JP2002059856A - 舵取装置の取付構造 - Google Patents
舵取装置の取付構造Info
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- JP2002059856A JP2002059856A JP2000244878A JP2000244878A JP2002059856A JP 2002059856 A JP2002059856 A JP 2002059856A JP 2000244878 A JP2000244878 A JP 2000244878A JP 2000244878 A JP2000244878 A JP 2000244878A JP 2002059856 A JP2002059856 A JP 2002059856A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】サークリップ挿通孔からの水や異物の侵入を防
止でき、且つ弾性部材の位置決めが容易な舵取装置の取
付構造を提供する。 【解決手段】ハウジング6の外周面6bにおいて、サー
クリップ挿通孔20を軸方向に挟んだ両側に、円周方向
に延びる環状溝25を形成する。弾性部材23の内周面
23aに、環状溝25に対応した形状の環状突起26を
形成する。環状溝25と環状突起26とを締め代を持っ
て嵌合する。ハウジング6を弾性部材23を介してブラ
ケット24により弾力的に保持する。 【効果】環状溝25と環状突起26とを締め代により強
く密着させることができるので、サークリップ挿通孔2
0が密閉され、サークリップ挿通孔20からの水や異物
の侵入を防止できる。環状溝25と環状突起26とを嵌
め合わせるだけで、弾性部材23をハウジング6に取り
付ける際の位置決めが容易に行える。
止でき、且つ弾性部材の位置決めが容易な舵取装置の取
付構造を提供する。 【解決手段】ハウジング6の外周面6bにおいて、サー
クリップ挿通孔20を軸方向に挟んだ両側に、円周方向
に延びる環状溝25を形成する。弾性部材23の内周面
23aに、環状溝25に対応した形状の環状突起26を
形成する。環状溝25と環状突起26とを締め代を持っ
て嵌合する。ハウジング6を弾性部材23を介してブラ
ケット24により弾力的に保持する。 【効果】環状溝25と環状突起26とを締め代により強
く密着させることができるので、サークリップ挿通孔2
0が密閉され、サークリップ挿通孔20からの水や異物
の侵入を防止できる。環状溝25と環状突起26とを嵌
め合わせるだけで、弾性部材23をハウジング6に取り
付ける際の位置決めが容易に行える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の舵取装置
に関する。特に、舵取装置を車体に取り付けるための取
付構造に関する。
に関する。特に、舵取装置を車体に取り付けるための取
付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の舵取装置として、例えば
ラックアンドピニオン式の舵取装置が知られている。こ
の種の舵取装置では、ステアリングホイールの操作に連
動してピニオンが回転し、これに噛み合うラック軸が軸
方向に移動して、操向車輪が操向される。図3は、従来
の舵取装置1aの取付構造を示す一部断側面図である。
ラック軸2は、ハウジング27内を軸方向に移動可能に
挿通されている。ハウジング27内には、受け面28a
でボールジョイント3を受け止めることにより、ラック
軸2の移動範囲を規制するためのストッパ28が備えら
れている。ストッパ28の外周面28cおよびハウジン
グ27の内周面27cには、対向する一対のサークリッ
プ溝29、30が形成されていて、一対のサークリップ
溝29、30間にサークリップ31を嵌め入れることに
より、ストッパ28がハウジング27内の所定位置に固
定されている。
ラックアンドピニオン式の舵取装置が知られている。こ
の種の舵取装置では、ステアリングホイールの操作に連
動してピニオンが回転し、これに噛み合うラック軸が軸
方向に移動して、操向車輪が操向される。図3は、従来
の舵取装置1aの取付構造を示す一部断側面図である。
ラック軸2は、ハウジング27内を軸方向に移動可能に
挿通されている。ハウジング27内には、受け面28a
でボールジョイント3を受け止めることにより、ラック
軸2の移動範囲を規制するためのストッパ28が備えら
れている。ストッパ28の外周面28cおよびハウジン
グ27の内周面27cには、対向する一対のサークリッ
プ溝29、30が形成されていて、一対のサークリップ
