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JP2002254616A - インクジェット記録装置及びその制御方法と装置 - Google Patents

インクジェット記録装置及びその制御方法と装置

Info

Publication number
JP2002254616A
JP2002254616A JP2001336815A JP2001336815A JP2002254616A JP 2002254616 A JP2002254616 A JP 2002254616A JP 2001336815 A JP2001336815 A JP 2001336815A JP 2001336815 A JP2001336815 A JP 2001336815A JP 2002254616 A JP2002254616 A JP 2002254616A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
printing
value
image data
ink jet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001336815A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumihiro Gotou
史博 後藤
Tetsuya Suwa
徹哉 諏訪
Akitoshi Yamada
顕季 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001336815A priority Critical patent/JP2002254616A/ja
Priority to US09/988,448 priority patent/US6497467B2/en
Publication of JP2002254616A publication Critical patent/JP2002254616A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J19/00Character- or line-spacing mechanisms
    • B41J19/14Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction
    • B41J19/142Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction with a reciprocating print head printing in both directions across the paper width
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/205Ink jet for printing a discrete number of tones
    • B41J2/2052Ink jet for printing a discrete number of tones by dot superpositioning, e.g. multipass doubling

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット記録ヘッドを往復走査させて
マルチパスで画像を記録する際、コックリングやサテラ
イト等による影響をなくして高品位の画像を記録する。 【解決手段】 複数ノズルを有する記録ヘッドと記録媒
体とを相対的に移動させマルチパスで記録媒体に画像を
記録する際、画像濃度が所定値以上か否かを判別し(S
5)、画像濃度が所定値以上であると判別された画像を
記録ヘッドを往復走査させて記録し、画像濃度が所定値
以下であると判別された画像を、記録ヘッドの片方向の
みの走査で記録するように動作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録ヘッドと記録媒体とを相対的に移動させて記録を行う
インクジェット記録装置及びその制御方法と装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】複数のノズルを有するインクジェットヘ
ッドを走査させて記録用紙に画像をプリントするインク
ジェットプリンタ装置などでは、記録品位を高めるため
に、同じ記録領域に対してインクジェットヘッドを複数
回往復走査させて記録するマルチパス記録方式を採用し
ている。
【0003】このように記録ヘッドを往復走査させて画
像を記録するインクジェット記録装置では、記録シート
等の記録媒体と記録ヘッドとの間隔の変動により、記録
ヘッドからインク滴が吐出されて記録媒体上に形成され
るドット位置が、その記録ヘッドの走査方向に応じてず
れる(コックリング)ことが知られている。また、イン
クジェット記録ヘッドからインク滴を吐出する際、その
主滴の他にサテライトと呼ばれる液滴が、その主滴に遅
れて吐出され、その主滴の周辺にサテライトドットとし
て記録されることも知られている。通常、この主滴とサ
テライトとが重畳して記録するように調整されている
が、種々の条件の下で、これら主滴とサテライトとの位
置がずれることが起り得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような現象が発生
すると、コックリングが発生する位置、或いはサテライ
トが記録される位置が、片方向だけでの記録の場合には
通常、片方向にしか現れないので、記録された画像にお
けるドットの一様性がある程度保たれる。しかしなが
ら、マルチパスでの記録において、記録時間を短縮する
ために記録ヘッドの往復走査により画像を記録する場合
には、上述したコックリングやサテライトが現れる位置
が、記録ヘッドの往走査時と復走査時とで異なってしま
い画像の一様性が失われることになる。
【0005】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、インクジェット記録ヘッドを往復走査させてマルチ
パスで画像を記録する際、上述したコックリングやサテ
ライト等による影響をなくして高品位の画像を記録でき
るインクジェット記録装置及びその制御方法と装置を提
