JP2002160547A - 車両用追従走行制御装置 - Google Patents
車両用追従走行制御装置Info
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Abstract
応じた目標車間距離に徐々に移行するように制御して自
車両の急加減速を回避している場合に、先行車両が停止
したときに自車両が先行車両に極低速で接近していくこ
とを回避する。 【解決手段】 先行車両が割り込んだ時には、割り込み
時車間距離LERR0に応じた徐々に零に収束する補正量を
目標車間距離最終値L0 * に加算して目標車間距離L*
を設定し、この目標車間距離L* を目標車間距離最終値
L0 * に緩やかに収束させて自車両の急加減速を回避し
(ステップS11,S12))、目標車間距離L* を目
標車間距離最終値L0 * に緩やかに収束させている状態
で先行車両が停止したときには、目標車間距離最終値L
ERR0への収束度合を決定するF/Fゲインをこれまでよ
りも大きな値に変更して目標車間距離L* を目標車間距
離最終値L0 * に速やかに収束させる(ステップS1
4,S15)。
Description
間距離を保ちつつ先行車両に追従して走行するようにし
た車両用追従走行制御装置に関する。
としては、数々のものが提案されている。ところで、こ
のように、先行車両に追従して走行している状態で例え
ば車速制御中、或いは車間距離制御中に車両が割り込ん
できたときには、目標車間距離を先行車速に所定の車間
時間を乗じて算出する方法を用いている場合、この目標
車間距離に対してフィードバック制御を行うと、急減速
や急加速することになり、運転者に違和感を与えること
になる。
−20503号公報に記載されているように、例えば割
り込みが行われ、自車両よりも早い車両を目標車間距離
よりも短い車間距離で新たに先行車両として認識した場
合等、先行車両と自車両との間の実車間距離が目標車間
距離よりも急激に減少し減速が必要になると、目標車速
算出に用いる先行車追従制御の応答特性を決定する制御
ゲインを、応答特性が遅くなるように設定して、これと
割り込んできた車両との相対速度、車間距離に基づいて
目標車速を算出している。これによって、結果的に先行
車速に応じた目標車間距離とは別の目標車間距離を算出
しこれに対してフィードバック制御を行うことによっ
て、自車両が急減速することなく、加減速度変動の小さ
い滑らかな制御で定常追従走行に移行させるようにして
いる。
報に記載の車両用追従走行制御装置においては、定常追
従時の車間距離である、先行車速に応じた目標車間距離
最終値に対し、割り込み時の車間距離から前記目標車間
距離最終値に徐々に収束させていくように構成されてい
るため、この徐々に収束させている緩加減速制御中に、
先行車両が加減速を行った場合や先行車両が停車した場
合には、このまま緩加減速制御を継続すると、先行車両
の加減速に対する車速応答性が低下したり、停止した先
行車両に対して自車両が極低速で接近したり、逆に、減
速度が足りずに車間距離が詰まったりしてしまい、運転
者に違和感を与えることになる。
加減速を行った場合や先行車両が停止した時点で緩加減
速制御を終了すると、目標車間距離がステップ状に変化
してしまうため、やはり運転者に違和感を与えることに
なる。そこで、この発明は、上記従来の未解決の問題に
着目してなされたものであり、最終的な目標車間距離、
すなわち、先行車両の加減速により変化した先行車速に
応じた目標車間距離や、先行車両の停止時の車間距離に
スムーズに近づくようにすることによって、運転者に与
える違和感を低減することの可能な車両用追従走行制御
装置を提供することを目的としている。
に、本発明の請求項1に係る車両用追従走行制御装置
は、自車両の速度を検出する自車速検出手段と、先行車
両の速度を検出する先行車速検出手段と、先行車両と自
車両との間の実車間距離を検出する車間距離検出手段
と、先行車両と自車両との間の目標車間距離を設定する
目標車間距離設定手段と、自車両の制動力及び駆動力を
調整する制駆動力制御手段と、前記車間距離検出手段で
検出した実車間距離が前記目標車間距離設定手段で設定
した目標車間距離と一致するように前記自車速検出手段
で検出した自車速に応じて前記制駆動力制御手段を制御
する制御手段と、を備えた車両用追従走行制御装置にお
いて、前記目標車間距離設定手段は、少なくとも前記先
行車速検出手段で検出した先行車速に基づいて前記目標
車間距離を算出する目標車間距離算出手段と、前記先行
車両の変更を検出する先行車両変更検出手段と、前記先
行車両の停止を検出する先行車両停止検出手段と、前記
先行車両変更検出手段で前記先行車両が変更したことを
検出したときには前記実車間距離が前記目標車間距離に
徐々に一致するように前記目標車間距離を補正し、且つ
前記目標車間距離を補正中に前記先行車両が停止したこ
とを検出したときには前記実車間距離が前記目標車間距
離に速やかに一致するように前記目標車間距離を補正す
る補正手段と、を備えることを特徴としている。
離設定手段で設定された目標車間距離と、先行車両と自
車両との間の実車間距離とが一致するように、自車速に
応じて制駆動力制御手段が制御されて車間距離が制御さ
れる。このとき、目標車間距離設定手段では、少なくと
も先行車速に基づいて目標車間距離を算出しており、先
行車両と所定の車間距離を保って追従走行する定常追従
を行っている場合には、目標車間距離と実車間距離とが
一致するように制御が行われるが、先行車両の変更を検
出したときには、前記先行車速に基づく目標車間距離
は、この目標車間距離に前記実車間距離が徐々に近づく
ように補正され、この補正された目標車間距離に基づい
て制御が行われる。すなわち、他車両の割り込みや自車
両の車線変更等によって先行車両が変更したときには目
標車間距離と実車間距離との差が変化することからこれ
に伴って自車速が急変することになるが、実車間距離が
目標車間距離に徐々に一致するように目標車間距離を補
正するから、自車速の急変が回避される。
車両が停止したことを検出したときには、前記先行車速
に基づく目標車間距離は、この目標車間距離に前記実車
間距離が速やかに一致するように目標車間距離が補正さ
れ、この補正された目標車間距離に基づいて制御が行わ
れる。すなわち、目標車間距離を補正している状態では
実車間距離が徐々に先行車速に基づく目標車間距離に一
致するように制御が行われており、この状態で先行車両
が停止した場合には引き続き緩やかに先行車両に接近し
ていくことになり、停止している先行車両に対して自車
両は極低速で接近していくことになる。しかしながら、
先行車両の停止を検出したときには、先行車速に基づく
目標車間距離は、実車間距離が目標車間距離に速やかに
一致するように補正されるから、停止している先行車両
にのろのろと接近していくことはなく速やかに接近する
ことになる。
装置は、自車両の速度を検出する自車速検出手段と、先
行車両の速度を検出する先行車速検出手段と、先行車両
と自車両との間の実車間距離を検出する車間距離検出手
段と、少なくとも前記先行車速検出手段で検出した先行
車速に基づいて目標車間距離最終値を算出する目標車間
距離最終値算出手段と、前記先行車両の変更を検出する
先行車両変更検出手段と、前記先行車両の停止を検出す
る先行車両停止検出手段と、当該先行車両変更手段で前
記先行車両の変更を検出した時点での前記実車間距離に
基づいて前記目標車間距離最終値に徐々に収束する過渡
目標車間距離を算出する過渡目標車間距離算出手段と、
定常追従時には前記目標車間距離最終値を前記目標車間
距離として設定し、前記先行車両が変更したことを検出
したときには前記目標車間距離最終値に代えて前記過渡
目標車間距離を前記目標車間距離として設定する目標車
間距離設定手段と、自車両の制動力及び駆動力を調整す
る制駆動力制御手段と、前記車間距離検出手段で検出し
た実車間距離が前記目標車間距離設定手段で設定した目
標車間距離と一致するように前記自車速検出手段で検出
した自車速に応じて前記制駆動力制御手段を制御する制
御手段と、を備えた車両用追従走行制御装置であって、
前記過渡目標車間距離算出手段は、前記先行車両停止検
出手段で前記先行車両が停止したことを検出したときに
は前記過渡目標車間距離を速やかに前記目標車間距離最
終値に収束させるようになっていることを特徴としてい
る。
離設定手段で設定された目標車間距離と、先行車両と自
車両との間の実車間距離とが一致するように、自車速に
応じて制駆動力制御手段が制御されて車間距離が制御さ
れる。このとき、目標車間距離設定手段では、少なくと
も先行車速に基づいて目標車間距離最終値を算出してお
り、先行車両と所定の車間距離を保って追従走行する定
常追従を行っているときにはこの目標車間距離最終値が
目標車間距離として設定されて、この目標車間距離最終
値と実車間距離とが一致するように制御が行われるが、
先行車両の変更を検出したときには、目標車間距離最終
値に代えて過渡目標車間距離が目標車間距離として設定
される。この過渡目標車間距離は、先行車両が変更した
ことを検出した時点の実車間距離に基づいて設定され、
目標車間距離最終値に徐々に収束するよう設定される。
が変更したときには目標車間距離と実車間距離との差が
変化することから自車速が急変することになるが、先行
車両が変更したときには目標車間距離最終値に代えて過
渡目標車間距離が目標車間距離として設定され、この過
渡目標車間距離は徐々に目標車間距離最終値に収束する
から、この過渡目標車間距離に基づいて制御を行うこと
によって自車速の急変が回避される。
距離最終値に収束していない状態で先行車両が停止した
ことを検出したときには、過渡目標車間距離の目標車間
距離最終値への収束度合がこれまでよりも大きな値に変
更され、その結果、速やかに目標車間距離最終値に収束
することになる。すなわち、過渡目標車間距離が目標車
間距離最終値に収束していない状態では、実車間距離が
徐々に目標車間距離最終値に一致するように制御が行わ
れており、この状態で先行車両が停止した場合には引き
続き緩やかに先行車両に接近していくことになって、極
低速で先行車両に接近することになる。しかしながら、
先行車両の停止を検出したときには、実車間距離が目標
車間距離最終値に速やかに一致するように制御されるか
ら、停止している先行車両にのろのろと接近することは
なく、速やかに接近することになる。
装置は、請求項2記載の車両用追従走行制御装置におい
て、前記過渡目標車間距離算出手段は、前記先行車両の
停止を検出し且つ少なくとも前記自車速が所定値以下又
は前記実車間距離が所定値以下となったときに、前記過
渡目標車間距離を前記目標車間距離最終値に速やかに収
束させるようになっていることを特徴としている。
間距離算出手段は、先行車両の停止が検出され、且つ、
自車速が所定値以下又は実車間距離が所定値以下となっ
たときに収束度合が大きな値に変更される。ここで、先
行車両の停止が検出されたときに収束度合が大きな値に
変更されると、自車両が比較的高速で走行している場合
には、目標車間距離を速やかに目標車間距離最終値に収
束させるために自車速がさらに高速になり、停止してい
る先行車両に高速で接近することになる。しかしなが
ら、自車速が所定値以下となったときに収束度合を変更
することによって、停止している先行車両に高速で接近
することが回避される。
に収束度合が大きな値に変更されると、自車両よりも遠
方で先行車両が停止した場合には、目標車間距離を速や
かに目標車間距離最終値に収束させると、先行車両が遠
方にあるほど自車速は増加し、急加減速が生じることに
なる。しかしながら、車間距離が所定値以下となったと
きに収束度合を変更することによって、停止している先
行車両に高速で接近することが回避される。
装置は、請求項2又は3記載の車両用追従走行制御装置
において、前記過渡目標車間距離算出手段は、前記過渡
目標車間距離を収束ゲインに基づいて算出し、前記先行
車両の停止を検出したときには、当該収束ゲインを先行
車両の非停止時よりも大きくすることにより前記収束度
合を大きくするようになっていることを特徴としてい
る。
間距離を収束ゲインに基づいて算出しており、先行車両
が停止したことを検出したときには、収束ゲインを、先
行車両が停止していないときよりも大きくしている。し
たがって、停止時には収束ゲインがより大きく設定され
るから、過渡目標車間距離は、より速やかに目標車間距
離最終値に収束することになる。
装置は、請求項4記載の車両用追従走行制御装置におい
て、前記収束ゲインを、前記先行車両の変更を検出した
時点での、前記目標車間距離最終値と前記実車間距離と
の偏差及び前記先行車両と自車両との相対車速に基づい
て設定することを特徴としている。この請求項5に係る
発明では、先行車両の変更を検出した時点での目標車間
距離最終値と実車間距離との偏差と、先行車両の変更を
検出した時点での、先行車両と自車両との相対車速とに
基づいて、収束ゲインが設定されるから、先行車両の変
更を検出した時点での、先行車両と自車両との状態に適
した収束ゲインが設定されることになる。
装置は、請求項1乃至5の何れかに記載の車両用追従走
行制御装置において、前記先行車両停止検出手段は、前
記先行車速検出手段で検出した先行車速が所定値以下で
あるとき、前記先行車両が停止していると判定するよう
になっていることを特徴としている。この請求項6に係
る発明では、先行車両停止検出手段では、先行車速検出
手段で検出した先行車速が、予め設定した先行車両が停
止したとみなすことの可能な所定値以下であるときに先
行車両が停止していると判定する。よって、例えば、先
行車両の車速を高精度に検出することができないような
場合等には、先行車速と先行車両の実際の状態とが一致
しない場合があるが、先行車速がある程度小さくなった
ときには先行車両は停止していると判定するから、先行
車速の精度が悪い場合でも的確に制御を行うことが可能
となる。
装置は、自車両の速度を検出する自車速検出手段と、先
行車両の速度を検出する先行車速検出手段と、先行車両
と自車両との間の実車間距離を検出する車間距離検出手
段と、先行車両の変更を検出する先行車両変更検出手段
と、少なくとも前記先行車速検出手段で検出した先行車
速に基づいて目標車間距離最終値を算出する目標車間距
離最終値算出手段と、前記先行車両変更検出手段で前記
先行車両の変更を検出した時点での前記実車間距離及び
