JP4079744B2 - 同時両面画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、作像装置で作像した第1の画像を一次像担持装置に転写して担持し、その第1の画像を二次像担持装置に転写した後、作像装置で別途作像した第2の画像を一次像担持装置に転写して担持してから、第1の画像と第2の画像を記録媒体の両面に転写する同時両面画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の両面画像形成装置としては、作像装置で作像した第1の画像を、記録媒体の一方の面に転写した後、反転装置にて記録媒体を反転した後、前記作像装置で別途作像した第2の画像を記録媒体の他方の面に転写するものがある。
【0003】
しかし、このような両面画像形成装置では、第1の画像を記録媒体の一方の面に転写した後、反転装置にて記録媒体を反転させるため、記録媒体の両面に画像を転写する時間がかかるという問題があった。そこで、記録媒体の両面にほぼ同時に画像を形成することができる次のような同時両面画像形成装置が提案されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−352889号公報
【0005】
この同時両面画像形成装置は、装置内を通る記録媒体の両面側にそれぞれ作像装置を備え、それらの作像装置で別々の画像を形成して、その画像を記録媒体の両面にほぼ同時に転写する。
【0006】
しかし、このような同時両面画像形成装置では、作像装置を記録媒体の両面側に設けるため、装置が大型化するという問題があった。そこで、つぎのような同時両面画像形成装置が提案されている。
【0007】
【特許文献2】
特開2000−293065号公報
【0008】
この同時両面画像形成装置では、イエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの4つの現像手段により、4つの作像担持体にそれぞれトナー画像を作像し、その第1の画像を転写手段により像担持体に転写して第1の画像を形成した後、それぞれの作像担持体に別途トナー画像を作像する。そして、媒体搬送装置により搬送されてきた記録媒体の表面に像担持体に担持された第1の画像を転写するとともに、4つの作像担持体に作像された4色のトナー像を転写して第2の画像を裏面に形成して、記録媒体の両面に画像を形成する。
【0009】
しかし、このような同時両面画像形成装置では、記録媒体の裏面に4つの作像担持体が接触して第2の画像が転写されるので、記録媒体に塵などが付着している場合、画像の転写によってその塵が作像担持体に付着して、その後の作像の際に、不鮮明な画像を作像するという問題がある。そこで、図4に示すような同時両面画像形成装置が提案されている。
【0010】
この同時両面画像形成装置は、装置本体の主体部1に、作像装置2と一次像担持装置3を備え、装置本体の副体部4には、二次像担持装置5を備える。さらに、一次像担持装置3の一次像担持体6の内部には、第1バイアス制御基板8を備え、二次像担持装置5の二次像担持体7の内部には、第2バイアス制御基板9を備える。また、副体部4を主体部1に対して開閉自在とする。
【0011】
そして、作像装置2で作像した第1の画像を第1バイアス制御基板8により一次転写手段2aに第1バイアス電圧を印加して一次像担持装置3に転写して担持し、その第1の画像を第2バイアス制御基板9により二次転写手段5aに第2バイアス電圧を印加して二次像担持装置5に転写した後、作像装置2で別途作像した第2の画像を第1バイアス制御基板8により第1バイアス電圧を印加して一次像担持装置3に転写して担持してから、一次像担持体6と二次像担持体7との間に記録媒体を通して、第1の画像と第2の画像を記録媒体の両面にほぼ同時に転写する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような同時両面画像形成装置では、二次像担持体7を取り出す際に、その内部に備えた第2バイアス制御基板9も取り出さなければならない。このため、第2バイアス制御基板9の電気的接続を一旦切断する必要があり、二次像担持体7が取り出しにくいという問題があった。
