JP2002151908A - 高周波フィルタおよびそれを用いたフィルタ装置およびそれらを用いた電子装置 - Google Patents
高周波フィルタおよびそれを用いたフィルタ装置およびそれらを用いた電子装置Info
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01P—WAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
- H01P1/00—Auxiliary devices
- H01P1/20—Frequency-selective devices, e.g. filters
- H01P1/201—Filters for transverse electromagnetic waves
- H01P1/203—Strip line filters
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Abstract
域化を図ることのできる高周波フィルタおよびそれを用
いたフィルタ装置およびそれを用いた電子装置を提供す
る。 【解決手段】 誘電体基板2の一方主面に接地電極3を
形成し、他方主面に一端がスルーホール6を介して接地
された2つのマイクロストリップ線路4a、5aを形成
して高周波フィルタ1を構成する。マイクロストリップ
線路4a、5aは共通のスルーホール6とともにマイク
ロストリップ線路共振器4、5を構成しており、両者は
スルーホール6のインダクタンス成分を介して結合して
いる。 【効果】 スルーホール6のインダクタンス成分を介し
て結合させることによって、結合のための素子を必要と
せず、高周波フィルタ1の小型化を図ることができる。
また、結合係数を大きくすることができるため、高周波
フィルタ1の広帯域化を図ることができる。
Description
よびそれを用いたフィルタ装置およびそれを用いた電子
装置に関する。
基板の他方主面上に形成されたマイクロストリップ線路
で共振器を構成し、そのような共振器を複数組み合わせ
て高周波フィルタを実現することが一般に行われてい
る。このとき、誘電体基板の他方主面上のマイクロスト
リップ線路の一部を接地するために、スルーホールを用
いて他方主面上に形成されたマイクロストリップ線路と
一方主面上に形成された接地電極を接続することがあ
る。そして、このスルーホールを共振器あるいは共振器
の一部として利用した高周波フィルタも一般に知られて
いる。例えばスルーホールを共振器として利用した高周
波フィルタは、特開平7−86802号公報に開示され
ている。この高周波フィルタにおいてはスルーホールの
インダクタンスやキャパシタンスを用いて共振器を構成
し、そのような共振器を複数用意して、誘電体基板の他
方主面上に形成された電極間ギャップにおける容量を介
して互いに電界結合させて高周波フィルタを実現してい
る。
86802号公報に記載された高周波フィルタにおいて
は、スルーホールを共振器として利用しているために、
共振器の特性調整が難しいという問題がある。すなわ
ち、特性調整のためにはスルーホールの直径を変更する
必要があるが、これには誘電体基板自身を交換するなど
の手間が必要となり、時間と費用がかかる。また、スル
ーホールの直径を微妙に調整することは困難なため、調
整の精度を上げることができない。
う別の容量素子を用いて結合させているため、サイズが
大きくなるという問題がある。
界結合では結合係数を大きくすることができないため、
広帯域な高周波フィルタを作ることができないという問
題もある。
的とするもので、フィルタ特性の調整が容易で、小型化
を図ることができ、共振器間の結合係数を大きくして広
帯域化を図ることのできる高周波フィルタおよびそれを
用いたフィルタ装置およびそれを用いた電子装置を提供
する。
に、本発明の高周波フィルタは、誘電体基板と、該誘電
体基板の一方主面に形成された接地電極と、前記誘電体
基板の他方主面に形成されるとともに一端がスルーホー
ルを介して接地された複数のマイクロストリップ線路共
振器を有し、前記複数のマイクロストリップ線路共振器
の一端を接地する前記スルーホールを共通として、前記
複数のマイクロストリップ線路共振器が前記共通のスル
ーホールのインダクタンス成分を介して互いに結合され
ていることを特徴とする。
