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JP2002299012A - セラミックヒータ及びその製造方法、グロープラグ及びイオン電流検出装置 - Google Patents

セラミックヒータ及びその製造方法、グロープラグ及びイオン電流検出装置

Info

Publication number
JP2002299012A
JP2002299012A JP2001103441A JP2001103441A JP2002299012A JP 2002299012 A JP2002299012 A JP 2002299012A JP 2001103441 A JP2001103441 A JP 2001103441A JP 2001103441 A JP2001103441 A JP 2001103441A JP 2002299012 A JP2002299012 A JP 2002299012A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceramic
ion current
ceramic heater
heating element
conductive ceramic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001103441A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Hotta
信行 堀田
Takaya Yoshikawa
孝哉 吉川
Manabu Okinaka
学 沖中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2001103441A priority Critical patent/JP2002299012A/ja
Priority to US10/108,242 priority patent/US6646231B2/en
Priority to EP02007524A priority patent/EP1248045B1/en
Priority to DE60222961T priority patent/DE60222961T2/de
Publication of JP2002299012A publication Critical patent/JP2002299012A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P19/00Incandescent ignition, e.g. during starting of internal combustion engines; Combination of incandescent and spark ignition
    • F02P19/02Incandescent ignition, e.g. during starting of internal combustion engines; Combination of incandescent and spark ignition electric, e.g. layout of circuits of apparatus having glowing plugs
    • F02P19/028Incandescent ignition, e.g. during starting of internal combustion engines; Combination of incandescent and spark ignition electric, e.g. layout of circuits of apparatus having glowing plugs the glow plug being combined with or used as a sensor
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23QIGNITION; EXTINGUISHING-DEVICES
    • F23Q7/00Incandescent ignition; Igniters using electrically-produced heat, e.g. lighters for cigarettes; Electrically-heated glowing plugs
    • F23Q7/001Glowing plugs for internal-combustion engines
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H05B3/14Heating elements characterised by the composition or nature of the materials or by the arrangement of the conductor characterised by the composition or nature of the conductive material the material being non-metallic
    • H05B3/141Conductive ceramics, e.g. metal oxides, metal carbides, barium titanate, ferrites, zirconia, vitrous compounds
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
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    • F02D35/02Controlling engines, dependent on conditions exterior or interior to engines, not otherwise provided for on interior conditions
    • F02D35/021Controlling engines, dependent on conditions exterior or interior to engines, not otherwise provided for on interior conditions using an ionic current sensor
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23QIGNITION; EXTINGUISHING-DEVICES
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イオン電流検出電極部の耐久性がより良好で
あり、かつ低コストで製造できるセラミックヒータを提
供する。 【解決手段】 セラミックヒータ1は、絶縁性セラミッ
ク基体13と、絶縁性セラミック基体中に埋設される抵
抗発熱体10と、絶縁性セラミック基体中において抵抗
発熱体と一体形成され、かつ自身の表面の一部を絶縁性
セラミック基体の表面にイオン電流検出面として露出さ
せるイオン電流検出電極部14とを備える。イオン電流
検出電極部14は、イオン電流検出面15の少なくとも
一部を含む部分が、カチオン成分が非金属元素からなる
非金属系導電性セラミック、例えば炭化珪素を主体とす
