JP4677672B2 - 殺虫組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は殺虫組成物、殺虫エアゾール組成物および害虫駆除方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
1−メチル−2−ニトロ−3−[(3−テトラヒドロフリル)メチル]グアニジンは特開平7−179448号公報に記載の殺虫性化合物であり、該化合物を含有する殺虫エアゾール組成物については特開平8−217606号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、1−メチル−2−ニトロ−3−[(3−テトラヒドロフリル)メチル]グアニジンを有効成分として含有する殺虫組成物において、従来のものより殺虫効力の高い殺虫組成物、特にエアゾール剤として効力の高い殺虫エアゾール組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
かかる状況下、本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、1−メチル−2−ニトロ−3−[(3−テトラヒドロフリル)メチル]グアニジンを有効成分とする殺虫組成物あるいは殺虫エアゾール組成物中にベンジルアルコールまたは炭酸プロピレンを共存させることにより、特にエアゾール剤としたときに従来のものに比し殺虫効力をより向上し得ることを見出し、本発明にいたった。
すなわち本発明は、(a)1−メチル−2−ニトロ−3−[(3−テトラヒドロフリル)メチル]グアニジン(以下本化合物と記す)及び(b)ベンジルアルコール及び炭酸プロピレンからなる群より選ばれる1種(以下、本溶剤と記す。)を含有する殺虫組成物(以下、本組成物と記す。)、並びに(a)本化合物、(b)本溶剤及び(d)ジメチルエーテルを噴射剤全重量の25重量%以上含有する噴射剤(以下、本噴射剤と記す。)を含有する殺虫エアゾール組成物(以下、本エアゾールと記す。)に関するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本組成物は、(a)本化合物及び(b)本溶剤を含有する組成物であって、必要により他の溶剤、他の殺虫成分、共力剤、酸化防止剤、乳化剤等を含有する、通常は液状の組成物である。本組成物を殺虫油剤等として用いることもできるが、通常はエアゾール用の原料として使用される。
本化合物と本溶剤との重量比は、通常1:3〜1:999である。
本化合物の本組成物中の含有量は、通常0.01〜3重量%である。
ところで、近年、室内の家具の隙間、じゅうたん等の中に潜むゴキブリやノミ等の害虫やダニ等の駆除用に、室内空間を一度に処理するための、エアゾールの内容物全量を短時間のうちに噴霧できる機構を有したいわゆる全量噴射型エアゾールが開発され、その需要も増大しつつある。本エアゾールを全量噴射型エアゾールとして使用し、本組成物を本エアゾールの原料として用いる場合、本組成物中に本溶剤の他に低級アルコールを含有させると、本エアゾールの全量噴射後における施用部位周辺(施用部位周辺器具、家具等の表面)の乾燥感を高めるのに有効である。
【0006】
該低級アルコールとしては、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール等を挙げることができ、これらは単独で、あるいは2種以上の混合物として使用することができる。中でもエタノール、イソプロパノールおよびエタノール/イソプロパノール混合物が好ましい。該低級アルコールの含有量は、殺虫効力と前記噴射後の乾燥感とのバランスを考慮すると、本溶剤に対し好ましくは10重量倍以下、さらに好ましくは0.5〜2重量倍である。
本組成物中には、更にピレスロイド系化合物やカーバメート系化合物などの他の殺虫活性化合物、忌避剤、共力剤、酸化防止剤、乳化剤等が含有されていてもよい。
【0007】