前記目標車間距離最終値の偏差に基づいて徐々に零に収
束する目標車間距離過渡値を算出する目標車間距離過渡
値算出手段と、前記目標車間距離最終値と前記目標車間
距離過渡値との和に基づいて先行車両と自車両との間の
目標車間距離を算出する目標車間距離算出手段と、自車
両の制動力及び駆動力を調整する制駆動力制御手段と、
前記車間距離検出手段で検出した実車間距離が前記目標
車間距離算出手段で算出した目標車間距離と一致するよ
うに前記自車速検出手段で検出した自車速に応じて前記
制駆動力制御手段を制御する制御手段と、を備えた車両
用追従走行制御装置であって、前記目標車間距離算出手
段は、自車両の前記目標車間距離最終値に対する応答特
性が前記目標車間距離過渡値に対する応答特性よりも速
くなるように前記目標車間距離を算出することを特徴と
している。
離算出手段で算出された目標車間距離と、先行車両と自
車両との間の実車間距離とが一致するように、自車速に
応じて制駆動力制御手段が制御された車間距離が制御さ
れる。このとき、目標車間距離算出手段では、先行車両
変更検出手段で先行車両の変更、つまり、割り込みによ
る先行車両の切り替わり、追いつきによる先行車両の新
規検出、車線変更等による先行車両がなくなること、等
を検出したときの実車間距離と目標車間距離最終値との
偏差に基づいて算出される目標車間距離過渡値と、少な
くとも先行車速に基づいて算出される目標車間距離最終
値との和に基づいて目標車間距離を算出するが、目標車
間距離最終値に対する応答特性は、目標車間距離過渡値
に対する応答特性よりも速くなるように算出される。
生じた場合には、目標車間距離最終値に対する応答特性
は目標車間距離過渡値に対する応答特性よりも速くなる
ように設定されるから、目標車間距離は、目標車間距離
過渡値の応答特性に応じて緩やかに目標車間距離最終値
に収束することになり、実際の車間距離は緩やかに目標
車間距離最終値へと移行する。一方、先行車両が減速或
いは加速した場合には、目標車間距離最終値が変化する
が、目標車間距離最終値に対する応答特性は、目標車間
距離過渡値に対する応答特性よりも速いから、目標車間
距離は速やかに目標車間距離最終値に収束することにな
り、速やかに目標車間距離最終値が確保されることにな
る。
装置は、請求項7記載の車両用追従走行制御装置におい
て、前記先行車両変更検出手段は、先行車両の有無を検
出する先行車両有無検出手段で先行車両を検出しない状
態から検出する状態となったとき、前記車間距離検出手
段で検出される実車間距離の変化量が基準値以上となっ
たとき、先行車両と自車量との相対車速を検出する相対
車速検出手段で検出される相対車速の変化量が基準値以
上となったとき、先行車両と自車両との横方向の距離を
検出する横方向距離検出手段で検出する横方向距離の変
化量が基準値以上となったとき、の少なくとも何れか一
つが成立したとき、前記先行車両が変更したと判定する
ようになっていることを特徴としている。
検出しない状態から先行車両を検出する状態となったと
き、先行車両と自車両との間の実車間距離の変化量が基
準値以上となったとき、先行車両と自車両との相対車速
の変化量が基準値以上となったとき、先行車両と自車両
との間の横方向の距離の変化量が基準値以上となったと
き、の何れか一つが成立したときに、先行車両が変更し
たと判定するから、先行車両の変更、つまり、割り込み
による先行車両の切り替わり、追いつきによる先行車両
の新規検出、車線変更等による先行車両がなくなるこ
と、等を容易に検出することが可能となる。
装置は、自車両の速度を検出する自車速検出手段と、先
行車両と自車両との間の実車間距離を検出する車間距離
検出手段と、先行車両と自車両との間の目標車間距離を
算出する目標車間距離算出手段と、自車両の制動力及び
駆動力を調整する制駆動力制御手段と、前記車間距離検
出手段で検出した実車間距離が前記目標車間距離算出手
段で算出した目標車間距離と一致するように前記自車速
検出手段で検出した自車速に応じて前記制駆動力制御手
段を制御する制御手段と、を備えた車両用追従走行制御
装置であって、前記目標車間距離算出手段は、先行車両
の変更を検出する先行車両変更検出手段と、先行車両の
減速を検出する先行車両減速検出手段と、少なくとも前
記先行車速検出手段で検出した先行車速に基づき目標車
間距離最終値を算出する目標車間距離最終値算出手段
と、前記先行車両変更検出手段で前記先行車両の変更を
検出した時点での前記実車間距離及び前記目標車間距離
最終値の偏差に基づいて徐々に零に収束する目標車間距
離過渡値を算出する目標車間距離過渡値算出手段と、を
有し、前記目標車間距離最終値及び前記目標車間距離過
渡値の和に基づいて前記目標車間距離を算出し、且つ前
記先行車両減速検出手段で前記先行車両の減速を検出し
たときには前記目標車間距離を前記目標車間距離最終値
に速やかに収束させることを特徴としている。
離算出手段で算出された目標車間距離と、先行車両と自
車両との間の実車間距離とが一致するように、自車速に
応じて制駆動力制御手段が制御された車間距離が制御さ
れる。このとき、目標車間距離算出手段では、先行車両
変更検出手段で先行車両の変更、つまり、割り込みによ
る先行車両の切り替わり、追いつきによる先行車両の新
規検出、車線変更等による先行車両がなくなること、等
を検出したときの実車間距離と目標車間距離最終値との
偏差に基づいて算出される目標車間距離過渡値と、少な
くとも先行車速に基づいて算出される目標車間距離最終
値との和に基づいて目標車間距離を算出する。
生じた場合には、目標車間距離は、緩やかに目標車間距
離最終値に収束することになり、急激な加減速が生じる
ことはなく、実車間距離は、緩やかに目標車間距離最終
値に移行することになる。さらにこの緩やかに目標車間
距離が目標車間距離最終値に収束しているときに、前記
先行車両減速検出手段で先行車両の減速を検出したとき
には、目標車間距離を速やかに目標車間距離最終値に収
束させる。つまり、先行車両が減速すると、実車間距離
が短くなるため目標車間距離を下回る場合があり、この
状態で、目標車間距離を緩やかに目標車間距離最終値に
収束させる制御を継続して行うと、先行車両が遠方にい
るにも係わらず、自車両は減速してしまうことになって
運転者に違和感を与えることになる。しかしながら、先
行車両の減速を検出した場合には、目標車間距離を目標
車間距離最終値に速やかに収束させるから、自車両が不
自然な減速を行うことが回避される。
御装置は、請求項9記載の車両用追従走行制御装置にお
いて、前記目標車間距離算出手段は、前記先行車両の減
速を検出し且つ前記実車間距離が前記目標車間距離最終
値よりも所定値以上大きいときに前記目標車間距離を前
記目標車間距離最終値に速やかに収束させることを特徴
としている。
距離算出手段では、先行車両減速検出手段で先行車両の
減速を検出し、且つ実車間距離と目標車間距離最終値と
の偏差が予め設定した所定値以上のときに、目標車間距
離を目標車間距離最終値に速やかに収束させる。したが
って、先行車両が減速した場合、実車間距離が目標車間
距離最終値よりも大きい場合、つまり先行車両が遠方に
いる状態では速やかに目標車間距離最終値に収束させる
から、車間距離は目標車間距離最終値に速やかに収束す
ることになって必要以上の減速を行うことがない。
御装置は、請求項9又は10に記載の車両用追従走行制
御装置において、前記目標車間距離過渡値算出手段は、
前記目標車間距離過渡値を収束ゲインに基づいて算出
し、前記先行車両の減速を検出したときには前記収束ゲ
インの収束度合を先行車両の非減速時よりも大きくする
ようになっていることを特徴としている。
距離過渡値を収束ゲインに基づいて算出しており、先行
車両が減速したことを検出したときには、収束ゲインを
先行車両が減速していないときよりも大きくしている。
したがって、減速時には収束ゲインがより大きく設定さ
れるから、目標車間距離過渡値は、より速やかに目標車
間距離最終値に収束することになる。
制御装置は、請求項11記載の車両用追従走行制御装置
において、前記収束ゲインを、前記先行車両の変更を検
出した時点での、前記目標車間距離最終値と前記実車間
距離との偏差及び前記先行車両と自車両との相対車速に
基づいて設定することを特徴としている。この請求項1
2に係る発明では、先行車両の変更を検出した時点での
目標車間距離最終値と実車間距離との偏差と、先行車両
の変更を検出した時点での先行車両と自車両との相対速
度とに基づいて、収束ゲインが設定されるから、先行車
両の変更を検出した時点での、先行車両と自車両との状
態に適した収束ゲインが設定されることになる。
制御装置によれば、目標車間距離を設定する際に、定常
追従時には先行車速に基づいて目標車間距離を算出する
が、先行車両の変更を検出したときには、前記目標車間
距離を、この目標車間距離に実車間距離が徐々に近づく
ように補正して、割り込み等による先行車両の変更に伴
って自車速が急変することを回避し、さらに目標車間距
離を補正している状態で先行車両が停止したときには、
目標車間距離を、この目標車間距離に実車間距離が速や
かに一致するように補正するから、自車両が、停止して
いる先行車両に極低速で接近していくことを回避するこ
とができる。
装置によれば、定常追従時には目標車間距離最終値を目
標車間距離として設定し、先行車両の変更を検出したと
きには、目標車間距離最終値に代えて過渡目標車間距離
が目標車間距離として設定し、この過渡目標車間距離
を、先行車両が変更したことを検出した時点の実車間距
離に基づいて設定し目標車間距離最終値に徐々に収束す
るように設定したから、割り込み時等に目標車間距離と
実車間距離との差が変化することに起因して自車速が急
変することを回避することができる。また、過渡目標車
間距離が目標車間距離最終値に収束していない状態で先
行車両が停止したことを検出したときには、過渡目標車
間距離の目標車間距離最終値への収束度合を大きくし速
やかに目標車間距離最終値に収束するようにしたから、
自車両が停止している先行車両に極低速で接近していく
ことを回避することができる。
装置によれば、先行車両の停止を検出し且つ少なくとも
自車速が所定値以下又は実車間距離が所定値以下となっ
たときに、収束度合を大きくするようにしたから、収束
度合を変更することに起因して自車両が停止している先
行車両に高速で接近することを回避することができる。
装置によれば、過渡目標車間距離を収束ゲインに基づい
て算出し、先行車両が停止した時には収束ゲインを先行
車両の非停止時よりも大きくすることにより収束度合を
大きくするようにしたから、過渡目標車間距離の収束度
合を容易に変更することができる。また、請求項5に係
る車両用追従走行制御装置によれば、収束ゲインを、先
行車両の変更を検出した時点での、目標車間距離最終値
と実車間距離との偏差及び先行車両と自車両との相対車
速に基づいて設定するから、先行車両の変更を検出した
時点での、先行車両と自車両との状態に応じて適切な収
束ゲインを設定することができる。
装置によれば、先行車速検出手段で検出した先行車速が
所定値以下であるときに、先行車両が停止していると判
定するようにしたから、先行車速検出手段の検出精度に
係わらず的確に先行車両の停止を検出することができ
る。また、請求項7に係る車両用追従走行制御装置によ
れば、少なくとも先行車速に基づいて算出される目標車
間距離最終値と先行車両の変更を検出したときの実車間
距離と目標車間距離最終値との偏差に基づいて算出され
る目標車間距離過渡値との和に基づいて目標車間距離を
算出し、このとき、目標車間距離最終値に対する応答特
性は、目標車間距離過渡値に対する応答特性よりも速く
なるように目標車間距離を算出しているから、先行車両
の変更時には急な加減速を回避し、目標車間距離最終値
に緩やかに移行させることができると共に、先行車両が
減速或いは加速した場合には、速やかに目標車間距離最
終値に収束させることができる。
装置によれば、先行車両の検出状態の変化、先行車両と
自車両との実車間距離、相対車速或いは横方向の距離の
変化量に基づいて先行車両の変更を容易に検出すること
ができる。また、請求項9に係る車両用追従走行制御装
置によれば、少なくとも先行車速に基づいて算出される
目標車間距離最終値と先行車両の変更を検出したときの
実車間距離と目標車間距離最終値との偏差に基づいて算
出される目標車間距離過渡値との和に基づいて目標車間
距離を算出するが、先行車両の減速を検出したときには
目標車間距離を目標車間距離最終値に速やかに収束させ
るから、先行車両が遠方にいる状態でその減速に伴って
自車両が減速することを回避することができ、運転者に
違和感を与えることを回避することができる。
御装置によれば、先行車両の減速を検出し且つ実車間距
離と目標車間距離最終値との偏差が所定値以上とのきに
のみ、目標車間距離を目標車間距離最終値に速やかに収
束させるから、実車間距離が目標距離最終値にほぼ一致
している場合等に、不必要に減速を行うことを回避する
ことができる。
御装置によれば、目標車間距離過渡値を収束ゲインに基
づいて算出し、先行車両の減速を検出したときにはこの
収束ゲインの収束度合を先行車両の非減速時よりも大き
くするようにしたから、目標車間距離過渡値の収束度合
を容易に変更することができる。さらに、請求項12に
係る車両用追従走行制御装置によれば、収束ゲインを、
先行車両の変更を検出した時点での、目標車間距離最終
値と実車間距離との偏差及び先行車両と自車両との相対
車速に基づいて設定するから、先行車両の変更を検出し
た時点での、先行車両と自車両との状態に応じて適切な
収束ゲインを設定することができる。
に基づいて説明する。図1は本発明を後輪駆動車に適用
した場合の第1の実施の形態を示す概略構成図である。
図中、1FL,1FRは従動輪としての左右の前輪、1
RL,1RRは駆動輪としての後輪であって、後輪1R
L,1RRは、エンジン2の駆動力が自動変速機3、プ
ロペラシャフト4、最終減速装置5、及びドライブシャ
フト6を介して伝達されて回転駆動される。
Rには、それぞれ制動力を発生するディスクブレーキ7
が設けられ、これらディスクブレーキ7の制動油圧が制
動制御装置8によって制御される。この制動制御装置8
は、ブレーキペダル8aの踏み込みに応じて制動油圧を
発生すると共に、追従制御用コントローラ20からの目