る導電性セラミック相にて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ン予熱用のグロープラグ等に使用され、かつイオン検出
電極を備えたセラミックヒータとその製造方法、ならび
に前記セラミックヒータを用いたグロープラグと、該グ
ロープラグを用いたイオン電流検出装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ガソリンエンジンのみならずディ
ーゼルエンジンにおいても環境保護の観点から、機関か
ら排出される排気ガスや排気煙中の有害物質の削減が要
望されている。特に、エンジン内の不完全燃焼が主原因
となって排出されるディーゼル排気微粒子(Diesel Exh
aust Particle:DEP)については、最近わが国にお
いても規制が進みつつある。そして、こうした要望に応
えるべく、エンジンの構造や燃焼制御の改良、あるいは
触媒等を用いた排ガス処理、燃料や潤滑油の改善等に関
して種々の提案がなされている。
【0003】また、最近のエンジン燃焼制御システムに
おいては、エンジン燃焼状態を制御情報として検出する
機構が搭載されているものもある。具体的な被測定パラ
メータとしては気筒内圧、燃焼光あるいはイオン電流な
どがあり、特にイオン電流によりエンジン燃焼状態を検
出することは、燃焼に伴う化学反応状況を直接的に把握
できることから有用とみなされ、種々のイオン電流検出
方法が提案されている。このうちガソリンエンジンに関
しては、点火インターバルを利用して、スパークプラグ
の火花放電ギャップをイオン電流発生部に流用する検出
方法が以前から採用されている。しかしながら、ディー
ゼルエンジンは周知の通りスパークプラグを使用しない
ので、この方法は採用できない。
【0004】他方、ディーゼルエンジンには暖機のため
のグロープラグが搭載されている。そこで、これを利用
したイオン電流検出方法が、例えば特開平10−892
23号、特開平10−89686号、特開平10−89
687号及び特開平10-122114号等の公報に開
示されている。その原理の概要はおおむね以下の通りで
ある。
【0005】すなわち、グロープラグは、燃焼室内に配
置される抵抗発熱ヒータを有するものであり、エンジン
の暖機が完了するまではヒータの通電発熱が継続される
が、暖機完了後には基本的に用済みとなるので、これを
イオン電流検出プローブとして流用しよう、というもの
である。具体的には、グロープラグにイオン検出機能を
付加するために、ヒータの抵抗発熱体にイオン電流検出
電極部を、電極表面の一部がヒータ表面に露出するよう
に設ける構造付加を行なう。そして、エンジン始動時に
おいては、抵抗発熱体を発熱用の電源に接続して通電発
熱させることにより暖機を行なう一方、暖機が終了した
後は、イオン電流発生用に電源及び通電経路の切り換え
を行ない、接地されたエンジンブロック中の燃焼室内面
とイオン電流検出電極部との間でイオン電流を発生させ
るようにする。例えば、イオン電流の信号に不完全燃焼
などの状況を反映した波形が検出された場合には、再度
発熱用の電源に切り換えて抵抗発熱体を発熱させ、燃焼
補助を行なうようにすることもできる。
【0006】例えば、特開平10−89686号公報に
示されているグロープラグは、セラミック製の抵抗発熱
体を絶縁性セラミック基体の中に埋設したセラミックヒ
ータを使用するものであり、抵抗発熱体及びイオン電流
検出電極部の材質として、二珪化モリブデン(MoSi
)、三珪化五モリブデン(MoSi)、炭珪化モ
リブデン(MoSi)、硼化モリブデン(Mo
B)、炭化タングステン(WC)、TiNなどの導電性
無機化合物が挙げられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た材質の導電性無機化合物は、抵抗発熱体として使用す
る際の電気的特性は比較的良好であるが、高温燃焼ガス
と直接接触するイオン電流検出電極の材質としては以下
に述べるような問題がある。すなわち、これら無機導電
性化合物のカチオン成分をなすMoあるいはWは、高温
燃焼ガスとの接触により酸化しやすく、しかも三価によ
り生成するMoOあるいはWOといった酸化物は非
常に揮発性が高いため高温での消耗が著しくなり、イオ
ン電流検出電極の寿命が早期に尽きやすい欠点がある。
なお、特開平10−89686号公報には、イオン電流
検出電極部の露出表面部をPt、Ir、Rh、Ruある
いはPd等の貴金属にて被覆する態様も開示されている
が、貴金属は高価であり、製造工程も複雑化するので経
済的でない。また、被覆の下地をなす導電性無機化合物
との間の密着性や、線膨張係数差による貴金属被覆部の
剥離や割れ等も問題になりやすいので、耐久性の観点か
らも好ましくない。
【0008】本発明の課題は、イオン電流検出電極部の
耐久性がより良好であり、かつ低コストで製造できるセ
ラミックヒータとその製造方法、さらには該セラミック
ヒータを使用したグロープラグ並びにイオン電流検出装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記の課
題を解決するために、本発明に係るセラミックヒータの
第一構成は、絶縁性セラミック基体と、主に導電性セラ
ミックからなり、絶縁性セラミック基体中に埋設される
抵抗発熱体と、主に導電性セラミックからなり、絶縁性
セラミック基体中において抵抗発熱体と一体形成され、
かつ自身の表面の一部を絶縁性セラミック基体の表面に
イオン電流検出面として露出させるイオン電流検出電極
部とを備え、イオン電流検出電極部は、イオン電流検出
面の少なくとも一部を含む部分が、カチオン成分が非金
属元素からなる非金属系導電性セラミックにて構成され
たことを特徴とする。
【0010】上記のセラミックヒータの構成によると、
イオン電流検出電極部のイオン電流検出面の少なくとも
一部を含む部分が、カチオン成分が非金属元素からなる
非金属系導電性セラミックにて構成されている。非金属
系導電性セラミックは、セラミック抵抗発熱体の材質と
して一般に使用されている、カチオン成分が金属元素か
らなる金属系導電性セラミックと比較して耐酸化性に優
れ、また、高温揮発性の酸化物も生じにくいことから、
イオン電流検出面の構成材質として採用することにより
イオン電流検出電極部の長寿命化を図ることができる。
【0011】上記第一構成においては、非金属系導電性
セラミックは、非金属カチオン元素の珪化物、炭化物、
窒化物あるいは硼化物の1種又は2種以上を主体とする
ものとして構成することができる。非金属カチオン元素
としては、例えば珪素(Si)、ゲルマニウム(Ge)
あるいはセレン(Se)などの採用が可能であり、上記
の珪化物、炭化物、窒化物あるいは硼化物のうち、使用
温度下においてイオン電流検出に向く適度な電気伝導度
を有したものが本発明に好適に使用できる。
【0012】そして、上記の化合物のうち、特に炭化珪
素を主成分とするものを本発明に好適に使用することが
できる。高温燃焼ガスとの接触により1000〜135
0℃程度までの温度上昇が予想される使用雰囲気におい
ても十分な耐酸化性を有している上、貴金属等に比べる
とはるかに安価である。また、生成酸化物が揮発性の小
さい二酸化珪素であることから、酸化消耗も生じにく
い。従って、イオン電流検出電極部の耐久性がより良好
であり、かつ低コストで製造できるセラミックヒータを
合理的に実現することができる。
【0013】イオン電流検出電極部は、例えば、イオン
電流検出面を含む表層部のみを前記非金属系導電性セラ
