[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP4583139B2 - 無段変速機の組立構造および組立方法 - Google Patents

無段変速機の組立構造および組立方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4583139B2
JP4583139B2 JP2004318663A JP2004318663A JP4583139B2 JP 4583139 B2 JP4583139 B2 JP 4583139B2 JP 2004318663 A JP2004318663 A JP 2004318663A JP 2004318663 A JP2004318663 A JP 2004318663A JP 4583139 B2 JP4583139 B2 JP 4583139B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
driven shaft
sleeve
shaft
gear sleeve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004318663A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006132550A (ja
Inventor
雅夫 嶋本
良司 羽渕
秀明 高原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP2004318663A priority Critical patent/JP4583139B2/ja
Publication of JP2006132550A publication Critical patent/JP2006132550A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4583139B2 publication Critical patent/JP4583139B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Gears, Cams (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Description

本発明は無段変速機の組立構造および組立方法、特に従動軸の一端部に、デファレンシャル装置のリングギヤまたはリダクションギヤと噛み合う出力ギヤおよびボールベアリングを固定する構造および方法に関するものである。
一般に、ベルト式無段変速機では、エンジンから入力された動力がトルクコンバータを介して入力軸に伝達され、入力軸から駆動プーリ、Vベルト、従動プーリを介してデファレンシャル装置に伝達され、出力軸が駆動される。
従動プーリからデファレンシャル装置に動力を伝達する場合、従動プーリを支持した従動軸の端部に出力ギヤを一体形成または固定し、この出力ギヤとデファレンシャル装置のリングギヤとを噛み合わせることにより、動力伝達を行っている。なお、従動軸とデファレンシャル装置との間にリダクションギヤが介在する場合もある。
このような伝達経路を有する無段変速機として、特許文献1に記載のものがある。この無段変速機は、ベルト式無段変速装置の駆動プーリを支持する第1軸と、従動プーリを支持する第2軸と、デファレンシャル装置の第3軸との3軸構造とされており、第2軸である従動軸の両端はローラベアリングで支持されている。出力ギヤは従動軸の一端部にスプライン嵌合され、出力ギヤをローラベアリングの内側レースを介してロックナットにより軸方向に押圧することにより、出力ギヤは従動軸に固定されている。
図6は特許文献1に記載された従動軸の支持構造を示す。
従動軸100の一端部に形成されたスプライン部100aに円筒形状の出力ギヤ101をスプライン嵌合させ、出力ギヤ101に続いてローラベアリング102の内側レース102aを従動軸100の円筒部100bに嵌合させ、さらに従動軸100の軸端のねじ部100cにロックナット103を締結することで、出力ギヤ101および内側レース102aを軸方向に押圧し、出力ギヤ101の端面を従動軸100に取り付けられた部品104に押し当てて固定してある。ローラベアリング102の外側レース102bは変速機ケース105に嵌合保持されている。出力ギヤ101にはデファレンシャル装置のリングギヤ106が噛み合っている。
