前回のセロー250に続く「人気のオフロードバイク特集」2回目となる今回は、市街地もオフロードも両方楽しめるデュアルパーパスとして早くも定番になりつつある
CRF250Lの人気について、ライバルと比較しながら見てゆく。
CRF250Lは「On(日常)を便利に、Off(週末)を楽しむ"ちょうどいい相棒 New On & Off Gear"」を開発コンセプトに置き、ビギナーからベテランでも気軽に楽しめるバイクとして2012年にラインナップされたばかりだが、今や同排気量の*デュアルパーパスではセロー250に次ぐ販売台数を誇る人気車種(2014年4月)となっている。*本レポートで言う「デュアルパーパス」=「舗装路、未舗装路の両方を走行できる車体を持った公道走行可能バイク」とします。
そしてなんと言っても、手が届きやすい価格であることが嬉しい。※ウェビック バイク選びでの新車・中古車相場:CRF250L 約38万円、セロー250 約40万円、WR250R 約60万円
私も通勤ルートやツーリング先で見かける機会が増えてきており「身近でもこんなにいるんだな」と、その人気をじわじわと実感していたところだ。だがこのCRF250L、オフロードの練習コース等で見かける台数は正直言って少ない。私の主観だが、練習コースで見かけるメジャーなデュアルパーパスを多い順で並べると、WR250R>KLX250>セロー225>セロー250>CRF250L といった感じだ。レースになるとその数はもっと少なくなる。
それはCRF250Lが、「オフロードよりもオンロードを得意とする性格のバイク」であることに他ならない。
ここで勘違いしてはいけないのが、決して林道やオフロードコースを走行できないわけではないということ。他車との車重や燃費、その他スペックや性格を比較した上で、オンロードの方が得意だろうということだ。馬力、トルクはセロー250を上回るが、143kgという重量はこのクラスのオフロードバイクとして考えるとハッキリ言って重い。何度も転倒するような激しいコースでは、重さが不利であると言わざるを得ない。心臓であるエンジンはフルカウルロードスポーツ CBR250R と同型であり、オフロードをバリバリ走ることに特化したような性格のエンジンではない。普段は通勤・通学・街乗りがほとんどで、週末は林道ツーリングに出かけたいという人にオススメであることはセロー250などと同じだが、オフロードとオンロードのどちらに重きを置きたいかということで選ぶと良いのではないだろうか。
44.3km/L(60km/h 2名乗車時)という燃費の良さも、通勤で使う人が増えている理由の1つであると間違いなく言える。これが「オフロードよりオンロードを得意とする」とお伝えしたい理由だ。外観の格好良い・悪いは好みの問題だが、CRF250Lは2012年グッドデザイン賞を受賞している。特に赤×白のカラーリングは、競技用のCRFシリーズを彷彿とさせるスタイルと重なって人気が高い。
同排気量のオフロードバイクに比べてオフロード走行に特化したパーツよりも、オンロード系お洒落パーツが多くラインナップされていることから、各パーツメーカーがオンロード寄りのバイクとしてCRF250Lを見ている可能性も感じる。ホンダ 250ccデュアルパーパスの新たな旗艦「CRF250L」の人気旋風は引き続き吹き荒れることだろう。
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CRF250Lをベースにしたモタードモデル。前後に17インチホイールを履かせ、径の大きなブレーキディスクを装備。サスペンション等もオンロード向けにセッティングされている。
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