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JP2000295708A - ハイブリッド電気自動車 - Google Patents

ハイブリッド電気自動車

Info

Publication number
JP2000295708A
JP2000295708A JP11096898A JP9689899A JP2000295708A JP 2000295708 A JP2000295708 A JP 2000295708A JP 11096898 A JP11096898 A JP 11096898A JP 9689899 A JP9689899 A JP 9689899A JP 2000295708 A JP2000295708 A JP 2000295708A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
running
battery
vehicle
motor
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11096898A
Other languages
English (en)
Inventor
Munetoshi Ueno
宗利 上野
Naoki Amada
直樹 天田
Kazuya Takahashi
和也 高橋
Masahiko Tawara
雅彦 田原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP11096898A priority Critical patent/JP2000295708A/ja
Publication of JP2000295708A publication Critical patent/JP2000295708A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Arrangement Of Transmissions (AREA)
  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、電池からの発電要求に応じて電池
への充電効率の向上に寄与することができるハイブリッ
ド電気自動車を提供することにある。 【解決手段】 シリーズパラレル走行モード時に、バッ
テリ19の充電状態を検出するようにしておき、バッテ
リ19の充電状態が所定値以下になり発電要求(ステッ
プS110)がある場合に、車両の走行に必要な必要駆
動力Fに基づいて車両状態が力行か回生かを判断(ステ
ップS140)し、力行時にはパラレル走行モードに切
替制御(ステップS90)し、中高速度域でかつ低負荷
域での力行時に、エンジン走行に必要に応じてモータ走
行を補助する。また、回生時にはシリーズ走行モードに
切替制御(ステップS70)することで、中高速度域で
かつ低負荷域での回生時に、モータ走行を行って回生電
力を有効にバッテリ19に回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動力源として内燃
機関と電気モータを備えるハイブリッド型電気自動車に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ハイブリッド電気自動車として
は、特開平6−225403号公報に記載のものが提案
されている。このハイブリッド電気自動車においては、
低速度域では、モータのみで走行し、発電要求がある場
合には駆動軸から切り離されているエンジンで発電機を
駆動するというSHEV走行を行っていた。
【0003】また、中高速度域では、車両の要求駆動力
に応じて、要求駆動力が大きいときには基本的にエンジ
ン走行し、必要に応じてモータでアシストするPHEV
走行を行っており、要求駆動力が小さいときにはSHE
V走行とPHEV走行を切り替えて走行するSPHEV
走行を行っている。
【0004】この場合、バッテリの充電量がある一定値
に達したときに、駆動軸からクラッチ等で切り離されて
いるエンジンが熱効率の良い回転領域で発電機を駆動す
る。そして、発電機で発電された電力はモータで消費さ
れるか、消費されなかった残電力はバッテリに充電され
ることになる。
【0005】このように、エンジンの熱効率の悪い回転
