JP2001506482A

JP2001506482A - 乳酸菌含有脱水食品

Info

Publication number: JP2001506482A
Application number: JP51324498A
Authority: JP
Inventors: マイスター，ニクラウス; スッター，アンドレアス; ビカス，マルタン
Original assignee: ソシエテデプロデユイネツスルソシエテアノニム
Priority date: 1996-09-10
Filing date: 1997-09-03
Publication date: 2001-05-22
Also published as: RU2185745C2; NO991135D0; DE69708658D1; NO991135L; BR9712025A; ES2167719T3; NO315141B1; CA2263954C; IL128604A; NZ334533A; PT924993E; DK0924993T3; KR100530206B1; ZA978025B; AU742716B2; KR20000036014A; WO1998010666A1; TW387798B; ATE209447T1; EP0924993B1

Abstract

(57)【要約】食品組成物及び酸素に敏感なプロバイオチック乳酸菌の培養物を熱風流下一緒に噴霧し、プロバイオチック生乳酸菌を含有する脱水食品組成物を回収する。プロバイオチック乳酸菌はヒトの腸内細胞に付着し、ヒトの腸内細胞から病原菌を実質的に排除し、かつ人体に免疫調節能を有する菌である。

Description

【発明の詳細な説明】乳酸菌含有脱水食品本発明は生乳酸菌を含有する脱水食品組成物の新規製造法に関する。乾燥乳酸菌について、使用が容易でかつ経済的な方法を利用するニーズが工業的にある。噴霧乾燥は一般に熱風流下容器内で乳酸菌のサスペンジョンを噴霧するものであり、この目的で、容器は熱風入口、熱風排出口および脱水乳酸菌粉末回収出口からなる。米国特許第３，８９７，３０７号明細書（ポルブカン等）には生乳酸菌を含む脱水乳含有食品組成物の製造法を開示する。この方法では、乳を乳酸菌により発酵させ、アスコルビン酸とグルタミン酸ナトリウムをそれに加えついで発酵乳を熱風流下噴霧乾燥する。発酵乳含有噴霧乾燥組成物の他の製造法が、例えば米国特許第３，９８５，９０１号（バーベラン）、IE第６５３９０号（チャールビル・リサーチ社）、SU第７２４１１３号（キエフ・バクテリア製造）およびSU第１，０９７，２５３号（プロチシン等）各明細書に記載される。 NL第７，４１３，３７３号明細書（ディーエスオー・ファーマシム）には生乳酸菌を含む大豆をベースとする食品組成物の製造法を開示し、この組成物は熱風流下で噴霧乾燥するものである。同様に、Ｊ７３００８８３０号（東京ヤクルト製造）には生菌あるいは酵母からなるトマトあるいは大豆をベースとする食品組成物の製造法を開示し、この組成物も熱風流下噴霧乾燥している。乳酸菌培養物を噴霧乾燥するとき、噴霧培養物を一般には装置によるが、１００℃から１８０℃の熱風流に供している。それでも、乾燥温度にはいくつかの問題がある。米国特許第３，９８５，９０１号明細書には１８０℃から３００℃の乾燥温度はすべての生菌を殺菌し得る旨記載される。これらの知見はEP第２９８６０５号明細書（ユニリバー、２頁、４３−４８行）およびEP第６３４３８号明細書(スコッチシュ・ミルク・マーク、１頁、１４−２１行)にも確認された。乾燥温度の破壊的影響を除くために、乳酸菌培養物を一般にはビタミン、アミノ酸、タンパク、糖類あるいは脂肪などの保護剤と混合する。残念なことに、温度の影響は依然として残る。生来高温に耐性の乳酸菌のみが噴霧乾燥に十分生き残り、方法を経済的に魅力あるものにする。本発明の目的は、プロバイオチック乳酸菌の生存に特に適し、さらに酸素や熱に特に感受性があることが知られている乳酸菌の乾燥方法を供することにより、従来技術の欠点を解消することにある。したがって、本発明は食品組成物とプロバイオチック乳酸菌培養物を熱風流下一緒に噴霧し、ついでプロバイオチック生乳酸菌含有脱水食品組成物を回収する、食品組成物の乾燥法に関する。