かかる他の殺虫活性成分としては、例えばアレスリン、テトラメスリン、プラレトリン、フェノトリン、レスメトリン、シフェノトリン、ペルメトリン、シペルメトリン、デルタメトリン、トラロメトリン、シフルトリン、フラメトリン、イミプロトリン、エトフェンプロックス、フェンバレレート、フェンプロパスリン、シラフルオフェン、トランスフルスリン、2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−シクロペント−2−エニル 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート等のピレスロイド系化合物、ジクロルボス、フェニトロチオン、テトラクロロビンホス、フェンチオン、クロルピリホス、ダイアジノン等の有機燐化合物、プロポキサー、カルバリル、メトキサジアゾン、フェノブカルブ等のカーバメート化合物、ルフェヌロン、クロルフルアズロン、ヘキサフルムロン、ジフルベンズロン、シロマジン、1−(2,6−ジフルオロベンゾイル)−3−[2−フルオロ−4−(1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロポキシ)フェニル]ウレア等のキチン形成阻害物質、ピリプロキシフェン、メトプレン、ハイドロプレン、フェノキシカルブ等の幼若ホルモン様物質、N−フェニルピラゾール系化合物等が挙げられ、忌避剤としては、例えば、N,N−ジエチル−m−トルアミド、リモネン、リナロール、シトロネラール、メントール、メントン、ヒノキチオール、ゲラニオール、ユーカリプトール、インドキサカルブ、カラン−3,4−ジオール等が挙げられ、共力剤としては、例えば、PBO、MGK264、S421、IBTA、サイネピリン500等が挙げられる。
【0008】
酸化防止剤としては、例えばBHT、BHA等を、乳化剤としては、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等の非イオン性乳化剤等を挙げることができる。
本組成物は、本化合物および本溶剤、必要によりその他の成分(低級アルコール等の他の溶剤、他の殺虫活性成分、忌避剤、共力剤、酸化防止剤、乳化剤等)を常温下或いは加温下に混合することにより得られる。
【0009】
本エアゾールは、通常、本組成物からなる液体部および本噴射剤から実質的になる。
本噴射剤におけるジメチルエーテルの本噴射剤全量中の含有量は約25重量%以上であり、好ましくは50重量%以上である。ジメチルエーテルから実質的になる噴射剤がより好ましい。本噴射剤におけるジメチルエーテル以外の成分としては、プロパン、n−ブタン、イソブタン等を挙げることができる。
【0010】
本エアゾールにおける、液体部と本噴射剤との重量比は、通常7:3〜1:9の範囲であり、本エアゾールを全量噴射型エアゾール剤として用いる場合は、この比が3:7〜1:9の範囲であることが望ましい。
本エアゾールにおける本化合物の含有量は、通常、0.005〜2重量%、好ましくは0.05〜1重量%であり、本化合物と本溶剤との重量比は、本組成物の場合と同様である。
【0011】
本エアゾールは例えば、液体部として予め混合した本組成物を、或いは本組成物の各成分それぞれをエアゾール容器に充填した後、該容器にエアゾールバルブを装着し、本噴射剤をステムを通して充填し、アクチュエーターを装着することにより得ることができる。また、本エアゾールが全量噴射型エアゾール剤の場合には、アクチュエーターを全量噴射型アクチュエーターとすることにより得ることができる。
【0012】
本エアゾール或いは本組成物を施用することにより駆除し得る害虫としては、例えば以下のものがあげられる。
衛生害虫としては、イエバエ(Musca domestica)、オオイエバエ(Muscina stabulans)等のハエ類、アカイエカ(Culex pipiens pallens)、コガタアカイエカ(Culex tritaeniorhynchus)、ネッタイイエカ(Culex quinquefasciatus)、ヒトスジシマカ(Aedes albopictus)等のカ類、チャバネゴキブリ(Blattella germanica)、クロゴキブリ(Periplaneta fuliginosa)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)等のゴキブリ類、ケナガコナダニ(Tyrophagus putrescentiae)、コナヒョウヒダニ(Dermatophagoides farinae)、クワガタツメダニ(Cheyletus malaccensis)、ミナミツメダニ(Cheyletus moorei)等の屋内ダニ類、コロモジラミ(Pediculus humanus corporis)等のシラミ類が挙げられる。