溝29、30間にサークリップ31を嵌め入れることに
より、ストッパ28がハウジング27内の所定位置に固
定されている。
【0003】ハウジング27の外周面27bには、サー
クリップ溝30とハウジング27の外部とを連通し、周
方向に延びるスリットからなるサークリップ挿通孔32
が形成されている。サークリップ31は、このサークリ
ップ挿通孔32を通して一対のサークリップ溝29、3
0間に嵌め入れられる。しかし、サークリップ31を装
着した後、このサークリップ挿通孔32からハウジング
27内に水や異物が侵入するおそれがある。そこで、従
来の舵取装置1aでは、ボールジョイント3やタイロッ
ド4などを覆うブーツ5の一端5aでサークリップ挿通
孔32を覆って、リング7によりブーツ5の一端5aを
締め付けることにより、サークリップ挿通孔32からの
水や異物の侵入を防止していた。
クリップ溝30とハウジング27の外部とを連通し、周
方向に延びるスリットからなるサークリップ挿通孔32
が形成されている。サークリップ31は、このサークリ
ップ挿通孔32を通して一対のサークリップ溝29、3
0間に嵌め入れられる。しかし、サークリップ31を装
着した後、このサークリップ挿通孔32からハウジング
27内に水や異物が侵入するおそれがある。そこで、従
来の舵取装置1aでは、ボールジョイント3やタイロッ
ド4などを覆うブーツ5の一端5aでサークリップ挿通
孔32を覆って、リング7によりブーツ5の一端5aを
締め付けることにより、サークリップ挿通孔32からの
水や異物の侵入を防止していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】通常、ブーツ5の一端
5aは、ハウジング27の一端27a近傍に締め付けら
れる。したがって、サークリップ31は、ハウジング2
7の一端27a近傍に設けなければならない。また、ラ
ック軸2のストローク量を確保しつつ、ストッパ28の
受け面28aによりボールジョイント3を受けるために
は、ハウジング27内にボールジョイント3が入るよう
になっていなければならない。
5aは、ハウジング27の一端27a近傍に締め付けら
れる。したがって、サークリップ31は、ハウジング2
7の一端27a近傍に設けなければならない。また、ラ
ック軸2のストローク量を確保しつつ、ストッパ28の
受け面28aによりボールジョイント3を受けるために
は、ハウジング27内にボールジョイント3が入るよう
になっていなければならない。
【0005】したがって、ストッパ28には、ボールジ
ョイント3を受ける受け面28aから、サークリップ3
1を取り付けるための筒部32が突出した特殊な形状と
なり、ストッパ28のコストが高くなってしまうという
問題があった。ところで、ハウジング27を弾性部材3
3を介してブラケット24に取り付ける際、弾性部材3
3をハウジング27の外周面27bに位置決めするのが
困難であるという問題があった。
ョイント3を受ける受け面28aから、サークリップ3
1を取り付けるための筒部32が突出した特殊な形状と
なり、ストッパ28のコストが高くなってしまうという
問題があった。ところで、ハウジング27を弾性部材3
3を介してブラケット24に取り付ける際、弾性部材3
3をハウジング27の外周面27bに位置決めするのが
困難であるという問題があった。
【0006】本発明は、かかる背景のもとでなされたも
ので、サークリップ挿通孔からの水や異物の侵入を防止
でき、且つ弾性部材の位置決めが容易な舵取装置の取付
構造を提供することを目的とする。
ので、サークリップ挿通孔からの水や異物の侵入を防止
でき、且つ弾性部材の位置決めが容易な舵取装置の取付
構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記目
的を達成するための請求項1記載の発明は、パワーシリ
ンダを含む筒状のハウジングを弾性部材を介してブラケ
ットに取り付ける舵取装置の取付構造において、上記ハ
ウジングの外周面に、ハウジングの内周面のサークリッ
プ溝にサークリップを導入するためのサークリップ挿通
孔を設けており、上記ハウジングの外周面において、上
記サークリップ挿通孔を軸方向に挟んだ両側に一対の凹
凸嵌合部を設けて、各凹凸嵌合部を上記弾性部材の内周
面の対応する部分に凹凸嵌合させてあり、上記凹凸嵌合
部は、上記ハウジングの周方向に延びる環状溝または環
状突起を含むことを特徴とする舵取装置の取付構造であ
る。
的を達成するための請求項1記載の発明は、パワーシリ
ンダを含む筒状のハウジングを弾性部材を介してブラケ
ットに取り付ける舵取装置の取付構造において、上記ハ