【0013】
そこで、この発明の第1の目的は、容易に二次像担持体を着脱することにある。
【0014】
この発明の第2の目的は、構成簡単な同時両面画像形成装置を提供することにある。
【0015】
この発明の第3の目的は、同時両面画像形成装置を小型化することにある。
【0016】
この発明の第4の目的は、安価な同時両面画像形成装置を提供することにある。
【0017】
この発明の第5の目的は、転写を確実に行うことにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
そのため、請求項1に記載の発明は、上述した第1、3、4の目的を達成すべく、作像担持体上に画像を形成する作像装置と、その作像担持体上の画像を作像転写手段で転写して一次像担持体上に担持する一次像担持装置と、その一次像担持体で担持する画像を一次転写手段で転写して二次像担持体上に担持する二次像担持装置と、それら一次像担持装置と二次像担持装置との間に記録媒体を通して搬送する媒体搬送装置とを備え、その媒体搬送装置で搬送する記録媒体の表裏に、前記一次像担持体上に担持する第2の画像を前記一次転写手段で転写するとともに、前記二次像担持体上に担持する第1の画像を二次転写手段で転写して、前記記録媒体の両面に同時に画像を形成する同時両面画像形成装置において、
前記一次転写手段が、前記一次像担持体側に備える転写部材を有し、その転写部材に対するバイアス電圧の印加をバイアス制御基板により制御し、
画像形成装置本体を主体部と、その主体部に対して開閉自在な副体部とで構成し、前記作像装置と前記一次像担持装置と前記バイアス制御基板とを前記主体部側に備え、前記二次像担持装置を前記副体部側に備え、
前記一次像担持体をエンドレスベルト状とし、掛け回すそのエンドレスベルト状の一次像担持体内に前記バイアス制御基板を配置し、
前記作像転写手段に対するバイアス電圧の印加も、前記バイアス制御基板で制御することを特徴とする。
【0019】
請求項2に記載の発明は、上述した第2の目的を達成すべく、請求項1に記載の同時両面画像形成装置において、前記一次像担持体をエンドレスベルト状とし、そのエンドレスベルト状の一次像担持体を掛け回す一次ローラの1つを前記転写部材としても利用することを特徴とする。
【0023】
請求項3に記載の発明は、上述した第4の目的を達成すべく、請求項1に記載の同時両面画像形成装置において、前記エンドレスベルト状の一次像担持体内に前記バイアス制御基板とは別のバイアス制御基板を別体に配置し、その別のバイアス制御基板により前記作像転写手段に対するバイアス電圧の印加を制御することを特徴とする。
【0024】
請求項4に記載の発明は、上述した第5の目的を達成すべく、請求項1ないし3のいずれか1に記載の同時両面画像形成装置において、前記一次転写手段に、前記二次像担持体を挟んで前記転写部材に対向して裏当て部材をアースして備えることを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態につき詳細に説明する。図1には、この発明の一例である同時両面画像形成プリンタの全体概略構成を示す。
【0026】
図示する同時両面画像形成プリンタは、用紙・OHPフィルム等の記録媒体Pの表裏両面にほぼ同時に画像形成を可能とするものであり、図1に示すように、画像形成装置本体10内に、例えば、4つの作像装置A・B・C・D、一次像担持装置E、二次像担持装置F、媒体搬送装置G、定着装置H、排出スタック装置I、トナー補給装置Jなどを備えている。
【0027】
4つの作像装置A・B・C・Dは、それぞれイエロ・マゼンタ・シアン・ブラックの各色のトナーを用いて異なる単色画像を形成するものであり、それぞれ回転可能に支持するドラム状の作像担持体12をタンデム式に並べて備え、それら各作像担持体12のまわりに、帯電手段13、現像手段14、作像転写手段15、作像クリーニング手段16、作像除電手段17を配置している。そして、それらの作像装置A・B・C・Dの下には、個々の作像担持体12上を各別に露光する共通の露光手段18を設けている。