木材害虫としては、ヤマトシロアリ(Reticulitermes speratus)、イエシロアリ(Coptotermes formosanus)等のシロアリ類、キクイムシ類等が挙げられる。
【0013】
不快害虫としては、ユスリカ類、チョウバエ類、アリ類、ハチ類等が挙げられる。
衣料害虫としては、イガ(Tinea translucens)、コイガ(Tineola bisselliella)等が挙げられる。
動物害虫としては、ネコノミ(Ctenocephalides felis)、イヌノミ(Ctenocephalides canis)、ヒトノミ(Pulex irritans)、ケオプスネズミノミ(Xenopsylla cheopis)等のノミ類、フタトゲチマダニ(Haemaphysalis longicornis)、ヤマトマダニ(Ixodes ovatus)、オウシマダニ(Boophilus microplus)等のマダニ類、ウシジラミ(Haematopinus eurysternus)等のシラミ類等が挙げられる。
【0014】
農業害虫としては、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)等のアブラムシ類、アオクサカメムシ(Nezara antennata)等のカメムシ類、ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)等のウンカ類、シルバーリーフコナジラミ(Bemisia argentifolii)等のコナジラミ類等が挙げられる。
本発明組成物は、特にハエ類、カ類、ゴキブリ類等の家屋内害虫の駆除に適している。
【0015】
かかる害虫の駆除においては、本組成物または本エアゾールを例えば、害虫に直接噴霧または噴射したり、害虫がいる密閉空間や通り道、更には窓や壁、網戸等、あるいは害虫の巣などの生息地等の種々の害虫の生息域に噴霧あるいは噴射することにより施用することができる。この際の施用量は、本化合物に換算して、通常0.2〜400mg/m2程度あるいは0.1〜100mg/m3程度である。
【0016】
【実施例】
以下、本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
製剤例1
本化合物0.05g、炭酸プロピレン0.68gおよびイソプロピルアルコール6.77gを混合、溶解し、本組成物1を得た。その全量を180ml容エアゾール缶に注入し、エアゾール缶にエアゾールバルブを装着した後、42.5gのジメチルエーテルを充填し、振とうした後、アクチュエーターを装着することにより本エアゾール1を得た。
【0017】
製剤例2
炭酸プロピレンの量を1.24gおよびイソプロピルアルコールの量を6.21gとした以外は製剤例1と同様の操作により本エアゾール2を得た。
【0018】
製剤例3
炭酸プロピレンの量を2.48gおよびイソプロピルアルコールの量を4.97gとした以外は製剤例1と同様の操作により本エアゾール3を得た。
【0019】
製剤例4
炭酸プロピレンの量を3.725gおよびイソプロピルアルコールの量を3.725gとした以外は製剤例1と同様の操作により本エアゾール4を得た。
【0020】
製剤例5
炭酸プロピレンの量を4.97gおよびイソプロピルアルコールの量を2.48gとした以外は製剤例1と同様の操作により本エアゾール5を得た。
【0021】
製剤例6
本化合物0.05gを炭酸プロピレン7.45gに溶解させて本組成物6を得た。その全量を180ml容エアゾール缶に注入した。エアゾール缶にエアゾールバルブを装着した後、42.5gのジメチルエーテルを充填し、振とうした後、アクチュエーターを装着することにより本エアゾール6を得た。
【0022】
製剤例7
本化合物0.3gおよびd−フェノトリン0.6gを炭酸プロピレン7gに溶解し、エチルアルコール7.1gを添加混合することにより、全体で15gの本組成物7を得た。その全量をエアゾール缶に注入し、エアゾールバルブを装着した後、ジメチルエーテル35gを充填し、振とうした後、トータルリリースエアゾール用アクチュエーターを装着することにより、全量噴射型の本エアゾール7を得た。