ウジングの外周面に、ハウジングの内周面のサークリッ
プ溝にサークリップを導入するためのサークリップ挿通
孔を設けており、上記ハウジングの外周面において、上
記サークリップ挿通孔を軸方向に挟んだ両側に一対の凹
凸嵌合部を設けて、各凹凸嵌合部を上記弾性部材の内周
面の対応する部分に凹凸嵌合させてあり、上記凹凸嵌合
部は、上記ハウジングの周方向に延びる環状溝または環
状突起を含むことを特徴とする舵取装置の取付構造であ
る。
【0008】この構成によれば、ハウジングの外周面に
サークリップ挿通孔を軸方向に挟んで形成された一対の
凹凸嵌合部により、サークリップ挿通孔からの水や異物
の侵入を防止できる。また、弾性部材をハウジングに取
り付ける際、対応する凹凸嵌合部を嵌め合わせるだけで
容易に位置決めできる。また、請求項2記載の発明は、
上記サークリップは、上記ハウジング内を挿通する摺動
軸の移動範囲を規制するストッパをハウジングに固定す
ることを特徴とする請求項1記載の舵取装置の取付構造
である。
サークリップ挿通孔を軸方向に挟んで形成された一対の
凹凸嵌合部により、サークリップ挿通孔からの水や異物
の侵入を防止できる。また、弾性部材をハウジングに取
り付ける際、対応する凹凸嵌合部を嵌め合わせるだけで
容易に位置決めできる。また、請求項2記載の発明は、
上記サークリップは、上記ハウジング内を挿通する摺動
軸の移動範囲を規制するストッパをハウジングに固定す
ることを特徴とする請求項1記載の舵取装置の取付構造
である。
【0009】この構成によれば、ブラケット取付位置の
ハウジングの内周面に取り付けられたサークリップによ
り、ストッパが固定される。したがって、図3に示す従
来の舵取装置1aのように、ハウジング27の一端27
a近傍にサークリップ31を取り付けるために筒部32
を設ける必要がないので、ストッパを簡単な形状にする
ことができ、ストッパのコストを低くすることができ
る。また、請求項3記載の発明は、上記各凹凸嵌合部に
対して、上記弾性部材の対応する部分が締め代を持って
嵌合することを特徴とする請求項1または2記載の舵取
装置の取付構造である。
ハウジングの内周面に取り付けられたサークリップによ
り、ストッパが固定される。したがって、図3に示す従
来の舵取装置1aのように、ハウジング27の一端27
a近傍にサークリップ31を取り付けるために筒部32
を設ける必要がないので、ストッパを簡単な形状にする
ことができ、ストッパのコストを低くすることができ
る。また、請求項3記載の発明は、上記各凹凸嵌合部に
対して、上記弾性部材の対応する部分が締め代を持って
嵌合することを特徴とする請求項1または2記載の舵取
装置の取付構造である。
【0010】この構成によれば、各凹凸嵌合部を締め代
により強く密着させることができる。したがって、ハウ
ジングがしっかりと固定されると共に、サークリップ挿
通孔が密閉されるのでサークリップ挿通孔からの水や異
物の侵入を確実に防止できる。
により強く密着させることができる。したがって、ハウ
ジングがしっかりと固定されると共に、サークリップ挿
通孔が密閉されるのでサークリップ挿通孔からの水や異
物の侵入を確実に防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下には、図面を参照して、本発
明の実施形態について具体的に説明する。図1は、本発
明の一実施形態に係る舵取装置1の取付構造を示す一部
断側面図である。図1では、舵取装置1は、例えばラッ
クアンドピニオン式の舵取装置1であって、ステアリン
グホイールに連動して回転するピニオン(図示せず)と
噛み合うラックが形成された摺動軸としてのラック軸2
を備えている。ただし、ラック軸2の両端近傍は、それ
ぞれほぼ同様に構成されているので、以下ではラック軸
2の一端2a近傍についてのみ説明する。
明の実施形態について具体的に説明する。図1は、本発
明の一実施形態に係る舵取装置1の取付構造を示す一部
断側面図である。図1では、舵取装置1は、例えばラッ
クアンドピニオン式の舵取装置1であって、ステアリン
グホイールに連動して回転するピニオン(図示せず)と
噛み合うラックが形成された摺動軸としてのラック軸2
を備えている。ただし、ラック軸2の両端近傍は、それ
ぞれほぼ同様に構成されているので、以下ではラック軸
2の一端2a近傍についてのみ説明する。
【0012】ラック軸2の一端2aには、ボールジョイ
ント3を介してタイロッド4が連結されている。タイロ
ッド4は、ナックルアーム(図示せず)などを介して操
向車輪に連動するように連結されている。また、タイロ
