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JP2002243001A - 無段変速機の正逆転装置 - Google Patents

無段変速機の正逆転装置

Info

Publication number
JP2002243001A
JP2002243001A JP2001041209A JP2001041209A JP2002243001A JP 2002243001 A JP2002243001 A JP 2002243001A JP 2001041209 A JP2001041209 A JP 2001041209A JP 2001041209 A JP2001041209 A JP 2001041209A JP 2002243001 A JP2002243001 A JP 2002243001A
Authority
JP
Japan
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continuously variable
input shaft
variable transmission
reverse rotation
clutch
Prior art date
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Granted
Application number
JP2001041209A
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JP2002243001A5 (ja
Inventor
Masahiro Okubo
正博 大窪
Koji Yoneyama
弘司 米山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Exedy Corp
Original Assignee
Exedy Corp
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Publication date
Application filed by Exedy Corp filed Critical Exedy Corp
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Priority to US10/061,197 priority patent/US6612961B2/en
Priority to DE10206911A priority patent/DE10206911A1/de
Publication of JP2002243001A publication Critical patent/JP2002243001A/ja
Priority to US10/395,172 priority patent/US6645111B2/en
Priority to US10/395,171 priority patent/US6685595B2/en
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H37/00Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00
    • F16H37/02Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings
    • F16H37/021Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings toothed gearing combined with continuous variable friction gearing
    • F16H37/022Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings toothed gearing combined with continuous variable friction gearing the toothed gearing having orbital motion
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H3/00Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion
    • F16H3/44Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion using gears having orbital motion
    • F16H3/46Gearings having only two central gears, connected by orbital gears
    • F16H3/60Gearings for reversal only

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無段変速機の正逆転装置の製造コストを下げ
