こんにちは! バイク乗りエッセイストの“コバユリ”こと小林夕里子です。バイクキャンプ歴約20年の経験をもとに、キャンプビギナーからキャンプテクニックをおさらいしたい経験者まで、ライダーの皆様にお役立ち情報をお届けしています。

紅葉の秋が過ぎていよいよ冬に突入し、バイクキャンプのオンシーズンはそろそろ終わり…。そうなると、道具の手入れや買い替え、買い足しが楽しい季節の到来です。愛情を注いで長く使い続ける楽しさと、いろんな道具を試してみたい好奇心、カッコいいギアを使いこなしたい所有欲。どれも来シーズンのキャンプをより盛り上げてくれることでしょう!

そんなタイミングで今年もアウトドアブランド「SOTO」の2025年新製品内覧会が行われました。そこで今回は、バイクキャンプに活躍しそうな注目株を、ビギナーさんにもわかりやすく紹介します!

1. 「フィールドホッパー バンブー」(数量限定)

バイクキャンパーにも愛用者が多いSOTOのテーブルといえば、ワンアクションで組み立てが完了する軽量折り畳み式ソロテーブル「フィールドホッパー」。そのフィールドホッパーに天然素材を使ったナチュラルバージョンの登場です。サステナブルな竹製の天板を備えた新作「フィールドホッパー バンブー」が数量限定でリリースされます。

展示品はサンプルのため、現行品の「フィールドホッパー」と天板の大きさが異なりますが、正規品は同じA4サイズになるそうです。竹は木に比べて変形しにくいので、経年劣化を楽しみながら長く使えそうですね。

厚さ12mmの天板を備えたLサイズは、バイクに積載して運ぶにはやや大きくて重い印象。A4サイズの方は天板の厚さが10mmで、畳んで手に取るとこんな感じ。バイクキャンプに重宝しそうなサイズ感は、竹バージョンでも変わらずです。それに、「フィールドホッパー」を使っているキャンパーが、天板の上にバンダナやランチョンマットを敷いているのを時々見かけるので、コンパクトなテーブルにナチュラルな風合いを求める人は、この「フィールドホッパー バンブー」で万事解決ではないでしょうか。お家でインテリアとしても使えそうな上質感もポイント高し。

「フィールドホッパー バンブー」(税込7,920円)、「フィールドホッパーL バンブー」(税込12,870円)は2025年3月28日発売予定。各3000個限定です。

2. 「スライドガストーチLuminous」(数量限定)

火口が伸縮するので携帯性と操作性に優れ、経済的なカセットガスやライターガスから燃料を充てんできるSOTOの「スライドガストーチ」も、ライダーに愛用者の多いキャンプギアのひとつ。そのトーチに蓄光モデルが新たに登場。数量限定リリースされます。

いざ使いたいときに「あれ、どこに置いたっけ?」となりがちなアイテムなので、光って居場所を知らせてくれるのはとても便利ですよね。

「スライドガストーチLuminous」(税込3,960円)は2025年6月6日発売予定。3000個限定です。

3. 「マイクロトーチ専用ホルスター」

「あれ、どこに置いたっけ?」となるトーチといえば、こちらも愛用者の多い「マイクロトーチ」シリーズ。とても便利なのですが、小さいがゆえにいざ使おうとしたときに、バッグの底に埋もれてしまっていたり、どのポケットに入れたかわからなくなってしまったりと、行方不明率高めのアイテムです。

そこで来年登場するのが、マイクロトーチ専用のホルスター。携帯性をよくすることと、誤作動を防ぐことを目的にデザインされています。

「マイクロトーチACTIVE」に合わせたデザインで、「マイクロトーチCOMPACT」には使用不可。この後ろ側に、ツーリングバッグなどにも見られるMOLLEシステムに対応するベルトが備わっていて、バッグの側面やショルダーベルトなど目につきやすいところに外付けができるようになっています。また、取り付け時に熱を持った火口がバッグなどの生地に当たらないようデザインされています。

ホルスターの強度を高めるために、この部分に芯材が縫い込まれているのですが、通常はプラスチック材を使うところを、環境に配慮してなんと牛革を使っているそうです。見えないところにもこだわりを惜しまないあたりがSOTOらしい!