ッド4の根元側部分、ボールジョイント3およびラック
軸2の突出部分は、ブーツ5によって覆われており、ブ
ーツ5の一端5aは、ラック軸2を収容するハウジング
6の一端6a近傍の外周面6bにリング7により締め付
けられて固定されている。また、ラック軸2は、ハウジ
ング6内を軸方向に移動可能に支持されている。ステア
リングホイールを操作すると、ピニオンが回転し、これ
に噛み合うラック軸2がその軸方向に移動して、操向車
輪が操向される。
ント3を介してタイロッド4が連結されている。タイロ
ッド4は、ナックルアーム(図示せず)などを介して操
向車輪に連動するように連結されている。また、タイロ
ッド4の根元側部分、ボールジョイント3およびラック
軸2の突出部分は、ブーツ5によって覆われており、ブ
ーツ5の一端5aは、ラック軸2を収容するハウジング
6の一端6a近傍の外周面6bにリング7により締め付
けられて固定されている。また、ラック軸2は、ハウジ
ング6内を軸方向に移動可能に支持されている。ステア
リングホイールを操作すると、ピニオンが回転し、これ
に噛み合うラック軸2がその軸方向に移動して、操向車
輪が操向される。
【0013】ハウジング6は、例えば円筒状で、その一
端6a近傍の内部には、ラック軸2の一端2aに設けら
れた止め座金8の当接面8aを受け面9aで受けること
によりラック軸2の移動範囲を規制するストッパ9が設
けられている。また、ストッパ9の他端面9b側には、
この他端面9bに一端面10aが当接されラック軸2を
摺動自在に支持するブッシュ10が設けられている。ス
トッパ9およびブッシュ10の外周面9c、10cは、
ハウジング6の内周面6cに対応する形状になってい
る。
端6a近傍の内部には、ラック軸2の一端2aに設けら
れた止め座金8の当接面8aを受け面9aで受けること
によりラック軸2の移動範囲を規制するストッパ9が設
けられている。また、ストッパ9の他端面9b側には、
この他端面9bに一端面10aが当接されラック軸2を
摺動自在に支持するブッシュ10が設けられている。ス
トッパ9およびブッシュ10の外周面9c、10cは、
ハウジング6の内周面6cに対応する形状になってい
る。
【0014】ストッパ9は、例えば円筒状で、その挿通
孔9dの内径はラック軸2の外径と略一致しており、挿
通孔9d内にラック軸2が挿通される。ストッパ9の外
周面9cには、円周方向に延びる周溝からなるサークリ
ップ溝11が形成されていて、このサークリップ溝11
に対向するハウジング6の内周面6cには、対応するサ
ークリップ溝12が形成されている。一対のサークリッ
プ溝11、12間にサークリップ13を嵌め入れること
により、ストッパ9はハウジング6内の所定位置に固定
される。ストッパ9は円筒状の簡単な形状なので、低コ
ストで提供できる。
孔9dの内径はラック軸2の外径と略一致しており、挿
通孔9d内にラック軸2が挿通される。ストッパ9の外
周面9cには、円周方向に延びる周溝からなるサークリ
ップ溝11が形成されていて、このサークリップ溝11
に対向するハウジング6の内周面6cには、対応するサ
ークリップ溝12が形成されている。一対のサークリッ
プ溝11、12間にサークリップ13を嵌め入れること
により、ストッパ9はハウジング6内の所定位置に固定
される。ストッパ9は円筒状の簡単な形状なので、低コ
ストで提供できる。
【0015】ブッシュ10は、例えば円筒状で、その挿
通孔10dの内径はラック軸2の外径と略一致してお
り、挿通孔10d内にラック軸2が摺動自在に挿通され
る。ブッシュ10の軸方向の略中央の外周面10cに
は、段部14が形成されている。ハウジング6の内周面
6cにはこの段部14に対応する段部15が形成されて
いて、ブッシュ10は、この対向する段部14、15お
よびストッパ9によりハウジング6の所定位置に係止さ
れる。
通孔10dの内径はラック軸2の外径と略一致してお
り、挿通孔10d内にラック軸2が摺動自在に挿通され
る。ブッシュ10の軸方向の略中央の外周面10cに
は、段部14が形成されている。ハウジング6の内周面
6cにはこの段部14に対応する段部15が形成されて
いて、ブッシュ10は、この対向する段部14、15お
よびストッパ9によりハウジング6の所定位置に係止さ
れる。
【0016】また、ブッシュ10の一端面10aには、
挿通孔10dに連なる環状の収容凹部16が形成されて
いて、この収容凹部16にブッシュ10とラック軸2と
の間を封止するためのオイルシール17が圧入され、保
持されている。ブッシュ10の他端面10b近傍の外周
面10cには、例えば周溝18が形成されていて、この
