JP2001335407A - 電気蚊取り用マット - Google Patents
電気蚊取り用マットInfo
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Abstract
を防除するのに有効な電気蚊取り用マットを提供する。 【解決手段】2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メ
トキシメチルベンジル3−(1−プロペニル)−2,2
−ジメチルシクロプロパンカルボキシラートおよび2,
3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 3
−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパ
ンカルボキシラートから選ばれる少なくとも1種および
エステル化合物を含有する電気蚊取り用マット。
Description
に関するものである。
は、殺虫有効成分を繊維質や多孔質担体に保持させたも
ので、通常約140〜200℃に加熱して蚊などの害虫
防除に用いられている。本発明は、10〜12時間程度
の比較的長時間にわたって、蚊等の飛翔性害虫を防除す
るのに有効な電気蚊取り用マットを提供することを課題
とする。
重ねた結果、ある特定のピレスロイド化合物およびエス
テル化合物を含有する電気蚊取り用マットが、長時間に
わたって害虫、特に蚊等の飛翔性害虫に卓効を示すこと
を見出し、本発明に至った。即ち、本発明は2,3,
5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル
3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプ
ロパンカルボキシラートおよび2,3,5,6−テトラ
フルオロ−4−メチルベンジル 3−(1−プロペニ
ル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラー
トから選ばれる少なくとも1種およびエステル化合物を
含有する電気蚊取り用マット(以下、本発明マットと記
す)を提供するものである。
る。2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメ
チルベンジル 3−(1−プロペニル)−2,2−ジメ
チルシクロプロパンカルボキシラートおよび2,3,
5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 3−
(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパン
カルボキシラートは、害虫防除活性成分として、特開平
12−63329号公報に記載の化合物であり、該公報
に記載の方法に準じて製造することができる。尚、本明
細書においては、2,3,5,6−テトラフルオロ−4
−メトキシメチルベンジル 3−(1−プロペニル)−
2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラートおよ
び/または2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチ
ルベンジル 3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチ
ルシクロプロパンカルボキシラートを総称して本化合物
と記す。
や、シクロプロパン環、二重結合に基づく幾何異性体等
の立体異性体が存在する。害虫防除活性を有する全ての
光学異性体やその混合物、害虫防除活性を有する全ての
幾何異性体やその混合物が本化合物には含まれる。
て、例えばハロゲン原子を含有しないエステル化合物が
用いられる。また、本発明マットにおけるエステル化合
物として、例えば常温で液体のエステル化合物が用いら
れる。
報告された方法(New method for estimating vapor pr
essure by the use of gas chromatography: Journal o
f Chromatography A. 749(1996)123-129、以下、Don
ovan法と記す。)により求められる25℃の蒸気圧
が1×10-11〜1×10-5mmHgのエステル化合物
が用いられ、さらに好ましくは1×10-10〜5×10
-6mmHgのエステル化合物が用いられる。
イソデシルフタレート(蒸気圧1.0×10-8 mmH
g(25℃))、ジ2−エチルヘキシルフタレート(蒸
気圧1.4×10-7 mmHg(25℃))、ジイソデ
シルアジペ−ト(蒸気圧2.4×10-7 mmHg(2
5℃))、ジn−オクチルセバケート(蒸気圧2.1×
10-8 mmHg(25℃))、ジイソノニルアジペ−
ト(蒸気圧6.2×10-8 mmHg(25℃))、ジ
2−エチルヘキシルセバケ−ト(蒸気圧2.1×10-8
mmHg(25℃))、ジ2−エチルヘキシルアゼレ
−ト、ジn−ヘキシルアゼレ−ト、ジ2−エチルヘキシ
ルドデカノエ−ト(蒸気圧5.4×10-9 mmHg
(25℃))、ジブトキシエトキシエチルアジペ−ト
(蒸気圧2.4×10-8 mmHg(25℃))、イソ
プロピルパルミテート(蒸気圧8.1×10-6 mmH
g(25℃))、ジオクチルアジペート(蒸気圧4×1
0-7 mmHg(25℃))、ジn−ブチルセバケート
(蒸気圧2.7×10-6 mmHg(25℃))、アセ
チルトリブチルシトレート(蒸気圧1.3×10-6 m
mHg(25℃))、ジ2−エチルヘキシルマレート
(蒸気圧3.1×10-6 mmHg(25℃))、イソ
プロピルミリステート(蒸気圧5.5×10-5 mmH
g(25℃))、トリ2−エチルヘキシルトリメート
(蒸気圧1.6×10-1 0 mmHg(25℃))、61
0A(三建化工社商品名、エステル系溶剤、蒸気圧3.