ローラベアリング102の内側レース102aは従動軸100の円筒部100bに対して圧入する必要がないので、ローラベアリング102を従動軸100に対して組み込む際、従動軸100の他端側を支持しているベアリングに大きな負荷がかからない。しかし、ローラベアリング102はボールベアリングに比べて回転ロスが大きく、高価であり、しかも軸方向スペースを必要とする。
そこで、ローラベアリング102に代えてボールベアリングを使用することが考えられる。しかし、ボールベアリングは、その内側レースを従動軸に嵌合固定する必要があるため、従動軸の他端側を支持しているベアリング(ローラベアリングまたはボールベアリング)に大きな軸方向荷重がかかり、ベアリングを損傷する可能性がある。そのため、従動軸を変速機ケースに組み込む前にボールベアリングを従動軸に嵌合固定しておかなければならない。
ところで、大きな減速比を得るため、ボールベアリングの外径より小さな外径を持つ出力ギヤを用いる場合がある。この場合、ボールベアリングの外側レースが出力ギヤより半径方向に突出するので、ボールベアリングが邪魔をしてデファレンシャル装置のリングギヤを出力ギヤに噛み合わせることができない。そのため、予めボールベアリングを取り付けた従動軸を変速機ケースに組み込んだ後で、デファレンシャル装置を変速機ケースに組み込もうとしても、デファレンシャル装置を組み込むことができない。
なお、デファレンシャル装置のリングギヤを出力ギヤに噛み合わせる場合だけでなく、リダクションギヤを出力ギヤに噛み合わせる場合(4軸構成の場合)でも同様の問題がある。
特開2002−327828号公報
そこで、本発明の目的は、従動軸の一端部をボールベアリングを用いて支持する場合に、従動軸の他端部を支持しているベアリングに過大な負荷がかからず、かつ出力ギヤとボールベアリングを従動軸に後組することができる無段変速機の組立構造および組立方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、Vベルトが巻きかけられた駆動プーリと従動プーリとを備え、上記従動プーリを支持した従動軸の両端部をベアリングを介して変速機ケースにより回転自在に支持し、上記従動軸の一端側にデファレンシャル装置のリングギヤまたはリダクションギヤと噛み合う出力ギヤを固定した無段変速機において、 上記出力ギヤは、円筒状のギヤスリーブの外周に形成され、上記ギヤスリーブの軸方向一端部にギヤ部のない円筒状の延長部が形成され、上記延長部の外周に上記出力ギヤの歯底径より大きな外径を持つボールベアリングが嵌合固定され、上記従動軸の一端側の外周に外スプラインが形成され、かつ当該一端部の軸端にねじ部が形成され、上記従動軸には上記ギヤスリーブの軸方向他端部を押し当てるためのストッパ部が設けられ、上記ギヤスリーブの内周に上記従動軸の外スプラインと嵌合する内スプラインが形成され、上記ギヤスリーブを上記従動軸にスプライン嵌合するとともに、上記出力ギヤを上記デファレンシャル装置のリングギヤまたはリダクションギヤと噛み合わせ、上記ギヤスリーブから突出した上記従動軸の軸端のねじ部にロックナットを締結することにより、上記ギヤスリーブを軸方向に押圧し、上記ギヤスリーブの軸方向他端部を上記従動軸のストッパ部に押し当てて固定したことを特徴とする無段変速機の組立構造を提供する。
請求項2に記載の発明は、Vベルトが巻きかけられた駆動プーリと従動プーリとを備え、上記従動プーリを支持した従動軸の両端部をベアリングを介して変速機ケースにより回転自在に支持し、上記従動軸の一端側にデファレンシャル装置のリングギヤまたはリダクションギヤと噛み合う出力ギヤを固定する無段変速機の組立方法において、外周に出力ギヤを有し、内周に内スプラインを有し、軸方向一端部にギヤ部のない円筒状の延長部が形成されたギヤスリーブを準備する工程と、上記ギヤスリーブの延長部に、上記出力ギヤの歯底径より大きな外径を持つボールベアリングを嵌合固定する工程と、上記変速機ケースの一方に上記従動軸の他端側をベアリングを介して支持する工程と、上記変速機ケースの一方に上記デファレンシャル装置、又は上記デファレンシャル装置及びリダクションギヤを組み込む工程と、上記従動軸の一端側に、上記ボールベアリングを嵌合固定した上記ギヤスリーブをスプライン嵌合するとともに、上記ギヤスリーブの出力ギヤを上記デファレンシャル装置のリングギヤまたはリダクションギヤと噛み合わせる工程と、上記従動軸の上記ギヤスリーブから突出した軸端のねじ部にロックナットを締結することにより、上記ギヤスリーブを軸方向に押圧し、上記ギヤスリーブの軸方向他端部を上記従動軸のストッパ部に押し当てて固定する工程と、上記ボールベアリングに上記変速機ケースの他方を嵌合させる工程と、を有することを特徴とする無段変速機の組立方法を提供する。