【0028】
作像担持体12は、直径が30から100mm程度のアルミニウム円筒表面に、光導電性物質である有機半導体の層を設けた感光体である。この例では、ドラム状のものを用いたが、ベルト状のものを用いてもよい。
【0029】
露光手段18は、公知のレーザ方式で、不図示のLD光源からの光を不図示の光学部品で作像担持体12の表面に向けて照射し、その作像担持体12の表面を走査してそれに書込みを行うものである。この例では、レーザ方式を用いるが、LEDアレイと結像部品を用いる露光方式を採用してもよい。
【0030】
一次像担持装置Eは、各作像装置A・B・C・Dで形成した画像をそれぞれ転写して担持するものであり、エンドレスベルト状の一次像担持体20を、各作像担持体12に接触して、各作像担持体12とそれに対応する各作像転写手段15との間を通して3つの一次ローラ21・22・23に掛け回し、まわりに一次クリーニング手段24、裏当てローラ(裏当て部材)25を配置している。なお、この例では、この裏当てローラ25と一次ローラ(転写部材)22とで一次転写手段26を構成する。
【0031】
一次像担持体20は、厚みが50μmないし600μmの樹脂フィルムまたはゴムを基体としたベルトであり、各作像担持体12からトナーを転写可能とする抵抗値を有している。
【0032】
二次像担持装置Fは、一次像担持装置Eで担持する画像を一次転写して担持するものであり、エンドレスベルト状の二次像担持体30を、一次像担持体20に接触してそれとの間で所定の転写ニップを形成し、その一次像担持体20と裏当てローラ25との間を通して3つの二次ローラ32・33・34に掛け回し、まわりに二次クリーニング手段35、二次転写手段36を配置している。
【0033】
二次像担持体30は、一次像担持体20と同様に、厚みが50μmないし600μmの樹脂フィルムまたはゴムを基体にしたベルトであり、一次像担持体20からトナーを転写可能とする抵抗値を有している。
【0034】
媒体搬送装置Gは、一次像担持装置Eと二次像担持装置F間を通過して図中下方から上方へとのびる媒体搬送路を通して記録媒体Pを搬送するものであり、上下二段に備えて各々に記録媒体Pを収納する媒体収納容器40と、その各媒体収納容器40から各々記録媒体Pを順次上から一枚ずつ送り出す供給ローラ41と、それら送り出した記録媒体Pを案内する媒体ガイド42と、その媒体ガイド42で案内して搬送する記録媒体Pの先端を突き当てて止めるレジストローラ43と、画像定着後の記録媒体Pを案内する排出ガイド44と、その排出ガイド44で案内して搬送する記録媒体Pを矢印a方向に排出する排出ローラ45などを備えている。
【0035】
定着装置Hは、一次像担持装置Eおよび二次像担持装置Fから記録媒体Pに転写した転写画像を定着するものであり、一対の加熱ローラ47を備えている。
【0036】
排出スタック装置Iは、定着装置Hで画像定着後の記録媒体Pをスタックするものであり、画像形成装置本体10上に形成したスタック部50を備えている。
【0037】
トナー補給装置Jは、各作像装置A・B・C・Dに粉体ポンプ等を用いて新規トナーを補給するものであり、トナー収納部52内に各色のトナーカートリッジ53を備えている。
【0038】
そして、この同時両面画像形成プリンタで、記録媒体Pの表裏両面にカラー画像を形成するときは、不図示のホストからのプリント信号に基づき、作像担持体12、一次ローラ21・22・23の一つ、二次ローラ32・33・34の一つ、供給ローラ41などをタイミングを取って回転する。
【0039】
各作像装置A・B・C・Dでは、個々の作像担持体12が図中時計まわりに回転するのにともない、それぞれ各帯電手段13で表面を一様に帯電し、共通の露光手段18からの個別の書込み光で書込みを行って色別の潜像を形成し、各現像手段14で各色のトナーを付着して個々の作像担持体12上にそれぞれ色別のトナー画像を形成する。図示例では、作像担持体12上のトナーの帯電極性は、マイナスとする。