1×10-6 〜3.4×10-8mmHg(25℃))、
等が挙げられる。尚、かっこ内に示した蒸気圧はDon
ovan法により求められる蒸気圧を表わす。
化合物の他、溶剤、色素、酸化防止剤、共力剤、酸化防
止剤、安定化剤等を適宜含有していてもよい。本発明マ
ットに用いられ得る溶剤としては、例えばノルマルパラ
フィン系溶剤、イソパラフィン系溶剤、ナフテン系溶剤
溶剤等が挙げられる。
しては、例えば、1,4−ジブチルアミノアントラキノ
ン、1,4−ジイソプロピルアミノアントラキノン、
1,4−ビス(2,6−ジエチル−4−メチルフェニル
アミノ)アントラキノン、1−メチルアミノ−4−オル
トトリルアミノアントラキノン、1−メチルアミノ−4
−メタトリルアミノアントラキノン、1−メチルアミノ
−4−パラトリルアミノアントラキノン等のアントラキ
ノン系青色色素等があげられる。これらの色素は、1種
を単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよく、
また色目の異なる他の色素と混合して用いてもよい。
しては、例えばジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒ
ドロキシアニソール、2,2−メチレンビス(4−メチ
ル−6−tert−ブチルフェノール)、2,6−ジ−
t−ブチル−4−メチルフェノ−ル等のフェノール系抗
酸化剤等が挙げられる。
は、例えばビス−(2,3,3,3−テトラクロロプロ
ピル)エ−テル(S−421)、N−(2−エチルヘキ
シル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,
3ジカルボキシイミド(MGK264)、α−[2−
(2−ブトキシエトキシ)エトキシ]−4,5−メチレ
ンジオキシ−2−プロピルトルエン(PBO)等が挙げ
られる。
ては、例えばベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベン
ゾフェノン系紫外線吸収剤等の紫外線吸収剤が挙げられ
る。
性化合物や、忌避剤等を適宜含有することができ、これ
により効力をさらに向上させることが期待できる。他の
殺虫活性成分としては、例えば、アレスリン、テトラメ
スリン、プラレトリン、フェノトリン、レスメトリン、
シフェノトリン、ペルメトリン、シペルメトリン、デル
タメトリン、トラロメトリン、シフルトリン、フラメト
リン、イミプロトリン、エトフェンプロックス、フェン
バレレート、フェンプロパスリン、シラフルオフェン、
トランスフルスリン、テラレトリン、ビフェントリン、
エンペントリン、2−メチル−4−オキソ−3−(2−
プロピニル)−シクロペント−2−エニル 3−(2,
2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパ
ンカルボキシレート等のピレスロイド化合物、ジクロル
ボス、フェニトロチオン、テトラクロロビンホス、フェ
ンチオン、クロルピリホス、ダイアジノン等の有機燐化
合物、プロポキサー、カルバリル、メトキサジアゾン、
フェノブカルブ等のカーバメート化合物、ルフェヌロ
ン、クロルフルアズロン、ヘキサフルムロン、ジフルベ
ンズロン、シロマジン、1−(2,6−ジフルオロベン
ゾイル)−3−[2−フルオロ−4−(1,1,2,
3,3,3−ヘキサフルオロプロポキシ)フェニル]ウ
レア等のキチン形成阻害物質、ピリプロキシフェン、メ
トプレン、ハイドロプレン、フェノキシカルブ等の幼若
ホルモン様物質、ネオニコチノイド系化合物、N−フェ
ニルピラゾール系化合物等を挙げることができる。
ル−m−トルアミド、リモネン、リナロール、シトロネ
ラール、メントール、メントン、ヒノキチオール、ゲラ
ニオール、ユーカリプトール、インドキサカルブ、カラ
ン−3,4−ジオール、MGK−R−326、MGK−
R−874、BAY−KBR−3023等を挙げること
ができる。
ステル化合物、必要により溶剤、色素、酸化防止剤、共
力剤、安定化剤、香料などを混合して得られる溶液を、
繊維質担体や多孔質担体に含浸させることによって製造