領域ではモータで走行し、熱効率の良い回転領域では発
電を行なうことで、内燃機関の燃料消費を節減するとい
う利点を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、発電機
で発電された電力のうちのモータで消費されなかった残
電力だけでバッテリを充電した場合、バッテリが満充電
状態になるまでに相応の時間がかかり、発電量も多くな
るといった問題があった。この対策として、発電時間を
短くするために、発電量を大きくするには、発電機本体
が大きくなり車両重量を増すといった問題があった。
【0007】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的としては、電池からの発電要求に応じて電池へ
の充電効率の向上に寄与することができるハイブリッド
電気自動車を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するため、前車輪又は後車輪のいずれか
一方を駆動するモータと、モータが駆動していない他方
の車輪を駆動するエンジンと、エンジンの駆動力により
発電する発電機と、モータとの間で電力を充放電すると
ともに、発電機からの電力を充電する電池と、低速度域
ではモータ走行によるシリーズ走行モードに切替制御
し、中高速度域でかつ高負荷域ではエンジン走行に必要
に応じてモータ走行を補助するパラレル走行モードに切
替制御し、中高速度域でかつ低負荷域では前記シリーズ
走行モードと前記パラレル走行モードを切り替えるシリ
ーズパラレル走行モードに切替制御する制御手段とを備
えたハイブリッド電気自動車において、前記シリーズパ
ラレル走行モード時に、前記電池の充電状態を検出する
充電状態検出手段と、前記電池の充電状態が所定値以下
になった場合に、車両の走行に必要な必要駆動力に基づ
いて車両状態が力行か回生かを判断する判断手段を備
え、前記制御手段は、力行時には前記パラレル走行モー
ドに切替制御し、回生時には前記シリーズ走行モードに
切替制御することを要旨とする。
【0009】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記制御手段は、前記力行時のパラレル走行モ
ード時において、モータ走行からエンジン走行に切り替
るとともに、発電機からの電力を電池に充電するように
制御することを要旨とする。
【0010】請求項3記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記回生時のシリアル走行モードにおいて、車
両の減速度が所定値よりも大きいかを判断する減速度判
断手段とを備え、前記制御手段は、車両の減速度が所定
値よりも小さいときには、発電機からの電力を電池に充
電するように制御することを要旨とする。
【0011】請求項4記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記制御手段は、車両の減速度が所定値よりも
大きいときには、発電機からの電力を電池に充電するこ
とを停止するように制御することを要旨とする。
【0012】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、シリー
ズパラレル走行モード時に、電池の充電状態を検出する
ようにしておき、電池の充電状態が所定値以下になった
場合に、車両の走行に必要な必要駆動力に基づいて車両
状態が力行か回生かを判断し、力行時にはパラレル走行
モードに切替制御し、中高速度域でかつ低負荷域での力
行時に、エンジン走行に必要に応じてモータ走行を補助
することで、発電機からの電力を電池に充電するように
しているので、電池からの発電要求に応じて電池への充
電効率の向上に寄与することができる。また、回生時に
はシリーズ走行モードに切替制御することで、中高速度
域でかつ低負荷域での回生時に、モータ走行を行って回
生電力を有効に電池に回収するようにしているので、電
池への充電効率の向上に寄与することができる。
【0013】また、請求項2記載の本発明によれば、力
行時のパラレル走行モード時において、モータ走行から
エンジン走行に切り替るとともに、発電機からの電力を
電池に充電するように制御することで、中高速度域でか
つ低負荷域での力行時にもエンジン走行を行って、電池
からの発電要求に応じて発電機からの電力を有効に電池