「マイクロトーチ専用ホルスター」(税込1,540円)は2025年6月6日発売予定です。

4. 「マイクロトーチEDGE チタニウムブラウン」(数量限定)

その「マイクロトーチACTIVE」のメタルバージョン「マイクロトーチEDGE」(写真右)に新色のブランが登場(写真左と中央)。マットな質感で、ホルスターで覆ってしまうのが惜しくなるクールな装いです。美しい亜鉛ダイカスト成形で、汚れもサッと落とせます。

「マイクロトーチEDGE チタニウムブラウン」(税込3,850円)は2025年6月6日発売予定。3000個限定です。

5. 「チタンマグ450」「チタンマグ600」

一昨年発売された「チタンポット750」「チタンポット1100」に続く軽量チタンシリーズとして、450mlと600mlのマグカップが登場します。グローブをしたままでも握りやすい形状の折り畳み式チタンハンドルを備え、600mlは調理にも適したサイズ。厚さ0.3mmと非常に薄く、持つと驚くほど軽い! 登山向けに開発されたギアはミニマルキャンプスタイルのライダーにも刺さりますね。

コンパクトに持ち運ぶことを計算された「チタンマグ450」「チタンマグ600」はスタッキング性に優れ、ふたつのマグ同士を重ねることはもちろん、「チタンマグ450」にはCB缶、「チタンマグ600」にはミニサイズのOD缶を入れることができます。写真左は、ふたつのマグを重ねた中にショートサイズのCB缶「CB TOUGH 125」を入れた状態。右は「チタンマグ600」にミニOD缶「パワーガス105 トリプルミックス」をスタッキングしています。

「チタンマグ600」は「チタンポット750」(写真中央)と同径なので、実は「チタンポット750」のフタがぴったりフィット。「チタンマグ600」とセット使いできるように、ぜひこのフタを単体でも販売してほしいところ。

「チタンマグ450」(税込4,400円)「チタンマグ600」(税込4,950円)は2025年2月21日発売予定です。

6. 「Trail Table」(仮)

昨年のSOTO新作展示会レポートでも紹介したミニマルシングルストーブ「レギュレーターストーブTriTrail」用のミニテーブルが登場。TriTrailのテーブル、収納ケース、パッキング時の衝撃保護の3役を兼ね備えた設計になっています。

CB缶の上のデッドスペースが、「Trail Table」をセットするとこんなふうに有効活用できます。荷物をコンパクトにする点では、写真のようにショートサイズのCB缶(写真では「CB TOUGH 125」を使用)とのセット使いがベストですが、通常サイズのCB缶にも使用できる形状です。ミニマルを突き詰めたいライダーの味方になりそう。

「Trail Table」(仮)(税込5,830円)は2025年5月9日発売予定です。

7. 「Vapor Trail」(仮)

最後に紹介するのは、SOTOの2025年ニューモデルの目玉。山岳使用に対応したCB缶仕様の“液出し分離型ストーブ”「Vapor Trail」(仮)がリリースされます。

登山での使用を主目的に設計されたバーナーですが、CB缶仕様なのでもちろんキャンプでも活躍します。登山もキャンプもひとつのバーナーでこなしたい人、環境に左右されず安定した火力を求めたい人は要注目の新作です。

最大の特徴は、“液出し”タイプであること。気化したガスではなく液体のガスをストーブに送り、火口上に配置されたジェネレーターで気化されたガスを燃やすことで、ドロップダウン(気化熱でガス缶の温度が下がりガスが気化できず、火力が低下したり火が点かなかったりする現象のこと)を抑える構造です。

SOTOの分離型ストーブの中では最軽量の約170gで、収納サイズも「チタンマグ450」にすっぽり収まるコンパクトさ。

「Vapor Trail」(仮)(税込12,870円)は2025年5月9日発売予定です。

来年もSOTOから目が離せない!

以上、来年も目が離せないSOTOの新作速報でした。発売予定日は変更されることもあるので、SOTOのホームページをチェックしながら来シーズンに向けてイメージを膨らませましょう!

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