ボールベアリングを従動軸に直接取り付ける場合には、変速機ケースに組み込む前の従動軸に対してボールベアリングの内側レースを嵌合固定しておく必要があるが、これではボールベアリングの外径が出力ギヤより大径の場合に、デファレンシャル装置を変速機ケースに組み込むことができない。
そこで、本発明では、出力ギヤを円筒状のギヤスリーブに形成しておき、このギヤスリーブの延長部にボールベアリングを予め嵌合固定しておく。
次に、変速機ケースに従動軸およびデファレンシャル装置を組み込み、その後で従動軸に対してギヤスリーブをスプライン嵌合させる。このとき、出力ギヤはボールベアリングに邪魔されることなく、デファレンシャル装置のリングギヤに容易に噛み合わせることができる。
次に、従動軸の軸端にロックナットを締結し、ギヤスリーブを従動軸のストッパ部に押し当てて固定する。これにより、出力ギヤは従動軸に対して軸方向および回転方向に確実に固定される。このとき、従動軸の他端側に設けられるベアリングには軸方向荷重が掛からず、ベアリングを損傷することがない。
最後に、ボールベアリングに変速機ケースの他方を嵌合させれば、組立は完了する。
3軸構成の無段変速機の場合、出力ギヤをデファレンシャル装置のリングギヤに噛み合わせればよいが、4軸構成の場合には、出力ギヤとデファレンシャル装置のリングギヤとの間にリダクションギヤが介在する。この場合も、変速機ケースの片側に組み込まれた従動軸、デファレンシャル装置およびリダクションギヤに対し、ボールベアリングを嵌合固定したギヤスリーブを従動軸にスプライン嵌合することで、出力ギヤをリダクションギヤに容易に噛み合わせることができる。
以上のように、本発明によれば、出力ギヤを有するギヤスリーブにボールベアリングを予め嵌合固定しておき、変速機ケースに組み込まれた従動軸に対してギヤスリーブをスプライン嵌合させるとともに、出力ギヤを変速機ケースに組み込まれたデファレンシャル装置のリングギヤに噛み合わせるようにしたので、ボールベアリングの外径が出力ギヤより大径であっても、ボールベアリングによって邪魔されることなく、出力ギヤをリングギヤに噛み合わせることができる。
また、ギヤスリーブを従動軸にロックナットで締結するため、従動軸の他端側を支持するベアリングに軸方向荷重がかからず、ベアリングを損傷することがない。
さらに、ボールベアリングはギヤスリーブに予め嵌合固定されてアッセンブリとされているので、出力ギヤとボールベアリングを同時に従動軸に固定することができ、組み付け作業性が向上する利点がある。
以下に、本発明の実施の形態を、実施例を参照して説明する。
図1〜図3は本発明にかかる無段変速機の一例を示す。
この実施例の無段変速機はFF横置き式の自動車用変速機であり、大略、エンジン出力軸1によりトルクコンバータ2を介して駆動される入力軸3、入力軸3の回転を正逆切り替えて駆動軸10に伝達する前後進切替装置4、駆動プーリ11と従動プーリ21と両プーリ間に巻き掛けられたVベルト15とからなる無段変速装置A、従動軸20の動力を出力軸32に伝達するデファレンシャル装置30などで構成されている。入力軸3と駆動軸10とは同一軸線上に配置され、従動軸20とデファレンシャル装置30の出力軸32とが入力軸3に対して平行でかつ非同軸に配置されている。したがって、この無段変速機は全体として3軸構成とされている。
この実施例で用いられるVベルト15は、一対の無端状張力帯と、これら張力帯に支持された多数のブロックとで構成された公知の金属ベルトである。
無段変速機を構成する各部品は変速機ケース5の中に収容されている。トルクコンバータ2と前後進切替装置4との間には、オイルポンプ6が配置されている。このオイルポンプは、図3に示すように、変速機ケース5に固定されたオイルポンプボデー7と、オイルポンプボデー7に対して固定されたオイルポンプカバー8と、オイルポンプボデー7とオイルポンプカバー8との間に収容されたポンプギヤ9とで構成されている。ポンプギヤ9はトルクコンバータ2のポンプインペラ2aにより駆動される。なお、トルクコンバータ2のタービンランナ2bは入力軸3に連結されている。