に回収するようにしているので、電池への充電効率の向
上に寄与することができる。
【0014】また、請求項3記載の本発明によれば、中
高速度域でかつ低負荷域での回生時のシリアル走行モー
ドにおいて、車両の減速度が所定値よりも大きいかを判
断するようにしておき、車両の減速度が所定値よりも小
さいときには、モータ走行による回生電力の回収に加え
て、電池からの発電要求に応じて発電機からの電力を電
池に充電するように制御することで、電池への充電効率
の向上に寄与することができる。
【0015】また、請求項4記載の本発明によれば、中
高速度域でかつ低負荷域での回生時のシリアル走行モー
ドにおいて、車両の減速度が所定値よりも大きいときに
は、発電機からの電力を電池に充電することを停止する
ように制御することで、発電機からの過大電力による充
電を一時的に停止でき、電池を保護することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態に
係るハイブリッド車両のシステム構成を示す図である。
【0017】図1において、エンジン1は、動力を発生
する内燃機関であり、発電機3を駆動するとともに、ク
ラッチ5と変速機7と、ドライブシャフト9を介して前
輪タイヤ11を駆動する。パワーケーブル13は、発電
機コントローラ15とモータコントローラ17に対して
バッテリ19を電気的に接続している。また、バッテリ
19はパワーケーブル13から発電機コントローラ15
を介して発電機3に電気的に接続され、パワーケーブル
13からモータコントローラ17を介してモータ21と
電気的に接続されている。さらに、モータ21は、減速
機23と、ドライブシャフト25を介して後輪タイヤ2
7を駆動する。
【0018】エンジンコントローラ31は、アクセルセ
ンサ33で検出されたアクセルペダルの踏み込み量を表
すアクセル信号や、回転センサ35で検出されたエンジ
ンの回転数を表すエンジン回転数信号を入力してエンジ
ンの電子スロットル(図示せず)を制御する。また、エ
ンジンコントローラ31は、クラッチ5の接続状態の有
無を記憶しており、メインコントローラ45からのクラ
ッチ5の接続制御に応じてクラッチ5を接続する。
【0019】発電機コントローラ15は、内部のインバ
ータの動作を制御し、発電機3で発電された三相交流を
直流電力に変換してバッテリ19に充電するとともに、
モータコントローラ17を介してモータ21に電力を供
給する。モータコントローラ17は、内部のインバータ
の動作を制御し、バッテリ19または発電機3から発電
機コントローラ15を介して供給された直流電力を三相
交流に変換してモータ21に供給する。
【0020】バッテリコントローラ41は、バッテリ1
9に取り付けてある電流センサや電圧センサや温度セン
サからの電流信号や電圧信号や温度信号を入力し、バッ
テリの電圧値と電流値に基づいて積算演算を行ってバッ
テリの充電状態(SOC)を求め、さらに、求めた充電
状態をバッテリの温度に応じて補正して精度の高い充電
状態(SOC)を算出する。そして、バッテリコントロ
ーラ41は、バッテリ19の充電状態が所定値以下に低
下した場合には、発電要求をメインコントローラ45に
出力する。
【0021】メインコントローラ45は、バッテリ19
の充電状態に応じて発電機コントローラ15に発電開
始、発電停止等を表す制御信号を送る。また、メインコ
ントローラ45は、車速センサ47や車速センサ49か
らそれぞれ入力される車速信号を判断して、低速度域で
はSHEV走行を行うように制御し、中高速度域ではP
HEV走行を行うように制御し、さらに、要求駆動力が
小さいときにはPSHEV走行を行うように制御する。
【0022】次に、図2は、図1に示すハイブリッド車
両の出力区分を示す図であり、横軸に車速V、縦軸に駆
動力Fをとって示す。図2において、SHEV走行領域
は、クラッチ5を切り離してエンジン1が発電機3を駆
動して発電を行い、かつ、発電機3の出力を高くしてい
る領域であり、車両はモータ21の出力のみで走行す
る。また、PHEV走行領域は、発電機3の出力を止
め、クラッチ5を変速機7に接続して基本的にエンジン
1の出力で走行する領域であり、必要に応じてモータ2
1でアシストする。
【0023】さらに、SPHEV走行領域は、要求駆動
力が小さいときにSHEV走行とPHEV走行を切り替