【0040】
一次像担持装置Eでは、一次ローラ21・22・23の1つを回転するとともに他の2つの一次ローラを従動回転し、一次像担持体20を作像担持体12に同期して図中反時計まわりに回転搬送し、その一次像担持体20に、各作像転写手段15によりそれぞれ作像担持体12上のトナー画像を順次転写し、4色重ね合わせた第1のフルカラー画像(第1の画像)を形成する。
【0041】
画像転写後、各作像装置A・B・C・Dの作像担持体12は、それぞれ残留トナーを作像クリーニング手段16で除去し、作像除電手段17で除電する。その後、再び各帯電手段13で帯電して露光手段18で書込みを行い、各現像手段14で現像して個々の作像担持体12上にそれぞれ再度色別のトナー画像を形成する。
【0042】
二次像担持装置Fでは、二次ローラ32・33・34の1つを回転するとともに他の二次ローラを従動回転し、二次像担持体30を一次像担持体20に同期して図中時計まわりに回転搬送し、その二次像担持体30に、一次ローラ22と裏当てローラ25とで構成する一次転写手段26により、一次像担持体20上に担持したトナー画像を転写する。
【0043】
このとき、二次クリーニング手段35は、支軸56を中心として回動して二次像担持体30から離れた、非クリーニング状態にある。
【0044】
画像転写後、一次像担持装置Eの一次像担持体20は、残留トナーを一次クリーニング手段24で除去する。その後、再びその一次像担持体20上に各作像転写手段15でそれぞれ作像担持体12上の画像を順次転写し、4色重ね合わせた第2のフルカラー画像(第2の画像)を形成する。
【0045】
画像転写後、各作像装置A・B・C・Dの作像担持体12は、それぞれ残留トナーを作像クリーニング手段16で除去し、作像除電手段17で除電して次の作像サイクルに備える。
【0046】
一方、媒体搬送装置Gでは、適宜選択的に供給ローラ41の1つを回転して媒体収納容器40内の記録媒体Pを送り出し、媒体搬送路の媒体ガイド42で案内して先端をレジストローラ43間に突き当てて止め、上述した第1のフルカラー画像および第2のフルカラー画像にタイミングを合わせてレジストローラ43を回転し、一次像担持体20と二次像担持体30との間の転写ニップに送り込む。
【0047】
そして、一次像担持体20上に担持する第2のフルカラー画像を一次転写手段26で転写するとともに、二次担持体30上に担持する第1のフルカラー画像を二次転写手段36で転写して表裏両面に画像を転写した後、記録媒体Pを定着装置Hへと導き、一対の加熱ローラ47を通して熱と圧力とを加えて両面の転写画像を定着し、排出ガイド44で案内して排出ローラ45で画像形成装置本体10の外に排出し、排出スタック装置Iのスタック部50上に表面を下にしてフェイスダウンでスタックする。
【0048】
よって、第2頁目を第1のフルカラー画像として先に形成し、次いで第1頁目を第2のフルカラー画像として後に形成し、続けて同様に後の頁を先に形成して記録媒体Pの裏面側に転写し、先の頁を後に形成して表面側に転写し、フェイスダウンで出力するようにすれば、スタック部50上で記録媒体Pを頁順に揃えることができる。
【0049】
このとき、公知の画像処理技術を用いて、一次像担持体20上の第2のフルカラー画像は、作像担持体12上では正像とし、二次像担持体30上の第1のフルカラー画像は、作像担持体12上では逆像すなわち鏡像とする必要がある。
【0050】
画像転写後、一次像担持装置Eの一次像担持体20は、残留トナーを一次クリーニング手段24で除去する。また、二次像担持装置Fの二次像担持体30は、予め、二次クリーニング手段35を支軸56を中心として回動して二次像担持体30に接触させてクリーニング状態とし、その二次クリーニング手段35で残留トナーを除去し、それぞれ次の画像担持に備える。
【0051】