前後進切替装置4は、図3に示すように、遊星歯車機構40と前進用ブレーキ50と後進用クラッチ51とで構成され、遊星歯車機構40のサンギヤ41が入力部材である入力軸3に連結され、リングギヤ42が出力部材である駆動軸10に連結されている。遊星歯車機構40はシングルピニオン方式であり、前進用ブレーキ50はピニオンギヤ43を支えるキャリア44と変速機ケース5との間に設けられ、後進用クラッチ51はキャリア44とサンギヤ41との間に設けられている。後進用クラッチ51を解放して前進用ブレーキ50を締結すると、入力軸3の回転が逆転され、かつ減速されて駆動軸10へ伝えられる。逆に、前進用ブレーキ50を解放して後進用クラッチ51を締結すると、遊星歯車機構40のキャリア44とサンギヤ41とが一体に回転するので、入力軸3と駆動軸10とが直結される。
前後進切替装置4の構造について具体的に説明する。キャリア44には、前進用ブレーキ50のクラッチハブと後進用クラッチ51のクラッチドラムとを兼ねる円筒部44aが設けられており、この円筒部44aがエンジン側へ突出している。円筒部44aの外周には前進用ブレーキ50のブレーキディスク50aが配置され、円筒部44aの内周には後進用クラッチ51のクラッチディスク51aが配置されている。ここで、ブレーキディスク50とは摩擦ディスクとプレート部材の両方を含むものであり、クラッチディスク51aとは摩擦ディスクとプレート部材の両方を含むものである。前進用ブレーキ50のピストン50bは、変速機ケース5に形成された油圧室50cに供給される油圧により作動され、ピストン50bによってブレーキディスク50aは締結される。ピストン50bの圧力によって押されたブレーキディスク50aの端部を支える反力部材として、静止部材であるオイルポンプカバー8から円筒状のシリンダ部8aが一体に突設されている。
サンギヤ41のエンジン側側部には、後進用クラッチ51のクラッチハブとなる円筒部41aが一体に突設されており、この円筒部41aの外周に後進用クラッチ51のクラッチディスク51aが支持されている。オイルポンプカバー8の背面側(前後進切替装置4に面する側面)には凹型の油圧室51bが形成され、この油圧室51bに供給される油圧によりピストン51cが作動され、後進用クラッチ51は締結される。ピストン51cは断面コ字形に形成されており、クラッチディスク51aと対面するピストン51cの側面には、相対回転を許容するスラストベアリング52が配置されている。そのため、ピストン51cの軸方向圧力はクラッチディスク51aに効果的に伝達され、かつピストン51cが後進用クラッチ51のクラッチディスク51aと連れ回りするのが防止される。なお、クラッチディスク51aの背後にはキャリア44が配置されているため、ピストン51cの圧力によって押されたクラッチディスク51aの端部をキャリア44の端面で支えることができる。
無段変速装置Aの駆動プーリ11は、駆動軸(プーリ軸)10上に一体に形成された固定シーブ11aと、駆動軸10上にローラスプライン部13を介して軸方向移動自在に、かつ一体回転可能に支持された可動シーブ11bと、可動シーブ11bの背後に設けられた油圧サーボ12とを備えている。可動シーブ11bの外周部には、背面側へ延びるピストン部12aが一体に形成され、このピストン部12aの外周部が駆動軸10に固定されたシリンダ12bの内周部に摺接している。可動シーブ11bとシリンダ12bとの間に油圧サーボ12の作動油室12cが形成され、この作動油室12cへの油圧を制御することにより、変速制御が実施される。
従動プーリ21は、従動軸(プーリ軸)20上に一体に形成された固定シーブ21aと、従動軸20上にローラスプライン部23を介して軸方向移動自在に、かつ一体回転可能に支持された可動シーブ21bと、可動シーブ21bの背後に設けられた油圧サーボ22とを備えている。このローラスプライン部23の構造は、駆動プーリ11のローラスプライン部13と同様である。可動シーブ21bの外周部には、背面側へ延びるシリンダ部22aが一体に形成され、このシリンダ部22aの内周部に従動軸20に固定されたピストン22bが摺接している。可動シーブ21bとピストン22bとの間に油圧サーボ22の作動油室22cが形成され、この作動油室22cの油圧を制御することにより、トルク伝達に必要なベルト推力が与えられる。なお、作動油室22cには初期推力を与えるスプリング24が配置されている。
従動軸20の一端部はエンジン側に向かって延び、この一端部に出力ギヤ27aが固定されている。出力ギヤ27aはデファレンシャル装置30のリングギヤ31に噛み合っており、デファレンシャル装置30から左右に延びる出力軸32に動力が伝達され、車輪が駆動される。
ここで、従動軸20の支持構造について、図1,図4を参照しながら説明する。