基板と、該誘電体基板の一方主面に形成された接地電極
と、前記誘電体基板の他方主面に形成されるとともに一
端がスルーホールを介して接地された2つのマイクロス
トリップ線路共振器を有し、前記2つのマイクロストリ
ップ線路共振器の一端を接地する前記スルーホールを共
通として、前記2つのマイクロストリップ線路共振器が
前記共通のスルーホールのインダクタンス成分を介して
互いに結合されていることを特徴とする。
つのマイクロストリップ線路共振器が、互いに逆方向に
巻かれたスパイラル状に形成されていることを特徴とす
る。
つのマイクロストリップ線路共振器のうち、一方のマイ
クロストリップ線路共振器の側縁と他方のマイクロスト
リップ線路共振器の側縁が、互いに結合するように近接
して配置されていることを特徴とする。
つのマイクロストリップ線路共振器のうち、一方のマイ
クロストリップ線路共振器の他端と他方のマイクロスト
リップ線路共振器の側縁が、互いに結合するように対向
して配置されていることを特徴とする。
イクロストリップ線路共振器の一端と他端の間に入出力
用ワイヤが接続されていることを特徴とする。
ずれかに記載の高周波フィルタを用いたことを特徴とす
る。
フィルタもしくはフィルタ装置のいずれかを用いたこと
を特徴とする。
高周波フィルタおよびフィルタ装置においては、フィル
タ特性の調整が容易になり、小型化を図ることができ
る。また、共振器間の結合係数を大きくして広帯域化を
図ることもできる。
化と低コスト化と性能の向上を図ることができる。
の一実施例の斜視図を示す。図1において、高周波フィ
ルタ1は、誘電体基板2と、誘電体基板2の一方主面の
ほぼ全面に形成された接地電極3と、誘電体基板2の他
方主面に形成された2つのマイクロストリップ線路4a
および5aと、2つのマイクロストリップ線路4aと5
aの接続点に設けられたスルーホール6と、2つのマイ
クロストリップ線路4a、5aにそれぞれ接続された信
号の入出力用のワイヤー7および8から構成されてい
る。なお、ワイヤー7、8の接続先は図示を省略した外
部回路である。
リップ線路4aは、スルーホール6とともに、一端が接
地、他端が開放の1/4波長のマイクロストリップ線路
共振器4を構成している。また、マイクロストリップ線
路5aは、スルーホール6とともに、一端が接地、他端
が開放の1/4波長のマイクロストリップ線路共振器5
を構成している。すなわち、2つのマイクロストリップ
線路共振器4、5でスルーホール6が共通に使われてい
る。
回路を示す。図2に示すように、高周波フィルタ1は、
2つのマイクロストリップ線路4a、5aを接続し、そ
の接続点をスルーホール6の等価回路要素となるインダ
クタLtおよび抵抗Rtの直列回路を介して接地して構
成されている。そして、マイクロストリップ線路4aと
スルーホール6からなるマイクロストリップ線路共振器
4と、マイクロストリップ線路5aとスルーホール6か
らなるマイクロストリップ線路共振器5は、スルーホー
ル6のインダクタンス成分であるインダクタLtを介し
て結合されている。なお、port1はワイヤー7を、
port2はワイヤー8を示している。
リップ線路4a、5aの長さで決まる奇モードの共振周
波数(fodd)と、さらにスルーホール6のインダクタL
tを含む偶モードの共振周波数(feven)の2つが発生
する。このLtの値を必要な帯域幅に合わせて変えるこ
とによって2つのマイクロストリップ線路共振器4およ
び5の間の結合量(k)を調整することができる。
合にワイヤー7および8を用いており、2つのマイクロ
ストリップ線路4a、5aにおけるワイヤー7、8を接
続する位置を変えることによって高周波フィルタ1の外
部Q(Qe)を変えることができる。すなわち、ワイヤ
ーの接続位置を調整することによって外部Qの調整をす
ることができる。
おいては、2つのマイクロストリップ線路共振器4、5
をスルーホール6のインダクタンス成分Ltを介して磁
界結合させているため、共振器4、5を結合させるため
だけの素子が不要となり、高周波フィルタの小型化を図
ることができる。また、スルーホール6のインダクタン
ス成分Ltによる磁界結合の場合、電極間ギャップなど
の容量素子による電界結合に比べて結合係数を大きくす
ることができるため、高周波フィルタ1の広帯域化を容
易に図ることができる。
ヤーによる結合に限るものではない。図3に、本発明の