乳酸菌の生存は、乳酸菌培養物とその他の食品組成物を同じ容器で同時に噴霧乾燥するとき、実質的に改善される事が分かった。さらに、乳酸菌の許容可能な生存は、乳酸菌培養物や食品組成物を２００−３００℃以上の空気入口温度を有する噴霧乾燥装置で一緒に乾燥する場合、得ることが出来ることが分かった。乾燥装置の液体粒子の保持時間により、液体粒子の内部温度は約４０−７０℃を超えては成らない。水の蒸発による冷却のためである。本方法を行うために、１つ以上のプロバイオチック乳酸菌種培養物を用意する。当業者はこれらの乳酸菌の生育にもっとも合った培地を選択することができる。これらのプロバイオチック乳酸菌はラクトコッカス・ラクチス種、特にL.ラクチス亜種クレモリス、L.ラクチス亜種ラクチス・ビオバー・ヂアセチルラクチス :ストレプトコッカス・サーモフィルス;L.アシドフィルス、L.クリスパツス、L. アミロボラス、L.ガリナルム、L.ガセリ、およびL.ファーメンタム;L.プランタルム;L.ヘルベチカス;L.カゼイ特にL.カゼイ亜種カゼイおよびL.カゼイ亜種ラムノサス;L.デルブルッキ特にL.デルブルッキ亜種ラクチスおよびL.デルブルッキ亜種ブルガリカス;ビフィドバクテリアム特にB.インファンチス、B.ブレベ、B. ロンガム;および最後にロイコノストック・メセンテロイデス特にL.メセンテロイデス亜種クレモリスからなるアシドフィルス菌の群から選ぶことができる(Ber gey's Manual of Systematic Bacteriology，２巻、１９８６;フジサワ等、Int ．Syst．Bact．42，487-491，1992). しかし、これらのプロバイオチック乳酸菌はつぎの性質を持つ必要がある。即ち、ヒトの腸細胞への付着能、ヒトの腸細胞から病原菌を除外する能力、あるいは外部攻撃に対し一層強く反応させることによりヒト免疫系に作用する能力（免疫調節能）、例えば、ヒト血液由来の顆粒細胞の食菌作用能を増進させることによる（J．of Dairy Science，78，491-197，1995;菌株La-1の免疫調節能、これはブダペスト条約により国立微生物カルチャーコレクション（CNCM）に寄託番号 CNCM I-1225として寄託されている）。例として、EP第５７７９０４号明細書に記載のプロバイオチック乳酸菌ラクトバチルス・アシドフィルスCNCM I-1225は使用可能である。この菌株は、アシドフィルラクトバチリの分類に関して今や権威のあるフジサワ等（Int．J．Syst .Bact.,42，487-791，1992）により提案された新しい分類法により、最近ラクトバチルス・ジョンソニイ株に再分類された。他のプロバイオチック菌も利用出来、例えば、EP第１９９５３５号（ゴーバッハ等,米国特許第５，２９６，２２１号（ミツオカ等）、米国特許第５５６７８５号（パスツール研）または米国特許第５，５９１，４２８号（プロビ）各明細書に記載のものである。乳酸菌の培養物は発酵前後に、乾燥中および/または粉末の保存中乳酸菌の生存を改善することが知られている少なくとも１つの化学保護剤を含んでもよい。当業者はこれらの保護剤について豊富な文献を入手できるであろう。米国特許第３，８９７，３０７号、第４，３３２，７９０号、J第７３００８８３０号、第５７０４７４４３号、SU第７２４１１３号、SU第１，０９７，２５３号、第１，２２７，１４５号、第１，２９２，７０６号および第１，５８１，２５７号各明細書に記載の保護剤は本明細書に参考のために記載する。参考として、これらの保護剤は例えば、アスコルビン酸のようなビタミン、リジン、システイン、グリシンおよびグルタミン酸ナトリウムなどのアミノ酸またはその塩類、タンパクまたはその加水分解物(乳又は大豆から得ることができる)、ラクトース、トレハロース、シュクロース、デキストリンおよびマルトデキストリンのような糖類、脂肪特にバター脂（バターオイル）、パーム脂、南京豆脂、カカオ脂、ナタネ脂または大豆脂である。最後に、これらの保護剤は例えば、０．１から８０重量%の量で培養物に添加することができる。後述する食品組成物の１つの少なくとも８０重量%を乳酸菌培養物に添加できる。