図1に示すように、従動軸20の後側(反エンジン側)の端部は、ボールベアリング25を介して変速機ケース5の一方のカバー部材5aによって回転自在に支持され、前側(エンジン側)の端部は、ボールベアリング26を介して変速機ケース5の他方のカバー部材(コンバータハウジング)5bによって回転自在に支持されている。
図4に示すように、出力ギヤ27aは円筒状のギヤスリーブ27の外周の略中央部に形成されている。ギヤスリーブ27の軸方向一端部(エンジン側端部)にはギヤ部を有しない円筒状の延長部27bが形成され、延長部27bの外周に出力ギヤ27aの歯底径D1より大きな外径D4を持つボールベアリング26の内側レース26aが圧入により嵌合固定されている。ここでは、延長部27bの外径D2は出力ギヤ27aの歯底径D1より小さいが、D1より大きくてもよい。また、ボールベアリング26の外径D4は出力ギヤ27aの歯先径D3より大きいが、D3より小さくてもよい。ギヤスリーブ27の軸方向他端部には、延長部27bと同様に出力ギヤ27aの歯底径D1より小径な円筒部27cが形成されており、この円筒部27cの端面が従動軸20に固定されたピストン22b(ストッパ部)の背面に当接している。なお、この円筒部27cは必要に応じて設けられる。ギヤスリーブ27の内周には従動軸20の一端側の外周に形成された外スプライン20aと嵌合する内スプライン27dが形成されている。従動軸20の軸端に形成されたねじ部20bにはロックナット28が締結され、このロックナット28によりギヤスリーブ27は軸方向に押圧され、ギヤスリーブ27の円筒部27cの端面が従動軸20のピストン22bに押し当てられて固定されている。なお、ロックナット28の内側面は、延長部27bの端面に当接してもよいし、ボールベアリング26の内側レース26aに当接してもよい。ボールベアリング26の外側レース26bは変速機ケース5の他方のカバー部材5bに形成された凹部5b1に嵌合されて保持されている。
ここで、従動軸20およびデファレンシャル装置30の組付方法を図5を参照しながら説明する。
まず、従動プーリ21を支持した従動軸20の後側端部をボールベアリング25を介して変速機ケース5の一方のカバー部材5aに組み付けるとともに、カバー部材5aに固定された変速機ケース5の本体部材5cにデファレンシャル装置30を組み付ける。このデファレンシャル装置30には既にリングギヤ31が固定されている。この状態が図5の左側に示されている。
次に、上記のように変速機ケース5のカバー部材5aに組み付けられた従動軸20に対し、ボールベアリング26を予め嵌合固定したギヤスリーブ27をスプライン嵌合させる。この際、出力ギヤ27aをデファレンシャル装置30のリングギヤ31に噛み合わせる。大径なボールベアリング26は出力ギヤ27aより挿入方向後側に位置しているので、ボールベアリング26によって邪魔されることなく、ギヤスリーブ27を円滑に挿入できる。
次に、従動軸20の軸端のねじ部20bにロックナット28を締結する。ロックナット28の締付力によりギヤスリーブ27は軸方向に押され、円筒部27cの端面が従動軸20のピストン22bの背面に押し当てられ、固定される。このようにロックナット28の締付力はピストン22bの部分で終端となり、他方のボールベアリング25に波及しないので、ボールベアリング25に余計な負荷を与えずにすむ。
ロックナット28を締結した後、変速機ケース5の他方のカバー部材5bをボールベアリング26に嵌合させることにより、組み付けを完了する。
本発明は上記実施例に限定されるものではない。
上記実施例では、ギヤスリーブ27の中央部に出力ギヤ27aを設け、軸方向両端に延長部27bと円筒部27cとを設けたが、円筒部27cを省略することもできる。
ギヤスリーブ27の軸方向端部を押し当てる従動軸20のストッパ部としては、実施例のようなピストン22bに限るものではなく、例えば従動軸20の途中に形成される段差部をストッパ部とすることもできる。
本発明にかかる無段変速機の一例の展開断面図である。 図1に示す無段変速機のスケルトン図である。 図1に示す無段変速機の前後進切替装置の詳細断面図である。 従動軸の支持構造を示す拡大断面図である。 従動プーリの組み付け方法を示す図である。 従来の無段変速機における従動軸の支持構造を示す断面図である。
符号の説明
3 入力軸
4 前後進切替装置
10 駆動軸
11 駆動プーリ
15 Vベルト
20 従動軸
21 従動プーリ
26 ボールベアリング
27 ギヤスリーブ
27a 出力ギヤ
27b 延長部
28 ロックナット
30 デファレンシャル装置
31 リングギヤ