えて走行する領域である。このように車両負荷に応じて
発電機3の出力を切り替えることで、過剰の発電による
バッテリ19への過充電を防止するとともに、エネルギ
ーロスを防ぐことができる。
【0024】以下、図2に示す領域パターンでの各走行
制御について、図3に示すフローチャートを参照して説
明する。まず、ステップS10では、アクセルセンサ3
3からのアクセル開度をエンジンコントローラ31を介
してメインコントローラ45に入力する。次に、ステッ
プS20では、車速センサ47,49から車速信号をメ
インコントローラ45に入力する。さらに、ステップS
30では、回転センサ35からのエンジン回転数をエン
ジンコントローラ31を介してメインコントローラ45
に入力する。
【0025】ここで、ステップS40では、アクセル開
度θ、車速Vに基づいて、車両の走行に必要な必要駆動
力Fを計算する。なお、メインコントローラ45には、
アクセル開度θ及び車速Vに対応する予め定められた必
要駆動力Fが2次元マップ上に記憶されており、入力さ
れるアクセル開度θ及び車速Vに応じて必要駆動力Fを
読み出すようにしている。
【0026】そして、ステップS50,S60では、車
両が図2に示すどの走行領域にあるかを判断する。すな
わち、ステップS50では、現在の車速Vが基準値Vm
ot以下かどうかを判断する。現在の車速Vが基準値V
mot以下の場合には、SHEV走行領域にあるのでス
テップS70に進み、一般的なシリーズ走行モード時の
SHEV走行制御を行なう。
【0027】一方、車速Vが基準値Vmotより大きい
場合には、ステップS60に進み、必要駆動力Fが基準
値Fmot以下かどうかを判断する。必要駆動力Fが基
準値Fmot以下の場合には、SPHEV走行領域にあ
るのでステップS80に進み、シリーズパラレル走行モ
ード時のSPHEV走行制御を行なう。
【0028】他方、必要駆動力Fが基準値Fmotより
大きい場合には、PHEV走行領域にあるのでステップ
S90に進み、パラレル走行モード時のPHEV走行制
御を行なう。
【0029】次に、ステップS60で用いた判断基準と
なる基準値Fmotの求め方について説明する。 (1)エンジン直結走行の場合の燃料消費量 上述したステップS40で求めておいた必要駆動力Fに
対して、エンジン回転数N1 は、車速V、エンジン側ト
ータルギヤ比γe、タイヤ動半径Rtに基づいて、
【数1】 N1 =V・γe/(2π・Rt) [rps] (1) となる。
【0030】また、トルクT1 は、必要駆動力F、タイ
ヤ動半径Rt、エンジン側トータルギヤ比γe、ギヤ効
率Egeに基づいて、
【数2】 T1 =F・Rt/(γe・Ege) [N・m] (2) となる。
【0031】さらに、エンジンの仕事率W1 は、エンジ
ン回転数N1 、トルクT1 で決まるエンジン効率η1
(N1 ,T1 )に基づいて、
【数3】 W1 =2π・N1 ・T1 /{η1 (N1 ,T1 )} =F・V/{Ege・η1 (N1 ,T1 )} [g・s] (3) となる。
【0032】(2)モータ(発電機の電力をバッテリを
介して消費)の場合の燃料消費量 上述したステップS40で求めておいた必要駆動力Fに
対して、エンジン回転数N2 は、車速V、モータ側トー
タルギヤ比γm、タイヤ動半径Rtに基づいて、
【数4】 N2 =V・γm/(2π・Rt) [rps] (4) となる。
【0033】また、このときのトルクT2 は、必要駆動
力F、タイヤ動半径Rt、モータ側トータルギヤ比γ
m、モータ側ギヤ効率Egmに基づいて、
【数5】 T2 =F・Rt/(γm・Egm) [N・m] (5) となる。
【0034】ここで、この時のモータ出力Pmとバッテ
リ出力Pbatを求める。
【0035】まず、モータ出力Pmは、エンジン回転数
N2 、トルクT2 に基づいて、
【数6】 Pm=2π・N2 ・T2 [W] (6) となる。
【0036】また、バッテリ出力Pbatは、モータ出
力Pm、モータ効率Emotに基づいて、 Pbat=Pm/(Emot) [W] (7) となる。
【0037】ここで、発電機出力Pgeneに対応する
バッテリ出力Pbatの関係は、バッテリ放電効率Eb
d、バッテリ充電効率Ebcに基づいて、
【数7】 Pbat=Ebd・Ebc・Pgene (8) となる。
【0038】また、発電機出力Pgeneは、発電時の