簡便のために、この混合物は必ず乳酸菌培養物と呼ぶ。しかし、乾燥後に得られる最良の生存は培養物中の高細胞力価の存在に一般には関連している。したがって、乳酸菌の培養物はグラムあたり少なくとも１０⁷生細胞コロニー即ち、c fu/g(cfuは「colony forming unit」の略である)を含有するのが望ましい。この培養物を濃縮するために、例えば、遠心分離により選択し、少なくとも１０８cf u/g、望ましくは１０⁸−１０¹¹cfu/gまでその生細胞力価を増すことができる。つぎに、乳酸菌培養物および食品組成物を１００℃から４００℃の熱風入口温度と４０℃から９０℃の空気出口温度を有する噴霧乾燥装置内にて一緒に噴霧することができる。装置中の乳酸菌の保持時間は乾燥後少なくとも１%の乳酸菌残存率を得るように調整する。乳酸菌培養物と一緒に噴霧する食品組成物は液状が望ましく、その成分の少なくとも1つは例えば乳、肉、魚、果物及び野菜からなる群から選択する。食品組成物は噴霧する前に、少なくとも70重量%の水分含量まで濃縮するのが望ましい。したがって、この食品組成物は食用野菜から得た粉砕したもの、加熱あるいは生でもよく、例えば種、根、塊茎、茎、葉、又は果実でよい。望ましい野菜のうち、特にニラネギ、アスパラガス、ウイキョウおよびキャベツの葉菜、ダイオウやブロッコリのような茎、ココア、エンドウ、大豆のような種子あるいは穀類から得られたもの、ニンジン、タマネギ、ダイコン、セロリおよびビートのような根菜、キャッサバやポテトのような塊茎およびトマト、クールゲット（courgett e）、ナス、バナナ、リンゴ、アプリコット、メロン、スイカ、モモ、プラム、ナシ、チェリー、キウィフルーツ、シー・バックソーン・ベリー（sea buckthor n berry）、セイヨウカリンおよびミラベルプラムのような果物は区別できる。野菜として、高級の食用マッシュルーム特にAgaricus bisporus，Pleurotus ost reatus，Boletus edulisまたはLentinus edodesも使用できる。この食品組成物は動物由来の乳、卵、肉、差かなあるいはそれらの一部、特にタンパク部あるいはこれらのタンパクの加水分解物の粉砕物、加熱または生を含むことが出来る。この食品組成物は例えば、欧州指導96/4/EC(Official Journal of the EuropeanCommunities，No.OJL49/12，1996)に合致する加水分解したおよびアレルギー成分を減じた牛乳でよい。この方法を行うために、乳酸菌培養物1部、および食品組成物少なくとも1部、特に1−1000部(この部は乾燥状態で計算したものである)を一緒に乾燥することができる。ミルクやコーヒ粉末の工業的製造に伝統的に使われている噴霧乾燥装置は特に本発明のニーズに良く適合している（フード・テクノロヂー、1975年6月、６０ −７１）。例として,IE65390および米国特許第4,702,799号明細書に記載の噴霧乾燥装置は容易に適合できる。これらの装置は操作中、噴霧ノズルの少なくとも１つの末端に非常に高い温度 (100−400℃)の帯域を有するのが望ましく、この帯域は容器容量の５０%まで、望ましくは０．１%から２０%を示すことができ、低温を有する残りの装置は例えば空気出口温度に達し得る。米国特許第3,065,076号明細書（ネスレ）に記載の装置は特にこれらの要件を満足している。望ましくは、熱風入口温度が200℃を超える場合、これらの装置は操作中、第2 の空気入口を有する。この第2空気入口温度は、装置の出口の空気温度を調節するように選ぶ。第2の空気入口は例えば、上記の熱風入口の近くに据えることができる。本発明を行うために、少なくとも1つの噴霧ノズルを組成物当り供する必要がある。操作中、噴霧ヌズルの位置は重要でない。したがって、例えば非常に高い温度の帯域で培養物と食品組成物を噴霧することもできる。実際、本発明は乾燥装置中乳酸菌の保持時間を適切に選択することからなる。望ましくは、噴霧された液滴は装置の出口、即ち、出口温度が40−90℃である点に向かって乾燥状態になる。