することができる。繊維質担体としては、例えばパル
プ、セルロース、綿等の天然繊維、ポリエステル、アク
リル等の合成繊維、ガラス繊維、石綿などの無機繊維等
を挙げることができ、多孔質担体としては、例えばケイ
ソウ土等の多孔質無機物質、素焼等の多孔質磁性物質、
発泡ウレタン、発泡ポリプロピレン等の多孔質樹脂等を
挙げることができる。
3.5cm×0.28cm程度の大きさのものが使用さ
れているが、特にこの形状に限定されることはなく、マ
ットの形状の変化に合わせて、適時配合組成物の比率を
調整して用いることができる。本発明においては、該
2.2cm×3.5cm×0.28cmのマット1枚あ
たりエステル化合物を、通常5〜200mg程度、本化
合物を、通常1〜20mg程度含有し、必要により色素
を合計量で0.1〜4mg程度、安定化剤を2〜100mg
程度、香料を2〜20mg程度含有し得る。
通常の電気蚊取り器により通常約140〜200℃程度
に加熱することによって、害虫を防除することができ
る。防除し得る害虫としては、例えば、各種の有害昆
虫、ダニ類等の節足動物を挙げることができ、特に飛翔
性害虫、例えばアカイエカ、コガタアカイエカ等のイエ
カ類、ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ等のヤブカ類、
シナハマダラカ等のハマダラカ類、ユスリカ類、イエバ
エ、オオイエバエ、ヒメイエバエ等のイエバエ類、クロ
バエ類、ニクバエ類、ショウジョウバエ類、チョウバエ
類、ノミバエ類、アブ類、ブユ類、サシバエ類、ヌカカ
類等の双し目害虫が挙げられる。
さらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例のみに限
定されるものではない。 実施例1 2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチル
ベンジル (1R)−トランス−3−(1−プロペニル
(Z/E=8/1))−2,2−ジメチルシクロプロパ
ンカルボキシラート(以下、本化合物A1と記す)5重
量%、ジブチルヒドロキシトルエン10重量%、1,4
−ジイソプロピルアミノアントラキノン0.5重量%、
ジイソノニルアジペ−ト40重量%、及びIPソルベン
ト2028(イソパラフィン系溶剤、出光石油化学株式
会社)44.5重量%からなる溶液100mgを2.2
cm×3.5cm×0.28cmのパルプ、コットンリ
ンターからなる繊維質担体に含浸させ、本発明マット1
を得る。
ルベント2028(イソパラフィン系溶剤、出光石油化
学株式会社)の濃度を39.5重量%とする以外は実施
例1と同様の操作を行い、本発明マット2を得る。
ルベント2028(イソパラフィン系溶剤、出光石油化
学株式会社)の濃度を29.5重量%とする以外は実施
例1と同様の操作を行い、本発明マット3を得る。
し、IPソルベント2028(イソパラフィン系溶剤、
出光石油化学株式会社)の濃度を24.5重量%とした
以外は実施例1と同様の操作を行い、本発明マット4を
得た。
ルベント2028(イソパラフィン系溶剤、出光石油化
学株式会社)の濃度を19.5重量%とする以外は実施
例4と同様の操作を行い、本発明マット5を得る。
ルベント2028(イソパラフィン系溶剤、出光石油化
学株式会社)の濃度を9.5重量%とする以外は実施例
4と同様の操作を行い、本発明マット6を得る。
%とし、 IPソルベント2028(イソパラフィン系
溶剤、出光石油化学株式会社)を用いない以外は実施例
4と同様の操作を行い、本発明マット7を得た。
ノニルアジペ−トの濃度を79.5重量%とする以外は
実施例7と同様の操作を行い、本発明マット8を得る。
ノニルアジペ−トの濃度を69.5重量%とする以外は
実施例7と同様の操作を行い、本発明マット9を得る。
ルトリメ−トを用いた以外は実施例7と同様の操作を行
い、本発明マット10を得た。
ドデカノエートを用いた以外は実施例7と同様の操作を
行い、本発明マット11を得た。
セバケートを用いた以外は実施例7と同様の操作を行
い、本発明マット12を得た。