Claims (2)

  1. Vベルトが巻きかけられた駆動プーリと従動プーリとを備え、上記従動プーリを支持した従動軸の両端部をベアリングを介して変速機ケースにより回転自在に支持し、上記従動軸の一端側にデファレンシャル装置のリングギヤまたはリダクションギヤと噛み合う出力ギヤを固定した無段変速機において、
    上記出力ギヤは、円筒状のギヤスリーブの外周に形成され、
    上記ギヤスリーブの軸方向一端部にギヤ部のない円筒状の延長部が形成され、
    上記延長部の外周に上記出力ギヤの歯底径より大きな外径を持つボールベアリングが嵌合固定され、
    上記従動軸の一端側の外周に外スプラインが形成され、かつ当該一端部の軸端にねじ部が形成され、
    上記従動軸には上記ギヤスリーブの軸方向他端部を押し当てるためのストッパ部が設けられ、
    上記ギヤスリーブの内周に上記従動軸の外スプラインと嵌合する内スプラインが形成され、
    上記ギヤスリーブを上記従動軸にスプライン嵌合するとともに、上記出力ギヤを上記デファレンシャル装置のリングギヤまたはリダクションギヤと噛み合わせ、上記ギヤスリーブから突出した上記従動軸の軸端のねじ部にロックナットを締結することにより、上記ギヤスリーブを軸方向に押圧し、上記ギヤスリーブの軸方向他端部を上記従動軸のストッパ部に押し当てて固定したことを特徴とする無段変速機の組立構造。
  2. Vベルトが巻きかけられた駆動プーリと従動プーリとを備え、上記従動プーリを支持した従動軸の両端部をベアリングを介して変速機ケースにより回転自在に支持し、上記従動軸の一端側にデファレンシャル装置のリングギヤまたはリダクションギヤと噛み合う出力ギヤを固定する無段変速機の組立方法において、
    外周に出力ギヤを有し、内周に内スプラインを有し、軸方向一端部にギヤ部のない円筒状の延長部が形成されたギヤスリーブを準備する工程と、
    上記ギヤスリーブの延長部に、上記出力ギヤの歯底径より大きな外径を持つボールベアリングを嵌合固定する工程と、
    上記変速機ケースの一方に上記従動軸の他端側をベアリングを介して支持する工程と、
    上記変速機ケースの一方に上記デファレンシャル装置、又は上記デファレンシャル装置及びリダクションギヤを組み込む工程と、
    上記従動軸の一端側に、上記ボールベアリングを嵌合固定した上記ギヤスリーブをスプライン嵌合するとともに、上記ギヤスリーブの出力ギヤを上記デファレンシャル装置のリングギヤまたはリダクションギヤと噛み合わせる工程と、
    上記従動軸の上記ギヤスリーブから突出した軸端のねじ部にロックナットを締結することにより、上記ギヤスリーブを軸方向に押圧し、上記ギヤスリーブの軸方向他端部を上記従動軸のストッパ部に押し当てて固定する工程と、
    上記ボールベアリングに上記変速機ケースの他方を嵌合させる工程と、を有することを特徴とする無段変速機の組立方法。
JP2004318663A 2004-11-02 2004-11-02 無段変速機の組立構造および組立方法 Expired - Fee Related JP4583139B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004318663A JP4583139B2 (ja) 2004-11-02 2004-11-02 無段変速機の組立構造および組立方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004318663A JP4583139B2 (ja) 2004-11-02 2004-11-02 無段変速機の組立構造および組立方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006132550A JP2006132550A (ja) 2006-05-25
JP4583139B2 true JP4583139B2 (ja) 2010-11-17