エンジン回転数N2e、トルクT2e、発電機効率Egen
e、エンジン発電機間ギヤ効率Echに基づいて、
【数8】 Pgene=2π・N2e・T2e・Egene・Ech (9) となる。
【0039】さらに、エンジンの仕事率W2 は、発電時
のエンジン回転数N2eとトルクT2eで決まるエンジン燃
料消費率η2(N2e,T2e)に基づいて、
【数9】 W2 =2π・N2・T2/{η2(N2,T2)} =Pgene/{Egene・Ech・η2(N2,T2)} =Pbat/{Egene・Ech・Ebd・Ebc・η2(N2,T2)} =2π・N2・T2/{Egene・Ech・Ebd・Ebc・Emot・ η2(N2,T2)} =F・V/{Egene・Ech・Ebd・Ebc・Emot・ Egm・η2(N2,T2)} (10) となる。
【0040】(3)モータ走行(発電機の電力をバッテ
リを介さずに、そのまま消費)の場合の燃料消費量 エンジンの仕事率W3 は、(10)式において、バッテリ放
電効率Ebd、バッテリ充電効率Ebcに対して、 Ebd=Ebc=1 として、
【数10】 W3 =F・V/{Egene・Ech・Emot・Egm・ η2(N2・T2)} (11) となる。
【0041】(4)エンジン走行、モータ走行の優劣検
討 発電電力をバッテリに蓄え、この電力を後で使用する場
合は、バッテリの充放電効率を考慮しなければいけな
い。なお、バッテリ19としてリチウム電池を用いる場
合には充放電効率が良いと考えられるので、この検討で
は考慮しないことにした。
【0042】ここで、エンジン走行時のエンジンの仕事
率W1 と、モータ走行時のエンジンの仕事率W3 の関係
が、 W1 >W3 となる場合、エンジン走行の方が燃料が良いことを示
す。
【0043】そこで、この関係式に(3) 式、(11)式を代
入すると、
【数11】W1 >W3 F・V/{Ege・η1(N1・T1)}>F・V/
{Egene・Ech・Emot・Egm・η2(N2
・T2)} 1/{Ege・η1(N1・T1)}>1/{Egen
e・Ech・Emot・Egm・η2(N2・T2)} ここで、 Ege=Egm=0.95 とすると、
【数12】 1/{η1(N1・T1)} >1/{Egene・Ech・Emot・ η2(N2・T2)} (12) となる。
【0044】ここで、10−15モード走行時の平均効
率(シミュレーション値)として、Egene、Emo
tの値に、 Egene=0.85 Emot=0.87 とし、さらに、Ech=0.95とした場合、(12)は、
【数13】 1/{η1(N1・T1)} >1.42/{η2(N2・T2)} (13) となる。
【0045】ここで、燃料消費率bは、エンジン効率
η、ガソリンの発熱量Huに基づいて、
【数14】 b=63.25×10000/(η・Hu) [g/psh] (14) となる。
【0046】さらに、エンジン効率η1,η2をエンジ
ン燃料消費率b1,b2に変換すると、(13)式は、 b1>1.42×b2 となる。
【0047】従って、エンジン走行時の燃料消費率b1
の方が、発電時のエンジン燃料消費率b2の1.42倍
以上の場合、モータ走行の方が燃比が良いことになる。
【0048】そこで、(2)式の左辺にあるトルクT1 を
基準値Tmotに、右辺にある必要駆動力Fを基準値F
motに替えると、基準値Tmotは、タイヤ動半径R
t、ギヤ効率Egeに基づいて、
【数15】 Tmot =Fmot・Rt/(γe・Ege) [N・m] (15) となる。
【0049】この(15)式からトルクの基準値Fmotを
求めると、以下、図2に示す領域パターンでの各走行制
御について、図3に示すフローチャートを参照して説明
する。
【0050】
【数16】 Fmot =Tmot・γe・Ege/Rt [N] (16) となる。
【0051】ここで、図4に、エンジンの燃料消費率マ
ップを示す。図4に示すエンジンの燃料消費率マップ上
から燃料消費率b2が最良の点をそれぞれのエンジン回
転数毎に求め、その1.42倍の点をトルクの基準値T
motとして求める。次に、このトルクの基準値Tmo
tを(16)式に代入して、それぞれのエンジン回転数毎に
必要駆動力Fの基準値Fmotを求める。
【0052】以上の結果に基づいて、図4に示すよう
に、エンジンの燃料消費率マップ上にエンジン走行、モ