高周波フィルタの別の実施例の平面図を示す。ここで、
図1に示した高周波フィルタ1と同一もしくは同等の部
分には同じ記号を付し、その説明を省略する。図3に示
す高周波フィルタ10のように、図1において2つのマ
イクロストリップ線路4a、5aのワイヤー7、8を接
続していた部分に、幅の狭いマイクロストリップ線路か
らなるタップ11、12をそれぞれ形成して接続して構
成しても構わない。この場合は、外部回路との接続、す
なわち外部Qがワイヤー7、8を用いる場合に比べて固
定化されるが、ワイヤー7、8を用いる高周波フィルタ
1の場合とほぼ同様の作用効果を奏するものである。
法によるものでも構わない。図4に、本発明の高周波フ
ィルタのさらに別の実施例の平面図を示す。ここで、図
1に示した高周波フィルタ1と同一もしくは同等の部分
には同じ記号を付し、その説明を省略する。図4に示す
高周波フィルタ15のように、2つのマイクロストリッ
プ線路4a、5aの他端(開放端)に近接して入出力電
極16、17をそれぞれ形成して構成しても構わない。
この場合、入出力電極16、17が外部回路と接続され
ており、入出力電極16、17とマイクロストリップ線
路4a、5aとの間の電極間の容量C1、C2を介して
高周波フィルタ15と外部回路とが結合される。外部Q
の調整は、この容量C1、C2を調整することによって
実現できる。この場合も、ワイヤー7、8を用いる高周
波フィルタ1の場合とほぼ同様の作用効果を奏するもの
である。
別の実施例の平面図を示す。図5において、図1と同一
もしくは同等の部分には同じ記号を付し、その説明を省
略する。
電体基板2の他方主面に形成された2つのマイクロスト
リップ線路21aおよび22aと、2つのマイクロスト
リップ線路21aと22aの接続点に設けられたスルー
ホール6と、2つのマイクロストリップ線路21a、2
2aにそれぞれ接続された信号の入出力用のワイヤー7
および8を有している。
トリップ線路21aは、スルーホール6とともに、一端
が接地、他端が開放の1/4波長のマイクロストリップ
線路共振器21を構成している。また、マイクロストリ
ップ線路22aは、スルーホール6とともに、一端が接
地、他端が開放の1/4波長のマイクロストリップ線路
共振器22を構成している。すなわち、2つのマイクロ
ストリップ線路共振器21と22でスルーホール6が共
通に使われている。
1aおよび22aは、互いに逆方向に巻いたスパイラル
状に形成されており、全体としてS字状となっている。
マイクロストリップ線路21aの他端側とマイクロスト
リップ線路22aの一端側の側縁は互いに近接して配置
されている。また、マイクロストリップ線路22aの他
端側とマイクロストリップ線路21aの一端側の側縁は
互いに近接して配置されている。
路21a、22aをスパイラル状に形成することによっ
て、高周波フィルタ20を構成する誘電体基板2の長さ
を短くしたり、面積を小さくしたりして高周波フィルタ
20自身の小型化を図ることができる。
び22aの他端側の側縁が、マイクロストリップ線路2
2aおよび21aの一端側の側縁にそれぞれ近接して配
置されることによって、この近接している部分において
磁界結合Mが生じる。すなわち、2つのマイクロストリ
ップ線路共振器21と22が、スルーホール6のインダ
クタンス成分を介してだけでなく、マイクロストリップ
線路21a、22a間の磁界結合Mによっても結合す
る。この磁界結合Mによってスルーホール6のインダク
タンス成分を介しての結合の不足分を補うことができ
る。例えば、誘電体基板2の厚みが不足していてスルー
ホール6のインダクタンス成分による2つのマイクロス
トリップ線路共振器21、22の結合が不十分な場合な
どに、マイクロストリップ線路21a、22a間の磁界
結合Mによって補うことができる。また、この近接して
いる部分の間隔を調整することによって、磁界結合Mの
大きさを調整することができ、高周波フィルタ20の設
計の自由度を増すことができる。
状はS字状に限られるものではない。図6に本発明の高
周波フィルタのさらに別の実施例の平面図を示す。図6
において、図1と同一もしくは同等の部分には同じ記号
を付し、その説明を省略する。
のマイクロストリップ線路26a、27aは約1.5回
転巻かれている。そして、マイクロストリップ線路26
