きなユニットである大ベルトユニット
20bのプリンタ本体に対する装着を可能にしている。
具体的には、開口62を設けることで、大ベルトユニッ
ト20bの収まりきれない部分を筺体101から開口6
2を通して外部に突出させることで、その装着を可能に
している。よって、筺体101の大きさを最も小さいベ
ルトユニットである小ベルトユニット20aに合わせ
て、装置の小型化とコスト低減とを図ることができる。
また、必要に応じて、中間転写ベルト10を介さない感
光体ドラム10から転写紙Pへのトナー像の直接転写の
みを実施させて、転写紙Pの第1面だけに画像を形成さ
せるようにしている。かかる構成では、中間転写ベルト
10の周長を超えるような画像であっても、転写紙Pの
第1面に形成することができる。また、筺体101に対
して着脱可能な供給手段たる給紙カセット26を設け、
これのプリンタ本体に対する着脱作業と、ベルトユニッ
トの交換作業とを筺体101の同じ側面(前面)から行
えるようにしている。かかる構成では、給紙カセット2
6の着脱作業と、ベルトユニットの交換作業とを、筺体
101に対して同じ方向からアクセスして行うことがで
きる。よって、アクセス用の筐体101周囲のスペース
を両作業について別々に確保する必要がなくなり、省ス
ペース化を図ることができる。また、複数のベルトユニ
ットのうち、1つ(大ベルトユニット20b)について
は、B4サイズの縦寸法未満のベルト幅BWで、且つA
3サイズの縦寸法以上のベルト周長である中間転写ベル
ト10を設けている。かかる構成では、B4サイズ縦寸
法よりも短いベルト幅BWの中間転写ベルト10を用い
て、A3サイズ以下の全ての転写紙Pに画像を形成する
ことができる。また、大ベルトユニット20bを用いた
場合には、必要に応じて次のような画像形成を実施させ
るようにしている。即ち、2以上の転写紙Pに対して画
像を連続して両面形成させる場合に、少なくとも2つの
画像毎に、感光体ドラム1に対して第1トナー像を連続
形成させてから、第2トナー像を連続形成させるのであ
る。かかる構成では、2以上の転写紙Pに対して画像を
連続して両面形成させることで、中間転写ベルト10に
対してその一周毎に少なくとも2以上の第1トナー像を
連続して中間転写せしめる。そして、各転写紙Pの第2
面に第2トナー像を連続して直接転写せしめながら、そ
れぞれの第1面には先に中間転写しておいた第1トナー
像を2次転写することができる。このことにより、中間
転写ベルト10の回転数を減らして両面転写時間を短く
することができる。また、2枚以上の転写紙Pに対して
画像を連続して片面形成する場合にも、少なくとも2つ
の画像毎に、感光体ドラム1に対して第1トナー像を連
続形成するようになっている。かかる構成では、2枚以
上の転写紙Pに対する第1面だけの片面プリントを実施
する場合にも、中間転写ベルト10の回転数を減らして
転写時間を短くすることができる。また、大ベルトユニ
ット20bの中間転写ベルト10として、定形サイズの
転写紙Pの長辺寸法Lxに対応したベルト幅BWであ
り、「ベルト周長>n×Ly+(n−1)×G」という
条件を具備するものを設けている。かかる大ベルトユニ
ット20bでは、その定形サイズの転写紙Pの半分サイ
ズである画像を中間転写ベルト10上に2つ以上連続し
て中間転写した後、連続通紙される転写紙Pにそれぞれ
を確実に2次転写することができる。
【0115】また、第2変形例装置100Bのプリンタ
においては、非定形の記録体たるロール紙RPを、ベル
トユニットに向けて供給する非定形記録体供給手段たる
ロール紙供給装置70を設けている。かかる構成では、
非定形の記録体たるロール紙RPに対しても画像を両面
形成することができる。また、大きい方の大ベルトユニ
ット20bについては、中間転写ベルト10として、上
記長辺寸法Lxに対応したベルト幅BWであり、且つ、
上記数4の条件を具備するものを設けている。かかる構
成では、小ベルトユニット20aよりも多い枚数分の定
形サイズ画像の2次転写と、より大きい非定形サイズ画
像の2次転写とを確実に実現することができる。また、
非定形記録体供給手段として、ロール状に巻かれた記録
体であるロール紙RPを用い、これを中間転写ベルト1
0に中間転写される画像の長さに応じて裁断する裁断装
置73手段を有するロール紙供給装置70を用いてい
る。かかる構成では、小ベルトユニット20a、大ベル
トユニット20b間の交換を行ったことに起因して、交
換後のユニットに見合った非定形サイズ用紙をセットし
なければならないといった事態を回避することができ
る。また、感光体ドラムを複数設け、それぞれに形成し
た互いに色の異なるトナー像を中間転写ベルト10に重