この保持時間は噴霧乾燥装置を調節する各種パラメーター、例えば、熱風流の圧、および/または液滴が乾燥室に覆われなければならない距離により調節することができる。保持時間を調節するのに含まれる各パラメーターについて正確な値を供することは不可能である。これらのパラメーター及びその関連値は使用する噴霧乾燥装置の種類に左右されるからである。参考として、培養物または食品組成物を噴霧するノズルの末端に適用する圧力は５− ２５０バールであり、装置の入口の熱風圧は１００−２００mbarである。したがって、本発明に係る培養物の保持時間のこの調節の定義を簡明化するために、乾燥したばかりの乳酸菌の生存率が少なくとも１%であるならば、この時間は本発明に適合することは認識され、当業者はこの結果を達成するために適当な操作パラメーターを選択することができる。望ましくは、乾燥装置中の培養物の保持時間は25℃で０．０５−０．５の水分活性（Aw）を有する粉末を得るように調節する。実際、乾燥後及び保存中の最良の生存率はこの範囲の水分活性を有する粉末で得られる。同様に、乾燥後及び保存中の最良の生存率はつぎの場合に得られる。乾燥装置が下記の条件、即ち250−400℃の入口温度、50−75℃の出口温度および乾燥後少なくとも１０%の生存を得るように調節された培養物保持時間の少なくとも１つを有する場合。他のパラメーターは乳酸菌の生存に影響を及ぼす。したがって、乾燥装置出口の空気の相対湿度は１０−４０%,望ましくは２０−４０%である。さらに、噴霧ノズルの前に、乳酸菌培養物に本発明で使用できる不活性気体、特に炭酸ガス、窒素、アルゴン、ヘリウムを単独又は併用して加えることができる。したがって、本発明は容易に分散可能で、２００−１０００g/lの密度を有し、25℃で０．０５−０．５のAwを有し、１−１０⁹cfu/gを有し、かつ20℃で年当り少なくとも１０%のプロバイオチック乳酸菌の生存率を有する食品粉末を供する。この食品粉末は−20℃から40℃の温度で数ヶ月間保存することができる。脱水できかつ直接消費可能な食品として販売することができる。例えば、一層複雑な食品組成物の成分として使用することもできる。本発明は次の付加的記載、即ち乳酸菌や酵母の培養物の乾燥例により更に詳述する。%は特に断らない限り重量による。しかし、これらの例は本発明を例示するものであって、限定するものではない。比較例この例は、少なくとも25重量%のプロバイオチック乳酸菌の培養物を含む食品組成物を噴霧すると、プロバイオチック乳酸菌と食品組成物を一緒に噴霧した場合、例1−3で得られたものより生存率は満足のいくものではないことを示すことを意図するものである。そのために、MRS培地中、ラクトバチルス・ジョンソニCNCM I-1225株の新鮮前培養物の３%を、１０%の再構成粉末脱脂乳、０．１%の市販酵母エキス、０．５% ペプトンおよび０．１%ツイーン80から成る無菌MSK培地と混合して、ついで混合しないで、40℃で8時間発酵させる。この菌株の培養物を３%乳糖、０．５%市販酵母エキス、０．１%加水分解ホエイ、０．５%ペプトンおよび０．１%ツイーン80からなる培地を上記の発酵混合物とともに、pH５．５になるまで、30回転で炭酸ガスの雰囲気下で混合しながら発酵させて大規模に調製する。PH5.5の混合物の発酵を数時間、アルカリを調整下添加して続ける。培養物を15−20℃に冷却し、遠心分離により濃縮し、約１０% の乾燥物と１０¹⁰cfu/gを得、ついで2重量%のアスコルビン酸、1.25重量%のグルタミン酸ナトリウムおよび50重量%の乾燥物を有する濃縮乳300重量%を補給する。この培養物を表1に示す操作条件で、米国特許第3,065,076号明細書の図１.cに記載のものに適合する装置にて噴霧乾燥する。ただ一つの違いは顆粒化装置を使用しないだけである。乾燥機に付属するダスト回収装置に行く粉末は容器に再循環され、18−30℃(室温による)の温度をもつ二次空気は、容器の単なる開口部により熱風入口近くの外部媒体に注入され、そしてCO₂および/または窒素は噴霧直前に培養物に注入される。噴霧後、粉末は３つの区画を通過する流動床に回収され、最初の2つの区画は60−90℃の温度で粉末を更に乾燥させるものであり、最後の区画は粉末を約30℃に冷却させるものである。最後に、乾燥を生存した乳酸菌のコロニー数を測定する。結果は表1に示す。例１−３乳とラクトバチルス・ジョンソニイCNCM I-1225の培養物を一緒に噴霧乾燥する。そのために、乳酸菌培養物を比較例に記載のように調製し、保護剤をそれに加え、この培養物1部を５０%の乾燥物をもつ濃縮乳約40−100部と連続して一緒に噴霧する。この噴霧は米国特許第3,065,076号明細書の図１.cに記載のものに適合する装置に連帯して行う。噴霧後、粉末を３つの区画を通る流動床で回収し、最初の2つの区画は60−90 ℃の温度で粉末を更に乾燥させ、最後の区画は粉末を約30℃に冷却させる。脱水食品粉末中の乳酸菌の生存数を乳の希釈率を考慮してカウントする。結果は表2 に示す。さらに、各種粉末は経時的に非常に良好な安定性を示し、炭酸ガスの雰囲気下20℃で1年間貯蔵後も１０%以上の乳酸菌が生存した。これらの食品粉末の 25℃のAwは常に０．０５−０．５である。例１において、2回の噴霧を米国特許第3,065,076号明細書の図１.cに記載の装置にて連帯して行う。ただ1つの違いは顆粒化装置を使わなかったことである。ダスト回収装置にいく粉末は容器に回収する。18−30℃(室温による)を有する二次空気は容器の単なる開口部により熱風入口近く外部媒体に注入する。CO₂を噴霧直前培養物に注入し、培養物と乳を２つのノズルにより一緒に噴霧し、そのノズルの末端は容器中、熱風入口レベル(米国特許第3,065,076号の図１.cのノズル 14と同じ位置)にある。操作条件は表1に示す。例２−３において、2回の噴霧を米国特許第3,065,076号明細書の図１.cに示す装置に連帯して行ない、ただ1つの違いは顆粒化装置を使用しないことである。ダスト回収装置にいく粉末は容器で再循環させる。再循環粉末の入口は容器の中ほどの高さである。18−30℃(室温による)の温度のニ次空気は単に容器の開口部により熱風入口近く外部媒体に注入する。乳はノズルより噴霧し、その末端は容器中、熱風入口の末端で軸のレベル(米国特許第3,065,076号の図１.cのノズル14 と同じ位置)にある。同時に、乳酸菌培養物をノズルで噴霧し、その末端は再循環粉末入口の軸のレベルで、末端にある。操作条件は表1に記載する。表１ ^★乳＋Ａ＋ＳＧ：５０％乾燥物量の３００％濃縮乳＋２％アスコルビン酸＋１．２５％グルタミン酸ナトリウム^★ Ｍ＋Ａ＋ＳＧ：５０％乾燥物量の１００％濃縮乳＋２％アスコルビン酸＋１．２５％グルタミン酸ナトリウム^★ Ｍ＋Ａ＋Ｔ：５０％乾燥物量の１００％濃縮乳＋５％アスコルビン酸＋５％トレハロース例４５%アスコルビン酸と５%トレハロースからなる乳酸菌CNCM I-1225の培養物、および５０%の乾燥物の微粉砕濃縮トマトジュースを例２に記載の条件下で一緒に噴霧する。例５５%アスコルビン酸と５%トレハロースを含むCNCM I-1225培養物、および５０% の乾燥物を有する大豆主体の植物乳を例2に記載の条件下一緒に噴霧する。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項【提出日】平成１０年１０月９日（１９９８．１０．９）【補正内容】上記の全ての文献において、生成物の一つの流れを噴霧乾燥に供する。２つの流れ（１つは食品組成物の流れであり、他のプロパイオチック乳酸菌の流れ）を一緒に噴霧乾燥する別の方法がある。これはつぎの特許の場合である。即ち、ER 712,791号、CH5275768号、GB2127524号。これらの文献では、空気入口温度は100 ℃を越えないので、本乳酸菌の生存には問題はない。この方法において、乳酸菌の培養物と食品組成物を、100℃〜400℃の熱風入口温度と40℃〜90℃の空気入口温度をもつ少なくとも２つのノズルを有する噴霧乾燥装置にて噴霧し、本装置中の乳酸菌の保持時間は、乾燥後の乳酸菌の生存率が少なくとも1％を得るように調節する。後述する食品組成物の１つの少なくとも８０重量%を乳酸菌培養物に添加できる。簡便のために、この混合物は必ず乳酸菌培養物と呼ぶ。しかし、乾燥後に得られる最良の生存は培養物中の高細胞力価の存在に一般には関連している。