供することにある。
【0006】また本発明の目的は、画像の種類に応じ
て、片方向での文字等の鮮明なエッジを再現したい画像
を記録する際には、記録ヘッドの所定方向の走査時に記
録するようにしたインクジェット記録装置及びその制御
方法と装置を提供することを目的とする。
【0007】また本発明の他の目的は、記録されるドッ
トを分散する画像の比較的明るい部分を片方向への記録
ヘッド移動で記録し、ドットが密になる画像濃度の濃い
部分を両方向のヘッド走査で記録することにより、高品
位の画像を記録することができるインクジェット記録装
置及びその制御方法と装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のインクジェット記録装置は以下のような構成
を備える。即ち、複数のノズルが配列された記録ヘッド
を前記ノズルの配列方向と交差する方向に往復走査させ
て、画像データに基づいて前記記録ヘッドからインクを
吐出することにより前記記録媒体に画像を記録するイン
クジェット記録装置であって、前記画像データの濃度値
が所定値以上か否かを判定する判定手段と、前記往復走
査の両方向において前記記録ヘッドによる記録を行う第
1の記録モード、あるいは前記往復走査の片方向におい
てのみ前記記録ヘッドによる記録を行う第2の記録モー
ドのいずれかを選択する選択手段とを有し、前記判定手
段により所定値以上であると判定された場合、前記選択
手段により前記第1の記録モードを選択して前記往復走
査の両方向において記録を行い、前記判定手段により所
定値未満であると判定された場合、前記選択手段により
前記第2の記録モードを選択して前記往復走査の片方向
においてのみ記録を行うことを特徴とする。
【0009】上記目的を達成するために本発明のインク
ジェット記録方法は以下のような工程を備える。即ち、
複数のノズルが配列された記録ヘッドを前記ノズルの配
列方向と交差する方向に往復走査させて、画像データに
基づいて前記記録ヘッドからインクを吐出することによ
り前記記録媒体に画像を記録するインクジェット記録方
法であって、前記画像データの濃度値が所定値以上か否
かを判定する判定工程と、前記往復走査の両方向におい
て前記記録ヘッドによる記録を行う第1の記録モード、
あるいは前記往復走査の片方向においてのみ前記記録ヘ
ッドによる記録を行う第2の記録モードのいずれかを選
択する選択工程とを有し、前記判定工程において所定値
以上であると判定された場合、前記選択工程で前記第1
の記録モードを選択して前記往復走査の両方向において
記録を行い、前記判定工程において所定値未満であると
判定された場合、前記選択工程で前記第2の記録モード
を選択して前記往復走査の片方向においてのみ記録を行
うことを特徴とする。
【0010】上記目的を達成するために本発明のインク
ジェット記録装置の制御処理を実行するためのプログラ
ムは以下のような構成を備える。即ち、複数のノズルが
配列された記録ヘッドを前記ノズルの配列方向と交差す
る方向に往復走査させて、画像データに基づいて前記記
録ヘッドからインクを吐出することにより前記記録媒体
に画像を記録するインクジェット記録装置の制御処理を
実行するためのプログラムであって、前記画像データの
濃度値が所定値以上か否かを判定する判定工程モジュー
ルと、前記判定工程モジュールにおいて所定値以上であ
ると判定された場合、前記往復走査の両方向において前
記記録ヘッドによる記録を行う第1の記録モードを選択
し、前記判定工程モジュールにおいて所定値未満である
と判定された場合、前記往復走査の片方向においてのみ
前記記録ヘッドによる記録を行う第2の記録モードを選
択する選択工程モジュールと、を含むことを特徴とす
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本願の実施の形態に係るインクジ
ェット記録装置及びその制御方法と装置の特徴は、入力
したRGB画像データを面積階調の、例えば濃度パター
ンデータに変換し、その濃度パターンデータを更に量子
化してマルチパスにより記録するインクジェット記録装
置において、その面積階調されたパターンデータのドッ
ト密度が所定量よりも高い場合には、上述したコックリ
ングやサテライトが目立ちにくいので、その画像部分は
記録ヘッドを双方向に走査させて記録するマルチパス記
録により記録を行い、逆に面積階調されたパターンデー
タのドット密度が所定量よりも低い場合には、上述した
コックリングやサテライトが目立ちやすいので、その画
像部分は片方向、例えば記録ヘッドの往走査の場合にの
み記録する点にある。また、文字画像などのように、画
像のエッジが明瞭に再現されるのが望ましい画像は、記
録ヘッドを所定方向、例えばヘッドの往走査の場合にの
み記録するようにする。これにより、常にコックリング
やサテライトが同じ側に現れるため、その画像のエッジ
部分が鮮明に記録されることになる。
【0012】更に、上述のマルチパスでの記録に際し
て、各パスで画素を補間するように記録し、各パスに対
応する補正用データに基づいて、各パスで記録する画像
データを補正することにより、より高品位の画像を記録
することができるようにしている。
【0013】以下、添付図面を参照して本発明の好適な
実施の形態を詳細に説明する。
【0014】図1は、本実施の形態に係るインクジェッ
トプリントシステムの概略構成を示すブロック図であ
る。
【0015】図1において、100は本実施の形態に係
るインクジェットプリンタで、インクジェット法により
画像を記録するプリンタエンジン120を備えている。
このプリンタエンジン120は、カラー記録用のプリン
タで、YMCKの各色に対応したインクを吐出する複数
の記録ヘッド(インクジェットヘッド)を備え、これら
複数の記録ヘッドを往復走査させて記録シート上に画像
を記録する。このインクジェットプリンタ100の構成
は、図3,図4を参照して詳しく後述する。
【0016】200はホストコンピュータで、各種アプ
リケーションプログラム220、及び、インクジェット
プリンタ100用のプリンタドライバ221等を不図示
のハードディスクに記憶している。本実施の形態に係る
インクジェット記録制御方法は、インクジェットプリン
タ100により実行されても、或いはプリンタドライバ
221により実行されても良い。このプリンタドライバ
221は、CD−ROM等の記憶媒体によりプリンタ1