ータ走行の切替点を表わすことができる。図4に示すよ
うに、エンジン走行、モータ走行を切り替えることで、
エンジンの燃料消費を節減することができる。
【0053】次に、図3に戻り、必要駆動力Fが基準値
Fmot以下の場合には、ステップS60からステップ
S80に進む。以下、図5〜図7に示すフローチャート
を参照して、各走行領域での詳しい制御内容について説
明する。ここで、図5を参照して、車両がSPHEV走
行領域にある場合の処理について説明する。
【0054】まず、ステップS110では、バッテリコ
ントローラ41から発電要求があるかどうかを判断す
る。発電要求がない場合には、ステップS70に進み、
SPHEV走行領域からSHEV走行領域に制御を移行
する。
【0055】一方、必要駆動力FがSPHEV走行領域
にあり、かつ、発電要求がある場合には、ステップS1
20に進み、メインコントローラ45は、ある時間間隔
Tiのカウントを開始し、必要駆動力Fの変動を監視す
る。
【0056】ここで、ステップS130では、時間間隔
Ti後の必要駆動力をFiとし、必要駆動力の変動値と
して、 変動値=Fi−(Fi-1) を計算する。
【0057】そして、ステップS140では、この変動
値の符号が、 Fi−(Fi-1)≧0 正かどうかを判断する。
【0058】必要駆動力の変動値の符号が正の場合に
は、車両は一定速走行もしくは加速走行を継続している
力行状態であるPHEV走行領域にあると判断(車両状
態Rとする)し、ステップS90に進む。
【0059】一方、必要駆動力の変動値の符号が負の場
合には、車両は減速走行もしくは下り勾配走行を継続し
ている力行状態であるSHEV走行領域にあると判断
(車両状態Kとする)し、ステップS70に進む。
【0060】ここで、図6を参照して、車両がPHEV
走行領域にある場合の処理について説明する。まず、車
両がPHEV走行領域にある場合、ステップS210で
は、クラッチ5が接続状態にあるかどうかを判断する。
クラッチ5が接続状態にある場合には、ステップS24
0に進む。
【0061】一方、クラッチ5が接続状態にない場合に
は、発電機3をモータとして駆動させエンジン回転数を
車軸回転数と合せる同期制御を行う。すなわち、回転セ
ンサ35からのエンジン回転数とエンジン側トータルギ
ヤ比に基づいて相当する車速求め、車速センサ47から
の車速との両者が所定範囲内に入るように発電機3を回
転制御する。
【0062】そして、ステップS230では、エンジン
コントローラ31からクラッチ5を制御してクラッチを
接続させる。
【0063】そして、ステップS240では、バッテリ
コントローラ41から発電要求があるかどうかを判断す
る。発電要求がある場合には、ステップS250に進
み、発電機コントローラ15に発電制御指令を出力して
発電機コントローラ15に発電制御を行わせる。
【0064】このように、力行時のパラレル走行モード
時において、モータ走行からエンジン走行に切り替ると
ともに、発電機3からの電力をバッテリ19に充電する
ように制御することで、中高速度域でかつ低負荷域での
力行時にもエンジン走行を行って、バッテリ19からの
発電要求に応じて発電機3からの電力を有効にバッテリ
19に回収するようにしているので、バッテリへの充電
効率の向上に寄与することができる。
【0065】そして、ステップS260では、モータ2
1の駆動力を減少させつつエンジン1の駆動力を増加さ
せるミキシング制御を行う。すなわち、回転センサ35
からのエンジン回転数とエンジン側トータルギヤ比に基
づいて相当する車速求め、車速センサ47からの車速と
の両者が所定範囲内に入るように発電機3を回転制御す
る。
【0066】そして、ステップS270では、エンジン
走行を行う。さらに、発電機3を駆動するのに必要な駆
動力分を増加させる。なお、この時に発電機3の出力を
エンジン1の最良燃費点で決めるか、発電機効率で決め
るかは任意である。
【0067】また、ステップS240で、バッテリ19
が満充電となりバッテリコントローラ41から出力され
ていた発電要求が取り消された場合は、ステップS26
0では、エンジン1の駆動力を減少させつつモータ21
の駆動力を増加させるミキシング制御を行なう。この結
果、発電機3をモータとして駆動させクラッチ5を切り
離すときのショックをやわらげられる。