ね合わせて中間転写させてフルカラー画像を形成させる
タンデム方式を採用している。かかる構成では、感光体
ドラムを1つだけしか設けずにフルカラー画像を形成さ
せるようにした分割方式に比べて、フルカラー画像の形
成速度を大幅に短縮することができる。また、複数の感
光体ドラムを互いに一直線上に並べて配設している。か
かる構成では、感光体ドラムを配設した方とは反対側の
ベルトユニット側方にフリーな空間を形成する。そし
て、このことにより、ベルトユニットとともに感光体ド
ラムも同時に離間させる必要が生ずるといった事態を回
避して、離間のための構成を簡素化することができる。
また、転写紙Pを鉛直方向に搬送させながら複数の感光
体ドラム上のトナー像をそれぞれ重ね合わせ転写させる
ように、各感光体ドラムを鉛直方向に並べている。かか
る構成では、各感光体ドラムを水平方向に並べることに
起因するベルトユニット接離性(本体に対する接離)の
悪化、紙搬送経路の複雑化、及び加熱定着装置30の筺
体内中央配設による熱滞留を回避することができる。
【0116】また、実施形態のプリンタや各変形例装置
においては、パーソナルコンピュータ200からの制御
信号を受信する受信手段たる図示しないI/Oコネクタ
を設けている。また、これの受信結果に基づいて感光体
ドラム1等を制御する制御装置E2も設けている。かか
る構成では、パーソナルコンピュータ200からの制御
信号に基づいて、画像を形成したり、作像条件を変更し
たりすることが可能になる。よって、プリンタ本体から
離れた場所からでもパーソナルコンピュータ200での
遠隔制御によってプリント命令を行って画像を得ること
ができる。
【0117】また、実施形態や各変形例装置におけるベ
ルトユニットにおいては、ユーザーの要求に見合った大
きさの中間転写ベルトを、プリンタ本体に提供すること
で、ユーザーの要求に応じて両面転写手段の部品コスト
を低減することができる。また、筐体101の開口62
から突出する部分を覆うケース部材たるカバー21を設
け、これをプリンタ本体の筺体101の一部として機能
させている。かかる構成では、カバー部材21を筺体1
01の一部として機能させることで、筺体101の材料
量を減らして低コスト化を図ることができる。また、カ
バー部材21に、その内部の中間転写ベルト10の大き
さ情報たる周長情報を付している。かかる構成では、周
長情報をユーザーに視認させて、感光体ドラム10の大
きさを容易に識別させることができる。
【0118】
【発明の効果】請求項1乃至30の何れかの発明によれ
ば、ユーザーの要求に応じて両面転写手段の部品コスト
を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るプリンタの概略構成図。
【図2】同プリンタの小ベルトユニットの一部と感光体
ドラム1とを示す拡大構成図。
【図3】開閉扉を開いた状態の同プリンタの一部構成を
示す部分構成図。
【図4】開閉扉を開いた状態の同プリンタを示す斜視
図。
【図5】大ベルトユニットを装着した状態の同プリンタ
を示す概略構成図。
【図6】同小ベルトユニットの中間転写ベルトを、これ
に保持されるA4サイズの転写紙とともに示す模式図。
【図7】中間転写ベルトの一例を、これに保持されるA
3サイズの転写紙とともに示す模式図。
【図8】同一例の中間転写ベルトと、これに保持される
2枚のA4サイズの転写紙とともに示す模式図。
【図9】実施形態に係るプリンタの大ベルトユニットの
中間転写ベルトを、これに保持される2枚のA4サイズ
の転写紙とともに示す模式図。
【図10】同プリンタとこれに接続されるパーソナルコ
ンピュータとを示す斜視図。
【図11】大ベルトユニットを装着した状態の同プリン
タを示す斜視図。
【図12】同プリンタの第1変形例装置の一部構成を示
す部分構成図。
【図13】他の第2変形例装置を示す概略構成図。
【図14】同第2変形例装置におけるイエロー用のプロ
セスユニットを示す拡大構成図。
【図15】各感光体ドラムをベルトユニットの周囲に配
設したタンデム方式の例を示す構成図。
【図16】各感光体ドラムをベルトユニットの上側で水
平方向に配設したタンデム方式の例を示す構成図。
【図17】各感光体ドラムをベルトユニットの下側で水
平方向に配設したタンデム方式の例を示す構成図。
【図18】同第2変形例装置の小ベルトユニットの中間
転写ベルトを、これに保持されるA4サイズの転写紙P
とともに示す模式図。
【図19】同第2変形例装置の大ベルトユニットの中間
転写ベルトを、これに保持されるA4サイズの転写紙P
とともに示す模式図。
【図20】同大ベルトユニットを用いた中間転写によっ