【0023】
製剤例8
本化合物0.3gおよびd−フェノトリン0.6gを炭酸プロピレン0.9gに溶解し、エチルアルコール8.2gを添加混合することにより、全体で10gの本組成物8を得る。その全量をエアゾール缶に充填し、エアゾールバルブを装着した後、ジメチルエーテル40gを充填し、振とうした後、トータルリリースエアゾール用アクチュエーターを装着することにより、全量噴射型の本エアゾール8を得る。
【0024】
製剤例9
本化合物0.5gをベンジルアルコール1.5gに溶解し、エチルアルコール8gを加え、全体で10gの本組成物9を得る。その全量をエアゾール缶に充填し、エアゾールバルブを装着した後、ジメチルエーテル40gを充填し、振とうした後、トータルリリースエアゾール用アクチュエーターを装着することにより、全量噴射型の本エアゾール9を得る。
【0025】
製剤例10
d−フェノトリン0.6gに代えてd・d−T−シフェノトリン0.1gを用い、エチルアルコールの量を7.6gとする以外は製剤例7と同様にして本エアゾール10を得る。
【0026】
製剤例11
本化合物0.2g、d−フェノトリン0.5g及びMGK264 1.0gを炭酸プロピレン7gに溶解し、エチルアルコール6.3gを添加混合することにより、全体で15gの本組成物11を得る。以下、製剤例7と同様にして本エアゾール11を得る。
【0027】
製剤例12
d−フェノトリン0.6gに代えてペルメトリン0.1gを用い、エチルアルコールの量を7.6gとする以外は製剤例7と同様にして本エアゾール12を得る。
【0028】
製剤例13
本化合物0.3重量部およびイミプロトリン0.1重量部を、ベンジルアルコール25重量部およびイソプロピルアルコール24.6重量部と混合し、本組成物13を得る。その全量をエアゾール缶に注入し、エアゾールバルブを装着した後、ジメチルエーテル25重量部およびLPG25重量部を充填し、振とうした後、アクチュエーターを装着することにより、本エアゾール13を得る。
【0029】
製剤例14
イミプロトリン0.1重量部に代えてd−テトラメスリン0.3重量部を用い、イソプロピルアルコールの量を24.4重量部とする以外は製剤例13と同様にして本エアゾール14を得る。
【0030】
製剤例15
本化合物の量を0.1重量部とし、イミプロトリン0.1重量部に代えてd−レスメトリン0.4重量部を、ベンジルアルコール25重量部に代えて炭酸プロピレン10重量部を用い、イソプロピルアルコールの量を39.5重量部とする以外は製剤例13と同様にして本エアゾール15を得る。
【0031】
製剤例16
イミプロトリン0.1重量部に代えてエトフェンプロックス0.1重量部を用い、本化合物の量を0.05重量部、ベンジルアルコールの量を5.5重量部、イソプロピルアルコールの量を54.35重量部、ジメチルエーテルの量を10重量部およびLPGの量を30重量部とした以外は製剤例13と同様にして本エアゾール16を得る。
【0032】
製剤例17
本化合物0.2重量部、シペルメトリン0.1重量部、ベンジルアルコール10重量部、およびイソプロピルアルコール49.7重量部を混合し、本組成物17を得る。その全量をエアゾール缶に注入し、エアゾールバルブを装着した後、ジメチルエーテル40重量部を充填し、振とうした後、アクチュエーターを装着することにより、本エアゾール17を得る。
【0033】
製剤例18
本化合物0.01重量部、シラフルオフェン0.05重量部、およびPBO 0.1重量部を、炭酸プロピレン99.84重量部に添加、混合することにより本組成物18を得る。
【0034】
製剤例19
本化合物0.3重量部、トランスフルスリン0.1重量部、MGK264 0.3重量部、ベンジルアルコール5重量部、およびエタノール44.3重量部を混合し、本組成物19を得る。その全量をエアゾール缶に注入し、エアゾールバルブを装着した後、ジメチルエーテル50重量部を充填し、振とうした後、アクチュエーターを装着することにより、本エアゾール19を得る。
【0035】
製剤例20
本化合物0.05重量部、ピリプロキシフェン0.01重量部および炭酸プロピレン99.94重量部を混合、溶解することにより本組成物20を得る。
【0036】
比較製剤例1