標制動圧PB * に応じた制動油圧を発生するように構成
されている。
るエンジン出力制御装置9が設けられている。このエン
ジン出力制御装置9は、例えば、エンジン出力の制御方
法として、スロットルバルブの開度THを調整してエン
ジン回転数を制御する方法と、アイドルコントロールバ
ルブの開度THを調整してエンジン回転数を制御する方
法と、アイドルコントロールバルブの開度を調整してエ
ンジン2のアイドル回転数を制御する方法とが考えられ
るが、この実施の形態では、スロットルバルブ11の開
度を調整する方法が採用されている。
制御する変速機制御装置10が設けられている。一方、
車両の前方側の車体下部には、先行車両との間の車間距
離Lを検出する車間距離センサ12が設けられている。
このら車間距離センサ12は、例えばレーザー光を前方
に掃射して先行車両からの反射光を受光するレーザ方式
で構成され、先行車両からの反射光を受光することによ
り、先行車両と自車両との車間距離Lを計測するように
なっている。そして、車間距離センサ12は、前方の先
行車両を捕捉可能に設定されている。
例えばミリ波や超音波を利用して計測する距離センサを
適用することもできる。また、車両には、プロペラシャ
フト4の回転速度を検出することにより、自車速Vsを
検出する車速センサ13が配設されている。さらに、追
従制御を行うか否かを選択するセットスイッチ14と、
追従制御における希望車速を設定するための車速設定装
置15とが設けられている。
出するスロットル開度センサ16、エンジン回転速度を
検出するエンジン回転速度センサ17、トルクコンバー
タの出力回転速度を検出するトルクコンバータ出力回転
速度センサ18、ブレーキペダル8aの踏み込み時にオ
ン状態となるブレーキスイッチ19が設けられている。
13、スロットル開度センサ16、エンジン回転速度セ
ンサ17、トルクコンバータ出力回転速度センサ18、
ブレーキスイッチ19の各検出信号並びに追従制御を行
うか否かを選択するセットスイッチ14のスイッチ信号
及び車速設定装置15の車速設定信号が追従制御用コン
トローラ20に入力される。
は、各種センサからの検出信号及びスイッチ信号等とい
った各種センサからの検出信号とに基づいて、制動制御
装置8、エンジン出力制御装置9及び変速機制御装置1
0を制御することにより、先行車両及び後続車両との間
に適正な車間距離を維持しながら追従走行する追従走行
制御を行う。
ばマイクロコンピュータと、記憶装置等といった周辺装
置とを含んで構成されている。そして、図2のブロック
図に示すように、自車両と先行車両との間の車間距離L
は車間距離センサ12で計測され、車間距離検出部21
に入力されて車間距離Lが算出されると共に、この車間
距離Lが微分されて相対速度Vrが算出される。そし
て、前記相対速度Vrは目標車間距離最終値算出部22
に入力され、また、前記車間距離L及び相対速度Vrは
目標車間距離及び目標相対車速算出部23と車間距離F
/B制御部24とに入力される。
前記相対速度Vrと車速センサ13で検出した自車速V
sとをもとに次式(1)にしたがって先行車速Vtを算
出して目標車間距離最終値L0 * を算出し、これを前記
目標車間距離及び目標相対車速算出部23に出力する。
なお、式(1)中のTは、確保したい車間時間、Lsは
停車時に確保したい車間距離(例えば4m程度)であ
る。
目標車間距離最終値算出部22からの目標車間距離最終
値L0 * と前記相対車速Vr及び車間距離Lと自車速V
sとを入力し、これらに基づいて、次式(2)に基づい
て目標車間距離L* を算出し、さらにこの目標車間距離
L* を1階微分して目標相対車速Vr*を算出する。そ
して、これらを前記車間距離F/B制御演算部24に出
力する。なお、式(2)中のLERR0は、先行車両が割り
込んだ時点での前記目標車間距離最終値L0 * とこの時
点における車間距離Lとの差(=L−L0 * )である。
* 及び目標相対車速Vr* と、前記車間距離検出部21
からの相対車速Vr及び車間距離Lと、自車速Vsとを
入力し、これらをもとに、車間距離Lを目標車間距離L
* に応じた値とするための目標車速Vs* を算出する。
力され、車速制御部25では、自車速Vsを目標車速V
s* に応じた値とするための駆動軸トルクの指令値Tq
* を算出する。駆動軸トルク制御部26では、駆動軸ト
ルク指令値Tq* をもとに目標制動圧PB * 又は、スロ
ットル開度指令値θ* を算出し、これらを、制御対象と
しての制動制御装置8又はエンジン出力制御装置9に、
制動圧指令値PB * 又はスロットル開度指令値θ* とし
て出力する。
速算出部23の詳細を表すブロック図であって、目標車
間距離及び目標相対車速算出部23は、自車速Vsと相
対車速Vrとから先行車速Vtを推定する先行車速推定
部23aと、先行車速Vtをもとに先行車が停止したか
どうかを判定する先行車停止判断部23bと、自車速V
s、相対車速Vr、車間距離L、目標車間距離最終値L
0 * と、前記先行車停止判断部23bの判断結果とをも
とに、前記式(2)中のωτ及びζであるF/Fゲイン
を算出するF/Fゲイン算出部23cと、自車速Vs、
相対車速Vr、車間距離L、目標車間距離最終値L0 *
と、前記F/Fゲイン算出部23cからのF/Fゲイン
ωτ及びζをもとに、目標車間距離L* 及び目標相対車
速Vr*を算出する目標車間距離及び目標相対車速演算
部23dとから構成されている。
て、図4中の走行抵抗推定部は、目標駆動軸トルク指令
値Tq* と自車速Vsとから次式(3)を用いて走行抵
抗TDHを推定し、これをフィードバックすることで勾
配、空気抵抗及び転がり抵抗等の外乱の影響を除去す
る。なお、式(3)中のMV は車重、sはラプラス演算
子、H(s)はフィルタである。
系への外乱が除去されたとすると、目標車速Vs* から
自車速Vsまでの伝達特性は、次式(4)で表すことが
できる。 これにより、制御ゲインKspを適当な値に設定すること
により、車速制御系の応答特性を、所望の応答特性に一
致させることができる。
との偏差に制御ゲインKSPを乗算した値と走行抵抗TDH
との偏差から、駆動軸トルク指令値Tq* を算出するこ
とができる。図5は、前記駆動軸トルク制御部26の詳
細を示すブロック図である。図中、26aは、駆動軸ト
ルク指令値Tq* に基づいて、自動変速機3の状態やそ
の変速比等を考慮してエンジントルク指令値TE * を算
出するエンジントルク指令値演算部、26bは、エンジ
ントルク指令値演算部26aで算出したエンジントルク
指令値TE * とエンジン出力制御装置9からのエンジン
回転数NE とをもとに、例えばエンジントルクとスロッ
トル開度とエンジン回転数との対応を表すエンジンマッ
プを参照すること等によって、エンジントルク指令値T
E * を出力させるためのスロットル開度指令値θ* を演
算するスロットル開度演算部である。
れたスロットル開度指令値θ* は、エンジントルク演算
部26cに入力され、エンジントルク演算部26cで
は、スロットル開度指令値θ* とエンジン回転数NE と
をもとに、例えば予め設定されたエンジン回転数NE に
対するエンジントルクを表すテーブルマップを参照し
て、スロットル開度が全閉状態である場合のエンジント
ルクTELIMを演算する。
れたスロットル開度が全閉状態である場合のエンジント
ルクTELIMは、制駆動力補正値演算部26dに入力さ
れ、この制駆動力補正値演算部26dでは、このエンジ
ントルクTELIMに基づいてスロットル開度が全閉状態で
あるときにエンジン2が発生する駆動軸トルクTq0 を
算出し、制動力演算部26eは、駆動軸トルク指令値T
q* とスロットル開度が全閉状態であるときにエンジン
2が発生する駆動軸トルクTq0 との差から、ブレーキ
液圧サーボ系に入力するブレーキ操作量、すなわち制動
圧指令値PB * を算出する。
をRT 、自動変速機3の変速比をR AT、ディファレンシ
ャルギヤ比をRDEF 、エンジンイナーシャをJE 、エン
ジン回転数をNE とすると、駆動軸トルクTqとエンジ
ントルクTE との関係は、次式(5)で表すことができ
る。 Tq=RT ・RAT・RDEF ・TE −JE ・(dNE /dt) ……(5) したがって、駆動軸トルク指令値Tq* に対し、次式
(6)に基づいてエンジントルク指令値TE * を算出
し、このエンジントルク指令値TE * を発生させるスロ
ットル開度θをエンジンマップを用いて算出し、このス
ロットル開度θが全閉であるか否かを判断する。
ロットル開度θが、θ>0であれば、ブレーキを使わず
にエンジントルクのみで駆動軸トルク指令値Tq* で指
定されたトルクを実現することができる。一方、θ=0
であれば、スロットル開度を全閉とし、このときのエン
ジン2によって出力される駆動軸トルクを考慮して駆動
軸トルクを指令値に一致させるためのブレーキ操作量を
演算する。
TE * とブレーキトルク指令値TBR * との分配制御則は
次のようになる。すなわち、前記エンジントルク指令値
TE * に基づき算出されるスロットル開度指令値θ* が
θ* >0であるときには、次式(7)となり、駆動軸ト
ルク指令値Tq* に対して(8)式に示すエンジントル
クを発生させればよい。
には、スロットル開度が零のときのエンジントルクをT
ELIMとすると、前記(5)式は、次式(9)となるか
ら、駆動軸トルク指令値Tq* に対して(10)式のブ
レーキトルクを発生させればよい。
半径をRB 、ブレーキパッド摩擦係数をμB とすると、
ブレーキトルク指令値TBRに対してブレーキ操作量であ
る制動圧指令値PB * は、次式(11)となる。
トローラ20で実行する追従走行制御処理の処理手順を
示す図6のフローチャートを伴って説明する。追従制御
用コントローラ20では、図6に示す追従走行制御処理
を例えば10msec毎のタイマ割り込み処理として実
行する。なお、この処理は、セットスイッチ14のスイ
ッチ信号がオフ、つまり追従走行指示が行われていない
とき、また、ブレーキスイッチ19がオン状態、つまり
ブレーキペダル8aが踏み込まれていると判定されると
きには行わない。また、処理中で使用されるフラグF1
〜F3 は起動時には初期値として零に設定されている。
ず、ステップS1で、車間距離センサ12、車速センサ
13の各検出信号、また、セットスイッチ14のスイッ
チ信号、車速設定装置15の設定信号等を読み込み、自
車速Vs、車間距離Lを算出する。次いで、ステップS
2に移行し、ステップS1で算出した車間距離Lを微分
して自車両と先行車両との相対車速Vrを算出する。
両を検出したか否かを判定する。この判定は、例えば、
車間距離センサ12の検出信号から車間距離Lを算出
し、この車間距離Lが車間距離センサ12の検出限界値
以内であるかどうかを判定することにより行う。そし
て、車間距離Lが検出限界値よりも大きいときには先行
車がないものと判断して、ステップS4でフラグF1 及
びF2 及びF3 をF1 =0、F2 =0、F3 =0に設定
した後、後述のステップS22に移行する。一方、車間
距離Lが検出限界値以内であるときには先行車があるも
のと判断してステップS5に移行する。
行中であるかどうかを判定する。この判定は、例えば、
相対車速Vrの絶対値が所定値未満VrS (|Vr|<
Vr S )であり、且つ車間距離Lと予め設定された定常
時における目標車間距離LU * との偏差の絶対値が所定
値ΔLS 未満(|LU * −L|<ΔLS )であるという
判定条件を満足するか否かによって行う。
定されるときにはステップS6に移行し、フラグF1 が
F1 =1であるかどうかを判定する。そして、フラグF
1 がF1 =1でないときにはステップS7に移行し、次
式(12)に基づいて割り込み時の車間距離偏差LERR0
を算出する。そして、この割り込み時車間距離偏差L
ERR0と前記ステップS2で算出した相対速度Vrを所定
の記憶領域に保存する。そして、ステップS8に移行す
る。フラグF1 がF1 =1でないときにはそのままステ
ップS8に移行する。
車両の車速Vtが、予め設定した前記先行車両が停止し
たとみなすことの可能なしきい値V1 (例えば、1km
/h程度)を下回るかどうかを判定し、Vt<V1 であ
るときには、ステップS9に移行する。このステップS
9では、自車速Vsが、予め設定した自車両が低速走行
状態にあるとみなすことの可能なしきい値V2 (例え
ば、12km/h程度)を下回るかどうかを判定する。
ップS10に移行してフラグF2 がF2 =1であるかど
うかを判定し、フラグF2 がF2 =1でないときにはス
テップS11に移行して、前記ステップS7で算出した
割り込み時車間距離偏差LER R0とステップS2で算出し
た相対速度Vrとに対応するF/Fゲインζ及びωτ
を、後述の図7及び図8に示すゲインマップにしたがっ
て設定する。そして、フラグFをF2 =1に設定した
後、後述のステップS12に移行する。前記ステップS
10でフラグF2 がF2 =1であるときにはそのままス
テップS12に移行する。
しきい値V1 を下回らないとき、またステップS9で自
車速Vsがしきい値V2 を下回らないときにはステップ
S13に移行してフラグF3 がF3 =1であるかどうか
を判定し、フラグF3 がF3=1でないときにはステッ
プS14に移行し、ステップS7で算出した割り込み時
車間距離偏差LERR0とステップS2で算出した相対速度
Vrとに対応するF/Fゲインζ及びωτを、後述の図
7及び図9に示すゲインマップにしたがって設定する。
そして、フラグF3 をF3 =1に設定した後、ステップ
S15に移行する。前記ステップS13でフラグF3 が
F3 =1であるときにはそのままステップS15に移行
する。
走行中であると判定されるときには、ステップS16に
移行し、各フラグF1 〜F3 をF1 =0、F2 =0、F
3 =0に設定した後、ステップS17に移行する。そし
て、前記ステップS12では、ステップS11の処理で
図7及び図8に示すゲインマップから設定したF/Fゲ
インζ及びωτと、ステップS7で算出した割り込み時
車間距離偏差LERR0と、先行車速Vtに基づき前記
(1)式で算出される目標車間距離最終値L0 * とをも
とに、前記(2)式にしたがって目標車間距離L* を算
出する。また、算出した目標車間距離L* を微分して目
標相対車速Vr* を算出する。
の処理で図7及び図9に示すゲインマップから設定した