ミックにて構成してもよいが、炭化珪素など、電気伝導
度の特に良好な非金属系導電性セラミックを使用する場
合は、イオン電流検出電極部の全体を該非金属系導電性
セラミックにて構成することができる。さらには、イオ
ン電流検出電極部のみならず抵抗発熱体も含めた全体
を、該非金属系導電性セラミックにて構成することも可
能である。
【0014】イオン電流検出面の少なくとも一部を含む
部分を、上記の非金属系導電性セラミックにて構成する
ことは、酸化消耗等に対するイオン電流検出電極部の保
護を行なう観点において非常に有効である。他方、ヒー
タ昇温特性を一層良好なものとするために、抵抗発熱体
に関しては非金属系導電性セラミックと別素材、具体的
にはカチオン成分が金属元素からなる金属系導電性セラ
ミックを構成セラミックをとして採用することも可能で
ある。すなわち、抵抗発熱体は、カチオン成分が金属元
素からなる第一導電性セラミック相を主体に構成し、イ
オン電流検出電極部は、イオン電流検出面の少なくとも
一部を含む部分を、前記した炭化珪素を主成分とするも
のなど、非金属系導電性セラミックからなる第二導電性
セラミック相にて構成するようにする。
【0015】なお、本明細書において、着目している物
質中の含有成分に関して「主成分」(「主体に」あるい
は「主に」等も同義)の用語を用いる場合、その物質中
にて最も重量含有率の高い成分を意味するものとする。
また、「2種又はそれ以上の成分を主成分とする」と
は、それら成分の合計が、残余の個々の成分のいずれよ
りも重量含有率の高いことを意味する。なお、複数相か
らなる組織を有した物質の成分に関しては、個々の相を
それぞれ個別の物質とみなして、それぞれ構成元素ある
いは構成化合物に関する主成分を上記定義により特定可
能である。また、組織全体に関しては、個々の構成相を
それぞれ成分とみなして、組織中にて主体となる「相」
を上記定義により特定可能である。そして、本発明にお
いて、「主成分」、「主体に」あるいは「主に」の文言
を用いて概念規定された個々の物質は、本発明の基本的
な作用・効果が達成可能である限り、いかなる種類の副
成分が含有されていてもよい。
【0016】また、本発明に係るセラミックヒータの第
二構成は、絶縁性セラミック基体と、主に導電性セラミ
ックからなり、絶縁性セラミック基体中に埋設される抵
抗発熱体と、主に導電性セラミックからなり、絶縁性セ
ラミック基体中において抵抗発熱体と一体形成され、か
つ自身の表面の一部を絶縁性セラミック基体の表面にイ
オン電流検出面として露出させるイオン電流検出電極部
とを備え、抵抗発熱体は、第一導電性セラミック相を主
体に構成されたものであり、イオン電流検出電極部は、
イオン電流検出面の少なくとも一部を含む部分が、第一
導電性セラミック相よりも耐酸化性が良好な第二導電性
セラミック相にて構成されたことを特徴とする。
【0017】上記構成においては、高温での耐酸化性あ
るいは耐消耗性が要求されるイオン電流検出電極部の、
特にイオン電流検出面の少なくとも一部を含む部分を、
抵抗発熱体の主体をなす第一導電性セラミック相よりも
耐酸化性が良好な第二導電性セラミック相により構成す
るようにした。これにより、抵抗発熱体の性能等を犠牲
にすることなく、イオン電流検出電極部の耐久性を高め
ることができる。例えば、第一導電性セラミック相を、
抵抗発熱体として要求される電気的特性が第二導電性セ
ラミック相よりも良好なセラミック、例えばヒータ使用
温度における電気伝導度が高い、あるいは通電初期抵抗
が小さく急速昇温性能に優れた導電性セラミック相にて
構成することで、良好なヒータ特性とイオン電流検出電
極部の耐久性とを兼ね備えた理想的なセラミックヒータ
が実現可能となる。
【0018】本発明のセラミックヒータの第一及び第二
構成のいずれにおいても、抵抗発熱体の主体となる第一
導電性セラミック相は、ヒータ使用温度(例えば110
0〜1350℃)における電気伝導度が良好であり、か
つ急速昇温性能に優れていることから、二珪化モリブデ
ン(MoSi)、炭化タングステン(WC)、二珪化
タングステン(WSi)、三珪化五モリブデン(Mo
Si)及び炭珪化モリブデン(MoSi
5>x≧4、0<y≦1、x+y=5)の1種又は2種
以上を主成分とするものを好適に使用することができ
る。抵抗発熱体において、これら第一導電性セラミック
相の含有量は50〜75質量%となっていることが望ま
しい。50質量%未満では、上記の効果が十分に達成さ
れない場合があり、75質量%を超えると、焼結助剤に
基づく粒界相の形成が不十分となり、緻密な抵抗発熱体
が得られなくなる場合がある。
【0019】他方、第二導電性セラミック相は、非金属
系導電性セラミックの使用が必須となる第一構成におい
ては、炭化珪素を主体とするものが本発明に好適に使用
できる。また、第二構成においては第二導電性セラミッ
ク相は、第一導電性セラミック相よりも耐酸化性に優れ
ていれば、特に非金属系導電性セラミックに限定される
ものではなく、上記した炭化珪素以外のほか、窒化チタ
ン、窒化ジルコニウム、窒化ハフニウム、硼化チタン、
硼化ジルコニウム及び硼化ハフニウムの1種又は2種以
上を主成分とするものとして構成することが可能であ
る。ただし、良好な電気伝導度及び耐酸化性を確保する
観点においては、やはり炭化珪素を本発明に最も好適に
用いることができる。
【0020】なお、イオン電流検出電極部の寿命をより
良好なものとするために、イオン電流検出電極部の表層
部の組織を、第二導電性セラミック相が主体となるもの
とすること、例えば、粒界結合相を除いた残部が第二導
電性セラミック相にて構成されるものとすることが可能
である。他方、イオン電流検出電極部は、例えば電気伝
導度をより良好に確保するために、第一導電性セラミッ
ク相と第二導電性セラミック相とが混在した複合導電性
セラミックにて構成することも可能である。この場合、
第二導電性セラミック相の一部がイオン電流検出面に露
出していればよい。
【0021】上記本発明のセラミックヒータは、以下の
本発明の製造方法により合理的に製造できる。すなわ
ち、該方法は、イオン電流検出電極部となるべき電極成
形部と抵抗発熱体となるべき発熱体成形部とを絶縁性セ
ラミック基体となるべき基体成形部中に埋設した複合成
形体を作り、これを焼成することを特徴とする。特に、
イオン電流検出電極部のイオン電流検出面の少なくとも
一部を含む部分を前記第二導電性セラミック相により構
成し、他方、抵抗発熱体を前記第一導電性セラミックに
より構成する場合は、例えば以下のような方法を採用で
きる。電極成形部の、イオン電流検出面となるべき部分
を少なくとも第二導電性セラミック相の原料を含有した
第二成形体となし、これを、第一導電性セラミック相の
原料を主体に構成された、発熱体成形部となるべき部分
を含む第一成形体と一体化した一体成形体を作り、その
一体成形体を絶縁性セラミック基体となるべき基体成形
部中に埋設して複合成形体を作るようにする。この場
合、一体成形体は、第二成形体をインサートとして金型
中に配置し、第一成形体の原料を含有したコンパウンド
を該金型中に射出するインサート成形法により形成すれ
ば能率的である。
【0022】次に、本発明のグロープラグは、上記本発
明のセラミックヒータと、該セラミックヒータを保持す
るとともに、イオン電流検出面が燃焼室内に位置するよ
うにセラミックヒータを内燃機関に取り付けるための取
付部が形成されたハウジングとを有することを特徴とす
る。さらに、本発明のイオン電流検出装置は、上記本発
明のグロープラグと、グロープラグの抵抗発熱体を通電
発熱させるための発熱電源部と、グロープラグの抵抗発
熱体を介してイオン検知電極に対しイオン発生電圧を印
加するイオン発生電源部と、グロープラグに対して発熱
電源部とイオン発生電源部とのいずれかが選択的に接続
されるように接続切り換えを行なう電源切り換え部と、
イオン検知電極に流れるイオン電流を検出するイオン電
流検出部とを備えたことを特徴とする。
【0023】上記のグロープラグ及びイオン電流検出装
置の構成によると、本発明のセラミックヒータが採用さ
れているので、イオン電流検出電極の消耗あるいは特性
劣化が生じ難く、ひいては長期にわたってイオン電流を
高精度に検出可能となるので、ディーゼル機関から排出
される排気ガスや排気煙中の有害物質(特にディーゼル
排気微粒子)の削減に大きく寄与する。また、全体を安
価に構成可能であるから、環境保護に寄与する上記イオ
ン電流検出装置の普及にも貢献する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例を参照しつつ説明する。図1は、本発明に
製造方法によって製造されるセラミックヒータを使用し
たグロープラグを、その内部構造とともに示すものであ
る。すなわち、グロープラグ50は、その一端側に設け
られたセラミックヒータ1と、そのセラミックヒータ1
の先端部2が突出するようにその外周面を覆う金属製の
外筒3、さらにその外筒3を外側から覆う筒状の金属ハ
ウジング4等を備えており、セラミックヒータ1と外筒
3との間及び外筒3と金属ハウジング4との間は、それ
ぞれろう付けにより接合されている。
【0025】セラミックヒータ1の後端部には、金属ハ
ウジング4内に挿通された金属軸6の端部が結合されて
いる。金属軸6は、他方の端部側は金属ハウジング4の
後端部内側に設けられたシール部材23を貫いて後方側
に延出し、その延出部に絶縁ブッシュ8を介して加締め
パッキン7がはめ込まれ、金属ハウジング4に対して固
定されている。そして、金属ハウジング4の外周面に
は、図示しないエンジンブロックにグロープラグ50を
固定するための、取付部としてのねじ部5aが形成され
ている。
【0026】セラミックヒータ1は、図2(a)あるい
は図3に示すように、U字状のセラミック抵抗発熱体
(以下、単に抵抗発熱体という)10を備え、その各両
端部10b,10bに線状又はロッド状の金属リード部
11及び12の先端部が埋設されるとともに、抵抗発熱
体10と金属リード部11及び12の全体が、円形断面
を有する棒状の絶縁性セラミック基体13中に埋設され
ている。抵抗発熱体10は、U字底をなす先端部10a
がセラミック基体13の末端側に位置するように配置さ
れている。また、絶縁性セラミック基体13中において
抵抗発熱体10には、自身の表面の一部を絶縁性セラミ
ック基体13の表面にイオン電流検出面15として露出
させるイオン電流検出電極部14が一体化されている。
【0027】絶縁性セラミック基体13は、窒化珪素質
セラミックにて構成されている。窒化珪素質セラミック
の組織は、例えば、窒化珪素(Si)を主成分と
する主相粒子が、後述の焼結助剤成分等に由来した粒界
相により結合された形態のものである。なお、主相は、
その90質量%以上がβ化していることが基体の強度向
上を図る上で望ましい。また、主相は、SiあるいはN
の一部が、AlあるいはOで置換されたもの、さらに
は、相中にLi、Ca、Mg、Y等の金属原子が固溶し
たものであってもよい。例えば、次の一般式にて表され
るサイアロンを例示することができる; β−サイアロン:Si6−zAl8−z(z=
0〜4.2) α−サイアロン:M(Si,Al)12(O,N)
16(x=0〜2) M:Li,Mg,Ca,Y,R(RはLa,Ceを除く
希土類元素)。
【0028】窒化珪素質セラミックには、周期律表の3
A、4A、5A、3B(例えばAl)及び4B(例えば
Si)の各族の元素群及びMgから選ばれる少なくとも
1種を前記のカチオン元素として、焼結体全体における
含有量にて、酸化物換算で1〜10質量%含有させるこ
とができる。これら成分は主に酸化物の形で添加され、
焼結体中においては、主に酸化物あるいはシリケートな
どの複合酸化物の形態にて含有される。焼結助剤成分が
1質量%未満では緻密な焼結体が得にくくなり、10質
量%を超えると強度や靭性あるいは耐熱性の不足を招く
ほか、摺動部品の場合には耐摩耗性の低下にもつなが
る。焼結助剤成分の含有量は、望ましくは2〜8質量%
とするのがよい。焼結助剤成分として希土類成分を使用
する場合、Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、
Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、L
uを用いることができる。これらのうちでもTb、D
y、Ho、Er、Tm、Ybは、粒界相の結晶化を促進
し、高温強度を向上させる効果があるので好適に使用で
きる。
【0029】次に、抵抗発熱体10は、前述の第一導電
性セラミック相、例えば、二珪化モリブデン(MoSi
)、炭化タングステン(WC)及び二珪化タングステ
ン(WSi)のいずれかを主成分とするセラミック相
を、例えば50〜75質量%含有するものとして構成さ
れる。また、絶縁性セラミック基体13との線膨張係数
差を縮小して耐熱衝撃性を高めるために、絶縁性セラミ
ック基体13の主成分となる絶縁性セラミック、ここで
は窒化珪素質セラミック相が40〜50質量%の範囲に
て含有されている。また、絶縁性セラミック基体13に
使用されるものと同様の焼結助剤成分が2〜10質量%
の範囲にて含有される。
【0030】次に、イオン電流検出電極部14は、その
全体が前述の第二導電性セラミック相、ここでは炭化珪
素を主成分とする炭化珪素質主相を主体に構成されてい
る。具体的には、後述する製法により、粒子状の炭化珪
素質主相が、抵抗発熱体10と同様の焼結助剤成分に基
づく粒界相にて結合した組織を有するものとなってい
る。
【0031】本実施形態においては、抵抗発熱体10
は、絶縁性セラミック基体13中に全体が埋没するよう
に配置され、図2(b)に示すようにイオン電流検出電
極部14は、先端面がイオン電流検出面15として絶縁
性セラミック基体13の表面、ここでは先端面に露出す
るように、抵抗発熱体10の表面、ここでは先端部10
aの表面から突出して形成されている。また、イオン電
流検出電極部14は基端部が抵抗発熱体10中に埋設さ
れる形にて、該抵抗発熱体10と一体化されている。
【0032】次に、図2(a)において、セラミック基
体13には外筒3がろう付けにより接合されている。外
筒3の内周面にはろう付け時のろう材の濡れ性を向上さ
せるために、ニッケル等の金属薄層(図示せず)が所定
の方法(例えばメッキや気相製膜法など)により形成さ
れている。また、高端部には金属製の端子リング20が
同様にろう付けされ、ここに金属リード部21の末端が
導通している。また、金属リード部11の末端は金属軸
6に導通している。そして、図1に示すように、端子リ
ング20にはリード線21の一端が接合され、そのリー
ド線21の他端が、金属軸6の外側に絶縁チューブ22
を介して配置された端子金具24に結合されている。こ
のように構成することで、図示しない電源から、金属軸
6、金属リード部11、抵抗発熱体10、金属リード部
12、端子リング20、リード線21、及び端子金具2
4を経て通電がなされる。
【0033】以下、セラミックヒータ1の製造方法につ
いて説明する。まず、イオン電流検出電極部に対応した
形状を有する第二成形体を、第二導電性セラミック相の
原料を含有した成形体、例えば炭化珪素粉末と焼結助剤
粉末とを主体とする原料粉末のプレス成形体あるいは射
出成形体として製造する。次に、図5(a)に示すよう
に、抵抗発熱体10に対応したU字形状のキャビティ3
2を有した金型31に対しインサートとして、電極材3
0を一方の端部が該キャビティ32内に入り込むように
配置する。また、第二成形体29を基端部がキャビティ
32のU字底部内に入り込む形にて配置する。そしてそ
の状態で、第一導電性セラミック相の原料粉末(例え
ば、二珪化モリブデン、炭化タングステンあるいは二珪
化タングステンのいずれかの粉末)と、窒化珪素粉末
と、焼結助剤粉末とからなる原料セラミック粉末と、バ
インダ(有機結合剤)とを含有するコンパウンド33
を、コンパウンド供給炉29aを経てキャビティ32内
に射出することにより、同図(b)に示すように、U字
状の抵抗発熱体となるべき第一成形体34と、イオン電
流検出電極部となるべき第二成形体29と、電極材30
とが一体化された一体成形体35を、いわゆるインサー
ト成形法により作製する。この場合、電極成形部の全体
が第二成形体29にて形成され、発熱体成形部の略全体
(第二成形体29の埋設部を除く)が第一成形体34に
より形成されることとなる。
【0034】一方、これとは別に、セラミック基体13
を形成するための原料粉末を予め金型プレス成形するこ
とにより、図6(a)に示すような、上下別体に形成さ
れた基体成形体としての分割予備成形体36,37を用
意しておく。これら分割予備成形体36,37は、上記
一体成形体35に対応した形状の凹部38あるいは39
bがその合わせ面39aに形成されている。次いで、こ
の凹部38に一体成形体35を収容し、分割予備成形体
36,37を該型合わせ面39aにおいて型合わせす
る。そして、図7(a)に示すように、その状態でこれ
ら分割予備成形体36,37及び一体成形体35を、金
型61のキャビティ61a内に収容し、パンチ62,6
3を用いてプレス・圧縮することにより、図6(b)に
示すように、これらが一体化された複合成形体39が形
成される。ここで、図7(a)に示すように、分割予備
成形体36,37の合わせ面39aに対しほぼ直角にプ
レス方向が設定される。
【0035】こうして得られた複合成形体39は、まず
原料粉末中のバインダ成分等を除去するために所定の温
度(例えば約600℃)で仮焼され、図6(b)に示す
仮焼体39’とされる(なお、仮焼体は、広義の意味に
おいて複合成形体であるとみなす)。続いて図7(b)
に示すように、この仮焼体39’が、グラファイト等で
構成されたホットプレス用成形型65,65のキャビテ
ィ65a,65aにセットされる。
【0036】上記のように成形型65にセットされた仮
焼体39’は、図7(b)に示すように、焼成炉64
(以下、単に炉64という)内で両成形型65及び65
の間で加圧されながら所定の焼成保持温度(1700℃
以上:例えば約1800℃前後)及び雰囲気で焼成され
ることにより、図8(c)に示すような焼成体70とな
る。このとき、図6(b)に示す第一成形体34が抵抗
発熱体10を、第二成形体29がイオン電流検出電極部
14を、さらに分割予備成形体36,37がセラミック
基体13をそれぞれ形成することとなる。また、各電極
材30はそれぞれ金属リード部11及び12となる。
【0037】上記焼成により、図7(b)の仮焼体3
9’は、分割予備成形体36及び37の合わせ面39a
に沿う方向に圧縮されながら、図8(c)の焼結体70
となる。このとき、図8(b)の、抵抗発熱体成形体3
4の直線部34bは、その円状断面が上記圧縮方向につ
ぶれるように変形することにより、楕円状断面を有した
抵抗発熱体10の直線部10bとなる。
【0038】なお、図4に示すように、イオン電流検出
電極部14のイオン電流検出面15を含む表層部のみ
を、第二導電性セラミック相を主体とする形成部14b
としてもよい。この場合、イオン電流検出電極部14の
残余の部分は、抵抗発熱体10と同じ材質にて形成する
ことができる。このような構造は、例えば図5(a)に
おいて、金型33の収容部32a内にて、その先端部に
形成部14bとなるべき短い第二成形体を配置して同様
に射出成形を行なう以外は、前記工程と全く同様に製造
できる。そして、電極成形部は先端部のみが第二成形体
にて形成される形となる。
【0039】また、図9に示すように、金属リード部1
1,12との接続部を、第二導電性セラミック相を主体
とする形成部10c,10cとすることもできる。この
場合は、形成部10c,10cとなるべき成形体を金属
リード部11,12に対して予め一体化しておき、これ
をインサートとして用いる形で、抵抗発熱体10となる
べき第一成形体を形成するインサート成形を行なえばよ
い。
【0040】こうして得られた図8(c)の焼結体70
は、外周面に研磨等の加工を施すことにより、図8
(d)に示すように、セラミック基体13の断面が円形
に整形されて最終的なセラミックヒータ1となる。この
セラミックヒータ1に主体金具4などの必要な部品を組
み付ければ、図1に示すグロープラグ50が完成する。
【0041】以下、グロープラグ50の使用方法につい
て説明する。図16に示すように、グロープラグ50を
ねじ部5aにおいてディーゼルエンジンのエンジンブロ
ック45に取り付けられる。このときに、セラミックヒ
ータ1の発熱部2は、燃焼室457に連通する渦流室4
51(該渦流室451は、前記特開平10-89686
号公報に開示されているものと概念的には同じである
が、本明細書では、該渦流室451も広義に燃焼室の一
部をなすものとみなす)内に位置決めされる。
【0042】図16にはグロープラグ50を用いたイオ
ン電流検出装置の電気的な構成の一例を示している。該
装置では、セラミックヒータ1の一方の端子(ここでは
金属軸6側)が電源側配線部501に接続され、他方の
端子(ここでは金属ハウジング4側)は接地側配線部5
02に接続されている。なお、各配線部501,502
には、それら配線部が形成する導通路を各々開放/接続
の間で切り換えるスイッチ部53及び531が設けられ
ている。これらはいずれも、エンジン制御部及びイオン
電流検出部として機能するECU(Engine Cotroling U
nit:CPUを主体に構成される)52からの制御信号
を受けて作動するリレー、あるいは無接点スイッチ部と
してのパワートランジスタ、IGBT(InsuratedGate
Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラ型トランジ
スタ)、サイリスタ等にて構成される。
【0043】他方、電源側配線部501のスイッチ部5
3をバイパスする形にて、イオン電流測定配線部503
が設けられている。該配線部503上には電流検出抵抗
521と、該配線部が形成する導通路を開放/接続の間
で切り換えるスイッチ部530が設けられている。スイ
ッチ部530は、ECU52からの制御信号を受けて作
動するリレーあるいは無接点スイッチ部としてのC−M
OS型双方向アナログスイッチIC回路等にて構成され
る。また、電流検出抵抗521の両端電圧の差が差動増
幅器522により増幅され、イオン電流検出信号として
ECU52に入力される。なお、55は、車両に搭載さ
れているバッテリーであり、発熱電源部として機能す
る。また、524は該バッテリー電圧に基づいてイオン
発生電流を発生させるイオン発生電源部である。そし
て、スイッチ部53,530,531は。電源切り換え
部として機能する。また、ECU52には、エンジン冷
却水の温度をモニタするための水温センサ525と、エ
ンジン回転数をモニタするための回転数センサ526と
の各検出信号が入力されている。
【0044】エンジン始動時においては、ヒータ1を発
熱用のバッテリー55に接続して通電発熱させることに
より、渦流室451内の暖機を行なう。このとき、EC
U52は、スイッチ部53,531を閉じて電源側配線
部501及び接地側配線部502がバッテリー55に直
結された状態とし、スイッチ部530を開いてイオン電
流検出用配線部503には電流が流れないようにする。
そして、水温センサ525による冷却水温度が暖機温度
に到達すれば、スイッチ部53,531を開くとともに
スイッチ部530を閉じ、イオン電流発生用に電源及び
通電経路の切り換えを行なう。これにより、接地された
エンジンブロック中の渦流室451の内面と、セラミッ
クヒータ1に設けられたイオン検出電極部14(図2)
との間に、イオン発生電源部524によりイオン電圧が
印加され、イオン放電流が発生する。
【0045】この状態にて渦流室451内に燃焼ガスが
流入するとイオン放電流が変動し、燃焼状態を反映した
イオン電流波形がイオン電流検出用配線部503に生ず
る。この波形は、電流検出抵抗521により差動増幅器
522を介してECU52により検出される。例えば、
ECU52は、水温センサ525あるいは回転数センサ
526により冷却水温度あるいはエンジン回転数をモニ
タし、水温が低すぎたりあるいはエンジン回転数が低す
ぎたりした場合は、暖機不十分と判断して、再びスイッ
チ部530を開き、スイッチ部53,531を閉じる処
理を行なってヒータ1を一定時間発熱させ、暖機予熱を
行なうようにする。
【0046】本発明によると、セラミックヒータ1のイ
オン電流検出電極部14を構成する第二導電性セラミッ
ク相が、炭化珪素など、抵抗発熱体10を構成する第一
導電性セラミック相よりも耐酸化性の優れたセラミック
成分を主体に構成されているから、イオン電流検出面1
5が高温の燃焼ガスに繰り返し曝されても電極14の酸
化や消耗が進行しにくく、長寿命化を図ることができ
る。
【0047】以下、本発明のセラミックヒータの変形例
を、その製造方法とともに説明する。まず、図10に示
すように、イオン電流検出電極部14を構成する第二導
電性セラミック相は繊維状に形成することが可能であ
る。このような繊維状の第二導電性セラミック相は、例
えば炭化珪素を主体に構成することができる。該構成
は、例えば図5に示す射出成形を行なう際において、イ
ンサートとして用いる第二成形体29を、炭化珪素繊維
により形成することにより、同様の工程により製造する
ことができる。この場合、繊維を束ねて所定長さに裁断
し、該繊維の長手方向が第二成形体29ひいては形成さ
れるイオン電流検出電極部14の突出方向と一致するよ
うに配置すれば、得られるイオン電流検出電極部14の
型崩れ等が起こり難くなり、不良を低減することができ
る。この場合、得られるセラミックヒータにおいては、
図10に示すように、イオン電流検出電極部14を構成
する第二導電性セラミック相が、該イオン電流検出電極
部14の突出方向に配向した繊維状に形成される形とな
る。このような形態は、イオン電流検出電極部14の突
出方向、すなわちイオン電流検知面15から抵抗発熱体
10に向けての電気伝導度を良好なものとする上で望ま
しいといえる。
【0048】なお、該工程において使用する炭化珪素繊
維は、図11(a)に示すように単糸状のものを束ねて
用いてもよいし、同図(b)に示すように、撚糸状のも
のを単独又は複数束ねて使用してもいずれでもよい。後
者のごとき炭素繊維の市販品としては、日本カーボン株
式会社製のニカロン(商標名)を使用することができ
る。特に、電極としての電気伝導度を優先したい場合に
は、低抵抗糸であるNL−501(商品名)を採用する
ことが望ましい。NL−501の場合、単糸の径が約1
4μm、撚糸を形成する単糸の数が約500本、電気比
抵抗が0.5〜5.0Ω・cmである。
【0049】上記のような構成のイオン電流検出電極部
14は、炭化珪素繊維からなる第二成形体29を、図5
に示すように射出成形時に第一成形体34と一体化する
のではなく、図13に示すように、一体成形体39を作
る際に、第一成形体34とは別体の第二成形体29を、
分割予備成形体36,37の間に挟み込んで焼成を行な
う製法を採用することもできる。
【0050】また、第二導電性セラミック相を、炭化珪
素を主体とするものとして構成する方法として、はじめ
から炭化珪素系の原料を用いるのではなく、複合成形体
において第二導電性セラミック相を形成すべき部位に、
炭素を主成分とする炭素質原料と珪素成分源原料とを接
触させた状態を形成し、焼成時に炭素質原料と珪素成分
源原料とを反応させて炭化珪素を生成させる、一種の反
応性焼結法を採用することもできる。例えば、炭化珪素
を主体とする第二導電性セラミック相を、繊維状に形成
したい場合には、図13を援用して示すように、炭化珪
素繊維からなる第二成形体29に代えて、炭素繊維を用
いて同様に構成した第二成形体129を用いればよい。
この場合、分割予備成形体36,37(基体成形体)を
構成する窒化珪素粉末(窒化珪素質原料)が珪素成分源
原料となる。焼成により、図12(a)に示すように、
分割予備成形体36,37からの珪素成分が、炭素繊維
CFに拡散し、同図(b)に示しように、炭化珪素繊維
SICFとなる。
【0051】次に、図14に示すように、イオン電流検
出電極部14を少なくとも、第一導電性セラミック相P
Pと第二導電性セラミック相SPとが混在した複合導電
性セラミックにて構成することも可能である。この場
合、イオン電流検出面15に露出する第二導電性セラミ
ック相SPが、イオン電流検出電極部14の耐酸化性あ
るいは耐消耗性の向上に寄与することになる。また、部
分的に第一導電性セラミック相PPが混在しているので
イオン電流検出電極部14全体の電気伝導度が向上し、
イオン電流の検出精度を向上できる利点がある。このよ
うな構造は、イオン電流検出電極部14となるべき電極
成形部を少なくとも、第一導電性セラミック相の原料
(例えば粉末)と第二導電性セラミック相の原料(例え
ば粉末)とを含有する複合原料にて形成すればよい。
【0052】例えば、図15(b)に示すように、抵抗
発熱体10は第一導電性セラミック相PPを主体に構成
し、イオン電流検出電極部14のみ第一導電性セラミッ
ク相PPと第二導電性セラミック相SPとが混在した複
合導電性セラミックにて構成することができる。このよ
うな構造は、例えば図5において、第二成形体29を前
記複合原料の成形体として構成しておけば、全く同様の
方法により製造できる。
【0053】他方、抵抗発熱体10の電気的特性が良好
に保てるようであれば、図15(a)に示すように、イ
オン電流検出電極部14と抵抗発熱体10との全体を複
合導電性セラミックにてすることも可能である。このよ
うにすると、インサート成形はもはや不要となり、イオ
ン電流検出電極部14と抵抗発熱体10とを上記複合原
料の射出成形により一括形成する方法を採用できるか
ら、製造工程が大幅に簡略化され、製造コストを削減す
ることができる。
【0054】
【実験例】セラミック基体用原料粉末は下記のようにし