周溝18とハウジング6の内周面6cとの間には、例え
ばブッシュ10とハウジング6との間を封止するための
Oリング19が収容されている。
挿通孔10dに連なる環状の収容凹部16が形成されて
いて、この収容凹部16にブッシュ10とラック軸2と
の間を封止するためのオイルシール17が圧入され、保
持されている。ブッシュ10の他端面10b近傍の外周
面10cには、例えば周溝18が形成されていて、この
周溝18とハウジング6の内周面6cとの間には、例え
ばブッシュ10とハウジング6との間を封止するための
Oリング19が収容されている。
【0017】28はハウジング6の一部を区画して構成
されるパワーシリンダであり、ハウジング6の内周面6
cとラック軸2との間を、図示しないピストンとブッシ
ュ10の他端面10bとで仕切って、パワーシリンダ2
8の一方の油室29が区画されている。Oリング19お
よびオイルシール17により、油室29内の作動油がハ
ウジング6の外部に漏れるのを防止する。図2は、舵取
装置1の取付構造の要部を拡大した断面図である。図1
および図2を参照して、ハウジング6には、サークリッ
プ溝12とハウジング6の外部とを連通し、周方向に延
びるスリットからなるサークリップ挿通孔20が形成さ
れていて、サークリップ13は、ハウジング6の外部か
らサークリップ挿通孔20を通して一対のサークリップ
溝11、12間に嵌め入れられる。
されるパワーシリンダであり、ハウジング6の内周面6
cとラック軸2との間を、図示しないピストンとブッシ
ュ10の他端面10bとで仕切って、パワーシリンダ2
8の一方の油室29が区画されている。Oリング19お
よびオイルシール17により、油室29内の作動油がハ
ウジング6の外部に漏れるのを防止する。図2は、舵取
装置1の取付構造の要部を拡大した断面図である。図1
および図2を参照して、ハウジング6には、サークリッ
プ溝12とハウジング6の外部とを連通し、周方向に延
びるスリットからなるサークリップ挿通孔20が形成さ
れていて、サークリップ13は、ハウジング6の外部か
らサークリップ挿通孔20を通して一対のサークリップ
溝11、12間に嵌め入れられる。
【0018】また、ハウジング6は、車体に固定される
ブラケット24により、円筒状の弾性部材23を介して
弾力的に保持されている。この弾性部材23は、サーク
リップ挿通孔20を覆うように、ハウジング6の外周面
6bに沿って取り付けられる。ハウジング6の外周面6
bには、サークリップ挿通孔20を軸方向に挟んだ両側
に、円周方向に延びる周溝からなる環状溝25が形成さ
れている。弾性部材23の内周面23aには、環状溝2
5に対向する環状突起26が形成されている。凹凸嵌合
部としての環状溝25および環状突起26は、所定の締
め代を持って嵌合するように形成されていて、弾性部材
23がブラケット24とハウジング6との間で弾性的に
圧縮されることにより、環状突起26が環状溝25の内
周面に強く密着するようになっている。
ブラケット24により、円筒状の弾性部材23を介して
弾力的に保持されている。この弾性部材23は、サーク
リップ挿通孔20を覆うように、ハウジング6の外周面
6bに沿って取り付けられる。ハウジング6の外周面6
bには、サークリップ挿通孔20を軸方向に挟んだ両側
に、円周方向に延びる周溝からなる環状溝25が形成さ
れている。弾性部材23の内周面23aには、環状溝2
5に対向する環状突起26が形成されている。凹凸嵌合
部としての環状溝25および環状突起26は、所定の締
め代を持って嵌合するように形成されていて、弾性部材
23がブラケット24とハウジング6との間で弾性的に
圧縮されることにより、環状突起26が環状溝25の内
周面に強く密着するようになっている。
【0019】環状溝25は、ハウジング6の外周面6b
にサークリップ挿通孔20を軸方向に挟んで形成され
て、環状突起26と嵌合しているので、サークリップ挿
通孔20からの水や異物の侵入を防止できる。また、弾
性部材23をハウジング6に取り付ける際、対応する環
状溝25および環状突起26を嵌め合わせるだけで容易
に位置決めできる。特に、環状突起26および環状溝2
5は、所定の締め代を持って嵌合されているのでより強
く密着させることができる。したがって、ハウジング6
がしっかりと固定されると共に、サークリップ挿通孔2
0が密閉されるのでサークリップ挿通孔20からの水や
異物の侵入を確実に防止できる。
にサークリップ挿通孔20を軸方向に挟んで形成され
て、環状突起26と嵌合しているので、サークリップ挿
通孔20からの水や異物の侵入を防止できる。また、弾
性部材23をハウジング6に取り付ける際、対応する環