00のメーカから提供され、ホストコンピュータ200
のハードディスクにインストールされている。そして、
実行時にホストコンピュータ200のRAM223にロ
ードされ、CPU222の制御の下に実行される。
【0017】プリンタ200は、このプリンタドライバ
221から送られてくる記録データを受信し、指示され
た記録方法、例えばマルチパスにより画像を記録する。
尚、このインクジェットプリンタ100は、各走査にお
いて記録するドット位置を決定するためのマスク情報を
備えており、このマスク情報に従って、各パスで記録す
るドット位置(ノズル)を決定している。但し、このマ
スク情報をホストコンピュータ200に設け、プリンタ
100は単に受信した記録データに基づいて記録するよ
うに構成されていてもよい。
【0018】図2は、本実施の形態に係るプリンタドラ
イバ221における画像処理を説明するための構成を示
すブロック図である。
【0019】図2において、301は入力補正部で、例
えばアプリケーションプログラム220などから入力さ
れるRGB各8ビットで表される画像データを入力し、
記録で使用するC(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロ
ー)それぞれ8ビットデータに変換する。302は色調
補正部で、入力補正部301で補正されたCMYデータ
に基づいてCMYK(黒)データを生成して出力する。
303は本実施の形態の特徴部である出力補正部で、イ
ンクジェットプリンタ100で記録する際、各パスで記
録される画像データの値を決定している。この場合、補
正用テーブル113の補正データに基づいて、各パスで
記録するデータを補正しても良い。304は量子化部
で、出力補正部303から出力されるCMYK各8ビッ
トの画像データを、例えば誤差拡散法などを用いて量子
化し、その量子化結果であるCMYK各1ビットデータ
(記録データ)を出力している。
【0020】図3は、本発明の実施の形態に係るインク
ジェットプリンタ100の基本構成を示すブロック図で
ある。尚、このインクジェットプリンタ100の説明で
は、インクジェットプリンタ100自体が前述の図2に
示すような画像処理機能を備えている場合で説明する
が、ホスト側のプリンタドライバ221がこの機能を備
えている場合には、この機能を省略した、より簡易な構
成となることは言うまでもない。
【0021】図3において、101は本実施の形態のイ
ンクジェットプリンタ全体の動作を制御する制御部であ
る。102はヘッドドライバで、制御部101よりの記
録データに基づいてインクジェットヘッド105を駆動
して記録を行っている。103,104はモータドライ
バで、それぞれ対応するキャリッジモータ106,シー
ト送り用モータ107を回転駆動する。108は入力部
で、例えばホストコンピュータ200などの外部機器よ
り画像データを入力して制御部101に供給している。
【0022】次に制御部101の構成について説明す
る。
【0023】110は例えばマイクロプロセッサ等のC
PU、111はCPU110により実行されるプログラ
ム等を記憶しているプログラムメモリ、115はRAM
で、CPU110の動作時に各種データを記録するワー
クエリアを有するとともに、記録データを格納するプリ
ントバッファ116も備えている。112はプリントバ
ッファコントローラ(PBC)で、プリントバッファ1
16からプリントすべき記録データの取り出しを行うよ
うに制御する。113は前述した補正用テーブル(図
2)、114はマスクデータで、インクジェットヘッド
105の各走査時において記録すべき記録データを決定
するために使用される。
【0024】図4は、本発明の実施の形態のインクジェ
ットプリンタ100の記録部の構成を説明するための図
である。
【0025】図4において、205はヘッドカートリッ
ジで、インクジェットヘッド(図3の105)とインク
供給源であるインクタンクとを一体化したものである。
このヘッドカートリッジ205は、押さえ部材202に
よりキャリッジ206上に固定されており、このキャリ
ッジ206はシャフト211に沿って摺動可能に取付け
られている。キャリッジモータ106の回転軸に取付け
られたプーリ109にはベルト203が他のプーリ10
9aとの間で捲回されており、このベルト203の一部
がキャリッジ206に固定されている。これによりキャ
リッジモータ106を回転させることにより、キャリッ
ジ206がシャフト211に沿って往復移動することが
できる。このキャリッジ206の走査に同期して、記録
データに応じてヘッドドライバ102(図3)を介し
て、ヘッドカートリッジ205のインクジェットヘッド
105を駆動してインクを吐出することにより、プラテ
ン210に捲回されて記録面を形成する記録シート20
9に所望の画像を記録することができる。尚、このプラ
テン210は、シート送り用モータ107の回転により
回転駆動される。
【0026】207はケーブルで、このケーブル207
と、これに結合された端子を介して制御部101より記
録すべき記録データがヘッドカートリッジ205に供給
される。ヘッドカートリッジ205は、用いるインクの
色等に応じて、1ないし複数個のインクジェットヘッド
を設けることができる。また、204はキャリッジ20
6がホーム位置にいることを検出するHP(ホームポジ
ション)センサである。
【0027】次に図5のフローチャートを参照して、本
実施の形態のプリンタドライバ221による、各パスに
対応する記録データの生成処理(画像処理)を説明す
る。尚、前述したように、この処理はインクジェットプ
リンタ100により実行されても良い。
【0028】まずステップS1で、アプリケーションプ
ログラム220からRGBの画像データ(各8ビット)
を入力し、ステップS2で、その画像データをCMYK
の色データ(各8ビット)に変換する。次にステップS
3に進み、その画像データが文字パターンかどうかをみ
る。文字パターンの場合ステップS5に進み、コックリ
ングやサテライトを常に一定方向に発生させ、その文字
の輪郭を明瞭にするために、キャリッジ206の片方向
の走査(例えば往走査)の場合にのみ記録を行うように
設定する。文字パターンでなければステップS4に進
み、その画像データの濃度値が所定値以上の高濃度かど
うかを調べ、そうであればステップS6に、そうでない