る。 【解決手段】 無段変速機の正逆転装置2は、遊星歯車
装置5と、後進用ブレーキ7と、前進用クラッチ6とを
備えている。遊星歯車装置5は、入力軸8に設けられた
サンギア11と、リングギア14と、ダブルプラネタリ
ギア12と、ダブルプラネタリギア12を軸支し出力軸
9に動力を出力するためのキャリア13とを有する。ブ
レーキ7はリングギア14の回転を許容及び禁止するた
めのものである。クラッチ6は入力軸8とキャリア13
を連結及び解除するための機構である。入力軸8の外周
面にはサンギア11とスプライン17とが一体成形され
ている。クラッチ6は、プレスにより一体成形されスプ
ライン17にスプライン係合する内周スプライン18e
を有するクラッチドラム18を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、正逆回転装置、特
に、無段変速機に用いられる正逆転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に無段変速機に用いられている正逆
転装置は、ダブルプラネタリギアを用いた遊星歯車装置
と後進用ブレーキと前進用クラッチとから構成されてい
る。
【0003】この種の正逆転装置では、後進のギア比を
直結の1:1となる前進のギア比と同じ程度に設定する
ため、サンギアを原動機からの動力の入力に、遊星キャ
リアを出力に連結している。また、前進時には、入力と
なるサンギアと出力となる遊星キャリアを前進用クラッ
チで直結している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】例えば、従来のある正
逆転装置では、サンギアは入力軸の先端側外周面にスプ
ライン係合しており、クラッチドラムは入力軸の先端側
外周面に溶接で固定されている。また、遊星キャリアは
出力ハブを介して出力軸に連結されている。出力ハブ
は、出力軸にスプライン係合し、さらに遊星キャリアに
溶接で固定されている。
【0005】従来の別の正逆転装置では、サンギアは入
力軸に一体成形されている。前進クラッチドラムは入力
ハブを介して入力軸に連結されている。入力ハブは、入
力軸にスプライン係合し、さらに前進用クラッチドラム
に溶接で固定されている。また、遊星キャリアは出力ハ
ブを介して出力軸に連結されている。出力ハブは、出力
軸にスプライン係合し、さらに遊星キャリアに溶接で固
定されている。
【0006】以上に述べたいずれの正逆転装置でも、入
出力軸と他の部材の連結には、スプラインと溶接の両方
を用いている。溶接は機械加工より管理が難しいためコ
スト高となる。また、軸方向が長くなる欠点がある。
【0007】また、遊星キャリアの出力部は、キャリア
本体から軸方向出力側に突出し内周面にスプラインが形
成された筒状部分である。したがって、遊星キャリアが
出力軸に支持されている部分が遊星キャリアの重心より
軸方向に変位(オーバーハング)しているため、遊星キ
ャリアの芯ぶれが起こりやすく、ダブルプラネタリギア
の歯当たりが悪化する可能性がある。
【0008】本発明の課題は、無段変速機の正逆転装置
の製造コストを下げることにある。本発明の他の課題
は、無段変速機の正逆転装置において、ダブルプラネタ
リギアの歯当たりをよくすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の無段変
速機の正逆転装置は、入力軸と、出力軸と、遊星歯車装
置と、後進用ブレーキと、前進用クラッチとを備えてい
る。遊星歯車装置は、入力軸に設けられたサンギアと、
リングギアと、ダブルプラネタリギアと、ダブルプラネ
タリギアを軸支し出力軸に動力を出力するための遊星キ
ャリアとを有する。後進用ブレーキはリングギアの回転
を許容及び禁止するためのものである。前進用クラッチ
は入力軸と遊星キャリアを連結及び解除するための機構
である。入力軸の外周面にはサンギアとスプライン歯と
が一体成形されている。前進用クラッチは、プレスによ
り一体成形されスプライン歯にスプライン係合する内周
スプラインを有するクラッチドラムを有している。
【0010】この装置では、入力軸にはサンギアとスプ
ライン歯が一体成形され、さらにクラッチドラムは入力
軸のスプライン歯に直接係合している。すなわち、従来
技術とは異なり、溶接部が不要になって製造コストが下
がる。
【0011】請求項2に記載の無段変速機の正逆転装置
では、請求項1において、入力軸の先端には先端側に開
く空洞部が形成され、出力軸の先端は空洞部内に配置さ
れている。遊星キャリアはキャリア部材を有し、キャリ
ア部材は空洞部内で出力軸の先端の外周面にスプライン
係合する出力部を有している。
【0012】この装置では、キャリア部材の出力部が入
力軸の先端面に形成された空洞部内に配置されているた
め、ダブルプラネタリギアの姿勢が安定し、歯当たりの
問題がよくなる。
【0013】請求項3に記載の無段変速機の正逆転装置
では、請求項1又は2において、サンギアは入力軸の先
端側外周面に形成され、キャリア部材の出力部はサンギ
