JP2000219825A - 粉体塗料組成物 - Google Patents
粉体塗料組成物Info
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Abstract
の低下が起きない粉体塗料組成物を提供する。 【解決手段】 ビスフェノール型エポキシ樹脂を含む粉
体塗料100重量部と、モノメチルポリシロキサンを主
骨格とするシリコン樹脂1〜200重量部を含有する粉
体塗料組成物。
Description
関し、詳しくは、塗膜性能に優れ、しかも長期にわたり
撥水性及びバリア効果を発揮する塗膜を形成することが
できる粉体塗料組成物に関するものである。
着性、反応性の良さから主に屋内用途の塗料に使用され
てきた。
ェノール型エポキシ樹脂はその樹脂自体が持つ吸水性か
ら特に60℃以上の温水に長期にわたり浸漬された場
合、基材−塗膜界面への水分の浸透による付着力の低下
が問題となっていた。
の浸透による付着力の低下が起きない粉体塗料組成物を
提供することにある。
行った結果、ビスフェノール型エポキシ樹脂塗料を含む
粉体塗料に対しモノメチルポリシロキサンを主骨格とす
るシリコン樹脂を添加することにより塗膜形成時、ビス
フェノール型エポキシ塗膜の表層にシリコン樹脂がブリ
ードアウトし撥水性に富む塗膜を形成し、温水浸漬下で
の水分の浸透を防止することを見いだし、本発明を完成
した。
ェノール型エポキシ樹脂を含む粉体塗料100重量部
と、モノメチルポリシロキサンを主骨格とするシリコン
樹脂1〜200重量部を含有することを特徴とする。
る。
ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノール
S型等のエポキシ樹脂が挙げられる。この中でも、コス
ト面と性能のバランスからビスフェノールA、ビスフェ
ノールFが好適である。粉体塗料として使用するために
は、軟化点が30℃〜160℃であることが好ましく、
50℃〜150℃であることがより好ましく、60℃〜
150℃であることが特に好ましい。軟化点が30℃未
満であると常温で固体を維持することが難しく、粉体塗
料の用途には好ましくない。また、軟化点が160℃を
越えると溶融混練時の温度が反応温度以上となり、塗膜
性能に深刻な影響を及ぼすので好ましくない。また、相
転移温度は20℃以上であることが好ましく、30℃以
上であることがより好ましく、40℃以上であることが
特に好ましい。相転移温度が20℃未満であると常温で
保管する際、ブロッキング等の粉体性状の悪化があるた
め好ましくない。なお、これらのビスフェノール型エポ
キシ樹脂は、公知の合成方法により合成することができ
る。
しては、ジアミノジフェニルメタン(DDM)のような
芳香族ジアミン、脂肪族アミンと脂肪族ジカルボン酸の
縮合物、ポリアミドアミン、ジシアンジアミド、イミダ
ゾール等のアミン系硬化剤、無水テトラヒドロフタル
酸、無水ベンゾフェノンテトラカルボン酸、無水トリメ
リット酸、無水ピロメリット酸、トリメリット酸エチレ
ングリコールの縮合物のような酸無水物類、デカンジカ
ルボン酸、イソフタル酸、酸末端ポリエステル樹脂のよ
うな酸系硬化剤、3弗化硼素金属錯体等のルイス酸金属
錯体類、平均で1分子当たりフェノール性水酸基を1.
5個以上有するフェノール系硬化剤等が挙げられる。
エポキシ樹脂、硬化剤に加えて、顔料、その他の添加剤
を含むことができる。
が使用できる。例えば、着色顔料としては酸化チタン、
ベンガラ、酸化鉄、キナクリドン、カーボンブラック、
アゾ化合物、ジオキサジン、インダンスレンブルー、フ
タロシアニンの金属錯体、その他金属塩を主とするもの
が列挙できる。体質顔料としては硫酸バリウム、二酸化
シリコン、タルク、炭酸カルシウム、チタン酸カリウム
ウィスカ、ホウ酸アルミニウムウィスカ、ウォラストナ
イト、酸化アルミニウム、アスベスト、セラミックパウ
ダー等が列挙できる。また、ストロンチウムクロメー
ト、カルシウムやストロンチウムといった金属をドーピ
ングしたヒドロキシアパタイト等の防錆顔料も使用可能
である。
リング剤、ワックス、脱泡剤、難燃剤、酸化防止剤、U
Vアブソーバー等が普通に使用できる。変成剤として
は、熱可塑性樹脂、例えば石油樹脂、尿素アルデヒド樹
脂、テルペン、ポリオレフィン等が挙げられる。
ましくは硬化剤0.5〜100重量部、顔料0〜100
重量部、添加剤0.1〜20重量部を常温で混合した
後、1軸、2軸押し出し機等の粉体塗料製造に常用され
る混練機を用い、混練する。混練して形成されたペレッ
トをピンミル等の粉砕機を用いて粉砕を行い、篩い等を
用いて任意の粒度分布に調整して粉体塗料を得る。
樹脂はモノメチルポリシロキサンを主骨格とするものを
用いる。シリコン樹脂の分子量は1万以上、好ましくは
11000以上、更に好ましくは12000以上であ
る。樹脂の変性としては構成単位のモノメチルシロキサ
ンをジメチル、トリメチルにしたり、またはエーテル変
性、エステル変性を行うことにより塗料混合物中から塗
膜表層への移行速度を調整することができる。
エポキシ樹脂を含む粉体塗料100重量部に対し1〜2
00重量部、好ましくは5〜150重量部、更に好まし
くは10〜100重量部配合する。1重量部未満である
と塗膜表層への移行量が少なく、ビスフェノール型エポ
キシ樹脂粉体塗料塗膜上を完全に覆ったシリコン膜を形
成できない。逆に200重量部を越えると塗膜表層への
移行は行われるがシリコンリッチとなり過ぎ、本来のエ
ポキシ樹脂塗膜としての物理性能が発揮できない。
