ロイヤルエンフィールドは、昨年11月に世界初公開された新型クルーザー「Shotogun650(ショットガン650)」の国内導入を発表した。「スーパーメテオ650」などに採用されている655cc空冷OHC並列2気筒エンジンを搭載しつつ、フロント18インチのホイールやシングルシートを装備する軽快なストリートボバーだ。
カラーバリエーションは4色、価格は未発表ながら、発売は2024年8月とアナウンスされている。
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着脱可能なタンデムシートで気分に合わせたスタイルチェンジ!
ショットガン650は、2021年にコンセプトモデルとして発表された「SG650」を量産モデルとして再解釈したボバースタイルの新モデル。コンセプトで表現されていたのは、空冷650ccツインをベースとした未来的ストリートボバーだったが、2023年春に登場したクルーザー「スーパーメテオ650」で倒立フォークや低車高のフレームは現実化。今回登場するショットガン650はこれに加え、カットオフされたフェンダーやシングルシート、キャブトンマフラーを採用し、コンセプトにいっそう近づいたスタイルを獲得した。
しかし、ショットガン650はスーパーメテオ650のボバーバージョンというだけではなく、全体的にデザインをリファイン。燃料タンクは小型化した13.8Lとし、シート高は30mm高い795mmへ変更。ミッドコントロールとなったステップ位置と、フロント18インチ、リア17インチに小径化されたホイールで、コンパクトながら機敏な運動性も発揮できる。フロントフォークにはSHOWA製倒立式「SFF-BP(セパレートファンクション・フロントフォーク-ビッグピストン)」、リアサスペンションはプリロード調整可能なツインショックを備え、クラシカルなルックスと最新の走行性能を両立した。エンジンスペックはスーパーメテオ650と同様、47PS/7,250rpmを発揮する6速ギア採用だ。またスポーツライディングを鑑み、車体重量も軽量化。235kgという数値が発表されており、これはスーパーメテオから約10kg低下したものとなる。
個性的装備でもスーパーメテオから差別化!気になる価格は100万円切りか?
装備面では、タンデムシートを簡単に着脱できるモジュール設計を採用している。シングルシートはそのまま、その日の目的やスタイルに合わせてタンデムシートをキャリアに変更することができ、普段使いからツーリングユースへの切り替えも容易。さらに矢印で進行方向を知らせるナビゲーションシステム「トリッパーナビゲーション」も搭載するほか、「ロイヤルエンフィールド・ウィングマン」として強化されたスマホ連携により、車両現在地や燃料、オイルの残量といったインフォメーションをスマホで確認できる機能を同社で初めて採用した。このほかエンジンガードやアンダーガード、フォグランプ、バーエンドミラーなど、31種類の純正アクセサリーが用意されているというから、自分だけのカスタムを実現するのも難しくない。
カラーバリエーションは「ステンシル・ホワイト」「プラズマ・ブルー」「グリーン・ドリル」「シートメタル・グレー」の4種類が予定。国内導入は2024年8月とアナウンスされている(6月予定という情報もあったが、訂正された)価格は未発表だ。参考として先行予約が開始されているインドの状況をみると、スーパーメテオが36万3900ルピー~(約65万7000円~)であるのに対し、ショットガン650は35万9000ルピー~(約64万9000円~)と設定されており、やや低価格になるようだ。現在の国内仕様スーパーメテオが97万9000円であることを鑑みると、発売時にはこれ以下になる可能性もある。主要諸元も発表されておらず、今後の情報に注目していきたい。
SHOTGUN650[2024]
発売日:2024年8月
メーカー希望小売価格:未発表
ステンシル・ホワイト(新色)
プラズマ・ブルー(新色)
グリーン・ドリル(新色)
シートメタル・グレー(新色)
【参考】SUPER METEOR 650[2024]主要諸元
・全長×全幅×全高:2,300×890×1,155mm
・シート高:740mm
・車重:241kg
・エンジン:空冷4ストローク並列2気筒OHC4バルブ 648cc
・最高出力:34.6kW(47PS)/7,250rpm
・最大トルク:52.3Nm/5,650rpm
・燃料タンク容量:15.7L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=100/90-19 57H、R=150/80 B16 71H
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