F/Fゲインζ及びωτと、ステップS7で算出した割
り込み時車間距離偏差LERR0と、先行車速Vtに基づき
前記(1)式で算出される目標車間距離最終値L0 * と
をもとに、前記(2)式にしたがって目標車間距離L *
を算出する。また、算出した目標車間距離L* を微分し
て目標相対車速Vr*を算出する。
基づき目標車間距離最終値L0 * を算出し、これを目標
車間距離L* として設定する。また、目標相対車速Vr
* を零として設定する。ここで前記図7は、F/Fゲイ
ンζを設定するためのゲインマップであって、割り込み
時車間距離偏差LERR0と相対速度Vrとに応じて設定さ
れる。そして、F/Fゲインζは、割り込み時車間距離
偏差LERR0が零から負方向に増加するほど、つまり先行
車両と自車両とが近づくほど大きくなる傾向に設定さ
れ、また零から正方向に増加するほど、つまり先行車両
と自車両とが遠ざかる傾向にあるほど、小さくなる傾向
に設定される。また、相対速度Vrが零から負方向に増
加し、すなわち自車両と先行車両とが近づくほど小さく
なる傾向に設定され、また、相対速度Vrが零から正方
向に増加し、すなわち自車両と先行車両とが遠ざかる傾
向にあるほど小さくなる傾向に設定される。
ωτを設定するためのゲインマップであって、割り込み
時車間距離偏差LERR0と相対速度Vrとに応じて設定さ
れる。そして、F/Fゲインωτは、割り込み時車間距
離偏差LERR0が零から負方向に増加し、すなわち先行車
両と自車両とが近づくほど大きくなる傾向に設定され、
また零から正方向に増加するほど、つまり先行車両と自
車両とが遠ざかるほど小さくなる傾向に設定される。ま
た、相対速度Vrが零から負方向に増加し、自車両と先
行車両とが近づく傾向にあるほど大きくなる傾向に設定
され、また、相対速度Vrが零から正方向に増加し、自
車両と先行車両とが遠ざかる傾向にあるほど小さくなる
傾向に設定される。さらに、前記図8におけるF/Fゲ
インωτは、図9の同一条件におけるF/Fゲインωτ
よりも大きな値となるように設定されている。
込み時車間距離偏差LERR0及び相対速度Vrを段階的に
複数設定し、この割り込み時車間距離偏差及び相対速度
の代表値に対してF/Fゲインを設定しているため、実
際の割り込み時車間距離偏差LERR0及び相対速度Vrに
最も近い、割り込み時車間距離偏差及び相対速度の代表
値に対応するF/Fゲインを、実際の割り込み時車間距
離偏差LERR0及び相対速度Vrに対応するF/Fゲイン
として設定すればよい。
せるのではなく、連続的に変化させるようにしてもよ
い。また、ゲインマップとして所定の記憶領域に保存す
るようにした場合について説明しているが、割り込み時
車間距離偏差及び相対速度と、F/Fゲインζとの関
係、また、割り込み時車間距離偏差及び相対速度と、F
/Fゲインωτとの関係を表す関数式として記憶してお
き、この関数式に基づいてF/Fゲインζ及びωτを設
定するようにしてもよい。
15、S17において、目標車間距離L* 及び目標相対
車速Vr* が算出されると、ステップS21に移行す
る。そして、目標車間距離L* 及び目標相対車速Vr*
で走行するための目標加減速度GD を算出する。この目
標加減速度GD の算出は次のように行う。すなわち、ま
ず、実際の車間距離Lから目標車間距離L* を減算して
車間距離偏差ΔL(=L−L* )を算出する。そして、
相対速度Vrから目標相対車速Vr* を減算して相対車
速偏差ΔVr(=Vr−Vr* )を算出する。
減速度GD を算出する。 GD =K1 ・ΔL+K2 ・ΔVr ……(13) なお、式中のF1 及びF2 は、予め設定された制御ゲイ
ンである。次いで、ステップS22に移行し、ステップ
S21で算出した目標加減速度G D から目標車速Vs*
を算出する。この目標車速Vs* の算出は、例えば、次
式(14)に従って行う。なお、式(14)中のΔt
は、タイマ割り込み処理におけるサンプリング時間であ
る。また、Vs* (n−1)は前回の目標車速Vs*で
ある。
定された設定車速Vcよりも大きい場合、また、先行車
両を検出していないときには、設定車速Vcを目標車速
Vs* とする。次いで、ステップS23に移行し、目標
車速Vs* に基づいて上述のようにして駆動軸トルク指
令値すなわち目標トルクTq* を算出する。
プS23で算出した目標トルクTq * を発生し得るスロ
ットル開度指令値θ* 及び制動圧指令値PB * を演算し
て、これをエンジン出力制御装置9又は制動制御装置8
に出力し、制動トルク又は駆動トルクを発生させ、タイ
マ割り込み処理を終了して所定のメインプログラムに復
帰する。
車線を走行しているものとし、この状態で自車両の走行
車線と同一車線に先行車両を検出することができないと
きには、図6の処理が実行されたときに、各種センサ等
からの検出信号を読み込み(ステップS1)、また相対
速度Vrを算出するが(ステップS2)、先行車両を検
出することができないためステップS3からS4を経て
そのままステップS22に移行し、運転者が予め設定し
た設定車速Vcを目標車速Vs* とし、ステップS23
に移行して、この目標車速Vs* と現在の自車速Vsと
の車速偏差ΔVに基づいて目標トルクTq* を算出し、
これを発生し得るスロットル開度指令値又はブレーキ液
圧指令値を算出し、制動制御装置8又はエンジン出力制
御装置9を制御して、加減速制御を行う(ステップS2
4)。
らば加速要求であると判断してエンジン出力制御装置9
でスロットル開度を大きくして加速することにより、自
車速Vsを目標車速Vs* に一致させ、逆に目標トルク
Tq* が負であるならば制動制御装置8でディスクブレ
ーキ7で制動力を発生させることにより自車速Vsを目
標車速Vs* に一致させる。
両の走行車線に車両が割り込むことによって、先行車両
を検出する状態となると、図6において、ステップS3
からステップS5に移行し、一定車間時間で走行中では
ないのでステップS6に移行するが、フラグF1 はF1
=0であるからステップS7に移行して、(12)式に
基づいて割り込み時車間距離偏差LERR0を算出する。ま
た、算出した割り込み時車間距離偏差LERR0とステップ
S2で算出した相対速度Vrとを所定の記憶領域に記憶
する。
み時車間距離偏差LERR0を算出する際に演算した先行車
速Vtが予め設定したしきい値V1 よりも小さいかどう
かを判定する。このとき先行車両は割り込み走行してお
り、しきい値V1 を上回る速度で走行しているからステ
ップS8からステップS13に移行し、フラグF3 はF
3 =0であるからステップS14に移行し、前記ステッ
プS7で算出した割り込み時車間距離偏差LERR0と相対
車速Vrとをもとに、前記図7及び図9のゲインマップ
に基づいてF/Fゲインζ及びωτを設定する。そし
て、フラグF3 をF3 =1に設定する。
に基づいて目標車間距離L* 及び目標相対車速Vr* を
算出し(ステップS15)、これらに基づいて目標加減
速度GD を算出し、この目標加減速度GD に基づいて目
標車速Vs* を算出し、この目標車速Vs* と自車速V
sとに基づきこれらを一致し得る目標トルクTq* を算
出し、これに基づいて制動制御装置8又はエンジン出力
制御装置9を制御することによって、ブレーキ制御又は
エンジン制御が行われる(ステップS21〜S24)。
走行していない状態であり且つ先行車両が停止していな
い状態では、ステップS3、S5、S6、S8、S13
を経てステップS15に移行し、先行車両が割り込んだ
時点の割り込み時車間距離偏差LERR0と相対車速Vr
と、ステップS14の処理で設定したF/Fゲインζ,
ωτとに基づいて前記(2)式に基づいて目標車間距離
L* を算出し、車間距離Lが前記目標車間距離L* とな
るように制御が行われる。
行車両の車速Vtに基づく目標車間距離最終値L0 * と
割り込み時車間距離偏差LERR0に基づく加算量との和か
らなる目標車間距離L* が算出され、この目標車間距離
L* となるように車間距離制御が行われる。また、前記
割り込み時車間距離偏差LERR0に基づく加算量は、前記
(2)式に示すように、割り込み時車間距離偏差LERR0
に係数(1−(a0 /(s2 +a1s+a0 ))を乗算
しており、つまり、割り込み時車間距離偏差LERR0を初
期値としてフィルタ処理をしていることになるから、割
り込み時車間距離偏差LERR0に基づく加算量すなわち前
記(2)式の第1項は徐々に零に収束し、よって、目標
車間距離L* は徐々に目標車間距離最終値L0 * に収束
し最終的に目標車間距離L* は目標車間距離最終値L0
* に収束することになる。
状態となると、ステップS5からS16を経てステップ
S17に移行し、目標車間距離最終値L0 * が目標車間
距離L* として設定され、また目標相対車速Vr* が零
に設定され、車間距離が先行車速Vtに基づく目標車間
距離L* となるように車間距離制御が行われて、一定車
間時間走行状態が継続される。
は、直ちに先行車両の車速Vtに基づく目標車間距離最
終値L0 * となるように制御を行うのではなく、この目
標車間距離最終値L0 * に割り込み時車間距離偏差L
ERR0に基づく加算量を加算し、自車両の理想的な車両挙
動として二次関数で近似した目標車間距離L* となるよ
うに制御を行っているから、割り込んだ先行車両への追
従を開始することに起因して自車両が急減速したり或い
は急加速したりすることを回避することができる。
車間距離最終値L0 * に収束していくことになるから、
割り込み時車間距離偏差LERR0に基づく加算量が目標車
間距離最終値L0 * に加算された状態から緩やかに目標
車間距離最終値L0 * に移行することになり、運転者に
違和感を与えることはない。一方、このように割り込み
時車間距離偏差LERR0に基づく加算量を目標車間距離最
終値L0 * に加算して車間距離制御を行っている状態
で、先行車両が停車した場合には、先行車両が減速しそ
の先行車速Vtがしきい値V1 を下回った時点で、ステ
ップS8からステップS9に移行する。
を下回らない状態で走行している間は、ステップS9か
らステップS13を経てステップS15に移行し、引き
続き、目標車間距離最終値L0 * に割り込み時車間距離
偏差LERR0に基づく加算量を加算した値が目標車間距離
L* として設定され、車間距離が、緩やかに目標車間距
離最終値L0 * に移行するように制御が行われる。
標車間距離最終値L0 * が減少し、これに伴って自車両
が減速して自車速Vsがしきい値V2 を下回ると、ステ
ップS9からステップS10に移行する。このとき、フ
ラグF2 はF2 =0であるからそのままステップS11
に移行し、今度は、図8のゲインマップに基づいて、ス
テップS7の処理で所定の記憶領域に記憶した割り込み
時車間距離偏差LERR0と相対車速Vrに対応するF/F
ゲインωτを検索し、フラグF2 をF2 =1に設定す
る。そして、式(2)中のF/Fゲインωτを、図8の
ゲインマップから新たに検索したF/Fゲインωτに変
更し、引き続いて上記と同様にして式(2)から目標車
間距離L* を算出し、上記と同様にして車間距離制御を
行う。
インωτの値が大きく設定されているから、このF/F
ゲインωτに基づいて算出される(2)式の第1項は、
これまでに比較して速やかに零に収束することになる。
したがって、先行車両が停止するまでの間は、比較的緩
やかに目標車間距離最終値L0 * に収束している状態か
ら、先行車両の停止を検出するとこの時点で速やかに目
標車間距離最終値L0 * に収束することになり、よっ
て、自車両は停止した先行車両に速やかに接近すること
になる。
割り込みを行った時点t0 で、F/Fゲインωτとし
て、割り込み時車間距離偏差LERR0とこのときの相対車
速Vrとに基づいてωτL が設定され(図10
(b))、先行車両が時点t1 で減速を開始し、時点t
2 で停止すると、時点t2 でF/FゲインωτはωτL
よりも大きなωτH に設定される。
標車間距離最終値L0 * は、先行車両の車速Vtに比例
して変化する。そして、この目標車間距離最終値L0 *
に、割り込み時車間距離偏差LERR0に基づく加算量が加
算された値が目標車間距離L * として設定され、この加
算量はまずF/FゲインωτL に応じた割合で徐々に減
少するから、目標車間距離L* は徐々に目標車間距離最
終値L0 * に収束する。
/Fゲインωτが大きな値ωτH に変更されると、割り
込み時車間距離偏差に基づく加算量の収束割合が大きく
なり、目標車間距離L* は速やかに目標車間距離最終値
L0 * に収束する。目標車速Vs* は、図10(d)に
示すように、目標車間距離L* に応じて変化するから、
時点t2 で先行車両が停止した以後、目標車速V* も速
やかに零に収束しすなわち自車両は速やかに目標車間距
離L* の位置に達して停止することになる。
は、時点t2 で先行車両が停止した場合であっても、F
/Fゲインωτは一定値に設定されている(図11
(b))。したがって、図11(c)に示すように、目
標車間距離L* は、時点t2 で先行車両が停止した後
も、緩やかに減少することになり、目標車速Vs* も緩
やかに減少することになって、すなわち停止した先行車
両に対して極低速で接近することになる(図11
(d))。
れば、図10に示すように、先行車両が停止した場合に
は、F/Fゲインωτを大きな値に設定し目標車間距離
L*を速やかに目標車間距離最終値L0 * に収束させて
いるから、目標車速Vs* も速やかに減少し、停止した
先行車両に対して極低速で接近することなく、停止した
先行車両に速やかに接近させることができる。
た場合には、目標車速Vs* は割り込み時車間距離偏差
LERR0が大きくなるほど大きくなりステップS9からス
テップS13に移行することになって、F/Fゲインω
τの変更は行わない。したがって、引き続き、緩やかに
車間距離制御が行われることになり、遠方で停止した先
行車両に対し急速に接近することを回避することができ
る。
ったときに、目標車間距離L* を速やかに目標車間距離
最終値L0 * に収束させるようにしているから、先行車
速Vtの精度が低い場合であっても、的確に先行車両の
停止を検出することができ、目標車間距離L* を速やか
に目標車間距離最終値L0 * に収束させることができ
る。
った場合であり且つ、自車速Vsがしきい値V2 を下回