て形成された画像を示す模式図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム(像担持体) 2 ドラムクリーニング装置 3 除電装置 4 帯電装置 5 現像装置 6 プロセスユニット 7 露光装置 10 中間転写ベルト 11 駆動ローラ(張架部材) 12、13、14、18 従動ローラ(張架部材) 15 転写ローラ 16 裏当てローラ 17 転写チャージャ 20 ベルトユニット 21a 小ベルトユニット 21b 大ベルトユニット 26 給紙カセット(供給手段) 27 給紙ローラ 28 レジストローラ対(受渡部) 30 加熱定着装置(受取部材) 30a 加圧ローラ 30b 定着ローラ 33 排出路 34 排出装置 40 スタック部 50 ベルトクリーニング装置 60 操作パネル 61 開閉扉 62 開口部 63 Pセンサ 70 ロール紙供給装置(非定形記
録体供給手段) 73 裁断装置(裁断手段) 100 プリンタ(画像形成装置) 100A 第1変形例装置 100B 第2変形例装置 101 筺体 D 軸 E1 電装部 E2 制御装置(制御手段及び受信
手段) F1、F2 ファン H 回動軸 P 転写紙(記録体) Lx 長辺寸法 Ly 短辺寸法 RP ロール紙(非定形サイズの記
録体)
フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA27 DE02 DE07 DE10 EB04 ED16 ED24 EE07 EF09 EJ15 FA13 HB05 HB16 2H028 BA06 BA07 BA16 BB04 BC01 2H030 AA06 AA07 AB02 AD05 AD17 BB42 BB46 BB56 2H071 AA42 AA44 BA03 BA13 BA14 BA22 BA27 BA29 BA34 BA37 DA09 DA22 DA32 EA04 EA18 2H200 FA12 FA19 GA02 GA12 GA23 GA33 GA47 GB25 GB36 GB44 HA02 HB12 HB22 JA02 JB06 JB13 JB39 JB40 JB42 JB50 JC03 JC09 JC10 JC12 JC20 LA03 LA08 LA13 LA24 LA38 LA40 LB02 LB13 LB17 PB11

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可視像を担持する像担持体と、該像担持体
    に可視像を形成する可視像形成手段と、該像担持体から
    中間転写体上に中間転写した第1可視像を記録体の一方
    の面に転写する一方で、該像担持体から記録体のもう一
    方の面に第2可視像を転写し、且つ移動する該中間転写
    体上に記録体を保持して搬送する両面転写手段とを備え
    る画像形成装置において、大きさの異なる該中間転写体
    を交換可能にするように該両面転写手段を構成したこと
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1の画像形成装置において、上記可
    視像形成手段及び両面転写手段を制御する制御手段と、
    上記中間転写体の大きさ情報を取得して該制御手段に伝
    える情報取得手段を設けたことを特徴とする画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】請求項2の画像形成装置において、上記情
    報取得手段として、上記両面転写手段に装着されている
    上記中間転写体の大きさを識別する識別手段を設けたこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3の画像形成装置におい
    て、上記中間転写体として、無端移動しなから上記記録
    体を表面に保持して搬送する中間転写ベルトを用いたこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項4の画像形成装置において、少なく
    とも上記中間転写ベルトとこれを張架する複数の張架部
    材とで構成されるベルトユニットを交換可能にするよう
    に上記両面転写手段を構成したことを特徴とする画像形
    成装置。
  6. 【請求項6】請求項5の画像形成装置において、大きさ
    の異なる上記中間転写ベルトとして、ベルト周長が異な
    り且つベルト幅の同一なものを交換可能にするように上
    記両面転写手段を構成したことを特徴とする画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】請求項6の画像形成装置において、上記ベ
    ルトユニットに記録体を受け渡す受渡部と、該ベルトユ
    ニットから記録体を受け取る受取部とを設け、該受渡部
    と該受取部との間に位置するベルトユニット部分が画像
    形成装置本体の筺体内で占めるスペースを、該ベルトユ
    ニット内の上記中間転写ベルトの長さにかかわらず同一
    にするように、該筺体内におけるレイアウトを設定した
    ことを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】請求項7の画像形成装置において、上記ベ
    ルトユニット外の各部材について、これらの機能を維持
    させつつ、上記中間転写ベルトの周長にかかわらず配設
    位置を固定できるように、画像形成装置本体の筺体内に
    おけるレイアウトを設定したことを特徴とする画像形成
    装置。
  9. 【請求項9】請求項8の画像形成装置であって、上記ベ
    ルトユニット外に設けられた外部材の機能を補助する補
    助部材、又は該外部材に機能を補助される被補助部材を
    上記ベルトユニット内に有し、ベルト周長の異なる複数
    の上記ベルトユニット間で、画像形成装置本体内におけ
    る該補助部材又は被補助部材の位置が同じになることを
    特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】請求項7、8又は9の画像形成装置であ
    って、上記ベルトユニットの画像形成装置本体からの離
    間によって上記両面転写手段内の記録体搬送路を露出さ
    せるように、上記両面転写手段を構成したことを特徴と
    する画像形成装置。
  11. 【請求項11】請求項項10の画像形成装置において、
    画像形成装置本体の筐体に開閉可能な開閉部を設け、上
    記ベルトユニットを該開閉部に保持させ、且つ該開閉部
    の開閉に伴って該ベルトユニットを画像形成装置本体に
    対して接離させるようにしたことを特徴とする画像形成
    装置。
  12. 【請求項12】請求項11の画像形成装置において、上
    記開閉部として、回動軸を中心に揺動する開閉扉を用い
    たことを特徴とする画像形成装置。
  13. 【請求項13】請求項11の画像形成装置において、上
    記中間転写ベルトに付着した像形成物質をクリーニング
    するベルトクリーニング手段を上記両面転写手段に設
    け、上記開閉部として、水平方向の移動によって画像形
    成装置本体に対して開閉されるものを用いたことを特徴
    とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】請求項7、8、9、10、11、12又
    は13の画像形成装置において、上記ベルトユニットの
    一部を画像形成装置本体の筺体から突出させる開口を、
    該筺体に設けたことを特徴とする画像形成装置。
  15. 【請求項15】請求項5、6、7、8、9、10、1
    1、12、13又は14の画像形成装置において、必要
    に応じて、上記中間転写ベルトを介さない上記像担持体
    から記録体への可視像の直接転写のみを実施して、記録
    体の一方の面だけに画像を形成することを特徴とする画
    像形成装置。
  16. 【請求項16】請求項5、6、7、8、9、10、1
    1、12、13、14又は15の画像形成装置におい
    て、内部に収容した記録体を上記ベルトユニットに供給
    し、画像形成装置本体の筺体に着脱可能に構成された供
    給手段を設け、該供給手段の着脱作業と、該ベルトユニ
    ットの交換作業とを該筺体の同じ側面から行えるように
    したことを特徴とする画像形成装置。
  17. 【請求項17】請求項5、6、7、8、9、10、1
    1、12、13、14、15又は16の画像形成装置に
    おいて、B4サイズの縦寸法未満のベルト幅で、且つA
    3サイズの縦寸法以上のベルト周長である上記中間転写
    ベルトを有する上記ベルトユニットを用いることを特徴
    とする画像形成装置。
  18. 【請求項18】請求項5、6、7、8、9、10、1
    1、12、13、14、15、16又は17の画像形成
    装置であって、2以上の記録体に対して中間転写ベルト
    周長の半分以下の画像を連続して両面形成する場合に
    は、少なくとも2つの画像毎に、上記像担持体に対して
    上記第1可視像を連続形成してから上記第2可視像を連
    続形成することを特徴とする画像形成装置。
  19. 【請求項19】請求項5、6、7、8、9、10、1