アの内周側に位置している。
【0014】この装置では、キャリア部材の出力部がサ
ンギアの内周側に位置しているため、ダブルプラネタリ
ギアの姿勢が安定し、歯当たりの問題がよくなる。請求
項4に記載の無段変速機の正逆転装置では、キャリア部
材は、本体部と、本体部から曲げ一体成形されて空洞部
内に配置された筒状の出力部とを有している。
【0015】この装置では、キャリア部材の出力部は本
体部から曲げ一体成形されているため、製造コストが低
い。請求項5に記載の無段変速機の正逆転装置では、請
求項1〜4のいずれかにおいて、入力軸の先端側外周面
には、サンギアを構成する第1歯部と、スプライン歯を
構成する第2歯部とが形成され、第2歯部は、第1歯部
と連続しかつ同一形状の歯部の歯丈を切削して形成され
ている。
【0016】この装置では、第1歯部の一部を切削して
第2歯部を形成するため、製作が容易になる。請求項6
に記載の無段変速機の正逆転装置では、請求項1〜5の
いずれかにおいて、サンギアは先端側と反対側を向く軸
方向端面を有し、クラッチドラムの先端面はサンギアの
軸方向端面に当接して先端側への移動が制限されてい
る。
【0017】この装置では、サンギアによってクラッチ
ドラムの軸方向移動を制限をしており、構造が簡単にな
る。請求項7に記載の無段変速機の正逆転装置では、請
求項6において、クラッチドラムには先端側と反対側を
向く軸方向反対面が形成されている。この正逆転装置
は、軸方向反対面に当接することでクラッチドラムを入
力軸に対して軸方向に位置決めするためのワッシャをさ
らに備えている。
【0018】請求項8に記載の無段変速機の正逆転装置
は、請求項7において、入力軸を軸方向に支持するため
のスラストベアリングをさらに備えている。ワッシャは
スラストベアリングの一部である。
【0019】請求項9に記載の無段変速機の正逆回転装
置では、請求項1〜4のいずれかにおいて、クラッチド
ラムの内周スプラインと入力軸のスプライン軸には対応
する位置に環状の溝が形成されている。この正逆転装置
は、溝内に挿入されクラッチドラムと入力軸の軸方向移
動を制限するためのリング部材をさらに備えている。
【0020】請求項10に記載の無段変速機の正逆回転
装置では、請求項6〜9において、クラッチドラムは、
クラッチピストンと、クラッチピストンを戻すためのリ
ターンスプリングと、リターンスプリングを保持するた
めの保持部材を有している。保持部材の先端面はサンギ
アの軸方向端面に当接している。
【0021】請求項11に記載の無段変速機の正逆回転
装置は、入力軸と、遊星歯車装置と、後進用ブレーキ
と、前進用クラッチとを備えている。遊星歯車装置は、
入力軸に設けられたサンギアと、リングギアと、ダブル
プラネタリギアと、当該ダブルプラネタリギアを軸支す
る遊星キャリアとを有する。後進用ブレーキはリングギ
アの回転を許容及び禁止するためのものである。前進用
クラッチは入力軸と遊星キャリアを連結及び解除するた
めの機構である。遊星キャリアは、遊星キャリアの重心
位置に出力部を有するキャリア部材を有する。
【0022】この装置では、遊星キャリアは重心位置に
出力部を有するため、ダブルプラネタリギアの姿勢が安
定し、歯当たりの問題がよくなる。請求項12に記載の
無段変速機の正逆回転装置では、請求項11において、
キャリア部材の出力部はダブルプラネタリギアの内周側
に配置されている。
【0023】請求項13に記載の無段変速機の正逆転装
置では、請求項12において、入力軸の先端には先端側
に開く空洞部が形成され、キャリア部材の出力部は空洞
部内に配置されている。
【0024】請求項14に記載の無段変速機の正逆転装
置では、請求項13において、サンギアは入力軸の先端
側外周面に形成され、キャリア部材の出力部はサンギア
の内周側に位置している。
【0025】請求項15に記載の無段変速機の正逆転装
置では、請求項14において、キャリア部材は、本体部
と、本体部から曲げ一体成形されて空洞部内に配置され
た筒状の出力部とを有している。出力部の内周面にはス
プライン穴が形成されている。
【0026】 〔発明の詳細な説明〕本発明の一実施形態を採用した動
力伝達切換装置を図1に示す。 [動力伝達切換装置の全体構成]図1に示す動力伝達切
換装置は、エンジンから動力が入力されるトルクコンバ
ータ1と、無段変速機用正逆転装置2と、ベルト式無段
変速機3とを備えている。なお、図1のO−Oが動力伝
達切換装置の回転軸であり、図1の右側(トルクコンバ
ータ1側)を第1軸方向側とし、図1の左側(無段変速
機3側)を第2軸方向側とする。
【0027】正逆転装置2は、トルクコンバータ1から
延びるシャフトである入力軸8からの回転を無段変速機
3から延びるシャフトである出力軸9に出力する機能を
有しており、さらに車両を後退させるためにトルクコン
バータ1からの回転駆動方向を逆転するための機構であ
る。正逆転装置2は、前後進切換装置4と、前後進切換
装置4によって動力の伝達経路が切り換えられる遊星歯
車装置5とを備えている。前後進切換装置4は、トルク
コンバータ1からの動力が入力される前進用油圧クラッ
チ装置6と、遊星歯車装置5の制御を行う後進用油圧ブ
レーキ装置7とを有している。
【0028】遊星歯車装置5は、入力軸8の先端に形成
されたサンギア11と、後進用油圧ブレーキ装置7によ
って回転の許容及び禁止が制御されるリングギア14
と、サンギア11及びリングギア14に噛み合うダブル
ピニオン式プラネタリギア12とを有している。サンギ
ア11とリングギア14は同心に配置され、ダブルプラ
ネタリギア12はサンギア11とリングギア14に噛み
合っている。ダブルプラネタリギア12は遊星キャリア
13に回転自在に支持されており、遊星キャリア13は
出力軸9に連結されている。
【0029】入力軸8の先端には、図3に示すように、
フランジ部8aと、その外周縁からさらに第2軸方向側
にのびる筒状部8bが形成されている。つまり、入力軸
8の先端面に空洞部が形成されていることになる。筒状
部8bの外周面には、第2軸方向側から第1軸方向側に
向かってサンギア11とスプライン17が形成されてい
る。スプライン17はサンギア11の第1軸方向側部分
をスプライン軸加工で形成したものであり、スプライン
17の外径はサンギア11の内径より大きくなってい
る。また、フランジ部8aとトランスミッションハウジ
ングのトルクコンバータ1側の壁48との間にスラスト
ニードルベアリング55が配置されている。
【0030】出力軸9は無段変速機3のプライマリプー
リから延びるシャフトである。出力軸9の先端は入力軸
8の筒状部8b内に延びて配置されている。具体的に
は、出力軸9の先端面は入力軸8のフランジ部8aに近
接し、出力軸9の先端部外周面と筒状部8bとの半径方
向間には隙間が確保されている。なお、出力軸9の先端
側外周面にはスプライン20が形成されている。また、
出力軸9は軸受70を介してミッションケース46に回
転自在に支持されている。
【0031】[前進用油圧クラッチ装置]前進用油圧ク
ラッチ装置6は、クラッチドラム18と、クラッチドラ
ム18の内部に配置された遊星キャリア13の一部であ
る第2サイドメンバー21と、クラッチドラム18と第
2サイドメンバー21との間の動力の伝達を制御するク
ラッチ部22と、クラッチドラム18内に摺動自在に配
置されたピストン23とを有している。
【0032】クラッチドラム18は、第2軸方向側に開
く筒状に形成されており、外周筒状部18aと、内周筒
状部18bと、外周筒状部18aの一端側と内周筒状部
18bの一端側との間に形成された側壁部18cとを有
している。なお、クラッチドラム18は一体成形であ
り、溶接はされていない。
【0033】外周筒状部18aは、波形に形成されて複
数の係合凹凸部18dを有している。そして、内周筒状
部18bは、外周筒状部18aとほぼ平行に形成されて
おり、その先端の内周面には内周スプライン18eが形
成されている。内周スプライン18eは、ブローチでス
プライン孔加工により形成され、入力軸8のスプライン
17に噛み合っている。なお、内周筒状部18bにおい
て第1軸方向側部分の内径は内周スプライン18eの外
径より大きくなっている。
【0034】第2サイドメンバー21は、後述する遊星
キャリア13の一方の部材であるとともに、第1クラッ
チプレート25を保持するクラッチハブとして機能して
いる。第2サイドメンバー21はクラッチドラム18の
内部に設けられている。第2サイドメンバー21は、筒
状部21aと、筒状部21aの遊星歯車装置側を内周側
に折り曲げて一体で形成された円板状の固定部21bと
を有している。筒状部21aは、波形に形成されて、外
周側に複数の係合凹凸部21cを有している。また、固
定部21bには、ダブルプラネタリギア12が軸支され
る孔21dが形成されている。
【0035】クラッチ部22は、クラッチドラム18の
外周筒状部18aと第2サイドメンバー21の筒状部2
1aとの間に配置されている。クラッチ部22は複数の
第1クラッチプレート25及び第2クラッチプレート2
6を有しており、両クラッチプレート25,26は軸方
向に交互に配置されている。第1及び第2クラッチプレ
ート25,26は、それぞれ環状のプレート部材であ
り、第1クラッチプレート25の外周部にはクラッチド
ラム18の係合凹凸部18dに係合する複数の係合歯部
が形成され、第2クラッチプレート26の内周部には第
2サイドメンバー21の係合凹凸部21cに係合する複
数の係合歯部が形成されている。また、第2クラッチプ
レート26の両側面には摩擦部材が設けられている。
【0036】このような構成により、第1クラッチプレ
ート25はクラッチドラム18に対して軸方向に移動自
在でかつ相対回転不能であり、第2クラッチプレート2
6は第2サイドメンバー21に対して軸方向に移動自在
でかつ相対回転不能である。
【0037】なお、複数の第2クラッチプレート26の
最も遊星歯車装置5側(図3において左側)のプレート
よりもさらに遊星歯車装置5側には、第1クラッチプレ
ート25と厚みを除いて同形状のバックアッププレート
27が設けられている。そして、このバックアッププレ
ート27のさらに外側には、軸方向の移動を規制するた