ったときに、目標車間距離L* を速やかに目標車間距離
最終値L0 * に収束させるようにしているから、自車速
Vsが大きく自車両を先行車両に急速に接近させたくな
い状態で、自車両が加速するようなことはない。また、
F/Fゲインωτを変更することにより、目標車間距離
L* を目標車間距離最終値L0 * に速やかに収束させる
ことができるから、追従制御装置の構成を大幅に変更す
ることなく容易に実現することができる。
出したときには、割り込み時点における、目標車間距離
最終値L0 * と車間距離Lとの偏差である割り込み時車
間距離偏差LERR0に基づいて割り込み時の自車両の車両
挙動を二次系の伝達関数で近似し、これに基づいて、目
標車間距離最終値L0 * を補正して目標車間距離L*を
設定するようにしたから、実際の車両挙動を考慮した適
切な目標車間距離L*を設定することができる。
行車両の割り込みを検出した時点での、目標車間距離最
終値L0 * と車間距離Lとの偏差LERR0及び相対車速V
rとに基づいて設定しているから、割り込み時点におけ
る自車両と先行車両との相対関係に応じて適切な目標車
間距離L* を設定することができる。また、先行車速V
tがしきい値V1 を下回るときにF/Fゲインζ及びω
τを変更するかどうかを判定するようにしたから、先行
車速Vtを、相対車速Vrと自車速Vsとに基づいて算
出して求める場合等のように先行車速Vtの精度が低い
場合であっても、先行車両の走行状況を的確に検出し、
これに応じてF/Fゲインζ及びωτを変更することが
できる。
出手段に対応し、車速センサ13が自車速検出手段に対
応し、制動制御装置8及びエンジン出力制御装置9が制
駆動力制御手段に対応し、図6のステップS3及びS5
の処理が先行車両変更検出手段に対応し、ステップS8
の処理で前記(1)式から先行車速Vtを算出する処理
が先行車速検出手段に対応し、ステップS8の処理で先
行車速VtがVt<V 1 であるかどうかを判定する処理
が先行車両停止検出手段に対応し、ステップS12,S
15,S17の処理が目標車間距離設定手段に対応し、
ステップS12,S15,S17の処理で目標車間距離
L* を算出する処理が目標車間距離算出手段に対応し、
ステップS12及びS15の処理が補正手段及び過渡目
標車間距離算出手段に対応し、ステップS12及びS1
5の処理で目標車間距離最終値L 0 * を算出する処理が
目標車間距離最終値算出手段に対応し、ステップS21
〜S24の処理が制御手段に対応している。
る。この第2の実施の形態は、上記第1の実施の形態に
おいて、追従制御用コントローラ20での処理手順が異
なること以外は同様であるので、同一部には同一符号を
付与し、その詳細な説明は省略する。すなわち、この第
2の実施の形態では、図12のフローチャートに示すよ
うに、前記図6の第1の実施の形態におけるフローチャ
ートにおいて、ステップS9の処理に代えてステップS
9aの処理を実行している。つまり、ステップS8で先
行車速Vtがしきい値V1 を下回ることを判定したとき
には、ステップS9aに移行し、今度は、車間距離セン
サ12で検出される車間距離Lが、しきい値L 0 を下回
るかどうかを判定する。そして、車間距離Lがしきい値
L0 を下回るときにはステップS10、S11を経てS
12に移行して、比較的大きなF/Fゲインωτに基づ
いて目標車間距離L* を算出し、車間距離Lがしきい値
L0 を下回らないときには、ステップS13、S14を
経てS15に移行して、比較的小さなF/Fゲインωτ
に基づいて目標車間距離L* を算出する。
(例えば14m程度)設定することによって、自車両よ
りもはるか遠方において先行車両が停止し、車間距離L
が大きくすなわち目標車速V* が大きい状態でF/Fゲ
インωτを大きくすることによりさらに目標車間距離L
* が大きくなり、目標車速V* がより大きな値に制御さ
れた状態で停止している先行車両に急接近することを回
避することができる。
効果を得ることができることはいうまでもない。次に、
本発明の第3の実施の形態を説明する。この第3の実施
の形態は、上記第1の実施の形態と第2の実施の形態と
を組み合わせたものである。上記第1の実施の形態にお
いて、追従制御用コントローラ20での処理手順が異な
ること以外は同様であるので、同一部には同一符号を付
与し、その詳細な説明は省略する。
13のフローチャートに示すように、前記図6に示す第
1の実施の形態におけるフローチャートにおいて、ステ
ップS9aの処理を追加している。つまり、ステップS
9で自車速Vsがしきい値V 2 を下回ることを検出した
ときにはステップS9aに移行し、さらに、車間距離L
がしきい値L0 を下回るかどうかを判定している。そし
て、車間距離Lがしきい値L0 を下回るときには、ステ
ップS10、S11を経てS12に移行して、比較的大
きなF/Fゲインωτに基づいて目標車間距離L* を算
出し、車間距離Lがしきい値L0 を下回らないときに
は、ステップS13、S14を経てS15に移行して、
比較的小さなF/Fゲインωτに基づいて目標車間距離
L* を算出する。
速Vsが比較的小さく、且つ車間距離Lが短いとき、つ
まり、停止している先行車両に比較的接近している場合
にのみ、F/Fゲインωτを大きく変更するようにして
いるから、自車速Vsがさらに高速となった状態で停止
している先行車両に接近することはなく、また、先行車
両が遠方にある状態でF/Fゲインωτを大きく変更す
ることによって、高速で先行車両に接近することを回避
することができる。
る。この第4の実施の形態は、車間距離センサ12及び
追従制御用コントローラ20での処理手順が異なること
以外は同様であるので、同一部には同一符号を付与しそ
の詳細な説明は省略する。この第4の実施の形態におけ
る車間距離センサ12は、いわゆる公知のスキャニング
測距器で構成され、レーザ光を例えば中心から左右6°
ずつ計12°程度の角度範囲でスキャンして車両前方へ
出力すると共にその反射光を検出し、反射光を捉えるま
での時間に基づき自車両と前方物体との距離をレーザ光
のスキャン角度に対応して検出し、これを追従制御用コ
ントローラ20に出力する。
14の機能ブロック図に示すように構成され、車間距離
センサ12のスキャン角度及びこれに対応する車間距離
からなる検出信号は車間距離検出部30に入力され、こ
の車間距離検出部30では、スキャン角度及び車間距離
を、公知の手順によって自車を中心とするXY座標に変
換し、自車中心における車間距離Lを算出すると共に、
前方物体の中心位置を検出する。そして、前回検出時に
記憶していた前方物体の中心位置と今回検出時の前方物
体の中心位置との偏差Δyを検出する。また、車間距離
Lを微分して相対速度Vrを算出する。
部30で算出された車間距離L、相対速度Vr及び横方
向偏差Δyをもとに、先行車両が切り換わったかどう
か、つまり、先行車両が割り込んだか、先行車両に追い
ついたか、或いは先行車両が車線変更を行ったことによ
って先行車両が切り換わったかどうかを判定する。この
判定は、例えば車間距離Lの変化量が所定値以上である
か、或いは相対速度Vrの変化量が所定値以上である
か、横方向偏差Δyが所定値以上であるかどうか等に基
づいて行う。そして、その結果を割込/追いつき時の目
標車間距離算出部34に出力する。
は、車間距離検出部30で算出された相対速度Vrと車
速センサ13で検出した自車速Vsとをもとに前記
(1)式にしたがって目標車間距離最終値L0 * を算出
し、これを前記演算部32及び追従中の目標車間距離算
出部35に出力する。前記演算部32は、車間距離Lと
目標車間距離最終値L0 * との偏差L−L0 * を算出し
これを前記割込/追いつき時の目標車間距離算出部34
に出力する。この割込/追いつき時の目標車間距離算出
部34は、前記偏差L−L0 * と前記相対速度Vrと前
記先行車変化検出部31での判定結果とに基づいて、割
込/追いつき時の目標車間距離L1 * 及び目標相対車速
Vr* を算出する。具体的には、先行車変化検出部31
で先行車変化を検出したときの、偏差L−L0 * 及び相
対速度Vrを初期値とし、次式(15)に基づいて、割
込/追いつき時の目標車間距離L1 * 及び目標相対車速
Vr* を算出しこれらを車間距離F/B制御部37に出
力する。
距離最終値算出部33で算出される目標車間距離最終値
L0 * に基づいて次式(16)にしたがって、追従中の
目標車間距離L2 * を算出し、これを演算部36に出力
する。
距離L1 * と追従中の目標車間距離L2 * とを加算しこ
れを目標車間距離L* として車間距離F/B制御部37
に出力する。
相対車速Vr* 及び目標車間距離L * 、相対車速Vr及
び車間距離L、自車速Vsをもとに次式(17)にした
がって、車間距離Lを目標車間距離L* に応じた値とす
るための目標車速Vs* を算出する。なお、式中のKL
及びKV は、車間距離F/Bゲインである。 Vs* =KL (L−L* )+KV (Vr−Vr* )+Vt Vt=Vs+Vr ……(17) 前記車間距離F/B制御部37で算出された目標車速V
s* は車速制御部38に入力され、車速制御部38で
は、自車速Vsを目標車速Vs* に応じた値とするため
の駆動軸トルクの指令値Tq* を上記第1の実施の形態
と同様にして算出する。そして、駆動軸トルク制御部3
9では、駆動軸トルクTq* をもとに上記第1の実施の
形態と同様にして制動圧指令値PB * 又は、スロットル
開度指令値θ* を算出し、これらを、制御対象としての
制動制御装置8又はエンジン出力制御装置9に出力す
る。
従制御用コントローラ20で実行する追従走行制御処理
の処理手順を示す図15のフローチャートを伴って説明
する。なお、この場合も追従走行制御処理は例えば10
msec毎のタイマ割り込み処理として実行される。ま
た、セットスイッチ14のスイッチ信号がオフであると
き、また、ブレーキスイッチ19がオン状態であるとき
には、追従走行制御処理を行わない。
ず、ステップS31で上記第1の実施の形態と同様に、
車間距離センサ12、車速センサ13の各検出信号、ま
た、セットスイッチ14のスイッチ信号、車速設定装置
15の設定信号等を読み込み、自車速Vs、車間距離L
を算出する。次いで、ステップS32に移行し、ステッ
プS31で算出した車間距離Lを微分して自車両と先行
車両との相対車速Vrを算出する。
第1の実施の形態と同様にして先行車両を検出したか否
かを判定する。そして、先行車両を検出しないときに
は、ステップS34に移行して、運転者が車速設定装置
15で予め設定した設定車速Vcを目標車速Vs* とし
た後、後述のステップS42に移行する。一方、ステッ
プS33で先行車両を検出したときにはステップS35
に移行し、前記(1)式に基づいて目標車間距離最終値
L0 * を算出する。
両が入れ代わったかどうか、つまり、先行車両が割り込
んだか、先行車両に追いついたか、或いは先行車両が車
線変更することによって先行車両が切り換わったかどう
かを判定する。この判定は、前回先行車両を検出してい
ない状態から今回先行車両を検出する状態となったかど
うか、車間距離Lの前回値と今回値との差が所定値以上
であるかどうか、相対車速Vrの前回値と今回値との差
が所定値以上であるかどうか、先行車両との横方向の偏
差Δyの前回値と今回値の差が所定値(例えば車両の横
幅相当の2m程度)以上であるかどうか、の何れか一つ
の条件が成立したときに、先行車両が切り換わったと判
定する。なお、各パラメータの前回値は前回処理実行時
に所定の記憶領域に記憶しておく。
換わったと判定されるときにはステップS37に移行
し、ステップS36で先行車両が切り換わったと判定し
た時点における車間距離Lと目標車間距離最終値L0 *
との偏差L−L0 * 及び相対車速Vr0 を、前記(1
5)式に示す二次フィルタF1 (s)の初期値として更
新設定した後ステップS38に移行する。一方、ステッ
プS36で先行車両が切り換わっていないと判定したと
きには、そのままステップS38に移行する。
にしたがって、割込/追いつき時の目標車間距離L1 *
及び目標相対車速Vr* を算出し、続いてステップS3
9に移行して、前記(16)式にしたがって追従時の目
標車間距離L2 * を算出する。次いで、ステップS40
に移行し、割込/追いつき時の目標車間距離L1 * 及び
追従時の目標車間距離L2 * の和から目標車間距離L*
を算出する。
(17)式にしたがって、目標車速Vs* を算出した
後、ステップS42に移行する。なお、このとき、前記
(17)式から算出される目標車速Vs* が、車速設定
装置15で運転車が予め設定した設定車速Vcを越える
ときには、この設定車速Vcを目標車速Vs* として設
定する。
の形態と同様にして、目標車速Vs * から自車速Vsを
減算した値に制御ゲインを乗算し、これから走行抵抗を
減算し、これを目標トルクTq* とする。次いで、ステ
ップS43に移行し、ステップS42で算出した目標ト
ルクTq * を発生し得るスロットル開度指令値θ* 及び
制動圧指令値PB * を演算して、これをエンジン出力制
御装置9又は制動制御装置8に出力し、制動トルク又は
駆動トルクを発生させ、タイマ割り込み処理を終了して
所定のメインプログラムに復帰する。
車線を走行しているものとし、この状態で自車両の走行
車線と同一車線に先行車両を検出することができないと
きには、図15の処理が実行されたときに、各種センサ
等からの検出信号を読み込み(ステップS31)、また
相対速度Vrを算出する(ステップS32)が、先行車
両を検出することができないため、ステップS33から
ステップS34に移行し、運転者が予め車速設定装置1
5で設定した設定車速Vcを目標車速Vs* とし、ステ
ップS42に移行して、上記第1の実施の形態と同様に
して目標車速Vs* と現在の自車速Vsとの車速偏差Δ
Vに基づいて目標トルクTq* を算出し、これを発生し
得るスロットル開度指令値θ* 又は制動圧指令値Pb*
を算出し、制動制御装置8又はエンジン出力制御装置9
を制御して、加減速制御を行う(ステップS43)。
両が自車両の走行車線の遠くの先行車両に追いつくこと
によって、先行車両を検出する状態となると、図15に
おいて、ステップS33からステップS35に移行し、
前記(1)式から目標車間距離最終値L0 * を算出し、
先行車両が入れ替わったかどうかを検出する(ステップ
S36)。この場合、先行車両に追いつき、車両が検出
されていない状態から検出されている状態に変化したか
ら、先行車両が入れ替わったことが検出され、ステップ
S37に移行して、この時点における、目標車間距離最
終値L0 * と実際の目標車間距離Lとの偏差L−L0 *
が算出され、これが割込/追いつき時の目標車間距離L
1 * のフィルタ演算における初期値として設定される。
また、この時点における相対車速Vrが目標相対車速V
r* のフィルタ演算における初期値として設定される。
(15)式に基づいてフィルタ演算が行われて、割込/
追いつき時の目標車間距離L1 * 及び目標相対車速Vr
* が算出され(ステップS38)、さらに、前記(1
6)式に基づいて追従時の目標車間距離L2 * を算出し
(ステップS39)、これらを加算して目標車間距離L
* を算出する(ステップS40)。
タ演算で算出される目標相対車速Vr* と、実際の車間
距離L及び相対車速Vr、また先行車速Vtに基づいて
前記(17)式から目標車速Vs* を算出し(ステップ
S41)、この目標車速Vs * と自車速Vsとに基づき
これらを一致し得る目標トルクTq* を算出し、これに
基づいて制動制御装置8又はエンジン出力制御装置9を
制御することによって、ブレーキ制御又はエンジン制御
が行われる(ステップS42,S43)。
出し先行車両の入れ代わりが行われない状態では、ステ
ップS33,S35,S36,S38〜43の処理を繰
り返し行い、割り込みがあった時点における目標車間距
離最終値L0 * とこの時の実際の車間距離Lとの偏差L
−L0 * を初期値とするフィルタ演算により算出される
割込/追いつき時の目標車間距離L1 * と追従時の目標
車間距離L2 * との和から算出された目標車間距離L*
と、実際の車間距離Lと、が一致するように、且つ、割
り込みがあった時点の相対車速Vrを初期値とするフィ
ルタ演算により算出される目標相対車速Vr* と実際の
相対車速Vrとが一致するように制御が行われる。
時点からの前記(15)式に基づいて算出される割込/
追いつき時の目標車間距離L1 * は、例えば図16
(a)に示すように、車間距離と目標車間距離最終値と
の偏差L−L0 * は正値であるから、二次遅れで正値か
ら負値に緩やかに移行した後、零に収束することにな
る。同様に、目標相対車速Vr* は、図16(b)に示
すように、自車両が先行車両よりも速度が速く、相対車
速Vrが負値であるから、負値から正値に緩やかに移行
した後、零に収束することになる。
行車速Vtに基づいて前記(16)式にしたがって算出
されるから、図16(c)に示すように、目標車間距離
最終値L0 * の変化に応じて一時遅れで変化することに
なる。したがって、これ目標車間距離L1 * 及びL2 *
の和から算出される目標車間距離L* は、例えば図17
(b)に示すように、先行車両を検出していない状態か
ら時点t11で先行車両を捕捉する状態となり、このとき
先行車両が定速走行をしている状態では、割込/追いつ
き時の目標車間距離L1 * は、割り込み時の車間距離L
と割り込み時の目標車間距離最終値L0 * との偏差L−
L0 * を初期値として、前記図16(a)に示すように
緩やかに減少するが、先行車両は割り込み後一定車速で
走行しているから、追従時の目標車間距離L2 * は、先
行車速Vtに応じた一定値となる。よって、目標車間距
離L* は、図17(a)に示すように、割り込み時の目
標車間距離L* から緩やかに減少し、やがて追従時の目
標車間距離L2 * に収束する(時点t12)。
先行車両を捕捉する状態となった時点の相対車速Vrを
初期値として、前記図16(b)に示すように緩やかに
減少する。そして、このようにして設定された、目標車
間距離L* 及び目標相対車速Vr* と実際の車間距離L
及び相対車速Vrとが一致するように目標トルクTq *
が設定されてこれに応じた制駆動力が発生する。したが
って、先行車両との車間距離は、緩やかに目標車間距離
最終値L0 * に収束することになる。
Vtが減速すると、割込/追いつき時の目標車間距離L
1 * は零に収束しているから、目標車間距離L* は追従
時の目標車間距離L2 * によって決定される。このと
き、追従時の目標車間距離L2 * は目標車間距離最終値
L0 * つまり先行車速Vtの減少に応じて一次遅れで減
少し、時点t14で先行車速Vtが一定となると、追従時
の目標車間距離L2 * も速やかに一定値に収束すること
になる。また、このとき、目標相対車速Vr* は零に収
束しているから、相対車速Vrが零となるように制御が
行われることになり、車間距離は速やかに目標車間距離
最終値L0 * に収束することになる。
る状態となり、時点t12で割込/追いつき時の目標車間
距離L1 * が零に収束する前に、先行車速Vtが減速或
いは停止すると、追従時の目標車間距離L2 * は先行車
速Vtの変化に対して一次遅れで変化し割込/追いつき
時の目標車間距離L1 * の応答よりも速やかに減速後の
先行車速Vtに応じた目標車間距離最終値L0 * に収束
するから、目標車間距離L0 は速やかに減少し、減速後
の先行車速Vtに応じた目標車間距離最終値L 0 * に速
やかに収束することになるが、目標相対車速Vr* が零
に収束していない状態では、相対車速Vrが目標相対車
速Vr* となるように車速制御が行われるから、急加減
速することはない。
には、切り替わり時点における偏差L−L0 * に基づく
割込/追いつき時の目標車間距離L1 * によって目標車
間距離L0 を緩やかに目標車間距離最終値L0 * に収束
させることができるから、切り替わった後の先行車両に
追従することに起因して自車両が急減速したり或いは急
加速したりすることを回避することができる。また、先
行車速Vtが変化したときには、追従時の目標車間距離
L2 * によって目標車間距離L0 を、割込/追いつき時
の目標車間距離L1 * の応答特性よりも比較的速やかに
応答させ、変化後の先行車速Vtに応じた目標車間距離
最終値L0 * に追従させることができるから、割り込み
或いは追いつき等によって車間距離Lが緩やかに目標車
間距離最終値L0 * に収束している状態であっても先行
車速Vtの変化に対して速やかに応答することができ
る。したがって、先行車両の走行状態に応じて、運転者
の期待する車間距離Lを確保することができ、運転者に
違和感を与えることなく先行車両に追従することができ
る。
時の目標車間距離L1 * と追従時の目標車間距離L2 *
との和によって算出しているから割り込み或いは追いつ
き等の先行車両が変化したときと、追従時とで、制御定
数を切り換える必要はなく、このため、不連続感を与え
ることなく制御を行うことができる。また、目標車間距
離L* を割込/追いつき時の目標車間距離L1 * と追従
時の目標車間距離L2 * との和から算出しているから、
先行車両に遠くから追いつきつつ先行車両が減速すると
いうような複合条件においても、運転者の期待値通りの
目標車間距離を算出することができ、運転者に違和感を
与えることはない。
出手段に対応し、車速センサ13が自車速検出手段に対
応し、制動制御装置8及びエンジン出力制御装置9が制
駆動力制御手段に対応し、図15のステップS33の処
理が先行車両有無検出手段に対応し、ステップS34,
S41〜S43の処理が制御手段に対応し、ステップS
35の処理で前記(1)式から先行車速Vtを算出する
処理が先行車速検出手段に対応し、ステップS35の処
理で目標車間距離最終値L0 * を算出する処理が目標車
間距離最終値算出手段に対応し、ステップS36の処理
が先行車両変更検出手段に対応し、ステップS36の処
理で横方向偏差Δyを算出する処理が横方向距離検出手
段に対応し、ステップS38の処理で割込/追いつき時
の目標車間距離L1 * を算出する処理が目標車間距離過
渡値算出手段に対応し、ステップS40の処理が目標車
間距離算出手段に対応している。
る。この第5の実施の形態は、上記第1の実施の形態に
おいて、追従制御用コントローラ20での処理手順が異
なること以外は同様であるので、同一部には同一符号を
付与し、その詳細な説明は省略する。図18は、第5の
実施の形態における追従制御用コントローラ20の機能
ブロック図であって、図18のブロック図に示すよう
に、自車両と先行車両との間の車間距離Lは車間距離セ
ンサ12で計測され、車間距離検出部41に入力されて
車間距離Lが算出されると共に、この車間距離Lが微分
されて相対速度Vrが算出される。そして、車間距離L
及び相対速度Vrは目標車間距離及び目標相対車速算出
部42と車間距離F/B制御部43とに入力される。
42では、前記相対速度Vr、車速センサ13で検出し
た自車速Vs、車間距離センサ12で検出した車間距離
Lをもとに、後述の手順にしたがって目標車間距離L及
び目標相対車速Vr* を算出する。そして、これらを前
記車間距離F/B制御演算部43に出力する。前記車間
距離F/B制御部43は、前記目標車間距離L* 及び目
標相対車速Vr* と、前記車間距離検出部41からの相
対車速Vr及び車間距離Lと、自車速Vsとを入力し、
これらをもとに、車間距離Lを目標車間距離L* に応じ
た値とするための目標車速Vs* を算出する。
力され、車速制御部44では、上記第1の実施の形態と
同様にして自車速Vsを目標車速Vs* に応じた値とす
るための駆動軸トルクの指令値Tq* を算出する。この
駆動軸トルク指令値Tq* をもとに、駆動軸トルク制御
部45では、上記第1の実施の形態と同様にして駆動目
標制動圧PB * 又は、スロットル開度指令値θ* を算出
し、これらを、制御対象としての制動制御装置8又はエ
ンジン出力制御装置9に、制動圧指令値PB * 又はスロ
ットル開度指令値θ* として出力する。
車速算出部42の詳細を表すブロック図であって、目標
車間距離及び目標相対車速算出部42は、自車速Vsと
相対車速Vrとから先行車両の加減速度αを算出する先
行車加減速度算出部42aと、先行車加減速度αをもと
に先行車が減速したかどうかを判定する先行車減速判断
部42bと、自車速Vs、相対車速Vr、車間距離L、
目標車間距離最終値L 0 * と、前記先行車減速判断部4
2bの判断結果をもとに、後述のωτ及びζからなるF
/Fゲインを決定するF/Fゲイン算出部42cと、自
車速Vs、相対車速Vr、車間距離L、目標車間距離最
終値L0 * と、前記F/Fゲイン算出部42cからのF
/Fゲインωτ及びζをもとに、上記第4の実施の形態
と同様にして前記(15)式に基づいて、先行車の入れ
替わりが発生したときの車間距離偏差L−L0 * 及び相
対速度Vrを初期値として、前記図16に示すようにゆ
っくりと零に収束するような割込/追いつき時の目標車
間距離L1 * 及び目標相対車速Vr* を算出する目標車
間距離及び目標相対車速演算部42dとから構成されて
いる。
車速Vs及び相対速度Vrから先行車速Vtを算出し、
次式(18)に基づいて、先行車加減速度αを算出す
る。 前記F/Fゲイン算出部42cでは、自車速Vs、相対
車速Vr、車間距離L、前記(1)式と同様にして算出
される目標車間距離最終値L0 * と、前記先行車減速判
断部42bの判断結果をもとに、割込/追いつき時の目
標車間距離L1 * 及び目標相対車速Vr* を算出するた
めの前記式(15)中のζ及びωτであるF/Fゲイン
を設定する。すなわち、前記前記先行車減速判断部42
bにおいて、先行車両の入れ替わりが発生したときの目
標車間距離最終値L0 * と車間距離Lとの偏差L−L0
* (=LERR0)に該当するF/Fゲインζ及びωτを、
例えば前記図7,図9及び図20に基づいて算出する。
なお、F/Fゲインζ及びωτは、前記図7,図9及び
図20に限るものではなく、任意に設定することができ
る。
ゲインωτを設定するためのゲインマップであって、車
間距離偏差LERR0と相対速度Vrとに応じて設定され
る。そして、F/Fゲインωは、車間距離偏差LERR0が
零から負方向に増加し、すなわち先行車両と自車両とが
近づくほど大きくなる傾向に設定され、また零から正方
向に増加するほど、つまり先行車両と自車両とが遠ざか
るほど小さくなる傾向に設定される。また、相対速度V
rが零から負方向に増加し、自車両と先行車両とが近づ
く傾向にあるほど大きくなる傾向に設定され、また、相
対速度Vrが零から正方向に増加し、自車両と先行車両
とが遠ざかる傾向にあるほど小さくなる傾向に設定され
る。さらに、この図20におけるF/Fゲインωτは、
前記図9の同一条件におけるF/Fゲインωτよりも大
きな値となるように設定されている。
差LERR0及び相対速度Vrを段階的に複数設定し、この
車間距離偏差及び相対速度の代表値に対してF/Fゲイ
ンを設定しているため、実際の車間距離偏差LERR0及び
相対速度Vrに最も近い、車間距離偏差及び相対速度の
代表値に対応するF/Fゲインを、実際の車間距離偏差
LERR0及び相対速度Vrに対応するF/Fゲインとして
設定すればよい。
せるのではなく、連続的に変化させるようにしてもよ
い。また、ゲインマップとして所定の記憶領域に保存す
るようにした場合について説明しているが、車間距離偏
差及び相対速度と、F/Fゲインζとの関係、また、車
間距離偏差及び相対速度と、F/Fゲインωτとの関係
を表す関数式として記憶しておき、この関数式に基づい
てF/Fゲインζ及びωτを設定するようにしてもよ
い。
dでは、F/Fゲインζ,ωτ、自車速Vs、相対車速
Vr、車間距離L、目標車間距離最終値L0 * をもと
に、上記第4の実施の形態と同様にして前記(15)式
に基づいて、割込/追いつき時の目標車間距離L1 * 及
び目標相対車速Vr* を算出し、割込/追いつき時の目
標車間距離L1 * と目標車間距離最終値L0 * との和か
ら次式(19)にしたがって、目標車間距離L* を算出
する。
* と、車間距離L及び相対車速Vrとをもとに前記(1
7)式にしたがって、目標車速Vs* を算出する。次
に、上記第5の実施の形態の動作を、追従制御用コント
ローラ20で実行する追従走行制御処理の処理手順を示
す図21のフローチャートを伴って説明する。なお、こ
の場合も追従走行制御処理は例えば10msec毎のタ
イマ割り込み処理として実行される。また、セットスイ
ッチ14のスイッチ信号がオフであるとき、また、ブレ
ーキスイッチ19がオン状態、つまりブレーキペダル8
aが踏み込まれていると判定されるときには行わない。
また、処理中で使用されるフラグF1 〜F3 は起動時に
は初期値として零に設定されている。
ず、ステップS51で上記第1の実施の形態と同様に、
車間距離センサ12、車速センサ13の各検出信号、ま
た、セットスイッチ14のスイッチ信号、車速設定装置
15の設定信号等を読み込み、自車速Vs、車間距離L
を算出する。次いで、ステップS52に移行し、ステッ
プS51で算出した車間距離Lを微分して自車両と先行
車両との相対車速Vrを算出する。
第1の実施の形態と同様にして先行車両を検出したか否
かを判定する。そして、先行車両を検出しないときに
は、ステップS54に移行して、フラグF1 及びF2 及
びF3 をF1 =0、F2 =0、F3 =0に設定した後、
後述のステップS72に移行する。一方、先行車がある
ときにはステップS55に移行する。
の形態と同様にして一定車間時間で走行中であるかどう
かを判定し、一定車間時間で走行中でないと判定される
ときにはステップS56に移行し、フラグF1 がF1 =
1でないと判定されるときにはステップS57に移行
し、車間距離Lと目標車間距離最終値L0 * とから車間
距離偏差LERR0を算出する。そして、この車間距離偏差
LERR0と前記ステップS52で算出した相対速度Vrを
所定の記憶領域に保存した後ステップS58に移行す
る。前記ステップS56で、フラグF1 がF1 =1でな
いときにはそのままステップS58に移行する。
に基づいて先行車加減速度αを算出し、続いてステップ
S59に移行して、先行車加減速度αが、先行車が急減
速しているとみなすことの可能なしきい値α1 (例えば
−1.0m/s2 程度)を下回ると判定されるときに
は、ステップS60に移行し、フラグF2 がF2 =1で
あるかどうかを判定する。そして、フラグF2 がF2 =
1でないときにはステップS61に移行して、前記ステ
ップS57で算出した車間距離偏差LERR0とステップS
52で算出した相対速度Vrとに対応するF/Fゲイン
ζ及びωτを、例えば前記図7及び図20に示すゲイン
マップにしたがって設定する。そして、フラグFをF2
=1に設定した後、後述のステップS62に移行する。
前記ステップS60でフラグF2 がF2 =1であるとき
にはそのままステップS62に移行する。
度αがしきい値α1 を下回らないと判定されるときには
ステップS63に移行してフラグF3 がF3 =1である
かどうかを判定し、フラグF3 がF3 =1でないときに
はステップS64に移行し、ステップS57で算出した
車間距離偏差LERR0とステップS2で算出した相対速度
Vrとに対応するF/Fゲインζ及びωτを、例えば前
記図7及び図9に示すゲインマップにしたがって設定す
る。そして、フラグF3 をF3 =1に設定した後、ステ
ップS65に移行する。前記ステップS63でフラグF
3 がF3 =1であるときにはそのままステップS65に
移行する。
で走行中であると判定されるときには、ステップS66
に移行し、各フラグF1 〜F3 をF1 =0、F2 =0、
F3=0に設定した後、ステップS67に移行する。そ
して、前記ステップS62では、ステップS61の処理
で図7及び図20に示すゲインマップから設定したF/
Fゲインζ及びωτと、ステップS57で算出した車間
距離偏差LERR0と、先行車速Vtに基づき前記(2)式
で算出される目標車間距離最終値L0 * とをもとに、前
記(15)及び(19)式にしたがって目標車間距離L
* 及び目標相対車速Vr* を算出する。
の処理で図7及び図9に示すゲインマップから設定した
F/Fゲインζ及びωτと、ステップS57で算出した
車間距離偏差LERR0と、先行車速Vtに基づき前記
(1)式で算出される目標車間距離最終値L0 * とをも
とに、前記(15)及び(19)式にしたがって目標車
間距離L* 及び目標相対車速Vr* を算出する。
基づき目標車間距離最終値L0 * を算出し、これを目標
車間距離L* として設定する。また、目標相対車速Vr
* を零として設定する。このようにして、前記ステップ
S62、S65、S67において、目標車間距離L* 及
び目標相対車速Vr* が算出されると、ステップS72
に移行する。そして、前記(17)式にしたがって、目
標車速Vs* を算出する。
装置15で設定された設定車速Vcよりも大きい場合に
は、設定車速Vcを目標車速Vs* とする。次いで、ス
テップS73に移行し、目標車速Vs* に基づいて上述
のようにして目標トルクTq* を算出し、次いで、ステ
ップS74に移行して、ステップS73で算出した目標
トルクTq* を発生し得るスロットル開度指令値θ* 及
び制動圧指令値PB * を演算してこれをエンジン出力制
御装置9又は制動制御装置8に出力し、制動トルク又は
駆動トルクを発生させ、タイマ割り込み処理を終了して
所定のメインプログラムに復帰する。
車線を走行しているものとし、この状態で自車両の走行
車線と同一車線に先行車両を検出することができないと
きには、図21の処理が実行されたときに、各種センサ
等からの検出信号を読み込み(ステップS51)、また
相対速度Vrを算出する(ステップS52)が、先行車
両を検出することができないため、ステップS53から
ステップS54を経てS55に移行し、運転者が予め車
速設定装置15で設定した設定車速Vcを目標車速Vs
* とし、ステップS72に移行して、上記第1の実施の
形態と同様にして目標車速Vs* と現在の自車速Vsと
の車速偏差ΔVに基づいて目標トルクTq* を算出し、
これを発生し得るスロットル開度指令値θ* 又は制動圧
指令値Pb* を算出し、制動制御装置8又はエンジン出
力制御装置9を制御して、加減速制御を行う(ステップ
S73,S74)。
両が自車両の走行車線の遠くの先行車両に追いつくこと
によって、先行車両を検出する状態となると、図21に
おいて、ステップS53からステップS55に移行し、
前記(1)式から目標車間距離最終値L0 * を算出し、
一定車間時間で走行中であるかつまり、先行車両が切り
替わったかどうかを検出する。この場合、先行車両に追
いついたため一定車間時間で走行中でないから、ステッ
プS55からS56を経てステップS57に移行し、こ
の時点における目標車間距離最終値L0 * と車間距離L
との偏差である車間距離偏差LERR0を算出し、さらに、
前記(18)式にしたがって先行車両の加減速度αを算
出する(ステップS58)。
には、先行車加減速度αがしきい値α1 よりも大きいか
らステップS59からステップS63を経てステップS
64に移行し、ステップS57で算出した車間距離偏差
LERR0とステップS52で算出した相対速度Vrとをも
とに、前記図7及び図9から該当するF/Fゲインζ及
びωτを検出する。そして、このF/Fゲインζ及びω
τを、前記(15)式に当てはめ、先行車両の入れ替わ
りを検出した時点での車間距離偏差LERR0を割込/追い
つき時の目標車間距離L1 * のフィルタ演算における初
期値として割込/追いつき時の目標車間距離L1 * を算
出し、これと目標車間距離最終値L0 *とから前記(1
9)式にしたがって目標車間距離L* を算出する。
タ演算で算出される目標相対車速Vr* と、実際の車間
距離L及び相対車速Vr、また先行車速Vtに基づいて
前記(17)式から目標車速Vs* を算出し(ステップ
S72)、この目標車速Vs * と自車速Vsとに基づき
これらを一致し得る目標トルクTq* を算出し、これに
基づいて制動制御装置8又はエンジン出力制御装置9を
制御することによって、ブレーキ制御又はエンジン制御
を行う(ステップS73,S74)。
出し先行車両の入れ替わりが行われずまた先行車両が減
速をしない状態では、ステップS53,S55,S5
6,S58,S59,S63,S65,S72〜S74
の処理を繰り返し行い、割り込みがあった時点における
目標車間距離最終値L0 * とこの時の実際の車間距離L
との偏差L−L0 * を初期値とするフィルタ演算により
算出される割込/追いつき時の目標車間距離L1 * との
和から算出された目標車間距離L* と、実際の車間距離
Lと、が一致するように、且つ、割り込みがあった時点
の相対車速Vrを初期値とするフィルタ演算により算出
される目標相対車速Vr* と実際の相対車速Vrとが一
致するように制御が行われる。
速走行している先行車両に、時点t 21で追いついたとき
には、この追いついた時点における目標車間距離最終値
L0 * と車間距離Lとの偏差に基づき算出された割込/
追いつき時の目標車間距離L 1 * は前記図16(a)に
示すように徐々に零に収束するから目標車間距離L
*は、図22(a)に示すように、緩やかに目標車間距
離最終値L0 * に収束することになり、また、図16
(b)に示すように、目標相対車速Vr* も緩やかに零
に収束するから、自車両は急な加減速を伴うことなく緩
やかに先行車両に追いつくことになる。
いつき所定の車間距離を保った状態での走行状態となる
と、ステップS55からステップS66に移行して、先
行車両の車速Vtに応じた目標車間距離最終値L0 * を
目標車間距離L* とする一定車間時間での走行状態に移
行する。そして、この一定車間時間での走行状態から、
時点t23で先行車両が減速し、ステップS55からS5
6を経てステップS58に移行し、ここで算出される先
行車両の加減速度αがしきい値α1 よりも小さくなる
と、ステップS59からステップS60に移行し、先行
車両が切り替わった時点における車間距離偏差LER R0を
初期値とするフィルタ処理演算における前記(15)式
のF/Fゲインζ及びωτを、所定の記憶領域に記憶し
ていた入れ替わり時のLERR0及び相対速度Vrをもとに
前記図7及び図20から特定したF/Fゲインζ及びω
τに更新し、引き続き更新後のF/Fゲインに基づいて
目標車間距離L1 * 及び目標相対速度Vr* を算出す
る。そしてこの目標車間距離L1 * に基づいて目標車間
距離L*を算出し、これと目標相対速度Vr* とに基づ
いて制御を行う。
τは、図8の車間距離偏差LERR0及び相対速度Vr* が
同一条件におけるF/Fゲインよりも大きいから、先行
車両が減速した時点t23で、割込/追いつき時の目標車
間距離L1 * の零への収束度合がより大きくなることに
なる。したがって、図22(a)に示すように、目標車
間距離L* は先行車両の減速に対して速やかに収束する
ことになる。
間時間で走行しない状態となった場合であっても、先行
車両が切り替わったことによって車間距離が変化したと
きにはこの先行車両に対して緩やかに追いつくが、先行
車両が減速したことによって車間距離が変化したときに
は、F/Fゲインをより大きくし、目標車間距離L1 *
の収束度合をより大きくしたから、減速した先行車両に
速やかに追従させることができる。
行している先行車両(図23(a))に追いついて時点
t31でこれを検出し、この時点t31における車間距離偏
差L ERR0を初期値としてフィルタ処理した目標車間距離
L1 * と目標車間距離最終値L0 * との和からなる目標
車間距離L* (図23(b))に基づいて制御を行い、
自車両が図23(c)に示すように急な加減速を伴うこ
となく先行車両に緩やかに追いつきつつある状態で、時
点t32で先行車両が減速しその加減速度αがしきい値α
1 よりも小さいと、目標車間距離L1 * の算出式におけ
るF/Fゲインωτがそれまでよりも大きな値に設定さ
れすなわち割込/追いつき時の目標車間距離L1 * の収
束度合がより大きくなる。したがって、図23(b)に
示すように、目標車間距離L* は、より速やかに目標車
間距離最終値L0 * に収束することになって、車間距離
Lは急な加減速を伴うことなく速やかに目標車間距離最
終値L0 * に収束することになる。
ってもこれまでと同様のF/Fゲインに基づいて目標車
間距離L1 * を算出するようにした場合、図24に示す
ように先行車両が減速した場合であっても(図24
(a))、目標車間距離L1 * はこれまでと同様の収束
度合で収束する(図24(b))。したがって、先行車
両の減速に伴って車間距離Lが減少し、目標車間距離L
1 * が零に収束する前に目標車間距離L* を下回ってし
まうと(時点t41)、自車両が急減速することになる
が、この時点では車間距離Lは、まだ目標車間距離L0
* に到達していないため、不要の減速を行うことにな
り、特に先行車両が遠方にある状態で減速すると運転者
の意図にあわない車速制御が行われ違和感を与えること
になる。
は目標車間距離L1 * の算出のためのF/Fゲインをよ
り大きな値に変更し応答特性を高めることによって、車
間距離Lが目標車間距離最終値L0 * に到達する前に、
不要な減速が行われることはなく、運転者に違和感を与
えることがない。また、F/Fゲインωτを変更するこ
とにより、目標車間距離L* を目標車間距離最終値L0
* に速やかに収束させることができるから、追従制御装
置の構成を大幅に変更することなく容易に実現すること
ができる。
きには、切り替わり時点における、目標車間距離最終値
L0 * と車間距離Lとの偏差LERR0に基づいて切り替わ
り時の自車両の車両挙動を二次系の伝達関数で近似し、
これと目標車間距離最終値L 0 * とをもとに目標車間距
離L* を設定するようにしたから、実際の車両挙動を考
慮した適切な目標車間距離L* を設定することができ
る。
行車両の入れ替わり検出した時点での、目標車間距離最
終値L0 * と車間距離Lとの偏差LERR0及び相対車速V
rとに基づいて設定しているから、入れ替わり時点にお
ける自車両と先行車両との相対関係に応じて適切な目標
車間距離L* を設定することができる。ここで、車間距
離センサ12が車間距離検出手段に対応し、車速センサ
13が自車速検出手段に対応し、制動制御装置8及びエ
ンジン出力制御装置9が制駆動力制御手段に対応し、図
21のステップS55の処理が先行車両変更検出手段に
対応し、ステップS57の処理で目標車間距離最終値L
0 * を算出する処理が目標車間距離最終値算出手段に対
応し、ステップS59の処理が先行車両減速検出手段に
対応し、S62,S65の処理において割込/追いつき
時の目標車間距離L1 * を算出する処理が目標車間距離