時はステップS5に進み、後述のマルチパス(4パス)
記録のうち1,3パス(往走査)のみで記録を行うよう
に、1,3パスの画像データを作成する。即ち、記録媒
体上における所定の領域の記録を2回の走査(1,3パ
ス)で完成させるために、所定領域に対応する画像デー
タを走査回数に対応させて分割し、各走査に対応したデ
ータを作成する。
【0029】一方、画像データの濃度値が高く、往方向
と復方向の両方で記録を行ってもコックリングやサテラ
イトが、階調パターンの隣接画素のドットに重畳されて
目立たなくなる場合にはステップS6に進み、4パスの
各パスに対応する画像データを作成する。次にステップ
S7では、必要であれば、前述の各パスに応じて設けら
れた補正用テーブル113に基づいて画像データを補正
する。
【0030】そしてステップS7を実行した後ステップ
S8に進み、その各パスに対応する画像データを量子化
して、ドットの有り/無しを示す1画素/1ビットの記
録データに変換する。ステップS9では、こうして生成
した記録データをRAM115に記憶して、次にステッ
プS10に進み、ステップS1で入力した画像データの
変換を全て終了したかを調べ、終了していない時はステ
ップS3に戻り、前述の処理を繰り返し実行する。
【0031】この様にして、インクジェットプリンタ1
00の各パスで記録される記録データが生成されてプリ
ンタ100に送られ、記録シート上に記録されることに
なる。前述したように、この処理は、本実施の形態に係
るプリンタドライバ221或はインクジェットプリンタ
100のいずれで実行されても良い。インクジェットプ
リンタ100で実行される場合には、ホストコンピュー
タ200は、RGBの画像データをそのまま出力するこ
とになる。
【0032】また、図5のフローチャートにおいて、ス
テップS3の処理は省略可能であり、その場合には、画
像データの濃度値に基づいてのみ判断し、記録方向を決
定することになる。即ち、所定面積に対応する画像デー
タの濃度値が所定値以上であれば双方向で記録を行なう
第1の記録モードを設定し、所定値未満であれば片方向
での記録を行なう第2の記録モードを設定する。
【0033】[第1実施の形態]図6は、本発明の第1
実施の形態に係るインクジェットプリンタ100におけ
るプリント処理を示すフローチャート、そして図7は、
8ノズルを有するインクジェットヘッド700を使用し
て4パスで画像を記録する場合の画像記録を説明する模
式図である。
【0034】まず図7において、インクジェットヘッド
700は主走査方向に往復移動され、各走査毎に記録シ
ート701は図7の上方向(副走査方向)に2ノズル分
だけ搬送される。
【0035】図7Aは、最初の1パスで記録されたドッ
トを示し、ここでは1(奇数)番目のノズルにより、主
走査(往)方向の奇数番目のドットだけを記録してい
る。この1パスでの記録が終了すると記録シート701
は副走査方向に2ノズル分矢印(副走査)方向に搬送さ
れ、図7Bで示すように、今度はキャリッジ206を復
方向に走査して2パス目の記録が行われる。この場合に
は、ヘッド700の奇数番目のノズルを使用し、主走査
(往)方向の偶数番目のドットが記録される。これによ
り、ライン710の記録が完了する。
【0036】この2パス目の記録が終了すると記録シー
ト701を副走査方向に2ノズル分搬送し、図7Cで示
すように、ヘッド700を往方向に走査しながら、ヘッ
ド700の偶数番目のノズルを使用して、主走査(往)
方向の偶数番目のドットを記録する3パス目の記録が行
われる。この3パス目による記録が終了すると、記録シ
ート701は副走査方向に2ノズル分搬送され、そして
図7Dで示すように、今度はキャリッジ206を復方向
に走査して4パス目の記録が行われる。この場合には、
ヘッド700の偶数番目のノズルを使用し、主走査
(往)方向の奇数番目のドットが記録される。この4パ
ス目で、一番最初に記録が行われた2ドットライン分の
画像エリア703の記録が完了したことになる。
【0037】以下同様に、このような処理を繰り返すこ
とにより、次の1パス目の記録で画像領域704の画像
が完了し、次の2パス目で画像領域705の記録が完了
することになる。そして次の3パス目の記録で、画像領
域706の記録が完了する。
【0038】次に図6のフローチャートを参照して、第
1実施の形態に係るインクジェットプリンタ100にお
ける、マルチパスによる画像記録処理を説明する。
【0039】まずステップS21で、プリンタドライバ
221から記録データを、複数バンド分(例えば4バン
ド分)入力するとステップS22に進み、キャリッジモ
ータ106の回転駆動を開始し、キャリッジ206の主
走査往方向への走査を開始する。ステップS23では,
1パス目で記録する記録データがあるかどうかを判断
し、なければステップS25に進む。一方、記録データ
があればステップS24に進み、キャリッジ206の走
行に同期して、インクジェットヘッド105の奇数番目
のノズルを駆動して、主走査方向の奇数番目のドットを
記録してステップS25に進む。ステップS25では、
1パス目のキャリッジ206の往方向への走査が終了し
たかを調べ、終了していない時はステップS23に戻
り、1パス目における次の記録データを記録する。こう
して1パス目の記録が終了するとステップS26に進
み、キャリッジ206の走行を停止し、シート送り用モ
ータ107を回転駆動して、2ノズル分、記録シート7
01を副走査方向に搬送する。
【0040】次にステップS27で2パス目の記録を開
始する。ここではキャリッジ206の復方向への走査を
開始し、ステップS28で、2パス目で記録する記録デ
ータがあるかどうかをみる。記録データがある時はステ
ップS29に進み、キャリッジ206の走行に同期し
て、インクジェットヘッド105の奇数番目のノズルを
駆動して、主走査方向の偶数番目のドットを記録してス
テップS30に進む。ステップS30では、2パス目の
キャリッジ206の復方向への走査が終了したかを調
べ、終了していない時はステップS28に戻り、2パス
目における次の記録データの記録を行う。こうして2パ
ス目の記録が終了するとステップS31に進み、キャリ
ッジ206の走行を停止し、シート送り用モータ107
を回転駆動して、2ノズル分、記録シート701を副走
査方向に搬送する。
【0041】次にステップS32で3パス目の記録を開