めの止め輪28がクラッチドラム18の外周筒状部18
aの内周面に設けられている。
【0038】また、ピストン23は、クラッチ部22と
クラッチドラム18の側壁部18cとの間に配置されて
いる。ピストン23は、ほぼリング状の部材であり、外
周部にはクラッチドラム18の外周筒状部18aの内周
面に摺接するシールリング31が設けられ、内周部には
クラッチドラム18の内周筒状部18bの外周面に摺接
するシールリング32が設けられている。
【0039】このようにして、ピストン23とクラッチ
ドラム18との間にはシリンダー室33が形成され、こ
のシリンダー室33に、クラッチドラム18の内周筒状
部18bに形成された円周方向に並ぶ複数の孔34から
作動油が供給されるようになっている。トランスミッシ
ョンハウジングの壁48には、図示しない油圧コントロ
ールバルブからの油溝56が形成されている。また、2
個のシールリングが内周筒状部18bの内周面に当接し
て油路をシールしている。
【0040】リターンスプリング40は、ピストン23
をクラッチ部22から離れる方向に(第1軸方向側に)
付勢するための部材である。リターンスプリング40
は、ピストン23の内周部の第2軸方向側面に当接して
配置された複数のコイルスプリングである。各リターン
スプリング40の第2軸方向側端部はリティーニングプ
レート41(保持部材)によって支持されている。リテ
ィーニングプレート41は環状のプレート部材であり、
内周端がクラッチドラム18の内周筒状部18bの外周
面に固定されたリング部材42によって第2軸方向側に
支持されている。
【0041】クラッチドラム18の内周筒状部18bの
第2軸方向側端面は、サンギア11の第1軸方向側端面
に当接している。また、内周筒状部18bの内周スプラ
イン18eの第1軸方向側には段差部18fが形成され
ており、この段差部18fにスラストニードルベアリン
グ55のワッシャ55aの外周縁が当接している。言い
換えると、ワッシャ55aの外周面は、内周筒状部18
bにおいてスプライン17の外径より大きな内径を有す
る部分をインローとしている。すなわち、クラッチドラ
ム18は、内周スプライン18eが形成された先端部分
がサンギア11とスラストニードルベアリング55との
軸方向間に挟まれることで、入力軸8に対して軸方向に
若干の遊びを除いて移動不能になっている。
【0042】[後進用油圧ブレーキ装置]後進用の油圧
ブレーキ装置7は、図1に示すように、ピストン44
と、このピストン44によって互いに圧接される複数の
第1及び第2ブレーキプレート62,63を有するブレ
ーキ部45とを有している。
【0043】ブレーキ部45は、ミッションケース46
の一部である内周面部61とリングギア14との間に配
置されている。ブレーキ部45は複数の第1ブレーキプ
レート62及び第2ブレーキプレート63を有してお
り、両ブレーキプレート62,63は軸方向に交互に配
置されている。第1及び第2ブレーキプレート62,6
3は、それぞれ環状のプレート部材であり、第1ブレー
キプレート62の外周部には内周面部61のスプライン
61aに係合する複数の係合歯部が形成され、第2ブレ
ーキプレート63の内周部にはリングギア14の外歯1
4bに係合する複数の係合歯部が形成されている。ま
た、第2ブレーキプレート63の両側面には摩擦部材が
貼られている。
【0044】このような構成により、第1ブレーキプレ
ート62はミッションケース46に対して軸方向に移動
自在でかつ相対回転不能であり、第2ブレーキプレート
63はリングギア14に対して軸方向に移動自在でかつ
相対回転不能である。
【0045】なお、複数の第1ブレーキプレート62の
最もクラッチ装置6側(図3において右側)のプレート
よりもさらにクラッチ装置6側には、第1ブレーキプレ
ート62と厚みを除いて同形状のバックアッププレート
64が設けられている。そして、このバックアッププレ
ート64のさらに外側には、軸方向の移動を規制するた
めの止め輪65が内周面部61に設けられている。
【0046】また、ピストン44は、ブレーキ部45と
ミッションケース46のの側壁部46aとの間に設けら
れている。ピストン44は、ほぼリング状の部材であ
り、外周部にはミッションケース46の外周壁内周面に
摺接するシールリング66が設けられ、内周部にはミッ
ションケース46の内周壁外周面に摺接するシールリン
グ67が設けられている。
【0047】このようにして、ピストン44とミッショ
ンケース46の側壁部46aとの間にはシリンダー室4
7が形成されている。ピストン44は、シリンダー室4
7に作動油を供給することによって軸方向に移動し、第
1及び第2ブレーキプレート62,63を互いに押し付
ける。
【0048】リターンスプリング68は、ピストン44
をブレーキ部45から離れる方向に(第2軸方向側に)
付勢するための部材である。リターンスプリング68
は、ピストン44の内周部の第2軸方向側面に当接して
配置されたコーンスプリングである。リターンスプリン
グ68は、外周端が内周面部61に固定されたリング部
材69に支持され、内周端がピストン44に当接してい