過渡値算出手段に対応し、ステップS72〜S74の処
理が制御手段に対応し、ステップS62,S65,S6
7の処理において目標車間距離L* を算出する処理が目
標車間距離算出手段に対応している。
る。この第6の実施の形態は、上記第4の実施の形態に
おいて、追従制御用コントローラ20での処理手順が異
なること以外は同様であるので、同一部には同一符号を
付与し、その詳細な説明は省略する。すなわち、この第
6の実施の形態では、図25のフローチャートに示すよ
うに、前記図21の第5の実施の形態におけるフローチ
ャートにおいて、ステップS59aの処理が追加されて
いる。すなわち、ステップS59の処理で先行車加減速
度αがしきい値α1 よりも小さくないときにはステップ
S63に移行するが、先行車加減速度αがしきい値α1
よりも小さいときにはステップS59aに移行し、車間
距離Lから目標車間距離最終値L0 * を減算した値がし
きい値ΔLよりも大きいかどうかを判定している。前記
しきい値ΔLは、先行車両が遠方にあって目標車間距離
L* を目標車間距離最終値L0 * に収束させることによ
って減速が生じないとみなすことの可能な値であり、例
えば10m程度である。
ステップS60に移行してF/Fゲインを大きな値に変
更するが、L−L0 * >ΔLでないときにはステップS
63に移行してF/Fゲインの変更は行わない。ここ
で、先行車加減速度αがしきい値α1 を下回るときに目
標車間距離L* を目標車間距離最終値L0 * に収束させ
た場合、車間距離Lが目標車間距離最終値 0 * よりも十
分大きいときには、先行車両が減速し車間距離Lが減少
した場合には、F/Fゲインをより大きな値に設定し、
目標車間距離L* を目標車間距離最終値L0 * に速やか
に収束させすなわち目標車間距離L* を減少させれば、
自車両が減速することはない。これに対し、車間距離L
が目標車間距離最終値L0 *よりも十分大きくないと
き、つまり比較的接近しており、車間距離Lから目標車
間距離最終値L0 * を減算した値がしきい値ΔLよりも
大きくないときには、ステップS59aからステップS
63に移行してF/Fゲインの変更は行わない。よっ
て、先行車両の減速に伴って車間距離Lが減少し自車両
も減速することになるから、比較的接近している先行車
両が減速した場合には、自車両も減速することになり、
運転者に違和感を与えることはない。
効果を得ることができることはいうまでもない。なお、
上記各実施の形態においては、車間距離Lと目標車間距
離L* とが一致するように追従制御を行うようにした場
合について説明したが、これに限るものではなく、例え
ば、車間距離Lを自車速Vsで除算することにより得ら
れる車間時間が、先行車両と自車両との走行状態に応じ
た目標車間時間となるように自車両の車速を制御して先
行車両に追従するように追従制御を行う場合であっても
適用することが可能である。この場合、割り込み時、追
い付き時等先行車両が入れ替わるときには、前記車間時
間が緩やかに目標車間時間に収束するように目標車間時
間を補正し、先行車両が停止したときには前記車間時間
を、目標車間時間に速やかに収束させるようにすればよ
い。
駆動車両に適用した場合について説明したが、これに限
るものではなく、前輪駆動車両或いは四輪駆動車両に適
用することも可能である。また、上記各実施の形態にお
いては、追従制御用コントローラ20でソフトウェアに
よる演算処理を行う場合について説明したが、これに限
定されるものではなく、関数発生器、比較器、演算器等
を組み合わせて構成した電子回路でなるハードウェアを
適用して構成するようにしてもよい。
スクブレーキ7を適用した場合について説明したが、こ
れに限定されるものではなく、ドラムブレーキ等の他の
アクチュエータを適用することができることは勿論、制
動圧以外に電気的に制御されるブレーキアクチュエータ
を適用することもでき、この場合には、目標制動圧P B
* に替えて、目標電流等の指令値を演算し、これを指令
値に基づいてブレーキアクチュエータを制御する制動制
御装置8に出力するようにすればよい。
した場合について説明したが、これに限定されるもので
はなく、電動モータを適用することもでき、さらには、
エンジンと電動モータとを使用するハイブリッド仕様車
に適用することも可能である。
ある。
ック図である。
3の機能構成を示すブロック図である。
すブロック図である。
処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
である。
プである。
プである。
明図である。
の処理手順の一例を示すフローチャートである。
の処理手順の一例を示すフローチャートである。
ローラの機能構成を示すブロック図である。
の処理手順の一例を示すフローチャートである。
明図である。
明図である。
ローラの機能構成を示すブロック図である。
部42の機能構成を示すブロック図である。
τを設定するためのゲインマップである。
の処理手順の一例を示すフローチャートである。
明図である。
明図である。
の処理手順の一例を示すフローチャートである。
Claims (12)
- 【請求項1】 自車両の速度を検出する自車速検出手段
と、 先行車両の速度を検出する先行車速検出手段と、 先行車両と自車両との間の実車間距離を検出する車間距
離検出手段と、 先行車両と自車両との間の目標車間距離を設定する目標
車間距離設定手段と、 自車両の制動力及び駆動力を調整する制駆動力制御手段
と、 前記車間距離検出手段で検出した実車間距離が前記目標
車間距離設定手段で設定した目標車間距離と一致するよ
うに前記自車速検出手段で検出した自車速に応じて前記
制駆動力制御手段を制御する制御手段と、を備えた車両
用追従走行制御装置において、 前記目標車間距離設定手段は、少なくとも前記先行車速
検出手段で検出した先行車速に基づいて前記目標車間距
離を算出する目標車間距離算出手段と、 前記先行車両の変更を検出する先行車両変更検出手段
と、 前記先行車両の停止を検出する先行車両停止検出手段
と、 前記先行車両変更検出手段で前記先行車両が変更したこ
とを検出したときには前記実車間距離が前記目標車間距
離に徐々に一致するように前記目標車間距離を補正し、
且つ前記目標車間距離を補正中に前記先行車両が停止し
たことを検出したときには前記実車間距離が前記目標車
間距離に速やかに一致するように前記目標車間距離を補
正する補正手段と、を備えることを特徴とする車両用追
従走行制御装置。 - 【請求項2】 自車両の速度を検出する自車速検出手段
と、 先行車両の速度を検出する先行車速検出手段と、 先行車両と自車両との間の実車間距離を検出する車間距
離検出手段と、 少なくとも前記先行車速検出手段で検出した先行車速に
基づいて目標車間距離最終値を算出する目標車間距離最
終値算出手段と、 前記先行車両の変更を検出する先行車両変更検出手段
と、 前記先行車両の停止を検出する先行車両停止検出手段
と、 当該先行車両変更手段で前記先行車両の変更を検出した
時点での前記実車間距離に基づいて前記目標車間距離最
終値に徐々に収束する過渡目標車間距離を算出する過渡
目標車間距離算出手段と、 定常追従時には前記目標車間距離最終値を前記目標車間
距離として設定し、前記先行車両が変更したことを検出
したときには前記目標車間距離最終値に代えて前記過渡
目標車間距離を前記目標車間距離として設定する目標車
間距離設定手段と、 自車両の制動力及び駆動力を調整する制駆動力制御手段
と、 前記車間距離検出手段で検出した実車間距離が前記目標
車間距離設定手段で設定した目標車間距離と一致するよ
うに前記自車速検出手段で検出した自車速に応じて前記
制駆動力制御手段を制御する制御手段と、を備えた車両
用追従走行制御装置であって、 前記過渡目標車間距離算出手段は、前記先行車両停止検
出手段で前記先行車両が停止したことを検出したときに
は前記過渡目標車間距離を速やかに前記目標車間距離最
終値に収束させるようになっていることを特徴とする車
両用追従走行制御装置。 - 【請求項3】 前記過渡目標車間距離算出手段は、前記
先行車両の停止を検出し且つ少なくとも前記自車速が所
定値以下又は前記実車間距離が所定値以下となったとき
に、前記過渡目標車間距離を前記目標車間距離最終値に
速やかに収束させるようになっていることを特徴とする
請求項2記載の車両用追従走行制御装置。 - 【請求項4】 前記過渡目標車間距離算出手段は、前記
過渡目標車間距離を収束ゲインに基づいて算出し、前記
先行車両の停止を検出したときには、当該収束ゲインを
先行車両の非停止時よりも大きくすることにより前記収
束度合を大きくするようになっていることを特徴とする
請求項2又は3記載の車両用追従走行制御装置。 - 【請求項5】 前記収束ゲインを、前記先行車両の変更
を検出した時点での、前記目標車間距離最終値と前記実
車間距離との偏差及び前記先行車両と自車両との相対車
速に基づいて設定することを特徴とする請求項4記載の
車両用追従走行制御装置。 - 【請求項6】 前記先行車両停止検出手段は、前記先行
車速検出手段で検出した先行車速が所定値以下であると
き、前記先行車両が停止していると判定するようになっ
ていることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載
の車両用追従走行制御装置。 - 【請求項7】 自車両の速度を検出する自車速検出手段
と、 先行車両の速度を検出する先行車速検出手段と、 先行車両と自車両との間の実車間距離を検出する車間距
離検出手段と、 先行車両の変更を検出する先行車両変更検出手段と、 少なくとも前記先行車速検出手段で検出した先行車速に
基づいて目標車間距離最終値を算出する目標車間距離最
終値算出手段と、 前記先行車両変更検出手段で前記先行車両の変更を検出
した時点での前記実車間距離及び前記目標車間距離最終
値の偏差に基づいて徐々に零に収束する目標車間距離過
渡値を算出する目標車間距離過渡値算出手段と、 前記目標車間距離最終値と前記目標車間距離過渡値との
和に基づいて先行車両と自車両との間の目標車間距離を
算出する目標車間距離算出手段と、 自車両の制動力及び駆動力を調整する制駆動力制御手段
と、 前記車間距離検出手段で検出した実車間距離が前記目標
車間距離算出手段で算出した目標車間距離と一致するよ
うに前記自車速検出手段で検出した自車速に応じて前記
制駆動力制御手段を制御する制御手段と、を備えた車両
用追従走行制御装置であって、 前記目標車間距離算出手段は、自車両の前記目標車間距
離最終値に対する応答特性が前記目標車間距離過渡値に
対する応答特性よりも速くなるように前記目標車間距離
を算出することを特徴とする車両用追従走行制御装置。 - 【請求項8】 前記先行車両変更検出手段は、先行車両
の有無を検出する先行車両有無検出手段で先行車両を検
出しない状態から検出する状態となったとき、前記車間
距離検出手段で検出される実車間距離の変化量が基準値
以上となったとき、先行車両と自車量との相対車速を検
出する相対車速検出手段で検出される相対車速の変化量
が基準値以上となったとき、先行車両と自車両との横方
向の距離を検出する横方向距離検出手段で検出する横方
向距離の変化量が基準値以上となったとき、の少なくと
も何れか一つが成立したとき、前記先行車両が変更した
と判定するようになっていることを特徴とする請求項7
記載の車両用追従走行制御装置。 - 【請求項9】 自車両の速度を検出する自車速検出手段
と、 先行車両と自車両との間の実車間距離を検出する車間距
離検出手段と、 先行車両と自車両との間の目標車間距離を算出する目標
車間距離算出手段と、 自車両の制動力及び駆動力を調整する制駆動力制御手段
と、 前記車間距離検出手段で検出した実車間距離が前記目標
車間距離算出手段で算出した目標車間距離と一致するよ
うに前記自車速検出手段で検出した自車速に応じて前記
制駆動力制御手段を制御する制御手段と、を備えた車両
用追従走行制御装置であって、 前記目標車間距離算出手段は、先行車両の変更を検出す
る先行車両変更検出手段と、 先行車両の減速を検出する先行車両減速検出手段と、 少なくとも前記先行車速検出手段で検出した先行車速に
基づき目標車間距離最終値を算出する目標車間距離最終
値算出手段と、 前記先行車両変更検出手段で前記先行車両の変更を検出
した時点での前記実車間距離及び前記目標車間距離最終
値の偏差に基づいて徐々に零に収束する目標車間距離過
渡値を算出する目標車間距離過渡値算出手段と、を有
し、 前記目標車間距離最終値及び前記目標車間距離過渡値の
和に基づいて前記目標車間距離を算出し、且つ前記先行
車両減速検出手段で前記先行車両の減速を検出したとき
には前記目標車間距離を前記目標車間距離最終値に速や
かに収束させることを特徴とする車両用追従走行制御装
置。 - 【請求項10】 前記目標車間距離算出手段は、前記先
行車両の減速を検出し且つ前記実車間距離が前記目標車
間距離最終値よりも所定値以上大きいときに前記目標車
間距離を前記目標車間距離最終値に速やかに収束させる
ことを特徴とする請求項9記載の車両用追従走行制御装
置。 - 【請求項11】 前記目標車間距離過渡値算出手段は、
前記目標車間距離過渡値を収束ゲインに基づいて算出
し、前記先行車両の減速を検出したときには前記収束ゲ
インの収束度合を先行車両の非減速時よりも大きくする
ようになっていることを特徴とする請求項9又は10記
載の車両用追従走行制御装置。 - 【請求項12】 前記収束ゲインを、前記先行車両の変
更を検出した時点での、前記目標車間距離最終値と前記
実車間距離との偏差及び前記先行車両と自車両との相対
車速に基づいて設定することを特徴とする請求項11記
載の車両用追従走行制御装置。
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---|---|---|---|
JP2000314559A JP3649108B2 (ja) | 2000-09-14 | 2000-10-16 | 車両用追従走行制御装置 |
Applications Claiming Priority (3)
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JP2000-279479 | 2000-09-14 | ||
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