本化合物0.05g、N−(2−エチル)ヘキシル−5,6−ノルボルネンジカルボキシイミド0.2g、キシロール3.5gおよび脱臭灯油(アイソパーG;エクソン化学)3.75gを撹拌混合し、該溶液を180ml容エアゾール缶に注入した。エアゾール缶にエアゾールバルブを装着した後、42.5gのジメチルエーテルを充填し、振とうを加えた後、アクチュエーターを装着することにより比較エアゾール1を得た。
【0037】
比較製剤例2
本化合物0.05gにイソプロピルアルコール7.45gを加え、溶解させた。該溶液を180ml容エアゾール缶に注入した。エアゾール缶にエアゾールバルブを装着した後、42.5gのジメチルエーテルを充填し、振とうを加えた後、アクチュエーターを装着することにより比較エアゾール2を得た。
【0038】
試験例1
チャバネゴキブリ成虫10頭(雄5頭、雌5頭)を入れたプラスチック容器(直径13cm、高さ10cm、底部32メッシュ金網)を、ガラス製円筒(直径20cm、高さ60cm)の底部に設置する。ガラス製円筒上部よりエアゾール製剤1を0.4g、供試ゴキブリに直撃噴霧した。噴霧30秒後、ゴキブリの入った容器をガラス製円筒より取り出し、噴霧より20分後のノックダウン数を観察した。ノックダウン観察後、全ゴキブリを別の清潔なプラスチック容器(200ml)内に移し、餌と水を与えた。薬剤処理3日後に致死を観察した。同様の操作にて、エアゾール製剤2,3,4,5、6および7、比較エアゾール製剤1及び2を噴霧処理した際のチャバネゴキブリに対する効力試験を実施した。各3反復実施した。結果を表1に示す。
【0039】
【表1】
炭プ:炭酸プロピレン、 IPA:イソプロピルアルコール
【0040】
試験例2
28m3の試験室(縦2.65m,横4.3m,高さ2.45m)の2隅に、チャバネゴキブリ成虫10頭(雄5頭、雌5頭)を入れた200mlプラスチック容器(蓋無し)、クロゴキブリ成虫6頭(雄3頭、雌3頭)を入れた860mlプラスチック容器(蓋無し)、ワモンゴキブリ成虫6頭(雄3頭、雌3頭)を入れた860mlプラスチック容器(蓋無し)、及びネコノミ成虫20頭を入れたプラスチック製円筒(直径10cm,高さ40cm;底部濾紙敷き)を各1個ずつ設置した。試験室の床中央に本エアゾール8を設置し、全量噴霧した。120分間暴露後に、全ゴキブリおよびネコノミを、別の清潔なプラチスック容器に移した。ゴキブリは餌と水を与え薬剤処理3日後に致死を観察し、ネコノミは薬剤処理1日後に致死を観察した。結果を表2に示す。
【0041】
【表2】
炭プ:炭酸プロピレン、 ETA:エチルアルコール
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、1−メチル−2−ニトロ−3−[(3−テトラヒドロフリル)メチル]グアニジンを有効成分として含有する殺虫組成物において、従来のものより殺虫効力の高い殺虫組成物、特にエアゾール剤として効力の高い殺虫エアゾール組成物を提供でき、また、かかる組成物を害虫の虫体または害虫の生息域に施用することにより、効率的に害虫を駆除できる。
Claims (5)
- (a)1−メチル−2−ニトロ−3−[(3−テトラヒドロフリル)メチル]グアニジン及び
(b)炭酸プロピレンを含有する殺虫組成物であって、さらに(c)低級アルコールを(b)に対し10重量倍以下含有する殺虫組成物。 - 低級アルコールがエタノール、n−プロパノール及びイソプロパノールから選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の殺虫組成物。
- (a)1−メチル−2−ニトロ−3−[(3−テトラヒドロフリル)メチル]グアニジン、
(b)炭酸プロピレン、および
(d)噴射剤全重量の25重量%以上のジメチルエーテルを含有する噴射剤を含有する殺虫エアゾール組成物であって、さらに(c)低級アルコールを(b)に対し10重量倍以下含有する殺虫エアゾール組成物。 - 低級アルコールがエタノール、n−プロパノール及びイソプロパノールから選ばれる少なくとも1種である請求項3に記載の殺虫エアゾール組成物。
- 請求項1または2に記載の殺虫組成物或いは請求項3または4に記載の殺虫エアゾール組成物を、害虫の虫体または害虫の生息域に施用することを特徴とする害虫駆除方法。
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