溶剤、三建化工)を用いた以外は実施例7と同様の操作
を行い、本発明マット13を得た。
トレートを用いた以外は実施例7と同様の操作を行い、
本発明マット14を得た。
アジペートを用いた以外は実施例7と同様の操作を行
い、本発明マット15を得た。
ルトリメ−トを用いる以外は実施例1、2、3、5、
6、8及び9の各々と同様の操作を行い、本発明マット
16〜22を得る。
ドデカノエートを用いる以外は実施例1、2、3、5、
6、8及び9の各々と同様の操作を行い、本発明マット
23〜29を得る。
セバケートを用いる以外は実施例1、2、3、5、6、
8及び9の各々と同様の操作を行い、本発明マット30
〜36を得る。
剤、三建化工)を用いる以外は実施例1、2、3、5、
6、8及び9の各々と同様の操作を行い、本発明マット
37〜43を得る。
トレートを用いる以外は実施例1、2、3、5、6、8
及び9の各々と同様の操作を行い、本発明マット44〜
50を得る。
アジペートを用いる以外は実施例1、2、3、5、6、
8及び9の各々と同様の操作を行い、本発明マット51
〜57を得る。
57の各々と同様の操作を行い、本発明マット58〜1
14を得る。
トンに加えて溶解し、全体の容量を10mlとする。こ
の溶液0.5mlを2.2cm×3.5cm×0.28
cmのパルプ、コットンリンターからなる繊維質担体に
含浸させ、比較用マット1を得た。
入れたガラス管(高さ12cm、内径4cm、両端を1
6メッシュナイロンネットで閉じたもの)を2本準備し
た。高さ80cm、直径20cmの試験用シリンダーの
上部に直径方向、中心部分に巾7.8cmの金属製の上
記ガラス管用台座を渡した。この台座にはシリンダーの
中心より4cmの位置にガラス管内径と同じ直径4cm
の穴が対称に2個開いており、この台座にアカイエカ雌
成虫を入れた上記ガラス管を置き、試験用シリンダーの
下からの気流がガラス管内を通り抜ける状態とした。直
径20cm、高さ30cmの観察用の透明樹脂製円筒を
試験用シリンダーの上部に、両者の外径が重なるように
設置した。
用いて予め160〜170℃で0.5時間加熱しておい
たものを試験用シリンダー内の底面に移動し、該電気蚊
取り器による加熱を継続し、経過時間ごとのノックダウ
ンしたアカイエカ雌成虫数をカウントし、供試したアカ
イエカ雌成虫の50%がノックダウンする時間(KT5
0値)を求めた。該ガラス管を取り除き、さらに該電気
蚊取り器による加熱を継続した。最初に加熱を開始した
時点(予め試験用シリンダー外で160〜170℃での
加熱を開始した時点)から5及び10時間後に新たなア
カイエカを用いて同様の試験を行なった。結果を表1に
示す。
比較用マット1のそれぞれを用いて、10時間経過後に
おけるアカイエカに対するノックダウン効果を調べる試
験を試験例1と同様にして行なった。結果を表2に示
す。
て、極めて効果的に害虫、特に蚊等の飛翔性害虫を防除
することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メ
トキシメチルベンジル 3−(1−プロペニル)−2,
2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラートおよび
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル
3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプ
ロパンカルボキシラートから選ばれる少なくとも1種お
よびエステル化合物を含有する電気蚊取り用マット。 - 【請求項2】エステル化合物としてハロゲン原子を含有
しないエステル化合物を用いる請求項1に記載の電気蚊
取り用マット。 - 【請求項3】エステル化合物として、Donovan法
による25℃における蒸気圧が1×10-11〜1×10
-5mmHgのエステル化合物を用いる請求項1または2
に記載の電気蚊取り用マット。
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