る。
【0049】[遊星歯車装置5]遊星歯車装置5は、前
述のように、サンギア11、ダブルプラネタリギア1
2、リングギア14及び遊星キャリア13から構成され
ている。
【0050】リングギア14は前述のように後進用油圧
ブレーキ装置7によって回転の禁止及び許容が制御され
るようになっている。つまり、リングギア14はブレー
キ装置7に連結されていない状態では、自由に回転可能
となっている。リングギア14の軸方向両側は、間にワ
ッシャを介して、遊星キャリア13の第1及び第2サイ
ドメンバー51,21によって支持されている。リング
ギア14は内歯14aと外歯14bを有している。
【0051】ダブルプラネタリギア12は合計6個有
り、互いに噛み合う3対のダブルピニオンとなってい
る。各対において一方のプラネタリギア12はサンギア
11と噛み合い、他方のプラネタリギア12はリングギ
ア14と噛み合っている。より詳細に説明すると、他方
のプラネタリギア12のギア歯12aはリングギア14
の内歯14aに噛み合っている。
【0052】ダブルプラネタリギア12は遊星キャリア
13に回転自在に装着されており、この遊星キャリア1
3は、主に、第1軸方向側の第1サイドメンバー51
(キャリア部材)と、クラッチ装置6の出力部材を構成
する第2サイドメンバー21とから構成されている。な
お、図示はしていないが、第1サイドメンバー51の一
部(3箇所)は、第2サイドメンバー21側に折り曲げ
られてダブルプラネタリギア12の各対の円周方向間を
延び、第2サイドメンバー21に溶接されている。
【0053】第1サイドメンバー51は、出力軸9と連
結する出力ハブであり、円板状の固定部51aと、その
内周縁から第2軸方向側に延びように曲げ一体成形され
た筒状部51bとから構成されている。固定部51aに
は、シャフト53の一端が圧入される孔51dが形成さ
れている。筒状部51bは入力軸8の筒状部8b内に延
びている。筒状部51bの先端と入力軸8のフランジ部
8aとの間にはスラストニードルベアリング52が配置
されている。筒状部51bの内周面には、スプライン孔
51cが形成されている。スプライン孔51cは、ブロ
ーチ加工で形成され、出力軸9のスプライン20に噛み
合っている。すなわち、遊星キャリア13の出力部であ
る筒状部51bはサンギア11の内周側の同一軸方向位
置に形成されている。また、筒状部51bは遊星キャリ
ア13の重心位置に一致している。
【0054】以上に述べたように、第1サイドメンバー
51は一体成形されており、溶接はされていない。また
前述したようにクラッチドラム18も一体成形されてい
るため、入出力部の両方において溶接がなくなり、低コ
ストになっている。
【0055】また、各プラネタリギア12はサイドメン
バー51,21に圧入されたシャフト53の回りに回転
自在になっている。このように、遊星キャリア13にお
いて出力ハブとなる第1サイドメンバー51の内周部を
サンギア11の内周部に入れるように曲げて出力軸9と
スプライン噛み合いさせたため、装置の軸方向寸法が短
くなり、さらにトランスミッションが軽量・コンパクト
になる。
【0056】さらに、遊星キャリア13の出力部である
スプライン孔51cを遊星キャリア13の重心位置に設
けている(スプライン孔51cをサンギア11の内周側
で出力軸9とスプライン噛みあわせている)ため、スプ
ライン孔51cに作用する偏荷重が少なくなる。また、
遊星キャリア13全体の振れが少なくなるため、ダブル
プラネタリギア12の歯当たりが良くなり、騒音が防止
される。
【0057】[動作]次に動作について説明する。 <ニュートラル時>ニュートラル状態では、前進用油圧
クラッチ装置6及び後進用油圧ブレーキ装置7は作動し
ていない。したがって、前進用油圧クラッチ装置6に入
力された動力は第2サイドメンバー21を介して遊星歯
車装置5に伝達されない。また遊星キャリア13の回転
が制動されることもない。この状態では、トルクコンバ
ータ1からの動力はベルト式無段変速機3に伝達されな
い。
【0058】<前進時>前進時には、前進用油圧クラッ
チ装置6に作動油が供給され、前進用油圧クラッチ装置
6がオン(クラッチ接合)となる。すなわち、遊星キャ
リア13が入力軸8と一体回転するようになる。一方、
後進用油圧ブレーキ装置7には作動油は供給されず、し
たがって遊星歯車装置5のリングギア14は自由に回転
し得る状態になっている。
【0059】ここでは、トルクコンバータ1からの動力
は、クラッチ装置6及び遊星キャリア13を介して出力
軸9に伝達され、ベルト式無段変速機3に出力される。
このとき、ベルト式無段変速機3はトルクコンバータ1
と同じ方向に回転する。
【0060】なお、この場合は、遊星歯車装置5の各歯
車11,12,14は一体となって同期して回転するこ
とになり、トルクコンバータ1からの回転が増減速され
ることなく、そのまま変速機3に伝達される。
【0061】<後進時>後進時には、前進用油圧クラッ
チ装置6がオフされるとともに、後進用油圧ブレーキ装
置7が作動する(ブレーキオン)。これにより、遊星歯
車装置5のリングギア14の回転が禁止される。
【0062】この状態では、トルクコンバータ1からの
動力は、サンギア11からダブルプラネタリギア12及
び遊星キャリア13に伝達され、さらにベルト式無段変
速機3の出力軸9に伝達される。このとき、リングギア
14が油圧ブレーキ装置7によって回転を禁止されてい
るので、遊星キャリア13の回転はサンギア11の回転
と逆になり、したがって出力軸9の回転は前進時とは逆
方向になる。
【0063】[他の実施形態]以下の実施形態では、基
本的な構造は前記実施形態と同じであるため、異なる点
についてのみ説明する。 (1)図5に示す実施形態では、クラッチドラム18の
内周スプライン18eには環状の第1溝18gが加工さ
れており、さらに入力軸8のスプライン17には前記第
1溝18gに対応する位置に環状の第2溝17aが形成
されている。両溝18g,17a内には、弾性変形可能
なリティーニングリング81が嵌合している。リティー
ニングリング81はクラッチドラム18と入力軸8の軸
方向移動を制限している。第2溝17aは、スプライン
17の内径よりさらに深くなっており、リティーニング
リング81は縮小時にその外径がスプライン17の内径
より内周側に入るようになっている。
【0064】さらに、この実施形態では、リターンスプ
リングを保持するリティーニングプレート41の一部を
サンギア11の第1軸方向側端面に当接させて、前記実
施形態におけるリティーニングプレート用のリングを省
略している。具体的には、リティーニングプレート41
の内周縁に第2軸方向側に突出する筒状部41aを形成
している。筒状部41aはクラッチドラム18の内周筒
状部18bの先端において外周面(スプライン18eが
形成されている部分の外周面)に支持されており、その
先端面がサンギア11の第1軸方向側面に当接してい
る。 (2)図6に示す実施形態では、前記実施形態と同様に
入力軸8にはサンギア11が一体成形されている。サン
ギア11の第1軸方向側にはスプライン82が形成され
ている。スプライン82は、サンギア11と同様の形状
のギアを削ることで歯丈を落とした低歯部分である。こ
のスプライン82にクラッチドラム18のスプライン1
8eが噛み合っている。
【0065】また、クラッチドラム18の先端面は、第
1実施形態と同様に、サンギア11の第1軸方向端面に
当接して軸方向の移動が制限されている。この実施形態
では、入力軸の外周面に軸方向に長いギアを形成し、次
にその一部を削ることで、サンギアとスプラインを形成
している。したがって、従来より製造が容易になり、コ
ストが低くなる。 (3)本発明に係る無段変速機用正逆転装置の位置は前
記実施形態に限定されていない。具体的には、正逆転装
置はトルクコンバータのさらに第1軸方向側に配置され
ていても良いし、無段変速機のさらに第2軸方向側に配
置されていても良い。 (4)油圧クラッチ装置及び油圧ブレーキ装置と遊星歯
車装置との連結関係は前記実施形態に限定されるもので
はなく、種々の変形が可能である。 (5)遊星キャリアの構造は前記実施形態に限定され
ず、焼結により実現されていてもよい。また、前進用ク
ラッチ装置及び後進用ブレーキ装置のいずれのピストン
もボンデッドピストンであってもよい。さらに、ピスト
ンリターン用スプリングはコイルスプリングやコーンス
プリングに限定されず、ウェーブスプリングであっても
よい。
【0066】
【発明の効果】本発明に係る正逆転装置では、入力軸に
はサンギアとスプライン歯が一体成形され、さらにクラ
ッチドラムは入力軸のスプライン歯に直接係合してい
る。すなわち、従来技術とは異なり、溶接部が不要にな
り、製造コストが下がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した動力伝達切換装
置の断面構成図。
【図2】無段変速機の正逆転装置の模式図。
【図3】無段変速機の正逆転装置の断面構成図。
【図4】図3の部分拡大図。
【図5】他の実施形態において、図4に対応する図。
【図6】他の実施形態において、図4に対応する図。
【符号の説明】
1 トルクコンバータ 2 正逆転装置 3 ベルト式無段変速装置 5 遊星歯車装置 6 前進用油圧クラッチ装置 7 後進用油圧ブレーキ装置 11 サンギア 12 ダブルプラネタリギア 13 遊星キャリア 14 リングギア 18 クラッチドラム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J028 EA09 EB10 EB43 EB54 EB62 FA17 FA24 FB03 FC12 FC23 GA01 3J062 AA02 AA18 AB06 AB34 AC03 AC04 BA01 BA13 CG06 CG13 CG32 CG82

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力軸と、 出力軸と、 前記入力軸に設けられたサンギアと、リングギアと、ダ
    ブルプラネタリギアと、当該ダブルプラネタリギアを軸
    支し前記出力軸に動力を出力するための遊星キャリアと