始する。ここではキャリッジ206の往方向への走査を
開始し、ステップS33で、3パス目で記録する記録デ
ータがあるかどうかをみる。記録データがある時はステ
ップS34に進み、キャリッジ206の走行に同期し
て、インクジェットヘッド105の偶数番目のノズルを
駆動して、主走査方向の偶数番目のドットを記録してス
テップS35に進む。ステップS35では、3パス目の
キャリッジ206の往方向への走査が終了したかを調
べ、終了していない時はステップS33に戻り、3パス
目における次の記録データの記録を行う。こうして3パ
ス目の記録が終了するとステップS36に進み、キャリ
ッジ206の走行を停止し、シート送り用モータ107
を回転駆動して、2ノズル分、記録シート701を副走
査方向に搬送する。
【0042】次にステップS37で4パス目の記録を開
始する。ここではキャリッジ206の復方向への走査を
開始し、ステップS38で、4パス目で記録する記録デ
ータがあるかどうかをみる。記録データがある時はステ
ップS39に進み、キャリッジ206の走行に同期し
て、インクジェットヘッド105の偶数番目のノズルを
駆動して、主走査方向の奇数番目のドットを記録しステ
ップS340に進む。ステップS40では、4パス目の
キャリッジ206の復方向への走査が終了したかを調
べ、終了していない時はステップS38に戻り、4パス
目における次の記録データを記録する。こうして4パス
目の記録が終了するとステップS41に進み、キャリッ
ジ206の走行を停止し、シート送り用モータ107を
回転駆動して、2ノズル分、記録シート701を副走査
方向に搬送する。そしてステップS42で、次に記録す
る画像データがあるかどうかを調べ、あればステップS
21に進み、前述の処理を実行する。こうして1ページ
分の画像記録を終了するとステップS43に進み、その
記録した記録済みシートを排出して、この記録処理を終
了する。
【0043】以上説明したように第1実施の形態に係る
インクジェットプリンタ、インクジェット制御方法を実
現するプリンタドライバ、及びそのプリンタドライバを
実行するコンピュータ機器等のインクジェット制御装置
によれば、マルチパスにより画像を記録する際、画像デ
ータの濃度値或いは記録する画像の種類に応じて、記録
ヘッドの走査方向に応じた記録ドット生成制御、具体的
には、高濃度の画像エリアは双方向のパスで記録し、ハ
イライト部分及び文字等の画像部分は、コックリングや
サテライトが一様に発生する単一の走査方向でのみ記録
することにより、インクジェット記録に特有のコックリ
ング等による影響を少なくした高品位の画像を得ること
ができるという効果がある。
【0044】[実施の形態2]前述の第1実施の形態で
は、図8Aに示すように、各パスにおけるドットの割り
振りが規則的であったが本発明はこれに限定されるもの
でなく、例えば、図8Bに示すように、各パスにおける
ドットの割り振りをランダムなものとしても良い。尚、
図8A,8Bにおいて、各数字はそれぞれのパスで記録
されるパス番号に対応する画素(ドット)を示してい
る。尚、この実施の形態2は、基本的に前述の第1実施
の形態のインクジェットプリンタと同様の構成で実現で
きる。
【0045】この実施の形態2における記録されたドッ
トの配置は、例えばインクジェットプリンタ100にお
けるマスクデータ114を変更して実現されてもよく、
或いは図2の出力補正部303で各パスに対応するデー
タを作成する際に、このような配置となるように制御さ
れる。
【0046】[実施の形態3]次に本発明の実施の形態
3に係る各パスに対応する補正用データを記憶している
補正用テーブルのデータについて説明する。
【0047】図9及び図10は、本発明の実施の形態3
に係る出力補正部303で参照する補正用テーブル11
3における入力画像値に対する出力画像値を説明するグ
ラフ図である。
【0048】図9は、8ビットの入力画素の濃度値に対
して、その濃度値が半分“128”以下の場合には、そ
の画素は片方向の走査(例えば前述の1,3パス)での
み記録し、その以上の濃度の画素は、1〜4パスの双方
向の走査で記録する場合で示している。図9で、900
は1,3パスに対応する補正値を示し、901は2,4
パスに対応する補正値を示している。
【0049】また図10は、8ビットの入力画素の濃度
値に対して、その濃度値が略4分の一、即ち“64”以
下の場合には、その画素は片方向の走査(例えば前述の
1,3パス)でのみ記録し、その以上の濃度の画素は、
1〜4パスの双方向の走査で記録する場合を示してい
る。図10において、902は1,3パスに対応する補
正値を示し、903は2,4パスに対応する補正値を示
している。
【0050】尚、図9及び図10では、1パスと3パス
の補正値、及び2パスと4パスの補正値が、いずれも等
しい場合で示しているが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、それぞれ互いに異なっていても良い。
【0051】又図11は、黒文字部分の記録方法を説明
する図である。図11に示すように、0乃至254の入
力画素の濃度値に対しては双方向で記録し、入力値“2
55”に対しては片方向でのみ記録を行う。
【0052】ここで黒文字かどうかの判断は、黒の濃度
データが100%のデータであるかによる。解像度が6
00dpiのプリンタの場合、1画素に対して1ドット
を形成することで黒文字画像を記録することができる。
しかし実際には、各画素に対して1〜4パスの双方向記
録により画像を記録するので、黒データ“255”に対
する出力補正テーブルの出力値は、それぞれ約1/4に
された“64”、“64”、“64”、“63”となっ
ている。但し、全てのパスでドットを記録する400%
での記録も可能であるが、ここでは,4パスで最大10
0%の記録を行うものとする。
【0053】これにより、1画素に対して、各パスで6
4/255,64/255,64/255,63/25
5の確率でドットが記録されることになり、最終的に4
パスで255/255の確率でドットが記録されること
になる。
【0054】黒100%を片方向のキャリッジ(記録ヘ
ッド)の走行のみで記録するには、入力した濃度値
“0”〜“254”に対しては、上記と同様の出力値を
取る。また入力した濃度値“255”に対しては、1パ
スの出力値を“128”,2パスの出力値を“0”、3
パスの出力値を“127”、そして4パスの出力値を
“0”とすることにより、1パスと3パス(往方向走
査)でのみドットが記録され、片方向での記録が可能と
なる。この場合のプリンタドライバ221或はプリンタ
100のハードウェア構成は、前述の第1実施の形態の
場合と基本的に同様であるので、その説明は省略する。
【0055】尚、これら図9〜図11では、補正値を示
す線が略直線で示されているが、実際にはこれら補正値
は高次の関数で表される値である。
【0056】尚、上記実施の形態は、入力画像データの
解像度が、例えば600dpiで、インクジェットプリ
ンタにおける記録解像度が600dpiの場合に適用可
能であり、また例えば、入力画像データの解像度が、例
えば600dpiで、インクジェットプリンタにおける
記録解像度が1200dpiの場合に、1画素を2×2
ドットで表現する場合にも適用できる。
【0057】また上述した本実施の形態では、片方向で
のみの記録を行うか否かを判定する画像濃度の閾値を、
例えば最大値の略半分、或いは約4分の一として説明し
たが、例えば、CMYK等のインクを使用してカラー画
像を記録する場合、各色成分に応じて、この閾値を変更
しても良い。即ち、イエロー等の色ではサテライト等が
目立ちにくいため、その閾値は高くても良く、これに対
してシアンやマゼンタなどの濃い色の場合には、その閾
値を低くするのが望ましい。
【0058】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネル
ギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱
変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギーにより
インクの状態変化を生起させる方式のプリント装置につ
いて説明したが、例えば特公平6−6357号公報等に
記載されているような圧電方式のインクジェット記録方
式においても同様の効果が得られる。かかる方式によれ
ば記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0059】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0060】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0061】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0062】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0063】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0064】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定にでき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるい
はこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせに
よる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを行うことも安定した記録を行うために有効であ
る。
【0065】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0066】また本発明は、複数の機器(例えばホスト
コンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリンタ
など)から構成されるシステムに適用しても、一つの機
器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置な
ど)に適用してもよい。
【0067】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても達成される。
【0068】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0069】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0070】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれる。
【0071】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0072】尚、上述した実施の形態はそれぞれ独立に
説明したが、これら実施の形態に係る構成は、それぞれ
単独、或は適宜組み合わされて実施されてもよい。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、イ
ンクジェット記録ヘッドを往復走査させてマルチパスで
画像を記録する際、上述したコックリングやサテライト
等による影響をなくして高品位の画像を記録できるとい
う効果がある。
【0074】また本発明によれば、画像の種類に応じ
て、片方向での文字等の鮮明なエッジを再現したい画像
を記録する際には、記録ヘッドの所定方向の走査時に記
録することにより、高品位の画像を記録することができ
る。
【0075】また本発明によれば、記録されるドットを
分散する画像の比較的明るい部分を片方向への記録ヘッ
ド移動で記録し、ドットが密になる画像濃度の濃い部分
を両方向のヘッド走査で記録することにより、高品位の
画像を記録できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るインクジェットプリ
ントシステムの構成を示す概略ブロック図である。
【図2】本実施の形態に係るプリンタドライバにおける
画像処理部の構成を示す機能ブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るインクジェットプリ
ンタの構成を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態に係るシリアル型のインクジェッ
トプリンタの記録部の構成を示す図である。
【図5】本実施の形態に係るプリンタドライバにおける
画像処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態に係るインクジェットプリ
ンタにおけるプリント処理を示すフローチャートであ
る。
【図7】本発明の実施の形態に係るインクジェットプリ
ンタによる4パスでの記録処理を説明する図である。
【図8】本発明の実施の形態2に係る各パス毎のドット
の割り振り位置を説明する図である。
【図9】本発明の実施の形態3に係る入力画素値に対す
る各パスの補正値を説明する図である。
【図10】本発明の実施の形態3に係る入力画素値に対
する各パスの補正値を説明する図である。
【図11】本発明の実施の形態3に係る黒データの入力
画素値に対する各パスの補正値を説明する図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 顕季 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA04 EB27 EB42 EC11 EC12 EC34 EC74 EC79 EC80 FA10 FA11

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノズルが配列された記録ヘッドを
    前記ノズルの配列方向と交差する方向に往復走査させ
    て、画像データに基づいて前記記録ヘッドからインクを
    吐出することにより前記記録媒体に画像を記録するイン
    クジェット記録装置であって、 前記画像データの濃度値が所定値以上か否かを判定する
    判定手段と、 前記往復走査の両方向において前記記録ヘッドによる記
    録を行う第1の記録モード、あるいは前記往復走査の片
    方向においてのみ前記記録ヘッドによる記録を行う第2
    の記録モードのいずれかを選択する選択手段とを有し、 前記判定手段により所定値以上であると判定された場
    合、前記選択手段により前記第1の記録モードを選択し
    て前記往復走査の両方向において記録を行い、前記判定
    手段により所定値未満であると判定された場合、前記選
    択手段により前記第2の記録モードを選択して前記往復
    走査の片方向においてのみ記録を行うことを特徴とする
    インクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記画像データが文字を示すデータであ
    るか否かを判定する第2の判定手段を更に具え、前記第
    2の判定手段により文字を示すデータであると判定され
    た場合、前記選択手段により前記第2の記録モードを選
    択して前記往復走査の片方向においてのみ記録を行うこ
    とを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装
    置。
  3. 【請求項3】 前記記録媒体上における所定の領域に対
    して前記記録ヘッドを複数回走査させて前記所定の領域
    への記録を完成させるに際し、前記走査の回数に応じて
    前記所定の領域に対応する画像データを分割し、前記走
    査の各々に対応したデータを作成するデータ作成手段を
    更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載のイ
    ンクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記走査の各々に対応したデータを補正
    する補正手段を更に有することを特徴とする請求項3に
    記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録ヘッドの各走査では、記録に使
    用されるノズルおよび記録されるドットの位置の少なく
    とも1つを変更することを特徴とする請求項3に記載の
    インクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘッドの各走査毎に、前記複数
    のノズルの数を前記記録ヘッドの走査回数で除算した数
    に相当する長さ分だけ、前記記録媒体を前記走査方向と
    交差する方向へ搬送する搬送手段を更に有することを特
    徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載のインク
    ジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドの各走査で記録される画
    素位置はそれぞれ異なることを特徴とする請求項3乃至
    5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記判定手段は、前記画像データの濃度
    値が当該画像データが取り得る最大値の略半分の値以下
    かどうかを判定し、前記判定手段により前記最大値の略
    半分の値以下であると判定された場合、前記選択手段に
    より前記第2の記録モードを選択して前記往復走査の片
    方向においてのみ記録を行い、前記判定手段により前記
    最大値の略半分の値以下ではないと判定された場合、前
    記選択手段により前記第1の記録モードを選択して前記
    往復走査の両方向において記録を行うことを特徴とする
    請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記判定手段は、前記画像データの濃度
    値が当該画像データが取り得る最大値の略1/4の値以
    下かどうかを判別し、前記判定手段により前記最大値の
    略1/4の値以下であると判定された場合、前記選択手
    段により前記第2の記録モードを選択して前記往復走査
    の片方向においてのみ記録を行い、前記判定手段により
    前記最大値の略1/4の値以下ではないと判定された場
    合、前記選択手段により前記第1の記録モードを選択し
    て前記往復走査の両方向において記録を行うことを特徴
    とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 複数のノズルが配列された記録ヘッド
    を前記ノズルの配列方向と交差する方向に往復走査させ
    て、画像データに基づいて前記記録ヘッドからインクを
    吐出することにより前記記録媒体に画像を記録するイン
    クジェット記録方法であって、 前記画像データの濃度値が所定値以上か否かを判定する
    判定工程と、 前記往復走査の両方向において前記記録ヘッドによる記
    録を行う第1の記録モード、あるいは前記往復走査の片
    方向においてのみ前記記録ヘッドによる記録を行う第2
    の記録モードのいずれかを選択する選択工程とを有し、 前記判定工程において所定値以上であると判定された場
    合、前記選択工程で前記第1の記録モードを選択して前
    記往復走査の両方向において記録を行い、前記判定工程
    において所定値未満であると判定された場合、前記選択
    工程で前記第2の記録モードを選択して前記往復走査の
    片方向においてのみ記録を行うことを特徴とするインク
    ジェット記録方法。
  11. 【請求項11】 前記画像データが文字を示すデータで
    あるか否かを判定する第2の判定工程を更に具え、前記
    第2の判定工程において文字を示すデータであると判定
    された場合、前記選択工程で前記第2の記録モードを選
    択して前記往復走査の片方向においてのみ記録を行うこ
    とを特徴とする請求項10に記載のインクジェット記録
    方法。
  12. 【請求項12】 前記記録媒体上における所定の領域に
    対して前記記録ヘッドを複数回走査させて前記所定の領
    域への記録を完成させるに際し、前記走査の回数に応じ
    て前記所定の領域に対応する画像データを分割し、前記
    走査の各々に対応したデータを作成するデータ作成工程
    を更に有することを特徴とする請求項10又は11に記
    載のインクジェット記録方法。
  13. 【請求項13】 前記走査の各々に対応したデータを補
    正する補正工程を更に有することを特徴とする請求項1
    2に記載のインクジェット記録方法。
  14. 【請求項14】 前記記録ヘッドの各走査では、記録に
    使用されるノズルおよび記録されるドットの位置の少な
    くとも1つを変更することを特徴とする請求項12に記
    載のインクジェット記録方法。
  15. 【請求項15】 前記記録ヘッドの各走査毎に、前記複
    数のノズルの数を前記記録ヘッドの走査回数で除算した
    数に相当する長さ分だけ、前記記録媒体を前記走査方向
    と交差する方向へ搬送する搬送工程を更に有することを
    特徴とする請求項10乃至14のいずれか1項に記載の
    インクジェット記録方法。
  16. 【請求項16】 前記記録ヘッドの各走査で記録される
    画素位置はそれぞれ異なることを特徴とする請求項12
    乃至14のいずれか1項に記載のインクジェット記録方
    法。
  17. 【請求項17】 前記判定工程では、前記画像データの
    濃度値が当該画像データが取り得る最大値の略半分の値
    以下かどうかを判別し、前記判定工程において前記最大
    値の略半分の値以下であると判定された場合、前記選択
    工程で前記第2の記録モードを選択して前記往復走査の
    片方向においてのみ記録を行い、前記判定工程において
    前記最大値の略半分の値以下ではないと判定された場
    合、前記選択工程で前記第1の記録モードを選択して前
    記往復走査の両方向において記録を行うことを特徴とす
    る請求項10に記載のインクジェット記録方法。
  18. 【請求項18】 前記判定工程では、前記画像データの
    濃度値が当該画像データが取り得る最大値の略1/4の
    値以下かどうかを判別し、前記判定工程において前記最
    大値の略1/4の値以下であると判定された場合、前記
    選択工程で前記第2の記録モードを選択して前記往復走
    査の片方向においてのみ記録を行い、前記判定工程にお
    いて前記最大値の略1/4の値以下ではないと判定され
    た場合、前記選択工程で前記第1の記録モードを選択し
    て前記往復走査の両方向において記録を行うことを特徴
    とする請求項10に記載のインクジェット記録方法。
  19. 【請求項19】 複数のノズルが配列された記録ヘッド
    を前記ノズルの配列方向と交差する方向に往復走査させ
    て、画像データに基づいて前記記録ヘッドからインクを
    吐出することにより前記記録媒体に画像を記録するイン
    クジェット記録装置の制御処理を実行するためのプログ
    ラムであって、 前記画像データの濃度値が所定値以上か否かを判定する
    判定工程モジュールと、 前記判定工程モジュールにおいて所定値以上であると判
    定された場合、前記往復走査の両方向において前記記録
    ヘッドによる記録を行う第1の記録モードを選択し、前
    記判定工程モジュールにおいて所定値未満であると判定
    された場合、前記往復走査の片方向においてのみ前記記
    録ヘッドによる記録を行う第2の記録モードを選択する
    選択工程モジュールと、を含むことを特徴とするプログ
    ラム。
  20. 【請求項20】 複数のノズルが配列された記録ヘッド
    を前記ノズルの配列方向と交差する方向に往復走査させ
    て、画像データに基づいて前記記録ヘッドからインクを
    吐出することにより前記記録媒体に画像を記録するイン
    クジェット記録装置の制御処理を実行するためのプログ
    ラムが格納されたコンピュータで読み取り可能な記憶媒
    体であって、 前記プログラムが、(A)前記画像データの濃度値が所
    定値以上か否かを判定する判定工程モジュールと、
    (B)前記判定工程モジュールにおいて所定値以上であ
    ると判定された場合、前記往復走査の両方向において前
    記記録ヘッドによる記録を行う第1の記録モードを選択
    し、前記判定工程モジュールにおいて所定値未満である
    と判定された場合、前記往復走査の片方向においてのみ
    前記記録ヘッドによる記録を行う第2の記録モードを選
    択する選択工程モジュールと、を含むことを特徴とする
    コンピュータ可読記憶媒体。
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