【0068】ここで、図7を参照して、車両がSHEV
走行領域にある場合の処理について説明する。まず、車
両がSHEV走行領域にある場合、ステップS310で
は、クラッチ5が接続状態にあるかどうかを判断する。
クラッチ5が接続状態にある場合には、ステップS32
0に進み、クラッチ5をOFF制御してクラッチ5を切
り離し、エンジン走行を中止する。
【0069】そして、ステップS330では、バッテリ
コントローラ41から発電要求があるかどうかを判断す
る。発電要求がある場合には、ステップS340に進
み、減速度αが所定値よりも大きいかどうかを判断す
る。
【0070】すなわち、車速センサ47,49からの車
速信号をメインコントローラ45に入力し、時間間隔T
i毎に車速Viに対して、
【数17】α=(Vi−Vi-1)/(Ti−Ti-1) を算出し、所定値よりも大きいかを判断する。
【0071】ここで、減速度αが所定値よりも小さい場
合には、ステップS350に進み、発電機コントローラ
15に発電制御指令を出力して発電機コントローラ15
に発電制御を行わせ、ステップS370に進む。この結
果、モータ走行時に、エンジンによる駆動力を発電機に
与えて発電させ、バッテリ及びモータに電力を供給する
ことができる。
【0072】このように、中高速度域でかつ低負荷域で
の回生時のシリアル走行モードにおいて、車両の減速度
が所定値よりも大きいかを判断するようにしておき、車
両の減速度が所定値よりも小さいときには、モータ走行
による回生電力の回収に加えて、バッテリ19からの発
電要求に応じて発電機からの電力をバッテリ及びモータ
に充電するように制御することで、エンジンの駆動力を
走行に用いないため、最も効率よく発電を行うことがで
き、バッテリへの充電効率の向上に寄与することができ
る。
【0073】一方、減速度αが所定値よりも大きい場合
には、回生電力が大き過ぎるので、発電を停止、又は、
行なわないことする。ステップS360では、発電機コ
ントローラ15に発電停止制御指令を出力し、発電機コ
ントローラ15に発電制御を停止させ、ステップS37
0に進む。
【0074】このように、中高速度域でかつ低負荷域で
の回生時のシリアル走行モードにおいて、車両の減速度
が所定値よりも大きいときには、発電機からの電力をバ
ッテリ19に充電することを停止するように制御するこ
とで、発電機からの過大電力による充電を一時的に停止
でき、バッテリを保護することができる。
【0075】そして、ステップS370では、モータコ
ントローラ17に出力制御指令を出力して回生モードに
移行する。ステップS380では、モータコントローラ
17にモータ21の出力制御を行わせる。この結果、モ
ータ21のみで発電が行われる。
【0076】このように、本実施の形態によれば、シリ
ーズパラレル走行モード時に、バッテリの充電状態を検
出するようにしておき、バッテリの充電状態が所定値以
下になった場合に、車両の走行に必要な必要駆動力Fに
基づいて車両状態が力行か回生かを判断し、力行時には
パラレル走行モードに切替制御し、中高速度域でかつ低
負荷域での力行時に、エンジン走行に必要に応じてモー
タ走行を補助することで、発電機からの電力をバッテリ
に充電するようにしているので、バッテリからの発電要
求に応じてバッテリへの充電効率の向上に寄与すること
ができる。
【0077】また、回生時にはシリーズ走行モードに切
替制御することで、中高速度域でかつ低負荷域での回生
時に、モータ走行を行って回生電力を有効にバッテリに
回収するようにしているので、バッテリへの充電効率の
向上に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るハイブリッド車両
のシステム構成を示す図である。
【図2】ハイブリッド車両の出力区分を示す図である。
【図3】各走行領域での制御に移行するためのメインフ
ローである。
【図4】エンジンの燃料消費率マップを示す図である。
【図5】SPHEV走行領域での詳しい制御内容を示す
フローチャートである。
【図6】PHEV走行領域での詳しい制御内容を示すフ
ローチャートである。