    を有する遊星歯車装置と、 前記リングギアの回転を許容及び禁止するための後進用
    ブレーキと、 前記入力軸と前記キャリアを連結及び解除するための前
    進用クラッチとを備え、 前記入力軸の外周面には前記サンギアとスプライン歯と
    が一体成形され、 前記前進用クラッチは、プレスにより一体成形され前記
    スプライン歯にスプライン係合する内周スプラインを有
    するクラッチドラムを有することを特徴とする、無段変
    速機の正逆転装置。
  2. 【請求項2】前記入力軸の先端には先端側に開く空洞部
    が形成され、 前記出力軸の先端は前記空洞部に配置され、 前記遊星キャリアはキャリア部材を有し、 前記キャリア部材は、前記空洞部内で前記出力軸の前記
    先端外周面にスプライン係合する出力部を有する、請求
    項1に記載の無段変速機の正逆転装置。
  3. 【請求項3】前記サンギアは前記入力軸の先端側外周面
    に形成され、 前記キャリア部材の前記出力部は前記サンギアの内周側
    に位置している、請求項2に記載の無段変速機の正逆転
    装置。
  4. 【請求項4】前記キャリア部材は、本体部と、前記本体
    部から曲げ一体成形されて前記空洞部内に配置された筒
    状の前記出力部とを有している、請求項3に記載の無段
    変速機の正逆転装置。
  5. 【請求項5】前記入力軸の先端側外周面には、前記サン
    ギアを構成する第1歯部と、前記スプライン歯を構成す
    る第2歯部とが形成され、 前記第2歯部は、前記第1歯部と連続しかつ同一形状の
    歯部の歯丈を切削して形成されている、請求項1〜4の
    いずれかに記載の無段変速機の正逆転装置。
  6. 【請求項6】前記サンギアは先端側と反対側を向く軸方
    向端面を有し、 前記クラッチドラムの先端面は前記サンギアの前記軸方
    向端面に当接して先端側への移動が制限されている、請
    求項1〜5のいずれかに記載の無段変速機の正逆転装
    置。
  7. 【請求項7】前記クラッチドラムには先端側と反対側を
    向く軸方向反対面が形成され、 前記軸方向反対面に当接することで前記クラッチドラム
    を前記入力軸に対して軸方向に位置決めするためのワッ
    シャをさらに備えた、請求項6に記載の無段変速機の正
    逆転装置。
  8. 【請求項8】前記入力軸を軸方向に支持するためのスラ
    ストベアリングをさらに備え、 前記ワッシャは前記スラストベアリングの一部である、
    請求項7に記載の無段変速機の正逆転装置。
  9. 【請求項9】前記クラッチドラムの前記内周スプライン
    と前記入力軸の前記スプライン軸には対応する位置に環
    状の溝が形成されており、 前記溝内に挿入され前記クラッチドラムと前記入力軸の
    軸方向移動を制限するためのリング部材をさらに備えて
    いる、請求項1〜4のいずれかに記載の無段変速機の正
    逆回転装置。
  10. 【請求項10】前記クラッチドラムは、クラッチピスト
    ンと、前記クラッチピストンを戻すためのリターンスプ
    リングと、前記リターンスプリングを保持するための保
    持部材を有しており、 前記保持部材の先端面は前記サンギアの前記軸方向端面
    に当接している、請求項6〜9に記載の無段変速機の正
    逆回転装置。
  11. 【請求項11】入力軸と、 前記入力軸に設けられたサンギアと、リングギアと、動
    力を出力する遊星キャリアと、当該遊星キャリアに軸支
    されたダブルプラネタリギアとを有する遊星歯車装置
    と、 前記リングギアの回転を許容及び禁止するための後進用
    ブレーキと、 前記入力軸と前記遊星キャリアを連結及び解除するため
    の前進用クラッチとを備え、 前記遊星キャリアは、前記遊星キャリアの重心位置に出
    力部を有するキャリア部材を有している、無段変速機の
    正逆回転装置。
  12. 【請求項12】前記キャリア部材の前記出力部は、前記
    ダブルプラネタリギアの内周側に配置されている、請求
    項11に記載の無段変速機の正逆回転装置。
  13. 【請求項13】前記入力軸の先端には先端側に開く空洞
    部が形成され、 前記キャリア部材の前記出力部は前記空洞部内に配置さ
    れている、請求項12に記載の無段変速機の正逆転装
    置。
  14. 【請求項14】前記サンギアは前記入力軸の先端側外周
    面に形成され、 前記キャリア部材の前記出力部は前記サンギアの内周側
    に位置している、請求項13に記載の無段変速機の正逆
    転装置。
  15. 【請求項15】前記キャリア部材は、本体部と、前記本
    体部から曲げ一体成形されて前記空洞部内に配置された
    筒状の前記出力部とを有し、 前記出力部の内周面にはスプライン穴が形成されてい
    る、請求項14に記載の無段変速機の正逆転装置。
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