出し機を用いて溶融混練を行い、得られた塗料ペレット
を粉砕機で粉砕し、分級を行い任意の粒度分布に調整し
て本発明の粉体塗料組成物を得る。
の成膜方法で塗膜を形成することが可能で、成膜反応の
際、シリコン樹脂がビスフェノール型エポキシ樹脂粉体
塗膜表面に移行し優れた撥水性、バリア効果に富む塗膜
を形成することができる。
掲載する。実施例中、部は重量部を表す。
化点100℃のビスフェノールA型エポキシ樹脂(大日
本インキ化学工業社製;エピクロン4050)60部に
2−フェニルイミダゾリンを2.5部、添加剤としてア
クリルエステルオリゴマー(BYK社製;BYK360
P)1.0部、酸化チタン36.5部を添加し、更にモ
ノメチルポリシロキサンを主骨格とするシリコン樹脂
(Wacker社製;Silres610 分子量12,000)1
00部を添加して粉体塗料組成物Aを作成した。
化点85℃のビスフェノールF型エポキシ樹脂(東都化
成社製;エポトートYDF−803)40部にフェノー
ル性水酸基当量400g/eqのビスフェノールF型末端フ
ェノール化樹脂22部、触媒としてプロピルイミダゾー
ル0.2部、添加剤としてアクリルエステルオリゴマー
(BYK社製;BYK360P)1.0部、体質顔料と
して2酸化珪素25部、酸化チタン10部、カーボンブ
ラック0.8部を添加し、更にモノメチルポリシロキサ
ンを主骨格とするシリコン樹脂(Wacker社製;Silres6
10 分子量12,000)10部を添加して粉体塗料
組成物Bを作成した。
スフェノールA型エポキシ樹脂(大日本インキ化学工業
社製;エピクロン4050)60部に2−フェニルイミ
ダゾリン2.5部、添加剤としてアクリルエステルオリ
ゴマー(BYK社製;BYK360P)1.0部、酸化
チタン36.5部を添加して粉体塗料組成物Cを作成し
た。
スフェノールA型エポキシ樹脂(大日本インキ化学工業
社製;エピクロン4050)60部に2−フェニルイミ
ダゾリン2.5部、添加剤としてアクリルエステルオリ
ゴマー(BYK社製;BYK360P)1.0部、酸化
チタン36.5部を添加し、更にモノメチルポリシロキ
サンを主骨格とするシリコン樹脂(Wacker社製;Silres
610 分子量12,000)300部を添加して粉体
塗料組成物Dを作成した。
ンズバーグインダストリィPG−1型塗装機を用い、
3.2mm厚のサンドブラスト処理鋼板に−80kVの
静電圧で100μmになるよう塗装を行い、180℃に
加温した高温機中で20分間加熱を行って塗膜を形成し
た。
た。結果を表1に示す。
拠 ポンチ径1/2インチ おもり重量500g落下高
さ。
1週間放置しその後塗装焼付を行い、得られた塗膜を目
視判定した。
度が+−2μmに入る箇所において、水の接触角により
撥水性の比較を行った。
0mmの面積で各塗料を塗装し、180℃20分間加熱
して塗膜を形成した塗板を、1.2mg/Lに塩素濃度
を調整した水中に500cm2 /Lの接水面積比になる
ように投入し23℃の恒温室中に1週間放置した。1週
間後、各塗板を入れた水にo−トリジンで呈色試験しそ
の水の塩素濃度を測定し、塗板を入れない供試水の自然
揮散した塩素量を差し引いたものが塗膜に吸収した塩素
量と判断しこれを比較した。
延鋼板をサンドブラスト処理したものに粉体塗料組成物
A〜Dを鉄板の片面だけに230±30μmとなるよう
塗装焼付を行い、何も塗装されていない面に防錆塗料を
20μm以下になるよう塗装を行った。作成した塗板の
粉体塗料塗膜側を50℃、防錆塗料側を25℃に調整し
たときのブリスター発生までの時間を計測した。
ての試験において良好な結果を示した。これに対して、
モノメチルポリシロキサンを主骨格とするシリコン樹脂
を含まない比較例1は、撥水性、残留塩素消費量、温度
勾配試験において不良であった。また、モノメチルポリ
シロキサンを主骨格とするシリコン樹脂を過剰に含んだ
比較例2は、耐衝撃性が不良であった。
持つ優れた塗膜性能を維持しながら塗膜表層に長期にわ
たり撥水性並びにバリア効果を発揮する層を形成するこ
とができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 ビスフェノール型エポキシ樹脂を含む粉
体塗料100重量部と、モノメチルポリシロキサンを主
骨格とするシリコン樹脂1〜200重量部を含有するこ
とを特徴とする粉体塗料組成物。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP02400199A JP3513412B2 (ja) | 1999-02-01 | 1999-02-01 | 粉体塗料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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JP3513412B2 JP3513412B2 (ja) | 2004-03-31 |
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Country | Link |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1999
- 1999-02-01 JP JP02400199A patent/JP3513412B2/ja not_active Expired - Fee Related
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