【図7】SHEV走行領域での詳しい制御内容を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン 3 発電機 5 クラッチ5 7 変速機7 9 ドライブシャフト 11 前輪タイヤ 13 パワーケーブル 15 発電機コントローラ 17 モータコントローラ 19 バッテリ 21 モータ 23 減速機 25 ドライブシャフト 27 後輪タイヤ 31 エンジンコントローラ 33 アクセルセンサ 35 回転センサ 41 バッテリコントローラ 45 メインコントローラ 47 車速センサ 49 車速センサ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 29/02 F02D 29/06 D 29/06 B60K 9/00 E (72)発明者 高橋 和也 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 田原 雅彦 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3D039 AA00 AB27 AC01 AD11 3D041 AB01 AC10 AC14 AD00 AD51 AE00 AE02 AE14 3D043 AA00 AB01 EA00 EA02 EA05 EB03 EB07 EB12 EE06 EF09 EF21 3G093 AA04 AA07 AA16 CB02 CB03 CB07 DB00 DB05 DB19 DB20 DB21 EB00 EB02 EB09 EC01 FA11 5H115 PA08 PA11 PC06 PG04 PI16 PI24 PI29 PO02 PU08 PU24 PU27 PV09 QE02 QE03 QE08 QE10 QI04 QN03 RB08 RE06 RE13 SE02 SE04 SE05 SE06 SE09 TB01 TE02 TE05 TI02 TI05 TI06 TI10 TO02 TO05 TO21 TO30 TU16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前車輪又は後車輪のいずれか一方を駆動
    するモータと、 モータが駆動していない他方の車輪を駆動するエンジン
    と、 エンジンの駆動力により発電する発電機と、 モータとの間で電力を充放電するとともに、発電機から
    の電力を充電する電池と、 低速度域ではモータ走行によるシリーズ走行モードに切
    替制御し、中高速度域でかつ高負荷域ではエンジン走行
    に必要に応じてモータ走行を補助するパラレル走行モー
    ドに切替制御し、中高速度域でかつ低負荷域では前記シ
    リーズ走行モードと前記パラレル走行モードを切り替え
    るシリーズパラレル走行モードに切替制御する制御手段
    とを備えたハイブリッド電気自動車において、 前記シリーズパラレル走行モード時に、 前記電池の充電状態を検出する充電状態検出手段と、 前記電池の充電状態が所定値以下になった場合に、車両
    の走行に必要な必要駆動力に基づいて車両状態が力行か
    回生かを判断する判断手段を備え、 前記制御手段は、 力行時には前記パラレル走行モードに切替制御し、回生
    時には前記シリーズ走行モードに切替制御することを特
    徴とするハイブリッド電気自動車。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、 前記力行時のパラレル走行モード時において、モータ走
    行からエンジン走行に切り替るとともに、発電機からの
    電力を電池に充電するように制御することを特徴とする
    請求項1記載のハイブリッド電気自動車。
  3. 【請求項3】 前記回生時のシリアル走行モードにおい
    て、車両の減速度が所定値よりも大きいかを判断する減
    速度判断手段とを備え、 前記制御手段は、 車両の減速度が所定値よりも小さいときには、発電機か
    らの電力を電池に充電するように制御することを特徴と
    する請求項1記載のハイブリッド電気自動車。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、 車両の減速度が所定値よりも大きいときには、発電機か
    らの電力を電池に充電することを停止するように制御す
    ることを特徴とする請求項3記載のハイブリッド電気自
    動車。
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