したがって、乳酸菌の培養物はグラムあたり少なくとも１０⁷生細胞コロニー即ち、c fu/g(cfuは「colony forming unit」の略である)を含有するのが望ましい。この培養物を濃縮するために、例えば、遠心分離により選択し、少なくとも１０８cf u/g、望ましくは１０⁸−１０¹¹cfu/gまでその生細胞力価を増すことができる。乳酸菌培養物と一緒に噴霧する食品組成物は液状が望ましく、その成分の少なくとも1つは例えば乳、肉、魚、果物及び野菜からなる群から選択する。食品組成物は噴霧する前に、少なくとも70重量%の水分含量まで濃縮するのが望ましい。したがって、この食品組成物は食用野菜から得た粉砕したもの、加熱あるいは生でもよく、例えば種、根、塊茎、茎、葉、又は果実でよい。望ましい野菜のうち、特にニラネギ、アスパラガス、ウイキョウおよびキャベツの葉菜、ダイオウやブロッコリのような茎、ココア、エンドウ、大豆のような種子あるいは穀類から得られたもの、ニンジン、タマネギ、ダイコン、セロリおよびビートのような根菜、キャッサバやポテトのような塊茎およびトマト、クールゲット（courgett e）、ナス、バナナ、リンゴ、アプリコット、メロン、スイカ、モモ、プラム、ナシ、チェリー、キウィフルーツ、シー・バックソーン・ベリー（sea buckthor n berry）、セイヨウカリンおよびミラベルプラムのような果物は区別できる。野菜として、高級の食用マッシュルーム特にAgaricus bisporus，Pleurotus ost reatus，Boletus edulisまたはLentinus edodesも使用できる。この食品組成物は動物由来の乳、卵、肉、差かなあるいはそれらの一部、特にタンパク部あるいはこれらのタンパクの加水分解物の粉砕物、加熱または生を含むことが出来る。この食品組成物は例えば、欧州指導96/4/EC(Official Journal of the EuropeanCommunities，No.OJL49/12，1996)に合致する加水分解したおよ請求の範囲１．食品組成物および酸素に感受性のあるプロバイオチック乳酸菌の培養物を熱風流下一緒に噴霧しそしてプロバイオチック生乳酸菌を含有する脱水食品組成物を回収する食品組成物の乾燥方法であって、乳酸菌の培養物と食品組成物を、１００から４００℃の熱風入口温度および４０から９０℃の空気出口温度を有する少なくとも２つのノズルをもつ噴霧乾燥装置にて噴霧し、装置中の乳酸菌の保持時間は乾燥後乳酸菌の生存率が少なくとも１%を得るように調節する、上記乾燥方法。２．１部の乳酸菌および少なくとも１部の食品組成物を一緒に噴霧氏、この部は乾燥状態で計算する、請求項1記載の方法。３．培養物を噴霧する前に、少なくとも10⁸cfu/gまで濃縮する、請求項1記載の方法。４．食品組成物を噴霧する前に、70重量%までの水分含量に濃縮する、請求項1 記載の方法。５．乾燥装置中の組成物の保持時間は、25℃のAwが０．０５から０．５の粉末を得るように調節する、請求項1記載の方法。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者ビカス，マルタンスイス国シーエイチ―3510 コノルフィンゲン，フルールヴェク４

Claims

【特許請求の範囲】１．食品組成物と酸素に敏感なプロバイオチック乳酸菌培養物を熱風流下一緒に噴霧し、ついでプロバイオチック生乳酸菌を含有する脱水食品組成物を回収する、食品組成物の乾燥方法。２．乳酸菌の培養物と食品組成物を100−400℃の熱風入口温度と40−90℃の空気出口温度を有する噴霧乾燥装置にて一緒に噴霧し、装置内の乳酸菌の保持時間は乾燥後乳酸菌の生存率が少なくとも１%となるように調節する、請求項1記載の方法。３．乳酸菌の培養物1部と食品組成物の少なくとも1部を一緒に噴霧し、この部は乾燥状態で計算する、請求項1記載の方法。４．培養物を噴霧する前に、培養物を少なくとも108cfu/gに濃縮する、請求項 1記載の方法。５．食品組成物を噴霧する前に、少なくとも70重量%の水分含量まで濃縮する、請求項1記載の方法。６．乾燥装置中の組成物の保持時間は、25℃のAwが０．０５−０．５の粉末を得るように調節する、請求項1記載の方法。