aはスルーホール6とともに、一端が接地、他端が開放
の1/4波長のマイクロストリップ線路共振器26を構
成している。また、マイクロストリップ線路27aはス
ルーホール6とともに、一端が接地、他端が開放の1/
4波長のマイクロストリップ線路共振器27を構成して
いる。すなわち、2つのマイクロストリップ線路共振器
26と27でスルーホール6が共通に使われている。
イクロストリップ線路27aの一端側の側縁は互いに近
接して配置されている。また、マイクロストリップ線路
27aの一部とマイクロストリップ線路26aの一端側
の側縁は互いに近接して配置されている。
においても、2つのマイクロストリップ線路26a、2
7aの間に磁界結合Mが生じるため、高周波フィルタ2
0の場合と同様の作用効果を奏することができる。そし
て、マイクロストリップ線路26a、27aを長くする
ことができるため、高周波フィルタ25においては高周
波フィルタ20の場合よりもさらに小型化を図ることが
できる。
つのマイクロストリップ線路26a、27aが、他端す
なわち開放端に近づくにつれて幅が狭くなるステップイ
ンピーダンス構造を採用している。1/4波長共振器の
場合、基本の共振周波数の3倍の周波数でも共振が発生
するが、ステップインピーダンス構造ではマイクロスト
リップ線路共振器の先端でインダクタンス成分が大きく
なるため、その周波数が共振周波数の3倍よりも低くな
る。そのため、高周波フィルタ25においては共振周波
数の3倍の周波数における減衰特性を良くすることがで
きるというメリットがある。
別の実施例の平面図を示す。図7において、図5と同一
もしくは同等の部分には同じ記号を付し、その説明を省
略する。
電体基板2の他方主面に形成された2つのマイクロスト
リップ線路31aおよび32aと、2つのマイクロスト
リップ線路31aと32aの接続点に設けられたスルー
ホール6と、2つのマイクロストリップ線路31a、3
2aにそれぞれ接続された信号の入出力用のワイヤー7
および8を有している。
トリップ線路31aは、スルーホール6とともに、一端
が接地、他端が開放の1/4波長のマイクロストリップ
線路共振器31を構成している。また、マイクロストリ
ップ線路32aは、スルーホール6とともに、一端が接
地、他端が開放の1/4波長のマイクロストリップ線路
共振器32を構成している。すなわち、2つのマイクロ
ストリップ線路共振器31と32でスルーホール6が共
通に使われている。
1aおよび32aは、互いに逆方向に巻いたスパイラル
状に形成されており、全体としてS字状となっている。
マイクロストリップ線路31aの他端側とマイクロスト
リップ線路32aの一端側の側縁は互いに近接して配置
されている。また、マイクロストリップ線路32aの他
端側とマイクロストリップ線路31aの一端側の側縁は
互いに近接して配置されている。さらに、マイクロスト
リップ線路31aの他端とマイクロストリップ線路32
aの側縁は互いに近接して対向して配置されている。ま
た、マイクロストリップ線路32aの他端とマイクロス
トリップ線路31aの側縁は互いに近接して対向して配
置されている。
路31a、32aの他端と、マイクロストリップ線路3
2aおよび21aの側縁が互いに近接し対向して配置さ
れることによって、この対向している部分において結合
容量C3、C4を介した電界結合が生じる。この電界結
合は2つのマイクロストリップ線路31a、32a間の
磁界結合Mを打ち消すという逆の働きを有する。
おいて、小型化のためにマイクロストリップ線路21a
と22aを近接させすぎて結合が強くなりすぎた場合に
は、小型化を犠牲にしてでもマイクロストリップ線路2
1aと22aの間隔を広げる必要がある。しかしなが
ら、図7に示した高周波フィルタ30においては、マイ
クロストリップ線路31aと32aが近接しすぎて結合
が強くなりすぎた場合にも、マイクロストリップ線路3
1aおよび32aの他端とマイクロストリップ線路32
aおよび31aの側縁とが対向している部分の間隔を狭
くするなどして結合容量C3、C4を大きくすることに
よって、マイクロストリップ線路31a、32a間の間
隔を狭くしたまま結合量の調整を行うことができる。そ
のため、高周波フィルタ30においては、高周波フィル
タ20に比べてさらに小型化を図ることができる。
いて、一方のマイクロストリップ線路の開放端と他方の
マイクロストリップ線路の側縁が対向している部分の間
隔gと、2つのマイクロストリップ線路共振器31、3
2間の結合係数kとの関係に関する実験結果を示す。図
8に示すように、間隔gが小さくなるほど結合係数kが
小さくなっていることが分かる。この実験に用いた高周
波フィルタ30において、スルーホール6のインダクタ
ンス成分Ltのみによる結合係数kは0.122で、実
際にはこれに磁界結合Mによる結合が加わることによっ
て結合係数kが0.122より大きくなっている。そし
て、図8より、間隔gを50μmまで小さくすることに
よって、磁界結合と電界結合が互いに相殺し合い、結合
係数kがスルーホール6のインダクタンス成分Ltのみ
によるものと一致する。なお、この実験における誘電体
基板の比誘電率は110、厚みは0.3mm、スルーホ
ールの直径は145μm、一方のマイクロストリップ線
路と他方のマイクロストリップ線路が近接している部分
の間隔は150μmである。
に作成したものにおけるバンドパスフィルタとしての周
波数特性S11(反射損失)、S21(挿入損失)を示
す。図9において黒丸で示す各ポイントのように、通過
領域の中心周波数が5.8GHz、通過領域の3dB帯
域幅が980MHz、通過帯域の挿入損失が−1.1d
B(at5.8GHz)という特性が得られた。さら
に、減衰域である2.9GHzで−22.4dB、1
1.6GHzで−44.1GHz、17.4GHzで−
30.9dBという特性が得られた。このうち、17.
4GHzは中心周波数5.8GHzの約3倍の周波数で
ある。高周波フィルタ30においては、図6に示した高
周波フィルタ25と同様のマイクロストリップ線路共振
器31、32の開放端側の幅を狭くするステップインピ
ーダンス構造を採用していることによって、本来なら基
本の共振周波数の3倍の周波数であるべき周波数が、そ
れより低い約13.5GHz付近にシフトしている。そ
のために17.4GHzにおける減衰特性が、−30.
9dBという非常に良い値となっている。
例としてのデュプレクサのブロック図を示す。図10に
おいて、デュプレクサ40は、互いに通過帯域の異なる
受信用BPF41と送信用BPF42の一端同士を接続
してアンテナ端子ANTとし、受信用BPF41の他端
を受信側端子RX、送信用BPF42の他端を送信側端
子TXとして構成されている。ここで、受信用BPF4
1と送信用BPF42としては、例えば図1や図3乃至
図7などで示した本発明の高周波フィルタが用いられて
いる。なお、デュプレクサ40の基本的な機能、動作に
関しては一般に周知であり、ここでは説明を割愛する。
おいては、小型化が可能で、減衰特性を良くすることの
できる本発明の高周波フィルタが用いられているため、
大幅な小型化と高性能化を図ることができる。
プレクサに限られるものではなく、本発明の高周波フィ
ルタを1つあるいは複数用いて構成した全てのフィルタ
装置を含むもので、その場合にもデュプレクサ40の場
合と同様の作用効果を奏するものである。
しての通信機のブロック図を示す。図11において、通
信機50は、アンテナ51、図10に示した本発明のデ
ュプレクサ40、受信回路52、送信回路53、信号処
理回路54を有する。アンテナ51はデュプレクサ40
のアンテナ端子ANTに接続されている。デュプレクサ
40の受信側端子RXは受信回路52を介して信号処理
回路54に接続されている。そして、信号処理回路54
は送信回路53を介してデュプレクサ40の送信側端子
TXに接続されている。なお、通信機50の基本的な機
能、動作に関しては一般に周知であり、ここでは説明を
割愛する。
は、本発明のフィルタ装置であるデュプレクサ40が用
いられているために小型化と高性能化を図ることができ
る。
限られるものではなく、また、本発明のフィルタ装置が
用いられているものに限られるものでもない。本発明の
電子装置は、本発明の高周波フィルタのみが用いられた
り、本発明の高周波フィルタと本発明のフィルタ装置の
両方が用いられたりしたあらゆる電子装置を含むもの
で、その場合にも通信機50の場合と同様の作用効果を
奏するものである。
端がスルーホールを介して接地された複数のマイクロス
トリップ線路共振器において、スルーホールを共通とす
ることによって、そのインダクタンス成分を介して複数
のマイクロストリップ線路共振器を互いに結合させる。
これによってマイクロストリップ線路共振器を結合させ
るためのみの素子を必要としないために小型化を図るこ
とができる。また、マイクロストリップ線路共振器間の
結合係数を大きくできるため、高周波フィルタの広帯域
化を図ることができる。
器を用い、それを互いに逆巻のスパイラル状に形成する
ことによって、高周波フィルタのさらなる小型化を図る
ことができる。
ップ線路共振器の側縁と他方のマイクロストリップ線路
共振器の側縁が、互いに磁界結合するように近接して配
置されることによって、結合係数をさらに大きくして、
高周波フィルタのさらなる広帯域化を図ることができ
る。
ップ線路共振器の他端と他方のマイクロストリップ線路
共振器の側縁が、互いに容量を介した電界結合するよう
に対向して配置されることによって、小型化による必要
以上の磁界結合を相殺して、高周波フィルタのさらなる
小型化を図ることができる。
端と他端の間に入出力用ワイヤを接続して外部回路と接
続することによって、高周波フィルタの外部Qの調整が
容易になる。
本発明の高周波フィルタを用いることによって、小型化
と高性能化を図ることができる。
発明の高周波フィルタもしくはフィルタ装置を用いるこ
とによって、小型化と高性能化を図ることができる。
図である。
る。
面図である。
示す平面図である。
示す平面図である。
示す平面図である。
示す平面図である。
ロストリップ線路の開放端と他方のマイクロストリップ
線路の側縁が対向している部分の間隔と、2つのマイク
ロストリップ線路共振器の結合係数との関係を示す特性
図である。
示す特性図である。
ック図である。
図である。
ロストリップ線路共振器 4a、5a、21a、22a、26a、27a、31
a、32a…マイクロストリップ線路 6…スルーホール 7、8…ワイヤー 11、12…タップ 16、17…入出力電極 40…デュプレクサ 50…通信機
Claims (8)
- 【請求項1】 誘電体基板と、該誘電体基板の一方主面
に形成された接地電極と、前記誘電体基板の他方主面に
形成されるとともに一端がスルーホールを介して接地さ
れた複数のマイクロストリップ線路共振器を有し、 前記複数のマイクロストリップ線路共振器の一端を接地
する前記スルーホールを共通として、前記複数のマイク
ロストリップ線路共振器が前記共通のスルーホールのイ
ンダクタンス成分を介して互いに結合されていることを
特徴とする高周波フィルタ。 - 【請求項2】 誘電体基板と、該誘電体基板の一方主面
に形成された接地電極と、前記誘電体基板の他方主面に
形成されるとともに一端がスルーホールを介して接地さ
れた2つのマイクロストリップ線路共振器を有し、 前記2つのマイクロストリップ線路共振器の一端を接地
する前記スルーホールを共通として、前記2つのマイク
ロストリップ線路共振器が前記共通のスルーホールのイ
ンダクタンス成分を介して互いに結合されていることを
特徴とする高周波フィルタ。 - 【請求項3】 前記2つのマイクロストリップ線路共振
器が、互いに逆方向に巻かれたスパイラル状に形成され
ていることを特徴とする、請求項2に記載の高周波フィ
ルタ。 - 【請求項4】 前記2つのマイクロストリップ線路共振
器のうち、一方のマイクロストリップ線路共振器の側縁
と他方のマイクロストリップ線路共振器の側縁が、互い
に結合するように近接して配置されていることを特徴と
する、請求項2または3に記載の高周波フィルタ。 - 【請求項5】 前記2つのマイクロストリップ線路共振
器のうち、一方のマイクロストリップ線路共振器の他端
と他方のマイクロストリップ線路共振器の側縁が、互い
に結合するように対向して配置されていることを特徴と
する、請求項2ないし4のいずれかに記載の高周波フィ
ルタ。 - 【請求項6】 前記マイクロストリップ線路共振器に入
出力用ワイヤが接続されていることを特徴とする、請求
項1乃至5のいずれかに記載の高周波フィルタ。 - 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の高周
波フィルタを用いたことを特徴とするフィルタ装置。 - 【請求項8】 請求項1乃至6に記載の高周波フィルタ
および請求項7に記載のフィルタ装置のいずれかを用い
たことを特徴とする電子装置。
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