て調製した。すなわち、平均粒径1μmのSi
末に対し、焼結助剤粉末としてEr(8質量
%)、V(1質量%)、WO(2質量%)、M
oSi(3.5質量%)を、前記各括弧内の重量含有
率となるようにそれぞれ配合し、これをボールミルにて
湿式粉砕した。そして、これに所定量のバインダを添加
した後、スプレードライ法により乾燥させてセラミック
基体用原料粉末とした。一方、抵抗発熱体用原料粉末は
以下のように調整した。まず、各種導電性セラミック粉
末として、平均粒径が約0.5μmの炭化タングステン
粉末を55質量%に対し、残部のうち、窒化珪素(Si
)粉末(40.05)質量%、焼結助剤粉末としてE
(3.6質量%)、V(0.45質量
%)、WO(0.9質量%)を、前記各括弧内の重量
含有率となるようにそれぞれ配合し、ボールミルを用い
て溶媒とともに50hr湿式混合して乾燥後、有機結合
剤としてのポリプロピレン及びワックスを添加してコン
パウンドを作成し、ペレット造粒した。
【0055】また、イオン電流検出電極部の材質とし
て、炭化珪素繊維(前述のニカロン:NL−501)を
約250本束ねて長さ5mmに切断したものを用い、上
記の造粒ペレットを用いて図5(a)に示すように射出
成形し、同図(b)に示す一体成形体35を作成した。
【0056】次いで上記原料粉末を用いて前述の方法に
より、図6(a)に示す分割予備成形体36,37を作
成し、さらにこれと前述の一体成形体35とを前述の方
法により一体プレス成形して、図6(b)あるいは図7
(a)に示す複合成形体39を形成した。この複合成形
体39を窒素ガス中にて約800℃で仮焼して図7
(b)に示す仮焼体39’とし、これをホットプレス焼
成した。なお、焼成は、焼成温度を1700〜2000
℃、加圧力150〜300kgf/cm、焼成キープ
時間を60〜120分に設定するとともに、焼成雰囲気
は、純度99.99%、圧力50Paの窒素ガス雰囲気
とした(番号1)。
【0057】また、比較例として以下の試験品も作製し
た。 (番号2)イオン電流検出電極部を抵抗発熱体と同じ造
粒ペレットを用いて射出成形後、番号1と同様に焼成し
たもの。 (番号3)番号2の焼結体において、イオン電流検出電
極部の先端面に白金ペーストの塗布層を形成し、950
℃の不活性雰囲気にて焼成することによりPt保護層を
形成したもの。 (番号4)番号2において、WC粉末に代えてMoSi
粉末を用いたもの。 (番号5)イオン電流検出電極部を炭化珪素繊維に代え
てタングステン金属により構成したもの。
【0058】基材表面の最高到達温度が1450℃(加
速試験)となるように電圧調整して、通電オン1分、通
電オフ1分(エアーにて強制冷却)のサイクルを繰り返
し、500サイクルまでは50サイクル毎に、500サ
イクルからは500サイクル毎にイオン電流検出電極部
やその周辺に破損などの異常が発生していないかどうか
を、光学顕微鏡観察あるいは蛍光探傷法により確認し、
異常が認められた時点で試験を終了した。以上の結果を
表1に示す。
【0059】
【表1】
【0060】この結果によると、イオン電流検出電極部
を炭化珪素繊維にて構成した実施例のセラミックヒータ
では20000サイクルまで試験を行なっても異常が見
られなかったのに対し、比較例のセラミックヒータはい
ずれも遅かれ早かれクラック等の異常が発生しているこ
とがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のグロープラグの一例を示す正面部分断
面図。
【図2】そのセラミックヒータの正面断面図及び抵抗発
熱体の先端部を拡大して示す斜視図。
【図3】図2のセラミックヒータの要部を拡大して示す
断面図。
【図4】イオン電流検出電極部の形成形態の変形例を示
す断面図。
【図5】図2のセラミックヒータの製造工程説明図。
【図6】図5に続く工程説明図。
【図7】図6に続く工程説明図。
【図8】複合成形体及び焼成体の断面形状変化を示す模
式図。
【図9】本発明のセラミックヒータの第一変形例を示す
要部断面図。
【図10】同じく第二変形例を示す要部断面図。
【図11】図10の変形例に示す炭化珪素繊維のいくつ
かの外観形態を模式的に示す斜視図。
【図12】炭素繊維を用いてこれを焼成中に炭化珪素に
転化する製造方法を模式的に示す図。
【図13】図10のセラミックヒータの製造方法の別例
を示す工程説明図。
【図14】本発明のセラミックヒータの第三変形例を示
す要部断面模式図。
【図15】さらにそのいくつかの変形例の要部を示す断
面模式図。
【図16】図1のグロープラグを用いたイオン電流測定
装置の電気的構成の一例を示す回路図。
【符号の説明】
1 セラミックヒータ 4 金属ハウジング 5a 取付部 10 抵抗発熱体 13 絶縁性セラミック基体 14 イオン電流検出電極部 15 イオン電流検出面 50 グロープラグ 55 バッテリー(発熱電源部) 524 イオン発生電源部 53,530,531 スイッチ部(電源切り換え部) 52 ECU(イオン電流検出部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F23Q 7/00 H05B 3/18 H05B 3/18 3/48 3/48 F02P 17/00 E (72)発明者 沖中 学 愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日 本特殊陶業株式会社内 Fターム(参考) 3G019 AA01 AC01 FA08 GA05 GA11 GA15 KD16 3K092 PP16 QA01 QB11 QB74 RA01 RB08 UA17 UA18 UA20 VV09 VV40

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性セラミック基体と、 主に導電性セラミックからなり、前記絶縁性セラミック
    基体中に埋設される抵抗発熱体と、 主に導電性セラミックからなり、前記絶縁性セラミック
    基体中において前記抵抗発熱体と一体形成され、かつ自
    身の表面の一部を前記絶縁性セラミック基体の表面にイ
    オン電流検出面として露出させるイオン電流検出電極部
    とを備え、 前記イオン電流検出電極部は、前記イオン電流検出面の
    少なくとも一部を含む部分が、カチオン成分が非金属元
    素からなる非金属系導電性セラミックにて構成されたこ
    とを特徴とするセラミックヒータ。
  2. 【請求項2】 前記抵抗発熱体は、カチオン成分が金属
    元素からなる第一導電性セラミック相を主体に構成され
    たものであり、前記イオン電流検出電極部は、前記イオ
    ン電流検出面の少なくとも一部を含む部分が、前記非金
    属系導電性セラミックからなる第二導電性セラミック相
    にて構成されている請求項1記載のセラミックヒータ。
  3. 【請求項3】 前記非金属系導電性セラミックは炭化珪
    素を主成分とするものである請求項1又は2に記載のセ
    ラミックヒータ。
  4. 【請求項4】 絶縁性セラミック基体と、 主に導電性セラミックからなり、前記絶縁性セラミック
    基体中に埋設される抵抗発熱体と、 主に導電性セラミックからなり、前記絶縁性セラミック
    基体中において前記抵抗発熱体と一体形成され、かつ自
    身の表面の一部を前記絶縁性セラミック基体の表面にイ
    オン電流検出面として露出させるイオン電流検出電極部
    とを備え、 前記抵抗発熱体は、前記第一導電性セラミック相を主体
    に構成されたものであり、前記イオン電流検出電極部
    は、前記イオン電流検出面の少なくとも一部を含む部分
    が、前記第一導電性セラミック相よりも耐酸化性が良好
    な第二導電性セラミック相にて構成されたことを特徴と
    するセラミックヒータ。
  5. 【請求項5】 前記第二導電性セラミック相は、炭化珪
    素、窒化チタン、窒化ジルコニウム、窒化ハフニウム、
    硼化チタン、硼化ジルコニウム及び硼化ハフニウムの1
    種又は2種以上を主成分に構成されるものである請求項
    4記載のセラミックヒータ。
  6. 【請求項6】 前記第一導電性セラミック相は、二珪化
    モリブデン、炭化タングステン、二珪化タングステン、
    三珪化五モリブデン及び炭珪化モリブデンの1種又は2
    種以上を主成分とするものである請求項2ないし5のい
    ずれか1項に記載のセラミックヒータ。
  7. 【請求項7】 前記絶縁性セラミック基体は窒化珪素を
    主体に構成されるものである請求項1ないし6のいずれ
    か1項に記載のセラミックヒータ。
  8. 【請求項8】 前記第二導電性セラミック相は繊維状に
    形成されてなる請求項1ないし7のいずれか1項に記載
    のセラミックヒータ。
  9. 【請求項9】 前記抵抗発熱体は、前記絶縁性セラミッ
    ク基体中に全体が埋没するように配置され、前記イオン
    電流検出電極部は、先端面が前記イオン電流検出面とし
    て前記絶縁性セラミック基体の表面に露出するように、
    前記抵抗発熱体の表面から突出して形成されている請求
    項1ないし8のいずれか1項に記載のセラミックヒー
    タ。
  10. 【請求項10】 前記抵抗発熱体は前記第一導電性セラ
    ミック相を主体に構成されている請求項9記載のセラミ
    ックヒータ。
  11. 【請求項11】 前記イオン電流検出電極部の全体が前
    記第二導電性セラミック相を主体とする構成されている
    請求項9又は10に記載のセラミックヒータ。
  12. 【請求項12】 前記イオン電流検出電極部が少なくと
    も、前記第一導電性セラミック相と前記第二導電性セラ
    ミック相とが混在した複合導電性セラミックにて構成さ
    れている1ないし11のいずれか1項に記載のセラミッ
    クヒータ。
  13. 【請求項13】 前記イオン電流検出電極部と前記抵抗
    発熱体との全体が前記複合導電性セラミックにて構成さ
    れている請求項12に記載のセラミックヒータ。
  14. 【請求項14】 前記イオン検知電極を構成する前記第
    二導電性セラミック相は、該イオン検知電極の突出方向
    に配向した繊維状に形成されてなる請求項9ないし13
    のいずれか1項に記載のセラミックヒータ。
  15. 【請求項15】 前記第二導電性セラミック相は炭化珪
    素を主体に繊維状に形成されている請求項14記載のセ
    ラミックヒータ。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし15のいずれか1項に
    記載のセラミックヒータの製造方法であって、前記イオ
    ン電流検出電極部となるべき電極成形部と前記抵抗発熱
    体となるべき発熱体成形部とを前記絶縁性セラミック基
    体となるべき基体成形部中に埋設した複合成形体を作
    り、これを焼成することを特徴とするセラミックヒータ
    の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記電極成形部の、前記イオン電流検
    出面となるべき部分を少なくとも前記第二導電性セラミ
    ック相の原料を含有した第二成形体となし、これを、前
    記第一導電性セラミック相の原料を主体に構成された、
    前記発熱体成形部となるべき部分を含む第一成形体と一
    体化した一体成形体を作り、その一体成形体を前記絶縁
    性セラミック基体となるべき基体成形部中に埋設して前
    記複合成形体を作る請求項16記載のセラミックヒータ
    の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記一体成形体は、前記第二成形体を
    インサートとして金型中に配置し、前記第一成形体の原
    料を含有したコンパウンドを該金型中に射出するインサ
    ート成形法により形成される請求項17記載のセラミッ
    クヒータの製造方法。
  19. 【請求項19】 前記発熱体成形部を炭化珪素繊維によ
    り形成する請求項16ないし18のいずれか1項に記載
    のセラミックヒータの製造方法。
  20. 【請求項20】 少なくとも前記電極成形部を、前記第
    一導電性セラミック相の原料と前記第二導電性セラミッ
    ク相の原料とを含有する複合原料にて形成する請求項1
    6ないし18のいずれか1項に記載のセラミックヒータ
    の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記複合原料をコンパウンドとして、
    前記電極成形部と前記発熱体成形部とを前記複合原料か
    らなる一体射出成形体として形成する請求項20に記載
    のセラミックヒータの製造方法。
  22. 【請求項22】 前記第二導電性セラミック相を、炭化
    珪素を主成分とするものとして形成するために、前記複
    合成形体において前記第二導電性セラミック相を形成す
    べき部位に、炭素を主成分とする炭素質原料と珪素成分
    源原料とを接触させた状態を形成し、前記焼成時に前記
    炭素質原料と珪素成分源原料とを反応させて炭化珪素を
    生成させる請求項16ないし21のいずれか1項に記載
    のセラミックヒータの製造方法。
  23. 【請求項23】 前記炭素質原料として炭素繊維を用い
    る請求項22に記載のセラミックヒータの製造方法。
  24. 【請求項24】 前記珪素成分源原料は、前記基体成形
    部を構成する窒化珪素質原料である請求項22又は23
    に記載のセラミックヒータの製造方法。
  25. 【請求項25】 請求項1ないし15のいずれか1項に
    記載のセラミックヒータと、該セラミックヒータを保持
    するとともに、前記イオン電流検出面が燃焼室内に位置
    するように前記セラミックヒータを内燃機関に取り付け
    るための取付部が形成されたハウジングとを有すること
    を特徴とするグロープラグ。
  26. 【請求項26】 請求項25に記載のグロープラグと、
    前記グロープラグの前記抵抗発熱体を通電発熱させるた
    めの発熱電源部と、 前記グロープラグの前記抵抗発熱体を介して前記イオン
    検知電極に対しイオン発生電圧を印加するイオン発生電
    源部と、 前記グロープラグに対して前記発熱電源部と前記イオン
    発生電源部とのいずれかが選択的に接続されるように接
    続切り換えを行なう電源切り換え部と、 前記イオン検知電極に流れるイオン電流を検出するイオ
    ン電流検出部と、 を備えたことを特徴とするイオン電流検出装置。
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