状溝25および環状突起26を嵌め合わせるだけで容易
に位置決めできる。特に、環状突起26および環状溝2
5は、所定の締め代を持って嵌合されているのでより強
く密着させることができる。したがって、ハウジング6
がしっかりと固定されると共に、サークリップ挿通孔2
0が密閉されるのでサークリップ挿通孔20からの水や
異物の侵入を確実に防止できる。
【0020】本発明は、以上の実施形態の内容に限定さ
れるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の
変更が可能である。例えば、環状溝25を弾性部材23
の内周面23aに、環状突起26をハウジング6の外周
面6bに設けてもよい。また、環状溝25および環状突
起26は、2対に限らず3対以上設けられていてもよ
い。
れるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の
変更が可能である。例えば、環状溝25を弾性部材23
の内周面23aに、環状突起26をハウジング6の外周
面6bに設けてもよい。また、環状溝25および環状突
起26は、2対に限らず3対以上設けられていてもよ
い。
【図1】本発明の一実施形態に係る舵取装置の取付構造
を示す一部断側面図である。
を示す一部断側面図である。
【図2】舵取装置の取付構造の要部を拡大した断面図で
ある。
ある。
【図3】従来の舵取装置の取付構造を示す一部断側面図
である。
である。
1 舵取装置 2 ラック軸(摺動軸) 6 ハウジング 6b 外周面 6c 内周面 9 ストッパ 12 サークリップ溝 13 サークリップ 20 サークリップ挿通孔 23 弾性部材 23a 内周面 24 ブラケット 25 環状溝 26 環状突起 28 パワーシリンダ
Claims (3)
- 【請求項1】パワーシリンダを含む筒状のハウジングを
弾性部材を介してブラケットに取り付ける舵取装置の取
付構造において、 上記ハウジングの外周面に、ハウジングの内周面のサー
クリップ溝にサークリップを導入するためのサークリッ
プ挿通孔を設けており、 上記ハウジングの外周面において、上記サークリップ挿
通孔を軸方向に挟んだ両側に一対の凹凸嵌合部を設け
て、各凹凸嵌合部を上記弾性部材の内周面の対応する部
分に凹凸嵌合させてあり、 上記凹凸嵌合部は、上記ハウジングの周方向に延びる環
状溝または環状突起を含むことを特徴とする舵取装置の
取付構造。 - 【請求項2】上記サークリップは、上記ハウジング内を
挿通する摺動軸の移動範囲を規制するストッパをハウジ
ングに固定することを特徴とする請求項1記載の舵取装
置の取付構造。 - 【請求項3】上記各凹凸嵌合部に対して、上記弾性部材
の対応する部分が締め代を持って嵌合することを特徴と
する請求項1または2記載の舵取装置の取付構造。
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JP2000244878A JP3806587B2 (ja) | 2000-08-11 | 2000-08-11 | 舵取装置の取付構造 |
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JP3806587B2 JP3806587B2 (ja) | 2006-08-09 |
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JP (1) | JP3806587B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005289293A (ja) * | 2004-04-02 | 2005-10-20 | Koyo Seiko Co Ltd | ステアリング装置及びこれの製造方法 |
JP2007269115A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Showa Corp | ステアリング装置 |
JP2010047111A (ja) * | 2008-08-21 | 2010-03-04 | Jtekt Corp | 車両用操舵装置 |
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2000
- 2000-08-11 JP JP2000244878A patent/JP3806587B2/ja not_active Expired - Fee Related
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