使用により、各現像手段14のトナーがなくなったときには、トナー補給装置Jのトナー収納部52の対応するトナーカートリッジ53から粉体ポンプ等で搬送して同色のトナーを補給する。
【0052】
画像形成装置本体10を主体部10Aとその主体部10Aに対して開閉自在な副体部10Bとで構成し、ジャムにより記録媒体Pの搬送が妨げられたときには、主体部10Aに対して副体部10Bを支軸55を中心として矢印d方向に開き、一次像担持装置Eと二次像担持装置Fとの間にのびる媒体搬送路を開放してジャム処理を行う。
【0053】
この同時両面画像形成プリンタで、記録媒体Pの片面にフルカラー画像を形成するときは、作像装置A・B・C・Dの各作像担持体12上に形成した画像を一次像担持装置Eの一次像担持体20に転写して後、その画像を二次像担持装置Fの二次像担持体30に転写することなく、媒体搬送装置Gで搬送する記録媒体Pの片面に順次直接転写するようにする。そして、定着装置Hで転写画像を定着し、排出スタック装置Iにフェイスダウンで頁順に揃えて排出する。
【0054】
また、図示プリンタで、記録媒体Pに二色画像やモノクロ画像を形成するときは、4つの作像装置A・B・C・Dのうちの対応する色の作像装置を用いて画像を形成し、その画像を一次像担持装置Eの一次像担持体20や二次像担持装置Fの二次像担持体30を介して記録媒体Pに転写する。
【0055】
ところで、図2に示すように、この同時両面画像形成装置の画像形成装置本体10の主体部10A側には、4つの作像装置A・B・C・D、一次像担持装置Eなどを備え、画像形成装置本体10の副体部10B側には、二次像担持装置Fなどを備え、副体部10Bを主体部10Aに対して開閉自在とする。
【0056】
そして、主体部10Aにあるエンドレスベルト状の一次像担持体20を掛け回した内部には、作像装置A・B・C・Dの各作像転写手段15に対してトナー極性と反対のプラスの第1バイアス電圧の印加を制御するための第1バイアス制御基板(別のバイアス制御基板)60と、一次ローラ22に対してトナー極性と同じマイナスの第2バイアス電圧の印加を制御するための第2バイアス制御基板(バイアス制御基板)61を別体に備える。
【0057】
第1バイアス制御基板60は、作像装置A,B,C,Dの各作像転写手段15と電気的に接続されている。一方、第2バイアス制御手段61は、一次ローラ22と電気的に接続されている。さらに、第1バイアス制御基板60と第2バイアス制御基板61は、それぞれ、同時両面画像形成装置の全体を制御する不図示の制御基板と接続されている。なお、この例では、一次転写手段26の一次ローラ22と裏当てローラ25を二次像担持体30を挟んで対向して設け、一次ローラ22を一次像担持体20側に備え、裏当てローラ25を二次像担持体30側にアースして備える。
【0058】
このように構成された一次像担持体20を用いて、記録媒体Pの両面に画像を形成するには、第1バイアス制御基板60によりプラスの第1バイアス電圧を作像転写手段15に印加し、作像装置A・B・C・Dで作像したマイナス極性の第1のフルカラー画像を一次像担持装置Eの一次像担持体20に引き付けることにより転写する。そして、一次像担持体20は、この画像を担持しながら矢印bの方向に回転する。
【0059】
その後、第1のフルカラー画像の先端が第1転写位置Tr1に達すると、第2バイアス制御基板61によりマイナスの第2バイアス電圧を一次ローラ22に印加して、一次像担持体20に担持されたマイナス極性の第1のフルカラー画像を、一次像担持体20から反発させて矢印cの方向に回転する二次像担持体30の表面に転写する。このとき、二次像担持体30の裏面に接する裏当てローラ25はアースされているので、マイナス極性の第1のフルカラー画像を引き付けやすく、転写を確実に行うことができる。
【0060】
すなわち、一次ローラ22は、一次像担持体20上の画像を二次像担持体30上に転写するための転写部材を兼ねているので、別途、転写部材を設ける必要がなく、部品点数を削減し、装置をコンパクトにすることができる。また、二次転写装置Fには、電気的接続を必要とせず、二次転写装置F側の構造を簡単にすることができる。
【0061】
その後、作像装置A・B・C・Dで別途作像したマイナス極性の第2のフルカラー画像を第1バイアス制御基板60によりプラスの第1バイアス電圧を作像転写手段15から印加し、一次像担持体20に引き付けることにより転写する。
【0062】
第1のフルカラー画像と第2のフルカラー画像のタイミングに合わせて、記録媒体Pを一次像担持体20と二次像担持体30との間の第1転写位置Tr1に搬送して、第2バイアス制御基板61によりマイナスの第2バイアス電圧を一次ローラ22に印加すると、一次像担持体20に担持されたマイナス極性の第2のフルカラー画像は、一次像担持体20から反発して記録媒体Pの表面に転写される。さらに、第2転写位置Tr2において、二次転写手段36に、プラスのバイアス電圧を印加して、二次像担持体30に担持された第1のフルカラー画像を記録媒体Pの裏面に引き付けることにより転写した後、定着装置Hに搬送される。
【0063】
二次像担持体30を取り外すときは、図1の画像形成装置本体10の副体部10Bを支軸55を中心として矢印d方向に開いて、二次像担持体30を取り外して、新しい二次像担持体を取り付けた後、副体部10Bを閉じる。このとき、二次像担持体30には、第2バイアス制御基板61などの電気部品を備えていないので、接続コネクタなどの電気的接続を切断することなく、容易に二次像担持体30を取り外し、新しい二次像担持体30を取り付けることができる。
【0064】
なお、上述の例では、第1バイアス制御基板60と第2バイアス制御基板61を掛け回すエンドレスベルト状の一次像担持体20内に別体に設けたが、この発明はこれに限定されるものではなく、図3に示すように、第2バイアス制御基板61で第1転写手段26に対する第2バイアス電圧の印加を制御するとともに、作像転写手段15に対する第1バイアス電圧の印加をも制御するようにしてもよい。
【0065】
また、上述の例では、第1バイアス制御基板60と第2バイアス制御基板61を一次像担持体20の内部に設けたが、この発明はこれに限定されるものではなく、主体部10Aに設ければよい。
【0066】
さらに、上述の例では、フルカラー画像を両面同時に画像形成するプリンタの例について説明したが、この発明はこれに限定されるものではなく、白黒画像を両面同時に画像形成するプリンタや片面に画像を形成するプリンタにも適用し得る。また、プリンタに限らず、ファクシミリ、複写機などのあらゆる画像形成装置に適用し得る。
【0067】
【発明の効果】
以上のとおり、請求項1に記載の発明によれば、一次転写手段が、一次像担持体側に備える転写部材を有し、その転写部材に対するバイアス電圧の印加をバイアス制御基板により制御するので、一次像担持装置側に転写部材へのバイアス電圧の印加を制御するバイアス制御基板を設けることができ、二次像担持体の取り付け取り外し時に着脱する接続コネクタを二次像担持装置側に設ける必要がなく、容易に二次像担持体を着脱することができる。
【0068】
請求項2に記載の発明によれば、一次像担持体をエンドレスベルト状とし、そのエンドレスベルト状の一次像担持体を掛け回す一次ローラの1つを転写部材としても利用するので、別途、転写部材を設ける必要がなく、部品点数を削減して構成簡単な同時両面画像形成装置を提供することができる。
【0069】
請求項1に記載の発明によれば、画像形成装置本体を主体部と、その主体部に対して開閉自在な副体部とで構成し、作像装置と一次像担持装置とバイアス制御基板とを主体部側に備え、二次像担持装置を副体部側に備えるので、開閉する副体部側に転写部材へのバイアス電圧の印加を制御するバイアス制御基板を設けたり、二次像担持体の着脱時に切断・接続するためのコネクタを設けたりする必要をなくし、容易に二次像担持体を着脱することができる。
【0070】
請求項1に記載の発明によれば、一次像担持体をエンドレスベルト状とし、掛け回すそのエンドレスベルト状の一次像担持体内にバイアス制御基板を配置するので、一次像担持体内の空間を有効に活用して、同時両面画像形成装置を小型化することができる。
【0071】
請求項1に記載の発明によれば、作像転写手段に対するバイアス電圧の印加も、バイアス制御基板で制御するので、別途、バイアス制御基板を設けることなく、安価な同時両面画像形成装置を提供することができる。
【0072】
請求項3に記載の発明によれば、エンドレスベルト状の一次像担持体内にバイアス制御基板とは別のバイアス制御基板を別体に配置し、その別のバイアス制御基板により作像転写手段に対するバイアス電圧の印加を制御するので、バイアス制御基板、または、別のバイアス制御基板のいずれか一方を交換する際に、必要な方だけを交換することができ、安価な同時両面画像形成装置を提供することができる。
【0073】
請求項4に記載の発明によれば、一次転写手段に、二次像担持体を挟んで転写部材に対向して裏当て部材をアースして備えるので、一次像担持体から二次像担持体への転写を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の同時両面画像形成装置の一例として示す同時両面画像形成プリンタであり、その内部機構の全体概略構成図である。
【図2】その一部拡大図である。
【図3】その他例の一部拡大図である。
【図4】従来の同時両面画像形成装置の主要部の概略構成図である。
【符号の説明】
10 画像形成装置本体
10A 主体部
10B 副体部
12 作像担持体
15 作像転写手段
20 一次像担持体
22 一次ローラ(転写部材)
25 裏当てローラ(裏当て部材)
26 一次転写手段
30 二次像担持体
36 二次転写手段
60 第1バイアス制御基板(別体のバイアス制御基板)
61 第2バイアス制御基板(バイアス制御基板)
A,B,C,D 作像装置
E 一次像担持装置
F 二次像担持装置
G 媒体搬送装置
P 記録媒体
Claims (4)
- 作像担持体上に画像を形成する作像装置と、その作像担持体上の画像を作像転写手段で転写して一次像担持体上に担持する一次像担持装置と、その一次像担持体で担持する画像を一次転写手段で転写して二次像担持体上に担持する二次像担持装置と、それら一次像担持装置と二次像担持装置との間に記録媒体を通して搬送する媒体搬送装置とを備え、
その媒体搬送装置で搬送する記録媒体の表裏に、前記一次像担持体上に担持する第2の画像を前記一次転写手段で転写するとともに、前記二次像担持体上に担持する第1の画像を二次転写手段で転写して、前記記録媒体の両面に同時に画像を形成する同時両面画像形成装置において、
前記一次転写手段が、前記一次像担持体側に備える転写部材を有し、その転写部材に対するバイアス電圧の印加をバイアス制御基板により制御し、
画像形成装置本体を主体部と、その主体部に対して開閉自在な副体部とで構成し、前記作像装置と前記一次像担持装置と前記バイアス制御基板とを前記主体部側に備え、前記二次像担持装置を前記副体部側に備え、
前記一次像担持体をエンドレスベルト状とし、掛け回すそのエンドレスベルト状の一次像担持体内に前記バイアス制御基板を配置し、
前記作像転写手段に対するバイアス電圧の印加も、前記バイアス制御基板で制御することを特徴とする、同時両面画像形成装置。 - 前記一次像担持体をエンドレスベルト状とし、そのエンドレスベルト状の一次像担持体を掛け回す一次ローラの1つを前記転写部材としても利用することを特徴とする、請求項1に記載の同時両面画像形成装置。
- 前記エンドレスベルト状の一次像担持体内に前記バイアス制御基板とは別のバイアス制御基板を別体に配置し、その別のバイアス制御基板により前記作像転写手段に対するバイアス電圧の印加を制御することを特徴とする、請求項1に記載の同時両面画像形成装置。
- 前記一次転写手段に、前記二次像担持体を挟んで前記転写部材に対向して裏当て部材をアースして備えることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1に記載の同時両面画像形成装置。
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