    1、12、13、14、15、16、17又は18の画
    像形成装置であって、2以上の記録体に対して中間転写
    ベルト周長の半分以下の画像を連続して片面形成する場
    合には、少なくとも2つの画像毎に、上記像担持体に対
    して上記第1可視像を連続形成することを特徴とする画
    像形成装置。
  20. 【請求項20】請求項18又は19の画像形成装置であ
    って、複数の上記ベルトユニットのうちの1つは、上記
    中間転写ベルトとして、定形サイズの記録体の長辺寸法
    に対応したベルト幅であり、且つ、該記録体を上記両面
    転写手段の記録体搬送路に向けて連続して搬送するため
    に必要となる間隔をG、2以上の整数をn、該記録体の
    短辺寸法をLyででそれぞれ表した場合に、「ベルト周
    長>n×Ly+(n−1)×G」という条件を具備する
    ものを有することを特徴とする画像形成装置。
  21. 【請求項21】請求項20の画像形成装置であって、非
    定形の記録体を上記記録体搬送路に向けて供給する非定
    形記録体供給手段を備えることを特徴とする画像形成装
    置。
  22. 【請求項22】請求項21の画像形成装置であって、上
    記ベルトユニットの他の1つは、上記中間転写ベルトと
    して、上記長辺寸法に対応したベルト幅であり、且つ、
    1以上の整数をmで表した場合に、「ベルト周長>(n
    +m)×Ly+(n+m−1)×G」という条件を具備
    するものを有することを特徴とする画像形成装置。
  23. 【請求項23】請求項22の画像形成装置であって、上
    記非定形記録体供給手段は非定形の上記記録体としてロ
    ール状に巻かれたものを用い、上記中間転写ベルトに中
    間転写される画像の長さに応じて該記録体を裁断する裁
    断手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  24. 【請求項24】請求項5、6、7、8、9、10、1
    1、12、13、14、15、16、17、18、1
    9、20、21、22又は23の画像形成装置であっ
    て、上記像担持体を複数備え、それぞれの像担持体上に
    形成した可視像を上記中間転写ベルトに重ね合わせて中
    間転写して重ね合わせ画像を形成することを特徴とする
    画像形成装置。
  25. 【請求項25】請求項24の画像形成装置において、複
    数の上記像担持体を互いに一直線上に並べて配設したこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  26. 【請求項26】請求項25の画像形成装置において、上
    記記録体を鉛直方向に搬送させながら複数の上記像担持
    体上の可視像をそれぞれ重ね合わせ転写させるように、
    各像担持体を鉛直方向に並べたことを特徴とする画像形
    成装置。
  27. 【請求項27】請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、11、12、13、14、15、16、
    17、18、19、20、21、22、23、24、2
    5又は26の画像形成装置において、コンピュータから
    の制御信号を受信する受信手段と、該受信手段の受信結
    果に基づいて上記像担持体、可視像形成手段、両面転写
    手段を制御する制御手段とを設けたことを特徴とする画
    像形成装置。
  28. 【請求項28】画像形成の一連のプロセス内で可視像を
    中間的に転写する中間転写ベルトと、これを張架する複
    数の張架部材とを有するベルトユニットであって、請求
    項5、6、7、8、9、10、11、12、13、1
    4、15、16、17、18、19、20、21、2
    2、23、24、25又は26の画像形成装置に用いら
    れることを特徴とするベルトユニット。
  29. 【請求項29】請求項28のベルトユニットであって、
    請求項14の画像形成装置に用いられ、少なくとも該画
    像形成装置の上記開口から突出する部分を覆うケース部
    材を有し、これを画像形成装置本体の筺体の一部として
    機能させることを特徴とするベルトユニット。
  30. 【請求項30】請求項29のベルトユニットにおいて、
    上記ケース部材に、その内部の上記中間転写ベルトの大
    きさ情報を付したことを特徴とするベルトユニット。
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