Family

ID=36726287

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004318663A Expired - Fee Related JP4583139B2 (ja) 2004-11-02 2004-11-02 無段変速機の組立構造および組立方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4583139B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4799290B2 (ja) * 2006-06-27 2011-10-26 本田技研工業株式会社 パワーユニットの伝動ケース
CN103244656B (zh) * 2013-05-21 2015-10-28 宁波东力机械制造有限公司 太阳轮轴向固定结构
CN108679165B (zh) * 2018-07-16 2023-10-03 浙江联宜电机有限公司 小体积减速箱
CN109540071B (zh) * 2018-12-26 2023-11-24 中国航发中传机械有限公司 用于锥齿轮副的圆周齿隙测量及着色定位装置
CN114382857B (zh) * 2021-12-16 2024-02-13 天津太平洋传动科技有限公司 一种改进型组合式差速器

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000071792A (ja) * 1998-08-31 2000-03-07 Suzuki Motor Corp 衝撃吸収プロペラシャフト構造
JP2004060702A (ja) * 2002-07-25 2004-02-26 Fuji Heavy Ind Ltd 無段変速装置の軸支持構造

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000071792A (ja) * 1998-08-31 2000-03-07 Suzuki Motor Corp 衝撃吸収プロペラシャフト構造
JP2004060702A (ja) * 2002-07-25 2004-02-26 Fuji Heavy Ind Ltd 無段変速装置の軸支持構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006132550A (ja) 2006-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4597138B2 (ja) 無段変速機の前後進切替装置
US7753814B2 (en) Belt type continuously variable transmission
JP5382215B2 (ja) ベルト式無段変速機
JP6217740B2 (ja) 動力伝達装置
JPH06221384A (ja) 変速機の前後進切換装置
JP4583139B2 (ja) 無段変速機の組立構造および組立方法
JP2003166605A (ja) プラネタリギヤ装置
JP2005069370A (ja) 車両用自動変速機の二重軸支持構造
US5087231A (en) Supporting structure for output shaft of automotive transaxle for automotive vehicle
JP4663312B2 (ja) 無段変速機の組立方法
JP4731161B2 (ja) 遊星歯車装置
JP4535918B2 (ja) 無段変速機
JP5968001B2 (ja) 無段変速機及びその組立方法
JP3823404B2 (ja) 無段変速機
JP4606124B2 (ja) 無段変速機
JP4671706B2 (ja) 遊星歯車装置
JP2007298139A (ja) ベルト式無段変速機
JP4700165B2 (ja) ベルト式無段変速装置
JP2005249080A (ja) 差動制限機構付き差動装置
JPH0678780B2 (ja) 摩擦車式無段変速機
JP2017219111A (ja) 無段変速機
JP2006275146A (ja) 変速機の前後進切替装置
JP2010249244A (ja) ベルト式無段変速機
JPH0256539B2 (ja)
JP2008051177A (ja) トルクカム装置およびベルト式無段変速機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090714

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090903

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100309

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100325

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100831

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100831

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees